JP2011154107A - プラスチッククラッド光ファイバ - Google Patents

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Abstract

【課題】頻繁に着脱等が繰り返されるような使用環境下においても、それに耐えうる疲労特性を備えたプラスチッククラッド光ファイバを提供する。
【解決手段】石英ガラスからなるコア層2の外周に、硬化性樹脂組成物を硬化することにより形成されたクラッド層3を設けたプラスチッククラッド光ファイバ1であって、該コア層と該クラッド層との界面の密着力が1.5g/mm〜4.0g/mmである。また2.5mmの曲げ半径で使用可能である。さらに前記コア層の径が50μm〜100μm、前記クラッド層の厚さが12μm〜38μmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、石英ガラスからなるコア層の外周に、硬化性樹脂組成物を硬化することにより形成されたクラッド層を設けたプラスチッククラッド光ファイバに関する。
光ファイバの一種に、プラスチッククラッド光ファイバと呼ばれるものがある。このプラスチッククラッド光ファイバは、例えば純シリカなどの石英系ガラスからなるコア層と、該コアガラスを中心としてその外周上に設けられたプラスチックからなるクラッド層を有する。かかる構造のプラスチッククラッド光ファイバは、通常、線引機で石英系ガラス母材を溶融線引きして光ファイバのコア層を形成した後、該コア層の外周にコーティングダイス等によってクラッド層となる硬化性樹脂を塗布し、硬化させることにより形成される。
プラスチッククラッド光ファイバは、このように層状になっているため、クラッド層とコア層の界面が剥離すると、その部分の強度が低下し、コア層にクラックが発生するなどの劣化につながる。従って、層間の密着力を維持することは、従来から重要な課題とされており、例えば特許文献1では、敷設された環境における使用温度の変化のためにコア層とクラッド層間の密着力が低下することを抑制した光ファイバ心線が提案されている。また、特許文献2では、使用環境温度の変化によるコア層とクラッド層の密着力の低下が原因となり、ファイバ裸線の突出しが生じることを防止した光ファイバ心線が提案されている。
従来、このようなプラスチッククラッド光ファイバは、例えば、工場などの施設内の短距離光伝送用に敷設されることが多く、一度敷設されると長期間そのまま使用されるので、頻繁に敷設し直されることはない。特許文献1及び2で提案された光ファイバ心線は、このような使用状況を前提に提案されたものである。
特開2002−201048号公報 特開2001−264597号公報
光複合USBケーブルやHDMIケーブルなど、個人が家庭などで使用する機器の接続用ケーブル等にまでプラスチッククラッド光ファイバを使用する場合、機器を使用する度に頻繁にケーブルの着脱が行われ、また丁寧に取り扱われるという保証もないため、厳しい使用条件に耐えうる疲労特性を有することが非常に重要となる。即ち、静置用として設計された特許文献1及び2の光ファイバを転用したとしても、このような使用には耐えられず、層間の剥離に伴い破断が生じると考えられる。
本発明は、従来のプラスチッククラッド光ファイバにおける上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、頻繁に着脱等が繰り返されるような使用環境下で使用された場合においても、それに耐えうる疲労特性を備えたプラスチッククラッド光ファイバを提供することである。
頻繁に外力、特に曲げ応力が加えられることを前提としたプラスチッククラッド光ファイバの場合、上述のように、疲労特性をコントロールすることが重要と考えられる。ここで、光ファイバの疲労特性を示す指標の一つとして、疲労係数(以下、n値という)がある。n値は、光ファイバ表面におけるクラックの成長速度に関連する強度を表すパラメータの1つであり、光ファイバに繰り返し応力や応力変動が加えられたときの、光ファイバの破断に対する信頼保証を示す指標として用いられる数値である。n値と破断確率との間には相関関係があり、n値が上がると破断確率の数値が下がる(即ち、破断し難くなる)ので、要求される破断確率から逆算してn値を規定することで、その光ファイバの信頼保証を示すことができる。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、プラスチッククラッド光ファイバにおけるn値と、層間の界面密着力との関係に着目し、該密着力を規定することにより所望のn値を得ることができ、ひいては要求される破断確率を担保できることを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明のプラスチッククラッド光ファイバは、石英ガラスからなるコア層の外周に、硬化性樹脂組成物を硬化することにより形成されたクラッド層を設けたプラスチッククラッド光ファイバであって、前記コア層と前記クラッド層との界面の密着力が1.5g/mm〜4.0g/mmであることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明のプラスチッククラッド光ファイバの好適形態は、上記プラスチッククラッド光ファイバが2.5mmの曲げ半径で使用可能であることを特徴とする(請求項2)。
