JP2011171026A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部マニホルドを持つ燃料電池の製造性および機械的強度を高める。
【解決手段】燃料電池は、燃料電池積層体と、一対の端板37,38と、マニホルド外壁12,13とを備える。燃料電池積層体は、膜電極複合体とセパレータとをセパレータに形成された流路の出入口が側面に露出するように積層したものである。端板37,38には、流路の出入口を積層方向へ投影した範囲を含む領域を外側に突出させた突出部を備えている。端板37,38の側面は、積層方向に平行なマニホルド固定面となっている。マニホルド外壁12,13は、マニホルド固定面に沿った積層方向への投影形状を持ち積層方向に平行な面からなり、燃料電池積層体の側面に露出した出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切っている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、電解質層の両面に触媒層を配置し、そこに燃料ガスと酸化剤ガスを供給して電気化学反応により発電する装置である。たとえば一般的な固体高分子型燃料電池は、
固体高分子膜と、固体高分子膜の両面に設けられた電極と、ガス不透過性のセパレータとを複数積層した構造の燃料電池積層体を備えている。固体高分子膜は、イオン交換膜で形成され、プロトン伝導性を有する。電極は、白金あるいは白金化合物などからなる触媒層と、多孔質カーボンペーパーなどで構成されたガス拡散層を有している。セパレータは、固体高分子膜を挟み込んだ電極の両面に配置され、ガス供給用の流路が形成されている。
燃料電池積層体の両端には、燃料電池積層体における燃料と酸化剤の化学反応によって発生した電流を燃料電池積層体の外部に導通させるための集電板が設けられる。さらに、これらの積層部材は、積層方向の両端部に配置された端板を介して、互いに近接する方向に締め付けて保持されている。
燃料電池積層体の各単セル電池には、反応に必要な燃料(水素)と酸化剤(空気)および冷却に必要な冷却水を均等に供給する必要がある。反応ガス・冷却水を分配・回収するマニホルドには、内部マニホルド方式のものと外部マニホルド方式のものとがある。内部マニホルド方式では、単セル電池を構成する膜電極複合体(MEA)とセパレータの周辺部にガスおよび冷却水供給・排出用の内部マニホルドが設けられており、セパレータのガス流通路・冷却水流通路と連通している。内部マニホルドは、積層されて分配・回収マニホルドを形成する。分配・回収マニホルドは集電板とエンドプレートを貫通し、エンドプレートに設けられたパイプと連通している。
外部マニホルド方式の燃料電池では、セパレータのガス流路にそれぞれ燃料ガスと酸化剤ガスとを流通させるための外部マニホルドが、燃料電池積層体の側面に設置される。それぞれの外部マニホルドに設置されたガス出入り口部を流通して、燃料ガスと酸化剤ガスとが燃料電池積層体に流入あるいは排出される。外部マニホルドは、燃料電池積層体に対向した面に開口部を有する箱型の構造物であり、燃料電池積層体の積層方向の寸法変化に対応する方法や外部マニホルドを樹脂材料で一括成型する方法が提案されている(たとえば、特許文献1、2参照)。
外部マニホルド方式ではセパレータにマニホルドを含まないため、セパレータが膜電極複合体の有効面積と同等の大きさとなり、セパレータをコンパクトにでき、コストダウンに有利である。また、外部マニホルドには絶縁性の安価なプラスチックを用いることが可能で、コストアップは最小限に抑えられる。マニホルドの容積もセパレータの大きさの制約を受けずに設定可能であり、積層体を構成する各単セル電池のガス・冷却水流通路により均一にガスや冷却水を分配することが可能である。
特開2008−218087号公報 特開2008−41475号公報
外部マニホルド方式の燃料電池では、燃料電池外部とマニホルド内との間にガスを流通させるためのガス出入り口部を外部マニホルドに形成する必要がある。このため、ガス出入り口部を含む外部マニホルド全体を樹脂材料で一括成型した場合、樹脂材料の使用量を低減しつつ、ガス出入り口部の機械的強度を確保することが困難である。
外部マニホルド方式では、容積を大きく取るため、箱型の形状とするのが一般的であるが、箱形の外部マニホルドは安価な平板状の材料から曲げ加工により成型することが困難である。
また、箱型の形状とすると、箱の角部がマニホルド内面および外面にできる。角部にはモールド成形のために丸みを設けるのが一般的である。マニホルドの取付荷重がかかると、角部に応力が集中し、破損するおそれがある。角部の丸みの曲率半径を大きくすると応力集中が緩和され破損しにくくなるが、マニホルド内の容積が小さくなり、各単セル電池への配流の均一性が低下するなどの問題がある。
そこで、本発明は、外部マニホルドを持つ燃料電池の製造性および機械的強度を高めることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、燃料電池において、アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、前記出入口を前記積層方向へ投影した範囲を含む領域を前記出入口が露出した側面に対して外側に突出させた突出部を備えた前記燃料電池積層体の積層方向の一方の端面と対向する板であってその板の側面の前記突出部に前記積層方向に平行なマニホルド固定面が形成された第1の端板と、前記燃料電池積層体の前記第1の端板が対向する端面に対して反対側の端面と対向する第2の端板と、前記第1の端板および前記第2の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、前記マニホルド固定面に沿った前記積層方向への投影形状を持ち前記積層方向に平行で前記マニホルド固定面に固定された部分を備えて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切るマニホルド外壁と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、燃料電池において、アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体の積層方向の端面とそれぞれ対向する一対の端板と、前記一対の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、前記端板に固定されて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切り、前記マニホルド空間の反対側の表面に形成された凹の部分の丸みの曲率半径が凸の部分の丸みの曲率半径よりも大きいマニホルド外壁と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、燃料電池において、アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体の積層方向の端面とそれぞれ対向する一対の端板と、前記一対の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、前記積層方向を横切る向きに折れ曲がった部分とその折れ曲がった部分の前記積層方向に平行な部分の反対側から前記マニホルド空間に対して外側に向かって延びて前記端板に固定された固定部とを備えて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切り、前記固定部と前記折れ曲がった部分との境界の前記マニホルド空間に対して外側に凹の部分の丸みの曲率半径が前記積層方向に平行な部分から前記折れ曲がった部分の境界の前記マニホルド空間に対して外側に凸の部分の丸みの曲率半径よりも大きいマニホルド外壁と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、外部マニホルドを持つ燃料電池の製造性および機械的強度を高めることができる。
