JP2011114235A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Atsuhiro Kinoshita
敦寛 木下
Koichi Muraoka
浩一 村岡
Kiwamu Sakuma
究 佐久間
Ichiro Mizushima
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Abstract

【課題】積層型メモリ構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、従来に比して簡易な構造の階層選択トランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】層間絶縁膜109と半導体層107とが交互に積層されたフィン状の積層構造に、フィン状の積層構造と交差するように電荷蓄積層112を介し制御ゲート電極118が配置されるメモリセル形成領域R12に隣接して形成される階層選択トランジスタ形成領域R11で、階層選択ゲート電極116,117は、フィン状の積層構造の半導体層107の側面を覆う数が一層ずつ減少するように階段状に、半導体層107の側面を電荷蓄積層112を介してフィン状の積層構造の上部から覆うように設けられ、各階層選択ゲート電極116,117によって覆われる半導体層107のうち、最下層の半導体層107よりも上層の半導体層107には所定の導電型の不純物が拡散されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリの分野では、リソグラフィ技術の解像度の限界に制約されることなく高集積化を達成するために、積層型メモリが注目されている。ここで、積層型メモリを製造する際の工程数を削減するため、複数のメモリ層となる半導体層を有する積層構造をフィン状に加工した後、制御ゲート電極を一括形成するとともに、フィン状の積層構造の端部に階段状に各半導体層を露出させ、この部分に積層された各メモリ層を一括選択する階層選択トランジスタを形成する方式が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のNAND型フラッシュメモリの積層構造では、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極を積層された各メモリ層に設けるプロセスが複雑化しやすい。そのため、工程数が増大してしまうという問題点があった。また、このようにして形成された階層選択トランジスタの構造も複雑化してしまうという問題点があった。
特開2008−78404号公報
本発明は、積層型メモリ構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、従来に比して簡易な構造の階層選択トランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。また、積層型メモリ構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、従来に比して工程数を増大させずに階層選択トランジスタを形成できる不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することも目的とする。
本発明の一態様によれば、層間絶縁膜と半導体層とが交互に積層された積層構造が基板上にフィン状に配置され、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うように電荷蓄積層を介して制御ゲート電極が配置されるメモリセルトランジスタ部と、前記フィン状の積層構造の前記メモリセル部の形成位置に隣接して、前記フィン状の積層構造と交差するようにゲート誘電体膜を介して階層選択ゲート電極が前記半導体層の積層数だけ配置される階層選択トランジスタ部と、を備え、前記階層選択ゲート電極は、前記フィン状の積層構造の側面で対向する前記半導体層の数が一層ずつ減少するように階段状に、前記半導体層の側面を前記ゲート誘電体膜を介して前記フィン状の積層構造の上部から覆うように設けられ、各階層選択ゲート電極によって側面が覆われる前記半導体層のうち、最下層の前記半導体層には所定の導電型の不純物が拡散されておらず、前記最下層の半導体層よりも上層の前記半導体層には所定の導電型の不純物が拡散されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
また、本発明の一態様によれば、層間絶縁膜と半導体層とが交互に積層された積層構造が基板上にフィン状に配置され、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うように電荷蓄積層を介して制御ゲート電極が配置されるメモリセルトランジスタ部と、前記フィン状の積層構造の前記メモリセル部の形成位置に隣接して、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うようにゲート誘電体膜を介して階層選択ゲート電極が前記半導体層の積層数だけ配置される階層選択トランジスタ部と、を備え、前記階層選択ゲート電極によって覆われる前記半導体層は、各半導体層の前記階層選択ゲート電極と対向する領域に、所定の導電型の不純物が拡散されていない非拡散部と、所定の導電型の不純物が導入されている拡散部と、を有し、前記非拡散部は、各階層選択ゲート電極で互いに異なる半導体層の前記階層選択ゲート領域と対向する領域が前記非拡散部となるように形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
さらに、本発明の一態様によれば、基板上に層間絶縁膜と半導体層とを交互に、前記半導体層が複数層となるように積層構造を形成する第1の工程と、前記積層構造をフィン状に加工する第2の工程と、前記基板の階層選択トランジスタ形成領域上の前記フィン状の積層構造間に、階層選択トランジスタの各形成位置で、前記半導体層が一層ずつ順に露出するように階段状のマスク膜を形成する第3の工程と、前記フィン状の積層構造の前記マスク膜から露出した前記半導体層に不純物を拡散させる第4の工程と、前記第4の工程の後、前記マスク膜を前記半導体層の一層分だけエッチングする第5の工程と、前記第5の工程の後、前記フィン状の積層構造上に、露出した前記半導体層の側面を覆うようにゲート誘電体膜を形成する第6の工程と、前記ゲート誘電体膜上にゲート電極膜を形成する第7の工程と、前記ゲート電極を前記フィン状の積層構造と交差するようにパターニングする第8の工程と、を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、積層型メモリ構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、従来に比して簡易な構造の階層選択トランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置を提供することができるという効果を有する。また、積層型メモリ構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、本発明によれば、従来に比して工程数を増大させずに階層選択トランジスタを形成できる不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 図2−1は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図2−2は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図2−3は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 図2−4は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 図2−5は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 図2−6は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。 図3−1は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図3−2は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図3−3は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 図3−4は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 図3−5は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 図3−6は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。 図3−7は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その7)。 図3−8は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その8)。 