JP2011232464A - プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ視認性を高くすることができるプラズマディスプレイパネル及びその駆動方法を提供する。
【解決手段】 複数の表示電極対SCiの、第1の表示電極対グループIへの維持放電の間に、書き込み放電及び維持放電の開始時期が異なる第2の表示電極対グループIIが書き込み放電を行うよう構成される。表示領域は、第1の表示電極対グループIの表示電極対が並ぶ第1の表示領域37と、第2の表示電極対グループIIの表示電極対が並ぶ第2の表示領域38と、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間に設けられた第3の表示領域39とを含んでいる。第3の表示領域39には、第1の表示領域37と接する領域に第2の表示電極対グループIIに属する少なくとも1つの表示電極対が配され、第2の表示領域38と接する領域に第1の表示電極対グループIに属する少なくとも1つの表示電極対が配される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関し、特にパネル構造が高精細なものに関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面基板と背面基板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面基板には走査電極と維持電極とからなる表示電極対が互いに平行に複数対形成され、背面基板にはデータ電極が平行に複数形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。
PDPを駆動する方法としては、1フィールドを、輝度重み付けされた複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行うサブフィールド法が用いられる。各サブフィールドは、初期化期間、書き込み期間及び維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書き込み動作に必要な壁電荷を形成する。書き込み期間では、表示する画像に応じて選択的に放電セルで書き込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極対に交互に維持パルスを印加して輝度重みに応じた時間だけ維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
このような駆動方法において、PDPの高輝度化及び階調数の増大を図るための方法として、例えば、特許文献1には、表示電極対を複数のグループに分け、複数のブロックのうち2つ以上のブロックの書き込み期間が時間的に重ならないように、それぞれのブロックの、サブフィールドの開始時間をずらして設定した駆動方法(以下、略してブロック駆動方法と記す)が開示されている。
この駆動方法によれば、あるグループの書き込み期間に他のグループの維持期間を重ねて駆動することができるので、1サブフィールドの駆動時間を短縮でき、その分、1フィールド内に設定するサブフィールド数を増やすことができる。
特開2005−157338号公報
しかしながら、上記のようなブロック駆動方法では、ブロックごとに走査電極波形回路と維持電極波形回路とを設計し、各ブロックの表示電極対を連続的に配列して表示させると、回路のわずかなインピーダンス差によりブロックの境界で輝度差が目立つため、視認性が著しく低下する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ、視認性を高くすることができるプラズマディスプレイパネル及びその駆動方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るプラズマディスプレイパネルは、走査電極及び維持電極で構成された複数の表示電極対と、前記複数の表示電極対に立体交差する複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極が立体交差する位置ごとに形成された放電セルと、前記複数の放電セルで構成された表示領域と、前記走査電極から前記表示領域より外部へ伸延した走査引き出し電極と、前記維持電極から前記表示領域より外部へ伸延した複数の維持引き出し電極とを備え、前記複数の表示電極対は、前記放電セルで書き込み放電を発生させる期間及び前記放電セルで維持放電を発生させる期間の開始時期が異なる複数の表示電極対グループを有し、一の表示電極対グループ(以下、第1の表示電極対グループ)が維持放電を行う間に少なくとも他の一の表示電極対グループ(以下、第2の表示電極対グループ)が書き込み放電を行うよう構成され、前記表示領域は、前記第1の表示電極対グループの前記表示電極対が連続して並ぶ第1の表示領域と、前記第2の表示電極対グループの前記表示電極対が連続して並ぶ第2の表示領域と、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に設けられた第3の表示領域とを含み、前記第3の表示領域に配される前記表示電極対は、前記第1の表示領域と接する領域に配された前記第2の表示電極対グループに属する少なくとも1つの前記表示電極対と、前記第2の表示領域と接する領域に配された前記第1の表示電極対グループに属する少なくとも1つの前記表示電極対とを含んでいる。
上記構成によれば、第1の表示電極対グループの書き込み放電を行う間に第2の表示電極対グループの維持放電を行うことができるので、1サブフィールドの駆動時間を短縮でき、その分、1フィールド内に設定するサブフィールド数を増やすことができる。しかも、このように維持放電のタイミングがずれる表示電極対グループが連続して並ぶ第1の表示領域と第2の表示領域との間の第3の表示領域に配される表示電極対は、第1の表示領域と接する領域に配された第2の表示電極対グループに属する少なくとも1つの表示電極対と、第2の表示領域と接する領域に配された第1の表示電極対グループに属する少なくとも1つの表示電極対とを含んでいるため、第1の表示領域と第2の表示領域との間に第1の表示電極対グループに属する少なくとも1つの表示電極対と第2の表示電極対グループに属する少なくとも1つの表示電極対とが交互に並ぶこととなる。したがって、第1の表示領域と第2の表示領域との間で輝度差が緩やかに変化するため、第1の表示領域と第2の表示領域との間で視認性が悪化するのを防止することができる。したがって、表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ視認性を高くすることができる。
前記第3の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔より広くてもよい。
特許文献1においては、あるブロックの維持期間に他のブロックへの書き込み動作を行う際、ブロック境界の走査電極間で高い電位差が生じるため、引き出し電極間で絶縁破壊が生じる可能性がある。この課題について図17を用いて説明する。図17は従来のプラズマディスプレイパネルを示す電極配線図である。図17に示すように、ブロック1では走査電極SC1〜SC1080と維持電極SU1〜SU1080とに交互に維持電圧Vsを印加し、維持放電を行う。この際、ブロック2はデータ電極D1〜Dmと同期をとり走査電極SC1081〜SC2160に負の電位Vscを印加し書き込みを行う。つまり、ブロック境界部は、維持電圧Vs+書き込み電圧Vscの電位差が生じ、絶縁破壊が生じる可能性がある。PDP内は減圧されているためブロック間での絶縁破壊は発生しないが、高精細化に伴いPDPの外部に延出される走査電極の引き出し電極の間隔がより狭くなると引き出し電極間で絶縁破壊が生じる可能性がある。また、放電空間が狭い壁での電荷ロスが増大するとさらにVsを高く設定する必要があるため、絶縁破壊がより発生する。
このような課題に対し、本発明が上記構成を有することにより、表示領域内での表示電極対の間隔を狭くしても引き出し電極間の間隔は広いため、高精細化を実現しつつ引き出し電極間での絶縁破壊の発生を防止することができる。
前記第3の表示領域は、前記第1の表示電極対グループに属する2以上の前記表示電極対からなる第1部と前記第2の表示電極対グループに属する2以上の前記表示電極対からなる第2部とが交互に並んでいるよう構成され、前記第3の表示領域において隣り合う走査電極対の属する前記表示電極対グループが互いに異なる走査電極から伸延された走査引き出し電極及び/又は維持引き出し電極間の間隔は、前記第3の表示領域において隣り合う走査電極対の属する前記表示電極対グループが同じである走査電極から伸延された走査引き出し電極及び/又は維持引き出し電極間の間隔より広くてもよい。
