JP2011128800A - 印刷装置および印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷指示装置からの印刷ジョブを複数の中のいずれかの印刷装置で処理する構成を、複数の印刷装置を管理したり印刷指示装置からの印刷ジョブを管理して処理先を決定したりする専用の装置を使用せずに実現する。
【解決手段】端末装置11からの印刷ジョブを一旦所定のプリンタ装置10(root)に保存し、ネットワークに接続された複数台のプリンタ装置10が所定のプリンタ装置10に保存されている印刷ジョブの情報(プロファイル)を解析し、印刷ジョブに対する適合度が最も高いプリンタ装置10が自ら印刷ジョブを取得して処理する。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷指示装置からの印刷ジョブを複数の中のいずれかの印刷装置で処理する印刷システムに用いられる印刷装置、およびその印刷システムに関する。
ネットワークに接続されたコンピュータからの印刷ジョブをネットワーク上の複数の中のいずれかのプリンタ装置で処理する印刷システムでは、システム全体の処理効率を高めるために、たとえば、ネットワーク上にサーバ(プリントサーバ)を設け、そのサーバがコンピュータからの印刷ジョブ(印刷データ)を一旦格納し、ネットワーク上の各プリンタ装置に動作状況およびプリンタ情報を問い合わせて印刷ジョブの送信先(処理先)を決定するなどしている(特許文献1参照)。
特開平10−116165号公報
上記の技術では、サーバやサーバにインストールする専用の制御プログラムが必要であり、システムの導入にコストが嵩む問題がある。また、ネットワークに対するプリンタ装置の追加や削除を行う場合には、サーバにおけるプリンタ管理情報の設定変更などが必要であり、システムの管理が煩雑になる問題がある。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、印刷指示装置からの印刷ジョブを複数の中のいずれかの印刷装置で処理する構成を、複数の印刷装置を管理したり印刷指示装置からの印刷ジョブを管理して処理先を決定したりする専用の装置を使用せずに実現することができる印刷装置および印刷システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]印刷指示装置から受信した印刷ジョブを記憶する記憶装置であって、その記憶されている印刷ジョブを取得して実行可能な複数の印刷装置からアクセスを受ける前記記憶装置にアクセスし、前記記憶されている印刷ジョブを検出する検出部と、
前記検出部が検出した印刷ジョブを前記記憶装置から取得する取得部と、
前記取得部が取得した印刷ジョブを実行する処理部と、
を備えた印刷装置。
上記発明では、印刷指示装置はユーザから印刷を指示された印刷ジョブを記憶装置に送信し、記憶装置は印刷指示装置から受信した印刷ジョブを記憶する。また記憶装置は、複数の印刷装置からアクセスを受ける。たとえば、複数の印刷装置の各々は、所定のタイミング(印刷ジョブの実行終了時点など)や定期的(比較的短い所定の時間間隔など)に記憶装置にアクセスする。
印刷装置は、記憶装置にアクセスし記憶されている印刷ジョブを検出する機能(検出部)と、検出した印刷ジョブを記憶装置から取得する機能(取得部)と、取得した印刷ジョブを実行する機能(処理部)とを備える。すなわち、印刷装置は記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出し自動取得して実行する。また複数の印刷装置では、記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出したいずれかの印刷装置がその印刷ジョブを自動取得して実行する。
これにより、複数の印刷装置を管理したり印刷指示装置からの印刷ジョブを管理して処理先を決定したりする専用の装置を使用せずに、印刷指示装置からの印刷ジョブを複数の中のいずれかの印刷装置で処理する構成を実現することができる。
[2]前記取得部は、前記検出部が検出した印刷ジョブを前記処理部で実行するか否かを判断する
ことを特徴とする[1]に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷装置の取得部は、検出部が記憶装置にアクセスして検出した印刷ジョブを処理部で実行するか否かを判断する。すなわち、その印刷ジョブを当該印刷装置で実行するか否かを判断する。この判断には、たとえば、処理部が印刷ジョブを実行可能か否かの判断や(可否判断)、処理部が印刷ジョブの実行に適しているか否かの判断(適正判断)などが含まれる。
これにより、たとえば、処理条件の異なる印刷ジョブなどに対して、その印刷ジョブを実行可能またはその印刷ジョブに適した印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得して実行するなどが可能となる。
[3]前記取得部は、前記検出部が検出した印刷ジョブを前記処理部で実行する場合の適合度を求め、該適合度に基づいて前記判断を行う
ことを特徴とする[2]に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷ジョブを処理部で実行する場合の適合度(適合の度合い)に基づいて、その印刷ジョブを実行するか否かを判断する。これにより、たとえば、処理条件の異なる印刷ジョブなどに対して、適合度の高い印刷装置、すなわち、より適合している印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得して実行するようになる。
[4]前記取得部は、前記適合度を前記記憶装置に書き込み、前記適合度と他の印刷装置が前記記憶装置に書き込んだ他の適合度とを比較して前記判断を行い、前記比較で前記適合度が前記他の適合度を上回っている場合に、前記取得を行う
ことを特徴とする[3]に記載の印刷装置。
上記発明では、記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出した複数の印刷装置の中で、たとえば、処理条件の異なる印刷ジョブなどに対し、最も適合している印刷装置、すなわち、最適の印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得して実行するようになる。
[5]前記取得部は、前記適合度と所定の基準とを比較して前記判断を行い、前記比較で前記適合度が前記所定の基準を上回っている場合に、前記取得を行う
ことを特徴とする[3]に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷ジョブに対する処理部の適合度が所定の基準を上回っている印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得して実行するようになる。
[6]前記処理部は、前記印刷ジョブに基づく画像を記録紙に印刷して出力する印刷処理を実行する印刷部と、前記印刷部が出力した記録紙に前記印刷ジョブに基づく仕上げ加工を施す仕上げ処理を実行する仕上げ処理部とを含み、
前記適合度は、前記印刷処理に係る第1適合度と、前記仕上げ処理に係る第2適合度とを含む
ことを特徴とする[3]〜[5]のいずれか1項に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷ジョブを実行する際に印刷処理と仕上げ処理を行う場合には処理別に適合度を求め、それらの適合度に基づいて印刷ジョブを実行するか否かを総合的に判断する。これにより、記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出した複数の印刷装置の中で、たとえば、処理条件の異なる印刷ジョブなどに対し、印刷処理と仕上げ処理に総合的に適している(適合度の高い)印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得して実行するようになる。
[7]前記印刷ジョブは当該ジョブの処理内容を規定する処理条件を含み、
前記処理条件には、前記印刷指示装置にて設定を受け付け可能な必須ではない選択条件が含まれ、
前記取得部は、前記印刷ジョブの前記処理条件に含まれている前記選択条件と前記処理部の機能とに基づいて前記適合度を求める
ことを特徴とする[3]〜[6]のいずれか1項に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷指示装置はユーザから印刷ジョブの処理条件の設定で必須ではない選択条件の設定を受けた場合には、処理条件にその選択条件を含んだ印刷ジョブを記憶装置に送信する。ユーザは、たとえば、その処理が行われなくても差し支えない条件や要望の度合いが高くない条件(必須ではないが希望する条件)などがあれば上記の選択条件として設定することができる。
これにより、記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出した複数の印刷装置の中では、処理部の機能が選択条件により適合している印刷装置がその印刷ジョブの処理を優先されるようになる。また、選択条件に適合していない、あるいは、選択条件に対する適合度の低い印刷装置のみの場合でも、いずれかの印刷装置が記憶装置から印刷ジョブを取得し選択条件を省略または簡略化して実行するようになる。これにより、印刷ジョブの処理条件を全て満たしていないと印刷ジョブが実行されなかったり、実行待ちとなって後回しにされたりするようなことを回避することができ、利便性が向上する。
[8]前記検出部は、前記処理部が新たな印刷ジョブを実行可能なタイミングに前記アクセスを行う
ことを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1項に記載の印刷装置。
