JP2011122715A - 液体集積ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1入力流路210、第1出力流路220、第2入力流路230、第2出力流路240、及び、主流路200が流路ブロック2に形成されていること、第1開閉弁3及び第2開閉弁4は、流路ブロック2に取り付けられていること、第2出力流路240は第1出力流路220よりも出力ポート5に近い側にあること、第1開閉弁3は、流路内の液体をパージするための気体を供給すること、第2開閉弁4は、液体を供給すること、流路ブロック2に、第1出力流路220と第2出力流路240を連通する気体流路250が連通していること、気体流路250は、主流路200よりも、第1開閉弁3及び第2開閉弁4に近い位置に形成されていることにより、流路内の残液を低減できる。
【選択図】図1
Description
液体集積ユニットの使用方法は、具体的には、以下の通りである。
スパッタ装置稼働時を、図5に示す、スパッタ装置で用いられるチャンバ70内にヒータ80が設置され、ヒータ80により基板85を200度以上に温度調整している。
スパッタ装置を止めて、チャンバ70を開き、基板85を取り出す際には、基板85を常温まで下げなければならない。その時間を短くするために冷却水を流し、強制的に基板85の温度を下げる。そのため、チャンバ70を開く前に液体集積ユニット1を用い、ヒータ80内に形成されている流路90に冷却水を流し込み、基板85を常温にまで下げて、チャンバ70を開く。
次に、スパッタ装置を稼働させる前に、液体集積ユニット1を用いて、ヒータ80内の流路に気体を流し、ヒータ80の温度上昇の妨げとなる残液をパージする。残液をパージする理由は、ヒータ80内の流路90に残液が堆積すると、ヒータ80を再び加熱する際に流路90内の残液が熱を奪うため、加熱に時間がかかるからである。
原料液供給ユニット100は、マニホールドブロック120の上面に、上流側から順に、パージガス供給バルブ130、クリーニング液供給バルブ140、第1原料液供給バルブ150、第2原料液供給バルブ160、第3原料液供給バルブ170が一列に並べ取り付けられている。バルブは、各々流路連通部133、143、153、163、173に連通しており、各々流路連通部から、V字形流路123、124、125、126が連通している。V字形流路123は、直線流路123a、直線流路123bからなる。その他のV字形流路124、125、126も同様の構成である。
原料液供給ユニット100は、第1原料液供給バルブ150から第1原料液を流した後に、第2原料液供給バルブ160から第2原料液を流す場合には、V字形流路125、126、127に第1原料液が堆積する。堆積した第1原料液を排出しなければ、第2原料液と第1原料液とが混在し、最終製品に影響を与えることになるため、パージガス供給バルブ130からパージガスを供給し、V字形流路に堆積した第1原料液をパージすることを目的としている。
第1原料液と第2原料液が混在すると、最終製品に影響があるため、流路内に堆積した残液が残らないように、V字形流路を形成している。V字形流路であれば、流路に滞留する原料液がなくなるからである。
すなわち、上記特許文献1の技術のように、V字形流路が形成されていると、液の排出性には優れるが、V字形流路を製造するには、製造工程が多く、コストがかかるため問題となる。
すなわち、原料液供給ユニット100は、耐食性や高純度が求められるため、ステンレスブロックからの切削加工品であり、例えば、図7に示すように、1つのV字形流路123を加工するためには、はじめに、流路ブロック120に、半円球状の流路連通路133、143の2つを加工する。流路連通路133、143を加工した後でなければ、真っ直ぐな直線流路123a及び直線流路123bをドリルにより加工することができないからである。
次に、図8に示すように、直線流路123aを流路連通路133から加工する。
さらに、図9に示すように、直線流路123bを直線流路123aと接合し、接合部がV字形となるように流路連通路143から加工する。
したがって、1つのV字形流路123を加工するだけで4つの工程を必要とする。そのためすべてのV字形流路を加工するにはコストがかかる。
また、流路がV字形になるように直線流路123aと直線流路123b流路を接合させなければならないと、両流路の接合点がずれた場合には、ずれた部分に残液が堆積することになり問題となる。そのため、V字形流路を加工するには、精度が必要とされるため、コストがかかり問題となる。
