JP2011141454A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011141454A
JP2011141454A JP2010002395A JP2010002395A JP2011141454A JP 2011141454 A JP2011141454 A JP 2011141454A JP 2010002395 A JP2010002395 A JP 2010002395A JP 2010002395 A JP2010002395 A JP 2010002395A JP 2011141454 A JP2011141454 A JP 2011141454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
spiral blade
blade
developer
developing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010002395A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mihara
幸一 見原
Takafumi Nagai
隆文 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2010002395A priority Critical patent/JP2011141454A/ja
Publication of JP2011141454A publication Critical patent/JP2011141454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】
画像かぶり、および画像濃度むらを抑制する現像装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
現像剤を収容する現像槽111と、現像剤を搬送する第1搬送部材112と、現像剤を担持する現像ローラ114とを備えた現像装置2において、第1搬送部材112を、第1回転軸112bと、第1回転軸112bの外周を螺旋状に取り巻いて設けられる内螺旋羽根112aaと、内螺旋羽根112aaの外周部に設けられる外羽根112abとから構成し、外羽根112abに、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかを設け、外羽根112abの内周部のリード角が、0°より大きく90℃より小さい角度であり、かつ、内螺旋羽根112aaの外周部のリード角よりも小さい角度となるように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式の画像形成装置として、複写機、プリンタ、ファクシミリなどが知られている。これらの画像形成装置は、感光体ドラム(トナー像担持体)の表面に静電潜像を形成し、現像装置によって感光体ドラムにトナーを供給することで該静電潜像を現像し、現像によって感光体ドラム上に形成されたトナー像を記録用紙などの記録媒体に転写して、定着装置によって記録用紙に該トナー像を定着させることで、画像を形成する。
従来の現像装置としては、特許文献1に記載の現像装置のような、トナーが循環搬送される2つの現像剤搬送路と、該現像剤搬送路においてトナーを搬送する2つの搬送部材とを備える循環方式の現像装置がある。このような従来の現像装置は、搬送部材によってトナーを帯電させ、該現像装置が備える現像ローラの表面に帯電したトナーを担持させ、静電的吸引力によって現像ローラから静電潜像へトナーを供給する。このようにして、従来の現像装置は、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
特開2005−24592号公報
近年、上記のような画像形成装置において、画像形成の高速化が要求されている。画像形成の高速化のためには、現像装置内において、トナーの帯電を迅速かつ充分に行い、トナーの搬送も迅速に行う必要がある。
しかしながら、上記の現像装置には、トナーの搬送速度を上げるために搬送部材の回転速度を上げると、現像剤搬送路内壁近傍(搬送部材と現像剤搬送路内壁との隙間)のトナーが摩擦熱や圧力によって凝集し、滞留が生じるという問題がある。その結果、トナーの帯電性が低下して、画像かぶりが生じるという課題がある。
また、上記の搬送部材は螺旋羽根と回転軸とから構成されているので、トナーは螺旋羽根に遮られて、回転軸の軸方向に拡散し難い。そのため、局所的にトナーが消費されたり、新規のトナーが供給されたりすると、現像剤搬送路内のトナー濃度にむらが生じるという問題がある。その結果、形成された画像に画像濃度むらが生じるという課題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、画像かぶり、および画像濃度むらを抑制する現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、現像剤を収容する現像槽と、現像剤を搬送する搬送部材と、現像剤を担持する現像ローラとを備えた現像装置において、
前記搬送部材は、回転軸と、該回転軸の外周を螺旋状に取り巻いて設けられる内螺旋羽根と、該内螺旋羽根の外周部に設けられる外羽根とを備え、
前記外羽根には、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかが設けられ、
前記外羽根の内周部のリード角は、0°より大きく90℃より小さい角度であり、かつ、前記内螺旋羽根の外周部のリード角よりも小さい角度であることを特徴とする現像装置である。
また本発明は、前記外羽根は、複数の螺旋羽根片を含み、
前記間隙は、一の螺旋羽根片と他の螺旋羽根片との間隙であることを特徴とする。
また本発明は、前記外羽根は、前記回転軸の軸線方向から見たときに前記内螺旋羽根の外周のすべてに接する位置に、設けられることを特徴とする。
また本発明は、各螺旋羽根片は、空孔および切欠きが設けられない螺旋羽根片であり、かつ、前記回転軸の軸線方向から見たときに前記内螺旋羽根の外周の12分の1〜4分の1に接する位置に、設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記外羽根の内周部のリード角は、30°以上45°以下の角度であり、
前記内螺旋羽根の外周部のリード角は、60°以上85°以下の角度であることを特徴とする。