上記発明では、新たな印刷ジョブを直ちに実行できる印刷装置のみが記憶装置にアクセスするようになり、印刷ジョブの実行待ちを回避または抑制することができる。これにより、印刷ジョブの処理効率を高めることができる。
[9]前記取得部は、前記取得した印刷ジョブを前記記憶装置から削除する削除指示を前記記憶装置に対して行う
ことを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載の印刷装置。
上記発明では、記憶装置から印刷ジョブを取得した印刷装置がその印刷ジョブの削除指示を行い、記憶装置からその印刷ジョブが削除される。これにより、1つの印刷ジョブが複数の印刷装置で重複して実行されないようにするための印刷ジョブの管理を容易に実現することができる。
[10]前記記憶装置を備える
ことを特徴とする[1]〜[9]のいずれか1項に記載の印刷装置。
上記発明では、印刷装置が記憶装置を備えることで、たとえば、この記憶装置を有する外部装置(サーバなど)を別途設けたり、この記憶装置としての機能を有する外部記憶装置(ハードディスク装置など)を別途設けたりする必要がない。これにより、印刷システムのコストが抑えられる。
[11][2]または[3]に記載の複数の印刷装置と、
前記印刷指示装置と、
前記記憶装置に記憶されている印刷ジョブに対して前記複数の印刷装置のうちの少なくとも1つ以上の印刷装置が前記判断を行った結果をその印刷装置の情報と共に表示し、前記表示された中から前記印刷ジョブを実行する印刷装置の選択の受け付けを前記印刷指示装置に行わせ、前記選択の結果を前記記憶装置に記憶する制御部と、
を備え、
前記判断を行った印刷装置のうち、前記記憶装置に記憶されている前記選択の結果から自機が選択されていることを確認した印刷装置が、前記取得を行う
ことを特徴とする印刷システム。
上記発明では、記憶装置にアクセスして印刷ジョブを検出し、その印刷ジョブを実行するか否かを判断した印刷装置の情報と、その判断の結果が印刷指示装置に表示される。ユーザはその印刷装置の情報と判断の結果を確認して、印刷ジョブを実際に実行する印刷装置を選択することができる。
なお、上記の表示と選択の受け付けとを印刷指示装置に行わせる制御部(制御プログラム)は、印刷指示装置が備えるようにしてもよく、記憶装置が備えるようにしてもよい。また、[3]と組み合わせる場合には、判断の結果として適合度を表示するようにしてもよい。
これにより、ユーザは印刷指示装置に表示された印刷装置の中から印刷ジョブの処理先となる所望の印刷装置を選択することができ、利便性が向上する。また、適合度が表示される場合は適合度を目安にして選択できるようになり、処理先の印刷装置を決定しやすくなる。
[12]前記制御部は、前記判断を行った印刷装置のうち、所定の条件を満たしている印刷装置の情報の表示を前記印刷指示装置に行わせる
ことを特徴とする[11]に記載の印刷システム。
上記発明では、印刷指示装置には所定の条件を満たしている印刷装置の情報が表示される。所定の条件は、たとえば、印刷ジョブを実行するか否かの判断で実行すると判断すること(実行可能と判断すること)などの条件にしてもよい。[3]と組み合わせる場合には、適合度が所定のレベルに達していることなどの条件にしてもよい。
このように、所定の条件を満たしている印刷装置の情報のみに絞り込んで表示することで、ユーザは表示内容の確認および処理先となる所望の印刷装置の選択が行いやすくなる。
本発明の印刷装置および印刷システムによれば、印刷指示装置からの印刷ジョブを複数の中のいずれかの印刷装置で処理する構成を、複数の印刷装置を管理したり印刷指示装置からの印刷ジョブを管理して処理先を決定したりする専用の装置を使用せずに実現することができる。したがって、コストの低減や管理の容易化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタドライバ機能選択画面における仕上げ画面を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタドライバ機能選択画面における連絡先画面を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るプロファイルの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理適合レベル算定方法における印刷速度に係る加算ポイントの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタ装置の機能(性能)と印刷ジョブに対する適合レベルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る印刷システムにおける各装置のソフトウェアの機能を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る印刷システムにおける各装置の動作の流れを示す流れ図である。 図9におけるプロファイル読み込み処理のサブルーチンを示す流れ図である。 図9における適合レベル設定処理のサブルーチンを示す流れ図である。 図9におけるプロファイル書き込み処理のサブルーチンを示す流れ図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタ選択画面を示す図である。 図9におけるプロファイル確認適合性判断処理のサブルーチンを示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係る印刷システムにおける各装置のソフトウェアの機能を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る印刷システムにおける各装置の動作の流れを示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る印刷システム5を示している。印刷システム5は、複数台のプリンタ装置10と、プリンタ装置10にアクセスする任意台数の端末装置11とをLAN(Local Area Network)などのネットワーク2を通じて通信可能に接続して構成される。印刷システム5は、端末装置11からの印刷ジョブを複数台の中のいずれかのプリンタ装置10で処理するシステムである。本実施形態では、4台のプリンタ装置10a、10b、10c、10dを備えた印刷システム5を例に説明する。
端末装置11は、プリンタ装置10に対してネットワーク2を通じてアクセスし、ドキュメントの印刷など各種作業の指示や操作の依頼などを行う装置である。たとえば、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;PC)にプリンタ装置10のプリンタドライバ(ドライバプログラム)と電子メールプログラムなどを組み込んで構成される。
端末装置11からのプリンタ装置10への印刷の指示は、ユーザが端末装置11を操作して印刷するドキュメントを指定し、必要に応じて各種の処理条件(パラメータ/設定値)やプリンタ情報表示選択を設定し、印刷指示の操作を行う。各種の処理条件は、たとえば、印刷サイズ(記録紙のサイズ)、片面/両面、集約印刷(Nin1印刷)、モノクロ/カラー、印刷部数、仕上げなどである。なお、ユーザによる設定を受けていない処理条件は初期値が設定される。プリンタ情報表示選択とは、指示した印刷ジョブに対するプリンタ装置10の適合度(適合レベル)などを端末装置11に表示してユーザがその印刷ジョブの処理先となるプリンタ装置を選択するユーザ選択モードである。
端末装置11は上記の操作を受けると、プリンタドライバが当該ジョブに関するプロファイルと、指定されたドキュメントの印刷データ(PDL(Page Description Language)データ)とを含む印刷ジョブを作成し、所定のプリンタ装置10に送信する。プロファイルは、当該ジョブの処理先を決定するために使用されるものであり、処理先を決定するための情報(一部の処理条件)、プリンタ情報表示選択の有無、端末装置11の連絡先などを含んでいる。印刷データは、ドキュメント名(ジョブ名)や処理条件なども含んでいる。端末装置11から印刷ジョブを受信する所定のプリンタ装置10は「root」と称し、本実施形態ではプリンタ装置10dがrootに設定されている。
プリンタ装置10(10a〜10d)は、端末装置11からの印刷ジョブ(印刷データ)に基づく画像を記録紙に印刷して出力するプリント機能、印刷出力された記録紙(プリント)に仕上げ加工を施す仕上げ処理機能、電子メールを送受信する電子メール機能などを備えている。印刷ジョブの処理(ジョブ処理)では、プリント機能によって印刷処理を行い、仕上げ処理機能によって仕上げ処理を行う。仕上げ処理は、たとえば、パンチ処理(PUNCH)、ステープル処理(STAPLE)、折り処理(FOLD)などである。
プリンタ装置10a〜10dは、ジョブ処理の機能(性能)が同じであってもよく、異なっていてもよい。たとえば、印刷速度や対応する仕上げ処理の種類などが同じであってもよく、異なっていてもよい。
また、rootに設定されたプリンタ装置10dではroot機能部が作動する。root機能部は、端末装置11から受信した印刷ジョブを所定の記憶領域に記憶する機能を備えている。所定の記憶領域は、印刷システム5における全てのプリンタ装置10(10a〜10d)および端末装置11のプリンタドライバがアクセス可能な共有の記憶領域(共有フォルダ)として構成されている。
またプリンタ装置10(10a〜10d)は、所定の記憶領域にアクセスし記憶されている印刷ジョブを検出する機能、検出した印刷ジョブを所定の記憶領域から取得する機能、取得した印刷ジョブを実行する機能を備えている。所定の記憶領域に記憶された1つの印刷ジョブは、所定の記憶領域にアクセスした中のいずれかのプリンタ装置10によって実行される。
