JP2011119973A - オーディオ品質要因指標算出方法、装置、およびプログラム - Google Patents

オーディオ品質要因指標算出方法、装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質に与える影響を適切に捉えたオーディオ品質要因指標を算出する。
【解決手段】パケット解析部15Aで、マルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数Lを抽出し、損失影響フレーム数算出部15Bで、このオーディオパケット損失数Lに基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数Wを算出し、損失影響時間長算出部15Cで、この損失影響フレーム数Wに基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長Vをオーディオ品質要因指標として算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオ通信品質推定技術に関し、特に損失したオーディオパケットが再生オーディオ信号のオーディオ品質に与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出する技術に関する。
ストリーム型マルチメディア通信サービスを提供する上で、サービス提供中に通信品質を管理するインサービス品質管理やユーザクレーム対応の観点から、サービス提供中にユーザが体感するオーディオ品質を測定することが重要である。
最も正確にユーザ体感品質を測定する方法は、実際に被験者に体感品質を評価してもらう主観品質評価法であるが、提供中のサービスの品質を測定することができない。そのため、客観的にユーザ体感品質を測定する技術の開発が望まれる。
客観品質評価法の1つに、品質要因指標を入力として与え、この品質要因指標とユーザ体感品質との間の関係に基づきユーザ体感品質を推定するパラメトリックモデルがある。パラメトリックパケットレイヤモデルは、本モデルの入力として与える品質要因指標を、マルチメディア通信で伝送するパケットのヘッダ情報に基づき測定するモデルであり、サービス提供中のユーザ体感品質を測定するのに適している。
従来のモデルでは、通信ネットワークや受信バッファ溢れによるIPパケット損失の影響を示すパラメータとして、IPパケット損失率が用いられることが多い(例えば、特許文献1など参照)。
図10は、オーディオデータのパケット格納形態を示す説明図である。ここでは、IP/UDP/RTP/MPEG2−TSプロトコル構造でのデータ伝送における、オーディオデータとオーディオデータを格納するIPパケット構造との関係が示されている。
図10に示すように、MPEG2システムの−TS(Transport Stream)プロトコルにおいて、オーディオ(音声)信号を符号化して得られたフレーム列を分割して得られたオーディオデータは、一定のフレーム数ごとにPES(Packetized Elementary Stream)ヘッダが付随されてPESパケットが形成される。このPESパケットが分割されて各TSパケットのペイロードに格納され、それぞれにTSヘッダが付随され、全体で188バイト固定長のTSパケットが形成される。
特開2008−17087号公報
このようなオーディオデータが格納されたオーディオTSパケットは、ビデオ(映像)データを含むビデオTSパケットなどのオーディオ以外のTSパケットとともにIPパケット内に格納される。以下では、オーディオTSパケットを含むIPパケットをオーディオパケットと呼ぶ。
マルチメディア通信において、オーディオデータはビデオデータに比較して単位時間当たりのデータ量が小さいため、単位時間当たりに送信されるオーディオTSパケットの数は、ビデオTSパケットに比べてかなり少ない。実際のマルチメディア通信では、IPパケットに含まれるオーディオTSパケットは多くても1個であり、オーディオTSパケットを含まないIPパケットも存在する。
したがって、TSパケットを含むIPパケットが損失しても、その損失IPパケットがオーディオパケットでない確率が高いため、受信端末において、オーディオTSパケットのオーディオデータを受信再生して得られる再生オーディオ信号のオーディオ品質には影響しない場合が多い。
しかしながら、前述した従来の品質推定技術では、評価対象となるマルチメディア通信のIPパケット損失率を算出する際、当該マルチメディア通信のIPパケットのうち、算出対象としてオーディオパケットの損失数ではなく、ビデオパケットなどのオーディオパケット以外のIPパケットを含む損失数を用いている。したがって、従来の品質推定技術によれば、このような、オーディオパケットに関する損失状況を正確に捉えていないIPパケット損失率を品質要因指標として用いているため、オーディオ品質を精度良く推定することができないという問題点があった。
また、1個のオーディオパケットが損失したとしても、その影響は様々である。オーディオパケットが損失した場合、その中に含まれている1個のオーディオTSパケットが損失する。このとき、損失したオーディオTSパケットに、フレームデータがその一部でも含まれている場合には、これらすべてのフレームが損失の影響を受ける。
前述した図10に示されているように、オーディオTSパケットについて、損失Xと損失Yが生じた場合のフレームへの影響を見ると、1個のオーディオTSパケットが損失した損失XではフレームF1,F2の2フレームが影響を受けているものの、2個のオーディオTSパケットが損失した損失YではフレームF3の1フレームのみが影響を受けることになる。特に、損失Yについては、いずれか1個のオーディオTSパケット損失であってもフレームF3の1フレームのみが影響を受ける。
このように、損失したオーディオTSパケットの数とこれにより影響を受けるフレームの数は必ずしも対応しておらず、オーディオTSパケットが1個だけ損失した場合であっても複数のフレームが影響を受けることもある。したがって、それぞれオーディオパケットにはオーディオTSパケットが1つずつ含まれていることから、1個のオーディオパケット損失がオーディオデータに与える影響も同一ではない。
このため、前述した従来の品質推定技術において、仮にオーディオパケットの損失率を品質要因指標として用いたとしても、オーディオパケットの損失がオーディオデータに与える影響を適切に捉えておらず、結果として、オーディオ品質を精度良く推定することができないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、オーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質に与える影響を適切に捉えたオーディオ品質要因指標を算出できるオーディオ品質要因指標算出技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるオーディオ品質要因指標算出方法は、オーディオ信号を符号化して得られたフレーム列を複数のオーディオデータに分割し、これらオーディオデータをオーディオパケットにそれぞれ格納して伝送するマルチメディア通信について、このマルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットに基づいて、オーディオパケットの損失が当該マルチメディア通信を介して受信再生した再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出するオーディオ品質要因指標算出方法であって、マルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出するパケット解析ステップと、オーディオパケット損失数に基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出する損失影響フレーム数算出ステップと、損失影響フレーム数に基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長を、オーディオ品質要因指標として算出する損失影響時間長算出ステップとを備えている。