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、外羽根の内周部のリード角が、内螺旋羽根の外周部のリード角θよりも小さいので、現像剤の搬送速度は回転軸の中心付近の領域では速く、外周領域では遅くなる。これによって、搬送部材と現像槽内壁との隙間にあるトナーに、摩擦や圧力による凝集が生じることが抑えられるので、画像かぶりを抑えることができる。
また、外羽根には、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかが設けられるので、内螺旋羽根と外羽根との間や、隣接する外羽根同士の間に隙間が形成され、トナーはこの隙間を通って、回転軸の軸線方向に拡散し易い。したがって、現像槽中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。
また本発明によれば、外羽根が複数の螺旋羽根片を含んで構成されるので、1つの螺旋羽根片が破損したとしても、破損した螺旋羽根片のみを取り換えることができ、搬送部材を容易に補修することができる。また、外羽根を複数の螺旋羽根片によって構成することで、現像槽内壁面と外羽根との隙間を小さくでき、現像剤の滞留を抑えることができる。
また本発明によれば、回転軸の軸線方向から見たときに内螺旋羽根の外周のすべてに接する位置に、外羽根が設けられるので、回転軸の1周の回転により、回転軸の中心付近の領域にある現像剤、および外周領域にある現像剤を移動させることができるので、現像剤に生じる摩擦を抑えることができる。
また本発明によれば、空孔や切欠きの設けられない各螺旋羽根片が、回転軸の軸線方向から見たときに内螺旋羽根の外周の12分の1〜4分の1に接する位置に、設けられるので、現像剤の搬送性と、トナーの拡散性とを両立させることができる。
また本発明によれば、外羽根の内周部のリード角を30°以上45°以下の角度とし、内螺旋羽根の外周部のリード角を60°以上85°以下の角度とすることで、外羽根による現像剤の搬送速度と、内螺旋羽根による現像剤の搬送速度との速度差を好適な速度差にすることができ、トナーへの摩擦を抑えることができる。
また本発明によれば、上記現像装置を備えるので、画像かぶり、および画像濃度むらを抑えて画像を形成する画像形成装置を提供できる。
画像形成装置100の構成を示す模式図である。 トナー補給装置22の構成を示す模式図である。 図2のC−C’を切断面線とするトナー補給装置22の断面図である。 現像装置2の構成を示す模式図である。 図4におけるA−A’を切断面線とする現像装置2の断面図である。 図4におけるB−B’を切断面線とする現像装置2の断面図である。 第1搬送部材112の斜視図である。 第1搬送部材112に含まれる内螺旋羽根112aaおよび外羽根112abを拡大して示す図である。 第1搬送部材112の軸線方向から第1搬送部材112を見たときの図である。 他の実施形態における第1搬送部材112の軸線方向から該第1搬送部材112を見たときの図である。 他の実施形態における第1搬送部材112の斜視図である。
以下では、本発明に係る現像装置の実施形態である現像装置2、および本発明に係る画像形成装置の実施形態である画像形成装置100について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す模式図である。
画像形成装置100は、外部から伝達される画像データに応じて所定の記録媒体(記録用紙など)に多色または単色の画像を形成する装置である。なお、画像形成装置100の鉛直方向上方にスキャナなどの画像読取部を設けて、該画像読取部によって得られた画像データに基づいて画像を形成するように、画像形成装置100を構成してもよい。
画像形成装置100は、現像装置2が収容されるトナー像形成部100Aと、定着装置12が収容される定着部100Bとを備える。トナー像形成部100Aと定着部100Bとの間には、定着装置12によって生じた熱がトナー像形成部100Aに伝わらないように断熱する隔壁30が設けられる。また、画像形成装置100は、給紙トレイ10、手差しトレイ20、シート搬送路S、および排紙トレイ15を備える。
トナー像形成部100Aは、感光体ドラム3(3c,3m,3y,3k)と、帯電器5(5c,5m,5y,5k)と、露光ユニット1と、現像装置2(2c,2m,2y,2k)と、トナー補給装置22(22c,22m,22y,22k)と、トナー搬送パイプ102(102c,102m,102y,102k)と、クリーナユニット4(4c,4m,4y,4k)と、中間転写ベルトユニット8と、転写ローラ11とを収容している。なお、参照符号の末尾のc,m,y,kの各符号は、cがシアン画像形成用の部材であり、mがマゼンタ画像形成用の部材であり、yがイエロー画像形成用の部材であり、kが黒画像形成用の部材であることをそれぞれ示す符号である。
画像形成装置100に入力されるシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、および黒(k)の色成分ごとの画像データに基づいて、各感光体ドラム3(3c、3m、3y、3k)の表面に、シアントナー画像、マゼンタトナー画像、イエロートナー画像、黒トナー画像がそれぞれ形成され、形成された各トナー画像が中間転写ベルトユニット8上で重ねられることによって、カラー画像が形成される。
感光体ドラム3は、軸線回りに回転駆動が可能となるように図示しない駆動部によって支持される、円筒状部材である。感光体ドラム3は、図示しない導電性基体と、該導電性基体の表面に形成される感光層とを含む。感光層は、光を照射されることによって導電性を示す部材である。感光体ドラム3の感光層の表面には、帯電器5による帯電、および露光ユニット1による露光により、静電潜像とよばれる電気的な画像が形成される。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる装置である。本実施形態では、帯電器5として接触ローラ型の帯電器を用いるけれども、接触ブラシ型の帯電器や、非接触チャージャー型の帯電器などを用いてもよい。
