JP2011181851A - 変位検出装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回折格子を用いる場合に、回折格子に照射される光ビームの角度が変化したときに発生する計測誤差を低減する。
【解決手段】Y軸エンコーダ3Yは、計測用の回折格子39Y1と、供給されるレーザビームBIから第1ビームBP及び第2ビームCPを分岐するビームスプリッタ22と、第1ビームBPを回折格子39Y1に照射し、回折格子39Y1から発生する回折光BP2,BM2を含む干渉光BEAを受光する計測用光学系64Aと、第2ビームCPの角度の変化に起因する計測誤差を検出する角度モニタ装置36とを備え、計測用光学系64Aによって検出される回折格子39Y1の変位をその計測誤差を用いて補正する。
【選択図】図5
【解決手段】Y軸エンコーダ3Yは、計測用の回折格子39Y1と、供給されるレーザビームBIから第1ビームBP及び第2ビームCPを分岐するビームスプリッタ22と、第1ビームBPを回折格子39Y1に照射し、回折格子39Y1から発生する回折光BP2,BM2を含む干渉光BEAを受光する計測用光学系64Aと、第2ビームCPの角度の変化に起因する計測誤差を検出する角度モニタ装置36とを備え、計測用光学系64Aによって検出される回折格子39Y1の変位をその計測誤差を用いて補正する。
【選択図】図5
Description
本発明は、回折格子を用いて移動体の変位を検出する変位検出装置、この変位検出装置を用いるステージ装置及び露光装置、並びにその露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
半導体素子等のマイクロデバイス(電子デバイス)を生産するためのフォトリソグラフィ工程で用いられる、いわゆるステッパー又はスキャニングステッパーなどの露光装置においては、従来より、露光対象の基板を移動するステージの位置計測はレーザ干渉計によって行われていた。ところが、レーザ干渉計では、計測用ビームの光路が長く、かつ変化するため、その光路上の雰囲気の温度揺らぎに起因する計測値の短期的な変動が無視できなくなりつつある。
そこで、レーザ干渉計に比べて計測値の短期的安定性に優れるとともに、レーザ干渉計に近い分解能を持ちつつある計測装置として、例えばステージに固定された回折格子にレーザビームを照射し、回折格子から発生する回折光と他の回折光又は参照光との干渉光を光電変換して得られる電気信号から、該回折格子(ステージ)の変位情報を得る、所謂、干渉型エンコーダないし格子干渉装置も使用されつつある。
従来の干渉型エンコーダとしては、レーザダイオードよりなる光源から射出した光を回折格子に垂直に入射させ、発生した2つの回折光をそれぞれコーナーレフレクタ(ルーフレフレクタ)で再度回折格子に入射させ、その回折格子から垂直上方に平行に発生する2つの再回折光よりなる干渉光を受光する検出装置が知られている(例えば特許文献1の第4図参照)。このように、光束を2回回折させることで、回折格子が傾斜しても安定した干渉信号を得ることができる。
また、周波数及び偏光状態が異なる2つの光よりなる2周波ヘテロダイン光(2周波光)を発生する光源を用い、発生した2周波光を偏光ビームスプリッタで異なる周波数の2つの光に分岐し、分岐された2つの光を対称に傾斜させて回折格子に照射し、回折格子から垂直上方に発生する2つの回折光よりなる干渉光を受光する検出装置も知られている(例えば特許文献1の第1図参照)。
また、従来の別の干渉型エンコーダとして、光源から発生する2周波ヘテロダイン光(2周波光)を偏光ビームスプリッタで異なる周波数の光に分け、一方の周波数の光だけを回折格子に斜めに照射し、逆方向に戻ってきた回折光と偏光ビームスプリッタで分岐した他方の周波数の参照光との干渉光を受光する検出装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
また、従来のさらに別のステージの変位計測に応用した干渉型エンコーダとして、固定フレームからレーザビームをステージに固定された回折格子に垂直に入射させ、±1次の回折光を固定フレームに設けられた屋根型プリズムで折り返して、再度、回折格子に入射させ、再回折光同士の干渉光を受光して、ステージの変位を計測する検出装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
従来の干渉型エンコーダのうち、特許文献1に記載された、2つの光を対称に傾斜させて回折格子に照射する方式の検出装置は、2つの光を回折格子上の同じ位置に照射するための光学系の調整が困難である。
また、従来の他の干渉型エンコーダはいずれも、光源から回折格子に照射されるレーザビームの角度が回折格子の周期方向(計測方向)に傾くと、回折格子に対するレーザビームの照明領域が横ずれして、回折光の位相が横ずれ量に比例して変化する。従って、干渉光の位相もずれるため計測誤差が発生する。
また、従来の他の干渉型エンコーダはいずれも、光源から回折格子に照射されるレーザビームの角度が回折格子の周期方向(計測方向)に傾くと、回折格子に対するレーザビームの照明領域が横ずれして、回折光の位相が横ずれ量に比例して変化する。従って、干渉光の位相もずれるため計測誤差が発生する。
さらに、特許文献1又は特許文献3に記載されている干渉型エンコーダのように、コーナーレフレクタ又は屋根型プリズムで回折光を再度、回折格子に入射させても、回折格子上で最初の回折光が発生する照明領域の横ずれ量に起因する計測誤差と、再回折光が発生する照明領域の横ずれ量に起因する計測誤差とは互いに相殺しない。そのため、それらの計測誤差を合わせた誤差が全体の計測誤差として残存する。
本発明は、このような事情に鑑み、格子を用いる場合に、格子に照射される光ビームの角度(傾斜角)が変化したときに発生する計測誤差を低減することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、変位検出装置が提供される。この変位検出装置は、計測用格子と、供給される光ビームから第1ビーム及び第2ビームを分岐する分岐素子と、その第1ビームをその計測用格子に照射し、その計測用格子から発生する回折ビームを含む干渉光を受光する計測用受光系と、その計測用受光系を支持する支持機構と、その支持機構に支持されるとともに、その第2ビームの角度に依存する角度情報を検出する角度モニタ系と、その計測用受光系によって検出されるその計測用格子とその計測用受光系との相対変位を、その角度モニタ系によって検出される角度情報を用いて補正する演算装置と、を備えるものである。
また、本発明の第2の態様によれば、所定面に沿って物体を移動するステージ装置が提供される。このステージ装置は、本発明の変位検出装置と、その物体及びその変位検出装置の計測用格子を保持してその所定面に沿って移動するステージと、を備えるものである。
また、本発明の第3の態様によれば、所定面に沿って物体を移動するステージ装置が提供される。このステージ装置は、本発明の変位検出装置と、その物体を保持してその所定面に沿って移動するステージと、そのステージに対向して配置されて、その変位検出装置の計測用格子を保持するフレームと、を備えるものである。
また、本発明の第3の態様によれば、所定面に沿って物体を移動するステージ装置が提供される。このステージ装置は、本発明の変位検出装置と、その物体を保持してその所定面に沿って移動するステージと、そのステージに対向して配置されて、その変位検出装置の計測用格子を保持するフレームと、を備えるものである。
また、本発明の第4の態様によれば、転写用パターン及び露光光学系を介して基板を露光する露光装置において、その転写用パターンが形成された部材及びその基板の少なくとも一方を移動するために、本発明の第2の態様又は第3の態様のステージ装置を備える露光装置が提供される。
また、本発明の第5の態様によれば、本発明による露光装置を用いて、基板にパターンを転写することと、そのパターンが転写されたその基板をそのパターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
また、本発明の第5の態様によれば、本発明による露光装置を用いて、基板にパターンを転写することと、そのパターンが転写されたその基板をそのパターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、計測用格子に照射される第1ビームの角度の変化と角度モニタ系に供給される第2ビームの角度の変化とは対応しているため、角度モニタ系で検出される角度情報から第1ビームの角度の状態、ひいては計測誤差が推定できる。そこで、その角度情報を用いて、計測用受光系によって検出される計測用格子の相対変位を補正することで、計測用格子に照射される第1ビーム(光ビーム)の角度(傾斜角)が変化したときに発生する計測誤差を低減できる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態につき図1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るスキャニングステッパーよりなる走査露光型の露光装置EXの概略構成を示す。露光装置EXは投影光学系PL(投影ユニットPU)を備えており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに直交する面(ほぼ水平面に平行な面)内でレチクルとウエハとが相対走査される方向にY軸を、Z軸及びY軸に直交する方向にX軸を取り、X軸、Y軸、及びZ軸の回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
