JP2011113815A - 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011113815A
JP2011113815A JP2009269208A JP2009269208A JP2011113815A JP 2011113815 A JP2011113815 A JP 2011113815A JP 2009269208 A JP2009269208 A JP 2009269208A JP 2009269208 A JP2009269208 A JP 2009269208A JP 2011113815 A JP2011113815 A JP 2011113815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
pixel electrode
image display
display device
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009269208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5333176B2 (ja
Inventor
Akishige Murakami
明繁 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009269208A priority Critical patent/JP5333176B2/ja
Publication of JP2011113815A publication Critical patent/JP2011113815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5333176B2 publication Critical patent/JP5333176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】発光のバラツキを抑え表示品質の高い画像表示装置を提供する。
【解決手段】基板上に2次元的に形成されたトランジスタと、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有し、前記トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って、前記開口部を覆うことなく形成された複数の第2の隔壁と、前記第2の隔壁間に前記開口部を埋込み前記層間絶縁膜上の所定の領域に形成された画素電極と、前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように、前記画素電極を介し前記開口部上を覆ように形成された複数の第1の隔壁と、を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする画像表示装置を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器に関する。
現在、有機EL(Organic Electro-Luminescence)素子を用いた画像表示装置の検討がなされている。
有機EL素子とは、陰極、有機発光層、陽極が積層された構造を有し、陰極から注入された電子と陽極から注入された正孔が有機発光層において再結合し、励起されたエネルギーを光として放出することにより発光するデバイスである。
このような有機EL素子を用いた画像表示装置では、ガラス基板上に、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子を形成し、スイッチング素子の隣にITO(Indium Tin Oxide)電極、有機発光層、金属陰極の順に積層した有機EL素子を配置し、透明基板を通して光を取り出す構造のボトムエミッション型が主流であった。
ボトムエミッション型は、ガラス基板上にTFTと有機EL素子を並べる必要があるため、開口率が10〜30%程度であり、原理的に開口率を大きくすることができないという問題点を有していた。
このため最近ではTFTを層間絶縁膜で被覆し、層間絶縁膜上に有機EL素子を形成したトップエミッション型が鋭意検討されている。
トップエミッション型では、TFTと有機EL素子は、層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して接続されており、さらに層間絶縁膜上には、陰極、有機発光層、透光性陽極の順に各層が積層されており、最上層に形成された透光性陽極を介し、有機発光層において発光した光を取り出す構造である。このため、ボトムエミッション型と比較して開口率を大きくすることができるという利点を有している。
一方、有機発光層の形成方法においては、従来は真空蒸着法により、低分子の有機発光層を成膜する方法が中心であったが、大面積化した場合のシャドウマスクの位置合せズレ、マスクからのパーティクルの発生、材料の使用効率の低さから、インクジェット法によって高分子型有機発光層を形成する高分子型有機EL素子が特に注目されている。
尚、現状のインクジェット装置では、ヘッド曲がり、ヘッドの蛇行、吐出バラツキ等のため、所定の陰極上の位置に、所定のR、G、Bに対応する高分子有機発光材料を塗り分けることは困難であり、層間絶縁膜上に形成される陰極の周囲に隔壁(バンク)を形成し、CFガスを用いたプラズマ処理により隔壁を撥液化させ、濡れ性を制御することにより、隔壁内の開口に高分子有機発光材料を形成する方法が用いられている。
トップエミッション型では、TFTと有機EL素子とを接続するためのコンタクトホールが必須なものとなるが、コンタクトホールが設けられた層間絶縁膜上にスパッタリングや真空蒸着により陰極材料層を形成し、フォトリソグラフィーにより陰極のパターンを形成した場合、コンタクトホールの直上では、陰極の表面にコンタクトホールに起因する凹みが生じてしまう。このため陰極上に高分子有機発光材料をインクジェット法により印刷すると、コンタクトホールの直上における凹みにより有機発光層の膜厚が厚く形成されてしまい、有機発光層における膜厚が不均一なものとなってしまう。よって、隔壁で囲まれた各々の画素内では、発光が不均一なものとなることから、有機EL素子を用いた画像表示装置としては、良好な画質を得ることが困難であった。
このため良好な画質を得るためには、コンタクトホール直上における陰極を平坦化することが重要であり、各種の検討がなされている。
例えば、特許文献1に記載された方法では、画素電極の脇にコンタクトホールを設け、コンタクトホールを導電材料で充填した接続配線によってTFTと画素電極とを接続し、さらに隔壁の一部がコンタクトホール上に配置されるように形成された構造のものが開示されている。このような構造にすることにより、コンタクトホールに起因する接続配線の凹みは、隔壁で被覆されて発光領域から分離されるため、少なくとも隔壁で囲まれた開口内は平坦な陰極を形成することができる。このため、特許文献1においては、接続配線、画素電極(陰極)を形成した後に、開口を有する隔壁を形成する方法が用いられている。
また、特許文献2では、コンタクトホールを導電材料で埋め込んだ後に研磨(ダマシン処理)することにより平坦化し、その後、コンタクトホール上に画素電極(陰極)を形成する方法が開示されている。更に、引用文献2では、コンタクトホール上に画素電極を形成した後、画素電極上に生じた凹みをシリコン酸化物等の絶縁材料により充填する方法も開示されている。
また、真空蒸着やスパッタリングにより成膜された膜にレジストパターンを形成し、フォトリソグラフィーによりレジストパターンを形成した後に、エッチングによりパターン形成を行う製造方法に比べて、インクジェット法は、製造工程も少なく低コストで製造可能であることから、有機EL層以外に、陰極等も印刷法により形成することにより、更なるコストダウンを図る方法が検討されている。
しかしながら、単に陰極をインクジェット等の印刷法により形成することができたとしても、トップエミッション型有機EL素子において、コンタクトホール直上の陰極の平坦化は、実現することができないため、陰極には凹みが発生して良好な表示画像を得ることは困難であり、特許文献1または特許文献2に開示されているようなコンタクトホールに接続された陰極を平坦化する方法を用いる必要がある。
また、インクジェット法により陰極を形成する場合では、インクジェットヘッドにおけるヘッド曲がり、ヘッドの蛇行、吐出バラツキ等のため最小スペースを小さくすることができず、高精細化も課題となる。尚、一般にインクジェット法における最小スペースは、30〜50μmである。
ところで、インクジェット法を用いた高分子有機発光材料の印刷では、隔壁を撥液化して高精細化に対応させているが、プロセスの煩雑性を考慮すると隔壁を利用した方法が最も望ましい。
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、コンタクトホール上に陰極、接続配線を形成した後に、コンタクトホール上を被覆するように隔壁を形成する必要があるため、高分子有機発光層を分離形成するための隔壁は陰極を印刷する際には利用することができず、インクジェット法の解像度によって陰極の最小スペースが決定される。このため特許文献1に開示されている方法では、陰極を平坦化した場合には、陰極の解像度を高くすることができないという問題点を有している。
また、特許文献2に開示されているような、コンタクトホールを導電材料により埋め込んだ後に、研磨により平坦化し、その後コンタクトホール上に画素電極を形成する方法では、研磨によりコンタクトホールを平坦化するため、導電材料を充填するための導電材料成膜装置や、研磨後の洗浄装置が必要となり、製造プロセスが複雑なものとなり、研磨の際には発塵する。このため、研磨のためのクリーンルーム等を設ける必要があり、コストアップにつながり、低コストで画像表示装置を製造することは困難となる。一方、コンタクトホール上に画素電極を形成した後に、画素電極上に生じた凹みをシリコン酸化物等の絶縁材料により充填する方法では、絶縁材料は、電極としての機能を有しておらず、実質的に陰極の面積が狭まり、表示装置の輝度や発光の均一性を低下させてしまい、良好な画像表示を行うことができなくなってしまう。また、各々の画素の有機EL素子に流れる電流密度にも差が生じることから、画像表示装置における信頼性を低下させてしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、リーク電流のバラツキを抑え、信頼性の高い画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器を提供することを目的とするものである。
本発明は、基板上に2次元的に形成されたトランジスタと、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有し、前記トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って、前記開口部を覆うことなく形成された複数の第2の隔壁と、前記第2の隔壁間に前記開口部を埋込み前記層間絶縁膜上の所定の領域に形成された画素電極と、前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように、前記画素電極を介し前記開口部上を覆ように形成された複数の第1の隔壁と、を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、基板上に2次元的に形成されたトランジスタと、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有し、前記トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って、前記開口部を覆うことなく形成された複数の第2の隔壁と、前記第2の隔壁間に前記開口部を埋込み前記層間絶縁膜上の所定の領域に形成された補助電極と、前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように、前記補助電極を介し前記開口部上を覆ように形成された複数の第1の隔壁と、前記第1の隔壁間には前記補助電極が露出しており、前記第1の隔壁及び前記第2の隔壁に囲まれた領域に形成された画素電極と、を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁はライン状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁のいずれか一方の隔壁はライン状に形成されており、他方の隔壁は、一方の隔壁間の領域に所定の間隔で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の隔壁の端部における領域上の一部にも前記第1の隔壁が形成されることを特徴とする。
