JP2011154142A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のモータ駆動回路であっても、高精度な位置決めとモータ駆動音の静音化が可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】フォーカスレンズ111と、フォーカスレンズ111を駆動するブラシレスモータ112と、ブラシレスモータ112内のコイルへの通電を制御するモータ駆動部160と、モータ駆動部160に対してスキャン駆動と合焦駆動とを指示する中央制御部140とを有する撮像装置100において、中央制御部140は、フォーカスレンズ111を第2の駆動よりも高速で駆動可能な第1の駆動と、フォーカスレンズ111を第1の駆動よりも高精度に速度制御可能な第2の駆動とを切り替え可能であり、スキャン駆動においては第1の駆動を選択し、合焦駆動においては、合焦点位置までのレンズ駆動量が所定の閾値A以上である場合には第1の駆動を選択し、閾値Aよりも小さい場合には第2の駆動を選択する。
【選択図】 図4

Description

本発明は撮像装置に関し、より詳細には、自動焦点調節における位置決め精度及び静音性を向上させた撮像装置に関する。
コンパクトデジタルカメラでは、動画撮影モードを有した製品が以前から広く利用されている。さらに最近では、技術の進歩により、一眼レフカメラにおいても動画撮影に対応した製品が出始めてきている。一眼レフカメラに用いられるフォーカスレンズは、コンパクトデジタルカメラのフォーカスレンズとは重量が大きいため、フォーカスレンズを駆動するAFモータに大型のものが必要とされている。
しかし、AFモータの駆動音が大きくなってしまい、動画撮影時にモータ駆動音が録音されてしまうことがあった。そのため、動画撮影可能な一眼レフカメラのオートフォーカスにおいては、位置決め精度や高速駆動もさることながら、AFモータの静音性も求められている。
従来のAFモータとしてはDCモータが一般的に用いられてきた。しかし、DCモータはブラシと整流子とが直接接触して摺動する構造のため、モータの回転に伴う雑音が大きく、また、整流子の摩耗といった問題があった。そこで、一眼レフカメラに用いるAFモータとして、DCモータ以外のモータを利用することが検討されている。
例えば、AFモータとして、摺動部がない構造のステッピングモータを利用したものとしては、特許文献1がある。特許文献1に開示の発明では、記録モードが動画記録と静止画記録の間で切り替え可能な光学機器において、光学部材と、光学部材の現在位置を検出する位置検出手段と、磁石を有するロータと、磁石に回転力を与えるコイルを有するステータと、光学部材を駆動するモータと、モータのロータの位置を検出する位置センサと、決められた時間間隔に従ってモータのコイルへの通電を切り替える第1の駆動と、位置センサの出力に応じてモータのコイルへの通電を切り替える第2の駆動とを、記録モードに応じて選択する駆動回路と、を有し、駆動回路は、光学部材の目標位置と現在位置との差である目標駆動量が所定の閾値より小さい場合は第1の駆動(非フィードバック通電切換駆動)を選択し、目標駆動量が所定の閾値以上である場合は第2の駆動(フィードバック通電切換駆動)を選択する構成としている。
非フィードバック通電切換駆動としてはマイクロステップ駆動をすることができ、これにより1ステップの中を分割して位置決めすることができるため、分解能が高く、微小変位の制御性が高い。さらに、入力される駆動パルス間隔に応じて回転速度が決まるので、駆動パルス間隔を制御することで正確な速度制御が可能である。特に、低速駆動時においても安定した制御が可能であるため、低速駆動による静音化をはかることができる。また、駆動パルス間隔を制御することで加減速制御が可能なため、ゆるやかな加減速による静音化をはかることができる。
フィードバック通電切換駆動においては、入力された駆動パルス数、回転方向、及び位置センサの出力する信号に従って、コイルの通電を順次切り換えることで、ロータを所望の角度だけ回転させることが可能である。また、コイルに流す電流を制御することで、ロータを所望のトルクで回転させることが可能である。フィードバック通電切換駆動は、非フィードバック通電切換駆動よりもフォーカスレンズを高速で移動することができる。
特開2009−175552号公報
