JP2011171052A - ラミネートセル電池構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造によって、電池冷却用の冷却風と電池異常時に漏洩するガスとの混流を防ぎ、電池の冷却と電池異常時に漏洩するガスの処理とを適切に行うことができるラミネートセル電池構造体を提供すること。
【解決手段】ラミネートセル電池構造体1は、可撓性のシート状容器31内に電池本体32が収容され、電池本体32から一対のシート状の電極33A、33Bがシート状容器31の外部に引き出されてなるラミネートセル電池3を複数枚積層してなる。複数枚積層したラミネートセル電池3は、その四方の側部を保持する保持枠2内に保持されている。この保持枠2には、冷却風Aを電極33A、33Bの近傍を通過させるための冷却通路23と、シート状容器31において電極33A、33Bを引き出した引出端部301からガスGが漏洩した場合にこのガスGを通過させるための排出通路24とが隔離して形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラミネートセル電池を複数枚積層してなるラミネートセル電池構造体に関する。
従来より種々の形式の電池があるが、その中でも、アルミニウム基材の表面を絶縁性の樹脂で被覆してなる可撓性のシート状容器内に電池本体を収容してなるラミネートセル電池は、製造及び取扱いが容易であり、かつ安価であることから多くの需要が期待されている。
ラミネートセル電池は、複数枚を積層し、各電池の電極間を並列接続又は直列接続のいずれの接続方法によっても柔軟に接続して用いることができる。
例えば、特許文献1のラミネート型電池モジュールにおいては、ラミネートフィルムを融着して安全弁を形成しており、この安全弁は、電池内部で発生したガスを排煙ダクトへ排出するために所定圧力で開弁するよう構成されている。これによれば、ラミネートセル電池に異常が発生したときには、安全弁を他の部位に比べて優先的に開裂させることができる。
特開2006−92905号公報
しかしながら、特許文献1においては、ラミネート型電池を冷却するための工夫はなされていない。また、ラミネート型電池において電池の収容部分に対してガスの排出経路及び安全弁を別途設ける必要があり、電池の構造が複雑になってしまう。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造によって、電池冷却用の冷却風と電池異常時に漏洩するガスとの混流を防ぎ、電池の冷却と電池異常時に漏洩するガスの処理とを適切に行うことができるラミネートセル電池構造体を提供しようとするものである。
本発明は、可撓性のシート状容器内に電池本体が収容され、該電池本体から一対のシート状の電極が上記シート状容器の外部に引き出されてなるラミネートセル電池を複数枚積層してなり、
上記複数枚積層したラミネートセル電池は、その四方の側部を保持する保持枠内に保持されており、
該保持枠には、冷却風を上記電極の近傍を通過させるための冷却通路と、上記シート状容器において上記電極を引き出した引出端部からガスが漏洩した場合に該ガスを通過させるための排出通路とが隔離して形成されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体にある(請求項1)。
本発明のラミネートセル電池構造体は、複数枚積層したラミネートセル電池を保持枠内に保持しており、この保持枠に対して電池を冷却する機能と電池異常時に発生するガスを排出する機能とを兼備させている。
具体的には、冷却通路は、冷却風を各ラミネートセル電池の電極の近傍を通過させるよう保持枠に形成されている。これにより、電池の発熱によって加熱され易い電極を効果的に冷却することができる。
また、排出通路は、電池異常時にシート状容器の引出端部から漏洩するガスを通過させるよう保持枠に形成されている。これにより、電池異常時にガスが漏洩し易いと考えられるシート状容器の引出端部からガスが漏洩した場合には、このガスを外部へ排出することができる。
そして、冷却通路と排出通路とは隔離して形成されている。これにより、電池異常時に漏洩したガスが冷却通路に混流することを防止することができ、冷却通路を流れる冷却風は安全な気体として処理することができる。一方、排出通路に流れたガスは、人体に影響を及ぼさないよう処理することができる。
それ故、本発明のラミネートセル電池構造体によれば、簡単な構造によって、電池冷却用の冷却風と電池異常時に漏洩するガスとの混流を防ぎ、電池の冷却と電池異常時に漏洩するガスの処理とを適切に行うことができる。
