JP2011226866A - Gps計時装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】24個以上の全衛星を対象にして衛星をサーチすると、GPS信号の受信処理時間が長くなり多くの電力を消費する。また、衛星の健康情報を受信しない場合は保守点検中の衛星信号で得たGPS時刻が大きくシフトしている可能性があるので、そのままRTC時刻に反映させると次のGPS信号受信まで間違った時刻表示を続けてしまう。
【解決手段】GPS衛星の信号強度の強さに応じて、GPS衛星の受信候補を順位付けることによって最適な受信衛星を早く選択し、GPS時刻が大きくシフトしていた場合は2つ以上のGPS衛星で確認をとることで、より信頼性の高い高精度な時刻補正が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置情報衛星などの衛星からの電波に含まれる時刻情報を基に、内部時計の時刻を修正して表示する時計に関する。
位置情報衛星の主たる目的は、複数の位置情報衛星の位置とそれらの位置情報衛星からの電波の遅延時間により受信点の位置を求めることである。しかし、位置情報衛星には原子時計などの極めて精度の高い時計が搭載されており、位置情報衛星からの時刻情報を基に内部時計の時刻を修正して精度の高い時刻を表示する時計が多数開示されている。(例えば特許文献1参照)
しかし、時計は建物などの電波の比較的弱い場所に設置されることも多く、1回の受信では必ずしも充分ではなく、間欠的に複数回受信して得られたデータを基に内部時計の時刻を修正して表示する時計も開示されている。(例えば特許文献2参照)
このような従来のGPS計時装置について、図3を基に説明する。
図3における従来のGPS計時装置では、位置情報衛星からの電波をアンテナにより電気信号に変換する。
RF手段では、局部発振とのミキシングにより周波数をダウンコンバージョンする。
組合せ復調手段では、サーチする周波数毎に位置情報衛星からの繰り返される電波を相関器で捕捉するとともに、トラッキングしてCAコードの1msの各サイクルに重畳している航法メッセージデータを抽出する。
さらに、CAコードの1サイクル1ms毎の航法メッセージデータのビットの境界を抽出して、各ビットを構成する20ms分の航法メッセージデータを集約するとともに、繰り返されるサブフレームから受信して抽出した航法メッセージデータに不整合がないことを確認することにより受信データの信頼度を確保しつつ、航法メッセージデータから時刻情報を抽出する。
現在時刻算出手段は、航法メッセージデータから抽出した時刻情報から協定世界時刻(UTC)を算出し、さらに現在位置で決まる時差を加味したローカル時刻を算出する。
RTC手段は、一般的な水晶時計で使われる水晶発振回路を有し、その発振クロックをカウントして内部時刻(RTC時刻)を計時する。GPS受信で得られた正確な現在時刻を現在時刻算出手段から受け取り、RTC時刻を修正する事ができる。RTC手段で計時されるRTC時刻は、図13に示すような時刻表示手段で表示される。
これら一連の手段は、制御手段によって制御される。
時刻表示手段は、現在位置で決まる時差を加味したローカル時刻を表示する必要があるので、一般的には現在時刻算出手段では時差を加算したローカル時刻を算出する。その場合、RTC時刻も時差を加算したローカル時刻を計時し、そのまま時刻表示手段でローカル時刻を表示する。
一方、RTC時刻を協定世界時刻(UTC)で計時する事も可能であり、その場合、現在時刻算出手段は現在の協定世界時刻(UTC)を算出してRTC時刻を補正する。時刻表示手段でローカル時刻を表示するときは、RTC時刻に現在位置で決まる時差を加算して表示する。
従来のGPS計時装置による、現在時刻の修正を工程で説明すると図4のようになる。
GPS計時装置は、RTCの時刻精度を正確に保つために一定の周期(例えば1日に一回)でGPS信号を受信し、時刻を修正するのが一般的である。そのために、受信時刻判定工程でGPS信号を受信する時刻になるのを確認し、GPS信号受信工程でGPS信号を受信して時刻情報を抽出し、現在時刻算出工程で現在時刻を算出する。
現在時刻が算出されたら、RTC時刻修正工程でRTC時刻を修正し、時刻表示工程で修正した時刻を表示する。
このような手段、あるいは工程で、位置情報衛星から時刻情報を抽出するためには、複数の位置情報衛星をサーチして捕捉し、位置情報衛星からの電波をトラッキングしながらGPS航法メッセージデータを受信し、TLM,TOWなどの時刻情報データとサブフレームIDを抽出する必要がある。TLM、TOWなどの時刻情報データを、連続するサブフレーム(例えば、第1サブフレームと第2サブフレーム)において整合が取れていた場合に、抽出した時刻情報データが正しいと判断してRTC時刻を修正し、時刻を表示し、GPS信号の受信を終了する。もし整合がとれない場合は、整合がとれるまでサブフレームの受信を繰り返す。
