JP2011147218A - 発電制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ内のガス量が増大することで、バッテリ性能が低下することを抑制する。
【解決手段】 車両10に対する減速要求があった場合に、蓄電手段17の蓄電量BTが所定の蓄電量閾値BTDth以上であると発電電圧VDを第1の値VDD1に設定し、蓄電量BTが蓄電量閾値BTDth未満であると発電電圧VDを第1の値VDD1よりも小さい第2の値VDD2に設定する発電電圧設定手段89を備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に用いられる発電制御装置に関するものである。
従来より、車両には発電機が搭載され、車両の電装品に対して電力を供給できるようになっている。また、この発電機は、エンジンによって駆動され、発電が行なわれるようになっている。また、この発電機によって発電された電力は、充放電可能な二次電池(バッテリ)に充電されるようになっている場合が一般的である。
このようなバッテリの内部には、電解液(いわゆる、バッテリ液)が蓄えられているが、バッテリに対して過度の電流が入出力すると、このバッテリ液が分解されることでガスが生じる場合がある。
なお、バッテリ内に生じたガスをバッテリ外に排出する技術が、例えば、以下の特許文献1に開示されている。
特開2005−28910号公報
特許文献1に開示される技術のように、バッテリ内に生じたガスをバッテリ内から速やかに排出させることは必要であろうが、そもそも、バッテリ内でガス量が増大すること自体が好ましい現象ではない。
つまり、バッテリ内のガス量が増大するということは、バッテリ液の減少を招くということであり、この場合、バッテリの劣化を促進させてしまうこととなる。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、バッテリ内のガス量が増大することで、バッテリ性能が低下することを抑制することが出来る、発電制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の発電制御装置は、エンジンと、該エンジンによって駆動され発電電圧が可変な発電機と、該発電機に接続された蓄電手段とを有する車両に備えられる発電制御装置であって、該車両に対する減速要求があったことを判定する減速要求判定手段と、該蓄電手段の該蓄電量を演算する蓄電量演算手段と、該減速要求判定手段により該減速要求があったとの判定がなされた場合に、該蓄電量が所定の蓄電量閾値以上だと該発電電圧を第1の値に設定し、該蓄電量が該蓄電量閾値未満だと該発電電圧を該第1の値よりも小さい第2の値に設定する発電電圧設定手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の発電制御装置は、該蓄電手段の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段を備え、該発電電圧設定手段は、該内部抵抗演算手段によって演算された該蓄電手段の該内部抵抗が抵抗閾値以上である場合には、該蓄電量演算手段によって演算された該蓄電量が該蓄電量閾値以上であっても、該発電電圧を該第2の値に設定することも特徴としている。
また、本発明の発電制御装置は、該蓄電手段にショートが生じているか否かを判定するショート判定手段を備え、該発電電圧設定手段は、該ショート判定手段によって該蓄電手段に該内部ショートが生じていると判定された場合には、該蓄電量が該蓄電量閾値以上であっても、該発電電圧を該第2の値に設定することも特徴としている。
また、本発明の発電制御装置は、該蓄電手段の充放電流量の積算値を算出する充放電量積算値演算手段を備え、該発電電圧設定手段は、該減速要求判定手段により該減速要求があったとの判定がなされた場合に、充放電量積算値演算手段によって算出された該充放電流量の積算値が所定の積算閾値未満であると該発電電圧を第1の値に設定し、該充放電流量の積算値が該積算閾値以上であると該発電電圧を該第1の値よりも小さい第2の値に設定することも特徴としている。
本発明の発電制御装置によれば、バッテリ内のガス量が増大することで、バッテリ性能が低下することを抑制することが出来る。
本発明の一実施形態に係る発電制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置において、車両に対する減速要求がなかった場合における、バッテリの蓄電量とオルタネータに対する指示電圧との関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置において、車両に対する減速要求があった場合における、バッテリの蓄電量とオルタネータに対する指示電圧との関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置において、車両に対する減速要求がなかった場合における、発電制御(通常制御)を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置における、車両に対する減速要求があった場合における、発電制御(高電圧発電制御)を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置における、バッテリの蓄電量およびバッテリの充放電量積算値の演算を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電制御装置における、バッテリの内部抵抗の演算およびバッテリの内部ショートの判定を示す模式的なフローチャートである。
図1に示すように、車両10には、エンジン11が搭載され、このエンジン11によって発生したエンジントルクによって、車両10の車輪(図示略)が駆動されるようになっている。
また、この車両10にはオルタネータ(発電機)12が設けられている。このオルタネータ12は、出力電圧(発電電圧)が変更可能な可変電圧オルタネータである。