実施例における、ラミネートセル電池構造体を示す斜視図。 実施例における、ラミネートセル電池構造体の保持枠における一方側枠部(他方側枠部)を拡大して示す断面説明図。 実施例における、ラミネートセル電池構造体の保持枠における左右の側枠部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、ラミネートセル電池構造体を示す正面図。 実施例における、ラミネートセル電池のシート状容器における電極の引出端部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、ラミネートセル電池のシート状容器における側端部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、接続セル組を構成する保持枠を複数積層して積層保持枠組を形成したラミネートセル電池構造体を示す平面図。 実施例における、積層保持枠組同士を隣り合わせて配設したラミネートセル電池構造体を示す平面図。 実施例における、他のラミネートセル電池構造体を示す正面図。
上述した本発明のラミネートセル電池構造体における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記冷却通路は、上記ラミネートセル電池の面方向に沿って冷却風を通過させるよう形成し、上記排出通路は、上記冷却通路に隣接して該冷却通路と平行に形成し、上記冷却通路と上記排出通路とは、上記保持枠に設けた隔壁によって隔離することが好ましい(請求項2)。
この場合には、各ラミネートセル電池の電極の近傍において冷却風を円滑に通過させることができ、効果的に冷却することができる。また、排出通路の形成も適切であり、保持枠に設けた隔壁によって冷却通路と排出通路とを容易に隔離することができる。
また、上記冷却通路は、上記保持枠に対して、上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部の方向に貫通して形成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、冷却通路に対して冷却風を効果的に通過させることができる。
また、上記一対の電極は、上記ラミネートセル電池の一方側から引き出したプラス電極と、上記ラミネートセル電池の他方側から引き出したマイナス電極とからなり、上記冷却通路は、上記保持枠において上記プラス電極を引き出した一方側枠部と上記マイナス電極を引き出した他方側枠部とに形成することが好ましい(請求項4)。
この場合には、各ラミネートセル電池におけるプラス電極とマイナス電極の冷却をより効果的に行うことができる。
また、上記排出通路は、上記保持枠に対して、上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部の方向に貫通して形成することができる(請求項5)。
この場合には、排出通路の形成が容易である。
また、上記排出通路は、上記冷却通路に隣接して該冷却通路と平行に形成され上記引出端部から漏洩するガスを回収する第1通路部と、該第1通路部に直交して形成され上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部から漏洩するガスを回収する第2通路部とを連通させてなり、かつ上記第1通路部の端部から上記側端部の方向に開口していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、排出通路によって各ラミネートセル電池のシート状容器における引出端部及び側端部から漏洩するガスを回収し、このガスを人体に影響しないよう安定して処理することができる。
また、上記ラミネートセル電池構造体は、車載用のものであり、上記排出通路は、車室外に連通することが好ましい(請求項7)。
この場合には、電池異常時に発生するガスを、排出通路を通過させて、安定して車室外に排出することができる。
以下に、本発明のラミネートセル電池構造体にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例のラミネートセル電池構造体1は、図1〜図4に示すごとく、可撓性のシート状容器31内に電池本体32が収容され、この電池本体32から一対のシート状の電極33A、33Bがシート状容器31の外部に引き出されてなるラミネートセル電池3を複数枚積層してなる。複数枚積層したラミネートセル電池3は、その四方の側部を保持する保持枠2内に保持されている。この保持枠2には、冷却風Aを電極33A、33Bの近傍を通過させるための冷却通路23と、シート状容器31において電極33A、33Bを引き出した引出端部301からガスGが漏洩した場合にこのガスGを通過させるための排出通路24とが隔離して形成されている。
以下に、本例のラミネートセル電池構造体1につき、図1〜図9を参照して詳説する。
本例において、引出方向Hとは、ラミネートセル電池3における電極33A、33Bを引き出す方向のことをいい、左右方向Wとは、ラミネートセル電池3の面方向において引出方向Hに直交する方向のことをいう。また、積層方向Dとは、複数のラミネートセル電池3を積層する方向のことをいう。
本例のラミネートセル電池構造体1は、車載用のものであり、冷却通路23は車室内に連通する一方、排出通路24は、車室外に連通している。
図5に示すごとく、本例のシート状容器31は、内周側が絶縁樹脂312によって被覆された一対のアルミニウムシート(アルミラミネートフィルム)311を用いて形成されている。
