JP2011200081A - 高速回転電動機およびそれに用いられる回転子 - Google Patents

高速回転電動機およびそれに用いられる回転子 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、応力緩和穴を、回転子コアの基部外周面と同一の円周上に、回転子の軸心を含んで突極の周方向中央位置を通る平面に対して対称な穴形状に形成し、遠心力に起因して回転子コアに作用する応力集中を分散し、危険回転数を上昇できる高速回転電動機および回転子を得ることを目的とする。
【解決手段】回転子3は、突極4b、5bが円筒状の基部4a,5aの外周面に周方向に等角ピッチで配設されてなる同一形状に作製された第1および第2回転子コア4,5を、互いに周方向に半突極ピッチずらして、基部4a,5aに挿通された回転軸2に同軸に固着されて構成されている。応力緩和穴20は、突極4b、5bのそれぞれに対し、基部4a,5aと突極4b、5bとの境界を含み、かつ回転軸2の軸心と突極4b、5bの周方向中央とを通る平面に対して対称な形状に、第1および第2回転子コア4,5を軸方向に貫通するように形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、自動車用電動式過給器の電動機に適用されるのに好適な高速回転電動機および高速回転電動機に用いられる回転子に関するものである。
従来のスイッチドリラクタンスモータは、径方向内方に互いにそれぞれ対向するように突出し、かつ軸方向に延びる複数個の対の極部を有するステータと、該ステータ内に回転可能に配設されるとともに、径方向外方に突出して極部と所定の隙間を保ちながら対向可能で、かつ軸方向に延びる複数個の対の突極を有するロータと、ステータの各対の極部に巻回される複数個のコイルとを備え、各突極に、反回転方向側、かつ外側から回転方向側、かつ内側に延びるように穴が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3633106号公報
自動車用電動式過給器においては、排気タービンは、通常数万rpmから最高20万rpm程度の高速で回転するので、排気タービンのシャフトに固着されている電動機のロータに作用する遠心力が極めて大きくなる。従来のスイッチドリラクタンスモータは、ロータが電磁鋼板を積層して作製され、堅牢であるので、自動車用電動式過給器の電動機に適用されるのに好適であるが、危険回転数の上昇が望まれる。
ここで、危険回転数を上げるには、ロータのシャフトの直径を大きくし、ロータの剛性を高めることが有効である。しかし、ロータが鉄材で作製されているので、ロータの外径を一定としてシャフトの直径を大きくすることは、ロータの鉄部が少なくなり、応力値を上げることにつながる。一方、シャフトの直径の増大に応じてロータの外径を大きくすると、ロータの鉄部の減少を抑えることができるが、イナーシャが大きくなってしまう。さらに、ロータの外径を大きくすることは、遠心力が大きくなり、応力値の増大をもたらす。そして、ロータの突極個数が少ないほど、突極の重量が重くなり、応力の影響が大きくなる。
従来のスイッチドリラクタンスモータでは、穴が各突極に形成されているので、突極の重量がその分軽くなり、ロータに作用する遠心力が小さくなる。しかし、穴の形成は、所望のトルクを維持しつつ、通電切り換え時の磁気吸引力を下げるためになされたものであり、遠心力に起因してロータに作用する応力の影響を緩和することについては、何ら考慮されていない。つまり、穴は、突極の反回転方向側、かつ外側に形成されているので、遠心力に起因してロータに作用する応力の影響を緩和することはできない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、応力緩和穴を、回転子コアの基部外周面と同一の円周上に、回転子の軸心を含んで突極の周方向中央位置を通る平面に対して対称な穴形状に形成し、遠心力に起因して回転子コアに作用する応力集中を分散し、危険回転数を上昇できる高速回転電動機およびそれに用いられる回転子を得ることを目的とする。