また、特許文献1のようなV字形流路を有するものは、残液があると次に流す原料液と混在し最終製品に影響を与えるものであるため、残液が残らないように排出するために多少コストがかかってもよい。しかし、ヒータの冷却・加熱時間を短くするために用いる液体集積ユニットにおいては、残液があっても最終製品には影響がない。最終製品に影響がないにもかかわらず、製造コストのかかるV字形流路を加工するのは、液体集積ユニットにおいては、製造コストがかかりすぎるため問題となる。
(1)第1入力流路と第1出力流路を連通又は遮断する第1開閉弁と、第2入力流路と第2出力流路を連通又は遮断する第2開閉弁と、出力ポートへ連通する主流路とを有する液体集積ユニットにおいて、前記第1入力流路、前記第1出力流路、前記第2入力流路、前記第2出力流路、及び、前記主流路が流路ブロックに形成されていること、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁は、前記流路ブロックに取り付けられていること、前記第2出力流路は前記第1出力流路よりも前記出力ポートに近い側にあること、前記第1開閉弁は、流路内の液体をパージするための気体を供給すること、前記第2開閉弁は、前記液体を供給すること、前記流路ブロックに、前記第1出力流路と前記第2出力流路を連通する気体流路が連通していること、前記気体流路は、前記主流路よりも、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁に近い位置に形成されていること、を特徴とするものである。
(2)(1)に記載する液体集積ユニットにおいて、前記流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、前記第2流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックを接合することにより、前記気体流路溝が前記気体流路となること、を特徴とするものである。
(3)(1)に記載する液体集積ユニットにおいて、前記流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、前記第1流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックを接合することにより、前記気体流路溝が前記気体流路となること、を特徴とするものである。
(4)(1)に記載する液体集積ユニットにおいて、前記気体流路は、前記第2開閉弁に対して斜めの角度に形成されていること、を特徴とするものである。
(1)第1入力流路と第1出力流路を連通又は遮断する第1開閉弁と、第2入力流路と第2出力流路を連通又は遮断する第2開閉弁と、出力ポートへ連通する主流路とを有する液体集積ユニットにおいて、第1入力流路、第1出力流路、第2入力流路、第2出力流路、及び、主流路が流路ブロックに形成されていること、第1開閉弁及び第2開閉弁は、流路ブロックに取り付けられていること、第2出力流路は第1出力流路よりも出力ポートに近い側にあること、第1開閉弁は、流路内の液体をパージするための気体を供給すること、第2開閉弁は、液体を供給すること、流路ブロックに、第1出力流路と第2出力流路を連通する気体流路が連通していること、気体流路は、主流路よりも、第1開閉弁及び第2開閉弁に近い位置に形成されていることにより、第1開閉弁から気体を供給することで、気体が第1出力流路及び主流路を介し出力ポートへ流れることにより、第1出力流路及び主流路内の残液をパージすることができる。また、気体流路、第2出力流路、及び、主流路を介し出力ポートへ流れることにより、第2出力流路、主流路内の残液をパージすることができる。
また、気体流路が形成されていることにより、第2出力流路に気体がぶつかり直接第2出力流路をパージすることができる。
液体集積ユニットの流路内の残液をパージすることができるため、ヒータを再加熱する際に、時間をかけずに再加熱することができる。
また、主流路、気体流路、第1出力流路、第2出力流路は、すべて流路ブロックに対して垂直方向に形成されているため成型が容易であり、特許文献1のようなV字形流路を成型する場合と比較して、最終製品に影響がない場合に用いる液体集積ユニットを製造するのにコストがかからない。
(2)流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、第2流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、第1流路ブロックと第2流路ブロックを接合することにより、気体流路溝が気体流路となることにより、第1流路ブロックだけを用いた液体集積ユニットであれば、気体流路がないものを製造することができる。また、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを用いた液体集積ユニットであれば、気体流路が設けられたものを製造することができる。したがって、気体流路のある液体集積ユニット、又は、気体流路のない液体集積ユニットを簡単に選択して製造することができる。