また、本発明は、2次元的にトランジスタが形成されている基板上に、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有する層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、前記層間絶縁膜上に前記開口部を覆うことなく、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って複数の第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、前記第2の隔壁間において開口部を埋込み、かつ、前記層間絶縁膜上の所定の領域に画素電極を形成する画素電極形成工程と、前記画素電極を介して開口部を覆い、前記画素電極が露出するように前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように複数の第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、2次元的にトランジスタが形成されている基板上に、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有する層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、前記層間絶縁膜上に前記開口部を覆うことなく、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って複数の第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、前記第2の隔壁間において開口部を埋込み、かつ、前記層間絶縁膜上の所定の領域に補助電極を形成する補助電極形成工程と、前記補助電極を介して開口部を覆い、前記補助電極が露出するように前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように複数の第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁に囲まれた領域に画素電極を形成する画素電極形成工程と、を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記画素電極形成工程は、極性溶媒に導電性微粒子を分散したインクを用いて、インクジェット法により形成するものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記画素電極上に有機発光層を形成する有機発光層形成工程をさらに有し、前記有機発光層形成工程は、有機発光層を構成する材料をインクジェット法、ディスペンサー法、ノズルプリンティング法により印刷し形成するものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の隔壁形成工程では、前記第2の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の隔壁形成工程では、前記第1の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の隔壁形成工程では、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記記載の画像表示装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、TFTとトップエミッション型有機EL素子とが積層された画像表示装置において、印刷法により陰極を形成する場合、コンタクトホールがあっても平坦な陰極を形成することができ、かつ、画素電極間のスペースを狭くし開口率を高めることができ、有機EL素子におけるリーク電流のバラツキを抑え、信頼性の高い画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器を提供することができる。
第1及び第2の実施の形態における画像表示装置の第1の隔壁が形成された状態の上面図 第1及び第2の実施の形態における画像表示装置の断面図 第1及び第2の実施の形態における画像表示装置の製造方法のフローチャート 第1及び第2の実施の形態における画像表示装置の製造方法の工程図 第3の実施の形態における画像表示装置の第1の隔壁が形成された状態の上面図 第4の実施の形態における画像表示装置の第1の隔壁が形成された状態の上面図 第5の実施の形態における画像表示装置の第1の隔壁が形成された状態の上面図 第5の実施の形態における画像表示装置の断面図 第5の実施の形態における画像表示装置の製造方法のフローチャート 第5の実施の形態における画像表示装置の製造方法の工程図 第6の実施の形態におけるテレビジョン装置の構成を示すブロック図 第6の実施の形態におけるテレビジョン装置の説明図(1) 第6の実施の形態におけるテレビジョン装置の説明図(2) 第6の実施の形態におけるテレビジョン装置の説明図(3) 第6の実施の形態における表示素子の説明図 第6の実施の形態における有機ELの説明図
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。
〔第1の実施の形態〕
(画像表示装置の構成)
第1の実施の形態について説明する。図1及び図2に本実施の形態における画像表示装置の構造を示す。図1は、本実施の形態における画像表示装置の対向電極及び有機発光層が形成されていない状態の上面図であり、図2は、図1における破線2A−2Bにおいて切断した対向電極及び有機発光層が形成されている状態の本実施の形態における画像表示装置の断面図である。
本実施の形態における画像表示装置は、基板11上に形成されたゲート電極12、ゲート絶縁膜13、半導体層14、ソース電極15及びドレイン電極16により薄膜トランジスタ(TFT)17が形成されている。この薄膜トランジスタ17は、画素ごとにマトリックス状に形成されている。
この薄膜トランジスタ17の上には、各々のドレイン電極16上にコンタクトホール22を有する層間絶縁膜21が形成されており、層間絶縁膜21上には、各々のドレイン電極16と接続される画素電極23が形成されている。画素電極23は、X軸方向及びY軸方向において2次元的に配列されている。尚、Y軸方向において隣接する画素電極23は、X軸方向に伸びる第2の隔壁27において分離して形成されており、隣接する画素電極23同士がY軸方向において接続することはない。また、X軸方向において隣接する画素電極23は、隣接する画素電極23間における間隔が所定の間隔Aとなるように形成されている。所定の間隔Aとなるように隔てて形成することにより、隣接する画素電極23同士がX軸方向において接続することはない。
また、X軸方向における画素電極23間及び画素電極23上の一部を覆うように、交差してY軸方向に伸びる第1の隔壁28が形成されている。これにより第1の隔壁28及び第2の隔壁27により囲まれた開口領域29が形成される。この開口領域29は、画素電極23上に形成されており、この開口領域29に有機発光層24が形成され、更に、有機発光層24を覆うように対向電極25が形成されている。対向電極25は、共通電極としての機能を有するものであり、有機発光層24において発せられた光を透過するITO等の透光性を有する透明導電材料により形成されている。尚、画素電極23、有機発光層24及び対向電極25により有機EL素子26が形成される。
本実施の形態における画像表示装置では、画素電極23と接する第1の隔壁28のY軸方向に延びる端は、画素電極23の中央部から第2の隔壁27側に向かって、第1の隔壁28における幅が広がるような形状で形成されている。このような形状で形成することにより、第1の隔壁28と第2の隔壁27により形成される画素電極23上の開口領域29における4隅の形状は、すべて鈍角となるように形成することができ、電界集中が起こりにくく、有機EL素子26におけるリーク電流のバラツキを抑制することができ、発光特性を均一にすることができる。即ち、画素電極23の露出面の4隅の形状が鋭角または直角である場合には、電界集中が起こりやすく、有機EL素子26におけるリーク電流のバラツキが生じ、発光特性が均一でなくなってしまうが、本実施の形態における画像表示装置では、電界集中が起こりにくく、有機EL素子26におけるリーク電流のバラツキを抑制することができ、発光特性を均一にすることができるのである。
本実施の形態における画像表示装置では、薄膜トランジスタ17におけるゲート電極12に印加される電圧により薄膜トランジスタ17が動作し、薄膜トランジスタ17がON状態となった場合には、ドレイン電極16を介し、画素電極23に電流が流れ、更には、有機発光層24に電流が流れることにより発光する。
本実施の形態における画像表示装置では、平坦な層間絶縁膜21上に画素電極23が形成されているため、表面に凹み等が発生しない平坦な画素電極23を形成することができる。これにより、画素電極23上に形成される有機発光層24も平坦かつ均一な膜厚に形成することができ、均一な発光を得ることができる。また、Y軸方向の画素電極23間は、幅Bで形成された第2の隔壁27により分離されているため、高密度に画素電極23を配置することができ、画像表示装置を高密度化させることができる。また、開口領域29が発光領域となるため、画像表示装置の全面において、均一に発光させることができる。
ここで、第1の隔壁28及び第2の隔壁27は、感光性ポリイミド材料、感光性アクリル材料等の感光性樹脂材料により形成されている。一般的に、感光性樹脂材料の最小線幅は、5μm以下であるため、第2の隔壁27の幅を狭くすることができ、これにより、画素電極におけるY軸方向の間隔を狭くすることができる。尚、第1の隔壁28及び第2の隔壁27を形成することなく、インクジェット法により画素電極を形成する場合においては、形成される画素電極の最小間隔は、30〜50μmであり、本実施の形態における画像表示装置では、画素を高密度化させることが可能である。
尚、図1及び図2では、本実施の形態の説明ための便宜上、選択線、信号線、電源線、容量等は省略されているが、本実施の形態における画像表示装置においては、有機EL素子26では、スイッチング素子、ドライブ素子、容量からなる2トランジスタ1キャパシタ構造は少なくとも必須であり、更には、閾値電圧に対する補償回路を設けるため、より多くのTFTや容量が用いられている。
(画像表示装置の製造方法)
次に、図3及び図4に基づき本実施の形態における画像表示装置の製造方法について説明する。尚、図4(a)、(e)は断面構造を示すものであり、図4(b)〜(d)は上面構造を示すものである。
最初に、ステップ102(S102)において、図4(a)に示す構成の薄膜トランジスタ17を形成する。具体的には、ガラス基板等の基板11上にスパッタリングによりCr(クロム)膜を形成し、形成されたCr膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極12が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIE(Reactive Ion Etching)等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるCr膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、Crからなるゲート電極12を形成する。次に、プラズマCVDによりSiO膜を成膜することによりゲート絶縁膜13を形成し、ゲート絶縁膜13上にCVDにより、a−Si(アモルファスシリコン)膜を成膜する。次に、a−Si膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、半導体層14が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるa−Si膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、a−Siからなる半導体層14を形成する。次に、半導体層14及びゲート絶縁膜13上に、スパッタリングにより、Al−Si膜を成膜し、Al−Si膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極15及びドレイン電極16が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるAl−Si膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、Al−Siからなるソース電極15及びドレイン電極16を形成する。
これにより、140ppiの密度を有するマトリックス状に配列された薄膜トランジスタ17を形成する。また、薄膜トランジスタ17を形成した後、必要に応じてアニール処理を行い、トランジスタ特性の改善を行っても良い。
次に、ステップ104(S104)において、図4(a)に示すように、薄膜トランジスタ17上に、層間絶縁膜21を形成する。具体的には、プラズマCVDによりSiON膜からなる層間絶縁膜21を0.5〜2μm成膜し、この後、層間絶縁膜21上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、コンタクトホール22の形成される領域に開口部を有するレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるSiON膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、コンタクトホール22を形成する。形成されたコンタクトホール22は、ドレイン電極16上に形成されており、直径が約10μmである。
次に、ステップ106(S106)において、図4(b)に示すように、第2の隔壁27を形成する。具体的には、層間絶縁膜21上に、撥液性感光性樹脂を塗布し、所定の線幅を有する第2の隔壁27のパターンが形成されたフォトマスクを用いて、露光装置により露光し、テトラメチルアンモニウム水溶液を用いて現像し、焼成することにより第2の隔壁27を形成する。このように形成された第2の隔壁27は、X軸方向に沿ってライン状に形成されており、コンタクトホール22の位置が、隣接する第2の隔壁27間の位置となるように形成されている。形成される第2の隔壁27は、幅Bが、10〜30μmであり、膜厚は1〜3μmである。
この後、UVオゾン処理を行い、層間絶縁膜21の表面を親液化処理し、第2の隔壁27の表面を撥液化処理する。後述するように、画素電極23をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、層間絶縁膜21の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁27の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。撥液性感光性樹脂としては、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した感光性樹脂を用いることができる。また、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等を用いて第2の隔壁27を形成した後、酸素(O)プラズマ処理により層間絶縁膜21及び第2の隔壁27の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁27の表面のみを選択的に撥液化処理してもよい。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
次に、ステップ108(S108)において、図4(c)に示すように画素電極23を形成する。具体的には、インクジェット方式により、第2の隔壁27間に極性溶媒にナノAg粒子を分散させたインクを印刷し、焼成して画素電極23を形成する。画素電極23はコンタクトホール22内にも充填されるため、コンタクトホール22に形成される電極を介して薄膜トランジスタ17のドレイン電極16と画素電極23とが接続される。形成される画素電極23の膜厚は50〜200nmである。この際、第2の隔壁27の表面は撥液性であるため印刷されるナノAgインクは、Y軸方向においては、第2の隔壁27上に広がることなく、自己整合的に分離される。本実施の形態においては、前述したように第2の隔壁27の幅Bは、10〜30μmである。一方、X軸方向では、隔壁が形成されていないため、Y軸方向よりも広い間隔で画素電極23を形成する。本実施の形態では、X軸方向における画素電極23間の間隔Aは、30〜40μmとなるよう形成する。
