JP2011201427A - 索道の原動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
永久磁石同期電動機と減速機構を一体構造にした原動機で索条を捲き掛けた原動滑車を回転駆動することで、索道の原動装置の構造を小型化する。
【解決手段】
索道施設で索条2を捲き掛けた原動滑車5を回転駆動する原動機3の構造を内周に複数の固定コイル35a,35a,…等配した第1ステータ35と、同様にして固定コイル37a,37a,…等配した第2ステータ37を、両ステータの固定コイルが平面視で円周上に等間隔に配置するように固定し、該第1ステータ35と第2ステータ37と対抗する永久磁石41,41,…を外周に設けたローター40を駆動軸45に固定して、永久磁石式同期電動機を構成する。さらに駆動軸45と原動機出力軸4との間に遊星減速機構を構成して駆動軸45の回転速度を減速して原動機出力軸4へ伝達する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、索条に搬器を咬着懸垂させて、該索条の移動に伴い搬器を運行する索道施設で、該索条を滑車に捲き回して、駆動するための索道の原動装置に関するものである。
搬器を握索機で咬着懸垂した索条101を循環移動するための従来の原動装置100の構成は、図6で示すように、停留場に立設したコラム111,112間に水平に渡架した原動フレーム102上には索道線路方向に電動機103と減速機105を直列に配列して、電動機103の出力軸と減速機105の入力軸とを自在継手110を介して連結する。また、前記した減速機105の入力軸には同軸上にブレーキディスク109を固着して、かかるブレーキディスク109に作用する制動機104を配備する。次に、前記した減速機105の出力軸105aの端部には原動滑車106を嵌着して索条101を捲き掛ける。また、かかる原動滑車106の上下両面には円環状の平滑なディスク面106aを形成して、前記原動フレーム102の下面側に別の制動機107を装着し、前記原動滑車106のディスク面106aを上下方向に咬着して索条101、即ち、搬器の制動動作が行われる。
つぎに、制動停止した搬器の運転を再開する場合には、運転係員が停留場の運転盤に備えた起動押釦(図示せず。)を押すと制動機104が咬着していた減速機105の入力軸に同軸上に設けたブレーキディスク109を開放するのと同時に、電動機103が起動して高速で回転し、自在継手110を介して減速機105の入力軸に電動機103の回転が伝達され、さらに減速されて出力軸に嵌着した原動滑車106が回転する。こうして、原動滑車106に捲き掛けられた索条101が循環移動して搬器の運行が行われる。この時、移動する索条101は索受装置108,108で支承誘導されて回転する原動滑車106から外れないようにしている。
この様な、従来の原動装置100では、高速で回転する電動機103の回転を所定の搬器の運転速度にまで減速するための減速機105を原動フレーム102上へ配置するため、該原動フレーム102は平面視で減速機105を配置するための面積が必要になり、従って、原動装置100の全体構成が大きくなり、製作、施工、保守の点で、経済性、作業性の向上が課題になっていた。
さらに、上記課題を解決するために、図7で示すような原動装置120の構成にする。即ち、一方の停留場にコラム131,132を索道線路方向に立設し、この間に原動フレーム122を渡架させて支承する。該原動フレーム122の上面には電動機フレーム126を固着し、積層して電動機127を装着する。
該電動機127の構造は図7,図8で示すように筒状のハウジング127の内周壁面に一次側ステータ128,128,…を等間隔に配列して巡らす。次に、このハウジング127の同心位置には前記した一次側ステータ128,128,…に対応して外周部に二次側導体129a,129a,…を貼着したローター129を電動機軸129bで回転可能に枢着する。他方、原動フレーム122には滑車軸133を垂直方向に回転可能に枢着し、この滑車軸133の原動フレーム122より下方側に延出した端部に原動滑車125を嵌着し、また原動フレーム122より上方側に延出した電動機フレーム126に囲まれる位置にブレーキディスク124を嵌着し、このブレーキディスク124に作用する制動機123を前記した電動機フレーム126の側面に装着する。次に、前記した電動機127のローター129の電動機軸129bと滑車軸133とを垂直同芯線上に並ぶようにして自在接手135で接続する。こうした構造の電動機127に制御装置から低周波数の電源が供給されてると、原動滑車125が従来の原動滑車と同じ回転速度で例えば矢印134の方向にを回転して、該原動滑車125へ捲き掛けらた索条121が索受装置130,130で支承されて所定の速度で線路中を循環移動するようにしたものである。
