JP2011175099A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明トナーを使用して画像形成を行う際に、形成される画像に光沢度の異なる領域が生じることを抑制し、画像全体で光沢度の均一化を図る画像形成装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、透明トナーを用いた画像形成を行うに際し、有色のトナーのうち、ブラックトナーのみが現像に使用される画素を、記録材に形成する画像の画像信号から特定する。さらに、画像形成装置は、特定した画素について、ブラックトナーのみを用いて現像される画素とブラック以外の有色のトナーを用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量の透明トナーを用いて現像が行われるように、露光制御を実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
近年、電子写真方式の複合機等やプリンタ等の画像形成装置において、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック等の有色トナーに加えて、透明トナーを用いて画像の形成を行うものが知られている。このような画像形成装置は、有色トナーと透明トナーとを組み合わせて記録材上に形成したトナー像を加熱して定着させることによって、例えば、記録材上に形成された画像の光沢度を調整することができる。
このように画像の光沢度を調整する画像形成装置として、これまでに特許文献1乃至3のような手法が提案されている。特許文献1では、記録材上に形成された画像における有色トナーの単位面積当たりのトナー量(以下では、「載り量」とも称する。)に応じて透明トナーの載り量を調整することにより、記録材上に定着後の画像の光沢度を調整する画像形成装置が提案されている。
また、特許文献2では、像担持体上にトナー像を形成した後に、当該トナー像において最大のトナー量を有するドットと他のドットとでトナー量が同一となるように、当該他のドットに対して無色のトナーを付着させる画像形成装置が提案されている。この画像形成装置では、トナー量の調整後の像担持体上のカラー画像を記録材に転写して定着させることにより、記録材上のカラー画像の光沢度が同程度となるように調整される。
さらに、特許文献3では、熱定着装置によって記録材上に定着した画像における最大及び最小の光沢度の差分である光沢度差が所定値以下となるように、使用する記録材に応じて熱定着装置における定着条件を設定する画像形成装置が提案されている。特許文献3によれば、記録材に依存せず、同一の画像面内における光沢度が均一な画像を形成できることが記載されている。
特開平9−200551号公報 特開平6−222646号公報 特開2004−70010号公報
しかしながら、上述の従来技術には、以下のような問題がある。例えば、記録材上に形成されたカラー画像において、使用されるトナーの種類や量に依存して、カラー画像上の光沢度が必ずしも均一とならない場合がある。一般的に、カラー画像に含まれる文字部分ではブラックのトナーが使用されることが多いため、文字の視認性の向上を目的として、ブラックのトナーの光沢度は抑制されている。その一方で、カラー画像に含まれる写真やイラスト等のグラフィック部分ではブラック以外のカラーのトナーが使用されることが多いため、その見栄えや印象の向上を目的として、カラーのトナーの光沢度は高められている。ところが、同一の定着条件で記録材上に定着したカラー画像のグラフィック部分において、カラーのトナーとブラックのトナーとで光沢度に差異が生じると、同一の記録材上で光沢度の異なる領域が発生する。これにより、当該カラー画像を視認するユーザに対して違和感を与える画像が形成されてしまう問題がある。上述の特許文献1乃至3に開示された画像形成装置では、このような問題に対処することができず、記録材に形成される画像を所望の光沢度に調整することが困難であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、透明トナーを使用して画像形成を行う際に、形成される画像に光沢度の異なる領域が生じることを抑制し、画像全体で光沢度の均一化を図る画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、画像形成装置として実現できる。画像形成装置は、画像形成装置であって、像担持体と、記録材に形成される画像の画像信号に従って像担持体を露光することにより、像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、それぞれが異なる有色の現像剤を用いて静電潜像を現像して、像担持体に現像剤像を形成する複数の第1現像手段と、有色の現像剤を用いて記録材に形成される画像に光沢を与えるための、透明の現像剤を用いて静電潜像を現像して、像担持体に現像剤像を形成する第2現像手段と、複数の有色の現像剤のうち、ブラックの現像剤のみが現像に使用される画素を画像信号から特定する特定手段と、ブラックの現像剤のみを用いて現像される画素とブラック以外の有色の現像剤を用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量の透明の現像剤を用いて、特定された画素について第2現像手段による現像が行われるように、露光手段による露光量を制御する露光制御手段と、複数の第1現像手段により形成された複数の現像剤像と、第2現像手段により形成された現像剤像とを、像担持体から記録材へ重ねて転写する転写手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、透明トナーを使用して画像形成を行う際に、形成される画像に光沢度の異なる領域が生じることを抑制し、画像全体で光沢度の均一化を図る画像形成装置を提供できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置100の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るリーダ画像処理部108における画像処理に関連するデバイスの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るプリンタ制御部109における画像処理に関連するデバイスの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置100の階調再現特性の一例を示す図である。 