本発明の第1の実施形態につき図1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るスキャニングステッパーよりなる走査露光型の露光装置EXの概略構成を示す。露光装置EXは投影光学系PL(投影ユニットPU)を備えており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに直交する面(ほぼ水平面に平行な面)内でレチクルとウエハとが相対走査される方向にY軸を、Z軸及びY軸に直交する方向にX軸を取り、X軸、Y軸、及びZ軸の回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置EXは、照明系10、照明系10からの露光用の照明光(露光光)ILにより照明されるレチクルR(マスク)を保持するレチクルステージRST、レチクルRから射出された照明光ILをウエハW(基板)に投射する投影光学系PLを含む投影ユニットPU、ウエハWを保持するウエハステージWSTを含むステージ装置95、及び制御系等(不図示)を備えている。
照明系10は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、照明光学系とを含み、照明光学系は、回折光学素子等を含み通常照明、複数極照明、又は輪帯照明等のための光量分布を形成する光量分布形成光学系、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ又はロッドインテグレータ等)を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する。照明系10は、レチクルブラインドで規定されたレチクルRのパターン面のスリット状の照明領域IARを照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。なお、照明光としては、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、YAGレーザ若しくは固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波、又は水銀ランプの輝線(i線等)なども使用できる。
レチクルRはレチクルステージRSTの上面に真空吸着等により保持され、レチクルRのパターン面(下面)には、回路パターンなどが形成されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含む図4のレチクルステージ駆動系11によって、XY平面内で微少駆動可能であると共に、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTの移動面内の位置情報(X方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角を含む)は、レーザ干渉計よりなるレチクル干渉計116によって、移動鏡15(又は鏡面加工されたステージ端面)を介して例えば0.5〜0.1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計116の計測値は、図4の主制御装置20に送られる。主制御装置20は、その計測値に基づいてレチクルステージRSTの少なくともX方向、Y方向、及びθz方向の位置を算出し、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動系11を制御することで、レチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
図1において、レチクルステージRSTの下方に配置された投影ユニットPUは、鏡筒40と、該鏡筒40内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子を有する投影光学系PLとを含む。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで所定の投影倍率β(例えば1/4倍、1/5倍などの縮小倍率)を有する。照明系10からの照明光ILによってレチクルRの照明領域IARが照明されると、レチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介して照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの像が、ウエハWの一つのショット領域上の露光領域IA(照明領域IARと共役な領域)に形成される。ウエハWは、例えばシリコン又はSOI(silicon on insulator)等からなる直径が200mmから450mm程度の円板状の基材の表面に、フォトレジスト(感光剤)を所定の厚さ(例えば200nm程度)で塗布した基板を含む。
また、露光装置EXは、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子である先端レンズ191を保持する鏡筒40の下端部の周囲を取り囲むように、局所液浸装置8の一部を構成するノズルユニット32が設けられている。ノズルユニット32は、露光用の液体Lq(例えば純水)を供給可能な供給口と、液体Lqを回収可能な多孔部材(メッシュ)が配置された回収口とを有する。ノズルユニット32の供給口は、供給流路及び供給管31Aを介して、液体Lqを送出可能な液体供給装置186(図4参照)に接続されている。
液浸法によるウエハWの露光時に、図4の液体供給装置186から送出された液体Lqは、図1の供給管31A及びノズルユニット32の供給流路を流れた後、その供給口より照明光ILの光路空間を含むウエハW上の液浸領域14(図8参照)に供給される。また、液浸領域14からノズルユニット32の回収口を介して回収された液体Lqは、回収流路及び回収管31Bを介して図4の液体回収装置189に回収される。なお、液浸タイプの露光装置としない場合には、上記の局所液浸装置8は設けなくともよい。
図1において、ウエハステージWSTは、不図示の複数の例えば真空予圧型空気静圧軸受を構成するエアパッドを介して、ベース盤12のXY面に平行な上面12a上に数μm程度のクリアランスを介して非接触で支持されている。また、ウエハステージWSTは、例えば平面モータ、又は直交する2組のリニアモータを含むステージ駆動系124(図4参照)によってX方向及びY方向に駆動可能である。露光装置EXは、ウエハステージWSTの位置情報を計測するために後述のエンコーダシステムを含む位置計測システムを備えている。
ウエハステージWSTは、X方向、Y方向に駆動されるステージ本体91と、ステージ本体91上に搭載されたウエハテーブルWTBと、ステージ本体91内に設けられて、ステージ本体91に対するウエハテーブルWTB(ウエハW)のZ方向の位置、及びθx方向、θy方向のチルト角を相対的に微小駆動するZ・レベリング機構とを備えている。ウエハテーブルWTBの中央の上部には、ウエハWを真空吸着等によってほぼXY平面に平行な吸着面上に保持するウエハホルダ(不図示)が設けられている。
また、ウエハテーブルWTBの上面には、ウエハホルダ上に載置されるウエハの表面とほぼ同一面となる、液体Lqに対して撥液化処理された表面(又は保護部材)を有し、かつ外形(輪郭)が矩形でその中央部にウエハホルダ(ウエハの載置領域)よりも一回り大きな円形の開口が形成された高平面度の平板状のプレート体28が設けられている。
なお、上述の局所液浸装置8を設けたいわゆる液浸型の露光装置の構成にあっては、さらにプレート体28は、図3のウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の平面図に示されるように、その円形の開口を囲む、外形(輪郭)が矩形の表面に撥液化処理が施されたプレート部(撥液板)28aと、プレート部28aをY方向に挟むように配置されたX方向に細長い1対の第1及び第2のスケール体28b,28cと、プレート部28aをX方向に挟むように配置されたY方向に細長い1対の第3及び第4のスケール体28d,28eとを有する。スケール体28b,28cは同じ構成であり、スケール体28d,28eはほぼスケール体28b,28cを90°回転した構成である。
なお、上述の局所液浸装置8を設けたいわゆる液浸型の露光装置の構成にあっては、さらにプレート体28は、図3のウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の平面図に示されるように、その円形の開口を囲む、外形(輪郭)が矩形の表面に撥液化処理が施されたプレート部(撥液板)28aと、プレート部28aをY方向に挟むように配置されたX方向に細長い1対の第1及び第2のスケール体28b,28cと、プレート部28aをX方向に挟むように配置されたY方向に細長い1対の第3及び第4のスケール体28d,28eとを有する。スケール体28b,28cは同じ構成であり、スケール体28d,28eはほぼスケール体28b,28cを90°回転した構成である。
また、第1、第2のスケール体28b,28cの表面にX軸の回折格子39X1,39X2が形成され、第3、第4のスケール体28d,28eの表面にY軸の回折格子39Y1,39Y2が形成されている。回折格子39X1,39X2及び39Y1,39Y2は、それぞれY方向及びX方向を長手方向とする格子線37及び38を所定の周期(ピッチ)でX方向及びY方向に沿って形成した反射型の回折格子(例えば位相型の回折格子)である。回折格子39X1〜39Y2は、スケール体28b〜28eの表面に、100nm〜4μmの周期(例えば2μm周期)で例えばホログラム(例えば感光性樹脂に干渉縞を焼き付けて作成される)により反射型の回折格子を形成することで作製できる。なお、各スケール体に形成される回折格子は、機械的に溝等を形成して作製してもよい。なお、図3等では、図示の便宜上から、回折格子の周期は、実際の周期に比べて格段に広く図示されている。スケール体28b〜28dの構成は同様であるため、代表的にスケール体28dの概略構成を説明する。
