以下では、コンテンツ配信システムの1つまたは複数の実施形態について詳細に説明する。このシステムは、無線ネットワーク環境で使用するのに特に最適であるが、限定はしないが、通信ネットワーク、インターネットなどのパブリックネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)などのプライベートネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、長距離ネットワーク、または他のタイプのデータまたは通信ネットワークを含む、任意のタイプのネットワーク環境において使用することができる。
このシステムは、サブスクリプションに基づくメディア配信システムにおいて、マルチメディアコンテンツのオープンおよびクローズドパッケージについて端末相互間サポート(end to end support)を提供する。オープンパッケージは新しいサブスクライバに開かれているが、クローズドパッケージは当該クローズドパッケージへの既存のサブスクライバに対してのみ利用可能である。クローズドパッケージはシステムに存在し続けているが、クローズドパッケージにすでにサブスクリプションされたデバイス上にのみ表示を可能にする。
パッケージのオープン/クローズド特徴または状態により、コンテンツリテーラは既存のサブスクリプションに影響を与えることなしに、新しいパッケージ/サブスクリプションに対して、パッケージ/サブスクリプション期間を修正することが可能になる。例えば、コンテンツリテーラは、人気がない提供物(すなわち、チャネル)を取り去ることのほかに、古いパッケージとして本質的に同じである新しいパッケージを作成することができる。この場合、古いパッケージは新しいサブスクリプションおよびそれによって既存のサブスクライバベースを悩ませるのを避けることを禁止するために、クローズド状態を割り当てられるものとする。そのようにして、オープンおよびクローズド状態の形態は、パッケージが円滑に撤収されることを可能にする。例えば、クローズドパッケージがもはやサブスクライバを持たないとき、クローズドパッケージはすべての装置に向けてブロードキャストされた記録から取り除かれることが可能である。
加えて、記述された実施形態により、コンテンツリテーラは既存のサブスクリプションに影響を与えることなく、新しいサブスクリプションを引きつけるために特別な、限定された時間のサブスクリプション取引でパッケージを提供することが可能になる。
さらに、記述された実施形態は、クローズドパッケージの特徴および/または属性の任意および全てについての変更を可能にする。
システムは、既存あるいは申し込まれたパッケージの状態をセットするための制御;パッケージサブスクリプション状態、すなわちオープン、およびすべての可能性があるサブスクライバによって視認可能(viewable)であるか、または、クローズド、および現在のサブスクライバによってのみ視認可能であるか、を識別するシステム情報;システム情報を送信するための配信システム;および、パッケージサブスクリプション状態によって定義されたアクセス/プレゼンテーション制限を受信し、それに従うデバイスを備えるものとする。
以下の記述では、用語「パッケージ」はエンドユーザが購入するか、あるいはサブスクリプションすることができる1つあるいはそれ以上のチャネルあるいはサービスをまとめる「購入アイテム」に言及する。
図1を参照すると、オープンおよびクローズドパッケージのサブスクリプションを提供するためのシステム10の一実施形態は、コンテンツ13を蓄積するコンテンツサーバ60を有するメディア配信システム(MDS)12を備えている。以下に述べられるように、コンテンツ13は、リアルタイムおよび/または非リアルタイムのマルチメディアの任意の種類を含むものとする。さらに、MDS 12は、メディアリテーラ/プロバイダ15から、サブスクリプションのためにユーザに申し込まれたマルチメディアパッケージ34を定義するパッケージレコードを受信する。
例えば、それぞれのパッケージレコード87は、チャネルのセットを定義することができ、それぞれのチャネルは、所定のメディアのコンテンツリテーラ/プロバイダ15に対応するマルチメディアサービスのビューを表す。さらに、それぞれのチャネルは、コンテンツ13の予め決められた組み合わせをそれ相応に含むプレゼンテーションの予め決定された組み合わせを備える。
いずれにしても、複数のパッケージ34のそれぞれについての所定のパッケージレコード87は、所定のパッケージ34を定義するパッケージ属性35を含むものとする。例えば、パッケージ属性35は、そのパッケージに関連付けられた所定のチャネル27のセットと、そのパッケージへのサブスクリプションに関連する属性を定義するパッケージサブスクリプション特徴117とを含む。例えば、パッケージサブスクリプション特徴117は、パッケージが新しいサブスクリプションのために利用可能であること、および関連付けられたパッケージレコードとパッケージ属性が現在のあるいは可能性がある任意のサブスクライバによって見られることを示す、「オープン」状態を構成する。それと対照的に、パッケージサブスクリプション特徴117は、パッケージが新しいサブスクリプションのために利用可能ではないことを示して、そして関連づけられたパッケージレコードおよびパッケージ属性のプレゼンテーションをそのパッケージへの既存のサブスクライバのみに制限する、「クローズド」状態を構成する。
さらに、MDS 12は、パッケージレコード87およびコンテンツ13を収集し、とりわけ、システム情報(SI)メッセージ、あるいはメッセージ44を生成するシステム情報(SI)ジェネレーター62を備える。MDS 12に関連付けられた送信サブシステム17は、SIメッセージを受信し、無線デバイス36および37のような、メディアリテーラ/プロバイダ15および/またはMDS 12に関連付けられた、マルチメディアコンテンツを受信して再生することが可能な装置に送信する。SIメッセージ44は、そのようなデバイスに、メディアリテーラ/プロバイダ15から提供されるパッケージ34を表示し、サブスクリプションおよびパッケージからアンサブスクリプションし、および/または所定のパッケージに関連付けられたマルチメディアコンテンツを提示するために必要なすべての情報を有する。
例えば、1つの制限しないケースにおいて、デバイス36と37のそれぞれは、nが正の整数であって、サブスクリプション毎に1対nでのパッケージとしてみなされる、パッケージ34のセットを提供しているメディアリテーラ/プロバイダ15に関連付けられている。SIメッセージ44を受け取った後に、それぞれのデバイス36および37は、ユーザにユーザインタフェース38上に、1つあるいはそれ以上のファンクション・キー47と同様に、サブスクリプションメニュー45のビューを提示する。一例として、ファンクション・キー47は、サブスクリプションを要求するための「Submit」キーと、選択されたパッケージに関する付加的な情報を要求するための「Info」キーとを備える。しかしながら、ファンクション・キー47が要求された任意の機能を提供することができることに留意されたい。