本実施の形態においてナノAgインクに用いられる極性溶媒としては、アルコール、エチレングリコール、エチレングリコールエーテル等が挙げられる。また、本実施の形態では極性溶媒にナノAgを分散させたインクを用いたが、極性溶媒に分散させる導電性微粒子としては、ナノAg以外にも、ナノAu、ナノPd、ナノCu等の導電性微粒子が挙げられる。
次に、ステップ110(S110)において、図4(d)に示すように第1の隔壁28を形成する。具体的には、画素電極23を形成した後、撥液性感光性樹脂を再び全面に塗布し、第1の隔壁28のパターンが形成されたフォトマスクを用いて露光装置により露光し、テトラメチルアンモニウム水溶液を用いて現像し、焼成を行うことにより第1の隔壁28を形成する。第1の隔壁はY軸方向に延びるライン状の形状のものであり、画素電極23を介しコンタクトホール22を覆うように第1の隔壁28が形成されるように、フォトマスクのアライメントを行う。これにより第1の隔壁28のX軸方向における幅は、画素電極23と接する部分の中央から第2の隔壁27側に向かって、徐々に幅が広がるような形状で形成される。即ち、画素電極23のX軸方向における幅が、中央部分よりも第2の隔壁27と接する側の幅が狭くなるように形成する。これにより、第2の隔壁27と第1の隔壁28とにより形成される画素電極23が露出している領域、即ち、開口領域29の4隅の角度は鈍角にすることができる。言い換えれば、第1の隔壁28は、第2の隔壁27と交差する線上に形成される。
この後、UVオゾン処理を行い、画素電極23の表面を親液化処理し、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面を撥液化処理する。後述するように、有機発光層24をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、画素電極23の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。撥液性感光性樹脂としては、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した感光性樹脂を用いることができる。また、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等を用いて第1の隔壁28を形成した後、酸素(O)プラズマ処理により画素電極23、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面のみを選択的に撥液化処理してもよい。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
次に、ステップ112(S112)において、図4(e)に示される有機発光層24を形成する。具体的には、第1の隔壁28を形成した後、第1の隔壁28及び第2の隔壁27により囲まれた画素電極23上における開口領域29にインクジェット方式により有機発光層24を形成する。有機発光層24は、赤(R)、緑(G)、青(B)に発光する3種類の有機発光材料をY軸方向に各々一列ずつ塗り分けることにより形成する。本実施の形態では、有機発光層24を形成する材料として、一般的な高分子発光材料が用いられている。例えば、ポリチオフェン系、ポリパラフェニレン系、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリフルオレン系、イリジウム錯体系等を極性溶媒に溶解してインク化し、インクジェット方式により印刷した後、乾燥、焼成を行うことにより形成される。本実施の形態では、ステップ110において、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面が撥液処理され、露出している画素電極23の表面が親液処理されているため、極性溶媒により溶解した高分子有機発光材料は露出している画素電極23上にのみ形成される。即ち、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面は撥液処理されているため、極性溶媒により溶解した高分子有機発光材料ははじかれ、画素電極23上にのみ有機発光層24が形成される。よって、インクジェット方式に用いられるインクジェット装置において、ヘッドの曲がり、ヘッドの蛇行、吐出バラツキ等を有していても、高分子有機発光材料は開口領域29にのみ印刷することが可能である。本実施の形態において印刷される有機発光層24の膜厚は、R、G、Bの発光効率を考慮し、50〜150nmの範囲内で各々形成される。
次に、ステップ114(S114)において、図4(e)に示される対向電極25を形成する。具体的には、スパッタリングにより、In・SnOからなる透明導電膜からなる対向電極25を有機発光層24、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の全面に成膜する。対向電極25は共通電極となるものであり、スパッタリングにより成膜を行う際には、メタルマスク等を用いて所定の領域のみ対向電極25を形成した。本実施の形態において形成される対向電極25の膜厚は、50〜200nmである。これにより画素電極23、有機発光層24及び対向電極25により構成される有機EL素子26が形成される。
尚、有機発光層24におけるキャリアの注入効率を高めるために、画素電極23と有機発光層24との間には不図示の電子注入層を設け、有機発光層24と対向電極25との間には、不図示の正孔注入層を設けることが好ましい。電子注入層を構成する材料としては、シクロペンタジエン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ビススチリルベンゼン誘導体等の材料が挙げられる。また、正孔注入層を構成する材料としては、PEDOT/PSS等が挙げられる。電子注入層及び正孔注入層は、極性溶媒に電子注入層及び正孔注入層を構成する材料を溶解してインク化した溶液をインクジェット方式により印刷し、その後、乾燥させることにより形成することができる。
対向電極25を形成した後、形成される画像表示装置の外周部に光硬化型エポキシ樹脂を塗布し、不図示のキャップガラスを接着することにより封止することにより、薄膜トランジスタ17上に有機EL素子26が積層形成された画像表示装置が完成する。
本実施の形態における画像表示装置の製造方法により製造される画像表示装置では、Y軸方向における画素電極23の幅が広いため、一画素当たり広い領域で発光させることができ、高い開口率の画像表示装置を得ることができる。
また、本実施の形態における画像表示装置に駆動用ICが実装された不図示のフレキシブル基板を、異方性導電膜を介して圧着し、画像表示装置の画像評価テストを行った結果、コンタクトホール22に起因すると思われる発光むらは、一切認められず、R、G、Bにおける各々の発光領域において面内で均一な発光が確認された。
また、本実施の形態における画像表示装置では、第1の隔壁28及び第2の隔壁27により形成される画素電極23の露出している領域の4隅が、鈍角に形成されているため、有機EL素子26間におけるリーク電流のバラツキをより低減することができ、高い発光均一性を得ることができる。
尚、上述した画像表示装置は、X軸方向における画素電極23の幅が、中央部分から第2の隔壁27との境界部分に向かって、徐々に狭くなるように第1の隔壁28を形成したものについて説明したが、後述するように、第1の隔壁28のX軸方向における幅が一定であって、Y軸方向における画素電極23の幅が、第1の隔壁28との境界に近づくに従い狭くなるように、第2の隔壁27を形成したものであってもよく、更に、X軸方向における画素電極23の幅が、中央部から第2の隔壁27との境界部分に向かって、徐々に狭くなるように第1の隔壁28を形成し、かつ、Y軸方向における画素電極23の幅が、第1の隔壁28との境界に近づくに従い狭くなるように、第2の隔壁27を形成したものであってもよい。
尚、本実施の形態では基板としてガラス基板を用いたが、本発明の表示装置はトップエミッション型であるため透明性が必須ではなく、その他の種々の基板が採用できる。例えば、石英基板、セラミック基板、PES(ポリエーテルサルフォン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック基板、Si、GaAs等の半導体基板が使用でき、プロセス面を有機樹脂で被覆して絶縁化したSUSやAl等の薄膜金属も使用可能である。
また、本実施の形態では薄膜トランジスタの活性層としてとしてa-Siを用いたが、本発明の表示装置はこれに限定される必要はなく、ポリシリコン、有機半導体、IGZO等の酸化物半導体、半導体基板を用いた場合は基板自身を活性層としてもよい。
また、本実施の形態ではボトムゲート型、トップコンタクト型の電界効果型トランジスタによる薄膜トランジスタを採用したが、本発明は上記構造に限定される必要はなく、活性層の種類によってはトップゲート型、トップコンタクト型等の公知の電界効果型トランジスタや接合型トランジスタ、静電誘導型トランジスタ等が採用できる。
また、上述した画像表示装置の製造方法では、有機発光層24等を形成する際に、離散的に吐出させることが可能なインクジェット方式を用いた場合について説明したが、開口領域29の周囲は、表面が撥液処理された第2の隔壁27及び第1の隔壁28により囲まれており、第1の隔壁28及び第2の隔壁27上に吐出された高分子有機発光材料は自己整合的に開口領域29内に入り込むため、連続的に吐出されるディスペンサー法、ノズルプリンティング法を用いることが可能である。尚、ノズルプリンティング法とは、大日本スクリーン製造株式会社が実用化した微小ノズルを用いた有機EL材料の塗布法である。
また、本実施の形態では、第2の隔壁27及び第1の隔壁28は撥液性感光性樹脂を用いて露光装置により露光することにより形成したが、撥液性樹脂を含有するインクを用いて、インクジェット法、マイクロコンタクトプリント法等の印刷方法により、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の少なくとも一方を形成してもよい。また、高分子樹脂を含有するインクを用いたインクジェット法、マイクロコンタクトプリント法等の印刷方法により、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の少なくとも一方を形成し、その後、CFプラズマ処理等により撥液処理を行ってもよい。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の形態における画像表示装置とは、略同様の構造のものであるが、画素電極23をマイクロコンタクト法により形成するものである。図1及び図2に示す本実施の形態における画像表示装置の製造方法について、図3及び図4に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、図4(a)に示す構成の薄膜トランジスタ17を形成する。具体的には、第1の実施の形態と同様の方法により、薄膜トランジスタ17を形成する。これにより、140ppiの密度を有するマトリックス状に配列された薄膜トランジスタ17を形成する。また、薄膜トランジスタ17を形成した後、必要に応じてアニール処理を行い、トランジスタ特性の改善を行っても良い。
次に、ステップ104(S104)において、図4(a)に示すように、薄膜トランジスタ17上に、層間絶縁膜21を形成する。具体的には、第1の実施の形態と同様の方法により薄膜トランジスタ17を形成する。これにより、ガラス等からなる基板11上にアモルファスシリコンからなる半導体層14を有する薄膜トランジスタ17が形成される。さらに、薄膜トランジスタ17上にコンタクトホール22を有するSiON膜からなる層間絶縁膜21を形成する。形成されたコンタクトホール22は、ドレイン電極16上に形成されており、直径が約10μmである。尚、層間絶縁膜21の形成方法は、第1の実施の形態と同様である。
次に、ステップ106(S106)において、図4(b)に示すように、第2の隔壁27を形成する。具体的には、層間絶縁膜21上に、絶縁体インクを用いて1μm以下のノズル径を有するインクジェット法により、所定の線幅を有する第2の隔壁27を形成する。絶縁体インクは、ポリイミド樹脂をN−メチル−2−ピロリドン等に溶解したインクを用いて、インクジェット法により印刷を行い、230℃の温度で1時間の熱硬化を行うことにより第2の隔壁27を形成する。尚、一回の印刷では第2の隔壁27が所定の膜厚とはならない場合には、インクジェット法による印刷と熱硬化を繰り返し行うことにより所定の膜厚にする。このように形成された第2の隔壁27は、X軸方向に沿ってライン状に形成されており、コンタクトホール22の位置が、隣接する第2の隔壁27間の位置となるように形成されている。本実施の形態で用いたノズル径は非常に微細であるため一般的なインクジェット法よりも解像度が良好であり、形成される第2の隔壁27は、幅Bが、10〜20μmであり、膜厚は0.2〜2μmである。
この後、酸素プラズマ処理により層間絶縁膜21及び第2の隔壁27の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁27の表面のみを選択的に撥液化処理を行う。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
尚、第2の隔壁27の表面を撥液化処理する場合において、後述するように、画素電極23をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、層間絶縁膜21の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁27の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。第2の隔壁27を形成するための絶縁インクとして、ポリイミド樹脂を用いた場合について説明したが、この他にも、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した撥液性樹脂を用いることができる。撥液性樹脂を用いた場合には、酸素プラズマ処理及びCFプラズマ処理を行う必要がない。また、第2の隔壁27を形成するための絶縁インクとしては、熱硬化型インク以外にも、紫外線硬化型インクを用いることが可能である。
