JP2011199637A - 携帯端末装置、ロック解除方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末装置100が有する機能の利用が制限されるロック状態で、制御部202は、解除コード、または、解除コードよりも文字数の少ない簡易コードの入力を待ち受ける。解除コードが入力された場合、制御部202は、一部の機能の利用制限が解除される簡易解除状態に遷移する。
【選択図】図1
Description
ロックは、他人による携帯端末装置の不正利用防止等に有効な方法ではあるが、緊急で電話をかけたい場合など、携帯端末装置の有する機能を速やかに利用したい場合に、パスワードの入力に時間を要し、所望の機能を速やかに利用できないという問題があった。また、受信メールの閲覧など、使用頻度の高い機能を利用するために、ロック解除操作を毎回行うことはユーザにとって負担であるという問題があった。これらの問題のために、ロック機能を備える携帯端末装置であっても、ロックが行われないことが多く、他人に携帯端末装置を不正利用されるおそれ、あるいは、データが漏洩するおそれ、あるいは、持ち運びの際に誤操作するおそれがあった。
また、特許文献2および特許文献3では、複数のユーザが携帯電話機を共有する際のプライバシー保護を目的として、入力されるパスワードに応じて、携帯電話機の有する機能あるいはデータの一部のロックを解除して利用可能とする技術が示されている。この技術を用いて、使用頻度の高い機能や、速やかに利用したい機能を、予め利用可能としておくことができる。
図1は、本発明の一実施形態における携帯電話機(携帯端末装置)の概略構成を示す構成図である。同図において、携帯電話機100は、表示部201と、制御部202と、無線通信部203と、送受話部204と、キー操作部205と、記憶部206と、カメラ部207とを具備する。送受話部204は、マイク241と、スピーカ242とを具備する。キー操作部205は、テンキー251と、決定キー252と、方向キー253とを具備する。
制御部202は、新着未読メール閲覧機能を含むメール機能や、発信通話機能と着信通話機能との通話機能や、カメラ撮像機能や、電話帳閲覧機能(記憶部206の記憶する電話帳データの閲覧機能)や、ウェブ(Web)閲覧機能など、複数の機能を実行する。また、制御部202は、ユーザに対してこれらの機能の利用制限を行う。さらに、制御部202は、実行する機能や利用制限の状況等に応じて、記憶部206が記憶する画像データの中から、表示部201に表示させる画像データを選択し、選択した画像データを示す情報を表示部201に出力する。選択した画像データを示す情報としては、例えば各画像データに識別番号を付しておき、この識別番号を用いる。
制御部202は、携帯電話機100が内蔵する記憶装置に記憶されたプログラムを、携帯電話機100が内蔵する中央演算装置(Central Processing Unit;CPU)が読み出して実行することにより実現される。
送受話部204は、通話機能実行時や、ウェブ閲覧時などに、音声の入出力を行う。マイク241は、周囲音を採取して音声データに変換する。スピーカ242は、制御部202から出力される音声データに従って、音声を出力する。
キー操作部205は、キーの押下による操作入力を受け付ける。具体的には、キー操作部205は、「0」〜「9」の数字キーや、数字入力またはアルファベット入力または仮名漢字入力、さらには全角または半角を切り替える入力モード切替キーを含む、テンキー251を具備し、数字や文字の入力操作を受け付ける。また、キー操作部205は、左キーと右キーと上キーと下キーとを含む方向キー253を具備し、表示部201が表示する画面上での項目選択などの選択操作を受け付ける。また、キー操作部205は、決定キー252を具備し、仮名漢字入力の際の仮名漢字変換確定や、表示部201が表示する画面上で選択した項目の確定などの確定操作を受け付ける。
カメラ部207は、カメラ撮像機能にて用いられるカメラであり、入射される光線を画像データに変換して制御部202に出力する。
図2は、制御部202の状態遷移を示す図である。
制御部202は、機能およびデータの利用が制限されていないロック解除状態t1、幾つかの機能またはデータのユーザ利用が制限されるロック状態t2、ロック状態t2で制限される機能またはデータのうち一部について、利用制限が解除される簡易解除状態t3のいずれかの状態をとる。
これに対し、ロック状態t2では、メール機能や、発信通話機能や、電話帳閲覧機能など利用が制限され、ユーザは、着信通話機能や、ロックの解除や、携帯電話機100の電源オフ/電源オンなど、一部の機能のみを利用できる。なお、電話帳閲覧機能を利用可能とし、記憶部206が記憶する電話帳データの一部を閲覧不可とするなど、データの一部の利用を制限するようにしてもよい。
また、簡易解除状態t3では、ロック状態で利用制限される機能のうち、新着未読メール閲覧機能の利用制限が解除される。なお、ロック状態において電話帳データの全部または一部が閲覧不可となっている場合、例えば、友人の電話帳データや行きつけの店の電話帳データなどが閲覧不可となっている場合に、プライバシー保護の必要性が比較的高い友人の電話帳データは閲覧不可のままとし、プライバシー保護の必要性が比較的低い行きつけの店の電話帳データを閲覧可能とするなど、データの一部の利用制限を解除するようにしてもよい。