図4−1は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図4−2は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図4−3は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 図4−4は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 図4−5は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 図4−6は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる不揮発性半導体記憶装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。さらに、以下で示す膜厚は一例であり、これに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図であり、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は(a)のB−B断面図である。なお、(a)は(b)において、フィン状の積層構造間での切断面またはそれに対応する位置での切断面である。半導体基板101上には、NAND型フラッシュメモリなどのメモリセルが形成されるメモリセル部R1と、メモリセルを制御する周辺回路が形成される周辺回路部R2と、が設けられる。周辺回路部R2には、図示しないが、電界効果型トランジスタなどが形成されている。
半導体基板101のメモリセル部R1上には、層間絶縁膜109と半導体層107とが交互に積層されたフィン状の積層構造が配置されている。ここでは、半導体層107が2層積層された場合が示されている。また、フィン状の積層構造は、第1の方向に延在した形状を有しており、第2の方向に所定の間隔で複数並行して配置されている。このフィン状の積層構造の端部付近が、階層選択トランジスタが形成される階層選択トランジスタ形成領域R11となり、その他の領域が、メモリセルトランジスタが形成されるメモリセル形成領域R12となる。
メモリセル形成領域R12では、このフィン状の積層構造と交差するように電荷蓄積層112を介して制御ゲート電極118が配置され、メモリセルトランジスタを構成している。ここで、制御ゲート電極118は、電荷蓄積層112を介して半導体層107の側面に対向配置され、半導体層107の側面にチャネル領域を形成することができる。
また、階層選択トランジスタ形成領域R11でも同様に、フィン状の積層構造と交差するように電荷蓄積層112を介して階層選択ゲート電極116,117が、フィン状の積層構造における半導体層107の数だけ配置され、階層選択トランジスタを構成している。つまり、この図1の場合には、半導体層107は2層であるので、2本の階層選択ゲート電極116,117が設けられている。また、階層選択ゲート電極116,117は、電荷蓄積層112を介して半導体層107の側面に対向配置され、半導体層107の側面にチャネル領域を形成することができる。
ここで、それぞれの階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117は、フィン状の積層構造の積層方向に沿った長さが異なっている。具体的には、メモリセル形成領域R12側に配置される階層選択トランジスタからフィン状の積層構造の端部に配置される階層選択トランジスタに向かって、側面を覆う半導体層107の数が一層ずつ多くなるように階段状に階層選択ゲート電極116,117が形成される。なお、これは一例であり、メモリセル形成領域R12からフィン状の積層構造の端部に向かって、側面を覆う半導体層107の数が一層ずつ少なくなるように階段状に階層選択ゲート電極116,117を形成してもよい。
たとえば、図1の場合には、メモリセル形成領域R12に最も近い階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116は、最上層の半導体層107の側面を覆うが、それよりも下層の半導体層107の側面を覆わない長さとされる。ここでは、階層選択ゲート電極116の下部には、基板上面から上から2層目の層間絶縁膜109にわたる凸状の埋め込み絶縁膜111が形成されている。また、この階層選択トランジスタ形成領域R11のメモリセル形成領域R12とは反対側に形成される階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極117は、最上層の半導体層107と上から2層目(=最下層)の半導体層107の側面を覆う長さとされる。
さらに、階層選択トランジスタにおいて、階層選択ゲート電極117が側面を覆う半導体層107のうち、最下層の半導体層107以外の上層の半導体層107の階層選択ゲート電極117と対向する領域には高濃度に不純物がドーピングされている。これによって、不純物がドーピングされた半導体層107においては、階層選択トランジスタを形成しても常時オン状態となるので、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極117に電圧を印加しても、空乏層が延びて導通が遮断されることがない。また、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117が覆う最下層の半導体層107には不純物がドーピングされていないので、階層選択ゲート電極116,117に電圧を印加すると、空乏層を延ばすことによって導通を遮断することができる。このような構造によって、各階層選択ゲート電極116,117は、各半導体層107を独立に遮断することができ、階層選択ゲート電極116は、最上層の半導体層107を選択し、階層選択ゲート電極117は2層目(最下層)の半導体層107を選択するゲートとして機能する。
ここで、半導体基板101および半導体層107の材料は、たとえばSi,Ge,SiGe,SiC,SiSn,PbS,GaAs,InP,GaP,GaN,ZnSeまたはInGaAsPなどの中から選択することができる。また、半導体層107は、単結晶半導体から構成するようにしてもよいし、多結晶半導体から構成するようにしてもよいし、連続粒界結晶半導体(Continuous Grain Semiconductor)から構成するようにしてもよい。なお、レーザアニール法またはNi触媒法で多結晶シリコン膜を結晶化させることで、連続粒界結晶半導体を形成することができる。
また、電荷蓄積層112としては、たとえばONO(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜)構造を用いてもよいし、ANO(酸化アルミニウム膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜)構造を用いてもよいし、浮遊ゲート構造を用いるようにしてもよい。あるいは、ANO構造の酸化アルミニウム膜に代えて、HfO2,La23,Pr23,Y23,ZrO2などの金属酸化膜、あるいはこのような金属酸化膜を複数種組み合わせた膜を用いるようにしてもよい。
さらに、層間絶縁膜109の材料は、たとえばシリコン酸化膜を用いるようにしてもよいし、有機膜を用いるようにしてもよい。
また、制御ゲート電極118と階層選択ゲート電極116,117の材料は、たとえば多結晶シリコンを用いることができる。なお、図1では、メモリセル部R1のメモリセルの制御ゲート電極118および階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117と、周辺回路部R2の電界効果型トランジスタのゲート電極は、第1のゲート電極膜113と第2のゲート電極膜114が積層された構造となっているが、異種の材料を積層したものでもよいし、同種の材料を積層させたものでもよい。
つぎに、このような構造の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。図2−1〜図2−6は、第1の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。これらの図において、(a)は、ビット線方向の断面を示し、(b)は、(a)のA−A断面図を示しており、1つの階層選択トランジスタのワード線方向の断面図であり、(c)は、(a)のB−B断面図を示しており、他の階層選択トランジスタのワード線方向の断面図である。なお、以下に示す製造方法では、ビット線のハーフピッチが32nmであり、ワード線のハーフピッチが22nmであるデザインのメモリセルを2層積層することによって、平面構造での19nm世代に相当するセル面積1,320nm2を実現するフラッシュメモリを例に挙げて説明する。
まず、図2−1に示される構造を形成する。ここでは、最初に周辺回路部R2を形成する。すなわち、半導体基板101の熱酸化を行うことによって、半導体基板101上に周辺回路部R2のゲート絶縁膜102を形成する。このゲート絶縁膜102として、たとえばシリコン熱酸化膜を用いることができる。ついで、周辺回路のゲート電極の一部であるゲート電極膜103をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの成膜法によって形成し、さらに後のCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理時のストッパとなるストッパ膜104をCVD法などの成膜法によって順に形成する。ゲート電極膜103としては、n型多結晶シリコン膜を用いることができ、ストッパ膜104としては、シリコン窒化膜を用いることができる。また、ゲート電極膜103の膜厚としては、たとえば110nm程度に設定することができ、ストッパ膜104の膜厚としては、たとえば30nm程度に設定することができる。
