JP2011160128A - 基地局装置 - Google Patents

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啓介 樋口
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Abstract

【課題】通信量が増加した場合であってもパケット信号の衝突確率を低減させる技術を提供する。
【解決手段】状態推定部32は、各スロットに対して、端末装置がデータ信号を報知可能なスロットであること、他の端末装置がデータ信号を報知しているスロットであること、複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットであることのいずれかを推定する。変復調部24、RF部22は、推定結果を含めた制御信号を報知するとともに、端末装置からのデータ信号を受信する。ここで、受信したデータ信号には、端末装置が推定したスロットに関する情報であって、かつ複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットに関する情報が含まれている。報知する制御情報には、端末装置に対して、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報が含まれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信技術に関し、特に所定の情報が含まれた信号を送受信する基地局装置に関する。
交差点の出会い頭の衝突事故を防止するために、路車間通信の検討がなされている。路車間通信では、路側機と車載器との間において交差点の状況に関する情報が通信される。路車間通信では、路側機の設置が必要になり、手間と費用が大きくなる。これに対して、車車間通信、つまり車載器間で情報を通信する形態であれば、路側機の設置が不要になる。その場合、例えば、GPS(Global Positioning System)等によって現在の位置情報をリアルタイムに検出し、その位置情報を車載器同士で交換しあうことによって、自車両および他車両がそれぞれ交差点へ進入するどの道路に位置するかを判断する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−202913号公報
IEEE802.11等の規格に準拠した無線LAN(Local Area Network)では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と呼ばれるアクセス制御機能が使用されている。そのため、当該無線LANでは、複数の端末装置によって同一の無線チャネルが共有される。このようなCSMA/CAでは、端末装置間の距離や電波を減衰させる障害物の影響などによって、互いの無線信号が到達しない状況、つまりキャリア・センスが機能しない状況が発生する。キャリア・センスが機能しない場合、複数の端末装置から送信されたパケット信号が衝突する。
一方、無線LANを車車間通信に適用する場合、不特定多数の端末装置へ情報を送信する必要があるために、信号はブロードキャストにて送信されることが望ましい。しかしながら、交差点などでは、車両数の増加、つまり端末装置数の増加がトラヒックを増加させることによって、パケット信号の衝突の増加が想定される。その結果、パケット信号に含まれたデータが他の端末装置へ伝送されなくなる。このような状態が、車車間通信において発生すれば、交差点の出会い頭の衝突事故を防止するという目的が達成されなくなる。さらに、車車間通信に加えて路車間通信が実行されれば、通信形態が多様になる。その際、車車間通信と路車間通信との間における相互の影響の低減が要求される。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信量が増加した場合であってもパケット信号の衝突確率を低減させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の基地局装置は、複数のスロットを少なくとも含んだフレームが繰り返され、各スロットに対して、端末装置がデータ信号を報知可能なスロットであること、他の端末装置がデータ信号を報知しているスロットであること、複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットであることのいずれかを推定する推定部と、推定部の推定結果を含めた制御信号を報知する報知部と、報知部において報知した制御信号を受信した端末装置からのデータ信号を受信する受信部とを備える。受信部において受信したデータ信号には、端末装置が推定したスロットに関する情報であって、かつ複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットに関する情報が含まれており、報知部から報知する制御情報には、端末装置に対して、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報が含まれる。
本発明の別の態様もまた、基地局装置である。この装置は、複数のスロットを少なくとも含んだフレームが繰り返され、各スロットに対して、端末装置がデータ信号を報知可能なスロットであること、他の端末装置がデータ信号を報知しているスロットであること、複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットであることのいずれかを推定する推定部と、推定部の推定結果を含めた制御信号を報知する報知部と、報知部において報知した制御信号を受信した端末装置からのデータ信号を受信する受信部とを備える。受信部において受信したデータ信号には、端末装置が推定したスロットに関する情報であって、かつ複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットに関する情報と、端末装置の位置情報とが含まれており、推定部は、端末装置の位置情報をもとに、スロットに関する情報を選択し、選択した情報を推定に使用する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信量が増加した場合であってもパケット信号の衝突確率を低減できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の基地局装置の構成を示す図である。 図3(a)−(d)は、図1の通信システムにおいて規定されるフレームのフォーマットを示す図である。 図3のサブフレームの構成を示す図である。 図5(a)−(b)は、図1の通信システムにおいて規定されるパケット信号に格納されるMACフレームのフォーマットを示す図である。 図1の車両に搭載された端末装置の構成を示す図である。 図1の通信システムの動作概要を示す図である。 図2の基地局装置における空きスロットの通知手順を示すフローチャートである。 図2の端末装置における衝突スロットの通知手順を示すフローチャートである。 図6の端末装置におけるデータの送信手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、車両に搭載された端末装置間において車車間通信を実行するとともに、交差点等に設置された基地局装置から端末装置へ路車間通信も実行する通信システムに関する。車車間通信として、端末装置は、車両の速度や位置等の情報(以下、これらを「データ」という)を格納したパケット信号をブロードキャスト送信する。また、他の端末装置は、パケット信号を受信するとともに、データをもとに車両の接近等を認識する。また、路車間通信として、基地局装置は、複数のサブフレームが含まれたフレームを繰り返し規定する。基地局装置は、複数のサブフレームのいずれかを選択し、選択したサブフレームの先頭部分の期間において、制御情報等が格納されたパケット信号をブロードキャスト送信する。