図5に拡大して示すように、スケール体28dは、表面にY方向(計測方向)に所定の周期PYを持つ回折格子39Y1が形成された平板状部材である。なお、回折格子39Y1の表面を保護するために、その表面を覆うように、薄い接着層を介して平板状のカバーガラス(不図示)を配置してもよい。スケール体28dは、低熱膨張率の材料、例えばガラス、ガラスセラミックス(例えばショット社のゼロデュア(商品名))、又はセラミックス(例えばAl2O3あるいはTiCなど)等から形成されている。スケール体28dは、ウエハテーブルWTBの表面に例えば吸着保持されている。
図3において、本実施形態では、プレート部28aの一部に基準マークが形成された基準マーク板(不図示)が固定されている。この底面に、その基準マークと対応するレチクルRのアライメントマークの像との位置関係を計測するレチクルアライメント系(不図示)が設置され、この検出結果が主制御装置20に供給されている。さらに、ベース盤12の上面12aに、ウエハステージWSTと独立にX方向、Y方向に移動可能に計測ステージ(不図示)が載置されている。計測ステージには、例えば投影光学系PLの結像特性を計測する図4の空間像計測装置45が配置されている。
次に、図2は図1のウエハステージWST、この位置計測システム、及びウエハWのアライメント系を示す平面図である。図1では図面の錯綜を避ける観点から図示が省略されているが、実際には、図2に示すように、投影ユニットPUの中心から−Y方向に離れた位置に、X方向に概ね等間隔で並ぶ複数のアライメント系(プライマリアライメント系AL1、及びセカンダリアライメント系AL21,AL22,AL23,AL24)が、固定アーム54、及び回転軸を中心として回動可能なアーム56n(n=1〜4)の先端に固定されている。
本実施形態では、アライメント系AL1及びAL21〜AL24のそれぞれとして、画像処理方式のアライメント系が用いられている。そのアライメント情報は主制御装置20に供給される。なお、アライメント系の数は5つに限られるものでなく、1つのみ(例えばプライマリアライメント系AL1のみ)でもよい。
図2において、前述した投影光学系PLの下端のノズルユニット32の周囲を四方から囲む状態で、エンコーダシステムの4つのヘッドユニット62A,62B,62C,62Dが配置されている。これらのヘッドユニット62A〜62Dを構成する複数のY軸の検出ヘッド64及びX軸の検出ヘッド66は、図2では2点鎖線で示すように、メインフレーム(不図示)に連結された取り付け板63A〜63Dに固定されている。検出ヘッド64及び66は、それぞれY方向及びX方向に所定周期で形成された回折格子にレーザビームを照射して、回折格子から発生する回折光よりなる干渉光を光電変換して、その回折格子のY方向及びX方向の位置を例えば0.5〜0.1nmの分解能で、例えば数nm程度の精度で計測する。
図2において、前述した投影光学系PLの下端のノズルユニット32の周囲を四方から囲む状態で、エンコーダシステムの4つのヘッドユニット62A,62B,62C,62Dが配置されている。これらのヘッドユニット62A〜62Dを構成する複数のY軸の検出ヘッド64及びX軸の検出ヘッド66は、図2では2点鎖線で示すように、メインフレーム(不図示)に連結された取り付け板63A〜63Dに固定されている。検出ヘッド64及び66は、それぞれY方向及びX方向に所定周期で形成された回折格子にレーザビームを照射して、回折格子から発生する回折光よりなる干渉光を光電変換して、その回折格子のY方向及びX方向の位置を例えば0.5〜0.1nmの分解能で、例えば数nm程度の精度で計測する。
ヘッドユニット62A,62Cは、投影ユニットPUの+X側、−X側にそれぞれX方向に沿って、投影光学系PLの光軸を通りX軸と平行な直線LH上に所定間隔で配置された複数(ここでは6個)のY軸の検出ヘッド64を備えている。検出ヘッド64はそれぞれ前述のY軸の回折格子39Y1又は39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY方向の位置(Y位置)を計測する。個々のY軸の検出ヘッド64及びY軸の回折格子39Y1,39Y2を含んで干渉型のY軸エンコーダ3Yが構成されている。
また、ヘッドユニット62B,62Dは、投影ユニットPUの+Y側、−Y側にそれぞれ光軸を通りY軸と平行な直線LV上にほぼ所定間隔で配置された複数(ここでは7個及び11個(ただし、図2ではその11個のうちのプライマリアライメント系AL1と重なる3個は不図示)のX軸の検出ヘッド66を備えている。検出ヘッド66は、それぞれ前述のX軸の回折格子39X1,39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX方向の位置(X位置)を計測する。個々のX軸の検出ヘッド66及びX軸の回折格子39X1,39X2を含んで干渉型のX軸エンコーダ3Xが構成されている。
図2のヘッドユニット62A及び62Cは、それぞれY軸の回折格子39Y1及び39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY位置を計測する多眼のY軸のリニアエンコーダ70A及び70C(図4参照)を構成する。リニアエンコーダ70A,70Cはそれぞれ複数のY軸の検出ヘッド64の計測値の切り替え(常に回折格子39Y1及び39Y29に対向している検出ヘッド64の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
また、ヘッドユニット62B及び62Dは、基本的にそれぞれX軸の回折格子39X1及び39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX位置を計測する、多眼のX軸のリニアエンコーダ70B及び70D(図4参照)を構成する。X軸のリニアエンコーダ70B,70Dはそれぞれ複数のX軸の検出ヘッド66の計測値の切り替え(常に回折格子39X1及び39X3に対向している検出ヘッド66の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
さらに、図2のセカンダリアライメント系AL21,AL24の−X側及び+X側に、ほ
ぼ対称に検出点が配置されるY軸の検出ヘッド64y1,64y2がそれぞれ設けられている。検出ヘッド64y1,64y2は、ウエハステージWST上のウエハWの中心が上記直線LV上にある図2に示される状態では、Y軸の回折格子39Y2,39Y1にそれぞれ対向している。アライメント動作の際などでは、検出ヘッド64y1,64y2を含むY軸のリニアエンコーダ70C,70AによってウエハステージWSTのY位置及びθz方向の角度が計測される。
ぼ対称に検出点が配置されるY軸の検出ヘッド64y1,64y2がそれぞれ設けられている。検出ヘッド64y1,64y2は、ウエハステージWST上のウエハWの中心が上記直線LV上にある図2に示される状態では、Y軸の回折格子39Y2,39Y1にそれぞれ対向している。アライメント動作の際などでは、検出ヘッド64y1,64y2を含むY軸のリニアエンコーダ70C,70AによってウエハステージWSTのY位置及びθz方向の角度が計測される。
Y軸の検出ヘッド64,64y1,64y2は互いに同一構成であり、X軸の検出ヘッド66はY軸の検出ヘッド64を90°回転した構成である。以下、Y軸の検出ヘッド64、Y軸の回折格子39Y1、及び図5の計数装置30を含む一つのY軸エンコーダ3Y(変位検出装置)の構成及び検出原理につき図5を参照して説明する。
図5は、図2中の一つのY軸の検出ヘッド64によってウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)に保持されたスケール体28dの表面に形成されたY軸の周期PYの回折格子39Y1を検出している状態を示す。図5において、検出ヘッド64にレーザビームBIを供給するための例えばHe−Neレーザ又は半導体レーザ等のレーザ光源21が備えられている。レーザビームBIは、例えば直線偏光で所定の可干渉性を持つ平行光束である。レーザ光源21は、取り付け板63Aの一部に支持部材(不図示)を介して固定されるとともに、レーザ光源21から射出されるレーザビームBIは複数のビームスプリッタ(不図示)を介して複数のY軸エンコーダ及び複数のX軸エンコーダの各検出ヘッド64,66に供給される。レーザ光源21はY軸エンコーダ3Yには含まれていない。なお、レーザ光源21をY軸エンコーダ3Yに含めることも可能である。
図5は、図2中の一つのY軸の検出ヘッド64によってウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)に保持されたスケール体28dの表面に形成されたY軸の周期PYの回折格子39Y1を検出している状態を示す。図5において、検出ヘッド64にレーザビームBIを供給するための例えばHe−Neレーザ又は半導体レーザ等のレーザ光源21が備えられている。レーザビームBIは、例えば直線偏光で所定の可干渉性を持つ平行光束である。レーザ光源21は、取り付け板63Aの一部に支持部材(不図示)を介して固定されるとともに、レーザ光源21から射出されるレーザビームBIは複数のビームスプリッタ(不図示)を介して複数のY軸エンコーダ及び複数のX軸エンコーダの各検出ヘッド64,66に供給される。レーザ光源21はY軸エンコーダ3Yには含まれていない。なお、レーザ光源21をY軸エンコーダ3Yに含めることも可能である。