一般に、サブスクリプションメニュー45のビューは、関連づけられたメディアリテーラ/プロバイダ15から利用可能なすべてのパッケージ34のパッケージリスト49を含むものとする。しかしながら、上述したとおり、パッケージ情報の所定のセットのプレゼンテーションを可能にするための許諾は、パッケージに関連付けられたパッケージサブスクリプション特徴117によって制限される。この場合には、「オープン」状態を構成するパッケージサブスクリプション特徴117は、所定のパッケージ情報が提示されることを可能にする、他方、「クローズド」状態は、関連づけられたパッケージ情報のプレゼンテーションを可能にする前に、その所定のパッケージの既存のサブスクリプションを必要とする。図1によって表される特定のケースでは、 パッケージ2と関連付けられた情報は、「クローズド」パッケージサブスクリプション特徴117のために既存のサブスクリプションを有するデバイス上にのみに提示される。
例えば、この場合、デバイス36のサブスクリプション情報51に基づいて、デバイスはパッケージ2の既存のサブスクリプションがあり、それゆえに、メディアリテーラ/プロバイダ15の他のパッケージのすべてとともにパッケージリスト49においてパッケージ2を提示することが可能になる。それと対照的に、デバイス37のサブスクリプション情報51に基づいて、デバイスはパッケージ2の既存のサブスクリプションがなく、それゆえに、メディアリテーラ/プロバイダ15の他のオープンパッケージのすべて含むパッケージリスト49においてパッケージ2を提示することが妨げられる。
このように、それぞれのデバイス36および37は、1つ以上のコンテンツリテーラに関連付けられたそれぞれのパッケージ34の情報/属性のすべてを含むSIメッセージ44を受信するが、それぞれのデバイス36および37は、それらに関連付けられたリテーラ/プロバイダ15に関連付けられたパッケージをレビューのみするように、実質的にレコードをフィルタ処理し、さらに、それらそれぞれのサブスクリプション情報と予め決められた関係を持つパッケージだけが提示されるように、それぞれのパッケージレコードをフィルタ処理する。
加えて、パッケージ情報51に基づいて、パッケージリスト49は、所定のパッケージへの既存のサブスクリプションを確証するインジケータ53を含む。
あるいは、インジケータ51は、サブスクリプションが要求される所定のパッケージをユーザが選択することを可能にする。
さらに、上記の例のパッケージリスト49のビューを提供することに関して、パッケージ2に関連付けられたパッケージ情報のプレゼンテーションに制限したが、リアルタイム、非リアルタイム、および結合されたコンテンツのプレゼンテーションのビューなどのような、他の任意のプレゼンテーションの情報も含まれると解釈されるべきである。
さらに、サブスクリプションメニュー45の例示は、サブスクリプションメニューの多くの可能な実施の単に一例である。例えば、サブスクリプションパッケージの次にチェックボックスを有するリストを持つ代わりに、利用可能なリスト及びリストへのサブスクリプションがあればよい。
図2を参照すると、システム10のさらに詳細な構成の実施形態は、複数の基本サービス16または共通チャネルを形成するメディアセグメント14を複数のコンテンツプロバイダ18から受信するように動作可能なMDS 12を備える。さらに、複数の基本サービス16のそれぞれに対して、MDS 12は、サービス属性情報または共通チャネル情報を備え、対応する基本サービスを定義し、記述する。さらに、MDS 12が複数のコンテンツリテーラ24のそれぞれからカスタム属性情報22を受信する。カスタム属性情報22は、複数の基本サービス16のそれぞれについてコンテンツリテーラ特有の定義と記述を含む。サービス属性情報20をカスタム属性情報22で置き換えることによって、MDS 12はそれぞれのコンテンツリテーラ24についてそれぞれの基本サービス16のカスタマイズされたビューを生成するように動作可能である。それぞれの基本サービス16のこれらのカスタマイズされたビューは、カスタマイゼーションの結果コンテンツリテーラ特有であるチャネル26またはカスタマイズされたチャネルとして定義される。サービス属性情報20とカスタム属性情報22の組み合わせは、それによって、複数のチャネル26のそれぞれに対してカスタマイズチャネル属性情報28を定義する。
共同でメディアリテーラ/プロバイダ15として参照される、コンテンツリテーラ24または課金およびカスタマサービスプロバイダ(BCS)のそれぞれは、ティアー(tier)32内にチャネル26の様々な組み合わせ、およびサブスクリプションベース上のように、無線デバイス36などの、所定のコンテンツリテーラ24および/またはBCS30に関連するデバイスに提供するためのパッケージ34へのティアー32の様々な組み合わせで寄せ集めることができる。
例えば、それぞれのコンテンツリテーラ24および/またはBCS30は、チャネル26のカスタマイズされた表示をメディアプレゼンテーションガイド(MPG)40の形式で、サブスクリプションされた無線デバイス36のユーザインタフェース38上に表示する。それぞれのプレゼンテーション42は1つ以上のメディアセグメント14を含むメディアの形式を含むものであって、MPG40は複数のチャネル26のそれぞれにおいてプレゼンテーション42のスケジュールを有する。しかしながら、上述したように、MPG40上のチャネル26のリストの作成は、そのチャネル26に関連付けられたパッケージサブスクリプション特徴117が「クローズド」状態を構成するなら、そのチャネルへの既存のサブスクリプションがあることに基づいて行われる。例えば、「クローズド」サブスクリプション特徴117を有し、かつ、少しも「オープン」パッケージの一部として定義されない対応するチャネル27を有する所定のパッケージ34の場合では、関連付けられたチャネルはMPG40上に表示されない。一般に、それぞれのチャネル27は、多くのパッケージ34に関連付けられているけれども、たとえチャンネルがクローズドパッケージに関連付けられているとしても、それはまたオープンパッケージに関連付けられ、このようにMPG 40上に表示される。
MPG 40は、例えば、SIメッセージ44に伴って、MPG情報70(図3)に基づいて作成される。例えば、MPG情報70は、それぞれのプレゼンテーション42、48、基本サービス16、補助サービス50、チャネル26および/またはパッケージ34に関連付けられたメディアプレゼンテーションガイドタイトルレコードおよびチャネルカスタマイゼーションレコードを含むものとする。例えば、SIメッセージ44は、無線アクセスネットワーク46を介してMDS 12から無線デバイス36へのフロー45内で送信される。フロー45は、所定の領域に対するフローの集まりである、「マルチプレックス(multiplex)」内の論理ストリームである。それぞれのフロー45は、典型的には、リアルタイムプレゼンテーションの単一メディアコンポーネント、または非リアルタイムプレゼンテーションを含むファイル、またはSIメッセージ44を配信するために使用される。したがって、それぞれのMPG 40は、関連するコンテンツリテーラ24および/またはBCS 30に従ってそれぞれのデバイス上でカスタマイズされる。