露光ユニット1は、感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた光を照射する装置である。露光ユニット1は、入力された画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3を露光することによって、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。本実施形態では、露光ユニット1としてレーザ照射部および反射ミラーを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)を用いるけれども、発光素子をアレイ状に並べたEL(エレクトロルミネッセンス)や、LED書込みヘッドを用いてもよい。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像をトナーによって顕像化することで、感光体ドラム3上にトナー像を形成する装置である。現像装置2の鉛直方向上部には、トナー搬送パイプ102が接続される。現像装置2の詳細については後述する。
トナー補給装置22は、現像装置2よりも鉛直方向上方に配され、未使用のトナーを貯蔵する。トナー補給装置22の鉛直方向下部にはトナー搬送パイプ102が接続される。トナー補給装置22は、トナー搬送パイプ102を介して、現像装置2へトナーを供給する。トナー補給装置22の詳細については後述する。
クリーナユニット4は、現像およびトナー像の転写後に、感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収する装置である。
中間転写ベルトユニット8は、感光体ドラム3の鉛直方向上方に配置される。中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6c,6m,6y,6k)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備える。
中間転写ベルト駆動ローラ71、および中間転写ベルト従動ローラ72は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に中間転写ベルト7を回転駆動させる部材である。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられる。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3上に形成された各色成分のトナー像が順次重ねて転写されることによって、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト7は、たとえば、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成される。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム3と対向する位置に回転可能に支持される。中間転写ローラ6には感光体ドラム3上のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスが印加される。中間転写ローラ6は、たとえば、直径が8mm〜10mmの金属(ステンレスなど)からなる軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、発泡ウレタンなど)により覆われる。この導電性の弾性材によって、中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では、ローラ形状の中間転写ローラ6を用いるけれども、ブラシ状のものを用いてもよい。
中間転写ベルトクリーニングユニット9は、中間転写ベルト7から記録媒体へ転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーを除去し回収するための部材である。中間転写ベルトクリーニングユニット9は、中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードを備える。クリーニングブレードは、中間転写ベルト7を挟んで中間転写ベルト従動ローラ72に対向する位置に設けられる。
転写ローラ11は、中間転写ベルト駆動ローラ71に対向する位置に設けられ、中間転写ベルト駆動ローラ71とともに転写ニップを形成する。転写ローラ11には所定の電圧が印加される。この電圧により、転写ニップに搬送された記録媒体には、中間転写ベルト上に積層されたトナー像が転写される。転写ニップを定常的に得るために、転写ローラ11、および中間転写ベルト駆動ローラ71のいずれか一方は金属などの硬質材料から形成され、他方は弾性ローラなどの軟質材料(弾性ゴムローラ、発泡性樹脂ローラなど)から形成される。
給紙トレイ10は、画像形成に使用する記録媒体(記録用紙など)を蓄積しておくためのものであり、露光ユニット1の鉛直方向下方に設けられる。手差しトレイ20は、画像形成に使用する記録媒体を蓄積しておくためのものである。
排紙トレイ15は、印刷済みの記録媒体をフェイスダウンで載置するためのものであり、画像形成装置100の鉛直方向上部に設けられる。
シート搬送路Sは、給紙トレイ10または手差しトレイ20に蓄積される記録媒体を転写ニップおよび定着装置12を経由させて排紙トレイ15に案内するためのものである。シート搬送路Sには、ピックアップローラ16(16a,16b)、レジストローラ14、搬送ローラ25(25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25h)が配置される。
ピックアップローラ16aは、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から記録媒体を1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼込みローラである。ピックアップローラ16bは、手差しトレイ20の近傍に備えられ、手差しトレイ20から記録媒体を1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼込みローラである。
搬送ローラ25は、記録媒体を搬送するための小型のローラ対であり、シート搬送路Sに沿って複数設けられる。
レジストローラ14は、搬送された記録媒体を一旦保持し、記録媒体の先端と中間転写ベルト7上の積層されたトナー像の先端とが整合するタイミングで、記録媒体を転写ニップに搬送する部材である。転写ニップにおいてトナー像が転写された記録媒体は、定着装置12に搬送される。
定着部100Bには、定着装置12が収容される。定着装置12は、ヒートローラ81および加圧ローラ82を備える。ヒートローラ81は、所定の定着温度となるように図示しない制御部によって制御される。制御部は、図示しない温度検出器からの検出信号に基づいてヒートローラ81の温度を制御する。加圧ローラ82は、ヒートローラ81に圧接するローラである。