しかしながら、上記の従来技術では以下のような問題点があった。すなわち、特許文献1に開示の発明では、目標位置までの駆動量が所定の閾値よりも大きい(目標位置が遠い)場合には、高速駆動可能なフィードバック駆動を選択する制御となっているが、この場合には素早い合焦動作が得られるものの、駆動時に発生するモータ音が大きいため、動画中に不要な雑音が記録されてしまうことになる。
また、目標位置までの駆動量が所定の閾値よりも小さい(目標位置が近い)場合には、静音化が容易な非フィードバック駆動を選択する制御となっているが、この場合にはAFモータの静音駆動が行えるものの、駆動速度が遅いために、被写体距離が変化し続ける動画撮影においては、いつまでたっても被写体に合焦できないおそれがある。さらに、モータの駆動制御において、フィードバック駆動と非フィードバック駆動という2つの駆動方法を実現するために、それぞれの駆動方法専用のドライバを有する構成としているため、駆動回路及び駆動制御が複雑になり、コストの面でも問題となる。
また、特許文献1で開示されたステッピングモータ以外にも、AFモータとして、静音性に優れる超音波モータを利用することが考えられる。しかしながら、超音波モータは摩擦抵抗が非常に大きいため、作動効率が悪く、駆動電圧が高くて、耐久性にも問題がある。また、高周波電源及び複雑な駆動回路を必要するため、設計自由度やコストの面での問題もある。さらに、超音波モータの特性として、動き出し時に高い周波数で駆動させる必要がある。そのため、モータの動き出しが急激になって駆動量が大きくなってしまい、静止画のライブビュー画像や動画撮影時に、いつまで経っても合焦ができなくなる場合がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、単一のモータ駆動回路であっても、高精度な位置決めとモータ駆動音の静音化が可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明を実施の撮像装置は、被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズと、フォーカスレンズを駆動するブラシレスモータと、ブラシレスモータ内のロータの位置を検出する位置センサと、位置センサの出力に応じてコイルへの通電を制御するモータ駆動手段と、フォーカスレンズの現在位置を検出するレンズ位置検出手段と、モータ駆動手段に対して、合焦点位置を取得するスキャン駆動と、合焦点位置にフォーカスレンズを移動する合焦駆動とを指示する制御手段と、を有し、制御手段は、フォーカスレンズを第2の駆動よりも高速で駆動可能な第1の駆動と、フォーカスレンズを第1の駆動よりも高精度に速度制御可能な第2の駆動と、を切り替え可能であり、スキャン駆動においては第1の駆動を選択し、合焦駆動においては、現在位置から合焦点位置までのフォーカスレンズの駆動量を算出し、駆動量が所定の閾値以上である場合には第1の駆動を選択し、閾値よりも小さい場合には第2の駆動を選択する構成としたものである。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、制御手段は、ブラシレスモータに間欠的に供給される印可電圧のデューティ比を制御するPWM信号を出力するPWM信号出力手段と、常にHighレベルの信号と一定間隔でHighとLowが切り替わるパルス信号とを選択的に出力するキャリア信号出力手段とPWM信号とキャリア信号との論理積を出力するAND回路とをさらに有し、AND回路の出力信号を制御信号としてモータ駆動手段に出力し、キャリア信号が常にHighレベルの信号であるときは、ブラシレスモータは第1の駆動で駆動され、キャリア信号がパルス信号であるときは、ブラシレスモータは第2の駆動で駆動される構成としたものである。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、制御手段は、ブラシレスモータの停止を指示するブレーキ信号をモータ駆動手段に出力するブレーキ信号出力手段をさらに有し、第2の駆動においてデューティ比を減少させることでフォーカスレンズを減速し、ブレーキ信号をパルス信号に同期させて出力することでフォーカスレンズを停止する構成としたものである。