他の実施形態では、カスタマイズされたビューは、ユーザインタフェース38上に表示された補助サービス50から補助プレゼンテーション48と組み合わせた基本サービス16からのプレゼンテーション42を含む。上記のとおり、しかしながら、所定のチャネルに関連付けられたパッケージサブスクリプション特徴117が「クローズド」状態を構成するなら、それぞれのデバイス上のプレゼンテーション42および/または48を表示することは、関連づけられたチャネル/プレゼンテーションに対する既存のサブスクリプションを持つことに基づいて行なわれる。いずれにしても、補助プレゼンテーション48および補助サービス50は、例えば、基本サービスをカスタマイズし、拡張するために提供される。
システム10は、データネットワーク上でマルチキャストコンテンツフローを生成して伝送するように動作するトランスポートシステムの一実施形態を備える。例えば、上記トランスポートシステムは、コンテンツプロバイダからメディアの分配システムまでメディアをブロードキャスト配信のために伝送することにおいての使用に適している。都合のよいことに、システム10は、コンテンツリテーラ22および/またはBCSプロバイダ30に対して、パッケージ26の導入および段階的な廃止を管理するためにパッケージサブスクリプション特徴117を定義し、予め決められた既存のサブスクリプションを持つデバイスに、サブスクリプションメニュー45、メディアプレゼンテーションガイド40、およびカスタマイズされたプレゼンテーション42および48などの任意のパッケージ関連情報のビューを制御することを可能にする
任意の数のデバイスが、システム10においてコンテンツおよびコンテンツ情報を受け取り、および再生/表示するように動作可能である。無線デバイス36は、そのようなデバイスの1つであり、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップコンピュータ、およびメディアを受け取り、再生/表示するように動作可能な他の無線デバイスなどのデバイスを含む。しかし、システム10の1つまたは複数の実施形態では、本質的にはメディアを再生/表示することができる任意の個数または任意の種類の有線または無線デバイスを使用することができることに留意されたい。
図1および図2では、システム10のコンポーネントは、それぞれある特定の機能を他の機能から分離できる多くの定義済みロールを持つことができる。しかし、システム10の所定の実装において、所定のコンポーネントまたは組織が複数のロールを実行できることに留意されたい。
例えば、BCSプロバイダ30は、1つまたは複数のコンテンツリテーラ24に代わってユーザ課金および顧客サポートサービスを提供する企業体を含む。無線デバイス36などの、システム10内のそれぞれのデバイスは、サブスクリプション契約52などを通じて、1つのBCSプロバイダ30に関連付けられる。そのようなものとして、BCSプロバイダ30は、サブスクリプションデータ54をMDS 12に供給することができる。
コンテンツリテーラ24は、パッケージ34を定義し、1つまたは複数の関連BCSプロバイダ30を通じてサブスクリプションのためそれらのパッケージを提供する企業体を含む。したがって、それぞれのコンテンツリテーラ24は、パッケージ34および関連パッケージ化データをMDS 12に供給する。さらに、例えば、それぞれのコンテンツリテーラ24は、コンテンツ小売り契約56を通じて1つまたは複数のBCSプロバイダ30に関連付けられうる。
コンテンツリテーラ24およびBCSプロバイダ30は、別々の実体として表されているが、それらは組み合わせることで単一の実体にするようにしてもよい。
コンテンツプロバイダ18は、基本サービス16を通じて、デバイス36などのユーザに配信されるコンテンツを供給する企業体を含むことができる。例えば、それぞれのコンテンツプロバイダ18は、メディアセグメント14および関連メディアデータをMDS 12に供給する。それぞれのメディアセグメント14は、ビデオ、オーディオ、マルチメディアコンテンツ、クリップ、リアルタイムおよび非リアルタイムのコンテンツ、組み合わせた、および/または同時のリアルタイムおよび非リアルタイムのコンテンツ、スクリプト、プログラム、または他のタイプの好適なコンテンツのうちの1つまたは複数を含むことができる。さらに、例えば、それぞれのコンテンツプロバイダ18は、コンテンツ小売り契約58を通じて1つまたは複数のコンテンツリテーラ24に関連付けられうる。
MDS 12は、有線および無線ネットワークの任意の組合せと、関連コンピュータデバイスおよびサーバを備え、ユーザに配信するためのコンテンツを配信するように動作する。MDS 12は、複数の最適化された通信チャネル上で選択されたデバイスに高品質コンテンツを配信するように設計され最適化された最適化ブロードキャストネットワークを備えることができる。さらに、例えば、MDS 12は、MDS 12の機能を使用可能にする論理および実行可能命令とともに、前述のメディア、データ、およびレコードを格納する1つまたは複数のコンテンツサーバ60を備えることができる。一実施形態では、例えば、コンテンツサーバ60および/またはMDS 12は、コンテンツサーバ60内のデータに基づいてシステム情報(SI)メッセージ44を生成するように動作可能な、メモリ、実行可能命令、およびプロセッサを含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えるSIメッセージ生成器62を備える。例えば、SIメッセージ生成器62は、MDS 12内のデータからSIメッセージ44をコンパイルする生成器ロジック、およびすべてのSIメッセージ関連データを受信し、デバイスに配信するためMDS 12からSIメッセージ44を送信するトランシーバロジックを備える。さらに、例えば、MDS 12は、無線デバイス36などのデバイスへのブロードキャスト/マルチキャストのためMDS 12がコンテンツフローの形態でSIメッセージ44およびコンテンツを無線アクセスネットワーク46に配信すること可能にするトランスポートインターフェイスを備えるブロードキャスト基地局(BBS)64を有する無線アクセスネットワーク46を備えるものとする。
図3を参照すると、SIメッセージ44は、デバイスがユーザの代わりに、サービスを検索し、またはパッケージをサブスクリプションし、ユーザ向けの市場情報66、サービス情報68、およびMPG情報70を記述することを可能にする一組の情報を含んでいる。市場情報66は、それぞれのBCSプロバイダ30、コンテンツリテーラ24、パッケージ34、ティアー32、およびチャネル26を記述し、および/または定義する情報を含む。サービス情報68は、システム10内で利用可能なそれぞれの基本サービス16および補助サービス50に関する情報を含む。MPG情報70は、チャネル26のコンテンツと関連がある、MPG40に関連付けられた属性、定義、およびレコードなどの情報を含む。