特開平05−345564号 公報
以上で説明した原動装置の構図は、筒状のハウジング127aの内周壁面に一次側ステータ128,128,…を等間隔に配列して巡らす。次に、このハウジング127aの同心位置には前記した一次側ステータ128,128,…に対応して外周部に二次側導体129a,129a,…を貼着したローター129を回転可能に枢着する。このローター129には索条121を捲き掛けた原動滑車125を滑車軸133で軸接して回転させる様にした構造のものであるが、実際には商用電源である3相50Hzまたは60Hzの交流電源から原動滑車125を搬器の運行速度である10rpm程度で回転させるには一次側ステータ128,128、…と二次側導体129a,129a,…とを相当数配置せねばならず装置が大型になり現実的ではなかった。さらに、線路長が長くなった場合に必要となる予備駆動装置を設けた場合の構造や構成が示されていなかった。
本発明は、上記したように原動装置が大型(大径)にならず、予備原動機が必要な場合にも、予備原動機で駆動可能な永久磁石式同期電動機の構成を組込んだ索道の原動機を提供することを目的とする。
そして、本発明は上記目的を達成するために、前記索条を捲き掛けた原動滑車を回転駆動する原動機は、内周縁に複数の固定コイルを等配して具えてリング状に形成した第1ステータと、該第1ステータと同様に内周縁に複数の固定コイルを等配して具えて、第1ステータと円周方向に相対的に位置変更可能に積層した第2ステータと、前記、第1ステータの固定コイルおよび第2ステータの固定コイルに対抗させて、複数の永久磁石を外円周部に配置したローターと、該ローターを同軸上に嵌着した駆動軸と、該駆動軸の一端部に嵌着した太陽歯車と、該太陽歯車と噛み合う複数の遊星歯車を具えた前記駆動軸と同軸上に回転可能に軸支した出力軸と、該複数の遊星歯車が噛み合う内歯歯車を形成し、前記第1および第2ステータと同軸上に配置したリング歯車とよりなり、前記第1ステータおよび第2ステータとローターとで多極の永久磁石同期電動機を構成し、更に、ローターを嵌着した駆動軸と出力軸との間に遊星減速機構を構成し、該出力軸には前記索条を捲き掛けた原動滑車を接続し、所定の回転速度で駆動するようにする。
さらに、積層した第1ステータの固定コイルと第2ステータの固定コイルの相互位置をローターの回転方向に変位させてステータ側の極数を変更可能な構成にする。
さらに、前記ローターには内歯歯車を形成したリング歯車を同心上に具え、該リング歯車と噛み合う歯車を一端に嵌着し他端部に傘歯車を嵌着した水平方向に回転する予備駆動軸と、該予備駆動軸の傘歯車に噛み合う、傘歯車を一端部に嵌着した鉛直方向に回転する予備駆動入力軸とを具えるようにする。
さらに、固定した前記第1ステータおよび第2ステータと回転する駆動軸との間には一方向クラッチを動作可能に装着する。
上記したように、本発明の索道の原動機は、従来の別置きにしていた電動機に替えて、原動機側に多極の永久磁石式同期電動機の構造を組み込み、さらに、永久磁石式同期電動機の駆動軸と、原動滑車に接続する出力軸との間に、遊星減速機構を構成して、原動滑車の所定回転速度を確保する構造にしている。即ち、従来の電動機と減速機とを一体構造にすることで、原動装置をより小型化できる効果がある。
また、予備原動機による原動機の回転駆動も可能にし、さらに、ローターで回転する駆動軸と、固定された第1ステータ、第2ステータの間に一方クラッチを動作可能に介装することで、従来の原動装置と同じ、安全性も確保できる効果も有している。
本発明の原動機を備えた原動緊張装置の側面図 本発明の原動機を備えた原動緊張装置の正面図 本発明の原動機を備えた原動緊張装置の平面図 本発明の原動機の構造を示す断面図 予備原動機による運転を行うための入力軸と継手の連結関係を示す部分詳細図 従来の電動機を用いた原動装置の側面図 従来のリニアモータ式電動機を用いた原動装置の一部断面にした側面図 図7のリニアモータ式電動機の構図を説明する断面視平面図
