JP2011226986A - エンコーダ - Google Patents

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基一郎 山邉
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Abstract

【課題】エンコーダに搭載されるイメージセンサのフレームレートを向上させること。
【解決手段】移動可能に設けられ、第1の符号と第2の符号とを含むパターンを有し、光源から射出される光が入射するスケール(15)と、スケールが移動する行方向に隣接する少なくとも2以上の光電変換素子からなる光電変換素子群を複数有する光電変換素素子部(17)とを備え、複数の光電変換素子群は、行方向に沿って配置され、光電変換部は、スケールを介した光に基づく複数の光電変換素子群からそれぞれ出力される出力信号を選択的に用いてパターン信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置検出を行うエンコーダに関する。
例えば、パターンが形成されたスケールと、このスケールに向けて光を射出する光源と、スケールを介して入射される光を受光するイメージセンサとを備え、このイメージセンサから出力される信号に基づき、このイメージセンサに対して相対的に移動可能に設けられるスケールの移動量を検出するエンコーダがある(例えば、特許文献1参照)。このイメージセンサとして、例えばC−MOS( Complementary − MOS )イメージセンサ等、高解像度の汎用イメージセンサを利用することで、スケールのパターンに応じた専用のセンサを製造する場合に比べてコストダウンが期待できる。
特開平4−236325号公報
しかしながら、このような高解像度の汎用イメージセンサをエンコーダのセンサに利用した場合、読み取る画素数が多いため、1回の画像取得に時間がかかり、フレームレートが低下する問題がある。なお、例えば、フレームレートとは、スケールからの光に基づき、イメージセンサが出力信号を更新する単位時間あたりの回数をいう。
これにより、エンコーダのイメージセンサによる読み取りが、スケールの高速移動に対応できなくなり、スケールの移動量の検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、エンコーダに搭載されるイメージセンサのフレームレートの向上を図ることができるエンコーダを提供することである。
上記問題を解決するために、本発明におけるエンコーダの一態様は、移動可能に設けられ、第1の符号と第2の符号とを含むパターンを有し、光源から射出される光が入射するスケールと、前記スケールが移動する行方向に隣接する少なくとも2以上の光電変換素子からなる光電変換素子群を複数有する光電変換素子部と、を備え、前記複数の光電変換素子群は、前記行方向に沿って配置され、前記光電変換部は、前記スケールを介した前記光に基づく前記複数の光電変換素子群からそれぞれ出力される出力信号を選択的に用いてパターン信号を生成することを特徴とする。
本発明によれば、エンコーダに搭載されるイメージセンサのフレームレートを向上させることができる。
本発明の第1の実施形態のエンコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるスケールの説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるスケールのパターンの説明図である。 本発明の第1の実施形態における光電変換素子群の説明図である。 インクリメンタルトラックのパターンの検出の説明図である。 アブソリュートトラックのパターンの検出の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるイメージセンサの読み出し範囲の説明図である。 本発明の第1の実施形態における光電変換素子群の読み出し方法の一例について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における光電変換素子群の読み出しを決定するテーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態のエンコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態のエンコーダに用いられるスケールに示されるパターンの説明図である。 本発明の第2の実施形態における符号パターンの説明図である。 本発明の第2の実施形態における位置検出の説明図である。 本発明の第2の実施形態のエンコーダの位置検出処理の説明図である。 本発明に係るイメージセンサの駆動についての説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエンコーダの構成を示すブロック図であり、図2は、このエンコーダが備えるスケールの一例を説明するための図である。なお、本実施形態に係るエンコーダとしては、スケールを回転させるロータリーエンコーダを例に以下説明するが、本発明はこれに限られず、スケールを線形上に移動させるリニアエンコーダであってもよい。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るエンコーダは、スケール15と、発光素子(光源)16と、イメージセンサ(光電変換部)17と、センサ駆動部18と、光源制御部19と、光源駆動部20と、増幅部21と、演算処理部(算出部)22とを備えている。
回転モータ11は、筐体10の本体内部に設けられ、この筐体10の上端面10aのほぼ中央から突出している回転軸23を回転させる。この回転モータ11の回転軸23には、円板状のスケール15が取り付けられており、回転中心軸C1を中心に回転する。
発光素子16およびイメージセンサ17は、スケール15を挟むように対向して、一体的に設けられている。
スケール15は、発光素子16およびイメージセンサ17に対して相対的に移動可能に設けられる。このスケール15は、図2に示すように、中心軸C2とする同心円状に形成されているインクリメンタルトラック31およびアブソリュートトラック32を備える。このアブソリュートトラック32は、インクリメンタルトラック31よりも中心軸C2に近い側に、一定間隔M1をあけて設けられている。
インクリメンタルトラック31およびアブソリュートトラック32は、回転モータ11の回転角を示す情報(以下、位置情報という)を取得するためのパターンとして、それぞれ、インクリメンタルパターンP1とアブソリュートパターンP2とを備える。また、この位置情報は、回転モータ11によって回転される回転軸23の回転角、あるいは、回転軸23の回転に伴って回転するスケール15の回転角を示す情報を含むものである。
なお、本実施形態に係るエンコーダは、透過タイプのエンコーダであり、これらインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2は、発光素子16と対向して配置されており、発光素子16が射出した光をイメージセンサ17の光電変換面上に照射する位置に配置されている。なお、本実施形態に係るエンコーダは、透過タイプに限られず、反射タイプであってもよい。この場合、これらインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2は、発光素子16が射出する光を反射してイメージセンサ17の光電変換面に照射する位置に、回転(移動)可能に設けられている。