制御情報には、当該基地局装置がパケット信号をブローキャスト送信するための期間(以下、「路車送信期間」という)に関する情報が含まれている。端末装置は、制御情報をもとに路車送信期間を特定し、路車送信期間以外の期間においてパケット信号を送信する。このように、路車間通信と車車間通信とが時間分割多重されるので、両者間のパケット信号の衝突確率が低減される。つまり、端末装置が制御情報の内容を認識することによって、路車間通信と車車間通信との干渉が低減される。また、車車間通信を実行している端末装置が存在するエリアは、主として3種類に分類される。
ひとつは、基地局装置の周囲に形成されるエリア(以下、「第1エリア」という)であり、もうひとつは、第1エリアの外側に形成されるエリア(以下、「第2エリア」という)であり、さらに別のひとつは、第2エリアの外側に形成されるエリア(以下、「第2エリア外」という)である。ここで、第1エリアと第2エリアでは、基地局装置からのパケット信号をある程度の品質で端末装置が受信可能であるのに対して、第2エリア外では、基地局装置からのパケット信号をある程度の品質で端末装置が受信できない。また、第1エリアは、第2エリアよりも、交差点の中心に近くなるように形成されている。第1エリアに存在する車両は、交差点の近くに存在している車両であるので、当該車両に搭載された端末装置からのパケット信号は、衝突事故の抑制の点から重要な情報といえる。
このようなエリアの規定に対応して、車車間通信のための期間(以下、「車車送信期間」という)は、優先期間、一般期間の時間分割多重によって形成されている。優先期間は、第1エリアに存在する端末装置が使用するための期間であり、優先期間を形成している複数のスロットのうちのいずれかにおいて、端末装置はパケット信号を送信する。また、一般期間は、第2エリアに存在する端末装置が使用するための期間であり、端末装置は、一般期間においてCSMA方式にてパケット信号を送信する。なお、第2エリア外に存在する端末装置は、フレームの構成に関係なくCSMA方式にてパケット信号を送信する。ここで、車両に搭載された端末装置が、どのエリアに存在するかを判定する。
基地局装置は、各スロットでの受信電力を測定することによって、複数の端末装置間の通信に使用されてないスロット(以下、「空きスロット」という)を特定する。また、基地局装置は、各スロットにおいて、複数の端末装置から送信されたパケット信号が衝突しているかも測定することによって、衝突が発生しているスロット(以下、「衝突スロット」という)を特定する。基地局装置は、空きスロットに関する情報や衝突スロットに関する情報を制御情報に含め、パケット信号として報知する。第1エリアに存在するパケット信号は、制御情報をもとに、使用可能なスロットを選択する。
基地局装置における通信状況と端末装置における通信状況とは一般的に異なる。そのため、端末装置において衝突スロットが検出される場合であっても、当該スロットが、基地局装置において衝突スロットと認識されないこともありえる。そのため、当該スロットにおいて端末装置がパケット信号を送信すれば、パケット信号の衝突が発生しやすくなる。これに対応するために、本実施例に係る通信システムは、次の処理を実行する。
端末装置は、基地局装置と同様に、衝突スロットを検出する。また、端末装置は、検出した衝突スロットに関する情報をパケット信号に含めてブロードキャスト送信する。基地局装置は、端末装置からの情報も反映させて、空きスロットや衝突スロットを検出する。ここで、検出した衝突スロットに関する情報を含めることによって、データ量が増加する。周波数の利用効率の点からはデータ量が少ない方が望ましい。これに対応するために、基地局装置は、衝突スロットに関する情報を端末装置がパケット信号に含めることを制限させるための情報を送信する。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。これは、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当する。通信システム100は、基地局装置10、車両12と総称される第1車両12a、第2車両12b、第3車両12c、第4車両12d、第5車両12e、第6車両12f、第7車両12g、第8車両12h、ネットワーク202を含む。なお、各車両12には、図示しない端末装置が搭載されている。また、第1エリア210は、基地局装置10の周囲に形成され、第2エリア212は、第1エリア210の外側に形成され、第2エリア外214は、第2エリア212の外側に形成されている。
図示のごとく、図面の水平方向、つまり左右の方向に向かう道路と、図面の垂直方向、つまり上下の方向に向かう道路とが中心部分で交差している。ここで、図面の上側が方角の「北」に相当し、左側が方角の「西」に相当し、下側が方角の「南」に相当し、右側が方角の「東」に相当する。また、ふたつの道路の交差部分が「交差点」である。第1車両12a、第2車両12bが、左から右へ向かって進んでおり、第3車両12c、第4車両12dが、右から左へ向かって進んでいる。また、第5車両12e、第6車両12fが、上から下へ向かって進んでおり、第7車両12g、第8車両12hが、下から上へ向かって進んでいる。
通信システム100は、交差点に基地局装置10を配置する。基地局装置10は、図示しないGPS衛星から受信した信号や、図示しない他の基地局装置10にて形成されたフレームをもとに、複数のサブフレームが含まれたフレームを繰り返し生成する。ここで、各サブフレームの先頭部分に路車送信期間が設定可能であるような規定がなされている。基地局装置10は、複数のサブフレームのうち、他の基地局装置10によって路車送信期間が設定されていないサブフレームを選択する。基地局装置10は、選択したサブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。基地局装置10は、路車送信期間に関する情報等が含まれた制御情報をパケット信号に格納する。また、基地局装置10は、所定のデータもパケット信号に格納する。基地局装置10は、設定した路車送信期間においてパケット信号を報知する。
端末装置が、基地局装置10からのパケット信号を受信したときの受信状況に応じて、通信システム100の周囲に第1エリア210および第2エリア212が形成される。図示のごとく、基地局装置10の近くに、受信状況が比較的よい領域として、第1エリア210が形成される。第1エリア210は、交差点の中心部分の近くに形成されるともいえる。一方、第1エリア210の外側に、受信状況が第1エリア210よりも悪化している領域として、第2エリア212が形成される。さらに、第2エリア212の外側に、受信状況が第2エリア212よりもさらに悪化している領域として、第2エリア外214が形成されている。なお、受信状況として、パケット信号の誤り率、受信電力が使用される。
複数の端末装置は、基地局装置10によって報知されたパケット信号を受信し、受信したパケット信号の受信状況をもとに、第1エリア210、第2エリア212、第2エリア外214のいずれに存在するかを推定する。第1エリア210あるいは第2エリア212に存在すると推定した場合、端末装置は、受信したパケット信号に含まれた制御情報をもとに、フレームを生成する。その結果、複数の端末装置のそれぞれにおいて生成されるフレームは、基地局装置10において生成されるフレームに同期する。また、端末装置は、各基地局装置10によって設定されている路車送信期間を認識し、パケット信号の送信のために、車車送信期間を特定する。具体的には、第1エリア210に存在する場合には、優先期間が特定され、第2エリア212に存在する場合には、一般期間が特定される。さらに、端末装置は、優先期間においてTDMAを実行し、一般期間においてCSMA/CAを実行することによって、パケット信号を送信する。
