JP2011243762A - 洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に微細な溝がある被洗浄物についても良好に洗浄することのできる洗浄方法及び洗浄装置を提供することである。
【解決手段】被洗浄物を洗浄液によって洗浄する洗浄方法及び装置であって、液体に気体を溶融させて気体溶存の洗浄液を生成し(S2)、洗浄槽において前記生成された洗浄液中に前記被洗浄物を浸け(S1、S3)前記洗浄槽内における前記洗浄液中の溶存気体を気化させて微細バブルを発生させる(S4、S5)する構成となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の被洗浄物の表面を洗浄液にて洗浄する洗浄方法及び洗浄装置に関する。
従来、被洗浄物である基板のセットされた処理槽内にマイクロバブルを含有する液体を供給し、更に、その液体に超音波振動を与えて前記基板を洗浄する基板処理装置(洗浄装置)が提案されている(特許文献1)。この基板処理装置では、超音波振動の衝撃によって基板からパーティクル(異物)が遊離し、その遊離したパーティクルがマイクロバブルに吸着されて浮上していくことにより、基板からパーティクルが除去される。この基板処理装置によれば、帯電性を有するマイクロバブルに超音波振動によって基板から遊離させたパーティクルを効率的に吸着させることができるので、基板の良好な洗浄が可能になるとともに、液中のマイクロバブルによって超音波振動の衝撃が過度に基板に伝わることがなく、基板へのダメージも緩和することができる。
特開2006−179765号公報
ところで、近年、半導体ウェーハの表面に形成される回路パターンが極めて微細になり、また、その回路パターン内にアスペクト比(パターンの縦横比)が大きく微細で深い溝が多く存在するようになってきている。しかしながら、このような半導体ウェーハの表面を前述したような基板処理装置にて洗浄する場合、回路パターン内に形成された微細で深い溝にマイクロバブルが入り込み難く、その溝内のパーティクルを除去することが難しい。
また、基板洗浄が終了して、被洗浄物である半導体ウェーハの表面から液体(洗浄液)を除去する際に、回路パターンの各溝に残った液体の蒸発の進行に差が生ずる場合がある。このような場合、回路パターンの各溝に残留する液体の量に不均衡が生じて、各溝に残留する液体の表面張力の差によって溝を形成する壁が倒れる、所謂パターン倒れが生ずるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、表面に微細な溝がある被洗浄物についても良好に洗浄することのできる洗浄方法及び洗浄装置を提供するものである。
本発明に係る洗浄方法は、被洗浄物を洗浄液によって洗浄する洗浄方法であって、液体に気体を溶融させて気体溶存の洗浄液を生成する第1ステップと、洗浄槽において前記生成された洗浄液中に前記被洗浄物を浸ける第2ステップと、前記洗浄槽内における前記洗浄液中の溶存気体を気化させて微細バブルを発生させる第3ステップとを有する構成となる。
このような構成により、洗浄槽内において洗浄液に被洗浄物が浸けられた状態で、その洗浄液中に微細バブルが発生するので、被洗浄物の表面に微細な溝があっても、その微細な溝に洗浄液がいきわたった状態でその洗浄液中に微細バブルが発生し得るようになる。
前記第2ステップは、洗浄槽内に貯められた洗浄液中に被洗浄物を浸けるようにしても、被洗浄物のセットされた洗浄槽内に洗浄液を供給するようにしても、いずれであってもよい。
本発明に係る洗浄方法において、前記微細バブルの発生した状態の維持された前記洗浄液を前記被洗浄物から除く第4ステップを有する構成とすることができる。
このような構成により、被洗浄物の表面に微細な溝があっても、その溝内に微細バブルの発生した状態が維持されつつ洗浄液が除かれるので、溝を構成する壁が微細バブルによって支えられつつ洗浄液が被洗浄物から除かれるようになる。
前記第4ステップは、洗浄槽から洗浄液を除去することによって前記洗浄液を被洗浄物から除くようにしても、洗浄液中から被洗浄物を出すことによって前記洗浄液を被洗浄物から除くようにしても、いずれであってもよい。
前記第4ステップは、前記被洗浄物を乾燥させるステップを含むことができる。
このような構成により、溝を構成する壁が微細バブルによって支えられつつ被洗浄物が乾燥し得る。