この際、損失影響フレーム数算出ステップで、損失区間が複数存在する場合、これら損失区間ごとに損失影響フレーム数を算出し、損失影響時間長算出ステップは、損失区間ごとに、当該損失区間の損失影響フレーム数に基づいて損失影響時間長を算出し、これら損失影響時間長を累計した総損失影響時間をオーディオ品質要因指標として算出するようにしてもよい。
さらに、損失影響フレーム数算出ステップで、オーディオパケットの平均パケット時間長とオーディオパケット損失数とを乗算することにより損失区間のパケット損失時間長を算出し、このパケット損失時間長とフレームの単位フレーム時間長とから損失影響フレーム数を算出するようにしてもよい。
この際、損失影響フレーム数算出ステップで、一定の周期でオーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と一致する場合、パケット損失時間長M、平均パケット時間長U、周期P、および単位フレーム時間長Fから、W=ceil(M/F)+(M%F)×{1−U/(P×F)}に基づいて損失影響フレーム数Wを算出するようにしてもよい。
あるいは、損失影響フレーム数算出ステップで、オーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合、パケット損失時間長Mおよび単位フレーム時間長Fから、W=1+M/Fに基づいて損失影響フレーム数Wを算出するようにしてもよい。
また、損失影響フレーム数算出ステップで、損失区間が複数存在する場合、これら損失区間での平均損失影響フレーム数を算出し、損失影響時間長算出ステップで、平均損失影響フレーム数に損失区間の数を乗算した総損失影響時間を、オーディオ品質要因指標として算出するようにしてもよい。
さらに、損失影響フレーム数算出ステップで、各損失区間におけるオーディオパケット損失数を平均化した平均オーディオパケット損失数を算出し、この平均オーディオパケット損失数と平均パケット時間長とを乗算することにより平均パケット損失時間長を算出し、この平均パケット損失時間長とフレームの単位フレーム時間長とから平均損失影響フレーム数を算出するようにしてもよい。
この際、損失影響フレーム数算出ステップで、一定の周期でオーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と一致する場合、平均パケット損失時間長M’、平均パケット時間長U、周期P、および単位フレーム時間長Fから、W’=ceil(M’/F)+(M’%F)×{1−U/(P×F)}に基づいて平均損失影響フレーム数W’を算出するようにしてもよい。
あるいは、損失影響フレーム数算出ステップで、オーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合、平均パケット損失時間長M’および単位フレーム時間長Fから、W’=1+M’/Fに基づいて平均損失影響フレーム数W’を算出するようにしてもよい。
また、本発明にかかるオーディオ品質要因指標算出装置は、オーディオ信号を符号化して得られたフレーム列を複数のオーディオデータに分割し、これらオーディオデータをオーディオパケットにそれぞれ格納して伝送するマルチメディア通信について、このマルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットに基づいて、オーディオパケットの損失が当該マルチメディア通信を介して受信再生した再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出するオーディオ品質要因指標算出装置であって、マルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出するパケット解析部と、オーディオパケット損失数に基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出する損失影響フレーム数算出部と、損失影響フレーム数に基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長を、オーディオ品質要因指標として算出する損失影響時間長算出部とを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータに、前述したいずれか1つのオーディオ品質要因指標算出方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、オーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質に与える影響を適切に捉えたオーディオ品質要因指標を算出することができる。これにより、結果として、オーディオ品質を精度良く推定することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の構成を示すブロック図である。 IP/UDP/RTP/MPEG2−TSプロトコル構造を示す説明図である。 IPパケット損失とオーディオパケット損失数の関係を示す説明図である。 音声データの各フレームとTSパケットのペイロードの関係を示す説明図である。 パケット損失時間長と損失影響フレーム数との関係を示す説明図である。 オーディオフレームとTSパケットとの関係を示す説明図である。 第1の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作を示すフロー図である。 第2の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作を示すフロー図である。 第3の実施の形態にかかるオーディオ品質推定装置の構成を示すブロック図である。 オーディオデータのパケット格納形態を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の構成を示すブロック図である。