画像形成装置100における、普通紙を使用した場合の各トナーの載り量と光沢度との関係の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置100における光沢度制御の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置100における透明トナーの画像信号の信号値と載り量との関係を示す図である。 画像形成装置100における、コート紙を使用した場合の各トナーの載り量と光沢度との関係の一例を示す図である。 画像形成装置100における、キャストコート紙を使用した場合の各トナーの載り量と光沢度との関係の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置100における光沢度制御の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る光沢度測定部50の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る記録材上の光沢度の測定位置の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る記録材の光沢度と載り量との関係の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るプリンタ制御部109において処理される2次元画像情報の概念図である。 第3の実施形態に係る像域判定部220における文字・線画の判定処理に係る構成例を示す図である。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1の実施形態]
<複写機100の構成>
以下では、図1乃至図7を参照して、本発明における第1の実施形態について説明する。本実施形態では、本発明を電子写真方式のフルカラーディジタル複写機(以下では、単に「複写機」と称する。)に適用した例について説明する。図1に示す複写機100は、本発明の画像形成装置の一例である。複写機100は、大きく分けて、原稿の画像を読み取って画像データに変換する画像読み取りユニット(リーダ部A)と、画像データを用いて記録材に画像形成(印刷)を行う画像形成ユニット(プリンタ部B)とを備える。複写機100は、リーダ部Aで読み取った画像をプリンタ部Bで記録材に印刷するコピー機能を実現する。なお、複写機100は、PC等の外部装置からLAN等のネットワークを介して入力された画像データをプリンタ部Bで記録材に印刷するプリンタ機能を有していてもよい。
(リーダ部A)
リーダ部Aの原稿台ガラス102上に置かれた原稿101は、光源103によってレーザ光を照射される。原稿101からの反射光は、光学系104を介してCCDセンサ105に結像される。CCDセンサ105は、赤、緑及び青のそれぞれに対応する三列に配置されたCCDラインセンサ群から成り、ラインセンサごとに赤、緑及び青の色成分信号を生成する。この読取光学系ユニットは、図1に示す矢印151の方向に移動しながら原稿101を読み取ることにより、原稿101の画像をラインごとに電気信号へ変換する。
原稿台ガラス102上には、原稿101の斜め配置を防ぐために原稿101の一辺を当接させる位置決め部材107と、CCDセンサ105の白レベルを決定し、CCDセンサ105のスラスト方向のシェーディング補正を行うための基準白色板106とが配置されている。CCDセンサ105から出力される画像信号は、リーダ画像処理部108による画像処理を施された後に、プリンタ部Bに送られて、プリンタ制御部109によって後述する画像処理が施される。
ここで、図2を参照して、リーダ部Aのリーダ画像処理部108の構成例及びその動作について説明する。リーダ画像処理部108は、リーダ部AのCPU214の制御に基づいて動作する。CPU214には、RAM215及びROM216が接続されている。ROM216は、各種の制御プログラムや画像処理パラメータを格納する不揮発性の記憶装置である。RAM215は、主としてCPU214のワークエリアとして利用される揮発性の記憶装置である。CPU214は、ROM216等に格納されたプログラムをRAM215に読み出して実行することによって、リーダ部A全体の動作を制御する。
なお、リーダ部Aは、プリンタ部Bの他に操作部217とも接続されている。操作部217は、キーボードやタッチパネル等のユーザインタフェースを備えるとともに、液晶表示器等から成る表示部218を備える。操作部217は、当該ユーザインタフェースを介して入力されたユーザの指示をCPU214へ伝達する。また、操作部217は、表示部218で複写機100の動作モードや状態に関する表示を行う。
図2に示すように、CCDセンサ105から出力されるRGBのアナログ画像信号は、アナログ信号処理部201に入力される。アナログ信号処理部201は、当該画像信号に対してゲインやオフセットの調整を行った後に、当該画像信号をアナログ/ディジタル(A/D)変換部202へ出力する。A/D変換部202は、アナログ形式の画像信号を、RGBの色成分ごとに、例えば8ビットに量子化したディジタル画像データに変換する。A/D変換部202から出力されたRGBの色成分ごとの画像データを含む画像信号は、シェーディング補正部203へ入力される。シェーディング補正部203は、基準白色板106を読み取って得られる信号を用いて、入力画像信号に対してシェーディング補正を施して、ラインディレイ部204へ出力する。なお、シェーディング補正については公知の手法により実現され得る。
