JP2011112639A - 三次元形状測定装置 - Google Patents

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俊次 安道
Masahiko Komata
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Abstract

【課題】 連続移動する測定対象物の三次元形状を、位相シフト法により高速に測定すると共に、垂直解像度や深度を柔軟に設定できる構成とする。
【解決手段】
被測定対象物に対して斜め上方から、投影方向に沿って光の強度が正弦波状に変化する格子縞を投影する格子縞投影器1と、鉛直上方に位置しエリアセンサ6を備えたカメラ2と、被測定対象物を一定方向へ移動させるステージ3とを備え、格子縞は位相が互いにπ/2ずつシフトした4つの帯状領域に分かれており、エリアセンサ6上の各帯状領域につき一本の水平ライン、計4本から画像を読出し、位相シフト法の原理を用いて位相を算出して高さに変換し、被測定対象物の三次元形状を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動する測定対象物の三次元形状を位相シフト法を用いて測定する装置に関し、特に半導体部品や受動素子部品等の電子部品の搭載されたプリント基板、あるいは、プリント基板の上に印刷されたクリーム半田量を測定するのに好適な、三次元形状測定装置に関する。
従来、連続して移動する測定対象物の三次元形状を測定する技術として、例えば下記特許文献1に開示されているものがある。これは、移動する被測定対象物の真上から光の強度が正弦波状に変化する格子縞を投影し、格子縞を投影された被測定対象物が格子縞周期のπ/2に相当する距離を移動する度に、斜め上方からCCDエリアカメラを用いてそれを撮像し、格子縞の位相が異なる4つの同一部位画像から位相シフト法の原理を適応して高さ情報を求める。しかしながら、このような構成においては、取得された画像を最も効率よく利用するのにエリアカメラの視野内に格子縞が丁度1周期分結像することが望ましいが、その為にコンベア速度及び測定できる垂直解像度や深度に制約を課すことになる。このような制約を少しでも回避するために、本文献では幾つかの補完的な構成が提案されているが、いずれも装置を複雑化・大型化させる要因となるか、一度取得した画像を無駄に破棄することになり効率が悪い。
一方、特許文献2あるいは特許文献3では、いずれも光の強度が正弦波状に変化する格子縞を斜方より被測定対象物に投影し、その被測定対象物の移動と同期して、真上に配置した3本あるいは4本のリニアアレイを備えるラインセンサで画像を撮像するようになっている。撮像された3本あるいは4本の輝度出力は、被測定対象物の同じ部位を撮像したライン毎に並び替えられ、位相シフト法の原理を適用することによりその部位の高さ情報に変換され、結果としてその被測定対象物の三次元形状が明らかになるというものである。これらの方法によれば、連続して移動する測定対象物の三次元形状を効率よく高速に測定することが可能となる。しかし、複数のリニアアレイを備えるラインセンサを構築するには制約が多い。すなわち、現実的に入手でき利用できるものはカラー用リニアアレイのカラーフィルタを除去したものであり、リニアアレイの本数は3本、間隔は8画素程度で固定という幾何学的な制限がある。リニアアレイの本数が3本に限られるということは、位相決定のためのサンプルポイントが理論上の最低数である3点しか得られないことを意味し、4点以上の場合と比較して位相測定誤差が大きくなってしまう。また、リニアアレイの間隔が固定であるということは、そのリニアアレイ上に結像する投影格子縞の周期も限定されることになり、測定の垂直解像度や深度の選択の自由度を奪うことになってしまう。
特開平11−211443号公報 特表2001−503506号公報 特開2002−286433号公報
Daniel Malacara 「Optical Shop Testing」2ed.CH.14 1992 John Wiley & Sons
前述の通り、従来の技術では、移動する測定対象物の三次元形状を効率よく高速に測定しようとすると、投影する格子縞の周期が限定され、測定の垂直解像度や深度に制約を受けてしまう、という問題があった。それを鑑み、本発明の目的は、このような測定の垂直解像度や深度の制約を緩和し、より柔軟性の高い三次元形状測定装置を提供することにある。さらに、本発明によれば、装置の規模を徒に増大させることなく補完的な情報の取得を同時に実現できる。
上記課題を解決するために、本発明では、被測定対象物に対して斜め上方より、投影方向に沿って光の強度が正弦波状に変化する格子縞を投影する格子縞投影手段と、前記被測定対象物に対して鉛直上方に位置し二次元撮像素子を備えて該被測定対象物の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像タイミングと同期して前記被測定対象物を載せたステージを前記撮像手段と前記格子縞投影手段に対し相対的に一定方向に移動させるステージ駆動手段とを備え、前記格子縞投影手段は前記被測定対象物が移動する方向の前方あるいは後方から格子縞を投影するように配置され、該二次元撮像素子からの画像読出しは、互いに前記二次元撮像素子上に結像される前記正弦波状格子縞の周期の1/n(nは3以上)の画素距離だけ離れた、計n本の水平ラインから読み出すように制御する画像読出制御手段と、前記ステージ駆動