本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における燃料電池の一部を分解した斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態の斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態の上面図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における燃料電池積層体を分解した一部の斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における燃料電池の一部を抜き出した斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における第1の端板の斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における第2の端板の斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態の変形例におけるマニホルド外壁の斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態の変形例における燃料電池の上面図である。 本発明に係る燃料電池の第2の実施の形態における斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第2の実施の形態における燃料電池の一部を分解した状態を示す斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第3の実施の形態における斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第3の実施の形態における燃料電池の一部を分解した状態を示す斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第4の実施の形態における斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第4の実施の形態における燃料電池の一部を分解した斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第4の実施の形態におけるマニホルド外壁と端板との結合部分を拡大した断面図である。 本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態における斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態における燃料電池の一部を抜き出して分解した斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態における燃料入口外部マニホルドの斜視図である。 本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態における燃料入口部マニホルドの正面図である。 図20におけるXXI−XXI矢視断面図である。 本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態の変形例における燃料入口外部マニホルドの一部の断面図である。
本発明に係る燃料電池の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図4は、本発明に係る燃料電池の第1の実施の形態における燃料電池積層体を分解した一部の斜視図である。図5は、本実施の形態における燃料電池の一部を抜き出した斜視図である。図6は、本実施の形態における第1の端板の斜視図である。図7は、本実施の形態における第2の端板の斜視図である。
本実施の形態の燃料電池は、燃料電池積層体34を有している。燃料電池積層体34は、膜電極複合体(MEA)31と、片面溝付きセパレータ32と、両面溝付きセパレータ33とを積層したものである。膜電極複合体31は、長方形の固体高分子膜の両面に触媒層を形成し、さらにその両面にガス拡散層を形成したものである。触媒層は、白金あるいは白金化合物などで形成される。ガス拡散層は、多孔質カーボンペーパーなどで形成される。
膜電極複合体31は、膜電極複合体31とほぼ同じ大きさの片面溝付きセパレータ32と両面溝付きセパレータ33とで挟まれている。片面溝付きセパレータ32には、膜電極複合体31に接する面に酸化剤ガス流通路27が形成されている。両面溝付きセパレータ33には、膜電極複合体31に接する面に燃料ガス流通路25が形成されている。両面溝付きセパレータ33の燃料ガス流通路25が形成された面に対して反対側の面には、冷却水流通路26が形成されている。
燃料ガス流通路25、酸化剤ガス流通路27および冷却水流通路26は、いずれも外縁に位置する出入口から延びている。たとえば、燃料ガス流通路25は、向かい合う長辺の間に2回折り返して延びている。冷却水流通路26は、向かい合う長辺の間に2回折り返して延びている。燃料ガス流通路25の端部と冷却水流通路26の出入口とは、長辺の異なる位置に設けられている。また、酸化剤ガス流通路27は、向かい合う短辺の間に直線状に延びている。
燃料電池積層体34の積層方向の両端部には、集電板35が設けられている。集電板25の外側は絶縁板36で挟まれている。燃料電池積層体34は、集電板35および絶縁板36を介して、燃料電池積層体34の積層方向の両端面と対向する第1の端板37および第2の端板38で挟まれている。絶縁板36および端板37,38の中央部には、開口90が形成されている。燃料電池積層体34で発電された電力は、この開口90から取り出される。
端板37,38は、いずれも、燃料電池積層体34の積層方向への投影形状とほぼ同一の外形寸法の中央部分と、この中央部分の外周から燃料電池積層体34の積層方向に垂直な方向に燃料電池積層体34の側面に対して外側に突出した突出部41とを備えている。端板37,38の側面は、燃料電池積層体34の積層方向に平行に形成されている。
突出部41は、端板37,38の長辺にそれぞれ2つ、短辺にそれぞれ1つ形成されている。第1の端板37に形成された突出部41は、第2の端板38の対応する突出部41と燃料電池積層体34の積層方向への投影位置が同じ位置に形成されている。突出部41は、それぞれ燃料ガス流通路25、酸化剤ガス流通路27および冷却水流通路26の出入口が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置よりも広い範囲に設けられている。
第1の端板37に設けられた6つの突出部41には、燃料入口部71、燃料出口部72、空気入口部73、空気出口部74、冷却水入口部75および冷却水出口部76が形成されている。燃料入口部71、燃料出口部72、空気入口部73、空気出口部74、冷却水入口部75および冷却水出口部76は、いずれも板厚方向に貫通した穴である。
