JP2011120707A - 超音波診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】造影モードの撮影時における操作者の負担を軽減することができる超音波診断装置を提供する。
【解決手段】超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定されたゲイン、TGCゲイン及び送信周波数などの画質調節パラメータ値と、これらゲイン、TGCゲイン及び送信周波数などの初期設定値とを比較する比較部と、この比較部による比較結果の表示C1,C2,C3を表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定されたゲイン、TGCゲイン及び送信周波数などの画質調節パラメータ値と、これらゲイン、TGCゲイン及び送信周波数などの初期設定値とを比較する比較部と、この比較部による比較結果の表示C1,C2,C3を表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、超音波診断装置に関し、特に超音波画像の画質を調節する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、被検体の体表面に超音波プローブを当接して被検体内に超音波を送信し、得られたエコー信号に基づいて画像を作成する。このような超音波診断装置において、血管に造影剤を注入して超音波の送信を行ない、造影剤からのエコー信号に基づいて作成された超音波画像を表示する装置が、例えば特許文献1に開示されている。
上述のような造影剤を用いた造影モードの撮影を、例えば肝臓について行なう場合において、肝硬変などで組織が線維化して硬化していると、超音波の減衰が大きいので、超音波画像の画質が悪化する。そこで、このような場合には、画質を維持するために、造影剤の投与量を、予め決められている臨床容量よりも増やしたり、MI(Mechanical Index)値、ゲイン(Gain)及びTGC(Time Gain Control)機能のためのゲインを予め設定された初期設定値よりも上げたりしている。
一方で、造影剤の投与量が多くなるほど、被検体における浅い部分に存在する造影剤によって、超音波が減衰、散乱する結果、深い部分の画質が悪化するおそれがある。そこで、造影剤の投与量が少なくても画質を維持できる場合には、投与量を臨床容量よりも少なくする場合がある。
また、造影剤の殻をできるだけ壊さないようにして超音波の送信を行なう場合、超音波の減衰が少なくMI値を下げても画質を維持できる場合には、初期設定値よりもMI値を下げる場合がある。
以上のように、造影モードの撮影を行なう場合に、造影剤の投与量、MI値、ゲイン、TGC機能のためのゲインなど、造影モードの超音波画像の画質を調節するための造影モード用画質調節パラメータ(Parameter)の値を適切な値に調節する場合がある。しかし、従来は操作者が経験などに基づいて造影モード用画質調節パラメータ値の調節を行なっていることから、特に不慣れな者にとっては適切な値に調節することが困難であった。
ところで、造影モードの撮影を行なう前に、観察対象を先ずBモードの撮影で観察する場合がある。このBモードの撮影を行なう時の画質調節パラメータ値としては、ゲインやTGC機能のためのゲイン、送信周波数などがある。これらの画質調節パラメータ値は、初期設定値が設定されている。この初期設定値は、適切な画質のBモード画像を得られると一般的に考えられる値になっている。
しかし、組織が硬化していて超音波の減衰が大きいと、造影モードの超音波画像と同様に、Bモード画像の画質も悪化する。従って、画質を維持するために、初期設定値よりもゲインを上げたり、TGC機能において深部のゲインを初期設定値よりも上げたり、送信周波数を下げたりする場合がある。そこで、本願発明者は、造影モード用画質調節パラメータを設定する操作者の負担軽減について鋭意検討し、造影モードの超音波撮影前に行なわれる超音波撮影の画質調節パラメータに着目した。
上述の課題を解決するためになされた第1の観点の発明は、超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、この比較部による比較結果を表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記表示部に表示される比較結果は、前記設定された画質調節パラメータ値と前記初期設定値との差の大きさを含むようにして表示されることを特徴とする超音波診断装置である。
第3の観点の発明は、超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、この比較部の比較結果に基づいて、造影モードの撮影で得られる超音波画像の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータの推奨値を表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第4の観点の発明は、超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、この比較部の比較結果に基づいて、造影モードの撮影で得られる超音波画像の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータの推奨値を設定する造影モード画質調節パラメータ値設定部と、を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第5の観点の発明は、第1〜4のいずれか一の観点の発明において、前記画質調節パラメータ値は、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータに関する値であることを特徴とする超音波診断装置である。
