JP2011223709A - ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易なブラシレスモータを提供すること。
【解決手段】ステータ12は、複数の分割コアを環状に連結してなるとともに、圧入により、その外周(円環部14の外周)がハウジング11(ハウジング本体19)の内周に固定された状態で、同ハウジング11内に収容される。また、ステータ12の外周には、周方向に延びる複数の環状溝31が形成さる。そして、これら各環状溝31には、それぞれ、ハウジング11の内周に当接して同ハウジング11とともにステータ12の変形を抑制するリブ部材32が収容される。
【選択図】図3

Description

本発明は、分割コア連結型のブラシレスモータ及びこれを備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、ティース毎に分割された分割コアを環状に連結することによりステータを形成する所謂分割コア連結型のブラシレスモータがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような構成を採用することにより、各ティースに対するモータコイルの巻回作業が容易になるとともに、併せてその巻線占積率を向上させることができる。
しかしながら、その反面、分割によりステータ剛性が低下するというデメリットも存在する。このため、例えば、電動パワーステアリング装置(EPS)等のような高い出力性能が要求される用途では、そのステータの変形を要因とする振動及び音が問題になりやすい。そして、このステータ剛性の低さに起因する問題は、該ステータとロータとの間に強い磁気反発力が生ずる弱め界磁制御の実行時において、より顕著なものとなる。
そこで、従来、このようなブラシレスモータでは、多くの場合、そのステータが金属製のハウジング内に収容されている。そして、ステータの外周をハウジングの内周に固定することにより、そのハウジングを含めた剛性を強化して静粛性の向上を図る構成が一般的となっている。
特開2002−84698号公報
ところで、近年、車両においては、より一層の高い静粛性が要求されるとともに、あらゆる構成要素について、更なる小型化、及びその製造容易性を含めた構成の簡素化が求められている。しかしながら、上記のようなブラシレスモータを駆動源に用いるEPSにおいては、その静粛性の向上とブラシレスモータの小型化との両立が極めて困難なものとなっている。
即ち、現状では、ハウジング剛性の強化により更なる静粛性の向上を図るとすれば、そのハウジング径(モータ径)の拡大が避けれない。そして、ブラシレスモータを小型化すべくハウジング径を縮小するとすれば、その剛性の低下により振動や音が生じやすくなる。
尚、上記特許文献1には、各ティース間に形成されるスロットの開口部において各ティースのインシュレータを突き当てることにより、そのステータ剛性を高める構成が開示されている。しかしながら、この従来技術を有効なものとするためには、その形状や材質等、インシュレータの設計に多大な労力を要するとともに、その加工及び組付けの精度についても厳密に管理する必要がある。このため、従来、その製造工程の煩雑化を招くことなく、上記のような互いに背反する課題を解消し得る新たな技術の創作が求められており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易な分割コア連結型のブラシレスモータ及びこれを備えた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、分割コアを環状に連結してなるステータと、前記ステータを収容するハウジングとを備えたブラシレスモータであって、前記ステータの外周には、周方向に延びる複数の環状溝が形成されるとともに、前記各環状溝に収容されて前記ハウジングの内周に当接することにより該ハウジングとともに前記ステータの変形を抑制するリブ部材を備えること、を要旨とする。
上記構成によれば、ハウジングの構造やステータの組付け手順を変更することなく、同ハウジングの内周に強化リブを形成した場合と同様の効果、即ちその外径を維持しつつ同ハウジングを含めた剛性を強化することができる。そして、これにより、製造工程の煩雑化を招くことなく、静粛性の向上と小型化とを両立させることができ、その結果、静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易な分割コア連結型のブラシレスモータを提供することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記リブ部材は、複数の前記分割コアに跨る円弧状に形成されてなること、を要旨とする。
即ち、ステータの変形は、各分割コアの相対変位を主たる要因とする。従って、上記構成によれば、効果的にステータ(及びハウジング)の変形を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記各環状溝には、複数の前記リブ部材が環状に配置されること、を要旨とする。