その後、リソグラフィ技術および反応性イオンエッチング技術(以下、RIE(Reactive Ion Etching)法という)によって、周辺回路部R2のストッパ膜104、ゲート電極膜103、ゲート絶縁膜102および半導体基板101に、STI(Shallow Trench Isolation)となる図示しないアイソレーション溝を形成する。ついで、このアイソレーション溝内を埋め込むように、図示しない埋め込み絶縁膜を形成する。この埋め込み絶縁膜として、たとえば、high density plasma enhanced SiO2(HDP−SiO)膜やTEOS(Tetraethyl orthosilicate)/O3膜を用いることができる。そして、ストッパ膜104が露出するまで、CMP技術によって平坦化する。以上の処理によって、周辺回路部R2に図示しないSTIが形成される。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1のストッパ膜104、ゲート電極膜103、ゲート絶縁膜102を除去し、さらに半導体基板101を掘り下げてメモリセル部R1に凹部を形成する。
続いて、CVD法などの方法によって、半導体基板101全面にHTO(High Temperature Oxide)膜105を、たとえば30nmの厚さで形成し、RIE法によってエッチバックを行って、半導体基板101上(凹部の底部)とストッパ膜104上のHTO膜105を除去し、凹部の側壁にのみHTO膜105を残す。そして、希弗酸処理によって、半導体基板101の清浄表面を露出させる。
ついで、LPCVD(Low Pressure CVD)法によって、半導体層106,107を交互に積層し、最上層は半導体層106で終わるようにする。このとき、半導体層106,107は、下地の半導体層に対してエピタキシャル成長させることが望ましい。また、半導体層106として、半導体層107に比してエッチングレートが大きな半導体材料が選択される。このような半導体層106,107の材料としては、たとえばSi,Ge,SiGe,SiC,SiSn,PbS,GaAs,InP,GaP,GaN,ZnSe,GaInAsPなどの中から、格子整合を取ることができるように選択された組み合わせを用いることができる。ここでは、半導体層106として、エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を用い、半導体層107としてPがドープされたエピタキシャルシリコン膜を用いるものとする。また、半導体層106,107の膜厚は、たとえば、下から順に20nm,45nm,20nm,45nm,20nmの厚さで形成する。
なお、凹部の側壁に形成されるHTO膜105の近傍では、半導体層106,107のエピタキシャル成長が行われないため、半導体層106,107の積層構造の周囲には傾斜面が生成され、HTO膜105と半導体層106,107の積層構造との間には楔状の凹部が形成される。
その後、CVD法などの成膜法によって、半導体基板101上の全面に平坦化膜108を形成する。平坦化膜108は、たとえばシリコン酸化膜を用いることができる。そして、CMP法などの方法によって、周辺回路部R2でストッパ膜104が露出するまで、平坦化膜108の平坦化を行う。以上によって、図2−1に示される構造が形成される。
つぎに、図2−2に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、図示しないトレンチを形成して、メモリセル部R1の平坦化膜108と、半導体層106,107とを適当なサイズの帯状に分割する。これによって、半導体層106,107の側壁を所定の間隔で露出させる。続いて、ウエットエッチングによって、半導体層106を選択的に除去することにより、上下の半導体層107間に空隙を形成する。ここでは、半導体層106にエピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を用い、半導体層107にエピタキシャルシリコン膜を用いているので、ウエットエッチングの薬液としては、シリコンゲルマニウム膜がシリコン膜に比して選択的にエッチングされるように、たとえば、弗酸/硝酸/酢酸混合液を用いることができる。なお、CDE(Chemical Dry Etching)法によって半導体層106を選択的に除去してもよい。
その後、上記トレンチを介して半導体層107の上下面を水蒸気酸化することによって、半導体層107間の半導体層106が除去された空隙を層間絶縁膜109で完全に埋め込む。層間絶縁膜109として、たとえば、シリコン熱酸化膜を用いることができる。なお、半導体層107間に埋め込まれた層間絶縁膜109を形成する方法として、上記した半導体層107の水蒸気酸化の他に、CVD法やALD(Atomic Layer Deposition)法を用いてもよい。また、塗布法によってSOG(Spin On Glass)膜を埋め込むようにしてもよいし、液状の有機絶縁膜を半導体層107間の空隙に浸漬させた後、硬化させるようにしてもよい。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、ビット線コンタクトを形成するためのトレンチ110aを形成する。ここでは、メモリセル部R1の半導体層107と層間絶縁膜109とが交互に完全に積層されている周縁部に、層間絶縁膜109と半導体層107の積層膜を帯状に一括加工して、トレンチ110aを形成する。これによって、2層の半導体層107の側面が露出する。続いて、半導体層107を所定の導電型にするための不純物元素を含むガス雰囲気下で熱処理を行って、半導体層107に不純物を導入する。ここでは、850℃の20TorrのPH3雰囲気中で熱処理を5分間行うことによって、1×1020cm-3以上のPをドーピングする。その後、コンタクト層110を半導体基板101上の全面に、トレンチ110aを埋め込むように形成する。コンタクト層110として、たとえばn型多結晶シリコン膜を用いることができる。そして、RIE法によって全面エッチバックし、平坦化膜108の上面に形成されたコンタクト層110を除去する。これによって、トレンチ110a内にビット線コンタクトが形成される。
その後、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1の層間絶縁膜109/半導体層107の積層膜を第1の方向に延在する帯状の構造物(フィン構造)に一括加工する。これによって、複数のフィン構造が第2の方向に所定の間隔をおいて並行して形成され、半導体層107の側面が露出した状態となる。なお、この半導体層107は、活性領域(アクティブエリア)となる。また、このフィン構造の幅は、たとえば20nmに設定することができ、このフィン構造のハーフピッチは、たとえば32nmに設定することができる。そして、ウエットエッチングによってストッパ膜104を除去する。ストッパ膜104をシリコン窒化膜で構成する場合には、ウエットエッチングの薬液として熱燐酸を用いることができる。これによって、図2−2に示される構造が得られる。
つぎに、図2−3に示されるように、フィン構造間にCVD法などの成膜法によって埋め込み絶縁膜111を形成する。埋め込み絶縁膜111としては、TEOS/O3膜を用いることができる。その後、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて埋め込み絶縁膜111を部分的にエッチングする。ここで、2つの階層選択トランジスタのうちメモリセルトランジスタに隣接する方を第1の階層選択トランジスタとし、他方を第2の階層選択トランジスタというものとすると、エッチングする領域は、メモリセル部R1の階層選択トランジスタ形成領域R11のうち第2の階層選択トランジスタの形成領域を含み、第1の階層選択トランジスタの形成領域を含まない領域R3とされる。また、この領域R3では、最上層の半導体層107の側面が露出し、最下層の半導体層107が露出しない深さまでエッチングされる。
ついで、希弗酸で前処理を行った後、露出している半導体層107の側面から所定の導電型の不純物を拡散させる。この半導体層107への不純物の拡散方法として、GPD(Gas Phase Doping:気相ドーピング)を用いることができる。たとえば、850℃の温度で、0.1TorrのPH3雰囲気中で熱処理を10分間行うことによって1×1019cm-3以上のPを、半導体層107であるエピタキシャルシリコン膜にドーピングする。Pがドーピングされた半導体層107の領域は、この後、階層選択トランジスタのゲート誘電体膜としての電荷蓄積層が形成された後に積層された階層を選択する階層選択ゲート電極に電圧を印加した場合でも空乏化が起こらないのでトランジスタとしては常時「オン」の状態になる。
その後、図2−4に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によってメモリセル形成領域R12に形成されている埋め込み絶縁膜111をエッチバックする。これによって、メモリセル形成領域R12で半導体層107の側面が露出する。さらに、半導体基板101上の全面で埋め込み絶縁膜111を層間絶縁膜109/半導体層107の積層膜の1層分に相当する厚さだけエッチバックする。これによって、第2の階層選択トランジスタの形成領域では、最下層の半導体層107の側面が露出し、第1の階層選択トランジスタの形成領域では、最上層の半導体層107の側面が露出し、最下層の半導体層107の側面は埋め込み絶縁膜111で覆われた状態となる。
