JP2011120360A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体中に配置した振動体を振動させて効果的に発電する。
【解決手段】流体中に配置した振動体が振動すると、発電部200が振動方向Gに振動する。発電部200が振動すると、コイルばね20によって揺動可能に設けられた錘62が振動方向Gに振動する。そして、錘62に固定された磁石38が、錘62と一体となって振動方向Gに振動する。磁石38が振動すると、磁石38がコイル40に対して振動方向Gに移動し、電磁誘導の原理によって電力が発生する。すなわち、流体中に配置した柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに効果的に変換される。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生する発電装置に関する。
近年、建築物等の構造物や地盤に発生する振動の振動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生する発電装置が提案されている。建築物等の構造物や地盤に発生する振動の中でも地震動は、振動の振幅が大きいので大きな発電量が得られる。しかし、発生頻度が少なく振動の継続時間が短いために、多くの発電量は期待できない。
そこで、人の歩行により生じる歩行振動、列車や自動車の走行により生じる交通振動、設備機器の稼働による機械振動、電子機器の操作時に生じる振動等の各種振動の振動エネルギーを、電気エネルギーに変換して電力を発生させる発電装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、風力を利用した風力発電装置や水力を利用した水車発電は、温暖化ガスを発生しない発電装置として期待が高まっている。
ところで、空気や水などの流体の中に障害物を置くと、障害物の後方にカルマン渦と呼ばれる渦が交互にできることが知られている。
障害物を振動可能な振動体とすると、振動体の後方に交互に発生するカルマン渦によって振動体が振動する。このようにカルマン渦によって振動体に発生する振動の振動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生させる発電装置が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)。
特開平10−66323号公報 特開2001−157433号公報 特開2003−164136号公報 特開2008−11669号公報
流体中で振動する振動体の振動エネルギーから電気エネルギーをより多く取り出すことが求められている。
本発明は、流体中に配置した振動体を振動させ、効果的に発電することを目的とする。
請求項1の発明は、流体中に配置され、振動するように支持された振動体と、錘と、前記振動体又は前記振動体から振動が伝達されて振動する振動伝達部材に前記錘を揺動可能に設ける支持部材と、を有する振動増幅構造と、前記錘に固定された第一部材と前記第一部材に対して相対移動可能に設けられた第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材との相対移動によって電力が発生する発電手段と、を備える。
請求項1に記載の発明では、空気、水、粉体などの流体中に振動体を配置すると、振動体の後方に流体の流れに乱れが生じ、振動体が振動する。或いは、流れに乱れが生じた状態の流体中に振動体を配置すると振動体が振動する。
振動体に振動が発生すると、振動体又は振動伝達部材に揺動可能に設けられた錘が振動し、錘に固定された第一部材が振動する。第一部材が振動すると、第一部材と第二部材とが相対移動し、電力が発生する。すなわち、流体中で振動する振動体の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
ここで、振動増幅構造によって、振動体の振動に対して錘(と第一部材)の振動が増幅される。すなわち、振動体又は振動伝達部材に揺動可能に設けた錘が、錘の固有振動数が振動体の振動数と一致又は略一致し共振することで、錘の振幅が増幅される。つまり、振動増幅構造を有しない構成と比較し、錘(と第一部材)の振動の振幅が大きくなる。
また、発電手段が電力を発生させる際、第一部材の振動を抑える抵抗力(例えば、第一部材を永久磁石とし第二部材をコイルとして電磁誘導によりコイルから電力を発生させる場合の、コイルに発生する逆起電力によって永久磁石の振動を抑える抵抗力)が、第二部材から第一部材に作用すると、第一部材の振動が小さくなる。
しかし、錘の重量によって第一部材の慣性力が大きくなる。よって、第二部材から第一部材へ作用する抵抗力による振動抑制効果が低減される。すなわち、振動増幅構造によって振動体の振幅に対する第一部材の振幅が増幅される増幅倍率の低下が低減される。
このように、振動増幅構造によって第一部材(錘)の振動の振幅が増幅され、且つ抵抗力による増幅倍率の低下が低減されるので、流体中で振動する振動体の振動エネルギーが効果的に電気エネルギーに変換される。
別の言い方をすると、振動増幅構造を有しない構成と比較し、振動体に発生する振動エネルギーを電気エネルギーに変換する変換効率が向上するので、振動エネルギーからより多くの電気エネルギーが得られる。
したがって、振動増幅構造を有しない構成と比較し、効果的に発電する。
なお、所定の条件下では、振動体の後方にカルマン渦が交互に発生し、振動体が流れ方向と直交する方向に振動する。カルマン渦によって振動体に励起される振動の振動数が、振動体の固有振動数に合致すると、振動体が共振し振幅が大きくなる。振動体の振幅が大きくなると、第一部材(と錘)の振幅が大きくなり、その結果、発電手段による発電量も大きくなる。
よって、振動体の後方にカルマン渦が発生し且つ共振するように振動体を設定することで、より効果的に発電する。
請求項2の発明は、前記振動体は、前記流体の流れ方向と交差する方向を長手方向として配置された柱状体とされ、前記柱状体の前記流体の流れ方向の下流側に、側面が流れ方向に沿って配置され、前記柱状体の長手方向に沿って延設された板状部材を有する。
請求項2の発明では、柱状体(振動体)は、所定の条件下において、後方に交互に発生するカルマン渦によって振動する。カルマン渦により励起される柱状体の振動の振動数が柱状体の固有振動数と一致又は略一致すると共振し振幅が大きくなる。カルマン渦が発生する振動数は、流体の流れが速いほど高くなるとされている。つまり、柱状体の振動数は流体の流速に依存する。よって、流体の流速が変動し、柱状体の振動数が固有振動数から外れると共振しない、つまり振幅が大きくならない。
しかし、柱状体(振動体)の下流側に流れ方向に沿って板状部材を配置すると、板状部材の反対側への流体の回り込むみが防止されることで、安定して振動する。よって、流体の流速の幅広い範囲で、共振状態と同等以上の振幅で柱状体が振動する。つまり、板状部材を下流側に設けない構成と比較し、幅広い流速で柱状体(振動体)の振動が大きくなる。
柱状体(振動体)の振幅が大きくなると、第一部材(と錘)の振幅が大きくなり、その結果、発電手段による発電量も大きくなる。
