JP2011179148A - 袖付き衣類 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】両側脇部にアームホール3が形成された身頃生地1と、この身頃生地1の両側のアームホール3に根本側を接合された袖生地2とを有しており、前記アームホール3の上端の形成位置3aが基準のアームホール4の上端の形成位置4aと同等位置に形成されているが、前記アームホール3の下端の形成位置3bが、基準のアームホール4の下端の形成位置4bよりも上側に上げて形成されていると共に、前記アームホール3の周長が基準のアームホール4の周長と等しくなるように前記下端を上側に上げて形成された前記アームホール3の輪郭形状又は曲率を、基準のアームホール4の輪郭形状又は曲率から変化させて形成されている。
【選択図】図1
Description
この引きつれ現象を緩和する方法として、従来、身頃生地の脇幅を広くして脇ぐり(アームホール)の周囲長を大きくし、これに対応して、袖生地の袖幅を広くして取付部の周囲長を大きくしたものが提案されている(特許文献1参照)。
また、特許文献2のものは、腕を下げた時、袖生地の袖下長さを長くした分だけ脇下部に生地のだぶつきが発生する欠点があった。
この構成によれば、身頃生地に対する袖生地の取付角度を前側に出す向きに傾けて取り付けることができ、これによって、衣類着用状態で腕を前側で上下・左右や斜めに動かす動作をし易くできる。
本発明に係る袖付き衣類は、図1に示す身頃生地1と図2に示す袖生地2とで構成されるものである。
身頃生地1は、図1に示すように、前身頃生地1aと後身頃生地1bとを有し、これらの両側脇部中心線C1上にアームホール3が形成されている。
この上側に上げる寸法h1は、実寸にして、例えば、1〜2cm程度とされ、1cm以下では、本発明の所期の目的を達成するのに不十分であり、2cm以上では、衣類着用時における人体脇下部への食い込み違和感を発生させる不具合がある。なお、この寸法h1は、基準のアームホール4の周長及び形成位置が人体フィット型の袖付き衣類の標準的な規格サイズに対するものであり、基準のアームホール4の縦方向寸法に対して10〜20%程度に設定しておくのが好ましい。
そこで、本発明におけるアームホール3は、その周長を基準のアームホール4の周長と等しくなるように形成するものである。
この場合、袖山曲線(実線)5aの長さは、理論上、袖山5の高さを低くした所定寸法h2に相当する分だけ基準の袖山曲線(鎖線)6aの長さよりも短くなってしまう。
そのための具体例として、本発明は、前記低く形成された袖山5を含む袖山曲線5aの輪郭形状又は曲率を、基準の袖山曲線6aの輪郭形状又は曲率に対して部分的又は全体的に変化させて同等の長さになるよう補正させているものである。
なお、袖生地2を身頃生地1のアームホール3に接合するに当たっては、図2に示す展開形状の袖生地2の同図左右両側の端部2a、2bを互いに重ねて接合して筒状とし、該端部2a、2bの接合部分を袖下として身頃生地1のアームホール3に接合するものである。前記袖山曲線5aは、展開状態の袖生地2の縦方向中心線C2の両側で対称な形状に形成した場合を例示しており、この縦方向中心線C2を図1の両側脇部中心線C1に合わせて接合されるものである。
前記身頃生地1は、図3に示すように、円筒生地7から裁断されるのが好ましい。その際、前後の身頃生地1a、1bは、両側脇部中心線C1を円筒生地の中心線C3に合わせて裁断され、前記アームホール3が前後の身頃生地1a、1bの両側脇部中心線C上に上端が開いた縦長楕円形状の孔として裁断形成され、該アームホール3の上端側に肩部8a、8bが前後の身頃側に分割して裁断形成され、このうちの前身頃側の肩部8aから前側ネックホール9aが裁断形成されていると共に、後身頃側の肩部8bから後側ネックホール9bが裁断形成されている。このように裁断形成すれば、身頃生地1の製作が容易となる。
2 袖生地
3 本発明のアームホール
4 基準のアームホール
5 本発明の袖山
6 基準の袖山
7 円筒生地
8a、8b 肩部
9a、9b ネックホール
Claims (4)
- 両側脇部にアームホールが形成された身頃生地と、この身頃生地の両側のアームホールに根本側を接合された袖生地とを有しており、前記アームホールの上端の形成位置が基準のアームホールの上端の形成位置と同等位置に形成されているが、前記アームホールの下端の形成位置が、基準のアームホールの下端の形成位置よりも上側に上げて形成されていると共に、前記アームホールの周長が基準のアームホールの周長と等しくなるように前記下端を上側に上げて形成された前記アームホールの輪郭形状又は曲率を、基準のアームホールの輪郭形状又は曲率から変化させて形成されていることを特徴とする袖付き衣類。
- 前記身頃生地の両側のアームホールに根本側を接合された袖生地は、袖山の高さが、基準の袖山の高さより低く形成されていると共に、この低く形成された袖山を含む袖山曲線の長さが、基準の袖山曲線の長さと等しくなるように前記低く形成された袖山を含む袖山曲線の輪郭形状又は曲率を、基準の袖山曲線の輪郭形状又は曲率から変化させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の袖付き衣類。
- 前記身頃生地の両側のアームホールの前身頃側の輪郭形状の曲率又は長さを後身頃側の輪郭形状の曲率又は長さよりも大きく形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の袖付き衣類。
- 前記身頃生地は、円筒生地から裁断されており、その際、前後の身頃生地を両側脇部中心線を円筒生地の中心線に合わせて裁断されており、前記アームホールが前後の身頃生地の両側脇部中心線上に上端が開いた縦長楕円形状の孔として裁断形成されており、該アームホールの上端側に肩部が前後の身頃側に分割して裁断形成され、このうちの前身頃側の肩部から前側ネックホールが裁断形成されていると共に、後身頃側の肩部から後側ネックホールが裁断形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の袖付き衣類。
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2010
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