ヒートローラ81は、加圧ローラ82とともに記録媒体を加熱しながら挟持することにより、トナー像を溶融させて記録媒体上に定着させる。なお、トナー像が定着された記録媒体は、搬送ローラ25cによってフェイスダウンで排紙トレイ15上に排出される。
図2は、トナー補給装置22の構成を示す模式図である。図3は、図2のC−C’を切断面線とするトナー補給装置22の断面図である。トナー補給装置22は、トナー収容容器121、トナー攪拌部材125、トナー排出部材122、およびトナー排出口123を含む。トナー補給装置22は、トナー排出部材122を回転させることによって、トナー排出口123からトナー搬送パイプ102を介して、現像装置2へトナーを供給する。
トナー収容容器121は、内部空間を有する略半円筒状の容器であり、トナー攪拌部材125、およびトナー排出部材122を回転自在に支持し、トナーを収容する。トナー排出口123は、トナー排出部材122の鉛直方向下部、かつ、軸方向中央部付近に設けられる略矩形状の開口部であり、トナー搬送パイプ102に臨む位置に配置される。
トナー攪拌部材125は、回転基体125aと、回転基体125aに設けられるトナー汲上げ部材125bとを含む。回転基体125aが軸線を中心に回転することにより、トナー汲上げ部材125bは、トナー収容容器121内に収容されるトナーを攪拌しながら、トナー収容容器121内のトナーを汲み上げてトナー排出部材122へ搬送する。トナー汲上げ部材125bは、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)シートからなり、回転基体125aの両端に取り付けられる。
トナー排出部材122は、トナー収容容器121内のトナーをトナー排出口123から現像装置2に供給する部材である。トナー排出部材122は、トナー排出羽根122aとトナー排出部材回転軸122bとを含むオーガスクリューと、トナー排出部材回転ギア122cとによって構成される。トナー排出部材122は、図示しないトナー排出部材駆動モータによって回転駆動する。オーガスクリューによって、トナー排出部材122の軸方向両端からトナー排出口123に向けて、トナーが搬送される。
トナー排出部材122とトナー攪拌部材125との間には、トナー排出部材隔壁124が設けられる。トナー排出部材隔壁124によって、トナー排出部材122の周辺に適量のトナーを保持できる。
図4は、現像装置2の構成を示す模式図である。図5は、図4におけるA−A’を切断面線とする現像装置2の断面図である。図6は、図4におけるB−B’を切断面線とする現像装置2の断面図である。現像装置2は、現像槽111と、第1搬送部材112と、第2搬送部材113と、現像ローラ114と、現像槽カバー115と、トナー補給口115aと、ドクターブレード116と、仕切り板117と、トナー濃度検知センサ119とを含む。現像装置2は、現像槽111内のトナーを、現像ローラ114によって感光体ドラム3の表面に供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を顕像化する装置である。
現像槽111は、現像剤を収容する容器状部材である。現像剤としては、トナーのみからなる1成分現像剤であっても、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤であってもよい。現像槽111には、第1搬送部材112、第2搬送部材113、現像ローラ114、現像槽カバー115、ドクターブレード116、仕切り板117、およびトナー濃度検知センサ119が設けられる。
現像ローラ114は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するマグネットローラであり、現像槽111の現像剤を表面に汲み上げて担持し、該表面に担持している現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム3に供給する。現像ローラ114は、感光体ドラム3に対向する位置に設けられる。現像ローラ114には、図示しない電源が接続され、現像バイアス電圧が印加される。現像ローラ114に担持されたトナーは、感光体ドラム3との最近接部分(現像ニップ部N)において、現像バイアス電圧によって、感光体ドラム3へ移動する。
ドクターブレード116は、現像ローラ114の表面に近接する位置に設けられ、現像ローラ114に担持される現像剤の量を規制する。ドクターブレード116は、現像ローラ114の軸線方向に平行に延びる矩形板状部材であり、その幅方向の一端116bが現像槽カバー115によって支持され、かつ他端116aが現像ローラ114表面に対して間隙を有して設けられる。ドクターブレード116の材料としては、ステンレス鋼や、アルミニウム、合成樹脂などを使用できる。
トナー濃度検知センサ119は、現像槽111底面において、第2搬送部材113の鉛直方向下方かつ現像剤搬送方向略中央部に装着され、センサ面が現像槽111の内部空間に露出するように設けられる。トナー濃度検知センサ119は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119が検知するトナー濃度測定値に応じて、トナー排出部材122を回転駆動させ、トナー排出口123を介して現像槽111内部にトナーを供給するように制御する。トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119によるトナー濃度測定値がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー排出部材122を回転駆動させる駆動部に制御信号を送り、トナー排出部材122を回転駆動させる。
トナー濃度検知センサ119には一般的なトナー濃度検知センサを使用できる。トナー濃度検知センサ119としては、たとえば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどが挙げられる。これらの中でも、透磁率検知センサが好ましい。