より具体的に、このオルタネータ12は、いずれも図示しない、ロータ,ステータ,レクティファイアおよび制御回路を主要部品として構成されている。また、ロータには被駆動プーリ13が設けられ、この被駆動プーリ13とエンジン10のクランクシャフト(図示略)に設けられた駆動プーリ14とが、ベルト15によって接続されている。そして、エンジン10が運転することでクランクシャフトの回転がオルタネータ12のロータに伝達され、ロータがステータ内で回転することで、オルタネータ12は三相交流の電力を発生するようになっている。
図示しないレクティファイアは、ロータとステータとの相対回転により発生した三相交流の電力を直流電力に整流して出力するものである。
図示しない制御回路は、ロータの界磁電流を調整することで、エンジン回転速度NEに応じてロータの回転速度が時々刻々と変化したとしても、オルタネータ12の出力電圧が変動することを抑制する集積回路(IC: Integrated Circuit)である。また、この制御回路は、後述するECU(Electronic Control Unit)80によって設定される指示電圧VDに応じて、ロータの界磁電流を制御することで、オルタネータ12の出力電圧を制御することも出来るようになっている。
また、このエンジン11にはスタータモータ16が設けられている。また、このスタータモータ16とエンジン11のクランクシャフトとの間には、図示しない断接機構が設けられ、スタータモータ16とクランクシャフトとが機械的に断接可能に結合出来るようになっている。つまり、エンジン11の非始動時(例えば、通常運転時)において、この断接機構は、スタータモータ16とクランクシャフトとを機械的に結合しない状態(いわゆる、断状態)となり、一方、エンジン11の始動時において、スタータモータ16とクランクシャフトを結合する状態(いわゆる、接状態)となるものである。そして、この断接機構が接状態の状態でスタータモータ16が駆動することで、停止しているエンジン11のクランクシャフトが駆動され、エンジン11のクランキングが行なわれるようになっている。
また、この車両10には、バッテリ(蓄電手段)17が設けられている。このバッテリ17は、オルタネータ12および各種電装品(例えば、スタータモータ16,ECU80,ヘッドライト18,テールランプ(図示略),方向指示器19,車内灯(図示略),カーオーディオシステム(図示略)など)と電源ケーブル(図示略)によって電気的に接続されている。また、このバッテリ17は、オルタネータ12によって発電された直流電力によって充電される二次電池である。また、オルタネータ12によって発電された電力量(発電量)よりも電装品によって消費される電力量(消費電力量)の方が多い場合、このバッテリ17は放電し、電装品に対して直流電力を供給するようになっている。
また、このバッテリ17に対して入力される電流(入力電流)の量、および、バッテリ17から出力される電流(出力電流)の量は、電流センサ21によって検出されるようになっている。この電流センサ21は、バッテリ17のプラス端子(図示略)に接続された電源ケーブルに流れる電流によって発生する磁界を検出することで、バッテリ17に対する入出力電流量(バッテリ電流量)IBATTを検出する非接触式の電流センサである。なお、この電流センサ21による検出結果IBATTは、ECU80によって読み込まれるようになっている。
また、このバッテリ17の端子電圧(バッテリ電圧)は、電圧センサ27によって検出されるようになっている。なお、この電圧センサ27による検出結果VBATTは、ECU80によって読み込まれるようになっている。
また、このエンジン11には、クランクシャフトの角度θCLを検出するクランクシャフト角度センサ22が設けられている。なお、このクランクシャフト角度センサ22による検出結果θCLは、ECU80によって読み込まれるようになっている。
また、この車両10には、車輪の回転速度VWを検出する車輪速センサ(図示略)と、アクセルペダル23の踏込量ACCを検出するアクセルペダルポジションセンサ24とが設けられている。これらの車輪速センサによる検出結果VWと、アクセルペダルポジションセンサ24による検出結果ACCとは、ともに、ECU80によって読み込まれるようになっている。
また、この車両10には、ブレーキペダル25が踏み込まれるとオンになり、ブレーキペダル25が踏み込まれないとオフになる、ブレーキペダルスイッチ26が設けられている。なお、このブレーキペダルスイッチ26の状態は、ECU80によって監視されるようになっている。
そして、ECU80は、いずれも図示しない、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)を有する電子制御ユニットである。また、このECU80の不揮発性メモリには、いずれもソフトウェアプログラムとして、エンジン回転速度演算部(エンジン回転速度演算手段)81,車速演算部(車速演算手段)82,蓄電量演算部(蓄電量演算手段)83,減速要求判定部(減速要求判定手段)84,始動状態検出部(始動状態検出手段)85,内部抵抗演算部(内部抵抗演算手段)86,内部ショート判定部(ショート判定手段)87,充放電量積算値演算部(充放電量積算値演算手段)88および指示電圧設定部(発電電圧設定手段)89が記録されている。
これらのうち、エンジン回転速度演算部81は、クランクシャフト角度センサ22から読み込んだクランクシャフト角度θCLに基づいてエンジン11の回転速度NEを演算するものである。
車速演算部82は、図示しない車輪速センサから読み込んだ車輪回転速度VWに基づいて、車両10の速度(車速)VSを演算するものである。
蓄電量演算部83は、電流センサ21によって検出された、バッテリ電流量IBATTを積算することで、バッテリ17の蓄電量BTを周期的に演算するものである。
より具体的に、この蓄電量演算部83は、以下の式(11)によって、バッテリ17の蓄電量BTを演算するようになっている。
BT(n)=BT(n−1)+0.1×IBATT ・・・(11)
この式(11)において、BT(n)はバッテリ蓄電量BTの今回の演算値を示し、BT(n−1)はバッテリ蓄電量BTの前回の演算値を示す。また、IBATTは電流センサ21によって検出されたバッテリ電流量を示す。