上記構成によれば、その全周に亘って剛性を強化することができる。その結果、より効果的にステータ(及びハウジング)の変形を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、周方向に隣り合う各リブ部材間の接続部分が、何れかの分割コアに対応する位置にあること、を要旨とする。
上記構成によれば、各分割コアの相対変位が起こり難くなる。その結果、より効果的にステータ(及びハウジング)の変形を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、前記リブ部材の周方向位置が前記各環状溝間において相互に異なること、を要旨とする。
上記構成によれば、各リブ部材の効力が低い部位、即ち各環状溝における各リブ部材の接続部分等、当該各リブ部材が存在しない部分を、その環状溝毎に、周方向に分散させることができる。その結果、より効果的にステータ(及びハウジング)の変形を抑えることができる。また、これにより、各リブ部材のみでも保持力が発生するようになり、これを利用して、各分割コア間の連結構造を簡素化することも可能になる。その結果、作業性の向上と製造コストの低減とを図ることができるようになる。
請求項6に記載の発明は、前記環状溝の数は、前記分割コアの数と前記ステータの円周に対する前記リブ部材の周方向長さの割合との積に示される値の整数倍に設定されること、を要旨とする。
上記構成によれば、各環状溝間において、各リブ部材を均等に分散配置することができる。これにより、その全周に亘ってバランスよく、剛性を強化することができ、その結果、より効果的にステータ(及びハウジング)の変形を抑えることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
本発明によれば、静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易な分割コア連結型のブラシレスモータ及びこれを備えた電動パワーステアリング装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置の概略構成図。 モータの概略構成を示す断面図。 モータの概略構成を示す構成図。 ステータの斜視図。 分割コアの斜視図。 リブ部材の斜視図。 各環状溝におけるリブ部材の配置を示す展開図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のEPS1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されている。そして、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角が変更される。
また、本実施形態のEPS1は、減速機構8を介して駆動源であるモータ10をコラムシャフト3aに連結することにより、同コラムシャフト3aを回転駆動する所謂コラム型のEPSとして構成されている。即ち、EPS1は、減速機構8により減速されたモータ10の回転をステアリングシャフト3に伝達する。そして、これにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
次に、本実施形態のEPS1におけるモータ10の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のモータ10は、ハウジング11内に収容されたステータ12と、同ステータ12の径方向内側において回転自在に支承されたロータ13とを備えたブラシレスモータとして構成されている。
詳述すると、ステータ12は、ハウジング11の内周に固定された円環部14と、同円環部14から径方向内側に向って延びる複数のティース15とを備えてなる。尚、本実施形態のステータ12は、円環部14の全周に亘って均等配置された「12本」のティース15を備えている。そして、これらの各ティース15には、それぞれモータコイル17が巻回されている。
図4及び図5に示すように、本実施形態のステータ12は、その円環部14をティース15毎に分割した形状を有する複数の分割コア18(18a〜18l)を環状に連結することにより形成される。尚、図4及び図5では、説明の便宜上、その記載を省略するが、各分割コア18(18a〜18l)は、そのティース15にモータコイル17を巻回した状態で連結される。また、図3に示すように、本実施形態のハウジング11は、略有底円筒状に形成されたハウジング本体19の開口部に蓋部材20を取着することにより形成される。そして、ステータ12は、ハウジング本体19の開口部19aから軸方向に圧入されることにより、その外周(円環部14の外周)が同ハウジング本体19の内周に固定された状態で、ハウジング11内に収容されている。