なお、端末装置は、次のフレームにおいても、相対的なタイミングが同一のサブフレームを選択する。特に、優先期間において、端末装置は、次のフレームにおいて、相対的なタイミングが同一のスロットを選択する。ここで、端末装置は、データを取得し、データをパケット信号に格納する。データには、例えば、存在位置に関する情報が含まれる。また、端末装置は、制御情報もパケット信号に格納する。つまり、基地局装置10から送信された制御情報は、端末装置によって転送される。一方、第2エリア外214に存在していると推定した場合、端末装置は、フレームの構成に関係なく、CSMA/CAを実行することによって、パケット信号を送信する。
図2は、基地局装置10の構成を示す。基地局装置10は、アンテナ20、RF部22、変復調部24、処理部26、制御部30、ネットワーク通信部80を含む。また、処理部26は、状態推定部32、生成部34、検出部36、フレーム規定部38を含み、状態推定部32は、電力測定部40、品質測定部42、空きスロット推定部44、衝突スロット推定部46を含む。
RF部22は、受信処理として、図示しない端末装置や他の基地局装置10からのパケット信号をアンテナ20にて受信する。RF部22は、受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。さらに、RF部22は、ベースバンドのパケット信号を変復調部24に出力する。一般的に、ベースバンドのパケット信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。RF部22には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
RF部22は、送信処理として、変復調部24から入力したベースバンドのパケット信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。さらに、RF部22は、路車送信期間において、無線周波数のパケット信号をアンテナ20から送信する。また、RF部22には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。
変復調部24は、受信処理として、RF部22からのベースバンドのパケット信号に対して、復調を実行する。さらに、変復調部24は、復調した結果を処理部26に出力する。また、変復調部24は、送信処理として、処理部26からのデータに対して、変調を実行する。さらに、変復調部24は、変調した結果をベースバンドのパケット信号としてRF部22に出力する。ここで、通信システム100は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式に対応するので、変復調部24は、受信処理としてFFT(Fast Fourier Transform)も実行し、送信処理としてIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)も実行する。
フレーム規定部38は、図示しないGPS衛星からの信号を受信し、受信した信号をもとに時刻の情報を取得する。なお、時刻の情報の取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。フレーム規定部38は、時刻の情報をもとに、複数のフレームを生成する。例えば、フレーム規定部38は、「0msec」となるタイミングを基準にして、「1sec」の期間を10分割することによって、「100msec」のフレームを10個生成する。このような処理を繰り返すことによって、フレームが繰り返されるように規定される。なお、フレーム規定部38は、復調結果から制御情報を検出してもよい。このような処理は、他の基地局装置10によって形成されたフレームのタイミングに同期したフレームを生成することに相当する。その際のフレーム規定部38の処理の詳細は後述する。
図3(a)−(d)は、通信システム100において規定されるフレームのフォーマットを示す。図3(a)は、フレームの構成を示す。フレームは、第1サブフレームから第Nサブフレームと示されるN個のサブフレームによって形成されている。例えば、フレームの長さが100msecであり、Nが10である場合、10msecの長さのサブフレームが規定される。図3(b)は、第1基地局装置10aによって生成されるフレームの構成を示す。第1基地局装置10aは、第1サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第1基地局装置10aは、第1サブフレームにおいて路車送信期間につづいて車車送信期間を設定する。車車送信期間とは、端末装置がパケット信号を送信可能な期間である。つまり、第1サブフレームの先頭期間である路車送信期間において第1基地局装置10aはパケット信号を送信可能であり、かつフレームのうち、路車送信期間以外の車車送信期間において端末装置がパケット信号を送信可能であるような規定がなされる。さらに、第1基地局装置10aは、第2サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間のみを設定する。
図3(c)は、第2基地局装置10bによって生成されるフレームの構成を示す。第2基地局装置10bは、第2サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第2基地局装置10bは、第2サブフレームにおける路車送信期間の後段、第1サブフレーム、第3サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間を設定する。図3(d)は、第3基地局装置10cによって生成されるフレームの構成を示す。第3基地局装置10cは、第3サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第3基地局装置10cは、第3サブフレームにおける路車送信期間の後段、第1サブフレーム、第2サブフレーム、第4サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間を設定する。このように、複数の基地局装置10は、互いに異なったサブフレームを選択し、選択したサブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。
図4は、サブフレームの構成を示す。図示のごとく、ひとつのサブフレームは、路車送信期間、優先期間、一般期間の順に構成される。優先期間および一般期間が図3(b)等の車車送信期間に相当する。なお、サブフレームに路車送信期間が含まれない場合、サブフレームは、優先期間、一般期間の順に構成される。優先期間では、複数のスロットが時間分割多重されている。このような構成によって、複数のスロットを少なくとも含んだフレームが繰り返されている。図2に戻る。
電力測定部40は、RF部22あるいは変復調部24から、受信信号を受けつけ、受信電力を測定する。ここで、受信電力はスロット単位に測定される。そのため、電力測定部40では、優先期間に含まれた複数のスロットのそれぞれに対する受信電力が測定される。電力測定部40は、スロット単位の受信電力を衝突スロット推定部46および衝突スロット推定部46へ出力する。品質測定部42は、変復調部24からの復調結果を受けつけ、複数のスロットのそれぞれに対する信号品質を測定する。ここでは、信号品質として誤り率が測定される。なお、誤り率の測定には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、信号品質として、誤り率の代わりに、EVM(Error Vector Magnitude)等が測定されてもよい。品質測定部42は、誤り率を衝突スロット推定部46へ出力する。