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1は、索道の一方の停留場に配備した原動緊張装置1の側面図、図2は図1の正面図、図3は図1の平面図である。一方の停留所の所定位置にはコンクリート構造のコラム80を立設する。かかるコラム80の上面には原動緊張枠19をアンカーボルトで固定する。また、コロを用いた2組の前摺動ガイド25a,25aと2組の後摺動ガイド25b,25bとを四隅に配置する。さらに、線路方向に伸縮する緊張シリンダー26の固定側(ヘッド側)端部を連結する。
つづいて、側面視で顎状に形成した摺動フレーム18を底面の両側を、上記した原動緊張枠19に設けた、2組の前摺動ガイド25a,25aと2組の後摺動ガイド25b,25bとで線路方向に移動可能に支承誘導するようにする。また、摺動フレーム18の線路側の端部は前記した原動緊張枠19に固定側(ヘッド側)を連結した緊張シリンダー26の移動側(ロッド側)と連結する。
さらに、摺動フレーム18の側端部には上軸受7と下軸受8とを取付、原動滑車5を嵌着した滑車軸6を、該上軸受7と下軸受8とで原動滑車5をくわえるようにして枢軸する。
つぎに、上記した摺動フレーム18の上面には平面視で略長方形状の原動フレーム17を長手方向のほぼ中央位置付近で上下方向に弾性変位する支持部材17aで支承する。そして、かかる原動フレーム17の上面には本発明に係わる原動機3と予備原動機16および制動機油圧ユニット29を索道の線路方向に並べて配備する。原動機3は原動滑車5を嵌着した滑車軸6と同心上に上下に設置して、かかる原動機3側の原動機出力軸4と滑車軸6とを出力軸カップリング9で接続する。尚、駆動力の伝達に係わる詳細な構造ないし動作については後述する。
さらに、摺動フレーム18の上部でには、平面視で原動滑車5の外縁に略沿うように 「ハ」の字状で滑車径とほぼ同じ幅の角型鋼管で形成したアーム20を取り付ける。そして、図2に示す様にして両端部には2輪誘導索受装置21,22とを縣架する。続いて、平面視で2輪誘導索受装置21,22の線路中心へ向かう内側には原動滑車5の中心へ向かう方向に制動機23、24を平面視で索道中心に対して対称とな位置に取り付ける。該制動機23、および制動機24は上記した原動フレーム17に設置した制動機油圧ユニット29から圧油が供給されて開閉動作する。この動作で制動機23と制動機24が原動滑車5の上円周部に設けられた円環状のブレーキディスク5aを上下から咬着して原動滑車5の回転、即ち索条2の移動を制動する。
また、図1および図3で示すように原動緊張枠19と摺動フレーム18との間であって、その片側には移動電線案内装置28を設けて、制御装置(図示なし)から原動機3への給電線、制御線の案内誘導を行うようにする。その他、図1で示すよに摺動フレーム18の線路側の端部にはストッパー27を取り付けるようにする。
つづいて、本発明に係わる原動機3の構造と、予備原動機16により原動機3を介して原動滑車5を回転駆動させる構造と動作について説明する。
図1〜図5に示すように、原動フレーム17には皿状のベース30を設置する。つづいて、外径が同径でリング状に形成した第1ハウジング31、内歯を形成したリング歯車32、第2ハウジング33、第3ハウジング34、第4ハウジング36、押さえリング38、上蓋39を上方に向けて積層して固定する。
この時に、第2ハウジング33と第3ハウジング34の間にはスラスト軸受47とシール49を中心部に挿着した皿状の軸受ハウジング47を同軸上に狭着する。さらに、第3ハウジング34には複数(例えば24個)の固定コイル35a,35a,…を円周上に等配して具えた円環状の第1ステータ35を同軸状に内装し、上部の第4ハウジング36で押さえ固定する。同様にして、第4ハウジング36には複数(例えば24個)の固定コイル37a,37a,…を円周上に等配して具えた第2ステータ37を同軸上に内装し、上部の押さえリング38で上方から押さえて固定する。
この時、平面視で第1ステータ35に等配して具えた固定コイル35a,35a,…と第2ステータ37に等配して具えた固定コイル37a,37a,…の両方で円周を等分割するように円周上で位相を替えて固定する。従って、例えば第1ステータ35の固定コイル35a,35a,…の数が24個で、第2ステータ37の固定コイ37a,37a,…ルが24個の場合に平面視で円周を固定コイル35a,35a,…と、固定コイル37a,37a,…で48分割するようにする。さらに、第1ステータ35と第2ステータ37を同一形状、同一構造にすることで共通部品にすることも可能であり、固定コイルを具えたステータの積層する数を変更することはもちろん可能である。
さらに、上記したベース30の底面には下方に向けて、スラスト軸受54と二組のラジアル軸受55,55を同軸上に内挿した軸受ハウジング56を装着し、原動機出力軸4を回転可能に枢軸する。その後、軸受ハウジング56の下端部から下方に位置するラジアル軸受55を軸受押え57で固定する。
上記した原動機出力軸4の上部には水平方向にアーム4a,4a,…を突出して形成し、遊星歯車52,52,…を軸53,53,…で水平方向に回転可能に枢軸する。その際、該遊星歯車52,52,…を、前記したリング歯車32および後記する駆動軸45の下方部にキー51で固定した太陽歯車50とに噛み合わせて遊星減速機構を構成する。また、駆動軸45に固定した前記太陽歯車50の下部を原動出力軸4の上部に挿着したラジアル軸受59で回転可能に支承する。
また、上記した駆動軸45は前記した第2ハウジング33と第3ハウジング34とで狭持した軸受ハウジング47のスラスト軸受48で軸方向の荷重を回転可能に支承する。また、挿着したシール49で上方へ潤滑油の浸入を防止する。また該駆動軸45の上端部は上蓋39の中心部に取り付けた軸受ハウジング44に挿備した二組のラジアル軸受43,43で枢軸する。さらに、該軸受ハウジング44と駆動軸45との間で動作可能なように駆動軸45の頂部にバックストップ(一方クラッチ)72を装着する。
つづいて、上記のように枢軸した駆動軸45の中間部には、外周縁に複数の永久磁石41,41,…を等配して装着したローター40をキー46で固定する。この時、鉛直方向で前記した第1ステータ35の固定コイル35a,35a…、および第2ステータ37の固定コイル37a,37a,…を跨る位置に対抗した高さの位置に永久磁石41,41,…が対抗する様にしてローター40を駆動軸45に固定する。
つぎに、予備原動機16による駆動に係わる部分について説明する。永久磁石41,41,…を装着したローター40の上端部には内歯歯車を形成したリング歯車42を具える。かかるリング歯車42と噛み合う歯車63を固定し、上部に傘歯車60aを形成した予備駆動軸60を上蓋に取り付けた軸受ハウジング61に装着したスラスト軸受62aと二組のラジアル軸受62b,62bとで鉛直方向に枢軸する。
また、前記した予備駆動軸60を枢軸した軸受ハウジング61の近傍であって、上蓋39の上面には軸受ハウジング64を上方に突出して設け、二カ所に装着したラジアル軸受67,67で前記予備駆動軸60に形成した傘歯車60aと噛み合う傘歯車65を一端部に固定した入力軸66を水平方向に回転可能に枢軸する。
また、入力軸66の傘歯車65を固定した側とは反対側の端部には継手68を構成する。かかる継手68の構造はフランジリング69を入力軸66へ二組のラジアル軸受70,70で回転可能に支承する。さらにフランジリング69のボス部69aには複数のセットシュー71,71を軸芯方向(ラジアル方向)に螺着する。こうして、該セットシュー71、71を入力軸66の外周面に押圧するとフランジリング69と該入力軸66とは連結されて一体で回転する。逆に、セットシュー71、71を緩めて入力軸66の外周面から離れると、フランジリング69と入力軸66の連結関係が解除される。
次に、図1、図4で示すように、予備原動機16の出力軸は(図示なし)油圧クラッチ15の入力軸に連結する。かかる油圧クラッチ15の出力軸にはプーリー12を取り付ける。尚、前記油圧クラッチ15はブラケット14に装備する。該ブラケット14には前記プーリー12と上下に並行してテンションプーリー11を回転可能に取り付ける。そして、油圧クラッチ15側のプーリー12とテンションプーリー11との間には複数のベルト13,13,…を捲き掛ける。さらに、テンションプーリー11と、前記した原動機3に設けた入力軸66に断続可能に枢着した継手68を構成するフランジリング69とを自在継手(ユニバーサルジョイント)10で連結する。