詳細には、プリンタ装置10a〜10dは、Ready状態のときに(新たな印刷ジョブを実行可能なタイミングに)所定の記憶領域にアクセスして印刷ジョブを検出する機能、検出した印刷ジョブのプロファイルに基づいてその印刷ジョブを自機で実行する場合の適合レベルを求める機能、その適合レベルをプロファイルに書き込む機能、自機の適合レベルと他のプリンタ装置がプロファイルに書き込んだ他機の適合レベルとを比較して、当該印刷ジョブを自機で実行するか否かを判断する機能、その比較で自機の適合レベルが他機の適合レベルを上回っている場合に当該印刷ジョブを自機で実行すると判断し、当該印刷ジョブを所定の記憶領域から取得して実行する機能を備えている。
端末装置11のプリンタドライバは、プリンタ情報表示選択・有りの印刷ジョブについては、プリンタ装置10dの所定の記憶領域に記憶されているプロファイルにアクセスし、プロファイルに適合レベルを書き込んだプリンタ装置に関する情報をプロファイルから読み込んで端末装置11の表示部に表示する機能、表示された中から印刷ジョブを実行するプリンタ装置の選択(ユーザ選択)を受け付ける機能、選択の結果をプロファイルに書き込む機能を備えている。プリンタ装置に関する情報には、プリンタ装置の名称(プリンタ名)、印刷速度、ジョブ処理の機能などのプリンタ情報と、適合レベルとが含まれている。
プリンタ装置10(10a〜10d)は、プリンタ情報表示選択・有りの印刷ジョブについては、上述した自機の適合レベルをプロファイルに書き込んだ後に、プロファイルに再度アクセスしてプロファイルに書き込まれている選択(ユーザ選択)の結果を確認し、自機が選択されている場合に当該印刷ジョブを自機で実行すると判断し、当該印刷ジョブをプリンタ装置10dから取得して実行する機能を備えている。また、印刷ジョブを実行終了するとプロファイルに含まれている連絡先に、当該印刷ジョブのジョブ名と、処理先(印刷出力先)となる自機の情報(プリンタ名など)とを通知する機能を備えている。
図2は、プリンタ装置10の概略構成を示すブロック図である。印刷システム5におけるプリンタ装置10a〜10dでは、ジョブ処理の機能に差異があったとしても基本的な構成は同じであるので、ここでは1つのブロック図を用いてプリンタ装置10(10a〜10d)の概略構成を説明する。
プリンタ装置10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)20と、ROM(Read Only Memory)21と、RAM(Random Access Memory)22と、不揮発メモリ23と、ハードディスク装置24と、プロファイル処理部25と、操作パネル部26と、印刷部27と、仕上げ処理部28と、ネットワークインターフェース部29などがバス30を介して接続して構成される。
CPU20は、ROM21に格納されているプログラムに基づいてプリンタ装置10の動作を制御する。rootに設定されたプリンタ装置10(本実施形態ではプリンタ装置10d)では、CPU20がroot機能部としての機能も果たす。RAM22は、CPU20がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、印刷ジョブを一時的に記憶するための画像メモリなどにも使用される。rootに設定されたプリンタ装置10では、端末装置11から受信した印刷ジョブがRAM22の所定の記憶領域に格納される。
不揮発メモリ23は、電源がオフされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。装置固有の情報には、装置識別ID(Identification)、自機の名称(プリンタ名)、自機の印刷速度、自機が対応している仕上げ処理の種類などが含まれる。ハードディスク装置24は、各種の保存データを格納するほか、入力された画像データ(印刷データ)なども保存する。
プロファイル処理部25は、印刷ジョブのプロファイルに係るデータの読み込み(読み出し)および書き込み、プロファイルの解析、プロファイルに基づく適合レベルの算定/判定、印刷ジョブに対する自機の適合性判断などの処理を行う。
操作パネル部26は、操作画面、設定画面、案内画面などの各種の画面を表示する機能およびユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作パネル部26は、たとえば、液晶ディスプレイなどで構成された表示部と、その画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルや各種のボタン類などの操作部を備えて構成される。
印刷部27は、印刷ジョブの印刷データ(画像データ)に基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。印刷部27は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであっても構わない。
仕上げ処理部28は、印刷部27により画像が印刷されて出力された記録紙に仕上げ加工を施す仕上げ処理を行う。ネットワークインターフェース部29は、ネットワーク2を通じて端末装置11や他のプリンタ装置10、サーバなどと通信を行う。
図3および図4は、端末装置11に表示されたプリンタドライバ機能選択画面40の一例を示す図である。プリンタドライバ機能選択画面40は、端末装置11内のプリンタドライバによって端末装置11の表示部(ディスプレイ)に表示される。
図3は、プリンタドライバ機能選択画面40における仕上げ画面40aの一例を示す図である。仕上げ画面40aには、プリンタ装置10が対応している仕上げ処理の種類を示す仕上げ名41と、仕上げ処理の選択/非選択(選択条件としての設定/非設定)の切り替えをクリック操作によって受け付ける選択ボックス42と、選択された仕上げ処理の必須/非必須(必須条件としての設定/非設定)の切り替えをクリック操作によって受け付ける必須ボックス43とが表示される。選択ボックス42は、非選択時(選択オフ時)には空白で表示され、選択時(選択オン時)には高濃度で表示される。必須ボックス43は、非必須時(必須オフ時)には空白で表示され、必須時(必須オン時)には高濃度で表示されるようになっている。
本例では、仕上げ名41として、パンチ処理を示す「パンチ」と、ステープル処理を示す「ステープル」と、折り処理を示す「折り」の3種類が表示されている。なお、プリンタ装置10a〜10dの全てが上記の3種類の仕上げ処理に対応していない場合でも、少なくとも1台が対応していればこの3種類の仕上げ処理が表示される。また本例では、選択ボックス42が高濃度で表示されているパンチ処理とステープル処理が選択されており(選択条件に設定されており)、そのうちの必須ボックス43が高濃度で表示されているパンチ処理が必須にされている(必須条件に設定されている)状態を示している。
ユーザは、仕上げ画面40aを通じて、印刷指示を行う印刷ジョブにおける仕上げ処理の選択および必須の設定を行うことができる。この設定を受けるとプリンタドライバは、印刷ジョブのプロファイルに、仕上げ処理に係る処理条件を示す情報として、個々の仕上げ処理の選択/非選択を示す情報(選択=ON/非選択=OFFなどの設定値)と、必須/非必須を示す情報(必須=ON/非必須=OFFなどの設定値)とを格納する。またプリンタドライバは同プロファイルに、印刷処理に係る処理条件に含まれる印刷ページ数を示すページ数情報も格納する(図5参照)。
図4は、プリンタドライバ機能選択画面40における連絡先画面40bの一例を示す図である。連絡先画面40bには、端末装置11のIP(Internet Protocol)アドレスの入力および表示領域となるIPアドレス欄45と、端末装置11の電子メールアドレス(端末装置11を使用するユーザの電子メールアドレス)の入力および表示領域となるメールアドレス欄46と、プリンタ情報表示選択の設定を受け付けるプリンタ情報表示選択欄47とが表示される。プリンタ情報表示選択欄47には、プリンタ情報表示選択の設定オフをクリック操作によって受け付ける設定オフボックス48(図中では「しない」と表示されたボックス)と、設定オンをクリック操作によって受け付ける設定オンボックス49(図中では「する」と表示されたボックス)とが表示される。プリンタ情報表示選択の設定オフ時(非設定時)は、設定オフボックス48が高濃度で表示されると共に設定オンボックス49が空白で表示される。プリンタ情報表示選択の設定オン時(設定時)は、設定オフボックス48が空白で表示されると共に設定オンボックス49が高濃度で表示される。本例では、プリンタ情報表示選択が設定オンにされている状態を示している。
ユーザは、連絡先画面40bを通じて、印刷指示を行う印刷ジョブの連絡先となる端末装置11のIPアドレスおよび電子メールアドレスの設定と、その印刷ジョブに対するプリンタ情報表示選択の有無(オン/オフ)の設定とを行うことができる。この設定を受けるとプリンタドライバは、印刷ジョブのプロファイルに、端末装置11の連絡先を示す情報(連絡先情報)となるIPアドレスおよび電子メールアドレスと、プリンタ情報表示選択の設定情報(する=1/しない=0などの設定値)とを格納する(図5参照)。
図5は、プロファイル80の構成と、プロファイル80に格納されるデータの一例を示す図である。
プロファイル80は、Ready状態のプリンタ装置の台数(アクセス・プリンタ台数)を示す情報が格納されるプリンタ台数情報格納領域81と、プリンタ装置別適合情報が格納される複数(所定数)の適合情報格納領域82と、仕上げ処理の選択/非選択を示す仕上げ情報(PJL;Printer Job Language)が格納される仕上げ情報格納領域83と、印刷ジョブの印刷ページ数を示すページ数情報が格納されるページ数情報格納領域84と、仕上げ処理の必須/非必須を示す必須条件情報が格納される必須条件情報格納領域85と、端末装置11の連絡先情報(IPアドレスおよび電子メールアドレス)が格納される連絡先情報格納領域86と、プリンタ情報表示選択の設定情報が格納される表示選択設定情報格納領域87とを備えている。1つの適合情報格納領域82には、プリンタ装置1台分の適合情報が格納される。
