JP2011231629A - ガスタービンエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料流量制御が簡素な構造で安価に、かつエンジンの運転パターンに応じて燃料分配の切替タイミングを容易に調整することができるガスタービンエンジンの燃料供給装置を提供する。
【解決手段】集合燃料通路63とパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65との分岐部に設けた燃料分配器66により、パイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量を燃料圧力に応じて自動的に調整する。また、燃料圧力に応じて、パイロットポート76およびメインポート77を開弁または閉弁させて、各燃料圧力時におけるパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を調整するとともに、エンジンの運転パターンに応じて、パイロットポート76およびメインポート77の開弁または閉弁タイミングを切り替えて燃料分配の切替タイミングを調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、パイロットバーナとメインバーナとを有する燃焼器に燃料を供給するガスタービンエンジンの燃料供給装置に関する。
ガスタービンエンジンにおいては、環境保全への配慮から、燃焼により排出される排ガスの組成に関して厳しい環境基準が設けられており、窒素酸化物(以下、NOX という)などの有害物質を低減することが求められている。一方、大型のガスタービンや航空機用エンジンでは、低燃費化および高出力化の要請から、圧力比が高く設定される傾向にあり、それに伴って燃料供給装置入口における空気の高温・高圧化が進み、この燃料供給装置の入口空気温度の高温化によって燃焼温度も高くなり、NOX をむしろ増加させる要因になることが懸念されている。
そこで、近年では、NOX 発生量を効果的に低減できる希薄予混合気燃焼方式と、着火性能および保炎性能に優れた拡散燃焼方式の2系統の燃焼方式を組み合わせた複合燃焼方式が提案されている。希薄予混合気燃焼方式は、空気と燃料を予め混合して燃料濃度を均一化した混合気として燃焼させるため、局所的に火炎温度が高温となる燃焼領域が存在せず、かつ燃料の希薄化により全体的にも火炎温度を低くできることから、NOX 発生量を効果的に低減できる利点がある反面、大量の空気と燃料とを均一に混合することから、燃焼領域の局所燃料濃度が非常に薄くなってしまい、特に低負荷時での燃焼安定性が低下する課題がある。一方、拡散燃焼方式は、燃料と空気とを拡散・混合しながら燃焼させることから、低負荷時にも吹き消えが起こり難く、保炎性能が優れている利点がある。したがって、複合燃焼方式は、始動時および低負荷時に拡散燃焼領域により燃焼安定性を保持できるとともに、高負荷時に希薄予混合気燃焼領域によりNOX 発生量の低減を図れる。
前記複合燃焼方式による燃料供給装置は、燃焼室内に拡散燃焼方式による拡散燃焼領域を形成するように燃料を噴霧するパイロットバーナと、前記燃焼室内に希薄予混合気燃焼方式による予混合燃焼領域を形成するように燃料と空気の予混合気を供給するメインバーナとを備えている。この燃料供給装置は、始動時や低負荷時にパイロットバーナのみから燃料を供給し、高負荷時にパイロットバーナに加えてメインバーナからも燃料を供給するようになっている。その場合、低負荷時から高負荷時に移行する際、パイロットバーナとメインバーナへの燃料分配率を1対0から例えば1対9まで、安定燃焼性と低NOx化にとって適切な値を保ちながら変化させるよう制御する必要がある。
このような複雑な制御を行うために、従来、パイロットバーナへ燃料を供給するパイロット燃料通路とメインバーナへ燃料を供給するメイン燃料通路のそれぞれに流量制御弁を設け、これらをコントローラで制御していた(特許文献1)。
しかし、このように2つの燃料通路のそれぞれに流量制御弁を設けると、これら流量制御弁とコントローラがエンジン全体の重量およびコストに占める割合が、航空機用と産業用、あるいは大型機用と小型機用とで異なるものの、特に小型の航空機用ガスタービンにおいて大きくなり、その影響は無視できない。このことが、追加の燃料制御システム(流量制御弁やコントローラ)を必要とする複合燃焼方式を小型の航空機用ガスタービンに適用する妨げとなっていた。また、重量の増大および構造の複雑化を招く。
そこで、本出願人は、パイロットバーナへ燃料を供給するパイロット燃料通路およびメインバーナへ燃料を供給するメイン燃料通路と、両通路に燃料を供給する集合燃料通路との間に燃料分配器を設け、これらをコントローラで制御するシステムを提案した(特許文献2)。
特開平5−52124号公報 特許第4220558号公報
上記燃料分配器を用いたシステムでは、パイロットバーナとメインバーナへの燃料分配のために、パイロット燃料通路とメイン燃料通路へ燃料を分配させるとき、エンジンの負荷に関連した運転パターンに応じて、各通路への燃料分配を変化させたい場合があるが、このエンジンの運転パターンに応じた燃料分配の切替を迅速かつ適切なタイミングで行うことが難しい。
