JP2011190948A - 冷凍サイクル装置および冷凍サイクル装置の制御方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置および冷凍サイクル装置の制御方法 Download PDF

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雄一 藥丸
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Abstract

【課題】冷凍サイクル装置の省エネルギー化を図るとともに、圧縮機の信頼性を確保する。
【解決手段】冷凍サイクル装置は、第1の圧縮機101と、第1の圧縮機101と並列に配置された第2の圧縮機102と、放熱器103と、第1の圧縮機101と一軸で直結された膨張機104と、気液分離器105と、気液分離器105の下部に接続され液冷媒を取り込んで第1の圧縮機101と第2の圧縮機102にガス冷媒を吐出する蒸発器106と、気液分離器105の上部と第2の圧縮機102を第1の流量制御弁107を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路108と、気液分離器105の下部と第1の圧縮機インジェクション回路108を第2の流量制御弁109を介し、気液分離器105と第1の流量制御弁107の間で接続する液バイパス回路110とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置および冷凍サイクル装置の制御方法に関する。特に、膨張機と気液分離器を設け、気液分離器で分離されたガス冷媒と液冷媒を混合させて圧縮機にインジェクションする冷凍サイクル装置に関する。
従来より、冷凍サイクル装置の効率を向上させるための技術が提案されている。
図7は、特許文献1に開示されている冷凍サイクル装置である。膨張機23を軸によって連結した第1圧縮機21と、第1圧縮機21と並列に容量可変型の第2圧縮機22を設けている。第2圧縮機22の回転数を調整することによって、目標値の高圧に制御して成績係数(以下、COPと記載する)の向上を図るものである。すなわち、冷凍サイクル装置の高圧の値が目標値よりも高く、第1圧縮機21と第2圧縮機22の両方が運転されている場合、第1圧縮機21と第2圧縮機22の押しのけ量の合計値が理想とする値よりも過大であると判断する。そこで、コントローラ50により、第2の圧縮機22の回転速度を低下させてその押しのけ量を低減させることにより、膨張機23に流入する冷媒流量を落とす。それによって、高圧が目標値に近くなるようにバランスする。
また、特許文献2には、内部熱交換器の熱交換量を調整することによって、膨張機流入冷媒密度と圧縮機流入冷媒密度の比を制御することで、高効率化を図る冷凍サイクル装置が開示されている。
特開2004−212006号公報 特開2006−71257号公報
しかしながら、上述のような並列に設けた圧縮機の回転数を制御してCOPの向上を図る場合、2つの圧縮機の回転数差が大きくなることで圧縮機内の油面のバランスが崩れてしまう。特に運転条件が大きく変わるような冷凍サイクル装置の場合、2つの圧縮機の回転数差を大きくする必要があるため、期待するほどの高効率運転ができない。
また、上述のような内部熱交換量を調整する方法では、膨張機流入冷媒密度と圧縮機流入冷媒密度が同時に変化するため、それぞれを個別に制御することが難しい。
さらに、冷房運転時のように密度比を小さくする必要がある場合は、内部熱交換によって放熱器出口の温度が大きく低下して比エンタルピ値が低下するため、蒸発熱交換量が非常に大きくなり蒸発温度が低下する。すなわち、圧縮機の所要動力が増大するため、蒸発器の伝熱面積を大きくするなどの対応を行わないと、冷凍サイクル装置のCOPは向上しない。
本発明は、これらの課題を解決し、冷凍サイクル装置の省エネルギー化を図るとともに、圧縮機の信頼性を確保することを目的とする。
一つの本発明は、冷媒を昇圧する第1の圧縮機と、第1の圧縮機と並列に配置され、冷媒を昇圧する第2の圧縮機と、第1の圧縮機と第2の圧縮機に接続され、冷媒を冷却する放熱器と、放熱器に接続され、さらに第1の圧縮機と一軸で直結された、冷媒を減圧膨張する膨張機と、膨張機に接続され、液冷媒とガス冷媒とを分離する気液分離器と、気液分離器の下部に接続され液冷媒を取り込み、第1の圧縮機と第2の圧縮機に接続されガス冷媒を送り出す蒸発器と、気液分離器の上部と第2の圧縮機を、第1の流量制御弁を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路と、気液分離器の下部と、第1の圧縮機インジェクション回路の気液分離器と第1の流量制御弁との間を、第2の流量制御弁を介して接続する液バイパス回路とを有する冷凍サイクル装置である。