また、本発明のプラスチッククラッド光ファイバの別の好適形態は、前記コア層の径が50μm〜100μm、前記クラッド層の厚さが12μm〜38μmであることを特徴とする(請求項3)。
本発明によれば、頻繁に着脱等を繰り返される使用環境下においても、それに耐えうる疲労特性を備えたプラスチッククラッド光ファイバを提供することができる。
本発明のプラスチッククラッド光ファイバの一例を示す概略断面図である。 n値と界面の密着力の関係を表した概念図である。 歪みを計算する際に、必要なパラメータを示す概略断面図である。 n値を求めるための概念図である。 破断確率を1ppmにするのに必要なn値と歪みとの関係を表す概略図である。
以下、本発明のプラスチッククラッド光ファイバについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のプラスチッククラッド光ファイバの一例を示す概略断面図である。
プラスチッククラッド光ファイバ1は、純シリカなどの石英系ガラスからなるコア層2の外周に紫外線硬化型樹脂などを硬化させてなるクラッド層3を有する。
例えば、該コア層2の外径は50μm〜100μm、該クラッド層3の厚さは12μm〜38μm(クラッド層3の外径125μm)とすることができるが、特に家庭用光複合USBケーブルやHDMIケーブルに用いる場合は、最小許容曲げ半径を小さくして取扱易くするために、該コア層2の外径を50μm〜90μm、該クラッド層3の厚さを17μm〜38μm(クラッド層3の外径125μm)として、比較的、細径にすることが好ましい。なお、最小許容曲げ半径については、後に詳述する。
また、前記コア層2と前記クラッド層3の界面の密着力は、1.5g/mm〜4.0g/mmである。密着力を当該値に規定することにより、プラスチッククラッド光ファイバ1に外力がかかったときの剥離を抑制することができる。
即ち、プラスチッククラッド光ファイバ1に外力、特に曲げ歪みが発生した場合、湾曲部においてクラッド層3の外側界面にはせん断応力が、内側界面には圧縮応力が生じクラッド層3をコア層2から剥がそうとする力が働く。そのため界面の密着力が弱いとクラッド層3が剥離する。特に、コア層2をカバーしていたクラッド層3の内側界面が剥がれると、当該部分のコア層2に他の部分よりも小径の曲げが発生する。そして緩衝材として働くはずのクラッド層3が剥離して空孔ができている為に、その部分での微小クラックの発生が急速に進行し、破断する可能性が高くなる。
従って、曲げ応力が加わったときのクラッド層3の剥離に伴う破断を抑制するには、界面の密着力を上記の値に規定する必要がある。
ここで、曲げ応力などによりプラスチッククラッド光ファイバ1に歪みが生じたときの破断の可能性を把握するためのパラメータとして、n値を用いることができる。n値は、大きいほど歪みに対して疲労しにくくなることを示す。例えば、上述のように界面の密着力が弱く、クラッド層3が剥離して空孔ができるとn値が小さくなるため、破断する可能性が高くなる。このようなn値と界面の密着力の関係を表した概念図を図2に示す。
本発明のプラスチッククラッド光ファイバ1において要求されるn値は、その用途により異なるが、例えば、23〜36とすることができる。
n値の測定方法にはいくつかの方法があるが、ここではその一例として巻付け静疲労特性について、図面を参照して以下に説明する。なお、ここでは光ファイバとしてプラスチッククラッド光ファイバ1の周囲に樹脂外被を更に設けた構造であって、コア層2とクラッド層を含めた外被層11とからなる光ファイバ10を想定している。
(静疲労特性の測定方法)
図3は、歪みを計算する際に必要なパラメータを示す概略断面図であり、光ファイバ10をマンドレル12に巻いている状態をモデル的に描写したものである。図4は、n値を求めるための概念図である。
(1)数種類の径の棒(マンドレル12)に光ファイバ10を各サンプル1mずつ巻きつけて放置し、次々と破断する光ファイバ10の破断までに要した時間を測定する。またサンプル数は、例えば15とする。
(2)破断時間の中央値(50%のサンプルが破断する時間:t)を求める。サンプル数を15とした場合は、8番目に破断したサンプルの破断時間がtとなる。
(3)下記計算式を用いて、図3に示すパラメータ値であるマンドレル12の径(T)、光ファイバ10のガラス径(コア層2の径:D1)及び外被径(外被層11の径:D2)からガラス(コア層2)にかかる歪みを算出する。
歪み={(ガラス部外周の巻径:x)−(ガラス部中心の巻径:y)}/{(マンドレル径:T)+(外被径:D2)}=(ガラス径:D1)/{(マンドレル径:T)+(外被径:D2)}
(4)図4に示すように、log歪み対logtをプロットしてグラフの傾きを求める。この傾きに−1を乗じたものがn値となる。
