JP2011191456A - 試験対策コンテンツ提供プログラム、試験対策コンテンツ提供装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試験対策コンテンツ提供プログラムは、試験対策コンテンツと同一または類似する問題が過去の試験において出題されたか否かを受験者に照会し、その回答をポイント化して蓄積する。これにより試験対策コンテンツの内容が出題されたか否かのフィードバックを受けることができ、試験問題を公開していない試験であっても、試験対策コンテンツが出題傾向に沿っているか否かを確認することができる。また、問題作成スタッフなどが実際に試験を受験しなくとも、試験対策コンテンツの有効性を確認することができる。
【選択図】図5
Description
図1は、本発明の実施の形態1に係るeラーニングシステム1000の構成図である。eラーニングシステム1000は、受講者が試験対策コンテンツを用いて試験対策のための学習を行うシステムであり、試験対策コンテンツ提供サーバ100、受講端末200を有する。試験対策コンテンツ提供サーバ100と受講端末200は、図示しないネットワークを介して接続されており、試験対策コンテンツはASP(Application Service Provider)方式で提供される。本実施形態1における試験対策コンテンツとは、後述する図2で例示するように、試験対策問題の形態で提示されるコンテンツのことである。
(図5:ステップS501)
受講者端末200を操作する受講者は、試験対策コンテンツ提供サーバ100に対し、規定のログイン手続きを実行した上で、受講する試験対策コンテンツを選択する。問題提示部111は、受講端末200に問題セット310を配信する。
(図5:ステップS502)
解答受付部120は、受講端末200から、当該受講者の問題解答を受け取る。
類似性照会部112は、当該受講者が当該試験科目の試験を実際に受験したことがあるか否かを判定する。当該受講者の受験履歴がある場合、類似性照会部112は、類似性回答画面220の内容を受講端末200に配信する。類似性回答受付部122は、当該受講者の類似性回答を受け取る。本ステップの詳細は、後述の図6で改めて説明する。
(図5:ステップS504)
問題採点部131は、問題解答受付部121が受け取った受講者の解答を採点する。
(図5:ステップS505)
ポイント信頼度判定部133は、当該受講者の類似性回答の信頼度を判定する。本ステップの詳細は、後述の図7で改めて説明する。
類似性回答集計部132は、当該受講者の類似性回答を集計し、類似性ポイントを計算して類似性ポイントデータ153に格納する。本ステップの詳細は、後述の図8で改めて説明する。
(図5:ステップS507)
類似性ポイント確認部140は、類似性ポイントデータ153を用いて、試験対策スタッフが試験対策コンテンツをメンテナンスする作業を補助する。本ステップの詳細は、後述の図9で改めて説明する。
(図6:ステップS5031)
類似性照会部112は、当該受講者の受講生番号161をキーにして受講生情報記憶部160内の受験計画実績データ163を取得する。
類似性照会部112は、ステップS5031で取得した受験計画実績データ163内に、当該受講者が当該試験科目の試験を実際に受験したことがある旨を示す受験実績データ1632が存在するか否かを判定する。該当する受験実績データ1632が存在すればステップS5033へ進み、存在しなければ本動作フローを終了する。
(図6:ステップS5033)
類似性照会部112は、問題セット310に類似性回答画面220の内容を付与する。これにより、受講端末200には類似性回答画面220が表示される。類似性回答受付部122は、当該受講者の類似性回答を受け取る。
(図7:ステップS5051)
ポイント信頼度判定部133は、当該受講者の受講生番号161をキーにして受講生情報記憶部160内の受験計画実績データ163を取得する。ポイント信頼度判定部133は、取得した受験計画実績データ163内に、当該受験者が当該試験科目の試験を実際に受験したことがある旨を示す受験実績データ1632が存在するか否かを判定する。該当する受験実績データ1632が存在すればステップS5052へ進み、存在しなければ本動作フローを終了する。
ポイント信頼度判定部133は、ステップS5051で取得した受験実績データ1632内に、当該試験科目の試験に合格した実績があるか否かを判定する。合格実績があればステップS5053へ進み、なければステップS5054へ進む。
ポイント信頼度判定部133は、当該受講者が当該試験科目の合格実績があれば、類似性回答の信頼度を100%とする。合格実績がなければ、類似性回答の信頼度を50%とする。
(図7:ステップS5053〜S5054:補足)
本ステップで類似性回答の信頼度を調整するのは、合格実績がある受講生であれば試験問題についてよく理解しており、したがって実際の試験で類似問題が出題されたか否かもよく記憶しているだろう、という仮定による。