次に、ステップ108(S108)において、図4(c)に示すように画素電極23を形成する。具体的には、マイクロコンタクトプリント法を用いて、第2の隔壁27間に極性溶媒にナノAgを分散したインクを転写し画素電極23を形成する。画素電極23を形成するナノAgを分散したインクは、コンタクトホール22内にも充填されるため、コンタクトホール22に形成される電極を介して薄膜トランジスタ17のドレイン電極16と画素電極23とが接続される。形成される画素電極23の膜厚は50〜300nmである。
具体的に、マイクロコンタクトプリント法により画素電極23を形成する場合について説明する。最初に、画素電極23と同じ形状の凸パターンを有するポリジメチルシロキサンからなるスタンプに、極性溶媒にナノAgを分散させたインクをスピンコート法により塗布し、その後、スタンプをマイクロコンタクト装置に取り付け、スタンプのアライメントマークとコンタクトホールのアライメントとにより位置合せを行い、スタンプをガラス等の基板11の薄膜トランジスタ17が形成されている面に押し当ててナノAgインクを転写する。転写時間は5〜30分であり、転写後に、ナノAgを焼成することにより画素電極23を形成する。
マイクロコンタクトプリント法では、Y軸方向においては、第2の隔壁27の表面は、撥液処理されているため、ナノAgインクは第2の隔壁27に広がることなく、自己整合的に分離される。前述したように第2の隔壁27の幅Bは、10〜20μmである。一方、X軸方向では、隔壁が形成されていないため、Y軸方向よりも広い間隔で画素電極23が形成される。一般的に、マイクロコンタクト法ではインクジェット法よりも細かいパターンを形成することができるため、形成されるX軸方向における画素電極23間の間隔Aは、20〜30μmとなるよう形成される。
本実施の形態においてナノAgインクに用いられる極性溶媒としては、アルコール、エチレングリコール、エチレングリコールエーテル等が挙げられる。また、本実施の形態では極性溶媒にナノAgを分散させたインクを用いたが、極性溶媒に分散させる導電性微粒子としては、ナノAg以外にも、ナノAu、ナノPd、ナノCu等の導電性微粒子が挙げられる。
次に、ステップ110(S110)において、図4(d)に示すように第1の隔壁28を形成する。第1の隔壁28は、第2の隔壁27の延びる方向に略垂直方向であるY軸方向に延びるライン状に形成する。具体的には、第1の隔壁28は、第2の隔壁27と交差するよう形成する。第1の隔壁28は、絶縁体インクを用いてインクジェット法により形成する。絶縁体インクは、ポリイミド樹脂をN−メチル−2−ピロリドン等に溶解したインクを用いて、画素電極23を介したコンタクトホール22の上部が覆われるように、インクジェット法により印刷を行い、230℃の温度で1時間の熱硬化を行うことにより第1の隔壁28を形成する。尚、一回の印刷では第1の隔壁28が所定の膜厚とはならない場合には、インクジェット法による印刷と熱硬化を繰り返し行うことにより所定の膜厚にする。このように形成された第1の隔壁28は、Y軸方向に沿ってライン状に形成される。形成される第1の隔壁28のX軸方向における幅は、画素電極23と接する第2の隔壁27間の最も狭い部分で50〜60μm、第2の隔壁27上では、60〜80μmとなるように、第2の隔壁27間において、徐々に幅が変化して形成されており、膜厚は0.2〜2μmである。
この後、酸素プラズマ処理により、画素電極23、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面のみを選択的に撥液化処理を行う。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
尚、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面を撥液化処理する場合において、後述するように、有機発光層24をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、画素電極23の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。第1の隔壁28を形成するための絶縁インクとして、ポリイミド樹脂を用いた場合について説明したが、この他にも、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した撥液性樹脂を用いることができる。撥液性樹脂を用いた場合には、酸素プラズマ処理及びCFプラズマ処理を省くことができる。また、第1の隔壁28を形成するための絶縁インクとしては、熱硬化型インク以外にも、紫外線硬化型インクを用いることが可能である。
次に、ステップ112(S112)において、図4(e)に示される有機発光層24を形成する。具体的には、第1の隔壁28を形成した後、第1の隔壁28及び第2の隔壁27により囲まれた画素電極23上の開口領域29にインクジェット方式により有機発光層24を形成する。有機発光層24は、赤(R)、緑(G)、青(B)に発光する3種類の有機発光材料をY軸方向に各々一列ずつ塗り分けることにより形成する。本実施の形態では、有機発光層24を形成する材料として、一般的な高分子発光材料が用いられている。例えば、ポリチオフェン系、ポリパラフェニレン系、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリフルオレン系、イリジウム錯体系等を極性溶媒に溶解してインク化し、インクジェット方式により印刷した後、乾燥、焼成を行うことにより形成される。本実施の形態では、ステップ110において、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面が撥液処理され、露出している画素電極23の表面が親液処理されているため、極性溶媒により溶解した高分子有機発光材料は露出している画素電極23上にのみ形成される。即ち、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の表面は撥液処理されているため、極性溶媒により溶解した高分子有機発光材料ははじかれ、画素電極23上にのみ有機発光層24が形成される。よって、インクジェット方式に用いられるインクジェット装置において、ヘッドの曲がり、ヘッドの蛇行、吐出バラツキ等を有していても、高分子有機発光材料は開口領域29にのみ印刷することが可能である。本実施の形態において印刷される有機発光層24の膜厚は、R、G、Bの発光効率を考慮し、50〜150nmの範囲内で各々形成される。
次に、ステップ114(S114)において、図4(e)に示される対向電極25を形成する。具体的には、スパッタリングにより、In・SnOからなる透明導電膜からなる対向電極25を有機発光層24、第2の隔壁27及び第1の隔壁28の全面に成膜する。対向電極25は共通電極となるものであり、スパッタリングにより成膜を行う際には、メタルマスク等を用いて所定の領域のみ対向電極25を形成した。本実施の形態において形成される対向電極25の膜厚は、50〜200nmである。これにより画素電極23、有機発光層24及び対向電極25により構成される有機EL素子26が形成される。
尚、有機発光層24におけるキャリアの注入効率を高めるために、画素電極23と有機発光層24との間には不図示の電子注入層を設け、有機発光層24と対向電極25との間には、不図示の正孔注入層を設けることが好ましい。電子注入層を構成する材料としては、シクロペンタジエン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ビススチリルベンゼン誘導体等の材料が挙げられる。また、正孔注入層を構成する材料としては、PEDOT/PSS等が挙げられる。電子注入層及び正孔注入層は、極性溶媒に電子注入層及び正孔注入層を構成する材料を溶解してインク化した溶液をインクジェット方式により印刷し、その後、乾燥させることにより形成することができる。
対向電極25を形成した後、形成される画像表示装置の外周部に光硬化型エポキシ樹脂を塗布し、不図示のキャップガラスを接着することにより封止することにより、薄膜トランジスタ17上に有機EL素子26が積層形成された画像表示装置が完成する。
本実施の形態における画像表示装置の製造方法により製造される画像表示装置では、Y軸方向における画素電極23の幅が広いため、一画素当たり広い領域で発光させることができ、高い開口率の画像表示装置を得ることができる。
また、本実施の形態における画像表示装置に駆動用ICが実装された不図示のフレキシブル基板を、異方性導電膜を介して圧着し、画像表示装置の画像評価テストを行った結果、コンタクトホール22に起因すると思われる発光むらは、一切認められず、R、G、Bにおける各々の発光領域において面内で均一な発光が確認された。
また、本実施の形態では、Y軸方向における画素密度をより高密度にすることができるため、より均一性が高く、高精細な画像表示を行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態とは、第1の隔壁及び第2の隔壁の構造が異なる構成の画像表示装置である。図5に基づき本実施の形態について説明する。
図5(a)は、コンタクトホール22a、画素電極23a、第2の隔壁27aは、第1の実施の形態と同様であるが、第1の隔壁28aがY軸方向において分離して形成された構成のものである。言い換えれば、第1の隔壁28aは、第2の隔壁27aと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27a間において、画素電極23aを介しコンタクトホール22aを覆うように、第1の隔壁28aをX軸方向及びY軸方向に分離して形成したものである。第1の隔壁28aのX軸方向における幅は、画素電極23aと接する中央部分より、第2の隔壁27aとの境界部分に向かって、徐々に幅が広がるように形成されている。これにより形成される開口領域29aは、第1の実施の形態における開口領域29と略同様の形状に形成される。このような構造を有する画像表示装置では、第2の隔壁27a上に第1の隔壁28aが形成されないため、第1の隔壁28a及び第2の隔壁27aにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28a及び第2の隔壁27a上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27a上には、第1の隔壁28aが形成されないため、第1の隔壁28aを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
図5(b)は、コンタクトホール22b、画素電極23b、第2の隔壁27bは、第1の実施の形態と同様であるが、第1の隔壁28bがY軸方向において分離して形成された構成のものであって、第1の隔壁28bの一部が第2の隔壁27b上にも形成されたものである。言い換えれば、第1の隔壁28bは、第2の隔壁27bと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27b間において、画素電極23bを介しコンタクトホール22bを覆うように、第1の隔壁28bをX軸方向及びY軸方向に分離して形成されたものであり、第2の隔壁27b上の一部に第1の隔壁28bが盛り上がった状態で形成されたものである。第1の隔壁28bのX軸方向における幅は、画素電極23bと接する中央部分より、第2の隔壁27bとの境界部分に向かって、徐々に幅が広がるように形成されている。これにより形成される開口領域29bは、第1の実施の形態における開口領域29と略同様の形状に形成される。このような構造を有する画像表示装置では、第2の隔壁27b上の一部に第1の隔壁28bが形成されるため、第1の隔壁28b及び第2の隔壁27bを形成する際においてアライメントのズレが生じても、第1の隔壁28bと第2の隔壁27bとの間に隙間が生じることなく、開口領域29bを形成することができる。また、第2の隔壁27b上の中央部分の領域では、第1の隔壁28bが形成されないため、第1の隔壁28b及び第2の隔壁27bにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28b及び第2の隔壁27b上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27b上の一部において第1の隔壁28bが形成されるものであるため、第1の隔壁28bを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
図5(c)は、コンタクトホール22cは、第1の実施の形態と同様であるが、X軸方向に延びる第2の隔壁27cのY軸方向における幅を周期的に変化させたものであって、第1の隔壁28cはY軸方向において分離して形成された構成のものである。言い換えれば、第1の隔壁28cは、第2の隔壁27cと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27cのY軸方向における幅は、開口領域29cとなる領域と接する部分で狭く、第1の隔壁28cが形成される領域において広くなるように形成されている。また、第1の隔壁28cは、第2の隔壁27c間において、画素電極23cを介しコンタクトホール22cを覆うように、X軸方向及びY軸方向に分離して形成されており、第2の隔壁27c上の一部に第1の隔壁28cが盛り上がった状態で形成されている。このように形成される開口領域29cは、画素電極23cの露出面の角のすべてが鈍角となるように形成される。これにより、第1の実施の形態と同様に、不図示の有機発光層におけるリーク電流の発生を防ぎ、明るさを均一にすることができる。また、このような構造を有する画像表示装置では、第2の隔壁27c上の一部に第1の隔壁28cが形成されるため、第1の隔壁28c及び第2の隔壁27cを形成する際においてアライメントのズレが生じても、第1の隔壁28cと第2の隔壁27cとの間に隙間が生じることなく、開口領域29cを形成することができる。また、第2の隔壁27c上の中央部分の領域には、第1の隔壁28cが形成されないため、第1の隔壁28c及び第2の隔壁27cにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28c及び第2の隔壁27c上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27c上の一部において第1の隔壁28cが形成されるものであるため、第1の隔壁28cを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