また、本発明に係る洗浄方法において、前記第2ステップの前に、前記被洗浄物に対して親水処理を施す構成とすることができる。
このような構成により、被洗浄物の表面に微細な溝が形成されていても、その微細な溝内によりスムーズに洗浄液が入り込むようになるので、その微細な溝内において微細バブルをより確実に生じさせることができるようになる。
また、本発明に係る洗浄方法において、前記第1ステップは、前記気体が飽和または過飽和の状態で溶存する気体溶存液を前記洗浄液として生成する構成とすることができる。
このような構成により、気体のより多く溶存した洗浄液が生成されるので、より多くの微細バブルを、より容易に発生させることができるようになる。
更に、本発明に係る洗浄方法において、前記第3ステップは、前記洗浄液中に気体が溶存している量に影響を与える外的条件を変化させて前記微細バブルを発生させる構成とすることができる。
このような構成により、洗浄液中に気体が溶存している量に影響を与える外的条件を変化させて微細バブルが発生するので、その外的条件の変化に応じた量の微細バブルを発生させることができるようになる。
前記洗浄液中に気体が溶存している量に影響を与える外的条件とは、洗浄液中に溶存している気体の量を決める外的条件であって、温度、圧力等を含む。
例えば、温度を変化させる場合、前記第3ステップは、第1に、前記洗浄液の温度を変化させて前記微細バブルを発生させるように構成すること、第2に、前記被洗浄物の温度を変化させることによって前記洗浄液の温度を変化させること、第3に、前記洗浄液を局所的に変化させること、更に、第4に、前記洗浄物の温度を局所的に変化させることによって前記洗浄液の温度を局所的に変化させることができる。
上記2番目の場合、被洗浄物の周りの洗浄液の温度が集中的に変化し得るので、被洗浄物の周りの被洗浄液中のより多くの微細バブルを発生させることができ、被洗浄物のより効率的な洗浄が可能になる。また、上記3番目及び4番目の場合、被洗浄物の微細な溝内の被洗浄液中等、局所的に微細バブルを発生させることができる。
例えば、洗浄液中の気体が溶存している量に影響を与える外的条件としての圧力を変化させる場合、前記第3ステップは、前記洗浄槽内の前記洗浄液に対する圧力を変化させて前記微細バブルを発生させる構成とすることができる。
この場合、洗浄槽内における洗浄液に対する圧力の変化に応じた量の微細バブルを当該洗浄液中に発生させることができる。
また、本発明に係る洗浄方法において、前記第3ステップは、前記洗浄液に物理的外乱を与えて前記微細バブルを発生させる構成とすることができる。
このような構成により、物理的外乱によって与えられるエネルギーによって気体の溶存した洗浄液中に微細バブルが発生し得る。
前記物理的外乱とは、物理的に作用する外乱であって、電場(異物の帯電)、磁場(異物の磁化)、水流、振動、音波、衝撃、遠心力等を含み得る。
前記第3ステップは、前記被洗浄物に物理的外乱を与えることにより前記洗浄液に物理的外乱を与えること、また、物理的外乱を前記洗浄液または前記被洗浄物に局所的に与えられるができる。
前者の場合、被洗浄物から伝搬する物理的外乱が洗浄液に与えられるので、被洗浄物の周りの被洗浄液中のより多くの微細バブルを発生させることができ、被洗浄物のより効率的な洗浄が可能になる。また、後者の場合、被洗浄物の微細な溝内の被洗浄液中等、局所的に微細バブルを発生させることができる。
また、本発明に係る洗浄方法において、前記第3ステップは、前記洗浄液に化学的外乱を与えて前記微細バブルを発生させる構成とすることができる。
このような構成により、化学的外乱による洗浄液に対する化学的な影響によって気体の溶存した洗浄液中に微細バブルが発生し得る。
前記化学的外乱とは、化学的に作用する外乱であって、界面活性剤、酸化還元剤、触媒、溶存気体減量剤等を添加することによって生じる外乱を含み得る。
本発明に係る洗浄装置は、被洗浄物を洗浄液によって洗浄する洗浄装置であって、液体に気体を溶融させて気体溶存の洗浄液を生成する洗浄液生成部と、前記生成された洗浄液中に前記被洗浄物を浸けるための洗浄槽と、前記洗浄槽内における前記洗浄液中の溶存気体を気化させて微細バブルを発生させるバブル発生機構とを有する構成となる。
このような構成により、洗浄槽内において洗浄液に被洗浄物が浸けられた状態で、その洗浄液中に微細バブルを発生させることができるので、被洗浄物の表面に微細な溝があっても、その微細な溝に洗浄液がいきわたった状態でその洗浄液中に微細バブルを発生させることができるようになる。