燃料入口部71は、燃料ガス流通路25の一方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。燃料出口部72は、燃料ガス流通路25の他方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。
空気入口部73は、酸化剤ガス流通路27の一方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。空気出口部74は、酸化剤ガス流通路27の他方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。
冷却水入口部75は、冷却水流通路26の一方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。冷却水出口部76は、冷却水流通路26の他方の端部が位置する領域の燃料電池積層体34の積層方向への投影位置に設けられた突出部41に形成されている。
また、端板37,38の長辺に設けられたそれぞれ4つの突出部41には、板厚方向に貫通した貫通穴78が形成されている。端板37,38の側面には、それぞれ16個の取付用ねじ穴77が設けられている。取付用ねじ穴77は、端板37,38の側面から板の内側に延びる貫通しないねじ穴である。
第1の端板37の突出部41に形成された4か所の貫通穴78と、これらに対応する位置に形成された第2の端板38に形成された貫通穴78とには、それぞれタイロッド39が貫通している。タイロッド39のそれぞれには、端板37,38の燃料電池積層体34に対して反対側の面に接するようにナット10がはめ込まれている。これらのナット10によって、第1の端板37および第2の端板38は、燃料電池積層体34の積層方向の外側から、互いに近接する方向に締め付けられている。つまり、タイロッド39およびナット10は、端板37,38に燃料電池積層体34を挟み込んで保持させる固定手段となっている。
端板37,38は、タイロッド39による締め付け力によって発生する応力に耐えうる機械的強度を持った金属材料を用いて形成することが望ましい。しかし、十分な機械的強度を持っていれば、エポキシ樹脂などの絶縁性で機械的強度も持つ樹脂材料で形成することもできる。端板37,38の材料が絶縁性を持つ場合は、絶縁板36を設ける必要はない。
図1は、本実施の形態における燃料電池の一部を分解した斜視図である。図2は、本実施の形態における燃料電池の斜視図である。図3は、本実施の形態における燃料電池の上面図である。
燃料電池30は、燃料電池積層体34の側面を覆うマニホルド外壁12,13を有している。マニホルド外壁12,13は、いずれも端板37,38の側面に固定されている。突出部41も含む端板37,38の側面は、燃料電池積層体34の積層方向に平行でマニホルド外壁12,13を固定するマニホルド固定面となっている。
マニホルド外壁12,13は、いずれも、マニホルド固定面である端板37,38の側面に沿った燃料電池積層体34の積層方向への投影形状を持ち、燃料電池34の積層方向に平行な部分を備えている。また、マニホルド外壁12,13の端板37,38の側面に沿っていない端部には、燃料電池積層体34の積層方向に平行で、隣り合うマニホルド外壁13,12の端部と向かい合う部分を有している。
これらのマニホルド外壁12,13は、端板37,38に形成された取付用ねじ穴77にねじ込まれたマニホルド固定ネジ16によって、シール材14,15とともに固定されている。また、マニホルド外壁12,13およびシール材14,15に形成された第2の端板38と結合するためのマニホルド固定ネジ16が貫通する穴部は、燃料電池積層体34の積層方向に長い長穴にしている。
燃料電池積層体34の長辺側に取り付けられたマニホルド外壁12と接するシール材14は、そのマニホルド外壁12の外周に沿った部分と、燃料ガス流通路25および冷却水流通路26のそれぞれの出入口が露出した領域を区切る部分とからなっている。燃料電池積層体34の短辺側に取り付けられたマニホルド外壁13と接するシール材15は、そのマニホルド外壁12の外周に沿った部分からなっている。
マニホルド外壁12,13は、端板37,38の燃料電池積層体34に近い方の面などとともに、燃料電池積層体34の側面に面したマニホルド空間を形成している。マニホルド空間は、燃料ガス流通路25、酸化剤ガス流通路27および冷却水流通路26の出入口が燃料電池積層体34の側面に露出した領域のそれぞれに対応して6か所に形成されている。
シール材14,15は、弾性を有するゴムで形成することができる。あるいは、硬化性の樹脂材料を塗布してシール材14,15としてもよい。また、弾性体と硬化性の樹脂を組み合わせてシール材14,15とすることもできる。
マニホルド外壁12,13は、樹脂材料のモールド成型によって製造することができる。あるいは、樹脂板または金属板を曲げ加工、または、プレス成型加工することで形成してもよい。金属板を用いてマニホルド外壁12,13を製造する場合には、金属板の成形の前あるいは後に、マニホルド空間に面する表面に樹脂材料を接合してもよい。
燃料電池積層体34、集電板35、絶縁板36、端板37,38の各部材の積層面間には、必要に応じてシール材または接着剤を配置して、積層面間でのシール性を保持する。タイロッド39が端板37,38を貫通する貫通穴78,88においても、マニホルド内のガスまたは冷却水が燃料電池外部に漏れ出さないように、適切にシールを施しておく。
次に、本実施の形態の燃料電池の動作を説明する。
外部から供給される燃料ガスは、端板37に形成された燃料入口部71から燃料電池30に導入される。燃料入口部71から導入された燃料ガスは、燃料電池積層体34と端板37の燃料入口部71が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁13との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った燃料ガスは、マニホルド空間に面した端部から燃料ガス流通路25に導入される。
酸化剤ガスは、端板37に形成された空気入口部73から燃料電池30に導入される。空気入口部73から導入された酸化剤ガスは、燃料電池積層体34と端板37の空気入口部73が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁12との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った酸化剤ガスは、マニホルド空間に面した端部から酸化剤ガス流通路27に導入される。
燃料電池積層体34の燃料ガス流通路25に導入された燃料ガス、および、酸化剤ガス流通路27に導入された空気中の酸素は、燃料電池積層体34での発電に用いられる。燃料ガス流通路25に導入された燃料ガスのうち発電反応に用いられなかったものは、燃料ガス流通路25の出口側の端部から排出される。酸化剤ガス流通路27に導入された空気のうち発電反応に用いられなかったものは、酸化剤ガス流通路27の出口側の端部から排出される。
