JP2011158703A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示サイズを容易に変更することができる電気光学装置を提供する。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる複数の電気光学パネルと、少なくとも1つの前記電気光学パネルと接続された制御部とを備え、隣り合って配置された前記電気光学パネル同士が電気的に接続されるとともに、各々の前記電気光学パネルが直接又は他の前記電気光学パネルを介して前記制御部と電気的に接続されており、前記制御部は、全ての前記電気光学パネルに対して確認信号を送信し、前記確認信号を受信した各々の前記電気光学パネルから送信される応答信号を受信することで、前記電気光学パネルの個数を取得することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学装置及び電子機器に関するものである。
従来から、電気泳動表示装置(電子ペーパー)等の電気光学装置を構成するTFTアレイ基板としては、ガラス基板上に半導体素子を形成したものが一般的に用いられ、フレキシブル性を有する電気光学装置を構成する場合には、プラスチック基板やステンレス基板などが用いられていた(例えば特許文献1参照)。
特開2007−178706号公報
TFTアレイ基板を用いた電気光学装置では、商品ごとに異なる表示サイズに対応するために基板サイズの異なる多種類の製品を用意する必要があった。そのため、製品毎に設計や生産、在庫管理を行う必要があり、少量生産品の価格を下げることが困難であった。また、表示サイズを変更する場合には、新たに設計、生産する必要があることから、発売までに長期間を要していた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、表示サイズを容易に変更することができる電気光学装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気光学装置は、一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる複数の電気光学パネルと、少なくとも1つの前記電気光学パネルと接続された制御部とを備え、隣り合って配置された前記電気光学パネル同士が電気的に接続されるとともに、各々の前記電気光学パネルが直接又は他の前記電気光学パネルを介して前記制御部と電気的に接続されており、前記制御部は、全ての前記電気光学パネルに対して確認信号を送信し、前記確認信号を受信した各々の前記電気光学パネルから送信される応答信号を受信することで、前記電気光学パネルの個数を取得することを特徴とする。
隣り合って配置された電気光学パネル同士を電気的に接続した構成の電気光学装置において表示領域の大きさや形状を変更可能に構成するためには、個々の電気光学パネルの配設位置を固定するのではなく、枚数の増減や位置の入れ替えが許容される必要がある。その一方で、制御部が電気光学装置を構成する電気光学パネルの個数を把握していなければ、正確な画像表示動作が保証されない。そこで本発明では、上記構成を採用することで、電気光学パネルの接続数や接続位置によらず電気光学パネルの接続数を取得可能にした。これにより、本発明によれば、表示サイズを容易に変更することができる電気光学装置を提供することができる。
複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列され、同一の列に属する隣り合った前記電気光学パネル同士が電気的に接続されるとともに、前記列に属する各々の前記電気光学パネルが直接又は他の前記電気光学パネルを介して前記制御部と電気的に接続されており、前記制御部は、前記列に属する前記電気光学パネルに対して列内確認信号を出力し、前記列内確認信号を受信した各々の前記電気光学パネルから出力される列内応答信号を受信することで、前記列に属する前記電気光学パネルの個数を取得することが好ましい。
この構成によれば、列方向に配列された電気光学パネルの個数を取得することができるため、行方向及び列方向にそれぞれ複数の電気光学パネルが配置されている構成において、電気光学パネルの配置形態を識別することが可能になる。
複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列されており、各々の前記電気光学パネルに、当該電気光学パネルの前記制御部から出力された信号に位置情報を付与し他の前記電気光学パネルに出力する位置情報付与部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、各々の電気光学パネルが、位置情報付与部によって位置情報を付与した信号を中継するので、当該信号を受信した電気光学パネルは制御部からの相対位置を容易に識別することができる。これにより、制御部から特定の信号を出力するのみで任意の電気光学パネルを選択的に動作させることができる。
複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列されており、同一の行に属する複数の前記電気光学パネルに共通の配線とされるとともに前記制御部に接続された行選択線と、同一の列に属する複数の前記電気光学パネルに共通の配線とされるとともに前記制御部に接続された列選択線と、を有することも好ましい。
この構成によれば、行選択線及び列選択線を介して選択信号を入力することで、任意の位置の電気光学パネルを選択的に動作させ、所望の画像を表示させることができる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、表示部のサイズが異なっていても安価にかつ迅速に商品化可能な電子機器を提供することができる。
本発明に係る電気光学装置の一実施の形態を示す平面図。 実施形態に係る電気光学パネルの平面図。 電気光学パネルの要部の詳細を示す部分平面図。 画素の一構成例を示す図。 電気光学パネル間の接続部を拡大して示す図。 電気光学パネル間の電気的接続を示す説明図。 パネルカウント動作におけるタイミングチャート。 パネル有効化動作の説明図。 第1変形例に係る電気光学装置の概略構成を示す説明図。 第2変形例に係る電気光学パネルの平面図。 第2変形例に係る電気光学装置の平面図。 電気光学パネルの具体例を示す図。 電子機器を例示した図。
