JP2011170279A - インタラクティブ環境構築方法及びそれに用いるプロジェクター自走支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】学校等の教育機関や関連施設、一般企業、ショールーム、イベント会場、あるいは、大空間施設等においてインタラクティブ環境を、既設の黒板やホワイトボード等の壁面固定型ボード等に何ら手を加えずに、簡単、迅速且つ低コストにて構築することができるインタラクティブ環境構築方法を提供することを課題とする。
【解決手段】プロジェクター機能と共にインタラクティブ機能を搭載した複合プロジェクター8を、ホワイトボード5、6その他の投影可能なボード、あるいは、壁面7のある場所の周壁又は天面に配置したガイドレール9に沿って、自動的に又は人的操作によって移動可能に設置する。
【選択図】図1

Description

本発明はインタラクティブ環境構築方法及びそれに用いるプロジェクター自走支持装置に関するものであり、より詳細には、パソコン画面等を投影したり、専用の電子ペンや指等を用いて電子ボードとして活用したりすることができるインタラクティブ環境を、簡単、迅速且つ低コストにて構築することができ、学校等の教育機関や関連施設、一般企業、ショールーム、イベント会場、あるいは、大空間施設等において実施するのに好適な、インタラクティブ環境構築方法及びそれに用いるプロジェクター自走支持装置に関するものである。
情報化社会の発展進化に伴い、学校等の教育現場や企業の研修室等においては、チョークを用いる黒板や、マーカーを用いる白板(ホワイトボード)等による旧来の表現形態から、プロジェクターを用いての投影、パソコンを付設してのパソコン画面の表示、電子ペンや指等を用いての電子ボードへの書き込み等の表現方式による、ITを駆使しての、所謂インタラクティブ環境の構築が強く求められるようになってきている。
このインタラクティブ環境の構築に当たっては、電子ボード、即ち、パソコンやDVD等の映像を表示するための薄型テレビ形式のディスプレーや、プロジェクター投影用スクリーンを兼ねたホワイトボード等を含む、所謂インタラクティブボードと称されるタイプの電子ボードを用意する必要がある。
しかし、このインタラクティブボードを設置するためには、その機器自体のコストと共に設置工事のためのコストがかかり、また、多くの場合、その設置場所には、既に旧来の黒板やホワイトボードが据え付けられているので、設置場所にも制限が伴う。
一方において、インタラクティブボードと共に、既設の黒板やホワイトボード(壁面固定型のみならず移動式のものも含む)をそのまま使用したいとの要請も少なくない。その場合、インタラクティブボードや映写用スクリーンをその都度配備することは、手間がかかって面倒なだけでなく、スペース的に制約を受けることもある。更に、投影用のインタラクティブボードやスクリーンと筆記用の黒板やホワイトボードが離れていると、インタラクティブボードやスクリーンにおける映写事項と黒板やホワイトボードにおける筆記事項との対比参照等に不便を感じることになる。
そこで、予め黒板やホワイトボード等の壁面固定型ボードに、インタラクティブボードの機能を付加することが考えられている。例えば、特許文献1乃至3においては、既設の壁面固定型ボードの上下枠の正面又は上枠背面に沿ってレールを配設し、電子ボードやスクリーン等の機能を有するボードを当該レールに沿ってスライド可能に設置することにより、電子ボードやスクリーン等の機能を付加することが提案されている。
しかし、このような方法で施工する場合、壁面固定型ボードが既設の場合には、その施工や修理等に際してその都度ボード自体、あるいは、レールを取り外さなければならない煩わしさがあり、修理工事に手間とコストとがかかり、また、既設の壁面固定型ボードがUD式、上げ下げ式又は引き分け式の場合、あるいは、曲面式又は半曲面式の場合には施工し得ない場合が多いといった問題がある。
特開2009−113446号公報 特開2009−113449号公報 特開2009−119663号公報
本発明は、パソコン画面等を投影したり、専用の電子ペンを用いて電子ボードとして活用したりすることができるインタラクティブ環境を、既設の黒板やホワイトボード等の壁面固定型ボード等に何ら手を加えずに、簡単、迅速に、しかも低コストにて構築することができ、既設の黒板やホワイトボード等は従来通りに使用可能に保持しつつ、学校等の教育機関や関連施設、あるいは、一般企業等においてインタラクティブ環境を構築することができるインタラクティブ環境構築方法を提供することを課題とする。
