JP2011122867A - 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 - Google Patents

光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物体の少なくとも2次元座標を検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置を提供すること。
【解決手段】光学式位置検出装置10は、検出領域10RのXY平面に沿う方向に検出光L2を出射する複数の位置検出用光源12を備え、かかる位置検出用光源12は、互いに異なる方向に光軸を向けた発光素子12A、12B、12C、12Dからなる。発光素子12A、12B、12C、12Dから出射された検出光L2によって検出領域10Rに、X軸方向で検出光L2の強度が変化するX座標検出用光強度分布およびY軸方向で検出光L2の強度が変化するY座標検出用光強度分布を形成し、この状態で、対象物体Obで反射した検出光を光検出器30で形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置に関するものである。
対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置としては、例えば、2つのビーム源の各々から透光部材を介して対象物体に向けて検出光を出射し、対象物体で反射して検出光が透光部材を透過してきた成分を共通の光検出器で受光するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の構成では、2つのビーム源のうち、一方のビーム源から出射された検出光が対象物体で反射した際の光検出器の受光強度と、他方のビーム源から出射された検出光が対象物体で反射した際の光検出器の受光強度とが等しくなるように2つのビーム源を制御した際の出射強度の比に基づいて対象物体の位置を検出する。
特表2003−534554号公報
ここに本発明者は、検出領域内の対象物体の2次元座標、さらには3次元座標を検出可能な光学式位置検出装置を検討しているが、特許文献1に記載の構成では、2つのビーム源から出射された検出光の空間的関係を利用する方式であるため、一次元座標しか検出できず、2次元座標を検出することができないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、対象物体の少なくとも2次元座標を検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、互いに交差する方向をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向としたとき、前記検出領域のXY平面に沿う方向に検出光を出射する複数の位置検出用光源と、該位置検出用光源を駆動して前記検出領域にX軸方向で前記検出光の強度が変化するX座標検出用光強度分布およびY軸方向で前記検出光の強度が変化するY座標検出用光強度分布を形成する光源駆動部と、前記検出領域内の前記対象物体で反射した前記検出光を受光する光検出器と、該光検出器での受光結果に基づいて前記対象物体の少なくともX座標およびY座標を検出する位置検出部と、を有していることを特徴とする。
本発明の光学式位置検出装置において、光源駆動部は、複数の位置検出用光源を駆動して検出領域内にX軸方向で検出光の強度が変化するX座標検出用光強度分布およびY軸方向で検出光の強度が変化するY座標検出用光強度分布を形成する。また、光検出器は、検出領域内の対象物体により反射した検出光を検出する。従って、検出領域における位置と検出光の強度との関係を予め把握しておけば、位置検出部は、光検出器の受光結果に基づいて、対象物体のX座標およびY座標を検出することができる。さらに、X座標検出用光強度分布とY座標検出用光強度分布とを合成すれば、Z軸方向で検出光の強度が変化するZ座標検出用光強度分布を形成することもできるので、位置検出部は、光検出器の受光結果に基づいて、対象物体のZ座標を検出することもできる。ここで、位置検出用光源は、XY平面に沿う方向に検出光を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向で限られた範囲内にX座標検出光強度分布およびY座標検出用光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体のX座標およびY座標を高い精度で検出することができる。
本発明において、前記光検出器は、前記複数の位置検出用光源のうちの少なくとも1つと光学ユニットとを構成していることが好ましい。このように構成すると、光検出器と、複数の位置検出用光源のうちの少なくとも1つとを光学ユニットとして一体に位置決めすればよい等、光学式位置検出装置の組み立て等が容易である。
本発明において、前記光学ユニットは、前記検出領域を経由せずに前記光検出器に入射する参照光を出射する参照用光源を備え、前記光源駆動部は、前記参照用光源を前記位置検出用光源と異なるタイミングで点灯させることが好ましい。このように構成すると、互いに逆向きの光強度分布を形成できないような場合でも、参照光と検出光との差動を利用した位置検出を行なうことができる。また、参照光をモニターし、その結果を位置検出用光源に対する駆動条件の設定に利用することができる。すなわち、位置検出用光源の駆動条件を設定する際、位置検出用光源を点灯させて光検出器でモニターすればよいが、対象物体が存在しない状態では、位置検出用光源を点灯させても検出光が光検出器に入射しない。しかるに、位置検出用光源を点灯させる際、同一の条件で参照用光源を発光させれば、位置検出用光源に対する駆動条件に対応する強度の参照光が光検出器でモニターされることになる。それ故、参照光のモニター結果に基づいて位置検出用光源に対する駆動条件を設定することができる。
本発明において、前記複数の位置検出用光源として、互いに異なる方向に光軸を向けた複数の発光素子を備えている構成を採用することができる。
本発明において、前記複数の位置検出用光源として、前記検出領域をX軸方向で挟む両側でY軸方向に延在する一対の線状光源体を備えている構成を採用してもよい。
本発明において、前記線状光源体は、Y軸方向に配列された複数の発光素子を備えている構成を採用してもよい。
本発明において、前記線状光源体は、第1発光素子と、該第1発光素子から出射された前記検出光の入射部をもってY軸方向に延在し、前記第1発光素子から出射された前記検出光が内部をY軸方向の一方側から他方側に向かって進行する第1導光部材と、第2発光素子と、該第2発光素子から出射された前記検出光の入射部をもってY軸方向に延在し、前記第2発光素子から出射された前記検出光が内部をY軸方向の他方側から一方側に向かって進行する第2導光部材と、を備えている構成を採用してもよい。
本発明において、前記位置検出部は、前記光検出器での受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する際、実際に形成した前記光強度分布と、基準となる直線的な光強度分布との関係とのずれに起因する誤差を補正することが好ましい。この場合、検出領域の各位置において光検出器を介して実際に得られる受光強度と検出領域上の座標位置との関係を規定する関数の逆関数を用いて対象物体の位置を補正する構成を採用することができる。また、位置検出部は、実際に得られる光強度分布が直線的な関係であると見做した場合の座標検出結果を補正するための補正情報を記憶しておき、かかる補正情報に基づいて、対象物体の位置を補正する構成を採用することができる。
本発明を適用した光学式位置検出装置は、位置検出機能付き表示装置を構成するのに用いることができる。この場合、位置検出機能付き表示装置は、前記検出領域に対してZ軸方向で重なる領域に画像を表示する画像生成装置を有することになる。