かかる構成によって、2つの圧縮機の回転数差が過大になることを防ぎ、2つの圧縮機内の油面のバランスを保ちながら高効率な運転を実現することができる。
他の本発明は、第1の圧縮機インジェクション回路の気液分離器と第1の流量制御弁の間と、第1の圧縮機を、第3の流量制御弁を介して接続する第2の圧縮機インジェクション回路を、さらに設けた冷凍サイクル装置である。
かかる構成によって、第1の圧縮機の吸入冷媒温度を低下させて、第1の圧縮機の吐出温度が過大になることを防止することができるので、2つの圧縮機の信頼性を確保することができる。
本発明によれば、冷凍サイクル装置の省エネルギー化を図るとともに、圧縮機の信頼性を確保することができる。
本発明の実施の形態1の冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態1の冷凍サイクル装置が行う処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態1の他の冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態1のまた他の冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態2の冷凍サイクル装置の構成図である。 本発明の実施の形態2の冷凍サイクル装置が行う処理のフローチャートである。 従来の冷凍サイクル装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態である冷凍サイクル装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の冷凍サイクル装置の構成図である。
冷凍サイクル装置は、冷媒を昇圧する第1の圧縮機101と、この第1の圧縮機101と並列に設けられた第2の圧縮機102と、第1の圧縮機101及び第2の圧縮機102で昇圧された冷媒を冷却する放熱器103と、冷媒を減圧膨張する膨張機104と、液冷媒とガス冷媒を分離する気液分離器105と、気液分離器105から流出した冷媒を加熱する蒸発器106とを、順次、冷媒配管で接続している。なお、第1の圧縮機101の回転軸は膨張機104と一軸で連結している。
そして、蒸発器106から第1の圧縮機101を接続する冷媒配管を分岐し、気液分離器105の上部と第1の流量制御弁107を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路108を設けている。さらに、第1の圧縮機インジェクション回路108を気液分離器105と第1の流量制御弁との間に設けた分岐点と、気液分離器105の底部と蒸発器の出口側を接続する冷媒配管の分岐点とを、第2の流量制御弁109を介して接続する液バイパス回路110を設けている。
また、制御手段として、第1の圧縮機101の回転数を制御する第1の圧縮機の回転数制御手段111と、第2の圧縮機102の回転数を制御する第2の圧縮機の回転数制御手段112とを設けている。
さらに、検出手段として、第1の圧縮機101の吸入温度を検出する第1の圧縮機の吸入温度検出手段113と、第2の圧縮機102の吸入温度を検出する第2の圧縮機の吸入温度検出手段114を設けている。
コントローラ115は、第1の圧縮機の吸入温度検出手段113、ならびに、第2の圧縮機の吸入温度検出手段114の検出するデータに基づき、第1の圧縮機の回転数制御手段111と第2の圧縮機の回転数制御手段112により、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102の回転数を制御する。なお、第1の圧縮機の回転数制御手段111と、第2の圧縮機の回転数制御手段112はインバータなどで構成すればよい。
また、コントローラ115は、第2の圧縮機102の吸入温度T2を評価基準とし、第1の圧縮機インジェクション回路108の第1の流量調整弁の開度を制御する。それによって、第2の圧縮機102に吸引する冷媒温度を調整し、第2の圧縮機102で発生する液圧縮を防止する。
以下に、コントローラ115の動作を説明する。第1の圧縮機101の吸入冷媒密度をD1(kg/m)、吸入容積をV1(cc)、回転数をH1(Hz)とし、第2の圧縮機102の吸入冷媒密度をD2(kg/m)、吸入容積をV2(cc)、回転数をH2(Hz)とし、膨張機吸入冷媒密度をD3(kg/m)、吸入容積をV3(cc)、回転数をH3(Hz)とすると、以下の(数1)の関係が成り立つ。