ついで、図2−5に示されるように、希弗酸で前処理を行った後、CVD法などの成膜法によって、半導体層107の側面が覆われるようにして、フィン構造および第1のゲート電極膜103上に電荷蓄積層112を形成する。電荷蓄積層112としては、たとえばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなるONO膜を用いることができ、このときの膜厚は、下から順に3nm,2nm,8nmで合計13nmに設定することができる。
ついで、CVD法などの成膜法によって、半導体基板101上の全面に、メモリセルトランジスタの制御ゲート電極118の一部となり、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117の一部となるゲート電極膜113を形成する。ゲート電極膜113としては、たとえばn型多結晶シリコン膜を用いることができる。また、ゲート電極膜113の膜厚としては、たとえば40nm程度に設定することができる。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、周辺回路部R2のゲート電極となる部分のゲート電極膜113と電荷蓄積層112の一部を除去し、ゲート電極膜103に連通する開口121を形成する。続いて、メモリセルトランジスタの制御ゲート電極118の一部となり、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117の一部となり、さらに周辺回路のゲート電極の一部となるゲート電極膜114を、CVD法などの成膜法によって、半導体基板101上の全面に形成する。ゲート電極膜114としては、たとえば、n型多結晶シリコン膜を用いることができる。また、ゲート電極膜114の膜厚としては、たとえば150nm程度に設定することができる。以上で周辺回路のゲート電極膜103とゲート電極膜114とが電気的に接続される。その後、CVD法などの成膜法によって、ゲート電極膜114上にメモリセル部R1に形成されるトランジスタのゲート電極加工用のマスク膜115を形成する。このマスク膜115としては、たとえばシリコン窒化膜を用いることができる。また、マスク膜115の膜厚としては、たとえば100nmに設定することができる。以上によって、図2−5に示される構造が形成される。
その後、図2−6に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1における制御ゲート電極118および階層選択ゲート電極116,117の平面形状に対応するようにマスク膜115をパターニングする。そして、マスク膜115を介してゲート電極膜114,113および電荷蓄積層112を一括してRIE法によってエッチングする。これによって、第1の方向に延在するフィン構造と交差するように(第2の方向に延在するように)電荷蓄積層112を介して配置された制御ゲート電極118と階層選択ゲート電極116,117がメモリセル部R1に形成される。このとき、図示していないが、周辺回路部R2でもゲート電極が加工される。なお、メモリセル部R1の制御ゲート電極118のハーフピッチは、たとえば22nmに設定することができる。また、このとき、階層選択ゲート電極116,117は、部分的に埋め込み絶縁膜111が成膜されているので、ゲート電極が成膜される深さが場所によって異なる。そのため、階層選択ゲート電極116,117の長さがメモリセル形成領域R12に近い側から、フィン構造の端部に向かって階段状に長くなる。
その後、図示しないが、水素/酸素混合ガスから生成されるラジカルを用いる高温短時間酸化処理で、制御ゲート電極118および階層選択ゲート電極116,117の側壁を酸化し、制御ゲート電極118および階層選択ゲート電極116,117の加工不足による隣接ゲート電極間に残存した多結晶シリコン膜を焼き切ることによって、これらの短絡を防止するとともに、加工ダメージを除去する。
ついで、周辺回路部R2のサイドウォールスペーサ膜を形成するとともに、メモリセル部R1の制御ゲート電極118と階層選択ゲート電極116,117の間が埋め込まれるように図示しない埋め込み絶縁膜を形成する。この埋め込み絶縁膜としては、たとえばBPSG(Boron Phosphorus doped Silicate Glass)膜などを用いることができる。さらに、図示しないがリソグラフィ技術、イオン注入技術および活性化アニール技術によって、周辺回路部R2の拡散層を形成する。そして、層間絶縁膜を形成し、拡散層/ゲート電極へのコンタクトを形成し、さらに多層配線層を形成することによってフラッシュメモリの回路を形成する。
第1の実施の形態では、半導体層107と層間絶縁膜109とを交互に複数積層した第1の方向に延在するフィン構造に交差するように電荷蓄積層112と制御ゲート電極118を形成してメモリセルトランジスタを形成し、フィン構造の端部にフィン構造に交差するように半導体層107の層数と同じ数の階層選択トランジスタを設けた。そのため、従来に比して階層選択トランジスタの構造が簡易になるという効果を有する。
また、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極116,117は、上部の位置が同じで、下部の位置がメモリセルトランジスタに接する側から順に、側面を覆う半導体層107の数が1層ずつ増加するようにまたは1層ずつ減少するように階段状に形成されるとともに、階層選択ゲート電極116,117で覆われている半導体層107のうち、最下層の半導体層107よりも上層の半導体層107には所定の導電型の不純物が拡散されるようにした。これによって、各階層選択トランジスタで各半導体層107での導通を独立に遮断することができるという効果を有する。
さらに、DG−FinFET(Double Gate Fin Field Effect Transistor)構造を有するメモリセルトランジスタを複数層にわたって形成することができる。このDG−FinFET構造では、ショートチャネル効果に強く、チャネルの支配力が強いために、2ビット/Cell(=4値)、3ビット/Cell(=8値)のような多値記憶を容易に実現できるとともに、記憶密度を2倍に向上させることができる。
また、階層選択トランジスタの形成は、メモリセルトランジスタの形成と同時に行うことが可能であり、最も微細な加工技術が要求される半導体層107と制御ゲート電極118は、通常の積層しないメモリと同じ一回ずつのリソグラフィ工程で加工を行うことができ、従来に比して工程数を増大させないで階層選択トランジスタを製造することができるという効果も有する。さらに、半導体層107への不純物導入を、フィン状の積層構造間に不純物を含む膜を埋め込むことなく行うことができるという効果も有する。
なお、上述した説明では、単結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行う場合を示したが、これに代えて多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行うようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、階層選択ゲート電極への不純物の導入をGPDによって行っていたが、第2の実施の形態では、固相拡散法で行う場合について説明する。また、以下の説明では、フィン状の積層構造において半導体層が6層積層される構造のフラッシュメモリの製造方法について説明する。
図3−1〜図3−8は、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。これらの図において、(a)は、ビット線方向の断面を示し、(b)は、(a)のC−C断面図を示しており、階層選択トランジスタのワード線方向の断面図である。また、(a)は(b)のフィン構造間の切断面またはそれに対応する位置での切断面である。なお、この製造方法では、ビット線のハーフピッチが43nmであり、ワード線のハーフピッチが22nmであるデザインのメモリセルを6層積層することによって、平面構造での12nm世代に相当するセル面積631nm2を実現するフラッシュメモリを例に挙げる。
まず、図3−1に示されるように、半導体基板201上に周辺回路部R2のゲート絶縁膜202を形成する。このゲート絶縁膜202として、たとえばシリコン熱酸化膜を用いることができる。ついで、周辺回路のゲート電極の一部であるゲート電極膜203をCVD法などの成膜法によって形成し、さらに後のCMP処理時のストッパとなるストッパ膜204をCVD法などの成膜法によって順に形成する。ゲート電極膜203としては、n型多結晶シリコン膜を用いることができ、ストッパ膜204としては、シリコン窒化膜を用いることができる。また、ゲート電極膜203の膜厚としては、たとえば110nm程度に設定することができ、ストッパ膜204の膜厚としては、たとえば30nm程度に設定することができる。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、ストッパ膜204、ゲート電極膜203およびゲート絶縁膜202をエッチングし、周辺回路部R2のSTIとなる図示しないアイソレーション溝を形成する。なお、ここでは第1の実施の形態とは異なり、アイソレーション溝の形成とともに、メモリセル部R1についても掘り下げてトレンチ205aを形成するものとする。その後、このアイソレーション溝とトレンチ205aを埋め込むように埋め込み絶縁膜205を形成する。この埋め込み絶縁膜205として、たとえば、HDP−SiO膜やTEOS/O3膜を用いることができる。そして、ストッパ膜204が露出するまで、CMP技術によって平坦化する。以上の処理によって、周辺回路部R2のSTIが形成されるとともに、メモリセル部R1のトレンチ205aに埋め込み絶縁膜205が充填される。
