JP2011190316A - 空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置 - Google Patents

空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル性に優れ、金属光沢を失うことなく空洞の異方性コントロールが可能となり、反射率・力学物性の異方性がコントロール可能となり、さらに、生産性を向上させることができる空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置を提供する。
【解決手段】第1の延伸を行う工程では、熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、第2の延伸を行う工程では、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置に関し、特に、熱可塑性樹脂組成物のみから構成される空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置に関する。
空洞含有フィルム又はシートは、その断熱性、クッション性、光透過性(又は遮光性)などの特性から、例えば、電子機器の照明用部材、一般家庭照明用部材、内照看板などの部材として使用されている。
特に、近年では、液晶テレビやコンピュータの普及とともに、液晶反射板用途において、より高い反射率を示す反射板が求められている。
反射板に応用可能な技術としては、ポリエステル系樹脂内部に微細な空洞を多量に含有させる技術が挙げられる。ポリエステル系樹脂に微細な空洞が含有されて空洞層が形成されると、空洞層の存在によりポリエステル系樹脂の反射率が高まるためである。
特許文献1に記載の技術は、結晶性ポリマーのみからなる空洞含有フィルムであり、波長280nmの光に対する反射率が80%以上とする製造技術である。結晶性ポリマーのみからなる未延伸シートを延伸することにより、高い光反射性を有する空洞含有フィルムが得られる。このフィルムは、単独素材からなるため、フィルム製造工程において製品巻き取り時に切除された端部を直接回収再使用できるなど、リサイクル性に優れている。
特許文献2に記載の技術は、高圧下で不活性ガスを含浸させたフィルムを延伸することにより空洞含有させた樹脂フィルムを製造する技術である。
特許文献3に記載の技術は、主たる成分であるポリエステル系樹脂に、そのポリエステル系樹脂と相溶しない(非相溶の)別の樹脂を添加して混練する事により2相構造(例えば海島構造)を形成し、樹脂の延伸製膜時に主たる成分であるポリエステル系樹脂と、そこに添加・混練された別の樹脂との界面が剥離することによって、空洞を形成させる技術である。
特開2009−126959号公報 特開2006−8942号公報 特開平10−338763号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、縦延伸で空洞を発生させるため、製造される空洞含有フィルムは、シート状にダイから吐出されたシート幅と同じであり、生産性が劣るという問題がある。そこで、生産性を上げるために空洞含有樹脂成形体を横方向(幅方向)に延伸して幅を広げようとすると、表面平滑性が低下するという問題がある。
そして、特許文献2に記載の技術は、不活性ガスを含浸するためにはフィルム全体を高圧化で処理するため、大掛かりな装置が必要となりコストが高くなるという問題がある。また、不活性ガスを大量に使用するには作業者の安全を確保するための設備や対策にもコストがかかる。
また、特許文献3に記載の技術は、ポリエステル系樹脂に異なる成分の樹脂を配合しているため、リサイクルし難いという問題がある。
そして、本願発明者は、単一の熱可塑性樹脂組成物のみから作製する空洞含有フィルムの反射率・力学物性の異方性をコントロールし、かつ高い光沢性を持たせることで、いままでの空洞含有フィルムよりも用途が広がる可能性があるとの知見を得た。例えば、反射率・力学物性の異方性や高い光沢性により、意匠性フィルム、スクリーン、フラットパネルディスプレイ用反射フィルム、照明カバー、光拡散フィルム、屋内・野外電飾看板・断熱材・クッション材等に使用できるとの知見を得た。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる空洞含有フィルムにより、リサイクル性に優れ、金属光沢を失うことなく空洞の異方性コントロールが可能となり、反射率・力学物性の異方性がコントロール可能となる空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置を提供することを目的とする。さらに、生産性を向上させることができる空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる空洞含有フィルムであって、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2であることを特徴とする空洞含有フィルムを提供する。
そして、本発明は、前記目的を達成するために、単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融押出する工程と、溶融押出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化する工程と、冷却固化された熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で第1の延伸を行う工程と、延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で第2の延伸を行う工程と、を含む空洞含有フィルムの製造方法を提供する。
また、本発明は、前記目的を達成するために、単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融混練する溶融押出機と、前記溶融押出機から供給された熱可塑性樹脂組成物をシート状に吐出するダイと、前記ダイから吐出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化するキャスティングドラムと、前記キャスティングドラムから剥離された前記熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で延伸を行う第1の延伸機と、延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で延伸を行う第2の延伸機と、を備えることを特徴とする空洞含有フィルムの製造装置を提供する。
本願発明者は、単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる空洞含有フィルムであって、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2である空洞含有フィルムは、リサイクル性に優れ、金属光沢を失うことなく空洞の異方性を持たせることが可能であり、反射率・力学物性の異方性を持つことで、意匠性フィルム、スクリーン、フラットパネルディスプレイ用反射フィルム、照明カバー、光拡散フィルム、屋内・野外電飾看板・断熱材・クッション材等に使用できるとの知見を得た。
このような性質を持つ空洞含有フィルムは、単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融押出する工程と、溶融押出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化する工程と、冷却固化された熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で第1の延伸を行う工程と、延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で第2の延伸を行う工程と、を含む製造方法により製造することができる。また、このような性質を持つ空洞含有フィルムは、単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融混練する溶融押出機と、前記溶融押出機から供給された熱可塑性樹脂組成物をシート状に吐出するダイと、前記ダイから吐出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化するキャスティングドラムと、前記キャスティングドラムから剥離された前記熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で延伸を行う第1の延伸機と、延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で延伸を行う第2の延伸機と、を備える製造装置により製造することができる。
このように、単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる熱可塑性樹脂シートを、最初の延伸(第1の延伸)では熱可塑性樹脂シートに空洞が発生しない範囲で延伸を行い、次の延伸(第2の延伸)で最初の延伸で延伸した方向とは垂直の方向に空洞が発生する範囲で延伸を行うことで、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2である空洞含有フィルムを製造することができる。
本発明の空洞含有フィルムの製造方法において、前記第1の延伸を行う工程では、前記熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、前記第2の延伸を行う工程では、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行うことが好ましい。また、本発明の空洞含有フィルムの製造装置において、前記第1の延伸機は、前記キャスティングドラムから剥離された前記熱可塑性樹脂シートを、前記熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたとき、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行う延伸機であり、前記第2の延伸機は、前記第1の延伸機で延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行う延伸機であることが好ましい。
このように、単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる熱可塑性樹脂シートを、最初の延伸(第1の延伸)では、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲、次の延伸(第2の延伸)では、最初の延伸で延伸した方向とは垂直の方向に、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲とすることで、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2である本発明の空洞含有フィルムを好ましく製造することができる。なお、例えば、最初の延伸(第1の延伸)を縦延伸(長手方向の延伸)、次の延伸(第2の延伸)を横延伸(幅方向の延伸)とすれば、熱可塑性樹脂シートを3倍以上15倍以下の範囲で幅方向に広げることができるので、生産性を向上させることができる。
また、本発明において、前記熱可塑性樹脂組成物がポリエステル類であることが好ましい。
本発明の空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置によれば、リサイクル性に優れ、金属光沢を失うことなく空洞の異方性コントロールが可能となり、反射率・力学物性の異方性がコントロール可能となり、さらに、生産性を向上させることができる空洞含有フィルム及びその製造方法並びに装置を提供することができる。
本発明に係る空洞含有フィルムの製造ラインを示す構成図。 実施例の結果を示す表図。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施の形態により説明されるが、本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。従って、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。また、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
以下、本発明の空洞含有フィルムの製造方法及び製造装置について説明する。図1は、本発明に係る空洞含有フィルムの製造ライン10の一例を示した構成図である。製造ライン10は、熱可塑性樹脂組成物12を溶融混練する溶融押出機14と、溶融押出機14から熱可塑性樹脂シート12Aを吐出するダイ16と、ダイ16から吐出された熱可塑性樹脂シート12Aを冷却固化するキャスティングドラム18と、熱可塑性樹脂シート12Aを剥離する剥離ローラ20と、剥離ローラ20の下流に配置された熱処理装置22と、熱可塑性樹脂シート12Aを搬送方向に延伸する縦延伸機24と、熱可塑性樹脂シート12Aを幅方向に延伸する横延伸機26と、延伸された熱可塑性樹脂シート12Aを巻き取る巻取機28と、を備える。
溶融押出機14は、熱可塑性樹脂組成物12を溶融、混練させて、溶融状態の熱可塑性樹脂組成物12をダイ16に送る装置である。溶融押出機14は、シリンダと、シリンダ内に取り付けられたスクリューを備える。スクリューは単軸であっても、二軸であっても良い。
ダイ16は溶融された熱可塑性樹脂組成物12をシート状にしてキャスティングドラム18に供給する。次に、キャスティングドラム18は、ダイ16から吐出された熱可塑性樹脂シート12Aを冷却固化する。本実施の形態において、一本のキャスティングドラム18によって、熱可塑性樹脂シート12Aが冷却固化されるが、これに限定されず、キャスティングドラムとその下流に設置された冷却ロールによって、熱可塑性樹脂シート12Aを冷却固化することができる。キャスティングドラム18の表面材質として、ハードクロムメッキが使用でき、鏡面仕上げが好ましい。
剥離ローラ20は、キャスティングドラム18に対向配置されたローラである。剥離ローラ20は、冷却固化された熱可塑性樹脂シート12Aを巻き掛けることにより、熱可塑性樹脂シート12Aをキャスティングドラム18から剥離する。剥離ローラ20の表面材質としては、ハードクロムメッキや鏡面仕上げを採用できる。
熱処理装置22は、剥離ローラ20によりキャスティングドラム18から剥離された熱可塑性樹脂シート12Aを加熱するための装置である。熱処理装置22は、その内部に、例えば、熱風、赤外線、温浴、スチーム、又は加熱ロール方式、又はこれらを組み合わせた加熱方式の加熱手段を備える。これらの加熱手段が、熱可塑性樹脂シート12Aを一方面、又は両面から熱処理する。
縦延伸機24は、一対のローラ30A、30Bから成る第一のニップローラ30と、一対のローラ32A、32Bから成る第二のニップローラ32と、第一のニップローラ30と第二のニップローラ32との間に配置されたヒータ34を備える。縦延伸機24は、周速の異なる第一のニップローラ30と第二のニップローラ32間を、熱可塑性樹脂シート12Aを通過させることにより、熱可塑性樹脂シート12Aを搬送方向(縦方向)に延伸する。第二のニップローラ32の周速度V2は、第一のニップローラ30の周速度V1と比較して、速い周速度で回転するよう構成される。
ヒータ34として、例えば赤外線、熱風、ハロゲン、プレート、セラミック、レーザー方式のヒータを採用することができる。ヒータ34により、熱可塑性樹脂シート12Aは所望の縦延伸温度Td1(℃)まで加熱される。本実施の形態では、ヒータ34が第一のニップローラ30と第二のニップローラ32に間に配置されているが、ヒータ34を第一のニップローラ30の上流で、熱処理装置22の下流にも配置することができる。
横延伸機26は、所定のピッチで取り付けられた複数のクリップ(不図示)を備える。クリップは熱可塑性樹脂シート12Aの幅方向の端部を把持する部材である。対向するクリップ間の間隔は、搬送方向の上流側から下流側にかけて幅広となるよう構成される。これにより、熱可塑性樹脂シート12Aは幅方向に延伸される。横延伸機26は、熱可塑性樹脂シート12Aを所望の横延伸温度Td2(℃)まで加熱するヒータ(不図示)を備える。
巻取機28は、横延伸された熱可塑性樹脂シート12Aを空洞含有フィルム1のフィルムロールに巻き取る装置である。
次に、製造ライン10を使用した空洞含有フィルムの製造方法について説明する。図示しないホッパから溶融押出機14に熱可塑性樹脂組成物12が供給される。溶融押出機14によって溶融押出しされた熱可塑性樹脂組成物12は、配管40を介してダイ16に送られる。溶融押出機14とダイ16の間にギアポンプ及びフィルタを設けることができる。
ダイ16の吐出口から押し出された直後の熱可塑性樹脂シート12Aの温度T1(℃)は、(Tm−10)(℃)≦T1≦(Tm+50)(℃)を満足することが好ましい。より好ましくは、(Tm)(℃)≦T1≦(Tm+30)(℃)の範囲である。Tm(℃)は熱可塑性樹脂組成物12の融点を意味する。ダイ16から吐出される熱可塑性樹脂シート12Aの吐出圧は10%以内の変動範囲に制御されることが好ましい。
次に、ダイ16から吐出された熱可塑性樹脂シート12Aは回転するキャスティングドラム18に供給される。キャスティングドラム18のローラ表面温度T2は、T2≦(Tg+30)(℃)を満足することが好ましい。より好ましくは、T1≦(Tg+20)(℃)の範囲である。熱可塑性樹脂シート12Aはキャスティングドラム18上で冷却固化される。ダイ16先端からキャスティングドラム18周面までの距離であるエアギャップは20mm以上300mm以下が好ましく、40mm以上140mm以下がより好ましい。エアギャップが20mm未満では、フィルム面に横段状ムラや縦スジが発生し易くなる。逆に、エアギャップが300mmを超えると、膜揺れを起こし厚みムラとなる。
キャスティングドラムとその下流に設置された冷却ロールによって多段冷却する場合、温度条件として、フィルム搬送方向の上流側から順に、ローラ表面温度が低くなるように設定することが好ましい。
次いで、剥離ローラ20によりキャスティングドラム18から剥離された熱可塑性樹脂シート12Aが熱処理装置22に搬送される。熱処理装置22内で、熱可塑性樹脂シート12Aは、熱可塑性樹脂シート12Aの少なくとも一方面から熱処理されることが好ましい。なお、フィルムの厚み方向の均一化の理由から熱可塑性樹脂シート12Aを両面から熱処理することが好ましい。
熱処理された熱可塑性樹脂シート12Aが、縦延伸機24に搬送される。縦延伸機24に設けられた周速度の異なる第一のニップローラ30と第二のニップローラ32により、熱可塑性樹脂シート12Aが搬送方向(縦方向)に延伸される。
ここで、本発明では、熱可塑性樹脂シート12Aに空洞が発生しない範囲で第1の延伸を行う。
具体的には、第二のニップローラ32の周速度V2と第一のニップローラ30の周速度V1は、その速度比が1<V2/V1≦7となるよう設定される。これにより、熱可塑性樹脂シート12Aが、延伸倍率1倍を超えて7倍以下の範囲で、縦方向に延伸される。また、熱可塑性樹脂シート12Aは、ヒータ34により、加熱される。縦延伸温度Td1(℃)は、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)で示される範囲で延伸する。ここで、延伸倍率7倍以上、又は(Tg+5)(℃)>Td1(℃)では、縦延伸時に破断を引き起こしてしまう。
なお、従来は、熱可塑性樹脂シート12Aを縦延伸機24で急激に縦延伸し、熱可塑性樹脂シート12Aに空洞を発生させていた。このように製造される空洞含有フィルムは、シート状にダイから吐出されたシート幅と同じであり、生産性が劣るという問題がある。そこで、生産性を上げるためにこの空洞含有フィルムを以下に述べる横方向(幅方向)に延伸して幅を広げようとすると、表面平滑性が低下するという問題が生じる。
縦延伸機24で縦延伸された熱可塑性樹脂シート12Aは、シートの幅方向の端部を横延伸機26のクリップにより把持され、横延伸される。熱可塑性樹脂シート12Aは、横延伸機26のヒータ(不図示)により、加熱される。
本発明では、第1の延伸がされた熱可塑性樹脂シート12Aを、第1の延伸で延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で第2の延伸を行う。
具体的には、横延伸温度Td2(℃)は、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)を満足するようにする。横延伸倍率は3倍以上15倍以下になるよう横方向に延伸される。なお、ここで、延伸倍率が3倍以下では空洞が発生せず、15倍より大きいと破断する。(Tg−10)(℃)以下では延伸倍率3倍以下で破断し、(Tg+100)(℃)以上では空洞が発生しない。
横延伸機26により横延伸された熱可塑性樹脂シート12Aは巻取機28送られる。巻取機28により空洞含有フィルム1はフィルムロールとして巻き取られる。
このように製造された空洞含有フィルム1は、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比を1:1.05〜2とすることができる。本発明の空洞含有フィルム1は、リサイクル性に優れ、金属光沢を失うことなく空洞の異方性を持たせることが可能であり、反射率・力学物性の異方性を持つことで、意匠性フィルム、スクリーン、フラットパネルディスプレイ用反射フィルム、照明カバー、光拡散フィルム、屋内・野外電飾看板・断熱材・クッション材等に使用することができる。
本発明で用いられる熱可塑性樹脂組成物は、所望の光学特性や空洞を発現する限り特に限定されない。溶融押出法を利用して作製する場合は、溶融押出し成形性が良好な材料を利用するのが好ましく、その観点では、環状オレフィン類、セルロースアシレート類、ポリカーボネート類、ポリエステル類、透明ポリエチレン、透明ポリプロピレン等のポリオレフィン類(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−シクロオレフィン共重合体、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1など)、ポリアリレート類、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類、マレイミド系共重合体類、透明ナイロン類、透明フッ素樹脂類、透明フェノキシ類、ポリエーテルイミド類、ポリスチレン類、アクリル系共重合体類、スチレン系共重合体類、ポリアミド類(PA)(例えば、ナイロン−6など)、ポリアセタール類(POM)、ポリエステル類(例えば、PET、PEN、PTT、PBT、PPT、PHT、PBN、PES、PBSなど)、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド類(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン類(PEEK)、液晶ポリマー類(LCP)、フッ素樹脂、などを選択するのが好ましい。
また、熱可塑性樹脂組成物に、その他の成分として酸化防止剤、UV吸収剤、核剤等の添加物を目的に応じて適宜選択することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なっても良いのは、もちろんである。
例えば、上記実施形態では、熱可塑性樹脂シート12Aを搬送方向に延伸する縦延伸機24の下流側に熱可塑性樹脂シート12Aを幅方向に延伸する横延伸機26を備えているものについて説明したが、本発明では、第1の延伸が、熱可塑性樹脂シート12Aに空洞が発生しない範囲で延伸を行えば、横延伸でも良く、その場合、熱可塑性樹脂シート12Aに空洞が発生する範囲で第1の延伸で延伸した方向とは垂直の方向の延伸、即ち、縦延伸を行うようにしても良い。なお、この際には、横延伸は、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、縦延伸は、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行うようにする。
[実施例]
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
(実験1)
PBT1(ポリプラスチックス社製。ポリブチレンテレフタレート100%樹脂:ガラス転移温度Tgは30℃、溶融温度Tmは223℃、)を、溶融押出機を用いて245℃でダイから押し出し、53℃のキャスティングドラムで冷却固化させて、厚さ約230μmの原反となる熱可塑性樹脂シートを得た。
この熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率6倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験2)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度40℃、延伸倍率4倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験3)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度70℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験4)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験5)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率2倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率6倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験6)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率4倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験7)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率12倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製しようとした。しかし、縦方向の延伸倍率1.8倍で熱可塑性樹脂シートは破断した。
(実験8)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率2倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製しようとした。しかし、熱可塑性樹脂シートに空洞は発生していなかった。
(実験9)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度15℃で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製しようとした。しかし、縦方向の延伸をしようとしたところで熱可塑性樹脂シートは破断した。
(実験10)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度30℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度60℃で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製しようとした。しかし、縦方向の延伸倍率2倍で熱可塑性樹脂シートは破断した。
(実験11)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、テンター(横延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度150℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。しかし、熱可塑性樹脂シートに空洞は発生していなかった(延伸温度が高すぎるため)。
(実験12)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率1.1倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験13)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率7倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験14)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率8倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムの作製を試みたが、第2の延伸によって破断した。
(実験15)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度125℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験16)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度140℃、延伸倍率5倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。しかし、熱可塑性樹脂シートに空洞は発生していなかった。
(実験17)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率3倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験18)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃、延伸倍率15倍で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。
(実験19)
実験1において、熱可塑性樹脂シートを、2個のニップローラ(縦延伸機)により、延伸温度50℃、延伸倍率5倍で縦方向に延伸し、テンター(横延伸機)により、延伸温度60℃で横方向に延伸し、空洞含有フィルムを作製した。しかし、縦方向の延伸倍率17倍で熱可塑性樹脂シートは破断した。
(評価方法)
実験1〜19で得られた空洞含有フィルムについて、反射率と弾性率を幅方向と長手方向とで測定した。また、光沢度を測定した。なお、反射率の測定は、島津製作所製UV2400にて測定した。弾性率の測定は、東洋精機製ストログラフVE5Dにて測定した。光沢度の測定は、HORIBA GLOSS CHECKER IG−331にて測定した。
そして、総合評価は、空洞を含有し、光沢度が60以上であって、反射率・力学物性(弾性率)の異方性を持ち、冷却固化された熱可塑性樹脂シートよりも最終製品の空洞含有フィルムのほうが幅の広いものを○、そうでないものを×とした。なお、冷却固化された熱可塑性樹脂シートよりも最終製品の空洞含有フィルムのほうが幅の広いものは生産性が良い。
(評価結果)
図2は、実験1〜19に関して、製造条件とその評価の結果を一覧表にまとめたものである。
図2の表から分かるように、第1の延伸を行う工程では、熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、第2の延伸を行う工程では、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行うことで、○の総合評価を得た。
即ち、第1の延伸を行う工程では、熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、第2の延伸を行う工程では、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行うことで、光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2である空洞含有フィルムを生産性良く製造することができる。
1…空洞含有フィルム、10…製造ライン、12…熱可塑性樹脂組成物、12A…熱可塑性樹脂シート、14…溶融押出機、16…ダイ、18…キャスティングドラム、20…剥離ローラ、22…熱処理装置、24…縦延伸機、26…横延伸機、28…巻取機、30…第一のニップローラ、32…第二のニップローラ、34…ヒータ、40…配管

Claims (7)

  1. 単一の熱可塑性樹脂組成物のみからなる空洞含有フィルムであって、
    光沢度が60以上であって、フィルム縦方向の反射率とフィルム横方向の反射率とで小さいほうの反射率と大きいほうの反射率との比が、1:1.05〜2であることを特徴とする空洞含有フィルム。
  2. 前記熱可塑性樹脂組成物がポリエステル類であることを特徴とする請求項1に記載の空洞含有フィルム。
  3. 単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融押出する工程と、
    溶融押出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化する工程と、
    冷却固化された熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で第1の延伸を行う工程と、
    延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で第2の延伸を行う工程と、を含む空洞含有フィルムの製造方法。
  4. 前記第1の延伸を行う工程では、前記熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたときに、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行い、
    前記第2の延伸を行う工程では、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行うことを特徴とする請求項3に記載の空洞含有フィルムの製造方法。
  5. 前記熱可塑性樹脂組成物がポリエステル類であることを特徴とする請求項3又は4に記載の空洞含有フィルムの製造方法。
  6. 単一の熱可塑性樹脂組成物のみを溶融混練する溶融押出機と、
    前記溶融押出機から供給された熱可塑性樹脂組成物をシート状に吐出するダイと、
    前記ダイから吐出された熱可塑性樹脂シートを冷却固化するキャスティングドラムと、
    前記キャスティングドラムから剥離された前記熱可塑性樹脂シートを、空洞が発生しない範囲で延伸を行う第1の延伸機と、
    延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、空洞が発生する範囲で延伸を行う第2の延伸機と、を備えることを特徴とする空洞含有フィルムの製造装置。
  7. 前記第1の延伸機は、前記キャスティングドラムから剥離された前記熱可塑性樹脂シートを、前記熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度をTg(℃)、延伸温度をTd1(℃)としたとき、(Tg+5)(℃)≦Td1(℃)とし、延伸倍率を1倍を超えて7倍以下の範囲で延伸を行う延伸機であり、
    前記第2の延伸機は、前記第1の延伸機で延伸された熱可塑性樹脂シートを、前記延伸した方向とは垂直の方向に、延伸温度をTd2(℃)としたときに、(Tg−10)(℃)<Td2(℃)<(Tg+100)(℃)とし、延伸倍率を3倍以上15倍以下の範囲で延伸を行う延伸機であることを特徴とする請求項6に記載の空洞含有フィルムの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105799051A (zh) * 2016-05-06 2016-07-27 许迪茗 外墙结构保温装饰一体墙板的生产线

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