JP2011221597A - クローンディスク作成方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換する機能、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いずマスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールする機能を持つリンククローンの作成方法を提供する。
【解決手段】 複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとから成る。
さらに、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備える。
【選択図】 図7
【解決手段】 複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとから成る。
さらに、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備える。
【選択図】 図7
Description
本発明は、仮想化環境におけるリンククローンの作成方法及びプログラムに関するものである。
従来、仮想マシンのリンククローンを作成する技術に関して、下記非特許文献1、非特許文献2に記載の技術が知られている。
下記特許文献1に記載のものは、完全クローンとリンククローンに関する技術である。完全クローンでは、仮想マシンのクローンを作成する際にマスタの仮想マシンのディスクイメージ全体をコピーする。一方、リンククローンでは、複数の仮想マシン間で共有するマスタのディスクイメージを持ち、個々の仮想マシン固有のデータをマスタのディスクイメージとの差分(デルタディスク)として保持する。リンククローンを用いれば複数の仮想マシン間でマスタのディスクイメージを共有するため、新規の仮想マシンの作成に必要なディスク容量、作成時間を大幅に削減できる。
また、下記非特許文献2に記載のFlocks技術では、デルタディスクをブロックデータとファイルデータの両方で格納しておき(格納形式は必要に応じて使い分ける)、ブート時に仮想マシンのディスクイメージを構成する。
下記特許文献1に記載のものは、完全クローンとリンククローンに関する技術である。完全クローンでは、仮想マシンのクローンを作成する際にマスタの仮想マシンのディスクイメージ全体をコピーする。一方、リンククローンでは、複数の仮想マシン間で共有するマスタのディスクイメージを持ち、個々の仮想マシン固有のデータをマスタのディスクイメージとの差分(デルタディスク)として保持する。リンククローンを用いれば複数の仮想マシン間でマスタのディスクイメージを共有するため、新規の仮想マシンの作成に必要なディスク容量、作成時間を大幅に削減できる。
また、下記非特許文献2に記載のFlocks技術では、デルタディスクをブロックデータとファイルデータの両方で格納しておき(格納形式は必要に応じて使い分ける)、ブート時に仮想マシンのディスクイメージを構成する。
VMware社ディスククローン機能(完全クローン、リンククローン)http://vmware.com/files/jp/pdf/ws7_manual.pdf
Atlantis Comuting社Flocks技術http://www.atlantiscomputing.com/web/index.php option=com_content&view=article&id=50%3Aatlantis-article-ilio-for-vdi&catid=37%3Aatlantis-ilio&Itemid=28
しかしながら、上記非特許文献1、非特許文献2に記載の技術は、マスタの仮想マシンのディスクイメージから新規にリンククローンを作成することを前提としているため、既存の仮想マシンイメージ(非リンククローン)をリンククローン形式に変換することはできない。
また、リンククローン形式にも幾つかの運用上の制限事項がある。例えば、上記非特許文献1に記載の技術は、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールできない。これはユーザデータ(デルタディスク上)と同一のディスクのセクタにOSのホットフィックス、アプリケーションのデータが書き込まれる可能性があるためである。
一方、上記非特許文献2に記載の技術を用いれば、例えば、OSのホットフィックス、アプリケーションをファイルデータとして格納しておき、ブート時に仮想マシンのディスクイメージに組み込む方法でリンククローンの制限事項を取り除くことができる。しかしながら、ファイルI/Oをフィルタリングする専用のアプライアンス装置が必要になるため、I/Oが集中することで性能上のボトルネックとなる。また、Flocksという独自のデータ形式を用いることもシステムの汎用性を確保する上で問題がある。
一方、上記非特許文献2に記載の技術を用いれば、例えば、OSのホットフィックス、アプリケーションをファイルデータとして格納しておき、ブート時に仮想マシンのディスクイメージに組み込む方法でリンククローンの制限事項を取り除くことができる。しかしながら、ファイルI/Oをフィルタリングする専用のアプライアンス装置が必要になるため、I/Oが集中することで性能上のボトルネックとなる。また、Flocksという独自のデータ形式を用いることもシステムの汎用性を確保する上で問題がある。
本発明は、上記の問題点を踏まえ、
(1)既存の仮想マシンイメージ(非リンククローン形式)をリンククローン形式に変換する機能、
(2)専用I/Oアプライアンスや、独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールする機能、
を持つリンククローンの作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