このオーディオ品質要因指標算出装置10は、全体としてサーバ装置などの情報通信処理装置からなり、オーディオ(音声)信号を符号化して得られたフレーム列を複数のオーディオデータに分割し、これらオーディオデータをオーディオパケットにそれぞれ格納して、送信端末1から通信ネットワーク3を介して受信端末2へ伝送するマルチメディア通信について、このマルチメディア通信が行われている、通信ネットワーク3から受信端末2までの伝送経路、あるいは受信端末2からキャプチャしたオーディオパケットに基づいて、オーディオパケットの損失が当該マルチメディア通信を介して受信端末2で受信再生した再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出する装置である。
本実施の形態は、オーディオ品質要因指標算出装置10において、マルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出し、このオーディオパケット損失数に基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出し、この損失影響フレーム数に基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長をオーディオ品質要因指標として算出するようにしたものである。
[第1の実施の形態の構成]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置10の構成について詳細に説明する。
このオーディオ品質要因指標算出装置10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
通信I/F部11は、専用のデータ通信回路からなり、伝送経路4や受信端末2から、評価対象となるマルチメディア通信に関するIPパケットをキャプチャする機能を有している。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部15の制御に基づいて、操作メニューや設定画面、さらには算出したオーディオ品質要因指標などの各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15で用いるデータ、例えば通信I/F部11でキャプチャしたIPパケットデータや、算出したオーディオ品質要因指標、さらにはオーディオ品質要因指標の算出過程で用いる中間データなどの各種処理情報やプログラムを記憶する機能を有している。
演算処理部15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14のプログラムを読み込んで実行することにより、各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部15で実現される主な処理部としては、パケット解析部15A、損失影響フレーム数算出部15B、および損失影響時間長算出部15Cがある。
パケット解析部15Aは、通信I/F部11でマルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出する機能を有している。
損失影響フレーム数算出部15Bは、パケット解析部15Aで抽出したオーディオパケット損失数に基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出する機能を有している。
損失影響時間長算出部15Cは、損失影響フレーム数算出部15Bで算出した損失影響フレーム数に基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長をオーディオ品質要因指標として算出する機能を有している。
[オーディオパケットの判別方法]
次に、本発明の原理について説明する。
まず、IPパケットがオーディオパケットであるかの判別方法について説明する。
図2は、IP/UDP/RTP/MPEG2−TSプロトコル構造を示す説明図である。IPパケット内のTSパケットのヘッダに記載されている13ビットのPID(Packet Identifier)から、このTSパケットのペイロードに含まれるデータがどのようなメディアであるかを知ることが可能である。そこで、品質評価対象となるオーディオ用のPIDを前提情報として保有しておき、各TSパケットのPIDを確認することで、各IPパケットがオーディオパケットであるかを確認することができる。
[オーディオパケットの損失検知方法]
次に、オーディオパケットの損失検知方法について説明する。
オーディオパケットの損失検知は、メディアごとにTSヘッダ部分に連続性を満たす4ビットのCC(Continuity Counter)に基づいて行う。このCCの連続性の欠如を見ることで損失オーディオパケットを検知することが可能である。図2の場合、オーディオパケットP3が損失したため、オーディオTSパケットのCCは、オーディオパケットP1の「12」の次にオーディオパケットP4の「14」となる。このため、損失したIPパケットの情報がなくても、1個のオーディオパケットP3が損失していることを検出可能である。
[オーディオパケット損失数の算出方法]
次に、オーディオパケット損失数の算出方法について説明する。
一定時間内に受信したIPパケットに基づいて、オーディオパケットの各損失に対するオーディオバースト長として、オーディオパケット損失数を算出する。各損失に対するオーディオパケット損失数とは、オーディオパケットが連続して損失した場合にその損失を連続長の長さによらず1回のオーディオパケット損失として数えたときの各オーディオパケット損失に含まれるオーディオパケットの個数である。つまり、CCの連続性を見たときに欠けている番号の数がそのオーディオパケット損失に対するオーディオパケット損失数となる。
図3は、IPパケット損失とオーディオパケット損失数の関係を示す説明図である。
図3において、まず、IPパケットP11,P12が連続して損失しているが、IPパケットP11だけがオーディオパケットである。このため、この損失区間におけるオーディオパケット損失数Lは「1」となる。
また、正常転送されたIPパケットP15を挟んだ前後に位置するIPパケットP14,P16が損失している。この際、オーディオパケットからなるIPパケットP14,P16は連続していないが、IPパケットP15がオーディオパケットではないため、オーディオバケット列として見た場合、IPパケット14,P16は連続していることになる。このため、この損失区間におけるオーディオパケット損失数Lは「2」となる。
また、IPパケットP18が損失しているが、これはオーディオパケットではないため、損失は発生していないことになる。
[損失影響フレーム数の算出方法]
次に、損失影響フレーム数の算出方法について説明する。
損失影響フレーム数は、オーディオパケット損失数を用いて各オーディオパケット損失が影響を与えるフレーム数である。図4は、音声データの各フレームとTSパケットのペイロードの関係を示す説明図である。
まず、対象となる損失区間Tに関するパケット損失時間長Mを算出する。パケット損失時間長Mは、損失区間Tに対応するオーディオデータ上の時間長を表している。具体的には、次の式(1)に示すように、IPパケット取得時間tをオーディオパケットの総数Nで除算することで、1つのオーディオパケットに対応する平均パケット時間長Uを算出し、この平均パケット時間長Uに損失区間Tにおいて損失したオーディオパケット損失数Lを乗算することで、パケット損失時間長Mを算出する。
Figure 2011119973
