JP2011176777A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することを目的とする。
【解決手段】複数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、位置合わせ手段は、複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように境界線を移動させて各参照画像の領域を変更する領域変更手段と、を備え、領域毎に基準画像に対して位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、時系列に撮影した複数枚の画像の位置合わせ処理や合成処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において画像を撮影する際に、手振れによって撮像装置に動きが生じると、撮影された画像にぶれが生じ不鮮明になるという問題がある。このため、撮像装置では、時間的に連続する複数枚の画像を撮像し、該複数の画像間の相関を取ることで画像間の動きを動きベクトルとして検出し、この動きベクトルに基づいて、複数の画像間の対応する点を一致させて合成することにより手振れによる画像劣化を改善する、いわゆる電子手ブレ補正処理が知られている。このような手ブレ補正処理の一例として、特許文献1には、手ブレが起こらないような短い露光時間で複数枚の画像を取得し、手ブレの軌跡をキャンセルするように画像の相対位置をずらしながら合成することにより、適正露光でブレのない画像を得る技術が開示されている。
また、特許文献2には、画像間において複数の領域からパターンマッチングを行うことにより得られた複数の動きベクトルから、最も確からしい一つの動きベクトル(グローバル動きベクトル)を特定して位置合わせを行う技術が開示されている。さらに、特許文献3には、グローバル動きベクトルを特定せずに領域ごとに求めた動きを、該当する領域ごとに適用し位置合わせを行う技術が開示されている。
特開平9−261526号公報 特開2008−005084号公報 特開平8−110939号公報
しかしながら、上記した特許文献2に開示された技術によれば、平行移動のブレ成分に加えて回転移動のブレ成分も考慮した高精度なブレ補正を行うことができるが、画像全域で一つのグローバル動きベクトルを適用することにより補正を行うため、例えば、平行移動・回転移動以外の自由度を持つ手ブレが発生した場合や、被写体に動きがある場合に正しく位置合わせを行うことができない。従って、位置合わせした画像を合成する際に、画像上でグローバル動きベクトルに適合しない動きを持つ領域にボケが発生し、解像度が著しく損なわれるという問題がある。
また、特許文献3に開示された技術によれば、画像を領域分割し、分割領域毎に求めた動きベクトルを用いて位置合わせを行うため、個々の分割領域内の画質は大きく改善されるが、隣接する分割領域の動きベクトルがわずかでも異なる場合、領域境界の不整合によるブロックノイズが大きく目立ち、画像全体での画質が著しく低下するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、複数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、前記位置合わせ手段は、前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記各参照画像の前記領域を変更する領域変更手段と、を備え、前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
また、上記した画像処理装置において、前記領域分割手段は、前記領域を矩形領域とすることが好ましい。
さらに、上記した画像処理装置において、前記領域変更手段は、前記境界線を平行移動させることにより前記領域を変更することが好ましい。
本発明は、複数の画像間の位置合わせを行い、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法であって、前記位置合わせに際して、前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割するステップと、前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記各参照画像の前記領域を変更するステップと、を備え、前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理方法を提供する。
このように、本発明によれば、合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することができる。