燃料ガス流通路25の出口側の端部から排出された排ガスは、燃料電池積層体34と端板37の燃料出口部72が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁13との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った排ガスは、燃料出口部72から燃料電池30の外部に排出される。
酸化剤ガス流通路27の出口側の端部から排出された排ガスは、燃料電池積層体34と端板37の空気出口部74が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁12との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った排ガスは、空気出口部74から燃料電池30の外部に排出される。
冷却水は、端板37に形成された冷却水入口部75から燃料電池30に導入される。冷却水入口部75から導入された冷却水は、燃料電池積層体34と端板37の冷却水入口部75が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁12との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った冷却水は、マニホルド空間に面した端部から冷却水流通路26に導入される。
冷却水流通路26を流れる冷却水は、燃料電池積層体34での発電反応により生じた熱を除去して温められ、冷却水流通路26の出口側の端部から排出される。冷却水流通路26の出口側の端部から排出された冷却水は、燃料電池積層体34と端板37の冷却水流通路26が形成された突出部41ともう一方の端板38の突出部41とマニホルド外壁13との間に形成されたマニホルド空間に入る。このマニホルド空間に入った冷却水は、冷却水出口部76から燃料電池30の外部に排出される。
このような本実施の形態の燃料電池30では、燃料電池積層体34の積層方向に平行な端板37,38のマニホルド固定面に固定されたマニホルド外壁12,13は、燃料電池積層体34の積層方向に平行な板を有している。マニホルド外壁12,13の燃料電池積層体34の積層方向に平行な板の部分では、異なる3平面が交わる部分は存在しない。
さらに、本実施の形態では、端板37,38の側面の投影形状を同じにすることによって、マニホルド外壁12,13は、いずれも燃料電池積層体34の積層方向に平行な平面だけで構成されている。つまり、マニホルド外壁12,13には、異なる2平面が交わる部分はあるものの、異なる3平面が交わる部分は存在しない。このため、マニホルド外壁12,13は、容易に製造することができる。また、応力集中しにくいため、壊れにくく、その結果、薄くすることができる。
端板37,38は、燃料電池積層体34を両端から挟み込んでいるため、機械的強度を確保するために比較的厚く形成する必要がある。本実施の形態では、マニホルド空間は、燃料電池積層体34およびマニホルド外壁12,13だけでなく、端板37,38にも面している。そこで、燃料入口部71、燃料出口部72、空気入口部73、空気出口部74、冷却水入口部75、冷却水出口部76を端板37,38に形成している。このため、燃料入口部71、冷却水出口部76などの流体の出入口部を板厚が比較的厚い部分に形成することができる。その結果、マニホルド外壁12,13に形成する場合に比べて、マニホルド外壁12,13の一部または全部の板厚を厚くすることなく、流体の出入口部の機械的強度を高めることができる。
たとえば、本実施例では、流体の出入口部は端板37,38に形成された貫通穴であり、外周にOリングを備えた配管接続部品を挿入することで配管の接続が可能となる。また、端板37,38に形成された貫通部にネジ加工を行い、ねじ込み式の配管を接続したり、配管継ぎ手部を設置可能な短管部を別途設けてもよい。いずれの場合も、薄板状の外部マニホルド筐体上に各出入り口部を設置する場合よりも配管接続部周辺の機械的強度が確保され易い構造となる。
また、電極31および片面溝付きセパレータ32と両面溝付きセパレータ33の厚さは、製造時の厚さ方向の寸法誤差によって、設計寸法から多少変化する。その結果、製造された燃料電池積層体34の積層方向の長さが、設計寸法とはある程度異なる場合がある。また、製造後も発電による発熱などの影響で、燃料電池積層体34の積層方向の長さが変化する可能性がある。
しかし、本実施の形態の燃料電池30において、シール材14,15と燃料電池積層体34および端板37、38との全ての接触部は、燃料電池積層体34の外周の積層面と平行な面内にある。また、マニホルド外壁12,13およびシール材14,15に形成されたマニホルド固定ネジ16が貫通する穴部を、燃料電池積層体34の積層方向に長い長穴にしている。このため、燃料電池積層体34の積層方向の寸法変化を一定の範囲内での許容することができる。その結果、マニホルド外壁12,13と端板37,38との燃料電池積層体34の積層方向の位置関係が相対的に変化しても、マニホルド外壁12,13は端板37,38に固定することができる。
このように、本実施の形態の燃料電池では、マニホルド外壁12,13を箱型に成型する必要がない。また、マニホルド外壁12,13に流体の出入口部を形成する必要が無い。このため、マニホルド外壁12,13を平板から曲げ加工により成型したり、肉厚の薄い一括成型品にすることが可能である。また、流体の出入口部を端板37に設けることができるため、マニホルド外壁12,13に複雑な構造のガス出入口部を設ける必要がなく、容易に機械的強度を確保でき、製造費用が安価な燃料電池を提供することができる。
図8は、本実施の形態の変形例におけるマニホルド外壁の斜視図である。
マニホルド外壁12,13の厚さは一様であってもよいが、図8に示す変形例のように、燃料電池積層体34に向かうに、シール材14,15が嵌め込まれる溝24を形成しておいてもよい。このように、シール材14,15をマニホルド外壁12,13の溝24に嵌め込むことにより、シール性能が向上し、マニホルド空間からの燃料ガスなどの漏れ出しが抑制される。
図9は、本実施の形態の変形例における燃料電池の上面図である。
端板37,38に形成される突出部41は、図3などに示すように外側に向かって幅が小さくなっていくものでもよいが、図9に示すように、外側に向かって幅が広がるようなものであってもよい。この変形例のような突出部41が形成された端板37,38を備えた燃料電池30であっても、マニホルド外壁12,13に複雑な構造のガス出入口部を設ける必要がなく、容易に機械的強度を確保でき、製造費用が安価な燃料電池を提供することができる。
さらに、この変形例のように、外側に向かって幅が広がる突出部41を形成し、そのような突出部41に沿った形状のマニホルド外壁12,13を用いると、マニホルド外壁12,13の燃料電池積層体34の側面の法線方向への移動が制限される。このため、マニホルド外壁12,13が燃料電池30から外れる可能性が小さくなる。
また、ガスおよび冷却水の出入口部の端板上での位置や形状、タイロッド39の配置、形状についても、種々の変形が可能である。たとえば、一部のマニホルド空間には端板にガスまたは冷却水の出入口部を形成せず、そのマニホルドを経由して流体を他の溝に流す形式のマニホルドとすることもできる。この場合、そのマニホルド空間にはガスまたは冷却水の出入口部が形成されないため、出入口部の近傍での破損が生じず、マニホルド空間を囲む部材の強度がそれほど高くなくてもよいことになる。このようなマニホルド空間だけを箱型のマニホルドで形成してもよい。
[第2の実施の形態]