次に、このインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2について、図3を参照して、具体的に説明する。図3は、スケール15に形成されているインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2の一例を示す図である。
図3に示すように、インクリメンタルパターンP1は、例えば、論理状態を示す最小識別幅B1のスリットが等間隔に形成されている。
このインクリメンタルパターンP1は、例えば、論理状態を示す最小識別幅B1のスリットが等間隔に形成されることで、光を透過する透過領域(白抜きで示す)と、光を遮断する遮断領域(黒で示す)とが同一の長さで等間隔に交互に繰り返すパターンとなっている。ここでは、光を遮断する遮断領域(遮光領域)を第1の符号(論理「0」)、光を透過する透過領域を第2の符号(論理「1」)とする。
アブソリュートパターンP2は、インクリメンタルパターンP1の最小識別幅B1よりも広い最小識別幅B2で、光を遮断する遮断領域である第1の符号(論理「0」)と、光を透過する透過領域である第2の符号(論理「1」)と含む。このアブソリュートパターンP2は、イメージセンサ17とスケール15との位置関係を絶対位置として示す位置情報が符号化したパターンとなっている。その符号化には、例えばM系列符号が適用できる。例えば9次のM系列符号を用いた場合では、論理「0」と論理「1」の2値の符号の(9+1)個の連続する組み合わせにより、最大512箇所の絶対位置を識別することが可能となる。なお、ここでは、各インクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2は、光の透過と遮断のパターンとして形成しているが、反射パターンで形成しても良い。
次に、図1に戻って、本実施形態におけるエンコーダの制御について説明する。
移動指示入力部12には、回転軸23を回転させる移動指示信号が入力され、モータ制御部13に出力する。このモータ制御部13は、この移動指示信号に基づいて、指示された移動量で回転軸23を回転させるためのモータ駆動信号を生成し、モータ駆動部14に出力する。このモータ駆動部14は、入力されるモータ駆動信号に基づき、回転モータ11を駆動させ、回転軸23を回転させる。
発光素子16は、スケール15に形成されているインクリメンタルトラック31のインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートトラック32のアブソリュートパターンP2に対して光を照射する光源であり、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられる。光源制御部19から出力される発光制御信号が光源駆動部20に入力され、この光源駆動部20が駆動されることにより、発光素子16が発光し、光がスケール15に照射される。
イメージセンサ17には、画素を形成する複数の光電変換素子が、行方向と列方向とに二次元配列されている。このイメージセンサ17は、その受光面がスケール15のトラック(インクリメンタルトラック31およびアブソリュートトラック32)の一部と対向して配置される。また、イメージセンサ17の各光電変換素子(画素)は、その行方向がスケール15に設けられたトラックの移動方向に沿って設けられている。また、リニアエンコーダの場合、その行方向がトラックと平行に設けられている。さらに、イメージセンサ17の行方向に複数配列されている光電変換素子を1ライン分の光電変換素子群という。イメージセンサ17の各光電変換素子は、受光量に応じて光電変換を行い、受光量に応じた電圧のアナログ信号(光電変換信号)を増幅部21に出力する。
また、イメージセンサ17は、センサ駆動部18からの駆動信号に基づき、光電変換素子からの光電変換信号を、増幅部21を介して演算処理部22に出力する。このセンサ駆動部18は、演算処理部22によって制御されて、演算処理部22によって指示された光電変換素子に対して駆動信号を出力する。つまり、イメージセンサ17は、演算処理部22によって画素の読み出し位置が制御される。
また、イメージセンサ17の同一ライン上に配列されている複数の光電変換素子に対して同一タイミングで駆動信号が入力された場合、これら駆動信号が入力された光電変換素子によって得られた光電変換信号が1つの光電変換信号に集約されて出力される。
なお、詳細については後述するが、例えば、イニシャライズ処理において全画素読み出しが設定されている場合、演算処理部22は、イメージセンサ17の全ての光電変換素子から出力信号を得るようにセンサ駆動部18を駆動する。これにより、演算処理部22は、イメージセンサ17の全ての光電変換素子から出力される光電変換信号に基づき、読み出し範囲に対応する光電変換素子を選択して決定する。
この読み出し範囲は、図4に示す例においては、太枠で示される光電変換素子群Ga1、Ga2、・・・の集合であって、インクリメンタルパターンP1に対応する複数の光電変換素子群Ga1〜Ganを含む読み出し範囲をフレームF1と、アブソリュートパターンP2に対応する複数の光電変換素子群Gb1〜Gbnを含む読み出し範囲をフレームF2とする。
このインクリメンタルパターンP1に対応する光電変換素子群Ga1〜Gan(フレームF1)およびアブソリュートパターンP2に対応する光電変換素子群Gb1〜Gbn(フレームF2)は、スケール15が回転して、スケール15を介して得られる光が入射する領域(図4における射影部分)のうち、それぞれの中央部分に決定される。
この光電変換素子群Ga1〜Ganおよび光電変換素子群Gb1〜Gbnは、イメージセンサ17の受光量や受ける光の強度、あるいはノイズ等に基づき決定される。これらは、演算処理部22によって予め決められた閾値と比較されることで、閾値以上である図4に示す射影部分の中央部分が光電変換素子群Ga1〜Ganおよび光電変換素子群Gb1〜Gbnとして選択される。
この演算処理部22は、この読み出し範囲のうち、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnのそれぞれから得た光電変換信号に基づき、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnのそれぞれに対応するパターン信号を得る。
なお、演算処理部22は、この読み出し範囲を決定する際に、予め読み出す方法として、全画素読み出しモード、あるいは、飛ばし読みモードのうちいずれか一方を選択することが設定されている。
この全画素読み出しモードは、読み出し範囲として、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnにそれぞれ含まれる全ての光電変換素子から得られる光電変換信号に基づき、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnに対応するパターン信号を得る方法である。また、飛ばし読みモードは、読み出し範囲として、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnにそれぞれ含まれる全ての光電変換素子の数よりも少ない数の光電変換素子から得られる光電変換信号に基づき、各光電変換素子群Ga1〜Gan、Gb1〜Gbnに対応するパターン信号を得る方法である。
