JP2011197536A - 膜振動吸音板ならびにそれを用いた吸音パネル - Google Patents

膜振動吸音板ならびにそれを用いた吸音パネル Download PDF

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Abstract

【課題】より吸音率の優れた膜振動吸音板ならびに透光性・見透かし性の優れた透光型膜振動吸音板ならびに吸音パネルを提供する。
【解決手段】一枚の透明穴明き樹脂板と一枚の樹脂網もしくはアルミニウム製エキスパンドメタルを事前に平坦化したものに樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタルの間に、少なくとも一枚の弗素系透明樹脂薄膜を挟持した積層体であって、前記穴明き板の片側表面または前記樹脂薄膜の表面を、それらとは異なる材質の物体を用いて摩擦することによって強制的に静電気を惹起することにより、前記穴明き板と樹脂薄膜との密着性を向上させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、道路や鉄道等の防音壁に関する技術分野に属する。詳しくは、吸音特性のみならず、必要に応じて吸音パネルを通しての見透かし性や透光性を有する防音壁に関する。
道路や鉄道等の防音壁としては、音源側は多数のスリットを形成した金属板とし、背面の遮音板は金属板とした金属製の筐体の中に、グラスウール等の軟質繊維系多孔質吸音材を、紫外線や雨水などによる劣化を防止する目的で、耐候性フィルム(ETFE)で保護したものを装入したものが一般的である。
また、道路両側の民家への日照対策や景観対策、眺望対策として透明な樹脂製遮音板等を用いた透光型の防音壁等があげられる。
さらに最近、透光型膜振動吸音板と透明な樹脂製遮音板とを組み合わせた透光・吸音型の防音壁が実用化されている。
特許第2518589号公報 特許第3392070号公報
前記透光型膜振動吸音板と透明な樹脂製遮音板とを組み合わせた透光・吸音型の防音壁の実用化により、それ以前の、音源側は多数のスリットを形成した金属板とし、背面の遮音板は金属板とした金属製の筐体の中に、グラスウール等の軟質繊維系多孔質吸音材を装入した吸音パネルでの課題であった、道路両側の民家への日照の問題や景観上の問題、同乗者が外の景色を見ることができない眺望上の問題は、本発明者等によって発明された透光型膜振動吸音材(特許第2518589号)ならびに防音壁(特許第3392070号)に用いられている透光型膜振動吸音材を用いる事によりほぼ解決されたものの、前記透光型膜振動吸音材の吸音率は未だに十分とはいえない。
その主要な理由は、吸音面が大きくなるのに従って、前記透光型膜振動吸音材を構成する、透明樹脂薄膜と透明穴明き樹脂板の間に間隙が生じ易く、音波が樹脂薄膜に当たって振動しても透明穴明き樹脂板との接触が不十分であるためであると推察した。
本出願人等は、樹脂製の絶縁体穴開き板または樹脂薄膜の積層体の表面を、前記穴開き板または樹脂薄膜と異なる材質の物体で摩擦をすると、樹脂薄膜と絶縁体穴開き板の密着性が静電気効果によって良好になることに着目することにより、膜振動吸音板の吸音特性が向上することを見出して本発明に至ったものである。
本発明の第一の態様は、一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂網もしくはアルミニウム製エキスパンドメタルを事前に平坦化したものに樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタルの間に、少なくとも一枚の樹脂薄膜を挟持した積層体であって、前記絶縁体穴明き板の片側表面または樹脂薄膜の表面を、絶縁体穴明き板並びに樹脂薄膜とは異なる材質の物体を用いて摩擦することによって強制的に静電気を惹起することにより、前記穴明き板と樹脂薄膜との密着性を向上させることにより、吸音特性を向上させたことを特徴とする膜振動吸音板である。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載の膜振動吸音板において、一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂薄膜の間の少なくとも一箇所を、接着材を介して固定することにより、前記強制的に惹起させた静電気帯電量の減衰を防止することにより、前記絶縁体穴明き板と樹脂薄膜の密着性を向上させることによって、吸音特性を向上させたことを特徴とする膜振動吸音板である。
本発明の第三の態様は、第一の態様および第二の態様に記載の一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂薄膜が透明なことを特徴とする透光型膜振動吸音板である。
本発明の第四の態様は、第一の態様および第二の態様に記載の膜振動吸音板を音源側に、また、反音源側に遮音板を配設して、それらを枠部材で保持することにより空気層を形成したことを特徴とする吸音パネルである。
