JP2011174570A - Sealing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、密封装置に係り、特に、2つのシールリップを並設した密封装置に関する。 The present invention relates to a sealing device, and more particularly to a sealing device in which two seal lips are provided side by side.
従来から、密封装置においては、密封性を向上させるために2つのシール部材を組み合わせることにより、2つのシール部材のそれぞれに設けられたシールリップを並設した構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 2. Description of the Related Art Conventionally, in a sealing device, a configuration in which two sealing members are combined to improve sealing performance and a seal lip provided on each of the two sealing members is arranged in parallel is known (for example, , See Patent Document 1).
このような従来の密封装置は、例えば、自動車などに搭載されているエンジン、トランスミッション、パワーステアリング装置や、産業用ロボットなどの回転軸が外部に露出する部位に用いられている。 Such a conventional sealing device is used, for example, in an engine, a transmission, a power steering device mounted on an automobile or the like, or a part where a rotating shaft is exposed to the outside, such as an industrial robot.
しかしながら、従来の密封装置においては、2つのシールリップが回転軸に接触するため、回転軸が回転する際の摩擦抵抗(摺動抵抗)が大きくなり、回転軸のトルクが大きいという問題点があった。 However, in the conventional sealing device, since the two seal lips contact the rotating shaft, the frictional resistance (sliding resistance) when the rotating shaft rotates increases, and the torque of the rotating shaft is large. It was.
なお、回転軸のトルクを低減させるには、シールリップの締め代を小さくすればよいが、締め代を小さくしすぎると密封性が低下してしまうため、実現は困難であった。 In order to reduce the torque of the rotating shaft, it is only necessary to reduce the tightening allowance of the seal lip. However, if the tightening allowance is too small, the sealing performance is deteriorated, which is difficult to realize.
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、密封性を損なうことなく、回転軸のトルク低減を図ることのできる密封装置を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of this point, and it aims at providing the sealing device which can aim at the torque reduction of a rotating shaft, without impairing sealing performance.
前述した目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の密封装置の特徴は、回転軸とハウジングとの間に装着され、密封流体の漏れを防止する環状のシールリップを有する密封装置において、前記シールリップは、回転軸の停止時に密封流体の漏れを防止するための第1シールリップと、前記第1シールリップの先端から延出され回転軸の回転時に密封流体の漏れを防止するための第2シールリップとを有しており、前記第1シールリップのリップ先端の径方向外側の背面には、前記シールリップと回転軸との間のラジアル方向の緊迫力を保持するためのガータースプリングが配設されており、前記第1シールリップの回転軸に対する締め代が回転軸の停止時に密封側から大気側への密封流体の漏洩を防止するために必要な最小限の値に設定されており、前記第2シールリップのシール面には、リップ先端に接続された複数のねじが設けられており、前記第2シールリップのリップ先端は、回転軸の表面に対して回転軸の周方向に沿って複数箇所で接触するように形成されている点にある。
In order to achieve the aforementioned object, the sealing device according to
そして、このような構成を採用したことにより、回転軸の回転時には、第2シールリップのシール面に設けられた複数のねじが密封側から第1シールリップ側に漏れようとする密封流体を密封側に押し戻すポンプ機能を発揮する。また、回転軸の停止時には、密封側の密封流体が第2シールリップを通過して第1シールリップ側に滲出する状態となるが、第1シールリップ側に滲出する密封流体は、第1シールリップにより封止されるので、大気側に漏れることはない。さらに、回転軸の停止時に第2シールリップを通過して第1シールリップ側に滲出した密封流体は、回転軸が回転した際に、第2シールリップのシール面に設けられた複数のねじのポンプ機能によって密封側に戻される。したがって、第2シールリップにより回転軸の回転時における密封性を確保することができ、第1シールリップにより回転軸の停止時における密封性を確保することができる。また、第2シールリップのリップ先端は、回転軸と全周に亘って連続的に接触しないので、回転軸が回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。またさらに、第1シールリップは、回転軸に対する締め代が回転軸の停止時に密封側から大気側への密封流体の漏洩を防止するために必要な最小限の値に設定されているので、回転軸が回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。その結果、密封性を損なうことなく、回転軸のトルク低減を確実かつ容易に図ることができる。 By adopting such a configuration, when the rotary shaft rotates, a plurality of screws provided on the seal surface of the second seal lip seals the sealing fluid that leaks from the seal side to the first seal lip side. Exhibits the pump function of pushing back to the side. Further, when the rotary shaft is stopped, the sealing fluid on the sealing side passes through the second seal lip and oozes out to the first sealing lip side. However, the sealing fluid that oozes out to the first sealing lip side is Since it is sealed by the lip, it does not leak to the atmosphere side. Further, the sealing fluid that has passed through the second seal lip and oozed to the first seal lip side when the rotary shaft is stopped causes the plurality of screws provided on the seal surface of the second seal lip when the rotary shaft rotates. It is returned to the sealed side by the pump function. Therefore, the sealing performance at the time of rotation of the rotating shaft can be secured by the second seal lip, and the sealing performance at the time of stopping of the rotating shaft can be secured by the first seal lip. In addition, since the lip tip of the second seal lip does not continuously contact the rotation shaft over the entire circumference, the frictional resistance when the rotation shaft rotates can be reliably and easily reduced as compared with the prior art. Furthermore, the first seal lip is set to the minimum value necessary for preventing the leakage of the sealing fluid from the sealed side to the atmosphere side when the rotating shaft is stopped when the first sealing lip is stopped. The frictional resistance when the shaft rotates can be reliably and easily reduced as compared with the prior art. As a result, it is possible to reliably and easily reduce the torque of the rotating shaft without impairing the sealing performance.
また、請求項2に記載の本発明の密封装置の特徴は、請求項1において、前記第1シールリップのシール面と前記第2シールリップのシール面との少なくとも一方に樹脂層を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、樹脂層は、回転軸が回転する際の摩擦抵抗をより小さくすることができるので、回転軸のトルク低減をより効率的に行うことができる。
The sealing device of the present invention according to
請求項1に記載の本発明の密封装置によれば、第1シールリップにより回転軸の停止時における密封性を確保することができ、第2シールリップにより回転軸の停止時における密封性を確保することができる。また、第2シールリップのリップ先端は、回転軸と全周に亘って連続的に接触しないので、回転軸が回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。また、第1シールリップは、回転軸に対する締め代が小さく設定されているので、回転軸が回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。その結果、密封性を損なうことなく、回転軸のトルク低減を確実かつ容易に図ることができるなどの優れた効果を奏する。
According to the sealing device of the present invention as set forth in
請求項2に記載の本発明の密封装置によれば、シール面に樹脂層を設けることにより、回転軸が回転する際の摩擦抵抗をより小さくすることができるので、回転軸のトルク低減をより効率的に行うことができるなどの優れた効果を奏する。
According to the sealing device of the present invention as set forth in
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。 The present invention will be described below with reference to embodiments shown in the drawings.
図1および図2は、本発明に係る密封装置の第1実施形態を示すものであり、図1は概略断面図、図2は図1の第2シールリップのリップ先端が回転軸と接触した装着状態を示す模式的一部拡大展開図である。 1 and 2 show a first embodiment of a sealing device according to the present invention, FIG. 1 is a schematic cross-sectional view, and FIG. 2 is a diagram in which a lip tip of a second seal lip in FIG. It is a typical partial expanded view which shows a mounting state.
図1に示すように、本実施形態の密封装置1は、回転軸SとハウジングHとの間に装着され、回転軸SとハウジングHとの間の環状のシール間隙Gを密封するものである。
As shown in FIG. 1, the
本実施形態形態の密封装置1は、金属あるいは樹脂などにより形成された補強環2に、ゴム様弾性体により形成されたシール本体3が一体に焼き付けられて形成されている。
The
前記補強環2は、円筒部2aと、この円筒部2aの図1の左側に示す大気側ASの端部から回転軸Sに向かって延出形成された内向きフランジ部2bとを有しており、全体として図1の右側に示す潤滑油や作動油などの密封流体が存在する密封側OSが開口の断面ほぼL字状をなす環状に形成されている。
The reinforcing
前記シール本体3は、ハウジングHの内面に嵌合される外周シール部4と、回転軸Sに対して適宜な締め代をもって接触するシールリップ5と、補強環2の内周部から大気側ASに向かって徐々に縮径するように形成された環状のダストリップ15とを有している。
The
前記外周シール部4は、補強環2の円筒部2aの外周を覆うように形成されている。
The outer
前記シールリップ5は、補強環2の内周部から密封側OSに向かって徐々に縮径するように環状に形成された第1シールリップ11と、この第1シールリップ11の図1の右側に示す先端から密封側OSに向かって延出されるとともに密封側OSに向かって徐々に縮径するように環状に形成された第2シールリップ21とを有している。すなわち、本実施形態のシール本体3は、2つのシールリップ11、21を備えている。
The
前記第1シールリップ11は、回転軸Sの停止時に密封側OSから大気側ASへの密封流体の漏れを防止するためのものであり、前記第2シールリップ21は、回転軸Sの回転時に密封側OSから大気側ASへの密封流体の漏れを防止するためのものである。
The
前記第1シールリップ11のシール面12の小径の位置はリップ先端13とされている。また、リップ先端13の径方向外側の背面には、シールリップ5と回転軸Sとの間のラジアル方向の緊迫力を保持するためのガータースプリング14が配設されている。
The position of the small diameter of the
ここで、本実施形態における第1シールリップ11は、回転軸Sに対する締め代を小さく設定されている。すなわち、第1シールリップ11の締め代としては、回転軸Sの停止時に密封側OSから大気側ASへの密封流体の漏洩を防止するために必要な最小限の値とされている。この締め代としては、例えば、従来の半分程度、具体的には、回転軸Sの直径にもよるが0.3〜0.5mm程度に設定されている。なお、締め代は、回転軸Sの取付偏心と、使用時間の経過にともなうリップ先端の摩耗量を勘案して設定されている。また、本明細書における締め代とは、回転軸Sの直径とリップ先端13の直径との差である。
Here, the
なお、第1シールリップ11のシール面12には、後述する第2シールリップ21のシール面22と同様に、周知の如く、回転軸Sの回転時に、密封側OSから大気側ASに向かって漏れようとする図示しない潤滑油などの密封流体を密封側OSに押し戻すポンプ機能を発揮するねじを設けてもよい。このねじは、第1シールリップ11のリップ先端13が、回転軸Sと全周に亘って連続的に接触するように形成されており、回転軸Sの停止時における密封性を発揮するものである。
As is well known, the
前記第2シールリップ21のシール面22には、リップ先端23に接続された複数のねじ24が設けられている。この複数のねじ24は、周知の如く、回転軸Sの回転時に、密封側OSから大気側ASに向かって漏れようとする図示しない潤滑油などの密封流体を密封側OSに押し戻すポンプ機能を発揮するものである。また、ポンプ機能は、シール面22のねじ24の形成領域に存在する密封流体を密封側OSに吸引するように流動させることができるものでもある。なお、ねじ24の高さとしては、0.2〜0.3mm程度に設定されている。
A plurality of
前記ねじ24としては、第2シールリップ21のシール面22に凸設されているものであってもよいし、凹設されているものであってもよい。そして、ねじ24の断面形状としては、三角形、台形などの各種の形状から選択することができる。また、ねじ24としては、回転軸Sの正回転および逆回転のうちのいずれか一方の回転方向に対してポンプ機能を発揮するものであってもよいし、正回転および逆回転の両回転方向に対してポンプ機能を発揮するものであってもよい。
The
本実施形態の複数のねじ24は、シール面22に断面台形に凸設されているとともに、回転軸Sの正回転によりポンプ機能を発揮するものが用いられている。
As the plurality of
ここで、本実施形態において、第2シールリップ21のリップ先端23は、回転軸Sと全周に亘って連続的に接触する従来の構成とは異なり、図2の模式的一部拡大展開図に誇張して示すように、回転軸Sの表面に対して回転軸Sの周方向に沿って複数箇所で接触するように形成されている。すなわち、リップ先端23と回転軸Sとの間には、回転軸Sの軸方向に沿って密封流体が通過可能な複数の隙間25が形成されおり、この複数の隙間25が回転軸に対して周方向に沿って配置されている。
Here, in the present embodiment, the
なお、本実施形態において、シールリップ5の図1の右側に示す最も密封側OSの自由端の位置は、補強環2の円筒部2a(外周シール部4)の図1の右側に示す最も密封側OSの端面よりも大気側ASに配置されており、シールリップ5の自由端が密封装置1の外部に突出しないように形成されている。
In this embodiment, the position of the free end of the seal side OS shown on the right side of the
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。 Next, the operation of the present embodiment having the above-described configuration will be described.
本実施形態の密封装置1によれば、回転軸Sの回転時には、第2シールリップ21の複数のねじ24が密封側OSから大気側ASである第1シールリップ11側に漏れようとする密封流体を密封側OSに押し戻すポンプ作用を発揮するので、回転軸Sの回転時における密封性を確保することができる。
According to the
また、本実施形態の密封装置1によれば、回転軸Sの停止時には、密封側OSの密封流体が第2シールリップ21を通過して第1シールリップ11側に滲出する状態となるが、第1シールリップ11側に滲出する密封流体は、第1シールリップ11のリップ先端13が回転軸Sの外周面の全周に亘って密着していることにより封止されるので、大気側ASに漏れることはなく、回転軸Sの停止時における密封性を確保することができる。
In addition, according to the
ここで、回転軸Sの停止時に第2シールリップ21を通過して第1シールリップ11側に滲出した密封流体は、回転軸Sが回転した際に、第2シールリップ21のシール面22に形成された複数のねじ24との接触により、ねじ24のポンプ機能によって密封側OSに戻すことができる。
Here, when the rotary shaft S is stopped, the sealing fluid that has passed through the
したがって、本実施形態の密封装置1によれば、回転軸Sの回転時におけるシール性を第2シールリップ21が分担し、回転軸Sの停止時におけるシール性を第1シールリップ11が分担するので、第2シールリップ21により回転軸Sの回転時における密封性を確実に確保することができ、第1シールリップ11により回転軸Sの停止時における密封性を確実に確保することができる。
Therefore, according to the
また、本実施形態の密封装置1によれば、第2シールリップ21のリップ先端23が回転軸Sと全周に亘って連続的に接触しないので、回転軸Sが回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。なお、本実施形態の密封装置1における第2シールリップ21のリップ先端23は、回転軸Sと全周に亘って点状に接触する。
Moreover, according to the
またさらに、本実施形態の密封装置1によれば、第1シールリップ11の回転軸Sに対する締め代が回転軸Sの停止時に密封側OSから大気側ASへの密封流体の漏洩を防止するために必要な最小限の値に設定されているので、回転軸Sが回転する際の摩擦抵抗を従来より確実かつ容易に小さくすることができる。これは、第1シールリップ11が回転軸Sの回転時および停止時の両方ではなく、一方の停止時のみにおけるシール性を分担しているから、回転軸Sの停止時に密封側OSから大気側ASへの密封流体の漏洩を防止するのに必要な最小限の締め代とすることができるからである。
Furthermore, according to the
したがって、本実施形態の密封装置1によれば、密封性を損なうことなく、回転軸Sのトルク低減を確実かつ容易に図ることができる。よって、回転軸Sを回転駆動させる駆動力の摩擦損失を低減することができる。
Therefore, according to the
また、本実施形態の密封装置1によれば、回転軸Sの停止時には、第2シールリップ21が密封側OSからの密封流体の通過を許容しているので、回転軸Sが停止状態から回転を開始するときには、密封側OSからの密封流体による潤滑によって、回転軸Sが第2シールリップ21に対して小さい摩擦抵抗で円滑に回転するので、回転軸Sのトルク低減をより効率的に行うことができる。
Further, according to the
また、本実施形態の密封装置1によれば、1つのシール本体3に2つのシールリップ11、21を設ける構成とされているから、従来の2つのシール部材を組み合わせた構成に比較して、部品点数を低減することができるし、製造工程で2つのシール部材を組み合わる作業を行う必要がないので、製造コストを低減することができる。
Moreover, according to the
図3は本発明に係る密封装置の第2実施形態を示すものである。 FIG. 3 shows a second embodiment of the sealing device according to the present invention.
本実施形態の密封装置1Aは、第2シールリップ21のシール面22を樹脂層31で被覆するとともに、少なくとも樹脂層31の表面に複数のねじ24を設けたものである。この樹脂層31は、樹脂シートを一体化したものであってもよいし、樹脂をコーティングして一体化したものであってもよい。また、樹脂材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのふっ素樹脂、ポリエチレン樹脂などの各種樹脂から設計コンセプトなどの必要に応じて選択することができる。さらに、樹脂材料としては、樹脂単独であってもよいし、ガラス繊維、カーボン繊維、グラファイト、モリブデン、カーボンなどを単独あるいは数種類を組み合わせて充填剤としての適宜な量が配合されたものであってもよい。
The
その他の構成については、前述した第1実施形態の密封装置1と同一の構成とされているので、同一の構成部分については同一の符号を付し、その詳しい説明については省略する。
Since other configurations are the same as those of the
このような構成からなる本実施形態の密封装置1Aによれば、前述した第1実施形態の密封装置1と同様の効果を奏することができるととともに、第2シールリップ21のシール面22が樹脂層31で被覆されているので、回転軸Sが第2シールリップ21に対して前述した第1実施形態の密封装置1の場合より小さい摩擦抵抗(摺動抵抗)で円滑に回転するので、回転軸Sのトルク低減をより効率的に行うことができる。
According to the sealing device 1A of the present embodiment having such a configuration, the same effect as the
図4は本発明に係る密封装置1の第3実施形態を示すものである。
FIG. 4 shows a third embodiment of the
本実施形態の密封装置1Bは、第1シールリップ11のシール面12を樹脂層32で被覆したものである。この樹脂層32は、前述した第2実施形態の樹脂層31と同様に、樹脂シートを一体化したものであってもよいし、樹脂をコーティングして一体化したものであってもよい。また、樹脂材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのふっ素樹脂、ポリエチレン樹脂などの各種のものから設計コンセプトなどの必要に応じて選択することができる。さらに、樹脂材料としては、樹脂単独であってもよいし、ガラス繊維、カーボン繊維、グラファイト、モリブデン、カーボンなどを単独あるいは数種類を組み合わせて充填剤としての適宜な量が配合されたものであってもよい。
The
その他の構成については、前述した第1実施形態の密封装置1と同一の構成とされているので、同一の構成部分については同一の符号を付し、その詳しい説明については省略する。
Since other configurations are the same as those of the
このような構成からなる本実施形態の密封装置1Bによれば、前述した第1実施形態の密封装置1と同様の効果を奏することができるととともに、第1シールリップ11のシール面12が樹脂層32で被覆されているので、回転軸Sが第1シールリップ11に対して前述した第1実施形態の密封装置1の場合より小さい摩擦抵抗で円滑に回転するので、回転軸Sのトルク低減をより効率的に行うことができる。
According to the sealing device 1B of the present embodiment having such a configuration, the same effect as the
図5は本発明に係る密封装置1の第4実施形態を示すものである。
FIG. 5 shows a fourth embodiment of the
本実施形態の密封装置1Cは、第2シールリップ21のシール面22を樹脂層31で被覆するとともに、少なくとも樹脂層31の表面に複数のねじ24を設け、さらに、第1シールリップ11のシール面12を樹脂層32で被覆したものである。これらの樹脂層31、32は、樹脂シートを一体化したものであってもよいし、樹脂をコーティングして一体化したものであってもよい。また、樹脂材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのふっ素樹脂、ポリエチレン樹脂などの各種のものから設計コンセプトなどの必要に応じて選択することができる。さらに、樹脂材料としては、樹脂単独であってもよいし、ガラス繊維、カーボン繊維、グラファイト、モリブデン、カーボンなどを単独あるいは数種類を組み合わせて充填剤としての適宜な量が配合されたものであってもよい。
The
その他の構成については、前述した第1実施形態の密封装置1と同一の構成とされているので、同一の構成部分については同一の符号を付し、その詳しい説明については省略する。
Since other configurations are the same as those of the
このような構成からなる本実施形態の密封装置1Cによれば、前述した第1実施形態の密封装置1と同様の効果を奏することができるととともに、第2シールリップ21のシール面22および第1シールリップ11のシール面12の両者が樹脂層31、32で被覆されているので、回転軸Sが第1および第2シールリップ11、21のそれぞれに対して第1から第3実施形態の密封装置1、1A、1Bの場合より小さい摩擦抵抗で円滑に回転するので、回転軸Sのトルク低減をさらに効率的に行うことができる。
According to the sealing device 1C of the present embodiment having such a configuration, the same effects as those of the
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。 In addition, this invention is not limited to each embodiment mentioned above, A various change is possible as needed.
1、1A、1B、1C 密封装置
2 補強環
3 シール本体
5 シールリップ
11 第1シールリップ
12、22 シール面
13、23 リップ先端
14 ガータースプリング
21 第2シールリップ
24 ねじ
25 隙間
31、32 樹脂層
S 回転軸
H ハウジング
OS 密封側
AS 大気側
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記シールリップは、回転軸の停止時に密封流体の漏れを防止するための第1シールリップと、前記第1シールリップの先端から延出され回転軸の回転時に密封流体の漏れを防止するための第2シールリップとを有しており、
前記第1シールリップのリップ先端の径方向外側の背面には、前記シールリップと回転軸との間のラジアル方向の緊迫力を保持するためのガータースプリングが配設されており、
前記第1シールリップの回転軸に対する締め代が回転軸の停止時に密封側から大気側への密封流体の漏洩を防止するために必要な最小限の値に設定されており、
前記第2シールリップのシール面には、リップ先端に接続された複数のねじが設けられており、
前記第2シールリップのリップ先端は、回転軸の表面に対して回転軸の周方向に沿って複数箇所で接触するように形成されていることを特徴とする密封装置。 In a sealing device having an annular sealing lip mounted between a rotating shaft and a housing and preventing leakage of sealing fluid,
The seal lip extends from the tip of the first seal lip to prevent leakage of sealing fluid when the rotating shaft is stopped, and prevents leakage of sealing fluid when the rotating shaft rotates. A second seal lip,
A garter spring for holding a radial compressive force between the seal lip and the rotating shaft is disposed on the radially outer back surface of the lip tip of the first seal lip,
The tightening margin of the first seal lip with respect to the rotating shaft is set to a minimum value necessary for preventing leakage of the sealing fluid from the sealed side to the atmosphere side when the rotating shaft is stopped.
The seal surface of the second seal lip is provided with a plurality of screws connected to the tip of the lip,
The sealing device according to claim 1, wherein the lip tip of the second seal lip is formed so as to come into contact with the surface of the rotating shaft at a plurality of locations along the circumferential direction of the rotating shaft.
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