なお、この蓄電量演算部83は、電流センサ21により検出されたバッテリ電流量IBATTがプラスである場合にはバッテリ蓄電量BTが増大したと推定し、一方、電流センサ21により検出されたバッテリ電流量IBATTがマイナスである場合にはバッテリ蓄電量BTが減少したと推定することで、時々刻々と変化するバッテリ蓄電量BTを演算することが出来るようになっている。また、この蓄電量演算部83は、演算したバッテリ蓄電量BTをECU80のメモリに記録するようになっている。
減速要求判定部84は、アクセルペダルポジションセンサ24によって検出されたアクセルペダル踏込量ACCが実質的にゼロになると、車両10に対する減速要求があったとの判定を行なうものである。
始動状態検出部85は、エンジン11が始動中であることを検出するものである。
より具体的に、この始動状態検出部85は、車両10の車内に設けられたエンジンスタートスイッチ(図示略)が、オンになっている間、エンジン11が始動中であると検出するようになっている。なお、このエンジンスタートスイッチは、車両10のユーザによって操作されている間のみオンになるものである。したがって、このエンジンスタートスイッチがユーザによって操作され、オンである場合には、バッテリ17からスタータモータ16に対して電力が供給され、エンジン11のクランキングが行なわれるようになっている。一方、このエンジンスタートスイッチがユーザによって操作されておらず、オフである場合には、エンジン11のクランキングは行なわれないようになっている。
内部抵抗演算部86は、始動状態検出部85によって、エンジン11が始動中であることが検出されている際に、バッテリ17の内部抵抗RBATTを演算するものである。
より具体的に、この内部抵抗演算部86は、エンジン11のクランキングが開始されてから終了されるまでの間、電流センサ21によって検出されたバッテリ電流IBATTと、電圧センサ27によって検出されたバッテリ電圧VBATTとを、周期的(例えば、0.05秒毎)にECU80のメモリに規定された演算用バッファ領域に記録するようになっている。そして、クランキングが終了されると、この演算用バッファ領域に記録されたバッテリ電流IBATTおよびバッテリ電圧VBATTに基づいて、バッテリ17の内部抵抗RBATTを演算するようになっている。そして、この内部抵抗演算部86は内部抵抗RBATTの演算が完了すると、演算用バッファ領域に記録されたバッテリ電流IBATTおよびバッテリ電圧VBATTを消去するようになっている。なお、バッテリ17の内部抵抗RBATTと、バッテリ17の蓄電量BTとは、互いに相反関係にある値である。つまり、内部抵抗RBATTとバッテリ蓄電量BTとの間には、一般的に、内部抵抗RBATTが増大するとバッテリ蓄電量BTは減少し、内部抵抗RBATTが減少するとバッテリ蓄電量BTは増大する、という関係が成立するようになっている。
内部ショート判定部87は、バッテリ17に内部ショートが生じているか否かを判定するものである。
より具体的に、この内部ショート判定部87は、内部抵抗演算部86によって演算されたバッテリ17の内部抵抗RBATTが、負の値になった場合に、このバッテリ17に内部ショートが生じていると判定するようになっている。
充放電量積算値演算部88は、バッテリ17に対する入出力電流(即ち、バッテリ電流)IBATTの絶対値|IBATT|を所定の積算期間TS(例えば、300秒間)積算することで、充放電量積算値SIBATTを算出するものである。
より具体的に、この充放電量積算値演算部88は、積算期間TSの間、以下の式(12)を周期的に用いて、充放電量積算値SIBATTを算出するようになっている。
IBATT(n)=SIBATT(n−1)+0.1×|IBATT| ・・・(12)
この式(12)において、SIBATT(n)は充放電量積算値の今回の演算値を示し、SIBATT(n−1)は充放電量積算値の前回の演算値を示す。また、IBATTは電流センサ21によって検出されたバッテリ電流量を示す。
そして、指示電圧設定部89は、車両10の走行状態や、バッテリ蓄電量BTに応じて、オルタネータ12に対する指示電圧(発電電圧)VDを設定するものである。
より具体的に、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定されなかった場合、この指示電圧設定部89は、オルタネータ12に対する指示電圧VDを、第1指示電圧VD1,第2指示電圧VD2または第3指示電圧VD3に設定する、「通常制御」を実行するようになっている。なお、これらの第1指示電圧VD1,第2指示電圧VD2および第3指示電圧VD3は、それぞれ、下式(13)の関係が成立するように設定されている。
D1 >VD3 >VD2 ・・・(13)
なお、本実施形態においては、第1指示電圧VD1が14.0[V],第2指示電圧VD2が12.2[V],第3指示電圧VD3が12.8[V]として設定されている。
また、この指示電圧設定部89は、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ17の蓄電量BTが、蓄電量閾値BTthを上回っているか、蓄電量閾値BTth未満であるか、或いは、蓄電量閾値BTth内であるか否かに応じて、オルタネータ12の出力電圧の指示値である指示電圧VDを設定するようになっている。また、本実施形態においてこの蓄電量閾値BTthは、85〜90[%](即ち、5[%]の幅を持った値)として設定されている。
つまり、この指示電圧設定部89は、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTthを上回っている場合(BT>BTth)に、指示電圧VDを第2指示電圧VD2(12.2[V])に設定するようになっている。一方、この指示電圧設定部89は、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTth未満である場合(BT<BTth)に、指示電圧VDを第1指示電圧VD1(14.0[V])に設定するようになっている。さらに、この指示電圧設定部89は、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTth内である場合(BTth=BT)に、指示電圧VDを第3指示電圧VD3(12.8[V])に設定するようになっている。