また、クロック発生部211は、一画素単位のクロック(CLK)を生成する。また、アドレスカウンタ212は、生成されたCLKを計数し、1ラインごとに主走査アドレス信号を生成し、デコーダ213へ出力する。デコーダ213は、主走査アドレス信号をデコードして、シフトパルスやリセットパルス等のライン単位のCCD駆動信号、CCDセンサ105が出力する1ライン分の読取信号中の有効領域を表す信号(VE)、及びライン同期信号(HSYNC)を生成する。なお、アドレスカウンタ212は、HSYNCによってクリアされると、次ラインの主走査アドレスの計数を開始する。
ラインディレイ部204は、シェーディング補正部203から出力された画像データに含まれる空間的なずれを補正する。この空間的なずれは、CCDセンサ105に配置された各色用のラインセンサが、副走査方向に所定の間隔で並列に配置されていることに起因して生じる。ラインディレイ部204は、具体的には、B成分の画像データを含む画像信号を基準として、R及びG成分の画像データを含む画像信号を副走査方向にライン単位で遅延させることによって、これら3色に対応する信号の位相を同期させる。
入力マスキング部205は、ラインディレイ部204から出力された画像データの色空間を、NTSCの標準色空間に変換する。ここで、CCDセンサ105から出力される各色成分の信号の色空間は、各色成分のフィルタの分光特性に依存する。入力マスキング部205は、以下の式(1)に示すように、入力される画像データを当該分光特性に基づく行列Aを用いて変換することによって、その色空間をNTSCの標準色空間に変換する。
Figure 2011175099
ここで、Ri,Gi,Biは入力される画像データにおける各色成分、Ro,Go,Boは出力される画像データにおける各色成分をそれぞれ表す。入力マスキング部205から出力された画像データは、LOG変換部206及び像域判定部220へ入力される。ここで、複写機100において、コピー機能ではなく上述のプリンタ機能が実行される場合には、入力インタフェース250を介して外部装置から複写機100へ入力された画像データが、LOG変換部206及び像域判定部220へ入力される。
光量/濃度変換部(LOG変換部)206は、所定のルックアップテーブル(LUT)を格納するためのROM等の記憶装置を備える。LOG変換部206は、入力されたRGBの色成分の画像データ(輝度データ)を、当該LUTを用いてマゼンタ(M)、C(シアン)及びイエロー(Y)の各成分の濃度データに変換する。変換後のデータは、ライン遅延メモリ207へ出力される。なお、ライン遅延メモリ207は、像域判定部220が入力マスキング部205の出力を用いて以下の制御信号UCR、FILTER、SEN等を生成する期間(ライン遅延)分、LOG変換部206から出力された画像信号を遅延させる。
一方で、像域判定部220は、入力マスキング部205の出力を用いて制御信号UCR、FILTER、SEN等を生成する。ここで、制御信号UCRは、出力マスキング・UCR部208を制御するための制御信号である。また、制御信号FILTERは、出力フィルタ210がエッジ強調を行うために使用される制御信号である。また、制御信号SENは、像域判定部において黒文字と判定された場合に、解像度を上げるために使用される制御信号である。像域判定部220から出力された各制御信号は、出力マスキング・UCR部208へ入力される。
出力マスキング・UCR部208は、ライン遅延メモリ207から出力された画像データから黒成分(Bk)に対応する画像データを抽出する。さらに、出力マスキング・UCR部208は、プリンタ部Bの現像剤(トナー)の色濁りを補正するための行列演算を、M、C、Y、Bkに対応する各画像データに対して実行する。その後、出力マスキング・UCR部208は、リーダ部Aの読み取り動作ごとに、M、C、Y、Bkの各成分の画像データを、例えば8ビットのデータとして順に出力する。なお、ここで使用される行列の係数は、CPU214によって予め設定され得る。
ガンマ補正部209は、出力マスキング・UCR部208から出力された画像データを、プリンタ部Bにおいて理想的な階調特性に適合させるために、当該画像データに対して濃度補正を実行する。出力フィルタ(空間フィルタ処理部)210は、ガンマ補正部209から出力された画像データに対して、CPU214からの制御信号に基づいてエッジ強調又はスムージング処理を施す。
リーダ画像処理部108において上述の画像処理を施されたM、C、Y、Bkの各色成分の画像データを含む画像信号は、プリンタ制御部109へ送られる。プリンタ制御部109では、後述するように、リーダ部Aから入力された画像信号に基づいて、パルス幅変調(PWM)が行われるとともに、記録材に対する印刷が行われる。
(プリンタ部B)
次に、再び図1に戻って、プリンタ部Bの構成について説明する。プリンタ部Bは、大きく分けてプリンタ制御部109とプリンタエンジン部110とを備え、プリンタエンジン部110はプリンタ制御部109による制御によって動作する。以下ではまずプリンタエンジン部110の構成について説明する。
プリンタエンジン部110において、矢印152の方向に回転する感光ドラム(像担持体)4の表面は一次帯電器7により一様に帯電される。プリンタ制御部109は、入力される画像データに応じたパルス信号を、レーザドライバ(図3の27)からレーザ光源20へ出力する。レーザ光源20は、入力されるパルス信号に応じたレーザ光を出力する。レーザ光源20から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー1及びミラー2に反射されることで、一様に帯電された感光ドラム4の表面を走査する。このように、レーザ光源20、ポリゴンミラー1及びミラー2から成る露光部が、記録材に形成される画像の画像データとして入力されたデータに従って感光ドラム4を露光することにより、感光ドラム4の表面には静電潜像が形成される。