この発明に係る高速回転電動機は、突極が円筒状の基部の外周面に周方向に等角ピッチで配設されてなる同一形状に作製された第1回転子コアおよび第2回転子コアを、それぞれ上記第1固定子コアおよび上記第2固定子コアの内周側に位置させ、かつ互いに周方向に半突極ピッチずらして配設され、該基部に挿通された回転軸に同軸に固着された回転子と、上記固定子に配設され、上記第1回転子コアの突極と上記第2回転子コアの突極とが異なる極性となるように界磁磁束を発生する界磁手段と、上記第1固定子コアのコアバック外周面と上記第2固定子コアのコアバック外周面とを連結するように軸方向に延設された軸方向磁路形成部材と、を備えている。そして、応力緩和穴が、上記突極のそれぞれに対し、上記基部と上記突極との境界を含み、かつ上記回転軸の軸心と上記突極の周方向中央とを通る平面に対して対称な形状に、上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアを軸方向に貫通するように形成されている。
この発明によれば、応力緩和穴が、基部と突極との境界を含み、かつ回転軸の軸心と突極の周方向中央とを通る平面に対して対称な形状に形成されている。
そこで、突極の重量が軽くなり、高速回転時に回転子に作用する遠心力が小さくなる。また、突極の応力緩和穴の周方向両側の鉄重量部分が応力緩和穴を挟んで周方向に離間しており、高速回転時、遠心力が回転軸の軸心から当該鉄重量部分の重心を通る方向に作用する。これにより、回転軸の軸心と突極の周方向中央とを結ぶ線分に対して直交する遠心力成分が増大し、基部の内周円を円に近い楕円形に変形させるような応力が第1および第2回転子コアに作用する。そして、遠心力に起因して第1および第2回転子コアに作用する応力集中が緩和される。その結果、回転子の外径を大きくすることなく、回転軸の直径を大きくして回転子の剛性を高めることができ、危険回転数を高めることができるとともに、イナーシャの増大を抑えることができる。
この発明の実施の形態1に係る高速回転電動機の主要構成を示す一部破断斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る高速回転電動機の回転子における回転子コアを示す正面図である。 応力緩和穴が省略された比較例の回転子を高速回転させた際に回転子コアに発生する変位ベクトルを示す図である。 図3の要部拡大図である。 この発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する変位ベクトルを示す図である。 図5の要部拡大図である。 比較例の回転子を高速回転させた際に回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図である。 この発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図である。 この発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図である。 高速回転時に第1回転子コアに発生する最大応力値と応力緩和穴の径方向位置との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る高速回転電動機の回転子における回転子コアを示す正面図である。
以下、本発明の磁気誘導子型回転機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る高速回転電動機の主要構成を示す一部破断斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る高速回転電動機の回転子における回転子コアを示す正面図である。
図1において、高速回転電動機1は、磁気誘導子型同期回転機であり、鉄などの塊状磁性体で作製された回転軸2に同軸に固着された回転子3と、回転子3を囲繞するように配設された固定子コア8にトルク発生用駆動コイルとしての固定子コイル11を巻装してなる固定子7と、界磁手段としての界磁コイル12と、回転子3、固定子7および界磁コイル12を収納するハウジング13と、を備えている。
回転子3は、例えば所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1および第2回転子コア4,5と、所定枚の磁性鋼板を積層一体化して作製され、軸心位置に回転軸挿入孔(図示せず)が穿設された円盤状の隔壁6と、を備える。第1および第2回転子コア4,5は、同一形状に作製され、軸心位置に回転軸挿入孔19が穿設された円筒状の基部4a,5aと、基部4a,5aの外周面から径方向外方に突設され、かつ軸方向に延設されて、周方向に等角ピッチで2つ設けられた突極4b,5bと、から構成されている。さらに、応力緩和穴20が、基部4a,5aと突極4b,5bとの境界部に軸方向に貫通するように形成されている。第1および第2回転子コア4,5は、周方向に半突極ピッチずらして、隔壁6を介して相対して互いに密接して配置され、それらの回転軸挿入孔19に挿通された回転軸2に固着されて構成されている。そして、回転子3は、回転軸2の両端を軸受(図示せず)に支持されてハウジング13内に回転自在に配設されている。