10秒間のIPパケットを取得したときに500個のオーディオパケットが存在するならば、1オーディオパケットあたりの平均パケット時間長Uは20msとなる。このため、図4に示すように、損失区間Tで3つのオーディオパケットが連続で損失した場合、前述した式(1)から、この損失区間Tのパケット損失時間長Mは60msとなる。
しかし、このパケット損失時間長Mと、損失区間Tによりオーディオデータが影響を受ける損失影響時間長Vとが一致するわけではない。
その理由は、フレームを構成するオーディオデータは符号化されたデータであり、フレームを構成するすべてのデータが受信されて初めて当該フレームに対応する時間区間におけるオーディオ信号が再生されるのであって、フレームを構成する一部のデータが損失した場合には、当該フレームに対応する時間区間において、オーディオ信号が正常再生できなくなるからである。
したがって、パケット損失時間長Mに対して一部でも重なるフレームが損失区間Tの影響を受け、そのフレームの時間長が影響を受ける時間となる。図4に示すようにパケット損失時間長Mに対して、影響を受ける損失影響時間長Vが長いことが分かる。
このような、パケット損失時間長Mと損失影響時間長Vとの不一致に鑑み、本発明では、まず、パケット損失時間長Mに基づいて、損失区間Tが影響を与えるフレーム数、すなわち損失影響フレーム数Wを算出し、その後、この損失影響フレーム数Wに基づいて、損失影響時間長Vを算出するようにしたものである。
[損失影響フレーム数の推定方法]
次に、損失影響フレーム数Wの期待値を推定する方法について説明する。
図5は、パケット損失時間長と損失影響フレーム数との関係を示す説明図である。
損失影響フレーム数Wは、パケット損失時間長Mと、パケット損失時間長Mとフレームとの時間位置関係とにより変化する。
図5に示すように、パケット損失時間長Mが始まるフレームをフレーム1とし、フレーム1の開始時間位置からパケット損失時間長Mの開始時間位置までのずれフレーム数をd(0≦d<1)とし、このずれフレーム数dが「0」の場合、すなわちパケット損失時間長Mとフレーム1の開始時間位置が一致している場合、パケット損失時間長Mの終了時間位置がフレーム1から数えてA(Aは1以上の整数)個目のフレームAにかかるものとし、パケット損失時間長Mの終了時間位置からフレームAの終了時間位置までの余りフレーム数をB(0≦B<1)と表す。
したがって、各フレームの時間長がすべて単位フレーム時間長Fであると仮定した場合、フレーム1の開始時間位置からパケット損失時間長Mの開始時間位置までの時間長は、d×Fとなる。また、パケット損失時間長Mの終了時間位置からフレームAの終了時間位置までの時間長は、B×Fとなることから、パケット損失時間長Mは、M=(A−B)Fで求められる。
ここで、ずれフレーム数dが余りフレーム数B以下の場合(0≦d≦B)、d×F≦B×Fであることから、パケット損失時間長Mの終了時間位置は、フレームAの終了時間位置より前かフレームAの終了時間位置に一致することになる。したがって、この場合の損失影響フレーム数Wは、W=Aとなる。
一方、ずれフレーム数dが余りフレーム数Bより大きい場合(B<d<1)、d×F>B×Fであることから、パケット損失時間長Mの終了時間位置は、フレームAの終了時間位置より後ろに存在することになる。したがって、この場合の損失影響フレーム数Wは、W=A+1となる。
この際、損失影響フレーム数W=Aのフレームが損失区間Tの影響を受ける状態、すなわち0≦d≦Bとなる確率はBであり、損失影響フレーム数W=A+1のフレームが損失区間Tの影響を受ける状態、すなわちB<d<1となる確率は1−Bである。
したがって、フレームの開始時間位置とパケット損失時間長Mの開始時間位置との関係がランダムであり、2つの開始時間位置が重なる確率が限りなく0に近い値であることを前提とした場合、損失区間Tの影響を受ける損失影響フレーム数Wの期待値は、次の式(2)で求められる。
Figure 2011119973
一方、P個のフレームごとにフレームの開始時間位置が必ずオーディオパケット内のオーディオデータの開始時間位置と重なる場合がある。図6は、オーディオフレームとTSパケットとの関係を示す説明図である。
例えば、図6に示すように、PESパケット内にP個のオーディオフレームが必ず格納され、P個のフレームに対応するオーディオTSパケット数をS個とする。この場合、S個のオーディオパケットごとにフレームの開始時間位置とオーディオパケット内のオーディオデータの開始時間位置とが重なる。
つまり、各オーディオパケット損失は、1/Sの確率でパケット損失時間長Mの開始時間位置がフレームの開始時間位置に重なると考えることができる。このとき、前述した図6におけるd=0との場合と等しくなり、Bの値によらず影響を受けるのはA個のフレームのみとなる。また、残りの1−1/Sの確率においては、影響を受けるフレーム数の期待値は前述した式(2)により算出される。
したがって、損失区間Tの影響を受ける損失影響フレーム数Wの期待値は、次の式(3)で求められる。なお、AはMをFで除算した値を切り上げた値であり、式(3)において切り上げ関数ceil(M/F)で表記してある。また、1−BはMをFで除算した際に得られる剰余を示す値であり、式(3)においてM%Fで表記してある。
Figure 2011119973
[損失影響時間長の算出方法]
次に、損失影響時間長Vの算出方法について説明する。
損失影響時間長Vは、損失影響フレーム数Wに単位フレーム時間長Fを乗算することにより算出する。単位フレーム時間長Fは、オーディオデータの符号化単位に相当する時間長であり、AAC(Advanced Audio Coding)の場合、単位フレーム時間長F[ms]=1024/サンプリングレート[kHz]となる。
また、前述の図3に示したように、キャプチャしたIPパケットのうちに、複数の損失区間が含まれている場合には、損失区間ごとに損失影響時間長Vを算出し、これらを累計することにより総損失影響時間長Rを算出すればよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作について説明する。図7は、第1の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作を示すフロー図である。
なお、本実施の形態では、IP/UDP/RTP/MPEG2−TSパケット構造に準拠したデータ伝送を例として説明するが、その他の符号化方式や伝送方式の仕組みに応じたデータ伝送にも対応することが可能である。
まず、パケット解析部15Aは、通信I/F部11でキャプチャして記憶部14に格納されている、キャプチャ時間t(ms)分のIPパケットについて、これらIPパケット内のTSパケットのヘッダに記載されている13ビットのPID(Packet Identifier)を参照して、対象としているオーディオのデータを含むTSパケットであるかを判別する。そして、この判別結果に基づいて、対象とするオーディオデータを含むIPパケットをオーディオパケットとして選択し、オーディオパケット総数Nを計数する。
また、パケット解析部15Aは、TSヘッダに含まれる4ビットのCC(Continuity Counter)の値の連続性に基づいて、損失しているオーディオパケットを検知し、そのオーディオパケット損失数を計数する。
