JP2011156082A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】止め打ちを抑制可能な弾球遊技機弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本実施形態のパチンコ遊技機10は、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞して、第2入球許可判定結果の結果「小当り」になった場合、特別図柄2変動時間が、ひとたび、設定され、その設定された特別図柄2変動時間の経過を待つ間に、再度、サイド始動入賞口40Aへの入球した場合に、特別図柄2変動時間の残り時間を短くするように特別図柄2変動時間が再設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技領域内に備えた第1と第2の可変入賞装置が、遊技球の発射速度の調整操作では打ち分けて狙うことができない位置に配置された弾球遊技機に関する。
従来のこの種の弾球遊技機の一例として図87に示したパチンコ遊技機では、遊技領域5の右側部分に第1と第2の可変入賞装置1,2が配置され、それら第1及び第2の可変入賞装置1,2の何れに遊技球を到達させるにも遊技領域5における右上部分の特定通過域5Aに遊技球を流下させなければならない構造になっている。即ち、第1と第2の可変入賞装置1,2は、遊技球の発射速度の調整操作では打ち分けて狙うことができないように配置されている。また、遊技領域5のうち横方向の中央における下寄り部分には、第3の可変入賞装置3が配置されている。この第3の可変入賞装置3は、遊技領域5における右側部分を流下した遊技球の方が左側部分を流下した遊技球より入球し易くなっている。また、第1,第2,第3の可変入賞装置1,2,3に遊技球が入賞する度に、複数の遊技球が賞球として払い出される。
上記した第1,第2,第3の可変入賞装置1,2,3は、通常は、遊技球の入球を規制された入球規制状態に保持されている。そして、第1の可変入賞装置1は、特定通過域5Aに備えた通過ゲート6に遊技球が通過したことを条件にして入球許容状態に切り替わり、第2の可変入賞装置2は、第1の可変入賞装置1への入球を条件に入球許容状態に切り替わる。そして、第2の可変入賞装置2への入球を条件にして第3の可変入賞装置3が所定期間に亘って入球許容状態になる大当り遊技が実行されると共に、その大当り遊技後に遊技状態を特典遊技状態にするか通常遊技状態にするかの特典抽選が行われる。また、第3の可変入賞装置3の上方には、始動入賞装置7が設けられ、この始動入賞装置7に入球して行われる判定の結果が当りになったときにも、上記大当り遊技と特典抽選が行われる。さらには、特典遊技状態になると第1の可変入賞装置1が入球許容状態になる期間が、通常遊技状態に比べて長くなる。そして、通常遊技状態では、通過ゲート6より始動入賞装置7への入球を発端にして大当り遊技の実行を狙う方が有利になる一方、特典遊技状態では、始動入賞装置7より通過ゲート6への入球を発端にした大当り遊技の実行を狙う方が有利になる。このため、通常遊技状態では、遊技者は、始動入賞装置7への入球を狙って遊技領域5の左側に遊技球を流下させる打ち方(所謂、「左打ち」)が有利になり、特典遊技状態では、通過ゲート6への入球を狙って遊技領域5の右側に遊技球を流下させる打ち方(所謂、「右打ち」)が有利になる。
また、ひとたび、特典遊技状態になると第1の可変入賞装置1又は始動入賞装置7への遊技球の入球に基づく判定回数が所定上限数に達するか、或いは、再度、大当り遊技が実行されかつ特典抽選の抽選結果がハズレになるまで特典遊技状態が継続される。そして、ひとたび、特典遊技状態になると大当り遊技が頻発されるというコンセプトの下、大当り遊技後の特典抽選では、高い確率で特典遊技状態が引き当てられるように設定されると共に、特典遊技状態では、右打ちを行えば、高い確率で大当り遊技が実行されるように構成されている(例えば、非特許文献1参照)。
サンセイアールアンドディホームページ>製品情報>2008>CR 牙狼>製品情報、[online]、[平成22年1月22日検索]、インターネット(URL:http://www.sansei-rd.com/products04/garo/index.html)
しかしながら、上記した従来のパチンコ遊技機では、右打ちを行えば、高い確率で大当り遊技の実行が可能になる一方、大当り遊技後の特典抽選では、高い確率で特典遊技状態が引き当てられるものの、抽選にハズレて通常遊技状態に戻ることもあり得るので、第2の可変入賞装置2が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置1が入球許容状態になるタイミングに合わせた、所謂、「止め打ち」が行われることがあり、遊技者の熟練度によって獲得する賞球数に大きな差が生じることがあった。具体的には、大当り遊技と次の大当り遊技の間で特典遊技状態になると第1の可変入賞装置1又は始動入賞装置7への遊技球の入球に基づく判定回数が所定上限数の7〜8割程度に達するまでは、第2の可変入賞装置2が入球許容状態になるタイミングを測って遊技球の発射を止め、第1の可変入賞装置1への入球に対する賞球を確実に獲得してから、第1の可変入賞装置1又は始動入賞装置7への遊技球の入球に基づく判定回数が上記した所定上限数の7〜8割程度に達した後は、第2の可変入賞装置2が入球許容状態になるタイミングを避けずに遊技球を発射させて第2の可変入賞装置2に入球させ、大当り遊技を実行させる止め打ちが行われていた。これにより、止め打ちを行っている遊技者の獲得賞球数は、止め打ちを行っていない遊技者の獲得賞球数に比べて確実に増え、大当り遊技と共に特典遊技状態が、例えば十数回繰り返されると、獲得賞球数の差が積算されて膨大になる事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、止め打ちを抑制可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技領域と、遊技領域内に配置された可変入賞口に可動可能な入賞可変部材を備えかつ入賞可変部材の作動により、可変入賞口への入球を許容した入球許容状態と入球を規制した入球規制状態とに切り替え可能であると共に、通常は、入球規制状態に保持される第1と第2の可変入賞装置と、を備え、遊技中に発生し得る第1入球許可条件が成立したときに、第1の可変入賞装置が所定期間に亘って入球許容状態になり、第1の可変入賞装置への入球を含む第2入球許可条件が成立したときに、第2の可変入賞装置が所定期間に亘って入球許容状態になり、第2の可変入賞装置への入球を含む特別遊技実行条件が成立したときには、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技が実行されると共に、その特別遊技の実行後に遊技状態を通常遊技状態よりも第1の可変入賞装置が入球許容状態になる期間が増加する特典遊技状態にするか、通常遊技状態にするかの特典抽選が行われ、特典遊技状態は、少なくとも特典遊技状態中に特別遊技が実行されかつその特別遊技の実行に伴う特典抽選の抽選結果がハズレになることに基づいて特典遊技状態が終了するように構成され、遊技領域に設けた特定通過域を流下した遊技球のみが、前記第1の可変入賞装置にも第2の可変入賞装置にもランダムに入球し得るように配置された弾球遊技機において、特定通過域を流下した遊技球が、第1の可変入賞装置よりも先に第2の可変入賞装置に到達するように第1と第2の可変入賞装置が配置され、第1の可変入賞装置への遊技球の入球を含む第2入球許可条件が成立してから第2の可変入賞装置が入球許容状態に切り替わる迄の開放開始待ち時間を、所定の契機に基づいて設定する待ち時間設定手段と、第1の可変入賞装置への遊技球の入賞状態に応じて、特定通過域を通過して入球許容状態の第1の可変入賞装置に向かって流下する遊技球が第2の可変入賞装置に入球し得るように、待ち時間設定手段にて設定された開放開始待ち時間を、設定された時間が経過する前に再設定する再設定手段を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、再設定手段は、待ち時間設定手段による開放開始待ち時間の設定後開放開始待ち時間が経過する前に再度、遊技球が第1の可変入賞装置に入球した場合に、開放開始待ち時間の残り時間を短くするように再設定するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、遊技者の操作に応じて遊技球を遊技領域に発射可能な発射装置を備え、発射装置から発射された遊技球が第1の可変入賞装置に入球する迄に要する第1入球到達時間と、発射装置から発射された遊技球が第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間との差を、到達差分時間とすると、再設定手段は、第1の可変入賞装置が入球許容状態となるタイミングに対して到達差分時間だけ前又は後になるタイミングで第2の可変入賞装置を入球許容状態にして、第1の可変入賞装置に向かって発射された遊技球が第2の可変入賞装置に入球し得るように開放開始待ち時間を再設定するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、遊技者の操作に応じて遊技球を遊技領域に発射可能な発射装置を備え、再設定手段にて再設定された開放開始待ち時間は、発射装置から発射された遊技球が第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間より短いところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第1入球許可条件が成立して第1の可変入賞装置を入球許容状態にすることが決定された場合に、その決定から第1の可変入賞装置が入球許容状態に切り替わる迄の始動開放開始待ち時間を、複数の始動開放開始待ち時間の選択肢の中から選択して設定する始動開放待ち時間設定手段を備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第1入球許可条件が成立すると、第1の可変入賞装置は、予め定められた特定回数だけ断続的に繰り返して入球許容状態になり、再設定手段は、待ち時間設定手段にて設定された開放開始待ち時間が経過する前で特定回数のうち1回目の入球許容状態中に入球したときには再設定を行わず、2回目以降の入球許容状態中に入球したときには再設定が行われるように構成したところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第1入球許可条件が成立すると、第1の可変入賞装置は、予め定められた特定回数だけ断続的に繰り返して入球許容状態になり、待ち時間設定手段は、特定回数のうち最初の入球許容状態中での入球に応じて設定される開放開始待ち時間より、最終の入球許容状態中での入球に応じて設定される開放開始待ち時間の方が短くなるように開放開始待ち時間を設定するように構成されたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第2の可変入賞装置の奥部に遊技球が入球可能な当り開口を備え、特別遊技実行条件は、当り開口への遊技球の入球に基づいて成立するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の弾球遊技機によれば、第1の可変入賞装置への入球を含む第2入球許可条件が成立してから第2の可変入賞装置が入球許容状態に切り替わる迄の開放開始待ち時間が、ひとたび、設定され、その設定された開放開始待ち時間が経過する前に、第1の可変入賞装置への遊技球の入賞状態に応じて、特定通過域を通過して入球許容状態の第1の可変入賞装置に向かって流下する遊技球が第2の可変入賞装置に入球し得るように開放開始待ち時間が再設定される。即ち、遊技者にしてみれば、開放開始待ち時間の残り時間が、不意に突如、変更されることになり、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、待ち時間設定手段による開放開始待ち時間の設定後開放開始待ち時間が経過する前に再度、遊技球が第1の可変入賞装置に入球した場合に、開放開始待ち時間の残り時間が短くなるように再設定される。即ち、遊技者にしてみれば、開放開始待ち時間の残り時間が、不意に突如、短縮されることになり、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となると共に、第1の可変入賞装置に向けて発射されたすでに遊技領域を流下している遊技球が第2の可変入賞装置に入球することを促進することが可能となる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、遊技球が発射されてから第1の可変入賞装置に入球する迄に要する第1入球到達時間と、第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間との差を到達差分時間とすると、第1の可変入賞装置が入球許容状態となるタイミングに対して到達差分時間だけずれたタイミングで第2の可変入賞装置を入球許容状態にするので、遊技者が、第1の可変入賞装置が入球許容状態なったときに第1の可変入賞装置に到達するように発射した遊技球を、第2の可変入賞装置に入球させることができる。これにより、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、再設定手段にて再設定された開放開始待ち時間は、発射装置から発射された遊技球が第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間より短いので、遊技球を発射後に開放開始待ち時間が設定されかつその開放開始待ち時間が再設定された場合に遊技球を第2の可変入賞装置に入球させることができる。即ち、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項5の発明]
請求項5の弾球遊技機によれば、第1入球許可条件が成立して第1の可変入賞装置を入球許容状態にすることが決定された場合に、その決定から第1の可変入賞装置が入球許容状態に切り替わる迄の始動開放開始待ち時間を、複数の始動開放開始待ち時間の選択肢の中から選択して設定するので、遊技者にとって、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項6の発明]
請求項6の弾球遊技機では、第1入球許可条件が成立すると、第1の可変入賞装置は特定回数だけ断続的に繰り返して入球許容状態になる。そして、開放開始待ち時間が経過する前で特定回数のうち1回目の入球許容状態中に入球したときには再設定を行わず、2回目以降の入球許容状態中に入球したときには再設定が行われるように構成されている。ここで、止め打ちを行って賞球を獲得するには、第1の可変入賞装置に遊技球を入球する必要があるが、特定回数のうち何れの回で入球許容状態中の第1の可変入賞装置に遊技球を入球させるかは打ち分けることができない。これにより、開放開始待ち時間の再設定がランダムに行われることになり、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項7の発明]
請求項7の弾球遊技機では、第1入球許可条件が成立すると、第1の可変入賞装置は、予め定められた特定回数だけ断続的に繰り返して入球許容状態になる。そして、特定回数のうち最初の入球許容状態中で入球したときに比べて、最終の入球許容状態中に入球にしたときに設定される開放開始待ち時間が短くなる。ここで、止め打ちを行って賞球を獲得するには、第1の可変入賞装置に遊技球を入球する必要があるが、特定回数のうち何れの回で入球許容状態中の第1の可変入賞装置に遊技球を入球させるかは打ち分けることができない。これにより、開放開始待ち時間がランダムに長くなったり短くなったりするので、第2の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングを避けつつ、第1の可変入賞装置が入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することが可能となる。
[請求項8の発明]
特別遊技実行条件は、乱数判定に基づいて成立するようにしてもよいし、請求項8の弾球遊技機のように、第2の可変入賞装置の奥部に遊技球が入球可能な当り開口を備え、当り開口への遊技球の入球に基づいて成立するように構成してもよい。当り開口への遊技球の入球に基づいて特別遊技実行条件が成立することで、第2の可変入賞装置への遊技球の入球を促進することによって特別遊技の実行に伴う特典抽選を誘起させ、特典遊技状態を長引かせることを抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 遊技板の正面図 表示枠体の斜視図 表示枠体の斜視図 右側サイド誘導部材の斜視図 遊技板の一部正面図 遊技板の背面図 パチンコ遊技機の電気的な構成を示したブロック図 RAMの記憶領域の概念図 メイン制御基板メインプログラムのフローチャート 主制御基板割り込み処理のフローチャート 入賞検証処理のフローチャート 入賞エラー検出1処理のフローチャート 遊戯停止処理のフローチャート サブ制御出力処理のフローチャート データ出力処理のフローチャート 入賞エラー検出2処理のフローチャート 入賞エラー検出3処理のフローチャート 入賞エラー検出4処理のフローチャート 入賞エラー検出5処理のフローチャート 入賞エラー検出6処理のフローチャート 入賞エラー検出7処理のフローチャート 報知異常処理のフローチャート 磁気検出処理のフローチャート ガラス扉開放検出処理のフローチャート 内枠開放検出処理のフローチャート サイド大入賞口開放検出処理のフローチャート 衝撃検出処理のフローチャート 下皿満杯検出処理のフローチャート 始動スイッチ検出処理のフローチャート 普通動作処理のフローチャート 普通図柄待機処理のフローチャート 普通図柄当り判定処理のフローチャート 乱数比較処理のフローチャート 普通図柄選択処理のフローチャート 普通図柄乱数シフト処理のフローチャート 普通図柄変動開始設定処理のフローチャート 普通図柄変動処理のフローチャート 普通図柄確定処理のフローチャート 普通電動役物動作処理のフローチャート 普通電動役物終了処理のフローチャート 特別動作処理のフローチャート サイド大入賞口内処理のフローチャート 特定領域ソレノイド動作処理のフローチャート 特別図柄待機処理のフローチャート 時短回数減算処理のフローチャート 特別図柄1大当たり判定処理のフローチャート 特別図柄1選択処理のフローチャート 特別図柄1図柄別設定処理のフローチャート 特別図柄1変動パターン作成処理のフローチャート 特別図柄1乱数シフト処理のフローチャート 特別図柄1変動開始設定処理のフローチャート 始動口スイッチ通過2処理のフローチャート 特別図柄2大当たり判定処理のフローチャート 特別図柄2選択処理のフローチャート 特別図柄2図柄別設定1処理のフローチャート 特別図柄2図柄別設定2処理のフローチャート 特別図柄2変動パターン作成処理のフローチャート 特別図柄2変動開始設定処理のフローチャート 特別図柄変動処理のフローチャート 特別図柄2変動秒数減算処理のフローチャート 特別図柄確定処理のフローチャート 大当たり開始処理のフローチャート 特別電動役物作動回数設定処理のフローチャート 大入賞口開放処理のフローチャート 中央大入賞口スイッチ検出処理のフローチャート 大入賞口閉鎖1処理のフローチャート 大入賞口閉鎖2処理のフローチャート 大当たり終了処理のフローチャート 小当たり開始処理のフローチャート 小当たり開放処理のフローチャート サイド大入賞口スイッチ検出処理のフローチャート 小当たり閉鎖処理のフローチャート 小当たり終了処理のフローチャート サブ制御基板メインプログラムのフローチャート 受信割込処理のフローチャート 2msタイマ割込処理のフローチャート 10msタイマ割込処理のフローチャート コマンド監視処理のフローチャート 大当り処理のフローチャート 普通図柄変動パターン選択テーブルの概念図 特別図柄1変動パターン選択テーブルの概念図 特別図柄2変動パターン選択テーブルの概念図 ハズレ図柄作成テーブルの概念図 リーチハズレ図柄作成テーブルの概念図 時短状態におけるサイド始動入賞口への入球とサイド大入賞口開放のタイミングを示した概念図 従来のパチンコ遊技機の正面図
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10(本発明の「弾球遊技機」に相当する)に係る一実施形態を、図1〜図86に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、ガイドレール12にて囲まれた略円形の遊技領域R1が設けられている。
図1に示すように、遊技板11は前側を前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zには、遊技領域R1に対応した略円形のガラス窓10Wが設けられている。そして、そのガラス窓10Wを通して遊技領域R1が前方に臨んでいる。前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方には左右に1対のスピーカ25S,25Sが設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。
前面枠10Zの右下角部の後側には、本発明に係る発射装置の本体部(図示せず)が備えられ、その発射装置の一部である操作ノブ28が、前面枠10Zの右下角部の前面側に突出している。そして、操作ノブ28を例えば時計回り方向に回動操作すると遊技球が、遊技領域R1へと送り込まれる。このとき、回動操作角を大きくするに従って遊技球の発射強度が増すようになっている。これにより、遊技者は、遊技球を遊技領域R1の左側の領域か、右側の領域かを選んで打ち分けることができる。
なお、上皿27Aに備えたボタン29を押すと上皿27Aに収容されていた遊技球が下皿27Bへと移動する。また、下皿27Bの下方に容器(所謂、ドル箱)を配置して下皿27Bに備えた遊技ボタン27Cを押すと下皿27Bに収容されていた遊技球が容器へと移動する。さらに、下皿27Bの左側には、操作ジョグ27Jが備えられ、遊技ボタン27Cの右側には、球貸し状態表示モニター27D及び球貸し操作ボタン27Eが設けられている。
遊技領域R1の中央には、表示窓34Wが貫通形成され、その表示窓34Wの奥部には液晶表示画面34が備えられている。また、表示窓34Wの縁部には、遊技板11の前面側から表示枠体23が装着されている。そして、図2に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の右側の側方領域には、遊技球が1つ通過可能な幅の関所部R2が設けられている。なお、関所部R2から下方の遊技領域R1が、本発明に係る「特定通過域」に相当する。
表示枠体23の左辺部分における上下方向の中間部から下端寄り位置に亘る範囲には、ワープ樋39が設けられている。ワープ樋39の上端は、表示枠体23の外側面に開口した入球口39Aになっている。そして、入球口39Aに入球した遊技球は、表示枠体23を通過して次述するステージ23Sの上面に排出される。
表示枠体23の下辺部分の内側上面には、遊技球が転動可能なステージ23Sが設けられている。ステージ23Sは、表示枠体23の奥行き方向で2段になっており、前段部が後段部より低くなっている。また、ステージ23Sの前段部における左右方向の中央には誘導溝23Yが陥没形成され、ここに進入した遊技球は、中央始動入賞口14の真上で表示枠体23の外に排出される。
表示枠体23の右側部には、上下方向の中間部分から下端寄り位置に亘る範囲に、入賞樋37が設けられ、その入賞樋37の上端は、表示枠体23の右外側面に開口したサイド大入賞口37Aになっている。そのサイド大入賞口37Aは、通常は、サイド大可動扉37Tによって閉塞されて入球規制状態となっている。サイド大可動扉37Tは、サイド大入賞口37Aの下端部を中心にして回動可能になっており、側方に倒れるように回動して傾斜姿勢になると、サイド大入賞口37Aを開放して入球許容状態となると共にサイド大入賞口37Aに遊技球を案内する。なお、サイド大入賞口37A及びサイド大可動扉37Tとが、本発明に係る「第2の可変入賞装置」として機能する。