前記第3の表示領域の平均輝度は、前記第1の表示領域の輝度と前記第2の表示領域の輝度との間の輝度としてもよい。
前記第3の表示領域は、前記表示領域全体の中央に位置してもよい。
また、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、走査電極及び維持電極で構成された複数の表示電極対と、前記複数の表示電極対に立体交差する複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極が立体交差する位置ごとに形成された放電セルと、前記複数の放電セルで構成された表示領域と、前記走査電極から前記表示領域より外部へ伸延した走査引き出し電極と、前記維持電極から前記表示領域より外部へ伸延した複数の維持引き出し電極とを備え、前記表示領域が第1の表示領域と第2の表示領域と前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の間に設けられた第3の表示領域とを有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に、前記第2の表示領域における表示電極対へ書き込み放電を行うとともに、前記第3の表示領域において並列配置された複数の表示電極対のうち少なくとも1つ置きの表示電極対へ維持放電を行い、前記第3の表示領域における表示電極対のうちの残りの表示電極対へ書き込み放電を行うものである。
上記方法によれば、第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に第2の表示領域における表示電極対への書き込み放電を重ねて駆動することができるので、1サブフィールドの駆動時間を短縮でき、その分、1フィールド内に設定するサブフィールド数を増やすことができる。しかも、このように維持放電のタイミングがずれる第1の表示領域と第2の表示領域との間の第3の表示領域において、第1の表示領域におけるのと同様に駆動する少なくとも1つの表示電極対と第2の表示領域におけるのと同様に駆動する少なくとも1つの表示電極対とが交互に並んでおり、第1の表示領域と第2の表示領域との間で輝度差が緩やかに変化するため、第1の表示領域と第2の表示領域との間で視認性が悪化するのを防止することができる。したがって、表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ視認性を高くすることができる。
前記第3の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔より広くてもよい。
これにより、表示領域内での表示電極対の間隔を狭くしても引き出し電極間の間隔は広いため、高精細化を実現しつつ引き出し電極間での絶縁破壊の発生を防止することができる。
前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に、前記第3の表示領域において並列配置された複数の表示電極対のうち少なくとも2つ置きの表示電極対へ維持放電を行い、前記第3の表示領域における前記表示電極対のうち残りの表示電極対へ書き込み放電を行うこととし、前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に書き込み放電を行う複数の表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に維持放電を行う表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極と、前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に書き込み放電を行う表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極との間の間隔より広いこととしてもよい。
本発明は以上に説明したように構成され、表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ視認性を高くすることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1〜4に係るPDPの構造を示す分解斜視図 図1に示されるPDPの電極配列図 図1に示されるPDPの引き出し電極部を模式的に示す部分拡大図 図1に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置を示す回路ブロック図 図4に示されるプラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路を示す回路図 図4に示されるプラズマディスプレイ装置の維持電極駆動回路を示す回路図 図4に示されるプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形及び放電の時期を示すタイミングチャート図 図4に示されるプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形を示すグラフ 本発明の実施の形態2に係るPDPの引き出し電極部を示す模式図 図9に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形及び放電の時期を示すタイミングチャート図 本発明の実施の形態3に係るPDPの引き出し電極部を示す模式図 図11に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形と放電の時期を示すタイミングチャート図 本発明の実施の形態4に係るPDPの表示領域を示す模式図 図13に示される第3の表示領域の引き出し電極部を示す模式図 図13に示される第3の表示領域の引き出し電極部を示す模式図 図13に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形及び放電の時期を示すタイミングチャート図 従来の駆動方法におけるPDPの電極配列図
本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネル(以下、単にPDPとも略記する)及びその駆動方法について、図面を用いて説明する。
[実施の形態1]
(パネル構造)
図1は、本発明の実施の形態1に係るPDP10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とで構成された表示電極対24が複数形成されている。表示電極対24を形成する走査電極22と維持電極23との間の放電ギャップで放電を発生させ、光を取り出すために、走査電極22は幅の広い透明電極22aを有し、維持電極23も幅の広い透明電極23aを有している。そして透明電極22a,23aの上の放電ギャップから遠い位置に幅の狭いバス電極22b,23bが積層されている。隣接する表示電極対24の間には、光を遮断するブラックストライプ29が設けられている。そして走査電極22と維持電極23とブラックストライプ29とを覆うように前面基板21上に誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。
背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に格子状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面及び誘電体層33上には赤色、緑色及び青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが立体交差するように対向配置され、その外周部は、ガラスフリットF(図3参照)の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンとの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが立体交差する位置のそれぞれに放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セル内において放電ガスが放電し、放電により発生した紫外線が各蛍光体を励起発光させることにより画像が表示される。ガラスフリットFによりPDP10内(ガラスフリットFの内側)は減圧されるため、表示電極対間では絶縁破壊は発生しないが、ガラスフリットFの外側においては引き出し電極間に高い電位差が生じるとその間隔によっては絶縁破壊が生じ得る。
