JP2011206331A - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリム片を発生させることなく製造することが可能で、着用感やフィット性に優れる吸収性物品及びトリム片を発生させることなく吸収性物品を製造することが可能な吸収性物品の製造方法を提供する。
【解決手段】吸収性本体14は、腹外装体60と背外装体62との間に架け渡されるように、腹外装体60及び背外装体62に対して固定され、腹外装体60及び背外装体62の側縁部のうちウエスト端縁E3,E7側の領域には両部材の側縁部同士を接合する接合部8が形成されるとともに、レッグ端縁E4,E8側の領域には両部材が接合されていない非接合部68,70が形成されており、腹外装体60の非接合部68の間の領域に、その左右方向に向かって腿前伸縮材64が伸張状態で固定されるとともに、背外装体62の非接合部70の間の領域に、その左右方向に向かって腿裏伸縮材66が伸張状態で固定されている吸収性物品1A。
【選択図】図1B

Description

本発明は、外装体が着用者の腹側を被包する部材と、着用者の背側を被包する部材からなり、この二つの部材の間に架け渡されるように吸収性本体が配置・固定された構造の吸収性物品及びその製造方法に関するものである。
従来、図2に示すような前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部からなり、一つのウエスト開口部10及び左右一対のレッグ開口部12(12a,12b)が形成されたパンツ型を呈する外装体16と、外装体16の内部に配置され、吸収体22が内包された吸収パッドである吸収性本体14とを備えたパンツ型の吸収性物品100Aが用いられてきた(図中符号8は接合部、40はレッグ伸縮材、42はウエスト伸縮材、44はタミー伸縮材を示す。)。
そして、近年、図3に示すような、外装体が着用者の腹側を被包する部材(腹外装体60)と、着用者の背側を被包する部材(背外装体62)という分離した二つの部材からなり、腹外装体60と背外装体62との間に架け渡されるように、吸収性パッドである吸収性本体14が配置・固定され、吸収性本体14の股下部分が外装体を構成する腹外装体60及び背外装体62から露出した構造の吸収性物品100Bが提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。図3に示す吸収性物品100Bは、図2に示す吸収性物品100Aのように外装体16を形成する際に構成シートを刳り貫くことなくレッグ開口部12を形成することができる。
WO2004/037145号公報 特開2009−56156号公報 特開2009−160128号公報 特開2009−160129号公報 特開2009−202025号公報
しかし、図3に示す吸収性物品100Bのように、腹外装体60及び背外装体62のレッグ開口部12側の端縁(レッグ端縁E4,E8)を直線的に構成すると、レッグ開口部12の周縁部が着用者の脚形状にフィットし難く、着用者の脚の動きに追従して変形することが困難である。従って、着用感やフィット性の面で課題があった。
このような問題を考慮して、特許文献1〜5には、図3に示すような吸収性物品100Bにおいて腹外装体60及び背外装体62のレッグ端縁E4,E8側の一部を着用者の脚形状にフィットするように切除した形態も提案されている。
しかしながら、このような形態は、1)製造に際し、腹外装体及び背外装体を切除する工程が必要となる、2)切除された大量のトリム片を廃棄物として処理しなければならない、3)前記トリム片が製造工程中に混入すると製造トラブルの原因となるおそれがある等の課題が残されていた。
本発明は、トリム片を発生させることなく製造することが可能で、着用感やフィット性に優れる吸収性物品及びトリム片を発生させることなく前記吸収性物品を製造することが可能な吸収性物品の製造方法を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、腹外装体及び背外装体の側縁部をウエスト端縁からレッグ端縁に至るまで接合して接合部を形成するのではなく、レッグ端縁側に腹外装体と背外装体が接合されていない非接合部を形成することとし、更に、腹外装体及び背外装体の両側縁部に形成される非接合部の間の領域に、左右方向に向かって伸縮材を伸張状態で固定することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の吸収性物品及びその製造方法が提供される。
[1]シート体からなり、着用者の腹側を被包する腹外装体と、シート体からなり、着用者の背側を被包する背外装体と、吸収体が内包された吸収パッドであり、着用者の股下側を被包する吸収性本体と、を備え、前記吸収性本体は、前記腹外装体と前記背外装体との間に架け渡されるように、前記腹外装体及び前記背外装体に対して固定され、前記腹外装体及び前記背外装体の側縁部のうちウエスト端縁側の領域には両部材の側縁部同士を接合する接合部が形成されるとともに、レッグ端縁側の領域には両部材が接合されていない非接合部が形成されており、前記腹外装体の前記非接合部の間の領域に、その左右方向に向かって腿前伸縮材が伸張状態で固定されるとともに、前記背外装体の前記非接合部の間の領域に、その左右方向に向かって腿裏伸縮材が伸張状態で固定されている吸収性物品。
[2]前記吸収性本体と前記腹外装体及び前記背外装体とは、前記腹外装体及び前記背外装体の前記非接合部の間の領域と前記吸収性本体との重畳部が相互に接合された固定部によって固定されている前記[1]に記載の吸収性物品。
[3]前記接合部が、両部材の側縁部同士を止め付けるファスニング部材によって形成されている前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