入賞樋37は、サイド大入賞口37Aから下方に延びかつ表示窓34Wの奥側に直角曲げされて透視ケース38に繋がっている。透視ケース38は、透明な樹脂で構成され、ステージ23Sにおける右側端部に配置されている。詳細には、透視ケース38は、ステージ23Sの前段部と後段部とを合わせた全体幅と同じ位の幅をなしてステージ23Sより上方に突出している。また、透視ケース38の内部は、図3に示すように、前後に分けられ、後側に相当する部分に装飾基板等を配置し、前側に相当する部分のみが遊技球1個分通過可能な幅の通過領域になっており、その通過領域にサイド大入賞口37Aに入賞したことを検出するサイド大入賞口入賞検出スイッチ37B(図7参照)が設けられており、その遊技球の通過領域の下面に継続入賞口37Zと計数入賞口37Sを横並びにして備えている。そして、サイド大入賞口37Aに入球した遊技球がサイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bに検出された後、二者択一的に継続入賞口37Z又は計数入賞口37Sの何れに入球する。また、サイド大入賞口37Aに入球した遊技球は、継続入賞口37Z及び計数入賞口37Sに備えた継続入賞口検出スイッチ37C又は計数入賞口スイッチ37D(図7参照)によって検出される。即ち、サイド大入賞口37Aへの遊技球の入球は、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bで入賞検出され、継続入賞口37Z又は計数入賞口37Sに備えた何れかの検出スイッチで検出可能になっている。よってサイド大入賞口37Aに入賞した遊技球の入球と排出が合っているか検出可能な構成となっている。
継続入賞口37Zは透視ケース38内の右側、計数入賞口37Sは透視ケース38内の左側に配置され、さらに、透視ケース38内の右側部分には、継続入賞口37Zより高い中段位置に中段壁38Nが備えられている。また、中段壁38Nの下面に重ねて規制片38Kが配置され、ソレノイドにより規制片38Kが左右方向に直動されるようになっている。そして、規制片38Kは、サイド大可動扉37Tが開いたときには、継続入賞口37Zから離れた位置に退避し、継続入賞口37Zへの遊技球の入球が可能になり、遊技球が1つ継続入賞口37Zに入球すると、規制片38Kが継続入賞口37Z側に出現して上部に位置し、継続入賞口37Zへの入球を禁止する。一方、計数入賞口37Sは常時開放されている。そして、入賞樋37に遊技球が入球し、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bに遊技球が1つ入球する度に、例えば、3個の賞球が上皿27Aに払い出される。
遊技領域R1のうち表示枠体23の下方における左右方向の中央部には、図2に示すように、中央始動入賞口14、中央大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右の両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。そして、中央始動入賞口14、中央大入賞口15、一般入賞口20,21及びアウト口16に入球した遊技球は、遊技板11の裏側に取り込まれ、中央始動入賞口14、中央大入賞口15及び一般入賞口20,21の奥部に備えた図示しない検出スイッチによって、遊技球の入球が検出される。
中央大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、中央可動扉15Tにて閉塞されて入球規制状態となっている。そして、中央可動扉15Tが下縁部を中心に回動して斜め前側に開いて入球許容状態になると、その中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能となる。また、中央大入賞口15の内部には、計数入賞口(図示せず)が設けられている。中央可動扉15Tが開いたときには、計数入賞口で遊技球の通過を検出して中央大入賞口15に入球した遊技球数を計数している。また、計数入賞口に遊技球が1つ入球する度に、例えば、14個の賞球が上皿27Aに払い出される。
中央始動入賞口14及び一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。また、中央始動入賞口14に遊技球が1つ入球する度に例えば3個、一般入賞口20,21に遊技球が1つ入球する度に例えば10個の賞球が上皿27Aに払い出される。
図2に示すように、表示枠体23の右側の側方領域は、関所部R2から上下方向の中間部までは、ガイドレール12の側方への膨出形状に従って下方に向かって徐々に横幅が広くなり、上下方向の中間部より下側が下方に向かって徐々に横幅が狭くなっている。そして、表示枠体23の右側の側方領域のうち上下方向で最も横幅が広くなった領域に臨むように前記したサイド大入賞口37Aが配置されている。
表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド大入賞口37Aを開閉する前記サイド大可動扉37Tの回動範囲と関所部R2との間(特定通過域)には、始動ゲート18が設けられている。始動ゲート18は、内側を遊技球が通過可能な門形構造をなし、内側を通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵されたゲートスイッチ18W(図7参照)によって検出される。
表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド大可動扉37Tの回動領域より下方には、サイド始動入賞口40Aが設けられている。図5に示すように、サイド始動入賞口40Aは、遊技球1つ分上方にゲート部40Xを備えている。ゲート部40Xは、左右に並んだ1対のゲート支柱40G,40Gを有してなり、それら1対のゲート支柱40G,40Gは、遊技球が丁度1つ通過可能な間隔に配置されている。
サイド始動入賞口40Aは、遊技球が1つ入球可能な幅をなし、1対のゲート支柱40G,40Gに挟まれた部位の真下に位置して、前方に向かって遊技板11の前面に開口している。サイド始動入賞口40Aの内部には、サイド始動入賞口40Aを開閉するサイドサブ可動扉40T(図6参照)と、サイド始動入賞口40Aの下面に沿って前後に進退する進退ガイド片40Zが設けられている。また、そのサイドサブ可動扉40Tは、通常は、サイド始動入賞口40Aを閉塞し、進退ガイド片40Zは、通常は、サイド始動入賞口40A内、即ち、遊技板11の前面より後方に配置されて、遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球し難い入球規制状態になっている。そして、後述する第1入球許可条件が成立すると、サイドサブ可動扉40Tが開くと共に進退ガイド片40Zが遊技板11の前面より前方に突出し、ゲート支柱40G,40Gの内部を通過した遊技球をサイド始動入賞口40Aに取り込む入球許容状態になる。また、サイド始動入賞口40Aに遊技球が1つ入球する度に、例えば、3個の賞球が上皿27Aに払い出される。なお、サイド始動入賞口40A及びサイドサブ可動扉40T、進退ガイド片40Zが、本発明に係る「第1の可変入賞装置」として機能する。
図2に示すように、関所部R2、サイド始動入賞口40A及びサイド大入賞口37Aは、遊技領域の右の領域の一方に偏在している。そして、表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド始動入賞口40Aより下方には、右側サイド誘導部材24Rが設けられている。右側サイド誘導部材24Rは、樹脂の成形品であって、図5に示すように、全体が略三角形になって遊技板11の前面から突出している。また、右側サイド誘導部材24Rには、上方を向くと共に遊技領域R1の左右方向の中央に向かって滑らかかつ緩やかな角度で傾斜したサブ誘導面24Vが備えられている。具体的には、サブ誘導面24Vは、水平面に対して例えば5度の傾斜角で遊技領域R1の左右方向の中央に向かって下るように傾斜している。また、サブ誘導面24Vの上端は、図6に示すように、ガイドレール12に隣接しており、右側サイド誘導部材24Rの上端部とガイドレール12との間に遊技球を通過しないようになっている。さらに、サブ誘導面24Vとサイド始動入賞口40Aの下端部との間は、遊技球1つ分だけ通過可能な間隔を開けて離れている。また、本実施例においては、サイド始動入賞口40Aと右側サイド誘導部材24とは一体的に構成され、一体的に構成された部材の遊技板11への取付ベース部と前記表示枠体23の遊技板11への取付ベース部とが緩衝しそうな位近傍に配置されている。そして、サイド始動入賞口40A及び右側サイド誘導部材24Rの前面は、透明なカバー24K(図4参照)によって覆われている。
図2に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の左側の側方領域には、下寄り位置に風車19が設けられている。風車19は、遊技板11から起立した支軸(図示せず)に回転可能に支持され、遊技球が衝突して自在に回転する。その風車19の下方には、左側サイド誘導部材24Lが設けられている。左側サイド誘導部材24Lも、右側サイド誘導部材24Rと同様に樹脂製であって、遊技領域R1の中央側に向かって緩やかに傾斜するサブ誘導面24Wを備えている。また、左側サイド誘導部材24Lの下方には、7セグメントLEDで構成された特別図柄1表示部14Fと、複数(例えば、10個)のLEDを有した特別図柄2表示部40Fとが設けられている。そして、それら特別図柄1表示部14F,特別図柄2表示部40F,の右下方には、複数(例えば、2個)のLEDで構成された普通図柄表示部18Fが設けられている。なお、本実施形態では、左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wと右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vとは、左右対称な形状になっている。
遊技領域R1には、表示枠体23の外側領域全体に亘って複数の釘11Nが起立している。釘11Nは、所々連なって、遊技球の流下方向を誘導する誘導釘群を構成している。その代表的な誘導釘群として、表示枠体23の下方領域には、遊技球を中央大入賞口15に案内するためのメイン誘導釘群11U,11Uが中央大入賞口15の左右に設けられている。それらメイン誘導釘群11U,11Uは、例えば左右各16本ずつの釘11Nによって、左右方向の端部から中央大入賞口15に向かって傾斜して下るように配列されている。そして、メイン誘導釘群11Uを構成する釘11Nの上面を、メイン誘導面11Vとして、そのメイン誘導面11V上を遊技球が転動して中央大入賞口15に案内される。
また、前記したサイド始動入賞口40Aは、右側のメイン誘導釘群11Uの配列方向の延長線L1上に配置されている。より具体的には、図6に示すように、遊技板11を前方から見たとき、右側のメイン誘導釘群11Uにおけるメイン誘導面11Vの延長線L1がサイド始動入賞口40Aの開口を横切るように配置されている。
さらに、右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vは、右側のメイン誘導釘群11Uの上端部に向かってメイン誘導釘群11Uの配列方向より緩やかに傾斜している。より具体的には、図6に示すように、遊技板11を前方から見たとき、右側のメイン誘導釘群11Uのメイン誘導面11Vにおける上端部とサブ誘導面24Vの下端部とが突き合わされ、サブ誘導面24Vがメイン誘導面11Vの上端部における傾斜(水平線に対して例えば傾斜角27度)より水平に近い緩やかな角度で傾斜してメイン誘導面11Vの上端部に向かって傾斜している。
また、図2に示すように、左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wも、右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vと同様に、左側のメイン誘導釘群11Uの上端部に向かってメイン誘導釘群11Uの配列方向より緩やかに傾斜している。
図6に示すように、サイド大可動扉37Tの回動領域の右斜め上方には、サイド誘導釘群11Sが設けられている。サイド誘導釘群11Sは、例えば、6本の釘11Nによって構成され、開いた状態のサイド大可動扉37Tへと遊技球を案内するように配列されている。
図2に示すように、表示枠体23の下方領域のうち、メイン誘導釘群11U,11Uより上方にオフセットした位置には、遊技球を中央始動入賞口14に案内するための始動誘導釘群11X,11Xが中央始動入賞口14の左右に設けられている。向かって左側の始動誘導釘群11Xは、風車19の下方位置から中央始動入賞口14の側方近傍まで下るように傾斜して配列されている。そして、時計回りに回転した風車19に誘導される遊技球を始動誘導釘群11Xで受けて中央始動入賞口14へと案内する。また、右側の始動誘導釘群11Xは、中央始動入賞口14と表示枠体23の右下角部との中間位置から、中央始動入賞口14の側方近傍位置まで傾斜して延びており、ステージ23Sから連絡した遊技球を中央始動入賞口14に案内するようになっている。また、これら始動誘導釘群11X,11Xは、メイン誘導釘群11U,11Uで弾んだ遊技球が中央始動入賞口14に入球することを規制する役割も兼ねている。
よって、本実施形態では、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側の領域に遊技球を流下させて、左側の始動誘導釘群11Xから中央始動入賞口14へと案内させるか、或いは、遊技球を表示枠体23の左側の領域からワープ樋39を介してステージ23Sに転動させて、そのステージ23Sから直接中央始動入賞口14に入球させるか、ステージ23Sから始動誘導釘群11Xに遊技球を落下してその始動誘導釘群11Xから中央始動入賞口14へと案内させる以外に、遊技球を中央始動入賞口14に入球させることができないようになっている。即ち、中央始動入賞口14は、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側領域を流下した遊技球のみが入球し得る位置に配置されている。
これに対し、始動ゲート18,サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aは、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の右側領域、即ち、特定通過域を流下した遊技球のみが入球し得る位置に配置されている。この構成により、中央始動入賞口14に遊技球を入球させたい場合には、遊技球が遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側領域を流下させるように発射強度が比較的小さくなるように調整する必要があり、始動ゲート18,サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aに遊技球を入球させたい場合には、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の右側領域に遊技球が流下させるために発射強度が比較的大きくなるように調整する必要がある。
また、上記した中央大入賞口15は、表示枠体23の左側領域を流下した遊技球も、右側領域を流下した遊技球も入球可能な位置に配置されているが、中央大入賞口15により多くの遊技球を入球させたい場合には、表示枠体23の右側領域を流下させるように発射強度が比較的大きくなるように調整すればよい。
上記したメイン誘導釘群11U、サイド誘導釘群11S以外にも、例えば、サイド始動入賞口40Aの上方には、サイド始動入賞口40Aに向かって遊技球の流下方向を誘導する誘導釘群が設けられている。また、風車19の上方にも、風車19に向かって遊技球を誘導する誘導釘群が設けられている。
なお、本実施形態では、表示枠体23の一側辺部及び上辺部と液晶表示画面34と外縁部とによって前後方向から挟まれた部分には、図示しない可動役物収納部屋がそれぞれ備えられている。そして、図1と図2の相違に示すように、通常は、各可動役物収納部屋に収納されている演出可動部材100A,100Bが、遊技の進行状況に応じて表示枠体23に内側に出現して、液晶表示画面34に表示の画像と重なって遊技を演出する。
上記した各入賞口(14,15,37A,40A)、始動ゲート18等への遊技球の入賞(入球及び内側通過を含む)の有無は、それら入賞口等に入賞した遊技球の通過経路に途中に備えた検出スイッチによって検出される。それら遊技球を検出するための検出スイッチの具体的な配置の一例は図7に示されている。また、それら検出スイッチの電気的回路上の配置は、図8に示されている。
上記した遊技球の検出用の検出スイッチ以外に、例えば、前面枠10Z等の開閉状態を検出するための検出スイッチ、さらには、サイド大入賞口37Aのサイド大可動扉37Tの開閉状態を検出するための検出スイッチも備えられている。これら検出スイッチによって不正行為を監視している。
図8には、パチンコ遊技機10の制御に係る電気的な構成が示されている。同図において符号50は、メイン制御基板50であって、CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM51Cから後述する主制御回路メインプログラムPG1(図10参照)を取り出してランする。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W,サイド始動口センサ40W及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する。
サブ制御基板52は、メイン制御基板50と同様に、CPU52AをRAM52B及びROM52Cと共にパッケージしたワンチップマイコンとして備えている。そして、サブ制御基板52のCPU52Aも、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM52Cから後述するサブ制御基板メインプログラムPG2(図75参照)を取り出してランする。また、ROM52Cには、サブ制御基板メインプログラムPG2等の制御用プログラムの他に、表示装置13に画像を表示するための画像制御データや画像データ等が記憶されている。そして、ROM52Cが、メイン制御基板50から受け取った制御データに基づき、ROM52Cから所定のデータを取り出し、RAM52Bの作業領域にて遊技画像(特別図柄13A,13B,13C、演出図柄、背景画像、キャラクター画像、文字画像等)を作成し、表示装置13に表示させる。また、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から出力された制御データに応じてランプ制御基板55及び音声制御基板56へと制御データを出力する。
ランプ制御基板55は、メイン制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいて発光パターン選択を行い、サイドランプ22等を点灯させる。
音声制御基板56は、メイン制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいてBGMや演出時の音声データを設定し、スピーカ25S,25Sより音声を発生させる。
払出制御基板59は、各入賞口14,15,20,21,40A,37Aへの遊技球の入賞に基づいたワンチップマイコン51からの信号や、パチンコ遊技機10の一側部に備えたプリペイドカードユニット150(図8参照。図1には図示せず)からの信号に基づいて、賞球払出装置62及び貸球払出装置63を駆動して遊技球を上皿27Aに払い出す。
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、「大当り」を引き当てると、大当り遊技(本発明に係る「特別遊技」に相当する)が実行され、所定期間(例えば30秒開放又は8個入賞の何れかを1ラウンドとして、15ラウンド)に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開く。すると、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出される。
そして、このパチンコ遊技機10では、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に遊技球を流下させた方が「大当り」を引き当て易い左側有利状態と、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に遊技球を流下させた方が「大当り」を引き当て易い右側有利状態とに切り替わるようになっており、これにより、遊技者は遊技球を遊技領域R1の右側領域と左側領域とに打ち分けて楽しむことができる。
左側有利状態で「大当り」を引き当てるには、中央始動入賞口14に遊技球を入球させる必要がある。ここで、中央始動入賞口14は、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に流下した遊技球のみが入球可能な位置又は、表示枠対23の左側領域に流下した遊技球の方が右側領域に流下した遊技球より入球しやすい位置に配置されているので、中央始動入賞口14への入球に起因して「大当り」を引き当てる確率が、表示枠体23の右側領域に流下した遊技球に起因して「大当り」を引き当てる確率より高い状態が、左側有利状態であるとも言える。
中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されない。ここで、当否判定の結果が当りになって「大当り遊技」が実行される確率は、例えば1/397.18(165/65536)に設定されている。
また、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14F及び液晶表示画面34に表示される。詳細には、まず、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、当否判定の結果が「ハズレ」の場合7セグに「−」が表示され、当否判定の結果が「大当り」の場合「−」以外の図柄が表示される。そして、メイン制御基板50からは「大当りかハズレか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52はメイン制御基板50から送られた「大当りかハズレか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。図1に示すように、液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「1」〜「7」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、中央始動入賞口14に遊技球が入球して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、メイン制御基板50から送られた情報が「ハズレ」ならば特定図柄組み合わせ以外の図柄(例えば613のバラけ目等)、「大当り」ならば特定図柄組み合わせ(例えば111のゾロ目等)が液晶表示画面34上に表示される。
特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当り状態」の最中に中央始動入賞口14に入球した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶される。そして、特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが停止表示又は「大当り状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて、再び、特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示してから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。