図5(d)は、コンタクトホール22d、画素電極23d、第1の隔壁28dは、第1の実施の形態と同様であるが、第2の隔壁27dはX軸方向において分離して形成された構成のものである。言い換えれば、第1の隔壁28dは、第2の隔壁27dと交差して形成される。具体的には、X軸方向において画素電極23dが形成されない領域、即ち、X軸方向における画素電極23d間の領域において、第2の隔壁27dが分離されるように形成されている。即ち、第2の隔壁27dは、X軸方向及びY軸方向において分離して形成される。第1の隔壁28dは、画素電極23dを介しコンタクトホール22aを覆うように、第1の隔壁28dのX軸方向における幅は、画素電極23dと接する中央部分より、第2の隔壁27d上における部分に向かって、徐々に幅が広がるように形成されている。これにより形成される開口領域29dは、第1の実施の形態における開口領域29と略同様の形状に形成される。このような構造を有する画像表示装置では、第1の隔壁28dが形成される領域の一部において、第2の隔壁27dが形成されないため、第1の隔壁28d及び第2の隔壁27dにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28d及び第2の隔壁27d上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第1の隔壁28dが形成される領域の一部において、第2の隔壁27dが形成されないため、第2の隔壁27dを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第3の実施の形態を更に変形したものであり、第1の隔壁の構造が異なる構成のものである。図6に基づき本実施の形態について説明する。
図6(a)は、コンタクトホール22e、画素電極23e、第2の隔壁27eは、第1の実施の形態と同様であるが、第1の隔壁28eがY軸方向において分離して形成された構成のものであって、画素電極23eが露出している領域がより多角形となるように第1の隔壁28eを形成したものである。言い換えれば、第1の隔壁28eは、第2の隔壁27eと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27e間において、画素電極23eを介しコンタクトホール22eを覆うように、第1の隔壁28eをX軸方向及びY軸方向に分離して形成し、第1の隔壁28eのX軸方向における幅は、画素電極23eと接する中央部分ではY軸方向に沿って狭く直線的に形成されているが、第2の隔壁27eとの境界部分に向かって、徐々に幅が広くなるように形成されている。これにより形成される画素電極23e上の開口領域29eは略8角形となり、第1の隔壁28e及び第2の隔壁27eにより形成される4隅の角を含めて、各々の角はより鈍角なものとすることができ、形成される有機EL素子におけるリーク電流のバラツキを更に低減することができるため、より一層、均一な発光の画像表示装置を得ることができる。また、この構造の画像表示装置では、第2の隔壁27e上に第1の隔壁28eが形成されないため、第1の隔壁28e及び第2の隔壁27eにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28e及び第2の隔壁27e上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27e上には、第1の隔壁28eが形成されないため、第1の隔壁28eを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
図6(b)は、コンタクトホール22f、画素電極23f、第2の隔壁27fは、第1の実施の形態と同様であるが、第1の隔壁28fがY軸方向において分離して形成された構成のものであって、画素電極23fが露出している領域を図6(a)に示すものよりも更に多角形となるように第1の隔壁28fを形成したものである。言い換えれば、第1の隔壁28fは、第2の隔壁27fと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27f間において、画素電極23fを介しコンタクトホール22fを覆うように、第1の隔壁28fがX軸方向及びY軸方向に分離して形成されており、第1の隔壁28fのX軸方向における幅は、画素電極23fと接する中央部分から第2の隔壁27fとの境界領域に向かって段階的に角度が変化し、徐々に幅が広くなるように形成されている。これにより形成される画素電極23f上における開口領域29fは更に多角形となり、各々の角はより鈍角に形成することができ、形成される有機EL素子におけるリーク電流のバラツキをより一層低減することができるため、より一層、均一な発光の画像表示装置を得ることができる。また、この構造の画像表示装置では、第2の隔壁27f上に第1の隔壁28fが形成されないため、第1の隔壁28f及び第2の隔壁27fにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28f及び第2の隔壁27f上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27f上には、第1の隔壁28fが形成されないため、第1の隔壁28fを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
図6(c)は、コンタクトホール22g、画素電極23g、第2の隔壁27gは、第1の実施の形態と同様であるが、第1の隔壁28gがY軸方向において分離して形成された構成のものであって、画素電極23gが露出している領域の周囲が滑らかな曲線状となるように、第1の隔壁28gを形成したものである。言い換えれば、第1の隔壁28gは、第2の隔壁27gと交差する線上に形成される。具体的には、第2の隔壁27g間において、画素電極23gを介しコンタクトホール22gを覆うように、第1の隔壁28gをX軸方向及びY軸方向に分離して形成されており、第1の隔壁28gのX軸方向における幅は、画素電極23gと接する中央部分から第2の隔壁27gとの境界部分に向かって、徐々に滑らかに円弧状に曲線的に幅が広がるように形成されている。即ち、画素電極23g上における開口領域29gの形状は、第1の隔壁28gと接する領域に半円状の円弧を有する円形状又は長円形状に形成されている。これにより形成される画素電極23g上の開口領域29gは角を有していないため、形成される有機EL素子におけるリーク電流のバラツキを更に一層低減することができ、より一層均一な発光の画像表示装置を得ることができる。また、この構造の画像表示装置では、第2の隔壁27g上に第1の隔壁28gが形成されないため、第1の隔壁28g及び第2の隔壁27gにおける表面の凹凸をできるだけ抑えることができ、第1の隔壁28g及び第2の隔壁27g上に形成される不図示の対向電極の断線及び導電率の変化を抑えることができる。また、第2の隔壁27g上には、第1の隔壁28gが形成されないため、第1の隔壁28gを構成する材料の使用を抑えることができ、より低コストで画像表示装置を製造することができる。
また、図6(c)の変形例として、画素電極23g上における開口領域29gの形状は、第1の隔壁28gと接する領域に半円状の円弧を有する円形に形成してもよい。
尚、本実施の形態では、特に、第3の実施の形態における図5(a)における構造の変形例について説明したが、図5(b)〜(d)における構造のものについても、本実施の形態に示したものと同様の変形を行うことが可能である。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と異なる構成の画像表示装置である。
(画像表示装置の構成)
図7及び図8に基づき本実施の形態における画像表示装置の構成を説明する。尚、図7は、本実施の形態における画像表示装置の対向電極及び有機発光層が形成されていない状態の上面図であり、図8は、図7における破線8A−8Bにおいて切断した対向電極及び有機発光層が形成されている状態の本実施の形態における画像表示装置の断面図である。
本実施の形態における画像表示装置は、基板111上に形成されたゲート電極112、ゲート絶縁膜113、半導体層114、ソース電極115及びドレイン電極116により薄膜トランジスタ(TFT)117が形成されている。この薄膜トランジスタ117は、画素ごとにマトリックス状に形成されている。
この薄膜トランジスタ117の上には、各々のドレイン電極116上にコンタクトホール122を有する層間絶縁膜121が形成されており、層間絶縁膜121上には、画素電極123が形成されている。画素電極123は、X軸方向及びY軸方向において2次元的に配列されており、ドレイン電極116と画素電極123とは、コンタクトホール122を埋込形成された補助電極120により接続されている。尚、Y軸方向において隣接する画素電極123は、X軸方向に伸びる第2の隔壁127において分離して形成されており、隣接する画素電極123同士がY軸方向において接続することはない。また、本実施の形態における画像表示装置は、第1の隔壁128を形成した後に、画素電極123が形成されるため、隣接する画素電極123同士がX軸方向において接続することはない。
即ち、本実施の形態における画像表示装置は、第2の隔壁127及び第1の隔壁128により開口領域129が形成されており、開口領域129に画素電極123が形成される。尚、開口領域129においては、補助電極120の表面の一部が露出するように形成されている。開口領域129では、画素電極123上に、有機発光層124が形成され、更に、有機発光層124を覆うように対向電極125が形成されている。対向電極125は、共通電極としての機能を有するものであり、有機発光層124において発せられた光を透過するITO等の透光性を有する材料により形成されている。尚、画素電極123、有機発光層124及び対向電極125により有機EL素子126が形成される。また、第1の隔壁128は、第2の隔壁127と交差する線上に形成される。
本実施の形態における画像表示装置では、第2の隔壁127のY軸方向における幅
は、第1の隔壁128が形成される部分において広く、画素電極123と接する部分において狭くなるように形成されており、第2の隔壁127のY軸方向における幅は、画素電極123と接する部分において、第1の隔壁が形成される部分に近づくにつれて徐々に幅が広くなるように形成されている。これにより、第1の隔壁128と第2の隔壁127により形成される画素電極123上の開口領域129の4隅は、すべて鈍角に形成することができ、電界集中が起こりにくく、有機EL素子126におけるリーク電流のバラツキを抑制することができ、発光特性を均一にすることができる。即ち、画素電極123の露出面の4隅の形状が鋭角または直角である場合には、電界集中が起こりやすく、有機EL素子126におけるリーク電流のバラツキが生じ、発光特性が均一でなくなってしまうが、本実施の形態における画像表示装置では、電界集中が起こりにくく、有機EL素子126におけるリーク電流のバラツキを抑制することができ、発光特性を均一にすることができるのである。
本実施の形態における画像表示装置では、薄膜トランジスタ117におけるゲート電極112に印加される電圧により薄膜トランジスタ117が動作し、薄膜トランジスタ117がON状態となった場合には、ドレイン電極116及び補助電極120を介し、画素電極123に電流が流れ、更には、有機発光層124に電流が流れることにより発光する。
本実施の形態における画像表示装置では、平坦な層間絶縁膜121上に画素電極123が形成されているため、表面に凹み等が発生しない平坦な画素電極123を形成することができる。これにより、画素電極123上に形成される有機発光層124も平坦かつ均一な膜厚に形成することができ、均一な発光を得ることができる。また、Y軸方向の画素電極123間は、第2の隔壁127により分離されているため、高密度に画素電極123を配置することができ、X軸方向の画素電極123間は、第1の隔壁128により分離されているため、高密度に画素電極123を配置することができ、より一層、画像表示装置を高密度化させることができる。また、開口領域129が発光領域となるため、画像表示装置の全面にわたり均一な発光領域を形成することができる。
ここで、第1の隔壁128及び第2の隔壁127は、感光性ポリイミド材料、感光性アクリル材料等の感光性樹脂材料により形成されている。一般的に感光性樹脂材料の最小線幅は、5μm以下であるため、第1の隔壁128、第2の隔壁127の幅を狭くすることができ、その結果、画素電極のX軸方向、Y軸方向の間隔を狭くすることができる。尚、第1の隔壁128及び第2の隔壁127を形成することなく、インクジェット法により画素電極を形成する場合においては、形成される画素電極の最小幅は、30〜50μmであり、本実施の形態における画像表示装置では、画素を高密度化させることができる。
尚、図7及び図8では、本実施の形態の説明ための便宜上、選択線、信号線、電源線、容量等は省略されているが、本実施の形態における画像表示装置においては、有機EL素子126では、スイッチング素子、ドライブ素子、容量からなる2トランジスタ1キャパシタ構造は少なくとも必須であり、更には、閾値電圧に対する補償回路を設けるため、より多くのTFTや容量が用いられている。
(画像表示装置の製造方法)
次に、図9及び図10に基づき本実施の形態における画像表示装置の製造方法について説明する。尚、図10(a)、(f)は断面構造を示すものであり、図4(b)〜(e)は上面構造を示すものである。
