JP2011241911A - タッピングナット及びその取付部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維強化樹脂等の機械的な強度が十分ではない材料どうしで構成された両部材の結合を支障なく解除して両部材を分離させることができるようにした、タッピングナットを提供する。
【解決手段】外周に形成されたタッピング用雄ネジと、内周に形成されたボルト螺装用雌ネジ42と、を有し、母材10に埋設されるタッピングナット40であって、ナット先端面43に、タッピング時の回転と共に母材10に食い込み、タッピング時の回転方向と逆方向への回転を規制する回転規制形状が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、母材中に予め埋設されて使用されるタッピングナットに関し、特に、電気自動車の走行用モータの電源となるバッテリを収納するためのバッテリケースの結合部に用いて好適の、タッピングナット及びタッピングナットの取付部構造に関するものである。
容器の開口に蓋を固定する場合、予め容器側にボルト又はナットを埋設しておいて、容器の開口に蓋を被せて、蓋の取り付け部分を挟むようにして埋設されたボルト又はナットにナット又はボルトを締結して固定する。埋設ボルト又は埋設ナットを用いると、ボルト及びナットをいずれもフリーの状態で用いる場合よりも取付作業性が大幅に向上する。
例えば、電気自動車の走行用モータの電源となるバッテリを収納するためのバッテリケースの場合、例えば特許文献1に記載されているように、容器に相当するトレーの外周に多数の埋設穴を形成し、蓋に相当するカバーの外周に各埋設穴と対応させてボルト穴を形成しておき、このトレーにバッテリを収納すると共に埋設穴に埋込ボルト又は埋込ナットを埋設して、カバーを被せて、埋込ボルト又は埋込ナットにナット又はボルトを締結してトレーにカバーを固定する。
バッテリケースの場合、トレーやカバーは一般に繊維強化樹脂で形成されており、繊維強化樹脂はナットを埋設する母材としての機械的な強度が十分ではなく直接ねじを切ってもねじ山の強度を十分に確保できない。そこで、例えば特許文献2等にも記載されているような、丸穴にタッピング加工しながら進入するインサートナット[埋込ナット、エンザートナット(商品名)とも称される]を用いることが考えられる。つまり、トレーの外周部分にインサートナットの外径よりも小径の埋設用の丸穴を、間隔を空けて多数加工しておき、この丸穴にタッピング加工しながらインサートナットを進入させ埋設する。
ただし、トレー内に収納されたバッテリのメンテナンスや交換等の際には、インサートナットに螺合した各ボルトを全て取り外して、トレーからカバーを取り外すことが必要になる。しかしながら、ボルトを取り外す際にインサートナットまで共回りして、インサートナットがトレーの埋設用の丸穴から外れてしまうことがある。トレーの材料は機械的な強度が十分でないため再度タッピング加工しても十分なねじ山が切れず、一度外れてしまうと、同一の或いは同径のインサートナットを再び十分な強度で埋設することは困難になる。
なお、ナットからボルトを取り外す際に生じる共回りを防止する技術として、特許文献3等に記載されているものがある。
特許文献3には、鋳鉄製のピアノ用フレームを木製の支柱組立品に高さ調整して取り付けるために、頭部の中心部に雌ネジ穴を穿設された高さ調整ボルト(外周の雄ネジはインサートナットのものではなく木ネジと同様のもの)を頭部が突設するように支柱組立品にねじ込んで使用する技術が記載されている。この技術では、高さ調整ボルトの頭部に、ピアノ用フレームを載せて、高さ調整ボルト頭部の雌ネジ穴に対応して形成されたピアノ用フレームのネジ穴に固定用ボルトを挿入して高さ調整ボルトの雌ネジ穴に螺合締結させることで、固定用ボルトの頭部と高さ調整ボルトの頭部とでピアノ用フレームを挟んで固定する。そして、高さ調整ボルトの頭部上面の雌ネジ穴の周りに、固定用ボルトを外す際に高さ調整ボルトが共回ることを抑制する回り止めが形成されている(段落0024)。この回り止めは、固定用ボルトの締結時にピアノ用フレームに食い込む、高さ調整ボルトの頭部の上面の周方向に連続するように形成された多数の歯で構成され、高さ調整ボルトが緩む方向に回転しようとするときに、多数の歯がピアノ用フレームの下面に更に食い込んで、高さ調整ボルトの共回りを防ぐ。
特開2009−87645号公報 特許第4395465号公報 特開2001−75555号公報
ところで、バッテリケースの場合、ケース内環境をバッテリに好ましい状態に維持することが必要であり、このためには、トレーにカバーを固定する際に、両者が隙間無く結合するようにして、バッテリケース内を可能な限り外部と遮断させることが要求される。