図4を参照すると、例えば、市場情報66の一実施形態は、コンテンツリテーラ識別子(コンテンツリテーラID)73によって識別されるように、それぞれのコンテンツリテーラ24に関連付けられた少なくとも1つの市場コンテンツリテーラレコード71を含む。さらに、それぞれのレコード71は、それぞれのコンテンツリテーラ識別子3についてのバージョン識別子73を含む。
バージョン識別子75は、所定の市場コンテンツリテーラレコード71に関連付けられ、それによって、他の市場コンテンツリテーラレコードのコピーとして識別されることを可能にして、その市場コンテンツリテーラレコードによって送られた属性および要素の値の特有のセットを識別する。バージョン識別子75は、最適化メカニズムとして働く。例えば、事前のマルチキャストからのように、すでに市場コンテンツリテーラレコード71を有するデバイスは、新たに受信したレコードが更新された情報を含む新たなバージョンかどうかを確かめるために、常駐するレコードのバージョンと、新たに受信したレコードのバージョンとを比較する。そのバージョンが新たに受信されたレコードが更新されたバージョンであることを示さない場合は、デバイスはリソースを浪費する必要がなく、そのレコードをスキップすることができる。そのバージョンが新たに受信されたレコードが更新されたバージョンであることを示す場合は、デバイスはそのレコードを更新することができる。
それぞれの市場コンテンツリテーラレコード71は、所定のコンテンツリテーラ24に特有の情報を提供する。とりわけ、それぞれの市場コンテンツリテーラレコード71は、1つあるいはそれ以上のパッケージレコード87を含む。さらに、例えば、それぞれの市場コンテンツリテーラレコード71は、基本情報79、1つ以上のティアーレコード89、1つ以上のチャネルレコード91、1つ以上の補助サービスリファレンス77、およびコンテンツリテーラ24のそれぞれに関連付けられた1つ以上のEULAテーブル93を含む。
例えば、基本情報79は、プライベートなコンテンツリテーラインジケータ80、所定のコンテンツリテーラに関連付けられた名称81、およびEULAデータベースへの参照を提供するエンドユーザライセンス契約(EULA)リンク83などのデータを含む。
例えば、プライベートコンテンツリテーラインジケータ80は、所定のコンテンツリテーラがプライベートコンテンツリテーラであるかどうかを明示し、プライベートコンテンツリテーラに関する情報およびその関連付けられたパッケージなどは、予め決められたユーザにのみ利用可能であり、プライベートコンテンツリテーラによって提供されたパッケージにサブスクリプションされたユーザだけが関連付けられた情報を表示することができる。例えば、限定はしないが、プライベートコンテンツリテーラは、企業体、または、会社の従業員へのプライベートな通信のための関連付けられたパッケージを利用する、企業体に関連付けられた会社などであるものとする。さらに、例えば、EULAリンク83は、一般的なリソース識別子(URI)である。さらに、それぞれの市場コンテンツリテーラレコード71は、それぞれのコンテンツリテーラによってサポートされた1またはそれ以上の通貨85の識別情報を含む。
いくつかの実施形態では、それぞれのティアーレコード89は、ユニークなティアー識別子と、ティアーに関連付けられたチャネル26の所定のセットを定義する1つあるいはそれ以上のチャネルリファレンスを有する。さらに、また、それぞれのティアーレコード89は、そのティアーのチャネル上でユーザに対する補助サービスを定義するための1つあるいはそれ以上の補助サービスリファレンスを含む。
いくつかの実施形態では、それぞれのチャネルレコード91は、コンテンツリテーラレコード71に関連するチャネル26のそれぞれに関連付けられた様々な属性を定義する。例えば、それぞれのチャネルレコード91は、チャネル識別子、チャネル有効時刻、チャネルウェイト(weight)、1あるいはそれ以上のチャネル言語特有データ、チャネルに関連付けられた基本サービス、補助サービスリファレンス、およびチャネルアイコンを含む。
いくつかの実施形態では、それぞれの補助サービスリファレンス77は、市場コンテンツリテーラレコード71と関連付けられた所定の補助サービスレコードを定義する。例えば、それぞれの補助サービスレコードは、補助サービス識別子、有効時刻、補助フローレコード、および補助能力要件を含む。
図4および図5を参照すると、それぞれのパッケージレコード87は、それぞれのコンテンツリテーラによって提供されるパッケージ34、パッケージ34毎のサブスクリプションオプション、および所定のパッケージ34を取りまとめるティアー32のセットに関する情報を提供する。
例えば、それぞれのパッケージレコード87は、ユーザの望ましい言語が利用できない場合にそれぞれのパッケージにおいてサービス16に用いられるデフォルトの言語を識別するパッケージデフォルト言語95、同一のコンテンツリテーラによって提供される他のすべてのパッケージから当該パッケージを見分けるユニークなパッケージ識別子(パッケージID)97、以前の定義に取って代わって、それぞれのパッケージレコード内に提供された定義が有効になる時刻を定義する有効時刻99、ユーザに提示されるパッケージの順番を決定するためにデバイス36によって用いられる値であって、例えば、他のパッケージより低いウェイトをもつパッケージは、最初に提示され、所定のパッケージのためのパッケージウェイトは、すべてのコンテンツリテーラの中で固有の値であるパッケージウェイト(weight)101、および、市場コンテンツリテーラレコード71のために役立つバージョン識別子75(図4)としてパッケージレコードのための同じ目的にかなうバージョン識別子76などの属性を含む。
とりわけ、それぞれのパッケージレコード87は、例えば、1つ以上の親パッケージ119、自動サブスクリプションパッケージ121、クローズドパッケージ123、または除外されたパッケージ125として所定のパッケージを識別するパッケージ特徴117を含む。親パッケージ119は、サブスクリプションの最も低いレベルとして働くベースまたはルートパッケージを構成する。例えば、所定のパッケージが親パッケージ119と関連付けられている場合、そのパッケージは「アドオン」パッケージとみなされ、ユーザがすでに少なくとも1つの関連付けられた親パッケージにサブスクリプションされているのなら、ユーザはそのパッケージにサブスクリプションするだけでよい。さらに、所定のパッケージが自動サブスクリプションパッケージ121である場合、そのパッケージは自動的に別のパッケージの部分にみなされ、ユーザは、他のパッケージにサブスクリプションすると、所定のパッケージに自動的にサブスクリプションされる。さらに、所定のパッケージがクローズドパッケージ123である場合は、上記の詳述されるように、新しいサブスクリプションがもう所定のパッケージのために受け入れられておらず、パッケージ情報の視認は既存のサブスクライバに限定されている。代わりに、所定のパッケージが除外されたパッケージ125である場合は、所定のユーザがパッケージにサブスクリプションするのを許可しない。例えば、所定の親パッケージへのサブスクリプションは、他の親パッケージを除外されたパッケージとしてリスト化されることとなる。このように、一般にいくつかの場合には、すべての親パッケージはお互いから相互に排他的である。