例えば、CC=7,8が連続して欠如している場合にはオーディオパケット損失数Lは2となる。この際、損失区間が複数存在する場合、これら損失区間ごとにオーディオパケット損失数L1…Lkを算出する。
この後、パケット解析部15Aは、キャプチャ時間t、オーディオパケット総数N、およびオーディオパケット損失数L1…Lkを、損失影響フレーム数算出部15Bへ通知する。
損失影響フレーム数算出部15Bは、パケット解析部15Aから、キャプチャ時間t、オーディオパケット総数N、およびオーディオパケット損失数L1…Lkを取得し、次の式(4)に基づいて、平均パケット時間長Uと、各損失区間におけるパケット損失時間長M1…Mk(ms)を算出する。iは1〜kの整数である。
Figure 2011119973
この後、損失影響フレーム数算出部15Bは、記憶部14に予め設定しておいた単位フレーム時間長Fと周期Pを用いて、次の式(5)または式(6)に基づいて、各損失区間における損失影響フレーム数W1…Wkを算出し、損失影響時間長算出部15Cへ通知する。
この際、周期PがP>0である場合には、式(5)に基づいて各オーディオパケット損失における損失影響フレーム数W1…Wkを算出し、周期PがP=0である場合には、式(6)に基づいて各オーディオパケット損失における損失影響フレーム数W1…Wkを算出する。
Figure 2011119973
Figure 2011119973
なお、前述した式(3)で導入した、P個のフレームに対応するオーディオTSパケット数Sは、P個のフレームが1周期となるため、結果としてSは1周期当たりのTSパケット数と云える。したがって、Sは、1周期時間長P×Fを、平均パケット時間長U=t/Nで除算した値と等しい。式(5)は、Sに代えてU,P,Fを用いたものである。
損失影響時間長算出部15Cは、損失影響フレーム数算出部15Bから各損失区間における損失影響フレーム数W1…Wkを取得し、これら損失影響フレーム数W1…Wkのそれぞれに対して、式(7)に示すように、記憶部14に予め設定しておいた単位フレーム時間長Fを乗算することで、各損失区間における損失影響時間長V1…Vkを算出する。
Figure 2011119973
この後、損失影響時間長算出部15Cは、式(8)に示すように、これらV1…Vkを累計することにより、キャプチャ時間tに含まれるオーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標として、総損失影響時間長Rを算出する。
Figure 2011119973
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、パケット解析部15Aで、マルチメディア通信からキャプチャしたオーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続してオーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数Lを抽出し、損失影響フレーム数算出部15Bで、このオーディオパケット損失数Lに基づいて、フレーム列のうち当該損失区間で損失したオーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数Wを算出し、損失影響時間長算出部15Cで、この損失影響フレーム数Wに基づいて、再生オーディオ信号における損失影響時間長Vをオーディオ品質要因指標として算出している。
これにより、ビデオパケットなどのオーディオパケット以外のIPパケットを含むマルチメディア通信であっても、オーディオパケットの損失をオーディオパケット損失数Lにより的確に捉えられている。
また、このオーディオパケット損失数Lから損失影響フレーム数Wが算出されているため、損失区間において損失したオーディオパケットの数が、損失区間により影響を受けるフレームの数と必ずしも対応していないという、オーディオパケットに特有の課題も解消されている。
さらに、損失影響フレーム数Wから損失影響時間長Vが算出されているため、IPパケットの個数や損失率など、パケットベースのオーディオ品質要因指標ではなく、再生オーディオ信号という実時間をベースとしたオーディオ品質要因指標が算出されている。
したがって、本実施の形態によれば、オーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質に与える影響を適切に捉えたオーディオ品質要因指標を算出することができる。これにより、結果として、オーディオ品質を精度良く推定することが可能となる。
また、本実施の形態では、損失区間が複数存在する場合、損失影響フレーム数算出部15Bで、これら損失区間ごとに損失影響フレーム数Wを算出し、損失影響時間長算出部15Cで、損失区間ごとに、当該損失区間の損失影響フレーム数Wに基づいて損失影響時間長Vを算出し、これら損失影響時間長Vを累計した総損失影響時間Rをオーディオ品質要因指標として算出するようにしたので、複数の損失区間が発生した場合でも、高い精度でオーディオ品質要因指標を算出することができる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、オーディオパケットの平均パケット時間長Uとオーディオパケット損失数Lとを乗算することにより損失区間のパケット損失時間長Mを算出し、このパケット損失時間長Mとフレームの単位フレーム時間長Fとから損失影響フレーム数Wを算出するようにしたので、実時間ベースで、損失区間におけるオーディオパケットと、この影響を受けるフレームとの対応関係を捉えることができ、より正確に損失影響時間長を算出できる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、パケット損失時間長M、平均パケット時間長U、周期P、および単位フレーム時間長Fから、W=ceil(M/F)+(M%F)×{1−U/(P×F)}に基づいて損失影響フレーム数Wを算出するようにしたので、一定の周期でオーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と一致する場合でも、極めて精度良く損失影響時間長Vを算出できる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、パケット損失時間長Mおよび単位フレーム時間長Fから、W=1+M/Fに基づいて損失影響フレーム数Wを算出するようにしたので、オーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合でも、極めて精度良く損失影響時間長Vを算出できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置について説明する。
第1の実施の形態では、損失区間が複数ある場合には、それぞれの損失区間ごとに算出した損失影響時間長Vの累計することにより、総損失影響時間長Rを算出する場合を例として説明した。本実施の形態では、それぞれの損失区間で損失したオーディオパケット損失数の平均値を用いて、総損失影響時間長Rを算出する場合について説明する。
