JP2011194053A - 生体植え込み電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体への留置及び回収が容易であり、侵襲の小さい生体植え込み電極を提供する。
【解決手段】生体内に留置されて電気刺激発生装置と接続される生体植え込み電極1は、生体組織に電気刺激を与える電極部20と、電極部と電気刺激発生装置とを接続する細長の導線被覆体10と、電極部20を生体内に支持する電極支持体30とを備え、電極支持体は、生体内における電極部の支持に適した第1の形状と、生体内への導入及び抜去に適した第2の形状とに可逆的に変形可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体内に植え込まれる生体植え込み電極に関する。より詳しくは、生体内に留置されて電気刺激発生装置に接続されることにより、筋肉や神経、心臓等の電気刺激を必要とする生体組織に対して電気刺激を与えるための生体植え込み電極に関する。
従来から、心臓ペースメーカー、植込み型除細動装置、神経刺激装置、脳深部刺激装置等、刺激を必要とする生体組織に対して電気刺激を与え、治療を行う装置がある。これらの装置は、電気刺激を行うために必要な内部電源および電気回路を有した電気刺激発生装置と、刺激を必要とする生体組織に装着されて電気刺激を与える電極と、刺激発生装置から発せられる電気情報を電極へと伝える導線とから構成されている。
このうち、体内に留置される生体植え込み電極は、心臓、神経組織、筋肉等の生体組織に電気的刺激を与え、もしくはこれらの電気的興奮を感知するための少なくとも一つの電極と、電気導体および生体適合性の絶縁被覆とを有し、電極と接続される導線被覆体と、心臓ペースメーカー、埋込型除細動装置、神経刺激装置、脳深部刺激装置等の各種電気刺激発生装置と導線被覆体とを電気的に接続するコネクタ等を備えて構成されている。
従来の生体植え込み電極として、特許文献1及び2に記載のものが知られている。特許文献1には、生体内植え込み可能な神経刺激用の電極アセンブリが記載されている。この電極アセンブリは、導線被覆体先端の電極が腕部を有しており、この腕部が神経に巻きつくように装着される。特許文献2に記載の生体植え込み電極では、絶縁被覆の表面の一部に潤滑コート層が設けられている。
特開2008−67978号公報 特開2005−58456号公報
上記各特許文献に記載の生体植え込み電極は、刺激を必要とする生体組織部位(心臓、神経、筋肉等)に電極を接触させることが前提となっている。このような留置の場合、電極植え込み後に生体の免疫反応により電極および電極が留置された生体組織周辺に血栓や線維組織が形成されることが知られており、電極は線維組織等により留置された生体組織に支持されるが、電極接触部位から加えられる応力により生体組織が物理的損傷を受けることが懸念される。
加えて、従来の生体植え込み電極を留置するために行われる手術は比較的手術時間が長いという問題がある。例えば、胸腔内に電極を植え込む場合、従来の生体植え込み電極では、まず開胸を行い、刺激が必要とされる神経等の生体組織を露出させるために、当該生体組織の周辺の組織を剥離する必要がある。この方法は切開する部位が多く、神経等を露出する作業は神経等を傷つけないように細心の注意を払って行う必要があった。また、治療の終了等により電極を回収する際は、電極が線維組織等に覆われているため、やはり開胸等の侵襲性の大きい処置が必要となるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、生体への留置及び回収が容易であり、侵襲の小さい生体植え込み電極を提供することを目的とする。
本発明は、生体内に留置されて電気刺激発生装置と接続される生体植え込み電極であって、生体組織に電気刺激を与える電極部と、前記電極部と前記電気刺激発生装置とを接続する細長の導線被覆体と、前記電極部を前記生体内に支持する電極支持体とを備え、前記電極支持体は、前記生体内における前記電極部の支持に適した第1の形状と、前記生体内への導入及び抜去に適した第2の形状とに可逆的に変形可能であることを特徴とする。
本発明の生体植え込み電極は、前記電極支持体を前記第2の形状に変形させる変形機構をさらに備え、前記電極支持体は、外力が作用しない自然状態においては前記第1の形状を保持するものでもよい。