本実施形態では、トナー濃度検知センサ119として透磁率検知センサが用いられる。トナー濃度検知センサ119(透磁率検知センサ)には、図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検知センサ119を駆動させるための駆動電圧、およびトナー濃度の検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、トナー濃度検知センサ119に印加する。電源によるトナー濃度検知センサ119への電圧の印加は、図示しない制御部によって制御される。トナー濃度検知センサ119は、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサであり、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度が良いため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧を印加して用いられる。このような型式の透磁率検知センサは市販されており、たとえば、TS−L(商品名、TDK株式会社製)、TS−A(商品名、TDK株式会社製)、TS−K(商品名、TDK株式会社製)などが挙げられる。
現像槽カバー115は、現像槽111の鉛直方向上側に、取り外し可能に設けられる。現像槽カバー115には、現像槽111内に未使用のトナーを補給するためのトナー補給口115aが形成される。トナー補給装置22に収容されているトナーは、トナー搬送パイプ102およびトナー補給口115aを介して現像槽111内に補給される。
現像槽111には、第1搬送部材112と、第2搬送部材113と、第1搬送部材112と第2搬送部材113との間の仕切り板117とが設けられる。
第1搬送部材112および第2搬送部材113は、互いの軸線同士が平行になるように、仕切り板117を挟んで並列して設けられる。第1搬送部材112は、現像槽111の長手方向における一方向である、矢印X方向に現像剤を搬送し、第2搬送部材113は、矢印X方向とは反対方向である矢印Y方向に現像剤を搬送する。
第1搬送部材112および第2搬送部材113は、モータなどの駆動部によって回転駆動することで、現像剤を搬送するように構成される。第1搬送部材112は、第1搬送羽根112aと第1回転軸112bと第1搬送ギア112cとを含む。第1搬送部材112の詳細については後述する。
第2搬送部材113は、螺旋状の第2搬送羽根113aと第2回転軸113bと含むオーガスクリューと、第2搬送ギア113cとにより構成される。第2搬送部材113は、モータなどの駆動部によって回転駆動することにより現像剤を矢印Y方向へと搬送する。なお、本実施形態においては、第2搬送部材113には上記オーガスクリューが用いられるけれども、第2搬送部材113を後述する第1搬送部材112と同様の構成としてもよい。
仕切り板117は、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向に平行に延設される。現像槽111の内部空間は、仕切り板117によって、第1搬送部材112が配置される第1搬送路Pと、第2搬送部材113が配置される第2搬送路Qとに区画される。
仕切り板117は、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向における両端部において、現像槽111の内側壁面から離間して配置される。したがって、第1搬送路Pと第2搬送路Qとは、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向の両端部付近において連通する。第1搬送部材112による現像剤搬送方向(矢印X方向)の下流において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する連通路を第1連通路aと称する。また、第2搬送部材113による現像剤搬送方向(矢印Y方向)の下流において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する連通路を第2連通路bと称する。
トナー補給口115aは、第1搬送路P内の領域において第2連通路b付近に形成される。したがって、第1搬送路Pにおいて、現像剤搬送方向(矢印X方向)上流側にトナーが補給されることになる。
現像剤は、現像槽111において、第1搬送路Pと第1連通路aと第2搬送路Qと第2連通路bとを、第1搬送路P→第1連通路a→第2搬送路Q→第2連通路b、という順序で循環移動する。そして、現像剤は、第2搬送路Qにおいて、現像ローラ114によって現像ローラ114の表面に担持されて汲み上げられ、汲み上げられた現像剤中のトナーが感光体ドラム3へと移動して、順次消費される。トナーが消費されると、未使用のトナーがトナー補給口115aから第1搬送路Pへ補給される。補給されたトナーは、第1搬送路Pにおいて、補給前から存在する現像剤中に拡散する。
図7は、第1搬送部材112の斜視図である。図8は、第1搬送部材112に含まれる内螺旋羽根112aaおよび外羽根112abを拡大して示す図である。図9は、第1搬送部材112の軸線方向から第1搬送部材112を見たときの図である。なお、本発明において、「軸線方向から見る」とは、遠近による物の大きさの違いを無視して軸線方向から見ることを指す。図10は、他の実施形態における第1搬送部材112の軸線方向から該第1搬送部材112を見たときの図である。図11は、他の実施形態における第1搬送部材112の斜視図である。
第1搬送部材112は、第1搬送羽根112aと、第1回転軸112bと、第1搬送ギア112cとにより構成される。第1搬送羽根112aは、内螺旋羽根112aaと外羽根112abとを含む。第1搬送部材112は、モータなどの駆動部によって回転駆動することにより現像剤を矢印X方向に搬送する。
第1回転軸112bは、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、またはABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料から形成される、半径5mm〜20mm程度の円柱状部材である。第1回転軸112bは、図示しない駆動部、および第1搬送ギア112cによって、200rpm〜500rpmで回転する。
内螺旋羽根112aaは、第1回転軸112bの回転に伴って回転することにより、第1搬送路Pの第1回転軸112b付近の領域(中心領域)の現像剤を矢印X方向に搬送する。外羽根112abは、第1回転軸112bの回転に伴って回転することにより、第1搬送路Pの中心領域の周りの領域(外周領域)の現像剤を、矢印X方向に搬送する。以下のように、本発明に係る第1搬送部材112は、外羽根112abによる現像剤の搬送速度が、内螺旋羽根112aaによる現像剤の搬送速度よりも遅くなるように構成される。