ついで、図3−2に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1のトレンチ205a内に埋め込まれた埋め込み絶縁膜205をエッチバックし、トレンチ205aの側壁にのみ埋め込み絶縁膜205を残す。そして、希弗酸処理によって、半導体基板101の清浄表面を露出させる。
ついで、LPCVD法によって、半導体層206,207を交互に複数層積層し、最上層は半導体層206で終わるようにする。このとき、半導体層206,207は、下地の半導体層に対してエピタキシャル成長させることが望ましい。また、半導体層206として、半導体層207に比してエッチングレートが大きな半導体材料が選択される。このような半導体層206,207の材料としては、たとえばSi,Ge,SiGe,SiC,SiSn,PbS,GaAs,InP,GaP,GaN,ZnSe,GaInAsPなどの中から、格子整合を取ることができるように選択された組み合わせを用いることができる。ここでは、半導体層206として、エピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を用い、半導体層207としてBがドープされたエピタキシャルシリコン膜を用いるものとする。また、半導体層206,207の膜厚は、たとえば、下から順に15nm、25nm、15nm、25nm、15nm、25nm、15nm、25nm、15nm、25nm、15nm、25nm、10nmの厚さで形成し、半導体層207が6層積層されるように形成するものとする。
なお、トレンチ205aの側壁に形成される埋め込み絶縁膜205の近傍では、半導体層206,207のエピタキシャル成長が行われないため、半導体層206,207の積層構造の周囲には傾斜面が生成され、埋め込み絶縁膜205と半導体層206,207の積層構造との間には楔状の凹部が形成される。
その後、CVD法などの成膜法によって、半導体基板201上の全面に平坦化膜208を形成する。平坦化膜208は、たとえばシリコン酸化膜を用いることができる。そして、CMP法などの方法によって、周辺回路部R2でストッパ膜204が露出するまで、平坦化膜208の平坦化を行う。
つぎに、図3−3に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、図示しないトレンチを形成して、メモリセル部R1の平坦化膜208、半導体層206、半導体層207を適当なサイズの帯状に分割する。これによって、半導体層206,207の側壁を所定の間隔で露出させる。
続いて、ウエットエッチングによって、半導体層206を選択的に除去することによって、上下の半導体層207間に空隙を形成する。ここでは、半導体層206にエピタキシャルシリコンゲルマニウム膜を用い、半導体層207にエピタキシャルシリコン膜を用いているので、ウエットエッチングの薬液としては、シリコンゲルマニウム膜がシリコン膜に比して選択的にエッチング可能な、たとえば、弗酸/硝酸/酢酸混合液を用いることができる。なお、CDE法によって半導体層206を選択的に除去してもよい。
その後、図示しない上記トレンチを介して半導体層207の上下面を水蒸気酸化することによって、半導体層207間の半導体層206が除去された空隙を層間絶縁膜209で完全に埋め込む。層間絶縁膜209として、たとえば、シリコン熱酸化膜を用いることができる。なお、半導体層207間に埋め込まれた層間絶縁膜209を形成する方法として、上記した半導体層207の水蒸気酸化の他に、CVD法やALD法を用いてもよい。また、塗布法によってSOG膜を埋め込むようにしてもよいし、液状の有機絶縁膜を半導体層207間の空隙に浸漬させた後、硬化させるようにしてもよい。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、ビット線コンタクトを形成するためのトレンチ210aを形成する。ここでは、メモリセル部R1の半導体層207と層間絶縁膜209とが交互に完全に積層されている周縁部に、層間絶縁膜209と半導体層207の積層膜を帯状に一括加工して、トレンチ210aを形成する。これによって、6層の半導体層207の側面が露出する。続いて、半導体層207を所定の導電型にするための不純物元素を含むガス雰囲気下で熱処理を行って、半導体層207に不純物を導入する。ここでは、850℃の温度で20TorrのPH3雰囲気中で熱処理を5分間行うことによって、1×1020cm-3以上のPをドーピングする。その後、コンタクト層210を半導体基板201上の全面に、トレンチ210aを埋め込むように形成する。コンタクト層210として、たとえばn型多結晶シリコン膜を用いることができる。そして、RIE法によって全面エッチバックし、平坦化膜208の上面に形成されたコンタクト層210を除去する。これによって、トレンチ210a内にビット線コンタクトが形成される。
その後、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1の層間絶縁膜209/半導体層207の積層膜を第1の方向に延在する帯状の構造物(フィン構造)に一括加工する。これによって、複数のフィン構造が第2の方向に所定の間隔をおいて並行して形成され、半導体層207の側面が露出した状態となる。なお、この半導体層207は、活性領域となる。また、このフィン構造の幅は、たとえば30nmに設定することができ、このフィン構造のハーフピッチは、たとえば43nmに設定することができる。
ついで、図3−4に示されるように、フィン構造間にCVD法などの成膜法によって埋め込み絶縁膜211を形成する。埋め込み絶縁膜211としては、TEOS/O3膜を用いることができる。その後、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて埋め込み絶縁膜211を部分的にエッチングする。ここで、後に形成する階層選択トランジスタのうち、メモリセル形成領域R12に近いものから順に第1、第2、・・・および第6の階層選択トランジスタというものとすると、エッチングする領域は、階層選択トランジスタ形成領域R11のうち、第4〜第6の階層選択トランジスタの形成領域R4とされる。また、この領域R4では、最上層〜3層目の半導体層207の側面が露出し、4層目〜最下層(6層目)の半導体層207が露出しない深さまでエッチングされる。
ついで、図3−5に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて埋め込み絶縁膜211を部分的にエッチングする処理を、さらに2回繰り返すことによって、埋め込み絶縁膜211が5段の階段状となるように加工する。その結果、第1の階層選択トランジスタの形成領域ではすべての半導体層207の側面が埋め込み絶縁膜211で被覆され、第2の階層選択トランジスタの形成領域では最上層の半導体層207の側面が露出し、第3の階層選択トランジスタの形成領域では最上層と上から2層目の半導体層207の側面が露出し、・・・、第6の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜5層目の半導体層207の側面が露出した状態となる。
ついで、図3−6に示されるように、希弗酸で前処理を行った後、所定の導電型の不純物を含む拡散源膜212をフィン構造間に形成し、熱処理を行うことによって、拡散源膜212から半導体層207へと不純物を拡散させる。拡散源膜212として、たとえばPを6atomic%ドープしたPSG(Phosphorous doped Silicate Glass)膜を用いることができる。また、拡散源膜212の膜厚としては、たとえば20nmの厚さに設定することができる。さらに、熱処理としては、1,000℃の温度でRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行うことができる。これによって1×1019cm-3以上のPを半導体層207にドーピングする。Pがドーピングされた半導体層207の領域は、この後電荷蓄積層が形成された後に積層された階層を選択する階層選択ゲート電極に電圧を印加した場合でも空乏化が起こらないのでトランジスタとしては常時「オン」の状態になる。
ついで、ウエットエッチングによって、拡散源膜212を選択的に除去する。ウエットエッチングの薬液としては、拡散源膜212がPSG膜の場合には、たとえば希弗酸(DHF)を用いることができる。希弗酸を用いた場合のPSG膜のウエットエッチングレートは1,000℃のRTA処理後でも、埋め込み絶縁膜211を構成するTEOS/O3膜の10倍以上あるため、選択的な除去が可能となる。