上記ように構成した本発明の索道の原動機3の作用ないし、動作を説明する。図4で示すように、原動機3の固定側に設けた第1ステータ35の固定コイル35a,35a,…と、第2ステータ37の固定コイル37a,37a,…へ制御装置(図示なし)から所定の方法で給電すると、その箇所に磁力が発生し、第1ステータ35および第2ステータ37と同軸上に回転可能に枢支された駆動軸45へキー46で回転方向に固定されたあローター40の外周面に固着された永久磁石41,41,…が給電された第1ステータ35の固定コイル35a,35a,…と第2ステータ37の固定コイル37a,37a,…回転方向に引き寄せられてローター40で回転駆動力が発生する。
従って、該ローター40をキー46で固定した駆動軸45も所定の速度で回転する。さらに、該駆動軸45の下部へキー51で回転方向を固定した太陽歯車50が回転する。該太陽歯車50には原動機出力軸4の上部に水平方向へ突出して形成したアーム4a,4a,…に同じ円周上で等間隔に軸53,53,…で枢着した遊星歯車52,52,…が噛み合う。同時に、該遊星歯車52,52,…は第1ステータ35および第2ステータ37と同軸上に固定され、内歯が形成されたリング歯車とも噛みあわせる。
即ち、駆動軸45に固定した太陽歯車50と原動機出力軸4のアーム4a,4a,…へ軸53,53,…で回転可能に枢軸された遊星歯車52,52,…及び、第1ステータ35及び第2ステータ37と同軸上に固定されリング歯車32との間で遊星減速機構を構成する。従って、ローター40で回転駆動する駆動軸45の回転速度は該遊星減速機構で減速させて原動機出力軸4へ伝達する。
次に、原動機出力軸4の回転駆動力は継手58を介して滑車軸6へ伝達される。こうして、滑車軸6へ固定された原動滑車5が所定の速度で水平方向に回転する。該原動滑車5へは搬器(図示なし)が所定の間隔で握索機により懸垂された索条2が捲き掛けられており、前記原動滑車5の回転速度で索条2および搬器が索道線路中を移動する。尚、図3の平面図で示すように、索条2は原動滑車5の近傍の捲き掛け開始側位置と終了位置には、各々2輪誘導索受装置21と2輪誘導索受装置22を設けて原動滑車5から脱索しないように誘導されている。
次に、本発明の原動機3への給電が何らかの異常で不可能になり、予備原動機16によ運転する場合につてい説明する。まず、図4で示す原動機3の上部より予備原動機16側に突出した入力軸66と継手68との間に介装されたセットシュー71,71で連結する。
前記した入力軸66に連結した継手68と予備原動機16側のテンションプーリー11とは自在継手10で連結する。該テンションプーリー11は同じブラケット14に取り付けられた油圧クラッチ15の出力軸に嵌着されたプーリー12と複数のベルト13,13,…で連結されている。また、予備原動機16の出力軸は油圧クラッチ15に接続されている。
こうして、予備原動機(予備エンジン)16を起動して回転速度を上昇させると油圧クラッチ15が動作して出力軸に接続したプーリー12の回転が除々に上昇し、さらにベルト13,13,…を介してテンションプーリー11が回転し、自在継手10により原動機3側の継手68接続した入力軸66が回転する。
該水平に軸支された入力軸66の先端部に固定された傘歯車65と上蓋39へ鉛直方向に軸支された予備駆動軸60の上端部に形成した傘歯車60aとが噛み合っており、入力軸66から予備駆動軸60へ回転軸線が水平方向から鉛直方向こ変更され、回転駆動力が伝達される。
つづいて、前記予備駆動軸60の下端部には歯車63が取付けれて、ローター40の上端部に取付られた内歯を形成したリング歯車42に噛み合っている。従って、前記予備駆動軸60の回転駆動力が歯車63とリング歯車42でローター40へ伝達されてる。以降は前記した原動機3への給電が正常に行われる場合と同じように、ローター40を取り付けた駆動軸45が回転し、さらに遊星減速機構により該回転が低速に減速されて原動機出力軸4が回転駆動し、さらに継手58で滑車軸6に伝達されて索条2を捲き掛けた原動滑車5が回転して搬器が運行される。こうして不時、原動機3への給電が停止した場合に、予備原動機(予備エンジン)16で搬器が線路中を運行する。
また、駆動軸45の上端部にはバックストップ(一方クラッチ)72を取付、上蓋39の軸芯の上方に突出した駆動軸45を枢軸した軸受ハウジング44に係脱可能な構成にして駆動軸45、即ち、原動滑車5が逆転防止させる機能も備えている。
1 原動緊張装置
2 索条(ロープ)
3 原動機
4 原動機出力軸
4a,4a,… アーム
5 原動滑車
5a ブレーキディスク
6 滑車軸
7 上軸受
8 下軸受
9 出力軸カップリング
10 自在継手(ユニバーサルジョイント)
11 テンションプーリー
12 プーリー