本発明に係る洗浄装置において、前記微細バブルの発生した状態の維持された前記洗浄液を前記被洗浄物から除く機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、被洗浄物の表面に微細な溝があっても、その溝内に微細バブルの発生した状態が維持されつつ洗浄液が除かれるので、溝を構成する壁が微細バブルによって支えられつつ洗浄液が被洗浄物から除かれるようになる。
前記洗浄液を前記被洗浄物から除く機構は、洗浄槽から洗浄液を除去することによって前記洗浄液を被洗浄物から除くものであっても、洗浄液中から被洗浄物を取出すことによって前記洗浄液を被洗浄物から除くものであってもよい。
また、本発明に係る洗浄装置において、前記バブル発生機構は、前記洗浄液を加熱するヒータを含む構成とすることができる。
このような構成により、洗浄液がヒータによって加熱されてその洗浄液の温度が上昇するので、当該洗浄液の気体の飽和溶解度が小さくなり、その飽和溶解度の低下した分の気体が微細バブルとして発生する。
また、本発明に係る洗浄装置において、前記バブル発生機構は、前記被洗浄物を加熱するヒータを含む構成とすることができる。
このような構成により、被洗浄物の周囲の洗浄液が当該被洗浄物を介して加熱されるようになるので、被洗浄物の周囲の洗浄液において気体の飽和溶解度が低下して微細バブルが発生し得る。
更に、本発明に係る洗浄装置おいて、前記バブル発生機構は、洗浄液槽内の前記洗浄液に対する圧力を変化させる圧力調整手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、洗浄槽内の洗浄液に対する圧力を低下させて当該洗浄液の気体の飽和溶解度を小さくすることができ、その飽和溶解度の低下した分の気体を微細バブルとして発生させることができる。
また、本発明に係る洗浄装置において、前記バブル発生機構は、前記被洗浄物を振動させる被洗浄物加振手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、振動される被洗浄物を介して洗浄液が振動するので、その振動のエネルギーによって洗浄液中に微細バルブが発生し得る。
また、本発明に係る洗浄装置において、前記バブル発生機構は、前記洗浄液槽内の前記洗浄液を振動させる洗浄液加振手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、洗浄槽内の洗浄液が振動するので、その振動のエネルギーによって洗浄液中に微細バブルが発生し得る。
本発明に係る洗浄方法及び洗浄装置によれば、被洗浄物の表面に微細な溝があっても、その微細な溝に洗浄液がいきわたった状態でその洗浄液中に微細バブルが発生し得るようになるので、その溝内にあるパーティクル等の異物を微細バブルによって有効に除去することができるようになる。また、前記微細バブルの発生した状態の維持された洗浄液を前記被洗浄物から除くようにすれば、前記溝を構成する壁が微細バブルによって支えられつつ洗浄液が被洗浄物から除かれるようになるので、その洗浄液を被洗浄物から除く際にその壁が洗浄液の表面張力等によって倒れることを有効に防止することができる。従って、表面に微細な溝がある被洗浄物についても良好に洗浄することができるようになる。
本発明の第1の実施の形態に係る洗浄装置を示す図である。 図1に示す洗浄装置にてなされる処理の流れを示すフローチャートである。 半導体ウェーハの微細な構造(回路パターン)を拡大して模式的に示す図である。 半導体ウェーハの微細な構造(回路パターン)に付着した異物と洗浄液中で発生した微細バブルとを拡大して示す図である。 半導体ウェーハの微細な構造(回路パターン)中に微細バブルが充満した状態を拡大して示す図である。 半導体ウェーハの微細な構造(回路パターン)にパターン倒れが生じた状態を拡大して示す図である。 半導体ウェーハの微細な構造(回路パターン)中に微細バブルが充満した状態の他の例を拡大して示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る洗浄装置を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る洗浄装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る洗浄装置は、図1に示すように構成される。この洗浄装置は、洗浄液生成部10と洗浄部20とから構成されている。洗浄液生成部10は、貯液槽101、ガス供給部103、ポンプ105及び加圧槽106を有している。液体、例えば、純水DIWを貯留する貯液槽101と加圧槽106とが送通管102にて連結され、この送通管102にポンプ105が設けられている。そして、貯液槽101からの純水DIWが通る送通管102の貯液槽101と第1ポンプ105との間に、ガス供給部103からの気体(例えば、窒素ガス)が開閉弁104を介して供給されるようになっている。