なお、PDP10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、図1に示されるPDP10の電極配列図である。PDP10には、行方向(ライン方向)に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)及びn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)及び維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが立体交差した部分に放電セルC(図2においては1つのみ例示している)が形成され、放電セルCは放電空間内にm×n個形成し、一画面の表示領域としている。そして、さらにn本の走査電極SCi(i=1〜n)及びn本の維持電極SUiによるn対の表示電極対(図1の表示電極対24)は、複数(本実施の形態においては2つ)の表示電極対グループに分けられている。表示電極対の数については特に制限はないが、本実施の形態においては、n=2160として、PDP10を駆動する駆動方法について説明する。
本実施の形態において、PDP10の走査電極SC1〜1079及びSC1081と維持電極SU1〜1079及びSU1081との表示電極対は第1の表示電極対グループIを形成し、走査電極SC1080及びSC1082〜2160と維持電極SU1080及びSU1082〜2160との表示電極対は第2の表示電極対グループIIを形成している。2つの表示電極対グループは書き込み期間が時間的に重ならないように、それぞれの表示電極対グループの、サブフィールドの開始時期が異なるように設定される。
PDP10の表示領域36は、第1の表示領域37と、第2の表示領域38と、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間に設けられた第3の表示領域39とを含んでいる。1〜1079ラインは第1の表示領域37に含まれており、第1の表示電極対グループIが連続して並んでいる。1082〜2160ラインは第2の表示領域38に含まれており、第2の表示電極対グループIIが連続して並んでいる。1080〜1081ラインは、第3の表示領域39に含まれており、第1の表示電極対グループIに属する少なくとも1つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する少なくとも1つの表示電極対とが混在している。つまり、第3の表示領域39に配される前記表示電極対は、第1の表示領域37と接する領域に配された第2の表示電極対グループIIに属する少なくとも1つの表示電極対と、第2の表示領域38と接する領域に配された第1の表示電極対グループIに属する少なくとも1つの表示電極対とを含んでいる。言い換えると、第1の表示領域37における第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第3の表示領域39における第1の表示電極対グループIに属する表示電極対との間に第3の表示領域39における第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対が配設され、第2の表示領域38における第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対と第3の表示領域39における第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対との間に第3の表示領域39における第1の表示電極対グループIに属する表示電極対が配設されている。
なお、本実施の形態では、第1の表示電極対グループIに属する1つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する1つの表示電極対とが交互に並んでいる構成について説明する。すなわち、第1の表示領域37における表示電極対の維持期間中に、第2の表示領域38における表示電極対へ書き込み放電を行うとともに、第3の表示領域39において並列配置された複数の表示電極対のうち少なくとも1つ置きの表示電極対へ維持放電を行い、第3の表示領域39における表示電極対のうちの残りの表示電極対へ書き込み放電を行うことについて説明する。しかしながら、本発明はこれに限られず、例えば第1の表示電極対グループIに属する2以上の表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する2以上の表示電極対とが交互に並んで(すなわち、2つ以上置きに表示電極対グループが異なるように配列されて)いてもよい。また、本実施の形態においては、異なる表示電極対グループが交互に並んだ表示電極対の組は1組だけである(第3の表示領域39は2つの表示電極対で構成されている)が、2組以上設けることとしてもよい。
(引き出し電極の構成)
図3は、図1に示されるPDP10の走査引き出し電極部を模式的に示す部分拡大図である。図3に示すように、走査電極SCiの端部から表示領域より外部へ伸延した走査引き出し電極40の間隔(スペース)は、第1の表示領域37の走査電極SC1〜SC1079に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第1の引き出し電極間間隔S1とし、第2の表示領域38の走査電極SC1082〜SC2160に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第2の引き出し電極間間隔S2とし、第3の表示領域39の走査電極SC1079〜SC1082に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第3の引き出し電極間間隔S3とするとき、第3の引き出し電極間隔S3は第1の引き出し電極間隔S1及び第2の引き出し電極間隔S2より広く設定される。第1の引き出し電極間間隔S1と第2の引き出し電極間間隔S2とは同じ幅でもよい。例えば、引き出し電極の幅を0.26mmとするとき、各引き出し電極間間隔をS1=0.26mm、S2=0.26mm、S3=0.52mmに設定すればよい。この構成によれば、第3の表示領域において異なる表示電極対グループが隣接し、それに対応する引き出し電極間に高い電圧差Vsが生じても、絶縁破壊が発生しない十分な距離を保つことができる。なお、誘電体層の誘電率やパネル構造によって絶縁破壊に至る電極間距離は異なるため、それに応じて引き出し電極間間隔も適宜設定される。
(プラズマディスプレイ装置100の回路構成)
図4は、図1に示されるPDP10を有するプラズマディスプレイ装置100を示す回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置100は、PDP10、画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43a,43b、維持電極駆動回路44a,44b、タイミング発生回路45及び各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路41は、画像信号を、サブフィールドごとの発光又は非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路42は、m本のデータ電極D1〜Dmのそれぞれに書き込みパルス電圧Vd又は0(V)を印加するためのm個のスイッチを備えている。そして画像信号処理回路41から出力された画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書き込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
タイミング発生回路45は水平同期信号、垂直同期信号を基にして各回路の動作を制御する各種のタイミング信号を発生して各回路に供給する。
タイミング発生回路45は、垂直同期信号Vから一定時間経過した時点でフィールド開始信号を生成し、このフィールド開始信号を起点に各サブフィールドの初期化期間、アドレス期間、維持期間の開始を指示するタイミング信号を生成する。さらに、各期間の開始を指示するタイミング信号を起点としてクロックをカウントすることにより、各駆動回路42,43a,43b,44a,44bにパルス発生のタイミングを指示するタイミング信号を生成して、各駆動回路に出力する。
走査電極駆動回路43aはタイミング信号に基づいて、第1の表示電極対グループIに属する走査電極SC1〜SC1079及びSC1081を駆動し、走査電極駆動回路43bはタイミング信号に基づいて、第2の表示電極対グループIIに属する走査電極SC1080及びSC1082〜SC2160を駆動する。また維持電極駆動回路44aはタイミング信号に基づいて、第1の表示電極対グループIに属する維持電極SU1〜SU1079及びSU1081を駆動し、維持電極駆動回路44bはタイミング信号に基づいて、第2の表示電極対グループIIに属する維持電極SU1080及びSU1082〜SU2160を駆動する。PDP10から伸延された引き出し電極は、表示電極対における1〜2160ラインの並びの順で配列された状態で走査電極駆動回路43及び維持電極駆動回路44に接続されている。