本発明の第五の態様は、第三の態様に記載の透光型膜振動吸音板を音源側に、また、反音源側に透明な樹脂製の遮音板を配設して、それらを枠部材で保持することにより空気層を形成したことを特徴とする透光型吸音パネルである。
本発明の第六の態様は、第四の態様に記載の吸音パネルであって、少なくとも前記枠部材の内側に軟質繊維系多孔質吸音材もしくは連続気泡型弾性フォーム吸音材を内張りしたことを特徴とする、吸音パネルである。
本発明の第七の態様は、第五の態様に記載の吸音パネルであって、少なくとも前記枠部材の内側に軟質繊維系多孔質吸音材もしくは連続気泡型弾性フォーム吸音材を内張りしたことを特徴とする、透光型吸音パネルである。
本発明の透光型膜振動吸音板および透光型吸音パネルを用いることにより、吸音特性のみならず、必要に応じて吸音パネルを通しての透光性および見透かし性を有する、道路・鉄道用の防音壁の提供が可能となる。
本発明の膜振動吸音板ならびに透光型膜振動吸音板と、これらを用いた膜振動吸音パネルおよび透光型膜振動吸音パネルについて、添付の図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、絶縁体穴開き板とは、ポリカーボネート、アクリル、塩化ビニール等の高分子材料等を用いた、穴開き板を示す。
吸音パネルに透光性、見透し性が要求される場合はポリカーボネート等の透明な樹脂製絶縁体穴開き板を用いればよい。
また、以下の説明において、樹脂網とは合成樹脂製の網状体で、たとえば代表事例としては、近年盛土・地盤補強用繊維構造体(一般名称:ジオグリッド)として使用されているものがあげられる。
樹脂網の網目(目合い)の形状・サイズは種種あるが、透光性が要求される場合には10mm×10mm程度の目合いサイズが好適である。また網目の断面形状も、吸音率向上の観点より、樹脂薄膜との接触が良好なできる限り平坦なものが好適である。
また、アルミニウム製エキスパンドメタルを事前に平坦化したものに樹脂塗装を施したエキスパンドメタルについて説明する。
エキスパンドメタルとは金属板に特殊な刃型を用いて千鳥配列の切れ目を入れ、同時にこれを押し伸ばしながら網目を形成した網状の金属板である。図1はエキスパンドメタルの一つの網目1の正面図であり、図2は図1のa−a断面図、また図3は図2の状態にロール圧延して平坦化加工を施した状態を示す説明図である。
図2から明らかなように、エキスパンドメタルの断面には大きな起伏(凹凸)があるため、樹脂薄膜2を挟持した際(他方の板状体は省略してある)、樹脂薄膜2との接触が不十分であり結果的に吸音特性は不十分である。
図3は、エキスパンドメタルを、圧延ロールを用いて平坦化加工を施した状態を示す説明図であり、樹脂薄膜2を挟持した際(他方の板状体は省略してある)、樹脂薄膜2との接触が十分になるので吸音特性も向上する。
図3の状態の平坦化加工を施したアルミニウム製エキスパンドメタルに樹脂塗装を施すことにより、エキスパンメタルの耐候性が向上するとともに、膜振動吸音板および透光型膜振動吸音板の静電気帯電特性が向上するので吸音特性も向上する。
また樹脂製薄膜とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、塩素系樹脂、弗素系樹脂等の薄膜が使用可能であるが、吸音特性、耐候性、耐久性等の点で、塩化ビニル薄膜、ポリ弗化エチレン系樹脂薄膜、ポリ弗化ビニリデン系樹脂薄膜が特に好適に適用される。
ポリ弗化エチレン系樹脂薄膜に用いられるポリ弗化エチレン系の樹脂としては、公知の各種のものが例示されるが、ポリ4弗化エチレン(PTFE)、4弗化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリ3弗化塩化エチレン(PCTFE)等が好適に例示される。
これらのポリ弗化エチレン系樹脂は、準不燃性で、かつ耐薬品性、耐候性、耐熱性に優れたものである。
吸音パネルに透光性、見透し性が要求される場合は弗化エチレン系樹脂等の弗素系透明樹脂薄膜を用いればよい。
「絶縁体穴開き板および樹脂薄膜とは異なる材質の物体」とは
例えば、絶縁体穴開き板がポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板であり、樹脂薄膜が弗素系透明樹脂薄膜の場合、これらと異なる材質の物体としてナイロン、アクリル、ポリエステルや木綿等があげられる。
「強制的に静電気を惹起する」とは、例えば前記ポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板の表面をナイロン(靴下)や木綿(下着の布)で摩擦をすると、その表面に静電気が惹起して、紙の切れ端や小さな塵埃を吸着したり、指先との間に放電現象を起して痛みを覚えたりする経験から明らかである。
静電気は二つの固体が接触、摩擦、衝突、剥離などをした時、その表面に発生することは公知である。二つの固体表面に等量かつ異符号の静電気が発生する。また、帯電極性や帯電量は固体の種類や表面状態に依存すると言われている。
また、本発明における、絶縁体穴明き板と樹脂薄膜の組み合わせで双方の材料に発生した静電気の作用により、穴明き板と樹脂薄膜との接触が良好になるので、音波による樹脂薄膜の振動を効率よくエネルギー変換できることにより吸音特性の向上が可能となる。