ロック状態t2において、ユーザは、ロック解除または簡易解除のいずれかの解除モードを選択する。ユーザによりロック解除モードが選択され解除コードが入力されると、ロック解除状態t1への遷移r12が行われる。以下では、ロック状態t2からロック解除状態t1への遷移r12を「ロック解除」という。一方、ロック状態t2において、ユーザにより簡易解除モードが選択され簡易コード入力されると、簡易解除状態t3への遷移r21が行われる。以下では、ロック状態t2から簡易解除状態t3への遷移r21を「簡易解除」という。また、簡易解除により利用可能となる機能またはデータを「簡易解除の対象」という。
簡易解除状態t3において、簡易解除により利用可能となった機能の利用終了を示す操作入力が行われるなど、予め定められた条件が成立すると、ロック状態t2への遷移r22が行われる。一方、簡易解除状態t3において、ユーザによりロック解除が選択され、解除コードが入力されると、ロック解除状態t1への遷移r31が行われる。
図3は、新着未読メールがある場合に表示部201が表示する、モード選択画面の例を示す図である。モード選択画面は、ユーザが、簡易解除またはロック解除を選択する画面である。
図3の例の場合、モード選択画面は、簡易解除を示すアイコンi31とロック解除を示すアイコンi32とを含んでいる。ユーザは、方向キー253を用いて簡易解除を示すアイコンi31またはロック解除を示すアイコンi32のいずれかを選択し、決定キー252を押下する。
簡易解除を示すアイコンi31が選択された状態で方向キー253が押下されると、簡易解除が選択される。一方、ロック解除を示すアイコンi32が選択された状態で方向キー253が押下されると、ロック解除が選択される。
同図の画面が表示された状態で、ユーザにより決定キー252が押下されると、ロック解除が選択される。
なお、新着未読メールがない場合には、ロック解除のみを選択可能なので、表示部201が、モード選択画面を表示せず、後述する解除コード入力画面を表示するようにしてもよい。
なお、図4のモード選択画面表示中に、携帯電話機100がメールを受信した場合、新着未読メール閲覧機能を利用可能となるので、表示部201は、図3で説明した、簡易解除を示すアイコンとロック解除を示すアイコンとを含むモード選択画面を表示する。
このように、簡易コードは、解除コードよりも少ない文字数に設定されているので、ユーザは、解除コードの入力よりも速く、簡易コードを入力できる。これにより、機能の利用制限をより迅速に解除でき、また、ユーザのコード入力の負担を軽減できる。
図7は、制御部202が、ロック状態からロック解除状態または簡易解除状態へと遷移する、制御部202の処理手順を示すフローチャートである。制御部202は、ロック状態に遷移すると同図の処理を開始する。
同図の処理において、制御部202は、まず、記憶部206を検索して新着未読メールの有無を判定する(ステップS11)。新着未読メールありと判定した場合(ステップS11:YES)は、簡易解除を示すアイコンとロック解除を示すアイコンとを含むモード選択画面の画像データを表示部201に出力し、表示部201は、図3で説明したモード選択画面を表示する。その後、制御部202は、ユーザによるモード選択操作を待ち受ける(以上、ステップS12)。
キー操作部205が、2文字のコード入力を受け付けると(ステップS16)、制御部202は、入力されたコードが、記憶部206の記憶する簡易コードと一致するか否かを判定するパスワード認証を行う(ステップS17)。一致すると判定した場合(ステップS17:YES)、制御部202は簡易解除状態に遷移し(ステップS18)、その後、同図の処理を終了する。一方、ステップS17で、入力されたコードが記憶部206の記憶する簡易コードと一致しないと、制御部202が判定した場合(ステップS17:NO)は、ステップS11に戻る。
キー操作部205が、8文字のコード入力を受け付けると(ステップS22)、制御部202は、入力されたコードが、記憶部206の記憶する解除コードと一致するか否かを判定するパスワード認証を行う(ステップS23)。一致すると判定した場合(ステップS23:YES)、制御部202はロック解除状態に遷移し(ステップS24)、その後、同図の処理を終了する。一方、ステップS23で、入力されたコードが記憶部206の記憶する解除コードと一致しないと、制御部202が判定した場合(ステップS23:NO)は、ステップS11に戻る。
ステップS11で、新着未読メール無しと制御部202が判定した場合(ステップS11:NO)も、ステップS14:NOの場合と同様、ステップS21以下の処理を行う。
同図の処理において、制御部202は、まず、メール着信時に記憶部206に書き込んだ、新着未読メールのメールデータを示す情報を、表示部201に出力する。表示部201は、記憶部206から新着未読メールのメールデータを読み出し、表示する(以上ステップS31)。
なお、新着未読メールが複数ある場合、簡易解除状態では最新のメールのみを表示するようにしてもよいし、全ての新着未読メールを表示するようにしてもよい。最新のメールのみを表示するようにすれば、簡易解除にある携帯端末装置100を他人が盗み見た場合の情報漏洩を最小限に抑えられる。一方、全ての新着未読メールを表示するようすれば、一通毎にユーザが簡易コードを入力する負担を無くすことができる。