(1)既存の仮想マシンイメージ(非リンククローン形式)をリンククローン形式に変換する機能、
(2)専用I/Oアプライアンスや、独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールする機能、
を持つリンククローンの作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、本発明における仮想マシンにおけるリンククローンの作成方法は、前記リンククローンの作成過程が、
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとから成ることを特徴とする。
また、前記マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする。
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとから成ることを特徴とする。
また、前記マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、仮想マシンにおけるリンククローンの作成プログラムであって、
前記リンククローンの作成プログラムが、
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとを備えることを特徴とする。
また、前記リンククローンの作成プログラムが、
マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする。
前記リンククローンの作成プログラムが、
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとを備えることを特徴とする。
また、前記リンククローンの作成プログラムが、
マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする。
本発明によれば、既存の仮想マシンイメージ(非リンククローン形式)をリンククローン形式に変換することができ、専用I/Oアプライアンスや、独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールできるリンククローンを作成できる。
以下、本発明を実施する場合の一形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
この実施の形態の仮想マシンモニタ(1)上には仮想マシンテンプレート(20)、仮想マシン1(30)、仮想マシン2(40)、仮想マシン3(50)など複数の仮想マシンが稼動している。個々の仮想マシンにはストレージ装置(10)上のディスク領域が割り当てられている。
仮想マシン1(30)と仮想マシン2(40)はリンククローン、仮想マシン3(50)は通常の仮想マシンであると仮定する。
図1は本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
この実施の形態の仮想マシンモニタ(1)上には仮想マシンテンプレート(20)、仮想マシン1(30)、仮想マシン2(40)、仮想マシン3(50)など複数の仮想マシンが稼動している。個々の仮想マシンにはストレージ装置(10)上のディスク領域が割り当てられている。
仮想マシン1(30)と仮想マシン2(40)はリンククローン、仮想マシン3(50)は通常の仮想マシンであると仮定する。
リンククローンでは、複数の仮想マシン間で共有するOSやアプリケーションの構成ファイルが格納されるマスタのディスクイメージと、個々の仮想マシン固有のデータ(ユーザデータ)が保存されるデルタディスクが管理されており、仮想マシンモニタ(1)がマスタのディスクイメージとデルタディスクへのI/Oの振り分け処理を実行する(デルタディスク、マスタのディスクイメージの順にアクセスし、必要なデータを取得する)。
マスタのディスクイメージ(101)は仮想マシンテンプレート(20)に対応する仮想ディスクである。また、デルタディスク1(102)とデルタディスク2(103)はマスタのディスクイメージ(101)との差分であり、それぞれ仮想マシン1(30)と仮想マシン2(40)に対応する。また、仮想マシンのディスクイメージ(104)は仮想マシン3(50)に対応する。
ディスク構成変更プログラム(2)は、任意のホストで動作し、マスタのディスクイメージへのOSのホットフィックス、アプリケーションのインストールを可能にするためのディスクレイアウト再配置機能と、仮想マシンのディスクイメージ(104)からマスタのディスクイメージ(101)とデルタディスク(102または103)を作成する機能を持つ専用のプログラムである。
ディスク構成変更プログラム(2)は、任意のホストで動作し、マスタのディスクイメージへのOSのホットフィックス、アプリケーションのインストールを可能にするためのディスクレイアウト再配置機能と、仮想マシンのディスクイメージ(104)からマスタのディスクイメージ(101)とデルタディスク(102または103)を作成する機能を持つ専用のプログラムである。
図2は本発明におけるリンククローンのディスク構成を示す。
デルタディスク1(102)とデルタディスク2(103)では同一セクタへのデータの書き込みは許可される。これは、仮想マシンモニタ(1)がデルタディスク1(102)とデルタディスク2(103)をそれぞれ別のディスクと認識するためである。
デルタディスク1(102)とデルタディスク2(103)では同一セクタへのデータの書き込みは許可される。これは、仮想マシンモニタ(1)がデルタディスク1(102)とデルタディスク2(103)をそれぞれ別のディスクと認識するためである。
図3は本発明におけるリンククローンの課題を説明する図である。