したがって、柱状体(振動体)の下流側に板状部材を配置しない構成と比較し、幅広い流体の流速に対して、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、柱状体(振動体)の下流側に板状部材を配置しない構成と比較し、より効果的に発電され、より多くの電気エネルギーが安定的に得られる。
請求項3の発明は、前記振動体は、前記流体の流れ方向と交差する方向を長手方向として配置された柱状体とされ、前記柱状体の上流側に、前記柱状体の長手方向を沿って、前記柱状体と平行に配置された柱状の増幅部材を有する。
請求項3の発明では、柱状体(振動体)は、後方に交互に発生するカルマン渦によって振動する。更に、柱状体の上流側に、柱状の増幅部材を柱状体の長手方向に沿って平行に配置するとことで、柱状の増幅部材にぶつかって一度分かれた流体が戻って集まることで、柱状体の振幅が大きくなる。
柱状体(振動体)の振幅が大きくなると、第一部材(と錘)の振幅が大きくなり、その結果、発電手段による発電量も大きくなる。
したがって、柱状体(振動体)の上流側に柱状の増幅部材を配置しない構成と比較し、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、柱状体(振動体)の上流側に柱状の増幅部材を配置しない構成と比較し、より効果的に発電され、より多くの電気エネルギーが得られる。
請求項4の発明は、一つ又は複数の前記振動体が、流体が流れる配管の内部又は前記配管の開口部に設けられている。
請求項4の発明では、流体が継続的に流れる配管の内部又は配管の開口部に振動体が設けられているので、振動体が継続的に振動する。よって、継続的に発電する。
請求項1に記載の発明によれば、振動増幅構造を有しない構成と比較し、効果的に発電することができる。
請求項2に記載の発明によれば、柱状体(振動体)の下流側に板状部材を配置しない構成と比較し、より効果的に発電することができ、より多くの電気エネルギーを得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、柱状体(振動体)の上流側に柱状の増幅部材を配置しない構成と比較し、より効果的に発電することができ、より多くの電気エネルギーを得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、継続的に流体が流れない場所に設置されている構成と比較し、継続的に発電することができる。
第一実施形態の発電装置を示す一部断面の斜視図である。 (A)は発電部を模式的に示す振動方向に沿った断面図であり、(B)はガイド機構の一例を示す断面図である。 柱状体の変形例を模式的に示すX方向に沿った断面図である。 板部の構造を説明する為のX方向に沿った断面図である。 板部の構造を説明する為のZ方向に沿った断面図である (A)は板部の角部が丸く処理された構造を説明する為のX方向に沿った断面図であり、(B)は板部の角部が丸く処理されていない構造を説明する為のX方向に沿った断面図である。 (a)は第一変形例の発電部を模式的に示す模式図であり、(b)は第二変形例の発電部を模式的に示す模式図であり、(c)は第三変形例の発電部を模式的に示す模式図である。 第四変形例の発電部を示す振動方向に沿った断面図である。 第五変形例の発電部を示す振動方向に沿った断面図である。 第六変形例の発電部を示す振動方向に沿った断面図である。 第七変形例の発電部を示す振動方向に沿った断面図である。 本発明の第二実施形態の発電装置を示す一部断面の斜視図である。 第二実施形態の発電装置の第一変形例を示す一部断面の斜視図である。 図14の第二実施形態の発電装置の第一変形例の要部を模式的に示すX方向に沿った断面図である。 (A)は図13と図14の第二実施形態の発電装置の第一変形例の(B)の条件におけるスプリッタープレートの有無による柱状体の振動の大きさを比較するグラフである。 (A)は(B)図13と図14の第二実施形態の発電装置の第一変形例の(B)の条件における振動増幅部材よる柱状体の有無による柱状体の振動の大きさを比較するグラフである。 第二実施形態の発電装置の第二変形例を示す一部断面の斜視図である。 図17の第三実施形態の発電装置の第二変形例の要部を模式的に示すX方向に沿った断面図である。 図17と図18に示す第二実施形態の発電装置の第二変形例における柱状体と増幅部材との間隔を説明するための説明図である。 第三実施形態の発電装置を示す、(A)は分解斜視図であり、(B)は斜視図である。 第四実施形態の発電装置を示す一部断面の斜視図である。 第五実施形態の発電装置を示す斜視図である。 第六実施形態の発電装置を示す斜視図である。 (A)は柱状体の流れ方向後方側に双子渦が発生した状態を説明する説明図であり、(B)は柱状体の流れ方向後方側にカルマン渦が発生した状態を説明する説明図であり、(B)は柱状体の流れ方向後方側に乱流が発生した状態を説明する説明図である。
<第一実施形態>
図1と図2とを用いて、本発明の第一実施形態に係る発電装置について説明する。
図1に示すように、気体、液体、粉体等の流体が内部に流れる断面矩形状の筒状のダクト10の側壁12に発電装置100が設けられている。
なお、流体が流れる流れ方向を矢印Rで示す。ダクト10の長手方向を矢印Yで示し、長手方向と直交する幅方向を矢印Xと矢印Zとで示す。なお、ダクト10の長手方向に沿って流体が流れるので、流れ方向Rと長手方向Yとは同じ方向である。
発電装置100は、円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aに設けられた発電部200と、を有している。
発電装置100を構成する柱状体110は、ダクト10の側壁12の孔14に挿通さている。本実施形態においては、柱状体110は、断面円形状の円柱形状とされ、流体の流れ方向Rと直交する方向(本実施形態ではZ方向)を長手方向として配置されている。
柱状体110とダクト10との間は、ダクト10の側壁12の孔14に嵌め込まれたゴム等の弾性部材からなるシール部材116によってシールされている。言い換えると、柱状体110は、ダクト10の側壁12に嵌め込まれたシール部材116に挿通されている。
よって、柱状体110は、ダクト10の側壁に軸方向と交差する方向に振動可能に設けられ、且つダクト10の孔14と柱状体110との隙間から流体が漏れ出ない構成とされている。
柱状体110は、他方の端部110B側のダクト10の中に配置された部分を内部側114とし、発電部200Aが設けられた一方の端部110A側のダクト10の外側に配置された部分を外部側112とする。
なお、各図では柱状体110の軸方向、すなわちZ方向は、鉛直方向として図示されている。しかし、便宜上このように図示されているだけで、軸方向は鉛直方向以外、例えば、水平方向であってもよいし、鉛直方向と交差する斜め方向に沿って配置されていてもよい。
つぎに、柱状体110の一方の端部110Aに設けられた発電部200について説明する。
発電部200は、所定の振動方向に振動すると発電する。よって、発電部200を説明する際は、発電する振動方向を基準に図示及び説明する。
なお、各図では振動方向は鉛直方向に沿って図示されているが、便宜上このように図示されているだけで、振動方向はどのような方向であってもよい。例えば、振動方向が水平方向の場合は、発電部200は各図を90°回転した状態で配置されていることになる。
なお、振動方向Gが水平方向の場合、後述する図7(B)のように錘62の上下にコイルバネ20を配置して自立するようにした構成や後述するガイド機構を有する構成が望ましい。
また、発電部200を説明する際に上下、天井、底等を使用する場合は、便宜上各図における上下方向を基準として説明しているだけであり、繰り返すが、この方向に必ず設置することを意味するものでない。
図2(A)に示すように、発電部200は円筒形の筐体50(図1も参照)を有し、この筐体50の天井部50A(図1も参照)に支持部材としてのコイルばね20によって、錘62が振動方向Gに対して揺動可能に設けられている。錘62の下面には第一部材としての磁石38が固定されている。
筐体50の円筒部50Bには、第二部材としてのコイル40が固定され、このコイル40の中を錘62の下面に固定された磁石38が配置されている。つまり、磁石38は、コイル40の中を振動方向Gに移動可能に設けられている。
そして、磁石38がコイル40の中を振動方向G(軸方向)に移動することによって、電磁誘導によって電力が発生する。
電力はコイル40に接続され筐体50外に配線された電線40A,40Bから取り出される。なお、図1では、発電部200から延びる電線40A、40Bの図示が省略されている。
なお、電線40A,40Bの先は、電気で駆動する機器に電源として接続されていてもよいし、或いは、蓄電池(二次電池)接続して蓄電し、蓄電された電気で機器を駆動するようにしてもよい。また、回路を介して、機器や蓄電池に接続されていてもよい。
ここで、図2(A)における下方側が重力方向とした場合、コイルバネ20は錘62と磁石38とを吊り下げた構成なる(この場合、コイルバネ20は引張コイルバネとなる)。しかし、この方向に限定されるものではない。
例えば、図2(A)における上方側が重力方向とした場合(つまり上下逆さま)、コイルバネ20は錘62と磁石38とを載せた構成なる(この場合、コイルバネ20は圧縮コイルバネとなる)。
更に、振動方向Gが水平方向であってもよい。なお、前述したように振動方向Gが水平方向の場合、後述する図7(B)のように錘62の上下にコイルバネ20を配置し、自立するようにした構成が望ましい。
また、錘62と磁石38とがコイル40の中を、振動方向Gは水平方向であっても、スムーズに移動可能なように、ガイド機構(図示略)を設けてもよい。ガイド機構はどのような機構であってもよい。
例えば、図2(B)に示すガイド機構61のように錘62と磁石38との軸心に貫通孔63をあけ、この貫通孔63に筐体50に固定された軸65が通された機構であってもよい。
なお、貫通孔63と軸65との摩擦による電気エネルギーへの変換のロスを考慮すると、振動方向Gは鉛直方向とすることが望ましい。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、ダクト10に流れる流体中に配置された柱状体110の内部側114の、流れ方向Rの後方側に流体の流れに乱れが生じ、柱状体110が振動する。或いは、流れに乱れが生じた状態の流体中に柱状体110の内部側114を配置することで柱状体110が振動する。
なお、このとき柱状体110の内部側114が、柱状体110の後方側に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照、詳細は後述する)によって振動するように設定されているので、X方向に沿って主に振動する。より詳しく説明すると、シール部材116を支点に端部110Bが矢印S1方向に振動する。
柱状体110の内部側114に振動が発生すると、柱状体110の外部側112が振動する。つまり、シール部材116を支点に端部110Aが矢印S2方向に振動する。よって、発電部200の振動方向GはY方向に沿って配置される。
図2に示すように、発電部200が振動方向Gに振動すると、コイルばね20によって揺動可能に設けられた錘62が振動方向Gに振動する。そして、錘62に固定された磁石38が、錘62と一体となって振動方向Gに振動する。
磁石38が振動すると、磁石38がコイル40に対して振動方向Gに移動し、電磁誘導の原理によって電力が発生する。すなわち、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
ここで、一般に、電磁誘導による発電量Vは、コイルの巻数をN、微小時間Δtでのコイルを貫く磁束密度の変化量をΔΦ/Δtとすると、式(1)に示すファラデーの電磁誘導の法則により求められる。
式(1)により、発電量Vは、単位時間当たりの磁束密度の変化量ΔΦ/Δtに比例することがわかる。そして、磁束密度の変化量ΔΦ/Δtは、磁石の振動の振幅(磁石とコイルとの相対移動量)が大きいほど大きくなるので、磁石の振動の振幅が大きいほど発電量は大きくなる。
このような原理から、発電部200の磁石38の振幅を大きくすることができれば、大きな電力を発生させることができることが判る。
本実施形態において、錘62と磁石38の固有振動数が、柱状体110の端部110Aの振動数と一致又は略一致し、錘62と磁石38が共振するように、錘62の重量やコイルバネ20の長さやばね定数を設定することで、錘62と磁石38の振幅が増幅される。つまり、錘62と磁石38の振動の振幅が大きくなる。
一方、磁石38がコイル40に対して振動方向G(軸方向)に移動し、電力が発生する際、コイル40に発生する逆起電力によって磁石38の振動を抑える抵抗力が、コイル40から磁石38に作用し、磁石38の振動の振幅が小さくなる。
しかし、錘62の重量によって磁石38の慣性力が大きくなる。よって、コイル40から磁石に作用する抵抗力による振動抑制効果が低減される。すなわち、共振による磁石38の振幅が増幅される増幅倍率の低下が低減される。
このように、磁石38の振動の振幅が増幅され、且つ抵抗力による増幅倍率の低下が低減されるので、コイル40の中を磁石38が移動する移動量(振幅)が増加する。
磁石38が移動する移動量が大きくなると、式(1)を用いて説明したように、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが効果的に電気エネルギーに変換される。
更に、所定の条件下(詳細は後述する)では、図24(B)に示すように、柱状体110の内部側114の後方にカルマン渦K1とカルマン渦K2とが交互に発生し、柱状体110が流れ方向Rと直交するS1方向に振動する。カルマン渦K1,K2によって柱状体110に励起される振動の振動数が、柱状体110の固有振動数に合致すると、柱状体110共振し振幅が大きくなる。柱状体110の振幅が大きくなると、磁石38と錘62(図2参照)の振幅が大きくなり、その結果、発電量も大きくなる。
よって、柱状体110の後方にカルマン渦K1,K2が発生し、且つ共振するように柱状体110を設定することで、より効果的に発電する。
つぎに、カルマン渦の発生条件について説明する。
流体中に配置される振動体(本実施形態では柱状体110の内部側114(図1参照))の大きさ、流体の密度、粘性、そして流れの速さによって、この振動体の下流側にできる流れに違いが現れる。その流れの違いは、振動体が、本実施形態のように円柱状の柱状体110の場合、直径をd、流体の粘性をν、流体の流れの速さをUとして、表されるレイノルズ数Re=Ud/νの値によって分けることができる。
例えば、他の条件は同じとし、流体の流れの速さだけを大きくした場合、流体の流れが遅いうちは、図24(A)に示すような双子渦が形成される。
しかし、流体の流れが速くなりレイノルズ数50〜60よりも速くなると、図24(B)に示すようなカルマン渦K1、K2に変化する。
そして更に流れが速くなると図24(C)に示すような乱流に変化する。
また、カルマン渦K1,K2が発生する周期は、流体の流れが速いほど短くなり、カルマン渦K1とカルマン渦K2との流れ方向Rの間隔は、流れの速度によらず、柱状体110の直径dの約5〜6倍になる。
よって、各種条件に基づいて、カルマン渦K1,K2を発生させると共に、発生したカルマン渦K1,K2と柱状体110とが共振するように、柱状体110を設定する。
更に、前述したように、柱状体110の端部110Aの振動数と、錘62と磁石38の固有振動数とが一致又は略一致し、錘62と磁石38が共振するように、錘62の重量やコイルバネ20の長さやばね定数を設定することで、錘62と磁石38の振幅が増幅される。
そして、この結果、発電装置100が、大きな電力を発生させる。
なお、本実施形態においては、柱状体110は、流体の流れ方向Rと直交する方向を長手方向として配置されているが、これに限定されない。流体の流れ方向Rと交差する斜め方向を、長手方向として配置されていてもよい。
ここで、本実施形態では、流体中で振動する振動体は、円柱状の柱状体110であったが、これに限定されない。円柱以外の形状の振動体であってもよい。円柱状以外の形状の振動体の例として、板状の振動体について説明する。
図3に示すように、柱状体110の内部側は板状の板部120とされている。板部120の側面120Aは流れ方向Sに沿って配置された構成とされている。
一般的に板部120が流れ方向Rに長いとカルマン渦が発生しにくいとされている。よって、カルマン渦K1,K2(図24(B)参照)が発生しやすい形状は、板部120が流れ方向Rに短い形状とされる。
更に、流れ方向Rと直交する板厚をt、流れ方向に沿った長さをhとすると、h/t=1〜2程度が良いとされている。
この理由は、図4に示すように、h/tが大きくなると、板部120の流れ方向Rに対する先端部120Sと後端部120Uとに、それぞれ逆向きに力N1,N2が発生する。
これらの力N1,N2によって板部120に軸回りに捩れ、これによる捩れ振動が発生する。このため、流れ方向Rと直交する方向の振動S1が小さくなる(図3も参照)。
また、図5に示すように、矢印Z方向の長さが長くなると、板部120の端部120BをX方向に押し続けた状態となり、戻る力と釣り合い振動が小さくなる。よって、板部120のZ方向も適当な長さに設定する。
また、図6に示すように、流れ方向Sに沿った断面形状は、図6(A)に示すように角部120Aが丸い方が振幅は小さくなる傾向にある。よって、図6(B)に示すように、角部120Aは角張っている方が振幅が大きい。しかし、図6(A)に示す角部120Rが丸い方が振幅は小さいは振動数が高くなる。したがって、振動数と振幅との両方を考慮し、断面形状を設定することが望ましい。
つぎに、発電部200の変形例について説明する。
まず、図7を用いて第一変形例〜第三変形例について説明する。
なお、判りやすくするため、図7(a)と図7(b)では筐体50とコイルバネ20と錘62のみを図示して説明し、図7(c)では、筐体50と錘62とコイル40のみを図示して説明する。
図7(a)に示す第一変形例の発電部202では、二つのコイルばね20によって錘62が振動方向Gに遥動可能に設けられている。なお、コイルばね20は三つ以上設けられていてもよい。
図7(b)に示す第二変形例の発電部204では、筐体50の天井部50Aと底部50Cとの両方にコイルばね20が設けられ、これらによって錘62が振動方向Gに遥動可能に設けられている。
言い換えると、天井部50Aと錘62との間と、底部50Cと錘62と間に、それぞれコイルばね20が設けられている。
図7(c)に示す第三変形例の発電部206では、第一部材がコイル40とされ、第二部材を磁石38とされている。つまり、磁石38を底部50Aに固定し、コイル40を錘62に固定した構成である。そして、コイル40が振動方向に移動することで、発電される。
つぎに、第四変形例の発電部210について図8を用いて説明する。
図8に示すように第四変形例の発電部210は、振動増幅部82と第一実施形態の発電部200とが振動方向Gに直列に並んで構成されている。
振動増幅部82は、筐体51の底部51Cに円柱状の内ガイド部材26が固定されている。内ガイド部材26には、図における上方に向かって開口する円柱状の収容孔24が形成されている。
円板状の錘22には、円柱状の外ガイド部材30が固定されている。外ガイド部材30には、図における下方に向かって開口する円柱状の収容孔28が形成されている。
内ガイド部材26は、外ガイド部材30の収容孔28に挿入され、この状態で内ガイド部材26に対して外ガイド部材30が図における上下方向に相対移動できる構成とされている。
内ガイド部材26の収容孔24と、外ガイド部材30の収容孔28と、によって形成される収容部32には、コイルばね20が配置されている。コイルばね20の下端部は内ガイド部材26の底部26Aに固定され、コイルばね20の上端部は外ガイド部材30の天井部30Aに固定されている。
このような、内ガイド部材26及び外ガイド部材30から構成されるガイド機構34により、振動が錘22に伝達されて錘22が揺れる際に、錘22が横方向に移動することが規制される。つまり、錘22が振動方向Gにスムーズに振動する。
また、内ガイド部材26の上端部にはゴム部材36が取り付けられている。錘22の上下動が過大になったときには、外ガイド部材30の天井部30A下面にゴム部材36が当たって錘22の移動(振動)が規制される共に振動エネルギーが吸収され、ゴム部材36がストッパーとして機能する。
そして、振動増幅部82を構成する錘22の上に、第一実施形態の発電部200が設けられている。
次に、本変形例の発電部210の作用及び効果について説明する。
柱状体110(図1参照)の振動数と振動増幅部82の錘22の固有振動数とが、一致又は略一致し、錘22が共振するように、錘22の重量やコイルバネ20の長さやばね定数を設定することで、錘22の振幅が増幅される。つまり、錘22の振動の振幅が大きくなる。
そして、第一実施形態で説明したように、この錘22の固有振動数と、発電部200の錘62と磁石38との固有振動数とが、一致又は略一致し、錘62と磁石38が共振するように、錘62の重量やコイルバネ20の長さやばね定数を設定することで、錘62の振幅が増幅される。つまり、錘62の振動の振幅が更に大きくなる。
したがって、発電部200の構造部分のみを備える構成よりも、磁石38をより大きく振動させることができ、この結果、大きな電力が発生する。
このように、発電部210は、柱状体110の振動に対する磁石38の振動の増幅倍率をより大きくすることができる。また、錘62の重量を小さくしても磁石38を十分に振動させることができる。
また、柱状体110は、流速の変化に伴い卓越振動数が変化し、このため卓越振動数が幅広く分布する。一方、本構成の場合、振動増幅部82及び発電部200の振動数のピーク数と同数の固有振動数を生じさせることができると共に、これらの各固有振動数付近の振動数においても柱状体110の振動に対する磁石38の振動の増幅倍率を大きくすることができる。よって、卓越振動数が幅広く分布する柱状体110に対して、効率よく電力を発生させることができる。
また、振動増幅部82によって構成される振動系S1の固有振動数と発電部200の振動系S2の固有振動数と、それぞれ錘22、62の重量の設定により個別に設定し、これによって発電部210全体の振動系S3の固有振動数を、錘22、62の重量の設定により容易に変更できる。
また、振動増幅部82と発電部200との二層によって構成される発電部210の場合、2層目の発電部200の錘62の重量と磁石38の重量とを合計した値を1層目の振動増幅部82の錘22の重量で割ったマス比を小さくすれば、柱状体110の振動に対する磁石38の振動の増幅倍率を大きくすることができる。よって、このマス比を大きくすれば、発電部210の振動系S3に生じる2つの固有振動数(1次固有振動数と2次固有振動数)の振動数の間隔を広げることができる。
つぎに、第五変形例〜第七変形例について説明する。
第一実施形態では、コイル40と磁石38とが相対移動することによって、電磁誘導の原理によってコイル40から電力を発生させていたが、これに限定されない。
第一部材と第二部材とが相対移動することによって、電力を発生させることができれば、どのような原理や構成であってもよい。よって、第五変形例〜第七変形例では、電力を発生させる原理が異なる発電部について説明する。
図9に示す第五変形例の発電部220は、第四変形例の振動増幅部82の錘22の上に発電機構138を設置したものである。発電機構138は、圧電素子140と錘142とによって構成されている。圧電素子140は錘22の上面に固定され、この圧電素子140の上に錘142が固定されている。
なお、「圧電素子」とは、圧電体に加えられた力を電圧に変換、又は電圧を力に変換する圧電効果を利用した受動素子とされている。
柱状体110(図1)が振動すると、錘22が振動方向G(図示における上下方向)に振動する。そして、この振動が圧電素子140を介して錘142に伝わり錘142が振動方向G方向に振動する。このとき、圧電素子140には圧縮応力と引張応力とが繰り返し作用し、これによって圧電素子140の上下に設けられた電極144A、144Bで電力が発生する。
なお、本変形では、圧電素子140の下端部が第一部材とされ、錘142が第二部材とされる。
ここで、発電機構138により電力を発生させるときに、圧電素子140の下端部の振動を抑える抵抗力が錘142から作用する場合、圧電素子140の振動の振幅は小さくなってしまう。
しかし、錘22に固定されているので、錘22の重量により慣性力が大きくなり、これによって抵抗力による振動抑制効果が低減される。
図10に示す第六変形例の発電部222は、第四変形例の振動増幅部82の錘22の上に発電機構148を設置したものである。発電機構148は、圧電素子150、錘152、及び支柱154によって構成されている。支柱154は、錘22の上面に固定されて略鉛直に立っており、この支柱154の上端部付近から圧電素子150を介して錘152が左右に張り出すように設けられている。
柱状体110が振動すると、錘22が振動方向G(図における上下方向)に振動する。そして、この振動が支柱154及び圧電素子150を介して錘152に伝わり錘152が振動方向G方向に振動する。このとき、圧電素子150には、せん断応力が繰り返し作用し、これによって圧電素子150の左右に設けられた電極156A、156Bで電力が発生する。
本変形例の場合、支柱154が第一部材とされ、錘152が第二部材とされる。
図11に示す第七変形例の発電部224は、第一実施形態の発電部200(図2参照)の磁石38が電荷を半永久的に帯びたエレクトレット178が櫛状に配置された基部176に置き換えられ、コイル40がエレクトレット178に対向した配置された対向電極180に置き換えられた構成とされている。つまり、発電部224は、静電式の発電機とされている。
本発電部224は、エレクトレット178と対向電極180とが相対移動することによって起電力が生じ、対向電極180から電力が発生する。
ここで、電力を発生させるときに、基部176の振動を抑える抵抗力が対向電極180から作用する場合、基部176の振動の振幅は小さくなってしまう。
しかし、基部176は錘22に固定されているので、錘22の重量により慣性力が大きくなり、これによって抵抗力による振動抑制効果が低減される。
<第二施形態>
つぎに本発明に係る第二実施形態の発電装置300について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。また、発電部は第一実施形態で説明した発電部と同一の構成であるので、説明を省略する。
図12に示すように、発電装置300は、円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aに設けられX方向に沿って配置された板状の振動伝達部302と、を有している。よって、Y方向に見ると柱状体110と振動伝達部材302とでT字形状が構成されている。
振動伝達部材302の両端部に発電部200が設けられている。なお、発電部200は、第一実施形態と同様の構造であるので、説明を省略する。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
図12に示すように、ダクト10に流れる流体中に配置された柱状体110の内部側114の、流れ方向Rの後方側に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって、柱状体110が振動するように設定されているので、柱状体110は、X方向に沿って主に振動する。つまり、シール部材116を支点に端部110Bが矢印S1方向に振動する。
柱状体110の内部側114に振動が発生すると、柱状体110の外部側112が振動する。つまり、シール部材116を支点に端部110Aが矢印S2方向(図1参照)に振動する。そして、振動伝達部材302の両端部が矢印S3方向に振動する。よって、振動方向Gは、Z方向とされる。
そして、この振動により発電部200が発電する。すなわち、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
なお、本実施形態においては、振動伝達部材302をX方向に長くすることで振幅が大きくなる。つまり、柱状体110の外部側112の長さを長くすることなく、振幅を大きくすることででき、その結果、発電部200の発電量が大きくなる。
なお、第一実施形態と同様に、柱状体110の内部側は、図3に示す板状の板部120のように構成されていてもよい。また、第一変形例から第七変形例の発電部も適用可能である。
つぎに本発明に係る第二実施形態の発電装置の変形例について説明する。
まず、第一変形例について説明する。
図13と図14とに示すように、第一変形例の発電装置310は、ダクト10中に配置された柱状体110の内部側114の下流側に板状のスプリッタープレート312が配置されている。
スプリッタープレート312は、側面312Aが流れ方向Rに沿って配置されている。また、板の厚み方向がX方向とされ、長さ方向が柱状体の長手方向と同じZ方向に沿って配置されている。
第一変形例の作用効果について説明する。
柱状体110は、前述したように、所定の条件下において、後方に交互に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって振動する。カルマン渦K1,K2により励起される柱状体110の振動の振動数が柱状体110の固有振動数と一致又は略一致すると共振し振幅が大きくなる。カルマン渦K1,K2が発生する周期は、流体の流れが速いほど短くなるとされている。つまり、柱状体110の振動数は流体の流速に依存する。よって、流体の流速が変動し、柱状体110の振動数が固有振動数から外れると共振しない、つまり振幅が大きくならない。
しかし、柱状体110の内部側114の下流側に、流れ方向Rに沿ってスプリッタープレート312を配置すると、図14に示すように、スプリッタープレート312の反対側への流体Uの回り込みが防止される。このように、スプリッタープレート312の反対側への流体Uの回り込みが防止されことで、柱状体110が安定して振動する。
よって、流体の流速の幅広い範囲で、共振状態と同等以上の振幅で柱状体が振動する。つまり、スプリッタープレート312を下流側に設けない構成と比較し、幅広い流速で柱状体110の振幅が大きくなる。
柱状体110の振幅が大きくなると、前述したように発電量が大きくなる。
したがって、柱状体110の内部側114の下流側に、スプリッタープレート312を配置しない構成と比較し、幅広い流体の流速に対して、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、柱状体110の内部側114の下流側にスプリッタープレート312を配置しない構成と比較し、より効果的に発電され、より多くの電気エネルギーが得られる。
なお、本変形例の場合、柱状体110の断面形状が円形や四角でも同様であるが、図16(B)に示すように、柱状体110の断面形状を楕円形とすることで、より効果が発揮されるとされている(詳細は後述する)。
つぎに、スプリッタープレート312の有無による柱状体110の振動についての実験結果について、図15(A)のグラフを用いて説明する。グラフのY軸は無次元倍振幅(2y/D)を示し、グラフのX軸は無次元風速(V/fD)を示す。
また、図15(A)の白丸(○印)が、スプリッタープレート312が無い場合を示し黒丸(●印)はスプリッタープレート312がある場合を示す。
また、図15(B)のように、柱状体110の直径をDとスプリッタープレート312の距離をGとすると、G/D=0.17の場合の結果である。
図15(A)のグラフを見ると判るようにスプリッタープレート312が無い場合(白丸(○印))は、共振振動数と一致又は略一致する流速のときには大きく振動するが、それ以外は殆ど振動してない。
これに対して、スプリッタープレート312がある場合(黒丸(●印))は、幅広い流速で、大きく振動していることが判る。
また、図16(B)に示すように、柱状体110の断面形状を楕円形とすることで、図16(A)のグラフを見ると判るように、より幅広い流速で、且つ大きく振動していることが判る。
ここで、流体中の物体の下流側に配置するスプリッタープレートは、物体の下流側の流体の流れを安定した状態で維持するために用いられる。そして、一般的には、流体中の物体の振動が抑制される流れの状態を維持して物体の振動を抑制するために、物体の下流側にスプリッタープレートを配置する。よって、本実施形態のように、柱状体110の振動が大きい状態で柱状体110の下流側の流れを維持(安定化)するために、柱状体110の下流側にスプリッタープレートを設けることは、行なわれない。
つまり、柱状体の振動を抑制する目的でスプリッタープレートを設ける発想はあるが、柱状体の振動を増幅する目的でスプリッタープレートを設ける発想は今までにない。
言い換えると、発電効率を向上させるために、スプリッタープレートを設けることが新しい発想である。
つぎに、第二変形例について説明する。
図17と図18とに示すように、第二変形例の発電装置320は、ダクト10の中に配置された柱状体110の内部側114の上流側に柱状の増幅部材322が配置されている。増幅部材322は、長手向が柱状体の長手方向と同じZ方向に沿って、平行に配置されている。
つぎに本変形例の作用について説明する。
柱状体110の内部側114は、後方に交互に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって振動する。更に、図18に示すように、柱状体110の内部側114の上流側に柱状の増幅部材322を柱状体110との平行に配置すると、上流側の柱状の増幅部材322の背後に形成される後流(増幅部材322の下流側に発生する流体の蛇行等)の影響により、柱状体110の振幅が大きくなる。
柱状体110の振幅が大きくなると、前述したように発電量が大きくなる。
したがって、柱状体110の上流側に柱状の増幅部材322を平行に配置しない構成と比較し、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、柱状体110の上流側に柱状の増幅部材322を配置しない構成と比較し、より効果的に発電され、より多くの電気エネルギーが得られる。
なお、柱状体110と増幅部材322との距離は、増幅部材322が円柱の場合の直径をDとすると、2.5D〜4.0Dが良いとされている。これは、図18に示すように、増幅部材322にぶつかって一度分かれた流体が戻って集まる位置に柱状体110が位置するので、増幅効果が大きいとされている。
また、図19に示すように、柱状体110と増幅部材322とを複数並列に配置する場合は、間隔を10d以上あけることで、互いに影響を与えないなので、好適である。
<第三実施形態>
つぎに本発明に係る第三実施形態の発電装置400について説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。また、発電部は第一実施形態で説明した発電部と同一の構成であるので、説明を省略する。なお、発電部は変形例の構成も適用できる。
図20に示すように、内部に流体が流れる断面矩形状の筒状のダクト10の側壁12に発電装置400が設けられている。発電装置400は、円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aに設けられX方向に沿って配置された板状の振動伝達部302と、を有している。よって、Y方向に見ると柱状体110と振動伝達部材302とでT字形状が構成されている。
振動伝達部材302の両端部には、発電部200が設けられている。なお、発電部200は、第一実施形態と同様の構造であるので、説明を省略する。
ダクト10の側壁12には、略四角状の孔414が形成されている。側壁12の孔414の周囲には、ゴムなどの弾性体からなるシール部材416が設けられている。このシール部材416の上に振動伝達部材302が設けられている。つまり、振動伝達部材302と側壁12との間にシール部材416を挟みシールされた構成とされている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
図20(B)に示すように、ダクト10に流れる流体中に配置された柱状体110の、流れ方向R後方側に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって、柱状体110が振動するように設定されているので、柱状体110は、X方向に沿って主に振動する。
柱状体110に振動が発生すると、振動伝達部材302の両端部が矢印S3方向に振動する。よって、振動方向Gは、Z方向とされる。なお、このようにシール部材416で質点系を構成すると、二質点系の振動となる。
そして、この振動により発電部200が発電する。すなわち、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
なお、本実施形態においては、振動伝達部材302を長くすることで振幅が大きくなる。つまり、柱状体110の長さを長くすることなく、振幅を大きくすることができ、その結果、発電部200の発電量が大きくなる。
なお、第一実施形態と同様に、柱状体110の内部側は、図3に示す板状の板部120のように構成されていてもよい。また、第一変形例から第七変形例の発電部も適用可能である。
<第四実施形態>
つぎに本発明に係る第四実施形態の発電装置500について説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。また、発電部は第一実施形態で説明した発電部と同一の構成であるので、説明を省略する。なお、発電部は変形例の構成も適用できる。
図21に示すように、内部に流体が流れる断面矩形状の筒状のダクト10の側壁12に発電装置500が設けられている。発電装置500は、板部502を有する円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aに設けられY方向に沿って配置された板状の振動伝達部302と、を有している。よって、X方向に見ると柱状体110と振動伝達部材302とでT字形状が構成されている。
振動伝達部材302の両端部に発電部200が設けられている。なお、発電部200は、第一実施形態と同様の構造であるので、説明を省略する。
発電装置500を構成する柱状体110とダクト10とは、ダクト10の側壁12の孔14に嵌め込まれた軸受部材516によってシールされている。言い換えると、柱状体110は、ダクト10の側壁12に嵌め込まれた軸受部材516に挿通されている。また、柱状体110は軸回りに回転可能とされている。
つまり、柱状体110は、ダクト10の側壁に軸回りに回転可能向に設けられ、且つダクト10の孔14と柱状体110との隙間から流体が漏れ出ない構成とされている。
更に、柱状体110の他方の端部110Bは、ダクト10の内壁に設けられた軸受部材517によって固定されている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
ダクト10に流れる流体中に板部502を配置すると、矢印S5で示すように振動する。この振動によって柱状体110が軸回りに捩れるように振動する。柱状体110が捩れ振動すると、振動伝達部材302の両端部が矢印S6向に振動する。よって、振動方向Gは、X方向とされる。
そして、この振動により発電部200が発電する。すなわち、板部502の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
つぎに、板部502の振動について詳しく説明する。
第一実施形態の図3で説明したように、図21(B)に示す板部502のh/tが大きくなると、板部502の流れ方向Rの先端部502Sと後端部502Uとにそれぞれ逆向きに力N1,N2が発生、板部502が捩れ、これによる捩れ振動が発生する。この捩れ振動によって、柱状体110が軸回りに捩れるように振動する。
<第五実施形態>
つぎに本発明に係る第五実施形態の発電装置600について説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
図22に示すように、内部に流体が流れる断面矩形状の筒状のダクト10に発電装置600が設けられている。発電装置600は、円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aと他方の端部100Bとに設けられた発電部620と、を有している。
発電装置600を構成する柱状体110は、X方向に沿って配置されている。柱状体110の端部110Aと他方の端部100Bとには、発電部620を構成する軸部612が外側に延出されている。
ダクト10の対向する側壁15と側壁16とには、Z方向を長手方向とする長孔650が形成されている。この長孔650には、ゴムなどの弾性材で構成されたシール部材630が嵌め込まれ、シールされている。そして、シール部材630に、柱状体110の端部110A、100Bから延出する軸部612が貫通している。よって、柱状体110は、軸方向と交差するZ方向に振動可能とされている。
ダクト10の側壁15、16から外側に突出した軸部612の端部には、Z方向を長手方向として配置された棒状の磁石602が接合されている。磁石602の両端部には、それぞれ錘621、625が接合さている。磁石602の端部近傍の周りにはコイル622、624が設けられている。なお、コイル622、624を支持する部材の図示は省略されている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
ダクト10に流れる流体中に配置された柱状体110の後方に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって、柱状体110が振動するように設定されているので、柱状体110はZ方向に沿って主に振動する。
柱状体110に振動が発生すると、軸部612を介して磁石602と錘621、625が振動する。このときの振動方向を矢印Gで示す。
磁石602が振動すると、磁石602がコイル622、624に対して軸方向に移動し、電磁誘導の原理によって電力が発生する。すなわち、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
なお、本実施形態においても、錘621、625と磁石602の固有振動数が、柱状体110の振動数と一致又は略一致し、錘621、625と磁石602が共振するように、錘621のシール部材630の弾性力を設定することで、錘621、625と磁石602の振幅が増幅される。つまり、錘621、625と磁石602の振動の振幅が大きくなる。
一方、磁石602がコイル622、624に対して振動方向G(軸方向)に移動し、電力が発生する際、コイル622、624に発生する逆起電力によって磁石602の振動を抑える抵抗力が、コイル622、624から磁石602に作用し、磁石602の振動の振幅が小さくなる。
しかし、錘621、625の重量によって磁石602の慣性力が大きくなる。よって、コイル622、624から磁石602に作用する抵抗力による振動抑制効果が低減される。すなわち、共振による磁石602の振幅が増幅される増幅倍率の低下が低減される。
このように、磁石602の振動の振幅が増幅され、且つ抵抗力による増幅倍率の低下が低減されるので、コイル622、624の中を磁石602が移動する移動量(振幅)が増加する。磁石602が移動する移動量が大きくなると、式(1)を用いて説明したように、発電量が大きくなる。別の言い方をすると、流体中で振動する柱状体110の振動エネルギーが効果的に電気エネルギーに変換される。
<その他>
第一実施形態〜第四実施形態では、いずれもダクト10の外に発電部200を設けたがこれに限定されない。ダクト内の柱状体110の内部側114や板部120、502に発電部200を設けてもよい。
なお、この場合、柱状体110や板部120、502の中に埋め込むように設けることで、発電部200が流体の流れを乱すことが防止又は抑制される。よって、共振条件が確保される。
また、第一実施形態〜第五実施形態の発電装置を、ダクト10の出口近傍に設けてもよい。
ここで、第一実施形態〜第五実施形態では、発電装置は、流体が流れるダクト10に設けられていたが、これに限定されない。ダクト以外の場所に本発明が適用された発電装置を設置してもよい。例えば、川の中や風が吹く場所に設置して発電してもよい。
よって、このような場所に設置する発電装置の一例を第六実施形態として説明する。
図23に示すように、第六実施形態の発電装置700は、円柱状の柱状体110と、柱状体110の一方の端部110Aに設けられた発電部200と、を有している。
発電装置700を構成する柱状体110は、箱形状の台部710の側壁712の孔714に挿通さている。柱状体110は、台部710の側壁12の孔14に嵌め込まれたゴム等の弾性部材からなるシール部材116によってシールされている。言い換えると、柱状体110は、ダクト10の側壁12に嵌め込まれたシール部材116に挿通されている。
よって、柱状体110は、台部710の側壁712に軸方向と交差する方向に振動可能に設けられている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
発電装置700を風が吹く場所に設置する。なお、風の方向を矢印Rで示す。風が柱状体110に当たると柱状体110の、流れ方向Rの後方側に発生するカルマン渦K1,K2(図24(B)参照)によって、振動体110が振動するように設定されているので、振動体はX方向に沿って主に振動する。つまり、シール部材116を支点に端部110Bが矢印S1方向に振動する。
そして、この振動により発電部200が発電する。すなわち、風が当たって振動する柱状体110の振動エネルギーが電気エネルギーに変換される。
なお、本実施形態では、柱状体110に風を当てて振動させたが、これに限定されない。例えば、川の中や海中に発電装置700を設置してもよい。或いは、ダクト10に本発電装置700を設置してもよい。この場合、ダクトの任意の場所で発電することができる。
川の中や海中に配置したスクリューを回転させて水力発電を行なう発電装置が知られている。このようなスクリューを回転さる構成の発電装置では、漂流物などがスクリューの回転軸に絡まるなどし、故障が発生することが報告されている。
これに対して、本発明が適用された発電装置では、川の中や海中に設置するのは形状が非常にシンプルな柱状体のみであり、しかも回転でなく柱状体を振動させて発電する。よって、柱状体に漂流物が絡まり難い。また、絡まったとしても容易に除去することができる。
したがって、本発明が適用された発電装置は、川の中や海中に配置した柱状体を振動させて発電し回転する部材が無いので、例えば、スクリューを回転させる構成の発電装置と比較し、故障が少なく耐久性に優れている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない
10 ダクト(配管)
20 コイルバネ(支持部材)
22 錘
38 磁石(第一部材、第二部材)
40 コイル(第一部材、第二部材)
62 錘
100 発電装置
110 柱状体(振動体)
120 板部(振動体)
140 圧電素子(第二部材)
142 錘(第一部材)
144A 電極(第一部材)
144B 電極(第一部材)
150 圧電素子(第二部材)
152 錘(第二部材)
154 支柱(第一部材)
156A 電極(第一部材)
156B 電極(第一部材)
178 エレクトレット(第一部材)
180 対向電極(第二部材)
300 発電装置
302 振動伝達部材
310 発電装置
312 スプリッタープレート(板状部材)
312A 側面
320 発電装置
322 増幅部材
400 発電装置
502 板部(振動部材)
600 発電装置
602 磁石(第一部材)
612 軸部(振動伝達部材)
621 錘
622 コイル(第二部材)
630 シール部材(支持部材)
700 発電装置

Claims (4)

  1. 流体中に配置され、振動するように支持された振動体と、
    錘と、前記振動体又は前記振動体から振動が伝達されて振動する振動伝達部材に前記錘を揺動可能に設ける支持部材と、を有する振動増幅構造と、
    前記錘に固定された第一部材と前記第一部材に対して相対移動可能に設けられた第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材との相対移動によって電力が発生する発電手段と、
    を備える発電装置。
  2. 前記振動体は、前記流体の流れ方向と交差する方向を長手方向として配置された柱状体とされ、
    前記柱状体の前記流体の流れ方向の下流側に、側面が流れ方向に沿って配置され、前記柱状体の長手方向に沿って延設された板状部材を有する請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記振動体は、前記流体の流れ方向と交差する方向を長手方向として配置された柱状体とされ、
    前記柱状体の上流側に、前記柱状体の長手方向を沿って、前記柱状体と平行に配置された柱状の増幅部材を有する請求項1又請求項2に記載の発電装置。
  4. 一つ又は複数の前記振動体が、流体が流れる配管の内部又は前記配管の開口部に設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発電装置。
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