ここで、n値が光ファイバの破断する可能性(破断確率)を把握するためのパラメータとして有効な理由を以下に説明する。
図5は、破断確率を1ppmにするのに必要なn値と歪みとの関係を表す概略図である。破断確率が10−6(1ppm)の光ファイバは、100万回に1回の割合で破断する確率を有することを示す。
本発明のプラスチッククラッド光ファイバ1において要求される破断確率は、その用途により異なるが、歪が1.6〜1.9%の曲げで10ターン1年間保持した場合に1ppmとするには、n値が23〜36であることが求められる。このようにn値は光ファイバの破断可能性を把握するためのパラメータとして有効な値である。
次に、本発明のプラスチッククラッド光ファイバ1の別の実施形態について説明する。本例のプラスチッククラッド光ファイバ1は、特に、家庭用光複合USBケーブルやHDMIケーブルに用として取扱い易くしたものであり、最小許容曲げ半径が2.5mmのものである。
最小許容曲げ半径とは、使用可能な最小の曲げ半径のことをいい、例えば、従来から汎用的に使用されているコア層2の外径が200μm、クラッド層3の外径が230μm(クラッド層の厚さが15μm)のプラスチッククラッド光ファイバ1については、その最小許容曲げ半径は16mm前後である。
一方、家庭用光複合USBケーブルなどでは、折り畳んだ形態で使用されることもあるため、ケーブルが180度折り曲げられた状態でも使用可能であることが求められるが、そのときの最小許容曲げ半径を2.5mm以下とすることができる。このとき、プラスチッククラッド光ファイバ1を細径(コア層2外径:50μm〜100μm、クラッド層3の厚さ:12μm〜38μm(クラッド層3外径:110μm〜130μm))にすると、比較的簡単に曲げ半径を小さくできるため、より好ましい。
なお、このような細径プラスチッククラッド光ファイバ1の場合は、実際の使用形態に近づけるために、上記n値は180度折り曲げ試験により求めることもできる。
最小許容曲げ半径を小さくした細径プラスチッククラッド光ファイバ1では、このようにより大きな値のn値が要求される場合もあるので、密着力を1.5g/mm〜4.0g/mmとすることがより好ましい。
本発明のプラスチッククラッド光ファイバ1を構成する材料は、例えば下記の材料を挙げることができる。
クラッド層3はフッ素系紫外線硬化型樹脂を含有する硬化性組成物を硬化することで形成される。フッ素系紫外線硬化型樹脂としては、コア層2をなす石英ガラス対して屈折率が低く、紫外線等の活性エネルギー線で硬化することが可能であり、さらにはこの樹脂を含む硬化性組成物を硬化することによって機械的強度があり、可撓性を有し、かつ透明性に優れた硬化物が得られる樹脂であることが好ましい。このような樹脂には、フッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物、フッ素化されたポリエーテルを構造中に有する(メタ)アクリレート化合物、(メタ)アクリレート化されたフッ素原子含有ビニル重合体が挙げられる。
フッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物は、例えば、フッ素原子含有(メタ)アクリレート化合物とジイソシアネート化合物を反応させることにより得ることができる。また、ポリエーテルを分子構造中に有するフッ素原子含有(メタ)アクリレート化合物は、例えば、フッ素原子含有(メタ)アルコール化合物と、フッ素原子含有(メタ)アクリレート化合物またはアクリル酸とを反応させることによって得ることができる。
硬化性組成物には、フッ素系紫外線硬化型樹脂以外に、例えばN−ビニルカプロラクタムなどの重合性不飽和モノマーや、下記光重合開始剤、後述する一般式(I)で表されるシランカップリング剤あるいは各種添加剤など、プラスチッククラッド光ファイバ1のクラッド層3の形成材料として通常用いられるものを使用することができる。
特に、規定の密着力が実現できるように、硬化性組成物にはシランカップリング剤を含有することが望ましく、特に下記一般式(1)で表わされるシランカップリング剤を含有することが望ましい。

一般式(I)
Figure 2011154107
(上記一般式(I)中、Zは、(メタ)アクリル基、メルカプト基またはエポキシ基を表す。Xは、-OCH、-OCまたはCHを表す。但し、Xの少なくとも1つは-OCHまたは-OCである。-OCで十分に作用するが、強度の点nで-OCHが好ましい。Rは、C(n=1,2,3)を表す。)
