JP2011191609A - 感光性組成物、カラーフィルタ及びそれを用いた液晶ディスプレイ並びに有機elディスプレイ - Google Patents

感光性組成物、カラーフィルタ及びそれを用いた液晶ディスプレイ並びに有機elディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】透過率が高く、即ちカラー表示時の効率が高く、且つ耐光性に優れた特性を有するカラーフィルタを提供する。
【解決手段】少なくとも(A)透明樹脂、(B)光重合性モノマー(C)染料、(D)光開始剤、(E)溶剤を含有する感光性組成物において、前記(A)透明樹脂が、共重合成分として、化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含有する感光性着色組成物。

【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに使用するカラーフィルタを製造するための感光性組成物に関する。
近年、情報機器の多様化等にともなって、従来から使用されているCRTに比べて消費電力や空間占有体積が少ない平面表示ディスプレイのニーズが高まり、このような平面表示ディスプレイの一つとして液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと記す。)素子を用いたカラーディスプレイが注目されている。
現在では、環境配慮としてカラーディスプレイにおいても、消費電力の低減が求められている。液晶ディスプレイの構造の概略を図1に示す。液晶ディスプレイは、カラーフィルタを形成した基板1とTFT9を形成したアレイ基板3とを対向させて張り合わせ、当該基板間に液晶2を封入し、基板の外側に偏光板とバックライト4を設置したものからなる。液晶ディスプレイの場合、液晶に電圧を印加して生じる複屈折性の変化を利用して、バックライト4からの光の透過率を変えて表示が出来ている。この場合、偏光板でバックライトの光を50%遮断し、カラーフィルタで70%の光を遮断することになる。その為、カラーフィルタとしては、より透過率の高いカラーフィルタが求められている(特許文献1)。
有機ELディスプレイの概略図を図2に示す。有機ELディスプレイのトップエミッション構造においては、液晶ディスプレイと同様に、1枚の基板5にカラーフィルタ6a.6b、6cが形成され、対向する基板5にTFT9及び有機EL素子14a,14b、14cが形成され、2枚の基板間に接着層が設けられている。有機ELディスプレイの重要な課題としては、素子の寿命拡大と消費電力の削減が挙げられる。その為、素子としては発光効率を向上することが活発に研究されている。
これまでは蛍光発光を利用した発光素子が主流であったが、その蛍光を放つために必要な一重項の生成確率は統計的に25%であることが知られている。そのため、理論的には注入した電子と正孔のうちの1/4しか光として取り出すことが出来ないことになる。これに対し、励起三重項からの燐光を用いた有機EL素子が提案され(非特許文献1等参照)、近年では室温で燐光を示す材料の研究が盛んに行われている。
上記の通り、有機EL素子は、発光効率を向上させ、素子の寿命を拡大し、消費電力を削減することが重要な課題として取り組まれている。その意味で、色再現性の観点から見ると十分な品質が得られているとは言えない。その為、応急的にカラーフィルタが発光素子からの発光色を補正する役目を担うことになる。しかし、カラーフィルタにより色再現領域が拡大できても、カラーフィルタでEL素子からの光を多く遮ってしまうと、EL素子の発光効率を向上させたことによる効果が薄くなる。その為、カラーフィルタとしては、より透過率の高いカラーフィルタが求められている。
従来のカラーフィルタにおいては、感光性組成物の着色剤としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料が用いられてきた。ところが、顔料は耐光性、耐熱性に優れる反面、粒径が大きいため光散乱を起こし、透過率の点で限界があった。
そこで近年では、より透過率の高いカラーフィルタを得るために、染料を着色剤に用い
たカラーフィルタが開発されているが、染料は透過率が高い反面、耐光性に劣るといった問題を有する。
特開2005−49636号公報
M.A.Baldoら, Nature, 395巻, 151頁(1998年)
本発明は、染料を使用しても耐光性の優れたカラーフィルタが製造できるカラーフィルタ用感光性組成物を提供することを課題とする。
上記の課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、少なくとも(A)透明樹脂、(B)光重合性モノマー(C)染料、(D)光開始剤、(E)溶剤を含有する感光性組成物において、前記(A)透明樹脂が、共重合成分として、下記化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含有することを特徴とする感光性組成物である。
(式(1)において、R1は、水素原子またはメチル基を表し、R2 は、炭素数2〜10のアルキレン基を表し、R3は、水素原子又はベンゼン環を含むこともある炭素数1〜20のアルキル基を表す。nは1〜15の整数を表す。)
また、請求項2に記載の発明は、前記(A)光重合性モノマーが、全固形分中に20%〜50%含有されることを特徴とする請求項1に記載の感光性組成物である。
また、請求項3に記載の発明は、前記(C)染料が、トリアリールメタン染料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光性組成物である。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の感光性組成物を用いて製造したことを特徴とするカラーフィルタである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカラーフィルタを用いたことを特徴とする液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイである。