さらなる例では、パッケージレコード87は、単独のユーザが所定のパッケージの1つのバージョンを見るために、クローズド状態と除外されたパッケージとを組み合わせるパッケージ特徴117を含むようにしてもよい。例えば、新しいパッケージがオリジナルのパッケージの修正されたバージョンである場合、オリジナルのパッケージがクローズド状態に変えられ、新しいパッケージが作成される。このシナリオでは、新しいパッケージがオープン状態であり、新しいサブスクライバを受け入れていても、オリジナルのパッケージのサブスクライバにオリジナルのパッケージだけを見せるようにし、これらのサブスクライバが新しいパッケージを見ることを除外することは望ましいかもしれない。このようなシナリオは、オリジナルのパッケージと新しいパッケージが同じであるか、あるいは類似の名称および/またはサービスを持つとき、消費者の混乱を排除するために望ましいかもしれない。
さらに、それぞれのパッケージレコード87は、さらに、1つ以上の関連付けられた指定された言語109のパッケージ名称105およびパッケージ記述107を含む1つ以上のパッケージ言語特有データ103を有する。例えば、パッケージ名称105は、サブスクリプションメニュー45(図1)でパッケージの名称を提示するために利用される情報である。さらに、それぞれのパッケージレコード87は、所定の通貨113でパッケージの総計または価格111を指定し、毎週、毎月などの所定のサブスクリプション方式115に関連づけられた1つあるいはそれ以上のパッケージ価格方式110を含む。
さらに、それぞれのパッケージレコード87は、所定の通貨113でパッケージの総計または価格111を指定し、毎週、毎月などの所定のサブスクリプション方式115に関連づけられた1つあるいはそれ以上のパッケージ価格方式110を含む。
さらに、それぞれのパッケージレコード87は、所定のパッケージに関連付けられたティアーレコードをそれぞれ識別する1つ以上のティアーリファレンス135をさらに含む。それぞれのティアーレコードは、コンテンツリテーラからの他のすべてのティアーからそのティアーを見分ける固有のティアー識別子と、以前の定義に取って代わって、所定のティアーレコードに提供された定義が有効になる時刻を定義する有効時刻とを含む。
さらに、それぞれのパッケージレコード87は、所定のパッケージと関連付けられたBCSプロバイダのリストを指定する1つあるいはそれ以上のBCSプロバイダ識別子127を含む。
それぞれのパッケージレコード87は、1つあるいはそれ以上の補助サービスリファレンス102を含むことができる。このレベルで、補助サービスリファレンス102は、所定のパッケージに関連付けられた任意のティアー32、チャネル26、および/または基本サービス16にアクセスする間に取得するための特有の補助サービス50および/または特有の補助プレゼンテーション48を規定する。しかしながら、ティアー32、チャネル26および/または基本サービス16のそれぞれに対応するレコードもまた、そのティアー32、チャネル26および/または基本サービス16に特有の補助サービスリファレンスを含むことができることに留意されたい。例えば、それぞれのティアー32、チャネル26および/または基本サービス16内の補助サービスリファレンスが、パッケージレコード87中の補助サービスリファレンス102に優先する。さらなる例では、パッケージレコード87中の補助サービスリファレンス102がそれぞれのティアー32、チャネル26および/または基本サービス16のレコードの中の補助サービスリファレンスに優先する。
また、それぞれのパッケージレコード87は、所定のパッケージが利用可能な場所に関連付けられた利用可能エリア129に関するデータを含むこともできる。例えば、利用可能エリア129は、1つ以上のインフラストラクチャローカルエリアグルーピング(LOI)識別子(LOI ID)131および/または1つ以上のインフラストラクチャワイドエリアグルーピング(WOI)識別子(WOI ID)133を含むことができる。それぞれのLOI識別子131は、MDS 12が特定のローカルエリアにネットワークでアクセスできるように展開されたインフラストラクチャの論理グルーピングを識別する。同様に、それぞれのWOI識別子133は、MDS 12が特定のワイドエリアにネットワークでアクセスできるように展開されたインフラストラクチャの論理グルーピングを識別する。
図6を参照すると、無線デバイス36は、無線デバイス内への入力を生成する入力メカニズム246、および無線デバイスのユーザにより消費される情報を生成する出力メカニズム248を備える。例えば、入力メカニズム246は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールなどのメカニズムを含むことができる。さらに、出力メカニズム248は、例えば、ディスプレイ、オーディオスピーカ、触覚(haptic)フィードバックメカニズムなどのユーザインタフェース38を備えることができる。
さらに、無線デバイス36は、無線ネットワーク46上でデータを送信することができ、無線ネットワーク46に接続されているMDS 12または他のコンピュータデバイスから送信されたソフトウェアアプリケーションおよび表示データを受信し、実行することができるコンピュータプラットフォーム250を備える。コンピュータプラットフォーム250は、読み取り専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMやROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通のメモリなどの揮発性および不揮発性メモリを有する、データリポジトリ252を備える。さらに、データリポジトリ252は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを備えるか、または磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトもしくはハードディスクなどの二次または三次記憶装置デバイスとすることができる。