Figure 2011190948
(表1)と(表2)は、冷凍サイクル装置を運転した場合に(数1)が成立するような値の一例である。
Figure 2011190948
Figure 2011190948
コントローラ115は、(表1)の運転条件では第1の圧縮機101と第2の圧縮機102が同一の回転数となるが、(表2)の運転条件のように(表1)に比べて密度比が大きくなる場合、第2の圧縮機102の回転数が84(Hz)となり、第1の圧縮機101の60(Hz)よりも大きくなるように制御する。
この場合、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差が大きくなり、それぞれの圧縮機から吐出されるオイル量が変わるため、圧縮機底面に滞留する油面の偏りが生じる。
実施の形態1では、第2の圧縮機102の回転数そのものは変えずに、第2の圧縮機102に流入する冷媒密度を大きくすることで、油面のバランスを保ちながら最適な冷凍サイクル装置の運転を実現することができる。
実施の形態1の冷凍サイクル装置において、コントローラ115が行う制御の内容を、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1の冷凍サイクル装置が行う処理のフローチャートである。
コントローラ115は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)を評価基準として2つの圧縮機のオイル量の偏りを調整する。また、第2の圧縮機102の吸入温度T2を評価基準とし、第1の圧縮機インジェクション回路108の第1の流量調整弁107の開度を制御し、第2の圧縮機102に吸引される冷媒温度を調整して第2の圧縮機102で発生する液圧縮を防止する。
まず、ユーザがコントローラ115に要求負荷を入力する。ここで、要求負荷とは、冷凍サイクル装置が冷房装置である場合、ユーザが希望する室内温度に応じた冷凍サイクル装置の負荷のことである。
ここで、コントローラ115の記憶部(図示せず)は、予め、要求負荷に対応づけて、第1の圧縮機101の第1の設定回転数(Hz)、第2の圧縮機102の第2の設定回転数(Hz)、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との設定回転数差Hx(Hz)、第1の流量制御弁107の設定開度、そして、第2の圧縮機102の吸入する冷媒の設定吸入冷媒温度Tx(℃)を格納している。
コントローラ115は、まず、この記憶部から要求負荷に応じた第1設定回転数と第2設定回転数を読み出し、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102を駆動させ、冷凍サイクル運転を開始する。次に、ステップS201に進み、記憶部から要求負荷に応じた設定開度を読み出して第1の流量制御弁107を開き、気液分離器105からのガス冷媒を第2の圧縮機102にインジェクションする。
続いて、コントローラ115は、ステップS202に進み、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102の回転数差Hm(Hz)と、記憶部から読み出した設定回転数差Hx(Hz)(例えば90Hz)とを比較する。
ここで、設定周回転数差Hxとは、この値よりも少なければ、2つの圧縮機のオイル量のアンバランスが起こる危険性は少ないと判断できるしきい値の一例であり、外気温度または要求負荷に応じて決定することができる。
(1)Hm≧Hxの場合
コントローラ115は、ステップ202で、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)が、設定回転数差Hx(Hz)以上の場合は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102とのオイル量のアンバランスが起こる危険性があると判断し、ステップS203に進む。
ステップS203では、第2の圧縮機102の吸入温度T2(℃)と設定吸入温度Tx(℃)とを比較する。
ここで、設定吸入温度Txとは、この値以上であれば、冷媒の液減縮が起こる危険性は少ないと判断できるしきい値の一例であり、外気温度または要求負荷に応じて決定することができる。