第6の観点の発明は、第1〜5のいずれか一の観点の発明において、造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影は、Bモードの撮影であることを特徴とする超音波診断装置である。
第7の観点の発明は、第1〜6のいずれか一の観点の発明において、前記画質調節パラメータ値は、ゲイン、TGC機能のためのゲイン又は送信周波数の値であることを特徴とする超音波診断装置である。
第8の観点の発明は、第7の観点の発明において、前記比較部は、前記TGC機能のためのゲインのうち、フォーカス位置付近のゲインを比較対象とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第9の観点の発明は、第3又は第4の観点の発明において、前記造影モード画質調節パラメータ値は、過去に設定された造影モード画質調節パラメータ値を反映した値であることを特徴とする超音波診断装置である。
第10の観点の発明は、第3,4,9のいずれか一の観点の発明において、前記造影モード画質調節パラメータ値は、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータに関する値であることを特徴とする超音波診断装置である。
第11の観点の発明は、第3の観点の発明において、前記表示部に表示される前記造影モード画質調節パラメータの推奨値は、造影剤の投与量、MI値、ゲイン又はTGC機能のためのゲインの推奨値であることを特徴とする超音波診断装置である。
第12の観点の発明は、第4の観点の発明において、前記造影モード画質調節パラメータ値設定部によって設定される前記造影モード画質調節パラメータの推奨値は、MI値、ゲイン又はTGC機能のためのゲインの推奨値であることを特徴とする超音波診断装置である。
上記観点の発明によれば、造影モードの前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値との比較結果が表示されるので、この比較結果を参照することにより、操作者は、造影モードの撮影で得られる超音波画像の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータ値を容易に決めることができる。これにより、造影モードの撮影を行なおうとする操作者の負担を軽減することができる。
また、前記比較結果に基づく造影モード画質調節パラメータの推奨値を表示させることにより、操作者による造影モード画質調節パラメータ値の決定の負担を軽減することができる。
また、前記比較結果に基づく造影モード画質調節パラメータの推奨値が設定されることにより、操作者による造影モード画質調節パラメータ値の決定の負担を軽減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、エコーデータ処理部4、表示制御部5、表示部6、操作部7、制御部8及び記憶部9を備える。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、エコーデータ処理部4、表示制御部5、表示部6、操作部7、制御部8及び記憶部9を備える。
前記超音波プローブ2は、被検体に対して超音波を送信し、そのエコー信号を受信する。また、前記送受信部3は、前記超音波プローブ2を所定の送信条件で駆動させ、所定の走査面を超音波ビームによって音線順次で走査させる。
前記送信条件としては、例えば送信周波数や前記超音波プローブ2の振動子に印加する送信電圧などがある。この送信電圧は、後述のMI値によって定まる。
また、前記送受信部3は、エコー信号を増幅するためのメインアンプとTGCアンプとを有する(それぞれ図示省略)。前記メインアンプは、前記超音波プローブ2で得られたエコー信号について、時間的に変化しないゲインで増幅する。また、前記TGCアンプは、時間的に変化するゲイン(TGC機能のためのゲイン)でエコー信号を増幅する。ここで、被検体の深い部分からの超音波ほど減衰が大きいので、前記TGCアンプは、深い部分のエコー信号ほどゲインが大きくなるように、エコー信号を増幅する。ちなみに、前記メインアンプのゲインを、以下単に「ゲイン」と云い、一方で、前記TGCアンプのゲインを、以下「TGCゲイン」と云うものとする。
さらに、前記送受信部3は、整相加算処理等の信号処理を行なう。そして、前記送受信部3は、これらの信号処理がされたエコーデータを前記エコーデータ処理部4へ出力する。