本発明によれば、感光性組成物中に染料を含有しても、透明樹脂に含まれる特定の共重合成分を適正な範囲にすることで、透過率が高く、且つ耐光性に優れたカラーフィルタを得ることができ、またこのようなカラーフィルタを使用することによりカラー表示時の透過率を低下させず、低消費電力、長寿命で明るく鮮明なカラー画像を呈するカラーディスプレイを提供することができる。
液晶ディスプレイの簡略的な構造を説明するための図である。 有機ELディスプレイの簡略的な構造を説明するための図である。
以下、まず本発明を要約し、次いで材料面の詳細、感光性着色組成物の一般的製法、カラーフィルタ基板の製造方法、実施例の順に詳述する。
本発明に係る感光性組成物は、その必須成分として、(A)透明樹脂、(B)光重合性モノマー(C)染料、(D)光開始剤、(E)溶剤を含有するものである。また、界面活性剤、光増感剤などの添加剤を含有するものであっても良い。
そして、感光性組成物において、(A)透明樹脂が、共重合成分として、下記に示す化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含有するということである。
透明樹脂に含まれる化学式(1)の共重合性分が30重量%未満である場合には耐光性改善効果が十分でない。また、化学式(1)の共重合性分が80重量%を越えると、他の共重合成分の割合が低下してしまうことで、カラーフィルタ作製時のアルカリ現像性の低下によるパターンの直線性不良や、カラーフィルタ自体の耐薬品性に問題が出てくる。
(光重合性モノマー)
光重合性モノマーは、露光光線の照射によって重合し、感光性組成物を用いて作製した着色感光層を現像液不溶性に変化させるものである。一般には、ラジカルにより重合が誘起されるモノマーである。
このような光重合性モノマーとしては、水酸基を有する(メタ)アクリレートと多官能イソシアネートを反応させて得られる多官能ウレタンアクリレートを用いることができる。
水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ) アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールエチレンオキサイド変性ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールプロピレンオキサイド変性ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールカプロカラクトン変性ペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールアクリレートメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、2−ヒドロキシ− 3−アクリロイルプロピルメタクリレート、エポキシ基含有化合物とカルボキシ(メタ)アクリレートの反応物、水酸基含有ポリオールポリアクリレート等が挙げられる。
また、多官能イソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ポリイソシアネート等が挙げられる。
また、本発明では、光重合性モノマーは全固形分中に20%〜50%であることが望ましい。なぜなら、20%未満であると露光工程における感度が低下するため好ましくない。また、50%よりも多いと、塗膜の表面付近が塗膜の深部に比べて著しく硬化するため、パターンの形状が逆テーパーとなるオーバーハングが起こりやすくなるためである。
(透明樹脂)
感光性組成物に用いる透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂に
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの非感光性樹脂、および感光性樹脂が含まれる。透明樹脂には、必要に応じて、その前駆体である、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーを単独で、または2種以上混合して用いることができる。
非感光性透明樹脂は、エチレン性不飽和二重結合を有しない樹脂であり、熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。但し、これらの樹脂はアルカリ可溶性を示さない。
現在、現像液としては、環境に対する影響の少ないアルカリ現像液が多く使用されている。このため、樹脂バインダーとしてアルカリ可溶型の樹脂を使用することが望ましい。アルカリ可溶型の非感光性透明樹脂とは、アルカリ水溶液に溶解する性質を持つ、エチレン性不飽和二重結合を有しない透明樹脂であり、例えば、カルボキシル基、スルホン基などの酸性官能基を有する重量平均分子量1000〜500000、好ましくは5000〜
10000 の非感光性透明樹脂が挙げられる。酸性官能基の中では、カルボキシル基が好ましい。カラーフィルタ用着色組成物の分散安定化と現像性能向上を図るためには、非感光性透明樹脂の酸価が感光性透明樹脂の酸価より高いことが好ましく、このバランスにおいて、カラーフィルタ用着色組成物からなる透明着色塗膜のパターニング性が良好となり、安定した形状の透明着色画素が得られる。
このようなアルカリ可溶型の非感光性樹脂として具体的には、酸性官能基を有するアクリル樹脂、α−オレフィン−(無水)マレイン酸共重体、スチレン−(無水)マレイン酸共重合体、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、イソブチレン−(無水)マレイン酸共重合体等が挙げられる。なかでも、酸性官能基を有するアクリル樹脂、α−オレフィン−(無水)マレイン酸共重合体、スチレン/(無水)マレイン酸共重合体およびスチレン スチレンスルホン酸共重合体から選ばれる少なくとも1 種の樹脂が好適に用いられる。これらの中でも特に、酸性官能基を有するアクリル樹脂は耐熱性、透明性が高いことから、好適に用いられる。また、重量平均分子量が1000〜50万、好ましくは5000〜10万の樹脂が好ましく使用できる。
