JP2011215215A - 画像表示システムおよび画像表示方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 プロジェクターの制御回路を高性能なものにすることなく、容易に、プロジェクターの横置きまたは縦置きの設置状態に対応することのできる画像表示システムを提供する。
【解決手段】 プロジェクター１の姿勢を検出して姿勢情報を出力する姿勢情報出力部６と、姿勢情報をコンピューター２に送信するプロジェクター側通信部５と、コンピューター２から画像情報が入力されるプロジェクター制御部４と、入力された画像情報に基づく画像を投射する画像投射部１０と、を備えたプロジェクター１と、プロジェクター１から姿勢情報を受信するコンピューター側通信部１７と、受信した姿勢情報に基づいて、画像情報の画像処理を行う画像処理部１９と、生成した画像情報をプロジェクター１に出力するコンピューター制御部１６と、を備えたコンピューター２とからなる。
【選択図】 図１

Description

本発明は画像表示システムおよび画像表示方法に係り、特に、プロジェクターの制御回路を高性能なものにすることなく、容易に、プロジェクターの横置きまたは縦置きの設置状態に対応することを可能とした画像表示システムおよび画像表示方法に関するものである。

一般に、画像情報に基づいて光源から入射された光を液晶パネルなどの光変調手段により変調し、その変調光を投写光学系を用いてスクリーン上に結像させて画像を表示するプロジェクターが用いられている。このようなプロジェクターを用いて、コンピューターの表示画面を拡大してスクリーン上に投影させる画像表示システムは、プレゼンテーションなどで広く利用されている。コンピューターの画面アスペクト比は、ＸＧＡ（縦７６８×横１０２４画素）あるいはＷＸＧＡ（縦７６８×横１２００画素）というように横長の画像となっている。

このような従来の画像表示システムにおいて、縦長の画像をスクリーン上に投射させる場合があり、このような場合には、上下方向の寸法をスクリーン上に納める必要があることから、表示画像が小さく表示されることになってしまうという問題を有している。

そのため、従来から、例えば、各種のオンスクリーン表示データとして、液晶プロジェクタが横置き状態に設置されている場合に用いるべき横置き用オンスクリーン表示データと、横置き用オンスクリーン表示データを所定方向に９０度回転させた縦置き用オンスクリーン表示データとをあらかじめ記憶手段に格納しておき、液晶プロジェクターが横置き状態に設置されているか縦置き状態に設置されているかを判別して、液晶プロジェクターの設置状態に応じて横置き用オンスクリーン表示データまたは縦置き用オンスクリーン表示データを用いてオンスクリーン画像を表示させるようにした技術が開示されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００５−１４８５９５号公報

しかしながら、前記特許文献１においては、プロジェクターに横置き用オンスクリーン表示データと、縦置き用オンスクリーン表示データとをあらかじめ記憶手段に格納しておく必要があるので、プロジェクターによる画像処理が多くなり、また、メモリ容量も多く必要となるという問題を有している。そのため、画像処理の高速化を図る必要があり、プロジェクターの制御回路が高価となってしまうという問題を有している。

本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、プロジェクターの制御回路を高性能なものにすることなく、容易に、プロジェクターの横置きまたは縦置きの設置状態に対応することのできる画像表示システムおよび画像表示方法を提供することを目的とするものである。

前記目的を達成するために、本発明に係る画像表示システムは、プロジェクターと画像供給装置とからなる画像表示システムであって、前記プロジェクターは、前記プロジェクターの姿勢を検出して姿勢情報を出力する姿勢情報出力部と、前記画像供給装置から入力された前記画像情報に基づく画像を投射する画像投射部と、前記画像供給装置に前記姿勢情報を送信するとともに前記画像供給装置から前記画像情報を受信するプロジェクター側通信部と、を備え、前記画像供給装置は、前記プロジェクターから前記姿勢情報を受信するとともに、前記画像情報を送信する画像供給装置側通信部と、受信した前記姿勢情報に基づいて、前記画像情報を生成する画像供給装置側制御部と、を備えていることを特徴とする。

本発明によれば、検出されたプロジェクターの姿勢情報に基づいて、プロジェクターに送信すべき画像情報を画像供給装置が適切に生成するので、従来のように、プロジェクターの制御回路を高価なものにする必要がなく、容易に、プロジェクターの姿勢に応じた画像処理を行うことができる。