前記エコーデータ処理部4は、前記送受信部3から出力されたエコーデータに対し、対数圧縮処理、包絡線検波処理等の処理を行う。また、前記エコーデータ処理部4では、例えば高調波を画像化する場合には、上述の対数圧縮処理等を行なうとともに、エコーデータに含まれる高調波を抽出する処理を行ってもよい。また、前記エコーデータ処理部4は、造影剤からのエコー信号を画像化するためのその他の公知の信号処理を行うようになっていてもよい。
前記表示制御部5は、DSC(Digital Scan Converter)を含んで構成され、前記エコーデータ処理部4で所定の処理がなされたデータを、前記表示部6に表示される超音波画像データに走査変換する。そして、この超音波画像データに基づく超音波画像を前記表示部6に表示させる。
また、前記表示制御部5は、後述するように、造影モードの撮影の前に行なわれたBモードの撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値との比較結果を前記表示部6に表示させる(図4参照)。前記表示制御部5は、本発明における表示制御部の実施の形態の一例である。
前記操作部7は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。
前記制御部8は、CPU(CentRal Processing Unit)で構成され、HDD(Hard Disk Drive)などで構成される前記記憶部9に記憶された制御プログラムを読み出し、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させてこの超音波診断装置1を動作させる。
また、前記制御部8は、図2に示すように、設定部81及び比較部82を有している。前記設定部81は、前記表示部7に表示されるBモード画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する。具体的には、この設定部81は、前記操作部7において入力された画質調節パラメータ値を記憶するメモリ(Memory)を含んで構成される。前記設定部81及び前記操作部7は、本発明における設定部の実施の形態の一例である。
前記画質調節パラメータ値としては、例えばゲイン、TGCゲイン及び送信周波数などが挙げられる。これらゲイン、TGCゲイン及び送信周波数は、Bモードの撮影において、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータである。
ここで、前記設定部81により、造影モードの撮影において得られる超音波画像(以下、「造影モード画像」と云う)の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータも設定される。この造影モード画質調節パラメータとしては、例えばMI値、ゲイン及びTGCゲインが挙げられる。
ちなみに、造影モード画像の画質を調節するためのパラメータとしては、造影剤の投与量もある。すなわち、この造影剤の投与量も、前記造影モード画質調節パラメータの一例である。造影剤の投与量、MI値、ゲイン及びTGCゲインは、造影モードの撮影において、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータである。
前記比較部82は、造影モードの撮影の前に行なわれたBモードの撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値との大小を比較する。前記比較部82は、本発明における比較部の実施の形態の一例である。
ここで、TGCゲインについては、一音線において複数存在している。前記比較部82は、これら複数のTGCゲインのうち、超音波ビームのフォーカス位置付近について設定されたTGCゲインについて、そのフォーカス位置付近についての初期設定値と比較する。フォーカス位置付近とは、フォーカス位置に一番近い位置であるものとする。
前記初期設定値は、適切な画質のBモード画像が得られると一般的に考えられる値になっており、各画質調節パラメータ毎に前記記憶部9に記憶されている。 なお、前記造影モード画質調節パラメータ値であるMI値、ゲイン及びTGCゲインについても、初期設定値が前記記憶部9に記憶されている。
さて、本例の超音波診断装置1の作用について説明する。本例では、Bモードの撮影を行なって観察対象を観察した後に、造影モードの撮影を行なう。Bモードの撮影は、造影モードの撮影の前に行なわれる超音波撮影の実施の形態の一例である。
図3のフローチャートに基づいて具体的に説明すると、先ずステップS1ではBモードの撮影を行なう。具体的には、前記送受信部3が、Bモード用の送信条件で前記超音波プローブ2を駆動して超音波の送受信を行ない、そのエコー信号を前記送受信部3、前記エコーデータ処理部4及び前記表示制御部5で処理してBモード画像データを作成する。そして、前記表示制御部5は、このBモード画像データに基づくBモード画像を前記表示部7に表示させる。
このステップS1のBモードの撮影において、ゲイン、TGCゲイン及び送信周波数については、先ず前記記憶部9に記憶された初期設定値であるゲインGb、TGCゲインTGb及び送信周波数Fbが用いられる。そして、操作者は、表示されたBモード画像を見ながら、前記操作部7を操作して、ゲイン、TGCゲイン及び送信周波数を調節し、画質が良好になるようなゲインGs、TGCゲインTGs及び送信周波数Fsを設定する。
