JP2011186420A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転偏向手段16を対称軸24として、左右に振り分けられ、走査光学素子がそれぞれ回転偏向手段16を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系を複数個の感光体毎に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、回転偏向手段16に至る光路前に位置する光学素子群が設けられている光学ハウジング基板50における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ25を用いたリブ構成を備え、複数のリブ25は、回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴としている。
【選択図】図8
Description
光走査装置においては、単一色の画像形成を行う場合の他に、複数色の画像を形成することによりフルカラー画像を得る場合を対象として用いられる場合もある。
このように複数の感光体上に同時に露光走査を可能とする光走査装置においては、各感光体に対応する走査光学系をそれぞれ有するため、単純に感光体の数に比例して、各光学素子の数が必要となり、部品点数が必然的に増加してしまう虞がある。
特許文献1には、単一の回転偏向手段によって左右両側に露光走査を行うことができる、いわゆる、対向走査型光走査装置の構成が開示されている。
このような対向走査型光走査装置では、通常、単一の光学ハウジング内に各々の感光体に上へ露光走査を行うため、それぞれ独立した複数、すなわち感光体と同数の走査光学系が備えられている。
走査光学系を構成する光学素子としては、走査レンズ、複数の折り返しミラー及び副走査方向にパワーを持つ長尺レンズ(トロイダルレンズ)であり、これら光学素子の配置状態や素子自身の性能は画像品質に大きな影響を与える。
特に、カラー画像形成装置などにおいて、複数の感光体に各々別々の色のトナーを現像させる場合、各感光体上の色ずれにより、色再現性の劣化がきわめて顕著に生じてしまうこととなる。
すなわち、走査レンズの光軸中心を形成する焦線と、レンズの取り付け面(座面)が平行でない場合に、走査線曲がりが生じるが、この、焦線曲がりは、レンズ成型上、その加工限界から不可避の要因であり、仮に焦線曲がりを低減できたとしても加工上のコストアップに繋がる可能性がある。
特に、近年安価、且つ自由曲面を形成できるといったメリットから樹脂レンズが多く用いられているが、成型時の内部歪や、金型温度不均一性などにより、上記の焦線曲がりはガラスレンズのそれにくらべ、より顕著に生じてしまう。
ここで言う「ビームスポット特性」とは、単にビームスポット径のみならず、ビーム強度(光量)や、ビームスポット位置(結像位置)も含まれ、各感光体上にいかに均一な露光を行うかが重要となってくる。
つまり、複数の光源と、前記光源を保持する光源保持部材と前記光源から出射した光束を偏向走査する偏向走査手段と、該偏向走査手段の回転軸に対し同一側のみ、又は両側に配設され、前記偏向走査手段により偏向走査された光束を、各光束毎に別個の感光体上に走査する複数の走査光学系と、前記光源保持部材と前記偏向走査手段と前記複数の走査光学系とを内包するハウジング部材と、前記光源保持部材を前記ハウジング部材に対し前記偏向走査手段の回転軸の方向に付勢して固定する付勢手段と、を有し、前記複数の走査光学系は、光束を折り返す光束折り返し手段を光束毎に有し、少なくとも複数の光束折り返し手段で折り返される光束が存在する走査光学装置において、この走査光学装置は、前記複数の走査光学系の前記偏向走査手段の回転軸に対する位置と、前記光束折り返し手段の枚数と、前記付勢手段の付勢方向を設定することにより、前記光源保持部材が前記付勢手段の付勢力に抗して傾いた際に、各光束の前記感光体上の照射位置の相対位置変動量を低減できる構成がある。
このような樹脂レンズの熱的変形を防止するための構成として、偏向走査手段を樹脂レンズとは独立して遮蔽空間内に収めるようにした構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
さらに、光学部材として用いられる反射鏡の支持部が熱変形することにより光路が変化するのを防止する構成としては、熱により伸縮変形する伸縮部材を反射鏡裏面に当接させて反射鏡の姿勢を変更する構成もある(例えば、特許文献3)。
つまり、光走査装置に用いられる各部材は、光走査装置の筐体に支持されており、筐体を介した各部材の支持部への熱の伝搬を防止するようにはなっていない。
また、光学部材の姿勢変化を行うための部材を設けた特許文献3に開示された構成では、光学部材を備えた光学ハウジングに必要最小限の部品とは別に、姿勢変化のための伸縮部材を設ける必要がある。このため、低コストな構成により容易に色ずれ防止を行うことができない。
