JP2011139256A - スピーカ - Google Patents

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Kiyoshi Yamagishi
清 山岸
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Abstract

【課題】車載等に用いられるスピーカに関するものであり、スピーカの軽量化に伴う音質劣化が課題であった。
【解決手段】樹脂フレームと、この樹脂フレームの中央に設けられた磁気回路と、この磁気回路の磁気ギャップに挿入されるボイスコイルと、このボイスコイルと樹脂フレームに固定されるダンパーと、樹脂フレームとボイスコイルに固定される振動板とから構成され、樹脂フレームの外周部とダンパーの固定部を複数のフレームアームでつなぐともに、このフレームアームと樹脂フレーム外周部との結合部に窪みを設け、この窪みに制動剤を充填することで、スピーカの軽量化を保ったまま、軽量化による音質劣化を改善できる構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用等に用いられるスピーカに関するものである。
近年、自動車業界では、燃費向上や省資源の観点から軽量化は避けられないのが現状である。
このため、車載用の純正スピーカを中心として、車体重量低減の一環としてスピーカの軽量化が進んできている。
よって、これらの車載用スピーカは、その磁気回路は小型化され、フレームも金属から樹脂化され、さらに薄肉化されて剛性が落ち、軽量化を実施しないスピーカに比べて音質劣化となる要因を多く抱える傾向にある。
以下、従来のスピーカについて図面を用いて説明する。
図3は従来のスピーカの断面図である。
図3に示すように、21は磁気回路、22はプレート、23はマグネット、24はヨーク、25は樹脂フレーム、25aは樹脂フレーム25を構成するフレームアーム、26はボイスコイル、27はダンパー、28は振動板、29はダストキャップである。
ここで、このスピーカは、ボイスコイル26を、磁気回路21により駆動させ、その振動を振動板28に伝達させて音を発生させる構成としている。
そして、樹脂フレーム25は、磁気回路21およびボイスコイル26や振動板28から構成される振動部品を強固に支持する役目を果たしている。
尚、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平6−245295号公報
通常、一般的なスピーカにおいて駆動力が発生する場合、磁気回路は動かないことが前提である。
しかしながら、磁気回路の中でボイスコイルが駆動されると、その反作用で磁気回路は振動し、これにより駆動力も変調を受ける。
磁気回路が重く、フレーム剛性が高い場合には、この振動による影響は少ない。
しかしながら、近年の車載用スピーカでは軽量化が進んだ結果、磁気回路は小型になり、フレームは樹脂化され、さらに薄肉化されて剛性も低下している。
このようなスピーカでは、磁気回路はボイスコイルの駆動力による反作用を受け易く、音質劣化が大きいという課題を有するものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、軽量スピーカでありながら高音質化を実現できるスピーカを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、樹脂フレームと、この樹脂フレームの中央に設けられた磁気回路と、この磁気回路の磁気ギャップに挿入されるボイスコイルと、このボイスコイルと樹脂フレームに固定されるダンパーと、樹脂フレームとボイスコイルに固定される振動板とから構成され、樹脂フレームの外周部とダンパーの固定部を複数のフレームアームでつなぎ、このフレームアームと樹脂フレーム外周部との結合部に窪みを設けるとともに、この窪みに制動剤を充填する構成としたものである。
以上の構成とすることで本発明のスピーカは、磁気回路の反作用による振動を、僅かな制動剤で効果的に低減することができるという作用効果が得られ、軽量化を保ったまま、軽量化による音質劣化を改善することができ、軽量スピーカでありながら高音質化を実現できるという大きな効果を奏するものである。