本発明は、拡散燃焼方式および希薄予混合気燃焼方式の2系統の燃焼方式を組み合わせた複合燃焼方式において、燃料流量制御を簡素な構造で安価に、かつエンジンの運転パターンに応じて燃料分配の切替タイミングを容易に調整することができるガスタービンエンジンの燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るガスタービンエンジンの燃料供給装置は、燃焼器の燃料噴射ユニットを形成するパイロットバーナとメインバーナとにそれぞれ燃料を供給するパイロット燃料通路およびメイン燃料通路と、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路に燃料を供給する集合燃料通路と、前記集合燃料通路とパイロット燃料通路およびメイン燃料通路との分岐部に設けられて燃料圧力に応じてパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を自動調整する燃料分配器とを有している。前記燃料分配器は、前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路にそれぞれ接続されるパイロットポートおよびメインポートと、前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動し、低燃料圧力領域で前記パイロットポートのみを燃料入口に連通させ、中燃料圧力領域および高燃料圧力領域でパイロットポートとメインポートの両方を燃料入口に連通させる移動体と、前記移動体の初期位置を調整して、前記中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節する調節手段とを備えている。
この構成によれば、集合燃料通路とパイロット燃料通路およびメイン燃料通路との分岐部に設けた燃料分配器により、パイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量が燃料圧力に応じて自動的に調整されるので、パイロット燃料用とメイン燃料用にそれぞれ流量制御弁を設ける必要がなくなるから、構造が簡素化され、複雑な制御回路も不要となるから安価で、適切な拡散燃焼および予混合気燃焼を行わせることができる。また、燃料圧力に応じて、パイロットポートおよびメインポートが開弁または閉弁するので、各燃料圧力領域におけるパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整することができる。さらに、この燃料分配器は複雑な制御回路で作動するものではなく、燃料圧力によって自動的に作動するものであるから、制御回路の誤作動による燃料の流量制御不良のおそれもない。しかも、調節手段により移動体の初期位置を調整して、中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節するので、エンジンの運転パターンに応じて、パイロットポートおよびメインポートの開弁または閉弁タイミングを切り替えることにより、燃料分配の切替タイミングを自動的に調整することができる。
本発明において、前記調節手段は燃焼器入口温度に基づいて作動する構成としてもよい。燃焼器入口温度はエンジンの作動状態を表すので、この構成により、その運転パターンに応じて、燃料分配の切替タイミングを容易に調整できる。
また、本発明において、前記調節手段は油圧シリンダ、ステッピングモータ、またはサーボモータからなる駆動機を有することが好ましい。これにより、エンジンの運転パターンに応じて駆動機を駆動させて移動体の初期位置を調整するので、燃料分配の切替タイミングを自動的に調整することができる。
また、本発明において、前記調節手段は前記駆動機による前記移動体の駆動力に抗して移動体にばね力を付加するばね体を有することが好ましい。これにより、燃料圧力に応じたパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整できる。
前記調節手段は燃焼器入口圧力に基づいて作動する構成とすることが好ましい。燃焼器入口圧力はエンジンの作動状態を表すので、この構成により、その運転パターンに応じて、燃料分配の切替タイミングをより容易に調整できる。
前記調節手段は前記燃焼器入口圧力を受けて前記移動体を駆動する駆動部材と、この駆動部材による前記移動体の駆動力に抗して移動体にばね力を付加するばね体とを有することが好ましい。これにより、簡単な構造で、エンジンの運転パターンに応じて、燃料分配の切替タイミングを自動的に調整することができる。
本発明において、例えば、前記燃料分配器は、前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路にそれぞれ接続されるパイロットポートおよびメインポートと、前記パイロットポートを開閉するパイロット用ニードル弁体および前記メインポートを開閉するメイン用ニードル弁体と、これらニードル弁体を駆動する移動体とを備える。この移動体は、前記燃料入口の燃料圧力に応じて前記パイロット用ニードル弁体および前記メイン用ニードル弁体を駆動して、低燃料圧力領域で前記パイロット用ニードル弁体により前記パイロットポートを開放して燃料入口に連通させ、中燃料圧力領域で燃料圧力の上昇にしたがって前記パイロットポートの開度を徐々に小さくするとともに、前記メイン用ニードル弁体により前記メインポートの開度を徐々に大きくし、高燃料圧力領域で前記パイロットポートを低開度に維持するとともに、燃料圧力の上昇にしたがってメインポートの開度を徐々に大きくする。これにより、各ポートは、移動体による各ニードル弁体の駆動により閉弁させるので、高いシール機能を有しており、燃料シール性を十分に確保することができる。
本発明のガスタービンエンジンの燃料供給装置によれば、簡単で安価な構造で、各燃料圧力時におけるパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を円滑に調整することができ、かつエンジンの運転パターンに応じて燃料分配の切替タイミングを容易に調整することができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービンエンジンの燃料供給装置を示す概略正面図である。 図1のII−II線に沿った拡大縦断面図である。 燃料制御系統を示す系統図である。 燃料分配器を示す縦断面図である。 図4の燃料分配器の要部を示す斜視図である。 (A)は燃料分配器のパイロットポートの開放状態、(B)はパイロットポートおよびメインポートの開放状態、(C)はメインポートの開放状態を示す縦断面図である。 燃料分配器における燃料圧力変動にともなう流量変動を示す曲線である。 (A)〜(C)は、調節手段により調節された燃料分配の切替タイミングの変動を示す曲線である。 第2実施形態に係る燃料分配器を示す縦断面図である。 第3実施形態に係る燃料分配器を示す縦断面図である。 第4実施形態に係る燃料分配器の調節手段を示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る燃料制御系統を示す系統図である。 図9における燃料噴射ユニットの要部を拡大して示す側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る燃料供給装置を備えたガスタービンエンジンの燃焼器1の頭部を示している。この燃焼器1は、ガスタービンエンジンの図示しない圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を混合して生成した混合気を燃焼させて、その燃焼により発生する高温・高圧の燃焼ガスをタービンに送ってタービンを駆動するものである。
燃焼器1はアニュラー型であり、環状のアウタケーシング7の内側に環状のインナケーシング8がエンジン軸心Cと同心状に配置されて、環状の内部空間を有する燃焼器ハウジング6を構成している。この燃焼器ハウジング6の環状の内部空間には、環状のアウタライナ10の内側に環状のインナライナ11が同心状に配置されてなる燃焼筒9が、燃焼器ハウジング6と同心円状に配置されている。燃焼筒9は内部に環状の燃焼室12が形成されており、この燃焼筒9の頂壁9aに、燃焼室12内に燃料を噴射する複数(この実施形態では14個)の燃料噴射ユニット2が、燃焼筒9と同心の単一の円上に等間隔に配設されている。各燃料噴射ユニット2は、パイロットバーナ3と、このパイロットバーナ3の外周を囲むようにパイロットバーナ3と同心状に設けられたメインバーナ4とを備えている。パイロットバーナ3は拡散燃焼方式、メインバーナ4は予混合燃焼方式であり、その詳細については後述する。
アウタケーシング7およびアウタライナ10を貫通して、着火を行うための2つの点火栓13が、燃焼筒9の径方向を向き、かつ先端が燃料噴射ユニット2に相対向する配置で設けられている。したがって、この燃焼器1では、2つの点火栓13に対向する2つの燃料噴射ユニット2からの可燃混合気が先ず着火され、この燃焼による火炎が、隣接する各燃料噴射ユニット2からの可燃混合気に次々に火移りしながら伝播して、全ての燃料噴射ユニット2からの可燃混合気に着火される。
図2は図1のII−II線に沿った拡大縦断面図である。前記燃焼器ハウジング6の環状の内部空間には、圧縮機から送給される圧縮空気CAが環状のプレディフューザ通路14を介して導入され、この導入された圧縮空気CAは、燃料噴射ユニット2に供給されるとともに、燃焼筒9のアウタライナ10およびインナライナ11にそれぞれ複数形成された空気導入口17から燃焼室12内に供給される。前記パイロットバーナ3に拡散燃焼のための燃料を供給する第1燃料供給系統F1および前記メインバーナ4に希薄予混合燃焼のための燃料を供給する第2燃料供給系統F2をそれぞれ形成する燃料配管ユニット18が、アウタケーシング7に支持され、燃焼筒9の基部19に接続されている。燃料噴射ユニット2はその外周部に設けたフランジ5Aと、アウタライナ10に設けた支持体5Bとを介してアウタライナ10に支持され、このアウタライナ10が、ライナ固定ピンPでアウタケーシング7に支持されている。燃焼筒9の下流端部にはタービンの第1段ノズルTNが接続される。アウタケーシング7の下流側の側縁に、圧縮空気CAの圧力取出口である圧力取出しポート53が設けられている。この圧力取出しポート53には、アウタケーシング7とアウタライナ10との間の空気通路49の圧力が作用する。この圧力は圧縮機の出口圧力および燃焼器1の入口圧力と同一である。
前記パイロットバーナ3は燃料噴射ユニット2の中央部に設けられている。このパイロットバーナ3は、燃料ノズル31と拡散通路32と内外二重のスワーラ33とを有し、第1燃料供給系統F1からの拡散燃焼用の燃料Fを燃料ノズル31から噴射して、スワーラ33を通過した圧縮空気CAにより微粒子化したのち、拡散通路32を経て燃焼室12内に噴霧されて、拡散燃焼領域50を形成する。
パイロットバーナ3の外周を囲む形で、環状の前記メインバーナ4が設けられている。このメインバーナ4は、周方向に等間隔で配置された燃料ノズル41と予混合通路42と、内外二重のスワーラ43とを有し、第2燃料供給系統F2からの予混合燃焼用燃料Fを燃料ノズル41から予混合通路42内に噴射し、スワーラ43を通過した圧縮空気CAと混合されて予混合気を生成し、これを燃焼室12内に噴射して予混合燃焼領域51を形成する。
パイロットバーナ3には、全負荷領域において第1燃料供給系統F1から燃料Fが供給される。メインバーナ4には、全負荷に対し例えば70%以上の高負荷領域、つまり高燃料圧力領域、および高負荷領域と低負荷領域(低燃料圧力領域)の間にある、例えば全負荷の40〜70%の中負荷領域(中燃料圧力領域)において、第2燃料供給系統F2から燃料Fが供給される。なお、メインバーナ4は、全負荷に対し40%以下の低負荷領域において、燃料Fが供給されないことから、スワーラ43を通して圧縮空気CAのみを燃焼室12に供給する。
つぎに、前記ガスタービンエンジンの燃料制御系統について、図3を参照しながら説明する。同図に示すように、燃焼器1の各燃料噴射ユニット2に対して、燃料制御系統の共通のパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65が接続され、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65の各上流端が集合燃料通路63に接続されている。集合燃料通路63には燃料ポンプ60と全体流量制御弁62が設けられており、全体流量制御弁62が燃料コントローラ61によって制御される。前記燃料ポンプ60により燃料Fが集合燃料通路63内に送給されるとともに、外部のスロットルレバーの操作などによる出力指令信号を受けた燃料コントローラ61によって全体流量制御弁62の開度が設定され、全体流量制御弁62により、集合燃料通路63からパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65へと、燃焼器1全体に必要な燃料が供給される。
集合燃料通路63とパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65との分岐部に燃料分配器66が設けられている。前記パイロット燃料通路64はさらに複数(14本)に分岐し、分岐した各分岐通路64aが、14個の燃料噴射ユニット2におけるパイロットバーナ3への燃料供給系統F1にそれぞれ連通している。同様に、前記メイン燃料通路65もさらに複数に分岐(14本)してこれらの分岐通路65aが、14個の燃料噴射ユニット2におけるメインバーナ4への第2燃料供給系統F2にそれぞれ接続されている。このメイン燃料通路65には、一定以下のエンジン負荷のとき、つまり、ガスタービンエンジンの始動時を含む低負荷領域で同通路65を遮断する遮断弁67が設けられ、メイン燃料通路65を確実に閉止するようになっている。これにより、低負荷領域ではパイロットバーナ3による拡散燃焼のみを行わせて、着火性や保炎性を含む燃焼の安定性を確保している。後述するように、燃料分配器66におけるシール機能が十分に確保されている場合には、メイン燃料通路65を確実に閉止できるから、遮断弁67を設けなくてもよい。
図4は燃料分配器66を示す縦断面図である。同図に示すように、この燃料分配器66は、ニードル弁型であり、移動体72によりパイロット用ニードル弁体91とメイン用ニードル弁体92を駆動して、パイロットポート76とメインポート77を開閉する。ピストンからなる駆動体72は、ハウジング・ユニット71の横断面円形のシリンダボア73に、軸心C1の方向(軸方向)に移動自在に収納されている。シリンダボア73を形成する頂壁の頂部に集合燃料通路63の下流部に連通する燃料入口75が開口し、側部を形成する周壁にパイロットポート76およびメインポート77が開口している。ハウジング・ユニット71の下部に、後述する、移動体72の初期位置を調整して中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節する調節手段100が形成されている。
移動体72は、基端部(下端部)に設けられて燃料圧力を受ける大径円盤状の受圧底板部81と、この受圧底板部81に連なって軸方向上方に延びる小径円柱状の駆動部82と、駆動部82の頂部に固定または一体形成された大径円盤状のガイド部83とを有している。駆動部82の一側にパイロットカム面85が形成され、前記一側と反対側の他側にメインカム面86が形成されている。移動体72が燃料入口75の燃料圧力に応じて軸方向に移動して、パイロットカム面85がパイロット用ニードル弁体91を駆動し、メインカム面86がメイン用ニードル弁体92を駆動する。
図5に示すように、移動体72の駆動部82は、その右側および左側の側面に、それぞれ軸方向に延びる溝部G1、G2からなるパイロットカム面85およびメインカム面86が形成されている。パイロットカム面85は、基端から先端に向かって(上方向に向かって)、径方向Xの外方へ次第に進出する傾斜面S1をもつように設定され、メインカム面86は、これとは反対に、基端から先端に向かって(上方向に向かって)、径方向Xの内方へ次第に後退する傾斜面S2をもつように設定されている。
各カム面85、86が駆動する各ニードル弁体91、92は、軸心C1の方向に移動不能で、軸心C1回りに180°対向する径方向Xに移動自在に設けられており、それぞれ径方向Xに弁体軸心C2を有する円板状のつば部93と、このつば部93から軸心C2方向に沿って駆動部82から離れる方向に先すぼまり状に延びる円錐状の弁本体部94と、つば部93から弁本体部94と反対方向に延びて各カム面85、86上を移動するカムフォロワ部95とを有している。
図4に示すように、ハウジング・ユニット71の下部に、移動体72の初期位置を調整して中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節するばね調節部である調節手段100が形成されている。このばね調節部100は、燃料圧力に抗して移動体72にばね力を付加するコイル状の圧縮型の調節ばね体105と、その下方に配置されて、調節ばね体105を軸方向上方に押圧する駆動機106とを備えている。駆動機106は、ハウジング・ユニット71の下部に設けた駆動ケース104内に収納されている。前記調節ばね体105は、前記受圧底板部81の底面81aとばね受け体103との間に介装されて、移動体72に上方向へのばね力を付加する。ばね受け体103は、円板状のばね受け座101と、このばね受け座101から軸方向下方に延びる円柱状の突出体102とからなる。
駆動機106は例えばステッピングモータを用いており、固定子(ステータ)111の極性を外部から順次変えることにより、図示しない回転子(ロータ)を回転させるステッピングモータ110と、この回転子にカップリングされた図示しないボールねじの先端に取り付けられたアクチュエータ112と、モータ110を駆動させる図示しないモータドライバとを備えている。
駆動機106のアクチュエータ112は、ばね受け体103の突出体102に連結されており、駆動機106によるアクチュエータ112の軸方向上方への押し上げにより、調節ばね体105の初期歪み量が調整されて、移動体72の初期位置が調整される。駆動機106には、ステッピングモータのほかに油圧シリンダやサーボモータなどが用いられる。
前記駆動機106の制御は、後述する切替タイミング調整器89により行われる。切替タイミング調整器89は、例えば航空機用エンジンのディジタル制御装置である図示しないFADEC(Full Authority Digital Engine Control)に組み込むこともできるが、FADECとは別個に設けて、FADECに接続してもよい。
ハウジング・ユニット71の周壁には、軸心C1の回りに180°離間した相対向する位置に、径方向Xの外方に突出する突出壁部124、125が設けられており、各突出壁部124、125の中央に径方向Xの内方に突出したボス126、127が設けられている。これら突出壁部124、125およびボス126、127を径方向Xに貫通して、シールパイプ121、122が固定されており、各シールパイプ121、122の入口端部に、各ニードル弁体91、92が着座する弁座128、129が形成されている。このシールパイプ121、122は、鋼製の各ニードル弁体91、92よりも高い弾性を有するゴムまたは樹脂製の材料からなる。シリンダボア73の側部の突出壁部124、125とボス126、127の間に形成された環状凹所131、132と各ニードル弁体91、92のつば部(ばね受け座)133との間に、弁体91、92を弁座128、129から離間させて開弁させるコイルスプリングからなる開放用ばね体134、135が挿入されている。これによって、各ニードル弁体91、92に径方向Xの内方へのばね力が付加されている。
シールパイプ121、122の下流側は、それぞれパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65に連通する。シールパイプ121の上流端開口によってパイロットポート76が形成され、シールパイプ122の上流端開口によってメインポート77が形成されている。
ハウジング・ユニット71の上部には、回り止め機構130が配置されている。この回り止め機構130は、駆動部82上面に溶接で接合または駆動部82と一体成形されて、軸C1方向に複数の貫通孔136を有する前記ガイド部83と、シリンダボア73の内周面に装着されて、このガイド部83を、軸C1方向に移動自在でハウジング・ユニット71に対して周方向に相対移動不能となるように案内するガイド体138とを有している。この回り止め機構130によって、移動体(ピストン)72が軸心C1の方向に移動自在で、ハウジングボア73の周方向に相対移動不能となるように設定されている。この回り止めにより、パイロット側カム面85とメイン側カム面86とをそれぞれ正確にパイロット用ニードル弁体91のカムフォロワ部95とメイン用ニードル弁体92のカムフォロワ部95とに対向させる。
上記構成の燃料供給装置の動作について説明する。図3に示す燃料供給装置は、作動時に燃料Fが燃料ポンプ60から集合燃料通路63に導入され、全体流量制御弁62により流量が調整されたのち、燃料分配器66を経て、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65に分配され、各燃料噴射ユニット2のパイロットバーナ3とメインバーナ4とに個々に供給される。したがって、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65は、すべての燃料噴射ユニット2に対して、共通の通路となっている。
図6(A)〜(C)は、図4の燃料分配弁66の動作を示す縦断面図である。図6(A)はパイロットポート76のみが開放された状態、(B)はパイロットポート76およびメインポート77がともに若干開放された状態、(C)はメインポート77が大きく開放された状態をそれぞれ示す。
図4において、燃料入口75からシリンダボア73内に導入される燃料Fの圧力が低負荷領域に対応した低燃料圧力領域(図7のZ1)では、図6(A)に示すように、調節ばね体105のばね力が、受圧底板部81が燃料Fから受ける圧力に勝って、移動体72が上昇する。これにより、開放用ばね体134のばね力を受けたパイロットニードル弁体91がパイロットカム面85の下部に接触するように径方向Xの内方に後退し、パイロットニードル弁体91が弁座128から離間して、パイロットポート76が開弁する。これにより、燃料入口75からの燃料Fが、ハウジング・ユニット71のシリンダボア73、貫通孔136およびパイロットポート76を通って、パイロット燃料通路64に供給される。
その一方、メインニードル弁体92がメインカム面86の下部に接触しながら径方向Xの外方に進出し、メインニードル弁体92が弁座129に押し付けられて、メインポート77が閉弁する。このように、メインポート77は、メインニードル弁体92の圧接により閉止されるので、閉弁時に高いシール機能を有している。
図7は、横軸に、図4の燃料入口75の圧力と、図2の燃焼室12内の圧力(パイロットバーナ3の出口EXの圧力と同じ)との差圧(エンジン負荷に対応)を示し、縦軸に燃料Fの流量を示す。図7に示すように、パイロットポート76が開放された低燃料圧力領域Z1で、図4の燃料入口75の圧力と図2の燃焼室12内の圧力との差圧である燃料差圧の上昇とともに、パイロット燃料通路64を通る燃料流量が徐々に増大する。
これにより、このパイロットポート76からパイロット燃料通路64を経て供給された燃料Fにより、図3に示す燃料噴射ユニット2においてパイロットバーナ3による拡散燃焼のみが行われ、着火性や保炎性に優れた安定燃焼が確保される。このときの燃料流量は図7に示す低負荷(低燃料圧力)領域Z1における曲線Aを描くように流量制御される。この低負荷領域Z1は規定の30%MTO(Max Take Off:最大離陸出力)を含んでいる。
燃料差圧が図7のP1に達する手前から、図6(B)に示すように、燃料Fの圧力により受圧底板部81が下方に押し下げられて、移動体72が下降し始める。燃料差圧がP1に達したときに、パイロットニードル弁体91がパイロットカム面85によって押されて次第に径方向Xの外方に進出し、パイロットニードル弁体91が弁座128に近づいて、パイロットポート76の開度を徐々に小さくする。その一方、メインニードル弁体92がメインカム面86に追従して次第に径方向Xの内方に後退し、メインニードル弁体92が弁座129から離間して、メインポート77が開弁する。これにより、燃料入口75からの燃料Fが、ハウジング・ユニット71のシリンダボア73、貫通孔136およびメインポート77を通って、メイン燃料通路65に供給される。こうして、図7の中燃料圧力領域Z2に入る。この中燃料圧力領域Z2では、パイロットポート76を次第に閉止して、燃料流量が曲線A1で示すように燃料差圧の上昇とともに減少する。中燃料圧力領域Z2の終期となる燃料差圧P2の時点ではパイロットポート76は若干開放されている。
他方、中燃料圧力領域Z2では、図4のメインポート77を次第に開放する。これにより、燃料流量が図7の曲線Bで示すように徐々に増大する。燃料差圧がP2の時点ではメインポート77が開放される。こうして、燃料Fの大部分が図4のメイン燃料通路65に供給され、残部がパイロット燃料通路64に供給される。
これにより、図3に示す燃料噴射ユニット2にはパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65の両方から燃料Fが供給されることになり、パイロットバーナ3とメインバーナ4の両方が作動する。図7の中負荷領域Z2における曲線Cで示す全体の燃料流量は、曲線A1と曲線Bの合算量(A1+B)となり、この合算量は図3の全体流量制御弁62により設定される。ここで、図4のパイロット燃料通路64への燃料の供給は、パイロットポート76を次第に閉じながら行われるので、パイロット燃料通路64の燃料流量を円滑に減少させることができる。
さらに、燃料圧力が高負荷に対応した図7の高燃料圧力領域Z3になると、図6(C)に示すように、移動体72がさらに下降してパイロットニードル弁体91が次第に径方向Xの外方に進出し、パイロットニードル弁体91の開度がさらに小さくなった状態で、パイロットポート76は開弁を維持する。その一方、メインニードル弁体92が次第に径方向Xの内方に後退し、メインニードル弁体92が弁座129とから大きく離間して、メインポート77の開度を徐々に大きくし、メインポート77が大きく開弁する。燃料Fがメイン燃料通路65に供給された状態で、燃料差圧の上昇とともに燃料流量が増大する。他方、パイロット燃料通路64へは、パイロットポート76から若干燃料Fが供給され続け、やはり、燃料差圧の上昇とともに燃料流量が増大する。このとき、パイロットポート76からパイロット燃料通路64に供給される燃料流量と、メインポート77からメイン燃料通路65に供給される燃料流量との比が、予め決められた1:9となるように燃料Fが供給される。
こうして、図7の高負荷領域Z3において、パイロット燃料通路64の流量が曲線A2で示すように、全燃料流量の1割程度に抑えられながら燃料差圧とともに増大し、メイン燃料通路65の流量が曲線B1で示すように、全燃料流量の9割程度となるように増大する。同負荷領域Z3における曲線Dで示す全燃料流量は曲線A2と曲線B1の合算量(A2+B1)となる。この負荷領域Z3は、規定の85%MTOを含んでいる。この状態で、高負荷領域Z3では、主に図2のメインバーナ4による予混合気燃焼が行われて低NOx化を実現しつつ、副次的にパイロットバーナ3による拡散燃焼が行われて安定燃焼性が確保される。
つぎに、調節手段(ばね調節部)100の動作について説明する。例えば、航空機用ガスタービンエンジンの場合、航空機のフライトパターン(エンジンの運転パターン)に応じて、パイロットポート76およびメインポート77からの燃料分配の切替タイミングを調整する場合がある。航空機のフライトパターンとしては、航空機を離陸から緩やかに上昇させたり、急速に上昇させたりする場合などが例示される。
図8(A)〜(C)は、ばね調節部100から調節ばね体105に作用する初期荷重の大小により燃料分配の切替タイミングを調整した状態を示す。(A)は駆動機106のばね調整による初期荷重が最も小さく、調節ばね体105の初期歪みが最も小さい(初期ばね長が長い)。この場合、メインポート77の開弁を開始するタイミングが最も早くなる。(B)は(A)よりも初期荷重が大きく、調節ばね体105の初期歪みが(A)よりも大きい。(C)は初期荷重が最も大きく、調節ばね体105の初期歪みが最も大きい(初期ばね長が短い)。この場合、メインポート77の開弁を開始するタイミングが最も遅くなる。つまり、図8(A)、(B)、(C)の順で、調節ばね体105の初期荷重がより大きくなって、低燃料圧力領域Z1と中燃料圧力領域Z2との境界点(中燃料圧力領域Z1の下限燃料圧力)Pを次第に右方(燃料差圧が大きくなる方)へずらすことができる。
図8(A)〜(C)の適切な選択により、航空機の離陸から上昇、アプローチから着陸、巡航からの加速や減速などの様々なフライトパターンに応じたパイロットポート76とメインポート77の弁切替タイミングを調整できる。
図8(A)、(B)、(C)の切替タイミングは、図4の切替タイミング調整器89によって設定される。切替タイミング調整器89には、例えば予め(A)、(B)、(C)に示す各タイミングA、B、C、タイミングAとBの中間のタイミング、タイミングBとCの中間のタイミングとなるように、図4のステータ111の励磁力、つまりアクチュエータ112の進出量を記憶した調節量記憶手段87と、フライトパターンに応じた選択指令Eを受けて、調節量記憶手段87から選択した調節量に基づいて、駆動機106に調節用電気信号Sを出力してステータ111の励磁力を調整する調整駆動手段88とが設けられている。
このように、本発明では、図3の集合燃料通路63とパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65との分岐部に設けた燃料分配器66により、パイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量が燃料圧力、すなわち、エンジン負荷に応じて自動的に調整され、燃焼器1において適切な拡散燃焼および予混合気燃焼を行わせることができる。また、パイロット燃料通路64とメイン燃料通路65のそれぞれに流量調整弁を設ける必要がなくなるから、構造が簡素化され、複雑な制御回路も不要となるので、安価になる。しかも、燃料圧力に応じて、パイロットポート76およびメインポート77は徐々に開弁または閉弁状態へ移行するので、各燃料圧力時におけるパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65への燃料分配量を円滑に調整することができる。さらに、メインポート77はメイン用ニードル弁体102の駆動により閉弁させるので高いシール機能を有しており、燃料シール性を十分に確保することができる。
しかも、航空機のフライトパターン(エンジンの運転パターン)に応じて、パイロットポート76およびメインポート77の開弁または閉弁タイミングを切り替えることにより、燃料分配の迅速かつ適切な切替タイミングを容易に調整することができる。
また、移動体72がハウジング・ユニット71内を移動するという単純な構成となるから、簡素な構造で安価に実現でき、かつ十分な燃料シール性を確保することができる。
本発明は他の型式の燃料分配器にも適用できる。図9は、第2実施形態に係る燃料分配器66Aを示す。この燃料分配器66Aは第1実施形態とは異なり、複数のパイロットポート76およびメインポート77を備えたマルチポート型である。移動体72Aとして、ハウジング・ユニット71A内に収納された細長い棒状の部材が使用され、移動体72Aの相対向する側面の一方(左側面)に複数のカム溝を有するパイロット用カム面90Aが形成され、他方(左側面)に複数のカム溝を有するメイン用カム面90Bが形成されている。両カム面90A、90Bのそれぞれに、押上げピン151、152を押し当て、移動体72Aの軸方向移動に伴い、押上げピン151、152をパイロット用カム面90A、メイン用カム面90Bに沿って進退させることにより、ボールからなる複数の弁体154を移動させて、対応するパイロットポート76、メインポート77を順次開閉する。
ハウジング・ユニット71A内の作動室156に集合燃料通路63から燃料Fを導入し、その燃料圧力で移動体72Aを軸方向に移動させる。パイロット用カム面90A、メイン用カム面90Bの形状を適宜設定することにより、図8(A)〜(C)のような燃料流量パターンが得られるとともに、下限燃料圧力P1が決定される。移動体72Aの初期位置を、第1実施形態と同様なばね調節部100により調節して、下限燃料圧力P1を変更する。
図10は、第3実施形態に係るニードル弁型の燃料分配器66Bを示す。移動体72Bとして、ハウジング・ユニット71B内の駆動室157に収納されたピストン158とコンロッド159とを使用している。ハウジング・ユニット71B内にはさらに、弁室160が形成され、この弁室160にデュアルニードル弁163が収納されている。このデュアルニードル弁163は、パイロットポート76およびメインポート77をそれぞれ開閉するパイロット用ニードル弁体161とメイン用ニードル弁体162とを有する。デュアルニードル弁163が収納されている。デュアルニードル弁163には弁作動ロッド165が一体形成されており、コンロッド159と弁作動ロッド165とがリンク式の連結機構167により連結されている。ピストン158が収納された駆動室157内に集合燃料通路63の燃料Fを燃料入口E1から導入し、その燃料圧力で移動体72Bを軸方向に移動させる。
この移動体72Bの移動により、連結機構167を介してデュアルニードル弁163が軸方向に移動し、パイロットポート76のみが開放される状態(低燃料圧力領域Z1)と、パイロットポート76とメインポート77の両方が開放される状態(中燃料圧力領域Z2)とを得る。燃料Fは、駆動室157から連通路E2を通って弁室160に導入され、パイロットポート76とメインポート77からパイロット出口E3、メイン出口E4を通ってパイロット燃料通路64、メイン燃料通路65へ流出する。支点170をもつ連結機構167のアーム長を適宜設定することにより、デュアルニードル弁163のストローク量を調整できる。また、移動体72Bの初期位置を、第1実施形態と同様なばね調節部100により調節して、下限燃料圧力P1を変更することで、図8(A)〜(C)のような燃料流量パターンが得られる。
図11は、第4実施形態に係る燃料分配器66Cを示す縦断面図である。燃料分配器66Cのハウジング・ユニット71の下部に、調節ばね体105のばね力を調整することにより移動体72の初期位置を調整して、中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節するばね調節部である調節手段100Aが設けられている。第1実施形態と同様に、前記受圧底板部81の底面81aとばね受け体103との間にコイル状の圧縮型の調節ばね体105が介装されて、移動体72に上方向へのばね力が付加されている。
ハウジング・ユニット71の下部の駆動ケース104A内に、ピストンまたはダイアフラムのような円板状の受圧体141が収納され、この受圧体141とその上方のばね受け体103とが円柱状の連結体142により連結されている。駆動ケース104A内における受圧体141の下方に駆動室145が形成されており、駆動室145に図2の圧力取出しポート53から燃焼器1の入口圧力が導入されている。すなわち、図11の駆動室145の底部の圧力導入開口145aが、圧力取出しポート53に連結されて、圧力取出しポート53の圧力とばね調節部100Aの駆動室145の圧力とが同一になっている。前記受圧体141と、圧力導入開口145aを有する駆動室145とにより駆動部材171を構成する。
燃焼器1の入口圧力は、フライトエンベロープ上の作動状態(エンジンの運転状態)に応じて変化する。低空・低速飛行時に出力(燃料圧力)を上げていく場合、低空では空気密度が高いので燃焼器入口圧力が高圧となり、駆動室145の圧力も高くなって、調節ばね体105を大きく押し上げる。他方、低速であるためにラム圧が低いので、燃焼器1の入口温度は低いから、低負荷時には燃焼室12内で燃料が燃えにくいので、燃焼安定性の高い燃料噴霧部3による燃焼で運用したい。これが、図8(C)の状態であり、比較的高い下限燃焼圧力P1までパイロット燃焼のみが行われる。
その一方、高空・高速飛行時に出力(燃料圧力)を上げていく場合、高空では空気密度が低いので燃焼器入口圧力が低圧となり、駆動室145の圧力も低くなって、調節ばね体105の押し上げが少なくなる。他方、高速であるためにラム圧が高いので、燃焼器1の入口温度は高いから、燃料が燃えやすい。これが、図8(A)の状態であり、比較的低い下限燃焼圧力P1でメイン燃焼が開始される。この第4実施形態は、フライトパターンに応じて燃料分配のパターンが自動的に調整されるとともに、第1〜3実施形態のような調節手段100の駆動部106を有しないので、構造が簡単になる。なお、上記低空と高空における燃焼器入口圧力の相違に基づく圧力制御に加えて、燃焼器入口温度を検出して、その相違に基づく温度制御を加えてもよい。
図12は、本発明の第5実施形態に係る燃料制御系統を示す系統図である。この実施形態では、集合燃料通路63が各燃料噴射ユニット2まで延長されており、各燃料噴射ユニット2に燃料分配器66が1つずつ設けられている。したがって、前記パイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65は各燃料噴射ユニット2ごとに独立している。燃料分配器66は、例えば図13に示すように、各燃料噴射ユニット2の燃料配管ユニット18に内蔵される。これにより、各燃料噴射ユニット2に至るまで、太い1本の集合燃料通路63で足りるから、第1実施形態のようにパイロット燃料通路64およびメイン燃料通路65の2本を用いるのと比べ、燃料噴射ユニット2に至るまでの配管作業が容易となる。この第2実施形態のその他の動作および作用は第1実施形態の場合と同様である。
上記各実施形態では、燃焼器は燃料噴射方式であるが、これに何ら限定されるものではなく、例えばエアブラスト式でもよく、また、メインバーナは予混合気燃焼方式であるが、例えば拡散燃焼方式でもよい。
1 燃焼器
2 燃料噴射ユニット
3 パイロットバーナ
4 メインバーナ
12 燃焼室
62 全体流量制御弁
63 集合燃料通路
64 パイロット燃料通路
65 メイン燃料通路
66 燃料分配器
67 遮断弁
71 ハウジング・ユニット(シリンダ)
72 移動体(ピストン)
75 燃料入口
76 パイロットポート
77 メインポート
100 調節手段(ばね調節部)
105 調節ばね体
106 駆動機
F 燃料
P1 下限燃料圧力
Z1 低負荷領域
Z2 中負荷領域
Z3 高負荷領域

Claims (7)

  1. 燃焼器の燃料噴射ユニットを形成するパイロットバーナとメインバーナとにそれぞれ燃料を供給するパイロット燃料通路およびメイン燃料通路と、
    前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路に燃料を供給する集合燃料通路と、
    前記集合燃料通路とパイロット燃料通路およびメイン燃料通路との分岐部に設けられて燃料圧力に応じてパイロット燃料通路およびメイン燃料通路への燃料分配量を自動調整する燃料分配器とを有し、
    前記燃料分配器は、前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路にそれぞれ接続されるパイロットポートおよびメインポートと、前記燃料入口の燃料圧力に応じて移動し、低燃料圧力領域で前記パイロットポートのみを燃料入口に連通させ、中燃料圧力領域および高燃料圧力領域でパイロットポートとメインポートの両方を燃料入口に連通させる移動体と、
    前記移動体の初期位置を調整して、前記中燃料圧力領域の下限燃料圧力を調節する調節手段とを備えた、
    ガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  2. 請求項1において、前記調節手段は燃焼器入口温度に基づいて作動するガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  3. 請求項2において、前記調節手段は油圧シリンダ、ステッピングモータ、またはサーボモータからなる駆動機を有するガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  4. 請求項3において、前記調節手段は前記駆動機による前記移動体の駆動力に抗して移動体にばね力を付加するばね体を有するガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  5. 請求項1において、前記調節手段は燃焼器入口圧力に基づいて作動するガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  6. 請求項5において、前記調節手段は前記燃焼器入口圧力を受けて前記移動体を駆動する駆動部材と、この駆動部材による前記移動体の駆動力に抗して移動体にばね力を付加するばね体とを有するガスタービンエンジンの燃料供給装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項において、前記燃料分配器は、
    前記集合燃料通路からの燃料が導入される燃料入口と、
    前記パイロット燃料通路およびメイン燃料通路にそれぞれ接続されるパイロットポートおよびメインポートと、
    前記パイロットポートを開閉するパイロット用ニードル弁体および前記メインポートを開閉するメイン用ニードル弁体と、
    前記燃料入口の燃料圧力に応じて前記パイロット用ニードル弁体および前記メイン用ニードル弁体を駆動して、低燃料圧力領域で前記パイロット用ニードル弁体により前記パイロットポートを開放して燃料入口に連通させ、中燃料圧力領域で燃料圧力の上昇にしたがって前記パイロットポートの開度を徐々に小さくするとともに、前記メイン用ニードル弁体により前記メインポートの開度を徐々に大きくし、高燃料圧力領域で前記パイロットポートを低開度に維持するとともに、燃料圧力の上昇にしたがってメインポートの開度を徐々に大きくする移動体とを備えた、
    ガスタービンエンジンの燃料供給装置。


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