図1に戻って、センサ駆動部18は、演算処理部22からの指示により、イメージセンサ17を駆動させる駆動信号をイメージセンサ17に供給する。このセンサ駆動部18は、イメージセンサ17の受光面の中で、インクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2の検出に必要な部分だけが読み出されるように、イメージセンサ17における読み出し範囲に対応する光電変換素子に対して、駆動信号を出力する。
なお、イメージセンサ17の読み出し範囲の設定については、後に説明する。
イメージセンサ17から出力される光電変換信号は、増幅部21で増幅され、演算処理部22に入力される。
増幅部21は、入力される光電変換信号に基づき、イメージセンサ17における光電変換素子によって検出された受光量に応じた信号を増幅する。この増幅部21は、イメージセンサ17から出力された光電変換信号の信号レベルに応じて、適切な信号レベルとなるように増幅率が調整される。
演算処理部22は、イメージセンサ17からの光電変換信号に基づき、インクリメンタルパターンP1に対応するパターン信号と、アブソリュートパターンP2に対応するパターン信号とをそれぞれ検出して、回転モータ11の回転軸23の回転角を検出する演算処理を行う。
この演算処理部22は、入出力部41と、メモリ42と、センサ制御部43と、信号検出部44と、二値化処理部45と、絶対位置復号部46と、周波数変換処理部47と、内挿処理部48と、合成処理部49とを備える。
入出力部41は、外部から供給される設定情報に応じて、エンコーダの動作を定める初期値、閾値などの設定情報を入力し、この入力に応じた指示信号を出力する。この入出力部41は、外部から設定状態などを参照する指示が供給されると、該当する情報を外部の記憶部から読み出し、センサ制御部43に出力する。
メモリ42は、各部の初期値や制御データを記憶する。本発明の第1の実施形態において、このメモリ42は、イメージセンサ17における読み出し範囲を記憶する。
このイメージセンサ17における読み出し範囲は、例えば、イメージセンサ17に配列される画素毎に、X(行方向)およびY(列方向)のアドレスを識別子として管理されている。このメモリ42には、例えば、読み出し範囲に対応する光電変換素子のアドレス(素子群識別子)が光電変換素子群に応じて記憶されている。なお、メモリ42としては、不揮発性メモリが用いられる。
センサ制御部43は、入出力部41から入力された指示信号に基づきイメージセンサ17から出力させる情報を指示する制御信号をセンサ駆動部18に供給する。一例として、センサ制御部43は、イメージセンサ17の読み出し範囲に対応する光電変換素子から光電変換信号を出力させることを指示する駆動信号をセンサ駆動部18に供給する。
信号検出部44は、イメージセンサ17から出力される光電変換信号が、増幅部21を介して入力される。この信号検出部44は、この光電変換信号に対して信号変換処理を行う。この信号変換処理として、例えば、フィルタリング処理、アナログデジタル変換処理などがある。
また、信号検出部44は、イメージセンサ17から出力される光電変換信号に基づき、受光量や光の強度、ノイズ等を基準として、読み出し範囲を選択し、この読み出し範囲をメモリ42に記憶させる。この信号検出部44は、この読み出し範囲を、エンコーダの出荷時に予め選択するものであってもよく、エンコーダの電源を入れるたびに、その都度、選択するものであってもよい。
二値化処理部45は、信号検出部44によって検出された信号に基づいて、その信号を二値化することで、第1の符号と第2の符号との判定を行う。
絶対位置復号部46は、二値化処理部45による判定結果として抽出された符号を順に連ねた符号列に基づいて、絶対位置参照符号(アブソリュートパターンP2)として検出し、その絶対位置参照符号を復号する。この復号により、絶対位置復号部46は、イメージセンサ17に対応するスケール15の位置(絶対番地)を絶対位置として検出する。
周波数変換処理部47は、信号検出部44によって検出された信号を周波数領域に変換し、互いに90度位相の異なるA相信号成分とB相信号成分とを求め、内挿処理部48に出力する。
内挿処理部48は、周波数変換処理部47によって検出されたA相信号成分およびB相信号成分に基づいて、絶対位置復号部46によって検出される絶対位置を示す位置情報を補間する内挿値を算定する。
合成処理部49は、絶対位置復号部46によって復号された絶対位置と、内挿処理部48によって算定された内挿値に基づいて合成処理を行い、内挿補間された位置情報を算出する。
上述のように構成される演算処理部22は、イメージセンサ17の出力信号から、インクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2のパターン信号を検出する。演算処理部22は、該パターン信号を用いて、回転モータ11の回転軸23の回転角を検出する演算処理を行う。演算処理部22での演算処理について以下に説明する。
先ず、インクリメンタルパターンP1の検出について説明する。図5は、インクリメンタルパターンP1の検出の説明図である。図3に示したように、インクリメンタルトラック31には、透過領域と遮断領域とが等間隔に交互に繰り返すインクリメンタルパターンP1が形成されている。発光素子16からの光をスケール15のインクリメンタルトラック31に投射し、この透過光をイメージセンサ17の受光面で受光すると、イメージセンサ17の受光面には、インクリメンタルパターンP1に対応して、図5(A)に示すような縞模様のインクリメンタルパターン像光IM1が投影される。
スケール15を透過する光は、透過領域の中央部にあたる位置ほど透過する光量が多く、イメージセンサ17によって検出される光量が高く検出される。また、一部の光は遮断領域に回りこみ徐々に減衰して、イメージセンサ17によって検出される光量が徐々に減少する。よって、このインクリメンタルパターン像光IM1がイメージセンサ17の受光面で受光されると、イメージセンサ17からは、図5(B)に示すように変化する信号がインクリメンタルパターンP1の検出信号として出力される。このインクリメンタルパターンP1の検出信号は、信号検出部44で画素毎にディジタル化され、周波数変換処理部47に送られる。
インクリメンタルパターンP1を検出する場合には、図5(C)に示すように、少なくとも、インクリメンタルパターンP1の最小識別幅B1当たり2画素となるような画素間隔で、イメージセンサ17の光電変換信号を取得する。このインクリメンタルパターンP1の最小識別幅B1当たり2画素となる画素間隔でイメージセンサ17の光電変換信号を取得すれば、透過領域と遮断領域とからなる1周期(360度)当たり4サンプルの画素を取得できる。これにより、90度毎の画素の情報を取得でき、A相の信号(cos成分の信号)とB相の信号(sin成分の信号)とが生成できる。
周波数変換処理部47は、イメージセンサ17からの時間領域の光電変換信号を、フーリエ級数展開により、周波数領域の信号に変換し、A相信号成分とB相信号成分とを求める。なお、フーリエ級数展開を行うと、基本波と、その高調波とが生じるが、ここでは、基本波のcos成分(A相信号成分)とsin成分(B相信号成分)のみを用いる。そして、周波数変換処理部47は、このA相信号成分とB相信号成分とを、内挿処理部48に出力する。内挿処理部48は、算出した高分解能な相対位置情報を合成処理部49に出力する。内挿の原理は、例えば、位相の異なるA相信号とB相信号とを用い、内挿値θを式(1)として算出する。

θ=tan−1(A/B) ・・・(1)

但し、A/Bは、A相信号とB相信号との信号振幅の比である。