前記変形機構は、前記導線被覆体が挿通された管状部材を有し、前記電極支持体は、前記管状部材の内部に収容されることにより前記第2の形状に変形されてもよい。
本発明の生体植え込み電極によれば、生体への留置及び回収が容易であり、侵襲の小さい生体植え込み電極とすることができる。
本発明の第1実施形態の生体植え込み電極を示す斜視図である。 同生体植え込み電極の電極部周辺を示す拡大図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態の生体植え込み電極において、電極部周辺を示す図である。 同生体植え込み電極の変形シースを示す断面図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 本発明の第3実施形態の生体植え込み電極において、電極部周辺を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の変形例における使用時の動作を示す図である。 同変形例の使用時の動作を示す図である。 同変形例の使用時の動作を示す図である。 本発明の第4実施形態の生体植え込み電極において、電極部周辺を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。 同生体植え込み電極の使用時の動作を示す図である。
本発明の第1実施形態の生体植え込み電極について、図1から図7を参照して説明する。図1は、本実施形態の生体植え込み電極1を示す斜視図である。生体植え込み電極1は、血管内に留置されて、当該血管周辺の対象組織に電気刺激を与えるもので、細長の導線被覆体10と、導線被覆体10の先端側に設けられた電極部20と、電極部20の周囲に設けられた電極支持体30と、生体植え込み電極1の抜去時に使用する回収部(変形機構)40とを備えている。
導線被覆体10は、図示しない導線と、当該導線の周囲を被覆する絶縁層11とを備えている。導線はプラス側とマイナス側の2本設けられており、材料としては、例えばニッケルコバルト合金からなる拠線を用いることができる。絶縁層11の材料としては、ポリウレタンや、シリコーン、ETFE等の生体適合性のあるとされる高分子材料を用いることができる。本実施形態では、絶縁層11はポリウレタン製のチューブであり、内腔にニッケルコバルト合金からなる2本の導線が短絡しないように挿通されている。
なお、生体植え込み電極1のように血管内に留置されるものの場合は、必要に応じて絶縁層11の外面に血栓防止のためのコーティングが施されてもよい。このようなコーティングの材料としては、MPCポリマー等を用いることができる。
導線被覆体10の導線は、電極部20が設けられていない基端側において図示しない公知の電気刺激発生装置に接続される。接続が容易となるように、必要に応じて導線被覆体10の基端側にコネクタ等を設けてもよい。
電極部20は、生体組織に電気刺激を与えるものであり、先端側のプラス用電極21と、プラス用電極21よりも基端側に位置するマイナス用電極22とからなる。プラス用電極21及びマイナス用電極22は、導線被覆体10の外面上に形成されており、それぞれ導線被覆体10のプラス側の導線及びマイナス側の導線と接続されている。電極部20の材料としては、白金、ステンレス、金、銀、チタン、及びこれら金属の導電性酸化物等が考えられるが、生体と接する箇所であるため、白金イリジウム等の生体適合性のある貴金属が望ましい。
プラス用電極21及びマイナス用電極22は、略円柱状の導線被覆体10の外周面において、所定の中心角に対応する円弧状の範囲に形成されている。各電極21、22の形成範囲を規定する中心角の大きさは、以下に例示したような事項を考慮して適宜設定されてよい。
中心角が小さすぎると、各電極21、22の面積が小さすぎ、電気刺激のために大きな電圧が必要となる。また、中心角が大きすぎると、各電極21、22の面積が大きすぎ、他の周辺組織に電気が漏れやすくなる。
たとえば、上大静脈付近の迷走神経を刺激する場合、中心角を大きく設定しすぎると、電気が漏れることにより、迷走神経の近くを走行する横隔神経をも刺激してしまうことがある。また、中心角が大きすぎると、電極と血液とが接触しやすくなり、迷走神経に対向する血管組織よりも、血液を経由して電気エネルギーが流れ、迷走神経を刺激することが困難となる。