ガス供給部103からの気体(例えば、窒素ガス)が混在した純水DIW(以下、適宜、気体含有液体という)が、ポンプ105により送通管102を通って加圧槽106に圧送され、その気体含有液体が加圧槽106に一時的に貯められる。加圧槽106では、貯留される気体含有液体が加圧され、気体含有液体内の気体が液体中に溶融して、液中の気体濃度が上昇し、飽和または過飽和あるいはそれに近い状態となった気体溶存液が洗浄液CSとして生成される。加圧槽106内の圧力は、圧力調整器107によって調整することができる。加圧槽106にて加圧されて気体の溶融した洗浄液CSが流量調整器108にてその流量が調整されつつ洗浄部20に供給される。
洗浄部20は、チャンバ200及び洗浄槽201を有している。チャンバ200は、チャンバ本体200aと蓋体200bとによって構成され、蓋体200bがチャンバ本体200aに開放可能な状態で取り付けられている。チャンバ本体200aと蓋体200bとの間にはシール材が挟まれて、チャンバ200が密封されるようになっている。チャンバ本体200a内には、その底に固定されるように洗浄槽201が設けられている。洗浄槽201内には、被洗浄物である半導体ウェーハ50を支持するテーブルユニット250が設けられている。テーブルユニット250には、半導体ウェーハ50の載置面を加熱するシート状ヒータ251が埋設されている。また、洗浄槽201の内側面にもシート状ヒータ212a、212bが設けられている。
洗浄槽201には、前述した洗浄液生成部10における加圧槽106から流量調整器108を介して気体の溶存した洗浄液CSが供給されるようになっている。チャンバ200の蓋体200bには送通管202が接続され、その送通管202にポンプ204及び開閉弁203が設けられている。開閉弁203が開放した状態でのポンプ204の動作によってチャンバ200内が加圧され、開閉弁203を閉鎖することによって、チャンバ200内が高い圧力に保持される。また、チャンバ200の蓋体200bには、他の送通管205が接続されており、この送通管205には開閉弁206が設けられている。開閉弁206を開放することにより、チャンバ200内が大気に解放されるようになっている。
チャンバ本体200aの底には排出管207が接続され、また、チャンバ本体200a内の洗浄槽201の底にも排出管209が接続されている。各排出管207、209には開閉弁208、210が設けられている。各開閉弁208、210を開放することにより、排出管207からチャンバ本体200aの底に溜まった洗浄液CSを排出することができるとともに、排出管209を通して洗浄槽201内の洗浄液CSを排出することができる。
前述したような洗浄装置を用いて半導体ウェーハ50の洗浄が図2に示す手順に従ってなされる。
洗浄対象となる半導体ウェーハ50に対して親水処理が施される(S0)。この親水処理は、例えば、オゾン処理等のように、公知の手法にてなされ得る。チャンバ200は、蓋体200bが開放された状態にあり、親水処理の施された半導体ウェーハ50が洗浄槽201内のテーブルユニット250上にセットされる(S1)。一方、洗浄液生成部10では、貯液槽101に貯められた純水DIWにガス供給部103からの気体(例えば、窒素ガス)が送通管102内で混合され、その気体の混合によりできた気体含有液体がポンプ105によって圧送されて加圧槽106内に貯められることにより、気体が溶融して過飽和状態あるいはそれに近い状態の洗浄液CSが生成される(S2)。
蓋体200bが閉鎖されてチャンバ200が密封される。この状態で、開閉弁203が開放され、ポンプ204の動作によってチャンバ200内が加圧される(S3)。チャンバ200内は、加圧槽106によって洗浄液CSにかけられる圧力と略同等の圧力に調整され、開閉弁203を閉鎖して、チャンバ200内がその圧力に維持される。その後、加圧槽106から流量調整器108を通して洗浄液CSが洗浄槽201内に供給され、洗浄槽201内に洗浄液CSが貯められる(S4)。これにより、洗浄槽201内において、テーブルユニット250上に載置された半導体ウェーハ50が洗浄液CS中に浸けられた状態になる。