本発明を実施の撮像装置によれば、単一のモータ駆動回路でありながら、高精度な位置決めとモータ駆動音の静音化が可能な撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である撮像装置の主要な構造を示したブロック図である。 図1に示した撮像装置の撮像ルーチンを示したフローチャートである。 図2における合焦駆動サブルーチンを示したフローチャートである。 フォーカスレンズ位置と被写体コントラストとの関係、及び、合焦点位置に至るまでのフォーカスレンズの駆動軌跡を模式的に示したグラフである。 図1に示したブラシレスモータの駆動制御に関する主要な構成を示したブロック図である。 低速駆動時に中央制御部から出力される制御信号を説明するためのタイムチャートである。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1のブロック図に示す撮像装置100は、動画撮影モードと静止画撮影モードとを任意に切替え可能なカメラであり、大まかには、被写体光を結像面に結像させる結像光学系と、結像した被写体像を取得し処理する画像処理系と、動画撮影時に音声を取得し処理する音声処理系と、被写体像を自動的に合焦させるAF処理系と、から構成されている。
結像光学系はレンズ鏡筒110内に設けられており、結像光学系を透過した被写体光はCCDやCMOSセンサからなる撮像素子120上の結像面に結像される。
結像した被写体像を取得し処理する画像処理系は、概ね、被写体像の画像信号を出力する撮像素子120と、画像信号に所定の画像信号処理を行う画像信号処理部121と、記録フォーマットの変換処理を行うデータ処理部130と、を有する構成としている。
結像面で結像した被写体像は、撮像素子120内の各素子において光電変換され、画像信号として撮像素子120から出力される。画像信号は画像信号処理部121に送られ、ここでゲイン調整処理、ノイズ除去処理、A/D変換、ガンマ補正、シャープネス補正等の画像信号処理が施される。これらの画像処理が施された画像信号は、画像データとしてデータ処理部130に送られる。データ処理部130では、必要に応じて画像データをJPEG方式等の所定の記録方式に変換する処理が行われる。データ処理部130から中央制御部140に入力された画像データは外部メモリ用インターフェース101に送られ、そこに接続されるメモリーカード等の不図示の外部メモリ手段に記録される。
また、中央制御部140は撮影された画像データを表示するために、この画像データをLCDや有機EL等からなる表示部102に送る。これにより撮影者は、自分が撮影した画像を確認することが可能となる。撮像装置100がいわゆるライブビュー対応のカメラである場合には、この表示部102に撮像素子120で得られた被写体のライブビュー画像を表示することも可能である。また、撮像装置100がファインダ光学系の代わりに表示部102としてEVF(電子ビューファインダ)を備えている場合には、被写体のライブビュー画像をEVFに表示することで、撮影者は光学ファインダがあるときと同様の使用感で撮影画角の確認等を行うことも可能となる。
動画撮影時に音声を取得し処理する音声処理系は、概ね、外部の音声を検知して音声信号を出力する受音部150と、音声信号に所定の音声信号処理を施す音声信号処理部151と、記録フォーマットの変換処理を行うデータ処理部130と、を有する構成としている。
撮像装置100が動画撮影モードであった場合には、上述した画像処理系において取得された動画像データと共に音声データも取得される。受音部150で取得された音声信号は音声信号処理部151に送られ、そこで所定の音声信号処理が施される。処理された音声信号は、音声データとしてデータ処理部130に送られる。データ処理部130では、入力された音声データを、画像信号処理部121から入力された動画像データと共に圧縮処理等を施し、音声付き動画データを生成する。生成された音声付き動画データは、中央制御部140を介して外部メモリ用インターフェース101に送られ、そこに接続されるメモリーカード等の不図示の外部メモリ手段に記録される。
被写体像を自動的に合焦させるAF処理系は、概ね、結像光学系の一部を構成し、被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズ111と、フォーカスレンズ111を駆動するブラシレスモータ112と、ブラシレスモータ112への通電を制御するモータ駆動部160と、フォーカスレンズ111の現在位置を検出するレンズ位置検出部113と、被写体像のコントラストから合焦点位置を算出する画像信号処理部121と、モータ駆動部160を制御することでフォーカスレンズ111を合焦点位置に駆動する中央制御部と、を有する構成としている。