以下、図面を用いて本発明の電気光学装置について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
図1は、本発明に係る電気光学装置の一実施の形態を示す平面図である。図2は、実施形態に係る電気光学パネルの平面図である。
図1に示す電気光学装置100は、制御基板30と、8枚の電気光学パネル10a〜10hを備えている。制御基板30と8枚の電気光学パネル10a〜10hは、フレキシブル配線基板151〜154と、フレキシブル配線基板161〜163と、フレキシブル配線基板171〜174とを用いて、隣り合って配置された電気光学パネル10a〜10h又は制御基板30と接続されている。
制御基板30は、電気光学パネル10a〜10hを駆動制御する制御部130と、制御部130と図示略の配線を介して接続された接続端子群31とを備えている。接続端子群31は、図1では詳細を省略しているが、制御基板30の辺縁に沿って配列された複数の接続端子を含んで構成される。
電気光学パネル10a〜10hは、いずれも図2に示す電気光学パネル10を用いて構成されている。
図2に示すように、電気光学パネル10は、矩形状の素子基板11上に、矩形状の表示部12と、表示部12の一辺に沿って配置されたデータ線駆動回路13と、表示部12の他の一辺に沿って配置された走査線駆動回路14と、パネル制御回路15と、第1の列方向接続端子群111と、第2の列方向接続端子群112と、第1の行方向接続端子群113と、第2の行方向接続端子群114と、を備えている。
なお、図1に示す電気光学パネル10a〜10hでは、各構成要素に、「a」〜「h」の添字を付加した符号(表示部12a〜12h、第1の列方向接続端子群111a〜111dなど)を用いた。これにより、各構成要素と電気光学パネル10の構成要素(表示部12、第1の列方向接続端子群111、第2の列方向接続端子群112など)との対応関係を明確にするとともに、それらが属する電気光学パネルも明確にした。
また本実施形態の以下の説明では、電気光学パネル10a〜10hに属する構成要素を明確にするために、図2に示した各構成要素の符号に添字「a」〜「h」を付加して示す場合がある。例えば、「パネル制御回路15a」は電気光学パネル10aに属するパネル制御回路15を意味し、「素子基板11b」は電気光学パネル10bに属する素子基板11を意味する。
図2に示すように、第1の列方向接続端子群111は、素子基板11の一方の長辺端部に形成され、複数の接続端子121を上記長辺に沿って配列してなる構成を備える。一方、第2の列方向接続端子群112は、第1の列方向接続端子群111が形成された長辺と対向する他の長辺に形成されている。第2の列方向接続端子群112は、複数の接続端子122を長辺に沿って配列してなる構成を備えている。
第1の行方向接続端子群113は、素子基板11の一方の短辺端に形成され、複数の接続端子123を上記短辺に沿って配列してなる構成を備える。一方、第2の行方向接続端子群114は、第1の行方向接続端子群113が形成された上記短辺とは反対側の短辺端に形成された複数の接続端子124を有する。
本実施形態の場合、素子基板11の長辺に設けられた第1の列方向接続端子群111と第2の列方向接続端子群112とが、短辺方向において対向するように配置されている。すなわち、図2におけるパネル制御回路15近傍の角部11Aから第1の列方向接続端子群111までの長さと、第2の列方向接続端子群112近傍の角部11Bから第2の列方向接続端子群112までの長さとがほぼ同等である。
また、素子基板11の角部11Aから第1の行方向接続端子群113までの長さと、角部11Cから第2の行方向接続端子群114までの長さとがほぼ同等に設定されている。
第1の列方向接続端子群111及び第2の列方向接続端子群112の配置、並びに第1の行方向接続端子群113及び第2の行方向接続端子群114の配置が上記のような構成とされていることで、図1に示すように、電気光学パネル10a〜10hを行方向及び列方向に並べて配置したときに、行方向及び列方向で隣り合う電気光学パネル10同士の接続を行いやすくなる。
具体的には、電気光学パネル10の短辺方向において隣り合う電気光学パネル10a、10bにおいて、電気光学パネル10aの第2の列方向接続端子群112aと、電気光学パネル10bの第1の列方向接続端子群111bとが、電気光学パネル10a、10bの配列方向において対向して配置されている。これにより、第2の列方向接続端子群112aと第1の列方向接続端子群111bとを接続するフレキシブル配線基板152を、簡素な構造で長さも短いものとすることができる。
また、電気光学パネル10の長辺方向において隣り合う電気光学パネル10a、10eにおいて、電気光学パネル10aの第2の行方向接続端子群114aと、電気光学パネル10eの第1の行方向接続端子群113eとが、電気光学パネル10a、10eの配列方向において対向して配置されている。これにより、第2の行方向接続端子群114aと、第1の行方向接続端子群113eとを接続するフレキシブル配線基板171を、簡素な構造で長さも短いものとすることができる。
ここで図3は、電気光学パネルの要部の詳細を示す部分平面図である。
図3に示すように、電気光学パネル10の表示部12には、互いに交差する方向に延びる複数のデータ線16と複数の走査線18とが形成されており、データ線16と走査線18とが交差する位置に対応して画素19が形成されている。複数のデータ線16はデータ線駆動回路13に接続され、複数の走査線18は走査線駆動回路14に接続されている。
データ線駆動回路13と走査線駆動回路14はパネル制御回路15に接続されている。パネル制御回路15は、第1の列方向接続端子群111と第2の列方向接続端子群112とを接続する配線131に接続されている。また、素子基板11上には、第1の行方向接続端子群113と第2の行方向接続端子群114とを接続する配線132が形成されており、少なくとも一部の配線132はパネル制御回路15に接続されている。