さらに、コンピュータプラットフォーム250は、さらに、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、ロジック回路、または他のデータ処理デバイスとすることができる、処理エンジン254を備える。処理エンジン254またはASICなどの他のプロセッサは、無線デバイスのデータリポジトリ252内の、メディアマネージャモジュール258などの常駐プログラムとインターフェイスで接続するアプリケーションプログラミングインターフェイス(「API」)レイヤ256を実行することができる。API 256は、それぞれの無線デバイス上で実行されるランタイム環境である。このようなランタイム環境の1つは、カリフォルニア州サンディエゴ所在のQualcomm,Inc.社が開発したBinary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW(登録商標))である。例えば、無線コンピューティングデバイス上でアプリケーションの実行を制御するように動作する他のランタイム環境を使用してもよい。
処理エンジン254は、無線デバイス36の機能を利用できるようにし、無線アクセスネットワーク46上の無線デバイスを動作させることができる、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化されるさまざまな処理サブシステム260を備える。例えば、処理サブシステム260は、通信の開始および維持、データの交換、およびマルチメディアプレゼンテーションの実行を可能にする。携帯電話などの一実施形態では、処理エンジン254は、サウンド、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信、受信、検索機能、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、主制御、リモートプロシージャ、送受話器(handset)、電源管理、診断(diagnostic)、デジタルシグナルプロセッサ、ボコーダー(vocoder)、メッセージング、コールマネージャ、Bluetooth(登録商標)システム、Bluetooth(登録商標)LPOS、測位、位置エンジン、ユーザインタフェース、スリープ、データサービス、セキュリティ、認証、USIM/SIM、音声サービス、グラフィックス、USB、MPEG、GPRSなどのマルチメディアなどの、処理サブシステム260の1つまたは組合せを備えることができる。開示されている実施形態について、処理エンジン256の処理サブシステム260は、コンピュータプラットフォーム250上で実行されるアプリケーションと相互作用するサブシステムコンポーネントを備えることができる。例えば、処理サブシステム260は、メディアマネージャモジュール258に代わって、API 256からデータ読み出しおよびデータ書き込みを受け取るサブシステムコンポーネントを備えることができる。
コンピュータプラットフォーム250は、さらに、無線デバイス36のさまざまなコンポーネント間の通信を可能にし、また無線デバイス36と無線アクセスネットワーク46との間の通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化される通信モジュール262を備えることができる。例えば、通信モジュール262は、MDS 12および/または無線アクセスネットワーク46と無線通信するためのトランシーバモジュールを備えることができる。
メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上のメディアサブスクリプション、メディア受信、およびメディア再生/表示アクティビティを管理するように動作する。メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上でメディア関連アクティビティを管理するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または他の実行可能命令セットを備えることができる。さらに、メディアマネージャモジュール258および/またはデータリポジトリ252は、SIメッセージ44およびその関連コンテンツ情報、およびユーザインタフェース38上で表示/再生するコンテンツを格納する。一実施形態では、メディアマネージャモジュール258は、無線デバイス36上にメディア関連情報を受信し、格納し、アクセス可能にし、再生/表示する機能を実現するメディア管理ロジック264を備える。例えば、メディア管理ロジック264は、リアルタイムおよび非リアルタイムコンテンツの提示を含み、MPG 40内のパッケージ関連情報をユーザインタフェース38上に表示し、および/またはチャネル26のビュー265を提供することをもって、パッケージ関連情報の制御及び表示をデバイス上にする目的で、パッケージサブスクリプション特徴117などのパッケージサブスクリプション情報を決定するためにSIメッセージ44からパッケージレコード87を取り出すように動作する。同様に、メディア管理ロジック264は、コンテンツリテーラ24および/またはBCSプロバイダ30によるパッケージ34へのサブスクリプションを管理し、関連するサブスクリプション情報51を格納するように動作する。例えば、メディア管理ロジック264は、例えば、所定のパッケージをサブスクリプションするために、利用可能なパッケージのリストからのユーザ選択に基づいて、MDS 12(図1)に対してサブスクリプション要求を生成し、送信することができる。さらに、メディア管理ロジック264は、それぞれのコンタクトウィンドウに基づいて非リアルタイムプレゼンテーションに関連付けられたメモリ管理機能を含む、取得および格納を管理し、コンテンツの再生/表示を管理するように動作する。さらに、メディア管理ロジック264は、通信モジュール262とともに、リアルタイムのプレゼンテーションとデータキャストプレゼンテーションを受信するように動作する。
例えば、一実施形態において、メディアマネージャモジュール258は、デバイスがパッケージ関連情報へサブスクリプションすることおよび/または表示することを許可されるかどうかに関してパーミッション決定273を決定するパーミッションコンテンツ271を含むことができる。パーミッションコントローラ271は、いかなるハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアおよび/または無線デバイス36上でパッケージ関連情報へのアクセスを決定することに関連付けられているアクティビティを管理するように動作する他の実行可能命令セットを備えることができる。上述したとおり、例えば、パーミッションコントローラ271は、パッケージサブスクリプション特徴117をチェックする。特徴117が「クローズド」パッケージを示すなら、パーミッションコントローラ271は、そのデバイスがパッケージに対する既存のサブスクリプションを持っているかどうかを決定するために、デバイスサブスクリプション情報51をチェックする。既存のパッケージサブスクリプションが存在しないなら、パーミッションコントローラ271は、所定のパッケージ、関連づけられたパッケージ情報、およびパッケージレコード87をもとに「否定的な(negative)」パーミッション決定273を生成する。他方、既存のパッケージサブスクリプションがあるなら、パーミッションコントローラ271は、所定のパッケージ、関連づけられたパッケージ情報、およびパッケージレコード87をもとに「肯定的な(positive)」パーミッション決定273を生成する。