本実施形態では、感光ドラム4の周囲には、その回転方向に沿って上流から順に、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各色に対応した、二成分系のトナー(現像剤)を用いる現像器3(第1現像手段)が近接して配置されている。これらの現像器3は、それぞれが異なる有色のトナーを用いて、感光ドラム4の表面に形成された静電潜像を現像することにより、感光ドラム4上にトナー像(現像剤像)を形成する。さらに、これらの現像器の下流には、有色のトナーを用いて記録材に形成される画像に光沢を与えるための透明(CL)のトナーに対応した現像器3’(第2現像手段)が感光ドラム4に近接して配置されている。現像器3’は、透明のトナーを用いて感光ドラム4上の静電潜像を現像することにより、感光ドラム4上に透明トナーから成るトナー像を形成する。
記録材の一例である記録紙Pは、矢印153の方向に回転する転写ドラム5に巻き付けられるとともに、その状態で転写ドラム5の回転に従って合計5回転する。その際、1回転ごとに、各現像器3及び3’によって感光ドラム4上に形成された各トナー像が、記録紙P上の同一の位置に重畳的に転写される。各トナー像の転写が終了した後に、記録紙Pは、転写ドラム5から分離され、定着ローラ対6へ送られる。記録紙Pに転写されたトナー像は、定着ローラ対6によって記録紙P上に定着する。以上により、フルカラーの印刷が完了する。
また、感光ドラム4の周辺には、現像器3の上流側に感光ドラム4の表面電位を測る表面電位センサ60、転写後に感光ドラム4上に残留するトナーをクリーニングするためのクリーナ8が設けられている。感光ドラム4の周辺には、感光ドラム4上に形成されたトナーパッチに光を照射するLED光源10と、その反射光量を検出するフォトダイオードとを備えるフォトセンサ40も設けられている。さらに、プリンタエンジン部110には、複写機100内の空気中の水分量(又は、湿度)を測定する環境センサ33が設けられている。
次に、図3を参照して、プリンタ部Bのプリンタ制御部109において行われる画像処理について説明する。図3に示すように、プリンタ制御部109は、リーダ部Aのリーダ画像処理部108から受信した画像信号(画像データ)に対して以下の画像処理を施して、プリンタエンジン部110へ出力する。
プリンタ制御部109のCPU28には、RAM32及びROM30が接続されている。ROM30は、プリンタ部B全体を制御するための制御プログラムや制御パラメータ等を格納する不揮発性の記憶装置である。RAM32は、CPU28のワークエリアとして利用される揮発性の記憶装置である。CPU28は、ROM30等に格納されたプログラムをRAM32に読み出して実行することによって、プリンタ制御部109及びプリンタエンジン部110を含むプリンタ部B全体を制御する。例えば、CPU28は、プリンタエンジン部110における一次帯電器7のグリッド電位や現像器3及び3’の現像バイアスを制御する。また、CPU28は、リーダ部AのCPU214と通信し、連携した制御を実行することによって、コピー機能等を実行する。
ルックアップテーブル(LUT)回路25は、原稿から画像を読み取って画像データを取得した際の原画像の濃度と、当該画像データを用いて印刷を行う際の記録紙上の出力画像の濃度とを一致させるために、入力された画像データの階調特性を変換する。LUT回路25は、CPU28によって設定されるLUTを用いて階調特性の変換を行う。また、LUT回路25は、CPU28によって設定されるLUTを保持するために、RAM等の記憶装置をその内部に備える。
ここで、図4を参照して、原稿101の画像が読み取られ、記録紙Pに当該画像が再現されるまでの各工程における複写機100の特性について説明する。図4において第I象限は、原稿101の画像の濃度(原稿濃度)を濃度データ(濃度信号)に変換するリーダ部Aの読取特性である。第II象限は、リーダ部Aからプリンタ部Bに送られた濃度データを、レーザ出力信号に変換するLUT回路25の変換特性である。第III象限は、レーザ出力信号から出力画像の濃度(出力濃度)に変換するプリンタ部Bの記録特性である。さらに、第IV象限は、プリンタ部Bによる出力濃度と、原稿101の画像の原稿濃度との関係であり、複写機100全体の階調再現特性に相当する。なお、複写機100において、画像信号を8ビットに量子化した画像データを用いた画像処理を行っている場合には、図4に示すように階調数は256階調である。また、図4に示す原稿濃度と出力濃度とは、市販の濃度計を用いて測定した測定値である。
複写機100は、第IV象限に示す階調再現特性がリニアな特性となるように、第III象限に示すプリンタ部Bの非線形な記録特性を第II象限に示すLUT回路25の変換特性によって予め補償する。当該変換特性はLUT回路25に設定されるLUTによって定まる。なお、LUT回路25に設定されるLUTについては、公知の手法によるキャリブレーションを実行することによって生成され得る。LUT回路25から出力された画像データは、PWM回路26ヘ入力される。
PWM回路26は、入力された画像データに応じて、ドット幅に対応するパルス信号を生成し、レーザドライバ27へ出力する。レーザドライバ27は、PWM回路26から入力されたパルス信号に応じて、プリンタエンジン部110のレーザ光源20のオン/オフを制御する。その後、プリンタエンジン部110において、ドット面積の変化により階調が制御された、所定の階調特性を有する静電潜像が感光ドラム4上に形成されるとともに、上述の画像形成処理(現像、転写及び定着)が実行される。これにより、記録紙P上に、原稿の原画像が再現される。なお、本実施形態では、M、C、Y、Bkの全色について、PWMによる上述の階調再現方法を使用する。