本発明はまた、上記インタラクティブ環境構築方法を実施するために用いるのに好適なプロジェクター自走支持装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、プロジェクター機能と共にインタラクティブ機能を備えた複合プロジェクターを、任意の投影可能面に向くように設置することを特徴とするインタラクティブ環境構築方法である。前記複合プロジェクターは、インタラクティブ機能を内蔵したものであり、あるいは、インタラクティブユニットを外付けしたものである。
前記投影可能面は、少なくともホワイトボード、黒板その他の壁面固定型又は移動式のボード、スクリーン、壁面、床面、天井面、ドア、窓、その他の建具、家具、布面、フィルム面、紙面、及び、水面を含み、更に、一実施形態においては、前記複合プロジェクターと共に移動する面を含む。
好ましくは、前記複合プロジェクターは、前記投影可能面近傍に配置したガイドレールに沿って移動可能にし、前記ガイドレールは、前記投影可能面自体又はその近傍に一次元的に、二次元的に又は三次元的に配置する。前記ガイドレールは、全体的又は部分的に湾曲形状部を含むことがあり、また、一部に捻り形状部を含むことがある。更に、前記ガイドレールは、スライドコンセント機能を有するものとされることがある。
好ましい実施形態においては、前記複合プロジェクターは、前記ガイドレールに沿って自動的に移動可能にされる。そのために、前記ガイドレールは、下辺に歯を有するラックと、前記ラックの下側に平行に配置される受け材とで構成され、前記複合プロジェクターは自走部を介して前記ガイドレールに取り付けられ、前記自走部は、基板と、基板の一方の側面に設置される正反回転駆動用モータと、前記基板の他方の側面から突出する前記駆動用モータの出力軸に固定されて、前記ラックに噛合するピニオンを含み、更に、走行を支持するために、前記基板の下部に設置されていて前記受け材の正面に当接して転動する1又は複数の下部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの背面に当接して転動する1又は複数の上部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの上面に当接して回転する1又は複数の垂直回転ローラーとを含んで構成される装置を採用することが推奨される。
上記課題を解決するための請求項11に記載の発明は、プロジェクターをガイドレールに沿って自走させるための支持装置であって、前記ガイドレールは、下辺に歯を有するラックと、前記ラックの下側に平行に配置される受け材とで構成され、前記複合プロジェクターは自走部を介して前記ガイドレールに取り付けられ、前記自走部は、基板と、基板の一方の側面に設置される正反回転駆動用モータと、前記基板の他方の側面から突出する前記駆動用モータの出力軸に固定されて、前記ラックに噛合するピニオンを含み、更に、走行を支持するために、前記基板の下部に設置されていて前記受け材の正面に当接して転動する1又は複数の下部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの背面に当接して転動する1又は複数の上部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの上面に当接して回転する1又は複数の垂直回転ローラーとを含んで構成されることを特徴とするプロジェクター自走支持装置である。
本発明は上記のとおりであって、プロジェクター機能と共にインタラクティブ機能を搭載した複合プロジェクターを、学校等の教育機関や関連施設の教室や講義室、一般企業における会議室やショールーム、町内会等の集会場、イベント会場、あるいは、大空間施設等において、ホワイトボードや黒板、あるいは、壁面、床面、天面その他の投影可能対象に向けて設置するというものであるので、既存のホワイトボードや黒板、あるいは、壁面等をそのままインタラクティブボードとして利用して、パソコン画面等を投影したり、専用の電子ペンを用いて電子ボードとして活用したりすることができるインタラクティブ環境を、簡単、迅速且つ低コストにて構築し得る効果がある。
また、複合プロジェクターをガイドレールに沿って移動可能にすることで、広い教室や大空間施設等において、複合プロジェクターを、例えば、正面のホワイトボードや黒板に対する投影位置から、側面並びに後面の白壁やホワイトボードに対する投影位置へと移動させて、後席側の生徒や参加者等の便を図る等の使用法が可能となり、更に、本発明に係る方法においては、インタラクティブ環境構築工事を、特に既設の黒板やホワイトボード等の壁面固定型ボードにおいて、何ら手を加えずに、簡単、迅速且つ低コストにて構築することができ、しかも、既設の黒板やホワイトボード等は従来通りに使用可能となし得る効果がある。