加圧槽106から洗浄槽201への洗浄液CSの供給が継続されて、洗浄槽201から洗浄液CSがオーバーフローしている状態で、テーブルユニット250に設けられたシート状ヒータ251及び洗浄槽201に設けられたシート状ヒータ212a、212bがオンされる(S5)とともに、送通管205に設けられた開閉弁206が開放される(S6)。シート状ヒータ251によって半導体ウェーハ50が加熱されて半導体ウェーハ50の周囲の洗浄液CSが加熱されるとともに、シート状ヒータ212a、212bによって洗浄槽201内の洗浄液CSが直接加熱される。また、チャンバ200内に送通管205を通して空気が流入してチャンバ200内の圧力が大気圧まで低下する。
このように、洗浄槽201内の洗浄液CSが加熱されて当該洗浄液CSの温度が上昇するとともに、その洗浄液CSにかかる圧力が低下することから、洗浄槽201内の洗浄液CSの気体の飽和溶解度が小さくなり、洗浄液CS中の溶存気体が気化して、その飽和溶解度の低下した分の気体が微細バブル(例えば、マイクロナノバブルやナノバブル)として発生する。そして、このように微細バブルが発生した状態の洗浄液CS中にて半導体ウェーハ50の洗浄がなされる(S7)。
例えば、半導体ウェーハ50が、図3に示すように、その基板51の表面に微細でアスペクト比の大きい溝を含む回路パターン52が形成されている構造を有する場合、親水処理が施されていることに加えて、毛細管現象によって回路パターン52のパーティクル等の異物Dが存在し得る各溝内にスムーズに洗浄液CSが引き込まれ得る。そして、前述したように、洗浄液CS中で微細バブルが発生すると、回路パターン52の微細な溝内にある洗浄液CS中でも微細バブルが発生し、図4に示すように、その微細バブルが各溝内の異物Dに付着して、その異物Dを浮上させる。このようにして浮上する異物Dは、オーバーフローする洗浄液CSとともに洗浄槽201から排出される。
このようにして半導体ウェーハ50の洗浄がなされる過程で、異物Dの浮上に寄与しなかった微細バブルが、図5に示すように、回路パターン52の各溝に充満し得る。このように回路パターン52の各溝に微細バブルが充満した状態で、排出管207、209に設けられた開閉弁208、210を開放すると、洗浄槽201内の洗浄液CSが排出管209を通して排出されるとともに、洗浄槽201からオーバーフローしてチャンバ本体200aの底に溜まった洗浄液CS(異物Dを含む)が排出管207を通して排出される(S8)。このように洗浄液Dが排出されると、半導体ウェーハ50から洗浄液CSが除かれる。このとき、図5に示すように、回路パターン52の各溝内に充満する微細バブルによって各溝を形成する壁が支えられるようになる。
洗浄槽201及びチャンバ本体200aから洗浄液CSが排出されると、チャンバ200の蓋体200bが開放され(S9)、半導体ウェーハ50の乾燥(温風乾燥、自然乾燥のいずれでもよい)がなされる(S10)。この際、回路パターン52の各溝に残った微細バブルにより各溝を構成する壁が支えられつつ半導体ウェーハ50が乾燥され、この乾燥によって回路パターン52の各溝内の微細バブルは消滅していく。
半導体ウェーハ50の乾燥が終了すると、半導体ウェーハ50が洗浄槽201内から取出されて、次の工程に搬送される。
前述したような半導体ウェーハ50の洗浄方法(洗浄装置)によれば、半導体ウェーハ50の基板51表面に形成される回路パターン52の微細な溝に洗浄液CSがいきわたった状態でその洗浄液CS中に微細バブルが発生するようになるので、その溝内にあるパーティクル等の異物Dを微細バブルによって有効に除去することができるようになる。また、前記微細バブルの発生した状態の維持された洗浄液CSを半導体ウェーハ50から除くようにしているので、回路パターン52の各溝を構成する壁が微細バブルによって支えられつつ洗浄液CSが半導体ウェーハ50から除かれ、更に乾燥される。このため、従来、図6に示すように、回路パターン52の各溝に残留する洗浄液Aの量に不均衡が生じて、各溝に残留する洗浄液体の表面張力の差によって溝を形成する壁が倒れる、所謂パターン倒れが生ずるおそれがあったが、前記微細バブルの支えによって、回路パターン52の各溝を構成する壁が洗浄液CSの表面張力等によって倒れることを有効に防止することができる。従って、表面に微細な溝がある被洗浄物についても良好に洗浄することができるようになる。
