JP2011170585A - ポインティングデバイス及び情報処理システム - Google Patents
ポインティングデバイス及び情報処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011170585A JP2011170585A JP2010033316A JP2010033316A JP2011170585A JP 2011170585 A JP2011170585 A JP 2011170585A JP 2010033316 A JP2010033316 A JP 2010033316A JP 2010033316 A JP2010033316 A JP 2010033316A JP 2011170585 A JP2011170585 A JP 2011170585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- click operation
- pointing device
- unit
- hand
- control signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
【課題】より操作性の優れたポインティングデバイス、及び、それを備える情報処理システムを提供する。
【解決手段】センサと、クリック操作部2a,2bと、クリック操作起動部2cと、送信部とを備えるポインティングデバイス10を提供し、各部の機能を次のようにする。センサは、一方の手の動きを検出して、その検出信号をカーソル移動の制御信号として出力する。クリック操作部2a,2bは、クリック操作時に一方の手の隣り合う2本の指の相対的な動きに応じて所定のクリック操作の制御信号を生成して出力する。クリック操作起動部2cは、クリック操作の有効及び無効を切替える。そして、送信部は、カーソル移動の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を外部に送信する。
【選択図】図1
【解決手段】センサと、クリック操作部2a,2bと、クリック操作起動部2cと、送信部とを備えるポインティングデバイス10を提供し、各部の機能を次のようにする。センサは、一方の手の動きを検出して、その検出信号をカーソル移動の制御信号として出力する。クリック操作部2a,2bは、クリック操作時に一方の手の隣り合う2本の指の相対的な動きに応じて所定のクリック操作の制御信号を生成して出力する。クリック操作起動部2cは、クリック操作の有効及び無効を切替える。そして、送信部は、カーソル移動の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を外部に送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポインティングデバイス及びそれを備える情報処理システムに関し、より詳細には、ユーザに装着して用いるポインティングデバイス及びそれを備える情報処理システムに関する。
従来、例えばパーソナルコンピュータ等の表示機能を備える情報処理装置において、その用途及び機能の多様化に伴い、様々なポインティングデバイスが提案されている。例えば、ユーザの手等に装着して用いる種々のポインティングデバイスが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、ユーザの人差し指に装着して用いる指輪型のポインティングデバイスが提案されている。特許文献1のポインティングデバイスでは、リングの親指側の外周に設けられたポインティング部を親指でなぞることによりカーソル(ポインタ)を移動させる(以下、この操作をカーソル操作という)。また、特許文献1のポインティングデバイスでは、リングの親指側の外周、及び、リングの内周に設けられた2つのクリックボタンを用いて所定のクリック操作を行う。なお、この指輪型のポインティングデバイスでは、前者のクリックボタンを親指で操作し、後者のクリックボタンを、リングを握る力により操作する。
また、特許文献2には、ユーザの手に嵌めて使用する手袋型のポインティングデバイスが提案されている。このポインティングデバイスでは、手袋の手首部にベントセンサを設け、ユーザの手首の曲げ量に応じて生成される信号に基づいてカーソル操作を行う。また、特許文献2のポインティングデバイスでは、手袋の人差し指部及び中指部にセンサを設け、ユーザの人差し指及び中指の上下の曲げ量に対応する信号をセンサで検出してクリック操作を行う。なお、特許文献2の手袋型のポインティングデバイスでは、ユーザの人差し指の曲げ操作が従来のマウスにおける左クリックの操作に対応し、中指の曲げ操作が右クリックの操作に対応する。
上述のように、従来、様々な装着型のポインティングデバイスが提案されているが、例えば、次のような様々な問題がある。
特許文献1で提案されている指輪型のポインティングデバイスでは、そのクリック操作感が従来広く普及したマウスのそれと異なるので、クリック操作の習熟が必要になる。また、特許文献1で提案されている指輪型のポインティングデバイスでは、複数の操作部が狭い領域に配置されているので、他の指に比べて動かし難い親指を用いてこれらの操作部を使い分けて操作することが難しい。さらに、特許文献1で提案されている指輪型のポインティングデバイスでは、ポインティング部の面の面方向が装着した指の延在方向と直交している。それゆえ、この構成では、表示画面上のポインタの動きと、ポインティング部における指の操作(移動方向)との対応付けに習熟が必要になる。
一方、特許文献2で提案されているような手袋型のポインティングデバイスでは、ポインティングデバイス(手袋)を装着した状態で、例えばキーボード等を用いたタイピング操作が難しくなり、誤操作が発生し易くなる。さらに、特許文献2で提案されている手袋型のポインティングデバイスでは、ポインティングデバイスに設けられた停止ボタンを装着されていない他方の手で押して、ポインティングデバイス操作を無効する必要がある。それゆえ、特許文献2で提案されている手袋型のポインティングデバイスでは、ポインティングデバイス操作を無効する度に、他方の手で停止ボタンを押す必要があるので、操作がより面倒になる。
上述のように、従来、種々の装着型のポインティングデバイスが提案されているが、その操作性の点において十分に満足できるものは提案されていない。
本発明は、上記状況を鑑みなされたものであり、本発明の目的は、より操作性の優れたポインティングデバイス、及び、それを備える情報処理システムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のポインティングデバイスは、センサと、クリック操作起動部と、クリック操作部と、送信部とを備える構成とし、各部の構成及び機能は次の通りである。センサは、ユーザの一方の手の動きを検出して、その検出信号をカーソル移動の制御信号として出力する。クリック操作起動部は、一方の手に装着され、一方の手でクリック操作の有効及び無効の切替えが可能である。クリック操作部は、一方の手に装着され、クリック操作時に一方の手の隣り合う2本の指の相対的な動きに応じて所定のクリック操作の制御信号を生成して出力する。そして、送信部は、一方の手に装着され、カーソル移動の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を外部に送信する。