次に、アブソリュートトラック32のアブソリュートパターンP2による位置の検出について説明する。図6は、アブソリュートトラック32のアブソリュートパターンP2の検出の説明図である。
上述の図4に示したように、アブソリュートパターンP2は、光を透過する透過領域と遮断する遮断領域とによって、イメージセンサ17とスケール15との相対位置関係を絶対位置として示す位置情報が符号化して示されている。その符号化は、例えばM系列符号が適用できる。このM系列をデコードすれば、回転角の絶対値を識別することが可能である。
スケール15のアブソリュートトラック32に、発光素子16からの光を投射し、この透過光をイメージセンサ17の受光面で受光すると、イメージセンサ17の受光面には、アブソリュートパターンP2として、図6(A)に示すような縞模様のアブソリュートパターン像光IM2が投影される。そして、イメージセンサ17からは、図6(B)に示すように変化する信号がアブソリュートパターンP2の検出信号として出力される。このアブソリュートパターンP2を検出する場合、イメージセンサ17の検出信号は、信号検出部44から、二値化処理部45に送られる。この二値化処理部45は、イメージセンサの光電変換出力を、「0」と「1」に二値化する。すなわち、二値化処理部45は、イメージセンサ17からの光電変換信号と閾値THとを比較し、各画素毎に、イメージセンサ17からの光電変換信号が閾値THより大きいか否かに基づき、イメージセンサ17の光電変換出力を、図6(C)に示すように、「0」と「1」とに二値化して、第1の符号と第2の符号との判定を行う。
絶対位置復号部46は、二値化処理部45の出力を入力し、「0」と「1」の2値の符号の組み合わせから、絶対位置を検出する。このように、イメージセンサ17からの各画素の光電変換信号を「0」又は「1」に二値化して、「0」と「1」の2値の符号の組み合わせから、絶対位置を検出することができる。
合成処理部49は、内挿処理において検出された内挿位相情報が基本ピッチを1周期とした位相情報を示すことから、該内挿位相情報を絶対角度を補正する補正値(内挿値)に変換する。そして、合成処理部49は、絶対位置復号部46によって検出された絶対位置と、内挿処理部28での結果に基づいた補正値を加算して、合成された合成位置情報を取得する。
合成処理の演算式は、式(2)として示される。

(合成位置情報)=(絶対位置情報)+(内挿位相情報/360) ・・・(2)
例えば、内挿処理で求められたθの値が25°であるとすると、合成処理部49は、この内挿位相情報を、基本ピッチを1周期(360°)によって規格化することにより、絶対位置情報を補間する内挿値を導くことができる。そして、合成処理部49は、その内挿値を絶対位置情報に加算して、位置情報を合成する。以上に示したような処理を行うことにより、内挿処理された位置情報として検出することが可能となる。
次に、本発明の第1の実施形態におけるイメージセンサ17の読み出し範囲の設定、および、当該読み出し範囲に基づく読み出し方法について説明する。
イメージセンサ17の読み出し範囲を設定するために、本発明の第1の実施形態においては、例えば工場出荷時に、イメージセンサ17の読み出し範囲の設定処理が行われる。図7は、本発明の第1の実施形態におけるイメージセンサ17の読み出し範囲の設定の説明図である。
イメージセンサ17の読み出し範囲の設定処理では、先ず、イメージセンサ17を全画素読み出しに設定し、発光素子16から光をスケール15に照射し、イメージセンサ17でその光を検出する。
図7(A)に示すように、スケール15には、インクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2が形成されている。したがって、スケール15を介した透過光をイメージセンサ17で受光すると、イメージセンサ17の受光面には、図7(B)に示すような縞模様のインクリメンタルパターン像IM1およびアブソリュートパターン像IM2が投影される。
イメージセンサ17において検出された光電変換信号に基づき、信号処理部44が、イメージセンサ17の光電変換信号の信号レベルと所定の閾値とを比較することで、イメージセンサ17上でのインクリメンタルパターン像IM1およびアブソリュートパターン像IM2のイメージセンサ17上における位置を判定する。
つまり、図7(B)に示すようなインクリメンタルパターン像IM1およびアブソリュートパターン像IM2がイメージセンサ17で形成された場合、イメージセンサ17の光電変換信号の信号レベルは、インクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2の遮断領域に対応する部分で小さくなり、透過領域に対応する部分で大きくなる。よって、イメージセンサ17からの光電変換信号の信号レベルと所定の閾値とを比較することで、信号検出部44は、この光電変換信号の信号レベルが閾値よりも高くなる光電変換素子を、イメージセンサ17の受光面においてインクリメンタルパターンP1に対応するインクリメンタルパターン光IM1が存在する位置であると判断する。また、信号検出部44は、この光電変換信号の信号レベルが閾値よりも高くなる光電変換素子のうち、インクリメンタルパターン像光IM1よりもスケール15の中心軸C2に近い部分を、アブソリュートパターンP2に対応するアブソリュートパターン像光IM2が存在する位置と判断する。なお、図7(B)において、波線で囲んで示すのが画素である。図7(B)では、説明を簡略化するため、左上側の部分のみ細かい画素で示しているが、勿論、画素は、イメージセンサ17の受光面全てに均一に配置されている。
また、信号検出部44は、少なくともインクリメンタルパターン像IM1およびアブソリュートパターン像IM2が含まれる一部分を、それぞれ、フレームF1およびF2として選択して設定する。そして、信号検出部44は、このフレームF1およびフレームF2のそれぞれに含まれる光電変換素子群に対応する光電変換素子の識別子(画素識別子)を、メモリ42に記憶しておく。
つまり、図7(B)では、太線51で囲んで示す部分は、インクリメンタルパターンP1に対応するフレームF1を示す。また、図7(B)では、太線で囲んで示す部分52は、アブソリュートパターンP2に対応するフレームF2を示す。信号検出部44は、フレームF1およびF2の範囲を示すX(行方向)Y(列方向)アドレスをメモリ42に記憶する。
また、信号検出部4は、このフレームF1およびフレームF2の中で、複数の画素からなる光電変換素子群を選択して設定する。図7(B)では、インクリメンタルパターンP1に対応するインクリメンタルパターン像IM1に対応するフレームF1として、光電変換素子群Ga1、Ga2、・・・が設定される。また、アブソリュートパターンP2に対応するアブソリュートパターン像IM2に対応するフレームF2として、光電変換素子群Gb1、Gb2、・・・が設定される。
ここで、全画素読み出しモードにおける光電変換素子群と、飛ばし読みモードにおける光電変換素子群の一例について、図8、9を参照して説明する。図8(A)は、全画素読み出しモードにおける光電変換素子群に含まれる光電変換素子を示す図である。図8(B)は、飛ばし読み出しモードにおける光電変換素子群に含まれる光電変換素子を示す図である。図9は、メモリ42に記憶されているテーブルであって、全画素読み出しモードに応じて光電変換素子群に対応する光電変換素子の識別子(画素識別子)と、飛ばし読みモードに応じて光電変換素子群に対応する光電変換素子の識別子(画素識別子)とを記憶する。
