JP2011186420A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011186420A
JP2011186420A JP2010158242A JP2010158242A JP2011186420A JP 2011186420 A JP2011186420 A JP 2011186420A JP 2010158242 A JP2010158242 A JP 2010158242A JP 2010158242 A JP2010158242 A JP 2010158242A JP 2011186420 A JP2011186420 A JP 2011186420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
scanning device
ribs
housing
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010158242A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shirono
寛 城野
Kenji Yamakawa
健志 山川
Keiichi Serizawa
敬一 芹沢
Kazunori Watanabe
一範 渡辺
Tomoya Fujii
智也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010158242A priority Critical patent/JP2011186420A/ja
Publication of JP2011186420A publication Critical patent/JP2011186420A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/123Multibeam scanners, e.g. using multiple light sources or beam splitters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】走査光学装置内の発熱源(回転偏向手段の駆動時など)によって発生するハウジングの熱変形に起因する、感光体上での各光束の照射位置の相対位置変動量を低減でき、色ずれを低減できる光走査装置を提供する。
【解決手段】回転偏向手段16を対称軸24として、左右に振り分けられ、走査光学素子がそれぞれ回転偏向手段16を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系を複数個の感光体毎に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、回転偏向手段16に至る光路前に位置する光学素子群が設けられている光学ハウジング基板50における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ25を用いたリブ構成を備え、複数のリブ25は、回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴としている。
【選択図】図8

Description

本発明は、光走査装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複数の像担持体を対象として同時に光走査を行う機構を対象とした書き込み位置ずれの防止機構に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、例えば、電子写真方式を用いる場合でいうと、潜像担持体として用いられる感光体に対して原稿あるいは画像情報に応じた静電潜像を形成するための装置として光走査装置が装備されている。
光走査装置においては、単一色の画像形成を行う場合の他に、複数色の画像を形成することによりフルカラー画像を得る場合を対象として用いられる場合もある。
近年、カラーレーザープリンタやカラーデジタル複写機などにおいて、その生産性を向上するために、複数の感光体上に同時に露光走査を可能とする方式を採用することが多い。
このように複数の感光体上に同時に露光走査を可能とする光走査装置においては、各感光体に対応する走査光学系をそれぞれ有するため、単純に感光体の数に比例して、各光学素子の数が必要となり、部品点数が必然的に増加してしまう虞がある。
そこで、複数の感光体に同時に露光走査する方式として、高額な部品である回転偏向手段を1つだけ用い、回転偏向手段を中心に互いに略対称に光学素子を配置することで、左右両側に複数の独立した光束を走査する、所謂、対向走査型光走査装置が既に知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、単一の回転偏向手段によって左右両側に露光走査を行うことができる、いわゆる、対向走査型光走査装置の構成が開示されている。
このような対向走査型光走査装置では、通常、単一の光学ハウジング内に各々の感光体に上へ露光走査を行うため、それぞれ独立した複数、すなわち感光体と同数の走査光学系が備えられている。
一方、装置の省スペース化を実現するため、唯一の回転偏向手段が上下2段の反射面を備えるとともに、各段にそれぞれ独立した走査光学系が配置されている。
走査光学系を構成する光学素子としては、走査レンズ、複数の折り返しミラー及び副走査方向にパワーを持つ長尺レンズ(トロイダルレンズ)であり、これら光学素子の配置状態や素子自身の性能は画像品質に大きな影響を与える。
例えば、複数の感光体に同時に露光走査可能な光走査装置においては、各感光体上に形成される走査線のずれ、(ここでは、走査線湾曲)を常に一定に揃えることが重要であり、走査線の幾何特性が均一でないことにより、各々の重ね合わせがずれてしまい、画像劣化を引き起こしてしまう。
特に、カラー画像形成装置などにおいて、複数の感光体に各々別々の色のトナーを現像させる場合、各感光体上の色ずれにより、色再現性の劣化がきわめて顕著に生じてしまうこととなる。
一般に、走査線の曲がりについては、走査光学系内部に具備した副走査方向にパワーを有する走査レンズ(通常は、長尺レンズに相当する)による影響が支配的である。
すなわち、走査レンズの光軸中心を形成する焦線と、レンズの取り付け面(座面)が平行でない場合に、走査線曲がりが生じるが、この、焦線曲がりは、レンズ成型上、その加工限界から不可避の要因であり、仮に焦線曲がりを低減できたとしても加工上のコストアップに繋がる可能性がある。
特に、近年安価、且つ自由曲面を形成できるといったメリットから樹脂レンズが多く用いられているが、成型時の内部歪や、金型温度不均一性などにより、上記の焦線曲がりはガラスレンズのそれにくらべ、より顕著に生じてしまう。
また、このような対向走査型光走査装置においては、各々の感光体上のビームスポット特性をすべて等しくすることも重要であり、僅かでも各々の感光体上のビーム特性が異なってしまうと、それによって、色再現性の劣化、色相ムラなどの画像不良を引き起こすことになってしまう。
ここで言う「ビームスポット特性」とは、単にビームスポット径のみならず、ビーム強度(光量)や、ビームスポット位置(結像位置)も含まれ、各感光体上にいかに均一な露光を行うかが重要となってくる。
ビームスポット特性の劣化を及ぼす原因としては、例えば、光走査装置における光学ハウジング内部の温度上昇に伴う、各光学素子の取り付け位置の熱膨張による変形、あるいは各光学素子に対するビームの入射位置のズレなどが挙げられる。