本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を適用した場合のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置におけるフレームメモリに画像が展開された場合の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置におけるフレームメモリに画像が展開された場合の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置の画像位置合わせ部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置において、基準画像に対する領域分割の手順を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割された基準画像と参照画像とのブロックマッチングの様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置の画像合成部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割されブロックマッチングされた基準画像と参照画像とが順次合成される場合の、領域の境界線の位置を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割されブロックマッチングされた基準画像と参照画像とがそれぞれ合成される様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置にかかる画像処理の過程を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る画像処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を備えたデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる画像処理装置は、図1に示すように、例えば、デジタルカメラに適用することができる。すなわち、デジタルカメラにおいて、撮像素子により時系列に連続した複数の画像に対して所定の画像処理を施した後に、本実施形態にかかる画像処理装置が、複数の画像間の位置合わせ処理を行い、これら複数の画像を合成して合成画像を生成する。
図1に示すように、本実施形態で述べるデジタルカメラは、撮像部100、A/D変換部101、画像処理部102、フレームメモリ103、画像位置合わせ部104、画像合成部105、セレクタ106、画像表示部107及び画像圧縮部108を備えている。
撮像部100は、光学レンズ部と撮像素子とを備えている。光学レンズ部は、被写体より放射もしくは反射される光を撮像素子上に結像させるものであり、必要に応じて絞り、光学ローパスフィルタ、及びメカニカルシャッター等を組み合わせて構成することもできる。撮像素子は、二次元平面上に配置された複数の光電変換素子上に結像した画像を電気信号に変換するものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等を使用することができる。また、撮像素子上に所定のカラーフィルタアレイを設置すると光電変換素子毎に異なる色情報を取得することができ、後述する画像処理部102にてカラー画像を形成することが可能となる。
A/D(Analog/Digital)変換部101は、撮像部100により電圧信号に変換されたアナログ画像信号を、デジタル画像信号に変換する。画像処理部102は、A/D変換部102から供給される画像信号を加工し、最適化された1枚の画像データを生成する。ここでは、例えばノイズ抑制処理、エッジ強調処理、スケーリング処理、等が含まれる。また、前述のようなカラーフィルタアレイを適用した場合は、デモザイキング処理により多チャンネルのカラー信号を得ることもできる。カラー画像を扱う場合は、前述のデモザイキング処理のほかに、ホワイトバランス調整処理、YC分離処理、等も必要となる。撮像部100による画像の撮影、A/D変換部101による画像信号のA/D変換及び画像処理部102による所定の画像処理を複数回数繰り返えすことで、複数枚の画像を取得し、取得した画像をフレームメモリ103に格納する。
フレームメモリ103は、上述したように画像処理部102により所定の処理がなされた画像データを格納する。具体的には、フレームメモリ103には、図2のように画像データが書き込まれる。図2の例では、取得画像枚数をn枚とすると、1枚の基準画像とn−1枚の参照画像とがフレームメモリ上に展開される。本実施形態では、ユーザーがシャッターボタンを押下した直後に取得した画像を基準画像、それ以降に取得した画像を参照画像とし、参照画像は基準画像に位置合わせされるものとする。なお、基準画像は及び参照画像は任意に定めることができる。換言すると、位置合わせの基準となる基準画像は取得した複数枚画像のいずれでもよく、ユーザーが指示できるようにしても良い。
また、フレームメモリ103には、後述するように基準画像と参照画像とが合成されることにより生成される合成画像データも格納する。参照画像が複数ある場合には、後述する画像合成部105での画像合成処理が繰り返され、その結果生成された合成画像が、合成画像の格納領域に格納される。すなわち、その参照画像が1枚目の参照画像である場合には、基準画像と参照画像とを合成した合成画像が格納され、参照画像が2枚目以降の参照画像である場合には、先に合成された合成画像を基準画像として、この合成画像と参照画像とを合成した合成画像を順次格納していく。このため、フレームメモリ103には、図3のように合成画像データが書き込まれる。フレームメモリ103としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)もしくはSDRAM(Synchronous DRAM)等を用いることができるが、画像データとなる情報を一時的に記憶できる機構であればこれに限るものではない。