本実施の形態において、損失影響フレーム数算出部15Bは、複数の損失区間におけるオーディオパケット損失数を平均化した平均オーディオパケット損失数を算出する機能と、この平均オーディオパケット損失数と平均パケット時間長とを乗算することにより、損失区間の平均パケット損失時間長を算出する機能と、この平均パケット損失時間長とフレームの単位フレーム時間長とから損失影響フレーム数が平均化された平均損失影響フレーム数を算出する機能とを有している。
なお、本実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置10におけるその他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出装置の動作を示すフロー図である。
なお、本実施の形態では、IP/UDP/RTP/MPEG2−TSパケット構造に準拠したデータ伝送を例として説明するが、その他の符号化方式や伝送方式の仕組みに応じたデータ伝送にも対応することが可能である。
まず、パケット解析部15Aは、通信I/F部11でキャプチャして記憶部14に格納されている、キャプチャ時間t(ms)分のIPパケットについて、これらIPパケット内のTSパケットのヘッダに記載されている13ビットのPID(Packet Identifier)を参照して、対象としているオーディオのデータを含むTSパケットであるかを判別する。そして、この判別結果に基づいて、対象とするオーディオデータを含むIPパケットをオーディオパケットとして選択し、オーディオパケット総数Nを計数する。
また、パケット解析部15Aは、TSヘッダに含まれる4ビットのCC(Continuity Counter)の値の連続性に基づいて、損失しているオーディオパケットを検知し、そのオーディオパケット損失数を計数する。
例えば、CC=7,8が連続して欠如している場合にはオーディオパケット損失数Lは2となる。この際、損失区間が複数存在する場合、これら損失区間ごとにオーディオパケット損失数L1…Lkを算出する。
この後、パケット解析部15Aは、キャプチャ時間t、オーディオパケット総数N、およびオーディオパケット損失数L1…Lkを、損失影響フレーム数算出部15Bへ通知する。
損失影響フレーム数算出部15Bは、パケット解析部15Aから、キャプチャ時間t、オーディオパケット総数N、およびオーディオパケット損失数L1…Lkを取得する。
次に、損失影響フレーム数算出部15Bは、これらオーディオパケット損失数L1…Lkの平均値として平均オーディオパケット損失数L’を算出し、次の式(9)に基づいて、平均パケット時間長Uと、各損失区間におけるパケット損失時間長の平均値として平均パケット損失時間長M’(ms)を算出する。
Figure 2011119973
この後、損失影響フレーム数算出部15Bは、記憶部14に予め設定しておいた単位フレーム時間長Fと周期Pを用いて、次の式(10)または式(11)に基づいて、各損失区間における平均損失影響フレーム数W’を算出し、損失影響時間長算出部15Cへ通知する。
この際、周期PがP>0である場合には、式(10)に基づいて各オーディオパケット損失における平均損失影響フレーム数W’を算出し、周期PがP=0である場合には、式(11)に基づいて各オーディオパケット損失における平均損失影響フレーム数W’を算出する。
Figure 2011119973
Figure 2011119973
なお、前述した式(3)で導入した、P個のフレームに対応するオーディオTSパケット数Sは、P個のフレームが1周期となるため、結果としてSは1周期当たりのTSパケット数と云える。したがって、Sは、1周期時間長P×Fを、平均パケット時間長U=t/Nで除算した値と等しい。式(10)は、Sに代えてU,P,Fを用いたものである。
損失影響時間長算出部15Cは、損失影響フレーム数算出部15Bから各損失区間における平均損失影響フレーム数W’を取得し、この平均損失影響フレーム数W’に対して、式(12)に示すように、記憶部14に予め設定しておいた単位フレーム時間長Fを乗算することで、各損失区間における平均損失影響時間長V’を算出する
Figure 2011119973
この後、損失影響時間長算出部15Cは、式(13)に示すように、この平均損失影響時間長V’に損失区間数kを乗算することにより、キャプチャ時間tに含まれるオーディオパケットの損失が再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標として、総損失影響時間長Rを算出する。
Figure 2011119973
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、損失区間が複数存在する場合、損失影響フレーム数算出部15Bで、これら損失区間での平均損失影響フレーム数W’を算出し、損失影響時間長算出部15Cで、平均損失影響フレーム数W’に損失区間の数kを乗算した総損失影響時間Rを、オーディオ品質要因指標として算出するようにしたので、個々の損失区間に関する演算処理を簡略化することができる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、複数の損失区間におけるオーディオパケット損失数を平均化した平均オーディオパケット損失数L’を算出し、この平均オーディオパケット損失数L’と平均パケット時間長Uとを乗算することにより、損失区間の平均パケット損失時間長M’を算出し、この平均パケット損失時間長M’とフレームの単位フレーム時間長Fとから損失影響フレーム数が平均化された平均損失影響フレーム数W’を算出するようにしたので、個々の損失区間に関する損失影響フレーム数の算出処理を大幅に簡略化することができる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、平均パケット損失時間長M’、平均パケット時間長U、周期P、および単位フレーム時間長Fから、W’=ceil(M’/F)+(M’%F)×{1−U/(P×F)}に基づいて平均損失影響フレーム数W’を算出するようにしたので、一定の周期でオーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と一致する場合でも、極めて精度良く損失影響時間長Vを算出できる。
また、本実施の形態では、損失影響フレーム数算出部15Bで、平均パケット損失時間長M’および単位フレーム時間長Fから、W’=1+M’/Fに基づいて平均損失影響フレーム数W’を算出するようにしたので、オーディオデータの開始時間位置がフレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合でも、極めて精度良く損失影響時間長Vを算出できる。
[第3の実施の形態]
次に、図9を参照して、本発明にかかる第3の実施の形態にかかるオーディオ品質推定装置について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかるオーディオ品質推定装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、前述した第1または第2の実施の形態にかかるオーディオ品質要因指標算出方法で算出した、評価対象となるマルチメディア通信の総損失影響時間長Rをオーディオ品質要因指標として用いることにより、当該マルチメディア通信のオーディオ品質として主観品質評価値Qを推定する場合について説明する。
このオーディオ品質推定装置20は、全体としてサーバ装置などの情報通信処理装置からなり、評価対象となるマルチメディア通信から得られた総損失影響時間長Rを用いて、当該マルチメディア通信のオーディオ品質として主観品質評価値Qを推定する装置である。
オーディオ品質推定装置20には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)21、操作入力部22、画面表示部23、記憶部24、演算処理部25、符号化オーディオ品質値データベース(以下、符号化オーディオ品質値DBという)26A、および係数データベース(以下、係数DBという)26Bが設けられている。
オーディオ品質推定装置20におけるこれら機能部のうち、通信I/F部21、操作入力部22、画面表示部23、記憶部24、および演算処理部25の構成は、前述したオーディオ品質要因指標算出装置10の通信I/F部11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15と同等である。
演算処理部25で実現される主な処理部としては、オーディオ品質要因指標算出部25A、符号化オーディオ品質値取得部25B、係数取得部25C、および主観品質評価値算出部25Dがある。
オーディオ品質要因指標算出部25Aは、前述したオーディオ品質要因指標算出装置10のパケット解析部15A、損失影響フレーム数算出部15B、および損失影響時間長算出部15Cから構成されており、評価対象となるマルチメディア通信の総損失影響時間長Rを算出する機能を有している。ここでは、損失区間が複数発生した実際的な状況における損失影響時間長として総損失影響時間長Rをオーディオ品質要因指標として用いた場合を例として説明する。
なお、オーディオ品質要因指標算出部25Aに代えて、オーディオ品質推定装置20に外部接続したオーディオ品質要因指標算出装置10から総損失影響時間長Rを取得してもよい。
符号化オーディオ品質値取得部25Bは、評価対象となるマルチメディア通信のオーディオビットレートおよびサンプリングレートに対応する符号化オーディオ品質値Ieを、符号化オーディオ品質値DB26Aから取得する機能を有している。
係数取得部25Cは、評価対象となるマルチメディア通信のコーデック種別情報に対応する係数n1,n2,n3を、係数DB26Bから取得する機能を有している。
主観品質評価値算出部25Dは、オーディオ品質要因指標算出部25Aで算出した総損失影響時間長Rと、符号化オーディオ品質値取得部25Bで取得した符号化オーディオ品質値Ieと、係数取得部25Cで取得した係数n1,n2,n3とから、評価対象となるマルチメディア通信のオーディオ品質として、主観品質評価値Qを算出する機能を有している。
符号化オーディオ品質値DB26Aは、評価対象となるマルチメディア通信のオーディオビットレートおよびサンプリングレートの組み合わせごとに、当該マルチメディア通信で得られるオーディオ品質(主観品質)を示す符号化オーディオ品質値Ieがエントリされているデータベースである。これらオーディオビットレートおよびサンプリングレートの組み合わせで決まるマルチメディア通信について、予め主観品質評価実験を実施してそのオピニオン評価結果を符号化オーディオ品質値Ieとして登録しておけばよい。なお、ここでは、符号化オーディオ品質値Ieとして、DMOS(Differential MOS)値を用いるがこれに限定されるものではない。
係数DB26Bは、コーデック種別情報ごとに、主観品質評価値Qの推定モデルの形状を規定する係数n1,n2,n3がエントリされているデータベースである。これら係数n1,n2,n3は、マルチメディア通信で用いるコーデックに依存する係数であり、例えば上記主観品質評価実験で得られたオピニオン評価結果を非線形最小二乗法などを用いて解析することにより、コーデック種別と係数n1,n2,n3との関係を予め導出し、そのコーデック種別ごとにこれら係数n1,n2,n3を登録しておけばよい。
総損失影響時間長Rと主観品質評価値Qとは、総損失影響時間長Rの増加に応じ主観品質評価値Qが単調減少するという特性を有しており、符号化オーディオ品質値Ie、指数関数e()および係数n1,n2,n3を用いて、次の式(14)のような、推定モデル関数式で表される。
Figure 2011119973
したがって、評価対象となるマルチメディア通信のオーディオビットレートおよびサンプリングレートと、コーデック種別情報とを既知の設定情報として、例えば操作入力部22から入力する。
また、オーディオ品質要因指標算出部25Aで総損失影響時間長Rを算出し、符号化オーディオ品質値取得部25Bで符号化オーディオ品質値Ieを取得するとともに、係数取得部25Cでコーデック種別情報に対応する係数n1,n2,n3を取得する。
そして、主観品質評価値算出部25Dで、得られた符号化オーディオ品質値Ieおよび係数n1,n2,n3と、総損失影響時間長Rとを、記憶部24に推定モデルとして予め記憶されている前述の式(14)に当てはめることにより、当該マルチメディア通信のオーディオ品質として主観品質評価値Qを算出することができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1…送信端末、2…受信端末、3…通信ネットワーク、4…伝送経路、10…オーディオ品質要因指標算出装置、11…通信I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、15…演算処理部、15A…パケット解析部、15B…損失影響フレーム数算出部、15C…損失影響時間長算出部、20…オーディオ品質推定装置、21…通信I/F部、22…操作入力部、23…画面表示部、24…記憶部、25…演算処理部、25A…オーディオ品質要因指標算出部、25B…符号化オーディオ品質値取得部、25C…係数取得部、25D…主観品質評価値算出部、26A…符号化オーディオ品質値DB、26B…係数DB、T…損失区間、L…オーディオパケット損失数、N…オーディオパケット総数、U…平均パケット時間長、P…平均パケット時間長、M…パケット損失時間長、F…単位フレーム時間長、W…損失影響フレーム数、V…損失影響時間長、L’…平均オーディオパケット損失数、M’…平均パケット損失時間長、W’…平均損失影響フレーム数、V’…平均損失影響時間長、R…総損失影響時間長、n1,n2,n3…係数、Ie…符号化オーディオ品質値、Q…主観品質評価値。

Claims (11)

  1. オーディオ信号を符号化して得られたフレーム列を複数のオーディオデータに分割し、これらオーディオデータをオーディオパケットにそれぞれ格納して伝送するマルチメディア通信について、このマルチメディア通信からキャプチャした前記オーディオパケットに基づいて、前記オーディオパケットの損失が当該マルチメディア通信を介して受信再生した再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出するオーディオ品質要因指標算出方法であって、