[4]帯状不織布であるアウターシート連続体を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁に沿って、長尺伸縮材である腿前伸縮材連続体を配置していき、次いで、前記アウターシート連続体と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体を貼り合わせていくことにより、腹外装体連続体を形成する(A)工程と、帯状不織布であるアウターシート連続体を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁に沿って、長尺伸縮材である腿裏伸縮材連続体を配置していき、次いで、前記アウターシート連続体と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体を貼り合わせていくことにより、背外装体連続体を形成する(B)工程と、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体とをレッグ端縁に相当する端縁同士が隣り合うように送り出し、吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体を、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体との間に架け渡すように、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体に対して間欠的に固定していくことにより、固定体を形成する(C)工程と、前記腹外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁と前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁とが一致するように前記固定体を折り畳み、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁側の領域に、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合する接合部を形成するとともに、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のレッグ端縁に相当する端縁側の領域は前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合することなく非接合部を形成することによって、吸収性物品連続体を形成する(D)工程と、前記吸収性物品連続体を前記接合部に沿って切り離し、複数の吸収性物品を得る(E)工程を備えた、吸収性物品の製造方法。
[5]前記(C)工程が、前記吸収性本体と前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体とを前記腹外装体及び前記背外装体の前記非接合部に相当する部分の間の領域と前記吸収性本体との重畳部において相互に接合することにより、前記固定体を形成するものである前記[4]に記載の吸収性物品の製造方法。
[6]前記(D)工程が、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁側の領域に、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を止め付けるファスニング部材を固定し、当該ファスニング部材により前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合する前記接合部を形成するとともに、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のレッグ端縁に相当する端縁側の領域は前記ファスニング部材を固定することなく前記非接合部を形成するものである前記[4]又は[5]に記載の吸収性物品の製造方法。
本発明の吸収性物品は、トリム片を発生させることなく製造することが可能で、レッグ開口部の周縁部が着用者の脚形状にフィットし易く、着用者の脚の動きに追従して変形することが容易である。従って、着用感やフィット性の面で優れる。また、本発明の吸収性物品の製造方法は、トリム片を発生させることなく本発明の吸収性物品を製造することができる。
本発明の吸収性物品の一の実施形態を模式的に示す概略正面図である。 図1Aに示す吸収性物品を展開し、吸収性物品内側から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 図1Aに示す吸収性物品を展開し、吸収性物品外側から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 図1Bに示す吸収性物品のA−A’切断端面を模式的に示す概略端面図である。 図1Bに示す吸収性物品のB−B’切断端面を模式的に示す概略端面図である。 従来の吸収性物品の一の実施形態を模式的に示す概略斜視図である。 従来の吸収性物品の別の実施形態を模式的に示す概略正面図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の一の実施形態を模式的に示す概略工程図である。
以下、本発明の吸収性物品及びその製造方法を実施するための形態を具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える吸収性物品及びその製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本発明の固有の構成:
本発明の吸収性物品は、図1A〜図1Eに示す吸収性物品1Aのように腹外装体60及び背外装体62の側縁部のうちウエスト端縁E3,E7側の領域には両部材の側縁部同士を接合する接合部8(8a,8b)が形成されるとともに、レッグ端縁E4,E8側の領域には両部材が接合されていない非接合部68,70が形成されており、腹外装体60の非接合部68の間の領域に、その左右方向に向かって腿前伸縮材64が伸張状態で固定されるとともに、背外装体62の非接合部70の間の領域に、その左右方向に向かって腿裏伸縮材66が伸張状態で固定されているものである。