さらに、本実施形態において、プリンタ制御部109のCPU28は、後述するように、現像器3’による現像処理において用いられる透明トナーの量を制御するために、上述の露光部から感光ドラム4に対する露光量を制御する。CPU28は、リーダ部Aのリーダ画像処理部108から入力される、透明トナーに対応する画像信号の信号値を制御することにより、感光ドラム4への露光量を制御する。即ち、CPU28は、露光制御手段として機能する。
なお、上述の複写機100では、感光ドラム4上にそれぞれ形成されたトナー像を記録紙Pへ直接重ねて転写する方式を使用しているが、本発明は中間転写体を使用する複写機に対しても適用可能である。この場合、現像器3によって形成された複数のトナー像と、現像器3’によって形成されたトナー像とは、まず、感光ドラム4から中間転写体へ1次転写される。さらに、すべての現像器3及び3’によって形成されたトナー像の中間転写体への1次転写が終了した後に、中間転写体上に形成されたトナー像は、記録紙Pへ2次転写される。このような方式の複写機においても、以下で説明する効果と同等の効果を得ることが可能である。
<出力画像の光沢度制御>
複写機100では、プリンタ部Bで記録紙Pに形成された画像(出力画像)において、現像に使用されるトナーに応じて画素ごとに光沢度が異なる場合が起こり得る。ここで、図5に、ブラックトナー(Bk)、カラートナー(Y、M、C)、及び透明トナー(CL)をそれぞれ用いて現像処理を行った場合における、単位面積当たりのトナーの載り量と光沢度との関係の一例を示す。なお、図5では、記録材として普通紙を使用している。また、本実施形態では、カラートナーにはY、M、Cトナーが含まれ、ブラックトナーは含まれないものとする。図5によれば、ブラック以外のカラートナーが現像に使用される画素に比較して、ブラックトナーのみが現像に使用される画素では光沢度が低いことがわかる。この場合、カラートナーを用いて現像される画素とブラックトナーのみを用いて現像される画素とが混在する画像を記録材に形成すると、形成された画像の画素ごとの光沢度が不均一となってしまう。このような光沢度の不均一性により、形成された画像を視認するユーザに対して違和感を与える画像が形成されてしまう問題がある。そこで、本実施形態では、以下で説明するように、ブラックトナーのみを用いて形成された画素に透明トナーを所定量付加することにより、出力画像全体の光沢度の不均一性を低減する。
次に、図6を参照して、複写機100のプリンタ部Bにおける画像形成の手順について説明する。まず、プリンタ部Bのプリンタ制御部109は、記録紙Pに形成する画像の画像信号をリーダ画像処理部108から受信する。この画像信号には、複数のカラートナー(M、C、Y、Bk)にそれぞれ対応する複数の画像信号が含まれる。その後、S101で、プリンタ制御部109は、受信した画像信号を用いてプリンタエンジン部110を制御して、記録紙P上に各色のトナー像を重ねて形成する。具体的には、まず、受信した画像信号に従って露光部へパルス信号を入力し、感光ドラム4上を露光させる。これにより、感光ドラム4上に静電潜像が形成される。また、プリンタ制御部109による制御により、M、C、Y、Bkの各色のトナーにそれぞれ対応する現像器3は、感光ドラム4に形成された静電潜像を現像して、トナー像を感光ドラム4上へ順に形成する。これらのトナー像は、感光ドラム4から転写ドラム5上の記録紙Pへ順に重ねて転写される。その後、制御がS102へ移行する。
S102で、プリンタ制御部109は、透明トナーによって光沢を与える画素を決定するために、複数のカラートナーのうち、ブラックトナーのみが現像に使用される画素を、受信した画像信号から特定する。例えば、プリンタ制御部109は、受信した各色に対応する画像信号のうち、ブラックトナーに対応する画像信号のみを露光部へ入力する画素を、ブラックトナーのみを現像に使用する画素と特定すればよい。その後、制御がS103へ移行する。
S103で、プリンタ制御部109は、S102で特定した画素について、透明トナーに対応する現像器3’により、所定量の透明トナーを用いて現像が行われるように、露光部による露光量を制御する。ここで、プリンタ制御部109は、現像に使用する透明トナーの量を、ブラックトナーのみを用いて現像される画素とブラック以外のカラートナーを用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量に設定する。S103における当該制御は、ブラックトナーのみを用いて現像される画素とブラック以外のカラートナーを用いて現像される画素とにおける光沢度を均一化することを意図している。
ここで、現像器3’で用いる透明トナーの量については、例えば、予め複写機100について測定した図5に示す関係に基づいて決定され得る。図5によれば、カラートナーとブラックトナーとの光沢度の差分は最大で6程度であり、その差分を低減ないし解消するために必要な透明トナーの載り量は、0.07(mg/cm)程度である。この場合、プリンタ制御部109は、現像器3’において用いられる透明トナーの量を0.07(mg/cm)と決定すればよい。このように、予め測定した光沢度の測定値に基づいて、必要な透明トナーの量を決定することが可能である。また、決定した値はROM30等に予め格納しておき、CPU28がその値を必要に応じて読み出して、S103における露光制御に使用すればよい。