このような観点から、図6に示すように、バッテリケース100におけるトレー101へのカバー102の固定構造が考えられる。この固定構造では、ナットを固定する母材となるトレー101やカバー102に繊維強化樹脂等の機械的な強度が十分ではない材料を適用しており、上記の共回りの課題はあるものの、このようなトレー101のトレー外周縁部101Aに対しても固定が有効なインサートナット103を埋設するものとする。なお、図6にはトレー101のトレー外周縁部101Aの一断面のみを示すが、トレー101のトレー外周縁部101Aにはその延在する方向に所定の間隔で同様に多数のインサートナット103が埋設される。また、インサートナット103の先端側には、タッピングによって発生した母材の切削屑を排除するための割溝103aが形成されている。
図6に示すように、インサートナット103の埋設部分よりも内側のトレー101とカバー102との間にはガスケットが介装され両者間をシールする。また、固定用ボルト104はカバー102のカバー外周縁部102Aとプレート105とを挟んでインサートナット103に締結される。特に、プレート105は金属製であり、各トレー外周縁部101A,カバー外周縁部102Aの延在方向に延びており、このプレート105が、インサートナット103と固定用ボルト104とによって各トレー外周縁部101A,カバー外周縁部102Aの延在方向に断続的に行なわれる締結を連続的なものにし、トレー外周縁部101A,カバー外周縁部102Aの延在方向全周にわたって隙間なくトレー101とカバー102とを結合する。
このような構成の場合に、インサートナット103の雌ネジと固定用ボルト104の雄ネジとが固着した場合等に、固定用ボルト104を取り外す際にインサートナット103が共回りすると、インサートナット103は固定用ボルト104と共に上昇するが、プレート105によって上昇を規制され、固定用ボルト104及びインサートナット103が空回りを伴いながら上昇せずに共回りしてタッピングにより形成されたトレー101のネジ面を削り取っていき、インサートナット103及び固定用ボルト104を再使用することができなくなる。
したがって、インサートナット103の回り止めが必要になるが、インサートナット103は、特許文献3の高さ調整ボルトのように頭部が無いので、頭部に回り止めを設けることはできない。また、インサートナット103と固定用ボルト104との間には、特許文献3の高さ調整ボルトと固定ボルトとの間で挟持されるピアノ用フレームに相当する部材もないので、締結力を利用して回り止めを作用させることもできない。さらに、繊維強化樹脂等の機械的な強度が十分ではない材料の場合、軸方向への加圧力で挟みつけて回り止めの刃を食い込ませようとすると材料強度が持たないおそれもある。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、繊維強化樹脂等の機械的な強度が十分ではない材料どうしで構成された、例えばバッテリケースのトレーとカバー等の二つの部材どうしを確実に結合させることができると共に、この結合を支障なく解除して両部材を分離させることができるようにした、タッピングナット及びタッピングナットの取付部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のタッピングナットは、外周に形成されたタッピング用雄ネジと、内周に形成されたボルト螺装用雌ネジと、を有し、母材に埋設されるタッピングナットであって、ナット先端面(タッピング時に母材に進入する先端側の端面)に、タッピング時の回転と共に前記母材に食い込み、タッピング時の回転方向と逆方向への回転を規制する回転規制形状が形成されていることを特徴としている。
前記回転規制形状は、タッピング時の回転方向に対して前傾斜した第1傾斜面と、タッピング時の回転方向に対して前記第1傾斜面の傾斜角度よりも大きく後傾斜した第2傾斜面又は軸方向に沿った縦面と、が交互に連続した環状の凹凸面により構成されていることが好ましい。
前記タッピングナットは、タッピング時に前記トレーを塑性変形させて前記母材から切削屑を出さずに前記母材にネジ切りする、塑性成形型タッピングナットであることが好ましい。
また、本発明のタッピングナットの取付部構造は、前記タッピングナットをタッピングにより装着される前記母材は、塑性変形する材料を用いて形成され、前記母材には、前記タッピングナットの前記タッピング用雄ネジの山部の外径と谷部の外径との中間的な大きさの内径を有する円筒状の丸穴が形成されていることが好ましい。
前記母材は、電気自動車のバッテリケースを構成する繊維強化樹脂製のトレーであって、前記タッピングナットの前記ボルト螺装用雌ネジに螺合されるボルトは、前記トレーに、前記バッテリケースを構成するカバーを密封結合することが好ましい。