すなわち、コントローラ115が第2の圧縮機102の吸入温度T2(℃)を検知するのは、第1の圧縮機インジェクション回路108からの冷媒吸入により吸入温度T2(℃)が下がり、液圧縮が発生することを防止するためである。液圧縮が発生すると第2の圧縮機102の信頼性が低下してしまう。
そのため、予め液圧縮が発生しない設定吸入温度Txを、冷凍サイクルで使用する冷媒の乾き度から設定しておけばよい。
コントローラ115は、ステップS203でT2≧Txの場合、第2の圧縮機102で吸入される冷媒の吸入温度T2では液圧縮は発生しないと判断し、ステップS204に進み、第2の流量制御弁109を開いた後、ステップS201に戻る。
ステップS203でT2<Txの場合は、ステップS205に進み、第2の流量制御弁109を閉じる。そして、ステップS206に進み、第2の圧縮機102の回転数を増加させた後、ステップS201に戻る。T2<TXの状態では、液圧縮が発生する可能性があるため、第2の圧縮機102の回転数を増加させ、第2の圧縮機102を介して循環する冷媒量を増加させることで液圧縮を防止する。
(2)Hm<Hxの場合
コントローラ115は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)が、設定回転数差Hx(Hz)よりも小さい場合、2つの圧縮機のオイル量のアンバランスを引き起こす危険領域に達していないと判断し、そのままステップS201に戻る。
ここで、ステップS205において第2の圧縮機102の回転数を増加させる理由を以下に説明する。
第2の流量制御弁109を開くと、第2の圧縮機102に吸入される液冷媒の量が増えるため、第2の圧縮機102の吸入温度が低下し、液圧縮の危険性が生じる。そこで、コントローラ115は、第2の圧縮機102の回転数を増加させて、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)を小さくすることで、液圧縮の発生を抑制し、信頼性を確保する。
以上のように、第2の流量制御弁109を開いて、気液分離器105から液冷媒をインジェクションすることによって、第2の圧縮機102の吸入冷媒密度を大きくし、見かけ上の第2の圧縮機102の回転数を高くすることができる。そのため、実際に第2の圧縮機102の回転数を大きくすることなく、高効率な冷凍サイクル装置の運転を実現することができる。
また、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差を抑制し、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102から吐出するオイル量の差を抑制することで、それぞれの圧縮機の底部に滞留するオイル量のバランスをとり、圧縮機の信頼性を確保することができる。
図3は、本発明の実施の形態1の他の冷凍サイクル装置の構成図である。
液バイパス回路110は、図3に示すように、第1の圧縮機インジェクション回路108の気液分離器105と第1の流量制御弁107の間と、蒸発器106の入口とを、第2の流量制御弁109を介して接続してもよい。かかる構成によって、気液分離器に新たな分岐菅を設けることがないので、より安全かつ低コスト化を図ることができる。
図4は、本発明の実施の形態1のまた他の冷凍サイクル装置の構成図である。
液バイパス回路110は、図4に示すように、第1の圧縮機インジェクション回路108の気液分離器105と第1の流量制御弁107の間と、放熱器103の出口とを、第2の流量制御弁109を介して接続してもよい。かかる構成によって、より密度の高い冷媒を圧縮機に流入させることができるので、回転数の差をさらに小さくすることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2の冷凍サイクル装置の構成図である。
実施の形態1と異なる点は、第1の圧縮機インジェクション回路108と第1の圧縮機101の入口を第3の流量制御弁116を介して接続する第2の圧縮機インジェクション回路117と、第1の圧縮機の吐出温度検出手段118を設けたことである。
なお、実施の形態1と同一の部分は説明を省略する。
次に、実施の形態2の冷凍サイクル装置において、コントローラ115が行う制御の内容を説明する。
図6は、本発明の実施の形態2の冷凍サイクル装置が行う処理のフローチャートである。