ここで、光電変換素子群Ga1、Ga2、Ga3、・・・と、光電変換素子群Gb1、Gb2、Gb3、・・・とを、それぞれまとめて、光電変換素子群G1、G2、G3、・・・、として、以下説明する。
この光電変換素子群G1、G2、G3、・・・は、それぞれ、例えば4つの画素から構成される範囲からなる。すなわち、光電変換素子群G1は、行方向に並ぶ画素Px1および画素Px2と、画素Px1および画素Px2の列方向に配列され互いに行方向に並べて配列される画素Px3および画素Px4との4画素を含む範囲からなる。光電変換素子群G2は、行方向に並ぶ画素Px5および画素Px6と、画素Px5および画素Px6の列方向に配列され互いに行方向に並べて配列される画素Px7および画素Px8との4画素からなる。以下、同様に、各光電変換素子群G3、G4、・・・は、それぞれ、行方向に並ぶ2つの画素と、この2つの画素の列方向に隣接し、互いに行方向に並べて配列される2つの画素との4画素からなる。
全画素読み出しモードにおいては、図8(A)に示すように、各光電変換素子群G1、G2、G3、・・・に含まれる全ての光電変換素子を、光電変換素子群G1、G2、G3、・・・に対応する光電変換素子とする。つまり、演算処理部22は、光電変換素子群G1に対応するパターン信号を、画素Px1〜Px4に対応する光電変換素子から出力される光電変換信号に基づき得る。また、演算処理部22は、光電変換素子群G2に対応するパターン信号を、画素Px5〜Px8に対応する光電変換素子から出力される光電変換信号に基づき得る。
飛ばし読みモードにおいて、各光電変換素子群G1、G2、・・・に対応する画素として、例えば、その光電変換素子群G1、G2、・・・の特定の行方向に並ぶ2つの画素を選択する。すなわち、図8(B)に示すように、光電変換素子群G1では、飛ばし読み出しを行う際に使用する画素として、行方向に並ぶ2つの画素Px1と画素Px2を選択する。光電変換素子群G2では、飛ばし読み出しを行う際に使用する画素として、行方向に並ぶ2つの画素Px5と画素Px6を選択する。つまり、演算処理部22は、光電変換素子群G1に対応するパターン信号を、画素Px1、Px2に対応する光電変換素子から出力される光電変換信号に基づいて得る。また、演算処理部22は、光電変換素子群G2に対応するパターン信号を、画素Px5、Px6に対応する光電変換素子から出力される光電変換信号に基づいて得る。
なお、飛ばし読みモードは、図8(B)に示すように、全画素読み出しモードに比べて列方向に光電変換素子群G1、G2、G3・・・の画素数を間引いたものに限られず、例えば、行方向に画素を選択的に間引いたものであってもよい。
例えば、光電変換素子群G1、G2、G3・・・が、列方向に3以上の画素を含む場合、この列方向の画素を選択的に間引いて、少なくとも2つの画素からパターン信号のもとである光電変換信号を出力するものであってもよい。
また、光電変換素子群G1、G2、G3・・・を選択的に間引いて、偶数の光電変換素子群G2、G4・・・からは光電変換信号を出力せずに、奇数の光電変換素子群G1、G3・・・からパターン信号のもととなる光電変換信号を出力するものであってもよい。
このように、全画素読み出しモードおよび飛ばし読みモードのそれぞれにおいて、各光電変換素子群G1、G2、G3、・・・に対応する画素数は同一である。
また、飛ばし読みモードは、全画素読み出しモードに比べて、読み出す光電変換素子が、1行分(1ライン分)だけ少ないため、フレームレートの向上を優先させる場合に有益な方法である。
また、全画素読み出しモードは、飛ばし読みモードに比べて、読み出す光電変換素子が1行分だけ多いため、耐ノイズ性の向上を優先させる場合に有益な方法である。
なお、この耐ノイズ性を向上させる場合、この全画素読み出しモードや飛ばし読みモードにおいて、各フレームF1およびF2に含まれる光電変換素子からの光電変換信号に加えて、それぞれの光電変換素子に対して列方向に配置された少なくとも1つの光電変換素子からの光電変換信号を得る。そして、これら光電変換信号の信号レベルの平均値を、光電変換素子群G1、G2、G3、・・・に対応する列毎に算出して、パターン信号を生成するようにしてもよい。これにより、図4に示したように、射影部分の中央部分(フレームF1、F2)だけでなく、スケール17からの光を受ける光電変換素子からの光電変換信号も含めてパターン信号を生成することができるため、耐ノイズ性を向上させることができる。
図9は、各モードで使用される各光電変換素子群G1、G2、G3、・・・の画素の情報を示すものである。図9に示すように、光電変換素子群G1に対しては、全画素読み出しモードにおいて画素Px1、Px2、Px3、Px4が対応づけられており、飛ばし読みモードにおいて画素Px1、Px2が対応付けられている。また、光電変換素子群G2に対しては、全画素読み出しモードにおいて画素Px5、Px6、Px7、Px8が対応付けられており、飛ばし読みモードにおいて画素Px5、Px6が対応付けられている。
以上の処理により、信号検出部44は、図1におけるメモリ42に、図9に示すように、パターン信号を得る光電変換素子群と、この光電変換素子群に含まれる画素とを対応づけるテーブルを得る。各光電変換素子群に含まれる光電変換素子から得られる光電変換信号に基づき、1つのパターン信号が得られる。
なお、上述のようなイメージセンサ17の読み出し範囲の設定、および、この読み出し範囲に含まれる画素の選択処理は、工場出荷時に行う他、本発明の第1の実施形態のエンコーダを動作させるときのイニシャライズ処理で行うようにしても良い。
図1において、回転モータ11の回転軸23の回転角を検出する際に、センサ制御部43は、メモリ42に参照して、イメージセンサ17の読み出し範囲を設定する。したがって、イメージセンサ17の読み出し範囲をメモリ42に記憶されている情報に基づいて設定すると、イメージセンサ17の読み出し範囲は、図7(B)におけるフレームF1およびフレームF2の位置となる。このフレームF1は、インクリメンタルパターンP1に対応するインクリメンタルパターン像IM1を含むように設定されている。このフレームF2は、アブソリュートパターンP2に対応するアブソリュートパターン像IM2を含むように設定されている。
したがって、イメージセンサ17の読み出し範囲をメモリ42に記憶されている情報に基づいて設定すれば、イメージセンサ17の受光面の全画素を読み出す場合に比べて、読み出し画素数が減少し、インクリメンタルパターンP1のインクリメンタルパターン像IM1およびアブソリュートパターンP2のアブソリュートパターン像IM2を確実に検出できる。
また、回転モータ11の回転軸23の回転角を検出する際、飛ばし読みモードに設定されている場合、センサ制御部43は、メモリ42に記憶されている情報に基づいて、各光電変換素子群から画素を選択してパターン信号となる光電変換信号の読み出しを制御する。このメモリ42には、図9に示したように、各光電変換素子群毎に、使用する画素が決められている。また、飛ばし読みモードに設定されている場合、センサ制御部43は、このメモリ42に記憶されている情報に基づいて、各光電変換素子から画素を選択してパターン信号となる光電変換信号の読み出しを制御する。