また、中央始動入賞口14への入球に対する当否判定が「当り」となった場合、大当り遊技の実行後に、本発明に係る「特典遊技状態」に相当し、後に詳説する「時短状態にする」という特典(以下、適宜「時短特典」という)を付与するか否かの時短有無判定(本発明に係る「特典抽選」に相当する)が行われる。この時短有無判定において、大当り遊技に時短特典が付加される確率は、時短状態ではない「通常遊技状態」では、例えば25/50(約50%)、「時短状態」では41/50(約82%)になるように設定されている。また、この時短有無判定の結果は、液晶表示画面34に表示される。詳細には、大当り消化中の液晶表示画面34に敵キャラクターと味方キャラクターとのバトルの映像が表示され、当否判定の結果が「時短状態」となる場合味方キャラクターが勝利し、当否判定の結果が「時短状態」にならない場合敵キャラクターが勝利する。そして、ひとたび「時短状態」となると、中央始動入賞口14又はサイド始動入賞口40Aへの遊技球の入球に基づく判定回数が100回に達するか、次に時短有無判定で時短無しと判定されるまで、「時短状態」となる。
一方、右側有利状態で「大当り」を引き当てるには、そのための第1条件として遊技球を始動ゲート18に入賞(内側に通過)させる必要がある。ここで、始動ゲート18は、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に流下した遊技球のみが通過可能な位置に配置されているので、始動ゲート18への入球に起因して「大当り」を引き当てる確率が、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より高い状態が、右側有利状態であるとも言える。
始動ゲート18に遊技球が入賞すると、その入賞に対してサイド始動入賞口40Aを通常の入球規制状態から入球許容状態に変更するか否かの第1入球許可判定が行われる。この第1入球許可判定結果が当りになって、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になる確率は、時短状態であるか否かに関わらずそのほとんどが入球許容状態となる所定の割合65262/65536(99.58%)に設定されている。そして、第1入球許可判定の結果が「当り」であれば、所定の開放態様でサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になる。なお、第1入球許可判定結果が当りになることが、本発明に係る「第1入球許可条件の成立」に相当する。
ここで、第1入球許可判定の結果が「当り」になった場合のサイド始動入賞口40Aの開放態様は、「時短状態」であるかそれ以外の「通常遊技状態」であるかによって設定が異なっている。具体的には、時短状態で第1入球許可判定の結果が「当り」になった場合には、1.7秒間に亘ってサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を、0.8秒間隔で間欠的に3回行う。一方、通常遊技状態で第1入球許可判定の結果が「当り」になった場合には、0.088秒間に亘ってサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を1回だけ行う。よって、通常遊技状態では、第1入球許可判定の結果が「当り」になったとしても、遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球する確率は極めて小さくなる。
また、第1入球許可判定の結果は、普通図柄表示部18Fに表示される。具体的には、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、普通図柄表示部18FのLED群が所定期間に亘って変動(点滅)し、第1入球許可判定の結果が「ハズレ」の場合、例えば普通図柄表示部18FのLED群が消灯し、当否判定の結果が「当り」の場合、例えば普通図柄表示部18FのLED群が点灯する。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、後述する始動開放待ち時間設定手段によって、時短状態における普通図柄表示部18Fが変動(点滅)する普通図柄変動時間がランダムに変更される。具体的には、普通図柄変動時間は、通常遊技状態では5.0秒であるのに対し、時短状態では4500ms、5000ms、5300msの中からランダムに選択される。本発明に係る「始動開放開始待ち時間」は、この普通図柄変動時間と普通図柄の変動が停止してからサイド始動入賞口40Aが入球許容状態となるまでの開放待機時間を含めた時間となっている。この場合、例えばサイド始動入賞口40Aの開放待機時間を固定として、普通図柄変動時間をランダムに選択することで始動開放開始待ち時間を不定にすることが可能となる。
そして、普通図柄表示部18Fにおいて点滅又は「当り状態」の最中に始動ゲート18の内側を遊技球が通過した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶される。そして、点滅停止又は「当り状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて、再び普通図柄表示部18Fが点滅してから停止表示され、第1入球許可判定の結果が表示される。
入球許容状態になったサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、その入賞に対してサイド大入賞口37Aを通常の入球規制状態から入球許容状態に変更する「小当り」か、或いは、大当り遊技を実行する「大当り」の何れの当りにするかを決定する第2入球許可判定が行われる。この第2入球許可判定結果の結果、「小当り」になる確率は、1/1.0025(65371/65536)であり、「大当り」になる確率は、中央始動入賞口14への入球に対する当否判定で大当りになる確率と同じ、1/397.18(165/65536)に設定されている。なお、第2入球許可判定結果の結果が「小当り」になることが、本発明に係る「第2入球許可条件の成立」に相当する。
第2入球許可判定結果の結果、「小当り」になると、サイド大入賞口37Aのサイド大可動扉37Tを所定時間(例えば1.6秒開放又は5個入賞の何れかを1ラウンドとして、1ラウンド)に亘って開放する。そして、サイド大入賞口37Aの開放から約1秒後に、透視ケース38内の継続入賞口37Z上部にある規制片38Kが内部に退避して、0.388秒開放する。サイド大入賞口37Aに入賞した遊技球は、計数入賞口37Sに入賞した場合1回目のラウンドで終了し、継続入賞口37Zに入球した場合「大当り」となる。
即ち、継続入賞口37Zが本発明に係る「当り開口」に相当し、サイド大入賞口37Aに遊技球入賞し、かつその遊技球が継続入賞口37Zに入球することが、本発明に係る「特別遊技実行条件の成立」に相当する。なお、本実施形態では、サイド大入賞口37Aの開放から継続入賞口37Zが開放するまでの時間は一定(約1秒)となっているが、継続入賞口37Zの開放タイミングを狙い打つことを抑制するためにサイド大入賞口37Aの開放時間の範囲内でランダムにしてもよい。
ここで、前述の如く、「時短状態」では、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球し易くなる。そして、始動ゲート18及びサイド始動入賞口40Aへの入球に起因して「大当り」を引き当てる確率が、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より高くなる。これにより、「時短状態」では、前記した右側有利状態になる。一方、「時短状態」ではない「通常遊技状態」では、前述の通りサイド始動入賞口40Aが入球許容状態となる時間が非常に短いためサイド始動入賞口40Aに遊技球が入球する可能性が極めて小さくなる。このため、始動ゲート18及びサイド始動入賞口40Aへの入球に起因して「大当り」を引き当てる確率は、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より極めて低くなる。これにより、通常遊技状態では、前記した左側有利状態になる。
また、入球許容状態になったサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、前記した中央始動入賞口14への入球に対する当否判定が「当り」となった場合と同様に、その入賞に起因して実行される大当り遊技に時短特典を付加するか否かの時短有無判定も行う。ここで、「通常遊技状態」においては、第2入球許可判定の結果、「大当り」となる場合及び、「小当り」を経て「大当り」になる場合は、その大当りに時短特典が付加される確率は0%に設定されている。これらに対し、「時短状態」においては、第2入球許可判定の結果「大当り」になった場合、及び、「小当り」を経て「大当り」になる場合は、何れの場合も、それら大当りに時短特典が付与される確率は、約82%に設定されている。
第2入球許可判定の判定結果は、特別図柄2表示部40F及び液晶表示画面34に表示される。具体的には、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球すると、特別図柄2表示部40Fの10個のLEDが所定期間に亘って変動(点滅)し、点灯したLEDと消灯したLEDの組み合わせの相違によって、大当りと小当りとを区別して表示するが、特別図柄2表示部40Fの大当り図柄組み合わせは50通りあり、例えば「通常遊技状態」では0通り(0%)、「時短状態」では41通り(約82%)の図柄が大当り遊技後「時短状態」となる図柄となっている。また、特別図柄2表示部40Fの小当り図柄の組み合わせは971通りあり、例えば「通常遊技状態」では0通り(0%)、「時短状態」では796通り(約82%)の図柄が、再び「時短状態」となる図柄となっている。
また、メイン制御基板50からは「大当りか小当りか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から送られた「大当りか小当りか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。このとき、メイン制御基板50から送られた情報が「小当り」ならば特定図柄組み合わせ以外の図柄(例えば135のチャンス目等)、「大当り」ならば特定図柄組み合わせ(例えば111のゾロ目等)が液晶表示画面34上に表示される。液晶表示画面34における判定の表示方法は、時短状態ではリーチにならない。
そして、特別図柄2表示部40Fに表示された後、メイン制御基板50から「時短状態となるか通常遊技状態となるか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から送られた「時短状態となるか通常遊技状態となるか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。ここでは、液晶表示画面34に大当り消化中の液晶表示画面34に敵キャラクターと味方キャラクターとのバトルの映像が表示され、当否判定の結果が「時短状態」となる場合味方キャラクターが勝利し、当否判定の結果が「時短状態」にならない場合敵キャラクターが勝利する。
つまり、時短状態になると、表示枠体23の右側領域に配置されている始動ゲート18、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aへの入賞に起因した大当りを引き当てることで、時短状態を高い確率(82%)で継続させることができる。また、時短状態になると、普通図柄表示部18Fの抽選結果によって入球可能となるサイド始動入賞口40Aの開放秒数が、例えば通常遊技状態の0.088秒から1.7秒へと長くなり、それらの回数も1回から3回と増えて、サイド始動入賞口40Aへ入球し易くなることから、始動ゲート18、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aへの入賞に起因した大当りを引き当て易くなる。即ち、通常遊技状態よりも大当りを連続して引き当てる可能性が高くなり、極めて多い賞球の獲得が可能になる。そして、持ち球を減らすことを抑制しつつ次の大当りまで遊技を行うことができる。
一方、「通常遊技状態」では、サイド始動入賞口40Aの開放時間が短い・開放回数が少ない・普通図柄の変動時間が長い等の理由から、サイド始動入賞口40Aに入賞する確率が低いことに加え、「通常遊技状態」で「左打ち」を行って「大当り」となった場合50%の確率で「時短状態」となるが、「通常遊技状態」で「右打ち」を行って「大当り」となった場合100%「時短状態」となることはないので、「通常遊技状態」で「右打ち」を行うメリットはない。本実施形態では、「時短状態」中は、音声と液晶上の表示によって「右打ち」に切り替えるように案内される。同様に「通常遊技状態」中は、音声と表示によって「左打ち」に切り替えるように案内される。このことから、遊技者は、「通常遊技状態」の場合は、遊技領域R1の左側に遊技球を打ち出す「左打ち」を行い、「時短状態」の場合は、遊技領域R1の右側に遊技球を打ち出す「右打ち」に切り替える。
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、後述する待ち時間設定手段によって、時短状態における特別図柄2表示部40Fが変動(点滅)する特別図柄2変動時間がランダムに変更される。しかも、設定される特別図柄2変動時間は、サイド始動入賞口40Aへの遊技球の入球のタイミングが、時短状態におけるサイド始動入賞口40Aの3回の開放のうち、何回目の開放タイミングで入球したかによっても異なる。本発明に係る「開放開始待ち時間」は、この特別図柄2変動時間と特別図柄2の変動が停止してからサイド大入賞口37Aが入球許容状態となるまでの開放待機時間を含めた時間となっている。この場合、例えばサイド大入賞口37Aの開放待機時間を固定として、特別図柄2変動時間をランダムに選択するか後述する特別図柄2変動時間の再設定を行うことで開放開始待ち時間を不定にすることが可能となる。
具体的には、特別図柄2変動時間は、通常遊技状態では5.0秒であるのに対し、時短状態では、第1回目及び第2回目の開放で入球した場合4600ms、5000ms、5400msの中からランダムに選択され、第3回目の開放で入球した場合450ms、600ms、800msの中からランダムに選択される。
また、特別図柄2表示部40F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当り状態」の最中、即ち、特別図柄2変動時間の最中にサイド始動入賞口40Aに入球した場合、その入賞球は保留されない(第2入球許可判定及び時短有無判定は行われない)が、その入球のタイミングが、サイド始動入賞口40Aが3回開放するうちの2回目以降の入球許容状態であれば、後述する再設定手段によって、特別図柄2変動時間の残り時間を短くするように、特別図柄2変動時間の再設定を行う。
本実施形態のパチンコ遊技機10のうち内部の情報処理(信号処理)に係る構成以外の説明は以上である。その情報処理に係る説明を行う前に、以下、本実施形態のパチンコ遊技機10の動作、作用及び効果について説明する。
パチンコ遊技機10の電源を投入した直後は、時短状態ではない通常遊技状態になっている。この状態は、前述したように左側有利状態でもあるので、遊技者は、操作ノブ28によって遊技球の発射強度を比較的小さくして、遊技球を遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に流下させる。すると、それら遊技球は、風車19や左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wに案内されて下方領域へと流下し、別の遊技球の一部は、表示枠体23の左側の側方領域からワープ樋39を通過してステージ23Sを転動し、表示枠体23の下方領域へと流下する。この間、一部の遊技球は、中央始動入賞口14や一般入賞口20,21に入賞して賞球が上皿27Aに払い出される。また、中央始動入賞口14に入賞すると、大当り遊技を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定結果が当りであると、大当り遊技が実行されて、中央可動扉15Tが開き、表示枠体23の下方領域を流下する遊技球の多くが中央大入賞口15に入賞可能となる。
さて、大当り遊技の実行が終了すると、時短状態になる場合がある。この状態は、前述したように、右側有利状態でもあるので、遊技者は、操作ノブ28によって遊技球の発射強度を比較的大きくして、遊技球を遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に流下させる。詳細には、遊技領域R1に強く打ち込まれた遊技球は、表示枠体23の上部右側部分とガイドレール12との間の狭い領域を1球ずつ通過して、表示枠体23の側方領域の上端部に到る。そして、関所部R2を通過して表示枠体23の側方領域を遊技球が1球ずつ流下する。
また、表示枠体23の右側の側方領域の上端部では、まず、遊技球が、始動ゲート18の内側を通過するか否かに分かれる。ここで、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、サイド始動入賞口40Aに入賞可能とするか否かの抽選(第1入球許可判定)が行われ、その抽選結果が当りであれば、所定期間(例えば、通常遊技状態では0.088秒間を1回、時短状態では1.7秒を0.8秒間隔で3回)に亘ってサイド始動入賞口40Aへの入賞が可能になる。サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、大当りか小当りの何れに当りにするかの抽選(第2入球許可判定)が行われる。そして、99%の確率で小当りになり、サイド大入賞口37Aのサイド大可動扉37Tが開く。そして、サイド大入賞口37Aの奥部の継続入賞口37Zに遊技球が入球すると、大当りになって、大当り遊技が実行される。そして、表示枠体23の右側領域を流下した遊技球に起因して大当りを引き当てることで、時短状態を高い確率(82%)で継続させることができる。これにより、時短状態になると、遊技者は表示枠体23の右側に多くの遊技球を流下させるように操作ノブ28を操作することになる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者は、操作ノブ28を操作して、遊技球を遊技領域R1の上方領域から右側へと流下させるか、或いは、上方領域から左側へと流下させるかを打ち分けて楽しむことができる。
ところで、本実施形態のパチンコ遊技機10は、前述したように、右打ちを行えば、高い確率(82%)で大当り遊技の実行が可能になる一方、大当り遊技後の特典抽選では、抽選にハズレて通常遊技状態に戻ることもあり得るので(18%の確率)、遊技者によっては、時短状態の終了条件である中央始動入賞口14又はサイド始動入賞口40Aへの遊技球の入球に基づく判定回数が100回に到達する前の、70〜80回までは、サイド始動入賞口40Aが入球規制状態となるタイミングやサイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを測って遊技球の発射を止め、サイド始動入賞口40Aへの入球に対する賞球を確実に獲得してから、中央始動入賞口14又はサイド始動入賞口40Aへの遊技球の入球に基づく判定回数が70〜80回程度に達した後は、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けずに遊技球を発射させてサイド大入賞口37Aに入球させ、大当り遊技を実行させる止め打ちを行う虞がある。
しかしながら、本実施形態のパチンコ遊技機10では、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞して、第2入球許可判定結果の結果「小当り」になった(即ち「第2入球許可条件」が成立した)場合、特別図柄2変動時間が、ひとたび、設定され、その設定された特別図柄2変動時間の経過を待つ間に、再度、サイド始動入賞口40Aへ入球した場合に、特別図柄2変動時間の残り時間を短くするように特別図柄2変動時間が再設定されることで、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になっているタイミングを避けて遊技球を発射させることを困難にし、継続入賞口37Zへの遊技球の入球を促進することで前記した止め打ちを行うことを抑制することができる。
以下、図86を用いて例を示す。図86には、時短状態でサイド始動入賞口40Aが3回(0.8秒間隔で1.7秒間ずつ)開放する際、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するタイミングが「○」で示され、特別図柄2変動時間が「→」で示され、その入球による第2入球許可判定の結果、サイド大入賞口37A(大当りであれば中央大入賞口15)が開放されるタイミングが「□」で示されている。
例1〜例3には、3回の開放のうち何れかの開放タイミングで遊技球が1個入球した場合が示されている。ここで、例1及び例2に示す「→」の長さは、4600ms、5000ms、5400msの中でランダムに変更され、例3に示す「→」の長さは、450ms、600ms、800msの中でランダムに変更される。
即ち、同じタイミングで遊技球が入球したとしても、複数の特別図柄2変動時間の選択肢の中から選択して設定するので、サイド大入賞口37A(大当りであれば中央大入賞口15)が開放されるタイミングはランダムに変化する。これにより、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
しかも、1回目の入球許容状態中のサイド始動入賞口40Aに入球したときに比べて、3回目の入球許容状態中のサイド始動入賞口40Aに入球にしたときに設定する特別図柄2変動時間が短くなる。これにより、特別図柄2変動時間がランダムに長くなったり短くなったりするので、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
また、図86の例4〜例9には、サイド始動入賞口40Aの3回の開放のうち、何れかの開放タイミングで遊技球が2個入球し、かつ、1個目の遊技球の入球によって設定された特別図柄2変動時間の経過を待ち状態で2個目の遊技球が入球した場合が示されている。
例4では、サイド始動入賞口40Aの1回目の入球許容状態に、遊技球が2個入球した場合が示されている。この場合、2個目に入球した遊技球によって賞球が増えるが、1個目に入球した遊技球によって設定された特別図柄2変動時間は変更されず、例1に示した場合と同じように、1個目の遊技球が入球した時点から4600ms、5000ms、5400msの中でランダムに変更された特別図柄2変動時間の経過後にサイド大入賞口37A(大当りであれば中央大入賞口15)が開放される。
一方、例5〜例9では、サイド始動入賞口40Aの2回目又は3回目の入球許容状態に、2個目の遊技球が入球した場合が示されている。この場合、2個目に入球した遊技球によって賞球が増えると共に、1個目に入球した遊技球によって設定された特別図柄2変動時間の残り時間を短くするように特別図柄2変動時間が再設定される(本実施形態では特別図柄2変動時間の残り時間を0秒にする)。
即ち、時短状態における特別図柄2変動時間中に、再度、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球し、その入球タイミングがサイド始動入賞口40Aの2回目以降の入球許容状態であった場合は、その時点で特別図柄2表示部40Fの変動(点滅)が停止され、サイド大入賞口37A(大当りであれば中央大入賞口15)が開放されるタイミングが早められる。遊技者にしてみれば、特別図柄2変動時間の残り時間が、不意に突如、短縮されることになり、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