なお、半導体ウェーハ50の基板51表面に形成される回路パターン52の微細な溝内に微細バブルを充満させてパターン倒れを防止するという観点からは、半導体ウェーハ50を図7に示すように、回路パターン52を下方に向けて洗浄槽201内にセットすることも可能である。
前述した洗浄方法(洗浄装置)では、微細バブルを発生させるために、洗浄液CSを加熱すること(シート状ヒータ212a、212b、251による)、洗浄液CSにかかる圧力を低下させることを同時に行ったが、これに限定されずいずれか一方であってもよい。また、微細バブルを発生させる方法も、洗浄液CSの加熱、圧力低減等の洗浄液CS中に気体が溶存している量に影響を与える外的条件を変化させることに限られない。例えば、電場(異物の帯電)、磁場(異物の磁化)、水流、振動、音波、衝撃、遠心力等の物理的な外乱を、過飽和状態あるいはそれに近い状態で気体の溶存した洗浄液CSに与えると、その外乱によるエネルギーによって洗浄液CS中で微細バブルを発生させることができる。また、界面活性剤、酸化還元剤、触媒、溶存気体減量剤等を添加することによって生じる外乱等の化学的外乱を、過飽和状態あるいはそれに近い状態で気体の溶存した洗浄液CSに与えることにより洗浄液CS中に微細バブルを発生させることができる。
更に、前記微細バブルを発生させるための温度変化は、レーザー光線等によって洗浄液CSあるいは半導体ウェーハ50の局所的な部分に発生させることができる。また、物理的な外乱についても、洗浄液CSあるいは半導体ウェーハ50の局所的な部分に与えることができる。これらの場合、特に微細な構造部分(例えば、回路パターン52微細な溝内)を狙って微細バブルを有効に発生させることができる。
本発明の第2の実施の形態に係る洗浄装置は、図8に示すように構成される。この洗浄装置は、第1の実施の形態の場合と異なり、物理的外乱である超音波振動を洗浄液CSに当てることによって洗浄液CS中に微細バブルを発生させることを特徴としている。なお、図8において、図1に示す部分同一の部分には同一の参照番号が付されている。
図8において、上方が開放された外槽220内に洗浄槽201が設けられ、洗浄槽201内に設けられたテーブルユニット250にシート状ヒータ251のほかに、超音波振動子213c、213b、213c、213dが設けられている。外槽220の底には開閉弁208の設けられた排出管207が接続されている。
このような洗浄装置では、図2に示す処理手順において、チャンバ200の減圧(S6)に代えて、超音波振動子213a、213b、213c、213dが作動させられる。この超音波振動子213a、213b、213c、213dの動作によってテーブルユニット250及び半導体ウェーハ50を介してそれらの周囲の洗浄液CSに超音波による超音波振動(物理的外乱)が与えられる。この超音波振動のエネルギーによって過飽和状態あるいはそれに近い状態で気体の溶存した洗浄液CS中に微細バブルが発生する。このように、半導体ウェーハ50の浸けられた洗浄液CS中に微細バブルが発生させられるので、前述した第1の実施の形態と同様に、半導体ウェーハ50の回路パターン52内に形成された微細な溝内の異物Dを有効に除去できるとともに、半導体ウェーハ50の乾燥に際してのパターン倒れを有効に防止することができる。
本発明の第3の実施の形態に係る洗浄装置は、図9に示すように構成される。この洗浄装置は、第2の実施の形態と異なり、超音波振動子が半導体ウェーハ50を支持するテーブルユニット250ではなく、洗浄槽201の底に設けられている。なお、図9において、図8に示す部分と同一の部分には同一の参照番号がふされている。
図9に示す洗浄装置では、洗浄槽201内のテーブルユニット250にセットされた半導体ウェーハ50が洗浄液CSに浸された状態で、洗浄槽201の底に設けられた超音波振動子214a、214bから洗浄槽201内の洗浄液CSに全体的に超音波振動(物理的外乱)が与えられる。この洗浄装置においても、前記超音波振動のエネルギーによって過飽和状態あるいはそれに近い状態で気体の溶存した洗浄液CS中に微細バブルが発生するので、前述した第1及び第2の実施の形態と同様に、半導体ウェーハ50の回路パターン52内に形成された微細な溝内の異物Dを有効に除去できるとともに、半導体ウェーハ50の乾燥に際してのパターン倒れを有効に防止することができる。