画像位置合わせ部104は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像のうち、何れか一枚を基準画像とし、基準画像以外の画像を参照画像と定めた場合に、基準画像と何れかの参照画像とを比較して、基準画像に対して参照画像の位置合わせを行う。このため、位置合わせ部104は、図4に示すように、領域分割設定部110、領域分割変更部111、動き推定部112及び動き情報保持部113を備えている。
位置合わせを行うに際して、まず、領域分割設定部110は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像から1枚の参照画像を読み出して、この参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する。ここで、分割される領域の形状は問わないが、矩形のブロック分割を行うことが回路規模削減及び高速化の観点から望ましく、以下、本実施形態ではブロック分割を行うことを前提として説明する。
領域分割変更部111は、フレームメモリ103に格納された他の参照画像を読み出し、各参照画像間で領域がそれぞれ異なるように、他の参照画像の領域を設定する。換言すると、領域分割設定部110で領域分割された参照画像の領域における境界線を基準として、この境界線を平行移動させる等して他の参照画像の領域を設定することにより、各参照画像間の領域をそれぞれ異なるように、領域変更する。具体的には、例えば、水平方向のブロックサイズをBx、垂直方向のブロックサイズをBy、画像の使用枚数をnとすると、i枚目の参照画像に対する水平方向の移動量Sx(i)及び垂直方向の移動量Sy(i)は以下の式のようになる。
ここで、int()は括弧内の数値の整数形を返す関数である。
例えば、画像の使用枚数が4枚である場合、すなわち、フレームメモリ103に格納された画像が4枚ある場合には、まず、図5に示すように、領域分割部110により1枚目(i=1)の参照画像の領域を分割し、続いて、領域分割変更部111により、1枚目の参照画像の領域の境界線を移動させ、2枚目(i=2)の参照画像の領域を設定する。また、3枚目(i=3)の参照画像についても、1枚目及び2枚目の領域の境界線の位置と異なる位置に境界線の位置を定めることにより、1枚目及び2枚目の参照画像の領域と異なる領域を設定する。なお、領域の変更は、例えば、境界線のピッチを変更することによって領域の大きさを変更することも可能である。
動き推定部112は、領域分割部110で領域分割された参照画像及び領域分割変更部111により領域が変更された参照画像と基準画像とを比較し、それぞれ領域毎に基準画像と比較した参照画像の動きを推定する。動き推定方法としては、ブロックマッチング法が適用できる。図6はその様子を概念的に示したものである。推定された動きベクトル(Mvx,Mvy)は、基準画像に対する各参照画像の領域毎の動き情報として動き情報保持部113に格納され、動き情報200として画像合成処理時に画像合成部105へ出力される。なお、本実施形態では推定する動きを平行移動成分のみとしているが、それに回転角を加えても良いし、更に自由度の高いアフィン変換パラメータを領域ごとに推定しても良い。
画像合成部105は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像のうち基準画像と何れかの参照画像と、これらに同期して画像位置合わせ部104より供給される基準画像に対する参照画像の動き情報に基づいて、基準画像に対して参照画像の合成を行う。また、基準画像と参照画像とが合成された合成画像が既にフレームメモリ103に格納されている場合には、この合成画像を基準として、合成画像に対して参照画像を合成する。
このため、画像合成部105は、図7に示すように、セレクタ120、座標変換部121及び加算器122を備えている。セレクタ120は、フレームメモリ103に格納された画像のうち、何れの画像を読み出すかを選択する。すなわち、画像合成部105では、まず、フレームメモリ103より参照画像が読み出されるが、この参照画像が1枚目の参照画像である場合、つまり最初の合成を行う場合には、参照画像に同期してフレームメモリ103より基準画像を読み出し、合成が2回目以降である場合には、基準画像の代わりに合成画像を読み出す。
座標変換部121には、参照画像に同期して画像位置合わせ部104の動き情報保持部113から動き情報200が供給され、座標変換部121は、参照画像に対してこの動き情報に基づいて座標変換を行う。本実施形態では、位置合わせのための動きの成分を平行移動のみとしているため、動きベクトル(Mvx,Mvy)に基づいて参照画像を平行移動させることとなる。すなわち、座標変換部121では、動きベクトルに基づいて参照画像を平行移動させることで、参照画像が基準画像に位置合わせされる。加算器122は、座標変換され位置合わせされた参照画像を基準画像又は合成画像に加算することで合成画像を生成する。生成された合成画像は、フレームメモリ103の合成画像格納領域に記憶される。