また、図9のステップS11で、新着未読メールの有無を判定し、新着未読メールが存在すると判定した場合のみ新着未読メール閲覧機能を簡易解除可能とするように、簡易解除状態への遷移にて利用可能となる機能またはデータが利用し得る状態にあるか否かを判定し、利用し得る状態にあると判定した場合のみ、携帯電話機100が、簡易解除状態への遷移を行うようにすることで、携帯電話機100が常に簡易解除状態に設定された状態で他人に利用され、データが漏洩するおそれを防止できる。
また、簡易解除状態を予め定められた時間維持すると、携帯電話機100がロック状態に遷移することにより、携帯電話機100が簡易解除状態を長時間維持し続ける状態で他人に利用され、データが漏洩するおそれを防止できる。
なお、本発明の適用範囲は、上述した携帯電話機に限らない。例えば、メール機能やワープロ機能などを備えたノートブックなど、複数の機能を備えた携帯端末装置、あるいは、複数のデータを記憶した携帯端末装置であればよい。
図9は、常に利用し得る機能を簡易解除の対象とする場合に、ロック状態からロック解除状態または簡易解除状態へと遷移する、制御部202の処理手順を示すフローチャートである。制御部202は、ロック状態に遷移すると同図の処理を開始する。
同図の処理において、制御部202は、まず、簡易解除モードを示すアイコンとロック解除モードを示すアイコンとを含むモード選択画面の画像データを表示部201に出力し、表示部201は、図3で説明したモード選択画面を表示する。その後、制御部202は、ユーザによるモード選択操作を待ち受ける(以上、ステップS51)。
同図の処理において、制御部202は、まず、簡易解除の対象であるカメラ撮像機能を実行する。具体的には、制御部202は、カメラ部207から出力される画像データを表示部201に出力し、表示部201は、制御部202から出力される画像データに基づく画像を表示する。また、制御部202は、シャッターボタンに割り当てられているボタンの押下をキー操作部205が受け付けたか否かを判定し、受け付けたと判定した場合は、カメラ部207から出力される画像を、撮像画像として記憶部206に書き込む(以上、ステップS71)。なお、簡易解除状態では、制御部202は、撮像済みのデータの確認機能を利用不可とする。これにより、簡易解除状態の携帯端末装置100が他人に操作された場合に、個人データの流出を防止できる。
また、上述した、ある事象の発生により利用可能となる機能を簡易解除の対象とする場合と同様、簡易解除状態を予め定められた時間維持すると、携帯電話機100がロック状態に遷移することにより、携帯電話機100が簡易解除状態を長時間維持し続ける状態で他人に利用され、データが漏洩するおそれを防止できる。
201 表示部
202 制御部
203 無線通信部
204 送受話部
241 マイク
242 スピーカ
205 キー操作部
251 テンキー
252 決定キー
253 方向キー
206 記憶部
207カメラ部
Claims (5)
- 複数の機能またはデータの利用を制限するロック状態で、第1文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、全ての機能またはデータを利用可能とするロック解除状態に遷移し、前記ロック状態で、前記第1文字列よりも文字数の少ない第2文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、予め定められた一部の機能またはデータのみを利用可能とする簡易解除状態に遷移する制御部を具備することを特徴とする携帯端末装置。
- 前記制御部は、前記ロック状態で、前記簡易解除状態への遷移にて利用可能となる機能またはデータが利用し得る状態にあるか否かを判定し、利用し得る状態にあると判定した場合のみ、前記簡易解除状態への遷移を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
- 前記制御部は、前記簡易解除状態を予め定められた時間維持すると前記ロック状態に遷移することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置。
- 携帯端末装置のロック解除方法であって、
複数の機能またはデータの利用を制限するロック状態で、第1文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、全ての機能またはデータを利用可能とするロック解除状態に遷移し、前記ロック状態で、前記第1文字列よりも文字数の少ない第2文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、予め定められた一部の機能またはデータのみを利用可能とする簡易解除状態に遷移する状態遷移ステップを具備することを特徴とするロック解除方法。 - 携帯端末装置に、
複数の機能またはデータの利用を制限するロック状態で、第1文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、全ての機能またはデータを利用可能とするロック解除状態に遷移し、前記ロック状態で、前記第1文字列よりも文字数の少ない第2文字列の入力を受けてパスワード認証に成功した場合は、予め定められた一部の機能またはデータのみを利用可能とする簡易解除状態に遷移する状態遷移ステップを実行させるプログラム。
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