固定子コア8は、所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1および第2固定子コア9,10を備える。第1固定子コア9は、円筒状のコアバック9aと、コアバック9aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース9bと、を備える。内周側に開口するスロット9cが、コアバック9aと隣り合うティース9bとにより画成されている。第2固定子コア10は、第1固定子コア9と同一形状に作製され、円筒状のコアバック10aと、コアバック10aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース10bと、を備える。内周側に開口するスロット10cが、コアバック10aと隣り合うティース10bとにより画成されている。第1および第2固定子コア9,10は、ティース9b,10bの周方向位置を一致させて、かつ隔壁6の軸方向厚み分離間して、それぞれ第1および第2回転子コア4,5を囲繞するように、ハウジング13内に配設されている。
固定子コイル11は、導体線をスロット9c,10cを跨がないで軸方向に相対して対をなすティース9b,10bに巻回した、いわゆる集中巻き方式に巻回された3相の相コイルを有する。つまり、固定子コイル11は、軸方向に相対する6対のティース9b、10bに対して順次U,V,Wの3相を2回繰り返して集中巻きに巻回して構成されている。そして、各相の相コイルのコイルエンドは、互いに、周方向に関して交差した重なりを持っていない。
界磁コイル12は、導体線を円筒状に巻回した円筒状コイルであり、第1および第2固定子コア9,10のコアバック9a,10a間に介装されている。
ハウジング13は、鉄などの塊状磁性体で作製され、第1固定子コア9のコアバック9aの外周面と第2固定子コア10のコアバック外周面とに密接するように配設され、軸方向磁路形成部材を構成している。なお、ハウジング13が非磁性材料で作製される場合には、鉄などの磁性材料で作製された部材を第1固定子コア9のコアバック9aの外周面と第2固定子コア10のコアバック外周面とに接するように配設すればよい。
つぎに、第1および第2回転子コア4,5における応力緩和穴20の形状および形成位置について図2を参照しつつ説明する。
第1および第2回転子コア4,5は、2つの突極4b,5bが基部4a,5aの外周面から径方向外方に突設され、軸心Oに対して対称な形状となっている。そして、突極4b,5bの外周面の周方向幅θ1は70°、突極4b,5bの基部4a,5aからの立ち上がり部間の周方向幅θ2は90°である。
応力緩和穴20は、外周側が長軸を周方向とする楕円曲線の一部で構成された径方向外方に凸状の断面形状に形成されている。そして、応力緩和穴20は、第1および第2回転子コア4,5の軸心Oを含み、かつ突極4b,5bの周方向中央を通る平面に対して対称に形成されている。また、応力緩和穴20は、基部4a,5aと突極4b,5bとの境界を含む領域に形成されており、その周方向幅θ3は40°である。これにより、突極4b、5bはアーチ形状に構成される。
ここで、第1および第2回転子コア4,5における突極4b、5bの周方向幅θ1,θ2をそれぞれ70°、90°としているが、周方向幅θ1,θ2はこれに限定されるものではない。周方向幅θ1,θ2は、例えば、第1および第2固定子コア9,10のスロット開口幅との関係で適宜設定される。また、応力緩和穴20の周方向幅θ3を40°としているが、周方向幅θ3はこれに限定されるものではない。周方向幅θ3は、突極4b、5bの応力緩和穴20の周方向両側、即ちアーチ形状の両端側における磁気飽和の回避、および後述する遠心力F1,F2を発生させるための重量成分の確保の観点から適宜設定され、突極4b、5bの周方向幅θ2が90°の場合、応力緩和穴20の周方向幅θ3は45°を超えないようにすることが好ましい。
つぎに、このように構成された高速回転電動機1の動作について説明する。