この場合、露光装置に対する外乱等によってレーザビームBIの角度(特に回折格子39Y1の周期方向又は計測方向(Y方向)に対応する方向の角度)が変化すると、計測誤差が発生する。そこで、検出ヘッド64は、周期PYの回折格子39Y1が形成されたスケール体28d(ひいてはウエハテーブルWTB)のY方向の位置情報を検出する計測用光学系64Aと、レーザビームBIの角度に起因する計測誤差を検出する角度モニタ装置36とを備えている。計測用光学系64Aは取り付け板63Aに固定されている。
また、角度モニタ装置36は、取り付け板63Aの一部である平坦部63AaのXY平面に平行な上面に固定されたY方向に短いスケール体28fと、この上方(+Z方向)に配置されて、取り付け板63Aに固定されたモニタ用光学系64Bとを備えている。スケール体28fの上面には、回折格子39Y1と同じ構造でY方向に同じ周期PYのモニタ用の回折格子39YB(モニタ用格子)が形成されている。スケール体28fはスケール体28dと同じ材料から形成されている。
図5において、レーザ光源21から射出されたレーザビームBIは、ビームスプリッタ22に入射して2分割される。ビームスプリッタ22を透過した第1ビームBPは、ミラー23A,23Bを介して+Y方向に計測用光学系64Aに入射する。ビームスプリッタ22で反射された第2ビームCPは、ミラー23Cで反射されて+Y方向に角度モニタ装置36のモニタ用光学系64Bに入射する。第2ビームCPの強度は第1ビームBPの強度に比べてかなり小さくともよい。
計測用光学系64Aにおいて、供給された第1ビームBPは、直交する2つの反射面を持つ反射部材24Aの第1反射面で反射されて、回折格子39Y1の表面に垂直に(−Z方向に)照射される。本実施形態では、回折格子39Y1に垂直に入射する第1ビームBPによって発生する複数の回折光のうちで、−Y方向に傾斜して回折角φで発生する+1次回折光BP1及び+Y方向に傾斜して回折角(−φ)で発生する−1次回折光BM1を使用する。回折格子39Y1の周期PY及びレーザビームBIの波長λを用いて、回折角φは次のようになる。
sinφ=λ/P …(1)
なお、一般に第1ビームBPによって発生する+m次回折光(mは1以上の整数)及び−m次回折光を使用してもよい。この場合の回折角φmは次のようになる。これは後述のモニタ用光学系64Bにおいても同様である。
sinφm=λ・m/P …(2)
また、+1次回折光BP1を平行に折り返すように反射して回折格子39Y1に戻すためのコーナーレフレクタ25Aと、−1次回折光BM1を平行に折り返すように反射して回折格子39Y1に戻すためのコーナーレフレクタ25Bとが対称に設けられている。なお、コーナーレフレクタ25A,25Bの代わりに、互いに直交する2つの平面で内面反射を行うルーフレフレクタ若しくは屋根型プリズム、又は互いに直交する3つの反射面を持つコーナーキューブ等を使用することができる。
なお、一般に第1ビームBPによって発生する+m次回折光(mは1以上の整数)及び−m次回折光を使用してもよい。この場合の回折角φmは次のようになる。これは後述のモニタ用光学系64Bにおいても同様である。
sinφm=λ・m/P …(2)
また、+1次回折光BP1を平行に折り返すように反射して回折格子39Y1に戻すためのコーナーレフレクタ25Aと、−1次回折光BM1を平行に折り返すように反射して回折格子39Y1に戻すためのコーナーレフレクタ25Bとが対称に設けられている。なお、コーナーレフレクタ25A,25Bの代わりに、互いに直交する2つの平面で内面反射を行うルーフレフレクタ若しくは屋根型プリズム、又は互いに直交する3つの反射面を持つコーナーキューブ等を使用することができる。
コーナーレフレクタ25Aで平行に折り返された+1次回折光BP1は、回折格子39Y1の表面で+Y方向にずれた位置に入射し、回折格子39Y1から垂直上方に−1次の再回折光BP2が発生する。同様に、コーナーレフレクタ25Bで平行に折り返された−1次回折光BM1も、回折格子39Y1の表面で+1次回折光BP1が入射する位置に入射し、回折格子39Y1から垂直上方に+1次の再回折光BM2が発生する。
回折格子39Y1から発生した再回折光BP2,BM2よりなる干渉光BEAは、反射部材24Aの第2反射面で反射されてフォトダイオード等の光電検出器29Aで受光される。光電検出器29Aは、干渉光BEAを光電変換して得られる検出信号DSAを計数装置30中の第1計数部30Aに供給する。第1計数部30Aは、検出信号DSAを処理して、第1ビームBP(ひいては計測用光学系64A)に対する回折格子39Y1(ウエハテーブルWTB)のY方向への相対的な位置YAを求め、求めた位置YAを計数装置30内の演算部30Cに出力する。
反射部材24A、コーナーレフレクタ25A,25B、及び光電検出器29Aを含んで計測用光学系64Aが構成されている。本実施形態の計測用光学系64Aはホモダイン干渉方式である。そこで、回折格子39Y1が+Y方向又は−方向のどちらに変位するのかを判別するために、一例として、光電検出器29AをX方向に配列された2つの光電検出器に置き換え、−1次回折光BM1のX方向の半分の光束の位相を90°シフトする位相板を配置して、その2つの光電検出器から位相が90°異なる検出信号を第1計数部30Aに供給してもよい。これは後述のモニタ用光学系64Bも同様である。
また、角度モニタ装置36のモニタ用の回折格子39YBの表面はXY平面に平行であり、モニタ用光学系64Bの構成は計測用光学系64Aと同じである。即ち、モニタ用光学系64Bは、ミラー23Cで反射された第2ビームCPを回折格子39YBに垂直に(−Z方向に)照射する反射部材24Bと、第2ビームCPの照射によって発生する±1次回折光CP1,CM1を平行に回折格子39YBに折り返すように反射するコーナーレフレクタ25C,25Dとを備えている。回折格子39YBに戻された±1次回折光CP1,CM1によって回折格子39YBから垂直上方に−1次及び+1次の再回折光CP2,CM2が発生する。そして、モニタ用光学系64Bは、再回折光CP2,CM2よりなる干渉光BEBを反射部材24Bを介して受光する光電検出器29Bを備えている。光電検出器29Bは、干渉光BEBを光電変換して得られる検出信号DSBを計数装置30中の第2計数部30Bに供給する。第2計数部30Bは、検出信号DSBを処理して、第2ビームCP(ひいてはモニタ用光学系64B)に対する回折格子39YBのY方向への相対的な位置YBを求め、求めた位置YBを演算部30Cに出力する。演算部30Cは、次のように回折格子39Y1の位置YAからモニタ用の回折格子39YBの位置YBを差し引いて得られる位置YTを求める。この位置YTは、回折格子39Y1のY方向の正確な位置の情報としてY軸のリニアエンコーダ70A,70C(図4参照)の切り替え制御部に供給される。
YT=YA−YB …(3)
本実施形態では、モニタ用光学系64Bを構成する反射部材24B及びコーナーレフレクタ25C,25Dの配置と、計測用光学系64Aを構成する反射部材24A及びコーナーレフレクタ25A,25Bの配置とは同じ、即ち相似形で倍率γが1である。
検出ヘッド64において、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64B内の回折光BP1,BM1及びCP1,CM1等の光路長は短いため、空気揺らぎの影響が非常に小さい。従って、Y軸エンコーダ3Yは、レーザ干渉計と比較して、空気が揺らぐ程度の短い期間における計測安定性(短期安定性)に格段に優れている。
本実施形態では、モニタ用光学系64Bを構成する反射部材24B及びコーナーレフレクタ25C,25Dの配置と、計測用光学系64Aを構成する反射部材24A及びコーナーレフレクタ25A,25Bの配置とは同じ、即ち相似形で倍率γが1である。
検出ヘッド64において、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64B内の回折光BP1,BM1及びCP1,CM1等の光路長は短いため、空気揺らぎの影響が非常に小さい。従って、Y軸エンコーダ3Yは、レーザ干渉計と比較して、空気が揺らぐ程度の短い期間における計測安定性(短期安定性)に格段に優れている。
ここで、露光装置に対する外乱等によってレーザ光源21から検出ヘッド64に供給されるレーザビームBIのY方向(回折格子39Y1の周期方向)の角度が変化した場合の影響につき、図6及び図7を参照して説明する。図6の点線の光路は、図5のレーザビームBIの角度の変化によって、第1ビームBP及び第2ビームCPの角度が例えば反射部材24A,24Bの第1反射面の反射位置を中心として時計回りに(ここでは−Y方向に)角度αだけ変化した場合の、他の回折光BP1,CP1等の光路の変化を表している。なお、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64B内での第1ビームBP及び第2ビームCPのY方向の平行移動は、回折格子39Y1及び39YBのY方向の位置の計測値に影響しないため、ここでは、ビームBP及びCPは反射部材24A,24Bの反射位置を中心として角度が変化するものとしている。