図10は、本発明に係る燃料電池の第2の実施の形態における斜視図である。図11は、本実施の形態における燃料電池の一部を分解した状態を示す斜視図である。
本実施の形態の燃料電池は、第1の実施の形態における端板37,38(図1参照)の代わりに、内側端板17,19および外側端板18,20を用いている。燃料電池積層体34の積層方向の両端は、一対の内側端板17,19で挟まれ、そのさらに外側が一対の外側端板18,20で挟まれている。また、第1の実施の形態における絶縁板36(図5参照)を省略している。
内側端板17,19は、第1の実施の形態における端板37,38(図6および図7参照)とほぼ同じ形状をしている。ただし、内側端板17,19には、タイロッド9が貫通する貫通穴78は形成されていない。
外側端板18,20は、外形がほぼ長方形の板であって、四隅に貫通孔が形成されている。これらの貫通孔には、それぞれタイロッド39が貫通している。タイロッド39のそれぞれには、外側端板18,20の燃料電池積層体34に対して反対側の面に接するようにナット10がはめ込まれている。これらのナット10によって、外側端板18,20は、燃料電池積層体34の積層方向の外側から、互いに近接する方向に締め付けられている。
燃料入口部71、燃料出口部72、空気入口部73、空気出口部74、冷却水入口部75および冷却水出口部76が形成された内側端板17に接する外側端板18には、燃料導入部61、燃料排出部62、空気導入部63、空気排出部64、冷却水導入部65および冷却水排出部66が形成されている。燃料導入部61、燃料排出部62、空気導入部63、空気排出部64、冷却水導入部65および冷却水排出部66は、それぞれ燃料入口部71、燃料出口部72、空気入口部73、空気出口部74、冷却水入口部75および冷却水出口部76に対応する位置に形成され、これらと連通する流路を形成している。
また、外側端板18,20には、内側端板17,19の中央部に設けられた集電のための開口90と対応する位置に開口91が形成されている。燃料電池積層体34で発電された電力は、これらの開口90,91から取り出される。
内側端板17,19は、耐蝕性と絶縁性を持つ樹脂材料で形成される。外側端板18,20およびタイロッド39は、金属材料で形成される。燃料電池積層体34、集電板35、内側端板17,19、外側端板18,19の各部材の積層面間には必要に応じてシール材または接着剤を配置し積層面間でのシール性が保持されている。
燃料電池積層体34と接する内側端板17,19を、絶縁性を持つ材料で形成することにより、絶縁板を別途設ける必要がなくなる。一方、燃料電池積層体4と内部端板17,19とマニホルド外壁12,13との間に形成されたマニホルド空間内のガスおよび冷却水は、外側端板18,20に接触しない。このため、強度を確保しやすい金属材料で外側端板18,20およびタイロッド39を形成しても、燃料電池の発電に使用するガスおよび燃料電池の冷却に使用する冷却水との接触によって、これらの金属材料が腐蝕することを防止できる。また、外側端板18,20に形成されたタイロッド39が貫通する貫通穴は、マニホルド空間に面していないため、これらの貫通穴にシール性を持たさせる必要がない。
このような本実施の形態により、製造が容易でガス出入口部の機械的強度が高い燃料電池用の外部マニホルドを提供することができる。また、燃料電池の発電に使用するガスおよび燃料電池の冷却に使用する冷却水による金属材料の腐蝕を防止することができるため、長期の運転による金属部品の腐食を抑制できる。その結果、金属部品の腐食に起因する燃料電池の性能低下を抑制し、信頼性の高い燃料電池が得られる。
また、内部端板17と外部端板18あるいは内部端板19と外部端板20を、絶縁性および強度を確保できれば、一体成型したものを用いてもよい。内側端板17と外部端板18あるいは内部端板19と外部端板20を金属材料で一体成型し、絶縁が必要な場所に絶縁性のライニングを設けて用いることもできる。
[第3の実施の形態]
図12は、本発明に係る燃料電池の第3の実施の形態における斜視図である。図13は、本実施の形態における燃料電池の一部を分解した状態を示す斜視図である。
本実施の形態の燃料電池は、第1の実施の形態に、マニホルド補強部品21,22を追加したものである。このマニホルド補強部品21,22は、マニホルド外壁12,13とマニホルド固定ネジ16との間に設けられる。マニホルド補強部品21,22は、マニホルド外壁12,13の変形を抑制し、シール材14,15の全面に十分な締付力を付加することが可能な機械的強度を持つ構造部品である。
このような本実施の形態により、製造が容易でガス出入口部の機械的強度が高い燃料電池用の外部マニホルドを提供することができる。また、マニホルド補強部品21,22によりシール材14,15の全面に十分な締付力が付加される。このため、マニホルド外壁12,13の変形により発生するガスおよび冷却水のシール材14,15のシール部からのリークが抑制される。よって、マニホルド外壁12,13として機械的強度が弱く比較的安価な材料を使用しても燃料電池の発電に使用するガスおよび燃料電池の冷却に使用する冷却水の燃料電池外部へのリークを抑制することができる。その結果、長期の運転によるガスおよび冷却水のリークに起因する燃料電池の性能低下を抑制した信頼性の高い燃料電池を、安価な製造費用で提供できる。
[第4の実施の形態]
図14は、本発明に係る燃料電池の第4の実施の形態における斜視図である。図15は、本実施の形態における燃料電池の一部を分解した斜視図である。
本実施の形態の燃料電池30は、第1の実施の形態とマニホルド外壁が異なっている。本実施の形態のマニホルド外壁51,52は、箱型に形成されている。これらのマニホルド外壁51,52は、燃料電池積層体34に側の面がない直方体から、さらに端板37,38に接する部分が端板37,38に沿った形状に切り欠かれた形状をしている。また、燃料電池積層体34の長辺側に面するマニホルド外壁51には、積層方向に延びる仕切り板54が設けられている。この仕切り板54により、冷却水のマニホルド空間と燃料ガスのマニホルド空間が仕切られている。
マニホルド外壁51,52の箱部分の燃料電池積層体34の積層方向の両端部から、その積層方向に耳53が延びている。これらの耳53は、端板37,38に形成された取付用ねじ穴77に対応して設けられていて、それぞれの耳53には穴が形成されている。これらのマニホルド外壁51,52は、樹脂のモールド成型により製造することができる。
マニホルド外壁51,52は、これらの耳53に形成された穴を通過して端板37,38にねじ込まれたマニホルド固定ネジ16で固定されている。第2の端板38と接する耳53の穴を積層方向に長い長穴にしておくことにより、燃料電池積層体34の積層方向の寸法変化を吸収することができる。
マニホルド外壁51,52と燃料電池積層体34および端板37,38などとの間には、シール材56,57が介在している。本実施の形態において、シール材56,57は、マニホルド外壁51,52の耳53を除いた部分および仕切り板59と接触するように設けられている。なお、シール材56,57には、第1の実施の形態におけるシール材14,15(図1参照)のようなマニホルド固定ネジ16が通過する穴は形成されていない。
図16は、本実施の形態におけるマニホルド外壁と端板との結合部分を拡大した断面図である。