(1)光学ハウジング内の略中央に備えられた回転偏向手段を中心として略対称となるように配置された、複数個の感光体に対応する複数の光源と、前記光源からの発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形し、回転偏向手段に入射させる少なくとも一つ以上の光学素子で構成された偏向前光学素子群と、それぞれの光源から対応する感光体へと露光走査するために設けられている、反射光学素子と主走査方向、副走査方向にパワーを持つ少なくとも1枚のレンズとを有した各走査光学系が、前記回転偏向手段を対称軸として、左右に振り分けられ、かつ、各走査光学系の光学素子がそれぞれ、前記回転偏向手段を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系が、複数個の感光体に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、
前記回転偏向前光学素子群が配置される光学ハウジング基板における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ構成がそれぞれ設けられ、
前記複数のリブは、前記領域が熱膨張により変位したときにおける前記光束の前記感光体上での走査線位置の変動量を抑制するように回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴とする光走査装置。
また本発明においては、前記リブの形態として、熱変形の発生方向を前記回転偏向手段を対称軸とした場合の非対称位置あるいは対称軸と直交する軸に対する略対称となる位置で相反する方向とできる形態を用いることで各感光体での照射位置ずれの方向を容易に同じ方向とすることが可能となる。
図1は、本発明による光走査装置が適用される画像形成装置の一つであるカラープリンタを示している。
図1に示されている画像形成装置は、像担持体としての中間転写ベルト1が配置され、中間転写ベルト1はローラ2,3に巻き掛けられ、その一方のローラが駆動ローラとして反時計方向に回転駆動することにより矢印F方向に走行駆動される。
中間転写ベルト1の下部走行辺には、第1乃至第4のドラム状の感光体23a〜23dが並列配置されてタンデム方式の画像形成装置を構成している。
各感光体上には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。
感光体は、図1における時計方向に回転駆動され、このとき図示していない帯電手段によって表面が所定の極性に均一に帯電され、その帯電面に光走査装置5から出射する光変調されたビームが照射される。これによって感光体上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置(図示せず)によって例えば左端の感光体23dではイエロートナー像として可視像化される。
他の感光体23a,23b,23dにおいても同様な手順によりシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト1上に順次重ね合されて転写される。
中間転写ベルト1上に形成された4色からなるトナー像はベルト走行に伴って図1の右端の2次転写ローラ7が設けられた2次転写部へ移動する。
2次転写部では、2次転写ローラ7に対し中間転写ベルト1上のトナーと逆極性の電圧が印加され、これによって中間転写ベルト1上に重ね転写されたトナー像が記録材P上に転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、上方へ搬送されて定着装置11を通過し、トナー像が定着された後、排紙ローラ12を介して装置本体上面の排紙部に排出される。なお、転写後の感光体や中間転写ベルト1に残留するトナー等の汚れはそれぞれ図示していないクリーニング手段によって除去される。
つまり、図4に示すように、光源13a〜13d(13b,13dは、図示されていないが、図4においてZ方向に一定の距離を置き、平面視において光源13a、13cと同様な位置に取り付けられている)、偏向前光学系を構成しているコリメートレンズ14a〜14d(図示されていないが、14a、14cの取り付け部裏面に、14b、14dが取り付けられている)及びシリンドリカルレンズ15a〜15d(図示されていないが、15a、15cの取り付け部裏面に、15b、15dが取り付けられている)、6面からなるポリゴンミラー16a,16b(図3参照)を2段に重ねた回転偏向器16、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17a、17bおよび17c,17d、反射鏡(ミラー)18等から構成され、これらの構成要素が光学ハウジング19内に回転偏向器16を対称軸に左右で略対称に配置されている。
光学ハウジング19は、主に回転偏向器やfθレンズが収納される第一収納部21と、反射鏡などが収納される第二収納部20とを有している。
例えば、光源13aから発せられた光ビームは、回転偏向器16の上段のポリゴンミラー16aによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17aを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23a上にビームスポットとして結像されて走査される。
また、例えば光源13bから発せられた光ビームは、回転偏向器16の下段のポリゴンミラー16bによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17bを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23b上にビームスポットとして結像されて走査される。
また、光源13dから発せられた光ビームは、回転偏向器16の上段のポリゴンミラー16aによって偏向された後、上下2段に重ねられてなる走査結像素子17dを通り、折返しミラー18で反射された後、別の折返しミラー18で反射され、感光体23d上にビームスポットとして結像されて走査される。
図4、図5に示すように、光学素子の配置順序は回転偏向手段16を中心とした対称軸の左右で同構成となっており、回転偏向手段16を配置する光学ハウジングの基板(以下、便宜上、ハウジング基板と称する)50には、ハウジング基板50に対して上下方向に、補強リブ25,25’を設けた構成となっている。
通常、回転偏向手段が駆動されると、回転偏向手段16近傍が温められ、かつ、ハウジング19の周辺部は常温のまま、もしくは、回転偏向手段近傍より、温度上昇量が小さいため、回転偏向手段近傍の熱膨張分の逃げ場がなく、ハウジング19には、図6に示すように、回転偏向手段16からの偏向光の光路方向である水平方向に対して反りが発生する。このとき、光路R側、光路L側どちらも光源13近傍のハウジングは回転偏向手段16に対して、鉛直上方へと変位する。
図8は、請求項1、2記載の発明にかかる実施例を示す図である。図8において、光学ハウジング基板50におけるそれぞれの光源から回転偏向手段16に至る領域には、複数のリブ構成が設けられている、リブ構成は、回転偏向手段16を対称軸とした左右の光学系において非対称となる状態で設けられたリブ25が用いられている。
図10(A)には、ハウジング基板50における、回転偏向手段前光学系の光学素子配置面のハウジング基板50に対して上下両面に設けられ、かつ、リブ高さがハウジング基板50に対して、上下それぞれ異なる高さである状態であるリブ構成の一例が示されている。
つまり、図8に示した構成においても色ずれの低減効果は十分得られるものの、場合によっては、ハウジングの剛性が弱くなってしまう可能性がある。
そこで、ハウジング基板50における回転偏向手段16前の光学素子配置面に対して、上下方向にリブを設け、剛性を十分確保しつつ、例えば、リブ高さを光源13a(光路R)側では、光学素子配置面のハウジング基板50の上面側に設けたリブを高くし(A>A’)、光源13d(光源L)では光学素子配置面のハウジング基板50の下面側に設けたリブを高くする(A>A’)ことによって、図8(B)において説明した場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例のように、光学素子配置面のハウジング基板50のから上下方向にリブを設けた場合、図10(B)に示すように、光源の両側にリブを設けるようにすれば、よりハウジング基板50における回転偏向手段16に至る前の光学素子群の配置位置での剛性を高めることができる。
図11には、回転偏向手段16を対称軸として、左右の光学系におけるリブ25の断面形状を異ならせた状態が示されている。つまり、リブ(図11において符号25,25’で示す)の断面形状が、回転偏向手段16に対して、左右(光路R、光路L)で変えることによって、光路R、光路L側にて非対称とされている。
図12には、リブ構成に用いられるリブの本数を左右の光学系において異ならせた状態が示されている。
ハウジング剛性を得るために、リブ25の断面形状を変えることも有効であるが、剛性を上げるために、ガラス材が添加されている材質を用いることは一般的である。
このような材質の場合、樹脂流動性が悪くなるため、ハウジングの肉厚を均一とすることで樹脂流動性を上げ、ハウジング精度を得ることができる。そこで、請求項5記載の発明では、リブ断面は全て同程度とし、本数を変えることによって、ハウジング反り方向をコントロールすることが可能となる。
図13には、リブ構成に用いられるリブが、回転偏向手段を対称軸として左右の光学系において異なる部材、あるいは異なる熱膨張係数を有する部材を用いた状態が示されている。
画像形成装置の多種系列化により、一つのハウジングが多種の機種に使用されることは一般的である。その際、全てのシリーズ(系列)機において、回転偏向手段16の発熱量が同程度であれば、同一構成にて経時色ずれ低減効果を得ることができるものの、場合によっては、回転偏向手段16の回転数が異なり、経時色ずれ低減には、不利となるケースも想定される。
また、別部材とすることによって、ハウジングとは線膨張係数の異なる別材質を選定することができるため、リブをハウジングと同材質にした場合と比較し、より反り量を最適化することが可能となる。例えば、より線膨張係数の大きい部材を用いた場合は、連続印刷からの時間が同程度である場合と比較し、より早くリブ25の膨張が始まる。あらかじめ、ハウジングの反り量、反りが始まるタイミングを把握することによって、ハウジングの反り自体を相殺させることも可能である。これにより、より経時色ずれ低減効果を狙うことができる。
回転偏向手段16による発熱は、回転中心に略同心円状として分布をするものの、回転偏向手段16配置状態によっては、点対称分布となることもある。特に、回転偏向手段16を開放状態にて配置した場合、自身の回転運動による気流によって、図14(A)において一点鎖線で示すように、熱風が非対称に発生する。
このため、光源部13から回転偏向手段16近傍へと設けられたリブは、回転偏向手段16を軸とした際の配置角度が同一の場合、リブの温まり具合が異なってしまうこととなる。この結果、先に説明した実施例に示した構成を前提とする回転偏向手段前光学素子配置面の反り量、反りの発生タイミングが光路R側と光路L側にて異なってしまう虞がある。
図15(A)は、図4(A)に示した光走査装置の平面図における、右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図15(B)は、図4(A)における(B−B)で示す方向の矢視断面図である。
図15に示す実施例では、回転偏向手段16を設置する面が光学ハウジングの上面としたとき、ハウジング基板50上下面に配置されているリブのうちで、上面あるいは下面のいずれか一つのリブが他のリブと違って光学方向長さを異ならせてある。
図16(A)は、図4(A)に示した光走査装置の平面図における、右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図16(B)は、図4(A)における(A−A)で示す方向の矢視断面図である。
図16に示す実施例では、図16(A)に示すように、回転偏向手段16を設置する面が光学ハウジングの上下面とされていることを前提とした場合に、ハウジング基板の上下面にてリブを一対に設け、上下一対のリブ同士は光軸方向長さが異なると共に、回転偏向手段を対称軸としたときに対称軸の両側同士のリブの構造、この場合には光軸方向長さが非対称とされている。
図17は、(A)が、図4に示した場合と同様に、光走査装置の平面図における右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図17(B)は、図17(A)における(C−C)で示す方向の矢視断面図である。
図17に示す実施例では、図15に示した場合と同様に、回転偏向手段を対称軸(符号24aで示す一点鎖線)としたリブ25,25’、つまりいずれか一つの光軸方向長さが異なるリブ25,25’を備えると共に、図17(A)に示すように、対称軸24aと直交する一点鎖線で示す軸(符号24bで示す)を基準としてリブ25,25’と対称な位置に新たなリブ26,26’が設けられ、これらリブ26,26’のうちのいずれかにおける軸方向長さが異ならせてある。
一方、軸24bを対称軸として設けられているリブ26,26’のうちで、光軸方向長さが異なるリブでは、図17(B)に示すように、鉛直方向下方に変位する。つまり、回転偏向手段16を中心として、対角関係にあるリブ25周辺のハウジングとリブ26周辺のハウジングは、回転偏向手段に対して、鉛直下方に変位する。これは、回転偏向手段16を中心とし、他のリブと長さの異なるリブ26と対角関係にあるリブ25付近のハウジングの変位を助長する効果がある。
図18は、(A)が、図4に示した場合と同様に、光走査装置の平面図における右側光学系と左側光学系とのハウジング基板上面側とハウジング基板下面側とを示す図であり、図18(B)は、図18(A)における(D−D)で示す方向の矢視断面図である。
図18に示す実施例では、図15に示した場合と同様に、回転偏向手段を対称軸(符号24aで示す一点鎖線)としたリブ25,25’、つまりいずれか一つの光軸方向長さが異なるリブ25,25’を備えると共に、このリブ25,25’とは別なリブとして、図18(A)に示すように、対称軸24aと直交する一点鎖線で示す軸(符号24bで示す)を基準としてリブ25,25’と対称な位置に新たなリブ26,26’が設けられ、これらリブ26,26’のうちのいずれかにおける軸方向長さが異ならせてある。
一対に設けられているリブ26,26’は、上下において光軸方向長さが異なっており、回転偏向手段16が駆動されて発熱した場合には、図18(B)に示すように、光軸方向長さが長いリブが別膨張するのに従った変位を生じる。
図19は、請求項14記載の発明の実施例を示す図であり、図19(A)は、回転偏向手段16の設置面をハウジング基板50の上面とした場合を示している。
図19(B)は、光走査装置の平面図であり、図19(C)は、図19(B)中、符号(E−E)で示す方向の断面図である。
この場合においても、図20(B)に示すように、前述した実施例に基づくリブ構成を用いることが可能である。
図21は、本実施例を示す模式図である。
本実施例は、図2において符号21で示す部分、つまり、回転偏向手段16やfθレンズが収納されている第一収納部と、図2において符号20で示す部分、つまり、反射鏡18などが収納される第二収納部20とを有する構成を対象として、図21に示すように、収納部が二体化されている場合にも、前述した実施例に基づくリブ構成を適用することができるものである。
13 光源
14 コリメータレンズ
15 シリンダレンズ
16 回転偏向手段
18 折り返しミラー
19 光学ハウジング
23 感光体
24 回転偏向手段を中心とした対称軸
25、25’、26,26’ リブ
Claims (16)
- 光学ハウジング内の略中央に備えられた回転偏向手段を中心として略対称となるように配置された、複数個の感光体に対応する複数の光源と、前記光源からの発散光を所定の断面形状を有する光束となるように整形し、回転偏向手段に入射させる少なくとも一つ以上の光学素子で構成された偏向前光学素子群と、それぞれの光源から対応する感光体へと露光走査するために設けられている、反射光学素子と主走査方向、副走査方向にパワーを持つ少なくとも1枚のレンズとを有した各走査光学系が、前記回転偏向手段を対称軸として、左右に振り分けられ、かつ、各走査光学系の光学素子がそれぞれ、前記回転偏向手段を中心に互いに略対称に配置され、かつ、光学素子配置順序が同順序となる走査光学系が、複数個の感光体に同時に露光走査する対向走査型光走査装置において、
前記回転偏向前光学素子群が配置される光学ハウジングの基板における、それぞれの光源から回転偏向手段近傍に至る領域に複数のリブ構成がそれぞれ設けられ、
前記複数のリブは、前記領域が熱膨張により変位したときにおける前記光束の前記感光体上での走査線位置の変動量を抑制するように回転偏向手段を対称軸とした、左右の光学系にて非対称に配置されたことを特徴とする光走査装置。 - 前記複数のリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段前光学素子群が配置された光学ハウジングの基板に対して、上下それぞれ異なる面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 前記複数のリブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された領域における、前記ハウジングの基板における上下両面に設けられ、かつ、リブ高さが上下それぞれ異なる高さであることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、断面形状が異なることを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記リブ構成は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、リブ本数が異なることを特徴とする請求項1乃至4のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記リブ構成は、前記光学ハウジングと別部材にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記光学ハウジングと別部材にて設けられるリブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系にて、それぞれ異なる線膨張係数であることを特徴とする請求項6記載の光走査装置。
- 前記リブの配置位置は、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、回転偏向手段からそれぞれ異なる角度となるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至7のうちの一つに記載の特徴とする光走査装置。
- 前記リブは、回転偏向手段前光学素子群が配置された光学ハウジングの基板に対して、上下各面で、光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 前記リブは、前記光学ハウジングの基板における回転偏向手段設置面が上面であるとした場合に、該光学ハウジングの基板における上面あるいは下面にそれぞれ設けられているもののうちのいずれか一つが光軸方向長さが他のものと異ならせてあることを特徴とする請求項9記載の光走査装置。
- 前記リブは、前記光学ハウジングの基板における上下一対に設けられ、一対のうちの一方が光軸方向長さを他方に対して異ならせてあるとともに前記回転偏向手段を対称軸とした場合に該対称軸に対して非対称な構造であることを特徴とする請求項9または10に記載の光走査装置。
- 前記リブは、回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸と直交する軸に対して略対称となる位置で光軸方向長さを異ならせて設けられていることを特徴とする請求項9乃至11のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記リブとして、前記回転偏向手段を対称軸とした左右の光学系において、該対称軸に対称に設けられているリブとは別に、前記対称軸と直交する軸に対して該対称軸と対称な位置に設けられているリブと対称な位置でハウジング基板の上下一対に設けられたリブを備え、該上下一対で設けられているリブの一つが光軸方向長さを異ならせてあることを特徴とする(9)乃至(12)のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記回転偏向手段は、前記光学ハウジングの基板における上面あるいは下面もしくは上下両面のいずれかに配置されていることを特徴とする請求項1乃至13のうちの一つに記載の光走査装置。
- 前記回転偏向手段を備えた光学ハウジングが、該光学ハウジングから出射された光を照射対象部に向け導光する光学素子を配置した筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のうちの一つに記載の光走査装置。
- 請求項1乃至15のうちの一つに記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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