本発明のタッピングナットによれば、タッピング用雄ネジによって、母材にタッピング(雌ネジのネジ切り)を行ないながらタッピングナット自体を埋設していくことができ、ナットを埋設するための雌ネジを予め母材にタッピング加工することなく、ナットを埋設することができる。
また、このようなタッピングナットのボルト螺装用雌ネジに螺装されたボルトを外す場合、タッピングナットとボルトとが固着してボルトを緩める方向に回転するのにともなってタッピングナットが共回りするおそれがあるが、ナット先端面に設けられたタッピング時の回転方向と逆方向への回転を規制する回転規制形状が母材に食い込んで、タッピングナットが共回りすることを防止し、タッピングナットは埋設状態を保持してボルトのみを外すことができる。
また、タッピングナットとして塑性成形型タッピングナットを用いれば、タッピング時にトレーを塑性変形させて前記母材から切削屑を出さずに前記母材にネジ切りすることができ、タッピングナットの先端側に切削屑を排除するための割溝等の加工が不要となり、回転規制形状をタッピングナットの先端全体に形成することができ、上記の回転を規制する作用を強めることができる。
本発明のタッピングナットの取付部構造によれば、母材は、塑性変形する材料を用いて形成され、母材には、タッピングナットのタッピング用雄ネジの山部の外径と谷部の外径との中間的な大きさの内径を有する円筒状の丸穴が形成されているため、母材から切削屑を出さずに母材にネジ切りすることができる。
電気自動車のバッテリケースを構成する繊維強化樹脂製のトレーにカバーを密封結合する場合、絶縁性が要求される繊維強化樹脂はバッテリケースに要求される絶縁性は確保できるものの機械的な強度は十分でなく、予めトレーにタッピング加工しタッピング工具を取り外した上で、外周に雄ネジのあるナットを螺装して埋設しようとすると、タッピング工具を取り外す際にトレーの樹脂材に形成された雌ネジが変形して、その後のナットの螺装を確実に行なえない。この点、本タッピングナットを用いれば、確実にタッピングナットを埋設することができ、タッピングナットはトレーに確実に係止される。
また、回転規制形状は、タッピングナットの先端面に形成されているため、タッピングナットのタッピング時には、タッピングナットの先端面が母材(トレー)側の穴部の底部に当接すると、その後は、タッピングナットの先端面の回転規制形状がタッピングナットの回転と共に穴部の底部と摺接しながら穴部の底部に食い込んでいく。母材のトレーは繊維強化樹脂製なので、このように、母材の穴部の底部と摺接しながら食い込んでいくと、一般的な樹脂の特性である熱可塑性によって、摺接による発熱によって樹脂が軟化して塑性変形し、回転規制形状の食い込みを助けることになり、また、トレーの穴部への過剰な機械的な力の入力も抑えられる。そして、その後は、樹脂温度は常温に低下して固化し、回転規制形状が穴部の底部に食い込んだ状態が保持される。
したがって、この回転規制形状は、タッピングナットの雌ネジに螺装されたボルトを緩める際に、タッピングナットがボルトと共回りすることを防止し、タッピングナットのトレーへの係止状態は確実に保持され、再度タッピングナットの雌ネジにボルトを螺装して、ボルトとタッピングナットとにトレーを介装して、ボルトをタッピングナットの雌ネジに螺合しても、カバーをトレーに密封結合することができる。これにより、メンテナンス性を向上することができる。
本発明の一実施形態にかかるタッピングナットを示す図であり、(a)はタッピングナットの取付部構造を示す要部断面図(図2に示すバッテリケースを組み立てた状態のA−A矢視断面図)、(b)はタッピングナットの先端側の正面図である。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車のバッテリケースを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるタッピングナットを示す斜視図であり、(a)はタッピングナットを基端側から見た斜視図、(b)はタッピングナットを先端側から見た斜視図、(c)はタッピングナットの回転規制形状を説明する縦断面図(図4(a)のB−B矢視断面図)、(d)はタッピングナットの回転規制形状の変形例を説明する縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかるタッピングナットを示す図であり、(a)は先端面の正面図、(b)はタッピングナットの側面図(左半部)及び縦断面図(右半部)である。 本発明の一実施形態にかかるタッピングナットの回転規制形状の作用を説明する図3(c)に対応する(ただし上下逆向き)縦断面図であり、(a)は回転規制形状が母材の穴部の底部に接した状態を示す縦断面図、(b)は回転規制形状が母材の穴部の底部に食い込んだ埋設状態を示す縦断面図、(c)は回転規制形状が回転を規制する状態を示す縦断面図である。 本発明の課題にかかるタッピングナットの取付部構造を示す断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4は本発明の一実施形態にかかるタッピングナット及びその取付部構造を示すもので、図1(a),(b)はその取付部構造を示す断面図及びタッピングナットの先端側正面図、図2はその取付部構造を備える電気自動車のバッテリケースを示す分解斜視図、図3(a)〜(d)はそのタッピングナットを示す斜視図及び回転規制形状の縦断面図、図4(a),(b)はそのタッピングナットを示す正面図及び断面図、図5(a)〜(c)はそのタッピングナットの先端面の環状断面を示す縦断面図である。
[構成]
(バッテリケース)
まず、本実施形態にかかるタッピングナットの取付部構造が適用される電気自動車のバッテリケースを説明する。
図2に示すように、本バッテリケース1は、下側に位置するトレー10と、上側に位置するカバー20とを備えている。
トレー10及びカバー20は、電気絶縁性を有する繊維強化樹脂によって形成されている。強化繊維には例えばガラス繊維やカーボン繊維等の繊維を適用できるが、本実施形態では、車両振動に対して共振し難い点や材料コストを抑え易い点などから、カーボン繊維よりも低弾性で低価格のガラス繊維を用いている。また、マトリックス樹脂には、一般的な熱可塑性の樹脂を用いている。
また、本実施形態では、トレー10は、カバー20の下側に位置して、図示しないバッテリを収納してその重量を支持するため、カバー20よりもガラス繊維の含有量の多い、より剛性,強度の高い材料構成になっている。
トレー10は、前後一対の前壁11a及び後壁11bと、左右一対の右側壁11c及び左側壁11dと、底壁11eとを有し、底壁11eと対向する上面側が開放された箱型に形成されている。なお、ここで、前後及び左右は図示しない車体の方向に対応させたものであり、前壁11aは車体前側に、後壁11bは車体後側に、右側壁11cは車体右側に、左側壁11dは、車体左側に、それぞれ位置している。また、前壁11aと後壁11bと右側壁11cと左側壁11dとによって、トレー10の周壁11が構成される。
このような箱型のトレー10の内部は、仕切壁11fによって仕切られている。この仕切壁11fは、前壁11a及び後壁11bと平行なものと、右側壁11c及び左側壁11dと平行なものとが、それぞれ複数そなえられており、トレー10の内部を、複数のバッテリ収納部18と、バッテリ以外の電気回路等の機器類をそれぞれ収納する機器類収納部19とに区分し、バッテリ収納部18については、後述のバッテリモジュール寸法に合わせた形状及び大きさに形成されている。
図示しないバッテリモジュールは、例えば、リチウムイオン電池からなる複数個のセルを直列に接続したものであり、複数に区画された各バッテリ収納部18に複数個又は単数のセルが収納されて、底壁11eによって支持されている。
トレー10の周壁11には、厚肉化されたカバー取付面12が全周に亘って隙間無く連続的に形成されている。
このカバー取付面12には、図1(a)に示すように、その全周に亘ってガスケット14を収める溝(環状溝)13が形成され、この溝13の外側には、ナット埋設用の穴部15がカバー取付面12の延びる方向に所定間隔で全周に亘って複数個形成されている。各穴部15は、円筒状の周面を有する丸穴であり、その底部16には、母材の切削屑を収納する凹部17が中心部に部分的に設けられている。なお、ナット埋設用の穴部15は、トレー10とカバー20との結合を強めるために、比較的短い間隔でカバー取付面12の全周に亘って多数設けられている。
一方、図1(a)及び図2に示すように、カバー20には、その前部に、サービスプラグ用の開口部25と冷却風導入口26が形成されている。また、カバー20の上面には、冷却風の一部を流すためのバイパス流路部29と、冷却ファン収納部30などが設けられている。
そして、カバー20の周縁部には、フランジ部21が、カバー20の周縁部の全周に亘って連続して形成されている。フランジ部21は、フランジ上面部21aとフランジ下面部21bとを有している。フランジ下面部21bは、トレー10のカバー取付面12に対向して取り付けられる。フランジ部21には、後述するボルト50が通る孔部22が設けられている。この孔部22も、カバー取付面12の穴部15と対応して所定の間隔でフランジ部21の全周に亘って複数個設けられている。
(タッピングナットの取付部構造)
次に、本実施形態にかかるタッピングナットの取付部構造を説明する。