マニホルド外壁51の箱の稜線の外側の凸になっている部分54は、完全な直角ではなく、丸みを持っている。また、マニホルド外壁51の耳53の根元の外側に凹となっている部分55は、完全な直角ではなく、丸み持っている。マニホルド外壁51の耳53の根元でマニホルド空間58の外側で凹となっている部分55の丸みの曲率半径Rは、箱の稜線の外側の凸になっている部分54の丸みの曲率半径Rに比べて大きい。燃料電池積層体34の短辺側の側面に面するマニホルド外壁52についても同様である。
マニホルド外壁51,52は、ポリプロピレンやポリカーボネート、PPSなどの熱可塑性樹脂やフェノール、エポキシなどの熱硬化性樹脂の材料で、射出成形や圧縮成形などにより成形される。
マニホルド外壁51,52の端板37,38への取付け部近傍の凹型の角部は、取付荷重がかかると角が開く方向に引張応力がかかり、角部で破損を生じやすい。しかし、本実施の形態では、この部分に十分大きな半径R2の丸みを持たせているため、強度が高い。
一方、凸型の角部の丸みの曲率半径R1を大きくすると内面の半径も大きくする必要があり、マニホルド空間58内の容積が減少してしまう。そこで、本実施の形態では、凸型の角部の丸みの曲率半径R1を、成形性の確保のために必要最低限の丸みとしている。これにより、マニホルド空間58の体積をなるべく大きくしたまま、マニホルド外壁51,52の強度を確保している。
このように、端板37に突出部41を設け、その突出部41に流体の出入口部を形成することにより、マニホルド外壁51,52に複雑な構造のガス出入口部を設ける必要がなくマニホルド外壁51,52を薄肉化することができる。樹脂のモールド成型では、板状でなくても、厚肉部が少なくなることで製造性、コストの面でメリットがある。このため、本実施の形態では、箱型のマニホルドを用いているが、十分な強度を確保しつつ、製造性が高く、製造費用も低減できる。
さらに、第2の実施の形態のように、内側端板と外側端板を用いて、マニホルド空間の外側にタイロッド39を配置すれば(図9参照)、流体の出入口部が形成されていない端板には突出部を設ける必要がなくなる。この場合、マニホルド外壁51,52の流体の出入口部が形成されていない端板に接する部分には、突出部に沿った切り欠きを形成する必要がない。
[第5の実施の形態]
図17は、本発明に係る燃料電池の第5の実施の形態における斜視図である。図18は、本実施の形態における燃料電池の一部を抜き出して分解した斜視図である。
本実施の形態の燃料電池30は、膜電極複合体31と、片面溝付きセパレータ32と、両面溝付きセパレータ33とを積層した燃料電池積層体を有している。燃料電池積層体の積層方向の両端部には、端板42が配置される。これらの端板42は、導電性内部プレートと絶縁性外部プレートで構成される。絶縁性外部プレートは、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂などの耐熱性樹脂材料で形成される。導電性内部プレートの電池反応部分に対応する内側には、凹状の窪みが設けられている。絶縁性外部プレートのコーナーには突起が設けられ、突起中心に形成された孔を通る締付スタッド92によって、締付スプリング93を介して締め付けられる。導電性内部プレートは、ステンレスなどの導電性材料からなる1枚の平板で、絶縁性外部プレートの窪みに配置される。窪みの中央には開口90が設けられ、燃料電池積層体の発電電流を外部に取り出す。
端板42の側面には、マニホルド固定ネジ16をねじ込む取付用ねじ穴77が複数個設けられている。酸化剤ガス流通路27の一方の端部および冷却水流通路26の一方の端部が位置する燃料電池積層体の側面と対向して酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド46が配置される。酸化剤ガス流通路27の他方の端部および冷却水流通路26の他方の端部が位置する燃料電池積層体の側面と対向して酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45が配置される。燃料ガス流通路25の一方の端部が位置する燃料電池積層体の側面と対向して燃料入口外部マニホルド46が配置される。燃料ガス流通路25の他方の端部が位置する燃料電池積層体の側面と対向して燃料出口外部マニホルド47が配置される。酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47は、取付用ねじ穴77にねじ込まれたマニホルド固定ネジ16によって端板42に固定されている。
酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47は、燃料電池積層体側が開口した箱型に形成されている。酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44および酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45の内部には、酸化剤ガス流通路27の端部および冷却水流通路26の端部が位置する領域を仕切る仕切り板が設けられている。
酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47によって、酸化剤ガス流通路27の端部、冷却水流通路26の端部および燃料ガス流通路25の端部がそれぞれ位置する燃料電池積層体の側面に、それぞれ独立したマニホルド空間が形成されている。
酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44には、酸化剤ガス流通路27の端部が面したマニホルド空間と連通する酸化剤入口86が設けられている。また、酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44には、冷却水流通路26の端部が面したマニホルド空間と連通する冷却水出口83が設けられている。酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45には、酸化剤ガス流通路27の端部が面したマニホルド空間と連通する酸化剤出口85が設けられている。また、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45には、冷却水流通路26の端部が面したマニホルド空間と連通する冷却水入口84が設けられている。
燃料入口外部マニホルド46には、燃料ガス流通路25の端部が面したマニホルド空間と連通する燃料入口82が設けられている。燃料出口外部マニホルド47には、燃料ガス流通路25の端部が面したマニホルド空間と連通する燃料出口81が設けられている。
外部から供給される燃料ガスは、燃料入口82から燃料電池30に導入される。燃料入口82から導入された燃料ガスは、マニホルド空間を経由して、マニホルド空間に面した端部から燃料ガス流通路25に導入される。
酸化剤ガスは、酸化剤入口86から燃料電池30に導入される。酸化剤入口86から導入された酸化剤ガスは、マニホルド空間を経由して、マニホルド空間に面した端部から酸化剤ガス流通路27に導入される。
燃料電池積層体の燃料ガス流通路25に導入された燃料ガス、および、酸化剤ガス流通路27に導入された空気中の酸素は、燃料電池積層体での発電に用いられる。燃料ガス流通路25に導入された燃料ガスのうち発電反応に用いられなかったものは、燃料ガス流通路25の出口側の端部から排出される。酸化剤ガス流通路27に導入された空気のうち発電反応に用いられなかったものは、酸化剤ガス流通路27の出口側の端部から排出される。