ここで、図2を用いて、指示電圧設定部89による通常制御をさらに説明する。なお、本実施形態において蓄電量閾値BTthは85〜90[%]で固定され、一方、バッテリ蓄電量BTが、92[%](図2(A)参照)、82[%](図2(B)参照)、88[%](図2(C)参照)である場合をそれぞれ説明する。
図2(A)に示すように、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTthを上回っている場合(BT>BTth)には、指示電圧VDが第2指示電圧VD2に設定される蓄電量BTの範囲(第2電圧範囲)BTA2に、このバッテリ蓄電量BTが属することとなり、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを第2指示電圧VD2(12.2[V])に設定するようになっている。
図2(B)に示すように、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTth未満である場合は(BT<BTth)には、指示電圧VDが第1指示電圧VD1に設定される蓄電量BTの範囲(第1電圧範囲)BTA1に、このバッテリ蓄電量BTが属することとなり、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを第1指示電圧VD1(14.0[V])に設定するようになっている。
図2(C)に示すように、バッテリ蓄電量BTが蓄電量閾値BTth内である場合(BTth=BT)には、指示電圧VDが第3指示電圧VD3に設定される蓄電量BTの範囲(第3電圧範囲)BTA3に、このバッテリ蓄電量BTが属することとなり、バッテリ蓄電量BTが指示電圧設定部89は、指示電圧VDを第3指示電圧VD3(12.8[V])に設定するようになっている。
一方、この指示電圧設定部89は、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定された場合は、上述した通常制御とは異なる「高電圧発電制御」を実行するようになっている。つまり、指示電圧設定部89は、この高電圧発電制御においては、減速第1指示電圧(第1の値)VDD1または減速第2指示電圧(第2の値)VDD2をオルタネータ12に対する指示電圧VDとして設定するようになっている。
なお、これらの減速第1指示電圧VDD1と減速第2指示電圧VDD2、および、上述の第1指示電圧VDD1は、下式(14)の関係が成立するように設定されている。
DD1 > VDD2 ≧ VD1 ・・・(14)
なお、本実施形態においては、減速第1指示電圧VDD1が14.8[V],減速第2指示電圧VDD2が14.0[V]として設定されている。
ここで、図3を用いて、指示電圧設定部89による高電圧発電制御をさらに説明する。なお、本実施形態において減速蓄電量閾値(蓄電量閾値)BTDthは80[%]で固定され、一方、バッテリ蓄電量BTが、92[%](図3(A)参照)、78[%](図3(B)参照)である場合をそれぞれ説明する。
図3(A)に示すように、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上である場合(BT≧BTDth)には、指示電圧VDが減速第1指示電圧VDD1に設定される蓄電量BTの範囲(減速第1電圧範囲)BTDA1に、このバッテリ蓄電量BTが属することとなり、指示電圧設定部89は、原則として、指示電圧VDを減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])に設定するようになっている。
一方、図3(B)に示すように、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth未満である場合(BT<BTDth)には、指示電圧VDが減速第2指示電圧VDD2に設定される蓄電量BTの範囲(減速第2電圧範囲)BTDA2に、このバッテリ蓄電量BTが属することとなり、指示電圧設定部89は、原則として、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
より具体的に、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定され、且つ、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth未満である場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。
一方、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定され、且つ、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上である場合、この指示電圧設定部89は、内部抵抗演算部86によって演算された内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth(例えば、8[mΩ])未満であるか否かを判定するようになっている。
ここで、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth以上である場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。
一方、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth未満である場合、この指示電圧設定部89は、内部ショート判定部87による内部ショート判定の結果を参照する。
ここで、内部ショート判定部87によってバッテリ17に内部ショートが生じていると判定されている場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。
一方、内部ショート判定部87によりバッテリ17に内部ショートが生じていると判定されていない場合、この指示電圧設定部89は、充放電量積算値演算部88によって演算された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth(例えば、3000[Asec])未満であるか否かを判定するようになっている。