本発明に係るインタラクティブ環境構築方法の一実施形態を説明するための平面図である。 本発明に係るインタラクティブ環境構築方法を実施するために用いられる自走手段を示す斜視図である。 図2に示す自走手段の要部を示す側面図である。 本発明に係るインタラクティブ環境構築方法の他の実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係るインタラクティブ環境構築方法の更に他の実施形態を説明するための正面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。本発明に係るインタラクティブ環境構築方法は、プロジェクター機能と共にインタラクティブ機能を搭載した複合プロジェクターを、ホワイトボード、黒板その他の壁面固定型又は移動式のボード、スクリーン、壁面、床面、天井面、ドア、窓、その他の建具、家具、更には布面、フィルム面、紙面、あるいは、水面その他の投影可能面に向けて設置するというものである。好ましくは、複合プロジェクターは移動可能に設置され、その場合の投影対象としては、上記したものの他に更に、複合プロジェクターと共に移動可能にした面を含む。
添付の図面は、本発明に係る方法の実施形態を示すもので、図1に示す例は、本発明に係る方法を学校の教室1に実施したものである。図中2は廊下、3は前側ドア、4は後ろ側ドアを示し、また、5は前側ホワイトボード(又は黒板)、6は後ろ側ホワイトボード(又は黒板)を示し、7は壁面の投影面(単なる壁面で、区画されている訳ではない。)を示している。
本発明において用いる複合プロジェクター8は、一般的なプロジェクター機能と共に、インタラクティブ機能を内蔵し、あるいは、インタラクティブユニットを外付けすることにより、インタラクティブ機能を具備させたものである。ここにインタラクティブ機能とは、それ専用の電子マーカーペンや指等を用いてプロジェクター投影面に筆記すると、その筆記文字や絵が、インタラクティブ機能部を介し、電子データとしてリアルタイムにパソコンに転送・記憶されて電子データとしての利用を可能にする機能や、投影面上においてパソコンの操作を可能にする機能等を総称するものである。
このように複合プロジェクター8は、投影面側に何らインタラクティブボードとしての機能が備わっていなくても、当該投影面をインタラクティブボードとして使用することを可能にするものであるので、その投影対象は、単に一定の面積のある面であれば足りる。従って、その投影面は、上述したように、ホワイトボードや黒板のようなボードの場合はもちろん、単なる壁面や床面、天井面、ドア・窓その他の建具、家具、更には布面、フィルム面、紙面、あるいは、水面であってもよいのである。また、後述する実施形態においては、複合プロジェクター8と共に移動する面が含まれる。
複合プロジェクター8は、例えば、教室1内の周壁又は天面に移動可能に設置される。そのために複合プロジェクター8は、教室1内の周壁又は天面に配置されるガイドレール9に沿って移動可能に設置される。ガイドレール9は、ホワイトボード5、6等の投影可能面自体に、あるいは、その近傍に一次元的に、二次元的に又は三次元的に配置される。そのためにガイドレール9は、全体的又は部分的に湾曲形状部を含むことがあり、また、一部に捻り形状部を含むことがある。
図1に示す例では、ガイドレール9は、天井の前面側から廊下側の側辺を通って後面側に延びるようにU字形(二次元的形状)に配置されているが、L字形(二次元的形状)にされ、あるいは、単なるI字形(一次元的形状)にされることもある。また、上記二次元的形状にしたガイドレール9の端部を床面に向けて延長することとすれば、三次元的形状ということになる。ガイドレール9は、必ずしも連続している必要はなく、断続したものであっても差し支えない。その場合複合プロジェクター8は、複数台用いられることになる。
なお、図では、便宜上ガイドレール9は教室1の床面に存在しているかのように表わされているが、実際にはその場合のガイドレール9は、天井に配置されているものと理解されたい。また、図中複合プロジェクター8は、移動位置を示すために3台記載されているが、必ずしも3台用いるという趣旨ではない。
また、ガイドレール9を周壁に固定し、あるいは、周壁に沿って設置する場合は、ガイドレール9は、例えば、正面の前側ホワイトボード(又は黒板)5の上側から、廊下側の壁面7を経て後ろ側ホワイトボード(又は黒板)6の上側に至るようにU字形に配置し、あるいは、正面の前側ホワイトボード(又は黒板)5の上側から、廊下側の壁面に至るL字形に配置し、あるいは、前側ホワイトボード(又は黒板)5、後ろ側ホワイトボード(又は黒板)6又は廊下側壁面7にそれぞれI字形(直線状)に配置する。