燃料ガス流通路25の出口側の端部から排出された排ガスは、マニホルド空間を経由して、燃料出口81から燃料電池30の外部に排出される。酸化剤ガス流通路27の出口側の端部から排出された排ガスは、マニホルド空間を経由して、酸化剤出口85から燃料電池30の外部に排出される。
冷却水は、冷却水入口84から燃料電池30に導入される。冷却水入口84から導入された冷却水は、マニホルド空間を経由して、マニホルド空間に面した端部から冷却水流通路26に導入される。冷却水流通路26を流れる冷却水は、燃料電池積層体での発電反応により生じた熱を除去して温められ、冷却水流通路26の出口側の端部から排出される。冷却水流通路26の出口側の端部から排出された冷却水は、マニホルド空間を経由して、冷却水出口83から燃料電池30の外部に排出される。
図19は、本実施の形態における燃料入口外部マニホルドの斜視図である。図20は、本実施の形態における燃料入口部マニホルドの正面図である。図21は、図20におけるXXI−XXI矢視断面図である。図19において、太線は燃料入口外部マニホルドの大まかな外形を示しており、細線は曲面が形成されている部分を示している。
燃料入口外部マニホルド46には、燃料電池積層体の積層方向の両端部のそれぞれ2か所にマニホルド固定ネジ貫通穴48が形成されている。マニホルド固定ネジ16がマニホルド固定ネジ貫通穴48を貫通して取付用ねじ穴77にねじ込まれることによって、燃料入口外部マニホルド46は端板42に固定される。燃料入口外部マニホルド46と端板42などとの間にシール材を介在させて、マニホルド空間58の密閉性を高めてもよい。
マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95は、マニホルド空間58を囲む壁94からマニホルド空間58の反対側に向かって設けられる。マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95は、マニホルド空間58を囲む壁94に比べて板厚が厚い。
マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とマニホルド空間58を囲む壁94との境界部分55は、マニホルド空間58の外側で凹となっている。燃料入口外部マニホルド46の箱の稜線部分54は、マニホルド空間58の外側で凸になっている。燃料入口外部マニホルド46の外面の角部は、成形性を高めるため、丸みを持っている。
マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とマニホルド空間58を囲む壁94との境界部分55の丸みの曲率半径R2は、燃料入口外部マニホルド46の箱の稜線部分54の丸みの曲率半径R1に比べて大きい。燃料出口外部マニホルド47は、燃料入口外部マニホルド46と同じ形状をしている。また、酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44および酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45も、マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とマニホルド空間58を囲む壁94との境界部分55および箱の稜線部分54の丸みの曲率半径の関係は、燃料入口外部マニホルド46と同様である。酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47は、ポリプロピレンやポリカーボネート、PPSなどの熱可塑性樹脂やフェノール、エポキシなどの熱硬化性樹脂の材料で、射出成形や圧縮成形などにより成形される。
酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47の端板42への取付け部近傍の凹型の角部は、取付荷重がかかると角が開く方向に引張応力がかかる。このため、この角部で破損を生じやすい。しかし、本実施の形態では、この部分に十分大きな半径R2の丸みを持たせているため、強度が高い。
一方、マニホルド空間58の外側で凸の角部の丸みの曲率半径R1を大きくすると内面の半径も大きくする必要があり、マニホルド空間58内の容積が減少してしまう。そこで、本実施の形態では、凸型の角部の丸みの曲率半径R1を、成形性の確保のために必要最低限の丸みとしている。これにより、マニホルド空間58の体積をなるべく大きくしたまま、酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45、燃料入口外部マニホルド46および燃料出口外部マニホルド47の強度を確保している。
このように、本実施の形態では、本実施の形態では、箱型のマニホルドを用いているが、十分な強度を確保しつつ、製造性が高く、製造費用も低減できる。
図22は、本実施の形態の変形例における燃料入口外部マニホルドの一部の断面図である。
この変形例において、燃料入口外部マニホルド46には、マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95から端板42側に突出した足部96が設けられている。マニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とこの足部96との境界部分97は、マニホルド空間58の外側で凹となっている。この凹となった境界部分97は、成形性を高めるため、丸みを持っている。取付荷重によってこの境界部分97に発生する応力は圧縮方向であるため、この境界部分では、引張応力が発生するマニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とマニホルド空間58を囲む壁94との境界部分55に比べて破損しにくい。
そこで、この変形例では、この境界部分97の丸みの曲率半径R3をマニホルド固定ネジ貫通穴48が形成された部分95とマニホルド空間58を囲む壁94との境界部分55の丸みの曲率半径R2よりも小さく、成形性に必要最小限の半径とする。これにより、燃料入口外部マニホルド46の材料の重量を少なくすることができる。また、酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド44、酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド45および燃料出口外部マニホルド47に足部を設けた場合も、その境界部分の丸みの曲率半径を小さくすることによって、これらのマニホルドの材料重量を少なくすることができる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれらに限定されない。また、各実施の形態の特徴を組み合わせて実施することもできる。
10…ナット、12…マニホルド外壁、13…マニホルド外壁、14…シール材、15…シール材、16…マニホルド固定ネジ、17,19…内側端板、18,20…外側端板、21,22…マニホルド補強部品、24…溝、25…燃料ガス流通路、26…冷却水流通路、27…酸化剤ガス流通路、30…燃料電池、31…膜電極複合体、32…片面溝付きセパレータ、33…両面溝付きセパレータ、34…燃料電池積層体、35…集電板、36…絶縁板、37…端板、38…端板、39…タイロッド、41…突出部、42…端板、44…酸化剤入口・冷却水出口外部マニホルド、45…酸化剤出口・冷却水入口外部マニホルド、46…燃料入口外部マニホルド、47…燃料出口外部マニホルド、48…マニホルド固定ネジ貫通穴、51…マニホルド外壁、52…マニホルド外壁、53…耳、56,57…シール材、58…マニホルド空間、59…仕切り板、61…燃料導入部、62…燃料排出部、63…空気導入部、64…空気排出部、65…冷却水導入部、66…冷却水排出部、71…燃料入口部、72…燃料出口部、73…空気入口部、74…空気出口部、75…冷却水入口部、76…冷却水出口部、77…取付用ねじ穴、78…貫通穴、81…燃料出口、82…燃料入口、83…冷却水出口、84…冷却水入口、85…酸化剤出口、86…酸化剤入口、90…開口、91…開口、92…締付スタッド、93…締付スプリング、94…壁、96…足部