更に、硬化性組成物における上記シランカップリング剤以外の成分は、上記シランカップリング剤を除く成分を混合した硬化性組成物を硬化させた際の屈折率が1.401以上1.450以下となるものを用いることが好ましい(ここでいう「シランカップリング剤以外の成分」とは、クラッド層3の形成に実質的に関与する、重合性化合物、光重合開始剤、あるいは紫外線硬化型樹脂等を意味する(単に溶解させる等のみに添加される揮発性溶媒等は含まない))。この範囲の屈折率の硬化性組成物で優れたファイバ強度と伝送特性を両立することが確認されている(具体的には1.401、1.413、1.430、1.450)。屈折率が1.450を超えるとコア層2との屈折率の差が小さく光信号を伝搬するに適さない。また、シランカップリング剤とクラッド層3を構成する主材料となるフッ素系紫外線硬化型樹脂等の相溶性が低下すると、クラッド層3を構成する樹脂が白濁してしまい、伝送特性の低下の原因となる。本硬化性組成物においては、クラッド層3のシランカップリング剤以外の成分を混合した硬化性組成物の屈折率を上記数値範囲とすることで、クラッド層3を構成する主材料となるフッ素系紫外線樹脂等と上記シランカップリング剤との相溶性を担保している。硬化性組成物における上記シランカップリング剤以外の成分を硬化させた後の屈折率を1.401以上1.450以下とするためには、紫外線硬化型樹脂中におけるフッ素含有量あるいは樹脂種を適宜調整することで達成できる。
硬化性組成物において、上記一般式(I)で表されるシランカップリング剤は、硬化性組成物に含まれる該シランカップリング剤以外の成分100重量部に対して、0.05〜6重量部含有することが好ましい。クラッド層3を形成する硬化性組成物において、一般式(I)で表されるシランカップリング剤を上記数値範囲で含有させることにより、硬化性組成物の硬化前の初期1秒間における動的接触角の低下量を大きくでき、即ち、硬化性組成物とコア層2とが短時間でなじむため、形成されるクラッド層3とコア層2との密着力を格段に向上させることができる。上記一般式(I)で表されるシランカップリング剤の添加量が0.05重量部未満であると密着力向上効果が得られず、一方、添加量が6重量部を超えると、ファイバ強度は向上するものの、一般式(I)で表されるシランカップリング剤とフッ素系紫外線硬化型樹脂の相溶性が低下し、樹脂が白濁することにより伝送特性が低下する懸念がある。
硬化性組成物における光重合開始剤としては公知のどのような光重合開始剤を用いても構わないが、配合した後の貯蔵安定性のよいことが要求される。このような光重合開始剤の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等を挙げることができる。
以下、本発明に係る実施例及び比較例を用いた評価試験の結果を示し、本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
クラッド層をフッ素原子含有ウレタン(メタ)アクリレート化合物で構成し表1に示す光ファイバサンプル(実施例1〜5、比較例1、2)を用いて、密着力及びn値の評価を下記の要領で行った。
Figure 2011154107
(密着力測定方法)
(1)サンプル調整
硬化性組成物を入れたボトルにシランカップリング剤を所定量添加し、70rpmで1h回転攪拌する。
(2)攪拌・脱泡
恒温槽60℃に2時間静置し、気泡がないことを確認する。
(3)フィルム作製
板ガラス(大型スライドガラス、76×52mm)に上記シランカップリング剤を添加した硬化性組成物を厚さ10μmになるようにスピンコーティングし、100mJ/cmのUV光を照射して硬化して板ガラス上に樹脂フィルムを形成する。
(4)ピール試験
常温で一昼夜以上放置後、樹脂フィルムに切込みを入れ、ポリエステル製極薄テープ(住友3M製No.9391)を貼る。ガラス片端とポリエステルテープ端を引張試験機(東洋精機製STROGRAPH)チャックで挟み180°剥離強度を測定する。測定は、50Nのロードセルを使用し、引張強度100mm/minとする。
(n値評価方法)
上記静疲労特性の測定方法によりn値を算出した。
各例の評価結果を表1に示す。なお、n値が20以上で、実測したn値と実測のコア径から計算される破断確率が1ppm以下となるサンプルを合格とした。
上記結果に示すように、所定の密着力を有する実施例1〜5においては、要求されるn値を満足していることが確認された。
1…プラスチッククラッド光ファイバ、2…コア層、3…クラッド層、11…外被層、10…光ファイバ、12…マンドレル、T…マンドレル12の径、D1…光ファイバ10のガラス径(コア層1の径)、D2…外被径(外被層11の径)、x…ガラス部外周の巻径、y…ガラス部中心の巻径。

Claims (3)

  1. 石英ガラスからなるコア層の外周に、硬化性樹脂組成物を硬化することにより形成されたクラッド層を設けたプラスチッククラッド光ファイバであって、
    前記コア層と前記クラッド層との界面の密着力が1.5g/mm〜4.0g/mmであることを特徴とするプラスチッククラッド光ファイバ。
  2. 2.5mmの曲げ半径で使用可能であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチッククラッド光ファイバ。
  3. 前記コア層の径が50μm〜100μm、前記クラッド層の厚さが12μm〜38μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチッククラッド光ファイバ。
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