本発明のスピーカの半断面図 本発明のスピーカの等価回路図 従来のスピーカの半断面図 従来のスピーカの等価回路図 従来のスピーカの改善状態を示す半断面図 従来のスピーカの改善状態を示す等価回路図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1に記載の発明について説明する。
図1は本発明のスピーカの半断面図であり、1は磁気回路、2はプレート、3はマグネット、4はヨーク、5は樹脂フレーム、5aは樹脂フレーム5を構成するフレームアーム、6はボイスコイル、7はダンパー、8は振動板、9はダストキャップ、10は樹脂フレーム5に設けられた窪み、11は制動剤である。
ここで、このスピーカは、ボイスコイル6を、磁気回路1により駆動させ、その振動を振動板8に伝達させて音を発生させる構成としている。
そして、樹脂フレーム5は、磁気回路1およびボイスコイル6や振動板8から構成される振動部品を強固に支持する役目を果たすとともに、窪み10に充填された制動剤11により、磁気回路1の反作用による振動を低減させている。
図2は磁気回路の振動要素を含めた図1に示す本発明のスピーカの等価回路である。
図2について、Fは駆動力、Vは振動系の速度、Vgは磁気回路の振動速度、Zmeは電磁制動抵抗、Mmは振動系質量、Cmは振動系コンプライアンス、Rmは振動系機械抵抗、Maは放射質量、Raは放射抵抗、Mvgは磁気回路の振動質量、Mvfはフレームの振動質量、Cvfはフレームの振動コンプライアンス、Rvfはフレームの振動機械抵抗、Rv11は制動剤11による振動機械抵抗である。
次に、図3は従来のスピーカの半断面図である。
図3について、21は磁気回路、22はプレート、23はマグネット、24はヨーク、25は樹脂フレーム、25aは樹脂フレーム25を構成するフレームアーム、26はボイスコイル、27はダンパー、28は振動板、29はダストキャップである。
そして、図4は磁気回路の振動要素を含めた図3に示す従来のスピーカの等価回路である。
さらに、図5は図3に示す従来のスピーカの改善例であり、制動材30を追加したものである。
そして、図6はその磁気回路の振動要素を含めたスピーカの等価回路であり、Rv30は制動材30による振動機械抵抗である。
一般的にスピーカは、図4のように駆動力Fが振動系に速度Vを発生させると同時に、磁気回路にも磁気回路の振動速度Vgを発生させる。もし、磁気回路21やフレーム25が重く磁気回路の振動質量Mvgやフレームの振動質量Mvfが大きければ磁気回路の振動速度Vgは少ないが、図3のような軽量スピーカでは磁気回路の振動質量Mvgやフレームの振動質量Mvfは小さくなり、磁気回路の振動速度Vgが増えて駆動力Fのロスが増加する。
また、樹脂フレーム25などで剛性が低い場合はフレームの振動コンプライアンスCvfが大きく、機械インピーダンスの低下で磁気回路の振動速度Vgが流れやすい。
さらに、最低共振周波数であるFo付近では、電磁制動抵抗Zmeが大きくなるため、振動系の速度Vが減って磁気回路の振動速度Vgが増加する。
このため、磁気回路21の振動による音質劣化は大きく、特に低音の音質劣化が激しい。
図5は、図3に示す従来のスピーカの音質改善を試みた改善例であり、フレームアーム25aに制動材30を付加したものである。
このような場合、図6のようにRv30はフレームの振動質量Mvfやフレームの振動コンプライアンスCvf及びフレームの振動機械抵抗Rvfの間に分布定数として存在する。
このように細分化されたRv30は個々の制動力が弱く、磁気回路の振動速度Vgのもれ通過もあることから、合計しても振動機械抵抗は小さい。
従って、軽量スピーカに許される僅かな量の制動材30で、磁気回路の振動速度Vgを抑えることは困難であった。
本発明による図1のスピーカでは、樹脂フレーム5の外周部とフレームアーム5aの結合部に窪み10を設け、この窪みに制動剤11を集中して充填している。
尚、この窪み10は機械強度を落とさない形状としている。
このような構造では、図2に示すように、制動剤11による振動機械抵抗Rv11はフレームの振動質量Mvfやフレームの振動コンプライアンスCvfから独立して存在すると考えられ、集中定数として扱うことができる。