本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置に用いた光学式位置検出装置の電気的構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置で利用される検出光の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置において検出光の光強度分布を形成する様子を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置でのXY座標検出原理を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置において対象物体のZ座標を検出する原理を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置で用いた線状光源体の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る光学式位置検出装置で用いた線状光源体の説明図である。 本発明の実施の形態3の変形例に係る光学式位置検出装置で用いた線状光源体の説明図である。 本発明の実施の形態2、3の変形例に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 図11に示す位置検出機能付き表示装置に構成した光学式位置検出装置で用いた線状光源体の説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置での誤差補正方法の第1例を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置での誤差補正方法の第2例を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置での誤差補正方法の第3例を示す説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、互いに交差する任意の3方向をX軸、Y軸およびZ軸として説明する。また、以下に参照する図面では、説明の便宜上、X軸方向を横方向とし、Y軸方向を縦方向として表してある。また、以下に参照する図面では、X軸方向の一方側をX1側とし、他方側をX2側とし、Y軸方向の一方側をY1側とし、他方側をY2側として示してある。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある
[実施の形態1]
(位置検出機能付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図1(a)、(b)は、位置検出機能付き表示装置の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、および横方向からみた様子を模式的に示す説明図である。
図1(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100は、液晶プロジェクターあるいはデジタル・マイクロミラー・デバイスと称せられる画像投射装置200(画像生成装置)と、XY平面方向に広がるスクリーン部材8とを備えた投射型表示装置として構成されている。画像投射装置200は、筐体250の前面部201に設けられた投射レンズ系210からスクリーン部材8のスクリーン面8に向けて画像表示光Piを拡大投射する。
本形態の位置検出機能付き表示装置100は光学式位置検出装置10を備えており、光学式位置検出装置10は、スクリーン面8a側(スクリーン部材8の前方)に設定された検出領域10R内の対象物体Obの位置を光学的に検出する機能を備えている。本形態において、検出領域10Rは、スクリーン部材8に対する法線方向からみたとき、4つの辺10R1〜10R4および4つの角部分10Ra〜10Rbを備えた四角形の領域であり、スクリーン部材8において画像投射装置200によって画像が投射される領域(画像表示領域20R)と重なっている。
本形態の光学式位置検出装置10は、まず、検出領域10Rにおいてスクリーン部材8と平行なXY平面(検出面)内における対象物体Obの位置(X座標およびY座標)を検出する。従って、本形態の位置検出機能付き表示装置100では、例えば、光学式位置検出装置10において対象物体ObのXY座標を検出した結果を、投射された画像の一部等を指定する入力情報等として扱い、かかる入力情報に基づいて画像の切り換え等を行なうことができる。
また、本形態の光学式位置検出装置10は、検出領域10Rにおいてスクリーン部材8に対する法線方向であるZ軸方向における対象物体Obの位置(Z座標)も検出する。従って、本形態の光学式位置検出装置10では、対象物体Obがスクリーン部材8からZ軸方向の所定範囲内にあるときのXY座標のみを入力情報とみなす等の処理を行なうこともできる。
(光学式位置検出装置10の構成)
本形態の光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに対してXY平面(スクリーン面8a)に沿う方向に検出光L2を出射する複数の位置検出用光源12と、検出領域10R内において対象物体Obで反射した検出光L3を検出する光検出器30とを備えている。本形態において、光学式位置検出装置10は、複数の位置検出用光源12として、互いに異なる方向に光軸を向けた4つの発光素子(発光素子12A、12B、12C、12D)を備えており、4つの発光素子(発光素子12A、12B、12C、12D)はいずれも、XY平面(スクリーン面8a)に沿う方向に光軸を向けている。より具体的には、4つの発光素子(発光素子12A、12B、12C、12D)はいずれも、XY平面(スクリーン面8a)に平行な方向に光軸を向けている。このため、位置検出用光源12から出射された検出光L2は、XY平面(スクリーン面8a)に沿うように進行する。
本形態において、4つの位置検出用光源12(発光素子12A、12B、12C、12D)は、検出領域10Rの4つの角部分10Ra〜10Rdに光軸を向けている。より具体的には、発光素子12Aは、検出領域10Rの角部分10Raに光軸を向けており、角部分10Raの側から検出領域10Rに検出光L2aを出射する。発光素子12Bは、検出領域10Rの角部分10Rbに光軸を向けており、角部分10Rbの側から検出領域10Rに検出光L2bを出射する。発光素子12Cは、検出領域10Rの角部分10Rcに光軸を向けており、角部分10Rcの側から検出領域10Rに検出光L2cを出射し、発光素子12Dは、検出領域10Rの角部分10Rdに光軸を向けており、角部分10Rdの側から検出領域10Rに検出光L2dを出射する。
発光素子12は、LED(発光ダイオード)等により構成され、赤外光からなる検出光L2を発散光として放出する。すなわち、検出光L2は、指やタッチペン等の対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましいことから、対象物体Obが指等の人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmであることが望ましい。本形態では、いずれの発光素子12もピーク波長が850nm付近の波長域にある赤外光を出射する。
光検出器30は、フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子からなり、スクリーン部材8のスクリーン面8aの側において、検出領域10Rの外側でスクリーン面8aに沿う方向に受光部31を向けている。
ここで、光検出器30は、発光素子12Bと同様、検出領域10Rの角部分10Rbに配置されている。また、光検出器30は、発光素子12Bと光学ユニット300としてユニット化されている。ここでいうユニット化とは、ユニットを構成する要素を一体で取り扱うことができる形態を意味する。
また、光学ユニット300は、検出領域10Rを経由せずに光検出器30に入射する参照光L2rを出射する参照用光源12Rも備えている。参照用光源12Rは、発光素子12A、12B、12C、12Dと同様、赤外光を出射する発光ダイオードからなる。
光学ユニット300は、発光素子12B、光検出器30、および参照用光源12Rを覆うケース(図示せず)を備えており、参照用光源12Rから出射された参照光L2rは、検出領域10Rに漏れることなく、光検出器30に入射する。但し、ケースには開口が設けられている。このため、発光素子12Bは、ケースの開口を介して検出領域10Rに検出光Lrを出射することができる。また、検出領域10R内において対象物体Obで反射した検出光L3は、開口を介して光検出器30に入射することができる。
(光学式位置検出装置10の電気的構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置100に用いた光学式位置検出装置10の電気的構成を示す説明図である。
図2に示すように、光学式位置検出装置10は、位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)および参照用光源12Rを駆動する光源駆動部14と、光検出器30から検出結果が出力される位置検出部50とを有している。光源駆動部14は、位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)および参照用光源12Rを駆動する光源駆動回路140と、光源駆動回路140を介して複数の位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)および参照用光源12Rの各々の発光強度を制御する光源制御部145とを備えている。光源駆動回路140は、位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)および参照用光源12Rを各々駆動する光源駆動回路140a〜d、140rを備えており、光源制御部145は、光源駆動回路140a〜d、140rを介して位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)および参照用光源12Rを制御する。
