JP2011167167A - 内部式濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】 本発明は、濾過本体を水槽内に設置し、エアポンプから吐出する加圧エアにより水槽内の水を吸い上げ、濾過本体内の濾材を通過させて循環させることにより、浄化するようにした、内部式濾過装置において、エアストンが常に適正位置に保持されるようにして、エアポンプによる水の吸上能率を高めるようにした。
【構成】 濾過本体Fに、エアストン9に接続されるエアパイプ8を、その濾過本体F内の吸水通路10の所定位置に移動しないように係止する係止手段Eを設けた。
【選択図】 図3
【構成】 濾過本体Fに、エアストン9に接続されるエアパイプ8を、その濾過本体F内の吸水通路10の所定位置に移動しないように係止する係止手段Eを設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚の飼育用水槽内の水を、エアポンプからの加圧エアにより吸い上げて循環濾過するようにした、内部式濾過装置に関する。
一般に、水槽内で金魚、熱帯魚等の観賞魚を飼育、育成するために、水槽内の水を濾過して浄化する濾過装置として、その濾過本体を水槽内に設置し、エアポンプから吐出する加圧エアにより水槽内の水を、吸い上げて濾過本体内の濾材を通過させて循環させることにより浄化するようにした、内部式濾過装置は公知である(たとえば、特許第3954920号公報参照)。
ところで、このような内部式濾過装置は、水槽の外に設けたエアポンプにエアパイプを介して接続されるエアストンを、水槽内に浸漬される内部式濾過本体内に挿入し、エアポンプの駆動によりエアストンを通して濾過本体内に噴出される加圧エアにより、水槽内の未浄化の水を濾材を通過して吸い上げて循環することにより浄化するように構成されている。
ところで、かかる濾過装置の濾過能率を高めるには、水槽内の水面からエアストンまでの水の吸水通路を長く確保し、かつエアストンから噴出されるエアにより水槽内の水のみを常に能率よく吸い上げる(エアを吸い込まない)ようにすることが要求されるが、前記特許文献1のものでは、濾過本体内に挿入されるエアストンを濾過本体内の適正位置に常に係止するための対策がなされていないため、濾過本体内に挿入されるエアストンの位置を常に適正位置に維持させるのが難しく、前記要求を充足できないという問題があった。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、内部式濾過本体内に挿入されるエアストンが常に適正位置の保持されるようにして、エアポンプによる水の吸上能率を高めるようにした、新規な内部式濾過装置を提供することを目的とする。
前記目的達成のため、請求項1記載の発明は、水槽内に設置される濾過本体の吸水通路内に、先端にエアストンが接続されるエアパイプを挿入し、このエアパイプの外端に水槽の外に設けられるエアポンプを接続し、該エアポンプよりエアストンを通して前記吸水通路内に噴出する加圧エアにより、水槽内の水を、前記濾過本体内の濾材および吸込口を通して吸水通路内に吸い上げて水槽内に還流させるようにした内部式濾過装置において、
前記濾過本体には、エアストンに接続されるエアパイプが、吸水通路内の所定位置に移動しないように係止される係止手段が設けられることを特徴としている。
前記濾過本体には、エアストンに接続されるエアパイプが、吸水通路内の所定位置に移動しないように係止される係止手段が設けられることを特徴としている。
前記目的達成のため、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記係止手段は、前記濾過本体の上部に形成される差込孔に着脱可能に設けられるパイプ係止具よりなり、このパイプ係止具は、内面にパイプ挿通孔を有して円筒状に形成され、その周壁にすり割りを挟んで複数の弾性挟持片が一体に設けられ、これらの挟持片の内面に、エアパイプの外面に食い込む尖鋭突起が突設されていることを特徴としている。
請求項各項記載の発明によれば、濾過本体の吸水通路内に挿入されるエアストンを、吸水通路に対して常に適正位置に確実に保持して、外乱などによりエアストンの位置がずれることがないので、エアポンプによる水槽内の水の吸上能率を高めることができ、内部式濾過装置の濾過効率を向上することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、濾過本体の上部にエアパイプのパイプ係止具を設けるだけで、他に濾過装置の構造を何ら変更しないで済み、廉価に提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜4に示すように、内部式濾過装置の濾過本体Fは、直方体に形成される水槽1の相互に直交する2つの壁面1a,1bによって構成される隅角部2に、複数の吸盤3により着脱可能に取付けられる。この濾過本体F内には、エアポンプPuの作動により水槽1内の水が吸い込まれ、その内部で濾過された後、浄化された水は水槽1内へと還流される。