また、気体流路溝は、孔を加工する場合と異なり、加工孔の端部に止栓を設ける必要がないため、止栓の分のコストを削減することができる。
(3)流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、第1流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、第1流路ブロックと第2流路ブロックを接合することにより、気体流路溝が気体流路となることにより、気体流路溝は、孔を加工する場合と異なり、加工孔の端部に止栓を設ける必要がないため、止栓の分のコストを削減することができる。
(4)気体流路は、第2開閉弁に対して斜めの角度に形成されていることにより、第2開閉弁付近の液だまりに直接気体を吹き付けることができるため、残液をより置換しやすくできる。
<第1実施形態>
(液体集積ユニットの構成)
図1に、第1実施形態における液体集積ユニット1の一部断面図を示す。
液体集積ユニット1は、半導体製造設備、液晶画面やプラズマディスプレイの製造などで用いられるスパッタ装置(図示しない)の図5に示すチャンバ70内で使用されている。
図1に示すように、液体集積ユニット1は、流路ブロック2、第1開閉弁3、第2開閉弁4を有する。液体集積ユニット1は、スパッタ装置内に組み込まれている。
流路ブロック2は、第1流路ブロック21、及び、第2流路ブロック22を有する。第1流路ブロック21、及び、第2流路ブロック22は、直方体形状をなす。
流路ブロック2の、図1の右側の面を右側面2Aと、左側の面を左側面2Bと、上側の面を上面2Cと、下側の面を下面2Dとする。
上面2Cには、第1開閉弁3、第2開閉弁4、及び、出力ポート5が設置されている。
流路ブロック2内には、主流路200、エア入力流路210、エア出力流路220、液体入力流路230、液体出力流路240、及び、エア流路250が形成されている。
主流路200は、第1ブロック主流路201及び第2ブロック主流路202を有する。エア入力流路210は、第1ブロックエア入力流路211及び第2ブロックエア入力流路212を有する。エア出力流路220は、第1ブロックエア出力流路221及び第2ブロックエア出力流路222を有する。液体入力流路230は、第1ブロック液体入力流路231及び第2ブロック液体入力流路232を有する。液体出力流路240は、第1ブロック液体出力流路241及び第2ブロック液体出力流路242を有する。
第1ブロック主流路201は右側面2Aに貫通しているが、右側面2Aから第1ブロック主流路201に対して、止栓6が挿入されているため、第1ブロック主流路201から流体が漏れることはない。
第2開閉弁4と接面する上面2Cの面から第1ブロック主流路201に対して垂直に連結するように、第1流路ブロック21に、第1ブロック液体出力流路241が形成され、第2流路ブロック22に第2ブロック液体出力流路242が形成されている。第2開閉弁4と接面する上面2Cの面から垂直に、第1流路ブロック21に液体入力ポート(図示しない)と連通する第1ブロック液体入力流路231が形成されている。第1ブロック液体入力流路231と第2開閉弁4とを連通する、第2ブロック液体入力流路232が、第2流路ブロック22に形成されている。
第2流路ブロック22のエア流路250について溝形状に切削できると、表面上の切削加工で行うことができるため、孔形状の切削加工を行うよりも容易に行うことができる。
また、エア流路250及び第2流路ブロック22がない液体集積ユニット1を希望する者に対しては、液体集積ユニット1のうち、第2流路ブロック22をなくすことで、簡単にエア流路250のない液体集積ユニット1を供給することができる。したがって、供給者は容易にエア流路250がある液体集積ユニットとない液体集積ユニットの両方を供給することができる。
また、特許文献1のV字形流路を有する液体集積ユニットと比べ流路連通路を加工しなくてよいため加工数が少なくて済む。さらに、V字形流路を加工する場合と異なり、流路を斜めの角度で接合させる必要がないため、容易に流路を加工することができるため、加工に係る時間を短縮することができる。また、垂直に孔加工するだけであれば、高い精度が求められないため、容易に低コストで加工することができる。
また、エア流路溝は、孔を加工する場合と異なり、加工孔の端部に止栓を設ける必要がないため、止栓の分のコストを削減することができる。
また、エア流路250は、主流路200と比べ径が半分以下の細さである。エア流路250の径が主流路200と比べ半分以下であるが、液体に比べ流れやすいため、問題にならない。エア流路250内を通るエアY7は、シール部材25に衝突することで対流となるため流路内の残液をパージすることができる。一方、主流路200は、エア流路250よりも径が大きいため、エア流路250でパージされた残液を、大きな流れにより流すことができる。