また、前記画像表示システムにおいて、前記姿勢情報は、前記プロジェクターが横置き設置状態か縦置き設置状態かを表す情報を含み、前記画像供給装置側制御部は、前記姿勢情報が示している前記プロジェクターの設置状態に応じたアスペクト比となるように、前記画像情報を生成することを特徴とする。

本発明によれば、画像供給装置は、プロジェクターが縦置きの場合は、プロジェクターから投射される画像が縦置き設置状態に適したアスペクト比となるように、画像情報を生成するようにしているので、容易に、プロジェクターの姿勢に応じた画像の投射を行うことができる。

また、本発明に係る画像表示方法は、プロジェクターと画像供給装置とからなる画像表示システムにおける画像表示方法であって、前記プロジェクターにおいて、当該プロジェクターの姿勢を検出し、前記検出された姿勢に応じた姿勢情報を前記画像供給装置に出力し、前記画像供給装置において、受信した前記姿勢情報に基づいて画像情報を生成し、前記画像情報を前記プロジェクターに送信し、前記プロジェクターにおいて、前記画像供給装置からの前記画像情報に基づく画像を投射することを特徴とする。

本発明によれば、検出されたプロジェクターの姿勢情報に基づいて、プロジェクターに送信すべき画像情報を画像供給装置が適切に生成するので、従来のように、プロジェクターの制御回路を高価なものにする必要がなく、容易に、プロジェクターの姿勢に応じた画像処理を行うことができる。

また、前記画像表示方法において、前記姿勢情報は、前記プロジェクターが横置き設置状態か縦置き設置状態かを表す情報を含み、前記画像供給装置は、前記姿勢情報が示している前記プロジェクターの設置状態に応じたアスペクト比となるように、前記画像情報を生成することを特徴とする。

本発明によれば、画像供給装置は、プロジェクターが縦置きの場合は、プロジェクターから投射される画像が縦置き設置状態に適したアスペクト比となるように、画像情報を生成するようにしているので、容易に、プロジェクターの姿勢に応じた画像の投射を行うことができる。

本発明に係る画像表示システムの実施形態を示すプロジェクターが横置き状態の概略構成図である。 本発明に係る画像表示システムの実施形態を示すプロジェクターが縦置き状態の概略構成図である。 本発明に係る画像表示システムの実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る画像表示方法の動作を示すフローチャートである。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

図１および図２は、本発明に係る画像表示システムの実施形態を示す概略構成図である。本実施形態においては、プロジェクター１は、画像供給装置としてのコンピューター２から送られる画像情報に基づいてスクリーン３に画像を投射することができるものである。そして、図３に示すように、プロジェクター１は、コンピューター２からの画像情報が入力されるプロジェクター制御部４を備えている。プロジェクター制御部４は、入力された画像情報に基づいて、拡大・縮小処理、シャープネス調整処理などの所定の画像処理を行うとともに、各種制御を統括して行うように構成されている。プロジェクター制御部４には、コンピューター２からの画像情報を入出力するプロジェクター側通信部５を備えており、プロジェクター制御部４には、例えば、加速度センサーなどからなりプロジェクター１の姿勢情報を検出してプロジェクター制御部４に出力する姿勢情報出力部６が接続されている。姿勢情報出力部６は、例えば、三次元方向の回転をそれぞれ検出してプロジェクター１の姿勢を検出することができるように構成されており、具体的には、図１に示すように、プロジェクター１が横置きであるか、図２に示すように、縦置きであるかといった設置状態、あるいは、プロジェクター１の傾き状態などを検出してプロジェクター制御部４に出力するように構成されている。

また、プロジェクター制御部４には、所定の画像処理が施された画像情報を一時的に書き込んでおくためのフレームメモリ７が接続されている。また、プロジェクター制御部４には、フレームメモリ７に書き込まれた画像情報を所定のフレームレートで読み込んでこの画像情報に基づいて、例えば、透過型の液晶パネルなどの光変調装置８を駆動させる光変調装置駆動回路９が接続されており、光変調装置駆動回路９には、画像投射部１０が接続されている。