しかし位置情報衛星からの電波が弱い場合には、連続するサブフレームの受信データの整合がとれるまでに長い時間を要したり、また受信感度を高くするために相関手段を長くしたりすると、1つの周波数で相関を得るための時間が長くなるばかりでなく、捕捉できる周波数の範囲が狭くなり、サーチする周波数の数が多くなることによる相乗効果で、サーチに要する時間が著しく長くなる。GPS計時装置を、乾電池やボタン型電池などで駆動する場合、GPS信号の受信処理時間が長くなる事で電池の消耗が激しくなり電池寿命が極端に短くなる。
位置情報衛星は24個以上が地球を周回しており、地上の特定位置で衛星信号を受信する場合、受信する時刻によってどの衛星信号が受信可能であるかが変わる。そのために衛星信号の航法メッセージデータにアルマナック情報が重畳してあり、アルマナック情報を入手すれば全衛星の軌道計算ができ、地球上の現在位置で受信に最適な衛星を選ぶ事ができる。しかしアルマナック情報は時刻情報よりも圧倒的に情報量が多いので、電波の受信状態が悪い時にアルマナック情報を正確に入手するのは時刻情報の入手よりも困難である。
衛星信号からアルマナック情報を受信しない場合は24個以上の全衛星が信号受信の対象になり、また受信する場所と周囲の建物構造によって衛星の信号強度も変わるので、受信可能な衛星をサーチし時刻情報を抽出するまでの受信処理時間は長くなり多くの電力を消費する。
また、保守点検中の衛星の信号を受信した場合は、信号から抽出する時刻情報が保守点検の為に大きくシフトしている事があり得る。
特開平10−82875号公報
アルマナック情報を受信しない場合は、24個以上の全衛星を対象にして受信可能な衛星をサーチする事になるので、GPS信号の受信処理時間が長くなり多くの電力を消費する。また、衛星の健康情報を受信しない場合は保守点検中の衛星信号を受信する可能性もあるので、受信によって得られるGPS時刻は大きくシフトしている可能性がある。そのGPS時刻をそのままRTC時刻に反映させると次のGPS信号受信まで間違った時刻表示を続けてしまう。
複数の位置情報衛星から電波を受信するRF手段、特定の衛星をサーチして航法メッセージデータを復調する組み合わせ復調手段、航法メッセージデータから時刻情報を抽出しローカル時刻を算出するローカル時刻算出手段、内部時計の時刻を計時するRTC手段、RTC手段による内部時刻を表示する時刻表示手段、前記すべての手段を制御する制御手段を有する時計であり、組み合わせ復調手段から受信する信号の強度を検出する信号強度検出手段を有し、信号強度に従って衛星受信の候補を順位付けると共に、現在時刻算出手段により得られたGPS時刻からRTC手段によるRTC時刻の補正量を算出し、特定の補正量許容範囲と比較する補正量比較手段を有し、時刻の補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する。
例えば、第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時は、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする。
第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する。
補正方法としては、定期的にGPS信号を受信する事により内部時刻を補正する補正方法であり、内部時計がGPS信号を受信する予定の時刻になった事を判定する工程と、GPS信号の受信工程と、GPS信号の時刻情報から現在時刻を算出する工程と、正確なGPS時刻とRTCによる内部時計の時刻との差から時刻補正量を算出する工程があり、さらにGPS信号の信号強度を判定する工程により信号強度に従って衛星受信の候補を順位付ける工程と、時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する補正量比較工程を有し、時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する。
例えば、第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする。
第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する。
本発明によれば、信号強度が強い衛星番号から優先的に受信することで、受信処理に要する時間が短くなる事により電力の消費が少なくなる。更に、GPS時刻による時刻の補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上のGPS衛星の航法メッセージデータを受信する事で、GPS衛星が保守点検に入ってGPS時刻がシフトしたのか、あるいはRTC時刻が何らかの原因でシフトしたのかが判断できる。