また、流路ブロック2内にすべての流路が形成されているため、流路同士をねじにより接続する必要がなくなり、ねじが占める占有スペースをなくすことができる。
また、流路ブロック2内にすべての流路が形成されているため、設計の見直しの際には、流路ブロック2を交換するだけでよく、効率的である。
また、液体出力流路240がエア出力流路220よりも出力ポート5に近い側にあることにより、第1開閉弁3から供給されるエアにより、液体出力流路240内に残った残液をパージすることができ、残液を少なくすることができる。
図1に示すように、第1開閉弁3に形成された第1弁室33内には、第1弁座32に当接・離間可能な第1弁体31が形成されている。第1弁室33には、第1弁室エア入力流路34及び第1弁室エア出力流路35が連通している。第1弁室エア入力流路34は、第2ブロックエア入力流路212と連通し、第1弁室エア出力流路35は、第2ブロックエア出力流路222と連通している。
図1に示すように、第2開閉弁4に形成された第2弁室43内には、第2弁座42に当接・離間可能な第2弁体41が形成されている。第2弁室43には、第2弁室液体入力流路45及び第2弁室液体出力流路44が連通している。第2弁室液体入力流路45は、第2ブロック液体入力流路232と連通し、第2弁室液体出力流路44は、第2ブロック液体出力流路242と連通している。
第1に、第2開閉弁4を開状態にすることにより、液体を出力ポート5へ流入させる工程を説明する。
図2に示すように、液体入力ポート(図示しない)から、第1ブロック液体入力流路231へ液体が供給され、第2ブロック液体入力流路232、第2弁室液体入力流路45を介し、第2弁室43に、液体X1(液体Xは、液体の流れを示すものである。以下に同じ。)が流入する。
第2開閉弁4にエアポート(図示しない)からエアを与えることにより、第2弁体41が第2弁座42から離間する。第2弁体41が第2弁座42から離間することにより、第2弁室43の液体X1が、第2弁室液体出力流路44、第2ブロック液体出力流路242、第1ブロック液体出力流路241を介し、主流路200に液体X3が流入し、出力ポート5へ液体X5として流入する。
液体Xは、出力ポート5へ流れるものだけではなく、エア流路250を逆流する液体X6や、第1ブロック主流路201を逆流する液体X7も存在する。
第2開閉弁4に与えられているエアポートからのエアの供給を止めることにより、第2弁体41が第2弁座42に当接する。第2弁体41が第2弁座42に当接することにより、第2弁室43で液体X1の流れが止まり、第2弁室液体出力流路44へは流体X1は流入しない。
しかし、第2弁室液体出力流路44、第2ブロック液体出力流路242、第1ブロック液体出力流路241、及び、主流路200内には、液体の残液がある。液体の残液があると、ヒータの温度上昇の妨げとなるため問題となる。
図3に示すように、エア入力ポート(図示しない)からエアを第1ブロックエア入力流路211へ供給し、第2ブロックエア入力流路212、第1弁室エア入力流路34にエアY1(エアYは、エアの流れを示すものである。以下に同じ。)が流入する。
第1開閉弁3にエアポート(図示しない)からエアを与えることにより、第1弁体31が第1弁座32から離間する。第1弁体31が第1弁座32から離間することにより、第1弁室エア入力流路34から第1弁室33にエアY2が流入し、第1弁室エア出力流路35、第2ブロックエア出力流路222、第1ブロックエア出力流路221を介するエアY3となり、主流路200に流れるエアY4となり、出力ポート5へエアY6が流入する。
エアY2、Y3、Y4、Y5、Y6は、第1弁室33、第1弁室エア出力流路35、第2ブロックエア出力流路222、第1ブロックエア出力流路221、及び、主流路200に堆積した残液をパージして出力ポート5から流出する。
エアY7、Y8は、エア流路250、第1ブロック液体出力流路241に堆積した残液をパージして出力ポート5から流出する。
エアY7は、エア流路250から第1ブロック液体出力流路241へ流入する際には、シール部材25に衝突する。エアY7がシール部材25に衝突すると、エアY7はその衝撃により対流が生じ、図3に示すように、その一部はエアY9として第2ブロック液体出力流路242、第2弁室液体出力流路44へ流れる。対流であるエアY9は、第2ブロック液体出力流路242、第2弁室液体出力流路44の残液をパージして、その後、エアY8と合流し、出力ポート5へと流れる。エアY9は対流することにより、流路内に堆積した残液をよりパージしやすくなる効果がある。