メディア生成器275は、パーミッション決定273を受信し、パーミッション決定273の値に基づいてユーザインタフェース38上にビュー265を生成する。例えば、「肯定的な」パーミッション決定273が所定のパッケージと共に受信された場合は、メディア生成器275は、「クローズド」パッケージサブスクリプション特徴117を持つ所定のパッケージレコード87に関連付けられた情報のみを生成する。任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアおよび/または無線デバイス36上で所定のパッケージと関連付けられたメディアを生成するアクティビティを管理するように動作する他の実行可能命令セットを備えることができる。
図7を参照して、MDS 12は、任意のタイプのハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、サーバ、パーソナル・コンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータの少なくとも1つ、あるいは任意の計算装置のあるいは特別な目的あるいは一般的な計算装置を備えることができる。さらに、別個のサーバあるいはコンピュータデバイス、および/または、パーティに有用なフォーマットでデータを受信し、操作し、供給するために、および/または、デバイス、ネットワーク、MDS 12の間にデータフローで制御の別個のレイヤを提供するために協働するMDS 12に関連付けられたネットワークがあり得る。
MDS 12は、MDS 12内への入力を生成する入力メカニズム266、およびMDS 12のオペレータによる消費のため情報を生成する出力メカニズム268を備える。例えば、入力メカニズム266は、キーまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールなどのメカニズムを含むことができる。
さらに、例えば、出力メカニズム268は、ディスプレイ、オーディオスピーカ、触覚(haptic)フィードバックメカニズムなどとすることができる。さらに、入力メカニズム266は、MDS 12にアクセスできる、リモートコンピュータまたはワークステーションなどのリモートデバイスであってよい。一実施形態では、例えば、入力メカニズム266は、パッケージサブスクリプション特徴117を入力するために、またプレゼンテーション42、48、チャネル26、ティアー32、およびパッケージ34に関連付けられている情報を確定し、および/または操作するためにオペレータによって使用されうる。
さらに、MDS 12は、データを送受信することができ、またソフトウェアアプリケーションを受け取って実行し、データを表示することができる1つまたは複数の常駐もしくは分散コンピュータプラットフォーム270を備える。コンピュータプラットフォーム270は、読み取り専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通のメモリなどの揮発性および不揮発性メモリを含む、データリポジトリ272を備える。さらに、データリポジトリ272は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを備えるか、または磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトもしくはハードディスクなどの二次または三次記憶装置デバイスとすることができる。一実施形態では、例えば、データリポジトリ272は、1つまたは複数のコンテンツサーバ60を備える。一実施形態では、例えば、データリポジトリ272は、1つまたは複数のコンテンツサーバ60を備える。
さらに、コンピュータプラットフォーム270は、さらに、実行可能命令を実行するために、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のチップセット、プロセッサ、ロジック回路、または他のデータ処理デバイスとすることができる、処理エンジン274を備える。
コンピュータプラットフォーム270は、さらに、MDS 12のさまざまなコンポーネント間の通信を可能にし、またMDS 12と無線デバイス36との間の通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組合せで具現化されるさまざまな通信モジュール276を備えることができる。例えば、通信モジュール276は、無線アクセスネットワーク46を備える。例えば、通信モジュール276は、無線アクセスネットワーク46を備える。さらに、例えば、通信モジュール276は、無線デバイス36および/または無線アクセスネットワーク46との無線通信するためのトランシーバモジュールを備えることができる。
さらに、サブスクリプション/配信マネージャモジュール278は、コンピュータプラットフォーム270上で、ここに記述したMDS 12によって実行されるすべてのメディア配信機能を管理するように動作する。サブスクリプション/配信マネージャモジュール278は、MDS 12上でメディア関連アクティビティを管理するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または他の実行可能命令セットを備えることができる。
さらに、一実施形態では、サブスクリプション/配信マネージャモジュール278は、サブスクリプション、コンテンツおよびコンテンツ関連情報を受信し、格納し、操作し、アクセス可能にし、配信する能力をMDS 12に提供するサブスクリプション/配信管理ロジック280を備えることができる。例えば、サブスクリプション/配信マネージメントロジック280は、カスタマイゼーション情報、補助サービス、補助プレゼンテーション、チャネル情報、ティアー情報およびパッケージ情報のようコンテンツリテーラ特有の情報と同様に、コンテンツおよびコンテンツ関連情報を受信するように動作する。さらに、サブスクリプション/配信マネージメントロジック280は、サブスクリプション要求、対応する承認または否認、および承認されたサブスクリプション要求に基づくデジタル権利の管理などのサブスクリプション関連情報を受信し、処理し、送信するように動作可能である。一実施形態では、例えば、サブスクリプション/配信マネージメントロジック280は、パッケージが「クローズド」サブスクリプション特徴を持つサブスクリプション要求を受信すると、そのパッケージサブスクリプション特徴に基づいてサブスクリプション要求を否認するメッセージを生成することができる。さらに、サブスクリプション/配信マネージャモジュール278は、上記したSI生成器62を含むことができる。
図8を参照すると、動作時に、メディアプログラム情報を提供する方法の一実施形態は、メディアプレゼンテーションチャネルのパッケージを定義するパッケージ情報を提供することを含む(ブロック300)。例えば、一実施形態では、MDS 12は、メディアリテーラ/プロバイダによるサブスクリプションのために提供された1つまたは複数のメディアプログラミングパッケージ34のそれぞれのパッケージ属性35および/またはパッケージレコード87をメディアリテーラ/プロバイダ15から受信する。