ポイント信頼度判定部133は、当該受講者の受験実績データ1632の受験年月日16322を取得し、受験年月日からの経過に応じて、ステップS5053またはS5054で定めた信頼度を微調整する。例えば、昨日の受験であれば受講者は実際の試験で類似問題が出題されたか否かをよく覚えていると思われるため、類似性回答の信頼度を高く設定する。一方、受験したのが1年以上前であれば信頼度を低く設定する。
(図7:ステップS5055:補足)
本ステップにおいて、受験年月日からどの程度の期間が経過していれば信頼度をどのように微調整するかについては、例えば微調整する程度を所定の経過期間レンジ毎に区切ってテーブルなどのデータにあらかじめ定めておき、そのテーブルにしたがって信頼度を微調整するとよい。
ポイント信頼度判定部133は、当該受講者の受講成績データ162を取得し、当該試験科目の試験対策コンテンツの受講成績に応じて、ステップS5053またはS5054で定めた信頼度を微調整する。例えば、これまでの受講成績が良かった受講者は、問題の出題意図を正確に捉えている可能性が高く、問題に対する類似性判断も正確であることが期待できる。そこで、受講成績の良い受講者の類似性回答の信頼度を高く設定する。一方これまでの受講成績が悪かった受講者は、用語や出題意図などについて曖昧な理解をしている可能性が高く、したがって類似性判断についても、曖昧さを含んだものになることが考えられる。そのため、類似性回答の信頼度を低く設定する。
(図7:ステップS5056:補足)
本ステップにおいて、どの程度の受講成績であれば信頼度をどのように微調整するかについては、例えば微調整する程度を所定の受講成績レンジ毎に区切ってテーブルなどのデータにあらかじめ定めておき、そのテーブルにしたがって信頼度を微調整するとよい。
(図7:ステップS5053〜S5056:補足)
これらのステップは、必ずしも全て実施する必要はなく、いずれかのみを実施するようにしてもよい。例えば、ステップS5053〜S5054のみ実施し、S5055〜S5056は省略してもよい。
(図8:ステップS5061〜S5062)
類似性回答受付部122が受講端末200から受け取った当該受講者の類似性回答が「はい」、すなわち過去に同一または類似する出題があった旨の回答である場合は、ステップS5063へ進む。類似性回答が「いいえ」である場合は、本動作フローを終了する。
類似性回答集計部132は、当該受講者の受講生番号161をキーにして類似性回答データ164を取得する。類似性回答集計部132は、類似性回答問題番号1642の中に当該試験対策コンテンツの問題番号151が存在するか否かを確認する。当該試験対策コンテンツの問題番号151が存在する場合は、当該試験対策コンテンツについての類似性回答は既に完了しているので、二重カウントを避けるため、以後の処理を行わずに本動作フローを終了する。当該試験対策コンテンツの問題番号151が存在しない場合は、ステップS5064へ進む。
類似性回答集計部132は、ステップS505で算出された信頼度に10を乗算し、類似性ポイントに加算する暫定値とする。
(図8:ステップS5065)
類似性回答集計部132は、当該試験対策コンテンツ(試験対策用の練習問題)の正誤、区分毎の理解度などに応じて、ステップS5064で算出した加算値を微調整する。これは、ある特定分野に対する向き不向き、理解度、当該試験対策コンテンツに対する誤解などにより、受講者が出題意図、文意などを誤って判断している可能性があるため、その分を信頼度から割り引く意義がある。
類似性回答集計部132は、当該試験対策コンテンツの問題番号151をキーにして類似性ポイントデータ153を取得し、累計ポイントデータ1531に、ステップS5065で微調整した加算値を加算する。また、期間別データ1532の該当部分にも、同じ加算値を加算する。
(図9:ステップS5071)
類似性ポイント確認部140は、累計ポイントデータ1531の値が所定閾値未満の試験対策コンテンツを、試験対策コンテンツ記憶部150から抽出する。
類似性ポイント確認部140は、ステップS5071で抽出した試験対策コンテンツが試験対策コンテンツ記憶部150に最初に登録されてから本ステップ実行時点までの経過期間を取得する。登録されてからの経過期間が所定長以上であればステップS5073へ進み、所定長未満であればステップS5074へスキップする。
(図9:ステップS5072:補足)
試験対策コンテンツが最初に登録された年月日は、当該問題データ152のファイルシステム上の日付などに基づき確認してもよいし、最初に登録するときに登録年月日を問題番号151に紐付けて試験対策コンテンツ記憶部150に格納しておいてもよい。
類似性ポイント確認部140は、当該試験対策コンテンツが実際の試験の出題傾向に合致しない旨のフラグを、当該問題データ152に付与する。同フラグは、問題データ152そのものに追記的に付与してもよいし、問題番号151に紐付けた別のデータとして付与してもよい。
(図9:ステップS5073:補足)