つまり、全画素読み出しモードが設定され、光電変換素子群G1、G2、・・・に対応する光電変換素子が図8(A)に示すように設定されている場合、センサ制御部43は、各光電変換素子群G1、G2、・・・に含まれる全ての画素に対して、各パターン信号となる光電変換信号を出力するタイミングをずらして、光電変換素子群G1、G2、・・・ごとに駆動信号を出力する。これにより、光電変換素子群G1における画素Px1〜Px4からの光電変換信号が出力され、演算処理部22は、画素Px1〜Px4からの光電変換信号に基づき、光電変換素子群G1に対応するパターン信号を生成する。また、光電変換素子群G2における画素Px5〜Px8からの光電変換信号が出力され、演算処理部22は、画素Px5〜Px8からの光電変換信号に基づき、光電変換素子群G2に対応するパターン信号を生成する。
また、飛ばし読みモードが設定され、各光電変換素子群G1、G2、・・・に対応する光電変換素子が図8(b)に示すように設定されている場合、センサ制御部43は、各光電変換素子群G1、G2、・・・に含まれる全ての画素数よりも少ない画素に対して、各パターン信号となる光電変換信号を出力するタイミングをずらして、光電変換素子群G1、G2、・・・ごとに駆動信号を出力する。これにより、光電変換素子群G1における画素Px1およびPx2からの光電変換信号が出力され、演算処理部22は、画素Px1およびPx2からの光電変換信号に基づき、光電変換素子群G1に対応するパターン信号を生成する。また、光電変換素子群G2における画素Px5およびPx6からの光電変換信号が出力され、演算処理部22は、画素Px5およびPx6からの光電変換信号に基づき、光電変換素子群G2に対応するパターン信号を生成する。
このように、飛ばし読みモードに設定すると、イメージセンサ17の読み出し画素数が減少する。これにより、イメージセンサ17として画素数が多いものを使用した場合でも、位置情報を更新するフレームレートが低下することがなくなり、高速回転に対応できる。
なお、図5で説明したように、インクリメンタルパターンP1の検出処理では、インクリメンタルパターンP1の最小識別幅B1当たり2画素となる画素間隔で、イメージセンサ17の光電変換信号を取得し、フーリエ級数展開によりA相信号成分とB相信号成分とを求め、A相信号とB相信号とから、位相を算出して、内挿データを得るようにしている。したがって、インクリメンタルパターンP1の検出処理では、インクリメンタルパターンP1の最小識別幅B1当たり2画素分だけ、イメージセンサ17の画素間隔を確保する必要がある。
これに対して、アブソリュートパターンP2の検出処理では、図6で説明したように、イメージセンサ17からのアブソリュートパターンP2の光電変換信号を「0」又は「1」に二値化して、「0」と「1」の2値の符号の組み合わせから、絶対位置を検出するようにしている。したがって、アブソリュートパターンP2の検出処理では、アブソリュートパターンP2の最小識別幅B2当たり1画素サンプリングできるように、イメージセンサ17の画素間隔を設定する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態のエンコーダでは、イメージセンサ17として、所定の読み出し範囲を設定可能なものが用いられる。そして、メモリ42には、スケール15のインクリメンタルパターンP1およびアブソリュートパターンP2に対応する像光を取得できる範囲が読み出し範囲として記憶される。このため、イメージセンサ17の受光面の全画素を読み出す場合に比べて、読み出し画素数が減少する。また、本発明の第1の実施形態のエンコーダでは、イメージセンサ17として、飛ばし読み出し可能なものが用いられる。このため、全画素読み出しに比べて、読み出し画素数が減少する。これらにより、フレームレートを改善し、高速回転に対応できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態のエンコーダの構成を示すブロック図である。本発明の第2の実施形態のエンコーダは、図10に示すように、スケール215、発光素子216、イメージセンサ217、センサ駆動部218、光源制御部219、光源駆動部220、増幅部221、演算処理部222を備えている。この構成は、基本的には、前述の第1の実施形態と同様である。
図11は、本発明の第2の実施形態によるエンコーダに用いられるスケール215に示されるパターンを示す図である。スケール215には、図11に示すように、アブソリュートトラック231が備えられる。アブソリュートトラック231に含まれるパターンは、イメージセンサ217とスケール215との位置関係を絶対位置として示す位置情報を符号化して示される。その符号化は、例えばM系列符号が適用できる。
図12は、スケール215の同じトラックに設けられるパターンとして示される符号「0」と符号「1」の形状を示す。図12(A)は、符号「0」と符号「1」を並べて示す図である。それぞれの符号は、異なる状態として読み出される第1状態と第2状態との組み合わせによって形成され、例えば、検出される光量の違いを基準とする閾値に基づいて判定することにより、「明部」と「暗部」とに判別して検出できる。この図に示される符号「0」(第1の符号)は、基本ピッチTの期間に白で示される透過領域R02aを1つ設けて示される。この符号「0」を透過する光の強度は、基本ピッチTを1周期と同じ周期の波形として示されるパターン(第1のパターン)として検出される。この波形の波長λ1は、基本ピッチTと一致する。
また、符号「1」(第2の符号)は、基本ピッチTの期間に白で示される透過領域R12aを2つ設けて示される。すなわち、基本ピッチTの半分の期間にそれぞれ白で示される透過領域R02aを1つ設けた場合と同じである。この符号「1」を透過する光の強度は、基本ピッチTの1周期の間に2周期の波形として示されるパターン(第2のパターン)として検出される。この波形の波長λ2は、基本ピッチTの半分の周期と一致する。なお、基本ピッチTおよび波形は、「周期」を単位として示すほかに、検出された符号の回数、パターンとして設けられた符号の長さなどで表現してもよい。この図に示される符号「0」と符号「1」の透過領域R02aとR12aは、基本ピッチTに対して50%の比率(デューティー比50%)とした。これにより、透過光の明暗を示す波形の明るい部分と暗い部分の対称性を確保することができる。
つまり、第1パターンは、基本間隔の期間を3つの領域に分割し、順に遮断領域R01a(第1の領域)、透過領域R02a(第2の領域)および遮断領域R03a(第3の領域)とする。第1パターンの遮断領域R01a(第1の領域)と遮断領域R03a(第3の領域)とには、照射された光を遮断する遮断状態(第1状態)を生成する領域として割り当てられ、第1パターンの透過領域R02a(第2の領域)には、照射された光を透過する透過状態(第2状態)を生成する領域として割り当てられる。第1パターンでは、基本ピッチT(基本間隔)に対して透過領域R02aのデューティー比が50%である。なお、この第1の状態と第2の状態は、「明部」として検出される状態と、「暗部」として検出される状態のいずれかの状態とすることができる。つまり、透過光の明暗を反転させることも可能である。
或いは、図12(A)のように透過領域の割合を増やし、第1パターンについて、透過領域を透過領域R02bのように、連続するパターン方向の長さを長くすることもできる。また、第1パターンと第2パターンの双方の透過領域の長さを、連続するパターン方向に長くしてもよい。そして、第1パターンと第2パターンとは、同一のデューティー比となるようにその長さをそれぞれ設定してもよい。なお、図12(A)に示した第1パターンと第2パターンは、第1パターンの中心位置と第2パターンの中心位置同士の中間位置は、第1の符号又は第2の符号を示す区間に対してそれぞれ同じ位置とする。