感光性樹脂としては、反応性官能基を有する線状高分子に、この反応性官能基と反応可能な置換基を有する(メタ)アクリル化合物、ケイヒ酸等を反応させて、エチレン不飽和二重結合を該線状高分子に導入した樹脂が挙げられる。また、反応性官能基を有する(メタ)アクリル化合物、ケイヒ酸等に、この反応性官能基と反応可能な置換基を有する線状高分子を反応させて、エチレン不飽和二重結合を該線状高分子に導入した樹脂が挙げられる。前記反応性官能基としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等が例示でき、この反応性官能基と反応可能な置換基としては、イソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等が例示できる。
また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子を、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも、感光性樹脂として使用できる。
光硬化の生じやすさを示す、感光性透明樹脂中に水酸基などを介して導入されるエチレン性不飽和二重結合の量は、得られる感光性透明樹脂の「二重結合当量」により示される。
本発明における感光性透明樹脂の二重結合当量は200〜1200であることが好ましく、300〜900であることがより好ましい。感光性透明樹脂の二重結合当量が200未満の場合は、エチレン性不飽和二重結合を導入させる反応性の置換基を有するエチレン性不飽和単量体の比率が高くなり、諸特性を維持するのに十分な量の他のエチレン性不飽和単量体を共重合させることができない。1200を越える場合は、エチレン性不飽和二重結合の数が少ないため十分な感度を得ることができない。また、感光性透明樹脂の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは2000〜200000、より好ましくは5000〜50000である。
本発明は、感光性透明樹脂または非感光性透明樹脂中に重合成分として化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含めることにより、耐光性に優れた特性を有するカラーフィルタを提供するものである。
(式(1)において、R1は、水素原子またはメチル基を表し、R2 は、炭素数2〜10 のアルキレン基を表し、R3は、水素原子またはベンゼン環を含むこともある炭素数1〜20のアルキル基を表す。nは1〜15の整数を表す。)。
上記式(1)において、R1のアルキレン基の炭素数は、2〜3であることが好ましい。また、R2のアルキル基の炭素数は1〜20であるが、より好ましくは1〜10であり、R3のアルキル基はベンゼン環を含んでもよい。R3のアルキル基の炭素数が1〜10のときはアルキル基が障害となり樹脂同士の接近を抑制し、染料への吸着/配向を促進するが、炭素数が10を超えると、アルキル基の立体障害効果が高くなり、ベンゼン環の染料への吸着/配向までをも妨げる傾向を示す。この傾向は、R3のアルキル基の炭素鎖長が長くなるに従い顕著となり、炭素数が20を超えると、ベンゼン環の吸着/ 配向が極端に低下する。R3 で表されるベンゼン環を含むアルキル基としては、ベンジル基、2−フェニル(イソ)プロピル基等を挙げることができる。
化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体としては、フェノールのエチレンオキサイド(EO)変性(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールのEOまたはプロピレンオキサイド(PO) 変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのEO変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのPO変性(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら化合物のうち、パラクミルフェノールのEOまたはPO変性(メタ)アクリレートは、上記ベンゼン環のπ電子の効果ばかりでなく、その立体的な効果も加わり、染料などの着色材に対してより良好な吸着/配向面を形成することができるので、より耐光性に対する効果が高い。
(染料)
本発明の(C)染料としては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、フタロシアニン染料、トリアリールメタン染料、オキサジン染料、チアジン染料、メチン染料、キノリン染料、ペリノン染料などを使用することができるが、より好ましくはトリアリールメタン染料を使用する。トリアリールメタン系染料としては、従来公知のトリアリールメタン系の着色染料を広く使用できるが、具体的には、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ビクトリアブルーB、OIL Blue613(オリエント化学工業社製)VALIFAST Blue 1621(オリエント化学社製)、SBN Blue 701(保土ヶ谷化学社製)及びこれらの誘導体が好ましい。これらトリアリールメタン系染料は単独又は2種以上組み合わせて使
用することができる。
(光開始剤)
(D)光開始剤としては、4-フェノキシジクロロアセトフェノン、4-t-ブチル-ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタン-1-オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4’-メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系化合物、チオキサンソン、2-クロルチオキサンソン、2-メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2.4-ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系化合物、2,4,6-トリクロロ-s-トリアジン、2-フェニル-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-メトキシフェニル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-トリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-ピペニル-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2,4-ビス(トリクロロメチル)-6-スチリル-s-トリアジン、2-(ナフト-1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(4-メトキシ-ナフト-1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2,4-トリクロロメチル-(ピペロニル)-6-トリアジン、2,4-トリクロロメチル(4’-メトキシスチリル)-6-トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2-オクタンジオン、1-[4-(フェニルチオ)-2-(o-ベンゾイルオキシム)]、o-(アセチル)-N-(1-フェニル-2-オキソ-2-(4’-メトキシ-ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10-フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物ボレート系化合物、カルバソール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が挙げられる。これらは1種を単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
光開始剤の使用量は、感光性組成物の全固形分量(溶剤以外の成分)を基準として0.5〜50重量%が好ましく、より好ましくは3〜30重量%である。
また増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
(溶剤)
本発明の(E)溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル− n −アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
本発明の感光性組成物中に、界面活性剤などを添加しても良い。界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等のフッ素界面活性剤、高級脂肪酸アルカリ塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤、高級アミンハロゲン酸塩、第四級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド等の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等の界面活性剤を用いることができ、これらは組み合わせて用いてもよい。
必要に応じて、アニソール、ハイドロキノン、ピロカテコール、第三ブチルカテコール、フェノチアジン等の熱重合抑制剤や、可塑剤、接着促進剤、充填剤、消泡剤、レベリング剤等の慣用の添加物を加えることができる。
本発明のカラーフィルタは、印刷法またはフォトリソグラフィ法により、本発明の感光性組成物、を用いて透明基板上に各色のフィルタセグメントを形成することにより製造することができる。透明基材とは、透明性があり、ある程度の剛性があればとくに限定されるものではないが、ガラスやポリエステルやポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂などのフィルム又は薄板を用いることができる。
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジスト材を塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ可溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。
[樹脂の調整]
(透明樹脂の合成例1)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸20.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15.0部、ベンジルメタクリレート25.0部、n-ブチルメタクリレート10.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)30.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180
℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂1を調製した。
(透明樹脂の合成例2)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸20.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10.0部、ベンジルメタクリレート15.0部、n-ブチルメタクリレート5.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)50.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂2を調製した。
(透明樹脂の合成例3)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸15.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0部、ベンジルメタクリレート5.0部、n-ブチルメタクリレート5.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)70.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80
℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80 ℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂3を調製した。
(透明樹脂の合成例4)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸10.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0部、ベンジルメタクリレート5.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)80.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80 ℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂4を調製した。
(透明樹脂の合成例5)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸5.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0部、ベンジルメタクリレート5.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)85.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80 ℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂5を調製した。
(透明樹脂の合成例6)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸5.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)90.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80 ℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂6を調製した。
(透明樹脂の合成例7)
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80 ℃ に加熱して、同温度でメタクリル酸20.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15.0部、ベンジルメタクリレート30.0部、n-ブチルメタクリレート10.0部、化学式(1)の単量体としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アクニックスM110」)25.0部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80 ℃ で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80 ℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180 ℃ 、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した透明樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して透明樹脂7を調製した。
[感光性組成物の調製]
下記の要領で感光性組成物を調製した。
・感光性組成物1
下記の組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、0.5μmのフィルタで濾過して、感光性組成物1を得た。
SBN Blue701(保土ヶ谷化学社製トリアリールメタン染料) 0.8部
透明樹脂1 38.4部
光開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irg907」) 3.84部
光重合性モノマー(東亞合成社製「アロニックスM402」) 7.68部
シクロヘキサノン 49.28部
・感光性組成物2
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂2に変更した以外は同様にして感光性組成物2を得た。
・感光性組成物3
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂3に変更した以外は同様にして感光性組成物3を得た。
・感光性組成物4
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂4に変更した以外は同様にして感光性組成物4を得た。
・感光性組成物5
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂5に変更した以外は同様にして感光性組成物5を得た。
・感光性組成物6
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂6に変更した以外は同様にして感光
性組成物6を得た。
・感光性組成物7
感光性組成物1において用いた透明樹脂1を透明樹脂7に変更した以外は同様にして感光性組成物7を得た。
・感光性組成物8
下記の組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、0.5μmのフィルタで濾過して、感光性組成物8を得た。
SBN Blue701(保土ヶ谷化学社製トリアリールメタン染料) 0.8部
透明樹脂2 69.82部
光開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irg907」) 1.75部
光重合性モノマー(東亞合成社製「アロニックスM402」) 3.49部
シクロヘキサノン 24.15部
・感光性組成物9
下記の組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、0.5μmのフィルタで濾過して、感光性組成物9を得た。
SBN Blue701(保土ヶ谷化学社製トリアリールメタン染料) 0.8部
透明樹脂2 20.21部
光開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irg907」) 5.05部
光重合性モノマー(東亞合成社製「アロニックスM402」) 10.11部
シクロヘキサノン 63.83部
カラーフィルタ作製用感光性組成物として、感光性組成物1〜4を実施例1〜4、
感光性組成物5〜9を比較例1〜5とした。
[評価項目]
(感度評価)
上記各実施例及び比較例で調製した各感光性組成物について、その感度を、以下のようにして評価を行った。
まず、ガラス基板上に、上記実施例及び比較例で得られた感光性組成物(1)〜(9)を膜厚2μmになるようにスピンコート法により塗布した後乾燥させ、次に、70 ℃ で20 分間のプリベークを行なった後、プロキシミティーアライナーによる近接露光方式で、50μm の細線パターンを備えたフォトマスクを介して紫外線露光を行なった。露光量は10、20、30、50、80、100、150、200、300、400、500mJ/cmの11水準とした。
次に、1.25 質量% の炭酸ナトリウム溶液を用いてシャワー現像した後、水洗して、パターニングを完了した。得られたフィルタセグメントの膜厚を未露光・未現像部分の膜厚で割ってその残膜率を算出した。そして、横軸を露光量の常用対数、縦軸を現像後残膜率として露光感度曲線をプロットした。得られた露光感度曲線から、現像後残膜率が85% 以上に達する最小露光量を飽和露光量、すなわち感光性組成物の感度とし、300mJ/cm未満のものを〇とし、300mJ/cm以上のものを×判定とした。
(パターン形状、直線性)
ガラス基板上に、上記実施例及び比較例で得られた感光性組成物(1)〜(9)を膜厚2μmになるようになるようにスピンコート法により塗布した後乾燥させ、その後、70 ℃ で20 分間のプリベークを行なった後、プロキシミティーアライナーによる近接露光
方式により、各感光性組成物の飽和露光量で露光した。次に、1.25 質量% の炭酸ナトリウム溶液を用いてシャワー現像した後、水洗して、パターニングを完了した後。クリーンオーブン中で180℃、20分間焼成を行ない評価用基板とした。
得られたパターンの形状をSEM観察し、剥がれが無く、形状が順テーパー形状のものを○、パターンが剥がれたり、オーバーハング形状となったものを×とした。
また、直線性の評価として、パターンエッジ部の直線性が良好なものを○、現像性不良によりパターンにガタツキが見られるものを×とした。
(耐薬品性評価)
耐薬品性の評価としては、パターニングした試料基板を規定時間N-メチル-2-ピロリジノン(以下、NMPと記載)に浸漬し、その前後での色差ΔEabを測定した。
ΔEabが5以下の場合を0.5を越えるものを×判定とした。
(耐光性評価)
感光性組成物をパターニングした基板を耐光性評価装置(アトラス社製「ウェザーメータ
Ci35A」)にて100時間、光暴露し、耐光性評価前後の色差ΔEabを測定した。
ΔEabが5以下の場合を0.5を越えるものを×判定とした。
[評価結果]
実施例1〜4、比較例1〜5の結果を表1に示す。
表1の結果から、以下のことが明らかである。即ち、少なくとも(A)透明樹脂、(B)光重合性モノマー(C)染料、(D)光開始剤、(E)溶剤を含(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含有するものを用いることで、耐光性試験での色差が小さくなるものが得られることが分かる。
一方化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体の含有量が30重量%より低くなると耐光性改善効果が十分でなく、また80重量%を越えるとパターン直線性の不良や耐薬品性の不良が生じる結果となった。、
また、光重合性モノマーの固形分中の割合が20%より小さいと露光感度が低下してしまい、50%を越えるとパターン形状がオーバーハングとなり、カラーフィルタ基板の作製が困難となる。
なお、以上の実施例の耐溶剤性の評価に用いたNMPは一例であり、他の溶剤を用いて
も同様の結果が得られる。
染料を用いることで透過率が高く、即ちカラー表示時の効率が高く、且つ耐光性に優れることから、低消費電力、長寿命で明るく鮮明なカラー画像を有するカラーディスプレイ装置を得ることができる。
1……カラーフィルタ
2……液晶
3……TFTアレイ
4……バックライト
5……透明基板
6a……赤色着色層
6b……緑色着色層
6c……青色着色層
7…ブラックマトリクス
8……オーバーコート層
9……TFT
10……透明電極
11……偏向板
12……有機EL層
13……バリア層
14a……赤色発光層
14b……緑色発光層
14c……青色発光層
15……反射陰極
16…封止剤

Claims (5)

  1. 少なくとも(A)透明樹脂、(B)光重合性モノマー(C)染料、(D)光開始剤、(E)溶剤を含有する感光性組成物において、前記(A)透明樹脂が、共重合成分として、下記化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を30〜80重量%含有することを特徴とする感光性組成物。
    (式(1)において、R1は、水素原子またはメチル基を表し、R2 は、炭素数2〜10のアルキレン基を表し、R3は、水素原子又はベンゼン環を含むこともある炭素数1〜20のアルキル基を表す。nは1〜15の整数を表す。)
  2. 前記(A)光重合性モノマーが、全固形分中に20%〜50%含有されることを特徴とする請求項1に記載の感光性組成物。
  3. 前記(C)染料が、トリアリールメタン染料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光性組成物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の感光性組成物を用いて製造したことを特徴とするカラーフィルタ。
  5. 請求項4に記載のカラーフィルタを用いたことを特徴とする液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイ。
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