また、各電極21、22の導線被覆体10の長手方向における寸法や、プラス用電極21、マイナス用電極22間の距離についても適宜設定されてよい。本実施形態においては、導線被覆体10の長手方向における各電極21、22の寸法は、いずれも2ミリメートル(mm)程度であり、プラス用電極21、マイナス用電極22間の距離は5mm程度である。
電極支持体30は、2本の超弾性ワイヤー31からなる。各超弾性ワイヤー31は、外力が作用しない自然状態において、それぞれ導線被覆体10の幅方向に広がる枠状(第1の形状)を保持するように形成されており、各超弾性ワイヤー31の両端部は、導線被覆体10に固定されている。
図2に拡大して示すように、電極支持体30が第1の形状において形成する仮想面VSは、導線被覆体10の軸線方向に見たときに、電極部20に向かって凸となる円弧状に形成されており、当該円弧の曲率半径は、生体植え込み電極1が留置される血管の平均径以上の値に設定されている。
電極支持体30は、外力を加えることにより容易にその形状を変化させることができ、外力を取り除くと可逆的に第1の形状に復帰する。超弾性ワイヤー31の材料としては、ニッケルチタン合金等を好適に用いることができる。
必要に応じて、超弾性ワイヤー31の外周にも、ポリウレタンチューブ又はフッ素系樹脂のチューブ等による被覆が施されてもよい。このようにすると超弾性ワイヤー31の摺動性が改善され、後述する回収部40への収容もより小さな力で行うことができる。
回収部40は、導線被覆体10が挿通された管状部材41と、管状部材41を導線被覆体10に対して固定する留め具42とを備えている。
管状部材41は、電極支持体30を変形させることができる程度の剛性を有し、導線被覆体10の外径よりも大きい内径を有する。管状部材41の基端側には、留め具42に管状部材41を固定するための図示しないネジ山が設けられている。
留め具42は、導線被覆体10に固定されており、先端側の内面に、管状部材41のネジ山と係合する図示しないネジ溝が形成されている。
以上の構成により、管状部材41は、留め具42に固定されているときは、導線被覆体10に対して自身の軸線方向に相対移動しないように保持され、管状部材41と留め具42との係合を解除することにより、導線被覆体10に対して相対移動可能となる。
上記のように構成された生体植え込み電極1の使用時の動作について、電極部20を上大静脈内に留置する場合を例にとり説明する。
術者は、まず患者の頸部を切開し頸静脈JVを露出させる。次に、図3に示すように、頸静脈JVを切開してイントロデューサー100の先端を頸静脈JV内に挿入する。イントロデューサー100としては、逆止弁を有する公知のものを、生体植え込み電極1がスムーズに挿通されるよう、内径等を考慮して適宜選択して使用する。
次に術者は、電極支持体30を手で折り畳むなどして変形させ、イントロデューサー100内に挿入する。イントロデューサー100内で、電極支持体30は、導線被覆体10に沿い、血管内への導入に適した第2の形状に変形する。電極支持体30がすべてイントロデューサー100内に進入した後、術者は導線被覆体10をイントロデューサー100経由で頸静脈JV内に進入させる。イントロデューサー100を通過して頸静脈JV内に突出した電極支持体30は、生体内において電極部を支持するのに適した第1の形状に復帰する。第1の形状は、電極部20に向かって凸となる円弧状であり、当該円弧の曲率半径が、頸静脈JVの平均径以上であるため、完全には第1の形状に復帰できず、電極部20及び頸静脈JVの内壁を押圧して電極部20が当該内壁に密着するよう付勢する。
術者が一定の力でさらに生体植え込み電極1を押し込むと、電極支持体30が血管の内壁上を滑りながら生体植え込み電極1が前進する。術者は、X線透視像等により、患者の体内における電極部20の位置を確認しながら、迷走神経と近接する上大静脈SVCの所定の位置まで電極部20を移動させる。
図4に示すように、管状部材41の基端側及び留め具42が頸静脈JVの外部に位置した状態で、術者は頸静脈JVおよび頸部を縫合して生体植え込み電極1の留置手技を終了する。イントロデューサー100は、抜去あるいは引き裂かれて取り除かれる。
生体植え込み電極1の留置後、術者は導線被覆体10に電気刺激発生装置を接続して上大静脈SVCの血管壁越しに迷走神経を刺激して所望の治療を行う。生体植え込み電極1の留置中は、第1の形状となった電極支持体30と血管壁との間に発生する摩擦力により、電極部20の位置が好適に保持される。
治療期間が終わった等により、生体植え込み電極1を抜去する際は、図5に示すように、管状部材41と留め具42との係合を解除する。そして、図6に示すように、管状部材41を固定しながら導線被覆体10を体外に引き出す。電極支持体30を管状部材41内に引きこんで収容すると、電極支持体30は管状部材41内で変形して第2の形状となる。術者は、電極支持体30が管状部材41内に収容された状態で、管状部材41を固定していた縫合糸を抜き取り、図7に示すように生体植え込み電極1を頸静脈JVから抜去する。生体植え込み電極1の抜去後、術者は、頸静脈JVおよび頸部を縫合して完全に閉じる。
本実施形態の生体植え込み電極1によれば、電極支持部30が、生体内における電極部の支持に適した第1の形状と生体内への導入及び抜去に適した第2の形状とに可逆的に変形可能であるため、血管等に対して導入あるいは抜去する際は、第2の形状に変形させて比較的小さな切開部位から出し入れすることができる。そして、留置時は、第1の形状となって、電極部20を血管内等の所定の位置に支持することができる。
その結果、胸腔鏡やトロッカー等を用いずに小さい侵襲で生体に留置でき、目的の部位に対して、隣接する組織越しに好適に電気刺激を与えることができる。そして、治療後は、再び第2の形状に変形させることにより、導入のために形成した切開部を大きく切開等しなくても容易に生体から抜去して回収することができる。
また、電極支持体30が形成する仮想面VSは、電極部20に向かって凸となり、かつ生体植え込み電極1が留置される血管の平均径よりも大きい曲率半径を有する円弧状であるため、電極部20を血管壁に密着するように常時付勢することができ、電気刺激治療を良好に行うことができる。
さらに、回収部40を備えることにより、イントロデューサー等を用いずに電極支持体30を第2の形状に変化させて生体植え込み電極1を容易に抜去することができる。また、回収部40が留め具42を備えているため、管状部材41を導線被覆体10に対して相対移動させずに、抜去時まで安定して保持することができる。
さらに、回収部40が管状部材41を備えるため、電極支持体30を管状部材41内に収容するだけで電極支持体30を第2の形状に安定させることができる。したがって、生体植え込み電極1が抜去されたときに電極支持体30が第1の形状に復帰し、付着していた血液等が飛散する等の事態を好適に抑制し、安全に使用することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図8から図11を参照して説明する。本実施形態の生体植え込み電極51と、第1実施形態の生体植え込み電極1との異なるところは、変形機構の構造である。なお、以降の説明において、既に説明したものと同様の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図8は、生体植え込み電極51の電極部20周辺を示す図である。生体植え込み電極51は、回収部40に代えて、変形シース(変形機構)52を備えている。変形シース52は、管状部材41と同様の材料で形成されるが、管状部材41よりも長く、先端部52Aは電極部20付近に位置している。
電極支持体30を構成する超弾性ワイヤー31の基端部31Aは、変形シース52の先端52Aに接続されている。したがって、変形シース52を導線被覆体10に対して相対移動させると、超弾性ワイヤー31の基端部31Aも、同様に導線被覆体10に対して相対移動する。
図9は、変形シース52の断面図である。変形シース52の両端には、Oリング53が取り付けられている。Oリング53の内径は、導線被覆体10の外径と同一(略同一を含む。)であり、変形シース52に導線被覆体10を挿通すると、変形シース52の両端は水密性が保持され、内腔に血液等が浸入しない。また、変形シース52の軸方向に力をかけると、変形シース52が導線被覆体10上を滑るように移動できる程度の密着性が変形シース52と導線被覆体10の間に保たれている。
本実施形態の生体植え込み電極51を留置する際、術者は、導線被覆体10に対して変形シース52を後退させる。すると、図10に示すように、超弾性ワイヤー31の基端部31Aが導線被覆体10に対して後退し、電極支持体30が導線被覆体10の長手方向に引き伸ばされ、最終的には、図11に示すように、ほぼ導線被覆体10と平行な第2の形状に変形する。術者は、第2の形状となった電極支持体30をイントロデューサー100に挿入する。なお、電極支持体30をイントロデューサー100に挿入するタイミングは、完全に第2の形状に変形したときである必要はなく、適宜調整されてよい。
イントロデューサー100から電極支持体30が突出してから留置完了までの流れは、概ね第1実施形態と同様であるが、生体植え込み電極51においては、変形シース52と導線被覆体10との位置関係を保持することにより、血管内でも電極支持体30を第2の形状に保持することができるため、電極支持体を第2の形状としたまま、留置部位まで電極部20を移動させてもよい。
生体植え込み電極51を抜去するときは、挿入時と同様に、変形シース52を後退させて電極支持体30を第2の形状に変形させる。第2の形状に変形された電極支持体30は、小さい切開部からでも容易に抜去できる。
本実施形態の生体植え込み電極51においても、第1実施形態の生体植え込み電極1と同様に、小さい侵襲で、生体に対して容易に留置及び回収を行うことができる。
また、変形シース52を備え、超弾性ワイヤー31の基端部31Aが変形シースに接続されているため、変形シース52を導線被覆体10に対して相対移動させることで、容易に第1の形状と第2の形状とを切り替えることができる。したがって、イントロデューサー等にスムーズに挿入できるとともに、血管内等においても第2の形状を保つことができる。その結果、血管の内壁等に対する傷害を低減して、さらに侵襲の小さい生体植え込み電極を構成することができる。
さらに、変形シース52の両端にはOリング53が取り付けられているので、導線被覆体10が挿通された変形シース52の両端部は水密性が保持される。したがって、血液等が変形シース52の内腔を通って体外に漏れたり、飛散したりすることが防止され、安全に使用することができる。
なお、Oリング53は、変形シース52の両端にあるほうが導線被覆体の動きが安定し好ましいが、少なくとも変形シース52の内腔の一箇所において水密性を保持すれば、上述した血液等の漏れは防げるため、少なくとも1つ設けられるのが好ましく、配置部位は端部でなくてもよい。
次に本発明の第3実施形態について、図12から図16を参照して説明する。本実施形態の生体植え込み電極61と、上述の各実施形態の生体植え込み電極との異なるところは、生体植え込み電極自体が変形機構を備えない点である。
図12は、生体植え込み電極61の電極部20付近を拡大して示す図である。生体植え込み電極61は、第1実施形態の生体植え込み電極1同様、導線被覆体10、電極部20、及び電極支持体30を備えており、回収部40を備えない点のみ生体植え込み電極1と異なっている。
生体植え込み電極61の留置時は、第1実施形態同様、電極支持体30を変形させてイントロデューサー100に挿入する。
生体植え込み電極61の抜去時は、図12に示すような2本の牽引具(変形機構)62を血管内に挿入する。牽引具62は、一定の剛性を有するワイヤー等の線状部材63と、線状部材63の先端に設けられた係止部64とを備えている。術者は、牽引具62を前進させ、X線透視像等で確認しながら、電極支持体30の各超弾性ワイヤー31の基端側に各牽引具62の係止部64を係止する。
係止部64が超弾性ワイヤー31に係止されたことを確認したら、術者は線状部材63を後退させるように牽引する。すると、図13に示すように、電極支持体30は、牽引具62に牽引されて徐々に変形し、図14に示すように第2の形状に変形する。その後は、第2実施形態と同様の手順で生体植え込み電極61を抜去する。
本実施形態の生体植え込み電極61においても、第1及び第2実施形態の生体植え込み電極と同様に、小さい侵襲で、生体に対して容易に留置及び回収を行うことができる。
また、変形機構である牽引具62が生体植え込み電極61とは別に設けられているので、生体植え込み電極自体を小径化することができ、より小さい切開部位から体内に留置することができる。
本実施形態では、抜去時に2本の牽引具62を使用する例を説明したが、図15に示す変形例では、牽引具62を一本だけ使用して電極支持体を変形させることもできる。
図15に示す生体植え込み電極61aにおいては、電極支持体30の各超弾性ワイヤー31の基端側であって、最も導線被覆体10から離間した位置に、それぞれ補助ワイヤー65が取り付けられている。各補助ワイヤー65の基端側は、導線被覆体10に摺動可能に取り付けられた可動部材66に接続されている。
生体植え込み電極61aの抜去時は、術者は牽引具62の係止部64を可動部材66又は可動部材66付近の補助ワイヤー65に係止して牽引する。牽引具62に牽引された可動部材66は、導線被覆体10に沿って基端側に摺動する。その結果、図16に示すように電極支持体30が変形され、最終的には図17に示すように電極支持体30が第2の形状に変形する。
本変形例の生体植え込み電極61aにおいては、一本の牽引具で抜去を行うことができるので、抜去時の操作がより容易となる。また、牽引具62の係止部64が係止される可動部材66は、超弾性ワイヤー31や補助ワイヤー65よりも幅方向の最大寸法が大きいため、X線透視下等において確認しやすい。
本変形例においては、可動部材66が導線被覆体10と離間して設けられてもよい。また、可動部材66を備えず、1本の補助ワイヤー65の両端を各超弾性ワイヤー31に接続してもよい。このようにしても、補助ワイヤー65に牽引具62等を係止して牽引することにより同様に電極支持体30を変形させることができる。
次に本発明の第4実施形態について、図18から図20を参照して説明する。本実施形態の生体植え込み電極71と、上述の各実施形態の生体植え込み電極との異なるところは、電極支持体30を変形させる仕組みである。
図18は、生体植え込み電極71の電極部20周辺を一部断面で示す図である。導線被覆体72の基本構造は上述した導線被覆体10と同様であるが、本実施形態では内部構造を見やすくするために径方向の寸法を大きく表示している。
電極支持体30の各超弾性ワイヤー31の基端側は、導線被覆体72の内部における絶縁層11と導線12との間の空間に挿入されており、導線被覆体72の内部を通って導線被覆体72の基端側から突出している。
電極支持体30を第2の形状に変形させるときは、各超弾性ワイヤー31の基端側をもって牽引する。すると、図19に示すように超弾性ワイヤー31が導線被覆体72内に引き込まれて変形し、最終的には図20に示すように、導線被覆体72に沿った第2の形状に電極支持体30が変形する。
本実施形態の生体植え込み電極71においても、上述の各実施形態の生体植え込み電極と同様に、小さい侵襲で、生体に対して容易に留置及び回収を行うことができる。
また、導線被覆体72の基端側から突出した超弾性ワイヤー31の基端側を操作するだけで電極支持体30を変形させることができるため、電極支持体30を変形させる前に煩雑な準備作業は必要なく、かつ容易に電極支持体の形状の切替を行うことができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各実施形態の構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、上述の各実施形態においては、電極支持体が2本の超弾性ワイヤーによって形成されている例を説明したが、これに代えて、超弾性ワイヤーを1本使用して上述の仮想面VSを形成することにより電極支持体を構成してもよい。
1、51、61、61a、71 生体植え込み電極
10、72 導線被覆体
20 電極部
30 電極支持体
40 回収部(変形機構)
41 管状部材
52 変形シース(変形機構)
62 牽引具(変形機構)

Claims (3)

  1. 生体内に留置されて電気刺激発生装置と接続される生体植え込み電極であって、
    生体組織に電気刺激を与える電極部と、
    前記電極部と前記電気刺激発生装置とを接続する細長の導線被覆体と、
    前記電極部を前記生体内に支持する電極支持体と、
    を備え、
    前記電極支持体は、前記生体内における前記電極部の支持に適した第1の形状と、前記生体内への導入及び抜去に適した第2の形状とに可逆的に変形可能であることを特徴とする生体植え込み電極。
  2. 前記電極支持体を前記第2の形状に変形させる変形機構をさらに備え、
    前記電極支持体は、外力が作用しない自然状態においては前記第1の形状を保持することを特徴とする請求項1に記載の生体植え込み電極。
  3. 前記変形機構は、前記導線被覆体が挿通された管状部材を有し、
    前記電極支持体は、前記管状部材の内部に収容されることにより前記第2の形状に変形されることを特徴とする請求項2に記載の生体植え込み電極。
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