また、図12(B)は、アブソリュートトラック231に対応するアブソリュートパターンP3の射影がイメージセンサ217の表面に投影されている状態を示す。
図13は、本発明の第2の実施形態における位置検出方法を説明するものである。この図には、符号「0」と符号「1」とが並べて示されたスケール215と、そのスケール215の位置に応じた光量の変化を示す波形が示される。波形S1が符号「0」に応じた光量の変化を示し、波形S2が符号「1」に光量の変化を示す。ここで、基準となる位置にスケール215が配置され、符号「0」が連なった場合の光量は、波形S10として検出されると仮定する。また、符号「1」が連なった場合の光量は、波形S20として検出されると仮定する。波形S10と波形S20の波長は、それぞれ波長λ1と波長λ2で示される。
このスケール215は、基準となる位置から、基本ピッチTの20%だけ、図の右方向に移動した状態を示している。すなわち、符号「0」によって示される波形S1は、波形S10に対して、基本ピッチTの20%(0.2λ1)分の位相が右にずれている状態にある。波形S10を基準としたときの位相差θ1は、72°になる。
また、符号「1」によって示される波形S2は、波形S20に対して、基本ピッチTの20%(0.4λ2)分の位相が右にずれている状態にある。波形S20を基準としたときの位相差θ2は、144°になる。このように、基準とする波形の周期が異なるため位相差が異なるが、2つの波形は、周期が2対1の関係にあり、その位相差は、1対2の関係を有して検出される。
次に、本発明の第2の実施形態のエンコーダにおける位置検出処理について、図14を参照しながら説明する。
図14において、x軸は、スケール215に設けられたパターンの移動方向に定義される。すなわち、図14に示されるx軸の基本単位は、イメージセンサ217を構成する画素の間隔とする。各画素の受光量に応じて生成される信号f(x)の大きさは、検出位置xの関数として示される。スケール215に設けられたパターンによる透過量が多く、イメージセンサ217における受光量が多い場合には、信号f(x)は、大きな値を示す。この信号f(x)は、スケール215に設けられたパターンの基本ピッチに応じて変化する。
イメージセンサ217の各画素によって検出される光量は、検出されたスケール215の位置に基づき、値が変化する信号f(x)として検出される。信号f(x)は、画素に対応して定められることから、画素の位置に応じて検出される検出位置xが定まる。検出位置xは、画素間隔に対応する離散的な値であり、検出位置xi(iは自然数)として示される。したがって、検出位置を検出位置xiとしたことにより、検出される信号も、離散的な値の信号f(xi)として示される。
位置検出を行う場合、最初に、符号判定部245は、イメージセンサ217によって検出された信号f(xi)から、基本ピッチT単位に割り当てられた符号を判定する符号判定を行う。
符号判定部245は、判定された符号境界にしたがって、基本ピッチT単位に割り当てられた符号をそれぞれ判定する。また、絶対位置復号部246は、判定された符号を連ねて、その符号列を所定の次数のM系列符号則にしたがってデコード(復号化)することにより、検出された符号列が示す絶対位置情報を生成する。
周波数変換処理部247は、検出された信号f(xi)について、フーリエ級数展開する。フーリエ級数展開の演算式を、式(3)として示す。
Figure 2011226986
式(3)において、ωが角速度を示し、基本ピッチ(最小識別間隔)を1波長としたときの角速度を示す。ω/2πに当たる周波数が、スケール215に設けられたパターンが示す基本周波数f0となる。また、直流成分の大きさを示すa0と、cos成分の係数を示すa1、a2、・・・と、sin成分の係数を示すb1、b2、・・・は、フーリエ級数展開の各項の係数であり、a0が直流成分の大きさを示し、(a1とb1)が基本周波数f0における成分の大きさを示し、(a2とb2)が基本周波数f0の倍の周波数における成分の大きさを示す。このフーリエ級数展開によって示される基本周波数の倍の周波数の成分は、符号「1」によって示される成分に応じて変化する。また、基本周波数は、符号「0」によって示される成分と、符号「1」によって示される成分とによって含まれる成分とに応じて変化する。
周波数変換処理部247によって行われるフーリエ級数展開の結果に基づいて、基本周波数と基本周波数の2倍の周波数の係数を配列(a1、a2、b1、b2)として示す。
内挿処理部224は、イメージセンサ223によって生成された信号(画像)からフーリエ級数展開を用い符号「0」によって示される波形の位相θ1と、符号「1」によって示される波形の位相θ2とをそれぞれ求める。位相θ1と位相θ2は、フーリエ級数展開処理で導かれた係数の配列(a1、a2、b1、b2)として示される値に基づいて導かれる。
例えば、信号f(xi)として示されるパターンの位相は、式(4)として示す演算式によって導かれる。

θ1=tan−1(a1/b1)
θ2=tan−1(a2/b2) ・・・(4)
式(4)において、θ1が、基本周波数成分として検出された信号から導かれた位相であり、θ2が、基本周波数成分の倍の周波数として検出された信号から導かれた位相である。
位相θ1と位相θ2は、基本周波数成分と基本周波数成分の倍の周波数の成分とによってそれぞれ示される位相である。位相θ1の値は、位相θ2の値に対して約1/2の値を示す。内挿処理部224は、例えば、位相θ1と位相θ2から、位相θ1を内挿処理の代表値(内挿移相情報)として選択する。
合成処理部249は、内挿処理において検出された位相情報は、基本ピッチTを1周期とした位相情報を示すことから、絶対角度を補正する補正値に変換する。そして、合成処理部249は、先に検出された絶対位置情報に、内挿処理結果に基づいた補正値を加算して、合成された合成位置情報を取得する。
この実施形態においても、イメージセンサ223を飛ばし読み出しさせることで、更新レートが速くなり、高速に位置検出が行える。飛ばし数は、少なくとも、符号パターンの最小識別幅当たり2画素サンプリングできる画素ピッチとなる範囲に設定すれば良い。
<変形例、応用例>
上述のように、本発明の第1および第2実施の形態では、イメージセンサ17、217としては、飛ばし読み出し可能なものを用い、イメージセンサ17、217の読み出し画素数を減少させている。これにより、位置情報更新レートが上がり、高速回転に対応できるようになる。
上述のように、本発明の第1および第2実施の形態では、全画素読み出しモードおよび飛ばし読み実オードを行うものを例に説明した。しかし、本発明はこれに限らず、インクリメンタルパターンP1とアブソリュートパターンP2、P3のピッチ幅(異なる論理状態「0」「1」が繰り返し連続する方向の長さ)に応じてイメージセンサ17、217の光電変換面上に映し出されるパターン像のピッチ幅と、イメージセンサ17、217の各画素のピッチ幅(行方向の長さ)との関係に応じて選択される。
例えば、アブソリュートパターンP2のいずれか1つの論理状態(「0」あるいは「1」)を示すアブソリュートパターン像のピッチ幅と、インクリメンタルパターンP1の2つの論理状態(「0」および「1」)を示すインクリメンタルパターン像のピッチ幅は、少なくとも2つのイメージセンサ上の画素のピッチ幅であることが好ましい。
なお、ピッチ幅は、異なる論理状態「0」「1」が繰り返し連続する方向の長さである。このピッチ幅の方向は、スケール15、215の移動方向や、イメージセンサ17、217の行方向と概ね平行であることが好ましい。