コントローラ115は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)を評価基準として2つの圧縮機のオイル量の偏りを調整する。また、第1の圧縮機101の吸入温度T1、第2の圧縮機102の吸入温度T2を評価基準とし、第1の圧縮機インジェクション回路108の第1の流量調整弁107の開度と第2の流量制御弁109の開度を制御する。それによって、第2の圧縮機102が吸引する冷媒温度を調整して第2の圧縮機102で発生する液圧縮を防止する。
さらに、第2の圧縮機インジェクション回路117の第3の流量制御弁116の開度と第2の流量制御弁109の開度を制御し、第1の圧縮機101が吸引する冷媒温度を調整して第1の圧縮機101で発生する液圧縮を防止する。
以下に、コントローラ115の動作を説明する。ここで、実施の形態1と同様に、第1の圧縮機101の吸入冷媒密度をD1(kg/m)、吸入容積をV1(cc)、回転数をH1(Hz)とし、第2の圧縮機102の吸入冷媒密度をD2(kg/m)、吸入容積をV2(cc)、回転数をH2(Hz)とし、膨張機吸入冷媒密度をD3(kg/m)、吸入容積をV3(cc)、回転数をH3(Hz)とすると、(数1)の関係が成り立つ。
まず、ユーザがコントローラ115に要求負荷を入力する。要求負荷の意味は、実施の形態1と同様である。
ここで、コントローラ115の記憶部は、予め、要求負荷に対応づけて、第1の圧縮機101の第1設定回転数(Hz)、第2の圧縮機102の第2設定回転数(Hz)、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との設定回転数差Hx(Hz)、第1の流量制御弁107の第1設定開度、第2の流量制御弁109の第2設定開度、第3の流量制御弁116の第3設定開度、ならびに、第1の圧縮機101から吐出する冷媒の設定吐出温度Tdx(℃)、第2の圧縮機102の吸入する冷媒の設定吸入冷媒温度Tx(℃)を格納している。
コントローラ115は、記憶部から要求負荷に応じた第1設定回転数、第2設定回転数を読み出し、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102を駆動させ、冷凍サイクル運転を開始する。
次に、ステップS301に進み、コントローラ115の記憶部から第1設定開度を読みだして第1の流量制御弁107を開き、気液分離器105からのガス冷媒を第2の圧縮機102にインジェクションする。
続いて、ステップS302に進み、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102の回転数差Hm(Hz)と記憶部から読み出した設定回転数差Hx(Hz)(例えば90Hz)とを比較する。
(1)Hm≧Hxの場合
コントローラ115は、ステップ302で、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)が、設定回転数差Hx(Hz)以上の場合は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102とのオイル量のアンバランスが起こる危険性があると判断し、ステップS303に進む。
ステップS303では、第2の圧縮機102の吸入温度T2(℃)と設定吸入温度Tx(℃)とを比較する。
ここで、コントローラ115が第2の圧縮機102の吸入温度T2(℃)を検知するのは、第1の圧縮機インジェクション回路108からの冷媒吸入により吸入温度T2(℃)が下がり、液圧縮が発生することを防止するためである。液圧縮が発生すると第2の圧縮機102の信頼性が低下してしまう。
そのため、予め液圧縮が発生しない設定吸入温度Txを、冷凍サイクルで使用する冷媒の乾き度から設定しておけばよい。
コントローラ115は、T2≧Txの場合、第2の圧縮機102の吸入される冷媒の吸入温度T2では液圧縮は発生しないと判断し、ステップS304に進む。そして、第2の流量制御弁109を開いた後、ステップS301に戻る。
T2<Txの場合は、ステップS305に進み、第2の流量制御弁109を閉じ、さらにステップS306に進む。そして、第2の圧縮機102の回転数を増加させた後ステップS301に戻る。
(2)Hm<Hxの場合
コントローラ115は、第1の圧縮機101と第2の圧縮機102との回転数差Hm(Hz)が、設定回転数差Hx(Hz)よりも小さい場合は、2つの圧縮機のオイル量のアンバランスを引き起こす危険領域に達していないと判断し、ステップS307に進む。
そして、第1の圧縮機101の吐出温度Td(℃)と記憶部から読みだした設定吐出温度Tdx(℃)(例えば120℃)とを比較する。
ここで、設定吐出温度Tdxとは、例えば、ユーザが希望する任意の設定温度である。(正しいでしょうか?→必要ないですか?)
コントローラ115は、Td≧Tdxの場合、ステップS308に進み、第1の圧縮機101の吸入温度T1(℃)と記憶部から読みだした設定吸入温度Tx(℃)とを比較する。T1≧Txの場合はステップS309に進み、第3の流量制御弁116を開いた後、ステップS301に戻る。
Td<Tdxの場合は、ステップS310に進み、第3の流量制御弁116を閉じ、さらにステップS311に進む。そして、第1の圧縮機101の回転数を増加させた後、ステップS301に戻る。
以上のように、第3の流量制御弁116を開いて第1の圧縮機101の吸入冷媒密度を大きくすることによって、第1の圧縮機101の温度が異常に高くなることを防止し、さらに高効率な冷凍サイクル装置の運転を実現することができる。
本発明にかかる冷凍サイクル装置は、給湯用や空調用など、様々な用途の冷凍サイクル装置として利用することができる。
101 第1の圧縮機
102 第2の圧縮機
103 放熱器
104 膨張機
105 気液分離器
106 蒸発器
107 第1の流量制御弁
108 第1の圧縮機インジェクション回路
109 第2の流量制御弁
110 液バイパス回路
111 第1の圧縮機の回転数制御手段
112 第2の圧縮機の回転数制御手段
113 第1の圧縮機の吸入温度検出手段
114 第2の圧縮機の吸入温度検出手段
115 コントローラ
116 第3の流量制御弁
117 第2の圧縮機インジェクション回路
118 第1の圧縮機の吐出温度検出手段

Claims (12)

  1. 冷媒を昇圧する第1の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と並列に配置され、冷媒を昇圧する第2の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機に接続された放熱器と、
    前記放熱器に接続され、さらに前記第1の圧縮機と一軸で直結された、冷媒を減圧膨張する膨張機と、
    前記膨張機に接続され、液冷媒とガス冷媒とを分離する気液分離器と、
    前記気液分離器の下部に接続されて液冷媒を取り込み、前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機にガス冷媒を吐出する蒸発器と、
    前記気液分離器の上部と前記第2の圧縮機を、第1の流量制御弁を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路と、
    前記気液分離器の前記下部と、前記第1の圧縮機インジェクション回路の前記気液分離器と前記第1の流量制御弁との間を、第2の流量制御弁を介して接続する液バイパス回路と
    を有する冷凍サイクル装置。
  2. 前記第2の圧縮機の回転数と、前記第1と第2の流量制御弁の開度を制御するコントローラをさらに有する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記コントローラは、
    前記第1の流量制御弁を開け、
    前記第1の圧縮機の回転数と前記第2の圧縮機の回転数との回転数差が、所定の回転数差以上で、前記第2の圧縮機の吸入温度が所定の温度以上の場合は、前記第2の流量制御弁を開け、
    前記回転数差が前記所定の回転数差以上で、前記第2の圧縮機の吸入温度が前記所定の温度未満の場合は、前記第2の流量制御弁を閉じて前記第2の圧縮機の回転数を増加する請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 冷媒を昇圧する第1の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と並列に配置され、冷媒を昇圧する第2の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機に接続された放熱器と、
    前記放熱器に接続され、さらに前記第1の圧縮機と一軸で直結された、冷媒を減圧膨張する膨張機と、
    前記膨張機に接続され、液冷媒とガス冷媒とを分離する気液分離器と、
    前記気液分離器の下部に接続されて液冷媒を取り込み、前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機にガス冷媒を吐出する蒸発器と、
    前記気液分離器の上部と前記第2の圧縮機を、第1の流量制御弁を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路と、
    前記第1の圧縮機インジェクション回路の前記気液分離器と前記第1の流量制御弁の間と、前記蒸発器の入口とを、第2の流量制御弁を介して接続する液バイパス回路と