濾過本体Fは、2つ割りの三角筒状の濾過ケース5と、その濾過ケース5に着脱可能に装着される、三角筒状に巻かれた濾材6と、この濾材6内に設けた円筒状の吸水通路10と、この吸水通路10の上端に鉛直軸回りに首振り可能に接続される排水管7と、この排水管7を貫通して吸水通路10内に挿入される可撓性の弾性ホースよりなるエアパイプ8とを備えており、このエアパイプ8の上端に水槽1の外に設けられるエアポンプPuが接続され、また、その下端には、吸水通路10内に設けられるエアストン9が接続される。
図2,3,5,6に示すように濾過ケース5と、濾過エレメントユニット6との間には、密閉状の未浄化室Cdが形成され、濾材6の内側の吸水通路10内には密閉状の浄化室Ccが形成されている。吸水通路10の下端周面および下面には、吸水口20が開口され、その吸水口20は、未浄化室Cdを濾材6を通して吸水通路10内の浄化室Ccに連通する。濾過ケース5の下部前面には、未浄化室Cdに連通する第1の水取入口12が開口され、さらに、それよりも下方に第2の水取入口13が開口されている。濾過ケース5の下端には、粗な濾材15を収容した補助濾過室14が形成され、この補助濾過室14は、前記第2の水取入口13に連通されると共に吸水口20を介して吸水通路10内に連通する。
ここで、エアポンプPuを運転すると、加圧エアは、エアパイプ8を通りエアストン9より吸水通路19内に噴出し、吸水通路10内に吸水力が発生する。これにより、水槽1内の未浄化水は、
(1) 図3,6矢印aに示すように、第1の水取入口12より未浄化室Cd内に吸入され、そこから濾材6を通って濾過された後、吸水口20を通って吸水通路10内に吸い上げられる第1の流れと、
(2) 図3,6矢印bに示すように、補助取水口13より補助濾過室14に入り、粗な濾材により濾過された後、吸水通路10内に吸い上げられる第2の流れ、
とに分流される。そして、前記第1の流れと第2の流れは、吸水通路10内で合流して、図3矢印cに示すように、該吸水通路10内を上昇し、排水管7の排水口40より、水槽1内に還流する。したがって、吸水通路10内には、濾材6を通過して濾過された第1の流れの水と、粗な濾材15を通過して濾過された第2の流れの水とが合流して吸水通路10内を上昇し、排出管7を通って水槽1内に還流する。
(1) 図3,6矢印aに示すように、第1の水取入口12より未浄化室Cd内に吸入され、そこから濾材6を通って濾過された後、吸水口20を通って吸水通路10内に吸い上げられる第1の流れと、
(2) 図3,6矢印bに示すように、補助取水口13より補助濾過室14に入り、粗な濾材により濾過された後、吸水通路10内に吸い上げられる第2の流れ、
とに分流される。そして、前記第1の流れと第2の流れは、吸水通路10内で合流して、図3矢印cに示すように、該吸水通路10内を上昇し、排水管7の排水口40より、水槽1内に還流する。したがって、吸水通路10内には、濾材6を通過して濾過された第1の流れの水と、粗な濾材15を通過して濾過された第2の流れの水とが合流して吸水通路10内を上昇し、排出管7を通って水槽1内に還流する。
しかして、濾過本体F内を流れる水を、濾材6を通る第1の流れと、粗な濾材15を流れる第2の流れとの分流することにより、濾材6を流れる第1の流れの流速が減じられて濾材6に付着する好気性微生物の繁殖を促し、水の有機的浄化作用が促進される。
水槽1内の底部には、大磯などの砂利18が敷設される。
ところで、エアポンプPuの加圧エアにより発生する吸水力より、水槽1内の水を効率よく吸い上げるには、加圧エアの噴出されるエアストン9を、吸水通路10の適正位置(図3,6実線位置)に常に的確に保持する必要があり、若し仮に図6に2点鎖線L1に示すように、吸水通路10内に挿入されるエアストン9の一部が、吸水通路10下端の吸水口20を横切る位置まで達してしまうと、吸込通路10内に吸い込まれる水の中に、エアストン9から噴出されるエアの一部が混入してしまい、水の吸込能率が低下する不都合があり、また、図6に1点鎖線L2に示すように、エアストン9を吸込口20から遠く避けるべく該吸込口20よりも上方に離れた位置に保持させると、水面からエアストン9に至る水の吸い上げ距離が短くなり、この場合にも水の吸込能率が低下する不都合がある。
そこで、この実施例では、前記不都合を解消すべく、図3,6実線に示すように、吸込通路10に対するエアストン9の上下方向の相対位置を常に適正位置、すなわち吸込口の直上位置に確実に保持できるようにしたものである。
図3,5に示すように、排出管7の、エアパイプ8の差込孔7Hには、係止手段Eとしての硬質の合成樹脂材よりなる、パイプ係止具30が着脱自在に嵌着されている。図7に最も明瞭に示すように、このパイプ係止具30は、内面に前記差込孔7Hに挿入されるパイプ挿入孔31を有して短円筒状に形成されていて、その外周に外向きフランジ部32が形成されており、この外向きフランジ部32より下方の周壁には縦方向の複数のすり割り(4つ)33が入れられており、それらのすり割り33間に複数(4つ)の弾性挟持片34がそれぞれ形成され、これらの弾性挟持片34の内面に尖鋭突起35が内方に向けて一体に突設されている。そして、このパイプ係止具30は、その外周面が排出管7の差込孔7Hに嵌着され、その外向きフランジ部32が排出管の上面に着座される。
図3,5に示すように、濾過本体F内の吸込通路10内に弾性のエアパイプ8を挿着すべく、このエアパイプ8をパイプ係止具30に挿入したとき、複数の弾性挟持片34の尖鋭突起35は、弾性のエアパイプ8の外周面に食い込んで、このエアパイプ8、したがってエアストン9を濾過本体Fに対して適正位置に保持することができ、エアパイプ8や、エアポンプPuに外力が作用しても妄りにエアストン9の位置がずれることがない。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、パイプ係止具30は、排出管7に設けているが、これを吸水通路10に設けてもよい。また、前記実施例では、濾材6および粗な濾材15を流れる第1および第2の二つの水流が生成される内部式濾過装置の場合について説明したが、一つの濾材を流れる一つの水流が生成される内部式濾過装置にも実施することができる。
1・・・・・・・・水槽
6・・・・・・・・濾材
7H・・・・・・・差込孔
8・・・・・・・・エアパイプ
9・・・・・・・・エアストン
10・・・・・・・吸水通路
30・・・・・・・パイプ係止具
31・・・・・・・パイプ挿入孔
33・・・・・・・すり割り
34・・・・・・・弾性挟持片
35・・・・・・・尖鋭突起
E・・・・・・・・係止手段
F・・・・・・・・濾過本体
Pu・・・・・・・エアポンプ
6・・・・・・・・濾材
7H・・・・・・・差込孔
8・・・・・・・・エアパイプ
9・・・・・・・・エアストン
10・・・・・・・吸水通路
30・・・・・・・パイプ係止具
31・・・・・・・パイプ挿入孔
33・・・・・・・すり割り
34・・・・・・・弾性挟持片
35・・・・・・・尖鋭突起
E・・・・・・・・係止手段
F・・・・・・・・濾過本体
Pu・・・・・・・エアポンプ
Claims (2)
- 水槽(1)内に設置される濾過本体(F)の吸水通路(10)内に、先端にエアストン(9)が接続されるエアパイプ(8)を挿入し、このエアパイプ(8)の外端に水槽(1)の外に設けられるエアポンプ(Pu)を接続し、該エアポンプ(Pu)よりエアストン(9)を通して前記吸水通路(10)内に噴出する加圧エアにより、水槽(1)内の水を、前記濾過本体(F)内の濾材(6)および吸込口(20)を通して吸水通路(10)内に吸い上げて水槽(1)内に還流させるようにした内部式濾過装置において、
前記濾過本体(F)には、エアストン(9)に接続されるエアパイプ(8)が、吸水通路(10)内の所定位置に移動しないように係止される係止手段(E)が設けられることを特徴とする、内部式濾過装置。 - 前記係止手段(E)は、前記濾過本体(F)の上部に形成される差込孔(7H)に着脱可能に設けられるパイプ係止具(30)よりなり、このパイプ係止具(30)は、内面にパイプ挿通孔(31)を有して円筒状に形成され、その周壁にすり割り(33)を挟んで複数の弾性挟持片(34)が一体に設けられ、これらの挟持片(34)の内面に、エアパイプ(8)の外面に食い込む尖鋭突起(35)が突設されていることを特徴とする、前記請求項1記載の内部式濾過装置。
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- 2010-02-22 JP JP2010036535A patent/JP2011167167A/ja active Pending
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