図示してないが、ガイドレール9は、1教室内だけでなく、隣の教室にまで延びるように配設することもでき、1台の複合プロジェクター8を複数の教室で利用できるようにすることもできる。
複合プロジェクター8への電源供給のためのコード(通例カールコード)は、ガイドレール9内に収めたり、ランナーを介してガイドレール9に吊下したりするが、ガイドレール9にスライドコンセント機能を持たせることにより、当該コード類を省略することもできる。
好ましくは複合プロジェクター8はガイドレール9に沿って移動自在にされるが、その場合は複合プロジェクター8に、ガイドレール9に対応するレール係動手段が取り付けられる。このレール係動手段は、例えば、断面角C字型としたガイドレール6の内側面に当接して回転するホイールとされる。もちろん、ガイドレール9とこれに対するレール係動手段の組合わせは他にも種々考えられ、そのうちの任意の構成を採用し得る。そして、複合プロジェクター8のガイドレール9に沿っての移動は、自動的に又は人的操作によって行うようにすることができる。
図2及び図3に示す例は、複合プロジェクター8を周壁等の投影対象面に沿って横方向に、あるいは、縦方向(周壁から天井面に向けて、あるいは、床面に向けて)に自動走行させるものである。この場合ガイドレール9は周壁等に固定され、あるいは、周壁等に近接状態に配置されるが、図示した例は後者に関するもので、複合プロジェクター8は、自走支持装置によって自走可能に支持されている。
そこにおけるガイドレール9は、複数本のポール状支持スタンド10の上端部に固定されて支持される、下辺に歯を有するラック11と、ラック11の下側に平行に配置される受け材12とで構成されている。
複合プロジェクター8は、ガイドレール9に組付けられる自走部13から延びるプロジェクターアーム14の先端に取り付けられる。複合プロジェクター8から延びる配線は、このプロジェクターアーム14内に通される。プロジェクターアーム14は、その下端部に、基板15の上端部に水平に設けた支持板21に固定された受けパイプ22が挿入されることにより、回動自在に支持される。
自走部13は、基板15と、基板15の一方の側面に設置される正反回転駆動用モータ16と、基板15の他方の側面から突出する駆動用モータ16の出力軸に固定されて、ラック11に噛合するピニオン17から成り、更に、走行を支持するために、基板15の下部に設置されていて、受け材12の正面に当接して転動する1又は複数の下部水平回転ローラー18と、基板15の上部に設置されていて、ラック11の背面に当接して転動する1又は複数の上部水平回転ローラー19と、基板15の上部に設置されていて、ラック11の上面に当接して回転する1又は複数の垂直回転ローラー20とを含んで構成される。
下部水平回転ローラー18は、基板15の下部に固定されるアングル材23の水平部において軸支され、上部水平回転ローラー19は、基板15の上部に固定されるアングル材24の水平部において軸支され、垂直回転ローラー20は、アングル材24の垂直部において軸支される。
また、基板15に制御盤設置台25が取り付けられ、そこに制御盤26が配置される。駆動用モータ16としては、交流式と直流式のいずれも利用可能であり、制御盤26内に電池やACアダプタ等の対応機器が内蔵される。また、好ましい実施形態においては、制御盤26内に、操作者が手にするリモコンからの指示信号を受信する受信センサ31が配備される。
好ましい実施形態においては、制御盤26から出る配線27を蛇腹状に吊下する手段が配備される。即ち、受け材12の下縁に沿ってランナーレール28が設置され、このランナーレール28に、それに移動自在に係合するリング付きランナー29が多数配備される。そして、配線27を各リング付きランナー29のリング30に通すことにより、配線27が適宜間隔置きに吊下されて、適宜蛇腹状に伸縮可能となる。かくして、自走部13の移動に際し、配線27が絡んだり邪魔になったりすることが防止されると共に、見た目が悪くなることが防止される。
上記構成において、自走部13を動作させることにより複合プロジェクター8を移動させる場合は、例えばリモコン操作により、制御盤26の受信センサ31を介して駆動モータ16を正回転させる。それによりピニオン17が回転駆動され、その回転駆動力がラック11に作用するが、ラック11は移動しないために、ピニオン17がラック11に沿って移動することになる。