その後、図3−7に示されるように、RIE法によって埋め込み絶縁膜211を、積層されたメモリ層の1階層分エッチバックする。これによって、第1の階層選択トランジスタの形成領域では、最上層の半導体層207の側面が露出し、第2の階層選択トランジスタの形成領域では、2層目の半導体層207の側面が露出し、・・・、第6の階層選択トランジスタの形成領域では、6層目の半導体層207の側面が露出する。さらに、コンタクト層210の上面もエッチバックを行う。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によってメモリセル形成領域R12に形成されている埋め込み絶縁膜211をエッチバックする。これによって、メモリセル形成領域R12で半導体層207の側面が露出する。そして、ウエットエッチングによって、最上層の層間絶縁膜209よりも上のストッパ膜204および平坦化膜208を除去する。ストッパ膜204をシリコン窒化膜で構成し、平坦化膜208をシリコン酸化膜で構成する場合には、ウエットエッチングの薬液として熱燐酸を用いることができる。
ついで、図3−8に示されるように、希弗酸で前処理を行った後、CVD法などの成膜法によって、半導体層207の側面が覆われるようにして、フィン構造およびゲート電極膜203上に電荷蓄積層213を形成する。電荷蓄積層213としては、たとえばアルミナ膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなるANO膜を用いることができ、このときの膜厚は、下から順に13nm,2nm,3nmで合計18nmに設定することができる。
ついで、CVD法などの成膜法によって、半導体基板201上の全面に、メモリセルトランジスタの制御ゲート電極223の一部となり、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極217〜222の一部となるゲート電極膜214を形成する。ゲート電極膜214としては、たとえばp型多結晶シリコン膜を用いることができる。また、ゲート電極膜214の膜厚としては、たとえば40nm程度に設定することができる。
ついで、リソグラフィ技術およびRIE法によって、周辺回路部R2のゲート電極形成部分のゲート電極膜214と電荷蓄積層213の一部を除去し、ゲート電極膜203に連通する開口230aを形成する。続いて、メモリセルトランジスタの制御ゲート電極223の一部となり、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極217〜222の一部となり、さらに周辺回路部R2のゲート電極の一部となるゲート電極膜215を、CVD法などの成膜法によって、半導体基板201上の全面に形成する。ゲート電極膜215としては、たとえば、n型多結晶シリコン膜を用いることができる。また、ゲート電極膜215の膜厚としては、たとえば150nm程度に設定することができる。以上で周辺回路のゲート電極膜203とゲート電極膜215とが電気的に接続される。
その後、ゲート電極膜215上にメモリセル部R1に形成されるトランジスタのゲート電極加工用のマスク膜216をCVD法などの成膜法によって形成する。このマスク膜216としては、たとえばシリコン窒化膜を用いることができる。また、マスク膜216の膜厚としては、たとえば100nmに設定することができる。
その後、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1における制御ゲート電極223および階層選択ゲート電極217〜222の平面形状に対応するようにマスク膜216をパターニングする。そして、マスク膜216を介してゲート電極膜215,214および電荷蓄積層213を一括してRIE法によってエッチングする。これによって、第1の方向に延在するフィン構造と交差するように(第2の方向に延在するように)電荷蓄積層213を介して配置された制御ゲート電極223と階層選択ゲート電極217〜222がメモリセル部R1に形成される。このとき、図示していないが、周辺回路部R2でもゲート電極が加工される。なお、メモリセル部R1の制御ゲート電極223のハーフピッチは、たとえば22nmに設定することができる。また、このとき、階層選択ゲート電極217〜220は、部分的に埋め込み絶縁膜211が成膜されているので、ゲート電極が成膜される深さが場所によって異なる。そのため、階層選択ゲート電極217〜222の長さがメモリセル形成領域R12に近い側から、フィン構造の端部に向かって階段状に長くなる。以上によって、図3−8に示される構造が得られる。
その後、図示しないが、水素/酸素混合ガスから生成されるラジカルを用いる高温短時間酸化処理で、制御ゲート電極223および階層選択ゲート電極217〜222の側壁を酸化し、制御ゲート電極223および階層選択ゲート電極217〜222の加工不足による隣接ゲート電極間に残存した多結晶シリコン膜を焼き切る。これによって、これらの短絡を防止するとともに、加工ダメージを除去する。ついで、ALD法などの成膜法によって、周辺回路部R2のサイドウォールスペーサ膜を形成するとともに、メモリセル部R1の制御ゲート電極223と階層選択ゲート電極217〜222の間が埋め込まれるように埋め込み絶縁膜を形成する。この埋め込み絶縁膜としては、たとえばBPSG膜などを用いることができる。さらに、リソグラフィ技術、イオン注入技術および活性化アニール技術によって、周辺回路部の拡散層を形成する。そして、層間絶縁膜を形成し、拡散層/ゲート電極へのコンタクトを形成し、さらに多層配線層を形成することによってフラッシュメモリの回路を形成する。以上によって、第2の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置が完成する。
なお、図3−8に示されるように、第1〜第6の階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極217〜222の長さが階段状に形成されており、また階層選択ゲート電極217〜222で覆われている半導体層207のうち最下層の半導体層207には不純物がドーピングされておらず、これらの最下層の半導体層207よりも上の半導体層207には高濃度の不純物がドーピングされている。そのため、階層選択ゲート電極217〜222に電圧を印加しても、高濃度の不純物がドーピングされた半導体層207の階層選択ゲート電極217〜222で被覆される領域において、空乏層が延びて導通が遮断されることはない。つまり、各階層選択ゲート電極217〜222は階層選択ゲート電極217〜222で覆われている複数層の半導体層207のうち、最下層の半導体層207のみ、空乏層を延ばすことによって導通を遮断することができるので、積層された各半導体層207を独立に遮断することができる。すなわち、第1〜第6の階層選択ゲート電極217〜222は順に最上層(上から1層目)、2層目、3層目、4層目、5層目、6層目(最下層)の半導体層207を選択するゲートとして機能する。
第2の実施の形態によれば、半導体層207と、制御ゲート電極223および階層選択ゲート電極217〜222は通常の積層しないメモリと同じ一回ずつのリソグラフィ工程で加工を行うことができる。また、第1の実施の形態と同様に、積層された半導体層207の形成工程以外はほぼ従来のNAND型フラッシュメモリの製造工程と同一の処理工程となるので、従来のNAND型フラッシュメモリの製造ラインに、半導体層207を積層する工程向けの製造設備を追加する最小限の変更のみで、上記した不揮発性半導体記憶装置を製造することができるという効果を有する。これは微細化によってビットコストを低減する観点からは極めて有効である。
また、半導体層207への不純物の導入を、フィン状の積層構造間に不純物を含む拡散源膜212を埋め込み、熱処理によって拡散させるようにしたので、GPDで不純物の拡散を行う場合に比して、半導体層207の表面状態の影響を受け難くなるとともに、低濃度の不純物の拡散が容易になるという効果を有する。さらに、不純物を含む拡散源膜212に関して、半導体層207に不純物を拡散させた後に除去するのではなく、後工程で電荷蓄積層213を介して半導体層207の側面に対向形成するゲート電極膜214の部分を埋め込むための溝を加工するようにすれば、溝の周囲ではそのまま隣接する半導体層207間の絶縁層として使用することもできるという効果を有する。
なお、上述した説明では、単結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行う場合を示したが、これに代えて多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜とを積層して一括加工を行うようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
第1と第2の実施の形態は、半導体基板上の異なる領域に周辺回路部とメモリセル部とを設ける場合を示したが、第3の実施の形態では、半導体基板上に周辺回路部を多層配線構造で形成し、周辺回路部上にメモリセル部を設ける構造について説明する。また、この第3の実施の形態では、フィン構造を構成する半導体層と層間絶縁膜とを気相成長法で交互に積層して形成し、階層選択ゲート電極の空乏化が不要な部位に固相拡散法によって一括して不純物拡散を行う場合の製造方法について説明する。
図4−1〜図4−6は、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。これらの図において、(a)は、ビット線方向の断面を示し、(b)は、(a)のD−D断面図を示しており、階層選択トランジスタのワード線方向の断面図である。また、(a)は(b)のフィン構造間の切断面またはそれに対応する位置での切断面である。なお、この製造方法では、ビット線のハーフピッチが32nmであり、ワード線のハーフピッチが32nmであるデザインのメモリセルを8層積層することによって、平面セル構造での11nm世代に相当するセル面積512nm2を実現するフラッシュメモリを例に挙げる。