図5は、図4に示されるプラズマディスプレイ装置100の走査電極駆動回路43aを示す回路図である。走査電極駆動回路43aは、維持パルス発生回路50、初期化波形発生回路60及び走査パルス発生回路70を備えている。
維持パルス発生回路50は、電力回収用のコンデンサC51、スイッチング素子Q51,Q52、逆流防止用のダイオードD51,D52及び共振用のインダクタL51を有しており、これらが電力回収部を構成している。さらに、維持パルス発生回路50は、電圧クランプ部を構成するスイッチング素子Q55,Q56を有している。そして維持パルス発生回路50は、走査電極SC1〜SC1080に維持パルスを印加するよう構成されている。
電力回収部では、表示電極対間の電極間容量とインダクタL51とをLC共振させて維持パルスの立ち上がり及び立ち下がり動作を行う。維持パルスの立ち上がり時には、電力回収用のコンデンサC51に蓄えられている電荷をスイッチング素子Q51、ダイオードD51及びインダクタL51を介して表示電極対間の電極間容量に移動させる。維持パルスの立ち下がり時には、表示電極対間の電極間容量に蓄えられた電荷を、インダクタL51、ダイオードD52及びスイッチング素子Q52を介して電力回収用のコンデンサC51に戻す。このように、電力回収部はLC共振を用いて表示電極の駆動を行うため、理想的には電源からほとんど電力供給されることなく、消費電力0で駆動できる。
なお、電力回収用のコンデンサC51は電極間容量に比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部の電源として働くように、電圧Vsの半分の約Vs/2に充電されている。
電圧クランプ部においては、スイッチング素子Q55を介して表示電極を電源に接続して電圧Vsにクランプする。また、スイッチング素子Q56を介して表示電極を接地して0(V)にクランプする。したがって、電圧クランプ部による電圧印加時のインピーダンスは小さく、強い維持放電による大きな放電電流を安定して流すことができる。
こうして維持パルス発生回路50は、スイッチング素子Q51,Q52,Q55,Q56を制御することによって、走査電極SC1〜SC1079及びSC1081に維持パルスを印加する。なお、これらのスイッチング素子は、MOSFETやIGBT等の一般に知られた素子を用いて構成することができる。
初期化波形発生回路60は、初期化期間において走査電極SC1〜SC1079及びSC1081に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加するためのミラー積分回路61と、緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加するためのミラー積分回路62とを備えている。さらに、初期化波形発生回路60は、分離スイッチとして機能するスイッチング素子Q63,Q64を有している。スイッチング素子Q63、Q64は、維持パルス発生回路50及び初期化波形発生回路60を構成するスイッチング素子の寄生ダイオードを介して電流が逆流するのを防止するために設けられている。
このような初期化波形発生回路60によって、最高電圧400V以上の初期化パルスを、走査電極SC1〜SC1079及びSC1081に一括して印加することができる。
走査パルス発生回路70は、必要に応じて走査電圧Vaを走査電極SC1に印加するためのスイッチング素子Q71H1及びQ71L1を有する。走査電極SC2〜SC1079及びSC1081にも同様にスイッチング素子が設けられる。走査電極SC1〜SC1079及びSC1081には、上述したタイミングで走査電圧Vaが順次印加される。
なお、図4に示す走査電極駆動回路43bの回路構成についても、図6に示す走査電極駆動回路43aと同様であり、走査電極SC1080及びSC1082〜SC2160には、走査電極SC1〜SC1079及びSC1081とは異なるタイミングで走査電圧Vaが順次印加される。
図6は、図4に示されるプラズマディスプレイ装置100の維持電極駆動回路44aを示す回路図である。維持電極駆動回路44aは、維持パルス発生回路80、一定電圧発生回路90を備えている。
維持パルス発生回路80は、走査電極駆動回路43aにおける維持パルス発生回路50と同様の構成を有している。より詳しくは、維持パルス発生回路80は、電力回収用のコンデンサC81、スイッチング素子Q81,Q82、逆流防止用のダイオードD81,D82及び共振用のインダクタL81を有しており、これらが電力回収部を構成している。さらに、維持パルス発生回路80は、電圧クランプ部を構成するスイッチング素子Q85,Q86を有している。そして、維持パルス発生回路50は、維持電極SU1〜SU1079及びSU1081に維持パルスを印加するよう構成される。
一定電圧発生回路90は、スイッチング素子Q91と逆流防止用のダイオードD91とを有し、初期化期間において正の電圧Ve1を維持電極SU1〜SU1079及びSU1081に印加する。さらに、一定電圧発生回路90は、スイッチング素子Q92と逆流防止用のダイオードD92とを有し、書き込み期間において維持電極SU1〜SU1079及びSU1081に正の電圧Ve1を印加するよう構成される。
なお、図4に示す維持電極駆動回路44bは図6に示す維持電極駆動回路44aと同様の構成を有しており、維持電極駆動回路44bは、維持電極SU1080及びSC1082〜SC2160に初期化期間及び書き込み期間において正の電圧Ve1を印加するよう構成される。
(PDP10の駆動電圧波形の詳細とその動作)
上記構成のプラズマディスプレイ装置の動作を図7に示すタイムチャートを参照しながら説明する。図7は図4に示されるプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形及び放電の時期を示すタイミングチャート図である。
上述したように、実施の形態1においては、1フィールドの最初に、すべての放電セルCで一斉に初期化放電を発生させる初期化期間を設けている。また、第1の表示電極対グループI及び第2の表示電極対グループIIの各サブフィールドにおける維持期間に、維持期間で放電した放電セルCに対して消去放電を発生させる消去期間を設けている。第1の表示電極対からSF1の書き込みを開始し、第1の表示電極対グループIの書き込み期間終了後に第2の表示電極対グループIIの、SF1の書き込みが開始される。この際、第1の表示電極対グループIは維持期間となり、維持放電が行われる。第2表示電極対グループIIのSF1終了後、第1の表示電極対グループIにはSF2の書き込みが開始される。この第1の表示電極対グループIの、SF2の書き込み期間に第2の表示電極対グループIIにおいてはSF1の維持放電が行われる維持期間となる。SF3以降も、同様に一方の表示電極対グループが維持期間である間は他方の表示電極対グループが書き込み期間となる。書き込みはデータ電極Dmと走査電極SCiとに連続的に行われる。サブフィールドごとに、第1の表示電極対グループIの走査電極SC1〜SC1079及びSC1081、第2の表示電極対グループIIの走査電極SC1080及びSC1082〜SC2160の順序で書き込みが行われる。以下、図8に具体例を挙げて説明する。
図8は図4に示されるプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形を示すグラフである。図8に示すように、初期化期間では、すべての放電セルCに対して初期化放電が行われる。まず、データ電極D1〜Dm及び維持電極SU1〜SU2160にはそれぞれ0Vが印加される。走査電極SC1〜SC2160には、放電開始電圧以下の電圧Vi1から放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって、緩やかに上昇する傾斜波形電圧が印加される。この傾斜波形電圧が上昇する間、走査電極SC1〜SC2160と維持電極SU1〜SU2160との間、及び、走査電極SC1〜SC2160とデータ電極D1〜Dmとの間で、微弱な初期化放電が発生する。これにより、走査電極SC1〜SC2160上には、負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上及び維持電極SU1〜SU2160上には、正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは、電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