次に、ステップS2では、操作者が前記操作部7において、造影モード開始の指示入力を行なう。このステップS2における指示入力が行なわれると、ステップS3へ移行する。このステップS3では、前記比較部82が、ステップS1において設定された前記ゲインGs、前記TGCゲインTGs及び送信周波数Fsと、初期設定値である前記ゲインGb、前記TGCゲインTGb及び前記送信周波数Fbとを比較する。そして、前記表示制御部5が、前記比較部82による比較結果の表示Cを前記表示部6に表示させる。
前記比較結果の表示Cとしては、図4に示すように前記ゲインGsと前記ゲインGbとの比較結果の表示C1、前記TGCゲインTGsと前記TGCゲインTGbとの比較結果の表示C2、前記送信周波数Fsと前記送信周波数Fbの比較結果の表示C3が、それぞれ前記表示部6に表示される。具体的に説明すると、前記ゲインGs、前記TGCゲインTGs及び前記送信周波数Fsが、前記ゲインGb、前記TGCゲインTGb及び前記送信周波数Fbよりも高ければ、「HIGH」の文字が表示される。また、前記ゲインGs、前記TGCゲインTGs及び前記送信周波数Fsが、前記ゲインGb、前記TGCゲインTGb及び前記送信周波数Fbよりも低ければ、「LOW」の文字が表示される。図4では、前記比較結果の表示C1,C2は「HIGH」、前記比較結果の表示C3は「LOW」になっている。従って、前記ステップS1のBモードの撮影において、超音波の減衰が大きいために、前記ゲインGs及び前記TGCゲインTGsを初期設定値の前記ゲインGb及び前記TGCゲインTGbよりも高く設定するとともに、前記送信周波数Fsを初期設定値の前記送信周波数Fbよりも低く設定したことになる。
次に、ステップS4では、造影モードの撮影を行なう。このステップS4における造影モードの撮影を開始するにあたり、操作者は前記ステップS3で表示された比較結果の表示Cを参照して、造影剤の投与量、MI値、ゲインの値及びTGCゲインの値などの造影モード画質調節パラメータ値を決定する。
本例では、前記比較結果の表示C1,C2は「HIGH」、前記比較結果の表示C3は「LOW」になっている。従って、操作者は、造影剤の投与量を臨床容量よりも多くし、またMI値、ゲイン及びTGCゲインを、初期設定値よりも大きくする。そして、操作者は、決定した投与量の造影剤を被検体に注入し、また決定したMI値、ゲイン及びTGCゲインを前記操作部7において入力する。前記制御部8は入力されたMI値、ゲイン及びTGCゲインで前記超音波診断装置1を動作させ、造影モードの撮影を行なう。
以上説明した本例の超音波診断装置1によれば、操作者は、比較結果の表示Cを参照することにより、造影モード画質調節パラメータ値を容易に決めることができるので、造影モードの撮影を行なおうとする操作者の負担を軽減することができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。この変形例では、図5に示すように、比較結果の表示C′として、前記ステップS1において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値との差dの大きさを含む表示がなされるようになっている。前記差dの大きさは、「HIGH」又は「LOW」の右に数値で表される(図5では「2」)。この数値は、差dについて所定の範囲毎に設定されており、差dが大きくなるほど大きな数値が表示される。具体的には、差dの大きさに応じて段階的に数値1〜n(n:自然数)が設定されており、「HIGH1、HIGH2、・・・、HIGHn」、「LOW1、LOW2、・・・、LOWn」が表示される。本例では、前記比較結果の表示C1′,C2′は「HIGH2」、前記比較結果の表示C3′は、「LOW2」になっている。
この変形例によれば、設定された画質調節パラメータ値が初期設定値に対してどの程度離れているかを知ることができ、より適切な造影モード画質調節パラメータ値を容易に決定することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態の超音波診断装置の基本構成は前記第一実施形態と同一であり、以下第一実施形態と異なる作用について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態の超音波診断装置の基本構成は前記第一実施形態と同一であり、以下第一実施形態と異なる作用について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
本例では、ステップS1、ステップS2及びステップS4においては、第一実施形態と同一であるものの、ステップS2の次のステップS3′の処理が、第一実施形態のステップS3と異なっている。本例では、ステップS3′において、前記表示制御部5は、前記比較部82の比較結果に基づいて、造影モード画質調節パラメータの推奨値を前記表示部6に表示させる。具体的には、前記表示制御部5は、図7に示すように、造影モード画質調節パラメータの推奨値の表示として、造影剤の推奨投与量の表示R1、推奨MI値の表示R2、推奨ゲインの表示R3、推奨TGCゲインの表示R4を表示させる。
前記造影モード画質調節パラメータの推奨値は、造影モードの撮影の前のBモードの撮影で設定される画質調節パラメータ値と初期設定値の比較結果に応じた所定の値が前記記憶部9に記憶されている。前記表示制御部5は、前記比較部82の比較結果に応じて前記記憶部9に記憶された推奨値を読み出し、前記表示部6に表示させる。
例えば、前記ステップS1において設定されたゲインGs及びTGCゲインTGsが初期設定値のゲインGb及びTGCゲインTGbよりも大きく、また前記ステップS1において設定された送信周波数Fsが初期設定値の送信周波数Fbよりも小さい場合、前記表示制御部5は、臨床容量よりも大きい投与量を示す推奨投与量の表示R1、初期設定値よりも大きい値を示す推奨MI値の表示R2、推奨ゲインの表示R3、推奨TGCゲインの表示R4を表示させる。
一方、前記ステップS1において設定されたゲインGs及びTGCゲインTGsが初期設定値のゲインGb及びTGCゲインTGbよりも小さく、また前記ステップS1において設定された送信周波数Fsが初期設定値の送信周波数Fbよりも大きい場合、前記表示制御部5は、臨床容量よりも少ない投与量を示す推奨投与量の表示R1、初期設定値よりも小さい値を示す推奨MI値の表示R2、推奨ゲインの表示R3、推奨TGCゲインの表示R4を表示させる。
前記造影モード画質調節パラメータの推奨値として、前記ステップS1において設定された画質調節パラメータ値と初期設定値との差dの大きさに応じた値を表示してもよい。
前記ステップS3′において前記造影モード画質調節パラメータの推奨値が表示されると、ステップS4では、前記推奨値を参照して造影剤の投与量を決定する。また、前記推奨値を参照して決定したMI値、ゲイン、TGCゲインを前記操作部7において入力する。この時決定される造影剤の投与量及び入力されるMI値、ゲイン、TGCゲインは、前記推奨値そのものでもよいし、操作者の判断により前記推奨値から増減させた値であってもよい。そして、操作者は決定した量の造影剤を被検体に注入し、また前記制御部8は、入力されたMI値、ゲイン、TGCゲインで前記超音波診断装置1を動作させ、造影モードの撮影を行なう。
ただし、操作者は、造影モード画像を見ながら、より良好な画質が得られるように、MI値、ゲイン及びTGCゲインを調節してもよい。
この第二実施形態によれば、前記設定された画質調節パラメータ値と初期設定値との比較結果に基づく造影モード画質調節パラメータの推奨値が表示されるので、造影モード画質調節パラメータ値を決定する操作者の負担を軽減することができる。
次に、第二実施形態の変形例について説明する。前記ステップS3′において、前記表示部6に表示される造影モード画質調節パラメータの推奨値は、過去に設定された造影モード画質調節パラメータ値を反映した値であってもよい。具体的には、ステップS4において操作者が設定したMI値、ゲイン及びTGCゲインを、前記記憶部9に記憶された推奨値にフィードバックする。また、操作者が前記操作部7において造影剤の投与量を入力し、その値を前記記憶部9に記憶された推奨値にフィードバックする。このような造影モード画質調節パラメータ値に関する学習機能を有することで、より適切な推奨値を表示することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。なお、第三実施形態の超音波診断装置の基本構成も前記第一、第二実施形態と同一であり、以下第一、第二実施形態と異なる事項について説明する。
次に、第三実施形態について説明する。なお、第三実施形態の超音波診断装置の基本構成も前記第一、第二実施形態と同一であり、以下第一、第二実施形態と異なる事項について説明する。
本例では、図8に示すように、前記比較部82の比較結果に基づいて造影モード画質調節パラメータの推奨値を表示する代わりに、ステップS2の次のステップS3′′において、造影剤の推奨投与量を除く推奨値を自動的に設定する。詳しく説明すると、本例では、前記制御部8は、図9に示すように、前記設定部81及び前記比較部82の他に、造影モード画質調節パラメータ値設定部83を備えている。この造影モード画質調節パラメータ値設定部83は、ステップS3′′において、前記比較部82の比較結果に基づいて、前記記憶部9に記憶された造影モード画質調節パラメータの推奨値として、推奨MI値、推奨ゲイン及び推奨TGCゲインを読み出し、図示しないメモリに記憶する。これにより、推奨値の設定が完了する。前記造影モード画質調節パラメータ値設定部83は、本発明における造影モード画質調節パラメータ値設定部の実施の形態の一例である。
前記ステップS3′′において、推奨MI値、推奨ゲイン及び推奨TGCゲインが設定されると、ステップS4では、前記制御部8は、設定された推奨値で前記超音波診断装置1が動作させる。
ただし、操作者は、造影モード画像を見ながら、より良好な画質が得られるように、MI値、ゲイン及びTGCゲインを調節してもよい。
なお、ステップS3′′において、造影剤の推奨投与量の表示R1を表示させてもよい。操作者は、この推奨投与量の表示R1を見て、造影剤の投与量を決定し、ステップS4における造影モードの撮影を行なう。
この第三実施形態によれば、前記設定された画質調節パラメータ値と初期設定値との比較結果に基づく造影モード画質調節パラメータの推奨値が設定されるので、操作者は、造影モード画質調節パラメータ値の決定の負担を軽減することができる。
次に、第三実施形態の変形例について説明する。前記ステップS3′′において設定される推奨MI値、推奨ゲイン及び推奨TGCゲインは、前記第二実施形態の変形例と同様に、過去に設定されたMI値、ゲイン及びTGCゲインを反映した値になっていてもよい。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、第一実施形態のように前記比較結果の表示Cを表示するとともに、第三実施形態のように前記造影モード画質調節パラメータ値の推奨値の設定を行なうようにしてもよい。また、第二実施形態のように前記造影モード画質調節パラメータ値の推奨値を表示するとともに、第三実施形態のようにこの推奨値の設定を行なうようにしてもよい。
1 超音波診断装置
5 表示制御部
6 表示部
81 設定部
82 比較部
83 造影モード画質調節パラメータ値設定部
5 表示制御部
6 表示部
81 設定部
82 比較部
83 造影モード画質調節パラメータ値設定部
Claims (12)
- 超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、
造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、
該比較部による比較結果を表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 前記表示部に表示される比較結果は、前記設定された画質調節パラメータ値と前記初期設定値との差の大きさを含むようにして表示されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、
造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、
該比較部の比較結果に基づいて、造影モードの撮影で得られる超音波画像の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータの推奨値を表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 超音波画像の画質を調節する画質調節パラメータ値を設定する設定部と、
造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影において設定された画質調節パラメータ値と、初期設定値とを比較する比較部と、
該比較部の比較結果に基づいて、造影モードの撮影で得られる超音波画像の画質を調節するための造影モード画質調節パラメータの推奨値を設定する造影モード画質調節パラメータ値設定部と、
を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 前記画質調節パラメータ値は、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータに関する値であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
- 造影モードの撮影の前に行なわれた超音波撮影は、Bモードの撮影であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
- 前記画質調節パラメータ値は、ゲイン、TGC機能のためのゲイン又は送信周波数の値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
- 前記比較部は、前記TGC機能のためのゲインのうち、フォーカス位置付近のゲインを比較対象とすることを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
- 前記造影モード画質調節パラメータ値は、過去に設定された造影モード画質調節パラメータ値を反映した値であることを特徴とする請求項3又は4に記載の超音波診断装置。
- 前記造影モード画質調節パラメータ値は、被検体内における超音波の減衰に伴う画質の劣化を防止することが可能なパラメータに関する値であることを特徴とする請求項3,4,9のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
- 前記表示部に表示される前記造影モード画質調節パラメータの推奨値は、造影剤の投与量、MI値、ゲイン又はTGC機能のためのゲインの推奨値であることを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
- 前記造影モード画質調節パラメータ値設定部によって設定される前記造影モード画質調節パラメータの推奨値は、MI値、ゲイン又はTGC機能のためのゲインの推奨値であることを特徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
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2009
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