図1(a)に示すように、タッピングナット40の取付部構造は、トレー10の周壁11上面のカバー取付面12に形成されたナット埋設用の穴部15と、カバー20のフランジ部21に形成されたボルト挿通用の孔部22と、穴部15に埋設されるタッピングナット40と、タッピングナット40に螺合されるボルト50とを備えて構成される。本実施形態の場合、ボルト50のボルト頭部50aとカバー20のフランジ部21との間にプレート60が介装される。また、図1(b)に示すタッピングナット40の先端面43が穴部15の底部16に対向して埋設されている。
ナット埋設用の穴部15は、図4(b)に示すタッピングナット40の雄ネジ41の山部(ネジ山41a)の外径と谷部(平坦部41b)の外径との中間的な大きさの内径rに形成されている。また、穴部15の深さは、タッピングナット40の軸長と略同等の長さで形成されている。すなわち、穴部15にタッピングナット40が埋設された状態で、ナット上面44とカバー取付面12とが同一平面上に位置しうるように設定されている。
ボルト挿通用の孔部22の内径およびプレート60の孔61の内径rについても、穴部15と同様の内径rに形成されている。
タッピングナット40については、詳細を後述する。
ボルト50の一端側のボルト頭部50aには、下面縁部にフランジ状に拡径したボルトフランジ部52が形成され、ボルト50の他端側には、ボルト雄ネジ部51が形成されている。そして、ボルト50のボルト頭部50aとボルト雄ネジ部51との間には、ボルト雄ネジ部51の外周よりも大きく、かつ、ボルトフランジ部52の外径よりも小さな外径で雄ネジの立っていないボルト中間部53が設けられている。このボルト中間部53の軸方向の長さは、フランジ部21とプレート60とを合わせた厚みよりも微小量だけ(製造誤差分だけ)短く形成されている。
プレート60は金属製であって、ボルト50の通る孔61が、ナット埋設用穴部15及びボルト挿通用の孔部22と対応するように所定の間隔で複数設けられ、複数のボルト50の締結箇所に連なる長さを有している。最もシンプルには、トレー10の周壁11を構成する前壁11aと後壁11bと右側壁11cと左側壁11dとのそれぞれの上面(カバー取付面12)単位で1本ずつプレート60を設ける構成となる。この場合、プレート60は、各壁11a〜11dの延びる長さに対応してその長さが設定される。そして、ボルト50の締結力が直接加わらない箇所においても、プレート60がボルト50の締結力を間接的に加えることになり、フランジ部21の全周に亘って長手方向に延在して隙間なく介装される。
トレー10のカバー取付面12に形成された穴部15と、カバー20の周縁部に形成されたフランジ部21に設けられた孔部22と、プレート60に設けられた孔61とはそれぞれ対応した位置に複数設けられている。
トレー10のカバー取付面12に形成された溝13には、加圧により変形し、トレー10とカバー20との間を気密にシールするガスケット14が収められている。
ここで、トレー10に、カバー20が密封結合している状態を説明する。
フランジ下面部21bが、カバー取付面12に対向し、カバー取付面12とフランジ下面部21bとに介装されたガスケットが圧縮変形して、トレー10とカバー20の気密性を確保する。
ボルト雄ネジ部51は、タッピングナット40の内周に形成された雌ネジ42に螺合する。ボルトフランジ部52は、プレート60を介して、フランジ部21をカバー取付面12との間に挟んで締結する。これにより、カバー20をトレー10に密封結合する。
(タッピングナット)
ここで、タッピングナットの構造を説明する。
図3(a)に示すように、金属製のタッピングナット40は、外周に形成されたタッピング用雄ネジ41と、内周に形成されたボルト螺装用雌ネジ42と、前記雌ネジ42の一部を切り欠いて形成された切り欠き部45と、タッピングナット40の上面を形成するナット上面44とを有している。ここでは、タッピングナット40は、タッピング時にトレー10の樹脂を塑性変形させて切削屑を出さずにネジ切りするネジ塑性成形型である。なお、図3(a)に示すナット下側(タッピング時に先端となる側)を先端側、図3(a)に示すナット上面44側を基端側とする。
また、図3(b)に示すように、タッピングナット40の下面には、タッピング時に母材に進入する先端側である先端面43を有する。先端面43には、タッピング時の回転と共に前記母材に食い込み、タッピング時の回転方向と逆方向の回転を規制する回転規制形状としてのナール形状が形成される。図3(c)に示すように、このナール形状は、タッピング時の回転方向(矢印C)に対して前傾斜した傾斜面43aと、軸方向(矢印D)に沿った縦面43bとが交互に連続した環状の凹凸面により構成される。
なお、図3(d)に示すように、このナール形状の軸方向に沿った縦面43bに替えて、傾斜面(第1傾斜面)43aの傾斜角度(θ)よりも大きい傾斜角度(θ)で後傾斜した第2傾斜面43cを設けるようにしても良い。回転規制効果としては、縦面43bが最も有効であるが、後傾斜した第2傾斜面43cであっても、その傾斜角度が傾斜面43aの斜度よりも十分に大きければ、必要な回転規制効果は得られる。また、傾斜面43aや、縦面43b又は第2傾斜面43cは、最もシンプルには平面であるが、曲面で形成されても良い。
雄ネジ41は、トレー10の穴部15をタッピングするタップであるとともに、前記タッピングナット40自身を埋設するためのガイドとして形成されている。また、雄ネジ41は、図4(b)に示すように、ネジ山41aとネジ山41aとの間に平坦部41bが形成され、ネジ山41aの先端の角度が、通常のナットのネジ山の先端の角度よりも小さく形成されている。また、タッピングナット40の先端面43側のネジ山41aは小さく形成されている。
雌ネジ42に形成された切り欠き部45は、タッピングナット40を埋設する際に、タッピングナット40を回転させるための工具を係合させる部位であり、ここではナット40の基端面(図3(a)中のナット上面44)から六角レンチの頭が係合しうる所定の深さまで、切り欠き部45が形成されている。
この例では、切り欠き部45は雌ネジ42の一部を削除して形成されているので、切り欠き部45の形成されたナット40の基端部分においても雌ネジ42部分はそのネジとしての機能が残されている。
[作用・効果]
本発明の一実施形態にかかるタッピングナット及びその取付部構造は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
まず、トレー10へのタッピングナット40の埋設について説明する。
タッピングナット40は、カバー取付面12に形成された穴部15に、タッピングナット40の先端面43を底部16に対向して、雄ネジ部41で穴部15にタッピングするとともに、タッピングナット40自身を底部16に向かって周壁11内部に進入する方向に回転する。タッピングナット40を回転させるには、切り欠き部45に、基端側から六角レンチなどの工具を係合させて、工具を回転させてタッピングナット40を回転させる。
ナット埋設用の穴部15は、タッピングナット40の雄ネジ41の山部(ネジ山41a)の外径と谷部(平坦部41b)の外径との中間的な大きさの内径rに形成されている。このため、この雄ネジ41の山部が穴部にネジ切ることができる。さらに、タッピングナット40はネジ塑性成形型であるため、ネジ切り時の摩擦熱により、トレー10の材料の熱可塑性により穴部15のネジ切られている箇所周辺が軟化してボルト40の平坦部41bとの間の空間に進入して、母材であるトレー10の材料から切削屑を出さずに母材をネジ状に加工する。このため、タッピングされた穴部15のネジ山によるタッピングナット40との係合を確実にすることができる。
このとき、タッピングナット40の先端面43は、図5に示すように、母材であるトレー10の材料内に進入する。図5中の紙面の左右方向の矢印は、タッピングナット40の回転方向を示し、紙面の下方向の矢印は、タッピングナット40のタッピング時に周壁11内部に進入する方向を示している。図5(a)は、タッピングナット40の先端面43が、底部16に接した状態である。図5(b)に示すように、図5(a)の状態からさらに周壁11内部に進入する方向に、タッピングナット40を回転させると、傾斜面43aと縦面43bとで形成される突起部分(例えば、P1)及びその周縁部が底部16に摺接して摩擦による摩擦熱を発生する。トレー10の材料の熱可塑性により、底部16が軟化して塑性変形する。先端面43のナール形状はタッピングナット40の回転と共に底部16を塑性変形させながら、底部16内に進入する。適正なトルクでタッピングナット40を回転すれば、先端面43は底部16とが図5(b)に示すような状態で底部16に進入する。
ここで、図5(c)中の矢印の方向にタッピングナット40を回転する力が働いた場合、すなわち、タッピングナット40に、穴部15をタッピングする方向とは逆方向であって、タッピングナット40自身が底部に向かって周壁11内部に進入する方向とは逆方向に回転する力が働いた場合、変形した底部16が前記の回転する力と略正対する反力で、縦面43bに作用することで、タッピングナット40の前記の回転を抑止して、底部16に食い込んだ状態が保持される。
したがって、ボルト50をタッピングナット40から外す場合にも、タッピングナット40を埋設した状態を確実に保持して、共回りを防ぐことができる。
さらに、以下のような効果も得られる。
トレー10及びカバー20は、電気絶縁性を有する繊維強化樹脂によって形成されることにより、バッテリを外部との電気絶縁性を確保しながら収容することができ、また、車体振動に対して共振を抑制しながら、車体の捩れに対しては適宜追従して変形し機密性を確保することができる。
なお、タッピングナット40は、雄ネジ41の先端面43側のネジ山41aは小さく形成されている。このため、母材をタッピングする雄ネジ部41を、穴部15に導入しやすく、穴部15の底部16に対して垂直な壁部にネジ山41aを真直ぐ立てることができる効果も得られる。
また、ナット埋設用の穴部15と、ボルト挿通用の孔部22と、プレート60の孔61とは、タッピングナット40と対応する箇所にそれぞれ設けられ、同じ内径で形成されているため、ボルト50をタッピングナット40に螺装できる。一方、ボルト中間部53の軸方向の長さは、フランジ部21とプレート60とを合わせた厚みよりも微小量だけ(製造誤差分だけ)短く形成され、穴部15の深さは、タッピングナット40の軸長と略同等の長さで形成されているため、トレー10に対してカバー20とプレート60とを介装してボルト50をタッピングナット40に締結するときに、ボルト中間部53の下端面(進入側端面)を、タッピングナット40のナット上面44の上昇を規制しうる位置に配設することができる。また、断続的に配置されるタッピングナット40にボルト50を締結するときに、所定のトルク以上でボルト50を締付けたとしても、ボルト中間部53の下端面がナット上面44に規制されて、一定の深さ以上ボルト50がタッピングナット40に進入することがない。これにより、所定の間隔で配設されるタッピングナット40の取付部構造の一部に偏った力で締結をすることなく、フランジ21とカバー取付面を全周に亘って均一に密着させて、トレー10とカバー20を均一に密封結合することができる。
また、雄ネジ41は、ネジ山41aとネジ山41aとの間に平坦部41bが形成され、ネジ山41aの先端の角度が、通常のナットのネジ山の先端の角度よりも小さく形成されている。すなわち、ネジ山41aは通常のネジ山の先端よりも尖って形成される。このため、タッピング時の雄ネジ41が母材へ切り込みやすく、タッピング時の回転に対する抵抗が少なくなり、良好にタッピングすることができる。
切り欠き部45により、一般工具を係合させてタッピングナット40を回転させることができる。また、この回転のために特殊工具を要せず、この係合をするためだけの部位を要せずに、タッピングナット40を埋設することができる。
さらに、切り欠き部45は雌ネジ42の一部を切り欠いて所定の深さまで形成されているため、ボルト50の螺合時に咬み合う雌ネジ42の長さを補償でき、確実にタッピングナット40とボルト50とを締結することができる。
プレート60は金属製であって、ボルトフランジ部52とフランジ部21とに介装される。このため、ボルト50の締結力が直接加わらない箇所においても、プレート60がボルト50の締結力を間接的に加えることができるだけでなく、樹脂性のフランジ部21に金属製のボルトフランジ部52がめり込む事(座面陥没)を防止することができ、座面を安定させることができる。さらにプレート60は、ボルト50の通る孔61が所定の間隔で複数設けられ、フランジ部21の全周に亘って隙間なく長手方向に延在している。このため、ボルト50とタッピングナット40との締結時にかかるボルトフランジ部52によるフランジ部21への押圧を分散して、フランジ部21を傷めることなく、気密性を確保することができる。すなわち、断続的に設けられた取付部にそれぞれ座金を設けるのみとは異なり、プレート60を設け、この押圧を長手方向に分散することで、タッピングナット40とボルト50との締結トルクが偏ることなくカバー20をトレー10に密着結合することができる。
穴部15の底部16には、トレー10の切削屑を収納する凹部17が中心部に部分的に設けられている。このため、雄ネジ部41のタッピングにより切削されたトレー10の切削屑が万一発生した場合であっても、この切削屑が凹部に入り込み、底部16に堆積することなく、タッピングナット40を支障なく埋設することができる。
トレー10の周壁11には、厚肉化されたカバー取付面12が全周に亘って隙間無く連続的に形成されている。このため、バッテリを収容するのに必要な強度の周壁11を、部分的に厚肉化するため、トレー10の重量増加を抑えることができる。また、この厚肉化によりカバー取付面の長手方向と直交する幅をもたせていることにより、タッピングナット40の埋設箇所の設計自由度が上がり、ガスケット14を収める溝部13を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
トレー10及びカバー20の材料は可塑性であれば、熱可塑性でなくてもよい。例えば、タッピングナット40の雄ネジ41と先端面43に、マトリックス樹脂と可塑反応する反応液を塗布して、タッピングナット40の埋設をしても、上述したものと同等の作用、効果が得られる。
カバー取付面12を肉盛して厚肉化して形成するときに、トレー10と異なる繊維強化樹脂を用いても良い。例えば、カバー取付面12に熱可塑性を持つ樹脂を用いたものとしてもよいし、薬品に可塑反応する樹脂を用いたものとしても良い。
外周に形成されたタッピング用雄ネジ41と、内周に形成されたボルト螺装用雌ネジ42との締結方向が異なるネジ山を有していても良い。この場合は以下に示す作用、効果を奏する。
タッピングナット40の埋設については実施例と同様である。タッピングナット40にボルト50を螺装して螺合するときに、この異なる方向のネジ山の場合、タッピングナット40を穴部15にタッピングする方向とは逆方向であって、タッピングナット40自身を底部に向かって周壁11内部に進入する方向とは逆方向に回転する力が働く。しかしながら、変形した底部16が前記の回転する力と略正対する反力で、縦面43b又は第2傾斜面43cに作用することで、タッピングナット40のこの回転を抑止する。これにより、タッピングナット40のトレー10への係止状態は確実に保持される。
ボルト50取り外す際は、この異なる方向のネジ山の構成によれば、ボルト50を取り外す回転方向に共回されるタッピングナット40回転方向は、タッピングナット40が周壁11の内部に進入する方向であるため、インサートナット103の雌ネジと固定用ボルト104の雄ネジとが強力に固着した場合であっても、タッピングナット40のトレー10への係止状態は確実に保持される。また、先端面43の回転規制形状である傾斜面43aと縦面43b又は第2傾斜面43cとが交互に連続した環状の凹凸面により構成されるため、トレー10の穴部15の過剰の機械的な入力を抑えられる。
カバー取付面12に形成され、ガスケット14を収める溝13は無くても良い。替わりに、カバー20とカバー取付面12とに介装される面状のものを用いてもよい。
本発明は、機械的強度の弱い材料にナットを埋め込み、ボルトを締結することができるため、種々の締結部を有する機械、設備、装置にも適用できる。
1 バッテリケース
10 トレー
11 周壁
12 カバー取付面
14 ガスケット
15 穴部
16 底部
18 バッテリ収納部
20 カバー
21 フランジ部
21b フランジ下面部
22 孔部
40 タッピングナット
41 雄ネジ
41a ネジ山
41b 平坦部
42 雌ネジ
43 先端面
43a 傾斜面
43b 縦面
45 切り欠き部
50 ボルト
51 ボルト雄ネジ部
53 ボルト中間部
60 プレート

Claims (5)

  1. 外周に形成されたタッピング用雄ネジと、内周に形成されたボルト螺装用雌ネジと、を有し、母材に埋設されるタッピングナットであって、
    ナット先端面に、タッピング時の回転と共に前記母材に食い込み、タッピング時の回転方向と逆方向への回転を規制する回転規制形状が形成されている
    ことを特徴とする、タッピングナット。
  2. 前記回転規制形状は、タッピング時の回転方向に対して前傾斜した第1傾斜面と、タッピング時の回転方向に対して前記第1傾斜面の傾斜角度よりも大きく後傾斜した第2傾斜面又は軸方向に沿った縦面と、が交互に連続した環状の凹凸面により構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のタッピングナット。
  3. 前記タッピングナットは、タッピング時に前記トレーを塑性変形させて前記母材から切削屑を出さずに前記母材にネジ切りする、塑性成形型タッピングナットである
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のタッピングナット。
  4. 請求項3記載のタッピングナットをタッピングにより装着される前記母材は、塑性変形する材料を用いて形成され、
    前記母材には、前記タッピングナットの前記タッピング用雄ネジの山部の外径と谷部の外径との中間的な大きさの内径を有する円筒状の丸穴が形成されている
    ことを特徴とする、タッピングナットの取付部構造。
  5. 前記母材は、電気自動車のバッテリケースを構成する繊維強化樹脂製のトレーであって、
    前記タッピングナットの前記ボルト螺装用雌ネジに螺合されるボルトは、前記トレーに、前記バッテリケースを構成するカバーを密封結合する
    ことを特徴とする、請求項4記載のタッピングナットの取付部構造。
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