画像投射部１０は、例えば、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどからなる光源装置１１と、光源装置１１から出射された光を平行光束に変換する照明光学系１２と、照明光学系１２を通った光を赤色、緑色、青色に分離する分離光学系１３と、分離光学系１３により各色ごとに分離された光が各色ごとに入射し、光変調装置駆動回路９により所定の画像情報に応じて各画素の光透過率が制御されることによって変調された変調光を射出する光変調装置８と、各色の変調光を画像光に合成する合成光学系１４と、合成光学系１４により合成された画像光をスクリーン３上に拡大投射するレンズユニットからなる投写光学系１５と、をそれぞれ備えている。なお、このようなプロジェクター１の光学系の構成については、例えば、本出願人により開示された特願平８−３５２００３号公報に詳述されているので、ここではその説明は省略する。

また、コンピューター２は、画像供給装置側制御部としてのコンピューター制御部１６を備えており、コンピューター制御部１６には、コンピューター側通信部１７が接続されている。コンピューター側通信部１７とプロジェクター側通信部５とは、例えば、ＵＳＢケーブルなどのケーブル１８により接続されており、プロジェクター１の姿勢情報出力部６による姿勢情報は、プロジェクター側通信部５、ケーブル１８およびコンピューター側通信部１７をそれぞれ介してコンピューター２のコンピューター制御部１６に送られるように構成されている。

また、コンピューター制御部１６には、画像処理部１９が設けられており、画像処理部１９には、所定の画像情報が格納されるＶＲＡＭ２０が接続されている。コンピューター制御部１６は、画像処理部１９を制御して、プロジェクター１から送られるプロジェクター１の姿勢情報に基づき、所定の画像処理を行うように構成されている。画像処理部１９は、プロジェクター１の姿勢情報に基づいて、プロジェクター１の傾きが変更された場合には、プロジェクター１の傾きに応じてＶＲＡＭ２０から読み出した画像情報の台形補正処理を行うように構成されている。これは、プロジェクター１の傾きが変更されると、スクリーン３に投射される画像の台形状態が変化するためである。なお、画像処理部１９により行われる処理としては、前述の画像情報のアスペクト比変更処理および台形補正処理に限定されるものではなく、その他、例えば、色むら補正処理やガンマ補正処理などの画像処理を行うようにしてもよい。

そして、画像処理部１９には、画像処理部１９により画像処理が施された画像情報を出力する際に一時的に保存する出力用バッファ２１が接続されている。そして、コンピューター２の画像処理部１９により画像処理された画像情報は、出力用バッファ２１に送られ、この画像情報は、コンピューター側通信部１７、ケーブル１８およびプロジェクター側通信部５をそれぞれ介してプロジェクター制御部４にこま落ちしない程度の転送レートで転送されるように構成されている。

次に、前述のプロジェクター１の制御方法について、図２に示すフローチャートを参照して説明する。

まず、プロジェクター１の姿勢情報出力部６により、プロジェクター１の姿勢情報を取得し（ステップＳ１）、この姿勢情報をプロジェクター制御部４に送り、プロジェクター制御部４は、姿勢情報を、プロジェクター側通信部５、ケーブル１８およびコンピューター側通信部１７を介してコンピューター２のコンピューター制御部１６に出力する（ステップＳ２）。そして、コンピューター制御部１６により、プロジェクター１の姿勢情報を画像処理部１９に送り、姿勢情報に基づいてプロジェクター１の姿勢が、例えば、横置き設置状態から縦置き設置状態に変更された場合には（ステップＳ３：ＹＥＳ）、画像処理部１９により、姿勢情報に基づいて、ＶＲＡＭ２０に描画する画像のアスペクト比変更処理あるいは、ＶＲＡＭ２０から読み出される画像情報に対する台形補正処理などの画像処理を行う（ステップＳ４）。

画像処理後の画像情報は、出力用バッファ２１に送られ、コンピューター制御部１６を介してプロジェクター制御部４に出力される（ステップＳ５）。そして、プロジェクター制御部４により、画像情報の拡大・縮小処理などの所定の画像処理を行う。

そして、画像処理部１９により画像処理が施された画像情報は、フレームメモリ７に書き込まれ、光変調装置駆動回路９により、フレームメモリ７に書き込まれた画像情報を所定のフレームレートで読み込んでこの画像情報に基づいて光変調装置８を駆動させる（ステップＳ６）。これにより、光変調装置８に光源装置１１から照射される光を透過させることにより、スクリーン３に所望の画像を投射する（ステップＳ７）。