また、衛星信号から航法メッセージデータのアルマナック情報を入手しなくても、受信に適した衛星の候補を順位付けられるので、GPS信号を繰り返し受信する時の受信処理時間を短くでき、電池の消耗を最小限にし電池寿命を長くできる。
また、衛星の健康情報を受信しなくても、たとえ保守点検中の衛星信号を受信した場合でも、受信して得たGPS時刻をRTC時刻に反映させる前にGPS時刻の信頼度を事前確認できるので、より信頼性の高い高精度な時刻補正のできるGPS計時装置を実現することができる。
本発明に係るGPS計時装置の好適な一実施例を示すブロック図 本発明に係るGPS計時装置の好適な一実施例を示す工程フロー図 従来のGPS計時装置のブロック構成図 従来のGPS計時装置の工程フロー図 本発明に係るGPS信号強度とGPS受信間隔を示すグラフ 本発明に係る時刻補正の方法を示すフロー図 本発明に係る受信衛星の候補順位の例 本発明に係る受信衛星の候補順位の例 本発明に係る時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する説明図 本発明に係る時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する説明図 本発明に係る航法メッセージデータのタイミングを示すタイミング図 本発明に係る航法メッセージデータのタイミングを示す図 本発明に係る時刻表示手段の実施例を示す外観図
複数の位置情報衛星から電波を受信するRF手段、特定の衛星をサーチして航法メッセージデータを復調する組み合わせ復調手段、航法メッセージデータから時刻情報を抽出しローカル時刻を算出するローカル時刻算出手段、内部時計の時刻を計時するRTC手段、RTC手段による内部時刻を表示する時刻表示手段、前記すべての手段を制御する制御手段を有する時計であり、組み合わせ復調手段から受信する信号の強度を検出する信号強度検出手段を有し、信号強度に従って衛星受信の候補を順位付けると共に、現在時刻算出手段により得られたGPS時刻からRTC手段によるRTC時刻の補正量を算出し、特定の補正量許容範囲と比較する補正量比較手段を有し、時刻の補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する。
例えば、第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時は、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする。
第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する。
補正方法としては、定期的にGPS信号を受信する事により内部時刻を補正する補正方法であり、内部時計がGPS信号を受信する予定の時刻になった事を判定する工程と、GPS信号の受信工程と、GPS信号の時刻情報から現在時刻を算出する工程と、正確なGPS時刻とRTCによる内部時計の時刻との差から時刻補正量を算出する工程があり、さらにGPS信号の信号強度を判定する工程により信号強度に従って衛星受信の候補を順位付ける工程と、時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する補正量比較工程を有し、時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する。
例えば、第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする。
第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する。
本発明によるGPS計時装置の構成や動作を詳細に説明する前に、本発明によるGPS計時装置が位置情報衛星から受信する航法メッセージデータについて予め説明する。なお、本実施例の以降の説明では、<>を大見出し、[]を中見出し、()を小見出しとして用いている。
<航法メッセージデータ>
[航法メッセージデータのタイミング]
図11に示す位置情報衛星からの航法メッセージデータのタイミングについて説明する。
航法メッセージデータの全体は、ページ番号P1〜25を含む25フレームにより構成される。各フレームは、サブフレーム番号SF1〜5の5つのサブフレームにより構成される。サブフレーム番号SF4,5の2つのサブフレームには、ページ番号P1〜25の25ページがあり、フレーム毎にページが切り換わる。各サブフレームは、ワード番号W1〜10の10ワードにより構成される。また、各ワードはビット番号b1〜30の30ビットにより構成される。各ワードの初めの24ビットはデータでMSBから順に送られる。各ワードの最後の6ビットはパリティである。(ここで、各ビットはCA1〜20の1023チップのC/Aコードの20サイクル分繰り返される。)