    前記マルチメディア通信からキャプチャした前記オーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続して前記オーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出するパケット解析ステップと、
    前記オーディオパケット損失数に基づいて、前記フレーム列のうち当該損失区間で損失した前記オーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出する損失影響フレーム数算出ステップと、
    前記損失影響フレーム数に基づいて、前記再生オーディオ信号における損失影響時間長を、前記オーディオ品質要因指標として算出する損失影響時間長算出ステップと
    を備えることを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  2. 請求項1に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記損失区間が複数存在する場合、これら損失区間ごとに前記損失影響フレーム数を算出し、
    前記損失影響時間長算出ステップは、前記損失区間ごとに、当該損失区間の前記損失影響フレーム数に基づいて前記損失影響時間長を算出し、これら損失影響時間長を累計した総損失影響時間を前記オーディオ品質要因指標として算出する
    ことを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  3. 請求項2に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記オーディオパケットの平均パケット時間長と前記オーディオパケット損失数とを乗算することにより前記損失区間のパケット損失時間長を算出し、このパケット損失時間長と前記フレームの単位フレーム時間長とから前記損失影響フレーム数を算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  4. 請求項3に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、一定の周期で前記オーディオデータの開始時間位置が前記フレームの開始時間位置と一致する場合、前記パケット損失時間長M、前記平均パケット時間長U、前記周期P、および前記単位フレーム時間長Fから、
    W=ceil(M/F)+(M%F)×{1−U/(P×F)}
    に基づいて前記損失影響フレーム数Wを算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  5. 請求項3に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記オーディオデータの開始時間位置が前記フレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合、前記パケット損失時間長Mおよび前記単位フレーム時間長Fから、
    W=1+M/F
    に基づいて前記損失影響フレーム数Wを算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  6. 請求項1に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記損失区間が複数存在する場合、これら損失区間での平均損失影響フレーム数を算出し、
    前記損失影響時間長算出ステップは、前記平均損失影響フレーム数に前記損失区間の数を乗算した総損失影響時間を、前記オーディオ品質要因指標として算出する
    ことを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  7. 請求項6に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記各損失区間における前記オーディオパケット損失数を平均化した平均オーディオパケット損失数を算出し、この平均オーディオパケット損失数と前記平均パケット時間長とを乗算することにより平均パケット損失時間長を算出し、この平均パケット損失時間長と前記フレームの単位フレーム時間長とから前記平均損失影響フレーム数を算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  8. 請求項7に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、一定の周期で前記オーディオデータの開始時間位置が前記フレームの開始時間位置と一致する場合、前記平均パケット損失時間長M’、前記平均パケット時間長U、前記周期P、および前記単位フレーム時間長Fから、
    W’=ceil(M’/F)+(M’%F)×{1−U/(P×F)}
    に基づいて前記平均損失影響フレーム数W’を算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  9. 請求項7に記載のオーディオ品質要因指標算出方法において、
    前記損失影響フレーム数算出ステップは、前記オーディオデータの開始時間位置が前記フレームの開始時間位置と周期的に一致しない場合、前記平均パケット損失時間長M’および前記単位フレーム時間長Fから、
    W’=1+M’/F
    に基づいて前記平均損失影響フレーム数W’を算出することを特徴とするオーディオ品質要因指標算出方法。
  10. オーディオ信号を符号化して得られたフレーム列を複数のオーディオデータに分割し、これらオーディオデータをオーディオパケットにそれぞれ格納して伝送するマルチメディア通信について、このマルチメディア通信からキャプチャした前記オーディオパケットに基づいて、前記オーディオパケットの損失が当該マルチメディア通信を介して受信再生した再生オーディオ信号のオーディオ品質へ与える影響を示すオーディオ品質要因指標を算出するオーディオ品質要因指標算出装置であって、
    前記マルチメディア通信からキャプチャした前記オーディオパケットの列のうち、1つまたは複数連続して前記オーディオパケットが損失した損失区間について、そのオーディオパケット損失数を抽出するパケット解析部と、
    前記オーディオパケット損失数に基づいて、前記フレーム列のうち当該損失区間で損失した前記オーディオデータの影響を受けるフレームの損失影響フレーム数を算出する損失影響フレーム数算出部と、
    前記損失影響フレーム数に基づいて、前記再生オーディオ信号における損失影響時間長を、前記オーディオ品質要因指標として算出する損失影響時間長算出部と
    を備えることを特徴とするオーディオ品質要因指標算出装置。
  11. コンピュータに、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のオーディオ品質要因指標算出方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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