界磁コイル12に通電されると、図1に矢印で示されるように、磁束が、第1固定子コア9のティース9bから第1回転子コア4の突極4bに入り、突極4bの応力緩和穴20の周方向両側を通って基部4aに入る。基部4a内に入った磁束の一部が、基部4a及び隔壁6内を軸方向に流れ、磁束の残部が基部4a内を径方向内方に流れて回転軸2に至り、回転軸2内を軸方向に流れ、第2回転子コア5に入る。そして、第2回転子コア5に入った磁束は、基部5a内を径方向外方に流れ、突極5bの応力緩和穴20の周方向両側を通って突極5bの外周面側に流れ、第2固定子コア10のティース10bに入る。第2固定子コア10のティース10bに入った磁束は、ティース10bおよびコアバック10a内を径方向外方に流れ、ハウジング13内に入る。ハウジング13内に入った磁束は、ハウジング13内を軸方向に流れ、第1固定子コア9のコアバック9aに戻る。
この時、第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bが周方向に半突極ピッチずれているので、磁束は、軸方向から見ると、N極とS極とが周方向に交互に配置されたように作用する。これにより、高速回転電動機1は、軸方向に連設した2極のN極と2極のS極とからなる4極の回転子3に対して6スロットの集中巻き方式の固定子コイル11を有する磁気誘導子型同期回転機として動作する。
つぎに、応力緩和穴20による応力緩和効果について図3乃至図6を参照しつつ説明する。回転子を高速回転させた条件で応力解析した結果を図3乃至図6に示す。図3は応力緩和穴が省略された比較例の回転子を高速回転させた際に回転子コアに発生する変位ベクトルを示す図、図4は図3の要部拡大図である。図5は本発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する変位ベクトルを示す図、図6は図5の要部拡大図である。なお、図3乃至図6において、実線は高速回転前の回転子コア形状を示し、点線は高速回転時の回転子コア形状を示し、矢印は変位ベクトルを示す。
比較例の回転子コア30では、高速回転することによる遠心力Fが、図3および図4に示されるように、突極32の周方向中央を通って径方向外方に向うように回転子コア30に作用する。そして、図3に示されるように、突極32での変位ベクトルは、左右方向にほぼ揃っている。回転子コア30のA部における変位ベクトルも、図4中左右方向に向いている。これにより、回転子コア30は図3中左右方向に伸び、基部31の円形の回転軸挿入孔33が楕円形に変形される。そして、応力が突極32の周方向中央部から概略90°ずれた基部31の内周側に集中する。
第1回転子コア4では、応力緩和穴20が基部4aと突極4bとの境界を含むように形成されているので、突極4bの応力緩和穴20の周方向一側領域の鉄重量部分と、突極4bの応力緩和穴20の周方向他側領域の鉄重量部分とが、見かけ上、応力緩和穴20を挟んで周方向に離間して存在していることになる。そこで、第1回転子コア4が高速回転すると、図5に示されるように、突極4bの応力緩和穴20の周方向一側領域の鉄重量部分による遠心力F1と、突極4bの応力緩和穴20の周方向他側領域の鉄重量部分による遠心力F2とが第1回転子コア4に作用する。遠心力F1は、第1回転子コア4の軸心から突極4bの応力緩和穴20の周方向一側領域の鉄重量部分の重心を通って径方向外方に作用し、遠心力F2は、第1回転子コア4の軸心から突極4bの応力緩和穴20の周方向他側領域の鉄重量部分の重心を通って径方向外方に作用する。
このとき、応力緩和穴20は、第1回転子コア4の軸心を含み、かつ突極4bの周方向中央を通る平面に対して対称な穴形状に形成されているので、遠心力F1,F2の大きさは同じである。そして、第1回転子コア4の軸心と突極4bの周方向中央とを結ぶ線分と平行な遠心力成分が小さくなり、該線分と直交する遠心力成分が大きくなる。
これにより、図5中、突極4bの上部領域での変位ベクトルは、斜め上方に向いており、突極4bの下部領域での変位ベクトルは、斜め下方に向いている。そして、第1回転子コア4のA部における変位ベクトルも、図6中斜め上方に向いている。そこで、第1回転子コア4は図5中左右方向および上下方向に伸び、基部4aの円形の回転軸挿入孔19が、比較例の回転子コア30の回転軸挿入孔33における楕円形に比べ2つの焦点の距離の短い楕円形に変形される。そして、応力が基部4aの内周側の突極4b間の領域にほぼ均一に分散され、第1回転子コア4に作用する応力が緩和される。