衝突スロット推定部46は、電力測定部40から、スロット単位の受信電力を受けつける。衝突スロット推定部46は、各受信電力としきい値(以下、「空きスロット用しきい値」という)を比較し、受信電力が空きスロット用しきい値よりも小さくなっているスロットを特定する。つまり、衝突スロット推定部46は、優先期間に含まれた複数のスロットの中から、複数の端末装置間の通信に使用可能なスロットを空きスロットとして検出する。ここで、空きスロットが複数存在する場合、衝突スロット推定部46は、それらを特定する。衝突スロット推定部46は、特定した空きスロットに関する情報を生成部34へ出力する。
衝突スロット推定部46は、電力測定部40から、スロット単位の受信電力を受けつけ、品質測定部42から、スロット単位の誤り率を受けつける。また、衝突スロット推定部46は、スロット単位に、受信電力と誤り率とを関連づける。衝突スロット推定部46は、スロット単位に、受信電力と第1しきい値とを比較するとともに、誤り率と第2しきい値とを比較する。衝突スロット推定部46は、受信電力が第1しきい値よりも大きく、かつ誤り率が第2しきい値より悪化しているスロットを衝突スロットとして特定する。つまり、衝突スロット推定部46は、受信電力が大きいものの通信品質が悪化しているスロットを衝突スロットとして認定する。このように、衝突スロット推定部46は、複数の端末装置が信号を重複して送信したことによって衝突が発生したスロットを衝突スロットとして検出する。衝突スロット推定部46は、特定した衝突スロットに関する情報を生成部34へ出力する。
このように状態推定部32は、各スロットに対して、端末装置がパケット信号を報知可能な空きスロット、複数の端末装置からのパケット信号が衝突している衝突スロットを推定する。また、状態推定部32では、これら以外のスロットは、他の端末装置がパケット信号を報知している使用スロットであるとされる。
処理部26は、RF部22、変復調部24を介して、図示しない他の基地局装置10あるいは端末装置からの復調結果を入力する。ここでは、復調結果として、パケット信号に格納されるMACフレームの構成を説明する。なお、処理部26に入力されるMACフレームと、処理部26から出力されるMACフレームとは、同様の構成を有する。図5(a)−(b)は、通信システム100において規定されるパケット信号に格納されるMACフレームのフォーマットを示す。図5(a)は、MACフレームのフォーマットを示す。MACフレームは、先頭から順に、「MACヘッダ」、「RSUコントロールヘッダ」、「アプリケーションデータ」、「CRC」を配置する。RSUコントロールヘッダが、前述の制御情報に相当する。アプリケーションデータには、事故情報等の端末装置へ通知すべきデータが格納される。
図5(b)は、RSUコントロールヘッダのフォーマットを示す。RSUコントロールヘッダは、先頭から順に、「基本情報」、「タイマ値」、「転送回数」、「サブフレーム数」、「フレーム周期」、「使用サブフレーム番号」、「開始タイミング&時間長」を配置する。なお、RSUコントロールヘッダの構成は、図5(b)に限定されず、一部の要素が除外されてもよく、別の要素が含まれてもよい。転送回数は、基地局装置10から送信された制御情報、特にRSUコントロールヘッダの内容が、図示しない端末装置によって転送された回数を示す。ここで、処理部26から出力されるMACフレームに対して、基地局装置10とは、本基地局装置10に相当し、処理部26へ入力されるMACフレームに対して、基地局装置10とは、他の基地局装置10に相当する。これは、以下の説明においても共通である。
処理部26から出力されるMACフレームに対して、後述の生成部34は、転送回数を「0」に設定する。また、処理部26へ入力されるMACフレームに対して、転送回数は、「1」以上に設定されている。サブフレーム数は、ひとつのフレームを形成しているサブフレーム数を示す。フレーム周期は、フレームの周期を示し、前述のごとく、例えば「100msec」に設定される。使用サブフレーム番号は、基地局装置10が車車送信期間を設定しているサブフレームの番号である。図3(a)のごとく、フレームの先頭においてサブフレーム番号が「1」に設定される。開始タイミング&時間長では、サブフレームの先頭とした路車送信期間の開始タイミングと、路車送信期間の時間長が示される。図2に戻る。
ここでは、フレーム規定部38が、他の基地局装置10によって形成されたフレームのタイミングに同期したフレームを生成する処理を説明する。フレーム規定部38は、MACフレームのうち、転送回数が「0」に設定されたMACフレームを抽出する。これは、他の基地局装置10から直接送信されたパケット信号に相当する。処理部26は、抽出したMACフレームのうち、使用サブフレーム番号の値を特定する。これは、他の基地局装置10に使用されたサブフレームを特定することに相当する。フレーム規定部38は、既に特定したサブフレームの先頭に配置されたパケット信号の受信電力を測定する。これは、他の基地局装置10からのパケット信号の受信電力を測定することに相当する。
フレーム規定部38は、MACフレームのうち、転送回数が「1」以上に設定されたMACフレームを抽出する。これは、他の基地局装置10から送信された後に端末装置によって転送されたパケット信号に相当する。フレーム規定部38は、抽出したMACフレームのうち、使用サブフレーム番号の値を特定する。これは、他の基地局装置10に使用されたサブフレームを特定することに相当する。なお、端末装置は、他の基地局装置10からのパケット信号を端末装置が受信したときのサブフレーム番号を転送している。
フレーム規定部38は、これらのパケット信号に対して、電力測定部40から受信電力を取得する。また、フレーム規定部38は、取得した受信信号が、当該パケット信号にて制御情報を転送された他の基地局装置10からのパケット信号の受信電力であると推定する。フレーム規定部38は、路車送信期間を設定すべきサブフレームを特定する。具体的には、処理部26は、「未使用」のサブフレームが存在するかを確認する。存在する場合、処理部26は、「未使用」のサブフレームのうちのいずれかを選択する。ここで、複数のサブフレームが未使用である場合、処理部26は、ランダムにひとつのサブフレームを選択する。未使用のサブフレームが存在しない場合、つまり複数のサブフレームのそれぞれが使用されている場合に、処理部26は、受信電力の小さいサブフレームを優先的に特定する。処理部26は、特定したサブフレーム番号を生成部34へ出力する。
生成部34は、フレーム規定部38から、特定されたサブフレーム番号を受けつける。また、生成部34は、受けつけたサブフレーム番号のサブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。生成部34は、パケット信号に格納すべきMACフレームを生成する。その際、路車送信期間の設定に応じて、生成部34は、MACフレームのRSUコントロールヘッダの値を決定する。生成部34は、ネットワーク通信部80を介して所定の情報を取得し、所定の情報をアプリケーションデータに含める。ここで、ネットワーク通信部80は、図示しないネットワーク202に接続される。また、生成部34は、状態推定部32での推定結果、つまり空きスロットに関する情報、使用スロットに関する情報、衝突スロットに関する情報もアプリケーションデータに含める。生成部34は、変復調部24、RF部22に対して、路車送信期間においてパケット信号をブロードキャスト送信させる。
検出部36は、RF部22、変復調部24を介して、図示しない端末装置からの復調結果を入力する。これは、RF部22等からブロードキャスト送信したパケット信号を受信した端末装置からのパケット信号に相当する。検出部36は、復調結果であるMACフレームのうち、アプリケーションデータを抽出する。アプリケーションデータには、端末装置が推定した衝突スロットに関する情報が含まれている場合がある。端末装置における衝突スロットの推定処理は、後述するが、衝突スロット推定部46での処理と同様になされている。検出部36は、抽出した衝突スロットに関する情報を生成部34へ出力する。