図6において、計測用光学系64A内の光路とモニタ用光学系64B内の光路の形状とは同じである。従って、計測用光学系64Aにおける回折格子39Y1に対する第1ビームBP及び回折光BP1,BM1のY方向のずれ量と、モニタ用光学系64Bにおける回折格子39YBに対する第2ビームCP及び回折光CP1,CM1のY方向のずれ量とは同じである。従って、レーザビームBI(ひいてはビームBP,CP)の角度の変化αに起因する、計測用光学系64Aを介して計測される回折格子39Y1の位置YAの変化量である計測誤差ΔYAと、モニタ用光学系64Bを介して計測される回折格子39YBの位置YBの変化量である計測誤差ΔYBとは等しい。
また、角度モニタ装置36において計測される回折格子39YBの位置YBは、例えばベースライン計測時等にリセットされるため、その後で計測される位置YBは計測誤差ΔYB、即ち、回折格子39Y1の計測誤差ΔYAとなる。そこで、計測用光学系64Aによって計測される回折格子39Y1の位置YAを真の値YAtrと計測誤差ΔYAとに分けると、演算部30Cにおいて式(3)によって計算される回折格子39Y1の位置YTは、次のように真の値YAtrとなる。
YT=(YAtr+ΔYA)−ΔYB
=(YAtr+ΔYA)−ΔYA=YAtr …(4)
従って、式(3)又は式(4)から求められる回折格子39Y1の位置YTからは、レーザビームBIの角度の変化αに起因する計測誤差が除去されている。
なお、モニタ用光学系64Bの光学系の配置の計測用光学系64Aの光学系の配置に対する倍率γが1と異なる(例えばγが1より小さい)場合には、角度モニタ装置36によって計測される回折格子39YBの位置YB’である計測誤差ΔYB’は、次のように計測用光学系64Aにおける回折格子39Y1の計測誤差ΔYAのγ倍になる。従って、次のように、計測誤差ΔYAは、計測誤差ΔYB’の1/γになる。
=(YAtr+ΔYA)−ΔYA=YAtr …(4)
従って、式(3)又は式(4)から求められる回折格子39Y1の位置YTからは、レーザビームBIの角度の変化αに起因する計測誤差が除去されている。
なお、モニタ用光学系64Bの光学系の配置の計測用光学系64Aの光学系の配置に対する倍率γが1と異なる(例えばγが1より小さい)場合には、角度モニタ装置36によって計測される回折格子39YBの位置YB’である計測誤差ΔYB’は、次のように計測用光学系64Aにおける回折格子39Y1の計測誤差ΔYAのγ倍になる。従って、次のように、計測誤差ΔYAは、計測誤差ΔYB’の1/γになる。
ΔYA=ΔYB’/γ …(5)
そこで、倍率γが1と異なる場合には、角度モニタ装置36によってリセット後に計測される回折格子39YBの位置(即ち計測誤差)をYB’とすると、演算部30Cは、式(3)の代わりに、次のように計測用光学系64Aで計測される位置YAから位置YB’の1/γ倍を差し引いて位置YTを求めればよい。これによって、倍率γが1と異なる場合にも、回折格子39Y1の位置の計測誤差ΔYAを高精度に補正できる。
そこで、倍率γが1と異なる場合には、角度モニタ装置36によってリセット後に計測される回折格子39YBの位置(即ち計測誤差)をYB’とすると、演算部30Cは、式(3)の代わりに、次のように計測用光学系64Aで計測される位置YAから位置YB’の1/γ倍を差し引いて位置YTを求めればよい。これによって、倍率γが1と異なる場合にも、回折格子39Y1の位置の計測誤差ΔYAを高精度に補正できる。
YT=YA−YB’/γ …(6)
ここで、計測用光学系64Aにおいて第1ビームBPの角度がαだけ変化した場合の回折格子39Y1の位置の計測誤差を、図7を参照して計算する。図7の光学系43は、計測用光学系64Aと等価な光学系である。
図7の光学系43において、基準とする点Sから回折格子39Y1上の点Aに第1ビームBPが垂直に入射し、第1ビームBPによる回折格子39Y1から±1次回折光BP1,BM1が発生する。そして、+1次回折光BP1はコーナーレフレクタ25Aの点B1に入射し、コーナーレフレクタ25Aの頂点を通り回折光BP1に平行な対称軸に関して点B1に対称な点B2から射出され、再び回折格子39Y1上の点Dに入射する。点Dで回折された−1次回折光BP2は点Eに向かう。同様に、−1次回折光BM1は、点A、点C1、点C2、点D、点Eという経路で伝搬する。
ここで、計測用光学系64Aにおいて第1ビームBPの角度がαだけ変化した場合の回折格子39Y1の位置の計測誤差を、図7を参照して計算する。図7の光学系43は、計測用光学系64Aと等価な光学系である。
図7の光学系43において、基準とする点Sから回折格子39Y1上の点Aに第1ビームBPが垂直に入射し、第1ビームBPによる回折格子39Y1から±1次回折光BP1,BM1が発生する。そして、+1次回折光BP1はコーナーレフレクタ25Aの点B1に入射し、コーナーレフレクタ25Aの頂点を通り回折光BP1に平行な対称軸に関して点B1に対称な点B2から射出され、再び回折格子39Y1上の点Dに入射する。点Dで回折された−1次回折光BP2は点Eに向かう。同様に、−1次回折光BM1は、点A、点C1、点C2、点D、点Eという経路で伝搬する。
そして、光学系43において、第1ビームBPが点線の光路で示すように、時計回りに(−Y方向に)角度α(rad)だけ傾く場合を考える。点Sと点Aとの間隔をL、点Aと点Dとの中点と左右のコーナーレフレクタ25A,25Bのビーム入射面までの距離をL1とすると、まず、第1ビームBPが回折格子39Y1に入射する点は、点Aに対してほぼ距離L・αだけ−Y方向の点A’になる。
次に、+1次回折光BP1のコーナレフレクタ25Aへの入射点は、点B1からほぼ距離(L・α・cosφ+L1・α)だけ左側の点B1’になる。コーナーレフレクタ25Aからの射出点は入射点に関して対称であるから、+1次回折光BP1が射出される点B2’は、元の点B2から右側に、ほぼ距離(L・α・cosφ+L1・α)だけずれている。また、回折格子39Y1から再回折光BP2が射出される点D’は、元の点Dから+Y方向にほぼ距離(L・α+2L1・α/cosφ)だけずれる。同様に、−1次回折光BM1の光路のずれを追跡すると、再回折光BM2が回折格子39Y1から射出される点D’は、点Dから+Y方向に距離(L・α+2L1・α/cosφ)だけずれる。従って、±1次回折光BP1,BM1に対する回折格子39Y1のY方向への実質的な相対変位ΔYは次のように、距離L(図6の反射部材24Aと回折格子39Y1との距離)には依存しない値になる。
ΔY=距離DD’−距離AA’=2L1・α/cosφ …(7)
また、回折格子39Y1に対する照明領域の相対変位Y0によって、±1次回折光BP1,BM1の1回の回折あたりの位相変化の差δは、δ=2π・2・Y0/PYとなる。また、入射するレーザビームBPが角度αだけ傾いたときの、±1次回折光BP1,BM1の2回の回折時の回折格子39Y1の相対変位ΔYは式(7)であり、再回折光BP2,BM2の位相差δαは、δα=2π・4・ΔY/PYとなる。従って、発生する計測誤差ΔYAは次のように、コーナーレフレクタ25A,25Bと回折格子39Y1との平均的な距離L1、第1ビームBPの角度のずれα、及び回折角φの関数となる。また、距離L1がγ倍になると(即ち、計測用光学系64Aの形状がγ倍になると)、計測誤差ΔYAはγ倍になることが分かる。
また、回折格子39Y1に対する照明領域の相対変位Y0によって、±1次回折光BP1,BM1の1回の回折あたりの位相変化の差δは、δ=2π・2・Y0/PYとなる。また、入射するレーザビームBPが角度αだけ傾いたときの、±1次回折光BP1,BM1の2回の回折時の回折格子39Y1の相対変位ΔYは式(7)であり、再回折光BP2,BM2の位相差δαは、δα=2π・4・ΔY/PYとなる。従って、発生する計測誤差ΔYAは次のように、コーナーレフレクタ25A,25Bと回折格子39Y1との平均的な距離L1、第1ビームBPの角度のずれα、及び回折角φの関数となる。また、距離L1がγ倍になると(即ち、計測用光学系64Aの形状がγ倍になると)、計測誤差ΔYAはγ倍になることが分かる。
ΔYA=(δα/2π)・(PY/4)=2L1・α/cosφ …(8)
従って、距離L1及び回折角φは既知であるため、何らかの方法で角度のずれαを求めることができれば、式(8)から計測誤差ΔYAは計算できる。本実施形態では、式(8)の計測誤差ΔYAと同じ計測誤差ΔYBがモニタ用光学系64Bでも発生しているため、計測誤差ΔYAを計算する必要はない。
従って、距離L1及び回折角φは既知であるため、何らかの方法で角度のずれαを求めることができれば、式(8)から計測誤差ΔYAは計算できる。本実施形態では、式(8)の計測誤差ΔYAと同じ計測誤差ΔYBがモニタ用光学系64Bでも発生しているため、計測誤差ΔYAを計算する必要はない。
例えば、距離L1=10mm、回折角φ=18°として、角度のずれα=1μradとすると、式(6)の計測誤差YEは21nmとなる。従って、本実施形態のように、計測精度が数nmの場合には、無視できない計測誤差となることが分かる。
次に、本実施形態の露光装置EXは、図2に示すように、照射系90a及び受光系90bから成る、例えば米国特許第5,448,332号明細書に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(以下、多点AF系と呼ぶ。)90を備えている。一例として、投影光学系PLと、ウエハステージWST上のウエハのローディング位置LP及びアンローディング位置UPとのY方向の間の領域に、多点AF系90の照射系90a及び受光系90bが不図示のメインフレームに支持されて配置されている。