    を有する冷凍サイクル装置。
  5. 冷媒を昇圧する第1の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と並列に配置され、冷媒を昇圧する第2の圧縮機と、
    前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機に接続された放熱器と、
    前記放熱器に接続され、さらに前記第1の圧縮機と一軸で直結された、冷媒を減圧膨張する膨張機と、
    前記膨張機に接続され、液冷媒とガス冷媒とを分離する気液分離器と、
    前記気液分離器の下部に接続されて液冷媒を取り込み、前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機にガス冷媒を吐出する蒸発器と、
    前記気液分離器の上部と前記第2の圧縮機を、第1の流量制御弁を介して接続する第1の圧縮機インジェクション回路と、
    前記第1の圧縮機インジェクション回路の前記気液分離器と前記第1の流量制御弁の間と、前記放熱器の出口とを、第2の流量制御弁を介して接続する液バイパス回路と
    を有する冷凍サイクル装置。
  6. 前記第1の圧縮機インジェクション回路の前記気液分離器と前記第1の流量制御弁の間と、前記第1の圧縮機を、第3の流量制御弁を介して接続する第2の圧縮機インジェクション回路を、さらに設けた請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第1と第2の圧縮機の回転数と、前記第1から第3の流量制御弁の開度を制御するコントローラをさらに有する請求項6に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記コントローラは、
    前記第1の流量制御弁を開け、
    前記回転数差が前記所定の回転数以上で、前記第2の圧縮機の前記吸入温度が前記所定の温度以上の場合は、前記第2の流量制御弁を開け、
    前記回転数差が前記所定の回転数以上で、前記第2の圧縮機の前記吸入温度が所定の温度未満の場合は、前記第2の流量制御弁を閉じて前記第1の圧縮機の回転数を増加し、
    前記回転数差が前記所定の回転数未満で、前記第1の圧縮機の前記冷媒の吐出温度が前記所定の温度以上でかつ前記第1の圧縮機の前記吸入温度が前記所定の温度以上の場合は、前記第3の流量制御弁を開け、
    前記回転数差が前記所定の回転数未満で、前記吐出温度が前記所定の温度以上でかつ前記第1の圧縮機の吸入温度が所定の温度未満の場合は、前記第3の流量制御弁を閉じて前記第2の圧縮機の回転数を増加する
    請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記所定の回転数差は、外気温度または要求負荷に応じて決定される請求項3または8に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記所定の温度は、外気温度または要求負荷に応じて決定される請求項3または8に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 第1の流量制御弁を開けるステップと、
    第1の圧縮機の回転数と第2の圧縮機の回転数との回転数差が、所定の回転数差以上で、第2の圧縮機の吸入温度が所定の温度以上の場合は、第2の流量制御弁を開けるステップと、
    前記回転数差が前記所定の回転数差以上で、前記第2の圧縮機の吸入温度が前記所定の温度未満の場合は、前記第2の流量制御弁を閉じて前記第2の圧縮機の回転数を増加するステップと
    を有する冷凍サイクル装置の制御方法。
  12. 前記回転数差が前記所定の回転数未満で、第1の圧縮機の前記冷媒の吐出温度が前記所定の温度以上でかつ前記第1の圧縮機の前記吸入温度が前記所定の温度以上の場合は、前記第3の流量制御弁を開けるステップと、
    前記回転数差が前記所定の回転数未満で、前記吐出温度が前記所定の温度以上でかつ前記第1の圧縮機の吸入温度が所定の温度以上の場合は、前記第1の圧縮機の回転数を増加するステップと、
    をさらに有する請求項11の冷凍サイクル装置の制御方法。
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CN110234940A (zh) * 2017-01-30 2019-09-13 比泽尔制冷设备有限公司 用于装入到制冷剂回路中的膨胀单元

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