最初に、ステップ202(S202)において、図10(a)に示されるような薄膜トランジスタ117を形成する。具体的には、ガラス基板等の基板111上にスパッタリングによりCr(クロム)膜を形成し、形成されたCr膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極112が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIEにより、レジストパターンの形成されていない領域におけるCr膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、Crからなるゲート電極112を形成する。次に、プラズマCVDによりSiO膜を成膜することによりゲート絶縁膜113を形成し、ゲート絶縁膜113上にCVDにより、a−Si(アモルファスシリコン)膜を成膜する。次に、a−Si膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、半導体層114が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるa−Si膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、a−Siからなる半導体層114を形成する。次に、半導体層14及びゲート絶縁膜113上に、スパッタリングにより、Al−Si膜を成膜し、Al−Si膜上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極115及びドレイン電極116が形成される領域上にレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるAl−Si膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、Al−Siからなるソース電極115及びドレイン電極116を形成する。
これにより、140ppiの密度を有するマトリックス状に配列された薄膜トランジスタ117を形成する。また、薄膜トランジスタ117を形成した後、必要に応じてアニール処理を行い、トランジスタ特性の改善を行っても良い。
次に、ステップ204(S204)において、図10(a)に示されるような薄膜トランジスタ117上に、層間絶縁膜121を形成する。具体的には、プラズマCVDによりSiON膜からなる層間絶縁膜121を0.5〜2μm成膜し、この後、層間絶縁膜121上にフォトレジストを塗布し、プリベーク、露光装置による露光、現像を行うことにより、コンタクトホール122の形成される領域に開口部を有するレジストパターンを形成する。この後、RIE等により、レジストパターンの形成されていない領域におけるSiON膜を除去し、さらにレジストパターンを除去することにより、コンタクトホール122を形成する。形成されたコンタクトホール122は、ドレイン電極116上に形成されており、直径が約10μmである。
次に、ステップ206(S206)において、図10(b)に示すように、第2の隔壁127を形成する。具体的には、層間絶縁膜121上に、撥液性感光性樹脂を塗布し、所定の線幅を有する第2の隔壁127のパターンが形成されたフォトマスクを用い、露光装置により露光し、テトラメチルアンモニウム水溶液を用いて現像し、焼成することにより第2の隔壁127を形成する。このように形成された第2の隔壁127は、X軸方向に沿ってライン状に形成されており、コンタクトホール122が、隣接する第2の隔壁127間の位置となるように形成されている。形成される第2の隔壁127は、後述する画素電極123と接する領域における幅は、10〜20μmであり、第1の隔壁128が形成される領域における幅は、20〜30μmとなるように形成し、画素電極123が形成される領域から、第1の隔壁128が形成される領域に向かって、幅が徐々に広くなるように形成する。尚、第2の隔壁127の膜厚は1〜3μmである。
この後、UVオゾン処理を行い、層間絶縁膜121の表面を親液化処理し、第2の隔壁127の表面を撥液化処理する。後述するように、画素電極123をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、層間絶縁膜121の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁127の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。撥液性感光性樹脂としては、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した感光性樹脂を用いることができる。また、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等を用いて第2の隔壁127を形成した後、酸素(O)プラズマ処理により層間絶縁膜121及び第2の隔壁127の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁127の表面のみを選択的に撥液化処理してもよい。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
次に、ステップ208(S208)において、図10(c)に示すように、補助電極120を形成する。具体的には、インクジェット方式により、第2の隔壁127間における層間絶縁膜121上に極性溶媒にナノAg粒子を分散させたインクを所定の間隔毎に印刷し、焼成して補助電極120を形成する。補助電極120はコンタクトホール122内にも充填されるため、薄膜トランジスタ117のドレイン電極116と接続される。形成される補助電極120の膜厚は30〜100nmである。この際、Y軸方向では、第2の隔壁127の表面が撥液性であるため印刷されるナノAgインクは、第2の隔壁127において留まり、自己整合的に分離される。一方、X軸方向では、隔壁が形成されていないため、Y軸方向よりも広い間隔で補助電極120が形成される。本実施の形態では、X軸方向における補助電極120間の間隔Dは、125〜140μmとなるよう形成されている。
本実施の形態においてナノAgインクに用いられる極性溶媒としては、アルコール、エチレングリコール、エチレングリコールエーテル等が挙げられる。また、本実施の形態では極性溶媒にナノAgを分散させたインクを用いたが、極性溶媒に分散させる導電性微粒子としては、ナノAg以外にも、ナノAu、ナノPd、ナノCu等の導電性微粒子が挙げられる。
次に、ステップ210(S210)において、図10(d)に示すように第1の隔壁128を形成する。具体的には、補助電極120を形成した後、撥液性感光性樹脂を再び全面に塗布し、第1の隔壁128のパターンが形成されたフォトマスクを用いて露光装置により露光し、テトラメチルアンモニウム水溶液を用いて現像し、焼成を行うことにより第1の隔壁128を形成する。第1の隔壁128は、第2の隔壁127間においてY軸方向に所定の間隔を隔てて形成される、補助電極120を介しコンタクトホール122を覆うように第1の隔壁128が形成されるように、フォトマスクのアライメントを行う。形成される第1の隔壁128のY軸方向に延びる端部は、X軸方向における幅が一定のものであるが、第2の隔壁127の形状は第1の隔壁128に近づくに従い、徐々に幅が広くなるものであるため、第1の隔壁128と第2の隔壁127により形成される開口領域129の4隅の角度は鈍角に形成される。
この後、UVオゾン処理を行い、露出している補助電極120の表面及び層間絶縁膜121の表面を親液化処理し、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面を撥液化処理する。後述するように、画素電極123をインクジェット方式等の印刷方式により形成する場合を考慮すると、露出している補助電極120の表面及び層間絶縁膜121の表面における親液性は、純水に対しての接触角が、30°以下、更には、20°以下であることが好ましく、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面における撥液性は、純水に対しての接触角が、50〜130°、更には、60〜110°であることが好ましい。撥液性感光性樹脂としては、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等の末端にフッ素基を導入するか、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシロキサン骨格等を導入した感光性樹脂を用いることができる。また、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性エポキシ樹脂等を用いて第1の隔壁128を形成した後、酸素(O)プラズマ処理により露出している補助電極120、層間絶縁膜121、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面をすべて親液化処理し、その後、CFプラズマ処理により第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面のみを選択的に撥液化処理してもよい。尚、酸素プラズマ処理、CFプラズマ処理は低圧または常圧のどちらの方式であってもよい。
次に、ステップ212(S212)において、図10(e)に示すように画素電極123を形成する。具体的には、インクジェット方式により、第2の隔壁127と第1の隔壁に囲まれた開口領域129に極性溶媒にナノAg粒子を分散させたインクを印刷し、焼成して画素電極123を形成する。画素電極123は露出していた補助電極120上にも形成されるため、コンタクトホール122に形成される補助電極120を介して薄膜トランジスタ117のドレイン電極116と画素電極123とが接続される。形成される画素電極123の膜厚は50〜200nmである。この際、Y軸方向では、第2の隔壁127の表面が撥液性であるため印刷されるナノAgインクは、第2の隔壁127において留まり、自己整合的に分離される。また、X軸方向では、第1の隔壁128の表面が撥液性であるため印刷されるナノAgインクは、第1の隔壁128において留まり、自己整合的に分離される。
本実施の形態においてナノAgインクに用いられる極性溶媒としては、アルコール、エチレングリコール、エチレングリコールエーテル等が挙げられる。また、本実施の形態では極性溶媒にナノAgを分散させたインクを用いたが、極性溶媒に分散させる導電性微粒子としては、ナノAg以外にも、ナノAu、ナノPd、ナノCu等の導電性微粒子が挙げられる。
尚、補助電極120を形成することにより、画素電極123の表面の平坦性は若干低下するが、この平坦性の低下は極めて微小なものであり、画像表示装置における画質に殆ど影響を与えるものではない。また、開口領域129に露出する補助電極120の領域を可能な限り狭く、また、薄く形成することにより、平坦性の低下を可能な限り防ぐことができる。本実施の形態では、開口領域129において露出している補助電極120のX軸方向の長さは、5〜15μmとなるように、第1の隔壁128を形成している。
次に、ステップ214(S214)において、図10(f)に示される有機発光層124を形成する。具体的には、画素電極123を形成した後、第1の隔壁128及び第2の隔壁127により囲まれた画素電極123上の開口領域129にインクジェット方式により有機発光層124を形成する。有機発光層124は、赤(R)、緑(G)、青(B)に発光する3種類の有機発光材料をY軸方向に各々一列ずつ塗り分けることにより形成した。本実施の形態では、有機発光層124を形成する材料として、一般的な高分子発光材料が用いられており、例えば、ポリチオフェン系、ポリパラフェニレン系、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリフルオレン系、イリジウム錯体系等を極性溶媒に溶解してインク化し、インクジェット方式により印刷した後、乾燥、焼成を行うことにより形成される。本実施の形態では、ステップ210において、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面が撥液処理されているため、画素電極123上に有機発光層124が形成される。即ち、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の表面は撥液処理されているため、極性溶媒により溶解した高分子有機発光材料ははじかれ、画素電極123上にのみ有機発光層124が形成される。よって、インクジェット方式に用いられるインクジェット装置において、ヘッドの曲がり、ヘッドの蛇行、吐出バラツキ等を有していても、高分子有機発光材料は開口領域129にのみ印刷することが可能である。本実施の形態において印刷される有機発光層124の膜厚は、R、G、Bの発光効率を考慮し、50〜150nmの範囲内で各々形成した。
次に、ステップ216(S216)において、図10(f)に示される対向電極125を形成する。具体的には、スパッタリングにより、In・SnOからなる透明導電膜からなる対向電極125を有機発光層124、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の全面に成膜する。対向電極125は共通電極となるものであり、スパッタリングにより成膜を行う際には、メタルマスク等を用いて所定の領域のみ対向電極25を形成した。本実施の形態において形成される対向電極125の膜厚は、50〜200μmである。
尚、有機発光層124におけるキャリアの注入効率を高めるために、画素電極123と有機発光層124との間には不図示の電子注入層を設け、有機発光層124と対向電極125との間には、不図示の正孔注入層を設けることが好ましい。電子注入層を構成する材料としては、シクロペンタジエン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ビススチリルベンゼン誘導体等の材料が挙げられる。また、正孔注入層を構成する材料としては、PEDOT/PSS等が挙げられる。電子注入層及び正孔注入層は、極性溶媒に電子注入層及び正孔注入層を構成する材料を溶解してインク化した溶液をインクジェット方式により印刷し、その後、乾燥させることにより形成することができる。
対向電極125を形成した後、形成される画像表示装置の外周部に光硬化型エポキシ樹脂を塗布し、不図示のキャップガラスを接着することにより封止することにより、薄膜トランジスタ117上に有機EL素子126が積層形成された画像表示装置が完成する。
本実施の形態における画像表示装置の製造方法により製造される画像表示装置では、第2の隔壁127及び第1の隔壁128に囲まれた領域に画素電極123及び有機発光層124が形成されるため、より一層開口率を高めることができる。
また、本実施の形態における画像表示装置に駆動用ICが実装された不図示のフレキシブル基板を、異方性導電膜を介して圧着し、画像表示装置の画像評価テストを行った結果、コンタクトホール122に起因すると思われる発光むらは、一切認められず、R、G、Bにおける各々の発光領域において面内で均一な発光が確認された。
また、本実施の形態における画像表示装置では、第1の隔壁128と第2の隔壁127により形成される画素電極123の4隅は、鈍角に形成されているため、有機EL素子126間におけるリーク電流のバラツキをより低減することができ、高い発光均一性を有する画像表示装置を得ることができる。