このため、磁気回路の振動速度Vgは確実に制動剤11による振動機械抵抗Rv11を通過する。
また一ヶ所に集中させることで粘性抵抗が上がり、制動剤11による振動機械抵抗Rv11としての値も大きくなって、磁気回路の振動速度Vgを効果的に抑えることができる。
これらの結果、軽量スピーカにおける非常に僅かな量の制動剤11でも、磁気回路1の振動を低減して音質劣化を改善することが可能となる。
次に、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。
前述の実施の形態との相違点は、複数のフレームアームのうち、主要なフレームアームの結合部にのみ窪み10を設けて制動剤11を充填したことである。
この構成により、成形性などに関わるフレーム設計の自由度や、制動剤充填の作業性を向上させることができる。
次に、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。
前述の実施の形態との相違点は、制動剤11をシリコン系樹脂から構成したことである。
この構成により、シリコン系樹脂の特徴である耐熱性などの信頼性や、性能の安定性を向上させることができる。
さらに、シリコン系接着剤や粘着剤を用いることで、生産工法や標準化の点でも有利なものとすることができる。
次に、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明する。
前述の実施の形態との相違点は、制動剤11の量をスピーカ全重量の1%以下としたことである。
実験によると、全重量が210gの16cmスピーカにおいて、全重量の0.3%(0.7g)の制動剤11でも大きな音質改善効果が得られた。
ここで、制動剤11の量が、スピーカ全重量の1%を超えてしまうと、スピーカの軽量化の観点から好ましいものとは言えず、スピーカ全重量の1%以下であれば無視できる程度のものとして許容することが可能である。
この結果と軽量維持の観点から、スピーカ全重量の1%以下の制動剤は必要にして十分な条件ということができる。
本発明にかかるスピーカは、車載用途などにおいて、軽量化を保ったまま軽量化による音質劣化の改善を必要とされるスピーカに適用できる。
1 磁気回路
2 プレート
3 マグネット
4 ヨーク
5 樹脂フレーム
5a フレームアーム
6 ボイスコイル
7 ダンパー
8 振動板
9 ダストキャップ
10 窪み
11 制動剤
21 磁気回路
22 プレート
23 マグネット
24 ヨーク
25 樹脂フレーム
25a フレームアーム
26 ボイスコイル
27 ダンパー
28 振動板
29 ダストキャップ
30 制動材
F 駆動力
V 振動系の速度
Vg 磁気回路の振動速度
Zme 電磁制動抵抗
Mm 振動系質量
Cm 振動系コンプライアンス
Rm 振動系機械抵抗
Ma 放射質量
Ra 放射抵抗
Mvg 磁気回路の振動質量
Mvf フレームの振動質量
Cvf フレームの振動コンプライアンス
Rvf フレームの振動機械抵抗
Rv11 制動剤11による振動機械抵抗
Rv30 制動材30による振動機械抵抗

Claims (4)

  1. 樹脂フレームと、この樹脂フレームの中央に設けられた磁気回路と、この磁気回路の磁気ギャップに挿入されるボイスコイルと、このボイスコイルと前記樹脂フレームに固定されるダンパーと、前記樹脂フレームと前記ボイスコイルに固定される振動板とから構成されたスピーカであって、前記スピーカは、前記樹脂フレームの外周部と前記ダンパーの固定部を複数のフレームアームでつなぎ、このフレームアームと前記樹脂フレーム外周部との結合部に窪みを設けるとともに、この窪みに制動剤を充填してなるスピーカ。
  2. 複数のフレームアームのうち、主要なフレームアームの結合部にのみ窪みを設けて制動剤を充填してなる請求項1記載のスピーカ。
  3. 制動剤は、シリコン系樹脂からなる請求項1または請求項2記載のスピーカ。
  4. 制動剤の量を、スピーカ全重量の1%以下としてなる請求項1から請求項3記載のいずれか1つのスピーカ。
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