なお、前述した本発明の各実施の形態に係る洗浄装置は半導体ウェーハ50を洗浄するものであったが、被洗浄物は、これに限られず、ガラス基板等、他のものであってもよい。
10 洗浄液生成部
20 洗浄部
50 半導体ウェーハ(被洗浄物)
51 基板
52 回路パターン
101 貯液槽
102 送通管
103 窒素ボンベ
104 開閉弁
105 ポンプ
106 加圧槽
107 圧力調整器
108 流量調整器
200 チャンバ
200a チャンバ本体
200b 蓋体
201 洗浄槽
202 送通管
203 開閉弁
204 ポンプ
205 送通管
206 開閉弁
207、209 排出管
208、210 開閉弁
212a、212b、251 シート状ヒータ
213a、213b、213c、213d 超音波振動子
214a、214b 超音波振動子
220 外槽
250 ステージユニット

Claims (18)

  1. 被洗浄物を洗浄液によって洗浄する洗浄方法であって、
    液体に気体を溶融させて気体溶存の洗浄液を生成する第1ステップと、
    洗浄槽において前記生成された洗浄液中に前記被洗浄物を浸ける第2ステップと、
    前記洗浄槽内における前記洗浄液中の溶存気体を気化させて微細バブルを発生させる第3ステップとを有する洗浄方法。
  2. 前記微細バブルの発生した状態の維持された前記洗浄液を前記被洗浄物から除く第4ステップを有する請求項1記載の洗浄方法。
  3. 前記第4ステップは、前記被洗浄物を乾燥させるステップを含む請求項2記載の洗浄方法。
  4. 前記第2ステップの前に、前記被洗浄物に対して親水処理を施す請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄方法。
  5. 前記第1ステップは、前記気体が飽和または過飽和の状態で溶存する気体溶存液を前記洗浄液として生成する請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄方法。
  6. 前記第3ステップは、前記洗浄液中に気体が溶存している量に影響を与える外的条件を変化させて前記微細バブルを発生させる請求項1乃至5のいずれかに記載の洗浄方法。
  7. 前記第3ステップは、前記洗浄液の温度を変化させて前記微細バブルを発生させる請求項6記載の洗浄方法。
  8. 前記第3ステップは、前記洗浄液の温度を局所的に変化させる請求項7記載の洗浄方法。
  9. 前記第3ステップは、前記洗浄槽内の前記洗浄液に対する圧力を変化させて前記微細バブルを発生させる請求項6乃至8のいずれかに記載の洗浄方法。
  10. 前記第3ステップは、前記洗浄液に物理的外乱を与えて前記微細バブルを発生させる請求項1乃至9のいずれかに記載の洗浄方法。
  11. 前記第3ステップは、前記被洗浄物に物理的外乱を与えることにより前記洗浄液に物理的外乱を与える請求項11記載の洗浄方法。
  12. 前記第3ステップは、前記物理的外乱を前記洗浄液または前記被洗浄物に局所的に与える請求項10または11記載の洗浄方法。
  13. 前記第3ステップは、前記洗浄液に化学的外乱を与えて前記微細バブルを発生させる請求項1乃至12のいずれかに記載の洗浄方法。
  14. 被洗浄物を洗浄液によって洗浄する洗浄装置であって、
    液体に気体を溶融させて気体溶存の洗浄液を生成する洗浄液生成部と、
    前記生成された洗浄液中に前記被洗浄物を浸けるための洗浄槽と、
    前記洗浄槽内における前記洗浄液中の溶存気体を気化させて微細バブルを発生させるバブル発生機構とを有する洗浄装置。
  15. 前記微細バブルの発生した状態の維持された前記洗浄液を前記被洗浄物から除く機構を有する請求項14記載の洗浄装置。
  16. 前記バブル発生機構は、前記洗浄液を加熱するヒータを含む請求項14または15記載の洗浄装置。
  17. 前記バブル発生機構は、洗浄液槽内の前記洗浄液に対する圧力を変化させる圧力調整手段を有する請求項14乃至16のいずれかに記載の洗浄装置。
  18. 前記バブル発生機構は、前記洗浄液槽内の前記洗浄液を振動させる洗浄液加振手段を有する請求項14乃至17のいずれかに記載の洗浄装置。
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