生成部34は、検出部36から、衝突スロットに関する情報を受けつける。生成部34は、検出部36からの衝突スロットに関する情報によって、状態推定部32での推定結果を補正する。具体的に説明すると、状態推定部32において空きスロットや使用スロットと推定されていたスロットが、検出部36からの情報によって衝突スロットとされていた場合、生成部34は、これを衝突スロットに変更する。生成部34は、補正した衝突スロットに関する情報をアプリケーションデータに含める。
さらに、生成部34は、これまで説明した情報に加えて、下記に示すように、衝突スロットに関する情報を端末装置がパケット信号に含めることを制限させるための情報(以下、「制限情報」という)をアプリケーションデータに含める。制限情報は、次のように例示される。これらのうちのひとつが使用されてもよく、ふたつ以上が使用されてもよい。制限情報のひとつ目は、衝突スロットに関する情報をパケット信号に包含可能な端末装置が存在すべきエリアに関する情報である。エリアは、本基地局装置10の設置位置を中心にした円によって形成される。その際、制限情報は、基地局装置10の設置位置の座標と半径に相当する。エリアは、第1エリア210、第2エリア212のいずれか一方と同一であってもよく、これらとは別に規定されてもよい。図示しない端末装置は、エリア内に位置する場合に、衝突スロットに関する情報をパケット信号に含める。
制限情報のふたつ目は、パケット信号に包含可能な衝突スロットに関する情報の数(以下、「上限値」という)である。図示しない端末装置は、複数のスロットにおいて衝突の発生を検出した場合、上限値を限度として、衝突スロットに関する情報をパケット信号に含める。そのため、衝突スロット数が上限値よりも大きければ、端末装置は、上限値以下の衝突スロットを選択し、選択した衝突スロットに関する情報をパケット信号に含める。制限情報の3つ目は、端末装置が衝突の発生を推定する際に使用すべきパラメータである。パラメータの具体例は、前述の第1しきい値と第2しきい値である。端末装置は、第1しきい値と第2しきい値とを使用して、前述のごとく衝突スロットを検出する。制御部30は、基地局装置10全体の処理を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、車両12に搭載された端末装置14の構成を示す。端末装置14は、アンテナ50、RF部52、変復調部54、処理部56、制御部58を含む。また、処理部56は、状態推定部68、生成部64、タイミング特定部60、転送決定部90、通知部70を含む。また、状態推定部68は、電力測定部72、品質推定部74、衝突スロット推定部78を含み、タイミング特定部60は、抽出部66、選択部92、キャリアセンス部94を含む。アンテナ50、RF部52、変復調部54は、図2のアンテナ20、RF部22、変復調部24と同様の処理を実行する。そのため、ここでは、差異を中心に説明する。
変復調部54、処理部56は、図示しない他の端末装置14や基地局装置10からのパケット信号を受信する。なお、前述のごとく、優先期間と一般期間とを時間多重したサブフレームが規定されており、サブフレーム内に車車送信期間が時間多重されていることもある。優先期間とは、基地局装置10の周囲に形成された第1エリア210に存在する端末装置14がパケット信号の送信に使用すべき期間である。優先期間に複数のスロットが含まれている。一般期間とは、第1エリア210の外側に形成された第2エリアに存在する端末装置14がパケット信号の送信に使用すべき期間である。また、複数のサブフレームを時間多重したフレームが規定されている。
抽出部66は、基地局装置10からのパケット信号の受信電力を測定する。抽出部66は、測定した受信電力をもとに、第1エリア210に存在しているか、第2エリア212に存在しているか、第2エリア外214に存在しているかを推定する。例えば、抽出部66は、エリア判定用第1しきい値とエリア判定用第2しきい値とを記憶する。ここで、エリア判定用第1しきい値は、エリア判定用第2しきい値よりも大きくなるように規定されている。受信電力がエリア判定用第1しきい値よりも大きければ、抽出部66は、第1エリア210に存在していると決定する。受信電力がエリア判定用第1しきい値以下であり、エリア判定用第2しきい値よりも大きければ、抽出部66は、第2エリア212に存在していると決定する。受信電力がエリア判定用第2しきい値以下であれば、抽出部66は、第2エリア212外に存在すると決定する。なお、抽出部66は、受信電力の代わりに、誤り率を使用してもよく、受信電力と誤り率との組合せを使用してもよい。
抽出部66は、推定結果をもとに、優先期間、一般期間、フレームの構成と無関係のタイミングのいずれかを送信期間として決定する。具体的に説明すると、抽出部66は、第2エリア外214に存在していることを推定すると、フレームの構成と無関係のタイミングを選択する。抽出部66は、第2エリア212に存在していることを推定すると、一般期間を選択する。抽出部66は、第1エリア210に存在していることを推定すると、優先期間を選択する。
抽出部66は、変復調部54からの復調結果が、図示しない基地局装置10からのパケット信号である場合に、路車送信期間が配置されたサブフレームのタイミングを特定する。また、抽出部66は、サブフレームのタイミングと、RSUコントロールヘッダの内容とをもとに、フレームを生成する。なお、フレームの生成は、前述のフレーム規定部38と同様になされればよいので、ここでは説明を省略する。その結果、抽出部66は、基地局装置10において形成されたフレームに同期したフレームを生成する。また、抽出部66は、RSUコントロールヘッダの内容をもとに、路車送信期間を特定する。
さらに、抽出部66は、基地局装置10からのパケット信号に含まれた空きスロットに関する情報、衝突スロットに関する情報、使用スロットに関する情報を抽出する。以下では、空きスロットに関する情報、衝突スロットに関する情報、使用スロットに関する情報をスロットに関する情報と総称する。抽出部66は、優先期間を選択した場合、スロットに関する情報、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報を選択部92へ出力する。抽出部66は、一般期間を選択した場合、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報をキャリアセンス部94へ出力する。抽出部66は、フレームの構成と無関係のタイミングを選択すると、キャリアセンスの実行をキャリアセンス部94に指示する。
電力測定部72、品質推定部74、衝突スロット推定部78は、図2の電力測定部40、品質測定部42、衝突スロット推定部46と同様であるので、ここでは説明を省略する。ここで、基地局装置10からのパケット信号に第1しきい値と第2しきい値が含まれている場合、衝突スロット推定部46は、衝突スロットを検出する際にこれらの値を使用する。衝突スロット推定部78は、特定した衝突スロットに関する情報を生成部64、選択部92へ出力する。
選択部92は、抽出部66から、スロットに関する情報、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報を受けつける。さらに、選択部92は、衝突スロット推定部78からも、衝突スロットに関する情報を受けつける。ここで、前フレームにおいてスロットを選択していない場合、選択部92は、抽出部66からの空きスロットに関する情報を参照して、複数のスロットのうちの空きスロットを選択し、選択したスロットを送信タイミングとして決定する。なお、選択部92は、抽出部66からの空きスロットに関する情報において、空きスロットであると示されていても、衝突スロット推定部78からの衝突スロットに関する情報において、衝突スロットと推定されれば、当該スロットを選択対象から除外する。選択部92は、決定した送信タイミングを生成部64へ通知する。