また、本発明の情報処理システムは、上記本発明のポインティングデバイスと、情報処理装置とを備える構成する。また、情報処理装置は、表示部と、受信部と、制御部とを備える構成とし、各部の機能は次の通りである。表示部は、ポインティングデバイスにより制御可能なカーソルを表示する。受信部は、送信部から送信されるカーソル移動の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を受信する。そして、制御部は、該受信部で受信した信号に基づいて、所定のカーソル移動及び/またはクリック操作の制御を行う。
なお、本明細書でいうポインティングデバイスの各部が装着される「手」には、手指だけでなく、例えば手首等の腕の一部も含まれる。また、本明細書でいう「手に装着される」とは、手に直接に装着される場合だけでなく、例えば装着部材等を介して手に間接的に装着される場合も含む意味である。
本発明では、ユーザの一方の手に装着されたクリック操作部から出力される隣り合う2本の指の相対的な動きに対応した信号に基づいてクリック操作を行う。それゆえ、本発明の装着型のポインティングデバイスでは、従来のマウスの操作と同じ感覚で且つ片手でクリック操作を行うことができる。
また、本発明では、ユーザの一方の手に装着されたクリック操作起動部によりクリック操作の有効/無効の切替え制御を片手で行うことができる。すなわち、本発明では、片手でクリック操作を容易に無効状態にすることができ、クリック操作と例えばタイピング操作等の他の操作との切替え動作を容易に行うことができる。
上述のように、本発明の装着型のポインティングデバイスでは、従来のマウスの操作と同じ感覚でクリック操作ができるだけでなく、クリック操作と例えばタイピング操作等の他の操作との切替え動作も片手で容易に行うことができる。それゆえ、本発明によれば、装着型のポインティングデバイスの操作性をより一層向上させることができる。
以下に、本発明の一実施形態に係るポインティングデバイス及びそれを備える情報処理システムの一構成例を、図面を参照しながら下記の順で説明する。ただし、本発明の構成はこれに限定されない。
1.ポインティングデバイスの構成
2.情報処理システムの構成
3.ポインティングデバイスの操作
4.変形例
1.ポインティングデバイスの構成
2.情報処理システムの構成
3.ポインティングデバイスの操作
4.変形例
<1.ポインティングデバイスの構成>
[ポインティングデバイスの全体構成]
図1に、本発明の一実施形態に係る装着型のポインティングデバイスの概略構成を示す。なお、図1は、本実施形態のポインティングデバイス10をユーザの右手に装着した際の様子を示す図である。
[ポインティングデバイスの全体構成]
図1に、本発明の一実施形態に係る装着型のポインティングデバイスの概略構成を示す。なお、図1は、本実施形態のポインティングデバイス10をユーザの右手に装着した際の様子を示す図である。
ポインティングデバイス10は、本体部1と、操作部2と、両者を繋ぐ配線コード3とを備える。
本体部1には、装着ベルト1aが設けられており、装着ベルト1aをユーザの手首付近の巻き付けることにより、本体部1をユーザの手に装着する。この際、本体部1に設けられたボタンの操作性(押しやすさ)を考慮して、図1に示すように、本体部1が手の甲側に配置されるように装着することが好ましい。なお、本体部1の装着位置は、図1に示す例に限定されず、本体部1の例えば寸法及び構成等に応じて適宜変更することができる。
また、操作部2は、後述するように、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2b(クリック操作部)を備え、本実施形態では、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを、それぞれユーザの右手の中指及び人差し指に装着する。なお、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを装着する指は、図1に示す例に限定されず、隣り合う2本の指であれば、任意の指に第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを装着することができる。例えば、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bをそれぞれ薬指及び中指に装着してもよい。
ただし、ポインティングデバイス10の操作感を従来のマウスにおける操作感により一層近づけるために、図1に示すように、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bをそれぞれ、ユーザの右手の中指及び人差し指に装着することが好ましい。
また、図1に示す例では、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bのそれぞれを、対応する指の付け根から第2関節の間に装着する。なお、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bの装着位置は、図1に示す例に限定されず、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bの例えば寸法及び構成等に応じて適宜変更することができる。例えば、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bをそれぞれ、ユーザの中指及び人差し指の第1及び第2関節間に装着してもよい。
ただし、後述するように、本実施形態では、ポインティングデバイス10を装着した状態でタイピング操作も行う。それゆえ、タイピング操作時の操作性を考慮すると、本実施形態のように、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bをそれぞれ、ユーザの中指及び人差し指の付け根から第2関節の間に装着することが好ましい。
[本体部の構成]
次に、本体部1の構成を、図2を参照しながらより詳細に説明する。なお、図2は、本体部1の概略構成透視図である。ただし、図2では、説明を簡略化するため、本体部1をユーザに装着するための装着ベルト1aは省略する。
次に、本体部1の構成を、図2を参照しながらより詳細に説明する。なお、図2は、本体部1の概略構成透視図である。ただし、図2では、説明を簡略化するため、本体部1をユーザに装着するための装着ベルト1aは省略する。
本体部1は、回路基板11と、該回路基板11上に実装された例えば通信モジュール12、ジャイロセンサ13、バッテリ14及び複数のボタン15等の種々の回路素子とを備える。さらに、本体部1は、回路基板11及びそれに実装された各種回路素子を内部に収納するための上筐体16及び下筐体17を備える。
回路基板11には、例えば通信モジュール12(送信部)、ジャイロセンサ13(センサ)、バッテリ14及び複数のボタン15等の各種回路素子が所定の機能を果たすように、各回路素子間を接続するための配線パターンが形成される。また、回路基板11は、配線コード3を介して、操作部2に接続される。
通信モジュール12は、外部の例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置と無線通信可能なモジュールであり、例えばBluetooth(登録商標)方式の通信モジュールを用いることができる。通信モジュール12は、ジャイロセンサ13で検出した手の移動情報、及び、操作部2での各種操作に対応する操作情報を、外部の情報処理装置に送信する。これにより、外部の情報処理装置及びポインティングデバイス10間をつなぐ配線ケーブルが不要となるので、ポインティングデバイス10を装着した手を自由に動かすことができ、操作性をより向上させることができる。