位置検出部50は、信号処理部55、X座標検出部51、Y座標検出部52およびZ座標検出部53を備えており、X座標検出部51、Y座標検出部52およびZ座標検出部53は、光検出器30での検出結果に基づいて対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を検出する。光源制御部145と位置検出部50とは、信号線で接続されており、発光素子12に対する駆動と、位置検出部50での検出動作とは、連動して行われる。
(検出光L2の光強度分布)
図3は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10で利用される検出光L2の説明図である。
本形態の光学式位置検出装置10において、発光素子12A〜12Dは、検出領域10Rの角部分10Ra〜Rdに対峙する位置で角部分10Ra〜10Rdに光軸を向けている。また、発光素子12A〜12Dから出射される検出光L2a〜L2dはいずれも発散光であり、かかる発散光では、光軸付近で最も強度が大で、光軸から離間するほど、強度が連続的に低下していく。また、検出光L2a〜検出光L2dは、発光素子12A〜12Dから離間するほど、強度が連続的に低下していく。
このため、発光素子12Aから出射された検出光L2aは、図3(a)に示す光強度分布を検出領域10Rに形成する。かかる光強度分布においては、角部分10Raで最大強度部分となり、最大強度部分から離間するに従って強度が単調減少している。本形態の光強度分布においては、最大強度部分から離間するに従って強度が直線的あるいは略直線的に減少している。発光素子12Bから出射された検出光L2bは、図3(b)に示す光強度分布を検出領域10Rに形成する。かかる光強度分布においては、角部分10Rbで最大強度部分となり、最大強度部分から離間するに従って強度が単調減少している。本形態の光強度分布においては、最大強度部分から離間するに従って強度が直線的あるいは略直線的に減少している。発光素子12Cから出射された検出光L2cは、図3(c)に示す光強度分布を検出領域10Rに形成する。かかる光強度分布においては、角部分10Rcで最大強度部分となり、最大強度部分から離間するに従って強度が単調減少している。本形態の光強度分布においては、最大強度部分から離間するに従って強度が直線的あるいは略直線的に減少している。発光素子12Dから出射された検出光L2dは、図3(d)に示す光強度分布を検出領域10Rに形成する。かかる光強度分布においては、角部分10Rdで最大強度部分となり、最大強度部分から離間するに従って強度が単調減少している。本形態の光強度分布においては、最大強度部分から離間するに従って強度が直線的あるいは略直線的に減少している。
(座標検出用光強度分布)
図4は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10において検出光L2の光強度分布を形成する様子を示す説明図であり、図4(a)、(b)は、対象物体ObのX座標を検出する際のX座標検出用光強度分布の説明図であり、図4(c)、(d)は、対象物体ObのY座標を検出する際のY座標検出用光強度分布の説明図である。
本形態の光学式位置検出装置10において、検出領域10R内の対象物体ObのXY座標を検出するには、以下に説明するX座標検出用第1期間およびX座標検出用第2期間によってX座標を検出し、Y座標検出用第1期間およびY座標検出用第2期間によってY座標を検出する。そこで、図4を参照して、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10において検出光L2の光強度分布を形成する様子を説明する。
(X座標検出用光強度分布)
本形態の光学式位置検出装置10において、対象物体ObのX座標を検出するには、まず、X座標検出用第1期間において、図2に示す光源駆動部14の光源制御部145が駆動回路140を制御し、発光素子12A、12Dを点灯させる一方、発光素子12B、12Cを消灯させる。その結果、図3(a)に示す光強度分布と図3(d)に示す光強度分布とが合成されるので、図4(a)に示すように、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって検出光L2の強度が単調減少するX座標検出用第1光強度分布L2Xaが形成される。本形態のX座標検出用第1光強度分布L2Xaでは、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって検出光L2の強度が連続的に略直線的に減少している。かかるX座標検出用第1光強度分布L2Xaでは、X軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。また、X座標検出用第1光強度分布L2Xaでは、検出光L2の強度がY軸方向で一定である。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、X座標検出用第1光強度分布L2Xaにおける検出光L2の強度と比例し、対象物体ObのX軸方向の位置によって規定される値である。
次に、X座標検出用第2期間においては、図2に示す光源駆動部14の光源制御部145が駆動回路140を制御し、発光素子12A、12Dを消灯させる一方、発光素子12B、12Cを点灯させる。その結果、図3(b)に示す光強度分布と図3(c)に示す光強度分布とが合成されるので、図4(b)に示すように、X軸方向の他方側X2から一方側X1に向かって検出光L2の強度が単調減少するX座標検出用第2光強度分布L2Xbが形成される。本形態のX座標検出用第2光強度分布L2Xbでは、X軸方向の他方側X2から一方側X1に向かって検出光L2の強度が連続的に略直線的に減少している。かかるX座標検出用第2光強度分布L2Xbでは、X軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。また、X座標検出用第2光強度分布L2Xbでは、検出光L2の強度がY軸方向で一定である。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、X座標検出用第2光強度分布L2Xbにおける検出光L2の強度と比例し、対象物体ObのX軸方向の位置によって規定される値である。
(Y座標検出用光強度分布)
検出領域10R内の対象物体ObのY座標を検出するには、まず、Y座標検出用第1期間において、図2に示す光源駆動部14の光源制御部145が駆動回路140を制御し、発光素子12A、12Bを点灯させる一方、発光素子12C、12Dを消灯させる。その結果、図3(a)に示す光強度分布と図3(b)に示す光強度分布とが合成されるので、図4(c)に示すように、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって検出光L2の強度が単調減少するY座標検出用第1光強度分布L2Yaが形成される。本形態のY座標検出用第1光強度分布L2Yaでは、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって検出光L2の強度が連続的に略直線的に減少している。かかるY座標検出用第1光強度分布L2Yaでは、Y軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。また、Y座標検出用第1光強度分布L2Yaでは、検出光L2の強度がX軸方向で一定である。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、Y座標検出用第1光強度分布L2Yaにおける検出光L2の強度と比例し、対象物体ObのY軸方向の位置によって規定される値である。