また、止め打ちを行って賞球を獲得するには、サイド始動入賞口40Aにできるだけ遊技球を入球させる必要があり、3回(複数)の入球許容状態のうち何れの回であっても遊技球を入球させたい中で、3回(複数)のうち何れの回で入球許容状態中のサイド始動入賞口40Aに遊技球を入球させるかは打ち分けることが困難である。これにより、特別図柄2変動時間の再設定がランダムに行われることになり、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
換言すると、遊技球が発射されてからサイド始動入賞口40Aに入球する迄に要する時間(本発明に係る「第1入球到達時間」に相当する)をT1秒、サイド大入賞口37Aに入球する迄に要する時間(本発明に係る「第2入球到達時間」に相当する)をT2秒とすると、特別図柄2変動時間の再設定により、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態となるタイミングに対して、T1とT2との差(本発明に係る「到達差分時間」に相当する)だけ早いタイミングでサイド大入賞口37Aを入球許容状態にするので、遊技者が、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態なったときにサイド始動入賞口40Aに到達するように発射した遊技球を、サイド大入賞口37Aに入球させることができる。これにより、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
なお、例10では、サイド始動入賞口40Aの3回の開放のうち何れの入球許容状態でも遊技球が複数個入球した場合が示されている。この場合、特別図柄2表示部40F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当り状態」または「小当り状態」の最中でなければ、その入球に対して第2入球許可判定及び時短有無判定が行われて、特別図柄2変動時間が設定される。なお、図86の例5〜例10には、再設定される前の特別図柄2変動時間とサイド大入賞口37A(大当りであれば中央大入賞口15)が開放されるタイミングが、点線の「→」及び点線の「□」で示されている。
さらに、本実施形態では、時短状態における始動ゲート18に遊技球が入賞して、第1入球許可判定の結果当りになった(即ち「第1入球許可条件」が成立した)場合、普通図柄変動待ち時間を、複数の普通図柄変動待ち時間の選択肢の中から選択して設定するので、遊技者にとって、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
上記した本実施形態のパチンコ遊技機10の動作を実現するための、メイン制御基板50、サブ制御基板52等は、前記した主制御回路メインプログラムPG1、サブ制御基板メインプログラムPG2等を実行して、情報を処理している。以下、メイン制御基板50及びサブ制御基板52における情報処理に関して詳説する。
図9には、メイン制御基板50に備えられたRAM51Bの記憶領域R0が概念的に示されている。この記憶領域R0は、例えば、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間に設けられた第1,第2のカウンタ値記憶領域R10,R11が、表1(A)に示した各種の乱数カウンタ値のデータ格納部になっている。また、アドレス空間に設けられた普通図柄カウンタ値記憶領域R12が、普通図柄表示部18Fを用いた判定を行うための各種の乱数カウンタ値のデータ格納部になっている(表1(B)参照)。さらに、このアドレス空間は、乱数カウンタのデータ格納部以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。また、RAM51Bには、カウンタ値の更新値記憶領域、CPU51Aの作業領域も備えられている。なお、フラグは、全てデフォルトは「OFF(オフ)」又は「0」になっており、カウンタ値等は、全てデフォルトは「0」になっており、さらに、後述するステータスは、全てデフォルトが「1」になっている。
Figure 2011156082
本実施例では、上記表1(A)における「特別図柄1大当り判定用(ラベル−TRND−A1)」と、「特別図柄2大当り・小当り判定用(ラベル−TRND−A2)」と、「普通図柄当り判定用(ラベル−TRND−H)」の乱数カウンタは、ハード乱数を用いている。ハード乱数は、内部システムクロック10.000MH(10000000分の1秒ごと)で値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していく(乱数の値は0〜65535となる)。乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10〜R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。ここで、乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒と非常に短いため、外部から特定のタイミングを狙って大当たりを誘発することは難しい。
その他の乱数カウンタは、ソフト乱数を用いている。ソフト乱数は、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、所定の処理(4msごとの割り込み)が実行される度に、1インクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10〜R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。また、各乱数カウンタのカウント結果が、各乱数カウンタによって異なる「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。これにより、更新値記憶領域に格納されているデータが更新されていき、上記表1(A)に示した各乱数カウンタのカウンタ値同士の組み合わせが変化していく。
そして、中央始動入賞口14に遊技球が入賞したときには第1カウンタ値記憶領域R10に、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞したときには第2カウンタ値記憶領域R11に、始動ゲート18を遊技球が通過したときには普通図柄カウンタ値記憶領域R12に、更新値記憶領域の各種カウンタ値群が格納(記憶)される。
ここで、第1カウンタ値記憶領域R10には、上記した中央始動入賞口14に記憶される保留球数の保留上限数の「4つ」に対応して4組の乱数値群(更新値記憶領域の各種カウンタ値群)が格納(記憶)されるようになっている。また、普通図柄カウンタ値記憶領域R12にも、上記した始動ゲート18に記憶される保留球の保留上限数の「4つ」に対応して4組の乱数値群(更新値記憶領域の各種カウンタ値群)が格納(記憶)されるようになっている。
なお、本実施形態では変動パターンを決定する乱数は、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」と「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」と「普通図柄変動パターン選択用3(ラベル−TRND−T3)」の3種類があり、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」は「0」〜「238」の間の値をとり、「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」及び「普通図柄変動パターン選択用3(ラベル−TRND−T3)」は「0」〜「250」の間の値をとる。特別図柄1表示部14Fによる変動時は、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」と「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値に基づいて変動パターンを決定し(図82参照)、特別図柄2表示部40Fによる変動時は、「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値のみに基づいて変動パターンを決定し(図83参照)、普通図柄表示部18Fによる変動時は、「普通図柄変動パターン選択用3(ラベル−TRND−T3)」の値のみに基づいて変動パターンを決定する(図81参照)。
また、本実施形態では各乱数カウンタの乱数値を、中央始動入賞口14への入賞検出を起因に取得するが、例えば入賞検出を起因に「特別図柄1大当り判定用(ラベル−TRND−A1)」と「大当り種別決定用(ラベル−TRND−AZ)を取得して、それ以外は変動開始時に取得するなど、取得起因を各乱数カウンタによって異ならせてもよい。
メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから図10に示した主制御回路メインプログラムPG1を取り出してランする。同図に示すように、主制御回路メインプログラムPG1がランされると、まず初期設定が行われる(S1)。初期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU51Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。そして、RAMクリアスイッチがONされているか、もしくは電源断フラグがONでRAM51Bの内容が異常と判断された場合には、RAM51Bの初期化が行われる。なお、初期設定(S1)は、主制御回路メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
初期設定(S1)に次いで、割り込みが禁止され(S2)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が実行される。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)では、上記表1(A)に示した乱数カウンタのうち、前記したソフト乱数を用いている各カウンタ値が1加算されて更新される。各カウンタの設定上限値に至ると次に0に戻って再び加算が行なわれる。更新されたカウンタ値はメイン制御基板50のRAM51Bの記憶領域R0(図9参照)のうち、前記した更新値記憶領域(図示せず)に逐一記憶され、この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了する。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みが許可され(S4)、主制御基板割り込み処理(S5)が実行可能となる。主制御基板割り込み処理(S5)は、CPU51Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される。そして、主制御基板割り込み処理(S5)が終了してから、次に主制御基板割り込み処理(S5)が開始されるまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにCPU51Aに割り込みパルスが入力した場合は、主制御基板割り込み処理(S5)はすぐには開始されず、割り込み許可(S4)がされてから開始される。
主制御基板割り込み処理(S5)について説明する。図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、まず、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S10)が実行される。この処理(S10)では、主制御回路メインプログラムPG1のループ処理内で行われている上記普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。即ち、上記表1(A)に示したソフト乱数を用いている各種カウンタ値の更新は、主制御基板割り込み処理(S5)の実行期間と、その残余処理期間(主制御基板割り込み処理(S5)の終了後、次の主制御基板割り込み処理(S5)が開始されるまでの期間)の間の期間との両方で行われている。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S10)に次いで入力処理(S11)が行われる。この処理(S11)では、主にパチンコ遊技機10に取り付けられている各種スイッチ(ゲートスイッチ18W、中央大入賞口スイッチ15W、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37B、継続入賞口検出スイッチ37C、計数入賞口スイッチ37D、ガラス扉開放検出スイッチ10S、内枠開放検出スイッチ10U、その他センサ、スイッチ類等。図7及び図8参照。)が検知した検出信号を取り込み、払出数情報として、RAM51Bの出力バッファに記憶する。また、下皿27Bが満杯になったときに発生する下皿満杯検出スイッチ32の検出信号も下皿満杯データとして取り込み、RAM51Bの出力バッファに記憶する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、入力処理(S11)に次いで入賞検証処理(S12)が行われる。この処理(S12)では、図12〜図22に示されており、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37A、中央大入賞口15への異常入賞を検出した場合に、報知又は入賞を無効とする。具体的には、図12に示すように、入力処理で検出した入力データを読み込み、サイド始動入賞口40Aに入球した遊技球の個数計算等各種演算を行い、スイッチデータを作成する(S120)。続いて、入賞エラー検出1処理を行う(S121)。
入賞エラー検出1処理(S121)は、図13に示されており、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)作動契機間で14個以上の入賞を検出した場合には、普通電動役物過剰入賞を知らせる表示と電源を再投入することを知らせる表示を行い、遊技停止音をならす。電源を再投入するまで遊技を再開しない。まず、サイド始動入賞口40A(普通電動役物)に入賞があるかどうか判断し(S310)、入賞していなければ(S310でno)、この処理(S121)を終了する。一方、サイド始動入賞口40Aに入賞していれば(S310でyes)、右始動口通過個数が14個でないか判断し(S311)、14個でなければ(S311でyes)、そのままこの処理(S121)を終了し、14個であれば(S311でno)、遊技停止コマンドの設定を行い(S312)、遊戯停止処理を行う(S110)。
遊戯停止処理(S110)では、図14に示すように、まず、サブ制御出力処理が実行される(S100)。
サブ制御出力処理(S100)は、図15に示すように、出力ポートの設定を行い(S101)、サブ制御基板52に出力するコマンドの上位コマンドを設定し(S102)、後述するデータ出力処理(S103)を行う。データ出力処理(S103)は、図16に示されており、データ信号を出力ポートに出力し(S119)、サブ制御ストローブをONに設定する(S106)。そして、ストローブがONでウェイト時間が0になるまで待機し(S107)、ストローブがONでウェイト時間が0になったら(S107でno)、サブ制御ストローブをOFFに設定する(S108)。そして、ストローブがOFFでウェイト時間が0になるまで待機し(S109)、ストローブがOFFでウェイト時間が0になったら(S109でno)、この処理(S103)を終了する。そして、図15に示されているサブ制御出力処理(S100)において、データ出力処理(S103)に続いて、下位出力コマンドを設定し(S104)、再び、データ出力処理(S105(前述したステップ103と同様。図16参照。))を行い、この処理(S100)を終了する。
図14に示すように、遊戯停止処理(S110)のステップ111では、入賞装置(サイド大入賞口37A、継続入賞口37Z、サイド始動入賞口40A等)のソレノイドを全てOFFに設定する。続いて、特別図柄表示14F,40FのLEDをすべて消灯し(S112)、異常報知(音声、(液晶)背景赤色で「係員をお呼びください。普通電動役物過剰入賞電源を再投入してください。」のエラーコメント表示、警報音、枠ランプ等)をONに設定する(S113)。そして、遊技停止フラグを遊技停止状態に設定し(S114)、この処理(S110)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出1処理(S121)に続いて、入賞エラー検出2処理(S122)が行われる。この処理(S122)は、図17に示されており、中央大入賞口15及びサイド大入賞口37Aへの入賞を同時に検出した場合には、左右大入賞口同時入賞を知らせる表示を行い、異常報知音をならす。まず、中央大入賞口15に遊技球が入賞したかを判断する(S320)。そして、中央大入賞口15に入賞していれば(S320でyes)、続いてサイド大入賞口37Aに遊技球が入賞しているか判断する(S321)。そして、サイド大入賞口37Aに遊技球が入賞していれば(S321でyes)、左右大入賞口同時入賞エラーコマンド(左右大入賞口同時入賞の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S322)、サブ制御出力処理(S323(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、入賞報知カウンタのカウンタ値を1加算する(S324)。ここで、入賞報知カウンタが加算されると外部端子のエラー出力端子に信号が出力される。信号はエラー信号として1種類のものである。中央大入賞口15、サイド大入賞口37Aに入賞がないと判断された場合には(S320でno又はS321でno)、この処理(S122)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出2処理(S122)に続いて、入賞エラー検出3処理(S123)が行われる。この処理(S123)は、図18に示されており、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bが遊技球を検出していないにも関わらず、継続入賞口37Zまたは計数入賞口37Sが遊技球を検出した場合には、異常報知を行う。まず、サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0でないか判断する(S330)。そして、サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0であれば(S330でno)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONか、即ち継続入賞口37Zに入賞があるか(S331)、排出口スイッチ(計数入賞口スイッチ37D)がONかどうか(S332)を判断する。そして、特定領域スイッチも排出口スイッチもONでなければ(S331でnoかつS332でno)、この処理(S123)を終了する。一方、特定領域スイッチもしくは排出口スイッチがONであれば(S331でyes又はS332でyes)、サイド大入賞口内不正入賞コマンド(サイド大入賞口37A異常排出を表示、報知音、枠ランプ)を設定し(S333)、サブ制御出力処理(S334(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、入賞報知カウンタを1加算する(S335)。サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0でない場合には(S330でyes)、この処理(S123)を終了する。これにより、実際は継続入賞口37Zに入賞していないにも関わらず外部から不正に信号を検出させて大当たりを誘発することを抑制できる。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出3処理(S123)に続いて、入賞エラー検出4処理(S124)が行われる。この処理(S124)は、図19に示されており、サイド始動入賞口40Aの入賞有効時間(普通電動役物作動終了から1100ms)以外の時間にサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると入賞が無効化され、通常遊技状態では、さらに液晶に普通電動役物異常入賞を知らせる表示も行う(時短状態では報知しない)。まず、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中(ソレノイドON)かどうか判断する(S340)。そして、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中でなければ(S340でno)、サイド始動入賞口40Aに入賞したかどうか判断する(S341)。サイド始動入賞口40Aに入賞していれば(S341でyes)、入賞を無効に設定し(S342)、時短フラグがONかどうか(S343)、異常入賞未検出タイマが0でないか(S344)判断する。時短フラグがONでなく異常入賞未検出タイマが0であれば(S343でnoかつS344でno)、異常入賞コマンド(普通電動役物異常入賞エラー(普通電動役物異常入賞の文字表示、報知音、枠ランプ等))を設定し(S345)、サブ制御出力処理(S346(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。
普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中(S340でyes)、或いは、サイド始動入賞口40Aに入賞していない(S341でno)、或いは、時短フラグがONである(S343でyes)、或いは、異常入賞未検出タイマが0でない(S344でyes)場合は、この処理(S124)を終了する。これによりサイド始動入賞口40Aを不正に開放させて遊技球を得ようとすることを抑制できる。なお、異常入賞未検出タイマは、普通電動役物閉鎖処理時に設定されるタイマで、異常入賞未検出タイマは割り込みごとに4msずつ減算される。タイマ時間中は異常検出として検出しない。このタイマにより、球ハケにより閉鎖後にセンサに入賞検知されても不正入賞と検知される不具合を防止することが可能となる。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出4処理(S124)に続いて、入賞エラー検出5処理(S125)が行われる。この処理(S125)は、図20に示されており、継続入賞口37Zの通過許可期間以外に継続入賞口37Zへの遊技球の通過を検出した場合には、その遊技球の通過を無効とし、液晶に特定領域通過異常の表示を行う。まず、特定領域有効フラグがONかどうか(S350)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONかどうか(S351)判断する。そして、特定領域有効フラグがONでなく、特定領域スイッチがONでなければ(S350でnoかつS351でno)、特定領域不正入賞コマンド(特定領域異常通過の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S352)、サブ制御出力処理が実行され(S353(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタが1加算される(S354)。特定領域有効フラグがON(S350でyes)、或いは、特定領域スイッチがON(S351でyes)であれば、この処理(S125)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出5処理(S125)に続いて、入賞エラー検出6処理(S126)が行われる。この処理(S126)は、図21に示されており、サイド大入賞口37Aの開放契機でないときにサイド大入賞口37Aの入賞を検出した場合には、当該入賞を無効とし、液晶にサイド大入賞口異常入賞を知らせる表示を行う。まず、サイド大入賞口入賞報知タイマが0かどうか判断する(S360)。そして、サイド大入賞口入賞報知タイマが0でなければ(S360でno)、サイド大入賞口入賞報知タイマを1割り込み減算し(S361)、サイド大入賞口入賞報知タイマが0であれば(S360でyes)、減算せずに次のステップ362を実行する。ステップ362では、サイド大入賞口37Aが開閉中か(特別動作ステータスが8から12か)どうか判断する(S362)。そして、サイド大入賞口37Aが開閉中でなければ(S362でno)、続いて、サイド大入賞口スイッチ(サイド大入賞口入賞検出スイッチ37B)がONかどうか判断する(S363)。