本例の一対の電極33A、33Bは、ラミネートセル電池3の一方側から引き出したプラス電極33Aと、ラミネートセル電池3の他方側から引き出したマイナス電極33Bとからなる。
シート状容器31は、電池本体32を収容する袋形状に形成されている。
図5に示すごとく、シート状容器31の上下方向(電極33A、33Bの引出方向H)の引出端部301は、一対のアルミニウムシート311の各絶縁樹脂312と、プラス電極33A及びマイナス電極33Bの表面に施工した各絶縁樹脂331とを溶着させて形成してある。図6に示すごとく、シート状容器31の左右方向W(電極33A、33Bの引出方向Hに直交する横方向)の側端部302は、一対のアルミニウムシート311の互いに対面する絶縁樹脂312同士を溶着させて形成する、又は連続するアルミニウムシート311から形成してある。
また、ラミネートセル電池3の内部においては、電池本体32を配置した隙間30に電解液が入れられている。本例のラミネートセル電池3は、リチウム系の電池である。
図5、図6に示すごとく、本例のラミネートセル電池3は、板形状の電池本体32を、一対のアルミニウムシート311によって両面から包み込み、電池本体32における一方の端部に設けたシート状のプラス電極33Aと、電池本体32における他方の端部に設けたシート状のマイナス電極33Bとを、一対のアルミニウムシート311の端部同士の間から引き出して形成されている。各シート状容器31におけるシール部分は、プラス電極33A及びマイナス電極33Bを引き出した引出端部301と、これらの電極33A、33Bを引き出していない側端部302とに形成されている。また、プラス電極33A及びマイナス電極33Bは、導体によって形成されている。
図4に示すごとく、本例の保持枠2は、ラミネートセル電池3においてプラス電極33Aを引き出した一方側枠部21Aと、ラミネートセル電池3においてマイナス電極33Bを引き出した他方側枠部21Bと、一方側枠部21A及び他方側枠部21Bに直交する左右の側枠部22とを組み合わせて四角枠形状に形成されている。
図2に示すごとく、本例のプラス電極33Aのすべてとマイナス電極33Bのすべてとは、いずれもラミネートセル電池3の面方向に平行に引き出されている。面方向に平行に引き出されたすべてのプラス電極33A同士は、連結部材4によって挟み込まれた状態で結合され、面方向に平行に引き出されたすべてのマイナス電極33B同士も、連結部材4によって挟み込まれた状態で結合されている。
各連結部材4は、各電極33A、33Bを挟持するよう折り曲げて形成することができる。各連結部材4は、板金を折り曲げて波形状に形成することができ、板金を切り開いて各電極33A、33Bに対面する部分を形成することもできる。
連結部材4によって各プラス電極33Aを連結し、連結部材4によって各マイナス電極33Bを連結することによって、各ラミネートセル電池3を電気的に並列に接続することができる。
また、各電極33A(33B)は、各連結部材4と一体又は別体に設けたスペーサ41を用いて、両面から挟持することができる。そして、電極33A(33B)、連結部材4、スペーサ41に設けた貫通穴内にボルト51を挿通してナット52と共に締め付けて、各電極33A(33B)を電気的に一体化することができる。
図7に示すごとく、本例のラミネートセル電池構造体1は、複数のラミネートセル電池3の接続セル組11を構成する保持枠2を複数積層配置し、接続セル組11を構成する複数枚のラミネートセル電池3同士を、電気的に直列接続するよう構成されている。つまり、本例のラミネートセル電池構造体1においては、各接続セル組11を構成する複数枚のラミネートセル電池3は電気的に並列に接続され、各接続セル組11同士は電気的に直列に接続される。
より具体的には、一方の接続セル組11における連結部材4と、他方の接続セル組11における連結部材4とが隣り合うよう並ぶ状態で、2つの接続セル組11を構成する保持枠2同士を積層する。そして、一方の接続セル組11における連結部材4と、他方の接続セル組11における連結部材4とをバスバー61Aによって接続して、2つの接続セル組11を電気的に直列接続する。接続セル組11は、任意の数だけ積層し、各保持枠2における左右の側枠部22に設けた凹部に締付部材を配置して、この締付部材によって一体化することができる。
バスバー61Aは、各電極33A、33Bを配置したラミネートセル構造体1の引出方向Hの一方側と他方側とにおいて互いに隣接する接続セル組11を交互に接続している。バスバー61Aが表側に現れていない接続セル組11同士の間は、裏側においてバスバー61Aによって接続されている。
また、図7、図8に示すごとく、本例のラミネートセル電池構造体1は、接続セル組11を構成する保持枠2を複数個積層し、複数個積層された保持枠2に対する積層方向Dの両側から、導通性のプレート端子部251を設けた絶縁性エンドプレート25をそれぞれ積層して構成されている。複数個の保持枠2は、絶縁性エンドプレート25同士の間に締付部材を掛け渡して、積層保持枠組12として組み付けられている。積層保持枠組12において一方の端部に積層された保持枠2である端部保持枠2Aにおける連結部材4と、端部保持枠2Aに隣接する絶縁性エンドプレート25におけるプレート端子部251とはバスバー61Bによって接続されている。積層保持枠組12は、バスバー61Bを接続したプレート端子部251からワイヤーハーネス62によって外部と電気的に接続される。