一方、図2及び図3に示すように、ロータ13は、回転軸21とともに一体回転するロータコア22の外周に複数のマグネット23を固着することにより形成される。尚、本実施形態のロータコア22には、その全周に亘り「10枚」のマグネット23が均等間隔で固着されている。そして、同ロータ13は、その回転軸21が上記蓋部材20及びハウジング本体19の底部19bに設けられた軸受24a,24bに軸支されることにより、上記ステータ12の内側において回転自在に支承されている。
また、ハウジング11内には、モータ10(回転軸21)の回転角を検出するレゾルバ25が上記ロータコア22と同軸に併置されている。そして、ステータ12の各ティース15に巻回されたモータコイル17には、このレゾルバ25により検出される回転角(電気角)に応じた三相(U,V,W)の駆動電力が供給されるようになっている。
即ち、本実施形態のモータ10において、ロータ13は、その周面に設けられた各マグネット23が形成する界磁磁束とモータコイル17への通電によりステータ12側に形成される回転磁界との関係に基づき回転する。また、本実施形態のモータ10では、ロータ13を構成する回転軸21の一端が蓋部材20を貫通してハウジング11の外部に突出されている。そして、その突出端に形成された出力部26から、そのロータ13の回転により生ずるモータトルクを取り出すことが可能となっている。
(剛性強化構造)
次に、本実施形態のモータにおける剛性強化構造について説明する。
上述のように、複数の分割コアを環状に連結してなる所謂分割コア連結型のブラシレスモータでは、そのステータ剛性の低さに起因する振動や音の発生が問題になりやすい。このため、本実施形態のモータ10のようなハウジング11の内周にステータ12の外周を固定する構成では、そのハウジング11を含めた剛性の強化が上記問題を解決する最も重要な要素となる。
この点を踏まえ、本実施形態のモータ10では、図2〜図4に示すように、ステータ12の外周には、周方向に延びる複数の環状溝31(31a〜31f)が形成されている。そして、これら各環状溝31には、それぞれ、ハウジング11の内周に当接して同ハウジング11とともにステータ12の変形を抑制するリブ部材32が収容されている。
即ち、ハウジングの周面に沿って強化リブを延設すれば、その壁部を厚肉化することなくハウジングの剛性を高めることができる。しかしながら、当該強化リブをハウジングの外周に形成することで体格が大型化し、内周に形成すればその軸方向開口部からステータをハウジング内に圧入できなくなる。
そこで、本実施形態では、ハウジング11とは別体にリブ部材32を形成し、同リブ部材32をステータ12に組み付けた状態で、ステータ12と一体にハウジング11内に圧入する。そして、その環状溝31内に収容された状態でハウジング11の内周に当接させることにより、このリブ部材32を強化リブとして機能させる構成になっている。
詳述すると、図5に示すように、本実施形態では、その連結によりステータ12の円環部14を形成する各分割コア18の基部35には、その背面35aに予め複数の平行溝36が形成されている。尚、本実施形態の分割コア18は、所定形状に打ち抜いた複数の鋼板を積層してなる周知の積層鉄心であり、上記各平行溝36は、形状の異なる二種類の鋼鈑を使い分けて積層することにより形成される。そして、ステータ12側の各環状溝31は、各分割コア18の連結によって、その各平行溝36が周方向に接続されることにより形成される。
一方、図6に示すように、リブ部材32は、周方向に隣り合う複数の分割コア18に跨るように、略円弧状に形成されている。具体的には、本実施形態のリブ部材32は、ステータ12の円周に対するその周方向長さの割合が「1/2」となるような半円弧状に形成されている。そして、各環状溝31には、それぞれ、その間にステータ12を挟み込む態様で二つのリブ部材32が収容されるようになっている。
また、図3に示すように、本実施形態では、リブ部材32の径方向幅Wと環状溝31の溝深さDとを略等しく設定することで、各環状溝31内において各リブ部材32がハウジング11の内周に当接するようになっている。そして、本実施形態では、これより、同環状溝31において、その二つのリブ部材32が環状の強化リブを形成する構成となっている。
さらに詳述すると、図4及び図7に示すように、本実施形態のステータ12には、6本の環状溝31(31a〜31f)が形成されている。そして、本実施形態では、これらの各環状溝31a〜31f間において、その周方向位置が相互に異なるように各リブ部材32が配置されている。