電気光学パネル10aのパネル制御回路15は、第1及び第2の列方向接続端子群111,112並びに第1及び第2の行方向接続端子群113,114を介して、他の電気光学パネル10のパネル制御回路15や制御基板30の制御部130と電気的に接続される。パネル制御回路15は、上位装置から入力される制御信号に基づいてデータ線駆動回路13及び走査線駆動回路14を駆動し、表示部12に配列された画素19に画像データに基づく画像信号を入力することで画像表示を行う。
また電気光学パネル10には、第1及び第2の列方向接続端子群111,112に属する接続端子121,122間を接続する配線131が形成されており、少なくとも一部の配線131は、パネル制御回路15に接続されている。さらに、一部の接続端子121は、配線131Aを介してパネル制御回路15に直接接続され、一部の接続端子122は、配線131Bを介してパネル制御回路15に直接接続されている。
また、第1及び第2の行方向接続端子群113,114に属する接続端子123,124間を接続する配線132が形成されている。少なくとも一部の配線132はパネル制御回路15に接続されている。さらに、一部の接続端子123は配線132Aを介してパネル制御回路15に直接接続され、一部の接続端子124は配線132Bを介してパネル制御回路15に直接接続されている。
上記の配線構造を備えていることで、本実施形態の電気光学パネル10は、制御部130から出力される信号を第1の列方向接続端子群111を介して受け取り、受け取った上記信号を第2の列方向接続端子群112又は第2の行方向接続端子群114から出力することができる。また、第1の行方向接続端子群113を介して受け取った信号を、第2の行方向接続端子群114又は第2の列方向接続端子群112から出力することができる。これにより、制御基板30の接続端子群31から出力される信号を、電気光学パネル10a等を中継して電気光学パネル10b〜10hに伝達させることができる。
上記の信号中継動作について、以下に詳細に説明する。
まず、制御基板30の接続端子群31から出力された信号は、第1の列方向接続端子群111aを介して電気光学パネル10a(パネル制御回路15a)に入力される。図3に示すように、一部の接続端子121は配線131を介して接続端子122に接続されているため、そのまま接続端子122から出力される。また、第2の行方向接続端子群114に属する接続端子124には、接続端子121から配線131又は配線131Aを介してパネル制御回路15(15a)に入力された信号が、パネル制御回路15から出力される。すなわち、パネル制御回路15は、接続端子121,123を介して入力される信号を、接続端子122,124へ出力する中継機能を備えている。またパネル制御回路15は、入力された信号に所定の処理(情報の付加や削除)を施した後に接続端子122,124へ出力する信号処理機能を備えている。
上記のようにして電気光学パネル10aの第2の列方向接続端子群112a又は第2の行方向接続端子群114aから他の電気光学パネル10b、10eへ信号が出力される。このように電気光学装置100では、互いに接続された電気光学パネル10間で制御部130の出力信号を受け渡すことで、制御基板30から出力された信号を離れた位置の電気光学パネル10b〜10hに伝達することができる。
図1に戻り、制御基板30と電気光学パネル10a〜10hの接続構造について詳細に説明する。
制御基板30の接続端子群31と電気光学パネル10aの第1の列方向接続端子群111aとがフレキシブル配線基板151を介して接続されている。電気光学パネル10aの第2の列方向接続端子群112aと電気光学パネル10bの第1の列方向接続端子群111bとがフレキシブル配線基板152を介して接続されている。電気光学パネル10bの第2の列方向接続端子群112bと電気光学パネル10cの第1の列方向接続端子群111cとがフレキシブル配線基板153を介して接続されている。電気光学パネル10cの第2の列方向接続端子群112cと電気光学パネル10dの第1の列方向接続端子群111dとがフレキシブル配線基板154を介して接続されている。
電気光学パネル10eの第2の列方向接続端子群112eと電気光学パネル10fの第1の列方向接続端子群111fとがフレキシブル配線基板161を介して接続されている。電気光学パネル10fの第2の列方向接続端子群112fと電気光学パネル10gの第1の列方向接続端子群111gとがフレキシブル配線基板162を介して接続されている。電気光学パネル10gの第2の列方向接続端子群112gと電気光学パネル10hの第1の列方向接続端子群111hとがフレキシブル配線基板163を介して接続されている。
電気光学パネル10aの第2の行方向接続端子群114aと電気光学パネル10eの第1の行方向接続端子群113eとがフレキシブル配線基板171を介して接続されている。電気光学パネル10bの第2の行方向接続端子群114bと電気光学パネル10fの第1の行方向接続端子群113fとがフレキシブル配線基板172を介して接続されている。電気光学パネル10cの第2の行方向接続端子群114cと電気光学パネル10gの第1の行方向接続端子群113gとがフレキシブル配線基板173を介して接続されている。電気光学パネル10dの第2の行方向接続端子群114dと電気光学パネル10hの第1の行方向接続端子群113hとがフレキシブル配線基板174を介して接続されている。
図4は、画素19の一構成例を示す図である。図4に示す画素19は、1T1C(1トランジスタ1キャパシタ)方式の画素回路であり、選択トランジスタTRsと、キャパシタC1と、画素電極9と、電気光学物質層25と、共通電極22とを備えている。選択トランジスタTRsのゲートに走査線18が接続され、ソースにデータ線16が接続されている。選択トランジスタTRsのドレインには、キャパシタC1の一方の電極と画素電極9とが接続されている。画素電極9と共通電極22との間に電気光学物質層25が挟持されている。キャパシタC1の他方の電極は、走査線18に沿って延びる容量線17と接続されている。