図8は、積層保持枠組12同士を隣り合わせて配設した状態を示す。同図に示すごとく、保持枠2は、側枠部22の方向(左右方向W)に隣接して配置することができ、この場合には、冷却通路23及び排出通路24は、側枠部22の方向に隣接配置した複数の保持枠2に対して連続して形成することができる。
図1、図2に示すごとく、本例のラミネートセル電池構造体1を構成する保持枠2においては、冷却通路23は、ラミネートセル電池3の面方向に沿って冷却風Aを通過させるよう形成されており、排出通路24は、冷却通路23に隣接して冷却通路23と平行に形成されている。冷却通路23と排出通路24とは、保持枠2に設けた隔壁213によって隔離されている。また、冷却通路23は、保持枠2における上下の位置、すなわち、保持枠2においてプラス電極33Aを引き出した一方側枠部21Aと、マイナス電極33Bを引き出した他方側枠部21Bとに形成されている。
また、各冷却通路23は、保持枠2の左右方向W、すなわちラミネートセル電池3におけるシート状容器31の側端部302の方向に貫通して形成されている。そして、冷却通路23は、保持枠2の上下の位置において左右方向Wの2箇所、すなわち合計4箇所において開口穴230を形成している。
図4に示すごとく、本例の保持枠2において、排出通路24は、冷却通路23に対する内側に隣接して冷却通路23と平行に形成されシート状容器31の引出端部301から漏洩するガスGを回収する第1通路部241と、第1通路部241に直交して形成されシート状容器31の側端部302から漏洩するガスGを回収する第2通路部242とを連通させてなる。また、各排出通路24は、保持枠2の左右方向W、すなわちラミネートセル電池3におけるシート状容器31の側端部302の方向に貫通して形成されている。そして、排出通路24は、保持枠2の上下の位置において左右方向Wの2箇所、すなわち合計4箇所において開口穴240を形成している。
図2は、保持枠2にける一方側枠部21A(他方側枠部21B)の断面を拡大して示す。
保持枠2の一方側枠部21A及び他方側枠部21Bには、ラミネートセル電池3の積層方向Dの両外側に設けた積層側外側壁211と、引出方向Hの外側に位置する引出側外側壁212と、引出側外側壁212の内側に平行に位置する隔壁213とが設けてある。冷却通路23は、積層側外側壁211と引出側外側壁212と隔壁213とによって囲まれて形成されている。
また、積層側外側壁211における内側端部には、ラミネートセル電池3を支える突起部214が設けてある。排出通路24の第1通路部241は、積層側外側壁211と隔壁213と突起部214とによって囲まれて形成されている。
引出側外側壁212及び隔壁213には、各ラミネートセル電池3の電極33A、33Bを挿通する挿通穴215が設けてある。
図3は、保持枠2にける左右の側枠部22の断面を拡大して示す。
保持枠2の側枠部22には、ラミネートセル電池3の積層方向Dの両外側に設けた積層側外側壁221と、ラミネートセル電池3のシート状容器31の側端部302を保持する側方外側壁222とが形成されている。また、積層側外側壁221における内側端部には、ラミネートセル電池3を支える突起部223が設けてある。排出通路24の第2通路部242は、積層側外側壁221と側方外側壁222と突起部223とによって囲まれて形成されている。
左右の側枠部22における内側面には、各ラミネートセル電池3のシート状容器32における側端部302を差し込んで保持する差込保持凹部224が複数並んで形成されている。また、左右の側枠部22における外側面には、保持枠2の積層状態を保持するための締付部材を配置する凹部225が形成されている(図1参照)。
なお、複数の保持枠2を積層方向Dに連結する際には、保持枠2の一方側枠部21A、他方側枠部21B、左右の側枠部22において、積層方向Dの両側に形成した一対の積層側外側壁211(221)のうちの一方は、省略することができる。この場合には、隣接する保持枠2の積層側外側壁211(221)を利用して、冷却通路23及び排出通路24を形成することができる。
本例のラミネートセル電池構造体1は、複数枚積層したラミネートセル電池3を保持枠2内に保持しており、この保持枠2に対して電池を冷却する機能と電池異常時に発生するガスGを排出する機能とを兼備させている。
具体的には、冷却通路23は、冷却風Aを各ラミネートセル電池3の電極33A、33Bの面方向に沿って、各ラミネートセル電池3の電極33A、33Bに接触して通過させるよう保持枠2に形成されている。これにより、電池の発熱によって加熱され易い電極33A、33Bを効果的に冷却することができる。
また、排出通路24は、電池異常時にシート状容器31の引出端部301及び側端部302から漏洩するガスGを通過させるよう保持枠2に形成されている。これにより、電池異常時にシート状容器31の引出端部301及び側端部302のいずれかからガスGが漏洩した場合には、このガスGを冷却風Aと混流させることなく車室外へ導くことができる。なお、本例のラミネートセル電池3はリチウム系電池であり、電池が高熱になって発生し漏洩するおそれのあるガスGは電解液から生じた一酸化炭素、二酸化炭素等である。
そして、本例のラミネートセル電池構造体1においては、冷却通路23と排出通路24とは隔壁213によって隔離して形成されている。これにより、電池異常時に漏洩したガスGが冷却通路23に混流することを防止することができる。そして、冷却通路23に流す冷却風Aは空気とすることができ、この冷却風Aとしての空気は冷却通路23を通過させた後、車室内に供給することができる。
一方、排出通路24に流れたガスGは、車室内の乗員に影響を及ぼさないよう車室外に排出することができる。
それ故、本例のラミネートセル電池構造体1によれば、簡単な構造によって、電池冷却用の冷却風Aと電池異常時に漏洩するガスGとの混流を防ぎ、電池の冷却と電池異常時に漏洩するガスGの処理とを適切に行うことができる。
また、図9に示すごとく、保持枠2に対して排出通路24の端部に設ける開口穴240は、第1通路部241の端部から側端部302の方向に開口する1箇所とすることもできる。この場合には、電池異常時に発生して排出通路24を通過するガスGを、保持枠2内において1箇所に集約して車室外へ導くことができる。
1 ラミネートセル電池構造体
2 保持枠
213 隔壁
23 冷却通路
24 排出通路
241 第1通路部
242 第2通路部
3 ラミネートセル電池
301 引出端部
302 側端部
31 シート状容器
32 電池本体
33A プラス電極
33B マイナス電極
4 連結部材
A 冷却風
G ガス

Claims (7)

  1. 可撓性のシート状容器内に電池本体が収容され、該電池本体から一対のシート状の電極が上記シート状容器の外部に引き出されてなるラミネートセル電池を複数枚積層してなり、
    該複数枚積層したラミネートセル電池は、その四方の側部を保持する保持枠内に保持されており、
    該保持枠には、冷却風を上記電極の近傍を通過させるための冷却通路と、上記シート状容器において上記電極を引き出した引出端部からガスが漏洩した場合に該ガスを通過させるための排出通路とが隔離して形成されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  2. 請求項1に記載のラミネートセル電池構造体において、上記冷却通路は、上記ラミネートセル電池の面方向に沿って冷却風を通過させるよう形成されており、
    上記排出通路は、上記冷却通路に隣接して該冷却通路と平行に形成されており、
    上記冷却通路と上記排出通路とは、上記保持枠に設けた隔壁によって隔離されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  3. 請求項1又は2に記載のラミネートセル電池構造体において、上記冷却通路は、上記保持枠に対して、上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部の方向に貫通して形成されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のラミネートセル電池構造体において、上記一対の電極は、上記ラミネートセル電池の一方側から引き出したプラス電極と、上記ラミネートセル電池の他方側から引き出したマイナス電極とからなり、
    上記冷却通路は、上記保持枠において上記プラス電極を引き出した一方側枠部と上記マイナス電極を引き出した他方側枠部とに形成されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のラミネートセル電池構造体において、上記排出通路は、上記保持枠に対して、上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部の方向に貫通して形成されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のラミネートセル電池構造体において、上記排出通路は、上記冷却通路に隣接して該冷却通路と平行に形成され上記引出端部から漏洩するガスを回収する第1通路部と、該第1通路部に直交して形成され上記引出端部に直交する上記シート状容器の側端部から漏洩するガスを回収する第2通路部とを連通させてなり、かつ上記第1通路部の端部から上記側端部の方向に開口していることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のラミネートセル電池構造体において、該ラミネートセル電池構造体は、車載用のものであり、
    上記排出通路は、車室外に連通されていることを特徴とするラミネートセル電池構造体。
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