ここでC/Aコードの1サイクルは1m秒であるため、各ビットの時間は20m秒で、各ワードの時間は0.6秒で、各サブフレームの時間は6秒で、各フレームの時間は30秒で、航法メッセージデータ全体の時間は12.5分である。これらが全て時系列的に位置情報衛星から送信され、航法メッセージデータの全体が、その値が随時更新されながら、繰り返される。
[時刻の取得に必要な航法メッセージデータ]
図12に、時刻の取得に必要な航法メッセージデータの時系列的な位置を示す。図12では、各項目について、サブフレーム番号,ページ番号,ワード番号とビット番号が時系列的な位置を示している。
ここで、TLMは、予め定められたプリアンブルを含み各サブフレームの最初のワードの位置であることを示すものである。TOWは、週の初めからの経過時間を示すものである。サブフレームIDは、サブフレームの番号を示すものである。WNは、週番号を示すものである。健康状態は、位置情報衛星から送られる航法メッセージデータの信頼性を示すものである。UTCは、GPS時刻からグリニッジ標準時を求めるために必要なパラメータである。なお、各ワードの25〜30番目のビットは、パリティデータである。
<GPS計時装置の構成>
図1は、本発明によるGPS計時装置全体のブロック構成の好適な一例を示したものである。これより、図1を基にGPS計時装置を構成する各手段について、詳細に説明する。
[アンテナ]
図1において、アンテナ102は、位置情報衛星からのギガヘルツ帯の電波を高周波信号111に変換し、RF手段103に出力する。
[RF手段]
RF手段103は、アンテナ102からの高周波信号111を組み合わせ復調手段104で処理しやすい低い周波数にダウンコンバージョンする。このため、RF手段では、局部発振との積により生じる和と差の周波数成分からフィルタにより差の成分を抽出することにより周波数のダウンコンバージョンを行う。局部発振には、周波数精度が高い温度補償型水晶発振器(TCXO)を基にPLLを用いる。なお、RF手段では、必要に応じてローノイズなアンプを挿入して増幅しても良い。
[組合せ復調手段]
組合せ復調手段104では、サーチする周波数毎に位置情報衛星からの繰り返される電波を相関器で捕捉するとともに、トラッキングしてCAコードの1msの各サイクルに重畳している航法メッセージデータを抽出する。
さらに、CAコードの1サイクル1ms毎の航法メッセージデータのビットの境界を抽出して、各ビットを構成する20ms分の航法メッセージデータを集約するとともに、繰り返されるサブフレームから受信して抽出した航法メッセージデータに不整合がないことを確認することにより受信データの信頼度を確保しつつ、航法メッセージデータから時刻情報を抽出する。
[現在時刻算出手段]
現在時刻算出手段105は、航法メッセージデータから抽出した時刻情報から現在の協定世界時刻(UTC)を算出し、さらに現在位置で決まる時差を加味したローカル時刻を算出する。
[RTC手段]
RTC手段106は、一般的な水晶時計で使われる水晶発振回路を有し、その発振クロックをカウントして内部時刻(=RTC時刻)を計時する。GPS受信で得られた正確な時刻を現在時刻算出手段から受け取り、計時時刻を修正する事ができる。
[補正量比較手段]
補正量比較手段110は、GPS受信で得られたGPS時刻とRTC手段によるRTC時刻の差を時刻補正量とし、時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較し、制御手段110に比較した結果を出力する。制御手段110は補正量比較手段110に特定の補正量許容範囲を設定する。
[時刻表示手段]
時刻表示手段107の例を示したものが図13である。時刻表示手段107は、RTC手段による内部時刻を表示する。表示時刻の更新は、例えば毎正秒ごとに行う。時刻表示手段107の表示方法は、例えば、図13a.に示すようなデジタル式の時刻表示器でも良いし、図13b.に示すようなアナログ式の時刻表示でも良い。また、本発明によるGPS計時装置は、置き時計でも掛け時計でも腕時計でも良い。
なお、RTC時刻は協定世界時刻(UTC)で計時する事も可能であり、その場合、現在時刻算出手段は現在の協定世界時刻(UTC)を算出してRTC手段を補正する。時刻表示手段でローカル時刻を表示するときは、現在位置で決まる時差をRTC時刻に加算して表示すればよい。
[信号強度検出手段]
信号強度検出手段109は、組合せ復調手段104でサーチして受信したGPS信号の信号強度を検出するものである。信号強度(強/中/弱)を制御手段108に出力する。
[制御手段]