まず、図4−1に示される構造を形成する。すなわち、半導体基板301上に周辺回路部R2のSTI302と、電界効果型トランジスタ303と、を形成した後、層間絶縁膜304を形成する。ついで、層間絶縁膜304上に、配線305を形成し、電界効果型トランジスタ303と電気的に接続する。さらに、層間絶縁膜306を形成した後、層間絶縁膜306上に配線305と電気的に接続する配線307を形成する。その後、層間絶縁膜308を形成し、CMP法などの方法で上面の平坦化を行う。なお、電界効果型トランジスタ303と配線305との間はコンタクトを介して接続され、配線305,307間はビアを介して接続される。そして、配線307の形成位置上に、層間絶縁膜308を貫通し、配線307に至るビアホールを形成し、後に形成するメモリセルと接続するコンタクトプラグ309をビアホール内に埋め込む。この半導体基板301上に形成された電界効果型トランジスタ303を含む多層配線構造が、周辺回路部R2となる。
ついで、周辺回路部R2上に、メモリセル部R1を形成していくが、最初に、LPCVD法によって層間絶縁膜310と半導体層311とを交互に複数層積層し、最上層は層間絶縁膜310で終わるようにする。層間絶縁膜310として、TEOS膜などを用いることができ、半導体層311として、たとえばSi,Ge,SiGe,SiC,SiSn,PbS,GaAs,InP,GaP,GaN,ZnSe,GaInAsPなどの中から、選択される材料を用いることができるが、ここではp型多結晶シリコン膜を用いるものとする。また、層間絶縁膜310と半導体層311の膜厚は、それぞれたとえば20nm、20nmの厚さで交互に8層形成し、最後に層間絶縁膜310を50nmの厚さで形成するものとする。
その後、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1の層間絶縁膜310/半導体層311の積層膜に、コンタクトプラグ309に連通する溝312aを形成する。ここでは、下層の周辺回路部R2のコンタクトプラグ309の形成位置に対応する位置の層間絶縁膜310/半導体層311の積層膜を一括加工して溝312aを形成する。その後、溝312aを埋め込むように、コンタクト層312を形成する。コンタクト層312として、たとえばn型多結晶シリコン膜を用いることができる。そして、RIE法によって全面エッチバックし、層間絶縁膜310をストッパとして、最上層の層間絶縁膜310上に形成されたコンタクト層312を除去する。以上の処理によって、図4−1に示される構造が得られる。
ついで、図4−2に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1の層間絶縁膜310/半導体層311の積層膜を第1の方向に延在する帯状の構造物(フィン構造)に一括加工する。これによって、複数のフィン構造が第2の方向に所定の間隔をおいて並行して形成され、半導体層311の側面が露出した状態となる。なお、この半導体層311は、活性領域となる。また、このフィン構造の幅は、たとえば20nmに設定することができ、このフィン構造のハーフピッチは、たとえば32nmに設定することができる。
その後、図4−3に示されるように、フィン構造間にCVD法などの成膜法によって埋め込み絶縁膜313を形成する。埋め込み絶縁膜313としては、TEOS/O3膜を用いることができる。その後、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて、メモリセル部R1のうち階層選択トランジスタ形成領域R11の部分に埋め込まれた埋め込み絶縁膜313をエッチバックする。ついで、半導体基板301上の全面に、階層選択トランジスタ形成領域R11の半導体層311に所定の導電型の不純物を拡散させるための拡散源膜314を形成する。その後、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて拡散源膜314を部分的にエッチングする。ここで、後に形成する階層選択トランジスタのうち、メモリセル形成領域R12に近いものから順に第1、第2、・・・および第8の階層選択トランジスタというものとすると、エッチングする領域は、階層選択トランジスタ形成領域R11のうち、第1〜第4の階層選択トランジスタの形成領域R5とされる。また、この領域R5では、最上層〜4層目の半導体層311の側面が露出し、5層目〜最下層(8層目)の半導体層311が露出しない深さまでエッチングされる。なお、拡散源膜314として、たとえば、P濃度が6atomic%のPSG膜を用いることができる。また、拡散源膜314の膜厚として、たとえば30nm程度に設定することができる。
ついで、図4−4に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて、拡散源膜314を部分的にエッチングする処理を、さらに2回繰り返すことによって、拡散源膜314が7段の階段状となるように加工する。その結果、第1の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜上から7層目の半導体層311の側面が露出し、第2の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜6層目の半導体層311の側面が露出し、・・・、第7の階層選択トランジスタの形成領域では最上層の半導体層311の側面が露出し、第8の階層選択トランジスタの形成領域ではすべての半導体層311の側面が拡散源膜314によって覆われた状態となる。
ついで、図4−5に示されるように、RIE法によって拡散源膜314を、積層されたメモリ層の1階層分エッチバックする。これによって、第1の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜8層目の半導体層311の側面が露出し、第2の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜7層目の半導体層311の側面が露出し、・・・、第7の階層選択トランジスタの形成領域では最上層〜2層目の半導体層311の側面が露出し、第8の階層選択トランジスタの形成領域では最上層の半導体層311の側面が露出した状態となる。
その後、半導体基板301上の全面に埋め込み絶縁膜315を形成する。埋め込み絶縁膜315として、たとえばTEOS/O3膜を用いることができる。また、埋め込み絶縁膜315の膜厚は、30nm程度に設定することができる。そして、第1の拡散源膜314を階段状にエッチングした方法と同様の方法で、埋め込み絶縁膜315も階段状にエッチングする。
ウエットエッチングによって、半導体層311の側壁に残存した埋め込み絶縁膜315を除去した後、埋め込み絶縁膜315が除去されたフィン構造間を埋め込むように、さらに拡散源膜316を形成する。拡散源膜316として、P濃度が6atomic%のPSG膜を用いることができる。また、拡散源膜316の膜厚は、30nm程度に設定することができる。その後、たとえばCMP法などによって、拡散源膜316の上面を平坦化する。
その後、熱処理を行うことによって、拡散源膜314,316から半導体層311へと不純物を拡散させる。この熱処理としては、1,000℃の温度で10秒間のRTA処理を行うことができる。これによって、拡散源膜314,316と接した半導体層311に5×1019cm-3以上のPが拡散される。
ついで、図4−6に示されるように、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1に埋め込まれた拡散源膜316、埋め込み絶縁膜315、拡散源膜314および埋め込み絶縁膜313をエッチバックする。さらに、ウエットエッチングで半導体層311の側壁上から拡散源膜316、埋め込み絶縁膜315、拡散源膜314および埋め込み絶縁膜313を完全に除去する。
その後、CVD法などの成膜法によって、半導体層311の側面が覆われるようにして、フィン構造上に電荷蓄積層317を形成する。電荷蓄積層317としては、たとえばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなるONO膜を用いることができ、このときの膜厚は、下から順に3nm/2nm/7nmで合計12nmに設定することができる。
ついで、CVD法などの成膜法によって、半導体基板301上の全面に、メモリセルトランジスタの制御ゲート電極328の一部となり、階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極320〜327の一部となるゲート電極膜318を形成する。ゲート電極膜318としては、たとえばp型多結晶シリコン膜を用いることができる。また、ゲート電極膜318の膜厚としては、たとえば100nm程度に設定することができる。
その後、ゲート電極膜318上にメモリセル部R1に形成されるトランジスタのゲート電極加工用のマスク膜319をCVD法などの成膜法によって形成する。このマスク膜319としては、たとえばシリコン窒化膜を用いることができる。また、マスク膜319の膜厚としては、たとえば100nmに設定することができる。
その後、リソグラフィ技術およびRIE法によって、メモリセル部R1における制御ゲート電極328および階層選択ゲート電極320〜327の平面形状に対応するようにマスク膜319をパターニングする。そして、マスク膜319を介してゲート電極膜318および電荷蓄積層317を一括してRIE法によってエッチングする。これによって、第1の方向に延在するフィン構造と交差するように(第2の方向に延在するように)電荷蓄積層317を介して配置された制御ゲート電極328と階層選択ゲート電極320〜327がメモリセル部R1に形成される。なお、メモリセル部R1の制御ゲート電極328のハーフピッチは、たとえば32nmに設定することができる。また、このとき、階層選択ゲート電極320〜327となるゲート電極は、第1と第2の実施の形態とは異なり、すべて同一形状(同じ長さ)に形成される。以上によって、図4−6に示される構造が得られる。
その後、図示しないが、水素/酸素混合ガスから生成されるラジカルを用いる高温短時間酸化処理で、制御ゲート電極328および階層選択ゲート電極320〜327の側壁を酸化し、制御ゲート電極328および階層選択ゲート電極320〜327の加工不足による隣接ゲート電極間に残存した多結晶シリコン膜を焼き切る。これによって、これらの短絡を防止するとともに、加工ダメージを除去する。そして、層間絶縁膜を形成し、多層配線工程によってメモリセル部R1の形成以前に形成した周辺回路部R2と、メモリセルのワード線およびビット線と、を接続する。以上によって、第3の実施の形態による不揮発性半導体記憶装置が完成する。
なお、図4−6に示されるように、第3の実施の形態では、第1〜第8の階層選択トランジスタの階層選択ゲート電極320〜327が全て同一形状に形成されるが、既に説明したように階層選択ゲート電極320〜327で覆われている半導体層311のうち7層の半導体層311は拡散源膜314,316からの固相拡散によって高濃度のPがドーピングされた拡散部となっているので、階層選択ゲート電極320〜327に電圧を印加しても、これらの半導体層311では空乏層が延びて導通が遮断されることはない。これに対して、残りの1層の半導体層311では、Pがドーピングされていない非拡散部となっているので、階層選択ゲート電極320〜327に電圧を印加した場合には、この半導体層311で空乏層が延びて導通を遮断する。すなわち、各階層選択ゲート電極320〜327は、階層選択ゲート電極320〜327で覆われている複数層の半導体層311のうち、1層の半導体層311のみで電圧印加時に空乏層を延ばして導通を遮断することができるため、各積層された半導体層311を独立に遮断する機能を有する。具体的には、第1〜第8の階層選択ゲート電極320〜327は、順に最下層(上から8層目)、7層目、6層目、5層目、4層目、3層目、2層目、最上層(1層目)の半導体層311を選択するゲートとして機能する。
第3の実施の形態によれば、周辺回路部R2上にメモリセル部R1を形成したので、第1と第2の実施の形態に比してさらに不揮発性半導体記憶装置の面積を減少させることができるという効果を、第1と第2の実施の形態の効果に加えて得ることができる。また、フィン状の積層構造の半導体層311に不純物を導入する際に、フィン状の積層構造間に埋め込まれる絶縁膜を階段状に加工する場合には、半導体層311の積層数2n層に対してn回のリソグラフィ技術とRIE法を用いた加工工程で加工を行なうことができるという効果も有する。
なお、上述した第1と第2の実施の形態において、メモリセル部R1の電荷蓄積層112,213上に形成される制御ゲート電極と階層選択ゲート電極および周辺回路部R2のゲート電極の上層にシリサイド膜を形成してもよい。この場合、周辺回路部R2の電極をシリサイド化して形成するためには、第1のゲート電極膜113,214と第2のゲート電極膜114,215からなる電極膜としては、シリコン系の電極が好ましい。また、周辺回路部R2のゲート電極を、多結晶シリコン膜上に、たとえばW/TiN/Ti,TiN/Ti,WSi,W/TaNなどの金属膜を成膜して形成することもできる。
また、第1〜第3の実施の形態で示した不揮発性半導体記憶装置の構造は、一例であり、2層以上であればメモリ層(半導体層)は任意の層数でよい。このようにすることで、不揮発性半導体記憶装置の集積度の向上を図ることができる。
さらに、第1〜第3の実施の形態では、階層選択トランジスタにおいてもメモリセルトランジスタの電荷蓄積層112,213,317をゲート誘電体膜として使用し、階層選択トランジスタとメモリセルトランジスタを同時に形成する場合を示したが、階層選択トランジスタでは電荷蓄積層とは異なるゲート誘電体膜を形成するようにしてもよい。
101,201,301…半導体基板、102,202…ゲート絶縁膜、103,113,114,203,214,215,318…ゲート電極膜、104,204…ストッパ膜、105…HTO膜、106,107,206,207,311…半導体層、108,208…平坦化膜、109,209,304,306,308,310…層間絶縁膜、110,210,312…コンタクト層、111,205,211,313,315…埋め込み絶縁膜、112,213,317…電荷蓄積層、115,216,319…マスク膜、116,117,217〜222,320〜327…階層選択ゲート電極、118,223,328…制御ゲート電極、212,314,316…拡散源膜、309…コンタクトプラグ、R1…メモリセル部、R11…階層選択トランジスタ形成領域、R12…メモリセル形成領域、R2…周辺回路部。

Claims (5)

  1. 層間絶縁膜と半導体層とが交互に積層された積層構造が基板上にフィン状に配置され、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うように電荷蓄積層を介して制御ゲート電極が配置されるメモリセルトランジスタ部と、
    前記フィン状の積層構造の前記メモリセル部の形成位置に隣接して、前記フィン状の積層構造と交差するようにゲート誘電体膜を介して階層選択ゲート電極が前記半導体層の積層数だけ配置される階層選択トランジスタ部と、
    を備え、
    前記階層選択ゲート電極は、前記フィン状の積層構造の側面で対向する前記半導体層の数が一層ずつ減少するように階段状に、前記半導体層の側面を前記ゲート誘電体膜を介して前記フィン状の積層構造の上部から覆うように設けられ、
    各階層選択ゲート電極によって側面が覆われる前記半導体層のうち、最下層の前記半導体層には所定の導電型の不純物が拡散されておらず、前記最下層の半導体層よりも上層の前記半導体層には所定の導電型の不純物が拡散されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 層間絶縁膜と半導体層とが交互に積層された積層構造が基板上にフィン状に配置され、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うように電荷蓄積層を介して制御ゲート電極が配置されるメモリセルトランジスタ部と、
    前記フィン状の積層構造の前記メモリセル部の形成位置に隣接して、前記フィン状の積層構造と交差するとともに積層された前記半導体層の側面を覆うようにゲート誘電体膜を介して階層選択ゲート電極が前記半導体層の積層数だけ配置される階層選択トランジスタ部と、
    を備え、
    前記階層選択ゲート電極によって覆われる前記半導体層は、各半導体層の前記階層選択ゲート電極と対向する領域に、所定の導電型の不純物が拡散されていない非拡散部と、所定の導電型の不純物が導入されている拡散部と、を有し、
    前記非拡散部は、各階層選択ゲート電極で互いに異なる半導体層の前記階層選択ゲート領域と対向する領域が前記非拡散部となるように形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 基板上に層間絶縁膜と半導体層とを交互に、前記半導体層が複数層となるように積層構造を形成する第1の工程と、
    前記積層構造をフィン状に加工する第2の工程と、
    前記基板の階層選択トランジスタ形成領域上の前記フィン状の積層構造間に、階層選択トランジスタの各形成位置で、前記半導体層が一層ずつ順に露出するように階段状のマスク膜を形成する第3の工程と、
    前記フィン状の積層構造の前記マスク膜から露出した前記半導体層に不純物を拡散させる第4の工程と、
    前記第4の工程の後、前記マスク膜を前記半導体層の一層分だけエッチングする第5の工程と、
    前記第5の工程の後、前記フィン状の積層構造上に、露出した前記半導体層の側面を覆うようにゲート誘電体膜を形成する第6の工程と、
    前記ゲート誘電体膜上にゲート電極膜を形成する第7の工程と、
    前記ゲート電極を前記フィン状の積層構造と交差するようにパターニングする第8の工程と、
    を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第4の工程では、前記不純物を元素として含むガス中で熱処理することによって、前記半導体層に前記不純物を拡散させることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第4の工程では、前記不純物を含む拡散源膜を前記フィン状の積層構造間の前記マスク膜上に埋め込んで熱処理を行って前記拡散源膜と接している前記半導体層に前記不純物を拡散させ、
    前記第5の工程では、前記拡散源膜を除去した後に、前記マスク膜をエッチングすることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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