内螺旋羽根112aaは、第1回転軸112bの外周を螺旋状に取り巻いて設けられる螺旋羽根である。径方向において、螺旋羽根の厚さは、一様であってもよいし、外周部が薄くなるようになっていてもよい。本実施形態の内螺旋羽根112aaの外周部のリード角は、65°である。本発明において、「内螺旋羽根112aaの外周部のリード角」とは、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面と、内螺旋羽根112aaの外周部とがなす角である。より詳細には、内螺旋羽根112aaの側面の外周部上の一点を通る螺線の接線と、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面へ該接線を射影した直線とがなす角である。内螺旋羽根112aaの外周部のリード角は、0°より大きく90°より小さい角度である。
図8においては、内螺旋羽根112aaの側面の外周部上の点iを通る螺線の接線Lと、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面mとのなす角θが、内螺旋羽根112aaの外周部のリード角である。内螺旋羽根112aaの外周部のリード角が大きくなるにつれて、第1回転軸112bが同じ回転速度で回転しても、内螺旋羽根112aaによる現像剤の搬送速度は上昇する。
内螺旋羽根112aaは、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、またはABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料からなどから形成される。内螺旋羽根112aaの外径Rは、6mm〜12mmに設計される。本発明において、「内螺旋羽根112aaの外径R」とは、第1回転軸112bの軸線方向から見たときの、第1回転軸112bの中心から内螺旋羽根112aa上の一点までの距離のうち最も遠い距離である。また、内螺旋羽根112aaのピッチpは、10mm〜40mmに設計される。なお、外径Rとピッチpとを用いれば、内螺旋羽根112aaの外周部のリード角θは、tan−1(p/2πR)と表される。
外羽根112abは、内螺旋羽根112aaの外周部に設けられる板状部材である。外羽根112abには、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかが設けられる。外羽根112abの内周部のリード角は、0°より大きく90°より小さい角度であり、かつ、内螺旋羽根112aaの外周部のリード角θよりも小さい角度である。本発明において、「外羽根112abの内周部のリード角」とは、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面と、外羽根112abの内周部とがなす角である。外羽根112abの内周部のリード角が大きくなるにつれて、第1回転軸112bが同じ回転速度で回転しても、外羽根112abによる現像剤の搬送速度は上昇する。
本実施形態では、外羽根112abは、複数の螺旋羽根片112dを含み、外羽根112abに設けられる間隙は、一の螺旋羽根片112dと他の螺旋羽根片112dとの間隙112pとなる。本発明において、「螺旋羽根片」とは、厚さが一様な螺旋羽根の一部分であり、螺旋羽根面を主面とする厚さが一様な板状部材を所定の大きさに分割して得られる。「螺旋羽根面」とは、所定の半径(rとする)の仮想円柱の側面上を所定のピッチ(pとする)で取り巻く螺線に沿って、所定の長さ(rとする)の線分であって、前記側面に垂直な線分を、前記仮想円柱の軸線方向に移動させたときの、該線分の軌跡がなす面である。
本実施形態では、螺旋羽根片112dは、r=Rの螺旋羽根面を有する厚さが一様な板状部材の1周期分を、前記仮想円柱の側面に垂直な線分で均等に4分割して得られる板状部材である。本実施形態では、内螺旋羽根112aaの外周部に、内螺旋羽根112aaの1周期ごとに、4つの螺旋羽根片112dが等間隔で設けられる。螺旋羽根片112dは、第1回転軸112bの軸線と、前記仮想円柱の軸線とが一致するように設けられる。これによって、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに、4つの螺旋羽根片112dが、内螺旋羽根112aaを囲む円環を構成するように見える。
外羽根112abは、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、またはABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料からなどから形成される。外羽根112abの外径Rは、10mm〜18mmに設計される。本発明において、「外羽根112abの外径R」とは、第1回転軸112bの軸線方向から見たときの、第1回転軸112bの中心から外羽根112ab上の一点までの距離のうち最も遠い距離である。第1回転軸112bと内螺旋羽根112aaとの接続箇所、および内螺旋羽根112aaと外羽根112abとの接続箇所にトナーの搬送に耐える程度の強度が求められるので、第1搬送部材112の製造方法としては、予め、第1搬送部材112を軸線方向に所定の間隔で切断した形状の断片を作製し、該断片を順次金属棒に通して固定することによって、第1搬送部材112を作製することが好ましい。このように製造する場合、各断片において第1回転軸112bにあたる部分の中心には、前記金属棒が挿通される孔が形成される。このように、断片を複数接続して第1搬送部材112を製造することによって、各断片の設計が容易となるので、充分な強度を有する各断片を形成でき、これによって、充分な強度を有する第1搬送部材112を製造することができる。なお、各断片は、各螺旋羽根片112dの強度を保つために、各螺旋羽根片112dをそのまま含む形状であることが好ましい。すなわち、各断片は、第1搬送部材112を、螺旋羽根片112dを切断しないように、軸線方向に所定の間隔で切断した形状であることが好ましい。
本実施形態では、「外羽根112abの内周部のリード角」は、螺旋羽根片112dの側面の内周部上の一点を通る螺線の接線と、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面へ該接線を射影した直線とがなす角である。図8においては、螺旋羽根片112dの側面の内周部上の点jを通る螺線の接線Lと、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面mとのなす角θが、外羽根112abの内周部のリード角である。なお、本実施形態では、上記の半径r=Rとピッチpとを用いて、外羽根112abの内周部のリード角θを、tan−1(p/2πR)と表すことができる。上述したように、リード角θはtan−1(p/2πR)と表され、リード角θはリード角θよりも小さくなるように設定されるので、p<pとなる。