次に、Y座標検出用第2期間においては、図2に示す光源駆動部14の光源制御部145が駆動回路140を制御し、発光素子12A、12Bを消灯させる一方、発光素子12C、12Dを点灯させる。その結果、図3(c)に示す光強度分布と図3(d)に示す光強度分布とが合成されるので、図4(d)に示すように、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって検出光L2の強度が単調減少するY座標検出用第2光強度分布L2Ybが形成される。本形態のY座標検出用第2光強度分布L2Ybでは、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって検出光L2の強度が連続的に略直線的に減少している。かかるY座標検出用第2光強度分布L2Ybでは、Y軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。また、Y座標検出用第2光強度分布L2Ybでは、検出光L2の強度がX軸方向で一定である。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、Y座標検出用第2光強度分布L2Ybにおける検出光L2の強度と比例し、対象物体ObのY軸方向の位置によって規定される値である。
(Z座標検出用光強度分布)
本形態の光学式位置検出装置10において、検出領域10R内の対象物体ObのZ座標を検出するには、発光素子12A〜12Dを全て点灯させる。その結果、スクリーン部材8からZ軸方向に離間する方向に向けて検出光L2の強度が単調減少するZ座標検出用光強度分布が形成される。かかるZ座標検出用光強度分布では、Z軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、Z座標検出用光強度分布における検出光L2の強度と比例し、対象物体ObのZ軸方向の位置によって規定される値である。
(XY座標検出の基本原理)
本形態の位置検出機能付き表示装置100においては、図4を参照して説明した光強度分布を形成するともに、対象物体Obで反射した検出光L2を光検出器30で検出し、かかる光検出器30での検出結果に基づいて、位置検出部50は、検出領域10R内の対象物体Obの位置を検出する。そこで、図5を参照して座標検出の原理を説明する。
図5は、本発明を適用した光学式位置検出装置10のXY座標検出原理を模式的に示す説明図であり、図5(a)、(b)は、対象物体で反射した検出光の強度を示す説明図、および対象物体で反射した検出光の強度が等しくなるように検出光の光強度分布を調整する様子を示す説明図である。
図4を参照して説明したX座標検出用第1光強度分布L2XaおよびX座標検出用第2光強度分布L2Xbでは、X軸方向において一定の分布を有しているので、以下の方法等により、光検出器30での検出結果に基づいて、対象物体ObのX座標を検出することができる。
例えば、第1の方法では、図5(a)に示すX座標検出用第1光強度分布L2Xaと、X座標検出用第2光強度分布L2Xbとの差を利用する。より具体的には、X座標検出用第1光強度分布L2Xa、およびX座標検出用第2光強度分布L2Xbは予め、設定した分布になっているので、X座標検出用第1光強度分布L2XaとX座標検出用第2光強度分布L2Xbとの差も予め、設定した関数になっている。従って、X座標検出用第1期間においてX座標検出用第1光強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出値LXaと、X座標検出用第2期間においてX座標検出用第2光強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出値LXbとの差を求めれば、位置検出部50のX座標検出部51は、対象物体ObのX座標を検出することができる。かかる方法によれば、検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LXa、LXbの差を求める際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。なお、検出値LXaと検出値LXbとの比によって対象物体ObのX座標を検出することもできる。
次に、第2の方法では、X座標検出用第1期間においてX座標検出用第1光強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出値LXaと、X座標検出用第2期間においてX座標検出用第2光強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出値LXbとが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整した際の調整量に基づいて対象物体ObのX座標を検出する方法である。かかる方法は、図5(a)に示すX座標検出用第1光強度分布L2XaおよびX座標検出用第2光強度分布L2XbがX座標に対して直線的に変化する場合に適用できる。
まず、図5(a)に示すように、X座標検出用第1期間およびX座標検出用第2期間においてX座標検出用第1光強度分布L2XaとX座標検出用第2光強度分布L2Xbを交互に形成する。この状態で、X座標検出用第1期間における光検出器30での検出値LXaと、X座標検出用第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しければ、対象物体ObがX軸方向の中央に位置することが分る。
これに対して、X座標検出用第1期間における光検出器30での検出値LXaと、X座標検出用第2期間における光検出器30での検出値LXbとが相違している場合、検出値LXa、LXbが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整する。例えば、検出値が低いX座標検出用第2期間において点灯している発光素子12B、12Cに対する制御量(駆動電流)を高め、検出値が高いX座標検出用第1期間において点灯している発光素子12A、12Dに対する制御量(駆動電流)を低める。図5(b)に示す例では、X座標検出用第1期間での発光素子12A、12Dに対する制御量を調整量ΔLXa分だけ減少させ、X座標検出用第2期間での発光素子12B、12Cに対する制御量を調整量ΔLXb分だけ増大させてある。そして、図5(b)に示すように、再度、X座標検出用第1期間においてX座標検出用第1光強度分布L2Xaを形成し、X座標検出用第2期間においてX座標検出用第2光強度分布L2Xbを形成する。その結果、X座標検出用第1期間における光検出器30での検出値LXaと、X座標検出用第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しくなれば、X座標検出用第1期間での発光素子12に対する制御量の調整量ΔLXaと、X座標検出用第2期間での発光素子12に対する制御量の調整量ΔLXbとの比あるいは差等により、位置検出部50のX座標検出部51は、対象物体ObのX座標を検出することができる。かかる方法によれば、検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LXa、LXbが等しくなるように発光素子12に対する制御量の調整を行なう際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。なお、上記の第2の方法では、光源駆動部14が、発光素子12Aから12Dに対する制御量(駆動電流)を調整して、X座標検出用第1光強度分布L2Xa、およびX座標検出用第2光強度分布L2Xbの双方を変化させたが、一方の光強度分布のみを変化させてもよい。
同様に、Y座標検出用第1期間において、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって強度が単調減少していくY座標検出用第1光強度分布を形成した後、Y座標検出用第2期間において、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって強度が単調減少していくY座標検出用第2光強度分布を形成すれば、位置検出部50のY座標検出部52は、上記の第1の方法および第2の方法により、対象物体ObのY座標を検出することができる。
(Z座標検出原理)
図6は、本発明を適用した光学式位置検出装置10において対象物体ObのZ座標を検出する原理を示す説明図であり、図6(a)、(b)は、検出光のZ軸方向の光強度分布を示す説明図、および対象物体Obで反射した検出光の受光強度と参照光の受光強度とが等しくなるように検出光の光強度分布を調整した様子を示す説明図である。
本形態の光学式位置検出装置10において、検出領域10R内の対象物体ObのZ座標を検出するには、発光素子12A〜12Dの全てを点灯させる。その結果、図6(a)に示すように、スクリーン面8aからZ軸方向に離間する方向に向けて検出光L2の強度が単調減少するZ座標検出用光強度分布L2Zが形成される。かかるZ座標検出用光強度分布L2Zでは、Z軸方向における位置と検出光L2の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30で検出される光量は、Z座標検出用光強度分布L2Zにおける検出光L2の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。従って、位置検出部50のZ座標検出部53は、Z座標検出期間における光検出器30の検出結果に基づいて、対象物体ObのZ座標を検出することができる。