ブラシレスモータ112は、磁石を有する不図示のロータと、この磁石に回転力を与えるコイルを有する不図示のステータとを有しており、回転するロータ付近には、ロータの位置を検出するためのホール素子114が配置されている。モータ駆動部160は、このホール素子114の出力に応じてコイルへの通電を切り替えている。
なお、図1ではホール素子114をブラシレスモータ112と分離して示しているが、これは便宜的に分離して記載しているに過ぎず、このような構成のブラシレスモータ112に限定することを意図したものではない。また、結像光学系としてフォーカスレンズ111のみが記載されているが、この他にもズームレンズ等のレンズを含むものとする。
本実施形態の撮像装置100に実装されたAF駆動の方式としては、公知のコントラストAFを用いている。コントラストAFとは、フォーカスレンズ111の全スキャン領域、本実施形態の撮像装置100の場合には至近から無限遠までをスキャン駆動させ、これにより得られた、フォーカスレンズ111の各位置における被写体像のコントラストを利用して合焦点位置を取得する方式である。
すなわち、画像信号処理部121は、撮像素子120で得られた画像信号から高周波成分を抽出し、スキャン駆動されたフォーカスレンズ111の各位置に対応した画像のコントラストを算出する。
算出されたコントラストは、レンズ位置検出部113により検出されたフォーカスレンズ111の位置情報と共に、メモリ部170に一時的に保存される。全領域をスキャン駆動した結果、最もコントラストが高いレンズ位置が合焦点であると見なすことができる。従って、スキャン駆動が終了すると中央制御部140は、最大のコントラストに対応する合焦点位置にフォーカスレンズ111を移動させる合焦駆動を行うようにモータ駆動部160に指令を出し、これを受けたモータ駆動部160がフォーカスレンズ111を駆動させることでコントラストAFが完了する。
図2は、本実施形態の撮像装置100の撮像ルーチンを示したフローチャートである。ここではまず、撮像装置100が静止画撮影モードであった場合について説明する。撮影者によって撮像装置100の電源が投入されると、撮像ルーチンが開始する。撮像ルーチンが開始されると、まず中央制御部140はフォーカスレンズ111が初期位置にあるかどうかの確認を行う(S101)。フォーカスレンズ111の初期位置は一般にスキャン領域の外側に設けられており、至近側であっても無限縁側であってもよいが、本実施形態の撮像装置100では至近側に設けている。
フォーカスレンズ111が初期位置になかった場合は、中央制御部140は初期位置設定を行う。初期位置設定の制御は従来技術を利用すればよい。例えば、レンズ鏡筒110内の初期位置に当たる箇所に不図示のPI(フォトインタラプタ)を設置しておく。駆動されたフォーカスレンズ111によってPIが遮られたことを中央制御部140が検知すると、フォーカスレンズ111が初期位置に到達したことがわかる。
フォーカスレンズ111が初期位置にあることが確認されると、中央制御部140は操作部材103の操作検知を待機する(S102)。撮影者によって撮像装置100に設けられた操作部材103の一部を構成する不図示のレリーズボタンが半押しされたことを検知すると、中央制御部140は上述したコントラストAFを開始する。すなわち、中央制御部140はモータ駆動部160を介してフォーカスレンズ111をスキャン駆動させ(S103)、コントラストが最大であったレンズ位置、すなわち合焦点位置を取得する(S104)。
合焦点位置が得られると中央制御部140は、スキャン駆動により得られた合焦点位置と、ホール素子114から得られるホール出力と、レンズ位置検出部113から得られるレンズ位置情報とに基づいて、合焦点位置までの駆動量を算出する。その後、中央制御部140はモータ駆動部160を介してブラシレスモータ112の回転方向を反転させ、フォーカスレンズ111を合焦点位置に駆動させる合焦駆動を開始する(S105)。また、被写体のコントラストが低すぎる等により合焦点位置が取得できなかった場合には、ステップS102に戻る。
合焦駆動によりフォーカスレンズ111が合焦点位置に到達すると、次にレリーズボタンが半押し状態のままであるかを再度確認する(S106)。半押しが解除されていた場合には、ステップS102に戻る。レリーズボタンの半押し状態が確認されたら、続けてレリーズボタンの全押しを確認する(S107)。全押しが検知されると、中央制御部140は通常の撮像処理を行い(S108)、撮像装置100の撮像ルーチンが終了する。