プリンタ装置別適合情報には、前述した印刷ジョブに対するプリンタ装置10の適合レベルが含まれる。適合レベルは、ジョブ処理に係る処理適合レベルと、必須条件に係る必須条件適合レベルとがある。処理適合レベルは、本実施形態では印刷速度と仕上げ処理を対象にして算定するようにしている。これに伴い、プロファイル80には、印刷ジョブにおける複数種類の処理条件のうち、処理適合レベルを算定するために必要となるページ数情報と仕上げ情報を格納するようにしている。また、必須条件適合レベルを判定するために必要となる必須条件情報を格納するようにしている。
プリンタ装置別適合情報の詳細は、(1)プリンタ装置識別ID(Identification)と、(2)プリンタ情報と(図示省略)、(3)処理適合レベルと、(4)必須条件適合レベルと、(5)ユーザ選択結果である。(1)〜(4)はプロファイル80にアクセスしたプリンタ装置(10a〜10d)によって書き込まれる。このうちの(3)処理適合レベルはプリンタ装置自身によって算定されたポイント数が書き込まれ、(4)必須条件適合レベルはプリンタ装置自身によって判定された結果を示す情報(満たす=1/満たさない=0などの判定値)が書き込まれる。(5)ユーザ選択結果は端末装置11(プリンタドライバ)でユーザにより選択された結果を示す情報(選択あり=1/選択なし=0などの選択値)が端末装置11によって書き込まれる。
たとえば、図3の仕上げ画面40aおよび図4の連絡先画面40bに例示した設定の場合には、図5のプロファイル格納データ例に示すように、仕上げ情報格納領域83には、たとえば「PUNCH=ON」、「STAPLE=ON」、「FOLD=OFF」などの仕上げ情報が格納される。必須条件情報格納領域85には、たとえば「PUNCH=ON」などの必須条件情報が格納される。連絡先情報格納領域86には、連絡先画面40bで設定された端末装置11の連絡先情報(IPアドレスおよび電子メールアドレス)が格納される。表示選択設定情報格納領域87には、「1」(する=1/しない=0)などの設定情報が格納される。また、印刷ジョブのページ数が15ページである場合には、ページ数情報格納領域84には「15」などのページ数情報が格納される。
(処理適合レベル算定方法)
次に、処理適合レベルの算定方法について説明する。処理適合レベルは、本実施形態では上述したように印刷速度と仕上げ処理を対象に算定する。
仕上げ処理については、印刷ジョブにおける仕上げ処理の種類と、プリンタ装置10(自機)が搭載している仕上げ処理の種類とを比較して一致/不一致を確認し、その結果に応じた所定のポイントを処理適合レベルに加算することによって算定を行う。本実施形態では、一致するものがあれば処理適合レベルに10ポイント×一致数を加算し、一致するものがなければ処理適合レベルに0ポイントを加算する。
たとえば、印刷ジョブの設定で3種類の仕上げ処理が選択可能である場合に、その3種類の仕上げ処理が選択され、自機が搭載している仕上げ処理と全て一致する場合には、処理適合レベルに30ポイントを加算する。2種類のみが一致する場合には20ポイントを加算し、1種類のみが一致する場合には10ポイントを加算する。また、2種類の仕上げ処理が選択されて2種類とも一致する場合には20ポイントを加算し、1種類のみが一致する場合には10ポイントを加算する。また、1種類の仕上げ処理が選択されて一致する場合には10ポイントを加算する。一致するものがない場合と、印刷ジョブの設定で仕上げ処理が選択されていない場合には0ポイントを加算する。
印刷速度については、印刷ジョブにおけるページ数とプリンタ装置10(自機)の印刷速度から、予め設定されている所定のポイントを処理適合レベルに加算することによって算定する。図6は、印刷速度に係る加算ポイントの一例を示す図である。
図示のように、ページ数は「20ページ未満」、「20ページ以上100ページ未満」、「100ページ以上」の3段階に設定し、印刷速度(ppm;Page Per Minute)は「30ppm未満」、「30ppm以上60ppm未満」、「60ppm以上90ppm未満」、「90ppm以上」の4段階に設定し、この3×4=12通りの組み合わせに対してそれぞれ所定のポイント(4、6〜10ポイント)を設定している。
本例では、印刷速度が速いほど適合しやすく、ページ数が多くなるほど適合しにくくなるとの考えに基づき、印刷速度の最速となる組み合わせ(90ppm以上VSページ数)には最高ポイントとなる10ポイントを設定すると共に、印刷速度の速い組み合わせから遅い組み合わせになるに従い高ポイントから低ポイントに推移するように設定し、かつ、ページ数が多くなるに従い印刷速度の速い組み合わせと遅い組み合わせでのポイント差が大きくなるように設定している(ポイント差:印刷速度の速い組み合わせ>印刷速度の遅い組み合わせ)。このポイント設定に従い、印刷ジョブにおけるページ数とプリンタ装置10の印刷速度の組み合わせに応じて、4、6〜10ポイントのいずれかを処理適合レベルに加算する。
以上が処理適合レベルの算定方法の一例である。
図7に、プリンタ装置10a〜10d(プリンタ装置A〜D)の印刷速度および対応する仕上げ処理の種類の一例と、図5に例示したプロファイル(処理条件)に対する処理適合レベルおよび必須条件適合レベルを示す。処理適合レベルは、上述した処理適合レベルの算定方法により、プリンタ装置10aでは30ポイント、プリンタ装置10bでは28ポイント、プリンタ装置10cでは8ポイント、プリンタ装置10dでは30ポイントと算定される。必須条件適合レベルは、プリンタ装置10a、10b、10dでは1(満たす)、プリンタ装置10cでは0(満たさない)と判定される。
これらの処理適合レベルと必須条件適合レベルは、図5に示すように、プロファイル80の適合情報格納領域82にプリンタ装置別に格納される。
図8は、印刷システム5における各装置のソフトウェア(プログラム)の機能を示す機能ブロック図である。
端末装置11のプリンタドライバ60は、端末装置11の表示部に表示したプリンタドライバ機能選択画面40および他の機能選択画面(印刷ジョブ設定画面など)を通じて印刷に係る設定(処理条件、連絡先、プリンタ情報表示選択)および印刷指示の操作を受け付ける印刷指示操作機能、印刷指示を受けて印刷ジョブ70(プロファイル80および印刷データ90)を作成しrootのプリンタ装置10dに送信する印刷ジョブ作成および送信機能、プリンタ情報表示選択・有り(する)の印刷ジョブ70については、プリンタ装置10dのRAM22における所定の記憶領域に記憶されたプロファイル80にアクセスし、プロファイル80にプリンタ装置が適合レベルを書き込んだことを確認し、適合レベルを書き込んだプリンタ装置に関する情報(プリンタ情報、適合レベル)をプロファイル80から読み込んで端末装置11の表示部に表示するプリンタ情報確認および読み込み機能、読み込んだ情報を用いて表示部にプリンタ選択画面50を表示するプリンタ選択画面表示機能、プリンタ選択画面50を通じて印刷ジョブ70の処理先となるプリンタ装置の選択操作(ユーザ選択)を受け付けるプリンタ選択操作機能、選択結果をプリンタ装置10d内のプロファイル80に書き込む選択結果書き込み機能を備えている。
rootのプリンタ装置10dでは、CPU20のroot機能部は、端末装置11からネットワークインターフェース部29を通じて受信した印刷ジョブ70(プロファイル80および印刷データ90)をRAM22の所定の記憶領域に保存する印刷ジョブ受信および保存機能を備えている。
プリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25は、rootのプリンタ装置10dにおけるRAM22の所定の記憶領域にアクセスして保存されている印刷ジョブ70の有無を確認する印刷ジョブ有無確認機能、所定の記憶領域に保存されているプロファイル80を読み込むプロファイル読み込み機能、読み込んだプロファイル80を解析するプロファイル解析機能、不揮発メモリ23から読み込んだ自機情報(印刷速度および対応する仕上げ処理の種類)と解析したプロファイルに基づいて適合レベルを算定および判定する機能(処理適合レベル算定機能および必須条件適合レベル判定機能)、適合レベルと自機情報に含まれているプリンタ装置識別IDをプリンタ装置10d内のプロファイル80(プロファイル80内の適合情報格納領域82)に書き込む機能、プロファイル80内の適合レベルに基づいて印刷ジョブ70に対する自機の適合性(=適性(最適/非最適))を判断し、印刷ジョブ70を実行するか否かを判断(決定)する適合性判断機能を備えている。
プリンタ装置10a〜10dのCPU20は、rootのプリンタ装置10dにおけるRAM22の所定の記憶領域から印刷ジョブ70を取得する印刷ジョブ取得機能、印刷ジョブ70の印刷データ90に基づき印刷部27を制御して印刷処理を行い、仕上げ処理部28を制御して仕上げ処理を行うジョブ処理機能、ジョブ終了をネットワークインターフェース部29を通じて端末装置11に通知するジョブ終了通知機能を備えている。
また、プリンタ装置10a〜10cおよび端末装置11がプリンタ装置10d内のプロファイル80にアクセスする際は、プリンタ装置10dに対してアクセス要求(読み込み要求/書き込み要求)を行い、プリンタ装置10dのroot機能部(CPU20)を通じてアクセスする。すなわち、プロファイル80へのアクセス要求を受けたときにプリンタ装置10dのroot機能部が実際の読み出しおよび書き込みを行う。