以上述べたように、本実施形態においては、姿勢情報出力部６によりプロジェクター１の姿勢情報を取得し、画像処理部１９により、姿勢情報に基づいて画像情報のアスペクト比変更処理などの画像処理を行うようにしているので、従来のように、プロジェクター１の制御回路を高価なものにする必要がなく、容易に、プロジェクター１の姿勢に応じた画像処理を行うことができる。

なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。

前記実施形態においては、プロジェクター１からの姿勢情報に応じて画像処理部１９がＶＲＡＭ２０に描画する画像のアスペクト比が変更されるように画像情報を生成する形態を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、コンピューター制御部１６は、プロジェクター１からの姿勢情報に基づき、出力バッファ２１上に確保するフレームメモリのアスペクト比を、所定の比率となるように変更してもよい。具体的には、プロジェクター１の設置状態が横置きの場合、コンピューター制御部１６が出力バッファ２１上に確保するフレームメモリの大きさを１９２０画素×１０８０ラインとし、プロジェクター１の設置状態が縦置きの場合、コンピューター制御部１６が出力バッファ上に確保するフレームメモリの大きさを、１０８０画素×１９２０ラインとしてもよい。そして、コンピューター２上で動作する図示しないアプリケーションプログラムからの描画要求をＶＲＡＭ２０上で実行するとともに、出力バッファ２１上に設けられたフレームバッファのアスペクト比に対応するように前記描画要求を変換して出力バッファ２１上のフレームバッファ上で実行してもよい。このような構成によれば、コンピューター２に接続されたディスプレイモニターに表示される画像のアスペクト比を変更することなく、プロジェクター１から投写される画像のアスペクト比を変更することができ、さらに、画像処理部１９において、ＶＲＡＭ２０から出力バッファ２１に画像情報を転送する必要がない。

１ プロジェクター、２ コンピューター、 ３ スクリーン、 ４ プロジェクター制御部、 ５ プロジェクター側通信部、 ６ 姿勢情報出力部、 ７ フレームメモリ、 ８ 光変調装置、 ９ 光変調装置駆動回路、 １０ 画像投射部、 １１ 光源装置、 １２ 照明光学系、 １３ 分離光学系、 １４ 合成光学系、 １５ 投写光学系、 １６ コンピューター制御部、 １７ コンピューター側通信部、 １８ ケーブル。 １９ 画像処理部、 ２０ ＶＲＡＭ、 ２１ 出力用バッファ。

Claims (4)

1. プロジェクターと画像供給装置とからなる画像表示システムであって、
   前記プロジェクターは、
   前記プロジェクターの姿勢を検出して姿勢情報を出力する姿勢情報出力部と、
   前記画像供給装置から入力された前記画像情報に基づく画像を投射する画像投射部と、
   前記画像供給装置に前記姿勢情報を送信するとともに前記画像供給装置から前記画像情報を受信するプロジェクター側通信部と、を備え、
   前記画像供給装置は、
   前記プロジェクターから前記姿勢情報を受信するとともに、前記画像情報を送信する画像供給装置側通信部と、
   受信した前記姿勢情報に基づいて、前記画像情報を生成する画像供給装置側制御部と、
   を備えていることを特徴とする画像表示システム。
2. 前記姿勢情報は、前記プロジェクターが横置き設置状態か縦置き設置状態かを表す情報を含み、
   前記画像供給装置側制御部は、前記姿勢情報が示している前記プロジェクターの設置状態に応じたアスペクト比となるように、前記画像情報を生成することを特徴とする請求項１に記載の画像表示システム。
3. プロジェクターと画像供給装置とからなる画像表示システムにおける画像表示方法であって、
   前記プロジェクターにおいて、
   当該プロジェクターの姿勢を検出し、
   前記検出された姿勢に応じた姿勢情報を前記画像供給装置に出力し、
   前記画像供給装置において、
   受信した前記姿勢情報に基づいて画像情報を生成し、
   前記画像情報を前記プロジェクターに送信し、
   前記プロジェクターにおいて、
   前記画像供給装置からの前記画像情報に基づく画像を投射する
   ことを特徴とする画像表示方法。
4. 前記姿勢情報は、前記プロジェクターが横置き設置状態か縦置き設置状態かを表す情報を含み、
   前記画像供給装置は、前記姿勢情報が示している前記プロジェクターの設置状態に応じたアスペクト比となるように、前記画像情報を生成することを特徴とする請求項３に記載の画像表示方法。

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