次に、維持電極SU1〜SU2160には、正の電圧Ve1が印加される。走査電極SC1〜SC2160には、放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって、緩やかに下降する傾斜波形電圧が印加される。この傾斜波形電圧が下降する間、走査電極SC1〜SC2160と維持電極SU1〜SU2160との間、及び、走査電極SC1〜SC2160とデータ電極D1〜Dmとの間で、微弱な初期化放電が発生する。これにより、走査電極SC1〜SC2160上の負の壁電圧及び維持電極SU1〜SU2160上の正の壁電圧が低くなるとともに、データ電極D1〜Dm上の正の壁電圧は書き込み動作に適した値に調整される。
その後、走査電極SC1〜SC2160には電圧Vcが印加されて、初期化動作が終了する。
初期化期間終了後、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対においては、SF1における書き込み期間が開始される。具体的には、維持電極SU1〜SU1079,SU1081には、正の電圧Ve2が印加される。まず、1ライン目の走査電極SC1に、負の電圧Vaを持つ走査パルスが印加されると同時に、発光させるべき放電セルCのデータ電極Dk(kは1〜mのいずれか)には、正の電圧Vdを持つ書き込みパルスが印加される。このとき、データ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(書き込みパルス電圧Vd−走査パルス電圧Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧との差を加算したものとなり、放電開始電圧を超える。これにより、データ電極Dkと走査電極SC1との間で放電が開始されて、後に維持電極SU1と走査電極SC1との間の放電へと進展し、書き込み放電が発生する。その結果、走査電極SC1上には、正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上及びデータ電極Dk上には、負の壁電圧が蓄積される。
一方、書き込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極と走査電極SC1との交差部の電圧は、放電開始電圧を超えないので、書き込み放電は発生しない。
次に、2ライン目の走査電極SC2に走査パルス電圧Vaが印加されるとともに、発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書き込みパルス電圧Vdが印加される。この時、走査パルス電圧Vaと書き込みパルス電圧Vdとが同時に印加された2ライン目の放電セルCでは、書き込み放電が発生し、書き込み動作が行われる。
上記書き込み動作は第1の表示電極対グループIに属するすべての走査電極SC1〜SC1079,SC1081への書き込み動作が終了するまで繰り返され、発光させるべき放電セルCに対して選択的に書き込み放電を発生させて、各電極上に壁電荷を形成する。
第1の表示電極対グループIが書き込み期間の間、第2の表示電極対グループIIに属する走査電極SC1079,SC1081〜SC2160には初期化期間において印加された電圧Vcが維持されるとともに、維持電極SU1079,SU1081〜SU2160には初期化期間において印加された電圧Ve1が維持され、放電の発生しない休止期間となる。
第1の表示電極対グループIへの書き込み期間終了後、第1の表示電極対グループIでは、SF1における維持期間が開始される。具体的には、走査電極SC1〜SC1079,SC1081に正の電圧Vsを持つ維持パルスが印加されるとともに、維持電極SU1〜SU1079及びSC1081に0Vが印加される。この時、書き込み放電が発生した放電セルCでは、走査電極SCi(iは1〜1079,1081のいずれか)と維持電極SUi(iは1〜1079,1081のいずれか)との電圧差が、維持パルス電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差を加算したものとなり、放電開始電圧を超える。これにより、走査電極SCiと維持電極SUiとの間で維持放電が発生し、放電ガスが励起される。励起された放電ガスが安定状態に遷移する時に発生した紫外線により、蛍光体層35が発光する。その結果、走査電極SCi上には、負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上には、正の壁電圧が蓄積される。
一方、書き込み期間において、書き込み放電が発生しなかった放電セルCでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における各電極上の壁電圧が保たれる。
所定期間経過後、走査電極SC1〜SC1079,SC1081に0Vが印加され、維持電極SU1〜SU1079,SU1081に正の維持パルス電圧Vsが印加される。この時、維持放電が発生した放電セルでは、維持電極SUiと走査電極SCiとの電圧差が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間で維持放電が発生する。その結果、維持電極SUi上には、負の壁電圧が蓄積され、走査電極SCi上には、正の壁電圧が蓄積される。
以降同様に、走査電極SC1〜SC1079,SC1081と維持電極SU1〜SU1079,SU1081とに交互に維持パルス電圧Vsを印加して、走査電極SC1〜SC1079,SC1081と維持電極SU1〜SU1079,SU1081との間に電位差を与えることにより、書き込み期間において書き込み放電を発生させた放電セルCにおいて、継続した維持放電が行われる。
維持期間終了後の消去期間では、走査電極SC1〜SC1079,SC1081と維持電極SU1〜SU1079,SU1081との間に、いわゆる細幅パルス状の電圧差を与えて、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上及び維持電極SUi上の壁電圧を消去する。
第1の表示電極対グループIが維持期間である間、第2の表示電極対グループIIでは書き込み動作が行われる。具体的には、初期化期間終了後、第2の表示電極対グループIIでは、休止期間を経て、SF1における書き込み期間が開始される。書き込み期間では、維持電極SU1080,SU1082〜SU2160に正の電圧Ve2が印加される。第2の表示電極対グループIIの1ライン目となる(最も上部にある表示電極対を構成する)走査電極SC1080には、負の電圧Vaを持つ走査パルス電圧が印加されるとともに、発光させるべき放電セルCのデータ電極Dk(kは1〜mのいずれか)には、正の電圧Vdを持つ書き込みパルス電圧が印加される。この時、データ電極Dkと走査電極SC1080との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(書き込みパルス電圧Vd−走査パルス電圧Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1080上の壁電圧との差を加算したものとなり、放電開始電圧を超える。これにより、データ電極Dkと走査電極SC1080との間で放電が開始されて、後に維持電極SU1080と走査電極SC1080との間の放電へと進展し、書き込み放電が発生する。その結果、走査電極SC1080上には、正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1080上及びデータ電極Dk上には、負の壁電圧が蓄積される。
次に、第2の表示電極対グループIIの2ライン目となる走査電極SC1082に走査パルス電圧Vaが印加されるとともに、発光させるべき放電セルCのデータ電極Dkに書き込みパルス電圧Vdが印加される。この時、走査パルス電圧Vaと書き込みパルス電圧Vdとが同時に印加された走査電極SC1082上の放電セルC(第2の表示電極対グループIIにおける2ライン目の放電セルC)では、書き込み放電が発生し、書き込み動作が行われる。
上記書き込み動作は第2の表示電極対グループIIに属するすべての走査電極SC1080,SC1082〜SC2160への書き込み動作が終了するまで繰り返され、発光させるべき放電セルCに対して選択的に書き込み放電を発生させて、各電極上に壁電荷を形成する。
なお、上述したように、第1の表示電極対グループI及び第2の表示電極対グループIIのいずれか一方が、消去期間に該当するときは、他方の表示電極対グループにおいても書き込み動作を行わないことが望ましい。これは、消去期間は壁電圧を消去するだけでなく、次の書き込み期間の書き込み動作に備えて、データ電極Dk上の壁電圧を調整する期間でもあるため、データ電極Dkの電圧を固定しておくことが望ましいからである。
第2の表示電極対グループIIでは、第1の表示電極対グループIと同様、SF1での書き込み期間が終了すると、維持期間、消去期間、そして、SF2における書き込み期間へと移る。SF2以降は、維持期間が短くなるため、消去期間後から次のサブフィールドまでは、維持放電が発生しない停止期間が生じる。