13,13,… ベルト
14 ブラケット
15 油圧クラッチ
16 予備原動機(予備エンジン)
17 原動フレーム
17a 支持部材
18 摺動フレーム
19 原動緊張枠
20 アーム
21 2輪誘導索受装置
22 2輪誘導索受装置
23 制動機
24 制動機
25a,25a 前摺動ガイド
25b,25b 後摺動ガイド
26 緊張シリンダー
27 ストッパー
28 移動電線案内装置
29 制動機油圧ユニット
30 ベース
31 第1ハウジング
32 リング歯車
33 第2ハウジング
34 第3ハウジング
35 第1ステータ
35a,35a,… 固定コイル
36 第4ハウジング
37 第2ステータ
37a,37a,… 固定コイル
38 押えリング
39 上蓋
40 ローター
41,41,… 永久磁石
42 リング歯車
43 ラジアル軸受
44 軸受ハウジング
45 駆動軸
46 キー
47 軸受ハウジング
48 スラスト軸受
49 シール
50 太陽歯車
51 キー
52,52,… 遊星歯車
53,53,… 軸
54 スラスト軸受
55 ラジアル軸受
56 軸受ハウジング
57 軸受押え
58 継手
59 ラジアル軸受
60 予備駆動軸
60a 傘歯車
61 軸受ハウジング
62 軸受ハウジング
62a スラスト軸受
62b,62b ラジアル軸受
63 歯車
64 軸受ハウジング
65 傘歯車
66 入力軸
67,67 ラジアル軸受
68 継手
69 フランジリング
69a ボス部
70,70 ラジアル軸受
71,71 セットシュー
72 バックストップ(一方クラッチ)
80 コラム
100 原動装置
101 索条
102 原動フレーム
103 電動機
104 制動機
105 減速機
105a 出力軸
106 原動滑車
106a ディスク面
107 制動機
108,108 索受装置
109 ブレーキディスク
110 自在継手
111,112 コラム
120 原動装置
121 索条
122 原動フレーム
123 制動機
124 ブレーキディスク
125 原動滑車
126 電動機フレーム
127 電動機
127a ハウジング
128,128,… 一次側ステータ
129 ローター
129a,129a,… 二次側導体
129b 電動機軸
130,130 索受装置
131,132 コラム
133 滑車軸
134 矢印
135 自在継手

Claims (4)

  1. 搬器を懸垂した索条が両端の停留場に枢設した滑車間を移動する索道において、前記索条を捲き掛けた原動滑車を回転駆動する原動機は、内周縁に複数の固定コイルを等配して具えてリング状に形成した第1ステータと、該第1ステータと同様に内周縁に複数の固定コイルを等配して具えて、第1ステータと円周方向に相対的に位置変更可能に積層した第2ステータと、前記、第1ステータの固定コイルおよび第2ステータの固定コイルに対抗させて、複数の永久磁石を外円周部に配置したローターと、該ローターを中心線軸上で嵌着した駆動軸と、該駆動軸の一端部に嵌着した太陽歯車と、該太陽歯車と噛み合う複数の遊星歯車を具えた前記駆動軸と同軸上に回転可能に軸支した出力軸と、該複数の遊星歯車が噛み合う内歯歯車を形成し、前記第1および第2ステータと同心上に配置したリング歯車とよりなり、前記第1ステータおよび第2ステータとローターとで多極の永久磁石同期電動機を構成し、更に、ローターを嵌着した駆動軸と出力軸との間に遊星減速機構を構成し、該出力軸には前記索条を捲き掛けた原動滑車を接続し、所定の回転速度で駆動するようにしたことを特徴とする索道の原動機。
  2. 積層した第1ステータの固定コイルと第2ステータの固定コイルの相互の位置をローターの回転方向に変位させてステータ側の極数を変更可能な構成にした請求項1に記載の索道の原動機。
  3. 前記ローターには内歯歯車を形成したリング歯車を同心上に具え、該リング歯車と噛み合う歯車を一端に嵌着し他端部に傘歯車を嵌着した水平方向に回転する予備駆動軸と、該予備駆動軸の傘歯車に噛み合う、傘歯車を一端部に嵌着した鉛直方向に回転する予備駆動入力軸とを具えたことを特徴とする請求項1に記載の索道の原動機。
  4. 固定した前記第1ステータおよび第2ステータと回転する駆動軸との間には一方クラッチを動作可能に装着したことを特徴とする請求項1に記載の索道の原動機。
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