問題提示部111は、本ステップにおいて出題傾向に合致しないとマークされた試験対策コンテンツを、以後受講端末200に配信しないようにしてもよい。
類似性ポイント確認部140は、当該試験対策コンテンツの類似性ポイントを、問題番号151、分野1521などの所定区分毎に集計し、類似性ポイントの時系列の増減状況を分析する。
(図9:ステップS5074:補足)
ステップS5071〜S5073と、ステップS5074〜S5076は、必ずしも同一のフロー内で実施する必要はなく、個別に実施してもよい。
類似性ポイント確認部140は、ステップS5074で分析した類似性ポイントの増減状況に、規則性があるか否かを判断する。ここでいう規則性とは、例えば「この分野の問題は、直近3回で連続して出題されている。」「この問題と全く同一の問題が、1回置きに出題されている。」といった、出題傾向の規則性のことである。類似性ポイントの増減状況に規則性があればステップS5076へ進み、なければ本動作フローを終了する。
(図9:ステップS5075:補足その1)
過去に当該問題が出題されたか否かは、類似性ポイントが所定閾値を上回っているか否かによって判断することができる。例えば、同一の問題が1回置きに出題されている場合は、当該試験科目の類似性ポイントが、当該試験科目の実試験の実施時期と同じ周期で増減している可能性が高いと思われる。
(図9:ステップS5075:補足その2)
試験開催時期が定まっていない試験、例えば受験者が受験日時を自由に定めることのできるIT系CBT試験などでは、類似性ポイントの増減が日時単位でランダムに生じることになる。この場合、日単位で類似性ポイントを集計すると、集計結果に規則性が生じにくくなり、出題傾向を把握しにくい。そこでこのような場合は、ある程度まとまった期間、例えば月単位、四半期単位などで類似性ポイントを集計するとよい。これにより、月毎、四半期毎の出題傾向を把握することができる。
類似性ポイント確認部140は、類似性ポイントの集計結果の規則性に基づき、出題傾向を予測する。例えば、「この分野の問題は、直近3回で連続して出題されているので、次回は出題されない。」「この問題と全く同一の問題は、1回置きに出題されているので、次回は出題される。」といった、集計結果の規則性に基づく過去の時系列出題パターンに基づき、次回の出題を予測する。
(図9:ステップS5076:補足その1)
「この分野の問題は、直近3回で連続して出題されている。」場合において、次回試験で同分野の問題が出題されるか否かは、時系列出題パターンを予測して記述したデータファイルをあらかじめ設けておき、これに基づき予測するとよい。同データファイルの内容は問題作成スタッフがあらかじめ作成しておく。上記例の場合、「3回連続して出題されると次回は出題されない」という時系列出題パターン、および「1回置きに出題される」という時系列出題パターンをあらかじめデータとして作成しておく。類似性ポイント確認部140は、この時系列出題パターンを記述したデータファイルを読み込み、ステップS5074で集計した類似性回答の集計結果と合致する出題パターンを特定し、同出題パターンにしたがって次回出題を予測する。
(図9:ステップS5076:補足その2)
問題作成スタッフが次回出題を予測する場合、本ステップは省略してもよい。本ステップを省略する場合でも、問題作成スタッフはステップS5074の集計結果を画面上で確認しながら出題パターンの規則性を把握することができるので、必ずしも類似性ポイント確認部140に出題予測をさせなくとも、一定の効果を発揮することができる。
図10は、本発明の実施の形態2において、受講端末200が表示する画面例を示す図である。実施の形態1では、出題画面210は問題文1522と選択肢1523を画面表示することとしたが、本実施形態2では分野1521と関連するキーワードを画面表示することとした。
実施の形態1〜2では、試験対策コンテンツ提供サーバ100は、ネットワークを介してASP形式で試験対策コンテンツを提供することとしたが、本発明の実施形態は必ずしもこれに限られるものではない。
実施の形態1〜3において、信頼度の高い類似性回答を得るためには、試験を実際に受験したことのある受講者に同一科目の試験対策コンテンツを再度受講してもらう必要がある。試験に合格できなかった受講生は、自然に同一科目の試験対策コンテンツを再受講すると思われるが、試験に合格した受講生にも同一科目の試験対策コンテンツを受講してもらうのは難しい。そこで本発明の実施の形態4に係る試験対策コンテンツ提供サーバ100は、以下のような工夫を施すものとする。
受講者は、必ずしも単一の試験科目のみを受験する予定であるとは限らず、将来のキャリアプランに応じて複数の試験科目を将来的に受験する可能性がある。そこで、試験対策コンテンツ提供サーバ100は、複数科目の試験対策コンテンツを試験対策コンテンツ記憶部150に保持しておき、受講者が複数科目の試験対策を行えるようにする。これにより、受講者は試験対策コンテンツ提供サーバ100に何度もログインするよう動機付けされる。受講者を試験対策コンテンツ提供サーバ100に引き付けておくことにより、類似性について回答してもらう可能性も高まるといえる。