Claims (14)

  1. アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、
    前記出入口を前記積層方向へ投影した範囲を含む領域を前記出入口が露出した側面に対して外側に突出させた突出部を備えた前記燃料電池積層体の積層方向の一方の端面と対向する板であってその板の側面の前記突出部に前記積層方向に平行なマニホルド固定面が形成された第1の端板と、
    前記燃料電池積層体の前記第1の端板が対向する端面に対して反対側の端面と対向する第2の端板と、
    前記第1の端板および前記第2の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、
    前記マニホルド固定面に沿った前記積層方向への投影形状を持ち前記積層方向に平行で前記マニホルド固定面に固定された部分を備えて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切るマニホルド外壁と、
    を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記第2の端板は前記積層方向への投影形状が前記第1の端板のマニホルド固定面と同一の面を持ち、
    前記マニホルド外壁は前記積層方向に平行な面のみからなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記マニホルド外壁は、曲げ加工およびプレス成型加工のいずれかによって製造されたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記突出部には板厚方向に貫通して流体を流通させる穴が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記固定手段は前記マニホルド空間の外部で前記第1の端板および前記第2の端板を貫通して延びるタイロッドを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記第1の端板および前記第2の端板の少なくとも一方は、前記燃料電池積層体と接する絶縁性の内側端板と前記燃料電池積層体と接する面の反対側の面で前記内側端板に接する外側端板とを含み、前記タイロッドは前記外側端板を貫通し、前記内側端板に接する面の反対側の面で前記外側端板に接して前記タイロッドにはめ込まれたナットを有することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 前記マニホルド外壁は前記積層方向に平行な部分から前記積層方向を横切る向きに折れ曲がった部分とその折れ曲がった部分の前記積層方向に平行な部分の反対側から前記マニホルド空間に対して外側に向かって延びて前記第2の端板に固定された固定部とを備え、前記固定部と前記折れ曲がった部分との境界の前記マニホルド空間に対して外側に凹の部分の丸みの曲率半径は前記積層方向に平行な部分から前記折れ曲がった部分の境界の前記マニホルド空間に対して外側に凸の部分の丸みの曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  8. 前記マニホルド外壁と前記燃料電池積層体との間に介在するシール材を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載の燃料電池。
  9. 前記マニホルド外壁の内側には前記シール材が嵌め込まれる溝が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池。
  10. 前記突出部は、外側に向かって広がっていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池。
  11. アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、
    前記燃料電池積層体の積層方向の端面とそれぞれ対向する一対の端板と、
    前記一対の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、
    前記端板に固定されて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切り、前記マニホルド空間の反対側の表面に形成された凹の部分の丸みの曲率半径が凸の部分の丸みの曲率半径よりも大きいマニホルド外壁と、
    を有することを特徴とする燃料電池。
  12. 前記端板は、前記出入口を前記積層方向へ投影した範囲を含む領域を前記出入口が露出した側面に対して外側に突出させた突出部を備えた前記燃料電池積層体の積層方向の一方の端面と対向する板であってその板の側面の前記突出部に前記積層方向に平行なマニホルド固定面が形成された第1の端板と、前記燃料電池積層体の前記第1の端板が対向する端面に対して反対側の端面と対向する第2の端板と、を備え、
    前記突出部には板厚方向に貫通して流体を流通させる穴が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池。
  13. アノード電極およびカソード電極で電解質膜を挟み込んだ膜電極複合体と外縁に位置する出入口から延びる流路が形成されたセパレータとを前記出入口が側面に露出するように積層した燃料電池積層体と、
    前記燃料電池積層体の積層方向の端面とそれぞれ対向する一対の端板と、
    前記一対の端板に前記燃料電池積層体を挟みこんで保持させる固定手段と、
    前記積層方向を横切る向きに折れ曲がった部分とその折れ曲がった部分の前記積層方向に平行な部分の反対側から前記マニホルド空間に対して外側に向かって延びて前記端板に固定された固定部とを備えて前記出入口に面したマニホルド空間を外部と仕切り、前記固定部と前記折れ曲がった部分との境界の前記マニホルド空間に対して外側に凹の部分の丸みの曲率半径が前記積層方向に平行な部分から前記折れ曲がった部分の境界の前記マニホルド空間に対して外側に凸の部分の丸みの曲率半径よりも大きいマニホルド外壁と、
    を有することを特徴とする燃料電池。
  14. 前記マニホルド外壁は前記固定部から前記端板に向かって突出した足部を備え、前記足部と前記固定部の境界部分の前記マニホルド空間に対して外側に凹の部分の丸みの曲率半径が前記固定部と前記折れ曲がった部分との境界の前記マニホルド空間に対して外側に凹の部分の丸みの曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項13に記載の燃料電池。
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