キャリアセンス部94は、抽出部66から、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報を受けつける。キャリアセンス部94は、一般期間において、キャリアセンスを実行することによって、干渉電力を測定する。また、キャリアセンス部94は、干渉電力をもとに、一般期間における送信タイミングを決定する。具体的に説明すると、キャリアセンス部94は、所定のしきい値を予め記憶しており、干渉電力としきい値とを比較する。干渉電力がしきい値よりも小さければ、キャリアセンス部94は、送信タイミングを決定する。キャリアセンス部94は、抽出部66から、キャリアセンスの実行を指示された場合、フレームの構成を考慮せずに、CSMAを実行することによって、送信タイミングを決定する。キャリアセンス部94は、決定した送信タイミングを生成部64へ通知する。
生成部64は、図示しないGPS受信機、ジャイロスコープ、車速センサ等を含んでおり、それらから供給されるデータによって、図示しない車両12、つまり端末装置14が搭載された車両12の存在位置、進行方向、移動速度等を取得する。なお、存在位置は、緯度・経度によって示される。これらの取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。生成部64は、図5(a)−(b)に示されたMACフレームを使用し、測位した存在位置をアプリケーションデータに格納する。また、生成部64は、衝突スロット推定部78から、衝突スロットに関する情報を受けつけ、衝突スロットに関する情報もアプリケーションデータに格納する。
生成部64は、アプリケーションデータに含めるべき衝突スロットに関する情報の量を低減するために、次の処理を実行してもよい。衝突スロット推定部78において推定した衝突スロットが、抽出部66からのスロットに関する情報において、使用スロットであると示されている場合に、生成部64は、衝突スロットに関する情報をアプリケーションデータに含める。一方、衝突スロット推定部78において推定した衝突スロットが、抽出部66からのスロットに関する情報において、空きスロットあるいは衝突スロットであると示されている場合に、抽出部66は、衝突スロットに関する情報をアプリケーションデータに含めることを中止する。
また、基地局装置10からのパケット信号に、制限情報として、基地局装置10の設置位置の座標と半径が含まれている場合、生成部64は、基地局装置10の設置位置を中心にした円形のエリアを計算する。生成部64は、測位した存在位置がエリアに含まれる場合に、衝突スロットに関する情報をアプリケーションデータに含める。さらに、基地局装置10からのパケット情報に、制限情報として、上限値が含まれる場合、衝突スロット推定部78において、上限値よりも多い数の衝突スロットが検出されていれば、生成部64は、上限値になるように、衝突スロットに関する情報を選択する。その際、生成部64は、受信電力の高いスロットに対する衝突スロットに関する情報を優先的にアプリケーションデータに含める。生成部64は、MACフレームが含まれたパケット信号を生成するとともに、選択部92またはキャリアセンス部94において決定した送信タイミングにて、変復調部54、RF部52、アンテナ50を介して、生成したパケット信号をブロードキャスト送信する。
転送決定部90は、RSUコントロールヘッダの転送を制御する。前述の抽出部66は、基地局装置10が情報源とされるパケット信号から、RSUコントロールヘッダを抽出する。前述のごとく、パケット信号が基地局装置10から直接送信されている場合には、転送回数が「0」に設定されているが、パケット信号が他の端末装置14から送信されている場合には、転送回数が「1以上」の値に設定されている。ここで、使用サブフレーム番号は、端末装置14によって転送される場合に変更されないので、使用サブフレーム番号を参照することによって、情報源となる基地局装置10にて使用されるサブフレームが特定される。
転送決定部90は、情報源となる基地局装置10ごとに、転送回数に関する情報を取得する。具体的に説明すると、転送決定部90は、サブフレーム番号「1」に対応した転送回数を順次取得し、その後、他のサブフレーム番号に対応した転送回数に対しても同様の処理を実行する。さらに、転送決定部90は、情報源となる基地局装置10ごとに、当該基地局装置10に関連した転送回数に関する情報の中から、少ない方の転送回数、例えば最小の転送回数の値を取得する。つまり、転送回数取得部110は、サブフレーム番号「1」に対応した転送回数の最小値、サブフレーム番号「2」に対応した転送回数の最小値等をそれぞれ取得する。
転送決定部90は、情報源となる基地局装置10ごとに、RSUコントロールヘッダ、つまり制御情報の抽出回数を計測する。また、転送決定部90は、情報源となる基地局装置10ごとに、転送決定部90において取得した転送回数の値が含まれた制御情報の抽出回数を選択する。具体的に説明すると、転送決定部90は、ひとつのサブフレーム番号に対して、転送回数ごとに制御情報の抽出回数を計測する。その結果、例えば、サブフレーム番号「1」に対して、転送回数「0」回の制御情報の抽出回数が「0」回になり、転送回数「1」回の制御情報の抽出回数が「4」回になり、転送回数「2」回の制御情報の抽出回数が「6」回になる。また、取得した転送回数が「1」回であれば、転送決定部90は、この転送回数が含まれた制御情報の抽出回数「4」を選択する。
転送決定部90は、サブフレーム番号、転送回数、抽出回数を対応づけて記憶する。また、転送決定部90は、転送回数や抽出回数が更新された場合に、記憶内容を更新する。転送決定部90は、各基地局装置10に対する転送回数と抽出回数を取得する。転送決定部90は、これらの転送回数と抽出回数をもとに、少なくともひとつの基地局装置10に対応した制御情報を、転送すべき制御情報として選択する。具体的に説明すると、転送決定部90は、複数の基地局装置10に対して転送回数を比較した後に、抽出回数を比較する。つまり、転送回数が少ない方の制御情報、例えば、最小の転送回数を有した制御情報を選択した後に、選択した制御情報の中から、抽出回数が多い方の制御情報、最大の抽出回数を有した制御情報が選択される。
このように、最小の転送回数を有した制御情報であって、かつ当該転送回数に対応した最大の抽出回数を有した制御情報が、転送決定部90によって選択される。転送回数が少ないほど、情報源となる基地局装置10の近くにおいて、制御情報が受信されているといえる。また、抽出回数が多いほど、無線環境の変動が少ない状況において、制御情報が受信されているといえる。そのため、前述の状況を満たすような制御情報を選択することによって、端末装置14は、なるべく近くに設置された基地局装置10からの制御情報を選択しているといえる。
転送決定部90は、選択した制御情報をもとにRSUコントロールヘッダを生成するように、生成部64に指示する。転送決定部90は、制御情報をRSUコントロールヘッダに格納させる際に、転送回数に関する情報における転送回数を増加させる。生成部64は、このような指示に応じて、転送決定部90において選択された制御情報をもとにRSUコントロールヘッダを生成するとともに、その際に転送回数を増加させる。