また、プリンタ制御部109は、現像器3’において必要な透明トナーの量に応じた露光量の制御を実現するために、露光部に入力する透明トナーに対応する画像信号の信号値を、当該透明トナーの量に対応する信号値に設定すればよい。ここで、図7に、透明トナーに対応する画像信号の信号値と、透明トナーの載り量との関係の一例を示す。なお、図7に示す値は複写機100を用いて予め測定した値であり、画像信号の信号値は8ビットの階調(0〜255)を有する。図7によれば、透明トナーの載り量0.07(mg/cm)を達成するための信号値は、60程度である。露光制御に必要な画像信号の信号値は、このようにして予め決定することが可能であり、決定した値はROM30等に予め格納しておけばよい。これにより、CPU28が、必要に応じてその値を読み出して、S103における露光制御に使用すればよい。
S103におけるプリンタ制御部109による露光制御により、感光ドラム4上には、上述のように設定した画像信号の信号値に応じた静電潜像が形成される。現像器3’は、透明トナーを用いて当該静電潜像を現像することにより、所定量の透明トナーから成るトナー像が感光ドラム4上に形成される。その後、制御がS104へ移行する。
S104で、プリンタ制御部109は、プリンタエンジン部110を制御して、透明トナーのトナー像を感光ドラム4から記録紙P上に転写させる。プリンタエンジン部110は、転写ドラム5に巻き付けた記録紙Pに既に転写したカラートナーのトナー像と、透明トナーのトナー像とが重なるように、透明トナーのトナー像を記録紙Pに転写する。その後、記録紙Pのトナー像は、定着ローラ対6によって記録紙P上に定着する。このようにして、カラートナーのトナー像における、ブラックトナーのみで現像が行われた画素に対して、所定量の透明トナーが重なるように付加される。これにより、記録紙P上に形成された画像において、ブラックトナーのみが用いられた画素にのみ必要な量の透明トナーが付着し、定着する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る複写機100は、透明トナーを用いた画像形成を行うに際し、有色のトナーのうち、ブラックトナーのみが現像に使用される画素を、記録材に形成する画像の画像信号から特定する。さらに、複写機100は、特定した画素について、ブラックトナーのみを用いて現像される画素とブラック以外の有色のトナーを用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量の透明トナーを用いて現像が行われるように、露光制御を実行する。最終的に、有色のトナーを用いて形成されたトナー像と、透明トナーを用いて形成されたトナー像とが、記録材上で重ねて転写される。これにより、記録材上に定着した画像において、透明トナーの画像形成によって光沢度の異なる領域が発生することを抑制するとともに、画像全体の光沢度を均一にすることができる。さらに、画像全体の光沢度を均一化することにより、当該画像を視認するユーザに対して違和感を与えることのない画像を形成することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、現像器3’で使用する透明トナーの量を固定的に設定し、透明トナーを用いた画像形成を行う場合を想定している。しかしながら、画像形成に使用する記録材の種類によって記録材自体が有する光沢度が異なることもあり、その場合には記録材への出力画像の光沢度を均一にするために必要な透明トナーの量が変化することになる。そこで、第2の実施形態では、使用する記録材の光沢度の測定結果に応じて、使用する透明トナーの量を制御する実施形態について説明する。なお、以下では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明することで、説明を簡略化する。
まず、図8及び図9を参照して、記録材に応じた光沢度の相違について説明する。ここで、図8及び図9は、図5における普通紙の代わりに、コート紙及びキャストコート紙をそれぞれ使用した場合について一例として示している。なお、コート紙は普通紙よりも高い光沢度を有し、キャストコート紙はそれよりもさらに高い光沢度を有する。図8及び図9によれば、第1の実施形態の図5と比較して、記録材の光沢度が異なると、ブラックトナーのみを用いて現像した場合と、ブラック以外のカラートナーを用いて現像した場合との光沢度の相互関係が変化することがわかる。このため、出力画像全体の光沢度を均一にするためには、使用する記録材の光沢度に応じて、現像器3’で使用する透明トナーの量を適切に設定する必要がある。
次に、図10を参照して、本実施形態に係る複写機100のプリンタ部Bにおける画像形成の手順について説明する。なお、S203〜S206における処理は第1の実施形態におけるS101〜S104と同様であるので、S201及びS202を中心として説明する。まず、記録材が給紙部(図1には図示せず)にセットされ、ユーザによって画像形成が開始されると、S201で、プリンタ制御部109は、当該記録材の光沢度を、プリンタ部Bに設けられた光沢度測定部50を用いて測定する。ここで、図11は、光沢度測定部50の構成例であり、JISZ8741に規定された方法により測定を行う構成を示している。この場合、光沢度測定部50は、記録材P表面に対して一定の入射角θで、規定の開き角の光束を入射して、記録材Pから鏡面反射方向に反射する当該規定の開き角の光束を受光器で測定する。より具体的には、光源1101から照射された光束は、レンズ1103aを通過し、記録材Pに角度θで入射する。これに対して、受光器1102が、記録材Pから鏡面反射方向に反射した光束を、レンズ1103bを通して測定する。
また、光沢度測定部50は、記録材P上の異なる複数の位置に光源1101から光を照射するとともに、受光器1102で受光された当該複数の位置からの反射光を測定してもよい。例えば、光沢度測定部50は、図12に示すように、記録材P上の異なる9つの測定位置に光を照射してもよい。その場合、プリンタ制御部109は、取得した当該複数の測定値を平均化することにより、記録材Pの光沢度を測定してもよい。このように、光沢度測定部50とプリンタ制御部109は、測定手段として機能する。