制御手段108は全体のステータス及びシーケンスを管理する。電波強度検出手段109からGPS信号の信号強度(強/中/弱)を入力し、信号強度によってGPS信号の受信間隔を変え、時刻補正量と比較する特定の補正量許容範囲を決める。時刻補正量が特定の補正量許容範囲を超えているか否かで、RTC時刻の補正方法を決め、また衛星受信の候補の順位を入れ替える。さらに表示時刻の補正方法を変えるための制御を行う。
<GPS計時装置の動作>
本発明によるGPS計時装置の、表示時刻の修正工程を図2を基に説明する。
[受信時刻判定工程]
GPS計時装置は、RTCの時刻精度を正確に保つために一定の時間間隔でGPS信号を受信し時刻を修正する。その時間間隔は、1時間/12時間/1日/5日など、求める精度によって変わり得る。1時間毎なら毎正時、1日単位なら毎日夜中の2時、という形で予めGPS信号の受信時刻を設定しておく。受信時刻判定工程201は、RTC時刻が予め設定されたGPS受信時刻になったか否かを判定する工程である。
[GPS信号受信工程]
GPS信号受信工程202は、受信時刻判定工程201によってGPS信号を受信する時刻になったと判定された場合に、GPS信号を受信する工程である。具体的には、位置情報衛星から時刻情報を抽出するために複数の位置情報衛星をサーチして特定の衛星を捕捉し、衛星からの電波をトラッキングしながらGPS航法メッセージデータを受信し、TLM,TOWなどの時刻情報データとサブフレームIDを抽出する。TLM、TOWなどの時刻情報データを、連続するサブフレーム(例えば、第1サブフレームと第2サブフレーム)において整合が取れていた場合に、抽出した時刻情報データが正しいと判断して、GPS信号の受信を終了する。もし整合がとれない場合は、整合がとれるまでサブフレームの受信を繰り返す。
[信号強度検出工程]
信号強度検出工程203は、GPS信号受信工程202によって捕捉された特定衛星のGPS信号強度を検出する工程である。
[現在時刻算出工程]
現在時刻算出工程204は、GPS航法メッセージデータから抽出した時刻情報から協定世界時刻(UTC)を算出し、さらに現在位置で決まる時差を加味したローカル時刻を算出する工程である。
[時刻補正量算出工程]
時刻補正量算出工程205は、現在時刻算出工程204で得られるGPS時刻と、内部時刻(=RTC時刻)の差を時刻補正量として算出する工程である。
[補正量比較工程]
補正量比較工程206は、時刻補正量算出工程205で得られる時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する工程であり、BlackList判定工程207や衛星候補判定工程208に比較結果を伝える。特定の補正量許容範囲とは、自己時計RTCが水晶発振で刻む時刻の精度で決まる時刻誤差の許容値である。一般的に水晶時計の時刻精度は1ヶ月で30秒以内であり、1日で1秒以上ずれる事は珍しい。従って、前回GPS信号を受信して設定したGPS時刻から1日以内なら特定の補正量許容範囲を例えば1秒とし、5日以内なら特定の補正量許容範囲を例えば5秒として時刻補正量と比較する。
[BlackList判定工程]
BlackList判定工程207は、補正量比較工程206において時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較し、時刻補正量が特定の補正量許容範囲を超えていた時に、GPS受信して得たGPS時刻が保守点検衛星による誤った時刻である可能性が高いと判断し、受信したGPS衛星の衛星番号をBlackListに登録し次回の衛星受信の候補から除外する。但し、別のGPS衛星で得たGPS時刻でも同様に、時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい場合は、BlackListに登録したGPS衛星の衛星番号をBlackListの登録から解除し、再び衛星受信の候補に戻す。
[衛星候補判定工程]
衛星候補判定工程208は、信号強度検出工程203で得られた特定衛星のGPS信号強度によって、受信するGPS衛星の候補を優先順序をつけるための工程である。信号強度が強いGPS衛星は、次回の受信でも安定受信できる可能性が高いと判断して次回の衛星受信の候補に入れると共に優先順序を高くする。逆に信号強度が弱いGPS衛星は、次回の受信でも安定受信が困難と見なして次回の衛星受信の候補から外す、あるいは優先順序を低くする。
[RTC時刻修正工程]
RTC時刻修正工程209は、GPS受信して得たGPS時刻でRTC時刻を修正し、RTC時刻を表示時刻とする。
[時刻表示工程]
時刻表示工程210は、RTC時刻修正工程209で修正された表示時刻を表示する工程である。時刻の表示は、例えば毎正秒ごとに更新するようにすれば良い。
<より具体的な説明>