サイド大入賞口スイッチがONであれば(S363でyes)、サイド大入賞口37Aへの入賞を無効化し(S364)、サイド大入賞口37A報知タイマが0かどうか判断する(S365)。サイド大入賞口37A報知タイマが0であれば(S365でyes)、サイド大入賞口不正入賞エラーコマンド(サイド大入賞口37A異常入賞の文字、警報音、枠ランプ等)を設定し(S366)、サブ制御出力処理が実行され(S367(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタを1加算する(S368)。サイド大入賞口37Aが開閉中(S362でyes)、或いは、サイド大入賞口スイッチがONでない(S363でno)、或いは、サイド大入賞口37A報知タイマが0でない(S365でno)場合は、この処理(S126)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出6処理(S126)に続いて、入賞エラー検出7処理(S127)が行われる。この処理(S127)は、図22に示されており、中央大入賞口15の開放契機でないときに中央大入賞口15の入賞を検出した場合には、当該入賞を無効とし、液晶に中央大入賞口異常入賞を知らせる表示を行う。まず、中央大入賞口15開閉中かどうか(特別動作ステータス3から6か)(S370)、中央大入賞口スイッチ15WがONかどうか(S371)を判断する。そして、中央大入賞口15開閉中ではなく、中央大入賞口スイッチ15WがONだった場合(S370でnoかつS371でyes)、中央大入賞口15への入賞を無効に設定し(S372)、中央大入賞口不正入賞エラーコマンド(中央大入賞口15異常入賞の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S373)、サブ制御出力処理を実行し(S374(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタを1加算する(S375)。そして、中央大入賞口15開閉中(S370でyes)、或いは、中央大入賞口スイッチ15WがONでない(S371でno)場合は、この処理(S127)を終了すると共に入賞検証処理(S12)を終了する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、入賞検証処理(S12)に次いで報知異常処理(S13)が行われる。この処理(S13)は、図23〜図29に示されており、磁気や振動による不正、ガラス窓10Wや前面枠10Zの開放、サイド大入賞口37Aの不正開放を検出し、報知する。具体的には、図23に示すように、まず、報知異常用スイッチデータを入力処理で保存したデータに基づいて作成する(S130)。そして、以下に示すステップ131〜S136の処理を順に実行した後、各処理によって設定された報知コマンドに基づいて報知フラグをセットし(S137)、扉開放検出がONか(ガラス扉、内枠)判断する(S138)。扉開放検出ONしていなければ(S138でno)ステップ140に進み、扉開放検出がONしていれば(S138でyes)扉開放検出ONに設定し(S139)扉開放結果を設定し(S140)、この処理(S13)を終了する。
報知異常処理(S13)におけるステップ131の磁気検出処理は、図24に示されており、盤面右側の遊技領域に取り付けられた6個の磁気センサのいずれかが、8ms間連続して磁気を検出した場合に、液晶に磁気を検出したことと電源を再投入することを知らせる報知をし、遊技停止の報知音が鳴らされ、電源を再投入するまで遊技を再開しない。まず、磁気検出センサがONかどうか判断する(S240)。磁気検出センサがONでなければ(S240でno)、磁気検出センサのタイマを再設定し(S241)、この処理(S131)を終了する。一方、磁気検出センサがONであれば(S240でyes)、磁気検出タイマを1減算(1割り込み)し(S242)、磁気検出タイマが0かどうか判断する(S243)。
磁気検出タイマが0でない場合(S243でno)は何も処理せずこの処理(S131)を終了し、磁気検出タイマが0であれば(S243でyes)、磁気検出コマンド(背景赤色で「係員をお呼びください。磁気検出異常、電源を再投入してください。」の表示、遊技停止異常報知音、枠ランプ等)を設定し(S244)、遊戯停止処理(S245(前述したステップ110と同様。図14参照。))を実行してこの処理(S131)を終了する。なお、磁気検出タイマは8msに設定されており、瞬時の磁性ノイズ等を検出してしまう不具合を防止し、磁石による不正検出が可能な構成となっている。これにより、磁石を用いて図柄の種類を確認してからサイド大入賞口37Aを狙おうとした場合には、磁石センサが反応して直ちに遊技の停止が行われるため、時短特典のつく図柄組み合わせ表示時のみを狙い打つような磁石を用いた不正行為を抑制できる。
報知異常処理(S13)におけるステップ132のガラス扉開放検出処理は、図25に示されており、遊技盤面左下の位置と、内枠とガラス扉の間の2所に取り付けられたガラス扉開放の検出スイッチのうち、どちらか一方のスイッチが500ms連続して扉の開放を検出すると液晶に扉の開放を知らせる表示と音声による報知が行われ、両方のスイッチが扉の閉鎖を検出してから30秒経過すると報知は終了する。まず、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONしているか(扉開放結果設定により設定されているか)どうか判断する(S246)。そして、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONでない場合(S246でno)、後述するステップ255へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONである場合(S246でyes)、ガラス扉開放タイマを1減算し(S247)、ガラス扉開放タイマが0でないかどうか判断する(S248)。そして、ガラス扉開放タイマが0でなければ(S248でyes)、この処理(S132)を終了し、ガラス扉開放タイマが0であれば(S248でno)、ガラス扉閉鎖コマンドを設定し(S249)、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしているかどうか判断する(S250)。
ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていれば(S250でyes)、ガラス扉開放設定を実行し(S252)、ガラス扉開放コマンドを設定し(S253)、ステップ254へ進む。一方、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていなければ(S250でno)、ガラス扉閉鎖設定をし(S251)、サブ制御出力処理を実行する(S254(前述したステップ100と同様。図15参照。))。続いて、ガラス扉開放タイマを125に選択し(S255)、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしているかどうか判断する(S256)。ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていれば(S256でyes)、ステップ258へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていなければ(S256でno)、ガラス扉開放タイマを250(割り込み)に選択する(S257)。そして、ガラス扉開放タイマを設定し(S258)、この処理(S132)を終了する。なお、2回割り込み続けて開放がなければ開放タイマを長くし、開放があった場合には短く設定することで不正への対応が機敏になるように構成されている。また、開放している場合にはサブ制御基板52側に125msごとにガラス扉開放コマンドを送信し報知を続けることが可能となっている。これにより、ガラス扉開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ133の内枠開放検出処理は、図26に示されており、まず、内枠開放検出スイッチ設定がONしているか(扉開放結果設定により設定されているか)どうか判断する(S260)。そして、内枠開放検出スイッチ設定がONでない場合(S260でno)、後述するステップ269へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONである場合(S260でyes)、内枠開放タイマを1減算し(S261)、内枠開放タイマが0でないかどうか判断する(S262)。そして、内枠開放タイマが0でなければ(S262でyes)、この処理(S133)を終了し、内枠開放タイマが0であれば(S262でno)、内枠閉鎖コマンドを設定し(S263)、内枠開放検出スイッチ10UがONしているかどうか判断する(S264)。
内枠開放検出スイッチ10UがONしていれば(S264でyes)、内枠開放設定を実行し(S266)、内枠開放コマンドを設定し(S267)、ステップ268へ進む。一方、内枠開放検出スイッチ10UがONしていなければ(S264でno)、内枠閉鎖設定をし(S265)、サブ制御出力処理を実行する(S268(前述したステップ100と同様。図15参照。))。続いて、内枠開放タイマを125(割り込み)に選択し(S269)、内枠開放検出スイッチ10UがONしているかどうか判断する(S270)。内枠開放検出スイッチ10UがONしていれば(S270でyes)、ステップ272へ進み、内枠開放検出スイッチ10UがONしていなければ(S270でno)、内枠開放タイマを250(割り込み)に選択する(S271)。そして、内枠開放タイマを設定し(S272)、この処理(S133)を終了する。なお、2回割り込み続けて開放がなければ開放タイマを長くし、開放が合った場合には短く設定することで不正への対応が機敏になるように構成されている。また、開放している場合にはサブ制御基板52側に125msごとに内枠開放コマンドを送信し報知を続けることが可能となっている。これにより、内枠開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ134のサイド大入賞口開放検出処理は、図27に示されており、普通電動役物開放検出スイッチが300ms連続して開放を検出した場合は、液晶表示画面34に普通電動役物開放異常を知らせる表示を行い、異常報知音を鳴らす。具体的には、まず、サイド大入賞口37Aが開放する状態かどうか判断する(S274)。そして、サイド大入賞口37Aが開放する状態でない場合(S274でno)、サイド大入賞口タイマを75(0.3秒)に選択し(S275)、後述するステップ283へ進む。一方、サイド大入賞口37Aが開放する状態である場合(S274でyes)、サイド大入賞口37Aが開放中かどうか判断する(S276)。
サイド大入賞口37Aが開放中ならば(S276でyes)、後述するステップ283へ進み、サイド大入賞口37Aが開放中でなければ(S276でno)、サイド大入賞口タイマを1減算し(S277)、サイド大入賞口タイマが0かどうか判断する(S278)。サイド大入賞口タイマが0でなければ(S278でno)、後述するステップ283へ進み、サイド大入賞口タイマが0であれば(S278でyes)、異常状態報知情報カウンタを1加算し(S279)、サイド大入賞口開閉エラー報知コマンド(サイド大入賞口37A開放異常の表示、報知音、枠ランプ等)を設定し(S280)、サブ制御出力処理を実行する(S281(前述したステップ100と同様。図15参照。))。そして、サイド大入賞口タイマを100(0.4秒)に選択し(S282)、ステップ283へ進む。ステップ283では、サイド大入賞口タイマを設定し、この処理(S134)を終了する。これにより、サイド大入賞口37A開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ135の衝撃検出処理は、図28に示されており、振動検出スイッチが8ms連続して振動を検出した場合には液晶に振動を検出したことを知らせる表示を行う。サイド大入賞口37Aの有効時間内でない場合には異常報知音は出力しない。まず、衝撃センサがONしているかどうか判断する(S209)。そして、衝撃センサがONしていなければ(S209でno)、衝撃タイマに2を選択し(S284)、後述するステップ295へ進む。一方、衝撃センサがONであれば(S209でyes)、衝撃タイマを1減算し(S285)、衝撃タイマが0かどうか判断する(S286)。衝撃タイマが0でなければ(S286でno)、後述するステップ295へ進む。
衝撃タイマが0であれば(S286でyes)、衝撃報知コマンド1(振動検出異常1の表示、異常報知音、枠ランプ等(30秒間で復帰))を設定し(S287)、衝撃タイマに250を選択し(S288)、小当たり動作中かどうか判断する(S289)。小当たり動作中でなければ(S289でno)、ステップ294へ進み、小当たり動作中であれば(S289でyes)、異常状態報知情報カウンタを1加算して(S291)、衝撃報知コマンド2(振動検出異常2の表示のみ(10秒間で復帰))を設定し(S292)、衝撃タイマに10を選択し(S293)、サブ制御出力処理(S294(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。そして、衝撃タイマを設定し(S295)、この処理(S135)を終了する。これにより、サイド大入賞口37Aの有効時間内に振動を検出した場合には、異常報知音も同時に鳴らすことで台に振動を起こして不正にサイド大入賞口37Aに遊技球を入賞させようとすることを抑制できる。
報知異常処理(S13)におけるステップ136の下皿満杯検出処理は、図29に示されており、まず、下皿満杯検出スイッチ32がONしているかどうか判断する(S296)。そして、下皿満杯検出スイッチ32がONしていなければ(S296でno)、ステップ305へ進み、下皿満杯検出スイッチ32がONしていれば(S296でyes)、下皿満杯タイマを1減算して(S297)、下皿満杯タイマが0でないかどうか判断する(S298)。そして、下皿満杯タイマが0でなければ(S298でyes)、この処理(S136)を終了する。下皿満杯タイマが0であれば(S298でno)、下皿満杯コマンド(報知音、枠ランプ)の設定を行い(S299)、下皿満杯検出をしているか(下皿満杯検出スイッチ32がONしているか)判断する(S300)。
下皿満杯検出していなければ(S300でno)、下皿非満杯設定を行い(S301)、ステップ304へ進む。一方、下皿満杯検出していれば(S300でyes)、下皿満杯設定を行い(S302)、下皿満杯コマンドを設定し(S303)、サブ制御出力処理(S304(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。続いて、下皿満杯タイマを150に選択し(S305)、下皿満杯検出をしているか判断する(S306)。下皿満杯検出をしていれば(S306でyes)、ステップ308へ進み、下皿満杯検出をしていなければ(S306でno)、下皿満杯タイマを150に選択する(S307)。そして、下皿満杯タイマを設定し(S308)、この処理(S136)を終了する。
以上が、図23に示す報知異常処理(S13)におけるステップ131〜S136の処理である。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、報知異常処理(S13)に次いで賞球制御処理(S14)が行われる。この処理(S14)は、入賞スイッチに入力されたデータに基づいて、払い出しコマンドをセットする。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、賞球制御処理(S14)に次いで始動スイッチ検出処理(S15)が行われる。この処理(S15)は、図30に示されており、入力処理(S11)において始動口(始動ゲート18、中央始動入賞口14、サイド始動入賞口40A)に入賞があった場合に、始動ゲート18及び中央始動入賞口14の入賞に対しては保留球処理を行い、当該始動口への入賞に対する乱数値を取得して、記憶領域R0(図9参照)の対応する第1、第2カウンタ値記憶領域R10、R11に記憶する。
具体的には、普通図柄入賞あるか(始動ゲート18を遊技球が通過したか)どうか判断する(S150)。ここで、普通図柄入賞がある場合(S150でyes)、ゲートスイッチ通過処理として、保留球数(普通図柄保留球数)が4以上であるか判断する(S151)。保留球数が4以上でなければ(S151でno)、普通図柄保留球数に1加算し(S206)、サブ制御出力処理(S152(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、普通図柄乱数値を取得する(S153)。詳細には、記憶領域R0(図9参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)の更新乱数が取得され、現在の普通図柄保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。そして、始動ゲート18に係る普通図柄保留球数の保留上限数である4つの普通図柄保留球数に対応して、最大4つの普通図柄当り判定用乱数カウンタ値を普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納する。また、上記したように、現在の普通図柄保留球数が無くても(「0」であっても)、取得乱数値は暫定的に普通図柄カウンタ値記憶領域R12のアドレス空間に1度は格納されることになる。
普通図柄入賞がない場合(S150でno)、及び、普通図柄入賞があるが保留球数が4以上であれば(S150でyesかつS151でyes)、ステップ154へ進む。ステップ154において、特図1入賞があるか(中央始動入賞口14へ入賞したか)どうか判断する。ここで、特図1入賞がある場合(S154でyes)、始動口スイッチ通過処理として賞球設定がされ(S155)、保留球数(特別図柄1保留球数)が4以上であるか判断する(S156)。保留球数が4以上でなければ(S156でno)、特別図柄1保留球数に1加算し(S207)、サブ制御出力処理(S157(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、特図1関係乱数取得処理が行われる(S158)。特図1入賞がない場合(S154でno)、特図1入賞があるが保留球数が4以上であれば(S154でyesかつS156でyes)、ステップ159へ進む。
ステップ159において、特図2入賞あるか(サイド始動入賞口40Aへ入賞したか)どうか判断する。ここで、特図2入賞がある場合(S159でyes)、始動口スイッチ通過処理として賞球設定がされ(S160)、特図1及び特図2が変動中か(ステータスによって)判断する(S161)。特図1及び特図2が変動中でなければ(S161でno)、サブ制御出力処理(S162(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、特図2関係乱数取得処理が行われる(S163)。特図2入賞がない場合(S159でno)、特図2入賞があるが特図1及び特図2が変動中であれば(S159でyesかつS161でyes)、この処理(S15)を終了する。
なお、特図1関係乱数取得処理及び特図2関係乱数取得処理では、記憶領域R0(図9参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている特別図柄2及び特別図柄1関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)、大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)、小当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ2)、リーチ有無決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)、特別図柄変動パターン選択用1乱数カウンタ(ラベル−TRND−T1)、特別図柄変動パターン選択用2乱数カウンタ(ラベル−TRND−T2)である。ここで、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するアドレス空間に取得乱数値がセーブされることを意味する。
これらにより、始動ゲート18に遊技球が通過するたびに、更新領域の普通図柄関係の更新乱数値を普通図柄カウンタ値記憶領域R12(図9参照)に取り込み、中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特別図柄1関係の更新乱数値を特別図柄1カウンタ値記憶領域R10(図9参照)に取り込み、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するたびに、特別図柄2関係の更新乱数値を特別図柄2カウンタ値記憶領域R11(図9参照)に取り込む。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、始動スイッチ検出処理(S15)に次いで動作タイマ減算処理(S16)が行われる。この処理(S16)は、設定されている各動作タイマの値を1割り込み分減算する処理を行う。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、動作タイマ減算処理(S16)に次いで普通動作処理(S17)が行われる。この処理(S17)は、図31〜図41に示されており、普通図柄表示部18Fの表示状態を5つの状態に場合分け、それら各状態を「普通動作ステータス0,1,2,3,4」に割り当てている。そして、「普通動作ステータス」が「0」である場合に(S170でyes)、普通図柄待機処理(S171)を行い、「普通動作ステータス」が「1」である場合に(S170でno,S172でyes)、普通図柄変動中処理(S173)を行い、「普通動作ステータス」が「2」である場合に(S170,S172で共にno、S174でyes)、普通図柄確定処理(S175)を行い、「普通動作ステータス」が「3」である場合に(S170,S172,S174でno、S176でyes)、普通電動役物作動処理(S177)を行い、「普通動作ステータス」が「4」である場合に(S170,S172,S174,S176でno)、普通電動役物終了処理(S178)を行う。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通図柄待機処理(S171)を実行すると、図32に示すように、普通図柄の保留球数が「0」であるか否かが判別され(S800)、「0」であれば(S800でyes)、直ちにこの処理(S171)から抜け、「0」でなければ(S800でno)、普通図柄当り判定処理(S801)を行う。その普通図柄当り判定処理(S801)は、図33に示されており、普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S822)。これにより、下記表2に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「65261」が設定され、ハズレ設定値として例えば、「65262」〜「65535」が設定される(判定値は通常遊技状態、時短状態とも同じ)。
Figure 2011156082
続いて、乱数比較処理(S823)が実行される。乱数比較処理(S823)は、図34に示されており、ここでは、普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)が、当り乱数上限値(65261)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断し、当り乱数上限値以上(S927でno)、或いは、当り乱数下限値以下(S928でno)だった場合は何も処理せず、当り乱数上限値以下で当り乱数下限値以上だった場合(S927でyesかつS928でyes)は普通当たりフラグをONして(S929)この処理(S823)を終了する。図33に示した普通図柄当り判定処理(S801)において、乱数比較処理(S823)に次いで、普通図柄当りフラグを設定し(S824)、判定された普通図柄当り乱数バッファが0クリアされる(S825)。
図32に示すように、普通図柄当り判定処理(S801)に次いで、普通図柄選択処理(S802)を行う。この処理(S802)は、図35に示されており、当否判定結果に基づいて普通図柄を選択する。まず、普通図柄ハズレ図柄を設定し(S826)、普通図柄当りフラグがONか判断する(S827)。普通図柄当りフラグがONでなければ(S827でno)ステップ829に進み、普通図柄当りフラグがONであれば(S827でyes)普通図柄当り図柄を設定する(S828)。そして、ステップ829にて、普通図柄停止図柄を設定し(S829)、この処理(S802)を終了する。
図32に示すように、普通図柄選択処理(S802)に次いで、普通図柄乱数シフト処理(S803)を行う。この処理(S803)は、図36に示されており、普通図柄保留球数を1減算し(S830)、普通図柄当り判定用乱数カウンタ値が格納されている普通図柄カウンタ値記憶領域R12のアドレスを上位側にずらし(S831)、さらに、普通図柄カウンタ値記憶領域R12の最上位のアドレスを格納されていたデータ(普通図柄カウンタ値)を空「0」にして(S832)、この処理(S803)から抜ける。
これにより、普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値と対応した普通図柄判定権利を1つ消化して、それ以外にも1つ又は複数の普通図柄判定権利分の普通図柄当り判定用乱数カウンタ値が普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている場合には、それら普通図柄当り判定用乱数カウンタ値の格納位置が1つずつ消化される側にずらされる。このようにして、普通図柄判定権利が古い順(先に発生した順)に消化されていく。
図32に示すように、普通図柄乱数シフト処理(S803)に次いで、普通図柄変動開始設定処理(S804)を行う。この処理(S804)は、図37に示されており、まず、通常遊技状態の変動パターン選択テーブル10(図81(A)参照)を設定する(S833)。続いて、時短フラグがONか判断し(S834)、時短フラグがONであれば(S834でyes)、時短状態の変動パターン選択テーブル11(図81(B)参照)を設定する(S835)。
図81に示されているように、通常時当り、通常時ハズレ、時短時当り、時短時ハズレの4種類に応じて、選択テーブル10又は11が選択され、「普通図柄変動パターン選択用3(ラベル−TRND−T3)」の値に基づいて変動パターンを選択し(S836)、普通図柄変動開始設定(選択された変動パターンで普通図柄表示部18Fの変動を開始し、普通動作ステータスを1にセット)を行う(S837)。
本実施形態では、時短時当り及び時短時ハズレの2種類においては、変動時間が4500ms、5000ms、5300msと複数設けられ、その中からランダムに選択されるようになっている。これにより、時短状態では、普通図柄変動時間にばらつきがでるので、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。即ち、上記したステップ804の「普通図柄変動開始設定処理」を実行することで、CPU51Aが本発明に係る「始動開放待ち時間設定手段」として機能する。
図31に示した普通動作処理(S17)において、普通図柄変動処理(S173)を実行すると、図38に示すように、普通図柄表示部18Fにおいて変動時間が経過したか否かが判別され(S805)、変動時間が経過していなかったら(S805でyes)、直ちにこの処理(S173)から抜け、変動時間が経過していれば(S805でno)、普通図柄変動終了設定(普通図柄変動停止コマンド、普通動作ステータスを「2」にセット)を行い(S806)、この処理(S173)を抜ける。
図31に示した普通動作処理(S17)において、普通図柄確定処理(S175)を実行すると、図39に示すように、普通図柄確定か(普通当りフラグが「ON」しているか)否かが判別される(S807)。そして、普通図柄確定していない場合(S807でno)には、普通図柄確定前設定(普通動作ステータスを「0」にセット)をして(S208)、この処理(S175)を抜ける。また、普通図柄確定している場合(S807でyes)には、普通図柄ハズレ時確定後設定(普通動作ステータスを「0」にセット)をして(S808)、普通図柄当りフラグが「ON」しているか否かが判別される(S809)。普通図柄当りフラグが「ON」している場合(S809でyes)には、普通図柄当り通常時確定後設定(普通動作ステータスに「3」、通常遊技状態における開放動作1回、開放時間0.088Sをセット)をして(S810)、普通図柄時短フラグが「ON」しているか否かが判別される(S811)。普通図柄時短フラグが「ON」している場合(S811でyes)には、普通図柄当り時短時確定後設定(普通動作ステータスに「3」、時短状態における開放動作0.8秒間隔で3回、開放時間1.7Sをセット)をして(S812)、この処理(S175)を終了する。一方、普通図柄当りフラグが「ON」していない場合(S809でno)、普通図柄時短フラグが「ON」していない場合(S811でno)、この処理(S175)を終了する。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通電動役物(電サポ)作動処理(S177)を実行すると、図40に示すように、サイド始動入賞口スイッチ(サイド始動口センサ40W)がONしているかどうか判断する(S813)。そして、サイド始動入賞口スイッチがONしていれば(S813でyes)、サイド始動入賞口が入賞カウンタを1加算して(S814)、サイド始動入賞口入賞カウンタが9以上か判断する(S815)。サイド始動入賞口入賞カウンタが9未満(S815でno)、或いは、サイド始動入賞口スイッチがONしてない(S813でno)場合は、普通電動役物動作終了(普通電動役物動作タイマが0)か判断する(S816)。普通電動役物動作終了であれば(S816でyes)、普通電動役物動作カウンタが0であるか判断する(S817)。普通電動役物動作カウンタが0でなければ(S817でno)、普通電動役物動作カウンタを設定し(S818)、ステップ819へ進む。一方、サイド始動入賞口入賞カウンタが9以上(S815でyes)、或いは、普通電動役物動作カウンタが0である(S817でyes)、或いは、普通電動役物動作終了でない(S816でno)場合にも、ステップ819へ進む。そして、ステップ819において、普通電動役物動作カウンタから普通電動役物作動を設定(普通動作ステータスに「4」をセット)し、この処理(S177)を終了する。なお、普通電動役物動作タイマは、数秒間に亘るサイドサブ可動扉40T及び進退ガイド片40Zの開放動作が終了しているか否かを判別するためのものである。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通電動役物(電サポ)終了処理(S178)を実行すると、図41に示すように、普通電動役物の動作が終了しているか(閉鎖後の余剰時間1100msが経過しているか)判断する(S820)。普通電動役物の動作が終了していれば(S820でyes)、普通電動役物作動終了設定(普通動作ステータスを0にセット)して(S821)、普通電動役物の動作が終了していなければ(S820でno)、何も処理せずこの処理(S178)を終了する。
以上が、図31に示した普通動作処理(S17)の説明である。この普通動作処理(S17)によって、所定条件が成立した場合には、サイドサブ可動扉40T及び進退ガイド片40Zが開閉動作を行っている状態(「電サポ」状態)になる。なお、普通図柄表示部18Fで表示する普通図柄は、数字やアルファベット、記号等でもよい。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、普通動作処理(S17)に次いで特別動作処理(S18)が行われる。この処理(S17)は、図42〜図74に示されており、特別図柄1表示部14F又は特別図柄2表示部40Fの表示と、表示装置13の表示を制御するための処理である。
なお、メイン制御基板50は、上記した普通動作処理(S17)及び特別動作処理(S18)によって、サブ制御基板52を介さずに普通図柄表示部18F,特別図柄1表示部14F,特別図柄2表示部40F,サイドサブ可動扉40T,進退ガイド片40Zを直接制御する一方、メイン制御基板50は、以下説明する特別動作処理(S18)によって、サブ制御基板52を介して表示装置13を間接的に制御する。
この特別動作処理(S18)は、図42に示されており、まず、サイド大入賞口内処理(S180)を行う。この処理(S180)は、図43に示されており、小当たりが開始しているか(特別動作ステータスによって)判断する(S840)。小当たりが開始していなければ(S840でno)、この処理(S180)を終了する。小当たりが開始していれば(S840でyes)、特定領域ソレノイド動作処理(S841)を実行する。
図44に示すように、特定領域ソレノイド動作処理(S841)では、特定領域動作カウンタ及び動作タイマの値に基づいて開閉制御される。まず、特定領域動作カウンタの値が0か(S871)、特定領域動作タイマが0か(S872)どうか判断する。そして、特定領域動作カウンタの値が0で特定領域動作タイマが0でないと判断されると(S871でyesかつS872でno)、特定領域動作タイマを1減算して(S873)、この処理(S841)を終了する。一方、特定領域動作カウンタの値が0でない(S871でno)、或いは、特定領域動作タイマが0である(S872でyes)と判断されると、特定領域の動作設定(特定領域の動作開始に基づいて特定領域有効フラグがON、特定領域の動作終了に基づいて特定領域有効フラグがOFFに設定)がされ(S874)、この処理(S841)を終了する。
図43に示すように、特定領域ソレノイド動作処理(S841)に続いて、排出口スイッチ(計数入賞口スイッチ37D)がONしているかどうか判断される(S842)。排出口スイッチがONしていなければ(S842でno)、ステップ845へ進み、排出口スイッチがONしていれば(S842でyes)、サイド大入賞口通過個数(サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bの検出個数)が0か判断される(S843)。そして、サイド大入賞口通過個数が0であれば(S843でyes)、この処理(S180)を終了する。これにより、計数入賞口37Sを通過したのにサイド大入賞口37Aを通過していないこと(個数の不一致)による不正を検出できる。
一方、サイド大入賞口通過個数が0でなければ(S843でno)、サイド大入賞口通過個数を1減算し(S844)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONかどうか判断する(S845)。特定領域スイッチがONしていれば(S845でyes)、サイド大入賞口入賞通過個数から1減算し(S846)、特定領域有効フラグがONしているかどうか判断する(S847)。特定領域有効フラグがONしていれば(S847でyes)、特定領域通過フラグがONしているかどうか判断する(S848)。特定領域通過フラグがONしていれば(S848でyes)、特定領域通過時の設定をし(S849)、特定領域通過コマンド(変動態様(音声、表示、枠ランプ等)、図柄乱数値よりサブ制御基板52に送信する大当り種別(時短有り大当りもしくは時短無し(通常遊技状態)大当り)を含めたコマンドセット)を設定し(S850)、サブ制御出力処理(S851(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行される。即ち、小当り中に継続入賞口37Zに入賞して初めて、大当たり種別が、サブ制御基板52に送信される。そして、大当り種類を大当り図柄乱数により大当り種別(時短有り、時短無し)を選択設定する(S852)。そして、この処理(S180)を終了する。
一方、特定領域スイッチがONでない(S845でno)、特定領域有効フラグがONでない(S847でno)、特定領域通過フラグがONでない(S848でno)場合、この処理(S180)を終了する。
図42に示すように、特別動作処理(S18)では、サイド大入賞口内処理(S180)に続いて、普通動作処理(S16)と同様に、遊技の状態を12の状態に場合分け、それら各状態を「特別動作ステータス0〜12」に割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「0」である場合に特別図柄待機処理(S182)を行い、「特別動作ステータス」が「1」である場合に特別図柄変動処理(S183)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合に特別図柄確定処理(S184)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合に大当り開始処理(S185)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合に大入賞口開放処理(S186)を行い、「特別動作ステータス」が「5」である場合に大入賞口閉鎖1処理(S187)を行い、「特別動作ステータス」が「6」である場合に大入賞口閉鎖2処理(S188)を行い、「特別動作ステータス」が「7」である場合に大当り終了処理(S189)を行い、「特別動作ステータス」が「8」である場合に小当り開始処理(S190)を行い、「特別動作ステータス」が「9」である場合に小当り開放処理(S191)を行い、「特別動作ステータス」が「10」である場合に小当り閉鎖処理(S192)を行い、「特別動作ステータス」が「11」及び「12」である場合に小当り終了処理(S193)を行う。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが0の場合に実行される特別図柄待機処理(S182)では、図45に示すように、特別図柄1の保留球数が0かどうか判断する(S259)。そして、特別図柄1の保留球数が0かでなければ(S259でno)、以下の処理(S853〜S858)を順に実行する。実行後、特別動作ステータスを1に設定して(S859)、この処理(S182)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、時短回数減算処理(S853)は、図46に示されており、まず、時短カウンタが0かどうか判断される(S875)。時短カウンタが0であれば(S875でyes)、この処理(S853)を終了し、時短カウンタが0でなければ(S875でno)、時短カウンタが減算される(S876)。そして、減算後の時短カウンタの値が0かどうか判断され(S877)、時短カウンタの値が0でなければ(S877でno)、この処理(S853)を終了する。時短カウンタの値が0であれば(S877でyes)、時短終了設定が実行され(S878)、通常遊技状態コマンド(背景設定、所定秒数左打ちを指示する表示コメントの表示等)が設定され(S879)、サブ制御出力処理(S880(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、この処理(S853)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1大当り判定処理(S854)は、図47に示されており、第1カウンタ値記憶領域R10に格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S273)。これにより、下記表3に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「164」が設定され、ハズレ設定値として例えば、「165」〜「65535」が設定される(判定値は通常遊技状態、時短状態とも同じ)。
Figure 2011156082
続いて、乱数比較処理(S881)が実行される。乱数比較処理(S881)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断する。そして、図47に示した特別図柄1大当り判定処理(S854)において、乱数比較処理(S881)に次いで大当りフラグを設定し(S882)、判定された特別図柄1大当り乱数バッファが0クリアされる(S883)。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1選択処理(S855)は、図48に示されており、特別図柄1大当り図柄用乱数バッファを退避し(S884)、大当りフラグがONしているかどうか判断する(S885)。大当りフラグがONしていなければ(S885でno)、特別図柄1にハズレ停止図柄(特別図柄1表示部14Fの7セグに「−」)を設定し(S886)、特別図柄1変動パターン選択テーブル1(図82(A)参照)を設定し(S887)、時短フラグがONしているか判断する(S888)。時短フラグがONしていなければ(S888でno)リーチ有無決定用乱数カウンタ(ラベル−TRND−RC)から、リーチ有無を設定し(時短フラグがONではないときのみ使用、時短状態ではリーチにならない)、ステップ890へ進み、時短フラグがONしていれば(S888でyes)、特別図柄1変動パターン選択テーブル2(図82(B)参照)を設定する(S889)。
図82に示されているように、通常時当り、通常時リーチハズレ、通常時ハズレ、時短時当り、時短時ハズレの5種類に応じて、選択テーブル1又は2が選択され、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」及び「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値に基づいて変動パターンを選択し(S890)、図柄コマンドにハズレ図柄コマンドをセットする(S891)。
一方、大当りフラグがONしていれば(S885でyes)、特別図柄1に大当りの停止図柄(特別図柄1表示部14Fの7セグに図柄乱数により選択した図柄)を設定し(S892)、特別図柄1図柄別設定処理(S893)を行う。特別図柄1図柄別設定処理(S893)は、図49に示されており、特別図柄機能データテーブル1をセットし(S930)、時短フラグがONしているか判断する(S931)。時短フラグがONしていなければ(S931でno)、ステップ933へ進み、時短フラグがONしていれば(S931でyes)、特別図柄機能データテーブル2を設定する(S932)。なお、特別図柄機能データテーブルは、4種類有り、特別図柄1又は特別図柄2、時短状態か通常遊技状態かによって決定され、大入賞口開放や大当たり終了のタイマデータなどの情報が決定される。
ステップ933において、変動パターン選択値を変動パターン選択乱数値に基づいて設定し、図柄コマンドを大当り図柄コマンドに設定し(S934)、大当り種類を大当り図柄乱数により大当り種別(時短あり、時短無し)を選択設定する(S935)。詳細には、例えば下記表4に示すように、特別図柄1保留球の大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)が、通常遊技状態で「0」〜「24」、時短状態で「0」〜「40」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、通常遊技状態で「25」〜「49」、時短状態で「41」〜「49」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。そして、この処理(S893)を終了すると共に特別図柄1選択処理(S855)を抜ける。
Figure 2011156082
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1変動パターン作成処理(S856)は、図50に示されており、特別図柄1変動パターン選択テーブル1(図82(A)参照)を設定し(S894)、時短フラグがONしているか判断する(S895)。時短フラグがONしていなければ(S895でno)、ステップ897へ進み、時短フラグがONしていれば(S895でyes)、特別図柄1変動パターン選択テーブル2(図82(B)参照)を設定する(S896)。そして、ステップ897において、設定された変動パターン選択テーブルより、当りかハズレか(リーチハズレ)、特別図柄変動パターン選択用カウンタ1及び2(ラベル−TRND−T1、ラベル−TRND−T2)の値に基づいて、変動パターンを選択設定し、この処理(S856)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1乱数シフト処理(S857)は、図51に示されており、特別図柄1作動保留球数を1減算する(S898)。続いて、特別図柄1大当り乱数バッファを1つずつ前にシフトしバッファデータを転送し(S899)、最後尾の乱数値を0クリアする(S900)。続いて、繰り返し回数が「0」かどうか判断し(S838)、繰り返し回数が「0」でなければ(S838でno)ステップ899に戻り、繰り返し回数が「0」であれば(S838でyes)この処理(857)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1変動開始設定処理(S858)は、図52に示されており、変動パターンの変動時間(図82参照)を設定し(S901)、設定されている特別図柄コマンド(時短有り/無し・大当り/ハズレ)を設定し(S902)、サブ制御出力処理(S903(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。そして、選択されている変動パターンコマンドを設定し(S904)、サブ制御出力処理(S905(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S858)を終了する。即ち、特図1については変動開始時に図柄種別(時短大当りもしくは通常大当り)をサブ制御基板52に送信する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1の保留球数が0である場合(S259でyes)には、続いてサイド始動入賞口40Aに入賞があるかどうか判断する(S860)。ここで、サイド始動入賞口40Aに入賞がなければ(S860でno)、待機フラグがONかどうか判断する(S861)。待機フラグがONであれば(S861でyes)、この処理(S182)を終了し、待機フラグがONでなければ(S861でno)、待機フラグの設定(ON)を行い(S862)、待機コマンド(待機画面の設定等)を設定し(S863)、サブ制御出力処理(S141(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S182)を終了する。一方、サイド始動入賞口40Aに入賞があれば(S860でyes)、以下の処理(S864〜S869)を順に実行する。実行後、特別動作ステータスを1に設定して(S870)、この処理(S182)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、始動口スイッチ通過2処理(S864)は、図53に示されており、保存してある特別図柄2用各乱数をバッファに格納する(S142)。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、時短回数減算処理(S865)では、前述したステップ853と同様の処理を行っている(図46参照)。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2大当り判定処理(S866)は、図54に示されており、第2カウンタ値記憶領域R11に格納されている特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S143)。これにより、下記表5に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「164」が設定される(判定値は通常遊技状態、時短状態とも同じ)。