図3に示した走査線駆動回路14は、走査線18を介して画素19に選択トランジスタTRsをオン状態とする選択信号を入力する。一方、データ線駆動回路13は、上記選択信号の入力により選択トランジスタTRsがオン状態とされている期間に、データ線16に画像信号を供給する。これにより、選択トランジスタTRsを介してキャパシタC1に画像信号が入力され、画素電極9が画像信号に応じた電位に設定される。その後、選択トランジスタTRsがオフ状態に移行すると、キャパシタC1に蓄積されたエネルギーにより画素電極9の電位が保持され、画素電極9と共通電極22との電位差に基づいて電気光学物質層25が駆動される。
図5(a)は、電気光学パネル10aと電気光学パネル10bとの接続部を拡大して示す部分平面図である。図5(b)は、図5(a)のA−A線に沿う位置の断面図である。なお、フレキシブル支持基板101の図示は省略している。
図5に示すように、電気光学パネル10aの第2の列方向接続端子群112aと、電気光学パネル10bの第1の列方向接続端子群111bとは、フレキシブル配線基板152を介して接続されている。フレキシブル配線基板152の一方の面には、接続配線155が第2の列方向接続端子群112a及び第1の列方向接続端子群111bに対応するピッチで配列形成されている。そして、フレキシブル配線基板152はACP(異方性導電ペースト)やACF(異方性導電フィルム)などの導電性接着材を介して第2の列方向接続端子群112a及び第1の列方向接続端子群111bに接続されている。図示のように、接続配線155と接続端子121及び接続端子122とは、それらの間に金属粒子や金属フィラー等の導電材61を介在させた状態で接着され、導電材61を介して電気的に接続されている。
[パネル識別動作及び有効化動作]
次に、図6から図8を参照して、本実施形態の電気光学装置100における電気光学パネル10a〜10hの識別動作について説明する。
図6は、電気光学パネル10a〜10h間の電気的接続を示す説明図であり、図7は、電気光学装置100のパネルカウント動作におけるタイミングチャートである。
電気光学装置100では、図1に示したように、制御基板30は電気光学パネル10aにのみ接続されており、電気光学パネル10a〜10hは、隣り合うパネル同士をフレキシブル配線基板151〜154等を介して接続した構成である。そして、電気光学装置100において表示領域の大きさや形状を変更可能に構成するためには、電気光学パネル10a〜10hは固定配置ではなく、枚数の増減や位置の入れ替えが許容される構成である必要がある。その一方で、制御部130が電気光学パネル10a〜10hの枚数と配置を識別していなければ、正常な画像表示動作は不可能である。
そこで本実施形態の電気光学装置100では、制御部130に、電気光学装置100を構成する電気光学パネル10a〜10hの枚数と配置を識別する機能が備えられている。先に図3を参照して説明したように、第1及び第2の列方向接続端子群111,112,並びに第1及び第2の行方向接続端子群113,114はいずれもパネル制御回路15に接続されている。
そのため、電気光学装置100全体で見ると、図6に示すように、電気光学パネル10a〜10hのパネル制御回路15a〜15hは、接続配線180を介して他のパネル制御回路15a〜15hに接続されており、パネル制御回路15aと制御部130とが接続されている。また、制御部130から電気光学パネル10a〜10dの配列方向(図示上下方向)に延びる接続配線181が、同一の列に属する4枚の電気光学パネル10a〜10dのパネル制御回路15a〜15dに接続されている。
図6に示す接続配線180は、図3に示した配線131A、131B、132A、132B、接続端子121〜124、及びパネル間を接続するフレキシブル配線基板151〜154、161〜163、171〜174に形成された接続配線155により構成される。
例えば、電気光学パネル10aのパネル制御回路15aと電気光学パネル10eのパネル制御回路15eとを接続している接続配線180は、電気光学パネル10a上に形成された配線132B及び接続端子124と、フレキシブル配線基板171上に形成された接続配線155と、電気光学パネル10e上に形成された接続端子123及び配線132Aとにより構成される。
また例えば、電気光学パネル10aのパネル制御回路15aと電気光学パネル10bのパネル制御回路15bとを接続している接続配線180は、電気光学パネル10a上に形成された配線131B及び接続端子122と、フレキシブル配線基板152上に形成された接続配線155と、電気光学パネル10b上に形成された接続端子121及び配線131Aとにより構成される。
一方、図6に示す接続配線181は、図3に示した配線131、接続端子121,122,及びパネル間を接続するフレキシブル配線基板151〜154に形成された接続配線155により構成される。
より詳しくは、電気光学パネル10aから電気光学パネル10dまでの間の接続配線181は、電気光学パネル10a上に形成された配線131及び接続端子121,122と、フレキシブル配線基板152上に形成された接続配線155と、電気光学パネル10b上に形成された接続端子121,122及び配線131と、フレキシブル配線基板153上の接続配線155と、電気光学パネル10c上に形成された接続端子121,122及び配線131と、フレキシブル配線基板154上の接続配線155と、電気光学パネル10d上に形成された接続端子121,122及び配線131と、により構成される。
図6に示す配線構造のうち、接続配線180により構成される回路を用いることで制御部130による総パネル枚数の取得が可能であり、接続配線181により構成される回路を用いることで制御部130による列内パネル枚数の取得が可能である。
図7(a)は、接続配線180を利用したパネル総数の取得動作を示すタイミングチャートである。図7(a)においてCLKは制御部130に供給される基準クロックであり、CNT1は制御部130から出力される確認信号であり、CFB1はパネル制御回路15a〜15hの応答信号である。
パネル総数を取得する動作では、まず、図6及び図7(a)に示すように、制御部130からパネル制御回路15aに接続配線180を介して確認信号CNT1が出力される。パネル制御回路15aは確認信号CNT1を受信すると、確認信号CNT1をパネル制御回路15b、15eに送信する信号中継動作を実行する。各々の電気光学パネル10a〜10gにおいてこの信号中継動作が行われることで、制御部130から出力された確認信号CNT1が全ての電気光学パネル10a〜10hに供給される。
そして、各々の電気光学パネル10a〜10hは、確認信号CNT1の受信後,所定期間が経過した後に、接続配線180に応答信号CFB1を出力する。電気光学パネル10a〜10hは、この応答信号CFB1についても確認信号CNT1と同様の中継動作を行い、制御部130へ伝送する。これにより、図7(a)に示すように、確認信号CNT1の送出から所定期間の経過後に、電気光学パネル10a〜10hの枚数に対応する数の応答信号CFB1のパルスが制御部130において観測される。本実施形態の場合、8枚の電気光学パネル10a〜10hに対応するパルス[1]〜[8]が観測され、電気光学パネル10a〜10hの総数を取得することができる。
なお、応答信号CFB1のパルス[1]〜[8]は、電気光学パネル10a〜10hと制御部130との間の接続配線180の経路長に応じた時間差をもって検出される。特に、図1に示したように電気光学パネル10の縦横比が大きく異なる場合には、接続配線180の経路長の差も大きくなるため、パルス[1]〜[8]を特定しやすくなる。一方、複数の電気光学パネル10において接続配線180の経路長の差が小さくなり、パルス[1]〜[8]を特定しにくい場合には、クロックCLKの周波数を高めればよい。これにより、パルス[1]〜[8]の検出頻度を高めることができ、パルス[1]〜[8]を検出しやすくなる。
次に、図7(b)は、接続配線181を利用した列内パネル数の取得動作を示すタイミングチャートである。図7(b)においてCLKは制御部130に供給される基準クロックであり、CNT2は制御部130から出力される確認信号(列内確認信号)であり、CFB2はパネル制御回路15a〜15dの応答信号(列内応答信号)である。
列内パネル数を取得する動作では、まず、図6及び図7(b)に示すように、制御部130からパネル制御回路15aに接続配線181を介して確認信号CNT2が出力される。パネル制御回路15aは確認信号CNT2を受信すると、確認信号CNT2をパネル制御回路15bに送信する信号中継動作を実行する。各々の電気光学パネル10a〜10cにおいてこの信号中継動作が行われることで、制御部130から出力された確認信号CNT2が、同一の列に属する4枚の電気光学パネル10a〜10dに供給される。
そして、各々の電気光学パネル10a〜10dは、確認信号CNT2の受信後,所定期間が経過した後に、応答信号CFB2を接続配線181に出力する。電気光学パネル10a〜10dは、この応答信号CFB2についても確認信号CNT2と同様の中継動作を行い、制御部130へ伝送する。これにより、図7(b)に示すように、確認信号CNT2の送出から所定期間の経過後に、電気光学パネル10a〜10dの枚数に対応する数の応答信号CFB2のパルスが制御部130において観測される。本実施形態の場合、同一列に属する4枚の電気光学パネル10a〜10dに対応するパルス[1]〜[4]が観測され、電気光学パネル10a〜10dの数を取得することができる。
接続配線181を用いた上記の列内パネル数の取得動作により、1列ごとのパネル数(4枚)を取得できるため、先のパネル総数(8枚)から、1行ごとのパネル数が2枚であり、電気光学パネル10a〜10hが2行4列に配列されていることを制御部130において検知することができる。
次に図8は、電気光学装置100におけるパネル有効化動作の説明図である。
上記に説明したパネル識別動作により、電気光学パネル10a〜10hの枚数及び配置を検出することができ、電気光学パネル10a〜10hによって構成される表示領域(表示部12a〜12h)に表示させる画像の大きさや形状を設定することが可能になる。
そして、設定された画像を表示領域に表示させるには、以下に説明するパネル有効化動作によって特定の電気光学パネル10a〜10hのみを選択的に動作させ、選択された電気光学パネル10a〜10hに画像表示動作を行わせる必要がある。
図8には、パネル有効化動作において、制御部130から出力されるイネーブル信号ENと、パネル制御回路15a〜15fから他のパネル制御回路15b〜15gに出力されるイネーブル信号ENとが示されている。
パネル有効化動作では、図6に示した接続配線180により形成される回路が利用される。より詳しくは、制御部130から出力されたイネーブル信号は、接続配線180を介して接続されたパネル制御回路15a〜15h間で中継されることで、全てのパネル制御回路15a〜15hに供給される。
まず、制御部130からパネル制御回路15aにイネーブル信号ENが出力される。イネーブル信号ENは、図8に示すように、少なくとも位置データD0と、設定データD1とを含んで構成される信号である。
位置データD0は、イネーブル信号ENの現在位置を示すデータであり、イネーブル信号ENを保持している電気光学パネル10a〜10dの制御部130からの相対位置を示す位置情報である。本実施形態の場合、位置データD0の初期値は、(0,0)である。
設定データD1は、有効化する電気光学パネル10a〜10hを特定するデータであり、有効化する電気光学パネル10a〜10hの制御部130からの相対位置を示す位置情報である。本実施形態の場合、設定データD1の初期値は、(1,1)である。
制御部130からイネーブル信号ENを受け取ったパネル制御回路15aは、接続配線180を介して接続されたパネル制御回路15bとパネル制御回路15eとに対してイネーブル信号ENを中継する。ただしこのとき、パネル制御回路15aは、内部に備えられた位置情報付与部において、イネーブル信号ENの位置データD0を変更し、変更したイネーブル信号ENをパネル制御回路15b、15eに伝送する。