次に、上述した撮像ルーチンにおける合焦駆動について詳しく説明する。図3は、合焦駆動サブルーチンを示したフローチャートである。中央制御部140は、算出した合焦点位置までの駆動量が所定の閾値A以上であるかどうかを確認する(S201)。閾値A以上であった場合には、中央制御部140はモータ駆動部160を介してブラシレスモータ112を高速駆動で制御する(S202)。高速駆動が行われている間も、中央制御部140はレンズ位置検出部113からのレンズ位置情報によってフォーカスレンズ111の位置を監視しており、合焦点位置までの残りの駆動量が閾値Aを下回ったかどうかを確認し続けている(S203)。残りの駆動量が閾値Aよりも大きい間は、中央制御部140は高速駆動を続ける。
合焦駆動により残りの駆動量が閾値Aを下回ったことが確認されると、中央制御部140はモータ駆動部160を介してブラシレスモータ112の制御を高速駆動から低速駆動に切り換える(S204)。また、ステップS201において合焦点位置までの駆動量が閾値Aよりも小さかった場合には、中央制御部140は初めから低速駆動を用いて合焦点位置までの駆動を行う(S205)。
図4は、上述したスキャン駆動及び合焦駆動における、フォーカスレンズ111位置と被写体コントラストとの関係、及び、検出された合焦点位置に至るまでのフォーカスレンズ111の駆動軌跡を模式的に示したグラフである。図4aは、合焦駆動開始時の合焦点位置までの駆動量が閾値A以上の場合を示しており、撮影者によってレリーズボタンが半押しされ撮像ルーチンが開始されると、中央制御部140はスキャン駆動を開始し、フォーカスレンズ111を高速駆動によって無限遠まで駆動させる。
スキャン駆動により得られた合焦点位置までの駆動量が閾値A以上であることが確認されると、中央制御部140はモータ駆動部160を介してスキャン領域の無限遠端でブラシレスモータ112の回転方向を反転させ、高速駆動による合焦駆動を開始する。そして、合焦駆動によって合焦点位置までの残りの駆動量が閾値Aを下回ったことが確認されると、中央制御部140は合焦駆動を高速駆動から低速駆動に切り替えて、フォーカスレンズ111を合焦点位置まで高精度に移動させる。
図4bは、合焦駆動開始時の合焦点位置までの駆動量が閾値Aよりも小さい場合のグラフである。この場合には、高速駆動でのスキャン駆動によって合焦点位置までの駆動量を取得し、この値が閾値Aよりも小さいことが確認されると、中央制御部140は、スキャン領域の無限遠端における駆動方向反転後、高速駆動ではなく初めから低速駆動でブラシレスモータ112の合焦駆動を開始し、フォーカスレンズ111を合焦点位置まで高精度に移動させる。
次に、上述した高速駆動と低速駆動について詳しく説明する。図5は、本実施形態の撮像装置100におけるブラシレスモータ112の駆動制御に関する主要な回路構成を示したブロック図である。中央制御部140内には、PWM信号を出力するPWM信号出力部141と、キャリア信号を出力するキャリア信号出力部142とが設けられており、さらに、PWM信号とキャリア信号との論理積を演算し出力するためのAND回路143が設けられている。
このAND回路143からの出力信号は、ブラシレスモータ112を駆動するモータ駆動部160を制御するための制御信号としてモータ駆動部160に出力される。キャリア信号出力部142は、常にHighレベルの信号と、一定の間隔でHighとLowが切り替わるパルス信号とを選択的に出力することが可能である。中央制御部140内には、また、モータ駆動部160にブラシレスモータ112の停止制御を行わせるためのブレーキ信号を出力するブレーキ信号出力部144が設けられている。
モータ駆動部160にはブラシレスモータ112の不図示のロータ位置を検出するホール素子114からの出力信号も入力されている。そして、モータ駆動部160は、中央制御部140から入力される制御信号とホール素子114の出力信号とから、ブラシレスモータ112を駆動するための駆動信号を生成する。