ここで、回転子を高速回転させた条件で応力解析した結果を図7および図8に示す。図7は比較例の回転子を高速回転させた際に回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図、図8は本発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図である。なお、直交変位成分とは、回転子コアの軸心と突極の周方向中央とを結ぶ線分と直交する変位成分である。また、図7および図8のコンター図において、濃度が濃くなるほど、直交変位成分が大きい。
図7から、回転子コア30のA部における直交変位成分が小さいことが分かる。言い換えれば、遠心力により回転子コア30に発生する変位は、回転子コア30の軸心と突極32の周方向中央とを結ぶ線分と平行な成分が支配的となる。そこで、回転軸挿入孔33は2つの焦点間が長い楕円形に変形し、応力が基部31の内周側の突極32間の中央部に集中する。
図8から、第1回転子コア4のA部における直交変位成分が、比較例の回転子コア30に比べ、著しく大きいことが分かる。言い換えれば、遠心力により第1回転子コア4に発生する変位は、第1回転子コア4の軸心と突極4bの周方向中央とを結ぶ線分が減り、該線分と直交する成分が著しく大きくなる。そこで、回転軸挿入孔19は、比較例の回転軸挿入孔33に比べ、2つの焦点間が短い楕円形となり、より円形に近づく。これにより、応力は、基部4aの内周側の突極4b間の部位にほぼ均一に分散され、応力集中が緩和される。
つぎに、応力緩和穴20の径方向位置と最大応力値との関係を示す。図9は本発明の回転子を高速回転させた際に第1回転子コアに発生する直交変位成分のコンター図であり、図9の(a)は応力緩和穴が基部領域内に形成されている場合を示し、図9の(b)は応力緩和穴の穴中心が突極と基部との境界に位置している場合を示し、図9の(c)は応力緩和穴が突極領域内に形成されている場合を示している。なお、図9において、細線は第1回転子コアの変形前の状態を示す。図10は高速回転時に第1回転子コアに発生する最大応力値と応力緩和穴の径方向位置との関係を示す図である。なお、図10において、縦軸は第1回転子コアに発生する最大応力値を示し、横軸は応力緩和穴の穴中心の径方向位置を示す。
図9の(a)〜(c)から、応力緩和穴20の穴中心が径方向内方に移動するにつれ、直交変位成分が大きくなることが分かる。特に、応力緩和穴20の穴中心が径方向内方に移動するにつれ、基部4aの突極4b間の領域における直交変位成分が大きくなることが分かる。これにより、応力緩和穴20の穴中心が径方向内方に移動するにつれ、第1回転子コア4の回転軸挿入孔19の変形後の楕円形状が、円形に近づく。これは、応力緩和穴20の径方向内方に移動するにつれ、応力緩和穴20の周方向両側の領域の鉄重量が多くなり、第1回転子コア4の軸心と突極4bの周方向中央とを結ぶ線分と直交する遠心力成分が大きくなったことに起因すると推考される。
図10から、応力緩和穴20の穴中心が基部4aと突極4bとの境界から径方向外方に移動すると、第1回転子コア4に発生する最大応力値が徐々に大きくなり、応力緩和穴20が突極4b内に位置すると急激に上昇することが分かる。また、応力緩和穴20の穴中心が基部4aと突極4bとの境界から径方向内方に移動すると、第1回転子コア4に発生する最大応力値が徐々に小さくなり、応力緩和穴20が基部4a内に位置すると急激に上昇することが分かる。このことから、応力緩和穴20は、その穴中心が基部4a内に位置し、基部4aと突極4bとの境界を含むように形成することが好ましい。
ここで、応力緩和穴20が突極4b内に位置すると、応力緩和穴20の径方向外方領域における突極4bの径方向幅が狭くなり、応力が突極4bの当該領域に集中し、最大応力値が急激に上昇したものと推考される。また、応力緩和穴20が基部4a内に位置すると、応力緩和穴20の径方向内方領域における基部4aの径方向幅が狭くなり、応力が基部4aの当該領域に集中し、最大応力値が急激に上昇したものと推考される。
この実施の形態1によれば、応力緩和穴20が、突極4b、5bのそれぞれに対し、基部4a,5aと突極4b、4bとの境界を含むように形成されているので、突極4b、5bの鉄重量部分が減り、高速回転時に第1および第2回転子コア4,5に作用する遠心力が小さくなる。