ジャイロセンサ13は、ユーザの手の動きを検出し、その移動量に対応する信号を出力する。外部の情報処理装置では、ジャイロセンサ13で検出された信号に基づいて、表示部に表示されるカーソル(ポインタ)の移動制御が行われる。
バッテリ14は、ポインティングデバイス10の駆動電源である。また、複数のボタン15は、ポインティングデバイス10を用いて、例えばカーソル操作、クリック操作等の各種操作を行う際に、適宜必要となる所定の処理を実行するためのボタンである。例えば、ジャイロセンサ13をON/OFF操作するためのボタン等が設けられる。また、外部の情報処理装置で頻繁に用いるアプリケーションの起動ボタンを設けてもよい。この場合には、外部の情報処理装置で利用頻度の高いアプリケーションを迅速に起動することができる。なお、図2に示す例では、ボタン15を3つ設ける例を示すが、本発明はこれに限定されず、ボタン15の数は、例えば用途、必要とする処理の種類等に応じて適宜変更できる。
上筐体16及び下筐体17は、ともに、開口部が略矩形状である有底の箱状部材であり、その短辺部が円弧凸状の形状を有する。なお、上筐体16及び下筐体17は、例えばプラスチック等の材料で形成される。本実施形態では、上筐体16及び下筐体17の開口部同士を接合することにより、回路基板11及びそれに実装された種々の回路素子を筐体内部に収納する。
なお、上筐体16の上面部(開口部と対向する部分)には、複数のボタン15を外部に露出させるための開口部が形成される。また、下筐体17の側面部には配線コード3の引き出し口となる開口部が形成され、下筐体17の長辺側の両側面部には、装着ベルト1a(図2では不図示)を取り付けるための留め具18がそれぞれ設けられる。
[操作部の構成]
次に、操作部2の構成を、図3を参照しながらより詳細に説明する。なお、図3は、操作部2の概略透視図である。
次に、操作部2の構成を、図3を参照しながらより詳細に説明する。なお、図3は、操作部2の概略透視図である。
操作部2は、所定の指(図1の例では右手中指)に装着される第1クリック操作部2aと、該所定の指の隣に位置する指(図1の例では右手人差し指)に装着される第2クリック操作部2bとを備える。さらに、操作部2は、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを着脱(接続)するための接続部2c(クリック操作起動部)を備える。なお、本実施形態では、操作部2を2つの指輪型のクリック操作部で構成する例を説明するが、本発明はこれに限定されず、例えば操作部2で行う操作の種類、数等に応じて、3つ以上の指輪型のクリック操作部を用いて操作部2を構成してもよい。
第1クリック操作部2aは、主に、第1クリック操作部2aをユーザの指に装着するためのリング状の第1ベルト21で構成される。第1ベルト21は、例えば布、ビニール、ゴム等の材料で形成することができる。なお、第1クリック操作部2aは、第1ベルト21を対応する指(図1の例では中指)に巻き付けることにより装着される。また、第1クリック操作部2aは、第1ベルト21の長さを調整するための調整機能を備えていてもよい。
第2クリック操作部2bは、スイッチ部23と、第2クリック操作部2bをユーザの指に装着するための第2ベルト24とを備える。なお、第2クリック操作部2bは、第2ベルト24を対応する指(図1の例では人差し指)に巻き付けることにより装着される。
スイッチ部23は、ポインティングデバイス10の各種操作を起動または切替えるための種々のスイッチを内部に有する。なお、スイッチ部23の内部構成は、後で図面を参照しながら詳述する。
また、スイッチ部23は、略L字状に折れ曲がって延在した部材であり、その延在方向の両端付近に、第2ベルト24の両端がそれぞれ取り付けられる。このように第2ベルト24を取り付けることにより、スイッチ部23と第2ベルト24との間に指の挿入口が画成される。なお、第2ベルト24は、例えば布、ビニール、ゴム等で形成することができる。また、第2クリック操作部2bは、第2ベルト24の長さを調整するための調整機能を備えていてもよい。
接続部2cは、第1ベルト21の外周側の面に取り付けられた第1接続部22(第1クリック操作起動部)と、スイッチ部23に設けられた後述のスライドプレート202に取り付けられた第2接続部25(第2クリック操作起動部)とで構成される。接続部2cは、クリック操作の有効及び無効を切替えるための手段である。本実施形態では、第1接続部22及び第2接続部25間が接続されている場合にクリック操作が有効状態になり、第1接続部22及び第2接続部25間が接続されていない場合にはクリック操作が無効状態になる。
第1接続部22は、第2接続部25と着脱可能な接続手段で構成される。第1接続部22は、第2接続部25と着脱可能な接続手段であれば、任意の接続手段で構成することができる。例えば、第1接続部22を面ファスナーで構成することができる。また、第1接続部22は、例えば、磁力を用いた接続手段で構成してもよいし、第1接続部22及び第2接続部25が互いに機械的に嵌合することに接続される構造にしてもよい。
第2接続部25は、第1接続部22と着脱可能な接続手段で構成される。なお、第2接続部25の構成は、第1接続部22の構成に応じて適宜変更できる。例えば、第1接続部22を表面がフック面の面ファスナーで構成した場合には、第2接続部25は、表面がループ面の面ファスナーで構成する。
[スイッチ部の構成]
第2クリック操作部2bのスイッチ部23の構成を、図4を参照しながらより詳細に説明する。なお、図4は、スイッチ部23の概略構成透視図である。
第2クリック操作部2bのスイッチ部23の構成を、図4を参照しながらより詳細に説明する。なお、図4は、スイッチ部23の概略構成透視図である。
スイッチ部23は、スライドピン201と、スライドプレート202と、第1〜第3スイッチ203〜205と、ジャイロ駆動ボタン206と、これらの構成素子を収納するための第1筐体207及び第2筐体208とを備える。
スライドピン201は、第1筐体207に対して、その長手方向(延在方向)にスライド可能な構造を有する。具体的には、第2筐体208上にその長手方向に沿ってスライド溝(不図示)が形成されており、そのスライド溝上にスライドピン201が取り付けられている。すなわち、本実施形態では、スライドピン201は、スライド溝上を移動することにより、第1筐体207の延在方向(図4中の太矢印で示す方向)に沿ってスライドする。
また、本実施形態では、クリック操作を行わない時の誤動作を防止するために、スライドピン201の重さが十分に軽くなるように、スライドピン201を設計する。後述するように、本実施形態では、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを接続部2cを介して接続した状態でユーザの指操作によりスライドピン201を第1スイッチ203または第2スイッチ204に押圧して所定のクリック操作を行う。しかしながら、クリック操作を行わない時には、スライドピン201は、例えば重力や手の動き等によりスライド溝上を移動し、第1スイッチ203または第2スイッチ204に接触する。本実施形態では、このような状況において、誤って第1スイッチ203または第2スイッチ204がON状態にならないようにするために、スライドピン201の重さを十分に軽くする。