このような構成では、腹外装体60の非接合部68の間の領域及び背外装体62の非接合部70の間の領域が、吸収性物品1Aの左右方向中央側に向かって(即ち吸収性本体14の側に向かって)収縮するため、図1Aに示すように腹外装体60及び背外装体62のレッグ端縁E4,E8側の領域が着用者の脚形状に沿うように変形する。従って、レッグ開口部12の周縁部が着用者の脚形状にフィットし易く、着用者の脚の動きに追従して変形することが容易である。即ち、着用感やフィット性の面で優れる。
また、製造に際し、腹外装体60及び背外装体62の一部を切除する必要がないため、トリム片の廃棄処理や、トリム片の混入による製造トラブルの問題を生ずることがない。
[1−1]腹外装体、背外装体:
図1B及び図1Cに示すように、腹外装体60はシート体からなり、着用者の腹側を被包する部材であり、背外装体62は同じくシート体からなるが、着用者の背側を被包する部材である。
腹外装体60及び背外装体62の形状は、着用者の体型、その機能(着用者の腹側・背側を被包する)に応じて適宜決定すればよい。図1B及び図1Cに示すように腹外装体60及び背外装体62を矩形状に形成すると、製品形状が単純化され、製造工程も簡素で容易なものとなる。また、長尺シートを送り出しながら製造する連続製造にも適する。但し、腹外装体60及び背外装体62の形状は、矩形状に限定されるものではなく、レッグ端縁が曲線的に形成されているもの等も本発明の範囲に含まれる。
例えば、長尺シートをその長手方向に沿って直線状に切断することにより、長尺シートを2分割して腹外装体60及び背外装体62を形成するようにすれば、腹外装体60及び背外装体62の形状を矩形状とすることができる。また、長尺シートを長手方向に沿ってS字状に切断することにより、長尺シートを2分割して腹外装体60及び背外装体62を形成するようにすれば、腹外装体60及び背外装体62の形状をそのレッグ端縁を曲線的に形成した形状とすることができる。なお、本発明の吸収性物品においては腿前伸縮材64や腿裏伸縮材66がレッグ端縁において切断されることはない。
図1A〜図1Cに示すように腹外装体60の側縁E1,E2間の寸法(幅)と、背外装体62の側縁E5,E6間の寸法(幅)は同一寸法に形成することが一般的である。
一方、腹外装体60のウエスト端縁E3、レッグ端縁E4間の寸法(長さ)と、背外装体62のウエスト端縁E7、レッグ端縁E8間の寸法(長さ)は背外装体62の方を長く形成することが好ましい。着用者の腿前の領域を開放して脚の動作を容易にするとともに、着用者の臀部や腿裏の領域を確実に被包するためである。そして、通常は腹外装体60のウエスト端縁E3と背外装体62のウエスト端縁E7が一致するように構成される。
本発明の吸収性物品は、図1B及び図1Cに示すように腹外装体60及び背外装体62の側縁部のうちウエスト端縁E3,E7側の領域には両部材の側縁部同士を接合する接合部8(8a,8b)が形成されるとともに、レッグ端縁E4,E8側の領域には両部材が接合されていない非接合部68,70が形成されている。このような構成により、腹外装体60及び背外装体62のレッグ端縁E4,E8側の領域に自由縁部が形成され、その部分は接合部8に拘束されず自由に収縮することが可能となる。
腹外装体60及び背外装体62の側縁部とは、腹外装体60であれば側縁E1,E2の近傍部、背外装体62であれば側縁E5,E6の近傍部を意味し、この部分に接合部8が形成されている。
接合部8は腹外装体60及び背外装体62の側縁部同士を接合し得る限りにおいてその形態は特に限定されない。例えば、接着剤による接着、熱融着(ヒートシール)、超音波融着等、従来公知の接合方法を目的に応じて適宜採用すればよい。
また、本発明の吸収性物品には、接合部8が腹外装体60及び背外装体62の側縁部同士を止め付けるファスニング部材によって形成されているものも含まれる。即ち、接合部8は固定的なもののみならず脱着可能に形成されているものであってもよい。
例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aにおいて、腹外装体60に形成される接合部8(8a,8b)及び背外装体62に形成される接合部8(8a,8b)のいずれか一方をメカニカルファスナーのフック材(凸部材)、他方をメカニカルファスナーのループ材(凹部材)としたものも本発明の範囲に含まれる。ファスニング部材は腹外装体60及び背外装体62の側縁部同士を止め付けることができる限り、メカニカルファスナーのみならず、粘着ファスナー等であってもよい。
非接合部68,70とは、接合部8のレッグ端縁E4,E8側の端縁から腹外装体60又は背外装体62のレッグ端縁E4,E8に至るまでの部分が該当する。着用者の腿前の領域を開放して脚の動作を容易にするとともに、着用者の臀部や腿裏の領域を確実に被包するため、成人用の吸収性物品であれば、腹外装体60については、非接合部68の長さを40〜100mmとし、背外装体62については、非接合部70の長さを50〜130mmとすることが好ましい。一方、乳幼児用の吸収性物品であれば、腹外装体60については、非接合部68の長さを15〜60mmとし、背外装体62については、非接合部70の長さを30〜80mmとすることが好ましい。
本発明の吸収性物品は、図1A〜図1Cに示すように腹外装体60の非接合部68の間の領域に、その左右方向に向かって腿前伸縮材64が伸張状態で固定されるとともに、背外装体62の非接合部70の間の領域に、その左右方向に向かって腿裏伸縮材66が伸張状態で固定されている。このように非接合部68,70に対応する領域に、左右方向に伸縮する伸縮材を配置することで、腹外装体60及び背外装体62の非接合部68,70に対応する領域をその中央側に向かって収縮させることができる。
腹外装体60又は背外装体62の左右方向とは、腹外装体60又は背外装体62のウエスト端縁E3,E7と平行な方向である。但し、本発明においては厳密な意味で腹外装体60又は背外装体62の左右方向に向かって腿前伸縮材64又は腿裏伸縮材66が固定されている必要はない。腹外装体60又は背外装体62の左右方向に対して±15°の範囲内で配置されている場合も同様の効果を得ることができ、本発明の範囲に含まれる。
図1A〜図1C及び図1Eに示す吸収性物品1Aは、腹外装体60がインナーシート60a及びアウターシート60bの2枚の不織布シートを接着剤で貼り合わせたもの、背外装体62がインナーシート62a、アウターシート62bを接着剤で貼り合わせたものである。そして、インナーシート60aとアウターシート60bの層間に腿前伸縮材64が、インナーシート62aとアウターシート62bの層間に腿裏伸縮材66が挟み込まれるようにして伸張状態で固定されている。
「伸張状態で固定」とは、伸縮材の伸張率が120%以上の状態で被固定体となるシート材(図示の例ではインナーシート60a,62a、アウターシート60b,62b)に接合、固着等されていることを意味する。換言すれば、「伸張状態で固定」されていない形態を排除する趣旨である。「伸張状態で固定」されていない形態としては、1)その領域に伸縮材が存在するものの、伸縮材が固定されていない形態、2)その領域に伸縮材が存在し、固定もされているものの、その伸張率が120%未満である形態、3)その領域に伸縮材が存在しない形態の全てを含む。
腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66は、腹外装体60及び背外装体62の非接合部68,70の間の領域のうち吸収性本体14に内包された吸収体22と重畳しない領域に固定されていることが好ましい。具体的には、吸収体22の側縁と腹外装体60の側縁E1,E2との間の領域又は吸収体22の側縁と背外装体62の側縁E5,E6との間の領域に固定されていることが好ましい。この領域に腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66を固定することで、腹外装体60の腿前部分、背外装体62の腿裏部分を収縮させることが可能となり、本発明の効果を十分に得ることができる。
更に、腿前伸縮材64及び腿裏伸縮材66は、吸収体22の側縁と腹外装体60の側縁E1,E2との間の領域又は吸収体22の側縁と背外装体62の側縁E5,E6との間の領域においては伸張状態で固定され、吸収体22と重畳する領域においては伸張状態で固定されていないことが好ましい。吸収性本体14の吸収体22と重畳する部位に、腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66が伸張状態で固定されていると、吸収体22が腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66の収縮に追従して収縮変形し、漏れが発生する原因となり得るためである。
腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66は、成人用の吸収性物品、乳幼児用の吸収性物品とも5〜30mm間隔で固定することが好ましい。
腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66としては、後述するウエスト伸縮材、タミー伸縮材と同様の伸縮材を好適に用いることができる。固定の方法は特に限定されないが、後述するウエスト伸縮材、タミー伸縮材と同様の固定方法を好適に用いることができる。但し、腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66によって腹外装体60、背外装体62に作用する収縮力はウエスト伸縮材42やタミー伸縮材44によって作用する収縮力に比して小さくなるように構成することが好ましい。収縮力を小さくする手法としては、例えば、細い伸縮材を用いる、収縮力が小さい伸縮材を用いる(天然ゴム等)、固定時の伸張率を小さくする等を挙げることができる。なお、作用する収縮力はこれらの条件のバランスによって決まるため、例えばウエスト伸縮材等より細い伸縮材を用いれば、固定時の伸張率がウエスト伸縮材等より大きくてもよい場合がある。
[1−2]吸収性本体:
図1A〜図1C及び図1Eに示すように、吸収性本体14は、腹外装体60と背外装体62との間に架け渡されるように、腹外装体60及び背外装体62に対して固定されている。
本発明においては、図1Eに示すように吸収性本体14と腹外装体60及び背外装体62とは、腹外装体60及び背外装体62の非接合部68,70の間の領域と吸収性本体14との重畳部が相互に接合された固定部72,74によって固定されていることが好ましい。このように固定することで、腹外装体60の腿前部分及び背外装体62の腿裏部分が吸収性本体14の両側縁に向かって収縮するため、前記腿前部分及び前記腿裏部分を着用者の脚形状に沿った形に変形させることができる。
なお、本発明において、固定部72,74は腿前伸縮材64及び腿裏伸縮材66が収縮する際の起点となる部分である。従って、収縮の起点となる部分が存在する限り、腹外装体60及び背外装体62の非接合部68,70の間の領域と吸収性本体14との重畳部が全面的に接合されている必要はない。例えば、前記重畳部のうち、1)吸収性本体14の両側縁部に相当する部分、2)腹外装体60や背外装体62のレッグ端縁E4,E8近傍の部分、或いは、3)吸収性本体14の両側縁部に相当する部分であって、腹外装体60や背外装体62のレッグ端縁E4,E8近傍の部分のみに固定部72,74が形成されていてもよい。
[2]本発明の他の構成:
以下、本発明の吸収性物品の他の構成について説明する。本発明の吸収性物品は、図1A〜図1Eに示す吸収性物品1Aのように、腹外装体60、背外装体62及び吸収性本体14を必須構成部材として備える。既に説明した構成以外の構成を以下に述べる。
[2−1]腹外装体、背外装体:
腹外装体、背外装体の材質は特に限定されないが、吸収性物品内部の蒸れを防止するべく通気性に優れた素材、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の合成繊維からなる撥水性不織布等により構成することが好ましい。