GPS信号から時刻情報を抽出するためには、複数の位置情報衛星をサーチして特定の衛星信号を捕捉し、その信号をトラッキングしながらGPS航法メッセージデータを受信し、TLM,TOWなどの時刻情報データとサブフレームIDを抽出する必要がある。位置情報衛星の信号はギガヘルツ帯の高周波信号なので、受信用RF回路の消費電流は一般的に大きく、受信処理時間が長いと消費する電力も大きい。電波が弱い場合は、特定の衛星信号を補足するまでに長い時間を要し、またノイズに埋もれた必要情報を抽出するための繰り返し回数が増えて、一連の受信処理時間は長くなり電力の消費は大きくなる。GPS計時装置を乾電池やボタン型電池などで駆動するには、一連の受信処理時間を短くする必要があり、特にGPS信号強度が弱いときは受信処理時間が長くなるので、時刻修正のためのGPS受信間隔を長くすると電力の消費を抑える事ができる。例えば図5のグラフで示すように、GPS信号強度が強いAの場合は1日間隔で受信し、GPS信号強度が弱いBの場合は5日間隔で受信する。
24個以上あるGPS衛星のうちどの衛星を選んで受信しても時刻情報を得られるが、現実に捕捉できる衛星は、特定の時刻において5個前後である。しかも各衛星の位置によってはGPS受信の信号強度が異なり、またギガヘルツ帯の搬送波周波数が微妙にずれたりするので、定期的に受信する場合は、計画的に受信する衛星の候補を選ぶのが望ましい。衛星信号からアルマナック情報を入手すれば全衛星の軌道計算ができ、現在位置で受信に最適な衛星を選べるが、アルマナック情報は時刻情報よりも圧倒的に情報量が多いので、電波の受信状態が悪い時にアルマナック情報を正確に入手するのは時刻情報を入手するよりも困難である。衛星信号からアルマナック情報を受信しない場合は24個以上の全衛星が信号受信の対象になり、また受信する場所と周囲の建物構造によって衛星の信号強度も変わるので、全衛星を対象にサーチする必要がある。
アルマナック情報無しで受信するGPS衛星の候補を選ぶために、まず受信する時刻を決めておいて、その時刻にGPS受信できるGPS衛星番号と信号強度を記憶する。そこで例えば信号強度の強い衛星番号から順に受信する候補を順序付ける。候補順位の高い衛星番号のGPS衛星から捕捉し、その信号をトラッキングしながらGPS航法メッセージデータを受信して時刻情報を得る。時刻情報を得るのに成功したなら、次回の受信もその受信時刻と衛星番号を生かす事により、GPS信号の受信処理時間を短くできる。
GPS衛星は時間と共に位置を変えるので、受信時の信号強度も時間と共に変化する。初回の信号強度を測定した時刻がAM9:00だとすると、次回以降の受信もAM9:00頃が望ましい。正確に言うと、GPS衛星の周回周期が11時間58分なので、23時間56分後には同じ衛星がほぼ同じ位置に現れる。従って、前回受信できた特定のGPS衛星を、1日あたり4分ずつ受信時刻を早くしながら繰り返し受信すると、衛星を捕捉する条件が同じにできるので短時間でGPS信号を捕捉して受信する事ができる。
GPS信号から時刻情報を抽出してGPS時刻を得た時、衛星の健康情報を受信しない場合は保守点検中の衛星信号を受信する可能性もあるので、受信によって得られるGPS時刻は大きくシフトしている可能性がある。そのGPS時刻をそのままRTC時刻に反映させると次のGPS信号受信まで間違った時刻表示を続けてしまう。その間違った時刻表示を避けるために、GPS受信で得たGPS時刻とRTC時刻の差を時刻補正量として算出し、その時刻補正量と特定の補正量許容範囲(LIMIT値)を比較する。時刻補正量が特定の補正量許容範囲を超えている場合は、直前に受信した衛星番号のGPS時刻が間違っている可能性があるとして、引き続き別の衛星番号のGPS衛星を受信してGPS時刻をRTC時刻と比較する。2種類のGPS衛星から得た2種類のGPS時刻が、どちらも同じ時刻ならRTC時刻をGPS時刻に修正し、どちらか一方がRTC時刻から大きくシフトしていたら、そのGPS衛星番号は保守点検中で時刻情報が間違っていると判断する。
図6のフローチャートは、本発明の工程をより詳細に説明するものである。
初めてGPS衛星の信号を受信するときは、フロー601において全GPS衛星を対象にして信号を受信し信号強度を検出する。フロー602においてその信号強度によって今後受信するGPS衛星の候補を順位付けする。例えば図7に示すようにGPS_4,2,13,8,のそれぞれの受信信号の信号強度が、7,6,4,2,であったならば、候補1はGPS_4、候補2はGPS_2、候補3はGPS_13、候補4はGPS_8、となる。
フロー604において初回の受信を行う。候補1であるGPS_4を受信し、航法メッセージデータからGPS時刻を算出する。初回受信なのでRTC時刻は未定であり、時刻補正量はゼロと見なしてGPS時刻をRTC時刻に設定する。初回受信で設定されたRTC時刻がAM9:00だとすると、2回目以降の受信は1日あたり4分早めて受信するのが望ましい。