このようなビームの入射位置のずれが発生するのを防止して色ずれを抑制する構成として、上記特許文献1においては次のような構成が開示されている。
つまり、複数の光源と、前記光源を保持する光源保持部材と前記光源から出射した光束を偏向走査する偏向走査手段と、該偏向走査手段の回転軸に対し同一側のみ、又は両側に配設され、前記偏向走査手段により偏向走査された光束を、各光束毎に別個の感光体上に走査する複数の走査光学系と、前記光源保持部材と前記偏向走査手段と前記複数の走査光学系とを内包するハウジング部材と、前記光源保持部材を前記ハウジング部材に対し前記偏向走査手段の回転軸の方向に付勢して固定する付勢手段と、を有し、前記複数の走査光学系は、光束を折り返す光束折り返し手段を光束毎に有し、少なくとも複数の光束折り返し手段で折り返される光束が存在する走査光学装置において、この走査光学装置は、前記複数の走査光学系の前記偏向走査手段の回転軸に対する位置と、前記光束折り返し手段の枚数と、前記付勢手段の付勢方向を設定することにより、前記光源保持部材が前記付勢手段の付勢力に抗して傾いた際に、各光束の前記感光体上の照射位置の相対位置変動量を低減できる構成がある。
ところで、光走査装置において偏向走査手段をモータなどによって駆動する場合には、モータからの熱が偏向走査手段の回転により生起される気流により周辺部の光学部材に達することがある。このため、上述したような樹脂レンズが用いられていると、その光軸方向および主走査方向での温度分布が変化して光軸線にずれが生じることがある。
このような樹脂レンズの熱的変形を防止するための構成として、偏向走査手段を樹脂レンズとは独立して遮蔽空間内に収めるようにした構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
さらに、光学部材として用いられる反射鏡の支持部が熱変形することにより光路が変化するのを防止する構成としては、熱により伸縮変形する伸縮部材を反射鏡裏面に当接させて反射鏡の姿勢を変更する構成もある(例えば、特許文献3)。
樹脂レンズの熱変形を抑制する構成が開示されている特許文献2の構成においては、気流による樹脂レンズ等の光学素子に対する雰囲気温度が上昇するのを避けることは期待できる反面、次のような新たな問題が生じる。
つまり、光走査装置に用いられる各部材は、光走査装置の筐体に支持されており、筐体を介した各部材の支持部への熱の伝搬を防止するようにはなっていない。
従って、光走査装置内の発熱源(回転偏向手段の駆動時など)による光源保持部材の熱変形やハウジングの熱変形に起因する各光学素子の取付位置の変動や取付姿勢変化による走査線位置変動が発生してしまい、特に、回転偏向手段を中心軸とした、左右の対向する光路それぞれに、対称変化が発生した場合、それぞれの感光体上での各光束の照射位置の変動方向が反対方向となるため、より顕著に色ずれが発生してしまうという問題は未だ解決できない虞がある。
また、光学部材の姿勢変化を行うための部材を設けた特許文献3に開示された構成では、光学部材を備えた光学ハウジングに必要最小限の部品とは別に、姿勢変化のための伸縮部材を設ける必要がある。このため、低コストな構成により容易に色ずれ防止を行うことができない。
本発明の目的は、上記従来の光走査装置における問題、特に、光学素子への熱伝播による熱変形が発生することに鑑み、走査光学装置内の発熱源(回転偏向手段の駆動時など)によって発生するハウジングの熱変形に起因する、感光体上での各光束の照射位置の相対位置変動量を、光学ハウジングに装備される部材以外の特別な構造部材を用いることなく低コストでかつ容易に低減でき、色ずれを低減できる光走査装置および画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は次の構成よりなる。
(1)光学ハウジング内の略中央に備えられた回転偏向手段を中心として略対称となるように配置された、複数個の感光体に対応する複数の光源と、前記光源からの発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形し、回転偏向手段に入射させる少なくとも一つ以上の光学素子で構成された偏向前光学素子群と、それぞれの光源から対応する感光体へと露光走査するために設けられている、反射光学素子と主走査方向、副走査方向にパワーを持つ少なくとも1枚のレンズとを有した各走査光学系が、前記回転偏向手段を対称軸として、左右に振り分けられ、かつ、各走査光学系の光学素子がそれぞれ、前記回転偏向手段を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系が、複数個の感光体に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、
前記回転偏向前光学素子群が配置される光学ハウジング基板における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ構成がそれぞれ設けられ、
前記複数のリブは、前記領域が熱膨張により変位したときにおける前記光束の前記感光体上での走査線位置の変動量を抑制するように回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴とする光走査装置。
(2)前記複数のリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段前光学素子群が配置されたハウジング基板に対して、上下それぞれ異なる面に設けられたことを特徴とする(1)記載の光走査装置。
(3)前記複数のリブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された領域における、前記ハウジング基板の上下両面に設けられ、かつ、リブ高さが上下それぞれ異なる高さであることを特徴とする(1)記載の光走査装置。
(4)前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、断面形状が異なることを特徴とする(1)乃至(3)のうちの一つに記載の光走査装置。
(5)前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、リブ本数が異なることを特徴とする(1)乃至(4)のうちの一つに記載の光走査装置。
(6)前記リブ構成は、ハウジングと別部材にて構成されていることを特徴とする(1)乃至(5)のうちの一つに記載の光走査装置。
(7)ハウジングと別部材にて設けられるリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系にて、それぞれ異なる線膨張係数であることを特徴とする(6)記載の光走査装置。
(8)前記リブ配置位置は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段からそれぞれ異なる角度となるように配置されたことを特徴とする(1)乃至(7)のうちの一つに記載の特徴とする光走査装置。
(9)前記リブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された光学ハウジングの基板に対して、上下各面で、光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする(1)記載の光走査装置。
(10)前記リブは、前記光学ハウジングの基板における回転偏向手段設置面が上面であるとした場合に、該光学ハウジングの基板における上面あるいは下面にそれぞれ設けられているもののうちのいずれか一つが光軸方向長さが他のものと異ならせてあることを特徴とする(9)記載の光走査装置。