エア入力流路210とエア出力流路220を連通又は遮断する第1開閉弁3と、液体入力流路230と液体出力流路240を連通又は遮断する第2開閉弁4と、エア出力流路220及び液体出力流路240を出力ポート5へ連通する主流路200を有し、主流路200から液体を供給する液体集積ユニット1において、エア入力流路210、エア出力流路220、液体入力流路230、液体出力流路240、及び、主流路200が流路ブロック2に形成されていること、第1開閉弁3及び第2開閉弁4は、流路ブロック2に取り付けられていること、液体出力流路240はエア出力流路220よりも出力ポート5に近い側にあること、第1開閉弁3は、流路内の液体をパージするためのエアを供給すること、第2開閉弁4は、液体を供給すること、流路ブロック2に、エア出力流路220と液体出力流路240を連通するエア流路250が連通していること、エア流路250は、主流路200よりも、第1開閉弁3及び第2開閉弁4に近い位置に形成されていることにより、第1開閉弁3からエアを供給することで、エアがエア流路250を介し液体出力流路240内の残液をパージすることができる。
また、主流路200、エア流路250、エア入力流路210、エア出力流路220、液体入力流路230、及び、液体出力流路240は、すべて流路ブロック2に対して垂直方向に形成されているため成型が容易であり、液体集積ユニット1の製造に対してコストがかからない。
(液体集積ユニットの構成)
第2実施形態に係る液体集積ユニット10の説明をする。図4に、液体集積ユニット10の断面図を示す。
図4に示すように、液体集積ユニット10は、流路ブロック8、第1開閉弁30、第2開閉弁40を有する。液体集積ユニット10は、スパッタ装置内に組み込まれている。
第2実施形態の液体集積ユニット10は、第1実施形態の液体集積ユニット1と比較して、流路ブロック8の形状が異なることが特徴であるため、以下では、流路ブロック8の構成を中心に説明する。
流路ブロック8は、直方体形状をなす。流路ブロック8の、図4の右側の面を右側面8Aと、左側の面を左側面8Bと、上側の面を上面8Cと、下側の面を下面8Dとする。
上面8Cには、第1開閉弁30、第2開閉弁40が設置されている。
流路ブロック8内には、主流路800、エア入力流路810、エア出力流路820、液体入力流路830、液体出力流路840、及び、エア流路850が形成されている。
右側面8Aから左側面8Bに対して垂直方向に、主流路800が形成されている。主流路800は、垂直方向に屈曲し出力ポート(図示しない)に連通している。
第2開閉弁40接面する上面8Cの面から主流路800に対して垂直に連結するように、流路ブロック8に、液体出力流路840が形成されている。第2開閉弁40接面する上面8Cの面から垂直に、流路ブロック8に液体入力ポート(図示しない)と連通する液体入力流路830が形成されている。
第2開閉弁40の弁体410と弁座420が当接する個所は、液体が堆積しやすい部分であるため、その部分にエア流路850の中心軸が向けられていることにより、エア流路850から流れてきたエアが、直接液体が堆積しやすい弁体410と弁座420が当接する部分に当たる。直接エアが当たることで、液体はエアによりパージされる。また、エアは弁体410及び弁座420にぶつかると、対流を起こす。エアが対流を起こすことにより、堆積した液体は、対流を起こしたエアの力によりパージされやすくなる。
(液体集積ユニットの構成)
第3実施形態に係る液体集積ユニット20の説明をする。図10に、液体集積ユニット20の断面図を示す。
第3実施形態に係る液体集積ユニット20は、第1実施形態に係る液体集積ユニット1と比較して、エア流路250の位置が異なるだけである。
すなわち、第1実施形態に係る液体集積ユニット1では、エア流路250が、第2流路ブロック22に形成されているのに対して、第3実施形態に係る液体集積ユニット20では、エア流路260が、第1流路ブロック21に形成されている点で異なる。
その他の点では、構成が異なるところはないため、エア流路260以外の構成物は、同じ番号で記載することで、説明を割愛する。
第3実施形態に係る液体集積ユニット20では、第1開閉弁3からエアを供給することで、エアがエア流路260を介し液体出力流路240内の残液をパージすることができる。
また、主流路200、エア流路260、エア入力流路210、エア出力流路220、液体入力流路230、及び、液体出力流路240は、すべて流路ブロック2に対して垂直方向に形成されているため成型が容易であり、液体集積ユニット20の製造に対してコストがかからない効果を有する。
また、エア流路260は、第1ブロック21の上面に形成されているため、切削により成型ができるため、製造が容易である。
(液体集積ユニットの構成)
第4実施形態に係る液体集積ユニット400の説明をする。図15に、液体集積ユニット400の断面図を示す。
第4実施形態に係る液体集積ユニット400は、流路ブロック402の形状が、図1の第1実施形態に係る液体集積ユニット1の流路ブロック2の形状と異なる。液体集積ユニット400は、液体集積ユニット1と比較して、流路ブロック402以外では異なるところがないため、流路ブロック402以外の構成の説明は割愛する。
流路ブロック402は、第1流路ブロック421、及び、第2流路ブロック422を有する。
流路ブロック402は、一部に第1切欠き面402Eと第2切欠き面402Fにより形成された切欠き空間が形成された略直方体形状をしている。
流路ブロック402の、図15の右側の面を右側面402Aと、左側の面を左側面402Bと、上側の面を上面402Cと、下側の面を下面402Dとする。右側面402Aの下端部から、上面402Cと平行に第1切欠き面402Eが形成されている。下面402Dの右端部から、右側面402Aと平行に第2切欠き面402Fが形成されている。第1切欠き面402Eと第2切欠き面402Fは、直角に接している。第2切欠き面402Fは、第1開閉弁403と第2開閉弁404の中間に垂直に形成されている。
流路ブロック402内には、主流路4200、エア入力流路4210、エア出力流路4220、液体入力流路4230、液体出力流路4240、及び、エア流路4250が形成されている。
主流路4200は、第1ブロック主流路4201及び第2ブロック主流路4202を有する。エア入力流路4210は、第1ブロックエア入力流路4211及び第2ブロックエア入力流路4212を有する。液体入力流路4230は、第1ブロック液体入力流路4231及び第2ブロック液体入力流路4232を有する。液体出力流路4240は、第1ブロック液体出力流路4241及び第2ブロック液体出力流路4242を有する。
第1ブロック主流路4201は、第2切欠き面402Fに貫通しているが、第2切欠き面402Fから第1ブロック主流路4201に対して、止栓406が挿入されているため、第1ブロック主流路4201から流体が漏れることはない。
第1開閉弁403と接面する上面402Cの面から垂直に、第1流路ブロック421にエア入力ポート(図示しない)と連通する第1ブロックエア入力流路4211が形成されている。第1ブロックエア入力流路4211と第1開閉弁403とを連通する、第2ブロックエア流路4212が、第2流路ブロック422に形成されている。
第2開閉弁404と接面する上面402Cの面から第1ブロック主流路4201に対して垂直に連結するように、第1流路ブロック421に、第1ブロック液体出力流路4241が形成され、第2流路ブロック422に第2ブロック液体出力流路4242が形成されている。第2開閉弁404と接面する上面402Cの面から垂直に、第1流路ブロック421に液体入力ポート(図示しない)と連通する第1ブロック液体入力流路4231が形成されている。第1ブロック液体入力流路4231と第2開閉弁404とを連通する、第2ブロック液体入力流路4232が、第2流路ブロック422に形成されている。
また、エア流路4250は、第1実施形態と比較して、2倍以上の深さである。エア流路4250の深さが、2倍以上であることにより、エア流路の体積も2倍以上となる。
第4実施形態に係る液体集積ユニット400の作用・効果を図15を用いて説明する。
第4実施形態に係る液体集積ユニット400の作用・効果は、第1実施形態に係る液体集積ユニット1と比較して、「第1開閉弁3を開状態にし、エアを第2弁室液体出力流路44、第2ブロック液体出力流路242、第1ブロック液体出力流路241、及び、主流路200内へ流入させることで、流路内の残液を出力ポート5へパージする工程」以外、異なるところがないため、第4実施形態の「第1開閉弁403を開状態にし、エアを第2弁室液体出力流路444、第2ブロック液体出力流路4242、第1ブロック液体出力流路4241、及び、主流路4200内へ流入させることで、流路内の残液を出力ポート405へパージする工程」について説明し、その他の工程について説明を割愛する。
図15に示すように、エア入力ポート(図示しない)からエアを第1ブロックエア入力流路4211へ供給し、第2ブロックエア入力流路4212、第1弁室エア入力流路434にエアZ1(エアZは、エアの流れを示すものである。以下に同じ。)が流入する。
第1開閉弁403にエアポート(図示しない)からエアを与えることにより、第1弁体431が第1弁座432から離間する。第1弁体431が第1弁座432から離間することにより、第1弁室エア入力流路434から第1弁室433にエアZ2が流入し、第1弁室エア出力流路435、第2ブロックエア出力流路4220へ流入する。