なお、光沢度測定部50は、プリンタ部Bではなくリーダ部Aに設けられてもよい。その場合、画像形成に使用する記録材をリーダ部Aの原稿台ガラス102にセットして、予め光沢度を測定し、その測定値がプリンタ制御部109へ送られて使用されればよい。また、光沢度の測定に用いる記録材Pには、光沢度測定用の任意の画像パターンが予め形成されていてもよい。その場合、当該画像パターンを予めプリンタ部Bで記録材Pに形成できるようにすればよい。
次に、S202で、プリンタ制御部109は、S201で測定した光沢度の測定値から、現像器3’で用いる透明トナーのトナー量を決定する。その際、プリンタ制御部109は、ROM30等の記憶装置に予め記憶したテーブルに基づいて、当該トナー量を決定する。当該テーブルには、例えば図13に示すような、記録材の光沢度と、当該記録材の光沢度のそれぞれに対応する、ブラックトナーのみで現像される画素に必要な透明トナーの量との関係を示すデータが含まれる。なお、当該テーブルのデータは、例えば、予め数種類の記録材について光沢度を測定するとともに、それらに基づいて、必要な透明トナーの載り量を決定することにより取得することが可能である。必要な透明トナーの載り量としては、第1の実施形態と同様に、ブラックトナーのみを用いて現像される画素とブラック以外の有色のトナーを用いて現像される画素との光沢度の差分を低減するために必要な量とすればよい。このようにして異なる複数の光沢度についてデータを取得し、それらをROM30等に格納しておくとともに、CPU28が必要に応じてその値を読み出して使用すればよい。
プリンタ制御部109は、ROM30等に記憶した当該テーブルを参照して、S201で測定した光沢度に対応する透明トナーの量を取得するとともに、現像器3’で用いる透明トナーのトナー量を、取得した値に決定する。その後、S203以下の処理を実行する。なお、上述のように、プリンタ制御部109は、露光部に入力する透明トナーに対応する画像信号の信号値を、必要な透明トナーの量に対応する信号値に設定して露光制御することにより、現像器3’において使用する透明トナーの量を制御する。このため、実際にROM30等の記憶手段に記憶されるテーブルには、記録材の光沢度と、露光部へ入力する信号値との対応データが含まれていればよい。
以上のようにして、本実施形態に係る複写機100では、使用する記録材に応じて光沢度が変化する場合にも、出力画像全体の光沢度を均一にすることが可能となる。なお、本実施形態は種々の変形が可能であり、例えば、画像形成ごとに光沢度を測定することなく、操作部217を介してユーザによって設定された記録材の種類に応じて、プリンタ制御部109が必要な透明トナーの量を設定してもよい。その場合、記録材の種類と、必要な透明トナーの量との対応データを予めROM30等の記憶装置に記憶しておくとともに、プリンタ制御部109が、その対応データを参照して、現像に用いる透明トナーの量を決定すればよい。
[第3の実施形態]
第1及び第2の実施形態では、プリンタ制御部109は、出力画像においてブラックトナーのみが現像に使用される画素を特定し、特定した当該画素について透明トナーを付着させる処理を実行することにより、画像全体の光沢度を均一にする。しかしながら、出力画像においてブラックトナーのみから成る文字が含まれる場合に、当該文字部分に透明トナーによって光沢を与えると、その視認性が低下する場合がある。そこで、第3の実施形態では、出力画像の光沢度の均一化を図りつつ、文字の視認性の低下を防止するために、検出した文字部分を除いて透明トナーを用いた現像を行う実施形態について説明する。なお、以下では、第1及び第2の実施形態と異なる部分についてのみ説明することで、説明を簡略化する。
本実施形態における画像形成処理については、第1の実施形態の図6、又は第2の実施形態の図10に対して変形を加えることにより実現できる。具体的には、S102(S204)において、プリンタ制御部109が、ブラックトナーのみが現像に使用される、特定した画素から、文字又は線画の一部に含まれる画素をさらに検出すればよい。このような文字又は線画の検出については、公知の手法により実現することも可能である。その後、S103(S205)へ制御が移行する。
次に、S103(S205)において、プリンタ制御部109は、S102(S204)で特定した画素のうち、検出した文字又は線画部分に対応する画素を除いた画素について、現像器3’による現像が行われるように、露光部による露光量を制御する。例えば、図14では、画像1401に示す「1」の部分が、ブラックトナーのみを現像に使用する画素を、画像1402に示す「1」の部分が、文字の一部に含まれる画素を示している。この場合、プリンタ制御部109から露光部へ出力される画像信号において、画像1401から画像1402の「1」の部分を除いた、画像1403に示す「1」の部分についてのみ透明トナーによる現像を行うように、その信号値が設定される。
なお、出力画像に含まれる文字又は線画の一部に含まれる画素の検出については、プリンタ制御部109ではなく、リーダ画像処理部108の像域判定部220において実行してもよい。その場合、像域判定部220は、例えば図15に示す構成を有する。図15の構成において、像域判定部220のND信号生成部220aは、入力されたRGBの色成分の画像信号から、人間の視感度特性を考慮した明度信号であるND信号を生成する。さらに、文字/線画判定部220bは、入力されたND信号から文字・線画部分を抽出するとともに、各画素について、文字・線画部分の画素については「1」、それ以外の画素については「0」の値を設定した判定信号TEXTを生成して出力する。リーダ画像処理部108は、この判定信号TEXTを、画像信号に付加してプリンタ制御部109へ送ればよい。プリンタ制御部109は、受信した判定信号TEXTを用いて、文字・線画部分を検出することができる。
以上のようにして、本実施形態に係る複写機100では、ブラックのトナーのみを現像に用いる特定した画素から、検出した文字又は線画の一部に含まれる画素を除いて、透明トナーを用いた現像処理を行う。これにより、出力画像全体の光沢度の均一化を図りつつ、文字の視認性の低下を防止することができる。

Claims (8)

  1. 画像形成装置であって、
    像担持体と、
    記録材に形成される画像の画像信号に従って前記像担持体を露光することにより、該像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、
    それぞれが異なる有色の現像剤を用いて前記静電潜像を現像して、前記像担持体に現像剤像を形成する複数の第1現像手段と、
    前記有色の現像剤を用いて前記記録材に形成される画像に光沢を与えるための、透明の現像剤を用いて前記静電潜像を現像して、前記像担持体に現像剤像を形成する第2現像手段と、
    複数の前記有色の現像剤のうち、ブラックの現像剤のみが現像に使用される画素を前記画像信号から特定する特定手段と、
    前記ブラックの現像剤のみを用いて現像される画素とブラック以外の有色の現像剤を用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量の前記透明の現像剤を用いて、前記特定された画素について前記第2現像手段による現像が行われるように、前記露光手段による露光量を制御する露光制御手段と、
    前記複数の第1現像手段により形成された複数の現像剤像と、前記第2現像手段により形成された現像剤像とを、前記像担持体から前記記録材へ重ねて転写する転写手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像信号は、複数の前記有色の現像剤にそれぞれ対応する複数の画像信号を含み、
    前記特定手段は、前記複数の画像信号のうち前記ブラックの現像剤に対応する画像信号のみが前記露光手段に入力される画素を、該ブラックの現像剤のみが現像に使用される画素と特定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記露光制御手段は、
    前記露光手段に入力される前記透明の現像剤に対応する画像信号の信号値を、前記第2現像手段により用いられる前記透明の現像剤の量に対応する信号値に設定することにより、該露光手段による露光量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 複数の前記記録材の光沢度と、各記録材の光沢度に対応する前記特定された画素に必要な前記透明の現像剤の量との関係を含むテーブルを記憶した記憶手段と、
    画像が形成される前記記録材の光沢度を測定する測定手段と、
    前記記憶手段に記憶されたテーブルから、前記測定された光沢度に対応する前記透明の現像剤の量を取得し、取得した該透明の現像剤の量を、前記第2現像手段により用いられる前記透明の現像剤の量として決定する決定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録材に光を照射する光源と、
    前記光源から照射され、前記記録材から反射された反射光を受光する受光手段と
    をさらに備え、
    前記測定手段は、
    前記記録材上の異なる複数の位置に前記光源から光を照射するとともに、前記受光手段で受光された該複数の位置からの反射光の測定値を平均化することにより、前記記録材の光沢度を測定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記特定手段により特定された画素から、文字又は線画の一部に含まれる画素を検出する検出手段をさらに備え、
    前記露光制御手段は、
    前記特定された画素のうち、前記検出された画素を除いた画素について前記第2現像手段による現像が行われるように、前記露光手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 中間転写体をさらに備え、
    前記転写手段は、
    前記複数の第1現像手段により形成された複数の現像剤像と、前記第2現像手段により形成された現像剤像とを、前記像担持体から前記中間転写体へ重ねて転写する1次転写手段と、
    前記中間転写体に重ねて転写された現像剤像を前記記録材へ転写する2次転写手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 像担持体と、記録材に形成される画像の画像信号に従って前記像担持体を露光することにより、該像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、それぞれが異なる有色の現像剤を用いて前記静電潜像を現像して、前記像担持体に現像剤像を形成する複数の第1現像手段と、前記有色の現像剤を用いて前記記録材に形成される画像に光沢を与えるための、透明の現像剤を用いて前記静電潜像を現像して、前記像担持体に現像剤像を形成する第2現像手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、
    複数の前記有色の現像剤のうち、ブラックの現像剤のみが現像に使用される画素を前記画像信号から特定する特定工程と、
    前記ブラックの現像剤のみを用いて現像される画素とブラック以外の有色の現像剤を用いて現像される画素との光沢度の差分を低減する量の前記透明の現像剤を用いて、前記特定された画素について前記第2現像手段による現像が行われるように、前記露光手段による露光量を制御する露光制御工程と、
    前記複数の第1現像手段により形成された複数の現像剤像と、前記第2現像手段により形成された現像剤像とを、前記像担持体から前記記録材へ重ねて転写する転写工程と
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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