具体的には、環状溝31aにおいては、当該環状溝31a内に収容された二つのリブ部材32の接続部分Pa1,Pa2が、それぞれ分割コア18a,18gに対応する位置となるように設定されている。また、環状溝31bにおいては、各リブ部材32の接続部分Pb1,Pb2が、それぞれ分割コア18b,18hに対応する位置となるように設定されるとともに、環状溝31cにおいては、各リブ部材32の接続部分Pc1,Pc2が、それぞれ分割コア18c,18iに対応する位置となるように設定されている。更に、環状溝31dにおいては、各リブ部材32の接続部分Pd1,Pd2が、それぞれ分割コア18d,18jに対応する位置となるように設定されている。そして、環状溝31eにおいては、各リブ部材32の接続部分Pe1,Pe2が、それぞれ分割コア18e,18kに対応する位置となるように設定されるとともに、環状溝31fにおいては、各リブ部材32の接続部分Pf1,Pf2が、それぞれ分割コア18f,18lに対応する位置となるように設定されている。
即ち、本実施形態における環状溝31の数(N=6)は、ステータ12を構成する分割コア18の数(n=12)とステータ12の円周に対するリブ部材32の周方向長さの割合(α=1/2)との積に示される値の整数倍(X=1)となっており、これにより、各環状溝31間において、各リブ部材32を均等に分散配置することが可能となっている。そして、本実施形態では、これにより、その全周に亘ってバランスよく剛性の強化を図る構成となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ステータ12は、複数の分割コア18(18a〜18l)を環状に連結してなるとともに、圧入により、その外周(円環部14の外周)がハウジング11(ハウジング本体19)の内周に固定された状態で、同ハウジング11内に収容される。また、ステータ12の外周には、周方向に延びる複数の環状溝31(31a〜31f)が形成さる。そして、これら各環状溝31には、それぞれ、ハウジング11の内周に当接して同ハウジング11とともにステータ12の変形を抑制するリブ部材32が収容される。
上記構成によれば、ハウジング11の構造やステータ12の組付け手順を変更することなく、同ハウジング11の内周に強化リブを形成した場合と同様の効果、即ちその外径を維持しつつ同ハウジング11を含めた剛性を強化することができる。そして、これにより、製造工程の煩雑化を招くことなく、静粛性の向上と小型化とを両立させることができ、その結果、静粛性に優れるとともにコンパクト且つ製造容易な分割コア連結型のブラシレスモータを提供することができるようになる。
(2)リブ部材32は、複数の分割コア18に跨る円弧状に形成される。
即ち、ステータ12の変形は、各分割コア18の相対変位を主たる要因とする。従って、上記構成によれば、効果的にステータ12(及びハウジング11)の変形を抑えることができる。
(3)リブ部材32は、ステータ12の円周に対するその周方向長さの割合が「1/2」となるような半円弧状に形成される。そして、各環状溝31には、それぞれ、その間にステータ12を挟み込む態様で二つのリブ部材32が収容されることにより、環状の強化リブが形成される。
上記構成によれば、その全周に亘って剛性を強化することができる。その結果、より効果的にステータ12(及びハウジング11)の変形を抑えることができる。
(4)各リブ部材32は、環状溝31内に収容された二つのリブ部材32の接続部分が、何れかの分割コア18に対応する位置となるように配置される。
上記構成によれば、各分割コア18の相対変位が起こり難くなる。その結果、より効果的にステータ12(及びハウジング11)の変形を抑えることができる。
(5)各リブ部材32は、各環状溝31間において、その周方向位置が相互に異なるように配置される。
上記構成によれば、各リブ部材32の効力が低い部位、即ち各環状溝31における各リブ部材32の接続部分を、その環状溝31毎に、周方向に分散させることができる。その結果、より効果的にステータ12(及びハウジング11)の変形を抑えることができる。また、これにより、各リブ部材32のみでも保持力が発生することになり、これを利用して各分割コア18間の連結構造を簡素化することが可能になる。その結果、作業性の向上と製造コストの低減とを図ることができるようになる。
(6)環状溝31の数(N=6)は、ステータ12を構成する分割コア18の数(n=12)とステータ12の円周に対するリブ部材32の周方向長さの割合(α=1/2)との積に示される値の整数倍(X=1)に設定される(N=n×α×X)。
上記構成によれば、各環状溝31間において、各リブ部材32を均等に分散配置することができる。これにより、その全周に亘ってバランスよく、剛性を強化することができ、その結果、より効果的にステータ12(及びハウジング11)の変形を抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明をEPS用のブラシレスモータに具体化した。しかし、これに限らず、EPS以外の用途に用いられるブラシレスモータに適用してもよい。
・また、EPSに具体化する場合でも、コラム型のEPSに限らず、その他、所謂ラックアシスト型やピニオン型のEPSに適用してもよい。
・上記実施形態では、リブ部材32は、ステータ12の円周に対するその周方向長さの割合が「1/2」となるような半円弧状に形成されるとともに、各環状溝31には、二つのリブ部材32が収容されることとした。しかし、これに限らず、周方向長さは、必ずしも、これに限るものではなく、更に各環状溝31に収容されるリブ部材32の数もまた、任意に設定してもよい。即ち、例えば、各環状溝31に一つずつリブ部材32を配置する構成であってもよい。但し、効果的な剛性強化、及びそのバランスを考慮するならば、各環状溝31に複数のリブ部材32を配置することが望ましい。そして、この場合においては、上記実施形態と同様、各リブ部材32が円環状に配置されることが望ましく、更に、隣り合う二つのリブ部材32の接続部分が何れかの分割コア18に対応する位置となるような配置とすることが望ましい。
・上記実施形態では、各リブ部材32は、各環状溝31間において、その周方向位置が相互に異なるように配置されることとしたが、必ずしも、これに限るものではない。但し、剛性強化のバランスを考慮するならば、各環状溝31間において、各リブ部材32を分散配置することが望ましい。
・上記実施形態では、ステータ12には、6本の環状溝31(31a〜31f)が形成されることとしたが、環状溝31の数は、任意に設定してもよい。但し、その全周に亘ってバランスよく剛性を強化することを考慮するならば、上記実施例と同様、その環状溝31の数(N)は、ステータ12を構成する分割コア18の数(n)とステータ12の円周に対するリブ部材32の周方向長さの割合(α)との積に示される値の整数倍(X)に設定することが望ましい(N=n×α×X)。例えば、分割コア18の数が「9」、ステータ12の円周に対するリブ部材32の周方向長さの割合が「1/3」である場合には、環状溝31の数は、「3」の倍数とするとよい。これにより、各環状溝31間において、各リブ部材32を均等に分散配置することが可能になる。
・上記実施形態では、リブ部材32の径方向幅Wと環状溝31の溝深さDとを略等しく設定することで、各環状溝31内において各リブ部材32がハウジング11の内周に当接するようにした。しかし、これに限らず、各環状溝31内において各リブ部材32がハウジング11の内周に当接して同ハウジング11とともにステータ12の変形を抑制することが可能であればよい。具体的には、例えば、各環状溝31又はリブ部材32の何れか一方の断面形状を、V字又は楔形に形成して、当該各環状溝31内にリブ部材32を圧入する等としてもよい。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、10…モータ、11…ハウジング、12…ステータ、13…ロータ、14…円環部、15…ティース、17…モータコイル、18(18a〜18l)…分割コア、31(31a〜31f)…環状溝、32…リブ部材、Pa1,Pa2,Pb1,Pb2,Pc1,Pc2,Pd1,Pd2,Pe1,Pe2,Pf1,Pf2…接続部分、D…溝深さ、W…径方向幅。

Claims (7)

  1. 分割コアを環状に連結してなるステータと、
    前記ステータを収容するハウジングとを備えたブラシレスモータであって、
    前記ステータの外周には、周方向に延びる複数の環状溝が形成されるとともに、
    前記各環状溝に収容されて前記ハウジングの内周に当接することにより該ハウジングとともに前記ステータの変形を抑制するリブ部材を備えること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記リブ部材は、複数の前記分割コアに跨る円弧状に形成されてなること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記各環状溝には、複数の前記リブ部材が環状に配置されること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項3に記載のブラシレスモータにおいて、
    周方向に隣り合う各リブ部材間の接続部分が、何れかの分割コアに対応する位置にあること、を特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記リブ部材の周方向位置が前記各環状溝間において相互に異なること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項5に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記環状溝の数は、前記分割コアの数と前記ステータの円周に対する前記リブ部材の周方向長さの割合との積に示される値の整数倍に設定されること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置。
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