Figure 2011156082
続いて、乱数比較処理(S144)が実行される。乱数比較処理(S144)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断する。そして、図54に示した特別図柄2大当り判定処理(S866)において、乱数比較処理(S144)に次いで大当りフラグを設定し(S906)、大当りフラグがONかどうか判断する(S907)。大当りフラグがONしている場合(S907でyes)、ステップ910へ進み、大当りフラグがONしていない場合(S907でno)、小当たり判定設定(小当り設定値として例えば、「165」〜「65535」を設定)し(S908)、乱数比較処理(S145)が実行される。乱数比較処理(S145)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)が、小当り乱数上限値(65535)以下か(S927)、小当り乱数下限値(165)以上か(S928)判断する。そして、図54に示した特別図柄2大当り判定処理(S866)において、乱数比較処理(S145)に次いで小当りフラグを設定し(S909)、ステップ910において、特別図柄2大当り乱数バッファを0にして(S910)、この処理(S866)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2選択処理(S867)は、図55に示されており、特別図柄2大当り図柄乱数バッファを退避し(S911)、特別図柄2小当り図柄用乱数バッファを退避し(S912)、大当りフラグがONかどうか判断する(S913)。大当りフラグがONしていれば(S913でyes)、特別図柄2(図柄乱数値により決定)を大当りの停止図柄に設定し(S914)、特別図柄2図柄別設定1処理(S915)を実行する。
特別図柄2図柄別設定1処理(S915)は、図56に示されており、特別図柄機能データテーブル3を設定し(S936)、時短フラグがONしているか判断する(S937)。時短フラグがONしていなければ(S937でno)、ステップ939へ進み、時短フラグがONしていれば(S937でyes)、特別図柄機能データテーブル4を設定する(S938)。そして、ステップ939において、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)から、変動パターン選択値を設定し、図柄コマンドを大当り図柄コマンドに設定し(S940)、大当り種類(時短あり、時短無し)を選択設定する(S941)。詳細には、上記表4に示すように、特別図柄2保留球の大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)が、時短状態で「0」〜「40」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、通常遊技状態で「0」〜「49」、時短状態で「41」〜「49」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。そして、この処理(S915)を終了すると共に、特別図柄2選択処理(S867)を終了する。
一方、図55に示した特別図柄2選択処理(S867)において、大当りフラグがONしていなければ(S913でno)、小当たりフラグがONしているか判断する(S916)。小当たりフラグがONしていない場合(S916でno)、特別図柄2をハズレ停止図柄(LEDをハズレ態様で表示)に設定し(S919)、この処理(S867)を終了する一方、小当たりフラグがONしている場合(S916でyes)、特別図柄2を小当たりの停止図柄に設定し(S917)、特別図柄2図柄別設定2処理(S918)を実行する。
特別図柄2図柄別設定2処理(S918)は、図57に示されており、まず、時短フラグがONしているかどうか判断する(S942)。そして、時短フラグがONでなければ(S942でno)、特別図柄小当たり機能データを非時短図柄に設定し(S943)、ステップ948へ進む(通常遊技状態で右打ちして特定領域に入球しても時短有りの当たりを与えず、異なった遊技方法による大量の賞球の獲得を防止する為)。
一方、時短フラグがONしていれば(S942でyes)、小当り種類を小当り図柄乱数により小当り種別(時短あり、時短無し)を選択設定する(S944)。詳細には、例えば下記表6に示すように、小当り種別判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ2)が(時短状態で)、「0」〜「795」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、「796」〜「970」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。
Figure 2011156082
続いて、小当たり図柄時短ありか判断する(S945)。小当たり図柄時短ありの場合(S945でyes)、特別図柄小当たり機能データを時短図柄に設定し(S947)、ステップ948へ進む。小当たり図柄時短なしの場合(S945でno)、特別図柄小当たり機能データを非時短図柄に設定し(S946)、ステップ948へ進む。
ステップ948において、小当たり後からの大当りの種別の値(時短あり、時短なし)を設定し(S948)、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)から、変動パターン選択値を設定し(S949)、図柄コマンドを小当たり図柄コマンドに設定し(S950)、この処理(S918)を終了すると共に、特別図柄2選択処理(S867)を終了する。なお、ここでの図柄コマンドはサブ制御基板52に出力する為のものではなく、メイン制御基板50が特別図柄2表示部40Fに出力する為のものであり、サブ制御基板52には出力しない。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2変動パターン作成処理(S868)は、図58に示されており、特別図柄2変動パターン選択テーブル7(図83(A)参照)を設定し(S920)、時短フラグがONしているか判断する(S921)。時短フラグがONしていなければ(S921でno)、ステップ923へ進み、時短フラグがONしていれば(S921でyes)、普通電動役物(即ち、サイド始動入賞口40A)の3回目の開放かどうか判断する(S922)。そして、普通電動役物の3回目の開放でなければ(S922でno)時短時の変動パターン選択テーブル8(図83(B)参照)を設定し(S740)、普通電動役物の3回目の開放であれば(S922でyes)時短時の変動パターン選択テーブル9(図83(C)参照)を設定して(S741)、ステップ923へ進む。
即ち、図83に示されているように、通常時当り/ハズレ、時短1,2回目開放時当り/ハズレ、時短3回目開放時当り/ハズレの6種類に応じて、選択テーブル7〜9が選択され、「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値に基づいて変動パターンを選択される。そして、ステップ923において、設定された変動パターン選択テーブルより、当りか小当たりか、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)の値に基づいて、変動パターンを選択設定し、この処理(S868)を終了する。
本実施形態では、時短時当り及び時短時ハズレの4種類においては、変動時間が複数設けられている。詳細には、時短状態における1回目と2回目の開放時には、4600ms、5000ms、5400msの中から、時短状態における3回目の開放時には、450ms、600ms、800msの中からランダムに選択されるようになっている。これにより、時短状態では、特別図柄2変動時間にばらつきがでるので、遊技者がタイミングを計って止め打ちなどの特殊な打ち方を行っても、サイド大入賞口37Aに入球させずにサイド始動入賞口40Aのみをねらい打つということを困難にできる。即ち、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
また、サイド始動入賞口40Aの3回目の開放のときに設定する変動パターン選択テーブル9において、特別図柄2表示部40Fの変動秒数が、第1回目及び第2回目の開放のときの変動秒数よりも短い時間になるように設定することで、特別図柄2変動時間がランダムに長くなったり短くなったりするので、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができると共に、すでに遊技領域を流下している遊技球がサイド大入賞口37Aに入球することを促進することができる。
なお、上記したステップ868の「特別図柄2変動パターン作成処理」を実行することで、CPU51Aが本発明に係る「待ち時間設定手段」として機能する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2変動開始設定処理(S869)は、図59に示されており、変動パターンの変動時間(図83参照)を設定し(S924)、設定されている特別図柄コマンド(大当り/小当り)を設定し(S925)、サブ制御出力処理(S146(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。このとき、設定される特別図柄コマンドには、時短有り、時短無しの情報は含まれず、当りか小当りの情報がサブ制御基板52に送信される。即ち、特図2については変動開始時に図柄種別(時短有り/無し)をサブ制御基板52に送信しない。そして、選択されている変動パターンコマンドを設定し(S926)、サブ制御出力処理(S147(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S869)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが1の場合に実行される特別図柄変動処理(S183)では、図60に示すように、特別図柄変動時間中かどうか判断する(S951)。そして、特別図柄変動時間中であれば(S951でyes)、特別図柄2変動秒数減算処理(S210)を行う。特別図柄2変動秒数減算処理(S210)は、図61に示されており、まず、特別図柄2(特別図柄2表示部40F)が変動中かどうか判断する(S211)。そして、変動中であれば(S211でyes)、サイド始動入賞口40Aの2回目以降の開放中か判断し(S212)、サイド始動入賞口40Aの2回目以降の開放中であれば(S212でyes)、その変動中にサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞したか判断する(S213)。そして、入賞していれば(S213でyes)、現在変動中の特別図柄2の変動秒数(前記した待ち時間設定手段(S868)によって設定された特別図柄2変動時間の残り時間)を「0」クリアする(S214)。一方、特別図柄2(特別図柄2表示部40F)の変動中でない(S211でno)、サイド始動入賞口40Aの2回目の開放中でない(S212でno)、又はサイド始動入賞口40Aに入賞していない(S213でno)場合は、この処理(S210)を終了する。
これにより、サイド始動入賞口40Aの2回目以降の開放中で、特別図柄2表示部40Fが変動中にサイド始動入賞口40Aに再度遊技球が入賞した場合、特別図柄2表示部40Fの変動が即座に停止(図柄が確定)され、小当りしていた場合にはサイド大入賞口37Aが開放する。これによって、既に打ち出されている遊技球によって特定領域への入賞(継続入賞口検出スイッチ37CがON)による大当りを誘発できる。即ち、前記した待ち時間設定手段(S868)によって設定された特別図柄2変動時間が、再度遊技球が入賞(詳細には、特別図柄2表示部40Fが変動中かつ2回目以降の開放中に入賞)した時点で打ち切られ、既に打ち出されて関所部R2を通過して開放しているサイド始動入賞口40Aに向かって流下する遊技球が、サイド大入賞口37Aに入球し得る。遊技者にしてみれば、特別図柄2変動時間の残り時間が、不意に突如、短縮されることになり、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングを狙い打ち(止め打ち)して遊技球を増加させることを抑制できる。また、1回目の入球許容状態中であったときに再設定を行わず、2回目以降の入球許容状態中であったときに再設定が行われるので、特別図柄2変動時間の再設定が、よりランダムに行われることになり、サイド大入賞口37Aが入球許容状態になるタイミングを避けつつ、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になるタイミングに合わせた止め打ちを抑制することができる。
なお、上記したステップ210の「特別図柄2変動秒数減算処理」を実行することで、CPU51Aが本発明に係る「再設定手段」として機能する。
一方、図60において、特別図柄変動時間中でなければ(S951でno)、特別図柄1変動終了時設定テーブル(特別動作ステータスを2に設定、変動停止コマンド、停止図柄のセットなど)を設定し(S952)、特別図柄2変動終了時間かどうか判断する(S953)。特別図柄2変動終了時間でない場合(S953でno)、この処理(S183)を終了し、特別図柄2変動終了時間の場合(S953でyes)、特別図柄2変動終了時設定テーブル(特別動作ステータスを2に設定、変動停止コマンド、停止図柄のセットなど)を設定し(S954)、この処理(S183)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが2の場合に実行される特別図柄確定処理(S184)では、図62に示すように、特別図柄が確定停止しているか判断する(S955)。そして、特別図柄が確定停止していなければ(S955でno)、この処理(S184)を終了し、特別図柄が確定停止していれば(S955でyes)、続いて、大当りフラグがONかどうか判断する(S956)。大当りフラグがONしていれば(S956でyes)、大当り準備動作(特別動作ステータスを3にセット)をし(S957)、大当りオープニングコマンドの設定を行い(S958)、サブ制御出力処理(S148(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S184)を終了する。一方、大当りフラグがONしていなければ(S956でno)、小当たりフラグがONされているか判断する(S959)。そして、小当たりフラグがONされていれば(S959でyes)、小当たり動作準備(特別動作ステータスを8にセット)をし(S960)、この処理(S184)を終了する。一方、小当たりフラグがONされていなければ(S959でno)、ハズレ後設定(特別動作ステータスを0にセット)し(S961)、この処理(S184)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが3の場合に実行される大当り開始処理(S185)では、図63に示すように、大当りオープニング(大当り遊技が始まることの告知変動態様)が終了したか判断する(S962)。大当りオープニングが終了していない場合(S962でno)は何も処理せず、この処理(S185)を終了し、大当りオープニングが終了している場合(S962でyes)は大入賞口開放設定(開放回数(ラウンド回数)、開放秒数設定、特別動作ステータス4に設定等)を行い(S963)、特別電動役物作動回数設定処理(S964)が実行される。特別電動役物作動回数設定処理(S964)は、図64に示されており、大入賞口開放コマンドを設定し(S222)、サブ制御出力処理(S149(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、大入賞口開放回数を1減算し(S223)、この処理(S964)を終了すると共に、大当り開始処理(S185)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが4の場合に実行される大入賞口開放処理(S186)では、図65に示すように、中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)を実行する。中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)は、図66に示されており、中央大入賞口15に入賞があるか判断する(S220)。そして、中央大入賞口15に入賞していれば(S220でyes)、中央大入賞口入賞カウンタを1加算し(S221)、中央大入賞口に入賞していなければ(S220でno)、何も処理せず、この処理(S965)を終了する。そして、中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)に続いて、大入賞口入賞個数9以上か(S966)、大入賞口開放時間が経過したか(S967)判断し、大入賞口入賞個数が9未満で大入賞口開放時間が経過していない場合(S966でnoかつS967でno)、何も処理せずにこの処理(S186)を終了する。一方、大入賞口入賞個数9以上か大入賞口開放時間が0だった場合(S966でyes又はS966でnoかつS967でyes)、大入賞口球ハケ閉鎖の設定(扉閉鎖の設定、閉鎖後の球ハケ時間を考慮したタイマの設定(1.5S)、特別動作ステータスを5に設定)を実行し(S968)、この処理(S186)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが5の場合に実行される大入賞口閉鎖1処理(S187)では、図67に示すように、大入賞口球ハケ終了(設定したタイマ時間経過)したか判断する(S969)。大入賞口球ハケ終了していれば(S969でyes)、大入賞口完全閉鎖の設定(完全閉鎖タイマ0.5Sの設定、特別動作ステータスを6に設定)し(S970)、大入賞口球ハケ終了していなければ(S969でno)、何も処理せずこの処理(S187)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが6の場合に実行される大入賞口閉鎖2処理(S188)では、図68に示すように、大入賞口完全閉鎖終了(完全閉鎖タイマが経過した)かどうか判断する(S971)。大入賞口完全閉鎖終了していなければ(S971でno)、何も処理せずこの処理(S188)を終了し、大入賞口完全閉鎖終了していれば(S971でyes)、大入賞口開放回数(残りラウンド回数)は0か判断する(S972)。そして、大入賞口開放回数が0であれば(S972でyes)、大当りエンディングの設定(エンディングタイマの設定、特別動作ステータスを7に設定)し(S974)、大当りエンディングコマンド(エンディング変動態様コマンド等)を設定し(S975)、サブ制御出力処理(S206(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S188)を終了する。一方、大入賞口開放回数が0でなければ(S972でno)、大入賞口開放の設定(特別動作ステータスを4に設定、大当りラウンド変動態様コマンド)をし(S973)、特別電動役物作動回数設定処理(S200(前述したステップ964と同様。図64参照。))を実行し、この処理(S188)を終了する。サブ制御基板52はメイン制御基板50からの大当りラウンドコマンドと大当り種別(時短大当りもしくは通常大当り)により大当りラウンドの変動態様を選択して表示する。なお、本実施形態では、大当り中には複数のラウンドを跨いで主人公と敵との戦いの演出が表示され、時短大当りの場合には味方キャラクター(主人公)が勝利することにより時短大当りを遊技者に報知し、敗北すると通常大当りを遊技者に報知する構成となっている。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが7の場合に実行される大当り終了処理(S189)では、図69に示すように、大当りエンディング終了したか判断する(S976)。そして、大当りエンディング終了していれば(S976でyes)、大当り終了設定(特別動作ステータスを0に設定)し(S977)、時短、非時短状態指定コマンド(当り図柄の種別により決定)を設定し(S978)、サブ制御出力処理(S201(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、大当りエンディング終了していなければ(S976でno)、何も処理せずこの処理(S189)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが8の場合に実行される小当たり開始処理(S190)では、図70に示すように、小当たり開始設定(開放秒数の設定、特別動作ステータス9に設定される)がされ(S979)、小当たりオープニングコマンドの設定が実行される(S980)。次に、サブ制御出力処理(S202(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、大入賞口開放回数が1加算(0から1にセットされる)され(S981)、この処理(S190)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが9の場合に実行される小当たり開放処理(S191)では、図71に示すように、サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)が実行される。サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)は、図72に示されており、規定入賞個数5個を超えた9個を上限としそれ以上を不正と判断して入賞を無効にする。まず、サイド大入賞口37Aに入賞があるか判断する(S224)。サイド大入賞口37Aに入賞がない場合(S224でno)には、この処理(S982)を終了し、サイド大入賞口37Aに入賞がある場合(S224でyes)には、サイド大入賞口通過個数を1加算し(S225)、サイド大入賞口入賞個数が9で無いか判断する(S226)。そして、サイド大入賞口入賞個数が9個でない場合(S226でyes)には、大入賞口入賞個数を1加算(賞球払い出しカウント用)し(S227)、サイド大入賞口入賞個数が9である場合(S226でno)には、何も処理せずこの処理(S982)を終了する。
サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)に続いて、サイド大入賞口入賞個数が5個以上か(S983)、大入賞口開放終了時間(1.6秒経過)か判断される(S984)。そして、サイド大入賞口入賞個数が5個以上(S983でyes)又は大入賞口開放終了時間であれば(S983でnoかつS984でyes)、大入賞口閉鎖の設定(大入賞口(羽根)の閉鎖、閉鎖後終了タイマ1.5sの設定、特別動作ステータスを10に設定)が実行され(S985)、入賞個数が5個未満で大入賞口開放終了していなければ(S983でnoかつS984でno)、何も処理せず、この処理(S191)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが10の場合に実行される小当たり閉鎖処理(S192)では、図73に示すように、サイド大入賞口スイッチ検出処理(S203(前述したステップ982と同様。図72参照。))が実行され、大入賞口開放終了タイマが経過したか判断する(S986)。そして、大入賞口開放終了タイマが経過していれば(S986でyes)、大当りエンディングの設定(特別動作ステータスを11に設定)をし(S987)、大入賞口開放終了タイマが経過していなければ(S986でno)、何も処理せず、この処理(S192)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが11、12の場合に実行される小当たり終了処理(S193)では、図74に示すように、まず、サイド大入賞口入賞個数が0かどうか判断し(S988)、0でなければ(S988でno)、小当りエンディング終了(特別動作タイマが経過)か判断し(S994)、終了していれば(S994でyes)、小当たり終了1(特別動作ステータス11)かどうか判断する(S995)。小当たり終了1であれば(S995でyes)、小当たり終了2(特別動作ステータス12)にセットして(S996)、右大入賞口内エラーコマンドを設定し(S997)、サブ制御出力処理(S204(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行してこの処理(S193)を終了する。小当たりエンディング終了していない場合(S994でno)、小当たり終了1でない場合(S995でno)にはこの処理(S193)を終了する。
一方、サイド大入賞口入賞個数が0である場合(S988でyes)、小当たり終了2(特別動作ステータス12)かどうか判断し(S989)、小当たり終了2でなければ(S989でno)、ステップ991へ進み、小当たり終了2であった場合(S989でyes)、サイド大入賞口内エラーコマンドを解除して(S990)、サブ制御出力処理(S205(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行してステップ991へ進む。そして、ステップ991において、小当たり終了を設定(特別動作ステータス0にセット)し、継続入賞口37Zを通過したか判断する(S992)。継続入賞口37Zを通過していなければ(S992でno)何も処理せず、継続入賞口37Zを通過していれば(S992でyes)大当り開始を設定(特別動作ステータスを3に設定、開放回数、開放秒数の設定)して(S993)、この処理(S193)を終了する。
即ち、小当たり終了処理(S193)では、小当たりエンディング終了(特別動作タイマが0になっている)しているにも関わらずサイド大入賞口入賞個数が0でない(INとOUTの球数が合わない)場合にはエラー報知をし、その後、INとOUTの球数が合った場合にのみエラー解除するように構成することで、不正防止への報知を確実にし、また、球詰まり等で正等に入賞していたにも関わらずエラー報知していた場合等には球詰まり等が解除されてINとOUTの球数が合った場合には直ちにエラー報知を解除するように構成し、遊技者に不快な思いをさせることを抑制することを可能にしている。
なお、メイン制御基板50のCPU51Aは、特別動作処理(S18)における大入賞口開放処理(S186),大入賞口閉鎖1処理(S187),大入賞口閉鎖2処理(S188)によって中央可動扉15Tを直接制御する。さらに、小当り開放処理(S191),小当り閉鎖処理(S192)によって、サイド大可動扉37Tを直接制御して、サイド大入賞口37Aを所定の開放期間に亘って開状態にすると共に、特別図柄2図柄別設定2処理(S918)によってその開状態の間に継続入賞口37Zに入球して得られる大当りに時短特典を付加するか否かを抽選し、大当り終了処理(S189)によって抽選結果に応じて大当り遊技の実行後に時短状態又は通常遊技状態にする。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、特別動作処理(S18)に続いて、保留球数処理(S19)が行われる。この処理(S19)は、特別図柄1(中央始動入賞口14)の保留球数、普通図柄(始動ゲート18)の保留球数についての加算、減算等の処理を実行する。RAM51Bに記憶されたカウンタ値群の組数から保留球数を読み取り、その保留球数のデータを保留コマンドとして、RAM51Bの出力バッファにセットする。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、保留球数処理(S19)に続いて、表示制御処理(S20)が行われる。この処理(S20)は、特別図柄1表示部14F、特別図柄2表示部40F、普通図柄表示部18F、保留表示(LED)の表示処理を実行する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、表示制御処理(S20)に次いで試験信号端子処理(S21)が行われる。この処理(S21)は、外部端子に、エラーや変動開始の信号等を出力する処理が行われる。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、試験信号端子処理(S21)に次いで電源断監視処理(S22)が行われる。この処理(S22)は、電源断信号が入力したか判断され、電源断信号が入力している場合、現在のデータ(状態)が前記メイン制御基板50のRAM51Bに記憶され、次いで電源断フラグがONにされ、その後ループ処理が行われる。
主制御基板割り込み処理(S5)では、電源断監視処理(S22)に次いで、本発明に深く関連しないその他の処理(S23)を実行して、主制御基板割り込み処理(S5)から抜ける。そして、図10に示すように、次にCPU51Aに割り込みパルスが入力するまで、ステップ2〜S4の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因(約4msec後)に、再度、主制御基板割り込み処理(S5)が実行される。
さて、サブ制御基板52(図8参照)に備えられたRAM52Bの記憶領域も、メイン制御基板50におけるRAM51Bの記憶領域と同様に(図9参照)、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間で構成されたカウンタ値記憶領域が、下記表7に示した各種の乱数カウンタのデータ格納部として設けられている。また、このアドレス空間は、乱数カウンタの更新領域以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。なお、フラグは、全てデフォルトは「OFF(オフ)」又は「0」になっている。
Figure 2011156082
サブ制御基板52のCPU52Aは、前述したように図75に示したサブ制御基板メインプログラムPG2をランしている。そのサブ制御基板メインプログラムPG2をランすると、CPU初期化処理(S50)が行われ、スタックの設定、定数設定、CPU52Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)等の設定や各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。また、電源基板58に電源を投入すると、電源基板58から電源断信号がサブ制御基板52に送信される。この電源断信号が送信されたときに、RAM52Bの内容が正常であるか判断する(S51)。正常であれば(S51でyes)次に進み、正常でなければ(S51でno)、RAM52Bを初期化し各種フラグ及びカウンタ値がリセットされる(S52)。なお、このステップ50,S51及びS52は、サブ制御基板メインプログラムPG2が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップ50,S51及びS52を終えると、乱数シード更新処理(S53)を、所定周期で無限に繰り返して行う。乱数シード更新処理(S53)が実行されるたびに、上記表7における「乱数カウンタ名」の各カウンタが、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、1ずつインクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、前記RAM52Bのアドレス空間における所定のカウンタ値記憶領域に格納される。また、各乱数カウンタのカウント結果が、各乱数カウンタによって異なる「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。
乱数シード更新(S53)の無限ループに対して、受信割込み処理(S54)、2msタイマ割込処理(S55)、10msタイマ割込処理(S56)、が割り込んで実行される。その受信割込処理(S54)は、サブ制御基板52がメイン制御基板50からストローブ信号を受けると、他の割込処理(S55,S56)より優先して実行される。受信割込処理(S54)が実行されると、図76に示すように、ストローブ信号の入力を確認してから(S510でyes)、上記した主制御基板割込処理(S5)のサブ制御出力処理(S100)でサブ制御基板52に送信される制御データ、例えば、変動パターンコマンド等を取り込み、RAM52Bの記憶領域に設けた入力信号一次記憶領域に格納する(S511)。また、中央始動入賞口14,サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞して当否判定が決定された場合、或いは、図柄が決定された場合に、都度メイン制御基板50からサブ制御基板52に制御信号が送信される。すると、表7に示した各種カウンタ値群がRAM52Bのカウンタ値記憶領域に格納(記憶)される。また、カウンタ値記憶領域には、前述した特別図柄1の4つの保留球、及び特図2の4つの保留球に対応して、乱数値群が格納(記憶)されるようになっている。
2msタイマ割込処理(S55)は、図77に示されており、サブ制御基板52に2ms周期の割込みパルスが入力される度に実行される。この処理(S55)では、後述する10msタイマ割込み処理で作成したランプデータをドライバへ出力する出力処理(S550)を実行する。そして、操作ジョグ27Jのエッジデータ及びレベルデータの作成を行う入力処理(S551)を実行する。そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行います(S552)。
10msタイマ割込処理(S56)は、図78に示されており、サブ制御基板52に10ms周期の割込パルスが入力される度に実行される。この処理(S56)では、まず、スイッチ状態取得処理(S560)を実行し、2msタイマ割込処理(S55)で作成したスイッチデータを10msタイマ割込処理(S56)用のスイッチデータとして格納する。そして、コマンド受信許可確認処理(S561)を実行し、RAMクリア時などの演出禁止期間の判定を行う。
そして、コマンド監視処理(S562)を実行する。このコマンド監視処理(S562)は、サブ制御基板52がメイン制御基板50等の他の基板から受信割込処理で受信してバッファに蓄えられたコマンドの全てに対して行われ、コマンドの解析を行い、コマンドに対応した処理を行って、それぞれの制御基板に対して送信するコマンドを作成する。具体的には、コマンド監視処理(S562)が実行されると、図79に示すように、まず、受信したコマンドが図柄指定コマンドであるか否かを判別し(S600)、入賞コマンドであった場合(S600でyes)には、図柄指定コマンドをRAMに格納し(S601)、この処理(S562)を終了する。
コマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが図柄指定コマンドでない場合(S600でno)には、続いて、変動に関するコマンド(即ち、変動パターンコマンド)であるか否かを判別し(S602)、変動に関するコマンドである場合(S602でyes)、変動パターン選択処理を行い(S603)、特図1変動パターンかどうか判断する(S604)。ここで、特図1変動パターンだった場合(S604でyes)図柄指定コマンドに基づく図柄選択処理(S605)を行う。具体的には、時短有り大当りであれば「7」、時短無し大当りであれば「1」〜「6」の左図柄、中図柄、右図柄をセットし(ぞろ目)、ハズレの場合、左図柄決定用乱数カウンタ(ラベル−TRND−SUB−B1)の値と、ハズレ図柄選択用乱数カウンタ(ラベル−TRND−SUB−B2)の値を取得して、リーチ無し(時短状態)の場合ハズレ図柄作成テーブル(図84参照)に基づき、リーチ有りの場合リーチハズレ図柄作成テーブル(図85参照)に基づいて、対応する左図柄、中図柄、右図柄をセットする。
一方、特図1変動パターンではない、即ち特図2変動パターンだった場合(S604でno)変動パターンの当否判定に基づく図柄選択処理(S606)を行う。具体的には、当りの場合に「○」、小当たりの場合「◇」の図柄をセットする。そして、コマンド監視処理(S562)を終了する。
コマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが変動パターンコマンドでない場合(S602でno)には、続いて、大当りに関するコマンド(大当りラウンド開始コマンド,大入賞口閉鎖コマンド,大当り終了コマンドの何れか)であるか否かを判別し(S607)、大当りに関するコマンドである場合(S607でyes)、大当り処理を実行する(S608)。
大当り処理(S608)は、図80に示され、メイン制御基板50からの大当りラウンドコマンドと大当り種別(時短大当りもしくは通常大当り)によって、特図2大当り遊技の13〜15ラウンド目の場合、時短付き当りであれば味方キャラクター(主人公)が勝利する演出、時短無し当りであれば味方キャラクター(主人公)が敗北する演出、それ以外の場合は複数のラウンドを跨いで主人公と敵との戦いの演出(大当りラウンドの変動態様)を選択する。具体的には、まず、特図1当りか判断し(S730)、特図1当りでない場合(S730でno)、続いて、大当りラウンドの13〜15ラウンド目であるかどうか判断する(S731)。そして、特図1当りだった場合(S730でyes)、及び、大当たり13〜15ラウンド目でなかった場合(S731でno)、コマンドに基づいたラウンド態様選択を行い(S732)、この処理(S608)を終了する。
大当り13〜15ラウンド目であった場合(S731でyes)、当り図柄に時短図柄がセットされているか判断する(S733)。ここで、当り図柄に時短図柄がセットされていない(即ち、時短無し大当たり)場合(S733でno)、ラウンド数に基づいた味方キャラクター(主人公)の敗北演出を選択し(S734)、この処理(S608)を終了する。一方、当り図柄に時短図柄がセットされている(即ち、時短付き大当たり)場合(S733でyes)、ラウンド数に基づいた勝利演出を選択し(S735)、この処理(S608)を終了する。以上が大当り処理(S603)の説明である。
図79に示したコマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが大当りに関するコマンドでない場合(S607でno)には、その他のコマンドにあった処理(S609)を実行して、この処理(S562)を抜ける。
図78の10msタイマ割込処理(S56)において、コマンド監視処理(S562)に次いで、ランプ処理(S563)が実行される。この処理(S564)は、出力するランプデータの作成、及び、演出時間の管理を行う。
ランプ処理(S563)に次いで、SW処理(S564)が実行される。この処理(S563)は、スイッチ有効時間の管理及び動作の設定と、スイッチ状態取得処理(S561)で格納したスイッチデータを元に処理を行う。
SW処理(S564)に次いで、上記説明した各処理においてサブ制御基板52のRAM52Bに設けられた出力バッファにセットされたコマンド(制御信号)等を、対応するランプ制御基板55及び音声制御基板56等に送信するコマンド送信処理(S565)を実行する。そして、10msタイマ割込処理(S56)から抜ける。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、既にサイド大入賞口37Aが入球許容状態となっているタイミングでサイド始動入賞口40Aに遊技球が入球することで、サイド大入賞口37Aが入球許容状態となる時間を延長するような構成にしてもよい。このような構成とすることで、サイド大入賞口37Aへの遊技球の入球を促進できる。また、本実施例上では、再設定手段により再設定される時間は、現在変動中の特別図柄の変動時間(残り時間)を「0」クリアする構成となっているが、「0」以外の残りの変動時間よりも短い時間に再設定する構成としてもよい。
10 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
11 遊技板
14 中央始動入賞口
15 中央大入賞口
15T 中央可動扉
18 始動ゲート
18F 普通図柄表示部
28 操作ノブ
34 液晶表示画面
37A サイド大入賞口(第2の可変入賞装置)
37T サイド大可動扉(第2の可変入賞装置)
37Z 継続入賞口(当り開口)
40A サイド始動入賞口(第1の可変入賞装置)
40F 特別図柄2表示部
40T サイドサブ可動扉(第1の可変入賞装置)
40Z 進退ガイド片(第1の可変入賞装置)
50 メイン制御基板
51A,52A CPU
51B,52B RAM
51C,52C ROM
52 サブ制御基板
PG1 主制御回路メインプログラム
PG2 サブ制御基板メインプログラム
R1 遊技領域
R2 関所部

Claims (8)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域内に配置された可変入賞口に可動可能な入賞可変部材を備えかつ前記入賞可変部材の作動により、前記可変入賞口への入球を許容した入球許容状態と入球を規制した入球規制状態とに切り替え可能であると共に、通常は、前記入球規制状態に保持される第1と第2の可変入賞装置と、を備え、
    遊技中に発生し得る第1入球許可条件が成立したときに、前記第1の可変入賞装置が所定期間に亘って前記入球許容状態になり、
    前記第1の可変入賞装置への入球を含む第2入球許可条件が成立したときに、前記第2の可変入賞装置が所定期間に亘って前記入球許容状態になり、
    前記第2の可変入賞装置への入球を含む特別遊技実行条件が成立したときには、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技が実行されると共に、その特別遊技の実行後に遊技状態を前記通常遊技状態よりも前記第1の可変入賞装置が前記入球許容状態になる期間が増加する特典遊技状態にするか、前記通常遊技状態にするかの特典抽選が行われ、
    前記特典遊技状態は、少なくとも前記特典遊技状態中に前記特別遊技が実行されかつその特別遊技の実行に伴う前記特典抽選の抽選結果がハズレになることに基づいて前記特典遊技状態が終了するように構成され、
    前記遊技領域に設けた特定通過域を流下した遊技球のみが、前記第1の可変入賞装置にも前記第2の可変入賞装置にもランダムに入球し得るように配置された弾球遊技機において、
    前記特定通過域を流下した遊技球が、前記第1の可変入賞装置よりも先に前記第2の可変入賞装置に到達するように前記第1と第2の可変入賞装置が配置され、
    前記第1の可変入賞装置への遊技球の入球を含む前記第2入球許可条件が成立してから前記第2の可変入賞装置が前記入球許容状態に切り替わる迄の開放開始待ち時間を、所定の契機に基づいて設定する待ち時間設定手段と、
    前記第1の可変入賞装置への遊技球の入賞状態に応じて、前記特定通過域を通過して前記入球許容状態の前記第1の可変入賞装置に向かって流下する遊技球が前記第2の可変入賞装置に入球し得るように、前記待ち時間設定手段にて設定された前記開放開始待ち時間を、設定された時間が経過する前に再設定する再設定手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記再設定手段は、前記待ち時間設定手段による前記開放開始待ち時間の設定後前記開放開始待ち時間が経過する前に再度、遊技球が前記第1の可変入賞装置に入球した場合に、前記開放開始待ち時間の残り時間を短くするように再設定することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 遊技者の操作に応じて遊技球を前記遊技領域に発射可能な発射装置を備え、
    前記発射装置から発射された遊技球が前記第1の可変入賞装置に入球する迄に要する第1入球到達時間と、前記発射装置から発射された遊技球が前記第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間との差を、到達差分時間とすると、
    前記再設定手段は、前記第1の可変入賞装置が前記入球許容状態となるタイミングに対して前記到達差分時間だけ前又は後になるタイミングで前記第2の可変入賞装置を前記入球許容状態にして、前記第1の可変入賞装置に向かって発射された遊技球が前記第2の可変入賞装置に入球し得るように前記開放開始待ち時間を再設定するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 遊技者の操作に応じて遊技球を前記遊技領域に発射可能な発射装置を備え、
    前記再設定手段にて再設定された前記開放開始待ち時間は、前記発射装置から発射された遊技球が前記第2の可変入賞装置に入球する迄に要する第2入球到達時間より短いことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記第1入球許可条件が成立して前記第1の可変入賞装置を前記入球許容状態にすることが決定された場合に、その決定から前記第1の可変入賞装置が前記入球許容状態に切り替わる迄の始動開放開始待ち時間を、複数の始動開放開始待ち時間の選択肢の中から選択して設定する始動開放待ち時間設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記第1入球許可条件が成立すると、前記第1の可変入賞装置は、予め定められた特定回数だけ断続的に繰り返して前記入球許容状態になり、
    前記再設定手段は、前記待ち時間設定手段にて設定された前記開放開始待ち時間が経過する前で前記特定回数のうち1回目の前記入球許容状態中に入球したときには前記再設定を行わず、2回目以降の前記入球許容状態中に入球したときには前記再設定が行われるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  7. 前記第1入球許可条件が成立すると、前記第1の可変入賞装置は、予め定められた特定回数だけ断続的に繰り返して前記入球許容状態になり、
    前記待ち時間設定手段は、前記特定回数のうち最初の前記入球許容状態中での入球に応じて設定される前記開放開始待ち時間より、最終の前記入球許容状態中での入球に応じて設定される前記開放開始待ち時間の方が短くなるように前記開放開始待ち時間を設定するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  8. 前記第2の可変入賞装置の奥部に遊技球が入球可能な当り開口を備え、
    前記特別遊技実行条件は、前記当り開口への遊技球の入球に基づいて成立することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
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