次に、印刷システム5における端末装置11、rootのプリンタ装置10dにおけるroot機能部、およびプリンタ装置10a〜10dの動作を説明する。
図9は、印刷システム5における各装置の動作の流れを示す流れ図である。図10〜図14は、その動作に係る詳細な処理(サブルーチン、プリンタ選択画面表示)を示す図である。ここでは、これらの図を用いて各装置の動作(システム全体の動作)を説明する。また図9では、端末装置11から投入された1つの印刷ジョブがrootのプリンタ装置10dを経て、プリンタ装置10a〜10dの中の処理先となるいずれかのプリンタ装置10で処理されるまでの流れを説明する。
端末装置11では、ユーザから印刷指示の操作を受けると(ステップS101)、プリンタドライバ60がプロファイル80および印刷データ90を作成し、それらを含む印刷ジョブ70を作成する(ステップS102)。プリンタドライバ60は、図5で説明したように、仕上げ情報、印刷ジョブのページ数情報、必須条件情報、端末装置11の連絡先情報、プリンタ情報表示選択の設定情報を、プロファイル80の対応する格納領域83〜87に格納する。プリンタ台数情報格納領域81には、Readyプリンタ装置台数の初期値=0を格納する。そしてプリンタドライバ60は、印刷ジョブ70をrootのプリンタ装置10dに送信する(ステップS103)。
プリンタ装置10d(root)では、端末装置11から印刷ジョブ70を受信すると、CPU20のroot機能部が印刷ジョブ70(プロファイル80および印刷データ90)をRAM22の所定の記憶領域に保存する(ステップS201)。
プリンタ装置10a〜10dでは、Ready状態のときに(ステップS301;Yes)、プロファイル処理部25が定期的にプリンタ装置10dにおけるRAM22の所定の記憶領域にアクセスし、印刷ジョブ70の有無を確認する(ステップS302)。
印刷ジョブ70を検出できない場合には(ステップS303;No)、Ready状態であればプロファイル処理部25は定期的なアクセスおよび印刷ジョブ70の有無確認を繰り返す(ステップS301;Yes→ステップS302→ステップS303)。Ready状態でなければ(ステップS301;No)、アクセスを行わず動作を終了する(End)。Ready状態に戻ると、定期的なアクセスおよび印刷ジョブ70の有無確認を再開する。
アクセスの周期は、全てのプリンタ装置10a〜10dで同じである。したがって、Ready状態のプリンタ装置が複数台ある場合には、1台目がアクセスしたタイミングから1周期未満に、他の全てのReady状態のプリンタ装置がアクセスすることになる。たとえば、アクセスを0.5秒間隔で行う場合には(アクセス周期=0.5秒)、複数台のReady状態のプリンタ装置のうちの1台目のアクセスタイミングから0.5秒未満に他の全てがアクセスすることになる。
印刷ジョブ70を検出した場合には(ステップS303;Yes)、プロファイル処理部25は、プロファイル読み込み処理(ステップS304)、適合レベル設定処理(ステップS305)、プロファイル書き込み処理(ステップS306)を順次行う。
図10にプリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25が行うプロファイル読み込み処理のサブルーチンを示す。プロファイル処理部25は本サブルーチンを開始すると、検出した印刷ジョブ70のプロファイル80内の情報を読み込む(ステップS401)。ここでは、図5に示した仕上げ情報、ページ数情報、必須条件情報を読み込む。
続いて、プリンタ装置10d(root)内のプロファイル80をオープンし(ステップS402)、プリンタ台数情報格納領域81に格納されているReadyプリンタ装置台数(初期値=0)に1を加算し、プロファイル80をクローズする(ステップS403)。加算後のReadyプリンタ装置台数は、印刷ジョブ70を検出してプロファイル80内の情報を読み込んだプリンタ装置の台数を示す。また、加算を行ったプリンタ装置においては、加算後の値は当該プリンタ装置が当該印刷ジョブ70を検出してプロファイル80内の情報を読み込んだ順番(当該印刷ジョブ70に対するプロファイル読み込み処理を開始した順番)を示す。この順番を利用して、プロファイル80に設けられている複数の適合情報格納領域82のいずれか1箇所にプリンタ装置別適合情報を書き込むときの書き込み箇所を決定する。ここでは、複数の適合情報格納領域82に1番から順番に領域番号が割り当てられており(アドレス1〜N)、書き込み箇所は、プロファイル80の読み込み順番=領域番号によって決定するようにしている。
プロファイル処理部25は、上記の加算後のReadyプリンタ装置台数(=プロファイル80の読み込み順番=プリンタ装置別適合情報を書き込む適合情報格納領域82の領域番号)を読み込んで保持する。また、ステップS401で読み込んだプロファイル80内の情報から印刷ジョブに対する適合性判断(印刷ジョブを実行するか否かの判断)に使用する仕上げ情報、ページ数情報、必須条件情報を取得し(ステップS404)、本サブルーチンを終了する(Return)。
図11にプリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25が行う適合レベル設定処理のサブルーチンを示す。プロファイル処理部25は本サブルーチンを開始すると、プロファイル80に書き込むプリンタ装置別適合情報の設定値をゼロクリアする。詳細には、プリンタ装置別適合情報をプロファイル80に書き込むために、当該プリンタ装置内のRAM22に保持する処理適合レベル、必須条件適合レベル、ユーザ選択の各記憶領域に「0」(設定値=0)を書き込む(ステップS501)。
続いてプロファイル処理部25は、不揮発メモリ23から、印刷ジョブに対する適合性判断に使用する自機情報として、印刷速度および対応する仕上げ処理の種類を読み込み(ステップS502)、適合レベルの設定を行う。
まず、自機の仕上げ処理と、図10のステップS404で既に取得しているプロファイルの仕上げ情報に基づいて(ステップS503)、仕上げ処理に関する適合レベルを算定し、設定する(ステップS504)。この設定は、RAM22における処理適合レベルの記憶領域に格納されている設定値に、仕上げ処理に関する適合レベルの算定値(ポイント)を加算することで行う(処理適合レベル=仕上げ処理の適合レベル)。
続いて、自機の印刷速度と、図10のステップS404で既に取得しているプロファイルのページ数情報に基づいて(ステップS505)、印刷速度に関する適合レベルを算定し、設定する(ステップS506)。この設定は、RAM22における処理適合レベルの記憶領域に格納されている設定値に、印刷速度に関する適合レベルの算定値(ポイント)を加算することで行う(処理適合レベル=仕上げ処理の適合レベル+印刷速度の適合レベル)。
最後に、自機の仕上げ処理と、図10のステップS404で既に取得している必須条件情報に基づいて(ステップS507)、必須条件に関する適合レベルを判定し、設定する(ステップS508)。この設定は、自機の仕上げ処理が必須条件に適合している場合のみ、RAM22における必須条件適合レベルの記憶領域に1を書き込む(必須条件・適合の場合は必須条件適合レベル=1/必須条件・非適合の場合は必須条件適合レベル=0)。
プロファイル処理部25は、これらの適合レベルの設定を終えると本サブルーチンを終了する(Return)。
図12にプリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25が行うプロファイル書き込み処理のサブルーチンを示す。プロファイル処理部25は本サブルーチンを開始すると、プロファイル80の読み込みタイミング(印刷ジョブ70の検出タイミング)から定期的なアクセスの1周期後(たとえば0.5秒後)のタイミングに、プリンタ装置10d(root)内のプロファイル80をオープンし(ステップS601)、保持しているReadyプリンタ装置台数と同一の領域番号が割り当てられている適合情報格納領域82にプリンタ装置別適合情報を書き込む(ステップS602)。たとえば、保持しているReadyプリンタ装置台数が1であれば、領域番号が1番(アドレス1)の適合情報格納領域82にプリンタ装置別適合情報を書き込む。ここでは、自機のプリンタ装置識別IDと、自機のプリンタ情報(プリンタ名、印刷速度、対応する仕上げ処理の種類など)と、適合レベル設定処理で設定した処理適合レベルおよび必須条件適合レベルを書き込む。そして、プロファイル80をクローズし、本サブルーチンを終了する(Return)。
前述したように、定期的なアクセスの周期は全てのプリンタ装置10a〜10dで同じであり、Ready状態のプリンタ装置が複数台存在する場合には、1台目がプロファイル80にアクセスしたタイミングから1周期未満に他の全てのReady状態のプリンタ装置がプロファイル80にアクセスする。そしてこの場合は、1台目のプリンタ装置がプロファイル80にアクセスしたタイミングから1周期後のタイミングにプリンタ装置別適合情報を書き込んだときには、プロファイル80に書き込まれたプリンタ装置別適合情報の数(この場合は1)と、プリンタ台数情報格納領域81に格納されているReadyプリンタ装置台数が一致せず、台数の方が大きな値となっている(プリンタ装置別適合情報の数<Readyプリンタ装置台数)。これらが一致するのは、プロファイル80に最後にアクセスしたReady状態のプリンタ装置がプリンタ装置別適合情報の書き込みを終えたタイミングとなる。すなわち、Readyプリンタ装置台数が初期値=0から1へ書き換えられた以降では、この台数と書き込まれたプリンタ装置別適合情報の数が一致したタイミングが、Ready状態の全てのプリンタ装置がプロファイル80にプリンタ装置別適合情報の書き込みを終えたタイミングとなる。