リンククローンでは、マスタのディスクイメージ(101)にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールできない。仮にマスタのディスクイメージ(101)上に適用したOSのホットフィックス、アプリケーションと、デルタディスク(102、または103)上のユーザデータが同一セクタに書き込まれた場合、仮想マシンモニタ(1)はマスタのディスクイメージとデルタディスクへのI/Oの振り分け処理を正しく実行できなくなるためである。
リンククローンでは、マスタのディスクイメージ(101)にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールできない。仮にマスタのディスクイメージ(101)上に適用したOSのホットフィックス、アプリケーションと、デルタディスク(102、または103)上のユーザデータが同一セクタに書き込まれた場合、仮想マシンモニタ(1)はマスタのディスクイメージとデルタディスクへのI/Oの振り分け処理を正しく実行できなくなるためである。
図4は本発明における従来技術として、Flocksテクノロジーの概略を説明する図である。
Flocksテクノロジーでは、マスタのディスクイメージ(101)との差分をFlocks(104、105)という専用のデータ形式で管理する。デルタディスクはブロックデータのみ、Flocksはブロックデータとファイルを組合せたデータである。差分をFlocks形式で保存するため、FlocksテクノロジーではいI/Oフィルタアプライアンス(60)がマスタのディスクイメージ(101)とFlocks(104、105)の振り分け処理を実行する。また、仮想マシン1(30)と仮想マシン2(40)には専用エージェント(31、41)を組み込んでおき、仮想マシン(30、40)内で発生するファイルI/O(Read/Write)をインターセプトし、I/Oフィルタアプライアンス(60)に転送することで、仮想マシンモニタ(1)に先んじて振り分け処理を実行することができるようになる。
Flocksテクノロジーでは、マスタのディスクイメージ(101)との差分をFlocks(104、105)という専用のデータ形式で管理する。デルタディスクはブロックデータのみ、Flocksはブロックデータとファイルを組合せたデータである。差分をFlocks形式で保存するため、FlocksテクノロジーではいI/Oフィルタアプライアンス(60)がマスタのディスクイメージ(101)とFlocks(104、105)の振り分け処理を実行する。また、仮想マシン1(30)と仮想マシン2(40)には専用エージェント(31、41)を組み込んでおき、仮想マシン(30、40)内で発生するファイルI/O(Read/Write)をインターセプトし、I/Oフィルタアプライアンス(60)に転送することで、仮想マシンモニタ(1)に先んじて振り分け処理を実行することができるようになる。
図5は本発明におけるマスタファイルテーブルの構成を示す図である。
通常、仮想マシンのディスクイメージにはマスタファイルテーブルが存在する。
マスタファイルテーブルには、ファイルのレイアウト情報(ファイルがディスク上のどのセクタに格納されているかを示すテーブル)が保存されている。
マスタファイルテーブルには2通りのデータの格納方法がある。
レコード1(107)はディスクのクラスタサイズ(通常は4096バイト)を超えるファイルを格納するための格納形式であり、ファイル名、日付、インデックス(インデックス1、インデックス2、…)からなる。ファイル全体を1レコードに含めることができないため、代わりにファイルデータを保持しているセクタの参照情報をインデックス形式で保持する。本例では、インデックス1、インデックス2はそれぞれマスタのディスクイメージのセクタM、セクタNをポイントする例を示している。
一方、レコード2(108)はディスクのクラスタサイズ以下の小さなファイルを格納するための格納形式であり、ファイル名、日付、ファイルデータからなる。レコード1(107)とは異なり、ファイル全体を1レコードに含めることができる。
通常、仮想マシンのディスクイメージにはマスタファイルテーブルが存在する。
マスタファイルテーブルには、ファイルのレイアウト情報(ファイルがディスク上のどのセクタに格納されているかを示すテーブル)が保存されている。
マスタファイルテーブルには2通りのデータの格納方法がある。
レコード1(107)はディスクのクラスタサイズ(通常は4096バイト)を超えるファイルを格納するための格納形式であり、ファイル名、日付、インデックス(インデックス1、インデックス2、…)からなる。ファイル全体を1レコードに含めることができないため、代わりにファイルデータを保持しているセクタの参照情報をインデックス形式で保持する。本例では、インデックス1、インデックス2はそれぞれマスタのディスクイメージのセクタM、セクタNをポイントする例を示している。
一方、レコード2(108)はディスクのクラスタサイズ以下の小さなファイルを格納するための格納形式であり、ファイル名、日付、ファイルデータからなる。レコード1(107)とは異なり、ファイル全体を1レコードに含めることができる。
図6は本発明におけるリンククローン変換方法を示す図である。
本例では、説明を判りやすくするため、仮想マシンのディスクイメージ(104)がマスタのディスクイメージ(101)の完全クローンである場合について説明する。
本発明のディスク構成変更プログラム(2)はマスタのディスクイメージ(101)と仮想マシンのディスクイメージ(104)のブロック単位の差分データを抽出する。この差分データがそのままデルタディスク(109)になる。仮にマスタのディスクイメージ(101)が存在しない場合は、複数の仮想マシンのディスクイメージから任意のディスクイメージをマスタのディスクイメージ(101)として選択するだけである。