なお、スライド溝の形状は、直線状としてもよいが、クリック操作時の指動作をより円滑にするために、スイッチ部23の指先側(図4の例では配線コード3の引き出し側とは反対側)に向かって凸となる円弧状とする。スライド溝の形状を円弧状とするに至った経緯は、次の通りである。本発明者がスライド溝の形状を直線状にしてポインティングデバイス10を構成したところ、クリック操作時の指動作が多少円滑でなくなる場合が生じることが分かった。そこで、本発明者は、スライド溝の形状について種々検討したところ、上述のようにスライド溝の形状を指先側に向かって凸となる円弧状とすることにより、クリック操作時の指動作がより円滑になることが分かった。これは、クリック操作時における第1クリック操作部2aまたは第2クリック操作部2bの軌跡が指の付け根に対して円弧に近いためである。
スライドプレート202は、スライドピン201に取り付けられる。それゆえ、本実施形態では、スライドプレート202を、第1筐体207に対して、その長手方向に沿ってスライド(移動)させることができる。また、スライドプレート202の上面に、上述した第2接続部25が取り付けられる。なお、図4に示す例では、スライドプレート202の上面が矩形状で略平坦である例を示すが、本発明はこれに限定されず、スライドプレート202の上面形状は、例えば第2接続部25の構成等に応じて適宜変更できる。
第1スイッチ203及び第2スイッチ204(クリック信号生成部)は、ポインティングデバイス10によるクリック操作を制御するためのスイッチである。本実施形態では、第1スイッチ203及び第2スイッチ204として、押圧によりON状態となる押圧タイプのスイッチを用いる。なお、この2つのスイッチのうち、一方が従来のマウスにおける左クリックと同等の操作(以下、左クリック操作という)のスイッチに対応し、他方が従来のマウスにおける右クリックと同じ操作(以下、右クリック操作という)のスイッチに対応する。本実施形態のポインティングデバイス10の装着例(図1)では、後述するように、第1スイッチ203のON/OFF操作が左クリック操作に対応し、第2スイッチ204のON/OFF操作が右クリック操作に対応する。
また、第1スイッチ203及び第2スイッチ204は、スライドピン201を挟んで略対向する位置に配置され、且つ、スライド溝の両端付近に配置される。各スイッチをこのように配置すると、スライドピン201(スライドプレート202)を第1スイッチ203側にスライドさせることにより、第1スイッチ203がスライドピン201により押圧されON状態となり、左クリック操作が行われる。逆に、スライドピン201を第2スイッチ204側にスライドさせると、第2スイッチ204がスライドピン201により押圧されON状態となり、右クリック操作が行われる。
第3スイッチ205は、本体部1のジャイロセンサ13をON/OFF操作するためのスイッチである。すなわち、第3スイッチ205は、ポインティングデバイス10のカーソル操作をON/OFFするためのスイッチである。なお、本実施形態では、第3スイッチ205として、押圧によりON状態となる押圧タイプのスイッチを用いる。
また、第3スイッチ205上には、ジャイロ駆動ボタン206が取り付けられ、このジャイロ駆動ボタン206を例えば指等を押圧することにより、第3スイッチ205がON状態となる。なお、ユーザの操作ストレスを抑制するために、ジャイロ駆動ボタン206のボタン高さは、ある程度高く設定することが好ましい。また、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bがそれぞれ右手の中指及び人差し指に装着される場合には、ジャイロ駆動ボタン206は、右手親指で押すことのできる位置に設けることが好ましい。
なお、第1〜第3スイッチ203〜205は、配線コード3を介して、本体部1の回路基板11に接続されており、第1〜第3スイッチ203〜205から出力される操作信号(制御信号)は、配線コード3を介して本体部1に出力される。
第1筐体207は、略L字状に折れ曲がった有底の箱状部材であり、例えばプラスチック等の材料で形成される。また、第1筐体207の底部(図4では凸側の上面部)には、スライドピン201の移動領域に対応する部分に開口部が設けられ、その開口部から外部に突き出たスライドピン201の先端部にスライドプレート202が取り付けられる。さらに、第1筐体207の底部には、ジャイロ駆動ボタン206の配置位置に対応する領域に開口部が設けられ、ジャイロ駆動ボタン206がその開口部から外部に突き出た状態となる。また、第1筐体207の側壁部には、配線コード3を引き出し口となる開口部が形成される。
第2筐体208は、略L字状に折れ曲がった板状部材であり、例えばプラスチック等の材料で形成される。そして、第2筐体208の凸側の表面208a上の所定位置に、スライドピン201及び第1〜第3スイッチ203〜205が配置される。具体的には、図4に示す例では、略L字状の第2筐体208の凸側(第1筐体207側)の表面208aに形成される2つの平坦領域のうち、一方の平坦領域上にスライドピン201、第1スイッチ203及び第2スイッチ204を設ける。また、第2筐体208の凸側の表面208aの他方の平坦領域上に第3スイッチ205を設ける。なお、第2筐体208の短辺側の両端部には、第2ベルト24の取り付けるための取り付け部(図4では不図示)が設けられる。
図4に示す各スイッチの配置構成では、ポインティングデバイス10の装着時に第1スイッチ203及び第2スイッチ204を中指側に配置すると、第3スイッチ205は人差し指の手のひら側に配置される。この場合、右手の親指で第3スイッチ205を押すことができる。すなわち、図4に示す各スイッチの配置構成では、ジャイロセンサ13の起動制御も片手で容易に行うことができ、操作性がより向上する。さらに、図4に示す構成では、クリック操作とカーソル操作の切替回路を一元化することができる。なお、各スイッチの配置位置は、図4に示す例に限定されず、例えばスイッチ部23の外形や寸法、操作性の観点等に応じて適宜変更できる。
本実施形態では、第1筐体207の開口部と、第2筐体208の凸側の表面208aとが対向するように両者を接合することにより、スライドピン201及び第1〜第3スイッチ203〜205を筐体内部に収納する。
<2.情報処理システムの構成>
次に、本実施形態のポインティングデバイス10を用いた情報処理システムについて説明する。図5に、本実施形態の情報処理システムのブロック構成図を示す。なお、図5では、説明を簡略化するため、ポインティングデバイス10の操作に関連する構成のみを示す。
次に、本実施形態のポインティングデバイス10を用いた情報処理システムについて説明する。図5に、本実施形態の情報処理システムのブロック構成図を示す。なお、図5では、説明を簡略化するため、ポインティングデバイス10の操作に関連する構成のみを示す。
情報処理システム100は、主に、ポインティングデバイス10と、情報処理装置50とで構成される。なお、この例では、情報処理装置50として、パーソナルコンピュータを用いた例を説明する。ただし、本発明はこれに限定されず、ポインティングデバイス10と無線または有線で通信可能であり、カーソルを表示する機能を備える装置であれば任意の情報処理装置を用いることができる。
ポインティングデバイス10は、上記図1〜4で説明した構成のポインティングデバイスである。このポインティングデバイス10では、操作部2の第3スイッチ205からジャイロセンサ13のON/OFF操作の信号が出力され、その出力信号は、本体部1の回路基板11を介してジャイロセンサ13に入力される。ジャイロセンサ13は、第3スイッチ205からの出力信号により起動される。そして、ジャイロセンサ13で検出された信号は、カーソル操作の制御信号として、回路基板11に実装された通信モジュール12に出力される。
また、ポインティングデバイス10では、操作部2の第1スイッチ203及び第2スイッチ204からの出力信号が、クリック操作の制御信号として通信モジュール12に入力される。そして、通信モジュール12は、入力されたカーソル操作の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を、情報処理装置50の通信モジュール51に送信する。