また、Z軸方向の光強度分布と参照用光源12Rから出射された参照光L2rとの差動を利用すれば、Z座標検出部53は、図5(a)、(b)を参照して説明した方法と同様、差動を利用して対象物体ObのZ座標を検出することができる。
本形態の光学式位置検出装置10においてZ座標を検出する際に、検出光検出期間において全ての発光素子12A〜12Dが点灯すると、図6(a)に示すように、検出領域10Rには、Z軸方向で強度が単調減少するZ座標検出用光強度分布L2Zが形成される。本形態において、Z座標検出用光強度分布L2Zでは、線状光源体120から離間するに従って強度が直線的に低下し、かつ、X軸方向およびY軸方向では強度が一定である。従って、検出光検出期間において、参照用光源12Rを消灯させる一方、発光素子12を点灯させた状態で、検出領域10Rに対象物体Obが配置されると、対象対物Obにより検出光L2が反射され、反射した検出光L3の一部が光検出器30により検出される。ここで、光検出器30での検出光L2の受光強度LZは、Z座用検出用光強度分布L2Zにおいて対象物体Obの位置に対応する強度に比例する。
これに対して、参照光検出期間において参照用光源12Rが点灯すると、参照用光源12Rから出射された参照光L2rは、その一部が光検出器30により検出される。ここで、参照光L2rは、対象物体Obで反射されることがないので、光検出器30での参照光L2rの受光強度Lrは、図6(a)に示すように、対象物体Obの位置にかかわらず、一定である。図6(a)に示す例では、参照光L2rの光検出器30での検出強度は、対象物体Obがスクリーン面8aに接近した位置にあるときに光検出器30が検出光L2を検出したときの強度に一致させてある。
このようなZ座標検出用光強度分布L2Zや参照光L2rを用いれば、図5(a)、(b)を参照して説明した第2の方法と同様な原理により、対象物体ObのZ座標を検出することができる。すなわち、図6(b)に示すように、検出光検出期間における光検出器30での検出値LZと、参照光検出期間における光検出器30での検出値Lrとが等しくなるように、発光素子12A〜12Dに対する制御量(駆動電流値)と、参照用光源12Rに対する制御量(駆動電流値)とを調整した際の調整量に基づいて、対象物体ObのZ座標を検出することができる。かかる方法によれば、検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LZ、Lrが等しくなるように発光素子12A〜12Dに対する制御量の調整を行なう際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。
上記のように、光検出器30での検出結果に基づいて対象物体Obの検出領域10R内の位置情報(X座標、Y座標およびZ座標)を取得するにあたって、例えば、位置検出部50としてマイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成を採用することができる。また、論理回路等のハードウェアを用いた信号処理部で処理を行う構成を採用することもできる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10において、光源駆動部14は、複数の位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)を駆動して検出領域10R内にX軸方向で検出光の強度が変化するX座標検出用光強度分布(X座標検出用第1光強度分布L2XaおよびX座標検出用第2光強度分布L2Xb)、およびY軸方向で検出光の強度が変化するY座標検出用光強度分布(Y座標検出用第1光強度分布L2YaおよびY座標検出用第2光強度分布L2Yb)を形成する。また、光検出器30は、検出領域10R内の対象物体Obにより反射した検出光L3を検出する。従って、検出領域10Rにおける位置と検出光L2の強度との関係を予め把握しておけば、位置検出部50は、光検出器30の受光結果に基づいて、対象物体ObのX座標およびY座標を検出することができる。
さらに、X座標検出用光強度分布とY座標検出用光強度分布とを合成すれば、Z軸方向で検出光の強度が変化するZ座標検出用光強度分布L2Zを形成することもできるので、位置検出部50は、光検出器30の受光結果に基づいて、対象物体ObのZ座標を検出することもできる。
ここで、位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)は、XY平面に沿う方向に検出光L2を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向に限られた範囲内にX座標検出光強度分布およびY座標検出用光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体ObのX座標およびY座標を高い精度で検出することができる。また、ある限られた範囲内に光強度分布を形成するため、Z座標検出用光強度分布L2Zも適正な分布で形成することができる。それ故、対象物体ObのZ座標を高い精度で検出することができる。
また、本形態において、光検出器30は、複数の位置検出用光源12(発光素子12A〜12D)のうち、発光素子12Bと光学ユニット300を構成している。また、光学ユニット300は参照用光源12Rを備えている。このため、光検出器30、発光素子12B、および参照用光源12Rを光学ユニット300として一体に位置決めすることができる等、光学式位置検出装置10の組み立て等が容易である。特に、光検出器30と参照用光源12Rとを光学ユニット300として一体化しておけば、光検出器30に対する参照光L2rの入射光量を精度よく設定することができる。
また、本形態では参照用光源12Rを備えているため、Z座標の検出の際、X座標およびY座標の検出と同様、参照用光源12Rから出射された参照光L2rとZ座標検出用光強度分布L2Zとの差動を利用することができる。このため、光検出器30に環境光が入射した場合でも、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。
さらに、参照光をモニターし、その結果を位置検出用光源12に対する駆動条件の設定に利用することができる。すなわち、位置検出用光源12の駆動条件を設定する際、位置検出用光源12を点灯させて光検出器30でモニターすればよいが、対象物体Obが存在しない状態では、位置検出用光源12を点灯させても検出光L2が光検出器30に入射しない。しかるに、位置検出用光源12を点灯させる際、同一の条件で参照用光源12Rを発光させれば、位置検出用光源12に対する駆動条件に対応する強度の参照光L2rが光検出器30でモニターされることになる。それ故、参照光L2rのモニター結果に基づいて位置検出用光源12に対する駆動条件を設定することができる。
さらに、検出光L2は赤外光であるため、視認されない。従って、対象物体Obを光学的に検出する方式を採用した場合でも、画像の表示を妨げないという利点もある。
[実施の形態2]
(全体構成)
図7は、本発明の実施の形態2に係る位置検出機能付き表示装置100の構成を模式的に示す説明図であり、図7(a)、(b)、(c)は、位置検出機能付き表示装置100の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、横方向からみた様子を模式的に示す説明図、および光検出器周辺(光学ユニット周辺)を拡大して示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図7(a)、(b)に示すように、本形態の位置検出機能付き表示装置100も、実施の形態1と同様、投射型表示装置に光学式位置検出装置10を設けた構成を有している。かかる光学式位置検出装置10を構成するにあたって、実施の形態1では、検出領域10Rに検出光L2を出射する複数の位置検出光源12として4つの発光素子12A〜12Dを用いたが、本形態の光学式位置検出装置10は、複数の位置検出用光源12として、検出領域10RをX軸方向で挟む両側でY軸方向に延在する一対の線状光源体13A、13Bを備えている。より具体的には、光学式位置検出装置10は、検出領域10Rの辺10R1に沿ってY軸方向に延在して検出光L2(検出光L2e)を出射する線状光源体13Aと、検出領域10Rにおいて辺10R1に対して対向する辺10R2に沿ってY軸方向に延在して検出光L2(検出光L2f)を出射する線状光源体13Bとを備えている。