他の実施形態としては、螺旋羽根片112dの代わりに、平板を用いてもよい。平板は、厚さが一様な部材であり、空孔や切欠きが設けられてもよい。外羽根112abとして複数の平板を用いる場合、外羽根112abの内周部のリード角は、該平板の主面と、第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面とのいずれの面にも垂直な面上における、該主面と第1回転軸112bの軸線方向に垂直な面とがなす角である。
本実施形態では、上記のように、外羽根112abは複数の螺旋羽根片112dからなるので、図9に示すように、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに、螺旋羽根片112dは、内螺旋羽根112aaの外周のすべてに接する位置に見える。なお、他の実施形態として、螺旋羽根片112dの代わりに矩形状の平板を用いれば、図10に示すように、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに、外羽根112abが内螺旋羽根112aaの外周の一部には接しないように構成できる。
本実施形態では、各螺旋羽根片112dには、空孔および切欠きが設けられないけれども、他の実施形態では空孔や切欠きが設けられてもよい。また、本実施形態では、図9に示すように、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに内螺旋羽根112aaの外周の4分の1に接する位置に、各螺旋羽根片112dが設けられる。
第1搬送部材112の他の実施形態としては、図11に示すように、螺旋羽根片112dと内螺旋羽根112aaの外周部とを接続する接続部材112eを設けてもよい。接続部材112eは、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、またはABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料から形成される。接続部材112eを介して、螺旋羽根片112dを設けることで、螺旋羽根片112dの取付強度を向上させることができる。なお、接続部材112eに、空孔や切欠きを設けてもよい。
また、他の実施形態としては、外羽根112abを、内螺旋羽根112aaのピッチpよりも狭いピッチで、内螺旋羽根112aaを取り巻く螺旋羽根とし、さらに、螺旋羽根とした外羽根112abの外周部付近に空孔や切欠きを設けて、第1搬送部材112を構成してもよい。
上述したように、第1搬送部材112が回転することにより、内螺旋羽根112aa、および外羽根112abは、矢印X方向へ現像剤を搬送する。本発明では、リード角θがリード角θよりも小さいので、現像剤の搬送速度は第1搬送路Pの中心領域では速く、外周領域では遅くなる。これによって、第1搬送部材112と現像槽111内壁との隙間にあるトナーに、摩擦や圧力による凝集が生じることが抑えられるので、画像かぶりを抑えることができる。
また、本発明では、外羽根112abには、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかが設けられるので、内螺旋羽根112aaと外羽根112abとの間や、隣接する外羽根112ab同士の間に隙間が形成され、トナーはこの隙間を通って、第1回転軸112bの軸線方向に拡散し易くなっている。したがって、現像槽111中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。
また本実施形態のように、外羽根112abを複数の螺旋羽根片112dによって構成することで、1つの螺旋羽根片112dが破損したとしても、破損した螺旋羽根片112dのみを取り換えることができ、第1搬送部材112を容易に補修することができる。また、外羽根112abを複数の螺旋羽根片112dによって構成することで、現像槽111内壁面と外羽根112abとの隙間を小さくでき、現像剤の滞留を抑えることができる。
また本実施形態のように、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに内螺旋羽根112aaの外周のすべてに接する位置に、外羽根112abを設けることで、第1回転軸112bの1周の回転により、中心領域中、および中心領域付近の外周領域中のすべての現像剤を移動させることができるので、移動しない現像剤による抵抗が減少し、現像剤に生じる摩擦を抑えることができる。
また、本実施形態のように空孔や切欠きの設けられない螺旋羽根片112dが用いられる場合、各螺旋羽根片112dは、第1回転軸112bの軸線方向から見たときに内螺旋羽根112aaの外周の12分の1〜4分の1に接する位置に、設けられることが好ましい。このように構成することで、内螺旋羽根112aaの1周期あたりの間隙112pの数は、4〜12となる。この数よりも間隙112pの数が多くなると、トナーの拡散性は高まるものの、現像剤の搬送性が低下し、一方、この数よりも間隙112pの数が少なくなると、現像剤の搬送性は高まるものの、トナーの拡散性が低下してしまう。上記の範囲内となるように構成することにより、現像剤の搬送性と、トナーの拡散性とを両立させることができる。
また、外羽根112abの内周部のリード角は、30°以上45°以下の角度であり、かつ、内螺旋羽根112aaの外周部のリード角は、60°以上85°以下の角度であることが好ましい。このように構成することで、外羽根112abによる現像剤の搬送速度と、内螺旋羽根112aaによる現像剤の搬送速度との速度差を、好適な速度差にすることができ、トナーへの摩擦を抑えることができる。
1 露光ユニット
2 現像装置
3,3c,3k,3m,3y 感光体ドラム
4,4c,4k,4m,4y クリーナユニット
5,5c,5k,5m,5y 帯電器
8 中間転写ベルトユニット
11 転写ローラ
12 定着装置
22 トナー補給装置
100 画像形成装置
111 現像槽
112 第1攪拌部材
112a 第1搬送羽根
112aa 内螺旋羽根
112ab 外羽根
112b 第1回転軸
112c 第1搬送ギア
112d 螺旋羽根片
112e 接続部材
113 第2攪拌部材
114 現像ローラ

Claims (6)

  1. 現像剤を収容する現像槽と、現像剤を搬送する搬送部材と、現像剤を担持する現像ローラとを備えた現像装置において、