本例では、説明を判りやすくするため、仮想マシンのディスクイメージ(104)がマスタのディスクイメージ(101)の完全クローンである場合について説明する。
本発明のディスク構成変更プログラム(2)はマスタのディスクイメージ(101)と仮想マシンのディスクイメージ(104)のブロック単位の差分データを抽出する。この差分データがそのままデルタディスク(109)になる。仮にマスタのディスクイメージ(101)が存在しない場合は、複数の仮想マシンのディスクイメージから任意のディスクイメージをマスタのディスクイメージ(101)として選択するだけである。
図7は本発明におけるマスタのディスクレイアウト再配置方法を示す図である。
本例は、マスタのディスクイメージ(101)にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした直後の構成である。
本発明のディスク構成変更プログラム(2)は、マスタのディスクイメージ(101)、デルタディスク1(102)を任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行する。こうすることで、専用I/Oアプライアンスや、独自のデータ形式を用いる必要がなくなる。
本例は、マスタのディスクイメージ(101)にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした直後の構成である。
本発明のディスク構成変更プログラム(2)は、マスタのディスクイメージ(101)、デルタディスク1(102)を任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行する。こうすることで、専用I/Oアプライアンスや、独自のデータ形式を用いる必要がなくなる。
本例はディスクレイアウト再配置処理の一実施例である。具体的には、マスタのディスクイメージ(101)のOSのホットフィックス、アプリケーションを格納しているセクタをディスクの前方に再配置する(再配置後のマスタのディスクイメージ(111))。デルタディスク(110)は、データをディスクの後方に再配置する(再配置後のデルタディスク(112))。
セクタ再配置に伴い、マスタファイルテーブルの各レコードの内容を更新する必要があることは言うまでもない。
セクタ再配置に伴い、マスタファイルテーブルの各レコードの内容を更新する必要があることは言うまでもない。
以下、本発明を実施する場合の処理の流れをフローチャートを用いて具体的に説明する。
図8は本発明におけるディスク構成変更プログラム(2)のリンククローン変換処理のフローチャートである。
ディスク構成変更プログラム(2)は、ユーザからリンククローン変換要求を待ち(ステップ801)、リンククローン変換要求を受信すると(ステップ802)、マスタのディスクイメージを選択する(ステップ803)。
仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))が存在する場合は仮想マシンテンプレートを選択するが、仮想マシンテンプレートが存在しない場合は任意の仮想マシンのディスクイメージをマスタのディスクイメージとする。
図8は本発明におけるディスク構成変更プログラム(2)のリンククローン変換処理のフローチャートである。
ディスク構成変更プログラム(2)は、ユーザからリンククローン変換要求を待ち(ステップ801)、リンククローン変換要求を受信すると(ステップ802)、マスタのディスクイメージを選択する(ステップ803)。
仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))が存在する場合は仮想マシンテンプレートを選択するが、仮想マシンテンプレートが存在しない場合は任意の仮想マシンのディスクイメージをマスタのディスクイメージとする。
マスタのディスクイメージと仮想マシンの全てのブロックの比較を終了したかチェックし(ステップ804)、チェック済みでないブロックが存在する間はブロックデータの比較を行う(ステップ805)。
ステップ805でマスタのディスクイメージと仮想マシンの対応するブロックデータが異なる場合はデルタディスクに差分ブロックとして追加し(ステップ806)、それ以外の場合はステップ804から繰り返す。
マスタのディスクイメージと仮想マシンの全てのブロックの比較を終了した後で処理を終了する。
ステップ805でマスタのディスクイメージと仮想マシンの対応するブロックデータが異なる場合はデルタディスクに差分ブロックとして追加し(ステップ806)、それ以外の場合はステップ804から繰り返す。
マスタのディスクイメージと仮想マシンの全てのブロックの比較を終了した後で処理を終了する。
図9は本発明におけるディスク構成変更プログラム(2)のディスクレイアウト再配置処理のフローチャートである。
ディスク構成変更プログラム(2)は、ユーザが仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で実行される。
ユーザからのディスクレイアウト再配置要求を待ち(ステップ901)、ユーザからのディスクレイアウト再配置要求を受信すると(ステップ902)、仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))のディスクレイアウト再配置処理(A)を実行する(ステップ903)。
全てのデルタディスクの再配置を終了したかチェックし(ステップ904)、再配置が済みでないデルタディスクが存在する間はデルタディスクのディスクレイアウト再配置処理(B)を実行する(ステップ905)。
全てのデルタディスクを再配置した後で処理を終了する。
ディスク構成変更プログラム(2)は、ユーザが仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))にOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で実行される。