また、静電気の吸引力は電圧が高いほど強く、距離の二乗に比例して弱くなる。電圧を高くするためには、摩擦により強制的に静電気を発生させる必要がある。
また、前記穴明き板と樹脂薄膜との間に安定した密着を持続させるためには、二者の距離を最適に保持する必要がある。この方法として、前記樹脂薄膜と絶縁体穴明き板を、両面接着テープ等の接着材を用いて部分的に固定することが有効である。
さて、帯電量は時間の経過や空気中の湿度、雨水の影響等に伴って減衰するが、帯電列の離れた組み合わせの場合は減衰時間が長くなり、更に吸音パネル施工後の風圧等による振動、摩擦、等で新たに静電気が発生し易くなるので前記積層体の部分的な固定は有効である。また、前記穴明き板と樹脂薄膜の静電気による密着状態は、物理的に大きな力で引き離さない限り、帯電量が減少しても引き続き持続する事が出来る。
静電気測定器を用いて、木綿製の布切れで前記ポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板および弗素系透明樹脂薄膜を摩擦後、静電気帯電量を計測すると、木綿の布切れは+(プラス)側また透明ポリカーボネート板および透明弗化エチレン系樹脂薄膜は−(マイナス)側に帯電していることが明らかになった。
静電気帯電量の計測は、非接触式の回転セクタ型表面電位計を用いた。(スタチロンM: シシド静電気株式会社製)
また、前記ポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板に弗素系透明樹脂薄膜を面接触させて樹脂薄膜を前記木綿の布切れで摩擦して当樹脂薄膜がポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板に付着していることを確認後、樹脂薄膜を剥離してそれぞれの表面の静電気帯電量を計測した結果、弗素系透明樹脂薄膜が−(マイナス)に、またポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板側が+(プラス)に帯電していることが確認された。
以上の結果より、上記3物質の摩擦帯電列は、文献等に記載してある通り、(+側)木綿⇒ポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板⇒弗素系透明樹脂薄膜(−側)の順であることが確認された。
まず、本発明の膜振動吸音板の構造ならびに構成材料について、図1〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、絶縁体穴開き板は、透明穴明き樹脂板と見なして説明する。同様に、樹脂薄膜は弗素系透明樹脂薄膜と見なして説明する。
図4は本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の平面概念図を示す。また図5はそのb−b断面図を示す。樹脂網5は上側に配設し、弗素系透明樹脂薄膜6を挟持するようにして透明穴明き樹脂板7で積層している。
樹脂網5としては、前記したように透光性と弗素系透明樹脂薄膜6との接触性が重要であるが、今回の実施例においては地盤補強材(ジオグリッド)に用いられているポリエステル繊維素材を塩化ビニール系樹脂でコーティングした、目合いが10mm×10mm、網の平均幅が約2mm、網の平均厚みが約1mmの、前記樹脂薄膜との接触性が良好なものを用いた。
樹脂薄膜としては前記したように、弗素系透明樹脂薄膜6であって、膜厚25μmのものを用いた。
絶縁体穴明き板としては、厚さが2mmのポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板7を用いた。穴明きの内径は10mm、千鳥配列、開口率35%のものである。
前記厚さが2mmのポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板7の長辺側両端に5mm幅の両面接着テープを予め貼り付けておき、ここに前記厚さが25μmの弗素系透明樹脂薄膜6を静かにセットして貼り付けた。なお、図4と図5には両面接着テープの記載は省略してある。
弗素系透明樹脂薄膜6を両面接着テープでセットした前記透明穴明き樹脂板7の上に、前記樹脂網5をセットし、電気絶縁テープを用いてこの積層体の8箇所を固定した。なお、図4と図5には固定のための電気絶縁テープは記載されていない。
図6に強制的に静電気を惹起する方法を示す。座布団置き台8の上に
木綿製座布団9(1m×1m)を置き、前記電気絶縁テープを用いて固定した(図中には記載していない)積層体の、透明穴明き樹脂板7側を座布団と接触させて、矢印の方向10に往復50回、静に移動させて摩擦することにより、本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3とした。
図7は本発明の透光型膜振動吸音板(エキスパンドタイプ)11の平面概念図を示す。また図8はそのc−c断面図を示す。
透明穴明き樹脂板7と弗素系透明樹脂薄膜6は、前記図4と図5で説明したものと同様のものである。
エキスパンドメタルはアルミニウム製であって、網目サイズが10mm×20mmのものを用い、前記図1〜図3を用いて説明したように圧延ロールを用いて平坦化した。これに樹脂塗装を施して、平坦化後樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタル13とした。
前記図4で説明した透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3と同様に、透明穴明き樹脂板7の長辺側両端に5mm幅の両面接着テープを予め貼り付けて、この上に25μmの弗素系透明樹脂薄膜6を貼り付けた。なお図中ではこの両面接着テープの記載は省略した。
弗素系透明樹脂薄膜6を両面接着テープでセットした、前記透明穴明き樹脂板7の上に、前記平坦化後樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタル13を積層し、電気絶縁テープを用いてこの 積層体の8箇所を固定した。なお、図7と図8には固定のための電気絶縁テープは記載されていない。
前記同様、図6に示す方法で強制的に静電気を惹起することにより、本発明の透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)11とした。
さて、本発明の透光型膜振動吸音板の吸音機構に関して図9に示す透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3(詳細は前記図4と図5参照)を用いて説明する。
図中には、音源G側に位置する樹脂網5と反音源側に位置するポリカーボネート製の透明穴明き樹脂板7を、またそれらに挟持された弗素系透明樹脂薄膜6を示す。さらに背後空気層Aを介して、透明ポリカーボネート製遮音板14を示す。
図9は吸音している状態にある透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3を概念的に示したものである。音波S(振動する空気)が弗素系透明樹脂薄膜6に到達すると、静電気により反音源側の透明穴明き樹脂板7に密着しているものの、図中に概念的に示すように上記弗素系透明樹脂薄膜6は振動する。この振動により失われる音波Sのエネルギーにより発現する吸音作用をE1とする。
また上記弗素系透明樹脂薄膜6は、振動しながら樹脂網5と透明穴明き樹脂板7の表面を摩擦する。この摩擦により発熱することによって失われる音波Sのエネルギーにより発現する吸音作用をE2とする。
前述したように、弗素系透明樹脂薄膜6は振動しながら透明穴明き樹脂板7の表面を摩擦するが、本発明の「この樹脂薄膜6と透明穴明き樹脂板7を積層した状態で図6の方法(木綿の座布団)で惹起させた静電気」によるこの樹脂薄膜6と透明穴明き樹脂板7との密着力は、上記音波Sによる膜振動を阻害する強度ではなく、むしろ接触面積を増大させることにより吸音作用が助長される。
上記静電気作用が無い場合には、樹脂薄膜6の透明穴明き樹枝板7への接触面積不十分により、吸音作用は低減する。
さらに音波Sが透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3に衝突して、この吸音板に捩りや曲げが一時的に加わると、板固有の弾性に従って戻ろうとして板に振動(板振動)が生じる。この板振動により失われる音波Sのエネルギーにより発現する吸音作用をE3とする。
図9に示すように、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の背後に背後空気層Aを介して透明ポリカーボネート製遮音板14を配設すると、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の吸音特性は一層向上する。
その理由は、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の振動(板振動)が背後空気層Aを圧縮することにより背圧BPが生じる。この背圧BPにより失われる音波Sのエネルギーにより発現する吸音作用をE4とする。
結論的に、本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ3とエキスパンドメタルタイプ11)の吸音作用は、前記4種類の、失われる音波Sのエネルギーの和(E1+E2+E3+E4)として発現するものと推察する。
ところで実際の吸音特性は、弗素系透明樹脂薄膜6を用いる前提において、その厚みに支配される。一般的に吸音パネルの背後空気層Aを一定にした場合、低周波数側の吸音特性は比較的厚めの樹脂薄膜が良好であり、逆に高周波数側の吸音特性は薄めの樹脂薄膜が良好である。
また本発明の同じ積層構成の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ3とエキスパンドメタルタイプ11)を用いた場合においても、公知のように、吸音特性は吸音パネルの背後空気層Aに大きく支配され、空気層を大きくすると低周波数側の吸音特性が向上し、逆に空気層が小さくなると高周波数側の吸音特性が向上する。
また、反音源側の透明穴明き樹脂板7の配設状況、すなわち弗素系透明樹脂薄膜6との距離関係は実用上極めて重要であり、膜振動現象を阻害しない範囲において極力密着していることが肝要である。
従って、前記静電気力による透明穴明き樹脂板7と弗素系透明樹脂薄膜6との密着に加えて、図14および図17に示す、本発明の両面接着テープを用いた弗素系透明樹脂薄膜6の透明穴明き樹脂板7への部分固定は吸音力の一層の向上に必要である。
さて、本発明に用いる軟質繊維系多孔質吸音材とはグラスウールに代表される繊維系の吸音材である。また、連続気泡型弾性フォーム吸音材とは、樹脂製の非常に緻密な内部セル(細孔)構造を有し、これらのセル(細孔)が互いに繋がりあって材料の表裏面を空気が通過できる構造(オープンセル)をした発泡体であり、音波(振動する空気粒子)はこの細孔内を通過する際、摩擦抵抗を受けて熱エネルギーに変換され吸音される。
図20に、筐体15の内側の3周、および筐体15内の中枠16の下側に樹脂薄膜入りの連続気泡型弾性フォーム吸音材27を内張りした状況を説明する平面図を示す。図21は図20のf−f断面図である。
表2からも明らかなように、補助吸音材無しの実施例3と実施例4に比べて、実施例5と実施例6の、上記連続気泡型弾性フォーム吸音材27を筐体15内に内張りすることにより、吸音パネルの吸音特性は安定的に向上することが明らかである。
図10と図11に示すような、2000m(長さ)×1000mm(幅)×85mm(深さ)で、上面のみが開放する筐体15を製作した。
幅方向の中央部には、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ3とエキスパンドメタルタイプ11)の撓みを防止する目的で中枠16を設けた。なお、この筐体15の底面は厚さが5mmの透明ポリカーボネート製遮音板14である。また、4周の側壁17並びに中枠16は厚さ1mmのアルミ板を用いて箱状に加工してなる、幅25mm(すなわち、これが側壁及び中桟の厚さ)の板材を組み合わせたものである。図11は、図10のd−d断面図を示す。
透光型膜振動吸音板としては、図4と図5に示す透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3を用いた。すなわち、音源側は目合が10mm×10mmの樹脂網5を、反音源側は厚さが2mmの透明穴明き樹脂板7を用いた。穴明きの内径は10mm、千鳥配列、開口率35%のものを用いた。
樹脂薄膜としては、厚さが25μmの弗素系透明樹脂薄膜6を用いた。
透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の透明穴明き樹脂板7側の表面を、図6に示す木綿製の座布団8(1m×1m)の上に載せて往復50回、矢印の方向10に静かに移動させて摩擦することにより、強制的に静電気を惹起させた。
図10と図11に示す状態の筐体15に前記強制的に静電気を惹起させた、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3をセットすることにより、図12に示す透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)18を製作した。
この透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)18について、JIS A1409に準じて残響室法吸音率を測定した結果を、表1の実施例1に示す。
(比較例1)
前記実施例1と同様の図4と図5に示す、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)(但し静電気強制惹起無し)4を図10と図11に示す筐体15セットすることにより、図12に示す透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)(但し静電気強制惹起無し)19を製作し、実施例1と同様の方法で残教室法吸音率を測定した結果を、表1の比較例1に示す。
表1から明らかなように、実施例1と比較例1の吸音特性を比較すると、静電気を強制的に惹起させた実施例1の方が周波数400Hzから2000Hzの中周波数領域において吸音特性が向上していることがわかる。
実施例1で用いた、図10と図11に示す筐体15を準備した。
透光型膜振動吸音板としては、図7と図8に示す透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)11を用いた。すなわち、上側は前記アルミニウム製であって、網目サイズが10mm×20mmであり、事前に圧延ロールを用いて平坦化してさらに樹脂塗装を施した、平坦化後樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタル13を用いた。
樹脂薄膜も前記実施例1と同様の、厚さが25μmの弗素系透明樹脂薄膜6を用いた。また下側も実施例1と同様の透明穴明き樹脂板7を用いた。
この透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)11の透明穴明き樹脂板7側を、実施例1と同様の図6に示す方法で強制的に静電気を惹起させた。
この透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)11を、図10と図11に示す筐体15に、表裏反転することにより、透明穴明き樹脂板7が上側(音源側)になるように配設することにより、図13に示す透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ)20を製作し、実施例1と同様の方法で残教室法吸音率を測定した結果を、表1の実施例2に示す。
(比較例2)
前記実施例2と同様の図7と図8に示す、透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)(但し静電気強制惹起無し)12を図10と図11に示す筐体15に、前記実施例2と同様の方法で反転させてセットすることにより、図13に示す透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ)(但し静電気強制惹起無し)21を製作し、実施例1と同様の方法で残教室法吸音率を測定した結果を、表1の比較例2に示す。
表1から明らかなように、実施例2と比較例2の吸音特性を比較すると、静電気を強制的に惹起させた実施例2の方が、前記実施例1と比較例1の場合と同様、周波数400Hzから2000Hzの中周波数領域において吸音特性が向上していることがわかる。
図14と図14のe−e断面図である図15に示すように、弗素系透明樹脂薄膜6の一部を、5mm幅の両面接着テープ22を用いて透明穴明き樹脂板7に固定した。(透明穴明き樹脂板の長辺側の両端も、前記したように5mm幅の両面接着テープで固定してあるが、図中では省略してある。)
この弗素系透明樹脂薄膜6を両面接着テープ22で一部分固定した透明穴明き樹脂板7の上に前記樹脂網5をセットし、電気絶縁テープを用いてこの積層体の8箇所を固定した。(図14と図15には固定のための電気絶縁テープは記載されていない。)
実施例1と同様、図6に示す方法を用いて透明穴明き樹脂板7側を摩擦することにより静電気を惹起させて、本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ・テープ固定)23とした。
また、実施例1と同様に、図10と図11に示す状態の筐体15に前記、透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ・テープ固定)23をセットすることにより、図16に示す透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定)24を製作した。
この透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定)24について、実施例1と同様の方法で残響室法吸音率を測定した結果を、表2の実施例3に示す。
表2の当該実施例3(樹脂薄膜部分固定有り)と、表1の実施例1(樹脂薄膜部分固定無し)を比較すると、樹脂薄膜を部分固定した当該実施例3の方が、周波数500Hz〜2000Hzの中周波数領域において吸音特性が向上していることが明らかである。
実施例3と同様に、図17とそのf-f断面図の図18に示すように、弗素系透明樹脂薄膜6の一部を、5mm幅の両面接着テープ22を用いて透明穴明き樹脂板7に固定した。(透明穴明き樹脂板の長辺側の両端も、前記したように5mm幅の両面接着テープで固定してあるが、図中では省略してある。)
この弗素系透明樹脂薄膜6を両面接着テープ22で一部分固定した透明穴明き樹脂板7の上に、前記平坦化後樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタル13をセットし、電気絶縁テープを用いてこの積層体の8箇所を固定した。(図17と図18には固定のための電気絶縁テープは記載されていない。)
実施例1と同様、図6に示す方法を用いて透明穴明き樹脂板7側を摩擦することにより静電気を惹起させて、本発明の透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)25とした。
また、実施例1と同様に、図10と図11に示す状態の筐体15に前記、透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)25を表裏反転することにより、透明穴明き樹脂板7が上側(音源側)になるように配設して、図19に示す透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)26を製作した。
この透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)26について、実施例1と同様の方法で残響室法吸音率を測定した結果を、表2の実施例4に示す。
表2の当該実施例4(樹脂薄膜部分固定有り)と、表1の実施例2(樹脂薄膜部分固定無し)を比較すると、樹脂薄膜を部分固定した当該実施例4の方が、周波数500Hz〜2000Hzの中周波数領域において吸音特性が向上していることが明らかである。
図20とそのf−f断面図である図21に、図10と図11に示す筐体15の壁面内側と中枠16の下側に、厚さ21μmの弗化エチレン系樹脂薄膜の袋で封入した、厚さが25mm、高さが85mmの連続気泡型弾性フォーム吸音材27を内張りした。
上記、連続気泡型弾性フォーム吸音材27を内張りした筐体28の上に、実施例3で用いた、図14と図15に示す本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ・テープ固定)23を配設して、図22に示す本発明の透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)29を製作した。
この透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)29について、実施例1と同様の方法で残響室法吸音率を測定した結果を、表2の実施例5に示す。
この表から明らかなように、連続気泡型弾性フォーム吸音材27等の補助吸音材を吸音パネルの側壁面に内張りすることにより、補助吸音材の無い実施例3と比較して、吸音特性は特に250Hz〜2000Hz領域において一層向上していることがわかる。
前記実施例5と同様、図20とそのf−f断面図である図21に、図10と図11に示す筐体15の壁面内側と中枠16の下側に、厚さ21μmの弗化エチレン系樹脂薄膜の袋で封入した、厚さが25mm、高さが85mmの連続気泡型弾性フォーム吸音材27を内張りした。
上記、連続気泡型弾性フォーム吸音材27を内張りした筐体28の上に、実施例4で用いた、図17と図18に示す本発明の透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)23を表裏反転することにより、透明穴明き樹脂板7が上側(音源側)になるように配設して、図23に示す透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)30を製作した。
この透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)30について、実施例1と同様の方法で残響室法吸音率を測定した結果を、表2の実施例6に示す。
この表からも明らかなように、連続気泡型弾性フォーム吸音材27等の補助吸音材を吸音パネルの側壁面に内張りすることにより、補助吸音材の無い実施例4と比較して、吸音特性は特に250Hz〜2000Hz領域において一層向上していることがわかる。
実施例1と実施例2並びにそれらの比較例1と比較例2から明らかなように、静電気を強制的に惹起させて透明穴明き樹脂板7と弗素系透明樹脂薄膜6の接触を良好にすることにより、吸音特性が向上する。
また、実施例3と実施例4から明らかなように、両面接着テープ22による、弗素系透明樹脂薄膜6の透明穴明き樹脂板7への部分固定により、さらに吸音特性の向上が得られる。
さらに、実施例5と実施例6から明らかなように、連続気泡型弾性フォーム吸音材27等の補助吸音材を吸音パネルの側壁面に内張りすることにより、吸音特性は大幅に向上する。
本発明の透光型膜振動吸音板および透光型吸音パネルを用いることにより、吸音特性のみならず、必要に応じて吸音パネルを通しての透光性および見透かし性を有する、道路・鉄道用の防音壁に利用される可能性がある。
エキスパンドメタルの説明図であり、一つの網目の正面図である。 図1のa−a断面図である。 図2の状態をロール圧延して、平坦化加工を施した状態を示す図である。 本発明の透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)3の平面概念図である。 図4のb−b断面図である。 強制的に静電気を惹起する方法を示す図である。 本発明の透光型膜振動吸音板(エキスパンドタイプ)11の平面概念図である。 図7のc−c断面図である。 本発明の透光型膜振動吸音板の吸音機構を説明する図である。 本発明の透光型吸音パネルに用いる筐体を説明する図である。 図10のd−d断面図である。 本発明の透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)18とその比較例の透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)19を説明する図である。 本発明の透光型吸音パネル(エキスパンドタイプ)20とその比較例の透光型吸音パネル(エキスパンドタイプ)21を説明する図である。 透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ・テープ固定)23を説明する図である。 図14のe−e断面図である。 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定)24を説明する図である。 透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)25を説明する図である。 図17のf−f断面図である。 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)26を説明する図である。 筐体15の内側の3周および中枠16の下側に補助吸音材を内張りした状況を説明する平面図である。 図20のf−f断面図である。 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)29を説明する図である 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)30を説明する図である。
1 エキスパンドメタルの一つの網目
2 樹脂薄膜
3 透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)
4 透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ)(但し静電気強制惹起無し)
5 樹脂網
6 弗素系透明樹脂薄膜
7 透明穴明き樹脂板
8 座布団置き台
9 木綿製座布団
10 矢印の方向
11 透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)
12 透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ)(但し静電気強制惹起無し)
13 平坦化後樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタル
14 透明ポリカーボネート製遮音板
15 筐体
16 中枠
17 4周の側壁
18 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)
19 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ)(但し静電気強制惹起無し)
20 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ)
21 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ)(但し静電気強制惹起無し)
22 両面接着テープ
23 透光型膜振動吸音板(樹脂網タイプ・テープ固定)
24 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定)
25 透光型膜振動吸音板(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)
26 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定)
27 連続気泡型弾性フォーム吸音材
28 連続気泡型弾性フォーム吸音材を内張りした筐体
29 透光型吸音パネル(樹脂網タイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)
30 透光型吸音パネル(エキスパンドメタルタイプ・テープ固定・補助吸音材内張り)
A:背後空気層
S:音波
G:音源
BP:背圧

Claims (7)

  1. 一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂網もしくはアルミニウム製エキスパンドメタルを事前に平坦化したものに樹脂塗装を施したアルミニウム製エキスパンドメタルの間に、少なくとも一枚の樹脂薄膜を挟持した積層体であって、前記絶縁体穴明き板の片側表面または樹脂薄膜の表面を、絶縁体穴明き板並びに樹脂薄膜とは異なる材質の物体を用いて摩擦することによって強制的に静電気を惹起することにより、前記穴明き板と樹脂薄膜との密着性を向上させることにより、吸音特性を向上させたことを特徴とする膜振動吸音板。
  2. 請求項1に記載の膜振動吸音板において、一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂薄膜の間の少なくとも一箇所を、接着材を介して固定することにより、前記強制的に惹起させた静電気帯電量の減衰を防止することにより、前記絶縁体穴明き板と樹脂薄膜の密着性を向上させることによって、吸音特性を向上させたことを特徴とする膜振動吸音板。
  3. 請求項1および請求項2に記載の一枚の絶縁体穴明き板と一枚の樹脂薄膜が透明なことを特徴とする透光型膜振動吸音板。
  4. 請求項1および請求項2に記載の膜振動吸音板を音源側に、また、反音源側に遮音板を配設して、それらを枠部材で保持することにより空気層を形成したことを特徴とする吸音パネル。
  5. 請求項3に記載の透光型膜振動吸音板を音源側に、また、反音源側に透明な樹脂製の遮音板を配設して、それらを枠部材で保持することにより空気層を形成したことを特徴とする透光型吸音パネル。
  6. 請求項4に記載の吸音パネルであって、少なくとも前記枠部材の内側に軟質繊維系多孔質吸音材もしくは連続気泡型弾性フォーム吸音材を内張りしたことを特徴とする、吸音パネル。
  7. 請求項5に記載の吸音パネルであって、少なくとも前記枠部材の内側に軟質繊維系多孔質吸音材もしくは連続気泡型弾性フォーム吸音材を内張りしたことを特徴とする、透光型吸音パネル。
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