この移動動作に際し、自走部13の荷重は、垂直回転ローラー20がラック11の上面に乗って回転することにより受け、また、自走部13の傾倒は、下部水平回転ローラー18が受け材12の正面に当接して転動すると共に、上部水平回転ローラー19がラック11の背面に当接して転動することにより防止される。即ち、自走部13に係る複合プロジェクター8等の荷重は、垂直回転ローラー20からラック11の上面にかかる力と、上部水平回転ローラー19からラック11の背面にかかる力と、下部水平回転ローラー18から受け材12の正面にかかる力のバランスによって支持される。
そして、複合プロジェクター8が所望位置に来たところで、駆動モータ16の動作を停止させればよい。また、駆動モータ16を反回転させることにより、自走部3を反対方向に移動させることができる。
上述した例は、複合プロジェクター8の投影対象を、既設の黒板やホワイトボード等の壁面固定型ボード、あるいは、壁面や天井面とすることを想定したもので、その場合は既設のホワイトボードや黒板等に何ら手を加えずに、それらのボードや壁面をそのままインタラクティブボードとして活用してのインタラクティブ環境を、簡単、迅速且つ低コストにて構築することが可能である。
そして、複合プロジェクター8はガイドレール9に沿って任意の位置に移動可能であるため、広い教室等においては、正面のホワイトボードや黒板に対する投影位置から、側面並びに後面の白壁やホワイトボード、あるいは、天井面に対する投影位置へと移動させて後席側等の生徒の便を図ることができ、また、投影面と筆記面とを近接させての使用が可能となる利便性があり、しかも、既設の黒板やホワイトボード等は、そのまま従来通りに使用できるという効用がある。
そして、上述したように、上記ラック11と受け板12とから成るガイドレール9は、必ずしも直線であるとは限らず、全体的又は部分的に湾曲する形状としたり、途中で捻った形状としたりすることができる。従って、例えばガイドレール9は、床から上方に延ばし、壁面上部において湾曲させて横方向に延ばし、更に途中で捻って天井に沿わせる、といった二次元的並びに三次元的レイアウトが可能であり、その適用範囲は非常に広いものとなる。また、ガイドレール9に長さの限定はないので、複数室に渡って配設したりすることもできる。
なお、図2、3に示したガイドレール9及び自走手段は、プロジェクターが上記複合プロジェクター8である場合に限らず、他の種類のプロジェクターについても適用可能であることは言うまでもない。
更に、複合プロジェクター8を移動可能にする場合の投影対象面は、上記ホワイトボード、黒板その他の壁面固定型又は移動式のボード、スクリーン、壁面、床面、天井面、ドア、窓、その他の建具、家具、布面、フィルム面、紙面、及び、水面の他に、複合プロジェクター8と共に移動可能に設置された移動投影面44を含む(図4参照)。この移動投影面44としては、巻き上げ式のロールスクリーンや、ホワイトボード等が用いられ、その上部が基板15に固定される。
本発明に係る方法は、上述した壁面固定型ボードについてだけではなく、既存の移動式ボードについても適用可能である。即ち、移動式ボードは、黒板やホワイトボード等のボードを、通例、キャスターを備えたスタンドで支持して成るものであるが、この場合は、投影対象となるボード面41の上辺42の任意の位置に、複合プロジェクター8を取り付ければよい(図5参照)。
そして、ボード面41の上辺42に取り付けられる複合プロジェクター8を移動可能にする場合は、上記実施形態に準じて、上辺42、あるいは、上辺42から側辺にかけてガイドレール9を設置し、複合プロジェクター8の適宜位置に、ガイドレール9に対する係動手段を備え付ければよい。
この移動式ボードの場合、ボードの両面使用が可能な場合がある。その場合は、プロジェクターアームを回転させることで、複合プロジェクター8をボードの反対面に向けることにより、反対面をインタラクティブボードとして使用することが可能となる。
また、以上いずれの実施形態においても、プロジェクター投影面に投影された教育用ソフトやパソコンで作成した資料に対し、離れた位置から、レーザー光方式のマウス機能付きポインタやペンを用いて直接書き込んだり、保存したり、データを呼び出したりする操作を行うようにすることもできる。
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 教室
2 廊下
3 前側ドア
4 後ろ側ドア
5 前側ホワイトボード
6 後ろ側ホワイトボード
7 壁面
8 複合プロジェクター
9 ガイドレール
10 支持スタンド
11 ラック
12 受け材
13 自走部
14 プロジェクターアーム
15 基板
16 駆動用モータ
17 ピニオン
18 下部水平回転ローラー
19 上部水平回転ローラー
20 垂直回転ローラー
41 ボード面
42 上辺
44 移動投影面

Claims (13)

  1. プロジェクター機能と共にインタラクティブ機能を備えた複合プロジェクターを、任意の投影可能面に向くように設置することを特徴とするインタラクティブ環境構築方法。
  2. 前記複合プロジェクターは、インタラクティブ機能を内蔵したものである、請求項1に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  3. 前記複合プロジェクターは、インタラクティブユニットを外付けしたものである、請求項1に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  4. 前記投影可能面は、少なくともホワイトボード、黒板その他の壁面固定型又は移動式のボード、スクリーン、壁面、床面、天井面、ドア・窓その他の建具、家具、布面、フィルム面、紙面、及び、水面を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載のインタラクティブ環境構築方法。
  5. 前記複合プロジェクターは、前記投影可能面近傍に配置したガイドレールに沿って移動可能にする、請求項1乃至4のいずれかに記載のインタラクティブ環境構築方法。
  6. 前記ガイドレールは、前記投影可能面自体又はその近傍に一次元的に、二次元的に又は三次元的に配置する、請求項5に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  7. 前記ガイドレールは、全体的又は部分的に湾曲形状部を含む、請求項5又は6に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  8. 前記ガイドレールは、一部に捻り形状部を含む、請求項5乃至7のいずれかに記載のインタラクティブ環境構築方法。
  9. 前記複合プロジェクターは、前記ガイドレールに沿って自動的に移動可能にされる、請求項5乃至8のいずれかに記載のインタラクティブ環境構築方法。
  10. 前記ガイドレールは、下辺に歯を有するラックと、前記ラックの下側に平行に配置される受け材とで構成され、前記複合プロジェクターは自走部を介して前記ガイドレールに取り付けられ、
    前記自走部は、基板と、基板の一方の側面に設置される正反回転駆動用モータと、前記基板の他方の側面から突出する前記駆動用モータの出力軸に固定されて、前記ラックに噛合するピニオンを含み、更に、走行を支持するために、前記基板の下部に設置されていて前記受け材の正面に当接して転動する1又は複数の下部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの背面に当接して転動する1又は複数の上部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの上面に当接して回転する1又は複数の垂直回転ローラーとを含んで構成される、請求項9に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  11. 前記投影可能面として、前記複合プロジェクターと共に移動する面を含む、請求項5に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  12. 前記ガイドレールは、スライドコンセント機能を有するものとされる、請求項5に記載のインタラクティブ環境構築方法。
  13. プロジェクターをガイドレールに沿って自走させるための支持装置であって、
    前記ガイドレールは、下辺に歯を有するラックと、前記ラックの下側に平行に配置される受け材とで構成され、前記複合プロジェクターは自走部を介して前記ガイドレールに取り付けられ、
    前記自走部は、基板と、基板の一方の側面に設置される正反回転駆動用モータと、前記基板の他方の側面から突出する前記駆動用モータの出力軸に固定されて、前記ラックに噛合するピニオンを含み、更に、走行を支持するために、前記基板の下部に設置されていて前記受け材の正面に当接して転動する1又は複数の下部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの背面に当接して転動する1又は複数の上部水平回転ローラーと、前記基板の上部に設置されていて前記ラックの上面に当接して回転する1又は複数の垂直回転ローラーとを含んで構成されることを特徴とするプロジェクター自走支持装置。
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