また、応力緩和穴20が、基部4a,5aと突極4b、4bとの境界を含み、かつ回転軸2の軸心と突極4b,5bの周方向中央とを通る平面に対して対称に形成されているので、突極4b、5bの応力緩和穴20の周方向両側の鉄重量部分が応力緩和穴20を挟んで周方向に離間している。そこで、高速回転時、遠心力が回転軸2の軸心から当該鉄重量部分の重心を通る方向に作用する。これにより、回転軸2の軸心と突極4b、5bの周方向中央とを結ぶ線分に対して直交する遠心力成分が増大し、基部4a,5aの内周円を円に近い楕円形に変形させるような応力が第1および第2回転子コア4,5に作用する。そこで、応力は基部4a,5aの突極4b、5b間の部位に均一に分散し、応力集中が緩和される。
これらにより、第1および第2回転子コア4,5の外径を大きくすることなく、回転軸2の直径を大きくして回転子3の剛性を高めることができるので、危険回転数を高めることができる。さらに、第1および第2回転子コア4,5の外径を大きくしないので、イナーシャを小さくできる。
したがって、高速回転電動機1は小型、かつ耐遠心力性に優れ、20万rpm程度の高速回転が要求される自動車用電動式過給器の電動機に適用できる。
なお、上記実施の形態1では、応力緩和穴20は、外周側が長軸を周方向とする楕円曲線の一部で構成された径方向外方に凸状の断面形状に形成されているものとしているが、応力緩和穴20の断面形状は、これに限定されない。つまり、応力緩和穴20は、径方向外方に凸状の非円形の断面形状で、第1および第2回転子コア4,5の軸心Oを含み、かつ突極4b,5bの周方向中央を通る平面に対して対称な穴形状に形成されていればよく、例えば角部が丸められた略三角形でもよい。
実施の形態2.
図11はこの発明の実施の形態2に係る高速回転電動機の回転子における回転子コアを示す正面図である。
図11において、第1および第2回転子コア4A,5Aは、2つの円形の応力緩和穴21が、周方向に離間して、基部4a,5aと突極4b,5bとの境界を含む領域に形成されており、その周方向幅θ3は45°である。さらに、2つの応力緩和穴20は、軸心Oを含み、かつ突極4b,5bの周方向中央を通る平面に対して対称に形成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態2によれば、2つの応力緩和穴21が周方向に離間して基部4a,5aと突極4b,5bとの境界を含む領域に形成されているので、磁路が応力緩和穴20間に確保され、高速回転電動機の出力を高めることができる。
また、応力緩和穴21の穴形状が円形であるので、穴加工が容易となる。
ここで、上記実施の形態2では、応力緩和穴21の断面形状が円形であるが、応力緩和穴の断面形状は円形に限定されるものではなく、例えば突極の周方向外側に向って凸状の半円形や角部が丸められた略三角形でもよい。
また、上記実施の形態2では、応力緩和穴21が突極4b、5bのそれぞれに対し、2つ形成されているが、応力緩和穴21の個数は2つに限定されるものではなく、3個以上でもよい。この場合、応力緩和穴21は、周方向に互いに離間して、基部4a,5aと突極4b,5bとの境界を含み、軸心Oと突極4b,5bの周方向中央とを通る平面に対して対称に形成されていればよい。
なお、上記各実施の形態では、界磁極数とスロット数との比が4:6、すなわち極スロット比が2:3であるが、極スロット比は2:3に限定されるものではなく、例えば4:3でもよい。
また、上記各実施の形態では、1つ又は2つの応力緩和穴が各突極に形成されているものとしているが、3個以上の応力緩和穴を各突極に形成してもよい。この場合、応力緩和穴は、それぞれ、基部と突極との境界を含み、軸心と突極の周方向中央とを通る平面に対して対称となるように各突極に形成すればよい。
また、上記各実施の形態では、固定子コイルが集中巻き方式で第1および第2固定子コアに巻回されているものとしているが、固定子コイルは分布巻き方式で第1および第2固定子コアに巻回されていてもよい。
また、上記各実施の形態では、隔壁の外径が第1および第2回転子コアの外径に一致しているものとしているが、隔壁の外径は必ずしも第1および第2回転子コアの外径に一致する必要はない。さらに、第1および第2回転子コアが回転軸に十分に固定されていれば、隔壁を省略してもよい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2固定子コア、および第1および第2回転子コアが磁性薄板として磁性鋼板を積層して作製されているものとしているが、磁性薄板は磁性鋼板に限定されるものではなく、例えば電磁鋼板を用いてもよい。また、第1および第2固定子コア、および第1および第2回転子コアは塊状の磁性体で作製されてもよく、例えばパーマロイ粉末を絶縁した後、加圧成形し、熱処理して作製された圧粉鉄心を用いることができる。