具体的には、パネル制御回路15bに対しては、第2の列方向接続端子112aから、位置データD0の行位置(Y方向位置)を1増やしたイネーブル信号EN(D0:(0,1))を出力する。一方、パネル制御回路15eに対しては、第2の行方向接続端子114aから、位置データD0の列位置(X方向位置)を1増やしたイネーブル信号EN(D0:(1,0))を出力する。設定データD1は変更しない。
なお、本実施形態の場合、イネーブル信号ENは制御基板30から遠ざかる側へのみ伝達される。すなわち、各々の電気光学パネル10において、イネーブル信号ENは第1の列方向接続端子群111又は第1の行方向接続端子群113を介してパネル制御回路15に入力され、所定の位置情報を付与された後、第2の列方向接続端子群112及び第2の行方向接続端子群114を介して他の電気光学パネル10に出力される。
ただし、イネーブル信号ENの伝達形態は上記に限られるものではなく、制御基板30と電気光学パネル10a〜10hとの接続形態に応じて種々に変更を加えることが可能である。例えば、第2の列方向接続端子群112又は第2の行方向接続端子群114を介して入力されたイネーブル信号ENを、所定の位置情報を付与した後で第1の列方向接続端子群111及び第2の行方向接続端子113群に出力する構成としてもよい。
イネーブル信号ENを受信したパネル制御回路15bは、上記と同様の動作により、パネル制御回路15c、15fに対してイネーブル信号ENを中継する。また、図示は省略しているが、パネル制御回路15eも、パネル制御回路15fに対してイネーブル信号ENを中継する。これにより、パネル制御回路15cにイネーブル信号EN(D0:(0,2))が供給され、パネル制御回路15fにイネーブル信号EN(D0:(1,1))が供給される。
さらに、パネル制御回路15cは、パネル制御回路15d、15gに対してイネーブル信号ENを中継し、パネル制御回路15fは、パネル制御回路15gに対してイネーブル信号ENを中継する。これにより、パネル制御回路15dにイネーブル信号EN(D0:(0,3))が供給され、パネル制御回路15gにイネーブル信号EN(D0:(1,2))が供給される。最後に、パネル制御回路15d、15gが、パネル制御回路15hに対してイネーブル信号ENを中継することで、パネル制御回路15hにイネーブル信号EN(D0:(1,3))が供給される。
以上の動作により、電気光学パネル10a〜10hのパネル制御回路15a〜15hに対して、パネル位置を反映した位置データD0を含むイネーブル信号ENが入力される。本実施形態の場合、各々のパネル制御回路15a〜15hは、入力されたイネーブル信号ENの位置データD0と設定データD1を比較する。そして、位置データD0と設定データD1とが一致している場合にのみ電気光学パネル10a〜10hが有効化され、表示部12a〜12hへの画像表示が行われる。
図8に示した例では、電気光学パネル10fに入力されるイネーブル信号ENにおいて位置データD0(1,1)と設定データD1(1,1)が一致しており、かかる電気光学パネル10fが有効化される。すなわち、制御部130から出力される制御信号や画像信号は、電気光学パネル10fに対してのみ有効であり、他の電気光学パネル10a〜10e、10g、10hは上記制御信号や画像信号を受け付けない。これにより、電気光学パネル10fに所望の画像を表示させることができる。
以上、詳細に説明したように、電気光学装置100では、複数の電気光学パネル10a〜10hを平面的に配列するとともに相互に接続し、電気光学パネル10aに対して接続された制御基板30(制御部130)を備えている。そして、制御部130に電気光学装置100を構成する電気光学パネル10の数をカウントする機能を備えていることで、電気光学パネル10を自在に増減させることができるものとされている。したがって上記実施形態の電気光学装置100(100A)によれば、表示サイズを容易に変更することができる。
したがって、本実施形態の電気光学装置100によれば、製品毎に素子基板11を設計する必要が無く、1種類のみを設計、生産すればよくなる。これにより、設計費のコスト削減や生産効率の向上を達成することができ、製品のコストを低減することができる。また、使用サイズによって表示領域の大きさを自由に変えることができるため、顧客ニーズへの迅速な対応が可能であるという利点も得られる。
[第1変形例]
図9は第1変形例に係る電気光学装置100Aの概略構成を示す説明図である。図9に示す配線構造を備えた電気光学装置100Aの場合には、より直接的にパネル有効化動作を実行することができる。
図9に示す電気光学装置100Aは、8枚の電気光学パネル10a〜10hと、制御部130とを備えている点では先の実施形態の電気光学装置100と共通である。そして本例の場合には、マトリクス状に配列された電気光学パネル10a〜10hの各々のパネル制御回路15a〜15hに対して、制御部130から延びる行選択線182及び列選択線183が接続されている。行選択線182及び列選択線183の一部は、電気光学パネル10上の配線131や配線132を用いて形成されていてもよい。
上記構成を備えた変形例に係る電気光学装置100Aにおいて、制御部130は、行選択線182と列選択線183とを組み合わせて選択することで、電気光学パネル10a〜10hを選択的に有効化させる。例えば、制御部130から、2行目に対応する行選択線182(ENBX2)に選択信号(イネーブル信号)を供給するとともに、1列目に対応する列選択線183(ENBY1)に選択信号(イネーブル信号)を供給することで、これらの行選択線ENBX2と列選択線ENBY1とに接続された電気光学パネル10bが選択的に有効化することができる。その後、有効化した電気光学パネル10bに対して制御信号や画像信号を供給することで、所望の電気光学パネル10bに対して所望の画像を表示させることができる。
なお、本例の電気光学装置100Aにおいても、電気光学パネル10の画像表示動作に用いられる制御信号や画像信号は、全ての電気光学パネル10a〜10hに接続された共通配線を介して供給すればよい。