また、この書き込み終了タイミングの前に、仮にReady状態に復帰したプリンタ装置が現れた場合には、そのプリンタ装置もプロファイル80へのアクセスおよびプリンタ装置別適合情報の書き込みを行うことができる。たとえば、当初Ready状態であったうちの最後のプリンタ装置がプロファイル80にアクセスしたタイミングからプリンタ装置別適合情報を書き込むタイミングまでの間に、Ready状態に復帰したプリンタ装置が現れた場合には、そのプリンタ装置がプロファイル80にプリンタ装置別適合情報の書き込みを終えたタイミングが最終的な書き込み終了タイミングとなる。
図9では、端末装置11のプリンタドライバ60は、ユーザから印刷指示を受けた印刷ジョブ70のプリンタ情報表示選択の設定を確認する(ステップS104)。プリンタ情報表示選択が設定されていない場合には(ステップS105;No)、プリンタドライバ60は当該印刷ジョブ70に対する処理を終える(処理無し)。プリンタ情報表示選択が設定されている場合には(ステップS105;Yes)、プリンタドライバ60はプリンタ装置10d(root)内のプロファイル80にアクセスし、プリンタ装置別適合情報の書き込みが終了したか否かを確認する(ステップS106)。
この確認は、プロファイル80内のReadyプリンタ装置台数と、プロファイル80に書き込まれたプリンタ装置別適合情報の数とが(1以上で)一致するか否かを監視することにより行う。一致しない場合は書き込みが終了していないと判断し(ステップS107;No)、ステップS106の確認を継続する。一致した場合は書き込みが終了したと判断し(ステップS107;Yes)、プロファイル80からプリンタ装置別適合情報における適合レベルが所定レベルに達しているもののプリンタ情報と処理適合レベルを読み込む(ステップS108)。
読み込みの対象となるのは、本実施形態では必須条件適合レベルが「1」(必須条件・適合)のものである。なお、これに加えて、処理適合レベルが所定レベルに達しているもののみを読み込みの対象とするようにしてもよい。処理適合レベルにおける所定レベルは、たとえば、前述した処理適合レベルの算定方法であれば、20ポイントなどに設定してもよい。この場合は、必須条件が適合していても、処理適合レベルが20ポイント未満であれば読み込みの対象外となる。
読み込むプリンタ情報は、プリンタ名、印刷速度、対応する仕上げ処理の種類である。仕上げ処理については、必須条件が設定されている場合はその必須条件に適合する仕上げ処理の種類のみを読み込むようにしてもよい。
たとえば、プリンタ装置10a〜10dのうちプリンタ装置10d(root)以外がReady状態であれば、プロファイル80には図5に例示したプリンタ装置10a〜10cのプリンタ装置別適合情報(ユーザ選択結果は除く)が書き込まれる。この場合、プリンタドライバ60は必須条件適合レベルが「1」となっているプリンタ装置10a(A)、10b(B)のプリンタ情報と処理適合レベルを読み込む。
続いてプリンタドライバ60は、プロファイル80から読み込んだプリンタ情報と処理適合レベルをプリンタ選択画面50に表示する(ステップS109)。
図13にプリンタ選択画面50の一例を示す。プリンタ選択画面50には、プリンタ情報となるプリンタ名51(51a、51b)、仕上げ処理、印刷速度と、そのプリンタ装置の処理適合レベルとが、プリンタ装置毎に表示される。プリンタ名51は、選択/非選択の切り替えをクリック操作によって受け付けるソフトボタンとして表示されている。仕上げ処理については、ここでは、たとえば必須条件として設定したパンチ処理のみが表示されている。
本例のプリンタ選択画面50は、プリンタ装置10a(Printer A)、10b(Printer B)のプリンタ情報と処理適合レベルが表示された場合を示している。処理適合レベルは、プリンタ装置10bよりもプリンタ装置10aの方が大きな値(ポイント)を示している。
ユーザは、プリンタ選択画面50を通じて、印刷ジョブ70の処理先となるプリンタ装置の選択を行うことができる。たとえば、プリンタ装置10aよりもプリンタ装置10bの方がユーザの座席に近い場合(図1参照)、処理適合レベルの低いプリンタ装置10bの印刷速度を確認し、その印刷速度が印刷ジョブ70の印刷ページ数を出力するのに許容できると判断した場合などには、出力されたプリントを取りに行きやすいプリンタ装置10bを印刷ジョブ70の処理先として選択するなどが可能である。プリンタ装置10bを選択する場合には、ユーザはプリンタ選択画面50に表示されているプリンタ名51b(Printer B)をクリックして選択状態に切り替え、確定操作を行う。
図9では、プリンタ選択画面50を通じてプリンタ装置の選択および確定を受けると(ステップS110)、プリンタドライバ60は選択結果をプリンタ装置10d内のプロファイル80に書き込むプロファイル書き込み処理を行う(ステップS111)。この処理は、図12に示したプロファイル書き込み処理のサブルーチンを用いて説明する。
プリンタドライバ60はプロファイル書き込み処理を開始すると、プリンタ装置10d(root)内のプロファイル80をオープンし(ステップS601)、プロファイル80内のプリンタ装置別適合情報の中から、選択されたプリンタ装置のプリンタ名と一致するプリンタ名がプリンタ情報内に含まれているプリンタ装置別適合情報を探し出し、そのプリンタ装置別適合情報のユーザ選択結果を「0」から「1」に書き換える(ステップS602)。そしてプロファイル80をクローズし、本プロファイル書き込み処理を終了する(Return)。プリンタドライバ60は、プロファイル書き込み処理を終えると、当該印刷ジョブ70に対する処理を終了する(処理終了)。
たとえば、ユーザがプリンタ装置10bを選択した場合には、プリンタドライバ60はそのプリンタ装置10bのプリンタ名がプリンタ情報内に含まれているプリンタ装置別適合情報(プリンタ装置10bのプリンタ装置別適合情報)を探し出し、ユーザ選択結果を「1」に書き換える(図5参照)。
プリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25は、プロファイル書き込み処理を終えると(ステップS306)、所定時間の経過後にプロファイル確認適合性判断処理を行う(ステップS307)。所定時間は、たとえば、定期的なアクセスの1周期の時間(たとえば0.5秒)、あるいは、それよりも少し長い時間(たとえば1秒)などである。
図14にプリンタ装置10a〜10dのプロファイル処理部25が行うプロファイル確認適合性判断処理のサブルーチンを示す。プロファイル処理部25は本サブルーチンを開始すると、プリンタ装置10d(root)内のプロファイル80にアクセスし、プリンタ装置別適合情報の書き込みが終了したか否かを確認する(ステップS701)。
この確認は、プロファイル80内のReadyプリンタ装置台数と、プロファイル80に書き込まれたプリンタ装置別適合情報の数とが一致するか否かを監視することにより行う。一致しない場合は書き込みが終了していないと判断し(ステップS702;No)、ステップS701の確認を継続する。一致した場合は書き込みが終了したと判断し(ステップS702;Yes)、プロファイル80の表示選択設定情報格納領域87に格納されているプリンタ情報表示選択の設定情報を確認する(ステップS703)。
設定情報が「1」(設定あり)の場合には(ステップS704;Yes)、プロファイル処理部25はプロファイル80内の全てのプリンタ装置別適合情報のユーザ選択結果を確認し、いずれかに「1」があるか否かを確認する(ステップS705)。
全てのユーザ選択結果が「0」でいずれにも「1」がない場合は(ステップS705;No)、ユーザによるプリンタ装置の選択が済んでいない状態であり、この場合は確認を継続する。いずれかに「1」がある場合は(ステップS705;Yes)、ユーザによるプリンタ装置の選択が済んだ状態であり、この場合はそのユーザ選択結果が「1」となっているのが自機であるか否かを確認する(ステップS706)。すなわち、ユーザの選択したプリンタ装置が自機であるか否かを確認する。この確認は、たとえば、ユーザ選択結果が「1」となっているプリンタ装置別適合情報内のプリンタ装置識別IDを確認し、自機のプリンタ装置識別IDと一致するか否かを確認することで行う。
自機のユーザ選択結果が「1」である場合には(ステップS706;Yes)、プロファイル処理部25は自機が最適であると判断し(ステップS707)、その判断結果(適合性判断結果:自機=最適)をCPU20に通知し(ステップS713)、本サブルーチンを終了する(Return)。自機のユーザ選択結果が「0」である場合には(ステップS706;No)、プロファイル処理部25は自機が最適でないと判断し(ステップS708)、その判断結果(適合性判断結果:自機=非最適)をCPU20に通知し(ステップS713)、本サブルーチンを終了する(Return)。
プリンタ情報表示選択の設定情報が「0」(設定なし)の場合には(ステップS704;No)、プロファイル処理部25はプロファイル80内の全てのプリンタ装置別適合情報の処理適合レベルを確認し、自機と他機の処理適合レベルを比較する(ステップS709)。自機の必須条件適合レベルが「1」(必須条件・適合)で、かつ、自機の処理適合レベルが最高である場合には(ステップS710;Yes)、プロファイル処理部25は自機が最適であると判断し(ステップS711)、その判断結果(適合性判断結果:自機=最適)をCPU20に通知し(ステップS713)、本サブルーチンを終了する(Return)。自機の必須条件適合レベルが「0」(必須条件・非適合)である場合と、自機の必須条件適合レベルが「1」であっても自機の処理適合レベルが最高でない場合には(ステップS710;No)、プロファイル処理部25は自機が最適でないと判断し(ステップS712)、その判断結果(適合性判断結果:自機=非最適)をCPU20に通知し(ステップS713)、本サブルーチンを終了する(Return)。
なお、必須条件適合レベルが「1」で、かつ、処理適合レベルが最高であるプリンタ装置10が複数台存在する場合には、たとえば、その中で最も早く印刷ジョブ70を検出したプリンタ装置10が最適であると判断するようにしてもよい。この場合は、たとえば、プロファイル処理部25は、自機のプリンタ装置別適合情報(必須条件適合レベル:1/処理適合レベル:最高)を書き込んだ適合情報格納領域82の領域番号と、他機のプリンタ装置別適合情報(必須条件適合レベル:1/処理適合レベル:最高)が書き込まれている適合情報格納領域82の領域番号とを比較し、自機の領域番号が最小である場合は自機が最適であると判断し、最小でない場合は自機が最適でないと判断する、などの判断を行うようにしてもよい。
図9では、プリンタ装置10a〜10dのCPU20は、プロファイル処理部25から自機が最適でないとの通知を受けた場合には(ステップS308;No)、当該印刷ジョブ70に対する処理を行わず、動作を終了する(End)。プロファイル処理部25から自機が最適であるとの通知を受けた場合には(ステップS308;Yes)、CPU20はプリンタ装置10d(root)のRAM22に保存されている印刷ジョブ70を取得し、当該印刷ジョブ70の削除指示を行う(ステップS309)。この削除指示により、プリンタ装置10d(root)のRAM22から印刷ジョブ70が削除される。
なお、複数台のプリンタ装置10がそれぞれプロファイル確認適合性判断処理(ステップS307)を行うタイミングは異なるため、この処理を早く開始して自機が最適であると判断したプリンタ装置10に印刷ジョブ70が取得されてプリンタ装置10d(root)内から削除された後に、残りのプリンタ装置10がこの処理を開始する場合も有り得る。この場合には、残りのプリンタ装置10のプロファイル処理部25は、プロファイル80にアクセスすることができず、自機が最適でないと判断してその判断結果(適合性判断結果:自機=非最適)をCPU20に通知する動作を行う。
印刷ジョブ70を取得したプリンタ装置10では、CPU20が印刷ジョブ70を実行する(ステップS310)。印刷ジョブ70を終了すると、CPU20は端末装置11にジョブ終了を通知し(ステップS311)、動作を終了する(End)。ジョブ終了の通知は、印刷ジョブ70のプロファイル80に含まれている端末装置11の連絡先情報を使用して、IPアドレスへの情報通知、または、電子メールアドレスへのメール通知により行う。通知内容は、ジョブ名、自機のプリンタ名などである。
このように、本実施形態に係る印刷システム5では、端末装置11からの印刷ジョブを一旦所定のプリンタ装置10(本実施形態ではrootに設定されているプリンタ装置10d)に保存し、ネットワーク2に接続されている複数のプリンタ装置10(本実施形態では4台のプリンタ装置10a〜10d)が所定のプリンタ装置10に保存されている印刷ジョブの情報(プロファイル)を解析し、印刷ジョブに対する適合度(適合レベル)の最も高いプリンタ装置10が自ら印刷ジョブを取得して処理することができる。これにより、端末装置11からの印刷ジョブを複数の中のいずれかのプリンタ装置10で処理する構成を、複数のプリンタ装置10を管理したり端末装置11からの印刷ジョブ70を管理して処理先を決定したりする専用のサーバやサーバにインストールする専用の制御プログラムなどを使用せずに実現することができる。
したがって、システムの導入時にコスト(新たな費用)が発生しない。また、メンテナンス時のコストも発生せず、システムの管理を容易化することもできる。たとえば、プリンタ装置の追加や削除(rootを除く)が発生した場合でも、プリンタ管理情報の設定変更などが不要であるため管理工数が省ける。
特に本実施形態では、端末装置11からの印刷ジョブを一旦保存する役目を担う、rootに設定されたプリンタ装置10dにおいても、その印刷ジョブを保存する機能(root機能部としての機能)の他に特別な機能は有しておらず、特別な制御プログラムなどをインストールする必要はない。これにより、rootの機能を有するプリンタ装置のコストアップも抑えることができる。
印刷ジョブに対する適合レベルは、印刷処理(印刷ページ数と印刷速度の関係)と仕上げ処理(適合する仕上げ処理の種類)の処理別に求めたポイントを合計して算定するようにしている。これにより、印刷処理と仕上げ処理に総合的に適している(適合レベルの最も高い)プリンタ装置10が印刷ジョブを取得して処理するようになる。
各プリンタ装置10は、新たな印刷ジョブを実行可能なタイミングに(Ready状態のときに)、所定のプリンタ装置10内に保存されている印刷ジョブの有無を検出するためのアクセスを行う。このように、新たな印刷ジョブを直ちに実行できるプリンタ装置10のみがアクセスを行うことで、印刷ジョブの実行待ちを回避または抑制することができる。これにより、印刷ジョブの処理効率を高めることができる(迅速処理)。
たとえば、ユーザが印刷を行うプリンタ装置を指定する場合は、空いているプリンタ装置に対し印刷ジョブを送ったつもりが、同じタイミングで複数のユーザから印刷ジョブが送られ長時間出力を待たなければならないことがある。これ対し、本実施形態の印刷システム5であれば、同じタイミングで複数のユーザから印刷ジョブが送られてきても、稼動していないプリンタ装置が自ら印刷ジョブを取り込み処理するので、確実に印刷することができる。
ユーザがプリンタ情報表示選択を指定しない場合は、複数のプリンタ装置10の中から、ユーザの指定した処理条件に最も適合したプリンタ装置10により自動で印刷出力することができる。プリンタ情報表示選択を指定した場合は、ユーザは端末装置11のプリンタ選択画面上で適合レベルが所定レベルに達している(必須条件適合レベルが1である(必須条件が適合している)、あるいは、処理適合レベルが所定レベルに達しているなどの所定の条件を満たしている)プリンタ装置の情報(処理適合レベル、印刷速度など)を確認しながら印刷出力先(処理先)を選択できるので、適合レベルが他のプリンタ装置より劣っていても印刷速度などが問題ないレベルであれば自分の座席に近いプリンタ装置に印刷出力させることも可能である。すなわち、適合レベルや印刷速度などを目安にして選択できるので、印刷出力先の印刷装置を決定しやすくなる。また、処理適合レベルが所定レベルに達しているプリンタ装置の情報のみに絞り込んで表示することで、ユーザは表示内容の確認および印刷出力先となる所望のプリンタ装置の選択が行いやすくなる。
端末装置11(プリンタドライバ60)は、印刷ジョブの仕上げ処理に係る設定で、ユーザから必須ではない選択条件の設定を受けることができる(図3参照)。これにより、選択条件が設定された印刷ジョブでは、この印刷ジョブに対する適合レベルを求めた全てのプリンタ装置が選択条件に適合していない場合などでも、いずれかのプリンタ装置が印刷ジョブを取得し選択条件を省略して実行するようになる。これにより、印刷ジョブの処理条件を全て満たしていないと印刷ジョブが実行されなかったり、実行待ちとなって後回しにされたりするようなことを回避することができ、利便性が向上する。
また、印刷ジョブを取得したプリンタ装置10が削除指示を行うことで、その印刷ジョブが所定のプリンタ装置10(プリンタ装置10d(root))内から削除される。これにより、1つの印刷ジョブが複数のプリンタ装置10で重複して処理されないようにするための印刷ジョブの管理を容易に実現することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、プリンタ情報表示選択に係る処理を端末装置11内のプリンタドライバ60で全て行う場合を説明したが、第2の実施形態では、この処理の一部をrootのプリンタ装置10で行う場合を説明する。
図15は、第2の実施形態に係る印刷システム5における各装置のソフトウェアの機能を示す機能ブロック図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、プリンタドライバ60が備えていたプリンタ情報確認および読み込み機能と同様の機能が、rootのプリンタ装置10dにおけるCPU20のroot機能部に移行されている点である。ここでは、第1の実施形態と相違する機能のみを説明する。
本実施形態のroot機能部は、プリンタ情報表示選択・有り(する)の印刷ジョブ70については、自機のRAM22における所定の記憶領域に記憶されたプロファイル80にアクセスし、プロファイル80にプリンタ装置が適合レベルを書き込んだことを確認し、適合レベルを書き込んだプリンタ装置に関する情報(プリンタ情報、適合レベル)をプロファイル80から読み込み、プロファイル80内の連絡先情報に含まれているIPアドレスの端末装置11に、すなわち、印刷ジョブ70の送信元の端末装置11に送信する機能(プリンタ情報確認および読み込み機能)を備えている。
また、本実施形態のプリンタドライバ60が備えるプリンタ選択画面表示機能は、rootのプリンタ装置10dから受信した情報(プリンタ情報、適合レベル)を用いて表示部にプリンタ選択画面50を表示する機能となっている。
これら以外の機能は第1の実施形態と同じである。
図16は、第2の実施形態に係る印刷システム5における各装置の動作の流れを示す流れ図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、図9で端末装置11のプリンタドライバ60が行っていたS104〜S108までのステップと同様のステップが、rootのプリンタ装置10dにおけるCPU20のroot機能部の動作に移行されている点である。ここでは、第1の実施形態と相違する動作のみを説明する。
プリンタ装置10d(root)では、CPU20のroot機能部は、端末装置11からの印刷ジョブ70(プロファイル80および印刷データ90)をRAM22の所定の記憶領域に保存すると(ステップS201)、プロファイル80内のプリンタ情報表示選択の設定情報を確認する(ステップS202)。
設定情報が「0」(設定なし)の場合には(ステップS203;No)、root機能部は当該印刷ジョブ70に対する処理を終える(処理無し)。設定情報が「1」(設定あり)の場合には(ステップS203;Yes)、root機能部はプロファイル80におけるプリンタ装置別適合情報の書き込みが終了したか否かを確認する(ステップS204)。
この確認は、第1の実施形態の図9で説明したステップS106と同様に、プロファイル80内のReadyプリンタ装置台数と、プロファイル80に書き込まれたプリンタ装置別適合情報の数とが(1以上で)一致するか否かを監視することにより行う。一致しない場合は書き込みが終了していないと判断し(ステップS205;No)、ステップS204の確認を継続する。一致した場合は書き込みが終了したと判断し(ステップS205;Yes)、プロファイル80からプリンタ装置別適合情報における適合レベルが所定レベルに達しているもののプリンタ情報と処理適合レベルを読み込み、端末装置11に送信する(ステップS206)。読み込み・送信の対象(適合レベルが所定レベルに達しているもの)およびプリンタ情報は、図9のステップS108で説明した内容と同じである。
端末装置11のプリンタドライバ60は、プリンタ装置10d(root)からプリンタ情報と処理適合レベルを受信して読み込むと(ステップS108)、そのプリンタ情報と処理適合レベルをプリンタ選択画面50に表示する(ステップS109)。以降は、第1の実施形態と同じ動作を行う。
このように、本実施形態ではプリンタ情報表示選択に係る処理の一部をrootのプリンタ装置10(root機能部)が行う。これにより、第1の実施形態に比べてプリンタドライバ60を簡素化することができる。
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施形態では、印刷ジョブに対する適合度(適合レベル)を求めて印刷ジョブを実行するか否かを判断するようにしているが、このような判断を行わず、所定のプリンタ装置に保存されている印刷ジョブを検出した場合は取得して実行するように構成してもよい。たとえば、印刷システムにおける複数のプリンタ装置の機能が同じである場合は、適合度によって判断を行う必要性が低い。このような場合は、稼動していないプリンタ装置が所定のプリンタ装置に保存されている印刷ジョブを検出次第、取得して実行するように構成してもよい。
適合度の比較は、他のプリンタ装置との相対比較ではなく、自機の適合度を所定の基準と比較する絶対比較によって行うようにしてもよい。この場合は、自機の適合度が所定の基準を上回っている場合に自機が印刷ジョブを実行すると判断し、印刷ジョブを取得して実行するなどすればよい。
適合度の算定は、実施形態で説明した印刷速度や仕上げ処理以外の要素で行っても構わない。また、実施形態では仕上げ処理に係る処理条件を選択条件や必須条件に設定できる構成としているが、印刷処理に係る処理条件を選択条件や必須条件に設定できるように構成してもよい。たとえば、印刷サイズ(A4/A3など)、片面/両面、集約印刷(Nin1)、カラー/モノクロなどの処理条件を選択条件や必須条件の対象にしてもよい。
また、印刷ジョブを検出してプロファイルの解析および適合レベルの書き込みを行ったReady状態のプリンタ装置の中に、必須条件に適合するプリンタ装置が存在しない場合には、たとえば、書き込みを行ったプリンタ装置のプリンタ情報(プリンタ名、印刷速度、ジョブ処理の機能など)と適合レベル(処理適合レベル)を端末装置11に表示し、ユーザから処理先のプリンタ装置の選択を受け付けるなどしてもよい。
端末装置11からの印刷ジョブを一旦保存する記憶装置は、実施形態で説明したプリンタ装置10内のRAM22に限らない。プリンタ装置10内の不揮発メモリ23やハードディスク装置24でも構わない。更には、外部の記憶装置、たとえば、ネットワーク2に接続されたハードディスク装置、ネットワーク2に接続されたサーバ内の記憶装置などでも構わない。
また端末装置11(プリンタドライバ60)は、印刷ジョブの処理先を自動で決定するまたはプリンタ情報表示選択を指定できる自動モードと、印刷ジョブの処理先(送信先)となるプリンタ装置を指定する通常モードとの選択(ユーザ選択)を受け付けるように構成してもよい。
また、本発明に係る印刷装置は、実施形態で説明したプリンタ装置に限らない。プリンタ機能を備えた複合機など他の印刷装置でも構わない。
2…ネットワーク
5…印刷システム
10(10a、10b、10c、10d)…プリンタ装置
11…端末装置
20…CPU
21…ROM
22…RAM
23…不揮発メモリ
24…ハードディスク装置
25…プロファイル処理部
26…操作パネル部
27…印刷部
28…仕上げ処理部
29…ネットワークインターフェース部
30…バス
40…プリンタドライバ機能選択画面
40a…仕上げ画面
40b…連絡先画面
41…仕上げ名
42…選択ボックス
43…必須ボックス
45…IPアドレス欄
46…メールアドレス欄
47…プリンタ情報表示選択欄
48…設定オフボックス
49…設定オンボックス
50…プリンタ選択画面
51(51a、51b)…プリンタ名
60…プリンタドライバ
70…印刷ジョブ
80…プロファイル
81…プリンタ台数情報格納領域
82…適合情報格納領域
83…仕上げ情報格納領域
84…ページ数情報格納領域
85…必須条件情報格納領域
86…連絡先情報格納領域
87…表示選択設定情報格納領域
90…印刷データ

Claims (12)

  1. 印刷指示装置から受信した印刷ジョブを記憶する記憶装置であって、その記憶されている印刷ジョブを取得して実行可能な複数の印刷装置からアクセスを受ける前記記憶装置にアクセスし、前記記憶されている印刷ジョブを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した印刷ジョブを前記記憶装置から取得する取得部と、
    前記取得部が取得した印刷ジョブを実行する処理部と、
    を備えた印刷装置。
  2. 前記取得部は、前記検出部が検出した印刷ジョブを前記処理部で実行するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記取得部は、前記検出部が検出した印刷ジョブを前記処理部で実行する場合の適合度を求め、該適合度に基づいて前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記取得部は、前記適合度を前記記憶装置に書き込み、前記適合度と他の印刷装置が前記記憶装置に書き込んだ他の適合度とを比較して前記判断を行い、前記比較で前記適合度が前記他の適合度を上回っている場合に、前記取得を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記取得部は、前記適合度と所定の基準とを比較して前記判断を行い、前記比較で前記適合度が前記所定の基準を上回っている場合に、前記取得を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 前記処理部は、前記印刷ジョブに基づく画像を記録紙に印刷して出力する印刷処理を実行する印刷部と、前記印刷部が出力した記録紙に前記印刷ジョブに基づく仕上げ加工を施す仕上げ処理を実行する仕上げ処理部とを含み、
    前記適合度は、前記印刷処理に係る第1適合度と、前記仕上げ処理に係る第2適合度とを含む
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷ジョブは当該ジョブの処理内容を規定する処理条件を含み、
    前記処理条件には、前記印刷指示装置にて設定を受け付け可能な必須ではない選択条件が含まれ、
    前記取得部は、前記印刷ジョブの前記処理条件に含まれている前記選択条件と前記処理部の機能とに基づいて前記適合度を求める
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記検出部は、前記処理部が新たな印刷ジョブを実行可能なタイミングに前記アクセスを行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記取得部は、前記取得した印刷ジョブを前記記憶装置から削除する削除指示を前記記憶装置に対して行う
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記記憶装置を備える
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 請求項2または3に記載の複数の印刷装置と、
    前記印刷指示装置と、
    前記記憶装置に記憶されている印刷ジョブに対して前記複数の印刷装置のうちの少なくとも1つ以上の印刷装置が前記判断を行った結果をその印刷装置の情報と共に表示し、前記表示された中から前記印刷ジョブを実行する印刷装置の選択の受け付けを前記印刷指示装置に行わせ、前記選択の結果を前記記憶装置に記憶する制御部と、
    を備え、
    前記判断を行った印刷装置のうち、前記記憶装置に記憶されている前記選択の結果から自機が選択されていることを確認した印刷装置が、前記取得を行う
    ことを特徴とする印刷システム。
  12. 前記制御部は、前記判断を行った印刷装置のうち、所定の条件を満たしている印刷装置の情報の表示を前記印刷指示装置に行わせる
    ことを特徴とする請求項11に記載の印刷システム。
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