次に、本実施形態の露光装置EXは、図2に示すように、照射系90a及び受光系90bから成る、例えば米国特許第5,448,332号明細書に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(以下、多点AF系と呼ぶ。)90を備えている。一例として、投影光学系PLと、ウエハステージWST上のウエハのローディング位置LP及びアンローディング位置UPとのY方向の間の領域に、多点AF系90の照射系90a及び受光系90bが不図示のメインフレームに支持されて配置されている。
本実施形態では、多点AF系90の検出領域AFのX方向の長さは、ウエハWの直径とほぼ等しい程度に設定されている。そして、多点AF系90の複数の計測点は、検出領域AF内に1行又は複数行(例えば2行)に配置される。この場合、検出領域AFに対してウエハWをY方向に1回走査するだけで、多点AF系90によってウエハWのほぼ全面でZ位置の分布(面位置情報)を計測できる。また、検出領域AFは、Y方向に関して、前述の液浸領域14(露光領域IA)とアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域との間に配置されているので、多点AF系90とアライメント系とでその検出動作を並行して行うことが可能となっている。
本実施形態の露光装置EXは、多点AF系90の複数の計測点のうち両端に位置する計測点の近傍、すなわち検出領域AFの両端部近傍に、X方向に関して対称な配置で、各一対の被検面のZ位置計測用の面位置センサ(以下、Zセンサと呼ぶ)72a,72b及び72c,72dを備えている。Zセンサ72a〜72dは、被検面に対し上方から光束を照射し、その反射光を受光してその光の照射点における被検面の法線方向(ここではZ方向)の位置情報を計測する、例えば光ディスク装置の検出器のようなセンサである。
図2において、ヘッドユニット62C及び62Aは、それぞれ複数のYヘッド64の検出中心を結ぶX軸に平行な直線LHを挟むように対称に、かつ直線LHに平行な2本の直線に沿って所定間隔で配置された複数(ここでは各6個、合計で12個)のZセンサ74i,j(i=1,2、j=1〜6)及びZセンサ76p,q(p=1,2、q=1〜6)を備えている。各Zセンサ74i,j及び76p,qとしては、前述のZセンサ72a〜72dと同様のセンサが用いられている。また、一対のZセンサ741,4,742,4は、Zセンサ72a,72bと同一のY軸に平行な直線上に位置しており、一対のZセンサ761,3,762,3は、Zセンサ72c,72dと同一のY軸に平行な直線上に位置している。Zセンサ74i,j及び76p,qは例えば取り付け板63C,63Aに固定されている。
ウエハステージWST(回折格子39Y1,39X1等を含む)、リニアエンコーダ70A〜70D、Zセンサ72a〜72d、Zセンサ74i,j、Zセンサ76p,q、及びステージ駆動系124を含んでステージ装置95が構成されている。
また、図4には、露光装置EXの制御系の主要な構成が示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御するコンピュータから成る主制御装置20を中心として構成されている。
また、図4には、露光装置EXの制御系の主要な構成が示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御するコンピュータから成る主制御装置20を中心として構成されている。
以下、本実施形態の露光装置EXにおいて、主制御装置20の制御のもとで所定ロットのウエハに順次レチクルRのパターンの像を露光する際の動作の一例につき説明する。この場合、予め図2のZセンサ72a〜72d、Zセンサ74i,j及び76p,q、並びに多点AF系90のZ位置の計測値は、例えばその被検面が投影光学系PLの像面と同じZ位置にあるときに0になるように調整が行われている。
先ず、図2のウエハステージWSTの中心をローディング位置LPに移動して、不図示のウエハローダ系からウエハステージWST上にウエハWをロードする。
次に、ウエハステージWSTの中心を、投影光学系PLの光軸を通りY軸に平行な直線LV上に移動した後、さらにウエハステージWSTの中心が投影光学系PLの露光領域(露光位置)の方向に移動するように、ウエハステージWSTの+Y方向への移動を開始する。その移動中、プライマリアライメント系AL1で基準マーク(不図示)の位置計測を行う。
次に、ウエハステージWSTの中心を、投影光学系PLの光軸を通りY軸に平行な直線LV上に移動した後、さらにウエハステージWSTの中心が投影光学系PLの露光領域(露光位置)の方向に移動するように、ウエハステージWSTの+Y方向への移動を開始する。その移動中、プライマリアライメント系AL1で基準マーク(不図示)の位置計測を行う。
さらにウエハステージWSTを+Y方向に移動して、Zセンサ72a〜72dによってウエハWの両側のY軸の回折格子39Y1,39Y2の表面のZ位置を計測しつつ、多点AF系90の検出領域AFでウエハWの全面を走査して、回折格子39Y1,39Y2のZ位置を基準として、ウエハW表面のZ位置分布を計測する。この計測結果は、主制御装置20内の記憶部に記憶される。
また、上述のように、ウエハステージWSTをY方向に移動して多点AF系90でウエハWの表面のZ位置分布を計測する途中で、計測対象のアライメントショットのウエハマークがアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域内に入ったときにウエハステージWSTを停止させて、順次、アライメント系AL1,AL21〜AL24によってそのウエハマークの位置を検出する。その後、主制御装置20は、計測された複数のウエハマークの座標を用いて、例えばEGA方式でウエハの全部のショット領域の配列座標(ショット配列)を算出する。
次に算出された配列座標に基づいて図4のリニアエンコーダ70A〜70Dの計測値を用いてウエハステージWSTを駆動することで、図8に示すように、液浸方式で、かつステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の全部のショット領域に投影光学系PLを介してレチクルRのパターン像を露光する。この際に、投影光学系PLを挟むように配置されている図2のZセンサ74i,j 及び76p,q を用いて、ウエハWの両側の回折格子39Y1,39Y2の表面のZ位置を計測し、この計測値と上記のように求められているウエハW表面のZ位置分布とからウエハW表面のZ位置を間接的に求め、このように求めたウエハW表面のZ位置に基づいてウエハステージWSTのZ・レベリング機構を駆動して、ウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
次に、ウエハステージWSTの中心を図8のアンローディング位置UPに移動して、露光済みのウエハWのアンロードを行って、そのウエハWを不図示のウエハローダ系に受け渡す。次に未露光のウエハがあるかどうかを判定し、未露光のウエハがある場合にはウエハのローディングを行った後、上記の露光動作を繰り返す。
本実施形態によれば、リニアエンコーダ70A〜70DによってウエハステージWSTの位置を高精度に計測できるため、ウエハWの各ショット領域に微細な回路パターンを高精度に形成できる。
本実施形態によれば、リニアエンコーダ70A〜70DによってウエハステージWSTの位置を高精度に計測できるため、ウエハWの各ショット領域に微細な回路パターンを高精度に形成できる。
本実施形態の作用等は以下の通りである。
(1)本実施形態のY軸エンコーダ3Yは、計測用光学系64A(又は第1ビームBP)に対する回折格子39Y1(又はウエハテーブルWTB)のY方向の位置(相対変位)を検出する変位検出装置である。そして、Y軸エンコーダ3Yは、計測用の回折格子39Y1(計測格子)と、供給されるレーザビームBIから第1ビームBP及び第2ビームCPを分岐するビームスプリッタ22と、第1ビームBPを回折格子39Y1に照射し、回折格子39Y1から発生する再回折光BP2,BM2を含む干渉光BEAを受光する計測用光学系64Aと、計測用光学系64Aを支持する取り付け板63Aに支持されて、第2ビームCPの角度の変化に応じた計測誤差ΔYB(角度情報)を検出する角度モニタ装置36と、計測用光学系64Aによって検出される回折格子39Y1のY方向の位置YAから角度モニタ装置36によって検出される計測誤差ΔYBを差し引いて補正する計数装置30と、を備えている。
(1)本実施形態のY軸エンコーダ3Yは、計測用光学系64A(又は第1ビームBP)に対する回折格子39Y1(又はウエハテーブルWTB)のY方向の位置(相対変位)を検出する変位検出装置である。そして、Y軸エンコーダ3Yは、計測用の回折格子39Y1(計測格子)と、供給されるレーザビームBIから第1ビームBP及び第2ビームCPを分岐するビームスプリッタ22と、第1ビームBPを回折格子39Y1に照射し、回折格子39Y1から発生する再回折光BP2,BM2を含む干渉光BEAを受光する計測用光学系64Aと、計測用光学系64Aを支持する取り付け板63Aに支持されて、第2ビームCPの角度の変化に応じた計測誤差ΔYB(角度情報)を検出する角度モニタ装置36と、計測用光学系64Aによって検出される回折格子39Y1のY方向の位置YAから角度モニタ装置36によって検出される計測誤差ΔYBを差し引いて補正する計数装置30と、を備えている。