2回目の受信を翌日のAM8:56とすると、フロー603においてその時刻になるのを待ってからフロー604において候補1であるGPS_4を受信し、航法メッセージデータからGPS時刻を算出してRTC時刻との差(=時刻補正量)を算出する。続いて、フロー605において時刻補正量と特定の補正量許容範囲(=Limit範囲)を比較し、時刻補正量がLimit範囲を超えてなければフロー610においてRTC時刻をGPS_4の受信で得られたGPS時刻に置き換える。
時刻補正量がLimit範囲を超えている場合は、RTC時刻はそのまま変更せず、フロー606において候補1のGPS_4を異常な候補として一旦BlackListに入れ、フロー607において候補2であるGPS_2を受信する。
候補2のGPS_2の受信でGPS時刻を得たら時刻補正量を算出し、フロー608において時刻補正量とLimit値を比較し、時刻補正量がLimit範囲を超えてなければフロー610においてRTC時刻を候補2によるGPS時刻に置き換える。フロー611に示す衛星候補判定においては、BlackListに入ったGPS_4を除くGPS受信候補の中で再度順位をつける。図8は、当初候補1であったGPS_4が候補から除かれた後の候補順位を示す。
一方、フロー608において、候補2のGPS_2の受信でも時刻補正量がLimit値を超えた場合は、RTC時刻がGPS_4とGPS_2の2種類のGPS時刻と大きく異なった事になり、RTC時刻が何らかの原因で大きくずれたと判断し、フロー610においてRTC時刻を候補1あるいは候補2の受信によるGPS時刻に置き換える。その場合、GPS_4は異常な候補ではないと判断し、フロー609においてGPS_4をBlackListから元の候補1に戻す。フロー611に示す衛星候補判定においては、BlackListから候補に戻ったGPS_4を含めたGPS受信候補の中で再度順位をつけるので、候補順位は図7のごとくなる。フロー611に示す衛星候補判定では、BlackListに入った衛星を除いて受信候補の候補順位を決定するが、その後繰り返されるGPS信号受信で信号強度が変化した場合、候補順位を入れ替えるという事もありうる。
図9は、時刻補正量と特定の補正量許容範囲の比較とRTC時刻の修正判断を示したものである。GPS信号をAM8:56に受信する時、時刻補正量の許容範囲が±2秒で、候補1のGPS_4によるGPS時刻が7秒進んでいたなら、時刻補正量が補正量許容範囲を超えているので候補1によるGPS時刻は採用せず、続けて候補2のGPS_2を受信する。候補2のGPS_2によるGPS時刻が1秒の遅れなら、時刻補正量が補正量許容範囲内に納まっているのでGPS_2によるGPS時刻でRTC時刻を補正する。この場合、GPS_4の時刻だけが他のGPS衛星の時刻とずれているので、GPS_4はメンテナンス中と見なしてBlackListに入れ、GPS受信の候補から外す。そして、図8に示すように候補2と候補3だったGPS_2とGPS_13をそれぞれ候補1と候補2へと、候補の順位を上げる。
図10は、RTC時刻と比べて2つ以上のGPS衛星の時刻が許容範囲を超えた場合を説明するものである。GPS信号をAM8:56に受信する時、時刻補正量の許容範囲が±2秒で、候補1のGPS_4によるGPS時刻が5秒進んでいたなら、時刻補正量が補正量許容範囲を超えているので候補1によるGPS時刻は採用せず、続けて候補2のGPS_2を受信する。候補2のGPS_2によるGPS時刻も5秒進んでおり、候補1と候補2の2つ以上のGPS衛星の時刻が許容範囲を超えている。この場合は、RTC時刻が何らかの影響で間違った時刻を計時していると見なして、候補2のGPS時刻でRTC時刻を補正する。候補1のGPS_4と候補2のGPS_2は、共に次回の受信候補にも有効であると判断し、BlackListの対象は無しとし、図7に示す受信候補の順位となる。
図9で説明したケースは、候補1のGPS_4をメンテナンス中と判断してBlackListに入れ、GPS受信の候補から外したものである。しかし、大きくシフトしたGPS時刻は、もしかするとGPS受信処理の途中でノイズが入り込んで誤ったGPS時刻を算出した可能性も考えられる。そのため、候補1の衛星を受信して算出した時刻補正量が補正量許容範囲を超えていたときは、再度候補1の衛星から時刻情報を抽出してGPS時刻を再確認するのが望ましい。それでも時刻補正量が補正量許容範囲を超えていたときは、候補1のGPS_4をメンテナンス中と判断してBlackListに入れ、次の候補2の衛星を受信する事により、間違いのない確実な時刻補正が可能となる。
<まとめ>
以上に示したように、本発明によれば、信号強度が強い衛星番号から優先的に受信することで、受信処理に要する時間が短くなる事により電力の消費を少なくできる。更に、GPS時刻による時刻の補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上のGPS衛星の航法メッセージデータを受信する事で、GPS衛星が保守点検に入ってGPS時刻がシフトしたのか、あるいはRTC時刻が何らかの原因でシフトしたのかが判断できる。