一方、情報処理装置50は、ポインティングデバイス10と無線通信可能な通信モジュール51(受信部)と、例えばカーソル等の画像を表示する表示部52と、各部の動作を制御する制御回路53(制御部)とを備える。なお、通信モジュール51は、例えばBluetooth(登録商標)方式の通信モジュールで構成することができる。また、表示部52としては、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等を用いることができる。
情報処理装置50では、まず、通信モジュール51が、ポインティングデバイス10から送信されるカーソル操作の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号を受信し、その信号を制御回路53に出力する。そして、制御回路53は、受信したカーソル操作の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号に基づいて、表示部52に表示されたカーソルの移動動作及びクリック動作を制御する。
本実施形態の情報処理システム100では、上述のようにして、カーソル操作の制御信号及び/またはクリック操作の制御信号をポインティングデバイス10及び情報処理装置50間で送受信し、それらの信号に基づいて所定の操作を行う。
<3.ポインティングデバイスの操作>
次に、本実施形態のポインティングデバイス10における各種操作の手法を、図面を参照しながら説明する。
次に、本実施形態のポインティングデバイス10における各種操作の手法を、図面を参照しながら説明する。
[カーソル操作]
最初に、本実施形態のポインティングデバイス10におけるカーソル操作を、図6を参照しながら説明する。なお、図6は、カーソル操作の手順を示すフローチャートである。
最初に、本実施形態のポインティングデバイス10におけるカーソル操作を、図6を参照しながら説明する。なお、図6は、カーソル操作の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、ポインティングデバイス10をユーザの一方の手に装着する(ステップS1)。ただし、以下の説明では、図1に示すように、本体部1をユーザの右手の手首付近に装着し、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bをそれぞれ、右手の中指及び人差し指に装着する例を説明する。また、この際、ユーザの中指及び人差し指間で、第1接続部22と第2接続部25とが互いに対向するように、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bを装着する。
次いで、ユーザは、本体部1の電源をONする(ステップS2)。続いて、ジャイロセンサ13を起動してカーソル操作に移るが、本実施形態では、2種類のカーソル操作を用意し、そのいずれかを行って、カーソル操作を行う。
第1のカーソル操作(図6中の操作1)では、ユーザは、例えば親指等でジャイロ駆動ボタン206を押す。これにより、第3スイッチ205がON状態となり、第3スイッチ205からジャイロセンサ13の起動信号が出力され、この出力信号によりジャイロセンサ13が起動する。操作1では、その後も、ユーザがジャイロ駆動ボタン206を押し続け、カーソル操作が可能な状態(有効状態)を維持する(ステップS3)。
ユーザがジャイロ駆動ボタン206を押し続けた状態で手を動かすと、ジャイロセンサ13がその移動量を検出し、その検出信号を通信モジュール12に出力する。次いで、通信モジュール12は、入力されたジャイロセンサ13の検出信号をカーソル操作の制御信号として、情報処理装置50の通信モジュール51に無線送信する。そして、情報処理装置50は、通信モジュール51で受信したカーソル操作の制御信号に基づいて、表示部52のカーソルを移動制御する(ステップS4)。
なお、操作1において、カーソル操作を終了する(無効状態にする)際には、ユーザは、ジャイロ駆動ボタン206から例えば親指等を離して、ボタンの押圧を止める(ステップS5)。操作1では、このようにしてカーソル操作を行う。
上記操作1のカーソル操作は、その操作時間が短時間である場合により有効である。また、操作1では、所望の位置までカーソルを移動した後、手をボタンから離すことで、その位置にカーソルをとどめることが可能になり、クリック精度を向上させることができる。
一方、第2のカーソル操作(図6中の操作2)では、ユーザは、例えば親指等でジャイロ駆動ボタン206をダブルクリックする(ステップS6)。操作2では、この動作により、ジャイロセンサ13が起動し、カーソル操作が可能な状態(有効状態)になる。そして、この状態で、ユーザが手を動かすと、上記操作1と同様にしてカーソル操作が行われる(ステップS7)。なお、操作2において、カーソル操作を終了する(無効状態にする)際には、ユーザは、ジャイロ駆動ボタン206を例えば親指等で再度押す(ステップS8)。
上記操作2では、ユーザは、ジャイロ駆動ボタン206を押し続けなくても、手を動かすだけでカーソルを移動させることができるので、ユーザの操作負担を軽減することができる。それゆえ、上記操作2のカーソル操作は、その操作時間が長時間である場合により有効である。
本実施形態では、上述のようにして表示部52に表示されるカーソルの移動操作を行う。なお、上記説明では、第2クリック操作部2bのジャイロ駆動ボタン206を押してジャイロセンサ13を起動する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本体部1の複数のボタン15のうちの一つがジャイロ駆動用のボタンである場合には、本体部1のボタン15を押して、ジャイロセンサ13を起動してもよい。
上述のように、本実施形態のポインティングデバイス10では、ポインティングデバイス10を装着した片方の手を動かすことにより、カーソル操作ができる。それゆえ、本実施形態のポインティングデバイス10では、従来のマウスと同じ感覚でカーソル操作を行うことができる。
[クリック操作]
次に、本実施形態のポインティングデバイス10におけるクリック操作を、図7及び図8(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図7は、クリック操作の手順を示すフローチャートである。また、図8(a)は、クリック操作する前の状態を示す図であり、図8(b)は、従来のマウスにおける左クリック操作に対応する操作の様子を示す図であり、図8(c)は、従来のマウスにおける右クリック操作に対応する操作の様子を示す図である。ただし、図8(a)〜(c)は、右手の指の付け根側から見た第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bの操作時の様子である。また、図8(a)〜(c)では説明を簡略化するため、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bにそれぞれ挿入されている中指及び人差し指、並びに、第2接続部25の図示は省略する。