ユーザからのディスクレイアウト再配置要求を待ち(ステップ901)、ユーザからのディスクレイアウト再配置要求を受信すると(ステップ902)、仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))のディスクレイアウト再配置処理(A)を実行する(ステップ903)。
全てのデルタディスクの再配置を終了したかチェックし(ステップ904)、再配置が済みでないデルタディスクが存在する間はデルタディスクのディスクレイアウト再配置処理(B)を実行する(ステップ905)。
全てのデルタディスクを再配置した後で処理を終了する。
図10は本発明における仮想マシンテンプレートのディスクレイアウト再配置処理の一実施形態のフローチャートである。
ディスク構成変更プログラム(2)は仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))を任意のホストにマウントし(ステップ911)、マスタファイルテーブルに登録されている全てのファイルの探索が終了したかをチェックする(ステップ912)。
ステップ912でファイルの探索が終了していない間は、ディスクの先頭ブロックに近い空きブロックにファイルを移動し(ステップ913)、マスタファイルテーブルの対応するファイルのレコード情報を書き換える(ステップ914)、ステップ912から繰り返す。全てのファイルの探索が終了した後で処理を終了する。
ディスク構成変更プログラム(2)は仮想マシンテンプレート(マスタのディスクイメージ(101))を任意のホストにマウントし(ステップ911)、マスタファイルテーブルに登録されている全てのファイルの探索が終了したかをチェックする(ステップ912)。
ステップ912でファイルの探索が終了していない間は、ディスクの先頭ブロックに近い空きブロックにファイルを移動し(ステップ913)、マスタファイルテーブルの対応するファイルのレコード情報を書き換える(ステップ914)、ステップ912から繰り返す。全てのファイルの探索が終了した後で処理を終了する。
図11は本発明におけるデルタディスクのディスクレイアウト再配置処理の一実施形態のフローチャートである。
ディスク構成変更プログラム(2)はデルタディスク1(102)を任意のホストにマウントし(ステップ921)、マスタファイルテーブルに登録されている全てのファイルの探索が終了したかをチェックする(ステップ922)。ステップ922でファイルの探索が終了していない間は、ディスクの後方ブロックに近い空きブロックにファイルを移動し(ステップ923)。マスタファイルテーブルの対応するファイルのレコード情報を書き換え(ステップ924)、ステップ922から繰り返す。全てのファイルの探索が終了した後で処理を終了する。
ディスク構成変更プログラム(2)はデルタディスク1(102)を任意のホストにマウントし(ステップ921)、マスタファイルテーブルに登録されている全てのファイルの探索が終了したかをチェックする(ステップ922)。ステップ922でファイルの探索が終了していない間は、ディスクの後方ブロックに近い空きブロックにファイルを移動し(ステップ923)。マスタファイルテーブルの対応するファイルのレコード情報を書き換え(ステップ924)、ステップ922から繰り返す。全てのファイルの探索が終了した後で処理を終了する。
1…仮想マシンモニタ
2…ディスク構成変更プログラム
10…ストレージ装置
20…仮想マシンテンプレート
30…仮想マシン1
40…仮想マシン2
50…仮想マシン3
101…マスタのディスクイメージ
102…デルタディスク1
103…デルタディスク2
104…仮想マシンのディスクイメージ
2…ディスク構成変更プログラム
10…ストレージ装置
20…仮想マシンテンプレート
30…仮想マシン1
40…仮想マシン2
50…仮想マシン3
101…マスタのディスクイメージ
102…デルタディスク1
103…デルタディスク2
104…仮想マシンのディスクイメージ
Claims (4)
- 仮想マシンにおけるリンククローンの作成方法であって、
前記リンククローンの作成過程が、
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとから成ることを特徴とするリンククローン作成方法。 - 前記マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項1に記載のリンククローン作成方法。
- 仮想マシンにおけるリンククローンの作成プログラムであって、
前記リンククローンの作成プログラムが、
複数の仮想マシンイメージから共通のデータを抽出し、マスタのディスクイメージを作成するステップと、作成した前記マスタのディスクイメージと仮想マシンイメージの差分を抽出し、デルタディスクを作成することで、既存の仮想マシンイメージをリンククローン形式に変換するステップとを備えることを特徴とするリンククローン作成プログラム。 - 前記リンククローンの作成プログラムが、
マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールした後で、マスタのディスクイメージ、デルタディスクを任意のホストにマウントし、同一セクタへのデータの書き込みを排除するためのディスクレイアウト再配置処理を実行するステップを備え、専用I/Oアプライアンスや独自のデータ形式を用いることなく、マスタのディスクイメージにOSのホットフィックス、アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項1に記載のリンククローン作成プログラム。
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