本実施形態によれば、回折格子39Y1に照射される第1ビームBPの角度の変化と角度モニタ装置36に供給される第2ビームCPの角度の変化とは同じであるため、角度モニタ装置36で検出される計測誤差ΔYBは、そのまま計測用光学系64Aにおける計測誤差となる。従って、その計測誤差ΔYBを用いて、計測用光学系64Aを介して計測される位置を補正することで、回折格子39Y1に照射される第1ビームの角度が変化したときに発生する計測誤差を低減できる。従って、回折格子39Y1の変位をnmのオーダで安定にかつ高精度に計測できる。
(2)また、角度モニタ装置36は、取り付け板63Aに支持されるモニタ用の回折格子39YB(モニタ用格子)と、取り付け板63Aに支持されるとともに、第2ビームCPを回折格子39YBに照射し、回折格子39YBから発生する再回折光CP2,CM2を含む干渉光BEBを受光するモニタ用光学系64Bとを含んでいる。従って、角度モニタ装置36によって、第1ビームBPの角度の変化によって計測用光学系64Aにおいて発生する計測誤差をそのまま計測できるため、第1ビームBPの角度の変化を直接計測することなく、回折格子39Y1の計測誤差を正確に補正できる。
(3)また、回折格子39Y1と回折格子39YBとは周期が同じであるため、角度モニタ装置36の計測値がそのまま計測用光学系64Aにける計測誤差となる。
なお、回折格子39Y1と回折格子39YBとは周期が異なってもよい。このように周期が異なる場合には、角度モニタ装置36の計測値YBを用いて式(8)に対応する式から角度αを計算し、この角度αから式(8)より計測用光学系64Aで発生する計測誤差ΔYAを求め、この計測誤差ΔYAを計測される位置YAから差し引けばよい。
なお、回折格子39Y1と回折格子39YBとは周期が異なってもよい。このように周期が異なる場合には、角度モニタ装置36の計測値YBを用いて式(8)に対応する式から角度αを計算し、この角度αから式(8)より計測用光学系64Aで発生する計測誤差ΔYAを求め、この計測誤差ΔYAを計測される位置YAから差し引けばよい。
(4)また、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64Bにおいて、それぞれ回折格子39Y1,39YBには第1ビームBP,第2ビームCPを垂直に照射すればよいため、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64Bの調整が容易である。
なお、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64Bから回折格子39Y1,39YBに対して第1ビームBP及び第2ビームCPをY方向に斜めに傾斜させて照射する構成も可能である。
なお、計測用光学系64A及びモニタ用光学系64Bから回折格子39Y1,39YBに対して第1ビームBP及び第2ビームCPをY方向に斜めに傾斜させて照射する構成も可能である。
(5)また、本実施形態のステージ装置95は、ベース盤12の上面12a(所定面)に沿ってウエハW(物体)を移動するステージ装置であり、回折格子39Y1及び検出ヘッド64を含むY軸エンコーダ3Yと、ウエハW及び回折格子39Y1を保持して上面12aに沿って移動するウエハステージWSTと、を備えている。従って、外乱等で検出ヘッド64に供給されるレーザビームBIの角度が変化した場合にも、ウエハステージWSTの位置を高精度に計測できる。
(6)また、本実施形態の露光装置EXは、レチクルRのパターン(転写用パターン)及び投影ユニットPU(露光光学系)を介してウエハW(基板)を露光する露光装置において、ウエハWを移動するために、そのウエハステージWSTを含むステージ装置95を備えている。この場合、ウエハステージWSTの位置を高精度に制御できるため、ウエハWに対して高精度に露光を行うことができる。
なお、回折格子39Y1及び検出ヘッド64よりなるY軸エンコーダ3Yと同様の検出装置で、レチクルRを移動するレチクルステージRSTのX方向及び/又はY方向の位置を計測してもよい。この場合、回折格子をレチクルステージRSTに配置し、検出ヘッドを回折格子と対向するように配置すればよい。回折格子はレチクルステージRSTの上面または下面のいずれか一方、あるいは両面に設けてもよい。回折格子をレチクルステージRSTの下面に配置する場合には、検出ヘッドは、投影ユニットPUに対して所定の位置関係となるように、たとえば投影ユニットPUに固定して配置してもよい。また、このときに、ウエハステージWSTの位置はリニアエンコーダ70A〜70D等を用いて計測してもよいが、ウエハステージWSTの位置をレーザ干渉計によって計測してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態につき図9を参照して説明する。本実施形態は、図1の露光装置EXのステージ装置95のY軸エンコーダ3Y(図5参照)の代わりに使用できるY軸エンコーダ(変位検出装置)に本発明を適用したものである。以下、図9において、図5に対応する部分には同一又は類似の符号を付してその詳細な説明を省略又は簡略化する。
次に、本発明の第2の実施形態につき図9を参照して説明する。本実施形態は、図1の露光装置EXのステージ装置95のY軸エンコーダ3Y(図5参照)の代わりに使用できるY軸エンコーダ(変位検出装置)に本発明を適用したものである。以下、図9において、図5に対応する部分には同一又は類似の符号を付してその詳細な説明を省略又は簡略化する。
図9は、本実施形態のY軸エンコーダ3YAの構成を示す拡大断面図である。図9において、Y軸エンコーダ3YAは、検出ヘッド164、回折格子39Y1が形成されたスケール体28d、及び計数装置168を含んで構成されている。検出ヘッド164は、レーザ光源21からのレーザビームBIを第1ビームBP及び第2ビームCPに分割するビームスプリッタ22と、第1ビームBPを用いて回折格子39Y1のY方向の位置を検出するための計測用光学系64Aと、第2ビームCPを用いて第2ビームCP(ひいては第1ビームBP)のY方向(回折格子39Y1の周期方向)の角度のずれαを計測する角度モニタ装置165とを備えている。計測用光学系64A及び角度モニタ装置165は取り付け板63Aに固定されている。
角度モニタ装置165は、ミラー23Cで反射された第2ビームCPを−Z方向に反射する反射部材24Bと、第2ビームCPを集光するレンズ166と、レンズ166の焦点面に配置された受光面を有するポジションセンサ167とを有する。ポジションセンサ167で検出される第2ビームCPのY方向の位置の情報は計数装置168内の角度演算部30Cに供給される。角度演算部30Cは、例えばリセット後の第2ビームCPの位置のY方向へのずれ量から第2ビームCPのY方向の角度のずれαを求めて演算部30Dに供給する。演算部30Dには、計数部30Aで求められる回折格子39Y1の位置YAも供給されている。
演算部30Dは、その角度のずれαを用いて式(8)より計測用光学系64Aにおける計測誤差ΔYAを計算し、位置YAからその計測誤差ΔYAを差し引いて得られる位置YTをY軸のリニアエンコーダ70A,70C(図4参照)の切り替え制御部に供給する。この他の構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、角度モニタ装置165によって第2ビームCPを介して第1ビームBPの角度のずれαを直接計測し、この計測結果に基づいて計測用光学系64Aを介して計測される回折格子39Y1の位置を補正している。従って、供給されるレーザビームBIの角度が変化しても、検出ヘッド164で計測される回折格子39Y1の位置の計測誤差を低減できる。従って、回折格子39Y1の変位をnmのオーダで安定にかつ高精度に計測できる。
なお、第1の実施形態と同様に、回折格子39Y1及び検出ヘッド64AよりなるY軸エンコーダ3YAと同様の検出装置で、レチクルRを移動するレチクルステージRSTのX方向及び/又はY方向の位置を計測してもよい。この場合、回折格子の配置についても第1の実施形態で説明した例と同様の変形例が適用可能である。
本実施形態によれば、角度モニタ装置165によって第2ビームCPを介して第1ビームBPの角度のずれαを直接計測し、この計測結果に基づいて計測用光学系64Aを介して計測される回折格子39Y1の位置を補正している。従って、供給されるレーザビームBIの角度が変化しても、検出ヘッド164で計測される回折格子39Y1の位置の計測誤差を低減できる。従って、回折格子39Y1の変位をnmのオーダで安定にかつ高精度に計測できる。
なお、第1の実施形態と同様に、回折格子39Y1及び検出ヘッド64AよりなるY軸エンコーダ3YAと同様の検出装置で、レチクルRを移動するレチクルステージRSTのX方向及び/又はY方向の位置を計測してもよい。この場合、回折格子の配置についても第1の実施形態で説明した例と同様の変形例が適用可能である。
なお、上記の各実施形態では、以下のような変形が可能である。
(1)上記の計測用光学系64A及びモニタ用光学系64B(第1の実施形態)は、ホモダイン干渉方式であるが、干渉する2つのレーザビームの一方を位相変調しておいてもよい。
また、ホモダイン干渉方式の代わりに、供給されるレーザビームBIとして、例えば互いに周波数及び偏光状態が異なる2つのレーザ光よりなる2周波ヘテロダイン光を用いて、ヘテロダイン干渉方式で回折格子39Y1及び回折格子39YBの位置を検出してもよい。
(1)上記の計測用光学系64A及びモニタ用光学系64B(第1の実施形態)は、ホモダイン干渉方式であるが、干渉する2つのレーザビームの一方を位相変調しておいてもよい。
また、ホモダイン干渉方式の代わりに、供給されるレーザビームBIとして、例えば互いに周波数及び偏光状態が異なる2つのレーザ光よりなる2周波ヘテロダイン光を用いて、ヘテロダイン干渉方式で回折格子39Y1及び回折格子39YBの位置を検出してもよい。