尚、上述した画像表示装置は、第2の隔壁127は、Y軸方向における幅が、画素電極と接する部分で狭く形成され、第1の隔壁128が形成される領域に向かって徐々に広くなる形状であって、第1の隔壁128は、第2の隔壁127間において、X軸方向及びY軸方向に分離して形成されるものについて説明したが、第2の隔壁127は、Y軸方向における幅が一定であって、第1の隔壁128におけるX軸方向における幅が、中央部分から第2の隔壁127の境界部分に向かって、徐々に幅が広がる構成のものでもよく、更に、X軸方向における画素電極123の幅が、中央部分から第2の隔壁127との境界部分に向かって、徐々に狭くなるように第1の隔壁128を形成し、かつ、Y軸方向における画素電極123の幅が、第1の隔壁128との境界に近づくに従い狭くなるように、第2の隔壁127を形成したものであってもよい。
また、上述した画像表示装置の製造方法では、有機発光層124等を形成する際に、離散的に吐出が可能なインクジェット方式を用いた場合について説明したが、開口領域129の周囲は、表面が撥液処理された第2の隔壁127及び第1の隔壁128により囲まれており、第1の隔壁128及び第2の隔壁127上に吐出された高分子有機発光材料は自己整合的に開口領域129内に入り込むため、連続的に吐出されるディスペンサー法、ノズルプリンティング法を用いることが可能である。
また、本実施の形態では、第2の隔壁127及び第1の隔壁128は撥液性感光性樹脂を用いて露光装置により露光することにより形成したが、撥液性樹脂を含有するインクを用いて、インクジェット法、マイクロコンタクトプリント法等の印刷方法により、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の少なくとも一方を形成してもよい。また、高分子樹脂を含有するインクを用いたインクジェット法、マイクロコンタクトプリント法等の印刷方法により、第2の隔壁127及び第1の隔壁128の少なくとも一方を形成し、その後CFプラズマ処理等により撥液処理を行ってもよい。
更に、本実施の形態における第1の隔壁128及び第2の隔壁127は、第3の実施形態及び第4の実施の形態における第1の隔壁及び第2の隔壁により構成されるものであってもよい。
〔第6の実施の形態〕
次に、第6の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る電子機器は画像表示装置を有するテレビジョン装置である。図11から図16に基づき本実施の形態におけるテレビジョン装置について説明する。
本実施の形態におけるテレビジョン装置200は、主制御装置201、チューナ203、ADコンバータ(ADC)204、復調回路205、TS(Transport Stream)デコーダ206、音声デコーダ211、DAコンバータ(DAC)212、音声出力回路213、スピーカ214、映像デコーダ221、映像・OSD合成回路222、映像出力回路223、画像表示装置224、OSD描画回路225、メモリ231、操作装置232、ドライブインターフェース(ドライブIF)241、ハードディスク装置242、光ディスク装置243、IR受光器251、及び通信制御装置252などを備えている。
主制御装置201は、テレビジョン装置200の全体を制御し、CPU、フラッシュROM、及びRAMなどから構成されている。フラッシュROMには、CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム、及びCPUでの処理に用いられる各種データなどが格納されている。また、RAMは、作業用のメモリである。
チューナ203は、アンテナ270で受信された放送波の中から、予め設定されているチャンネルの放送を選局する。
ADC204は、チューナ203の出力信号(アナログ情報)をデジタル情報に変換する。
復調回路205は、ADC204からのデジタル情報を復調する。
TSデコーダ206は、復調回路205の出力信号をTSデコードし、音声情報及び映像情報を分離する。
音声デコーダ211は、TSデコーダ206からの音声情報をデコードする。
DAコンバータ(DAC)212は、音声デコーダ211の出力信号をアナログ信号に変換する。
音声出力回路213は、DAコンバータ(DAC)212の出力信号をスピーカ514に出力する。
映像デコーダ221は、TSデコーダ206からの映像情報をデコードする。
映像・OSD合成回路222は、映像デコーダ221の出力信号とOSD描画回路225の出力信号を合成する。
映像出力回路223は、映像・OSD合成回路222の出力信号を画像表示装置224に出力する。
OSD描画回路225は、画像表示装置224の画面に文字や図形を表示するためのキャラクタ・ジェネレータを備えており、操作装置232やIR受光器251からの指示に応じて表示情報が含まれる信号を生成する。
メモリ231には、AV(Audio−Visual)データ等が一時的に蓄積される。
操作装置232は、例えばコントロールパネルなどの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置201に通知する。
ドライブIF241は、双方向の通信インターフェースであり、一例としてATAPI(AT Attachment Packet Interface)に準拠している。
ハードディスク装置242は、ハードディスクと、このハードディスクを駆動するための駆動装置などから構成されている。駆動装置は、ハードディスクにデータを記録するとともに、ハードディスクに記録されているデータを再生する。
光ディスク装置243は、光ディスク(例えば、DVD)にデータを記録するとともに、光ディスクに記録されているデータを再生する。
IR受光器251は、リモコン送信機280からの光信号を受信し、主制御装置201に通知する。
通信制御装置252は、インターネットとの通信を制御する。インターネットを介して各種情報を取得することができる。
画像表示装置224は、一例として図12に示されるように、表示器300、及び表示制御装置380を有している。
表示器300は、一例として図13に示されるように、複数(ここでは、n×m個)の表示素子302がマトリックス状に配置されたディスプレイ310を有している。
また、ディスプレイ310は、一例として図14に示されるように、X軸方向に沿って等間隔に配置されているn本の選択線(X0、X1、X2、X3、・・・・・、Xn−2、Xn−1)、Y軸方向に沿って等間隔に配置されているm本の信号線(Y0、Y1、Y2、Y3、・・・・・、Ym−1)、Y軸方向に沿って等間隔に配置されているm本の電源線(Y0i、Y1i、Y2i、Y3i、・・・・・、Ym−1i)を有している。そして、選択線と信号線とによって、表示素子302を特定することができる。
各表示素子302は、一例として図15に示されるように、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子350と、この有機EL素子350を発光させるためのドライブ回路320とを有している。すなわち、ディスプレイ310は、いわゆるアクティブマトリックス方式の有機ELディスプレイである。また、ディスプレイ310は、カラー対応の32インチ型のディスプレイである。なお、大きさは、これに限定されるものではない。
有機EL素子350は、一例として図16に示されるように、有機EL薄膜層340と、陰極312と、陽極314とを有している。
陰極312には、アルミニウム(Al)が用いられている。なお、マグネシウム(Mg)−銀(Ag)合金、アルミニウム(Al)−リチウム(Li)合金などを用いても良い。
陽極314には、ITOが用いられている。なお、In、SnO、ZnOなどの導電性を有する酸化物などを用いてもよい。
有機EL薄膜層340は、電子輸送層342と発光層344と正孔輸送層346とを有している。そして、電子輸送層342に陰極312が接続され、正孔輸送層346に陽極314が接続されている。陽極314と陰極312との間に所定の電圧を印加すると発光層344が発光する。
また、図15に示すように、ドライブ回路320は、2つの電界効果型トランジスタ321及び322、コンデンサ323を有している。
電界効果型トランジスタ321は、スイッチ素子として動作する。ゲート電極Gは、所定の選択線に接続され、ソース電極Sは、所定の信号線に接続されている。また、ドレイン電極Dは、コンデンサ323の一方の端子に接続されている。
コンデンサ323は、電界効果型トランジスタ321の状態、すなわちデータを記憶しておくためのものである。コンデンサ323の他方の端子は、所定の電源線に接続されている。
電界効果型トランジスタ322は、有機EL素子350に大きな電流を供給するためのものである。ゲート電極Gは、電界効果型トランジスタ321のドレイン電極Dと接続されている。そして、ドレイン電極Dは、有機EL素子350の陽極314に接続され、ソース電極Sは、所定の電源線に接続されている。
そこで、電界効果型トランジスタ321が「オン」状態になると、電界効果型トランジスタ322によって、有機EL素子350は駆動される。
尚、本実施の形態においては、一例として、上述した画像表示装置224を用いたが、第1から第5の実施の形態における画像表示装置は、画像表示装置224に代えて用いられる。これにより、本実施の形態では、低コストで高性能なテレビジョン装置を得ることができる。
また、第1から第5の実施の携帯における画像形成装置は、テレビジョン装置以外にも携帯電話、ゲーム機等にも用いることができる。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
11 基板
12 ゲート電極
13 ゲート絶縁膜
14 半導体層
15 ソース電極
16 ドレイン電極
17 薄膜トランジスタ
21 層間絶縁膜
22 コンタクトホール
23 画素電極
24 有機発光層
25 対向電極
26 有機EL素子
27 第2の隔壁
28 第1の隔壁
29 開口領域
特開2004−119219号公報 特開2005−197027号公報

Claims (13)

  1. 基板上に2次元的に形成されたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有し、前記トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、
    前記2次元方向のうち一方の方向に沿って、前記開口部を覆うことなく形成された複数の第2の隔壁と、
    前記第2の隔壁間に前記開口部を埋込み前記層間絶縁膜上の所定の領域に形成された画素電極と、
    前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように、前記画素電極を介し前記開口部上を覆ように形成された複数の第1の隔壁と、
    を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 基板上に2次元的に形成されたトランジスタと、
    前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有し、前記トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、
    前記2次元方向のうち一方の方向に沿って、前記開口部を覆うことなく形成された複数の第2の隔壁と、
    前記第2の隔壁間に前記開口部を埋込み前記層間絶縁膜上の所定の領域に形成された補助電極と、
    前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように、前記補助電極を介し前記開口部上を覆ように形成された複数の第1の隔壁と、
    前記第1の隔壁間には前記補助電極が露出しており、前記第1の隔壁及び前記第2の隔壁に囲まれた領域に形成された画素電極と、
    を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁はライン状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁のいずれか一方の隔壁はライン状に形成されており、他方の隔壁は、一方の隔壁間の領域に所定の間隔で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  5. 前記第2の隔壁の端部における領域上の一部にも前記第1の隔壁が形成されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 2次元的にトランジスタが形成されている基板上に、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有する層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
    前記層間絶縁膜上に前記開口部を覆うことなく、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って複数の第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、
    前記第2の隔壁間において開口部を埋込み、かつ、前記層間絶縁膜上の所定の領域に画素電極を形成する画素電極形成工程と、
    前記画素電極を介して開口部を覆い、前記画素電極が露出するように前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように複数の第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、
    を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  7. 2次元的にトランジスタが形成されている基板上に、前記トランジスタのソース電極またはドレイン電極上に開口部を有する層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
    前記層間絶縁膜上に前記開口部を覆うことなく、前記2次元方向のうち一方の方向に沿って複数の第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、
    前記第2の隔壁間において開口部を埋込み、かつ、前記層間絶縁膜上の所定の領域に補助電極を形成する補助電極形成工程と、
    前記補助電極を介して開口部を覆い、前記補助電極が露出するように前記一方の方向に交差または交差する直線上に配列するように複数の第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、