図8に、例えば、画像の使用枚数が4枚である場合、すなわち、フレームメモリ103に格納された画像が4枚である場合の合成画像上での領域境界を示す。図8に示すように、参照画像間でそれぞれ位置合わせの際の領域境界がずれているので、合成枚数が増えるほど領域の境目が目立たなくなる。更に、図6において説明したブロックマッチング法による位置合わせに対して、合成画像が更新されていく様子を表した概念図を図9に示す。
図1に戻り、セレクタ106は、図示しない制御機構からの制御信号によって、画像位置合わせ部104および画像合成部106による合成画像と、画像処理部102による非合成画像とを切り替える。画像表示部107は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、撮像時にユーザーが構図を確認したり、撮像済みの画像を再生したりすることが出来る(再生時のパスは図示せず)。画像圧縮部108は、撮像した画像データを圧縮したコードを生成する。静止画に対する圧縮方式としてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が今日では一般的である。動画も扱う場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)方式、もしくはITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)勧告によるH.264方式なども使用することができる。圧縮符号化された画像データは図示しない外部記憶装置に格納される。
次に、このように構成された本実施形態にかかる画像処理装置における画像処理について図10のフローチャートを用いて説明する。
図10に示すように、ステップS100で撮像部100により画像が撮像され、ステップS101でA/D変換部101にてデジタル信号に変換される。ここで取得する画像は手ブレが発生しないようにシャッター速度が十分に高速であることが望ましい。ステップS102では、画像処理部102において、ステップS100及びステップS101で撮像されてA/D変換された画像に対して、例えば、ノイズ抑制処理、エッジ強調処理、スケーリング処理などの所定の画像処理を行い、ステップS103で、処理後の画像データをフレームメモリ103に格納する。以上の処理は予め定められた画像の必要枚数分繰り返される。この処理を繰り返すことで、フレームメモリ103には、図2のように画像データが書き込まれる。
ステップS104では、上記した処理が予め定められた必要枚数分終了したか否かを判定する。必要枚数分の処理が終了していない場合には、ステップS100に戻り、上記処理を繰り返し、必要枚数分の処理が終了した場合には、ステップS105に進む。
次のステップS105では、画像位置合わせ部104により、フレームメモリ103から基準画像を読み出し、ステップS106で同様にフレームメモリ103から参照画像を読み出す。ステップS107では、読み出された基準画像に対して参照画像の位置合わせを行う。位置合わせは、上述したように、画像位置合わせ部104により、1枚目の参照画像を複数の領域に分割し、その他の参照画像に対して、各参照画像間で領域がそれぞれ異なるように領域の設定を変更し、各参照画像の領域毎にパターンマッチングを行い、基準画像と参照画像との間の動きを推定する。
次のステップS108では、画像合成部105により、1枚目の参照画像か2枚目以降の参照画像かの判定を行い、1枚目の参照画像である場合には、基準画像に対して参照画像の位置合わせを行ったうえで合成画像を生成し、ステップS109に進む。ステップS109では、生成された合成画像を新たにフレームメモリ103上の合成画像を格納する領域に書き込む。ステップS108における判定の結果、2枚目以降の参照画像である場合には、ステップS110に進み、前フレームまでの合成画像を読み出す。ステップS111では、読み出された合成画像に対して参照画像を位置合わせした上で合成画像を生成し、生成された合成画像は、フレームメモリ103の合成画像領域に格納される。以上の処理によりフレームメモリ103には図3のようなデータが書き込まれる。
ステップS112では、最後の参照画像についての合成処理が終了したか否かの判定を行い、先の合成処理の対象が参照画像でなければ、ステップS105に戻り、次の参照画像に対して上記した処理を繰り返す。ステップS112における判定の結果、合成処理の対象が最後の参照画像である場合には、すなわち、全取得枚数分の合成処理が終了したと判定された場合には、ステップS113に進み、合成画像を使用枚数で除算し最終的な出力画像を生成し、本ルーチンを終了する。なお、画像の取得枚数を2の冪数に限定すると、ステップS113における除算が単純なビットシフトのみで実現できるので、回路規模削減及び高速化の観点より望ましい。
ここで、本明細書と同日付けで提出した参考図1に、従来方法による生成画像を示す。すなわち、参照画像を予め定めた複数の領域に分割し、分割された複数の領域に対してパターンマッチングを行うことにより得られた複数の動きベクトルから、最も確からしい一つの動きベクトル(グローバル動きベクトル)を特定して基準画像との位置合わせを行ったものである。参考図1(a)はこのような従来の方法により位置合わせを行い、合成された画像であり、参考図1(b)は参考図1(a)の画像上での分割領域の境界を示すものである。参考図1(b)中、破線A100は参考図1(a)に示した画像の範囲を示し、実線A101は位置合わせ時の分割領域の境界を示す。参考図1(a)の画像を見ると、参考図1(b)に示した実線A101の位置に領域境界の不整合によるブロックアーティファクトが生じていることが分かる。
一方、参考図2に本実施形態の画像処理方法により生成された合成画像を示す。参考情報2(a)は本発明の画像処理方法による位置合わせで合成された画像である。参考図2(b)は参考図2(a)の画像上での分割領域の境界を示すものであり、破線A102は参考図2(a)に示した画像の範囲を示す。参考図2(a)は、5枚の画像を合成した例であり、参考図2(b)の黒実線A103は基準画像と1枚目の参照画像とを位置合わせした際の分割領域境界であって、参考図1(b)のA101と同一の位置にある。また、参考図2(b)の赤実線A104、青実線A105、緑実線A106は、それぞれ基準画像と2枚目、3枚目、4枚目の参照画像の位置合わせを行った際の分割領域境界を示す。参考図2(a)のに示すように、参考図1(a)の画像と比較して領域境界の不整合によるブロックアーティファクトが大幅に軽減されており、画質が向上していることが分かる。
このように、本画像処理装置によれば、本実施形態に係る画像処理装置によると、基準画像に対して参照画像の位置合わせを行う際に、複数の参照画像間で分割する領域の境界線をそれぞれ異ならせているので、画像合成時に領域の境界が目立たなくなる。また、位置合わせした画像を合成することによりノイズを抑制することができ、高品質な画像を得ることができる。さらに、本実施形態にかかる画像処理装置を電子手ブレ補正に適用すると、特に動きのある被写体に対して堅牢な位置合わせを行うことが可能となり、かつブロックアーティファクトによる画質低下を軽減することができる。
なお、本発明にかかる画像処理装置は、上述したようにデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用できるだけでなく、汎用又は専用のコンピュータ及びこのコンピュータ上で動作するプログラムを利用して実現することができる。このようなコンピュータは、CPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、CPU等により、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されているプログラムを読み出して、プログラムをROMやRAMなどに展開し、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の機械装置の性能評価処理を実現させる。
したがって、上記した各処理部は、いずれもCPUが所定のROMに格納された処理プログラムをRAMに展開し、展開したプログラムを実行することによって実現される。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
100 撮像部
101 A/D変換部
102 画像処理部
103 フレームメモリ
104 画像位置合わせ部
105 画像合成部
106 セレクタ
107 画像表示部
108 画像圧縮部
110 領域分割設定部
111 領域分割変更部
112 動き推定部
113 動き情報保持部
120 セレクタ
121 座標変換部
122 加算器
200 動き情報

Claims (4)

  1. 複数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、
    前記位置合わせ手段は、
    前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、
    前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記各参照画像の前記領域を変更する領域変更手段と、を備え、
    前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域分割手段は、前記領域を矩形領域とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記領域変更手段は、前記境界線を平行移動させることにより前記領域を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 複数の画像間の位置合わせを行い、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法であって、
    前記位置合わせに際して、
    前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記参照画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割するステップと、
    前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記各参照画像の前記領域を変更するステップと、を備え、
    前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理方法。
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