(2)また、上記の実施形態では、ウエハステージWSTのウエハテーブルWTBに、回折格子39Y1等が形成されたスケール体28d等を設け、投影ユニットPU側の取り付け板63C等にY軸エンコーダ3Y,3YA等の検出ヘッド64,64A等を設けている。しかしながら、図10に示すように、例えば投影ユニットPU(投影光学系PL)の鏡筒40のフランジ部40Fを支持するフレーム35Aの底面に、連結機構35Bを介して投影ユニットPUを通す開口が形成された平板状の計測フレーム35Cを支持し、計測フレーム35Cの底面にX軸の回折格子39X及びY軸の回折格子39Yが所定配置で形成されたスケール体36を取り付けてもよい。回折格子39X,39Yは、図3の回折格子39X1,39Y1等と同じ特性を持つ反射型の回折格子である。
また、図10において、ウエハステージWSTの上部のウエハWを保持するウエハテーブルWTBの周縁部に、ウエハWをX方向に挟むように1対(又は複数対)のX軸の検出ヘッド66が固定され、ウエハWをY方向に挟むように1対(又は複数対)のY軸の検出ヘッド64が固定されている。検出ヘッド64,66で使用されるレーザビームは、例えば外部のレーザ光源から可撓性を持つ光ガイド(不図示)を介して供給される。ウエハステージWST、回折格子39X,39Yが設けられた計測フレーム35C、及び検出ヘッド66,64等を含んで、露光装置のステージ装置95Aが構成されている。ステージ装置95Aによれば、ウエハステージWST側の検出ヘッド64,66によって、ウエハステージWSTに対向するように配置されたフレーム35Aで支持された回折格子39Y,39X(スケール体36)のY方向、X方向の相対位置を検出することによって、投影ユニットPUに対するウエハステージWSTの位置を高精度に計測できる。また、検出ヘッド64の代わりに第2の実施形態の検出ヘッド164を使用してもよい。
同様に、Y軸エンコーダ3Y,3YAで図1のレチクルステージRSTの位置を計測する場合にも、レチクルステージRST側に検出ヘッド64,66等を配置し、レチクルステージRSTに対向するように配置されたフレームに回折格子39Y,39Xを配置してもよい。
また、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図11に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたレチクル(マスク)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した実施形態の露光装置(露光方法)によりレチクルのパターンを基板(感光基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
また、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図11に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたレチクル(マスク)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した実施形態の露光装置(露光方法)によりレチクルのパターンを基板(感光基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
言い換えると、このデバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置EX(露光方法)を用いてレチクルのパターンの像を基板(ウエハ)に転写することと、そのパターンの像が転写されたその基板をそのパターンの像に基づいて加工すること(ステップ224の現像、エッチング等)とを含んでいる。この際に、上記の実施形態によれば、露光装置のウエハステージWSTのウエハテーブルWTB(基板)の位置を高精度に制御できるため、電子デバイスを高精度に製造できる。
なお、本発明は、上述のステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の投影露光装置(スキャナ)の他に、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ等)にも適用できる。さらに、本発明は、液浸型露光装置以外のドライ露光型の露光装置にも同様に適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置に限らず、液晶表示素子やプラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられるデバイスパターンをセラミックスウエハ上に転写する露光装置、並びに撮像素子(CCDなど)、有機EL、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems)、及びDNAチップなどの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。このように、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置に限らず、液晶表示素子やプラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられるデバイスパターンをセラミックスウエハ上に転写する露光装置、並びに撮像素子(CCDなど)、有機EL、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems)、及びDNAチップなどの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。このように、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
EX…露光装置、R…レチクル、W…ウエハ、WTB…ウエハテーブル、WST…ウエハステージ、3Y…Y軸エンコーダ、20…主制御装置、28b〜28e…プレート、36…角度モニタ装置、39Y1,39Y2…Y軸の回折格子、62A〜62D…ヘッドユニット、64…Y軸の検出ヘッド、64A…計測用光学系、64B…モニタ用光学系
Claims (10)
- 変位検出装置であって、
計測用格子と、
供給される光ビームから第1ビーム及び第2ビームを分岐する分岐素子と、
前記第1ビームを前記計測用格子に照射し、前記計測用格子から発生する回折ビームを含む干渉光を受光する計測用受光系と、
前記計測用受光系を支持する支持機構と、
前記支持機構に支持されるとともに、前記第2ビームの角度に依存する角度情報を検出する角度モニタ系と、
前記計測用受光系によって検出される前記計測用格子と前記第1ビームとの相対変位を、前記角度モニタ系によって検出される角度情報を用いて補正する演算装置と、
を備えることを特徴とする変位検出装置。 - 前記角度モニタ系は、
前記支持機構に支持されるモニタ用格子と、
前記支持機構に支持されるとともに、前記第2ビームを前記モニタ用格子に照射し、前記モニタ用格子から発生する回折ビームを含む干渉光を受光するモニタ用受光系と、を含み、
前記演算装置は、前記計測用受光系によって検出される前記相対変位を、前記モニタ用受光系によって検出される前記モニタ用格子と前記第2ビームとの相対変位を用いて補正することを特徴とする請求項1に記載の変位計測装置。 - 前記モニタ用格子と前記計測用格子とは同じ周期を持つ回折格子であることを特徴とする請求項2に記載の変位計測装置。
- 前記モニタ用受光系と前記計測用受光系とはほぼ相似であることを特徴とする請求項2又は3に記載の変位計測装置。
- 前記計測用受光系に対する前記モニタ用受光系の倍率をγ、前記モニタ用受光系によって検出される前記モニタ用格子と前記モニタ用受光系との相対変位をYとして、
前記演算装置は、前記計測用受光系によって検出される前記相対変位をY/γだけ補正することを特徴とする請求項4に記載の変位計測装置。 - 前記第1ビームは前記計測用格子にほぼ垂直に入射し、
前記第2ビームは前記モニタ用格子にほぼ垂直に入射することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の変位検出装置。 - 所定面に沿って物体を移動するステージ装置において、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の変位検出装置と、
前記物体及び前記変位検出装置の前記計測用格子を保持して前記所定面に沿って移動するステージと、
を備えることを特徴とするステージ装置。 - 所定面に沿って物体を移動するステージ装置において、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の変位検出装置と、
前記物体を保持して前記所定面に沿って移動するステージと、
前記ステージに対向して配置されて、前記変位検出装置の前記計測用格子を保持するフレームと、
を備えることを特徴とするステージ装置。 - 転写用パターン及び露光光学系を介して基板を露光する露光装置において、
前記転写用パターンが形成された部材及び前記基板の少なくとも一方を移動するために、請求項7又は8に記載のステージ装置を備えることを特徴とする露光装置。 - 請求項9に記載の露光装置を用いて、基板にパターンを転写することと、
前記パターンが転写された前記基板を前記パターンに基づいて加工することと、
を含むデバイス製造方法。
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