こうして、第2の表示電極対グループIIにおけるSF10での消去期間終了まで、上記駆動方式における動作が繰り返されることにより、1フィールドが終了する。
本実施の形態においては、第3の表示領域39が第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対が1つずつ交互に配列する構成であるため、書き込みの順序は、第1の表示領域37に含まれる表示電極対(1〜1079ライン)、第3の表示領域39に含まれる表示電極対(1081ライン、1080ライン)及び第2の表示領域38に含まれる表示電極対(1082ライン〜2610ライン)の順となる。
(表示領域の輝度差)
第3の表示領域39は、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対のみが並んだ第1の表示領域37の輝度と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対のみが並んだ第2の表示領域38の輝度との間の輝度を有している。本実施の形態の第3の表示領域39においては、第1の表示電極対グループIの1つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIの1つの表示電極対とが交互に並んでいるため、第3の表示領域39の平均輝度は、第1の表示領域37の輝度と第2の表示領域38の輝度との総和の50%となる。例えば、回路のインピーダンスの差によって、第1の表示領域37の輝度が600cd/m、第2の表示領域38の輝度が594cd/mとなった場合、第3の表示領域39の平均輝度は597cd/mとなる。第1の表示領域37と第2の表示領域38との間で輝度差が生じても、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間に中間的な輝度を有する第3の表示領域39が存在することにより、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間で輝度差が緩やかに変化する。
(実施の形態1の効果)
以上に説明したように、本実施の形態においては、第1の表示電極対グループIの書き込み期間に第2の表示電極対グループIIの維持期間を重ねて駆動することができるので、1サブフィールドの駆動時間を短縮でき、その分、1フィールド内に設定するサブフィールド数を増やすことができる。しかも、このように維持期間がずれる表示電極対グループIが連続して並ぶ第1の表示領域37と第2の表示領域38との間の、第3の表示領域39において、第1の表示電極対グループIに属する1つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する1つの表示電極対とが交互に並んでおり、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間で輝度差が緩やかに変化するため、第1の表示領域37と第2の表示領域38との間で視認性が悪化するのを防止することができる。したがって、表示画面の高輝度化及び階調数の増大を図りつつ視認性を高くすることができる。さらに、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に並べられる、第3の表示領域39における表示電極対から伸延された引き出し電極間の間隔を広くしたため(PDP10におけるガラスフリットFより外側の領域における引き出し電極間間隔を広くしたため)、維持期間中の表示電極対グループと書き込み期間中の表示電極対グループが隣接した構成でも引き出し電極間で絶縁破壊することなく信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。特に、高精細なセル構成になるほど表示電極対間の間隔が狭くなり、引き出し電極間で絶縁破壊が生じ易くなるため有用である。
なお、本実施の形態では、第2の表示電極対グループIIにおけるSF10以外はサブフィールド期間を等価にした例を示したが、一方の表示電極対グループが維持期間中に他方の表示電極対グループで書き込みを行う駆動方法であれば同様の効果を得ることができるため、各サブフィールド期間を異なる時間に設定することも可能である。
また、本実施の形態においては、走査電極SCiから伸延された走査引き出し電極40の引き出し電極間間隔についてのみ説明したが、維持電極SUiから伸延された維持引き出し電極の引き出し電極間間隔についても同様に構成されてもよい。
[実施の形態2]
続いて、本発明の実施の形態2に係るPDPについて説明する。実施の形態2は、第3の表示領域39が第1の表示電極対グループIに属する1つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に3ラインずつ(計6ライン)並んだ例を示している。すなわち、第3の表示領域39は、異なる表示電極対グループが交互に並んだ表示電極対の組が複数組(3組)設けられて構成されている。
図9は、本発明の実施の形態2に係るPDPの引き出し電極部を示す模式図である。走査電極及び維持電極からなる表示電極対は「ライン」の単位で説明する。表示電極対のうち1〜1077ラインは、第1の表示領域37として構成され、第1の表示電極対グループIの表示電極対が連続的に並べられる。1084〜2160ラインは、第2の表示領域38として構成され、第2の表示電極対グループIIの表示電極対が連続的に並べられる。表示電極対のうち1078〜1083ラインは、第3の表示領域39として構成され、1078,1080,1082ラインが第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対で構成され、1079,1081,1083ラインが第1の表示電極対グループIに属する表示電極対で構成される。さらに、第3の表示領域39における走査電極SC1077〜SC1084から伸延される走査引き出し電極40の引き出し電極間間隔S3は、第1の表示領域37における走査電極SC1〜SC1077及び第2の表示領域38における走査電極SC1084〜SC2160から伸延された引き出し電極の引き出し電極間間隔S1,S2より広くなっている。なお、引き出し電極間間隔S1とS2とは同じ幅でもよい。このような構成では、異なる表示電極対グループに属する表示電極対が隣接し、高い電圧差が生じても、引き出し電極間での絶縁破壊の発生を防止することができる。なお、誘電体層の誘電率やパネル構造によって絶縁破壊に至る電極間距離は異なるため、それに応じて引き出し電極間間隔も適宜設定される。
(PDP10の駆動方法)
本実施の形態におけるPDPの駆動方法について図10のタイムチャートを参照しながら説明する。図10は、図9に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形及び放電の時期を示すタイミングチャート図である。初期化期間、第1の表示電極対グループI及び第2の表示電極対グループIIの各サブフィールドにおける維持期間、書き込み期間及び消去期間は、実施の形態1と同様である。書き込みはデータ電極Dkと走査電極SCiとに連続的に行われる。サブフィールドごとの書き込みは、第1の表示電極対グループIに属する走査電極SC1〜SC1077,SC1079,SC1081,SC1083及び第2の表示電極対グループIIに属する走査電極SC1078,SC1080,SC1082,SC1084〜SC2160の順序で行われる。
(実施の形態2の効果)
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様第3の表示領域39により第1の表示領域37と第2の表示領域38との間の輝度差感を低減することができる。さらに、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に並べられる、第3の表示領域39における表示電極対から伸延された引き出し電極間の間隔を広くしたため、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極グループIIに属する表示電極対とが隣接する配置でも引き出し電極間で絶縁破壊が発生することなく、信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。また、第3の表示領域39における表示電極対のライン数は実施の形態1のように2ラインのみで構成されてもよいが、本実施の形態のように表示電極対のライン数を増やすことにより輝度差感をより低減させて視認性の高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。なお、第3の表示領域39におけるライン数は本実施の形態より少なくても多くてもよく、例えば数10ラインで構成されてもよい。
[実施の形態3]
(走査引き出し電極部の平面図)
続いて、本発明の実施の形態3に係るPDPについて説明する。実施の形態3は、実施の形態1と同様の構造のPDPを用いて、第3の表示領域が第1の表示電極対グループIに属する2つの表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する2つの表示電極対が交互に並べられた例を示している。図11は、本発明の実施の形態3に係るPDPの引き出し電極部を示す模式図である。本実施の形態においても表示電極対のライン数は2160である。
表示電極対のうち1〜1078ラインは、第1の表示領域37として構成され、第1の表示電極対グループIに属している。また、表示電極対のうち1083〜2160ラインは、第2の表示領域38として構成され、第2の表示電極対グループIIに属している。表示電極対のうち1079〜1082ラインは、第3の表示領域39として構成されている。第3の表示領域39において1081及び1082ラインの表示電極対が第1の表示電極対グループIIに属する第1部391として構成され、1079及び1080ラインの表示電極対が第2の表示電極対グループIIに属する第2部392として構成されている。
さらに、第3の表示領域39において隣り合う走査電極SC1078〜SC1083の属する表示電極対グループが互いに異なる走査電極(SC1080,SC1081)及び(SC1082、SC1083)から伸延された走査引き出し電極40の引き出し電極間間隔S3は、第1の表示領域37における走査電極SC1〜SC1078及び第2の表示領域38における走査電極SC1083〜SC2160の引き出し電極間間隔S1,S2より広くなっている。ただし、第3の表示領域39における走査電極SC1079とSC1078とは同じ第2の表示電極対グループII同士が並んでいるため、引き出し電極間間隔は第2の表示領域38における走査電極SC1083〜SC2160の引き出し電極間間隔S2と同じ幅でよい。同様に第3の表示領域39における走査電極SC1081とSC1082とは、同じ第1の表示電極対グループI同士が並んでいるため、引き出し電極間間隔は第1の表示領域37における走査電極SC1〜SC1078の引き出し電極間間隔S1と同じ幅でよい。なお、引き出し電極間間隔S1とS2とは同じ幅でもよい。このような構成では、異なる表示電極対グループに属する表示電極対が隣接し高い電圧差が生じても、引き出し電極間での絶縁破壊の発生を防止することができる。なお、誘電体層の誘電率やパネル構造によって絶縁破壊に至る電極間距離は異なるため、それに応じて引き出し電極間間隔も適宜設定される。
(PDP10の駆動方法)
本実施の形態におけるPDPの駆動方法について図12のタイムチャートを参照しながら説明する。図12は図11に示されるPDPを有するプラズマディスプレイ装置における駆動電圧波形と放電の時期を示すタイミングチャート図である。初期化期間、第1の表示電極対グループI及び第2の表示電極対グループIIの各サブフィールドにおける維持期間、書き込み期間及び消去期間は、実施の形態1と同様である。書き込みはデータ電極Dkと走査電極SCiとに連続的に行われる。サブフィールドごとの書き込みは、第1の表示電極対グループIに属する走査電極SC1〜SC1078,SC1081,SC1082及び第2の表示電極対グループIIに属する走査電極SC1079,SC1080,SC1083〜SC2160の順序で行われる。
(実施の形態3の効果)
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様第3の表示領域39により第1の表示領域37と第2の表示領域38との間の輝度差感を低減することができる。さらに、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に並べられる、第3の表示領域39における表示電極対から伸延された引き出し電極間の間隔を広くしたため、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極グループIIに属する表示電極対とが隣接する配置でも引き出し電極間で絶縁破壊が発生することなく、信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。また、第3の表示領域39における表示電極対のライン数は実施の形態1のように2ラインのみで構成されてもよいが、本実施の形態のように表示電極対のライン数を増やす(異なる表示電極対グループが交互に並んだ表示電極対の組の数を増やす)ことにより輝度差感をより低減させて視認性の高いプラズマディスプレイパネルを得ることができる。なお、第3の表示領域39におけるライン数は本実施の形態より少なくても多くてもよく、例えば数10ラインで構成されてもよい。
[実施の形態4]
(表示領域)
続いて、本発明の実施の形態3に係るPDPについて説明する。図13は、本発明の実施の形態4に係るPDP10の表示領域を示す模式図である。
本実施の形態においては、第3の表示領域が複数設けられている。具体的には、第2の表示電極対グループIIが連続して並ぶ第2の表示領域38が表示領域の中央に位置している。また、第1の表示電極対グループIが連続して並ぶ第1の表示領域は、表示領域の上部と下部に分かれて配置される(以下、第1の表示領域の上部は第1の表示領域37a、第1の表示領域の下部は第1の表示領域37bと記す)。第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に並んだ第3の表示領域39a,39bは、第2の表示領域38と各第1の表示領域37a,37bの間に並べられている。
本実施の形態においてもPDP10は、2160ラインの表示電極対を有している。表示電極対のうち1〜539ラインは第1の表示領域37aとして構成され、第1の表示電極対グループIに属している。表示電極対のうち540〜541ラインは第3の表示領域39aとして構成され、540ラインが第2の表示電極対グループIIに属し、541ラインが第1の表示電極対グループIに属している。表示電極対のうち542〜1619ラインは第2の表示領域38として構成され、第2の表示電極対グループIIに属している。表示電極対のうち1620〜1621ラインは第3の表紙領域39bとして構成され、1620ラインが第1の表示電極対グループIに属し、1621ラインが第2の表示電極対グループIIに属している。表示電極対のうち1622〜2160ラインは第1の表示領域37bとして構成され、第1の表示電極対グループIに属している。
本実施の形態では、第3の表示領域39a,39bのそれぞれにおいて、第1の表示電極対グループIに属する1つ表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する1つの表示電極対とが交互に並んでいる構成について説明するが、本発明はこれに限られず、例えば第1の表示電極対グループIに属する2以上の表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する2以上の表示電極対とが交互に並んで(すなわち、2つ以上おきに表示電極対グループが異なるように配列されて)いてもよい。また、本実施の形態においては、異なる表示電極対グループが交互に並んだ表示電極対の組は1組だけである(第3の表示領域39a,39bはそれぞれ2つの表示電極対で構成されている)が、2組以上設けることとしてもよい。また、第3の表示領域39a,39bはそれぞれ数十ラインで構成されてもよい。なお、表示領域の中央に第1の表示領域37を配置し、第1の表示領域37の上下に第2の表示領域38を配置し、当該第1の表示領域37と上下の第2の表示領域38との間にそれぞれ第3の表示領域39a,39bを配置しても同様の効果が得られる。
(引き出し電極の構成)
ここで、本実施の形態のPDP10を有するプラズマディスプレイ装置における引き出し電極部について説明する。図14及び図15は、図13に示されるPDP10を有する、プラズマディスプレイ装置における第3の表示領域39a,39bの走査引き出し電極部を示す模式図である。
走査引き出し電極40の間隔(スペース)は、図14に示される走査電極SC1〜SC539及び図15に示される走査電極SC1622〜SC2160に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第1の引き出し電極間間隔Sとし1、図14及び図15に示される走査電極SC542〜1619に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第2の引き出し電極間間隔S2とし、図14に示される走査電極SC539〜SC542及び図15に示される走査電極SC1619〜SC1622に対応する各走査引き出し電極間の間隔を第3の引き出し電極間間隔S3とする時、第3の引き出し電極間間隔S3は第1及び第2の引き出し電極間間隔S1,S2より広げられている。なお、第1の引き出し電極間間隔S1と第2の引き出し電極間間隔S2とは同じ幅でもよい。例えば、引き出し電極の幅を0.26mmとするとき、各引き出し電極間間隔をS1=0.26mm、S2=0.26mm、S3=0.52mmに設定すればよい。この構成によれば、異なる表示電極対グループが隣接し、それに対応する引き出し電極間に高い電圧差が生じても、絶縁破壊が発生しない十分な距離を保つことができる。なお、誘電体層の誘電率やパネル構造によって絶縁破壊に至る電極間距離は異なるため、それに応じて引き出し電極間間隔も適宜設定される。
(実施の形態4の効果)
実施の形態4によれば、実施の形態1と同様第3の表示領域39a,39bにより第1の表示領域37a,37bと第2の表示領域38との間の輝度差感を低減することができる。さらに、見る人が輝度ムラを感じやすいパネルの中央部は同じ表示電極対グループの表示電極対が配置されるため、輝度差感がより緩和され視認性を高くすることができる。さらに、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極対グループIIに属する表示電極対とが交互に並べられる第3の表示領域39a,39bにおける表示電極対から伸延された引き出し電極間の間隔を広くしたため、第1の表示電極対グループIに属する表示電極対と第2の表示電極グループIIに属する表示電極対とが隣接する配置でも引き出し電極間で絶縁破壊が発生することを防止することができ、信頼性の高いプラズマディスプレイを提供できる。
本発明によれば、2160ライン以上の超高精細パネルであっても、視認性が高く、高い信頼性を得ることができるので、高精細のプラズマディスプレイパネルを駆動する上で有用である。
10 プラズマディスプレイパネル(PDP)
21 前面基板
22 走査電極
22a,23a 透明電極
22b,23b バス電極
23 維持電極
24 表示電極対
25,33 誘電体層
26 保護層
29 ブラックストライプ
31 背面基板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
37,37a,37b 第1の表示領域
38 第2の表示領域
39,39a,39b 第3の表示領域
391 第1部
392 第2部
SCi(i=1〜n) 走査電極
SUi(i=1〜n) 維持電極
Dk(k=1〜m) データ電極

Claims (8)

  1. 走査電極及び維持電極で構成された複数の表示電極対と、前記複数の表示電極対に立体交差する複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極が立体交差する位置ごとに形成された放電セルと、前記複数の放電セルで構成された表示領域と、前記走査電極から前記表示領域より外部へ伸延した走査引き出し電極と、前記維持電極から前記表示領域より外部へ伸延した複数の維持引き出し電極とを備え、
    前記複数の表示電極対は、前記放電セルで書き込み放電を発生させる期間及び前記放電セルで維持放電を発生させる期間の開始時期が異なる複数の表示電極対グループを有し、一の表示電極対グループ(以下、第1の表示電極対グループ)が維持放電を行う間に少なくとも他の一の表示電極対グループ(以下、第2の表示電極対グループ)が書き込み放電を行うよう構成され、
    前記表示領域は、前記第1の表示電極対グループに属する前記表示電極対が連続して並ぶ第1の表示領域と、前記第2の表示電極対グループに属する前記表示電極対が連続して並ぶ第2の表示領域と、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に設けられた第3の表示領域とを含み、
    前記第3の表示領域に配される前記表示電極対は、前記第1の表示領域と接する領域に配された前記第2の表示電極対グループに属する少なくとも1つの前記表示電極対と、前記第2の表示領域と接する領域に配された前記第1の表示電極対グループに属する少なくとも1つの前記表示電極対とを含む、プラズマディスプレイパネル。
  2. 前記第3の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔より広い、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記第3の表示領域は、前記第1の表示電極対グループに属する2以上の前記表示電極対からなる第1部と前記第2の表示電極対グループに属する2以上の前記表示電極対からなる第2部とが交互に並んでいるよう構成され、
    前記第3の表示領域において隣り合う走査電極対の属する前記表示電極対グループが互いに異なる走査電極から伸延された走査引き出し電極及び/又は維持引き出し電極間の間隔は、前記第3の表示領域において隣り合う走査電極対の属する前記表示電極対グループが同じである走査電極から伸延された走査引き出し電極及び/又は維持引き出し電極間の間隔より広い、請求項1又は2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記第3の表示領域の平均輝度は、前記第1の表示領域の輝度と前記第2の表示領域の輝度との間の輝度である請求項1から3の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記第3の表示領域は、前記表示領域全体の中央に位置する、請求項1から4の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 走査電極及び維持電極で構成された複数の表示電極対と、前記複数の表示電極対に立体交差する複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極が立体交差する位置ごとに形成された放電セルと、前記複数の放電セルで構成された表示領域と、前記走査電極から前記表示領域より外部へ伸延した走査引き出し電極と、前記維持電極から前記表示領域より外部へ伸延した複数の維持引き出し電極とを備え、前記表示領域が第1の表示領域と第2の表示領域と前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の間に設けられた第3の表示領域とを有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に、前記第2の表示領域における表示電極対へ書き込み放電を行うとともに、前記第3の表示領域において並列配置された複数の表示電極対のうち少なくとも1つ置きの表示電極対へ維持放電を行い、前記第3の表示領域における前記表示電極対のうち残りの表示電極対へ書き込み放電を行う、プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 前記第3の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第1の表示領域及び前記第2の表示領域の前記表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔より広い、請求項6に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に、前記第3の表示領域において並列配置された複数の表示電極対のうち少なくとも2つ置きの表示電極対へ維持放電を行い、前記第3の表示領域における前記表示電極対のうち残りの表示電極対へ書き込み放電を行うこととし、
    前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に書き込み放電を行う複数の表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極間の間隔は、前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に維持放電を行う表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極と、前記第3の表示領域において前記第1の表示領域における表示電極対へ維持放電する間に書き込み放電を行う表示電極対に対応する前記走査引き出し電極及び/又は前記維持引き出し電極との間の間隔より広い、請求項6又は7に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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