そのため、残液が堆積する第1ブロック液体出力流路4241に対して増大したエアZ3流入することができるので、第1ブロック液体出力流路4241の残液をパージして出力ポート405から流出させやすくすることができる。第1ブロック液体出力流路4241には、特に残液が堆積し易いため、顕著な効果を有する。
また、エア流路4250は、第1実施形態と比較して、深さが2倍以上であるため、エア流路4250の流路内の体積も2倍以上となる。エア流路4250の流路内の体積が2倍以上となることにより、エアを第1実施形態と比較して2倍以上流せる。よって、第1ブロック液体主力流路4241に流れる、エアZ3も2倍以上となるため、残液をパージしやすくなる。
また、エアZ3は総量が増大しているため、第1実施形態と比較して、大量にエアZ3がシール部材425に衝突する。シール部材425に衝突するエアの量が増えれば、エアZ7として対流するエアが増大するので、第2ブロック液体出力流路4242、第2弁室液体出力流路444の残液をパージすることができる。
例えば、本実施例においては、液体をパージする気体として、エアを用いたが、パージができる気体であれば、エアではなくとも、その他の気体であってもよい。
また、図11乃至図14に示す多連液体集積ユニット300ように、液体集積ユニット1Aと液体集積ユニット1Bを2連繋げることにより多連化することができる。液体集積ユニット10、20も同様に繋げることにより多連化することができる。なお、図11乃至図14では、2連の多連液体集積ユニット300のみが示されているが、2連でなくとも、3連、4連と数量を増やし多連化することができる。
また、第1実施形態における流路ブロック2は、第1流路ブロック21及び第2流路ブロック22の2つのブロックではなく、1つのブロックであってもよい。その際には、エア流路250は、ドリルにより孔加工する。
第1実施形態における流路ブロック2のエア流路250は、第2実施形態のように、第2開閉弁4に対して斜めの角度に形成されていてもよい。
また、第1実施形態における液体集積ユニット1では、第1開閉弁3及び第2開閉弁4の2つを有するのみであるが、開閉弁の数は、液体集積ユニットの使用方法により3つ、4つ、5つと増加させることができる。
また、流れ方向が反対であってもよい。
2 流路ブロック
200 主流路
210 第1入力流路
220 第1出力流路
230 第2入力流路
240 第2出力流路
250 エア流路(請求項中「気体流路」)
3 第1開閉弁
4 第2開閉弁
5 出力ポート
Claims (4)
- 第1入力流路と第1出力流路を連通又は遮断する第1開閉弁と、第2入力流路と第2出力流路を連通又は遮断する第2開閉弁と、出力ポートへ連通する主流路とを有する液体集積ユニットにおいて、
前記第1入力流路、前記第1出力流路、前記第2入力流路、前記第2出力流路、及び、前記主流路が流路ブロックに形成されていること、
前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁は、前記流路ブロックに取り付けられていること、
前記第2出力流路は前記第1出力流路よりも前記出力ポートに近い側にあること、
前記第1開閉弁は、流路内の液体をパージするための気体を供給すること、
前記第2開閉弁は、前記液体を供給すること、
前記流路ブロックに、前記第1出力流路と前記第2出力流路を連通する気体流路が連通していること、
前記気体流路は、前記主流路よりも、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁に近い位置に形成されていること、
を特徴とする液体集積ユニット。 - 請求項1に記載する液体集積ユニットにおいて、
前記流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、
前記第2流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、
前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックを接合することにより、前記気体流路溝が前記気体流路となること、
を特徴とする液体集積ユニット。 - 請求項1に記載する液体集積ユニットにおいて、
前記流路ブロックは、第1流路ブロック及び第2流路ブロックを有すること、
前記第1流路ブロックに気体流路溝が形成されていること、
前記第1流路ブロックと前記第2流路ブロックを接合することにより、前記気体流路溝が前記気体流路となること、
を特徴とする液体集積ユニット。 - 請求項1に記載する液体集積ユニットにおいて、
前記気体流路は、前記第2開閉弁に対して斜めの角度に形成されていること、
を特徴とする液体集積ユニット。
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