上述の通り、試験に合格した受講者に、合格済みの試験対策コンテンツへアクセスしてもらうことは難しい。また、仮にアクセスしてもらったとしても、類似問題が出題されたか否かを回答してもらうためには、問題文と選択肢をその受講者に改めて読んでもらわなければならず、負担を与える可能性がある。そこで、当該試験科目に合格済みの受講者については、図10で説明したように問題文と選択肢を簡易化した試験対策コンテンツを提示し、当該受講者が類似性を回答する際の負担を軽減する。
受講者を類似性回答画面220に誘導するため、類似性について回答した受講者に特典を付与する。例えば、所定ポイント以上貯めると景品や他の試験対策コンテンツに交換することのできるポイント、2科目目以降の割引特典、などが考えられる。
受講者を試験対策コンテンツ提供サーバ100に引き付けるため、受験計画と学習計画をサポートする機能を、試験対策コンテンツ提供サーバ100に設けてもよい。例えばある試験に合格した後は関連する試験科目を受験するように推薦する、合格するために必要な試験対策コンテンツと学習プランを提案する、などの機能が考えられる。これらの機能により、受講者が試験対策コンテンツ提供サーバ100に対して受験実績を報告する動機付けにもなる。
Claims (5)
- 試験対策コンテンツを提供する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
試験対策コンテンツを提示するコンテンツ提示ステップと、
前記試験対策コンテンツと同一または類似する問題が過去の試験において出題されたか否かを前記試験対策コンテンツの受講者に照会して回答を受け取る類似度照会ステップと、
前記回答を所定のポイントに換算して記憶装置に蓄積するステップと、
前記ポイントに基づき当該試験対策コンテンツの試験科目の本試験出題を予測する出題予測ステップと、
を実行させることを特徴とする試験対策コンテンツ提供プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記試験対策コンテンツの試験科目についての本試験受験履歴を前記受講者に問い合わせるステップと、
前記受講者が前記試験対策コンテンツの試験科目の本試験に合格しているか否かにより前記回答の信頼度を重み付けした上で前記ポイントに換算するステップと、
前記受講者が前記試験対策コンテンツの試験科目の本試験を受験した日付からの経過日数により前記回答の信頼度を重み付けした上で前記ポイントに換算するステップと、
前記受講者が前記試験対策コンテンツを受講した際の成績により前記回答の信頼度を重み付けした上で前記ポイントに換算するステップと、
を実行させ、
前記類似度照会ステップでは、前記コンピュータに、
前記試験対策コンテンツの試験科目についての本試験受験履歴がある前記受講者に対してのみ前記照会を実行させる
ことを特徴とする請求項1記載の試験対策コンテンツ提供プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記記憶装置に蓄積されている前記ポイントを集計するステップと、
前記集計の結果が所定値を下回る前記試験対策コンテンツを抽出するステップと、
前記記憶装置に蓄積されている前記ポイントを所定期間毎に集計するステップと、
前記集計の結果が規則性を有する前記試験対策コンテンツを抽出するステップと、
を実行させ、
前記コンテンツ提示ステップにおいて、前記コンピュータに、
前記集計の結果が所定値を下回る前記試験対策コンテンツを提示させない
ことを特徴とする請求項1または2記載の試験対策コンテンツ提供プログラム。 - 前記出題予測ステップにおいて、前記コンピュータに、
前記試験対策コンテンツに含まれる試験問題が当該試験対策コンテンツの試験科目の本試験において出題されるか否かを前記所定期間単位の時系列パターンとして記述した出題パターン時系列データを読み込むステップと、
前記出題パターン時系列データが記述する時系列パターンのうち前記集計の結果の時系列パターンと合致するものをパターンマッチングによって検索するステップと、
前記パターンマッチングの結果に基づき本試験の出題を予測するステップと、
を実行させることを特徴とする請求項3記載の試験対策コンテンツ提供プログラム。 - 試験対策コンテンツを提供する装置であって、
試験対策コンテンツを提示するコンテンツ提示部と、
前記試験対策コンテンツと同一または類似する問題が過去の試験において出題されたか否かを前記試験対策コンテンツの受講者に照会して回答を受け取る類似度照会部と、
前記回答を所定のポイントに換算して記憶装置に蓄積する回答集計部と、
前記ポイントに基づき当該試験対策コンテンツの試験科目の本試験出題を予測する出題予測部と、
を備えたことを特徴とする試験対策コンテンツ提供装置。
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