    前記第2の隔壁及び前記第1の隔壁に囲まれた領域に画素電極を形成する画素電極形成工程と、
    を有し、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁により形成される前記画素電極の露出部分における4隅の角はすべて鈍角であること、または、前記画素電極の露出部分は円形状または長円形状となるように形成されていることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  8. 前記画素電極形成工程は、極性溶媒に導電性微粒子を分散したインクを用いて、インクジェット法により形成するものであることを特徴とする請求項6または7に記載の画像表示装置の製造方法。
  9. 前記画素電極上に有機発光層を形成する有機発光層形成工程をさらに有し、
    前記有機発光層形成工程は、有機発光層を構成する材料をインクジェット法、ディスペンサー法、ノズルプリンティング法により印刷し形成するものであることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の画像表示装置の製造方法。
  10. 前記第2の隔壁形成工程では、前記第2の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の画像表示装置の製造方法。
  11. 前記第1の隔壁形成工程では、前記第1の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする請求項6から10のいずれかに記載の画像表示装置の製造方法。
  12. 前記第1の隔壁形成工程では、前記第1の隔壁と前記第2の隔壁の表面に撥液処理を行うことを特徴とする請求項6から10のいずれかに記載の画像表示装置の製造方法。
  13. 請求項1から5のいずれかに記載の画像表示装置を有することを特徴とする電子機器。
JP2009269208A 2009-11-26 2009-11-26 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器 Expired - Fee Related JP5333176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009269208A JP5333176B2 (ja) 2009-11-26 2009-11-26 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009269208A JP5333176B2 (ja) 2009-11-26 2009-11-26 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011113815A true JP2011113815A (ja) 2011-06-09
JP5333176B2 JP5333176B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=44235999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009269208A Expired - Fee Related JP5333176B2 (ja) 2009-11-26 2009-11-26 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5333176B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079897A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fujifilm Corp 有機電界発光表示装置の製造方法及び有機電界発光表示装置
JP2014026725A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法および表示装置の製造方法
JPWO2013080261A1 (ja) * 2011-11-30 2015-04-27 パナソニック株式会社 表示パネル及び表示パネルの製造方法
WO2015118598A1 (ja) * 2014-02-06 2015-08-13 株式会社Joled 表示装置
WO2016151818A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 パイオニア株式会社 発光装置
JP2019504434A (ja) * 2015-11-20 2019-02-14 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. タッチスクリーンとその製造方法及び表示装置
CN111129105A (zh) * 2020-01-17 2020-05-08 合肥鑫晟光电科技有限公司 一种阵列基板、其制作方法、显示面板及显示装置
JP2022009669A (ja) * 2020-02-05 2022-01-14 パイオニア株式会社 発光装置
WO2022230060A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 シャープディスプレイテクノロジー株式会社 表示装置
JP2022553853A (ja) * 2019-11-06 2022-12-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド Uv硬化フィラーを有する有機発光ダイオード(oled)ディスプレイデバイス
US11974457B2 (en) 2020-01-22 2024-04-30 Applied Materials, Inc. Light-emitting diode display devices with mirror

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129064A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Seiko Epson Corp 膜パターン形成方法、デバイス、電気光学装置、及び電子機器
JP2008091072A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Seiko Epson Corp 電気光学装置、およびその製造方法
JP2009259457A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法、及び電子機器
JP2009259570A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129064A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Seiko Epson Corp 膜パターン形成方法、デバイス、電気光学装置、及び電子機器
JP2008091072A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Seiko Epson Corp 電気光学装置、およびその製造方法
JP2009259457A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法、及び電子機器
JP2009259570A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079897A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fujifilm Corp 有機電界発光表示装置の製造方法及び有機電界発光表示装置
JPWO2013080261A1 (ja) * 2011-11-30 2015-04-27 パナソニック株式会社 表示パネル及び表示パネルの製造方法
JP2014026725A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法および表示装置の製造方法
JPWO2015118598A1 (ja) * 2014-02-06 2017-03-23 株式会社Joled 表示装置
WO2015118598A1 (ja) * 2014-02-06 2015-08-13 株式会社Joled 表示装置
US10418581B2 (en) 2015-03-25 2019-09-17 Pioneer Corporation Light emitting device
JPWO2016151818A1 (ja) * 2015-03-25 2017-12-28 パイオニア株式会社 発光装置
WO2016151818A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 パイオニア株式会社 発光装置
JP2019504434A (ja) * 2015-11-20 2019-02-14 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. タッチスクリーンとその製造方法及び表示装置
JP2022553853A (ja) * 2019-11-06 2022-12-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド Uv硬化フィラーを有する有機発光ダイオード(oled)ディスプレイデバイス
US11963377B2 (en) 2019-11-06 2024-04-16 Applied Materials, Inc. Light-emitting diode light extraction layer having graded index of refraction
CN111129105A (zh) * 2020-01-17 2020-05-08 合肥鑫晟光电科技有限公司 一种阵列基板、其制作方法、显示面板及显示装置
CN111129105B (zh) * 2020-01-17 2023-04-07 合肥鑫晟光电科技有限公司 一种阵列基板、其制作方法、显示面板及显示装置
US11957002B2 (en) 2020-01-17 2024-04-09 Hefei Xinsheng Optoelectronics Technology Co., Ltd. Array substrate, method for preparing array substrate, display panel and display apparatus
US11974457B2 (en) 2020-01-22 2024-04-30 Applied Materials, Inc. Light-emitting diode display devices with mirror
JP2022009669A (ja) * 2020-02-05 2022-01-14 パイオニア株式会社 発光装置
WO2022230060A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 シャープディスプレイテクノロジー株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5333176B2 (ja) 2013-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5333176B2 (ja) 画像表示装置、画像表示装置の製造方法及び電子機器
JP5685855B2 (ja) 表示装置および表示装置の製造方法
CN100530547C (zh) 图形形成方法、薄膜晶体管、显示器及其制造方法及电视设备
CN101442106B (zh) 半导体装置及其制造方法、液晶电视和el电视
US7535169B2 (en) Organic electroluminescent device, method for producing the same, and electronic appliance
CN109273488B (zh) 有机发光器件
KR102015846B1 (ko) 유기전계 발광소자
JP2005327674A (ja) 有機エレクトロルミネッセント表示素子、それを有する表示装置、及び、その製造方法
JP2005174906A (ja) 電気光学装置および電子機器
TW200529117A (en) Organic electroluminescent device and electronic apparatus
JP2007311235A (ja) デバイス、膜形成方法、及びデバイスの製造方法
JP5458669B2 (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、および電子機器
JP2005174907A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP4916439B2 (ja) 発光回路基板及び発光表示装置
JP6175644B2 (ja) 表示装置および電子機器
KR100932935B1 (ko) 유기 발광 소자 및 이를 포함하는 유기 발광 표시 장치
JP2010034342A (ja) 半導体素子の製造方法、半導体素子、発光装置、表示装置および駆動用基板
US11233115B2 (en) Display panel and manufacturing method thereof, and display device
JP2008277370A (ja) 半導体装置およびその製造方法、ならびに表示装置およびその製造方法
JP2009259457A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法、及び電子機器
JP2009043499A (ja) 有機el素子用基板及びその製造方法
JP2009104859A (ja) 有機el素子及びその製造方法
JP2010287634A (ja) トランジスタを有するトランジスタ基板及びトランジスタを有するトランジスタ基板の製造方法
JP2012022787A (ja) 有機el装置、有機el装置の製造方法、及び電子機器
JP2011048909A (ja) 発光装置及びその製造方法並びに電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5333176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees