JP2011166974A - 車両充電電力マネジメントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両への充電が最適かつ柔軟に行える車両充電電力マネジメントシステムを提供する。
【解決手段】本発明に関わる車両充電電力マネジメントシステムは、建物に供給された電力を建物内電力負荷2と電動車両用蓄電器の蓄電とに分岐させて、建物内電力負荷2への第1電力と電動車両用蓄電器への第2電力の電力量とを調整して分配する車両充電電力マネジメントシステムSであって、電動車両用蓄電器へ充電を行う場合、複数の充電モードのうちのひとつを操作者が選択可能とする充電モード選択手段5、7と、該充電モード選択手段5、7により選択された充電モードに基づいて、供給された電力から充電装置4、4c、4gにより電動車両用蓄電器への充電を行う制御手段5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両の充電を制御する車両充電電力マネジメントシステムに関する。
従来、一般住宅でEV(Electric Vehicle:電気自動車)の充電を行う場合、ブレーカの契約電流の範囲内で家庭電気機器とともに、EVの充電を行っている。この場合、コントローラは、家庭電気機器の消費電力、EVの充電電力の情報を取得するため、PLC(Power Line Communications)などの通信を使用し、車両や家庭電気機器と通信を行っている。
また、従来、EVの充電に対する航続可能距離は、車両のトリップメータで確認している。
特開2008−136291号公報
ところで、一般住宅のEVの充電においては、家庭電気機器の電力使用が増え、契約電流を超えるとブレーカが落ちる。そこで、家電の電力使用が増えた時、ブレーカが落ちないようにEVの充電量を減らすとEVの充電の終了が遅くなる。
そのため、ブレーカが落ちないように、契約電流を上げると、電力の基本料金が上がってしまうという不都合が発生する。
一方、昼夜を問わず充電を行うと、夜間に比べて昼間の充電コストが高くなる。
さらに、EVのバッテリの温度が低温または高温時に大電流で充電するとバッテリが劣化しやすくなるという現象がある。
また、PLCなどを用いて通信を行っているため、コントローラは、通信回路を追加する必要がありコストアップに繋がり、また、全ての家庭電気機器に通信の対応をさせるのは困難である。
また、EVの充電に対する航続可能距離は、車両のトリップメータで確認しているが、充電中にコントローラや充電器側で現充電量での航続可能距離を把握するすべがない。
本発明は上記実状に鑑み、電動車両への充電が最適かつ柔軟に行える車両充電電力マネジメントシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の請求項1の車両充電電力マネジメントシステムは、建物に供給された電力を建物内電力負荷と電動車両用蓄電器の蓄電とに分岐させて、前記建物内電力負荷への第1電力と前記電動車両用蓄電器への第2電力の電力量とを調整して分配する車両充電電力マネジメントシステムであって、前記電動車両用蓄電器へ充電を行う場合、複数の充電モードのうちのひとつを操作者が選択可能とする充電モード選択手段と、該充電モード選択手段により選択された充電モードに基づいて、前記供給された電力から充電装置により前記電動車両用蓄電器への充電を行う制御手段とを備えている。
請求項1の車両充電電力マネジメントシステムによれば、操作者が建物内電力負荷の使用状況や電動車両の運転計画等に合わせて、目的、状況等に合わせた電動車両への充電方法を選択できる。
本発明の請求項2の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項1の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記複数の充電モードには、電動車両優先モードが設定され、該電動車両優先モードにおいて、前記制御手段は、前記建物に供給される電流の許容値から前記建物内電力負荷の使用電流を減算した第1の電流により前記電動車両用蓄電器へ充電を行い、前記第1の電流が、前記電動車両用蓄電器への充電に対して許容可能かつ満充電までに最速の充電時間となる前記第1の充電電流となったか否かを操作者に報知する報知手段を備えている。
請求項2の車両充電電力マネジメントシステムによれば、電動車両に最速の時間で充電できる。また、第1の電流が最速の充電時間となる第1の充電電流となったか否かを操作者に報知する報知手段を備えるので、操作者が能動的に建物内電力負荷の使用を減らして電動車両の充電を早めることができる。
本発明の請求項3の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項2の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記複数の充電モードには、家電優先モードが設定され、該家電優先モードにおいて、前記制御手段は、前記建物に供給される電流の許容値から、前記建物内電力負荷の使用のために設定される所定の最大電流を減算した第2の電流により、前記電動車両用蓄電器に充電を行っている。
請求項3の車両充電電力マネジメントシステムによれば、季節に応じた冷暖房等の建物内電力負荷に合わせて充電が可能となり、季節毎などに正確に設定できる。
本発明の請求項4の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項3の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記電動車両用蓄電器の温度を測定する温度測定手段を備え、前記複数の充電モードには、劣化抑制充電モードが設定され、該劣化抑制充電モードにおいて、前記制御手段は、前記温度測定手段により測定された温度が、前記電動車両用蓄電器の劣化が生じる温度領域にあるか否かを判断し、該温度領域にある場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記電動車両用蓄電器に劣化が生じない予め定められる所定の劣化防止電流とする一方、該温度領域にない場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記家電優先モードにおいて設定される前記第2の電流としている。
請求項4の車両充電電力マネジメントシステムによれば、簡単な構成で電動車両用蓄電器の劣化防止が行える。
本発明の請求項5の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項2乃至4何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記充電を行う時間が、外部から前記建物に供給される電力の価格が廉価となる夜間電力時間であるか否かを判定する夜間電力判定手段を備え、前記複数の充電モードには、コスト優先モードが設定され、該コスト優先モードにおいて、前記制御手段は、前記夜間電力判定手段により、前記充電を行う時間が、前記夜間電力時間であると判定された場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記電動車両優先モードにおいて設定される前記第1の電流とする一方、前記夜間電力時間でないと判定された場合には、前記電動車両用蓄電器への充電を行わない。
請求項5の車両充電電力マネジメントシステムによれば、充電にかかるコストが低減できる。
本発明の請求項6の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項2乃至5何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記複数の充電モードには、充電電流設定モードが設定され、該充電電流設定モードにおいて、前記制御手段は、前記電動車両用蓄電器への充電電流を、前記第1の充電電流以下の範囲内であって、操作者に設定された充電電流または前記第1の電流の何れか小さい方の電流または当該両電流が等しい場合は当該電流としている。
請求項6の車両充電電力マネジメントシステムによれば、建物内電力負荷の使用状況に合わせて、充電電流を調整し設定できる。
本発明の請求項7の車両充電電力マネジメントシステムは、請求項1乃至6何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、前記電動車両用蓄電器への充電を行っている際に、前記電動車両用蓄電器への充電量に対する当該電動車両の航続可能距離を表示する航続可能距離表示手段を備えている。
請求項7の車両充電電力マネジメントシステムによれば、必要な航続距離が確保されたタイミングで充電をやめることができる。
本発明によれば、電動車両への充電が最適かつ柔軟に行える車両充電電力マネジメントシステムを実現できる。
本発明に係わる実施形態の車両充電電力マネジメントシステムを示すシステム構成図である。 実施形態の充電時の電気自動車のバッテリと充電ケーブルの充電ガンとの関係を示す概念図である。 実施形態のコントローラの操作パネルを示す図である。 実施形態のCPL信号のデューティ比とEVのバッテリに充電する充電電流の大きさとの関係を表す図である。 車両充電電力マネジメントシステムのメイン制御を示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのタイマ割り込み制御を示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのEVのバッテリへの充電モードである「EV優先」の制御の流れを示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのEVのバッテリへの充電モードである「家電優先」の制御の流れを示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのEVのバッテリへの充電モードである「バッテリ高寿命」の制御の流れを示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのEVのバッテリへの充電モードである「コスト最低」の制御の流れを示すフロー図である。 車両充電電力マネジメントシステムのEVのバッテリへの充電モードである「充電電流設定」の制御の流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる実施形態の車両充電電力マネジメントシステムSを示すシステム構成図である。
一般住宅(建物)の電気は、発電所から供給される電気が変圧器等で所定電圧(例えば、AC100V)に変圧され、引き込み線h1を伝わって電力量計(図示せず)を介して、ブレーカ1に供給される。ブレーカ1は、契約電流(I-br)以上の電流を遮断するアンペアブレーカ、漏電の際に電流を遮断する漏電ブレーカ、定格電流を設ける安全ブレーカ等で構成される。
ブレーカ1に供給された電気は、冷蔵庫、TV、照明等の家庭電気機器2に供給されるとともに、電気自動車6(以下、EV6と称す)のバッテリ(電動車両用蓄電器)6vへの充電をオン/オフする充電用入/切スイッチ3を介して、ホームコントローラH5の充電ケーブル接続部等4に供給されている。なお、充電ケーブル接続部等4は、一般の住宅用コンセント等であり、ユーザがEV6に充電するために、充電ケーブル4cを接続するためのものである。
<実施形態の車両充電電力マネジメントシステムS>
実施形態の車両充電電力マネジメントシステムSは、住宅において、EV6のバッテリ6vに充電するために、供給される電力を家庭電気機器2とEV6のバッテリ6vの充電とに分岐して制御するためのシステムである。
車両充電電力マネジメントシステムSは、EV6のバッテリ6vに充電する際に充電ケーブル4cが接続される充電ケーブル接続部等4と、充電ケーブル接続部等4への通電をユーザ(操作者)が入/切する充電用入/切スイッチ3と、車両充電電力マネジメントシステムSを制御するコントローラ5と、家庭電気機器2が使用する電流I-homeを測定する電流測定器i1と、充電ケーブル接続部等4からEV6のバッテリ6vに供給する充電電流I-EVを測定する電流測定器i2と、ブレーカ1に印加される電圧を測定する電圧測定器v1と、充電を行うEV6の雰囲気温度を測定する温度センサs1とを備えている。
なお、温度センサs1は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ、流体の熱膨張等を利用したセンサが用いられるが限定されないのは勿論である。車両充電電力マネジメントシステムSでは、温度センサs1の測定温度をもって、充電を行うEV6のバッテリ6v廻りの温度とみなすこととしている。
ここで、前記した充電ケーブル接続部等4と充電用入/切スイッチ3と電流測定器i2と車両充電電力マネジメントシステムSを制御するコントローラ5とは、ホームコントローラH5と称されるEV6の充電を制御するための制御装置である。
ホームコントローラH5と、ユーザがEV6に充電する際に使用する充電ケーブル4cとは、情報の通信が行えるように、ホームコントローラH5のコントローラ5および充電ケーブル4cのコントローラ(図示せず)にそれぞれ、通信部を有している。
図2は、充電時のEV6のバッテリ6vと充電ケーブル4cの充電ガン4gとの関係を示す概念図である。
EV6は、エネルギ源のバッテリ6vと、充電用のAC電圧をバッテリ6vに充電する所定のDC電圧に変換制御するAC/DCコンバータの車載充電器6jとを有している。
EV6のバッテリ6vの充電に際しては、充電ケーブル4cの充電ガン4gから後記のCPL信号が車載充電器6jに送られ、車載充電器6jは、CPL信号のデューティ比に従って、充電ガン4gから車載充電器6jに入る入力電流の制限値を制御し、バッテリ6vに充電する。
<コントローラ5>
車両充電電力マネジメントシステムSを制御するコントローラ5は、PC(Programable Computer)等のコンピュータと、インターフェース回路、パルス幅制御回路、割り込み制御回路等の回路と、操作部としてEV6のバッテリ6vへの充電状態を表示するとともにユーザがEV6のバッテリ6vへの充電を操作する操作パネル7(図3参照)とを備えている。図3は、コントローラ5の操作パネル7を示す図である。
操作パネル7は、表示部として、[ユーザ設定項目]7aと、[現在の情報]7bと、EV6のバッテリ6vの最大充電電流に達した際に点灯するI−EV-maxランプ7dとを具えており、操作部として、ユーザがEV6のバッテリ6vの充電に際して充電作業を任意に設定するための[設定項目の操作]7cを具えている。
[ユーザ設定項目]7aの表示には、EV6の複数の充電モードのうちからユーザが選択した充電モードを表示する「充電モード」と、ユーザが設定した家庭電気機器2が使用する最大電流を表示する「I-h-max」と、ユーザが設定したEVの充電の最大電流を表示する「I-EV-max」と、単位電力量(1Wh)当たりの走行距離kmを示す「電費」(km/Wh)とがある。「電費」(km/Wh)は、後記するように、EV6のバッテリ6vの充電量(Wh)からEV6の走行可能な距離である航続可能距離(km)を算出するのに用いられる。
なお、図3においては、複数の充電モードのうちからユーザによって「EV優先」の充電モードが選択された場合を示している。
ここで、ユーザが、図3の[ユーザ設定項目]7aにおいて、複数の充電モードのうちから「バッテリ高寿命」の充電モードを選択した場合には、図示しないバッテリ劣化温度と劣化防止電流をユーザが設定できるように表示が行われる。
[現在の情報]7bには、現在の時点における家庭電気機器2(図1参照)の使用電流を示す「I-home」と、図1のEV6のバッテリ6vの充電電流を示す「I-EV」と、EV6のバッテリ6vの充電電力量を示す「W-EV」と、EV6のバッテリ6vの充電電力量の積算値を示す「W-EV(積算)」と、現在のバッテリ6vの充電電力量の積算値でEV6が走行できる距離を示す「航続可能距離」と、充電が行われるEV6のバッテリ6vの周辺の温度を示す「EV周辺温度」とが表示される。
なお、[現在の情報]7bの表示には、これら以外の表示も行われてよいのは勿論である。
[設定項目の操作]7cには、ユーザが[ユーザ設定項目]7aの欄の所望の設定項目を選択するための項目選択ボタン7c1と、選択した[ユーザ設定項目]7aの設定項目においてユーザが所望の数値等を選択するために押下する「SELECT」ボタン7c2と、[ユーザ設定項目]7aの設定項目においてユーザが「SELECT」ボタン7cで選択した数値を決定する際に押下する「ENTER」ボタン7c3とがある。
本構成のコントローラ5は、EV6のバッテリ6vへ供給可能な定格電流の大きさに基づいて、EV6のバッテリ6vに充電する電流の大きさを示すパルス幅の発振信号(CPL信号)を充電ケーブル接続部等4に送信する。
CPL信号を受信した充電ケーブル接続部等4は、CPL信号およびブレーカ1からのAC電圧を、図2に示すように、充電ケーブル4cの充電ガン4gが接続された車載充電器6jに供給する。車載充電器6jは、図4に示すように、CPL信号のデューティ比によって、供給される入力電流の制限値を制御し、CPL信号のデューティ比に応じた電流でバッテリ6vを充電する。なお、図4は、CPL信号のデューティ比とEV6のバッテリ6vに充電する充電電流値の大きさとの関係を表す図である。
ここで、バッテリ6vへの充電を開始しないようにする場合、CPL信号のデューティパルス信号を出さないことで制御する。
次に、コントローラ5によって行われる車両充電電力マネジメントシステムSの各種制御について、説明する。
<車両充電電力マネジメントシステムSのメイン制御>
コントローラ5によって制御される車両充電電力マネジメントシステムSのメイン制御について、メイン制御の流れを示す図5に従って説明する。
図5のS01において、ユーザが、充電ケーブル接続部等4に接続された充電ケーブル4cの充電ガン4gをEV6に接続するか、または、充電開始スイッチである充電用入/切スイッチ3(図1参照)をオンすることで制御が開始される。
続いて、コントローラ5の操作パネル7(図3参照)に「充電モード?」の表示がなされる(S02)ので、ユーザは、操作パネル7における項目選択ボタン7c1で[ユーザ設定項目]7aの「充電モード」を選択し、「SELECT」ボタン7c2を押下して、複数の充電モード、すなわち、「EV優先」、「コスト最低」、「家電優先」、「バッテリ高寿命」、または「充電電流設定」のうちから、所望の充電モードを選択し、「ENTER」ボタン7c2を押下して決定する(S03)。ここで、充電モードの「EV優先」は、EV6のバッテリ6vへの充電を優先する充電モードであり、充電モードの「コスト最低」は、充電のコストを最低にする充電モードであり、充電モードの「家電優先」は、家庭電気機器2の使用を優先する充電モードであり、充電モードの「バッテリ高寿命」は、EV6のバッテリ6vが高寿命になるように充電を行う充電モードであり、充電モードの「充電電流設定」は、EV6のバッテリ6vへの充電電流をユーザが任意に設定する充電モードである。
続いて、図3の操作パネル7における[現在の情報]7bの「航続可能距離」に、EV6のバッテリ6vの現在の充電電力量の積算値でEV6が走行できる距離が表示される(S04)。なお、S04の航続可能距離(km)の計算は、次の
航続可能距離(km)=
EV6のバッテリ6vの積算電力量(充電量)(Wh)×電費(km/Wh)
の式を用いて演算される。
続いて、図3に示す操作パネル7の[現在の情報]7bの「I-home」に、電流測定器i1(図1参照)で測定される現時点の家庭電気機器2の使用電流が表示され、また、[現在の情報]7bの「I-EV」に、電流測定器i2(図1参照)で測定される現時点のEV6のバッテリ6vへの充電電流が表示される。また、[現在の情報]7bに、家庭電気機器2の使用電力であるW-homeが表示され、また、[現在の情報]7bの「W−EV」に、EV6のバッテリ6vの充電電力が表示される。また、[現在の情報]7bの「W−EV(積算)」に、EV6のバッテリ6vの充電電力量の積算値が表示され、さらに、[現在の情報]7bに電圧測定器V1(図1参照)で測定されるブレーカ1の印加電圧であるVが表示される(S05)。
以上が、図5に示すコントローラ5によるメイン制御の流れである。
<車両充電電力マネジメントシステムSのタイマ割り込み制御>
次に、EV6のバッテリ6vに充電中に行われるコントローラ5によるタイマ割り込み制御について、タイマ割り込み制御を示す図6に従って説明する。
タイマ割り込み制御は、EV6の充電中に、ユーザが、図3の[ユーザ設定項目]7aの充電モードで、所望の充電モードを選択するために行われるものである。
図6のS11において、ユーザが図3の操作パネル7の項目選択ボタン7c1で[ユーザ設定項目]7aの充電モードを選択すると、タイマ割り込みが開始される。そして、図1の電流測定器i1により家庭電気機器2で使用される電流I-homeが読み込まれるとともに、電流測定器i2によりEV6のバッテリ6vに充電中の充電電流I-EVが読み込まれる(S12)。そして、図3に示す[現在の情報]7bの「I-home」に、家庭電気機器2で使用される電流が表示されるとともに、[ユーザ設定項目]7aの「I-EV」に、EV6のバッテリ6vへの充電電流が表示される(S13)。
続いて、図3の操作パネル7に「充電モード?」の表示がなされるとともに、ユーザに音声等でどの充電モードを選択するか報知される(S14)。
そこで、ユーザは、「SELECT」ボタン7c2を押下して、充電モードの「EV優先」、「コスト最低」、「家電優先」、「バッテリ高寿命」、または、「充電電流設定」のうちから、所望の充電モードを選択し、「ENTER」ボタン7c2を押下して決定する(S15)。
そして、S16において、後記するように、選択した充電モードにおける充電電流を表すCPL信号のデューティ比(図4参照)の設定が行われ、EV6のバッテリ6vへの充電が行われる。
以上が、図6に示すタイマ割り込み制御の流れである。
<<各充電モードの制御>>
次に、メイン制御およびタイマ割り込み制御で、ユーザにより選択される各充電モードの制御について説明する。
なお、前記したように、車両充電電力マネジメントシステムSにおけるEV6のバッテリ6vに充電する充電モードとしては、EV6のバッテリ6vへの充電を優先する充電モードの「EV優先」(電動車両優先モード)と、家庭電気機器2の使用を優先する充電モードの「家電優先」(家電優先モード)と、EV6のバッテリ6vが高寿命になるように充電を行う充電モードの「バッテリ高寿命」(劣化抑制充電モード)と、EV6のバッテリ6vへの充電のコストを最低にする充電モードの「コスト最低」(コスト優先モード)と、EV6のバッテリ6vへの充電電流をユーザが設定する充電モードの「充電電流設定」(充電電流設定モード)とがある。
<「EV優先」の充電モード>
充電モードの一つであるEV6への充電を優先する充電モードの「EV優先」について、「EV優先」の制御の流れを示す図7に従って説明する。
ユーザにより、図3の操作パネル7において、「EV優先」のモードが選択されると、図7のS21において、I-br−I-home<I-evmax であるか否か判定される。
ここで、I-br:ブレーカ1の契約電流(住宅(建物)に供給される電流の許容値)、I-home:家庭電気機器2が使用する電流(住宅(建物)内負荷の使用電流)、I-evmax:EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流(第1の充電電流)である。
なお、(I-br−I-home)は、特許請求の範囲に記載した第1の電流である。
I-br−I-home<I-evmax であると判定される場合(図7のS21でYes)、S22に移行し、CPL信号のデューティ比に、 I-br(ブレーカ1の契約電流)−I-home(家庭電気機器2が使用する電流) の演算で求められる電流の値(図4参照)が設定される。
なお、この場合、ユーザに、EV6のバッテリ6vの充電電流が最大でないと音声で知らせたり、図3の操作パネル7のI−EV-maxランプ7dを点滅させたり、または消灯させることで知らせる。これにより、ユーザに、家庭電気機器2の使用を減らすように促し、EV6のバッテリ6vの充電電流を高める。
このように、ユーザにEV6のバッテリ6vの充電電流が最大でない(EV6のバッテリ6vへの充電の最速モードでない)ことを教えることにより、ユ一ザが能動的に家庭電気機器2を選んで使用量を減らし、EV6のバッテリ6vの充電を迅速に行うことができる。これに対し、本実施形態と異なり、本処理を自動制御で行う場合、スイッチをオフする家庭電気機器2は人間(ユーザ)にしか分からないため、どの家庭電気機器2の使用量を減らしてよいか判断が困難となる。
一方、図7のS21で、I-br−I-home<I-evmax ではないと判定される場合(S21でNo)、S23に移行し、EV6のバッテリ6vの充電電流が、該バッテリ6vに充電できる最大電流I-evmaxに達していることを、図3の操作パネル7のI−EV-maxランプ7dを点灯させて、ユーザに報知するとともに、CPL信号のデューティ比に、EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流I-evmaxに対応する値(図4参照)を設定する(S24)。この場合、EV6のバッテリ6vは、最速の充電モードで充電が行われることになる。
以上が、図7に示す「EV優先」の充電モードの流れである。
「EV優先」の充電モードでは、EV6のバッテリ6vの充電電流の値として、I-br(ブレーカ1の契約電流)−I-home(家庭電気機器2が使用する電流) の演算で求められる電流の値、または、I-evmax(EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流)の値を設定することで、EV6のバッテリ6vの充電を優先するモードとしている。
<「家電優先」の充電モード>
次に、家庭電気機器2の使用を優先する充電モードである「家電優先」の充電モードについて、「家電優先」の制御の流れを示す図8に従って説明する。
「家電優先」の充電モードは、家庭電気機器2に最大使用する最大電流I-h-max(建物内電力負荷の使用のために設定される所定の最大電流)を予め設定し、ブレーカ1の契約電流(定格電流)I-brから減算した I-br−I-h-max の余りの電流(第2の電流)を、EV6のバッテリ6vの充電に使用するモードであり、家庭電気機器2の使用を優先する充電モードである。
ユーザにより、図3の操作パネル7において、「家電優先」の充電モードが選択されると、図8のS31において、図3の操作パネル7を用いて、ユーザが家庭電気機器2に最大使用する最大電流I-h-maxを契約電流I-br内で任意に設定する。ここで、I-h-maxは、家庭電気機器2が使用されているか否かに拘らず、家庭電気機器2に最大使用されるように設定される電流である。
例えば、図3の操作パネル7を用いてユーザにより、ブレーカ1の契約電流(定格電流)I-br内の任意の最大電流I-h-maxの数値を設定する。或いは、操作パネル7に、契約電流I-br内のI-h-maxの複数の数値の選択肢が表示されるので、これらの複数の選択肢の中から、ユーザがひとつを選択して設定するように構成してもよい。或いは、コントローラ5で、最大電流I-h-maxをブレーカ1の契約電流I-brに基づき、任意に設定するように構成してもよい。例えば、コントローラ5において、契約電流I-brに基づいて、季節、月毎に自動的に設定するように構成してもよい。
続いて、S32において、I-evmax(EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流)がI-br−I-h-maxより大きいか否か判断される。
I-evmaxがI-br−I-h-maxより大きい場合(S32でYes)、すなわちI-evmax>I-br−I-h-maxの場合、CPL信号のデューティ比に、I-br−I-h-max の演算で求められる電流値(図4参照)が設定される(S33)。この場合、I-br−I-h-max で設定されるEV6のバッテリ6vへの充電電流は、例えば、EV6のバッテリ6vの現電力が「零」の場合、充電時間はバッテリ6vの容量等によるが、例えば8時間で、充電が完了する充電電流を設定できる。なお、前記したように、バッテリ6vへの充電を開始しないようにするには、CPL信号のデューティパルス信号を出さないことで制御する。
図8のS32で、I-evmaxがI-br−I-h-maxより大きくないと判断された場合(S32でNo)、すなわちI-evmax<=I-br−I-h-maxの場合、CPL信号のデューティ比に、I-evmax(EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流)の電流値が設定される(S34)。
以上が、図8に示す「家電優先」の充電モードの流れである。
「家電優先」の充電モードによれば、家庭電気機器2の最大電流I-h-maxを設定できるので、家庭電気機器2の使用状態に合わせて季節毎に正確に充電電流を設定できることになる。この場合、設定値を記憶するだけなので、メモリ(回路)が小規模で済み、コストダウンにつながる。
<「バッテリ高寿命」の充電モード>
次に、「バッテリ高寿命」の充電モードについて、「バッテリ高寿命」の制御の流れを示す図9に従って説明する。
「バッテリ高寿命」の充電モードとは、充電が行われるEV6のバッテリ6vの周囲の温度状態によるバッテリ6vの劣化を抑制することを目的として、バッテリ6vの充電を行う充電モードである。
ユーザにより、図3の操作パネル7において、「バッテリ高寿命」の充電モードが選択されると、図9のS41において、図1の温度センサs1により、EV6の充電場所の温度が測定される。前記したように、この温度センサs1により測定される充電場所の温度は、EV6のバッテリ6vの周辺温度とみなす。
続いて、S42において、EV6の充電場所の温度が、EV6のバッテリ6vの充電に適温か否か判断される。何故なら、バッテリ6vは、周辺の温度が高すぎたり、低すぎたりの異常温度(電動車両用蓄電器の劣化が生じる温度領域)で充電を行う場合、劣化が早まるからである。
EV6の充電場所の温度が適温の場合(図9のS42でYes)、前記の図8の「家電優先」の充電モードでEV6のバッテリ6vへの充電が行われる(S43)。
一方、S42において、EV6の充電場所の温度が充電に適温でないと判断された場合(S42でNo)、CPL信号のデューティ比に、EV6のバッテリ6vが劣化しない低めの電流(所定の劣化防止電流)値が設定される(S44)。
以上が、図9の「バッテリ高寿命」の充電モードの制御である。
<「コスト最低」の充電モード>
次に、「コスト最低」の充電モードについて、「コスト最低」の制御の流れを示す図10に従って説明する。
「コスト最低」の充電モードとは、図1に示すEV6のバッテリ6vの充電によるコストを最低に抑えることを目的とする充電モードである。
ユーザにより、図3の操作パネル7において、「コスト最低」の充電モードが選択されると、図10のS51において、EV6のバッテリ6vに充電する時間が、電力料金の安い夜間電力時間であるか否か判断される。
充電する時間が夜間電力時間の場合(S51でYes)、前記の図7の「EV優先」の充電モードで、EV6のバッテリ6vの充電が行われる。すなわち、夜間電力の電力料金の安い時間に充電が行われる(S52)。
一方、図10のS51において、充電する時間が夜間電力時間でないと判断された場合(S51でNo)、CPL信号のデューティ比に、0が設定され、EV6のバッテリ6vへの充電は行われない。すなわち、充電する時間が、電力料金の安い夜間電力時間でない場合に充電が行われない(S53)。
以上が、図10の「コスト最低」の充電モードの制御である。
<「充電電流設定」の充電モード>
次に、「充電電流設定」の充電モードについて、「充電電流設定」の制御の流れを示す図11に従って説明する。
「充電電流設定」の充電モードとは、ユーザが、EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流I-evmax(第1の充電電流)以下の充電電流を任意に設定できる充電モードである。
ユーザにより、図3の操作パネル7において、「充電電流設定」の充電モードが選択されると、図11のS61において、EV6のバッテリ6vに充電できる最大電流I-evmax以下の充電電流を、ユーザが、図3の操作パネル7の[現在の情報]7bの「I−home」に表示される現時点の家庭電気機器2の使用電流と、[現在の情報]7bの「I−EV」に表示されるEV6の充電電流、および[現在の情報]7bに表示される最大電流I-evmaxを参考にしつつ、「SELECT」ボタン7c2または図示しないテンキーまたはボリュームなどを用いて、EV6のバッテリ6vへの充電電流を任意に設定する。この設定した充電電流を設定充電電流I-setとする。なお、操作パネル7においては、最大電流I-evmax以下の設定充電電流I-setが設定可能なように構成されている。
続いて、S62において、設定充電電流I-setが、I-br(ブレーカ1の契約電流)−I-home(家庭電気機器2が使用する電流) より大きいか否か判断される。
設定充電電流I-setが、I-br−I-homeより大きい場合(S62でYes)、CPL信号のデューティ比に、I-br−I-homeの電流の値(図4参照)が設定される(S63)。
一方、図11のS62において、設定充電電流I-setがI-br−I-homeより大きくないと判断された場合(S62でNo)、CPL信号のデューティ比に、ユーザが設定した設定充電電流I-setの値が設定される(S64)。
以上が、図11の「充電電流設定」の充電モードの制御である。
<効果>
上記構成によれば、ユーザ(操作者)が家庭電気機器2の使用状況やEV6の運転計画等に合わせて、目的、状況に合わせたEV6への充電方法を運ぶことができる。
また、図3のI−EV-maxランプ7d、音声などで、充電最大電流I-evmaxになっていないことを教えることにより、ユーザ(操作者)が能動的に家庭電気機器2を選んで使用量を減らし、EV6のバッテリ6vの充電を迅速に行うことができる。
また、EV6のバッテリ6vへの充電に際して、ユーザ(操作者)が「家電優先」の充電モード、「充電電流設定」の充電モードなどを選択することにより、季節に応じた家庭電気機器2の冷暖房等に合わせて充電が可能となる。
EV6のバッテリ6vへの充電に際して、ユーザ(操作者)が、「バッテリ高寿命」の充電モードを選択することにより、EV6のバッテリ6vの劣化防止が可能である。「バッテリ高寿命」の充電モードでは、充電場所の温度を検知するだけなので、構成が簡単である。
また、ユーザ(操作者)が、EV6のバッテリ6vへの充電に際して、「コスト最低」の充電モードを選択することにより、充電コストの低減を図れる。
また、ユーザ(操作者)が、EV6のバッテリ6vへの充電に際して、家庭電気機器2の使用状況に合わせて、充電モードの調整が可能である。
また、図3の操作パネル7の[現在の情報]7bの航続可能距離(km)に、EV6のバッテリ6vの充電量(Wh)からEV6の走行可能な距離が表示されるので、必要な航続距離が確保されたタイミングで、ユーザ(操作者)は、充電を止めることができる。
従って、EV6のバッテリ6vへの充電電流として、ブレーカ1の定格(契約電流)以下の電流値を細かく設定することができるので、家庭電気機器2の使用状況に合わせて調整できるメリットがある。
なお、前記実施形態では、1台のEV6に充電する場合を例示したが、EV6を複数台としてもよい。この場合、各EV6に充電する電流は、等分してもよいし、各EV6に充電する電流を、コントローラ5の操作パネル7で適宜設定または調整できるようにしてもよい。
これにより、複数台のEV6の充電の際に、それぞれの充電の電流値をブレーカ1が落ちない範囲で設定できる。そのため、複数台のEV6が最大で電流を引き込もうとするために、過電流となりブレーカ1が落ちてしてしまう現象を防止できる。
なお、前記実施形態における発電所から供給される電力のみならず、太陽光発電等の自家発電がある場合には、ブレーカ1の契約電流と自家発電で得られる電流との和を、住宅(建物)に供給される電流の許容値(I-br)に設定することで、前記と同様に、本発明が適用可能である。
なお、前記実施形態においては、建物として住宅を例示して説明したが、事務所、店舗、ビル等の住宅以外の建物においても、本発明は有効に適用できるのは勿論である。
また、前記実施形態においては、温度センサs1を充電を行うEV6の近くに配置する場合を例示したが、EV6に温度センサs1を搭載してもよい。
なお、前記実施形態においては、充電モードとして、「EV優先」、「コスト最低」、「家電優先」、「バッテリ高寿命」、または、「充電電流設定」を例示したが、これらを時間毎に変わるように、ユーザが操作パネル7で設定できる構成としてもよい。また、例示した以外の充電モードの制御を構成することも可能である。
また、前記実施形態においては、建物内電力負荷として、家庭電気機器2を例示したが、家庭電気機器2以外の建物内の電力負荷を、建物内電力負荷に適用できるのは勿論である。
なお、前記実施形態では、電動車両として、電気自動車を例示して説明したが、バッテリを有する電動車両であれば、プラグインハイブリッド車等、EV以外の電動車両にも幅広く適用可能である。
2 家庭電気機器(建物内電力負荷)
4 充電ケーブル接続部等(充電装置)
4c 充電ケーブル(充電装置)
4g 充電ガン(充電装置)
5 コントローラ(制御手段、充電モード選択手段、報知手段、夜間電力判定手段、航続可能距離表示手段)
6 電気自動車(電動車両)
6v バッテリ(電動車両用蓄電器)
7 操作パネル(充電モード選択手段、航続可能距離表示手段)
7d I−EV-maxランプ(報知手段)
I-evmax EVのバッテリに充電できる最大電流(第1の充電電流)
S 車両充電電力マネジメントシステム
s1 温度センサ(温度測定手段)

Claims (7)

  1. 建物に供給された電力を建物内電力負荷と電動車両用蓄電器の蓄電とに分岐させて、前記建物内電力負荷への第1電力と前記電動車両用蓄電器への第2電力の電力量とを調整して分配する車両充電電力マネジメントシステムであって、
    前記電動車両用蓄電器へ充電を行う場合、複数の充電モードのうちのひとつを操作者が選択可能とする充電モード選択手段と、
    該充電モード選択手段により選択された充電モードに基づいて、前記供給された電力から充電装置により前記電動車両用蓄電器への充電を行う制御手段とを
    備えることを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  2. 請求項1において、
    前記複数の充電モードには、電動車両優先モードが設定され、
    該電動車両優先モードにおいて、
    前記制御手段は、前記建物に供給される電流の許容値から前記建物内電力負荷の使用電流を減算した第1の電流により前記電動車両用蓄電器へ充電を行い、
    前記第1の電流が、前記電動車両用蓄電器への充電に対して許容可能かつ満充電までに最速の充電時間となる前記第1の充電電流となったか否かを操作者に報知する報知手段を備えた
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  3. 請求項2において、
    前記複数の充電モードには、家電優先モードが設定され、
    該家電優先モードにおいて、
    前記制御手段は、前記建物に供給される電流の許容値から、前記建物内電力負荷の使用のために設定される所定の最大電流を減算した第2の電流により、前記電動車両用蓄電器に充電を行う
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  4. 請求項3において、
    前記電動車両用蓄電器の周辺温度を測定する温度測定手段を備え、
    前記複数の充電モードには、劣化抑制充電モードが設定され、
    該劣化抑制充電モードにおいて、
    前記制御手段は、前記温度測定手段により測定された温度が、前記電動車両用蓄電器の劣化が生じる温度領域にあるか否かを判断し、該温度領域にある場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記電動車両用蓄電器に劣化が生じない予め定められる所定の劣化防止電流とする一方、該温度領域にない場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記家電優先モードにおいて設定される前記第2の電流とする
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  5. 請求項2乃至4何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、
    前記充電を行う時間が、外部から前記建物に供給される電力の価格が廉価となる夜間電力時間であるか否かを判定する夜間電力判定手段を備え、
    前記複数の充電モードには、コスト優先モードが設定され、
    該コスト優先モードにおいて、
    前記制御手段は、前記夜間電力判定手段により、前記充電を行う時間が、前記夜間電力時間であると判定された場合には、前記電動車両用蓄電器への充電電流を前記電動車両優先モードにおいて設定される前記第1の電流とする一方、前記夜間電力時間でないと判定された場合には、前記電動車両用蓄電器への充電を行わない
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  6. 請求項2乃至5何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、
    前記複数の充電モードには、充電電流設定モードが設定され、
    該充電電流設定モードにおいて、
    前記制御手段は、前記電動車両用蓄電器への充電電流を、前記第1の充電電流以下の範囲内であって、操作者に設定された充電電流または前記第1の電流の何れか小さい方の電流または当該両電流が等しい場合は当該電流とする
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
  7. 請求項1乃至6何れか記載の車両充電電力マネジメントシステムにおいて、
    前記電動車両用蓄電器への充電を行っている際に、前記電動車両用蓄電器への充電量に対する当該電動車両の航続可能距離を表示する航続可能距離表示手段を備えた
    ことを特徴とする車両充電電力マネジメントシステム。
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