また、本形態でも、実施の形態1と同様、光学式位置検出装置10は光検出器30を備えている。ここで、光検出器30は、図7(a)、(b)、(c)に示すように、複数の位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)のうち、辺10R1に沿って延在する線状光源体13Aと光学ユニット300を構成しており、辺10R1のY軸方向の略中央に光検出器30が配置されている。また、光学ユニット300は参照用光源12Rを備えており、かかる参照用光源12Rは、検出領域10Rを経由せずに光検出器30に入射する参照光L2rを出射する。
(線状光源体13A、13Bの構成)
図8は、本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置10で用いた線状光源体13A、13Bの説明図である。図8に示すように、本形態の光学式位置検出装置10において、位置検出光源12として用いた線状光源体13Bは、Y軸方向に配列された複数の発光素子120を備えており、かかる発光素子120は、赤外光からなる位置検出光L2を出射する。ここで、複数の発光素子120はいずれも、検出領域10RのXY平面(スクリーン面8a)に平行に光軸を向けており、線状光源体13B)は、検出領域10RのXY平面(スクリーン面8a)に沿う方向に検出光L2を出射する。図示を省略するが、線状光源体13Aも、線状光源体13Bと同様な構成を有している。
このように構成した線状光源体13A、13Bにおいて、発光素子120は各々、図2を参照して説明した光源駆動部14によって独立して駆動される。このため、線状光源体13Aの発光素子120を全て消灯させる一方、線状光源体13Bの発光素子120を全て点灯させれば、図4(a)に示すX座標検出用第1光強度分布L2Xaを形成することができる。これに対して、線状光源体13Aの発光素子120を全て点灯させる一方、線状光源体13Bの発光素子120を全て消灯させれば、図4(b)に示すX座標検出用第2光強度分布L2Xbを形成することができる。
また、線状光源体13AにおいてY軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって発光素子120の強度を低下させれば、図3(b)に示す光強度分布を形成することができ、線状光源体13BにおいてY軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって発光素子120の強度を低下させれば、図3(a)に示す光強度分布を形成することができる。従って、これらの光強度分布を合成すれば、図4(c)に示すY座標検出用第1光強度分布L2Yaを形成することができる。これに対して、線状光源体13AにおいてY軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって発光素子120の強度を低下させれば、図3(c)に示す光強度分布を形成することができ、線状光源体13BにおいてY軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって発光素子120の強度を低下させれば、図3(d)に示す光強度分布を形成することができる。従って、これらの光強度分布を合成すれば、図4(d)に示すY座標検出用第2光強度分布L2Ybを形成することができる。
さらに、線状光源体13Aの発光素子120を全て点灯させる一方、線状光源体13Bの発光素子120を全て点灯させれば、Z軸方向で強度が変化するZ座標検出用光強度分布L2Zを形成することができる。
それ故、本形態の光学式位置検出装置10においても、実施の形態1と同様、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を検出することができる。また、位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)は、XY平面に沿う方向に検出光L2を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向に限られた範囲内に光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を高い精度で検出することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図9は、本発明の実施の形態3に係る光学式位置検出装置10で用いた線状光源体の説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、図7を参照して説明した構成と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
図7および図8では、Y軸方向に複数の発光素子120を配列した線状光源体13A、13Bを位置検出光源12として用いたが、本形態では、図9に示すように、線状光源体13Bは、第1発光素子121と、第1発光素子121から出射された検出光の入射部131aをもってY軸方向に延在する第1導光部材131と、第2発光素子122と、第2発光素子122から出射された検出光の入射部132aをもってY軸方向に延在する第2導光部材132とを備えている。ここで、第1導光部材131と第2導光部材132とはZ軸方向で重なっている。第1発光素子121および第2発光素子122は、赤外光を出射する発光ダイオードからなり、第1導光部材131および第2導光部材132はポリカーボネートやアクリル樹脂等の透明な樹脂体からなる。
第1導光部材131は、入射部131aをY軸方向の一方側Y1の端部に備え、検出領域10Rに向く光出射面131bとは反対側の面は傾斜反射面131cになっている。このため、第1発光素子121から出射された検出光L2は、入射部131aから第1導光部材131内に入射した後、傾斜反射面131cで反射しながら第1導光部材131内をY軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって進行し、その間に光出射面131bから出射される。このため、第1導光部材131において光出射面131bから出射される検出光L2(検出光L2f)は、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって低下している。
第2導光部材132は、第1導光部材131とはY軸方向で逆向きであり、入射部132aをY軸方向の他方側Y2の端部に備え、検出領域10Rに向く光出射面132bとは反対側の面は傾斜反射面132cになっている。このため、第2発光素子122から出射された検出光L2は、入射部132aから第2導光部材132内に入射した後、傾斜反射面132cで反射しながら第2導光部材132内をY軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって進行し、その間に光出射面132bから出射される。このため、第2導光部材132において光出射面132bから出射される検出光L2(検出光L2f)は、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって低下している。
ここで、光出射面131b、132bは、XY平面(スクリーン面8a)と平行である。このため、線状光源体13Bは、XY平面(スクリーン面8a)に沿う方向に検出光L2(検出光L2f)を出射する。図示を省略するが、線状光源体13Aも、線状光源体13Bと同様な構成を有している。
このように構成した線状光源体13A、13Bにおいて、発光素子121、122は各々、図2を参照して説明した光源駆動部14によって独立して駆動される。このため、線状光源体13Bの第1発光素子121のみを点灯させれば、図3(a)に示す光強度分布を形成することができ、線状光源体13Bの第2発光素子122のみを点灯させれば、図3(d)に示す光強度分布を形成することができる。また、線状光源体13Aの第1発光素子121のみを点灯させれば、図3(b)に示す光強度分布を形成することができ、線状光源体13Aの第2発光素子122のみを点灯させれば、図3(d)に示す光強度分布を形成することができる。
従って、線状光源体13Bの第1発光素子121と第2発光素子122とを点灯させれば、図4(a)に示すX座標検出用第1光強度分布L2Xaを形成することができ、線状光源体13Aの第1発光素子121と第2発光素子122とを点灯させれば、図4(b)に示すX座標検出用第2光強度分布L2Xbを形成することができる。また、線状光源体13Aの第1発光素子121と線状光源体13Bの第1発光素子121とを点灯させれば、図4(c)に示すY座標検出用第1光強度分布L2Yaを形成することができ、線状光源体13Aの第2発光素子122と線状光源体13Bの第2発光素子122とを点灯させれば、図4(d)に示すY座標検出用第2光強度分布L2Ybを形成することができる。