(11)前記リブは、前記光学ハウジングの基板における上下一対に設けられ、一対のうちの一方が光軸方向長さを他方に対して異ならせてあるとともに前記回転偏向手段を対称軸とした場合に該対称軸に対して非対称な構造であることを特徴とする(9)または(10)に記載の光走査装置。
(12)前記リブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸と直交する軸に対して略対称となる位置で光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする(9)乃至(11)のうちの一つに記載の光走査装置。
(13)前記リブとして、前記回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸に対称に設けられているリブとは別に、前記対称軸と直交する軸に対して該対称軸と対称な位置に設けられているリブと対称な位置でハウジング基板の上下一対に設けられたリブを備え、該上下一対で設けられているリブの一つが光軸方向長さを異ならせてあることを特徴とする(9)乃至(12)のうちの一つに記載の光走査装置。
(14)前記回転偏向手段は、前記光学ハウジングの基板における上面あるいは下面もしくは上下両面のいずれかに配置されていることを特徴とする(1)乃至(13)のうちの一つに記載の光走査装置。
(15)前記回転偏向手段を備えた光学ハウジングが、該光学ハウジングから出射された光を照射対象部に向け導光する光学素子を配置した筐体内に配置されていることを特徴とする(1)乃至(14)のうちの一つに記載の光走査装置。
(16)(1)乃至(15)のうちの一つに記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、光学ハウジングの基板における各光源から回転偏向手段近傍に至る領域近傍にリブが設けられ、該リブが回転偏向手段を対称軸として左右の光学系に対し非対称あるいは上記対称軸と直交する軸に対して略対称となる位置に配置してあるので、光学ハウジングの基板における回転偏向手段からの熱変形方向を回転偏向手段を境にして左右で異なる方向に変化させることができる。これにより、熱変形によって感光体に対する各光束の照射位置が変動しても、相対位置変動量を低減することができる。つまり、照射位置ずれ方向を各感光体において同じ方向とすることで、各感光体での照射位置ずれの変動方向が同じとなり、変動方向が異なる場合のような色ずれの発生が抑制されることになる。
また本発明においては、前記リブの形態として、熱変形の発生方向を前記回転偏向手段を対称軸とした場合の非対称位置あるいは対称軸と直交する軸に対する略対称となる位置で相反する方向とできる形態を用いることで各感光体での照射位置ずれの方向を容易に同じ方向とすることが可能となる。
本発明による光走査装置が用いられる画像形成装置の模式図である。 本発明が対象とする光走査装置の内部構成を示す平面図である。 光走査装置の走査光学系を説明するための図である。 図2に示した光走査装置の要部構成を示す図である。 図4に示した要部における偏向前光学系素子取り付け位置の状態を副走査方向から示す図である。 光走査装置における不具合を説明するための図である。 図6に示した不具合による感光体への照射位置のずれ状態を説明するための図である。 請求項1,2記載の発明の特徴を説明するための図である。 図8に示した特徴による感光体に対する小差比値の状態を説明するための図である。 請求項3記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項4記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項5記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項6、7記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項8記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項9、10記載の発明の特徴と説明するための図である。 請求項11記載の発明の特徴と説明するための図である。 請求項12記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項13記載の発明の特徴を説明するための図である。 請求項14記載の発明の特徴を説明するための図である。 図19に示した構成の一部変形例を示す図である。 請求項15記載の発明の特徴を説明するための図である。
以下、図面により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による光走査装置が適用される画像形成装置の一つであるカラープリンタを示している。
図1に示されている画像形成装置は、像担持体としての中間転写ベルト1が配置され、中間転写ベルト1はローラ2,3に巻き掛けられ、その一方のローラが駆動ローラとして反時計方向に回転駆動することにより矢印F方向に走行駆動される。
中間転写ベルト1の下部走行辺には、第1乃至第4のドラム状の感光体23a〜23dが並列配置されてタンデム方式の画像形成装置を構成している。
各感光体上には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。
感光体は、図1における時計方向に回転駆動され、このとき図示していない帯電手段によって表面が所定の極性に均一に帯電され、その帯電面に光走査装置5から出射する光変調されたビームが照射される。これによって感光体上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置(図示せず)によって例えば左端の感光体23dではイエロートナー像として可視像化される。
このようにして形成されたイエロートナー像は、感光体23dと中間転写ベルト1を挟んで配置された転写ローラ6にトナーと逆極性の電圧が印加され、これによって感光体23d上のイエロートナー像が中間転写ベルト1上に転写される。
他の感光体23a,23b,23dにおいても同様な手順によりシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト1上に順次重ね合されて転写される。
中間転写ベルト1上に形成された4色からなるトナー像はベルト走行に伴って図1の右端の2次転写ローラ7が設けられた2次転写部へ移動する。
一方、装置本体の下部には給紙部8が設けられ、該給紙部8から給紙手段9によって例えば転写紙より成る記録材Pが矢印方向に給送される。 給紙された記録材Pは、レジストローラ10に突き当てられた後,記録材Pに正しくトナー像が転写されるタイミングで中間転写ベルト1の2次転写部へ送り込まれる。
2次転写部では、2次転写ローラ7に対し中間転写ベルト1上のトナーと逆極性の電圧が印加され、これによって中間転写ベルト1上に重ね転写されたトナー像が記録材P上に転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、上方へ搬送されて定着装置11を通過し、トナー像が定着された後、排紙ローラ12を介して装置本体上面の排紙部に排出される。なお、転写後の感光体や中間転写ベルト1に残留するトナー等の汚れはそれぞれ図示していないクリーニング手段によって除去される。
図2乃至図4は、光走査装置の構成を示す図であり、同図に示す光走査装置は、唯一の回転偏向手段が上下2段の反射面を備えるとともに、各段にそれぞれ独立した走査光学系が配置されて用いられる対向走査型の光走査装置である。
つまり、図4に示すように、光源13a〜13d(13b,13dは、図示されていないが、図4においてZ方向に一定の距離を置き、平面視において光源13a、13cと同様な位置に取り付けられている)、偏向前光学系を構成しているコリメートレンズ14a〜14d(図示されていないが、14a、14cの取り付け部裏面に、14b、14dが取り付けられている)及びシリンドリカルレンズ15a〜15d(図示されていないが、15a、15cの取り付け部裏面に、15b、15dが取り付けられている)、6面からなるポリゴンミラー16a,16b(図3参照)を2段に重ねた回転偏向器16、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17a、17bおよび17c,17d、反射鏡(ミラー)18等から構成され、これらの構成要素が光学ハウジング19内に回転偏向器16を対称軸に左右で略対称に配置されている。
光学ハウジング19は、主に回転偏向器やfθレンズが収納される第一収納部21と、反射鏡などが収納される第二収納部20とを有している。
光走査装置では、図3に示すように、各光源13a〜13dから発せられた光ビーム22a〜22dは、各々コリメートレンズ14a〜14d、シリンドリカルレンズ15a〜15dを通った後、回転偏向器16によって一括して偏向走査される。
例えば、光源13aから発せられた光ビームは、回転偏向器16の上段のポリゴンミラー16aによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17aを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23a上にビームスポットとして結像されて走査される。
また、例えば光源13bから発せられた光ビームは、回転偏向器16の下段のポリゴンミラー16bによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17bを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23b上にビームスポットとして結像されて走査される。
同様にして、光源13cから発せられた光ビームは、回転偏向器16の下段のポリゴンミラー16bによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17cを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23c上にビームスポットとして結像されて走査される。
また、光源13dから発せられた光ビームは、回転偏向器16の上段のポリゴンミラー16aによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17dを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23d上にビームスポットとして結像されて走査される。
ところで、図4において、符号24で示す一点鎖線(以下、長鎖線ともいう)は、回転偏向手段16を中心とした対称軸を示しており、この長鎖線24を境にして回転偏向手段16に配置された前光学系は、光源13a(13c)、コリメートレンズ14a(14c)、シリンドリカルレンズ15a(15c)と回転偏向手段16の間に設置され、回転偏向手段へとレーザーを入射する光学系を構成している。なお、対向走査光学系のそれぞれの光路について、図中右側を光路R、図中左側を光路Lとする。
図4(B)は、図4(A)における矢印Aで示す方向の矢視図であり、また、図5は、光源側から回転偏向手段16を見た状態を示す図であることを前置きして以下の説明を行う。
図4、図5に示すように、光学素子の配置順序は回転偏向手段16を中心とした対称軸の左右で同構成となっており、回転偏向手段16を配置する光学ハウジングの基板(以下、便宜上、ハウジング基板と称する)50には、ハウジング基板50に対して上下方向に、補強リブ25,25’を設けた構成となっている。
通常、回転偏向手段が駆動されると、回転偏向手段16近傍が温められ、かつ、ハウジング19の周辺部は常温のまま、もしくは、回転偏向手段近傍より、温度上昇量が小さいため、回転偏向手段近傍の熱膨張分の逃げ場がなく、ハウジング19には、図6に示すように、回転偏向手段16からの偏向光の光路方向である水平方向に対して反りが発生する。このとき、光路R側、光路L側どちらも光源13近傍のハウジングは回転偏向手段16に対して、鉛直上方へと変位する。
感光体上にて光源13a、光源13cの変位による走査線位置変動を例にとると、図7に示すように、感光体上では、光路R、光路Lそれぞれにおいて、逆方向へと位置変動が発生し、色ずれ量は増大する。なお、図6に示した反り方向は、一例であるため、凸状となる反りが発生する可能性があるものの、光路R、光路Lそれぞれの光源が同一方向へ変位するため、結果として感光体上ではそれぞれの光路にて逆方向へと変位することとなる。
このような光走査装置の構成を対象として、本発明の特徴について説明すると次の通りである。
図8は、請求項1、2記載の発明にかかる実施例を示す図である。図8において、光学ハウジング基板50におけるそれぞれの光源から回転偏向手段16に至る領域には、複数のリブ構成が設けられている、リブ構成は、回転偏向手段16を対称軸とした左右の光学系において非対称となる状態で設けられたリブ25が用いられている。
本実施は以上のような構成であるから、回転偏向手段16側からの発熱による光学素子の熱膨張発生時の状態は、図8(B)に示すとおりとなる。つまり、リブ25が暖められると、リブ25が膨張することにより回転偏向手段16前の光学素子配置面は、リブ25が無い側へと反りが発生する。そのため、図8においては、図8中、左側の光源13aは、鉛直下側へと変位し(図8(A)中、で下向きの変動方向と表示した状態)、同時に、図中右側の光源13dは、鉛直上側へと変位する(図8(A)中、上向きの変動方向と表示した状態)。このため、それぞれの感光体上では、図9に示すように、光源13a(光路R)、光源13d(光路L)は、図9中、変形前走査線および変形後走査線という表示で示すように、それぞれ、感光体上での変位方向が同方向となり、相対方向でのずれ量が拡大することがなく、経時色ずれ量の低減が可能となる。
次に請求項3記載の発明の実施例について説明する。
図10(A)には、ハウジング基板50における、回転偏向手段前光学系の光学素子配置面のハウジング基板50に対して上下両面に設けられ、かつ、リブ高さがハウジング基板50に対して、上下それぞれ異なる高さである状態であるリブ構成の一例が示されている。
本実施例においては、図8に示した実施例の構成によって得られる色ずれ防止効果をさらに確実に得ることができる。
つまり、図8に示した構成においても色ずれの低減効果は十分得られるものの、場合によっては、ハウジングの剛性が弱くなってしまう可能性がある。
そこで、ハウジング基板50における回転偏向手段16前の光学素子配置面に対して、上下方向にリブを設け、剛性を十分確保しつつ、例えば、リブ高さを光源13a(光路R)側では、光学素子配置面のハウジング基板50の上面側に設けたリブを高くし(A>A’)、光源13d(光源L)では光学素子配置面のハウジング基板50の下面側に設けたリブを高くする(A>A’)ことによって、図8(B)において説明した場合と同様の効果を得ることができる。
本実施例では、図8(A)に示した場合と同様に、光源13a(光路R)側は鉛直下側へと変位し、光源13d(光路L)側では、鉛直上側へと変位することから、感光体上での走査線位置変動方向は、図9に示した場合と同じように同方向へと変位し、走査線位置変動の相対変動量を小さくすることができる。
また、本実施例のように、光学素子配置面のハウジング基板50のから上下方向にリブを設けた場合、図10(B)に示すように、光源の両側にリブを設けるようにすれば、よりハウジング基板50における回転偏向手段16に至る前の光学素子群の配置位置での剛性を高めることができる。
次に請求項4記載の発明にかかる実施例について説明する。
図11には、回転偏向手段16を対称軸として、左右の光学系におけるリブ25の断面形状を異ならせた状態が示されている。つまり、リブ(図11において符号25,25’で示す)の断面形状が、回転偏向手段16に対して、左右(光路R、光路L)で変えることによって、光路R、光路L側にて非対称とされている。
本実施例においては、図10に示した構成によりハウジング剛性を高めるためにハウジング基板50に対して上下両面においてリブの高さを異ならせることで剛性を高めるようにしたが、これに代えて、高さが低い場合でもハウジング剛性を効果的に得るために、光学素子配置面の上下各面に設けたリブ25,25’の高さはほぼ同じとして、断面での高さと直角な方向の厚さを上下各面で異ならせることにより(図11では、光源13a側の上面に位置するリブ25’、光源13b側の下面に位置するリブ25’がリブ25よりも幅広とされている)、リブの体積が大きい方に膨張しやすくしている。
このような実施例の構成においては、図8(A)に示した場合と同様に、光源13a(光路R)側は鉛直下側へと変位し、光源13d(光路L)側では、鉛直上側へと変位することから、感光体上での走査線位置変動方向は、図9に示した場合と同じように同方向へと変位し、走査線位置変動の相対変動量を小さくすることができ、そして、光源13a(光路R)、光源13d(光路L)に関しても、図9に示した場合と同様な結果が得られる。
次に請求項5にかかる発明の尾実施例について説明する。
図12には、リブ構成に用いられるリブの本数を左右の光学系において異ならせた状態が示されている。
ハウジング剛性を得るために、リブ25の断面形状を変えることも有効であるが、剛性を上げるために、ガラス材が添加されている材質を用いることは一般的である。
このような材質の場合、樹脂流動性が悪くなるため、ハウジングの肉厚を均一とすることで樹脂流動性を上げ、ハウジング精度を得ることができる。そこで、請求項5記載の発明では、リブ断面は全て同程度とし、本数を変えることによって、ハウジング反り方向をコントロールすることが可能となる。
図12では、よりリブ本数が多い側(図中光源13aでは、上面側、光源13d側では、下面側)の体積が大きくなるため、リブがより膨張し、光学素子配置面は、図8(A)と同様の効果を得ることでき、また、感光体上での走査線位置変動方向は、図9のように、同方向へと変位させることが可能となる。
次に請求項6、7記載の発明にかかる実施例について説明する。
図13には、リブ構成に用いられるリブが、回転偏向手段を対称軸として左右の光学系において異なる部材、あるいは異なる熱膨張係数を有する部材を用いた状態が示されている。
画像形成装置の多種系列化により、一つのハウジングが多種の機種に使用されることは一般的である。その際、全てのシリーズ(系列)機において、回転偏向手段16の発熱量が同程度であれば、同一構成にて経時色ずれ低減効果を得ることができるものの、場合によっては、回転偏向手段16の回転数が異なり、経時色ずれ低減には、不利となるケースも想定される。
そこで、それぞれの回転偏向手段16の発熱量に応じて、リブ部材、リブ形状を選定することによって、それぞれ最適なハウジング反り量をコントロールすることが可能となる。リブ25を別部材とした際の固定手段については、ネジ締結、嵌合、接着などによって、実現することができる。
また、別部材とすることによって、ハウジングとは線膨張係数の異なる別材質を選定することができるため、リブをハウジングと同材質にした場合と比較し、より反り量を最適化することが可能となる。例えば、より線膨張係数の大きい部材を用いた場合は、連続印刷からの時間が同程度である場合と比較し、より早くリブ25の膨張が始まる。あらかじめ、ハウジングの反り量、反りが始まるタイミングを把握することによって、ハウジングの反り自体を相殺させることも可能である。これにより、より経時色ずれ低減効果を狙うことができる。
次に請求項8記載の発明にかかる実施例について説明する。
回転偏向手段16による発熱は、回転中心に略同心円状として分布をするものの、回転偏向手段16配置状態によっては、点対称分布となることもある。特に、回転偏向手段16を開放状態にて配置した場合、自身の回転運動による気流によって、図14(A)において一点鎖線で示すように、熱風が非対称に発生する。
このため、光源部13から回転偏向手段16近傍へと設けられたリブは、回転偏向手段16を軸とした際の配置角度が同一の場合、リブの温まり具合が異なってしまうこととなる。この結果、先に説明した実施例に示した構成を前提とする回転偏向手段前光学素子配置面の反り量、反りの発生タイミングが光路R側と光路L側にて異なってしまう虞がある。
これにより、色ずれ低減効果も半減してしまうため、リブの配置位置は、図14(B)に示すように、温度分布が同程度となる位置を選択して、それぞれ配置することによって、上述した不具合の発生が未然に防止されて、より確実に光路のずれ防止効果を得ることができる。
次に請求項9、10記載の発明にかかる実施例について説明する。
図15(A)は、図4(A)に示した光走査装置の平面図における、右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図15(B)は、図4(A)における(B−B)で示す方向の矢視断面図である。
図15に示す実施例では、回転偏向手段16を設置する面が光学ハウジングの上面としたとき、ハウジング基板50上下面に配置されているリブのうちで、上面あるいは下面のいずれか一つのリブが他のリブと違って光学方向長さを異ならせてある。
図15(A)においては、左側光学系に設けられているリブ25,25’のうちで、ハウジング基板50の上面において光源13から回転偏向手段近傍に到る領域のリブ25’が、ハウジング基板50の下面において光源13から回転偏向手段近傍に到る領域のリブ25’よりも光軸方向長さが長くなっている。
以上の構成において回転偏向手段16が駆動されて発熱した際には、左側光学系において、光軸方向長さが長いハウジング基板上面のリブ25の方が、ハウジング下面のリブ25’よりも熱膨張量が多くなる。これにより、回転偏向手段前光学素子付近のハウジングは、図15(B)に示すように、回転偏向手段16に対して、鉛直下方へと変位する。
一方、右側光学系では、図5および図6に示した場合と同様に、回転偏向手段前光学素子付近のハウジングは、回転偏向手段16に対して、鉛直上方へと変位するため、図9に示した場合と同様に、感光体上ではそれぞれの光ビーム22が同方向へと変位することとなり、色ずれ量が低減することとなる。
次に請求項11記載の発明に係る実施例について説明する。
図16(A)は、図4(A)に示した光走査装置の平面図における、右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図16(B)は、図4(A)における(A−A)で示す方向の矢視断面図である。
図16に示す実施例では、図16(A)に示すように、回転偏向手段16を設置する面が光学ハウジングの上下面とされていることを前提とした場合に、ハウジング基板の上下面にてリブを一対に設け、上下一対のリブ同士は光軸方向長さが異なると共に、回転偏向手段を対称軸としたときに対称軸の両側同士のリブの構造、この場合には光軸方向長さが非対称とされている。
以上の構成において、左側光学系の回転偏向手段前光学素子付近のハウジングでは、回転偏向手段16に対して、図15(B)に示した場合と同様に、鉛直下方へと変位し、右側光学系の回転偏向手段前光学素子付近のハウジングにおいては、図16(B)に示すように、回転偏向手段16に対して、鉛直上方へと変位する。これにより、感光体上ではそれぞれ光ビーム22は同方向へと変位することとなり、色ずれ量が低減することとなる。
左右の光学系において、回転偏向手段前光学素子付近のハウジングがそれぞれ反対方向に変位するのは、図15に示した実施例の場合と同様であるが、左右光学系間で非対称とされているリブ25、25’の光軸方向長さを調整することにより、左右光学系のハウジング変位量を等しくし易くなり、その結果、図15に示した実施例、つまり請求項9,10記載の発明における場合に比べて、さらに色ずれ量の低減が可能となる。
次に請求項12記載の発明の実施例について説明する。
図17は、(A)が、図4に示した場合と同様に、光走査装置の平面図における右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図17(B)は、図17(A)における(C−C)で示す方向の矢視断面図である。
図17に示す実施例では、図15に示した場合と同様に、回転偏向手段を対称軸(符号24aで示す一点鎖線)としたリブ25,25’、つまりいずれか一つの光軸方向長さが異なるリブ25,25’を備えると共に、図17(A)に示すように、対称軸24aと直交する一点鎖線で示す軸(符号24bで示す)を基準としてリブ25,25’と対称な位置に新たなリブ26,26’が設けられ、これらリブ26,26’のうちのいずれかにおける軸方向長さが異ならせてある。
回転偏向手段16を対称軸24aとしたリブ25,25’のうちで光軸方向長さが異なるリブ25’と軸24bを基準にリブ25,25’と対称位置に設けられているリブ26,26’のうちで光軸方向長さが異なるリブ26’は、回転偏向手段16の設置面がハウジング基板50の上下面であると定義した場合に、軸24bを対称軸とすると、非対称位置にそれぞれ設けられている。つまり、回転偏向手段16の中心から光軸方向長さが異なるリブ25’、26’の中心に至る距離が等しくない状態とされている。
以上の構成において、回転偏向手段16が駆動されて発熱すると、対称軸24aを基準とするリブ25,25’のうちで、光軸方向長さが異なるリブでは、図15,16に示した場合と同様に、鉛直方向上方に変位する。
一方、軸24bを対称軸として設けられているリブ26,26’のうちで、光軸方向長さが異なるリブでは、図17(B)に示すように、鉛直方向下方に変位する。つまり、回転偏向手段16を中心として、対角関係にあるリブ25周辺のハウジングとリブ26周辺のハウジングは、回転偏向手段に対して、鉛直下方に変位する。これは、回転偏向手段16を中心とし、他のリブと長さの異なるリブ26と対角関係にあるリブ25付近のハウジングの変位を助長する効果がある。
次に請求項13記載の発明の実施例について説明する。
図18は、(A)が、図4に示した場合と同様に、光走査装置の平面図における右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図18(B)は、図18(A)における(D−D)で示す方向の矢視断面図である。
図18に示す実施例では、図15に示した場合と同様に、回転偏向手段を対称軸(符号24aで示す一点鎖線)としたリブ25,25’、つまりいずれか一つの光軸方向長さが異なるリブ25,25’を備えると共に、このリブ25,25’とは別なリブとして、図18(A)に示すように、対称軸24aと直交する一点鎖線で示す軸(符号24bで示す)を基準としてリブ25,25’と対称な位置に新たなリブ26,26’が設けられ、これらリブ26,26’のうちのいずれかにおける軸方向長さが異ならせてある。
本実施例では、リブのうちで、軸24bを対称軸として設けられているリブ26,26’がハウジング基板50の上下面で一対に設けられている。
一対に設けられているリブ26,26’は、上下において光軸方向長さが異なっており、回転偏向手段16が駆動されて発熱した場合には、図18(B)に示すように、光軸方向長さが長いリブが別膨張するのに従った変位を生じる。
この構成においては、図16に示した例と同じ作用が得られ、左右光学系のリブ26,26’を調整することで左右光学系のハウジング変位量を等しくし易くなり、その結果、図17に示した実施例、つまり請求項12記載の発明における場合に比べて、さらに色ずれ量の低減が可能となる。
本発明による光走査装置では、回転偏向手段を含む光学素子が、ハウジング基板の上下いずれかの面あるいは上下面に設けられている場合に対応して前述したリブ構造を用いることができるようになっている。
図19は、請求項14記載の発明の実施例を示す図であり、図19(A)は、回転偏向手段16の設置面をハウジング基板50の上面とした場合を示している。
図19(B)は、光走査装置の平面図であり、図19(C)は、図19(B)中、符号(E−E)で示す方向の断面図である。
図19(A)に示したように、ハウジング基板50の上面を回転偏向手段16をはじめとしてこれに関連する光学素子を設置した場合にも、図19(C)にsめすように、前述した実施例に基づくリブ構成を用いることができる。
図20は、図19に示した場合の回転偏向手段をはじめとする光学素子の設置面がハウジング基板50の上下両面である場合を示しており、図20(A)は、光走査装置の平面図、図20(B)は図20(A)中、符号(F−F)で示す方向の矢視断面図である。
この場合においても、図20(B)に示すように、前述した実施例に基づくリブ構成を用いることが可能である。
次に請求項15記載の発明の実施例について説明する。
図21は、本実施例を示す模式図である。
本実施例は、図2において符号21で示す部分、つまり、回転偏向手段16やfθレンズが収納されている第一収納部と、図2において符号20で示す部分、つまり、反射鏡18などが収納される第二収納部20とを有する構成を対象として、図21に示すように、収納部が二体化されている場合にも、前述した実施例に基づくリブ構成を適用することができるものである。
5 光走査装置
13 光源
14 コリメータレンズ
15 シリンダレンズ
16 回転偏向手段
18 折り返しミラー
19 光学ハウジング
23 感光体
24 回転偏向手段を中心とした対称軸
25、25’、26,26’ リブ
特開2008−76585号公報 特開2008−96952号公報 特開2006−201626号公報

Claims (16)

  1. 光学ハウジング内の略中央に備えられた回転偏向手段を中心として略対称となるように配置された、複数個の感光体に対応する複数の光源と、前記光源からの発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形し、回転偏向手段に入射させる少なくとも一つ以上の光学素子で構成された偏向前光学素子群と、それぞれの光源から対応する感光体へと露光走査するために設けられている、反射光学素子と主走査方向、副走査方向にパワーを持つ少なくとも1枚のレンズとを有した各走査光学系が、前記回転偏向手段を対称軸として、左右に振り分けられ、かつ、各走査光学系の光学素子がそれぞれ、前記回転偏向手段を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系が、複数個の感光体に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、
    前記回転偏向前光学素子群が配置される光学ハウジングの基板における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ構成がそれぞれ設けられ、
    前記複数のリブは、前記領域が熱膨張により変位したときにおける前記光束の前記感光体上での走査線位置の変動量を抑制するように回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記複数のリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段前光学素子群が配置された光学ハウジングの基板に対して、上下それぞれ異なる面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記複数のリブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された領域における、前記ハウジングの基板における上下両面に設けられ、かつ、リブ高さが上下それぞれ異なる高さであることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  4. 前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、断面形状が異なることを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載の光走査装置。
  5. 前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、リブ本数が異なることを特徴とする請求項1乃至4のうちの一つに記載の光走査装置。
  6. 前記リブ構成は、前記光学ハウジングと別部材にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちの一つに記載の光走査装置。
  7. 前記光学ハウジングと別部材にて設けられるリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系にて、それぞれ異なる線膨張係数であることを特徴とする請求項6記載の光走査装置。
  8. 前記リブの配置位置は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段からそれぞれ異なる角度となるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至7のうちの一つに記載の特徴とする光走査装置。
  9. 前記リブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された光学ハウジングの基板に対して、上下各面で、光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  10. 前記リブは、前記光学ハウジングの基板における回転偏向手段設置面が上面であるとした場合に、該光学ハウジングの基板における上面あるいは下面にそれぞれ設けられているもののうちのいずれか一つが光軸方向長さが他のものと異ならせてあることを特徴とする請求項9記載の光走査装置。
  11. 前記リブは、前記光学ハウジングの基板における上下一対に設けられ、一対のうちの一方が光軸方向長さを他方に対して異ならせてあるとともに前記回転偏向手段を対称軸とした場合に該対称軸に対して非対称な構造であることを特徴とする請求項9または10に記載の光走査装置。
  12. 前記リブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸と直交する軸に対して略対称となる位置で光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする請求項9乃至11のうちの一つに記載の光走査装置。
  13. 前記リブとして、前記回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸に対称に設けられているリブとは別に、前記対称軸と直交する軸に対して該対称軸と対称な位置に設けられているリブと対称な位置でハウジング基板の上下一対に設けられたリブを備え、該上下一対で設けられているリブの一つが光軸方向長さを異ならせてあることを特徴とする(9)乃至(12)のうちの一つに記載の光走査装置。
  14. 前記回転偏向手段は、前記光学ハウジングの基板における上面あるいは下面もしくは上下両面のいずれかに配置されていることを特徴とする請求項1乃至13のうちの一つに記載の光走査装置。
  15. 前記回転偏向手段を備えた光学ハウジングが、該光学ハウジングから出射された光を照射対象部に向け導光する光学素子を配置した筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のうちの一つに記載の光走査装置。
  16. 請求項1乃至15のうちの一つに記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
JP2010158242A 2010-02-15 2010-07-12 光走査装置および画像形成装置 Pending JP2011186420A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010158242A JP2011186420A (ja) 2010-02-15 2010-07-12 光走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010030523 2010-02-15
JP2010030523 2010-02-15
JP2010158242A JP2011186420A (ja) 2010-02-15 2010-07-12 光走査装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011186420A true JP2011186420A (ja) 2011-09-22

Family

ID=44369477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010158242A Pending JP2011186420A (ja) 2010-02-15 2010-07-12 光走査装置および画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8184352B2 (ja)
JP (1) JP2011186420A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063481A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光学ハウジング、光走査装置および画像形成装置
JP2014160130A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2014178341A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Canon Inc 画像形成装置
JP2016200778A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置、及び、画像形成装置
WO2016208395A1 (ja) * 2015-06-23 2016-12-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及び画像形成装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5903894B2 (ja) 2012-01-06 2016-04-13 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
JP6245514B2 (ja) 2013-12-02 2017-12-13 株式会社リコー 画像形成装置
JP6435805B2 (ja) 2014-11-20 2018-12-12 株式会社リコー 筐体構造、光走査装置及び画像形成装置
JP6520174B2 (ja) 2015-02-10 2019-05-29 株式会社リコー 筐体構造、光走査装置及び画像形成装置
JP6763044B2 (ja) * 2019-03-06 2020-09-30 川崎重工業株式会社 導光装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271472A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4646299B2 (ja) 2005-03-17 2011-03-09 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
JP4654110B2 (ja) 2005-10-27 2011-03-16 株式会社リコー 走査線調整装置、光走査装置及び画像形成装置
JP4917925B2 (ja) 2006-09-15 2012-04-18 株式会社リコー 光走査装置及びカラー画像形成装置
JP2008076586A (ja) 2006-09-20 2008-04-03 Canon Inc 走査光学装置及び画像形成装置
JP5354323B2 (ja) 2007-07-02 2013-11-27 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
US8471883B2 (en) 2008-08-20 2013-06-25 Ricoh Company, Ltd. Optical scanner and image forming apparatus including same
JP5240472B2 (ja) 2009-06-03 2013-07-17 株式会社リコー 光源ユニット、光走査装置、画像形成装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271472A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063481A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光学ハウジング、光走査装置および画像形成装置
JP2014160130A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2014178341A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Canon Inc 画像形成装置
JP2016200778A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置、及び、画像形成装置
WO2016208395A1 (ja) * 2015-06-23 2016-12-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及び画像形成装置
JPWO2016208395A1 (ja) * 2015-06-23 2018-02-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110199663A1 (en) 2011-08-18
US8184352B2 (en) 2012-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011186420A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US9720207B2 (en) Light scanning apparatus
US8908001B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US8368986B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP4801410B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2007171626A (ja) 光走査装置・画像形成装置
JP4460865B2 (ja) 光走査装置及びカラー画像形成装置
JP2012252347A (ja) 光走査装置、光書込装置及び画像形成装置
JP2007240863A (ja) 光走査装置・光書込装置・画像形成装置
JP6019766B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2005326794A (ja) 光走査装置と画像形成装置
JP2005122021A (ja) 光学ビーム走査装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2008026491A (ja) 光走査装置
JP5240036B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5219950B2 (ja) 光走査装置
US20060017995A1 (en) Optical scanning device and color imaging apparatus
JP5915011B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5472817B2 (ja) 光学ハウジング、光走査装置および画像形成装置
JP2008020592A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US10218871B2 (en) Light scanning unit and image forming apparatus having the same
JP4302416B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5086180B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2005092119A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4425656B2 (ja) 画像形成装置
JP2006184563A (ja) 光偏向装置、光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141202