図15は、行方向に隣接する画素を画素混合する例を模式的に示している。この例では、行方向に並ぶ画素51と画素52とが画素混合され、1画素として出力される。このような画素混合により、イメージセンサから出力される信号の画素数(光電変換素子数)は、イメージセンサの受光部に配列されている全体の画素数(全体光電変換素子数)より、少なくなる。画素混合は、このような列方向に並ぶ画素の混合だけでなく、隣接する行方向の画素を混合するものや、隣接する列方向および行方向の画素を混合するものが考えられる。画素混合で読み出す場合も、飛ばし読み出しと同様に、読み出し画素数が減少し、位置情報更新レートが向上できる。また、画素混合での読み出しは、飛ばし読み出しに比べて、ノイズの影響を受けにくく、精度の向上が期待できる。
また、本発明の第1および第2実施の形態では、イメージセンサ17、217の飛ばし読み出しにより、イメージセンサ17、217から出力させる信号の画素数(光電変換素子数)を、イメージセンサ17,217の受光部に配列されている全体の画素数(全体光電変換素子数)より少なくなるようにしているが、イメージセンサ17、217内で、飛ばし読み出しや画素混合を行わず、イメージセンサ17,217の各画素をそのままの数で読み出し、その出力信号から、外部の信号処理で画素数を減らすようにしても良い。すなわち、イメージセンサ17、217の外部に平均化回路又は中間値フィルタを設け、イメージセンサ17、217の出力信号を外部の平均化回路又は中間値フィルタに供給し、飛ばし読み出しや画素混合と同様の画素数配列が得られるように、信号処理を行うようにしても良い。外部の信号処理で画素数を減らすように構成した場合には、イメージセンサ17、217から読み出される画素数は減少しないので、位置情報更新レートの向上は期待できないが、複数の画素からの信号を平均化することで、ノイズ成分がキャンセルされ、精度の向上が図れる。
また、上述のように、イメージセンサ17、217で、飛ばし読み出しで画素数を減らすようにすると、位置情報更新レートが向上し、イメージセンサ17、217の出力信号から信号処理で画素数を減らすようにすると、ノイズ成分が除去できる。そこで、位置情報更新レートを優先するか、耐ノイズ性を優先するかをユーザが選択できるようにしても良い。すなわち、位置情報更新レート優先に設定されると、イメージセンサ17、217で、飛ばし読み出しが行われる。耐ノイズ優先モードに設定されると、イメージセンサ17、217の画素がそのまま読み出され、平均化回路又は中間値フィルタにより、信号処理で画素数が減少される。この場合、飛ばし読み出しで減少される画素数や画素の位置と、平均化回路又は中間値フィルタにより信号処理で減少される画素数や画素の位置とを同じにしておくと、その後の処理は、全く同様に行える。
また、上述の説明は、回転軸の回転角を検出するロータリーエンコーダの構成であるが、本発明は、直線上の位置を検出するリニアエンコーダにも、同様に用いることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
11,211:回転モータ
17,217:イメージセンサ
18,218:センサ駆動部
22,222:演算処理部
31:インクリメンタルトラック
32:アブソリュートトラック
41,241:入出力部
42,242:メモリ
43,243:センサ制御部
44,244:信号検出部
45:二値化処理部
46,246:絶対位置復号部
47,247:周波数変換処理部
48,248:内挿処理部
49,249:合成処理部

Claims (11)

  1. 移動可能に設けられ、第1の符号と第2の符号とを含むパターンを有し、光源から射出される光が入射するスケールと、
    前記スケールが移動する行方向に隣接する少なくとも2以上の光電変換素子からなる光電変換素子群を複数有する光電変換素子部と、を備え、
    前記複数の光電変換素子群は、前記行方向に沿って配置され、
    前記光電変換部は、前記スケールを介した光に基づく前記複数の光電変換素子群からそれぞれ出力される出力信号を選択的に用いてパターン信号を生成する、
    ことを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記光電変換部は、前記光電変換素子群に含まれる前記光電変換素子の全体数よりも少ない数の前記光電変換素子から出力される信号に基づき、前記パターン信号を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記光電変換部は、前記光電変換素子群に含まれる全ての前記光電変換素子から出力される信号に基づき、前記パターン信号を生成すること
    を特徴とする請求項1あるいは2に記載のエンコーダ。
  4. 前記複数の光電変換素子群は、それぞれ、同じ数の前記光電変換素子からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  5. 前記パターン信号に基づき前記スケールの移動量を算出する算出部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  6. 前記パターン信号の生成に用いる前記光電変換素子群に付けられた素子群識別子を記憶する記憶部を備え、
    前記光電変換部は、前記記憶部に記憶された前記素子群識別子に対応する前記光電変換素子群から出力される前記出力信号に基づき、前記パターン信号を生成すること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  7. 前記光電変換素子群は、前記第1の符号および前記第2の符号を介した光が入射する領域のうち、前記第1の符号に対応する少なくとも1つの前記光電変換素子、あるいは前記第2の符号に対応する少なくとも1つの前記光電変換素子のうちいずれか1つを含むこと
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  8. 前記光電変換群は、前記行方向と直交する列方向に配置される複数の前記光電変換素子を含み、当該複数の光電変換素子からそれぞれ出力される出力を平均して前記出力信号を得ること
    を特徴とする請求項7に記載のエンコーダ。
  9. 前記スケールは、第1の方向に交互に連続して配置される前記第1の符号および前記第2の符号を含み、前記第1の符号における第1の方向の長さと前記第2の符号における前記第1の方向の長さが異なる部分を有すること
    を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  10. 前記スケールは、第1の方向に交互に連続して配置される前記第1の符号および前記第2の符号を含み、前記第1の符号における第1の方向の長さと前記第2の符号における前記第1の方向の長さが同一である部分を含むこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれか1一項に記載のエンコーダ。
  11. 前記スケールは、異なるパターンを少なくとも2以上含み、
    前記光電変換素子は、単一の素子によって、前記異なるパターンのそれぞれに応じたパターン信号に生成される前記出力信号を出力すること
    を特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のエンコーダ。
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