通知部70は、路車送信期間において、図示しない基地局装置10からのパケット信号を取得するとともに、車車送信期間において、図示しない他の端末装置14からのパケット信号を取得する。通知部70は、パケット信号に格納されたデータの内容に応じて、図示しない他の車両12の接近等を運転者へモニタやスピーカを介して通知する。制御部58は、端末装置14全体の動作を制御する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図7は、通信システム100の動作概要を示す。図の横方向が時間に相当しており、最上段に記載しているように、第iフレームから第i+2フレームまでの3つのフレームが示されている。また、説明を明瞭にするために、サブフレームの構成を省略し、各フレームに15個のスロットが含まれているとする。また、ひとつのフレームに含まれる複数のスロットのうち、先頭のスロットが路車送信期間であるとする。基地局装置10は、図示のごとく、各フレームの先頭のスロットである路車送信期間にて、制御情報を報知する。図中の「制」は、制御情報に相当する。また、その下段には、制御情報に含まれている空きスロットに関する情報と衝突スロットに関する情報が、スロットに対応づけられながら示されている。図中の「空」は、空きスロットに相当し、「衝」は、衝突スロットに相当する。残りが使用スロットに相当する。
さらに下段には、第1端末装置14aから第4端末装置14dがデータを報知するタイミングが示されている。図中の「デ」は、データに相当する。第1端末装置14aから第4端末装置14dは、制御情報を参照し、空きスロットをそれぞれ選択する。第iフレームにおいて、第1端末装置14aから第4端末装置14dは、選択した空きスロットにてデータを報知する。その際、第3端末装置14cと第4端末装置14dにおいて選択された空きスロットが同一であるので、両者から報知されたデータが衝突している。基地局装置10は、当該スロットでの衝突の発生を検出する。第i+1フレームにおいて、基地局装置10から報知される制御情報には、衝突スロットに関する情報として、衝突が発生したスロットが示されている。
第1端末装置14aおよび第2端末装置14bは、既に使用したスロットにおいて衝突が発生していないので、同一のスロット番号のスロットを再び使用する。一方、第3端末装置14cおよび第4端末装置14dは、既に使用したスロットにおいて衝突が発生しているので、別の空きスロットを再び選択する。第3端末装置14cおよび第4端末装置14dは、選択した空きスロットにてデータを報知する。すべてのデータが衝突していないので、第i+2フレームにおいて、基地局装置10から報知される制御情報には、衝突スロットが示されていない。そのため、第i+2フレームにおいて、第1端末装置14aから第4端末装置14dは、既に使用したスロットと同一のスロット番号のスロットを再び使用する。
図8は、基地局装置10における空きスロットの通知手順を示すフローチャートである。空きスロット推定部44は、スロット番号mを1に設定する(S10)。ここで、スロット番号は、各フレームの先頭において1になるように規定されている。電力測定部40は、受信電力を測定する(S12)。空きスロット推定部44は、受信電力が空きスロット用しきい値よりも小さければ(S14のY)、スロット番号mのスロットを空きスロットと特定する(S16)。空きスロット推定部44は、受信電力が空きスロット用しきい値よりも小さくなければ(S14のN)、ステップ16の処理をスキップする。スロット番号mが最大数Mでなければ(S18のN)、空きスロット推定部44は、スロット番号mに1を加算して(S20)、ステップ12に戻る。一方、スロット番号mが最大数Mであれば(S18のY)、生成部34は、空きスロットのスロット番号を制御情報に含める(S22)。変復調部24、RF部22は、制御情報を報知する(S24)。
図9は、車両12における衝突スロットの通知手順を示すフローチャートである。衝突スロット推定部46は、スロット番号mを1に設定する(S40)。電力測定部40は、受信電力を測定し、品質測定部42は、誤り率を測定する(S42)。衝突スロット推定部46は、受信電力が第1しきい値より大きく、かつ誤り率が第2しきい値よりも大きければ(S44のY)、スロット番号mのスロットを衝突スロットと特定する(S46)。衝突スロット推定部46は、受信電力が第1しきい値より大きくなく、あるいは誤り率が第2しきい値よりも大きくなければ(S44のN)、ステップ46の処理をスキップする。スロット番号mが最大数Mでなければ(S48のN)、衝突スロット推定部46は、スロット番号mに1を加算して(S50)、ステップ42に戻る。一方、スロット番号mが最大数Mであれば(S48のY)、生成部34は、衝突スロットのスロット番号を制御情報に含める(S52)。その後、生成部34は、端末装置14からの衝突スロットに関する情報をもとに、衝突スロットのスロット番号を補正する。変復調部24、RF部22は、制御情報を報知する(S54)。
図10は、端末装置14におけるデータの送信手順を示すフローチャートである。抽出部66は、制御情報を取得する(S70)。使用すべきスロットが既に特定されていれば(S72のY)、選択部92は、当該スロットに衝突が発生していないかを確認する。衝突が発生していれば(S74のY)、選択部92は、スロットを変更する(S76)。衝突が発生していなければ(S74のN)、ステップ76はスキップされる。一方、使用すべきスロットが既に特定されていなければ(S72のN)、選択部92は、空きスロットを特定する(S78)。生成部64は、特定したスロットにて、パケット信号を送信する(S80)。
次に変形例を説明する。変形例は、実施例と同様に、基地局装置と端末装置とを含む通信システムに関する。実施例に係る基地局装置は、制限情報として、基地局装置の設置位置の座標と半径とをパケット信号に含める場合がある。一方、変形例に係る基地局装置は、基地局装置の設置位置の座標と半径とをパケット信号に含めない。基地局装置は、基地局装置の設置位置の座標と半径とを記憶することによってエリアを形成する。また、基地局装置は、端末装置からのパケット信号に含まれた存在位置に関する情報を抽出し、存在位置がエリア内に含まれているかを確認する。存在位置がエリアに含まれている場合、基地局装置は、それに対応したパケット信号に含まれた衝突スロットに関する情報によって、衝突スロットについての推定結果を補正する。
変形例に係る通信システム100の構成は、図1と同様のタイプであり、基地局装置10の構成は、図2と同様のタイプであり、端末装置14は、図6と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。図2の検出部36は、実施例と同様に、車両12が推定した衝突スロットに関する情報を検出する。また、検出部36は、衝突スロットに関する情報を含んだパケット信号に含まれた存在位置に関する情報を取得する。検出部36は、基地局装置10の設置位置の座標と半径とによって形成されるエリアを規定する。また、検出部36は、存在位置がエリアに含まれている場合に、つまり端末装置14の位置情報をもとに、衝突スロットに関する情報を選択する。検出部36は、補正に使用させるために、選択した衝突スロットに関する情報を生成部34へ出力する。
本発明の実施例によれば、端末装置が衝突スロットを検出して基地局装置に報告するので、基地局装置によって検出されない衝突スロットを認識できる。また、基地局装置によって検出されない衝突スロットが認識されるので、衝突スロットの推定精度を向上できる。また、衝突スロットの推定精度が向上されるので、通信量が増加した場合であってもパケット信号の衝突確率を低減できる。また、空きスロットであると基地局装置から通知されたスロットであっても、衝突を検出すれば、送信に使用しないので、パケット信号の衝突の発生を抑制できる。また、使用スロットであると基地局装置から通知されたスロットであっても、衝突を検出すれば、衝突の発生を基地局装置に報告するので、基地局装置に衝突スロットの存在を認識させることができる。