次に、本実施形態のポインティングデバイス10におけるクリック操作を、図7及び図8(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図7は、クリック操作の手順を示すフローチャートである。また、図8(a)は、クリック操作する前の状態を示す図であり、図8(b)は、従来のマウスにおける左クリック操作に対応する操作の様子を示す図であり、図8(c)は、従来のマウスにおける右クリック操作に対応する操作の様子を示す図である。ただし、図8(a)〜(c)は、右手の指の付け根側から見た第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bの操作時の様子である。また、図8(a)〜(c)では説明を簡略化するため、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bにそれぞれ挿入されている中指及び人差し指、並びに、第2接続部25の図示は省略する。
最初に、ポインティングデバイス10における左クリック操作について説明する。まず、ユーザは、上記カーソル操作と同様にして、ポインティングデバイス10をユーザの右手に装着する(ステップS11)。次いで、ユーザは、上記カーソル操作と同様にして、本体部1の電源をONする(ステップS12)。
次いで、ユーザは、人差し指及び中指の間を閉じて、第1接続部22と、第2接続部25とを接続する(ステップS13)。この動作により、第1クリック操作部2aと、第2クリック操作部2bとが接続部2cを介して接続される。この状態を図8(a)に示す。この状態では、右手の手のひら側から手の甲側に向かう方向において、第1クリック操作部2a及び第2クリック操作部2bの中心位置がほほ同じ高さになる。なお、以下では、この状態をニュートラル状態という。
次いで、ニュートラル状態で、上記カーソル操作で説明した手順(図6中の操作1または操作2)に従ってカーソル操作を行い、情報処理装置50の表示部52に表示されたカーソルを所望の位置に移動させる(ステップS14)。
次いで、ユーザは、図8(a)に示すニュートラル状態から、人差し指が中指に対して相対的に手のひら側(図8(a)では下側)に位置するように、人差し指及び/または中指を動かす。例えば、ユーザは人差し指を手のひら側(図8(a)では下側)に押し下げる(ステップS15)。このユーザの動作により、図8(b)に示すように、第2クリック操作部2bが第1クリック操作部2aに対して相対的に下側に移動する(図8(b)中の黒太矢印)。
この際、スライドプレート202が第1接続部22に固定されているので、スライドプレート202は、第2クリック操作部2bに対して相対的に手の甲側(図8(b)では上側)にスライドする(図8(b)中の白抜き矢印)。この結果、スライドプレート202に取り付けられたスライドピン201によりスイッチ部23内の第1スイッチ203が押圧され、第1スイッチ203から左クリック操作のON信号が出力される。
そして、ポインティングデバイス10は、第1スイッチ203から出力される左クリック操作のON信号を無線通信により情報処理装置50に送信する。次いで、情報処理装置50は、受信した左クリック操作のON信号に基づいて、それに対応する所定の処理を行う。本実施形態では、このようにして、従来のマウスにおける左クリック操作と同等の操作を行う。
次に、ポインティングデバイス10における右クリック操作について説明する。まず、ユーザは、上記左クリック操作と同様にして、カーソルを表示部52内の所望の位置に移動させる(ステップS11〜S14)。
次いで、ユーザは、図8(a)に示すニュートラル状態から、人差し指が中指に対して相対的に手の甲側(図8(a)では上側)に位置するように、人差し指及び/または中指を動かす。例えば、中指を手のひら側(図8(a)では下側)に押し下げる(ステップS16)。このユーザの動作により、図8(c)に示すように、第1クリック操作部2aが第2クリック操作部2bに対して相対的に下側に移動する(図8(c)中の黒太矢印)。
この際、スライドプレート202が第1接続部22に固定されているので、スライドプレート202は、第2クリック操作部2bに対して相対的に手のひら側(図8(c)では下側)にスライドする(図8(c)中の白抜き矢印)。この結果、スライドプレート202に取り付けられたスライドピン201により第2スイッチ204が押圧され、第2スイッチ204から右クリック操作のON信号が出力される。
そして、ポインティングデバイス10は、第2スイッチ204から出力される右クリック操作のON信号を無線通信により情報処理装置50に送信する。次いで、情報処理装置50は、受信した右クリック操作のON信号に基づいて、それに対応する所定の処理を行う。本実施形態では、このようにして、従来のマウスにおける右クリック操作と同等の操作を行う。
上述のように、本実施形態のポインティングデバイス10では、例えば、右手の人差し指を中指より押し下げることにより左クリック操作が行われ、中指を人差し指より押し下げることにより右クリック操作が行われる。それゆえ、本実施形態のポインティングデバイス10では、従来のマウスと同じ感覚でクリック操作を行うことができる。
[他の操作]
本実施形態のポインティングデバイス10では、上述したカーソル操作及びクリック操作以外の操作も可能である。例えば、ユーザが上述した右クリック操作を行った状態で、手を所定の軌跡を描くように動かした場合には、所定のマウスジェスチャーを行うこともできる。
本実施形態のポインティングデバイス10では、上述したカーソル操作及びクリック操作以外の操作も可能である。例えば、ユーザが上述した右クリック操作を行った状態で、手を所定の軌跡を描くように動かした場合には、所定のマウスジェスチャーを行うこともできる。
また、本実施形態のポインティングデバイス10では、第1接続部22と第2接続部25とを接続しない状態、すなわち、クリック操作を無効にした状態では、人差し指及び中指を自由に動かすことができる。それゆえ、クリック操作を無効にした状態では、ポインティングデバイス10を装着したまま例えばキーボード等によるタイピング操作等を行うことができる。
図9に、第1接続部22と第2接続部25との接続状態を解除する様子を示す。具体的には、図8(a)に示すニュートラル状態から、ユーザが、人差し指及び中指の間を開く(図9中の黒太矢印)ことにより、第1接続部22と第2接続部25との接続を容易に解除することができる。すなわち、図9に示す手法では、片手で簡単にクリック操作を無効にして、例えばタイピング操作等の他の操作に切り替えることができる。また、図9に示す操作では、人差し指及び中指の間を開くだけであるので、ユーザの拘束感を低減させることができる。さらに、人差し指及び中指の間を開くだけで操作部2のスライド機構を容易に無効にすることができるため、クリックの誤操作も防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態のポインティングデバイス10では、情報処理装置50から離れて、所定のカーソル操作及びクリック操作を行うことができる。また、上述のように、本実施形態のポインティングデバイス10では、従来のマウスと同じ感覚でクリック操作を行うことが可能である。さらに、本実施形態では、ユーザの従来感覚を妨げることなく(違和感なく)、表示部52上のカーソルをより直感的に移動させることができ且つクリック操作を行うことができる。また、本実施形態では、クリック操作と例えばタイピング操作等の他の操作との切替え制御を片手で簡単に行うことができるので、操作性を一層向上させることができる。すなわち、本発明によれば、操作性に優れた装着型のポインティングデバイス、及び、それを備える情報処理システムを提供することができる。
さらに、本発明では、次のような様々な効果が得られ、より一層操作性の優れたポインティングデバイス、及び、それを備える情報処理システムを提供することができる。
(1)新たな操作感をユーザに提供することができる。