図1A〜図1Eに示すように、腹外装体60、背外装体62には、腿前伸縮材64及び腿裏伸縮材66に加えて、ウエスト伸縮材42やタミー伸縮材44等の伸縮材を伸張状態で固定することが好ましい。
ウエスト伸縮材42は腹外装体60、背外装体62のウエスト端縁E3,E7に沿って伸張状態で固定されている。「ウエスト端縁に沿って」とは、図1A〜図1Cに示すようにウエスト端縁E3,E7と平行するようにウエスト伸縮材42が配置されていることを意味する。
タミー伸縮材44は着用者の胴周りに相当する部分に線状伸縮材を複数本、直線的に配置する形態がよく用いられる。この形態においても腿裏伸縮材と同様の理由から、図1Bに示すようにタミー伸縮材44が吸収体22の配置部位を横断しないように、伸張状態で固定することが好ましい。
なお、本明細書において、「タミー伸縮材」というときは、腹外装体60及び背外装体62の接合部8(8a,8b)の間の領域に固定されているものを意味し、非接合部68,70の間の領域に固定される伸縮材(即ち、腿前伸縮材64、腿裏伸縮材66)は含まないものとする。
ウエスト伸縮材42、タミー伸縮材44は、例えば腹外装体60、背外装体62を構成する2枚のシート(図示の例ではインナーシート60a,62a、アウターシート60b,62b)の層間又はシートの折り返し部分の層間に挟み込むようにして伸張状態で固定されることが多い。
固定の方法は特に限定されないが、伸縮材、外装体を構成するシートの少なくとも一つにホットメルト接着剤等の接着剤を塗工ないし噴霧し、固定する方法等を挙げることができる。塗工方法としては、例えばスパイラル塗工、スプレー噴霧等を挙げることができる。前記接着の他、熱や超音波等による溶着(ヒートシール等)により固定してもよい。
伸縮材としては、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を好適に用いることができる。
伸縮材は、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させるため、伸張率120〜400%の伸長状態(より好ましくは、伸張率200〜300%の伸長状態)で固定することが好ましい。
なお、「伸張率」とは、伸縮材の非伸張状態の長さに対する、伸張状態の長さの比率(百分率)を示すものとする。即ち、伸縮材の非伸長状態の伸張率は100%であり、その伸縮材を2倍に伸張した場合の伸張率は200%となる。
[2−2]吸収性本体:
「吸収性本体」とは、例えば図1B、図1D及び図1Eに示すように、吸収体22が内包された吸収パッドであり、着用者の股下側を被包する部材である。
また、「吸収パッド」とは、例えば図1D及び図1Eに示すように吸収体22、トップシート18及びバックシート20が一体的に構成されたパッド状の部材を意味する。通常、図1Dに示すように、吸収体22の表面(吸収性物品の装着時において着用者の肌側に位置する面)にトップシート18、吸収体22の裏面(吸収性物品の装着時において着用者の着衣側に位置する面)にバックシート20が配置され、トップシート18とバックシート20との層間に吸収体22が配置された構造とすることが多い。
図1D及び図1Eに示す吸収性物品1Aには、吸収体22の周縁部においてトップシート18とバックシート20が貼り合わされることによって、トップシート18とバックシート20の層間に吸収体22が内包された形態の吸収性本体14が用いられている。この吸収性本体14は吸収体22、トップシート18及びバックシート20の他、後述する立体ギャザー26も一体的に構成された吸収性本体の例である。
[2−2A]吸収体:
吸収体は、着用者の尿等を吸収し保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。前記吸収性材料としては、例えばフラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。前記フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、前記SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、前記親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体としては、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させてもよいし、複数のマットの層間に層状に配置して用いてもよい。なお、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するために、吸収体全体を親水性シートによって被包しておくことが好ましい。図1D及び図1Eに示す吸収性物品1Aは親水性シートである上ティシュ54及び下ティシュ56によって吸収体22全体を被包した例である。
吸収体は、目的に応じて矩形状、砂時計型等の所望の形状に成形されたものを用いればよい。図1B、図1D及び図1Eに示す吸収性物品1Aは、矩形状の吸収体22を用いた例である。
[2−2B]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面(吸収性物品の装着時に着用者の肌と対向する側の面)を被覆するように配置されるシート材である。着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
前記液透過性材料としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
前記不織布としては、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。前記親水化処理は、不織布の原綿に対して界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは「少なくとも一部」が液透過性材料によって構成されている。その位置については特に限定されないが、平面視した場合に股下部における吸収体の配置位置と重畳する部分が液透過性材料により構成されていることが好ましい。
[2−2C]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(吸収性物品の装着時に着用者の肌と背向する側の面)を被覆するように配置されるシート材である。バックシートは、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体に吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の配置位置をカバーするようにバックシートが配置されていることが好ましい。
前記液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されたフィルムであり、液不透過性ではあるが透湿性を有する。従って、防漏性を確保しつつ吸収性物品内部の蒸れを防止することができる。
本発明の吸収性物品においては、吸収性本体の股下部が腹外装体又は背外装体で被包されず外部に露出することになる。従って、図1C及び図1Eに示すように吸収性本体14のバックシート20の外表面側にカバーシート24を貼り合わせる形態とすることが好ましい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
図1Eに示す例では、バックシート20の外表面全体にカバーシート24を貼り合わせている。但し、バックシート20の外表面のうち腹外装体60及び背外装体62で被包されず、外部に露出する部分のみにカバーシート24を貼り合わせてもよい。このような構成は、バックシート20と腹外装体60及び背外装体62との間に介在するシートを減らすことができる。従って、バックシート20に図柄等が付されている場合に、腹外装体60及び背外装体62を通してその図柄等を視認し易くなり、デザイン性が向上する点で好ましい。
[2−3]立体ギャザー:
本発明の吸収性物品は、図1B及び図1Dに示すように、撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された左右一対の立体ギャザー26(26a,26b)を備えていることが好ましい。
立体ギャザーは、従来の吸収性物品に準じて構成することができる。例えば図1Dに示すように、吸収性本体14に対して立体ギャザー26形成用の撥水性シート32を別途付設し、吸収性本体14と一体的に立体ギャザー26を構成する形態が多く用いられる。
この場合、図1Dに示すように撥水性シート32の層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定すればよい。撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により得られた不織布シート、特に防水性が高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが好ましい。
なお、図1B及び図1Dに示すように、吸収性物品1Aには立体ギャザー伸縮材36に加えて立体ギャザー26の両側縁に側縁伸縮材38を配置している。このように側縁伸縮材38を配置すると、腿前伸縮材64、側縁伸縮材38及び腿裏伸縮材66が一体となって着用者の脚周りに対してフィットするため、フィット性が向上するという利点がある。
立体ギャザーの種類としては、内倒しギャザー、外倒しギャザー、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成したC折りギャザーやZ折りギャザー等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において、例えば、図1B及び図1Dに示す立体ギャザー26のような内倒しギャザーが好ましい。
[3]本発明の製造方法:
以下、本発明の吸収性物品の製造方法について、図4を参照しながら工程ごとに説明する。図4は図1A〜図1Eに示す吸収性物品1Aの製造方法を工程毎に示したものである。なお、作図の都合上、図4においては腿前伸縮材連続体Er1、腿裏伸縮材連続体Er2、ウエスト伸縮材連続体Er3,Er4及びタミー伸縮材連続体Er5,Er6の一部を捨象している。
[3−1](A)工程:
図4に示すように(A)工程P1は帯状不織布であるアウターシート連続体S1を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁E9に沿って、長尺伸縮材である腿前伸縮材連続体Er1を配置していき、次いで、アウターシート連続体S1と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体S2を貼り合わせていくことにより、腹外装体連続体80を形成する工程である。
具体的には、アウターシート連続体S1に接着剤を塗工し、アウターシート連続体S1のレッグ端縁に相当する端縁E9と平行するように伸張状態の腿前伸縮材連続体Er1を配置していき、アウターシート連続体S1の表面にインナーシート連続体S2を貼り合わせる。これにより、アウターシート連続体S1とインナーシート連続体S2の層間に腿前伸縮材連続体Er1が伸張状態で固定された腹外装体連続体80を得る。
接着剤を塗工する方法に特に制限はない。例えば、シム塗工のような接触塗工、カーテン塗工のような非接触塗工のいずれでも行うことができる。
図4に示すように、腿前伸縮材連続体Er1を伸張状態で固定するのと同時に、ウエスト伸縮材連続体Er3及びタミー伸縮材連続体Er5を伸張状態で固定してもよい。
[3−2](B)工程:
図4に示すように、(B)工程P2は、帯状不織布であるアウターシート連続体S3を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁E10に沿って、長尺伸縮材である腿裏伸縮材連続体Er2を配置していき、次いで、アウターシート連続体S3と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体S4を貼り合わせていくことにより、背外装体連続体82を形成する工程である。
具体的には、アウターシート連続体S3に接着剤を塗工し、アウターシート連続体S3のレッグ端縁に相当する端縁E10と平行するように伸張状態の腿裏伸縮材連続体Er2を配置していき、アウターシート連続体S3の表面にインナーシート連続体S4を貼り合わせる。これにより、アウターシート連続体S3とインナーシート連続体S4の層間に腿裏伸縮材連続体Er2が伸張状態で固定された背外装体連続体82を得る。この例では腿裏伸縮材連続体Er2を伸張状態で固定するのと同時に、ウエスト伸縮材連続体Er4及びタミー伸縮材連続体Er6を伸張状態で固定している。
[3−3](C)工程:
図4に示すように、(C)工程P3は腹外装体連続体80と背外装体連続体82とをレッグ端縁に相当する端縁E9,E10同士が隣り合うように送り出し、吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体14を、腹外装体連続体80と背外装体連続体82との間に架け渡すように、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82に対して間欠的に固定していくことにより、固定体84を形成する工程である。
吸収性本体14の固定は、ホットメルト接着剤等の接着剤により行うことができる。
なお、吸収性本体14は、図1D及び図1Eに示すように、バックシート20の上面に、親水性シート(上ティシュ54、下ティシュ56)に包まれた吸収体22を配置し、更にその上面にトップシート18を配置し、吸収体22の周縁部をトップシート18とバックシート20とで挟み込むように封着することによって形成することができる。図1D及び図1Eに示す吸収性本体14は別途、撥水性シート32を貼り合わせることにより、一対の立体ギャザー26を形成している。これらの工程は、各々の部材の構成材料として長尺のシート材を用いることにより、連続的な製造工程により製造することができる。
接合部をファスニング部材で形成する場合には、(C)工程において、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82のウエスト端縁に相当する端縁E11,E12側の領域に、腹外装体連続体80と背外装体連続体82を止め付けるファスニング部材を固定し、当該ファスニング部材により腹外装体連続体80と背外装体連続体82を接合する接合部を形成するとともに、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82のレッグ端縁に相当する端縁E9,E10側の領域はファスニング部材を固定することなく非接合部を形成すればよい。
また、(C)工程は、吸収性本体14と腹外装体連続体80及び背外装体連続体82とを腹外装体及び背外装体の非接合部に相当する部分の間の領域と吸収性本体14との重畳部において相互に接合して固定部を形成することにより、固定体を形成するものであることが好ましい。
これにより、図1Eに示すような吸収性本体14と腹外装体60及び背外装体62とが、腹外装体60及び背外装体62の非接合部68,70の間の領域と吸収性本体14との重畳部において相互に接合された固定部72,74によって固定された吸収性物品1Aを得ることができる。具体的には、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82の該当部分にホットメルト接着剤等の接着剤を塗工し、吸収性本体14を固定すればよい。
[3−4](D)工程:
図4に示すように、(D)工程P4は腹外装体連続体80のウエスト端縁に相当する端縁E11と背外装体連続体82のウエスト端縁に相当する端縁E12とが一致するように固定体84を折り畳み、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82のウエスト端縁に相当する端縁E11,E12側の領域に、腹外装体連続体80と背外装体連続体82を接合する接合部8(8a,8b)を形成するとともに、腹外装体連続体80及び背外装体連続体82のレッグ端縁に相当する端縁E9,E10側の領域は腹外装体連続体80と背外装体連続体82を接合することなく非接合部68,70を形成することによって、吸収性物品連続体86を形成する工程である。
図4に示す例では、折り畳まれた固定体84のうち、間欠的に固定された吸収性本体14の間隙部をヒートシールで2本1組のライン状に接合することで接合部8を形成し、吸収性物品連続体86を形成している。
[3−5](E)工程:
図4に示すように、(E)工程P5は、吸収性物品連続体86を接合部8に沿って切り離し、複数の吸収性物品1Aを得る工程である。
図4に示す例では、吸収性物品連続体86を2本1組のライン状の接合部8(8a、8b)の間の部分で切り離すことにより、複数の吸収性物品1Aを得ている。
本発明の吸収性物品は、乳幼児用、成人用の吸収性物品として好適に用いることができる。
1A,100A,100B:吸収性物品、2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、8,8a,8b:接合部、10:ウエスト開口部、12,12a,12b:レッグ開口部、14:吸収性本体、16:外装体、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、24:カバーシート、26,26a,26b:立体ギャザー、32:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、40:、42:ウエスト伸縮材、44:タミー伸縮材、54:上ティシュ、56:下ティシュ、60:腹外装体、62:背外装体、64:腿前伸縮材、66:腿裏伸縮材、68,70:非接合部、72,74:固定部、76,78:孔、80:腹外装体連続体、82:背外装体連続体、84:固定体、86:吸収性物品連続体、E1,E2:側縁、E3:ウエスト端縁、E4:レッグ端縁、E5,E6:側縁、E7:ウエスト端縁、E8:レッグ端縁、E9,E10:レッグ端縁に相当する端縁、E11,E12:ウエスト端縁に相当する端縁、S1:アウターシート連続体、S2:インナーシート連続体、S3:アウターシート連続体、S4:インナーシート連続体、Er1:腿前伸縮材連続体、Er2:腿裏伸縮材連続体、Er3,Er4:ウエスト伸縮材連続体、Er5,Er6:タミー伸縮材連続体、P1:(A)工程、P2:(B)工程、P3:(C)工程、P4:(D)工程、P5:(E)工程。