ここで、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth以上である場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。
一方、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満である場合、この指示電圧設定部89は、充放電量積算値演算部88によって演算された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満になってから所定の判定期間TJ(例えば、100秒)が経過したか否かを判定するようになっている。
ここで、判定期間TJが経過していない場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。
一方、判定期間TJが経過している場合、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第1指示電圧VDD1に設定するようになっている。
本発明の一実施形態に係る発電制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図4のフローチャートに示すように、ステップS71において、減速要求判定部84が、アクセルペダルポジションセンサ24によって検出されたアクセルペダル踏込量ACCが実質的にゼロであるか否かを判定することで、車両10に対する減速要求があったか否かを判定する。
ここで、減速要求判定部84により、減速要求があったと判定されなかった場合(ステップS71のNoルート)、指示電圧設定部89は、蓄電量閾値BTth(即ち、85〜90[%])に対するバッテリ蓄電量BTの大小関係に応じて、オルタネータ12に対する指示電圧VDを設定する制御(即ち、通常制御)を実行する。
つまり、指示電圧設定部89は、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ蓄電量BTが、90[%]を上回っている場合には(ステップS72のYesルート)、指示電圧VDを第2指示電圧VD2(12.2[V])に設定する(ステップS73)。
また、指示電圧設定部89は、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ蓄電量BTが、85[%]未満である場合には(ステップS74のNoルート)、指示電圧VDを第1指示電圧VD1(14.0[V])に設定する(ステップS76)。
また、指示電圧設定部89は、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ蓄電量BTが、90[%]以下で(ステップS72のNoルート)且つ85[%]以上である場合には(ステップS74のYesルート)、指示電圧VDを第3指示電圧VD3(12.8[V])に設定する(ステップS75)。
他方、ステップS71において、減速要求判定部84が、アクセルペダル踏込量ACCが実質的にゼロであると判定することで、車両10に対する減速要求があったとの判定をした場合には(ステップS71のYesルート)、図5に示すように、指示電圧設定部89は、減速蓄電量閾値BTDth(例えば、80[%])に対するバッテリ蓄電量BTの大小関係に応じて、オルタネータ12に対する指示電圧VDを設定する制御高電圧発電制御を実行する。
つまり、指示電圧設定部89は、ステップS81において、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上であるか否かを判定する。ここで、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上ではない場合、即ち、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth未満である場合(ステップS81のNoルート)、この指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定する(ステップS87)。
一方、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上である場合(ステップS81のYesルート)、指示電圧設定部89は、内部抵抗演算部86によって演算された内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth(例えば、8[mΩ])未満であるか否かを判定する(ステップS82)。
ここで、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth未満ではない場合、即ち、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth以上である場合(ステップS82のNoルート)、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定する(ステップS87)。
一方、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth未満である場合(ステップS82のYesルート)、この指示電圧設定部89は、内部ショート判定部87による内部ショート判定の結果を参照する(ステップS83)。
そして、内部ショート判定部87によってバッテリ17に内部ショートが生じていると判定されている場合(ステップS83のNoルート)、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定する。
一方、内部ショート判定部87によってバッテリ17に内部ショートが生じていると判定されていない場合(ステップS83のYesルート)、指示電圧設定部89は、充放電量積算値演算部88によって演算された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth(例えば、3000[Asec])未満であるか否かを判定する(ステップS84)。