以上に説明した変形例に係る電気光学装置100Aでは、制御部130と個々の電気光学パネル10a〜10hとを電気的に接続する必要があるため、先の実施形態の電気光学装置100と比較すると、制御部130と電気光学パネル10a〜10hとを接続する配線数が増えてしまう。しかしながら、行選択線182と列選択線183は、パネル枚数のカウントにも用いることができ、しかも行方向のパネル枚数と列方向のパネル枚数とをそれぞれ取得することができるため、先の実施形態と比較しても簡便かつ正確な電気光学パネル10の枚数と配置の識別が可能である。
[第2変形例]
図10は、第2変形例に係る電気光学パネル10A、10Bの平面図である。
図10(a)に示す電気光学パネル10Aは、図2に示した電気光学パネル10から第1の行方向接続端子群113と第2の行方向接続端子群114とを省略したものである。
図10(b)に示す電気光学パネル10Bは、図2に示した電気光学パネル10から第1の列方向接続端子群111と第2の列方向接続端子群112とを省略したものである。
図11は、電気光学パネル10Aを用いた電気光学装置100Bの平面図及び側面図である。
電気光学装置100Bでは、いずれも電気光学パネル10Aからなる電気光学パネル10a、電気光学パネル10b、及び電気光学パネル10cを、電気光学パネル10Aの短辺方向(図示Y方向)に沿って配列した構成である。
電気光学装置100Bにおいて、制御基板30の接続端子群31と、電気光学パネル10aの第1の列方向接続端子群111aとが、フレキシブル配線基板151を介して接続されている。
電気光学パネル10aの第2の列方向接続端子群112aと、電気光学パネル10bの第1の列方向接続端子群111bとが、フレキシブル配線基板152を介して接続されている。
電気光学パネル10bの第2の列方向接続端子群112bと、電気光学パネル10cの第1の列方向接続端子群111cとが、フレキシブル配線基板153を介して接続されている。
図11に示すように、電気光学パネル10a〜10cが一方向にのみ連設される構成の電気光学装置100Bでは、電気光学パネル10a〜10c同士の接続形態も一方向(Y方向)に限定されるため、列方向の接続端子のみを備えた電気光学パネル10Aを用いて構成することができる。
同様に、電気光学パネル10bも、電気光学パネル10bをパネル長辺方向(図示X方向)に配列する場合に好適に用いることができる。
なお、図11に示した電気光学装置100Bにおいても、制御部130には電気光学パネル10a〜10cの接続数を取得する機能が備えられるが、図示のように電気光学パネル10a〜10cが一方向にのみ配列されている場合には、図6に示した接続配線181を用いる列内パネル数の取得機能は不要である。
(電気光学パネルの具体例)
次に、本発明に係る電気光学パネル10の複数の具体的構成例について、図12を参照しつつ説明する。なお、変形例に係る電気光学パネル10A、10Bは、接続端子群の構成が異なるのみであるから、以下に説明する各構成を当然に採用することができる。
<電気泳動表示パネル>
図12(a)は、本発明の電気光学パネルの一例である電気泳動表示パネルを示す断面図である。
電気泳動表示パネルEPDは、素子基板11と対向基板20との間に、電気泳動素子35(電気光学物質層25)を挟持してなる構成を備えている。
素子基板11は、ガラスやプラスチックからなる基板本体Pと、基板本体P上に配列形成された画素電極9とを有する。図示は省略したが、基板本体P上には画素電極9に接続された選択トランジスタTRsやキャパシタC1が形成されている。さらに本実施形態の場合、データ線駆動回路13や走査線駆動回路14、パネル制御回路15、第1の列方向接続端子群111、第2の列方向接続端子群112等も基板本体P上に形成されている。
対向基板20は、ガラスやプラスチックからなる透明基板21と、透明基板21上に形成されたITO等の透明導電膜からなる共通電極22とを備えている。電気泳動素子35は、共通電極22上に平面的に配列された複数のマイクロカプセル26と、マイクロカプセル26を共通電極22上に固着させるバインダー36とを有する。マイクロカプセル26は、球状の壁膜の内部に、例えば白色粒子と黒色粒子と分散媒とを封入した構成である。そして、電気泳動素子35と素子基板11とが、接着剤層37を介して接着されている。
なお、電気泳動素子35は、あらかじめ対向基板20側に形成され、接着剤層37までを含めた電気泳動シートとして取り扱われるのが一般的である。製造工程において、電気泳動シートは接着剤層37の表面に保護用の剥離シートが貼り付けられた状態で取り扱われる。そして、別途製造された素子基板11に対して、剥離シートを剥がした当該電気泳動シートを貼り付けることによって、表示部を形成する。このため、接着剤層37は電気泳動素子35の画素電極9側のみに存在することになる。
<有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル>
図12(b)は、本発明の電気光学パネルの一例である有機ELパネルを示す断面図である。
有機ELパネルOLEDは、素子基板11上に、画素電極9毎に領域を区画する隔壁46と、隔壁46に囲まれた画素電極9上の領域に形成された有機機能層47(電気光学物質層25)と、有機機能層47及び隔壁46を覆って形成された共通電極48と、接着剤層49と、封止基板50と、を備えている。
隔壁46は無機絶縁膜又は有機絶縁膜、あるいはこれらを積層した絶縁膜からなり、画素電極9上に形成される有機機能層47同士を区画する機能を奏する。有機絶縁膜としては、例えば光硬化性のアクリル樹脂やポリイミド樹脂等を用いることができ、無機絶縁膜としてはシリコン酸化物、シリコン窒化物等を用いることができる。
有機機能層47は、少なくとも有機発光層を含んでおり、典型的には、画素電極9側から順に、正孔注入層と、有機発光層とを積層した構成である。正孔注入層には、例えばPEDOT/PSSなどの導電性高分子材料を用いることができる。有機発光層は、その形成材料の違いにより、それぞれ赤色光、緑色光、青色光を射出可能に構成され、赤、緑、青の3色の光によりフルカラー表示の1画素が構成される。
正孔注入層と有機発光層との間にさらに正孔輸送層を形成してもよい。あるいは、白色の有機発光層とカラーフィルターとによりカラー表示する方式であってもよい。