(2)ポインティングデバイスを常時着用して操作するという新たなスタイルを生みだすことができる。
(3)マウスの設置スペースがない様々な場所で使用することができる。
(4)操作時におけるキーボードとポインティングデバイスとの持ち替え動作が不要になる。
(5)様々なシチュエーションに対して1つのポインティングデバイスで対応することができる。
(1)新たな操作感をユーザに提供することができる。
(2)ポインティングデバイスを常時着用して操作するという新たなスタイルを生みだすことができる。
(3)マウスの設置スペースがない様々な場所で使用することができる。
(4)操作時におけるキーボードとポインティングデバイスとの持ち替え動作が不要になる。
(5)様々なシチュエーションに対して1つのポインティングデバイスで対応することができる。
<4.変形例>
上記実施形態では、スライド溝、スライドピン及び押圧タイプのスイッチからなるスライド機構を用いてユーザの人差し指と中指との相対位置を検知してクリック操作を行う構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。ユーザの人差し指と中指との相対位置を検知できる手段であれば、任意の手段で構成することができる。この際、本実施形態のように人差し指と中指とを接続せずに両者間の相対位置を検知できる手段を用いてもよいし、使用する検知手段によっては第1クリック操作部2aを設けない構成にしてもよい。
上記実施形態では、スライド溝、スライドピン及び押圧タイプのスイッチからなるスライド機構を用いてユーザの人差し指と中指との相対位置を検知してクリック操作を行う構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。ユーザの人差し指と中指との相対位置を検知できる手段であれば、任意の手段で構成することができる。この際、本実施形態のように人差し指と中指とを接続せずに両者間の相対位置を検知できる手段を用いてもよいし、使用する検知手段によっては第1クリック操作部2aを設けない構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ジャイロセンサ13を本体部1に設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されず、ジャイロセンサ13を操作部2に設けてもよい。また、ポインティングデバイス10の寸法が非常に小さく、その重量も軽い場合には、本体部1と操作部2とを一体化してもよい。なお、本実施形態のように、本体部1と操作部2とを分離した構成にすると、操作部2の構成がよりシンプルになるとともに、ポインティングデバイス10を装着したままでの例えばキーボード入力等の操作がより容易になり好ましい。
また、上記実施形態では、手首付近に装着したジャイロセンサで手の動きを検知してカーソル操作を行う例を説明したが、本発明はこれに限定されず、手の動きを検出できる手段であれば、任意の手段を用いることができる。例えば、ユーザの視線を検知可能なヘッドマウントを用い、ヘッドマウントで検知されるユーザの視線の検知信号をカーソル操作の制御信号として用いてもよい。また、例えば、非接触センサ、ウェブカメラ、手の色認識装置等を用いて、手の動きを検出してもよい。
さらに、上記実施形態のポインティングデバイス10において、本体部1に時計機能を設けてもよい。この場合には、ポインティングデバイス10を手時計としても用いることができ、着用頻度が増大する。また、上記実施形態のポインティングデバイス10において、本体部1に静脈認証装置を設けてもよい。この場合には、情報処理システムのセキュリティをより向上させることができる。また、上記実施形態のポインティングデバイス10において、操作部2にレーザポインタを設けてもよい。この場合には、例えばプレゼンテーション機能等を強化することができる。
1…本体部、2…操作部、2a…第1クリック操作部、2b…第2クリック操作部、2c…接続部、3…配線コード、10…ポインティングデバイス、11…回路基板、12,51…通信モジュール、13…ジャイロセンサ、15…ボタン、16…上筐体、17…下筐体、21…第1ベルト、22…第1接続部、23…スイッチ部、24…第2ベルト、25…第2接続部、50…情報処理装置、52…表示部、53…制御回路、100…情報処理システム、201…スライドピン、202…スライドプレート、203…第1スイッチ、204…第2スイッチ、205…第3スイッチ、206…ジャイロ駆動ボタン、207…第1筐体、208…第2筐体
Claims (11)
- ユーザの一方の手の動きを検出して、その検出信号をカーソル移動の制御信号として出力するセンサと、
前記一方の手に装着され、前記一方の手でクリック操作の有効及び無効の切替えが可能なクリック操作起動部と、
前記一方の手に装着され、クリック操作時に前記一方の手の隣り合う2本の指の相対的な動きに応じて所定のクリック操作の制御信号を生成して出力するクリック操作部と、
前記一方の手に装着され、前記カーソル移動の制御信号及び/または前記クリック操作の制御信号を外部に送信する送信部と
を備えるポインティングデバイス。 - 前記クリック操作起動部が、
前記隣り合う2本の指の一方の指に装着される第1クリック操作起動部と、
他方の指に装着され、前記第1クリック操作起動部と着脱可能な第2クリック操作起動部とを有し、
前記第1及び第2クリック操作起動部が接続されているときにクリック操作が有効になり、前記第1及び第2クリック操作起動部が接続されていないときに、クリック操作が無効になる
請求項1に記載のポインティングデバイス。 - 前記クリック操作部が、前記一方の手の手のひらから手の甲に向かう方向における前記隣り合う2本の指間の相対的な位置関係に対応する信号を生成し、該信号を前記クリック操作の制御信号として出力する
請求項2に記載のポインティングデバイス。 - 前記クリック操作部が、
前記一方の手の隣り合う2本の指の一方の指に装着され、且つ、前記第1クリック操作起動部に接続された第1クリック操作部と、
他方の指に装着され、前記第2クリック操作起動部に接続され、且つ、前記隣り合う2本の指間の相対的な位置関係に対応する信号を生成して出力する第2クリック操作部とを有する
請求項3に記載のポインティングデバイス。 - 前記第2クリック操作部が、
スライド溝と、
前記スライド溝上に移動可能に設けられ、前記第2クリック操作起動部に接続され、且つ、前記隣り合う2本の指間の相対的な位置関係に対応して移動方向が異なるスライドピンと、
前記スライドピンの移動方向に対応する信号を前記クリック操作の制御信号として出力するクリック信号生成部とを有する
請求項4に記載のポインティングデバイス。 - 前記スライド溝が、円弧状である
請求項5に記載のポインティングデバイス。 - 前記第1クリック操作部が、前記ユーザの右手中指に装着され、前記第2クリック操作部が前記ユーザの右手人差し指に装着される
請求項4に記載のポインティングデバイス。 - 前記送信部が、無線通信により前記カーソル移動の制御信号及び/または前記クリック操作の制御信号を外部に送信する
請求項1に記載のポインティングデバイス。 - 前記第2クリック操作部が、前記クリック操作部を前記ユーザの右手を装着した際に、前記ユーザの右手親指で押すことのできる位置に設けられた前記センサの起動ボタンを有する
請求項7に記載のポインティングデバイス。 - 前記センサが、ジャイロセンサである