フォーカスレンズ111の高速駆動を行う場合には、中央制御部140はPWM信号出力部141からduty比100%のPWM信号をモータ駆動部160へ出力し、また、キャリア信号出力部142からは常にHighレベルの信号をモータ駆動部160へ出力する。これらの信号はAND回路143において論理積演算が行われるが、どちらの信号も常にHighであるので、AND回路143からの出力も常にHighの信号、すなわち、duty比100%の制御信号として出力される。
モータ駆動部160は、中央制御部140からduty比100%の制御信号が入力されると、この制御信号とホール素子114からの入力とから、ブラシレスモータ112をduty比100%で駆動するための駆動信号を生成する。この駆動信号がモータ駆動部160に入力されることで、モータ駆動部160は高速駆動によってブラシレスモータ112を駆動することができる。
次に低速駆動を行う場合を考える。図6は、低速駆動時に中央制御部140から出力される制御信号を説明するタイムチャートである。中央制御部140はフォーカスレンズ111の駆動に適したduty比を決定し、PWM信号をPWM信号出力部141から出力する(図6a)。また、キャリア信号出力部142からは、高速駆動時に出力したHighレベル信号ではなく、一定間隔でHighとLowが切り替わるパルス信号を出力する(図6b)。なお、このパルス信号の周期は小さければ小さいほどよく、望ましくは、中央制御部140が出力可能な最小周期のパルス信号を用いるとよい。
これらの信号はAND回路143において論理積演算が行われ、その結果AND回路143から出力される制御信号は図6cに示すような形状となり、PWM信号がHighレベルとなる区間はパルス信号の集合で出力され、PWM信号がLowレベルとなる区間はLowレベルの出力となる信号が生成される。
高速駆動時と同様に、モータ駆動部160はこの制御信号とホール素子114の出力信号とを用いてブラシレスモータ112を駆動するための駆動信号を生成するが、生成される駆動信号のHighレベルの出力はパルス信号の集合によって構成されているため、高速駆動時にブラシレスモータ112に印可される電圧の平均値が半減する。すなわち、duty比100%での低速駆動を行う場合を考えると、duty比100%の駆動信号で制御される高速駆動時と比べてブラシレスモータ112の駆動速度が半分程度に低下することになる。
中央制御部140は、ブラシレスモータ112を減速するために、合焦点位置までの残りの駆動量に応じて低速駆動におけるduty比を100%から減少させることで、ブラシレスモータ112の駆動速度を精度よく制御する。そして、合焦点位置までの残りの駆動量がゼロになるタイミングで、中央制御部140はブレーキ信号出力部144からモータ駆動部160へブレーキ信号を送信し、それを受けたモータ駆動部160はブラシレスモータ112のブレーキをかけてブラシレスモータ112の駆動を停止させる。ブレーキの方法としては、例えばショートブレーキを用いることができる。
中央制御部140は、このブレーキ信号をキャリア信号出力部142から出力するパルス信号のタイミングに同期させて送信している。上述したように、キャリア信号出力部142から出力されるパルス信号はその周期が非常に短い信号である。そのため、本実施形態の撮像装置100では、PWM信号の周期に影響を受けることなく、PWM信号がLowレベルの区間であっても、事実上任意のタイミングでブラシレスモータ112を停止させることができる。
低速駆動による減速が不十分でフォーカスレンズ111が合焦点位置を通過した場合には、中央制御部140はモータ駆動部160を介してブラシレスモータ112の回転方向を反転させ、低速駆動のままでフォーカスレンズ111の駆動を続ける。そして、この制御をフォーカスレンズ111が合焦点位置で停止するまで繰り返す。
上述してきた低速駆動の制御は、上述してきたスキャン駆動から合焦駆動への反転動作においても適用することが可能である。すなわち、スキャン駆動により至近から無限遠までフォーカスレンズ111を駆動する際に、中央制御部140が現在のフォーカスレンズ111位置から無限遠端までの距離を監視することにより、この距離が所定の閾値Bよりも小さくなった場合に高速駆動から低速駆動に切り換える制御を行えばよい。これにより、フォーカスレンズ111は無限遠端において正確に停止されるので、後の合焦駆動にスムーズに移行できると共に、合焦駆動の精度を維持することができる。
これまでは、静止画撮影モードにおける駆動制御について説明してきたが、この制御を動画撮影モードに適用することも可能である。動画撮影では被写体が常に移動するため、動画撮影中であっても、コントラストが最大となるフォーカスレンズ111位置が常に変動する。そのため、動画撮影モードの場合には、中央制御部140は図2に示した撮像ルーチンのステップS108の後も合焦駆動を続け、低速駆動のままコントラストが最大値を維持し続けるようにフォーカスレンズ111を駆動する。これにより動画撮影モードにおいても、静止画撮影モードと同様に、高速且つ高精度の焦点調節を行うことができる。
なお、上述した実施形態の撮像装置では、PWM信号出力部、キャリア信号出力部、及び、AND回路を中央制御部内に設ける構成としたが、これらの部材を中央制御部から独立して配置することも可能である。この場合には、中央制御部とこれらの部材が特許請求の範囲に記載の制御手段に相当することになる。
これまで説明してきたように、本発明に記載の撮像装置によれば、高速駆動と低速駆動との切り替えをAFモータの制御信号により行うことによって、単一のモータ駆動回路でありながら、高精度な位置決めとモータ駆動音の静音化が可能となる。
100 撮像装置
110 レンズ鏡筒
111 フォーカスレンズ
112 ブラシレスモータ
113 レンズ位置検出部
114 ホール素子
120 撮像素子
121 画像信号処理部
130 データ処理部
140 中央制御部
141 PWM信号出力部
142 キャリア信号出力部
143 AND回路
144 ブレーキ信号出力部
160 モータ駆動部

Claims (4)

  1. 被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを駆動するブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータ内のロータの位置を検出する位置センサと、
    前記位置センサの出力に応じて前記コイルへの通電を制御するモータ駆動手段と、
    前記フォーカスレンズの現在位置を検出するレンズ位置検出手段と、
    前記モータ駆動手段に対して、合焦点位置を取得するスキャン駆動と、前記合焦点位置に前記フォーカスレンズを移動する合焦駆動とを指示する制御手段と、
    を有する撮像装置において、
    前記制御手段は、前記フォーカスレンズを第2の駆動よりも高速で駆動可能な第1の駆動と、前記フォーカスレンズを前記第1の駆動よりも高精度に速度制御可能な前記第2の駆動と、を切り替え可能であり、
    前記スキャン駆動においては前記第1の駆動を選択し、
    前記合焦駆動においては、前記現在位置から前記合焦点位置までの前記フォーカスレンズの駆動量を算出し、前記駆動量が所定の閾値以上である場合には前記第1の駆動を選択し、前記閾値よりも小さい場合には前記第2の駆動を選択する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ブラシレスモータに間欠的に供給される印可電圧のデューティ比を制御するPWM信号を出力するPWM信号出力手段と、
    常にHighレベルの信号と一定間隔でHighとLowが切り替わるパルス信号とを選択的に出力するキャリア信号出力手段と、
    を有し、
    前記第1の駆動と前記第2の駆動の切り替えは、前記キャリア信号の切り替えにより行い、キャリア信号が前記常にHighレベルの信号であるときは、前記ブラシレスモータは前記第1の駆動で駆動され、キャリア信号が前記パルス信号であるときは、前記ブラシレスモータは前記第2の駆動で駆動されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記PWM信号と前記キャリア信号との論理積を出力するAND回路をさらに有し、前記AND回路の出力信号を制御信号として前記モータ駆動手段に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記ブラシレスモータの停止を指示するブレーキ信号を前記モータ駆動手段に出力するブレーキ信号出力手段をさらに有し、前記第2の駆動において前記デューティ比を減少させることで前記フォーカスレンズを減速し、前記ブレーキ信号を前記パルス信号に同期させて出力することで前記フォーカスレンズを停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
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