また、上記各実施の形態では、回転子が、同一形状に形成された2つの回転子コアを、周方向に半突極ピッチずらして回転軸に同軸に固着して構成されているものとしているが、本発明は、1つの回転子コアを回転軸に同軸に固着して構成された回転子に適用しても、同様の効果を奏する。1つの回転子コアを回転軸に同軸に固着して構成された回転子は、例えばスイッチドリラクタンスモータの回転子に適用することができる。
1 回転電動機、2 回転軸、3 回転子、4,4A 第1回転子コア、4a 基部、4b 突極、5,5A 第2回転子コア、5a 基部、5b 突極、7 固定子、8 固定子コア、9 第1固定子コア、9a コアバック、9b ティース、9c スロット、10 第2固定子コア、10a コアバック、10b ティース、10c スロット、11 固定子コイル、12 界磁コイル(界磁手段)、13 ハウジング(磁路形成部材)、20,21 応力緩和穴。

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    回転軸に同軸に固定された円筒状の基部、および該基部の外周面に周方向に等角ピッチで配設されて軸方向に延在する複数の突極を有する回転子コアと、を備え、
    応力緩和穴が、上記突極のそれぞれに対応し、上記基部と上記突極との境界を含み、かつ上記回転軸の軸心と該突極の周方向中央とを通る平面に対して対称な形状に、上記回転子コアを軸方向に貫通するように形成されていることを特徴とする高速回転電動機用回転子。
  2. 上記回転子コアは、2つの上記突極を有し、
    上記応力緩和穴は、上記突極のそれぞれに対し、1つずつ形成されていることを特徴とする請求項1記載の高速回転電動機用回転子。
  3. 上記回転子コアは、2つの上記突極を有し、
    上記応力緩和穴は、上記突極のそれぞれに対応し、周方向に離間して、2つずつ形成されていることを特徴とする請求項1記載の高速回転電動機用回転子。
  4. 内周側に開口するスロットを画成するティースが円筒状のコアバックの内周面から径方向内方に突設されて周方向に並べて複数配設されてなる同一形状に作製された第1固定子コアおよび第2固定子コアを、軸方向に所定距離離反して、かつ上記ティースの周方向位置を一致させて同軸に配置して構成された固定子コア、および上記固定子コアに巻装された固定子コイルを有する固定子と、
    突極が円筒状の基部の外周面に周方向に等角ピッチで配設されてなる同一形状に作製された第1回転子コアおよび第2回転子コアを、それぞれ上記第1固定子コアおよび上記第2固定子コアの内周側に位置させ、かつ互いに周方向に半突極ピッチずらして配設され、該基部に挿通された回転軸に同軸に固着された回転子と、
    上記固定子に配設され、上記第1回転子コアの突極と上記第2回転子コアの突極とが異なる極性となるように界磁磁束を発生する界磁手段と、
    上記第1固定子コアのコアバック外周面と上記第2固定子コアのコアバック外周面とを連結するように軸方向に延設された軸方向磁路形成部材と、を備え、
    応力緩和穴が、上記突極のそれぞれに対し、上記基部と上記突極との境界を含み、かつ上記回転軸の軸心と上記突極の周方向中央とを通る平面に対して対称な形状に、上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアを軸方向に貫通するように形成されていることを特徴とする高速回転電動機。
  5. 上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアは、それぞれ2つの上記突極を有し、
    上記応力緩和穴は、上記突極のそれぞれに対し、1つずつ形成されていることを特徴とする請求項4記載の高速回転電動機。
  6. 上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアは、それぞれ2つの上記突極を有し、
    上記応力緩和穴は、上記突極のそれぞれに対応し、周方向に離間して、2つずつ形成されていることを特徴とする請求項4記載の高速回転電動機。
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