請求項1に記載のポインティングデバイス。 - ユーザの一方の手の動きを検出して、その検出信号をカーソル移動の制御信号として出力するセンサと、前記一方の手に装着され、前記一方の手でクリック操作の有効及び無効の切替えが可能なクリック操作起動部と、前記一方の手に装着され、クリック操作時に前記一方の手の隣り合う2本の指の相対的な動きに応じて所定のクリック操作の制御信号を生成して出力するクリック操作部と、前記一方の手に装着され、前記カーソル移動の制御信号及び/または前記クリック操作の制御信号を外部に送信する送信部とを有するポインティングデバイスと、
前記ポインティングデバイスにより制御可能なカーソルを表示する表示部と、前記送信部から送信される前記カーソル移動の制御信号及び/または前記クリック操作の制御信号を受信する受信部と、該受信部で受信した信号に基づいて、所定のカーソル移動及び/またはクリック操作の制御を行う制御部とを有する情報処理装置と
を備える情報処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010033316A JP2011170585A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ポインティングデバイス及び情報処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010033316A JP2011170585A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ポインティングデバイス及び情報処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011170585A true JP2011170585A (ja) | 2011-09-01 |
Family
ID=44684653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010033316A Pending JP2011170585A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ポインティングデバイス及び情報処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011170585A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103433937A (zh) * | 2013-08-20 | 2013-12-11 | 华南理工大学 | 一种机械式手腕运动捕捉装置 |
JP2014174790A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | ウェアラブルコンピュータ入力装置 |
JP2016060017A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社デンソーウェーブ | ロボット操作装置及びロボット操作装置の入力装置 |
JPWO2014045683A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2016-08-18 | ソニー株式会社 | 制御装置および記憶媒体 |
JP2018523436A (ja) * | 2015-06-23 | 2018-08-16 | シアテック | リモートコントロール |
-
2010
- 2010-02-18 JP JP2010033316A patent/JP2011170585A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014045683A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2016-08-18 | ソニー株式会社 | 制御装置および記憶媒体 |
US10318028B2 (en) | 2012-09-21 | 2019-06-11 | Sony Corporation | Control device and storage medium |
JP2014174790A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | ウェアラブルコンピュータ入力装置 |
CN103433937A (zh) * | 2013-08-20 | 2013-12-11 | 华南理工大学 | 一种机械式手腕运动捕捉装置 |
JP2016060017A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社デンソーウェーブ | ロボット操作装置及びロボット操作装置の入力装置 |
JP2018523436A (ja) * | 2015-06-23 | 2018-08-16 | シアテック | リモートコントロール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6566081B2 (ja) | 端末装置、端末装置の制御方法およびプログラム | |
WO2013088725A1 (en) | Head-mounted display and information display apparatus | |
WO2009101665A1 (ja) | 電子機器の入力装置 | |
US20170293351A1 (en) | Head mounted display linked to a touch sensitive input device | |
US20070268268A1 (en) | Touchpad Device | |
US20150077347A1 (en) | Ergonomically optimized remote controller device and method of use thereof | |
JP2014509768A (ja) | 親指に装着可能なカーソル制御及び入力デバイス | |
JP2007310599A (ja) | 映像表示装置 | |
JP2011170585A (ja) | ポインティングデバイス及び情報処理システム | |
JP2010153139A (ja) | 電子機器 | |
US9990039B2 (en) | Electronic device | |
KR200401975Y1 (ko) | 컴퓨터 제어장치 | |
JP4940294B2 (ja) | 情報処理システム、操作デバイス及び情報処理方法 | |
WO2016049842A1 (zh) | 一种便携或可穿戴智能设备的混合交互方法 | |
JP2018022426A (ja) | 表示装置、頭部装着型表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP2012194626A (ja) | 表示装置 | |
JP2005339306A (ja) | データ入力装置 | |
JP2003029919A (ja) | 入力機器 | |
KR20170130989A (ko) | 아이 볼 마우스 | |
WO2021005715A1 (ja) | ヘッドマウントディスプレイシステム及びそれに用いるヘッドマウントディスプレイ及びその操作方法 | |
KR102421849B1 (ko) | 스마트 와치의 제어방법 | |
KR20170088191A (ko) | 마우스 장치 | |
JP2024048680A (ja) | 制御装置、制御方法、プログラム | |
CN116888565A (zh) | 控制器及计算机 | |
TW202119173A (zh) | 外接式鍵盤與可攜式電子裝置 |