それ故、本形態の光学式位置検出装置10においても、実施の形態1、2と同様、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を検出することができる。また、位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)は、XY平面に沿う方向に検出光L2を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向に限られた範囲内に光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を高い精度で検出することができる等、実施の形態1、2と同様な効果を奏する。
[実施の形態3の変形例]
図10は、本発明の実施の形態3の変形例に係る光学式位置検出装置10で用いた線状光源体の説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、図9を参照して説明した構成と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
図10に示すように、本形態でも、図9を参照して説明した形態と同様、線状光源体13および線状光源体13Bは、第1発光素子121と、第1発光素子121から出射された検出光の入射部131aをもってY軸方向に延在する第1導光部材131と、第2発光素子122と、第2発光素子122から出射された検出光の入射部132aをもってY軸方向に延在する第2導光部材132とを備えている。
ここで、図9に示す形態では、第1導光部材131と第2導光部材132とはZ軸方向で重なっていたが、本形態において、第1導光部材131と第2導光部材132とはX軸方向で重なっている。このため、第2導光部材132から出射された検出光L2は直接、検出領域10Rに出射され、第1導光部材132から出射された検出光L2は、第2導光部材132を透過して検出領域10Rに出射される。
このように構成した光学式位置検出装置10においても、実施の形態1、2と同様、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を検出することができる。また、位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)は、XY平面に沿う方向に検出光L2を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向に限られた範囲内に光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を高い精度で検出することができる等、実施の形態1、2と同様な効果を奏する。
[実施の形態2、3の変形例]
図11は、本発明の実施の形態2、3の変形例に係る位置検出機能付き表示装置100の構成を模式的に示す説明図であり、図11(a)、(b)、(c)は、位置検出機能付き表示装置100の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、横方向からみた様子を模式的に示す説明図、および光検出器周辺(光学ユニット周辺)を拡大して示す説明図である。図12は、図11に示す位置検出機能付き表示装置100に構成した光学式位置検出装置10で用いた線状光源体の説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態2、3と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
図11(a)、(b)に示すように、本形態の位置検出機能付き表示装置100でも、実施の形態2、3と同様、光学式位置検出装置10を構成するにあたって、検出領域10Rに検出光L2を出射する複数の位置検出光源12として、検出領域10RをX軸方向で挟む両側でY軸方向に延在する一対の線状光源体13A、13Bを備えている。より具体的には、光学式位置検出装置10は、検出領域10Rの辺10R1に沿ってY軸方向に延在して検出光L2(検出光L2e)を出射する線状光源体13Aと、検出領域10Rにおいて辺10R1に対して対向する辺10R2に沿ってY軸方向に延在して検出光L2(検出光L2f)を出射する線状光源体13Bとを備えている。また、本形態でも、実施の形態1と同様、光学式位置検出装置10は光検出器30を備えている。ここで、光検出器30は、図11(a)、(b)、(c)に示すように、実施の形態2、3と同様、複数の位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)のうち、線状光源体13Aと光学ユニット300を構成している。また、光学ユニット300は参照用光源12Rを備えており、かかる参照用光源12Rは、検出領域10Rを経由せずに光検出器30に入射する参照光L2rを出射する。
ここで、本形態で用いた位置検出光源12は、実施の形態2、3で用いた位置検出光源12と比較してZ軸方向の寸法が大であり、その分、検出領域10RのZ軸方向の寸法が大である。
かかる光学式位置検出装置10を構成するにあたって、本形態では、一対の位置検出光源12のうち、検出領域10Rの辺10R2に沿って延在する位置検出光源12では、図12に示すように、図8、図9または図10を参照して説明した線状光源体13BがZ軸方向に多段に重ねられている。本形態の位置検出光源12では、線状光源体13BがZ軸方向に3段に重ねてある。なお、図示を省略するが、検出領域10Rの辺10R1に沿って延在する位置検出光源12でも、線状光源体13AがZ軸方向に多段に重ねられている。
このように構成した光学式位置検出装置10においても、実施の形態1〜3と同様、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を検出することができる。また、位置検出用光源12(線状光源体13A、13B)は、XY平面に沿う方向に検出光L2を出射するため、X座標検出用光強度分布およびY座標検出用光強度分布が形成されるZ軸方向の範囲を制限することができる。それ故、Z軸方向に限られた範囲内に光強度分布を適正な分布で形成することができるので、対象物体ObのX座標、Y座標およびZ座標を高い精度で検出することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
さらに、本形態において、位置検出用光源12は、線状光源体13A、13BをZ軸方向に多段に重ねた構成を有しているため、検出領域10RのZ軸方向の寸法が大である。それ故、対象物体ObのX座標およびY座標をZ軸方向の広い範囲にわたって正確に検出することができる。
[誤差補正方法]
次に、本発明を適用した光学式位置検出装置10で採用することのできる誤差方法を説明する。
(誤差補正方法の第1例)
図13は、本発明に係る光学式位置検出装置10での誤差補正方法の第1例を示す説明図であり、図13(a)、(b)、(c)は各々、X座標位置を補正するための説明図、およびY座標位置を補正するための説明図、および座標位置の求め方を示す説明図である。
本形態の光学式位置検出装置10において対象物体ObのX座標を検出する際には、図4(a)、(b)および図5(a)、(b)に示すように、X軸方向で単調減少し、Y軸方向で一定なX座標検出用光強度分布を利用する。しかしながら、実際には、図13(a)に示すように、Y軸方向で強度が変化していることがある。また、図13(b)に示すように、Y座標検出用光強度分布では、X軸方向で強度が変化していることがある。その結果、対象物体Obの位置を検出すると、歪んだ検出領域10R上での位置を検出してしまう。そこで、本形態では、検出領域10Rの各位置において光検出器30を介して得られた結果と検出領域10R上の座標位置との関係を規定する関数またはその逆関数を、図2に示す位置検出部50の記憶部(図示せず)に記憶しておく。そして、位置検出部50は、記憶部に記憶されている関数またはその逆関数を用い、当該逆関数および光検出器30を介して得られた受光強度に基づいて、対象物体Obの位置を判定する。
かかる補正方法を、図13を参照して説明するにあたって、その基本原理を理解しやすいように、検出領域10Rの各位置において光検出器30を介して得られる受光強度自身に以下に説明する補正を行なうものとする。
本例では、まず、光量分布を規定する曲線の関数
f(x、y)
を求めておき、その逆関数
-1(p)
p=光量(光検出器30を介して得られる結果)
を記憶部に記憶しておく。
そして、対象物体ObのX座標位置を判定する際には、光検出器30を介して得られる受光強度pを上記の逆関数f-1(p)に代入して検出領域10R上で対象物体Obの位置を求める。例えば、光検出器30を介して得られる受光強度pが4であれば、逆関数f-1(4)を求める。かかる結果は、図13(a)に太線LXで表される。
次に、対象物体ObのY座標位置を判定する際には、光検出器30を介して得られる受光強度pを上記の逆関数f-1(p)に代入して検出領域10R上で対象物体Obの位置を求める。例えば、光検出器30を介して得られる受光強度pが7.5であれば、逆関数f-1(7.5)を求める。かかる結果は、図13(b)に太線LYで表される。
従って、図13(c)に示すように、図13(a)に示す太線LXと、図13(b)に示す太線LYとをXY座標に投影した際の交点Oが対象物体Obの位置となる。かかる方法で求めた対象物体Obの位置は、検出領域10Rにおける光強度分布の直線的な関係からのずれに起因する誤差を補正した真の位置である。それ故、本形態によれば、対象物体Obの位置を正確に判定することができる。
なお、本形態では、逆関数f-1(p)を記憶部に記憶させておいたが、f(x、y)自身を記憶部に記憶させておいてもよい。
(誤差補正方法の第2例)
図14は、本発明に係る光学式位置検出装置10での誤差補正方法の第2例を示す説明図である。本形態においては、図2に示す位置検出部50は、検出領域10Rにおける検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果を補正するための補正情報を記憶部(図示せず)に記憶しておく。そして、対象物体ObのX座標を判定する際には、検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した条件で得られたX座標の算出結果と、記憶部が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのX軸方向の位置を判定する。その結果、図14(a)に示すように、X方向およびY方向の双方で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図14(b)に示すように、X方向については補正された形状とすることができる。また、対象物体ObのY座標を判定する際には、検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した条件で得られたY座標の算出結果と、記憶部が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのY軸方向の位置を判定する。その結果、図14(b)に示すように、Y方向で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図14(c)に示すように補正することができる。
なお、本形態では、補正情報としては、検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果に演算を加えるための係数や、補正前後の座標が対応するルックアップテーブル等を用いることができる。
(誤差補正方法の第3例)
図15は、本発明に係る光学式位置検出装置10での誤差補正方法の第3例を示す説明図である。本形態においても、第2例と同様、図2に示す位置検出部50は、検出領域10Rにおける検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果を補正するための補正情報を記憶部に記憶しておく。そして、対象物体ObのXY座標を判定する際には、まず、検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した条件でのX座標およびY座標を算出する。次に、上記のX座標およびY座標と、記憶部が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのX座標およびY座標を判定する。その結果、図15(a)に示すように、X方向およびY方向の双方で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図15(b)に示すように補正することができる。
なお、本形態では、補正情報としては、検出領域10Rにおける検出光L2の光強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果に演算を加えるための係数や、補正前後の座標が対応するルックアップテーブル等を用いることができる。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、12・・位置検出用光源、12A〜12D、120、121、122・・位置検出用の発光素子、12R・・参照用の発光素子、13A、13B・・線状光源体、14・・光源駆動部、30・・光検出器、50・・位置検出部、100・・位置検出機能付き表示装置、300・・光学ユニット、Ob・・対象物体

Claims (9)

  1. 検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、
    互いに交差する方向をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向としたとき、
    前記検出領域のXY平面に沿う方向に検出光を出射する複数の位置検出用光源と、
    該位置検出用光源を駆動して前記検出領域にX軸方向で前記検出光の強度が変化するX座標検出用光強度分布およびY軸方向で前記検出光の強度が変化するY座標検出用光強度分布を形成する光源駆動部と、
    前記検出領域内の前記対象物体で反射した前記検出光を受光する光検出器と、
    該光検出器での受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、
    を有していることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 前記光検出器は、前記複数の位置検出用光源のうちの少なくとも1つと光学ユニットとを構成していることを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  3. 前記光学ユニットは、前記検出領域を経由せずに前記光検出器に入射する参照光を出射する参照用光源を備え、
    前記光源駆動部は、前記参照用光源を前記位置検出用光源と異なるタイミングで点灯させることを特徴とする請求項2に記載の光学式位置検出装置。
  4. 前記複数の位置検出用光源として、互いに異なる方向に光軸を向けた複数の発光素子を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  5. 前記複数の位置検出用光源として、前記検出領域をX軸方向で挟む両側でY軸方向に延在する一対の線状光源体を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  6. 前記線状光源体は、Y軸方向に配列された複数の発光素子を備えていることを特徴とする請求項5に記載の光学式位置検出装置。
  7. 前記線状光源体は、第1発光素子と、該第1発光素子から出射された前記検出光の入射部をもってY軸方向に延在し、前記第1発光素子から出射された前記検出光が内部をY軸方向の一方側から他方側に向かって進行する第1導光部材と、第2発光素子と、該第2発光素子から出射された前記検出光の入射部をもってY軸方向に延在し、前記第2発光素子から出射された前記検出光が内部をY軸方向の他方側から一方側に向かって進行する第2導光部材と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の光学式位置検出装置。
  8. 前記位置検出部は、前記光検出器での受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する際、実際に形成した前記光強度分布と、基準となる直線的な光強度分布との関係とのずれに起因する誤差を補正することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    前記検出領域に対してZ軸方向で重なる領域に画像を表示する画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
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