さらに、その方法の一実施形態は、デバイスでのプレゼンテーションに対してパッケージ情報にアクセス可能かどうかを決定する特徴を提供することを含む(ブロック302)。例えば、一実施形態では、MDS 12は、メディアリテーラ/プロバイダ15から、そのメディアリテーラ/プロバイダによるサブスクリプションのために提供される1つまたは複数のメディアプログラミングパッケージ34のそれぞれに対するパッケージサブスクリプション特徴117を受信する。パッケージサブスクリプション特徴117は、例えば、所定のパッケージに関連付けられた情報のプレゼンテーションを、その所定のパッケージについて既存のサブスクリプションを持っているデバイスに限定する「クローズド」状態を定義する。
さらに、一実施形態では、さらにデバイスにパッケージ情報と特徴を送信することを含む(ブロック304)。例えば、一実施形態では、MDS 12は、システム情報生成器62および送信サブシステム17を介して、システム情報メッセージ44の中のパッケージ情報を収集し、システム情報メッセージ44を無線デバイス36などのマルチメディアプレゼンテーションを再生可能なデバイスに送信する。
図9を参照すると、一実施形態では、メディアプログラミング情報を受信する方法は、メディアプレゼンテーションチャネルのパッケージの属性を含むプログラミングパッケージ情報を受信することを含む(ブロック310)。例えば、一実施形態では、無線デバイス36および/またはメディアマネージャモジュール258は、MDS 12からシステム情報メッセージ44を受け取る。システム情報メッセージ44は、メディアリテーラ/プロバイダ15によってサブスクリプションのために提供されたそれぞれのパッケージ34に関連付けられたパッケージレコード87を含むことができる。
これらの方法の実施形態では、さらに、プログラミングパッケージ情報にアクセス可能かどうかを決定するサブスクリプション特徴を受信することを含む(ブロック312)。例えば、一実施形態では、無線デバイス36および/またはメディアマネージャモジュール258は、MDS 12からパッケージサブスクリプション特徴117を受信する。例えば、パッケージサブスクリプション特徴117は、MDS 12から受信されたシステム情報メッセージ44の中のパッケージレコード87の一部であってもよい。
さらに、その方法のこれらの実施形態は、サブスクリプション特徴をデバイスに関連付けられたデバイスサブスクリプション情報と比較することを含む(ブロック314)。例えば、一実施形態では、メディアマネージャモジュール258および/またはパーミッションコントローラ271がパッケージサブスクリプション特長117を検索する。特徴117が「クローズド」パッケージを示すなら、メディアマネージャモジュール258および/またはパーミッションコントローラ271は、デバイスがパッケージの既存のサブスクリプションを持っているかどうかを決定するためにデバイスサブスクリプション情報51をチェックする。既存のパッケージサブスクリプションが存在しないなら、パーミッションコントローラ271は、所定のパッケージと関連づけられたパッケージ情報とパッケージレコード87とをもとに「否定的な(negative)」パーミッション決定273を生成する。一方、既存のパッケージサブスクリプションがあるなら、パーミッションコントローラ271は、所定のパッケージと関連づけられたパッケージ情報とパッケージレコード87とをもとに「肯定的な(positive)」パーミッション決定273を生み出す。
さらに、その方法のこれらの実施形態は、サブスクリプション特徴とデバイスサブスクリプション情報との間の予め決められた関係に基づいて装置について、プログラミングパッケージ情報を提示することを含む(ブロック316)。例えば、一実施形態では、メディアマネージャモジュール258および/またはメディア生成器275は、所定のパッケージレコード87に関連付けられた所定のパーミッション決定273をレビューし、パーミッション決定273の値に基づいてユーザインタフェース38上にビュー265を生成する。例えば、「肯定的な」パーミッション決定273が所定のパッケージと共に受信された場合、メディア生成器275は、「クローズズド」パッケージサブスクリプション特徴117を持つ所定のパッケージレコード87に関連付けられた情報のみを生成する。
ここに開示された実施形態に関連して記述された様々に例示されたロジック、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラム可能なロジックデバイス、分離ゲートあるいはトランジスタロジック、分離ハードウェアコンポーネント、あるいはここで記述された機能を実行するように設計されたそのいかなる組み合わせで実装または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、プロセッサは、従来のいかなるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシンであってもよい。また、プロセッサは、計算装置の組み合わせ、例えば、DSPの組み合わせ及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと接続する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいはこのような他の形態として実装可能である。
さらに、ここに開示された実施形態に関連して記述された方法あるいはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュールで、あるいは2つの組み合わせで直接に具体化できる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、あるいは従来技術の任意の形式の記憶媒体の中に存在することができる。典型的な記憶媒体は、プロセッサが情報をその記憶媒体から読み、その記憶媒体に書き込みできるようにプロセッサに連結される。あるいは、記憶媒体は、プロセッサに対する必須部分であるかもしれない。プロセッサおよびストレージメディアは、ASICに存在してもよい。ASICはユーザ端末に存在することもできる。他には、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中の別々のコンポーネントとして存在することができる。
前記の開示では例示的な実施形態が示されているが、付属の請求項で定義されているように、本発明の実施形態の範囲から逸脱することなく、本明細書においてさまざまな変更および修正を加えられることに留意されたい。さらに、説明されている実施形態の要素は、単数形で説明または請求されている場合があるが、単数形に限定されることが明示的に述べられていない限り、複数形が考慮されるものとする。