また、空きスロットや衝突スロットであると基地局装置からスロットであれば、衝突の発生を基地局装置に報告しないので、スロットに関する情報の情報量を低減できる。また、スロットに関する情報の情報量が低減されるので、パケット信号の利用効率の悪化を抑制できる。また、衝突スロットに関する情報を選択する際、受信電力の高いスロットに対する情報を優先するので、端末装置の近傍でパケット信号が送信されているスロットにおける衝突を基地局装置に報告できる。また、端末装置の近傍でパケット信号が送信されているスロットにおける衝突を基地局装置が報告されるので、基地局装置によって認識されにくいスロットでの衝突を報告できる。
また、端末装置から衝突スロットに関する情報を受けつけている場合、制限情報を送信するので、衝突スロットに関する情報の情報量を低減できる。また、衝突スロットに関する情報の情報量が低減されるので、パケット信号の利用効率の悪化を抑制できる。また、制限情報として、端末装置が存在するエリアに関する情報を送信するので、所望のエリアにおける衝突スロットの存在を認識できる。また、制限情報として、パケット信号に包含可能な衝突スロットに関する情報の数を送信するので、衝突スロットに関する情報の数を制限できる。
また、制限情報として、衝突スロットを検出するために端末装置に使用させる第1しきい値と第2しきい値とを送信するので、端末装置における衝突スロットの検出精度を調節できる。また、端末装置から、衝突スロットに関する情報を受信した場合に、端末装置の存在位置をもとに基地局装置が情報を選択するので、所望のエリアに存在して端末装置からの情報のみを使用できる。また、所望のエリアに存在して端末装置からの情報のみが使用されるので、交差点近くの端末装置からの情報のみを使用できる。
第1エリアと第2エリアとを区別するために、受信電力を使用するので、伝搬損失が所定の程度に収まっている範囲を第1エリアに規定できる。また、伝搬損失が所定の程度に収まっている範囲が第1エリアに規定されているので、交差点の中心付近を第1エリアとして使用できる。また、優先期間ではスロットによる時間分割多重を実行するので、誤り率を低減できる。また、一般期間ではCSMA/CAを実行するので、柔軟に端末装置数を調節できる。
また、他の基地局装置から直接受信したパケット信号だけではなく、端末装置から受信したパケット信号をもとに、他の基地局装置によって使用されているサブフレームを特定するので、使用中のサブフレームの特定精度を向上できる。また、使用中のサブフレームの特定精度が向上するので、基地局装置から送信されるパケット信号間の衝突確率を低減できる。また、基地局装置から送信されるパケット信号間の衝突確率が低減されるので、端末装置が制御情報を正確に認識できる。また、制御情報が正確に認識されるので、路車送信期間を正確に認識できる。また、路車送信期間が正確に認識されるので、パケット信号の衝突確率を低減できる。
また、使用中のサブフレーム以外を優先的に使用するので、他の基地局装置からのパケット信号と重複したタイミングで、パケット信号を送信する可能性を低減できる。また、いずれのサブフレームも他の基地局装置によって使用されている場合に、受信電力の低いサブフレームを選択するので、パケット信号の干渉の影響を抑制できる。また、端末装置によって中継された制御情報の送信元になる他の基地局装置からの受信電力として、当該端末装置の受信電力を使用するので、受信電力の推定処理を簡易にできる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 基地局装置、 12 車両、 14 端末装置、 20 アンテナ、 22 RF部、 24 変復調部、 26 処理部、 30 制御部、 32 状態推定部、 34 生成部、 36 検出部、 38 フレーム規定部、 40 電力測定部、 42 品質測定部、 44 空きスロット推定部、 46 衝突スロット推定部、 50 アンテナ、 52 RF部、 54 変復調部、 56 処理部、 58 制御部、 60 タイミング特定部、 64 生成部、 66 抽出部、 68 状態推定部、 70 通知部、 72 電力測定部、 74 品質推定部、 78 衝突スロット推定部、 80 ネットワーク通信部、 90 転送決定部、 92 選択部、 94 キャリアセンス部、 100 通信システム。

Claims (5)

  1. 複数のスロットを少なくとも含んだフレームが繰り返され、各スロットに対して、端末装置がデータ信号を報知可能なスロットであること、他の端末装置がデータ信号を報知しているスロットであること、複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットであることのいずれかを推定する推定部と、
    前記推定部の推定結果を含めた制御信号を報知する報知部と、
    前記報知部において報知した制御信号を受信した端末装置からのデータ信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部において受信したデータ信号には、端末装置が推定したスロットに関する情報であって、かつ複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットに関する情報が含まれており、
    前記報知部から報知する制御情報には、端末装置に対して、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報が含まれることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記報知部から報知する制御情報には、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報として、スロットに関する情報をデータ信号に包含可能な端末装置が存在すべきエリアに関する情報が含まれること特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記報知部から報知する制御情報には、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報として、データ信号に包含可能なスロットに関する情報の数が含まれること特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  4. 前記報知部から報知する制御情報には、スロットに関する情報をデータ信号に含めることを制限させるための情報として、端末装置が衝突の発生を推定する際に使用すべきパラメータが含まれることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基地局装置。
  5. 複数のスロットを少なくとも含んだフレームが繰り返され、各スロットに対して、端末装置がデータ信号を報知可能なスロットであること、他の端末装置がデータ信号を報知しているスロットであること、複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットであることのいずれかを推定する推定部と、
    前記推定部の推定結果を含めた制御信号を報知する報知部と、
    前記報知部において報知した制御信号を受信した端末装置からのデータ信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部において受信したデータ信号には、端末装置が推定したスロットに関する情報であって、かつ複数の他の端末装置からのデータ信号が衝突しているスロットに関する情報と、端末装置の位置情報とが含まれており、
    前記推定部は、端末装置の位置情報をもとに、スロットに関する情報を選択し、選択した情報を推定に使用することを特徴とする基地局装置。
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