Claims (6)

  1. シート体からなり、着用者の腹側を被包する腹外装体と、シート体からなり、着用者の背側を被包する背外装体と、吸収体が内包された吸収パッドであり、着用者の股下側を被包する吸収性本体と、を備え、
    前記吸収性本体は、前記腹外装体と前記背外装体との間に架け渡されるように、前記腹外装体及び前記背外装体に対して固定され、
    前記腹外装体及び前記背外装体の側縁部のうちウエスト端縁側の領域には両部材の側縁部同士を接合する接合部が形成されるとともに、レッグ端縁側の領域には両部材が接合されていない非接合部が形成されており、
    前記腹外装体の前記非接合部の間の領域に、その左右方向に向かって腿前伸縮材が伸張状態で固定されるとともに、前記背外装体の前記非接合部の間の領域に、その左右方向に向かって腿裏伸縮材が伸張状態で固定されている吸収性物品。
  2. 前記吸収性本体と前記腹外装体及び前記背外装体とは、前記腹外装体及び前記背外装体の前記非接合部の間の領域と前記吸収性本体との重畳部が相互に接合された固定部によって固定されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記接合部が、両部材の側縁部同士を止め付けるファスニング部材によって形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 帯状不織布であるアウターシート連続体を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁に沿って、長尺伸縮材である腿前伸縮材連続体を配置していき、
    次いで、前記アウターシート連続体と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体を貼り合わせていくことにより、腹外装体連続体を形成する(A)工程と、
    帯状不織布であるアウターシート連続体を送り出し、そのレッグ端縁に相当する端縁に沿って、長尺伸縮材である腿裏伸縮材連続体を配置していき、
    次いで、前記アウターシート連続体と重畳させるように帯状不織布であるインナーシート連続体を貼り合わせていくことにより、背外装体連続体を形成する(B)工程と、
    前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体とをレッグ端縁に相当する端縁同士が隣り合うように送り出し、
    吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体を、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体との間に架け渡すように、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体に対して間欠的に固定していくことにより、固定体を形成する(C)工程と、
    前記腹外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁と前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁とが一致するように前記固定体を折り畳み、
    前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁側の領域に、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合する接合部を形成するとともに、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のレッグ端縁に相当する端縁側の領域は前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合することなく非接合部を形成することによって、吸収性物品連続体を形成する(D)工程と、
    前記吸収性物品連続体を前記接合部に沿って切り離し、複数の吸収性物品を得る(E)工程を備えた、吸収性物品の製造方法。
  5. 前記(C)工程が、前記吸収性本体と前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体とを前記腹外装体及び前記背外装体の前記非接合部に相当する部分の間の領域と前記吸収性本体との重畳部において相互に接合することにより、前記固定体を形成するものである請求項4に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記(D)工程が、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のウエスト端縁に相当する端縁側の領域に、前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を止め付けるファスニング部材を固定し、当該ファスニング部材により前記腹外装体連続体と前記背外装体連続体を接合する前記接合部を形成するとともに、前記腹外装体連続体及び前記背外装体連続体のレッグ端縁に相当する端縁側の領域は前記ファスニング部材を固定することなく前記非接合部を形成するものである請求項4又は5に記載の吸収性物品の製造方法。
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