ここで、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満ではない、即ち、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth以上である場合(ステップS84のNoルート)、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定する。
一方、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満である場合(ステップS84のYesルート)、指示電圧設定部89は、充放電量積算値演算部88によって演算された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満になってから判定期間TJ(例えば、100秒)が経過したか否かを判定する(ステップS85)。
ここで、判定期間TJが経過していない場合(ステップS85のNoルート)、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定する(ステップS87)。
一方、判定期間TJが経過している場合、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第1指示電圧VDD1に設定する(ステップS86)。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、バッテリ17の蓄電量BTの演算と、バッテリ17に対する充放電量積算値SIBATTとの演算について説明する。
蓄電量演算部83は、電流センサ21からバッテリ電流IBATTを読み込む(ステップS91)。
その後、蓄電量演算部83は、上述した式(11)を用いて、バッテリ蓄電量BTを演算する(ステップS92)。
そして、充放電積算値演算部88が、上述した式(12)を用いて、充放電積算値SIBATTを演算する(ステップS93)。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、バッテリ17の内部抵抗RBATTの演算と、バッテリ17の内部ショートの演算とについて説明する。
内部抵抗演算部86は、周期的(例えば、0.05秒毎)に電流センサ21から電流バッテリ電流IBATT読み込むとともに(ステップS101)、電圧センサ27によって検出されたバッテリ電圧VBATTを読み込む(ステップS102)。
そして、エンジン11のクランキングが開始されてから終了されるまでの間、即ち、始動状態検出部85によりエンジン11が始動中であると検出されている間(ステップS103のYesルートからステップS105のNoルート)、ステップS101およびS102で読み込まれたバッテリ電流IBATTとバッテリ電圧VBATTとECU80のメモリに規定された演算用バッファ領域に記録する(ステップS104)。
その後、クランキングが終了されると(ステップS105のYesルート)、内部抵抗演算部86は、演算用バッファ領域に記録されたバッテリ電流IBATTおよびバッテリ電圧VBATTに基づいて、バッテリ17の内部抵抗RBATTを演算する(ステップS106)。
そして、内部ショート判定部87が、ステップS106で演算されたバッテリ17の内部抵抗RBATTが、負の値になった場合に、このバッテリ17に内部ショートが生じていると判定する(ステップS107)。
その後、内部抵抗演算部86は、演算用バッファ領域に記録されたバッテリ電流IBATTおよびバッテリ電圧VBATTを消去する(ステップS108)。
このように、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定され、且つ、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth未満である場合、指示電圧設定部89が、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2に設定するようになっている。また、車両10に対する減速要求があり、且つ、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上である場合、指示電圧設定部89が、原則として、指示電圧VDを減速第1指示電圧VDD1に設定するようになっている。
つまり、車両10に対する減速要求があったことが減速要求判定部84によって判定された場合とは、即ち、オルタネータ12が、被駆動状態のエンジン11によって駆動される場面であり、オルタネータ12に対する指示電圧VDを高めたとしても、エンジン11における燃料消費量は増大しない状況である。このため、燃費向上と効率充電という観点からは、指示電圧VDを出来るだけ高い電圧(本実施形態においては、減速第1指示電圧VDD1(14.8[V]))に設定することが望ましい。
しかしながら、バッテリ蓄電量BTがかなり低い場合、即ち、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth(80[%])よりも低い場合には、バッテリ17の充電受け入れ性能が高くなっており、このようなバッテリ17に対して、減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])のような比較的高い電圧を印加すると、バッテリ17には過大な電流が流れることが想定し得る。ここで、バッテリ17が過大な電流で充電されたものと仮定すると、このバッテリ17のバッテリ液は水素と酸素とに分解され、バッテリ17内のガス量が増大し、バッテリ17内のガス圧が増大するので、バッテリ17の劣化を招いてしまうこととなる。
しかしながら、本実施形態においては、バッテリ17内のガス量の増大に起因する、バッテリ17の劣化は充分に抑制されるようになっている。
つまり、本実施形態においては、減速要求があった場合には、指示電圧VDとして、減速第1指示電圧VDD1および減速第2指示電圧VDD2のいずれかを設定するようになっている。そして、これらの減速第1指示電圧VDD1および減速第2指示電圧VDD2は、第1指示電圧VD1,第2指示電圧VD2および第3指示電圧VD3の以上の値として設定されている。