共通電極48は、複数の有機機能層47上にわたって形成されており、例えば陰極層と共振層とを積層した構成である。
陰極層は仕事関数の低い(例えば5eV以下)材料を用いて形成され、例えばカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、あるいはこれらの化合物であるフッ化カルシウム等の金属フッ化物や酸化リチウム等の金属酸化物、アセチルアセトナトカルシウム等の有機金属錯体等を用いることができる。
共振層は金属材料からなる層であり、例えばマグネシウム銀の共蒸着膜を用いることができる。マグネシウムと銀との共蒸着比率は例えば体積比で10:1である。共振層は、有機機能層47から発せられた光の一部を反射し一部を透過する半透過膜である。共振層は、素子基板11上に形成された光反射性の画素電極9との間で光を共振させる光共振構造を構成し、画素電極9の光反射面と共振層との間の光学的距離に対応した共振条件を満たす光のみが増幅されて取り出される。
接着剤層49は、例えばエポキシ樹脂等の透明樹脂からなり、ガラスやプラスチックからなる透明基板である封止基板50を素子基板11に固着させるとともに、有機機能層47への水分等の侵入を防止する機能を奏する。なお、共通電極48と接着剤層49との間に、シリコン酸化物やシリコン窒化物、シリコン酸化窒化物からなる無機絶縁膜を形成してもよい。
<液晶パネル>
図12(c)は、本発明の電気光学パネルの一例である液晶パネルを示す断面図である。
液晶パネルLCDは、素子基板11と、対向基板40との間に、液晶層55(電気光学物質層25)を挟持した構成を備えている。
対向基板40は、ガラスやプラスチック等からなる透明基板51と、透明基板51の液晶層55側に順に形成された共通電極52及び配向膜53とを有する。また、素子基板11の画素電極9上にも配向膜54が形成されている。
液晶装置の構成としては、公知のアクティブマトリクス型液晶装置の任意の構成が適用できる。例えば、液晶の配向形態としてはTN型、VAN型、STN型、強誘電型、反強誘電型等の種々の公知の形態が採用できる。また、素子基板11及び対向基板40のいずれかにカラーフィルタを配置してカラー表示パネルとしてもよい。さらに、素子基板11上に反射膜を形成して反射型の液晶装置を構成してもよく、この反射膜に開口部やスリット等の透光部を形成して、半透過反射型の液晶装置を構成してもよい。
(電子機器)
次に、上記実施の形態の電気光学装置を備えた電子機器について説明する。
図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記実施形態の電気光学装置を用いた表示部を示している。
図13(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(b)において、符号1100は時計本体を示し、符号1101は上記実施形態の電気光学装置を用いた表示部を示している。
図13(c)は、ワープロ、パソコンなどの情報処理装置の一例を示した図である。図13(b)において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号1206は上記実施形態の電気光学装置を用いた表示部を示している。
図13に示す電子機器では、表示サイズが互いに異なる表示部を備えて構成されているが、上述の本発明の電気光学装置を適用することで、1種類の電気光学パネル10を用いていずれの表示部も構成することができる。よって、これらの電子機器を安価にかつ迅速に提供することが可能となる。
100,100A,100B 電気光学装置、10,10A,10B 電気光学パネル、15 パネル制御回路(位置情報付与部)、130 制御部、182 行選択線、183 列選択線、CNT1 確認信号、CNT2 列内確認信号、CFB1 応答信号、CFB2 列内応答信号

Claims (5)

  1. 一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる複数の電気光学パネルと、少なくとも1つの前記電気光学パネルと接続された制御部とを備え、
    隣り合って配置された前記電気光学パネル同士が電気的に接続されるとともに、各々の前記電気光学パネルが直接又は他の前記電気光学パネルを介して前記制御部と電気的に接続されており、
    前記制御部は、全ての前記電気光学パネルに対して確認信号を送信し、前記確認信号を受信した各々の前記電気光学パネルから送信される応答信号を受信することで、前記電気光学パネルの個数を取得することを特徴とする電気光学装置。
  2. 複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列され、
    同一の列に属する隣り合った前記電気光学パネル同士が電気的に接続されるとともに、前記列に属する各々の前記電気光学パネルが直接又は他の前記電気光学パネルを介して前記制御部と電気的に接続されており、
    前記制御部は、前記列に属する前記電気光学パネルに対して列内確認信号を出力し、前記列内確認信号を受信した各々の前記電気光学パネルから出力される列内応答信号を受信することで、前記列に属する前記電気光学パネルの個数を取得することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列されており、
    各々の前記電気光学パネルに、当該電気光学パネルの前記制御部から出力された信号に位置情報を付与し他の前記電気光学パネルに出力する位置情報付与部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 複数の前記電気光学パネルが行方向及び列方向に配列されており、
    同一の行に属する複数の前記電気光学パネルに共通の配線とされるとともに前記制御部に接続された行選択線と、同一の列に属する複数の前記電気光学パネルに共通の配線とされるとともに前記制御部に接続された列選択線と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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