    前記搬送部材は、回転軸と、該回転軸の外周を螺旋状に取り巻いて設けられる内螺旋羽根と、該内螺旋羽根の外周部に設けられる外羽根とを備え、
    前記外羽根には、空孔、切欠き、および間隙の少なくともいずれかが設けられ、
    前記外羽根の内周部のリード角は、0°より大きく90℃より小さい角度であり、かつ、前記内螺旋羽根の外周部のリード角よりも小さい角度であることを特徴とする現像装置。
  2. 前記外羽根は、複数の螺旋羽根片を含み、
    前記間隙は、一の螺旋羽根片と他の螺旋羽根片との間隙であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記外羽根は、前記回転軸の軸線方向から見たときに前記内螺旋羽根の外周のすべてに接する位置に、設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 請求項2を引用する請求項3に記載の現像装置であって、
    各螺旋羽根片は、空孔および切欠きが設けられない螺旋羽根片であり、かつ、前記回転軸の軸線方向から見たときに前記内螺旋羽根の外周の12分の1〜4分の1に接する位置に、設けられることを特徴とする現像装置。
  5. 前記外羽根の内周部のリード角は、30°以上45°以下の角度であり、
    前記内螺旋羽根の外周部のリード角は、60°以上85°以下の角度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。
  6. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2010002395A 2010-01-07 2010-01-07 現像装置および画像形成装置 Pending JP2011141454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002395A JP2011141454A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 現像装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002395A JP2011141454A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 現像装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011141454A true JP2011141454A (ja) 2011-07-21

Family

ID=44457333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010002395A Pending JP2011141454A (ja) 2010-01-07 2010-01-07 現像装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011141454A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4738497B2 (ja) 現像装置およびこれを用いる画像形成装置
JP5184660B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2010210670A (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP5061226B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP4918600B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP4951694B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5168614B2 (ja) 現像装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP5286379B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5286376B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5282108B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5065459B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5433637B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5298171B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2011099916A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2012177793A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4951681B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2011141454A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5536532B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5600560B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2011064766A (ja) 画像形成装置
JP2013003395A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2010164691A (ja) 現像装置とこれを用いる画像形成装置
JP5070303B2 (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP2013003399A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5941941B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置