そして、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth(80[%])よりも低い場合、指示電圧設定部89は、減速第1指示電圧VDD1よりも低い減速第2指示電圧VDD2を指示電圧VDとして設定するようになっている。
したがって、車両10に対する減速要求があった場合には、出来るだけオルタネータ12の出力電圧を高めることで、エンジン11の燃料消費量を抑制しながら、バッテリ17の充電を効率よく行ない、且つ、バッテリ17内でのガス発生を抑制することでバッテリ17の劣化を抑制することが出来るのである。
また、内部抵抗演算部86によって演算されたバッテリ17の内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth以上である場合、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上であったとしても、指示電圧設定部89は、オルタネータ12に対する指示電圧VDを、減速第1指示電圧VDD1よりも低い電圧値である減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
つまり、バッテリ17の内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth以上である場合とは、バッテリ17の蓄電量BTがかなり減っていると推定され得る場面である。もっとも、バッテリ17の蓄電量BTは、蓄電量演算部83によって周期的に演算されている。このため、本来であれば、蓄電量演算部83によって演算されたバッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth(80[%])以上であれば、このバッテリ17に対して減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])を印加しても良い場面なのであるが、蓄電量演算部83による演算結果に誤差が生じた場合も考慮し、バッテリ17の内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth以上である場合には、バッテリ17の蓄電量BTがかなり減っている可能性があることを考慮しているものである。そこで、このような場合、指示電圧設定部89は、減速第1指示電圧VDD1よりも低い電圧値である減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
これにより、バッテリ17に対して減速第1指示電圧VDD1を印加してもよいか否かをより高い精度で判定することが可能となり、バッテリ17内におけるガス量の増大を抑制し、バッテリ17の劣化をより効果的に回避することが出来る。
また、内部ショート判定部87によってバッテリ17に内部ショートが生じていると判定された場合には、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上で、且つ、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth未満であっても、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
つまり、内部ショートが生じているバッテリ17に対して、減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])のような比較的高い電圧を印加すると、バッテリ17には過大な電流が流れる可能性があり、バッテリ17内のガス量が増大することが想定され得る。
そこで、本実施形態においては、内部ショート判定部87によってバッテリ17に内部ショートが生じていると判定された場合、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
これにより、バッテリ17内におけるガス量の増大を抑制し、バッテリ17の劣化をより効果的に回避することが出来る。
また、充放電量積算値演算部88によって算出された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth以上である場合(SIBATT≧SIth)には、バッテリ蓄電量BTが減速蓄電量閾値BTDth以上で、且つ、内部抵抗RBATTが抵抗閾値Rth未満で、且つ、バッテリ17に内部ショートが生じていないと判定された場合であっても、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
つまり、充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth以上である場合とは、即ち、バッテリ17に対して出入りした電荷量がかなり多く、バッテリ17で生じたジュール熱量が増大していると想定され得る場面である。仮に、このようなバッテリ17に対し、減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])のような比較的高い電圧を印加すると、ジュール熱のさらなる増大を招き、バッテリ液の分解反応が促進され、バッテリ17内のガス量を増大させることとなる。
これに対して、本実施形態においては、充放電量積算値演算部88によって算出された充放電量積算値SIBATTが積算閾値SIth以上である場合、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第1指示電圧VDD2(14.8[V])よりも低い減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])を指示電圧VDとするようになっている。これにより、バッテリ17内におけるガス量の増大を抑制し、バッテリ17の劣化をより効果的に回避することが出来る。
また、充放電流量積算部88によって算出された充放電流量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満になってから判定期間TJ(例えば、100秒)が経過していない場合には、充放電流量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満であっても、指示電圧設定部89は、オルタネータ12に対する指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するようになっている。
つまり、充放電流量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満に低下していても、充放電流量積算部88によって算出された充放電流量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満になってから判定期間TJ(例えば、100秒)が経過していない場合には、ジュール熱によってバッテリ17がまだ比較的高い温度にあると想定され得る場面である。そして、仮に、このようなバッテリ17に対し、減速第1指示電圧VDD1(14.8[V])のような比較的高い電圧を印加すると、ジュール熱の増大を招き、バッテリ液の分解反応が促進され、バッテリ17内のガス量を増大させる可能性がある。
これに対して、本実施形態においては、充放電流量積算値SIBATTが積算閾値SIth未満になってから判定期間TJ(例えば、100秒)が経過していない場合、指示電圧設定部89は、指示電圧VDを減速第2指示電圧VDD2(14.0[V])に設定するので、バッテリ17内におけるガス量の増大を抑制し、バッテリ17が劣化する事態をより効果的に回避することが出来る。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。その例を以下に示す。
上述の実施形態においては、減速要求判定部84が、アクセルペダルポジションセンサ24によって検出されたアクセルペダル踏込量ACCが実質的にゼロになると、車両10に対する減速要求があったとの判定を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エンジンにおける燃料噴射が一時的に中止される制御(いわゆる、燃料カット制御)が実行される車両においては、減速要求判定手段が、燃料カット制御が実行されると、減速要求があったと判定するようにしても良い。或いは、トルクコントロールシステムによって電子制御スロットルバルブの開度が制御される車両においては、この電子制御スロットルバルブが全閉になった場合に、減速要求判定手段が、車両に対する減速要求があったと判定するようにしても良い。
また、上述の実施形態においては、電流センサ21が非接触式の電流センサである場合について説明したが、非接触式に限定するものではなく、バッテリ17に対する入出力電流量(バッテリ電流量)IBATTを検出するものであれば、どのような電流センサを用いても良い。
また、上述の実施形態においては、様々な数値を具体例として挙げたが、これらの数値に限定するものではない。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明は、自動車産業や動力出力装置の製造産業などにも利用可能である。
10 車両
11 エンジン
12 オルタネータ(発電機)
16 スタータモータ(電装品)
17 バッテリ(蓄電手段)
18 ヘッドランプ(電装品)
80 ECU
81 エンジン回転速度演算部(エンジン回転速度演算手段)
82 車速演算部(車速演算手段)
83 蓄電量演算部(蓄電量演算手段)
84 減速要求判定部(減速要求判定手段)
85 始動状態検出部(始動状態検出手段)
86 内部抵抗演算部(内部抵抗演算手段)
87 内部ショート判定部(内部ショート判定手段)
88 充放電量積算値演算部(充放電量積算値演算手段)
89 指示電圧設定部(指示電圧設定手段)
BT バッテリ蓄電量(蓄電量)
BTth 蓄電量閾値
BTDth 減速蓄電量閾値
D 指示電圧
D1 第1指示電圧
D2 第2指示電圧
D3 第3指示電圧
DD1 減速第1指示電圧
DD2 減速第2指示電圧

Claims (4)

  1. エンジンと、該エンジンによって駆動され発電電圧が可変な発電機と、該発電機に接続された蓄電手段とを有する車両に備えられる発電制御装置であって、
    該車両に対する減速要求があったことを判定する減速要求判定手段と、
    該蓄電手段の該蓄電量を演算する蓄電量演算手段と、
    該減速要求判定手段により該減速要求があったとの判定がなされた場合に、
    該蓄電量が所定の蓄電量閾値以上だと該発電電圧を第1の値に設定し、
    該蓄電量が該蓄電量閾値未満だと該発電電圧を該第1の値よりも小さい第2の値に設定する発電電圧設定手段とを備える
    ことを特徴とする、発電制御装置。
  2. 該蓄電手段の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段を備え、
    該発電電圧設定手段は、
    該内部抵抗演算手段によって演算された該蓄電手段の該内部抵抗が抵抗閾値以上である場合には、該蓄電量演算手段によって演算された該蓄電量が該蓄電量閾値以上であっても、該発電電圧を該第2の値に設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の発電制御装置。
  3. 該蓄電手段にショートが生じているか否かを判定するショート判定手段を備え、
    該発電電圧設定手段は、
    該ショート判定手段によって該蓄電手段に該内部ショートが生じていると判定された場合には、該蓄電量が該蓄電量閾値以上であっても、該発電電圧を該第2の値に設定する
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の発電制御装置。
  4. 該蓄電手段の充放電流量の積算値を算出する充放電量積算値演算手段を備え、
    該発電電圧設定手段は、
    該減速要求判定手段により該減速要求があったとの判定がなされた場合に、充放電量積算値演算手段によって算出された該充放電流量の積算値が所定の積算閾値未満であると該発電電圧を第1の値に設定し、該充放電流量の積算値が該積算閾値以上であると該発電電圧を該第1の値よりも小さい第2の値に設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項に記載の発電制御装置。
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