また、衛星信号から航法メッセージデータのアルマナック情報を入手しなくても、受信に適した衛星の候補を順位付けられるので、GPS信号を繰り返し受信する時の受信処理時間を短くでき、電池の消耗を最小限にし電池寿命を長くできる。
また、衛星の健康情報を受信しなくても、たとえ保守点検中の衛星信号を受信した場合でも、受信して得たGPS時刻をRTC時刻に反映させる前に2つ以上のGPS衛星によるGPS時刻を事前確認することで、より信頼性の高い高精度な時刻補正のできるGPS計時装置を実現することができる。
101 本発明によるGPS計時装置全体
102 アンテナ
103 RF手段
104 組合わせ復調手段
105 現在時刻算出手段
106 RTC手段
107 時刻表示手段
108 制御手段
109 信号強度検出手段
110 補正量比較手段
201 受信時刻判定工程
202 GPS信号受信工程
203 信号強度検出工程
204 現在時刻算出工程
205 時刻補正量算出工程
206 補正量比較工程
207 BlackList判定工程
208 衛星候補判定工程
209 RTC時刻修正工程
210 時刻表示工程
301 従来のGPS計時装置全体
302 アンテナ
303 RF手段
304 組合わせ復調手段
305 現在時刻算出手段
306 RTC手段
307 時刻表示手段
308 制御手段
401 受信時刻判定工程
402 GPS信号受信工程
403 現在時刻算出工程
404 RTC時刻修正工程
405 時刻表示工程

Claims (6)

  1. 複数の位置情報衛星から電波を受信するRF手段、特定の衛星をサーチして航法メッセージデータを復調する組み合わせ復調手段、航法メッセージデータから時刻情報を抽出しローカル時刻を算出するローカル時刻算出手段、内部時計の時刻を計時するRTC手段、RTC手段による内部時刻を表示する時刻表示手段、前記すべての手段を制御する制御手段を有する時計であり、組み合わせ復調手段から受信する信号の強度を検出する信号強度検出手段を有し、信号強度に従って衛星受信の候補を順位付けると共に、現在時刻算出手段により得られたGPS時刻からRTC手段によるRTC時刻の補正量を算出し、特定の補正量許容範囲と比較する補正量比較手段を有し、時刻の補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する事を特徴とするGPS計時装置。
  2. 第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする事を特徴とする、請求項1に記載のGPS計時装置。
  3. 第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する事を特徴とする、請求項1に記載のGPS計時装置。
  4. 定期的にGPS信号を受信する事により内部時刻を補正する補正方法であり、内部時計がGPS信号を受信する予定の時刻になった事を判定する工程と、GPS信号の受信工程と、GPS信号の時刻情報から現在時刻を算出する工程と、正確なGPS時刻とRTCによる内部時計の時刻との差から時刻補正量を算出する工程があり、さらにGPS信号の信号強度を判定する工程により信号強度に従って衛星受信の候補を順位付ける工程と、時刻補正量と特定の補正量許容範囲を比較する補正量比較工程を有し、時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に2種類以上の衛星の航法メッセージデータを受信してRTC時刻を補正する工程を有するGPS計時方法。
  5. 第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも小さいなら第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正すると共に、時刻補正量が大きかった第1候補の衛星を衛星受信の候補から外し、第2候補の衛星を第1候補にする事を特徴とする、請求項4に記載のGPS計時方法。
  6. 第1候補に順位付けられた衛星で得たGPS時刻による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きい時に、引き続き第2候補の衛星を受信してRTC時刻の補正量を算出し、第2候補の衛星による時刻補正量が特定の補正量許容範囲よりも大きくて、第1候補の衛星による時刻補正量と同じなら、第1候補あるいは第2候補によるGPS時刻でRTC時刻を補正する事を特徴とする、請求項4に記載のGPS計時方法。
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