手段が前記正弦波状格子縞の周期の1/nに相当する距離だけステージを移動する間に、前記撮像手段が画像を撮像する回数をmとした時、前記画像読出制御手段によって読み出されたn本のライン画像情報を一時的に保持する、前記被測定対象物の移動方向から見て最も遠い水平ラインから(n−1)×m+1、(n−2)×m+1、…、m+1、1本分のライン容量をそれぞれ備えた、先入れ先出し型ライン画像情報保持手段と、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段より出力されるn本分のライン輝度情報から位相シフト法の原理により位相を解析しその部位の高さ情報を算出する高さ演算手段とをさらに備え、前記撮像手段は前記ステージ駆動手段によるステージの移動と同期して前記被測定対象物を撮像し、その度に前記画像読出手段は前記二次元撮像素子のn本の水平ラインからライン画像情報を読み出して前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段へ格納し、同時に、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段より出力されるn本分のライン輝度情報から位相シフト法の原理により位相を解析しその部位の高さ情報を算出して、連続的に移動する被測定対象物の形状を測定することができるようにした。
また、別の構成においては、前記格子縞投影手段は、前記被測定対象物が移動する方向に対し側方から格子縞を投影するように配置され、該格子縞は、投影方向に沿った等幅で帯状のn(nは3以上)個の帯領域に分けられ、各々の帯領域の格子縞は周期は同一であるがその位相を順次2π/nずつずらして投影され、前記画像読出手段は、前記帯領域が前記二次元撮像素子上に結像される幅をwとした時に、該帯領域が各々1水平ラインを含み、さらに互いに間隔wだけ離れているように配置された計n本の水平ラインから画像読出しすることにより、前記格子縞の周期と前記画像読出しの間隔wとを独立に設定することを可能とした。
さらに、前記撮像手段の視野内で垂直方向に複数の領域を設け、前記格子縞投影手段は該領域毎に異なる周期の格子縞を投影するようにし、該複数の領域毎に前記画像読出制御手段、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段及び前記高さ演算手段をそれぞれ備えることにより、垂直解像度の異なる高さ情報を同時に得ることができるようにした。
同様に、前記撮像手段の視野内に垂直方向に複数の領域を設け、複数の前記格子縞投影手段は該領域毎に異なる方向から格子縞を投影し、前記画像読出制御手段、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段及び前記高さ演算手段を該領域毎にそれぞれ備えることにより、格子縞の投影方向によって生じる影の影響を除去するようにした。
また、前記撮像手段の視野内で垂直方向に三つの領域を設け、一つの領域には赤色(R)、次は緑色(G)、最後は青色(B)をそれぞれ照射する三色投射手段と、該領域毎に1水平ラインを読み出す前記画像読出制御手段と、移動する前記被測定対象物の同一部位が同じ画像位置に来るよう該領域の間隔に合わせて遅延を生じさせる前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段とを備えることにより、連続的に移動する被測定対象物の二次元カラー画像を同時に取得できるようにした。
さらに、前記被測定対象物の形状に関し良品を規定する基準範囲を記憶する基準範囲記憶手段と、実際に測定された前記被測定対象物の三次元形状ないし二次元形状が該基準範囲を満たすかどうかを判定する判定部とを備え、該基準範囲に基づいて被測定対象物の良否を判定することをできるようにした。
本発明によれば、連続移動する測定対象物の三次元形状を高速に測定できる。さらに、位相シフト法における格子縞のピッチとカメラの撮像タイミングとの間にある制約を緩和し、測定の垂直解像度や深度の選択に広い自由度を与え、より柔軟性の高い三次元形状測定装置を提供できる。
本発明の全体構成を示す図である。 第1の実施例における格子縞の投影状態を示す図である。 第2の実施例における格子縞の投影状態を示す図である。 位相シフトの様子を捉えた実際のチップ画像である。 第3の実施例における格子縞の投影状態を示す図である。 第4の実施例の格子縞投影器の構成図である。 第4の実施例における格子縞の投影状態を示す図である。 第5の実施例における格子縞の投影状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の全体構成を示している。図の中で、格子縞投影器1は正弦波状に光強度が変化する格子縞を投影する装置である。ハロゲン電球等の白色光源の前にフィルムに焼いた格子縞やロンキー格子などを配置し、投射光学系を介して測定対象物上にその格子縞を結像させる仕組みとなっている。また、液晶やDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いたプロジェクタを用いてもよい。その場合、動的に格子縞の周期を変えることができるので、より柔軟なシステムの構築が可能となる。投影器コントローラ11は、格子縞投影器1と接続され、投影縞の明るさを調整し、また、液晶やDMDを用いた場合はその投影パターンを制御する。カメラ2は、レンズ及びエリアセンサ、制御回路などから構成され、格子縞の投影された測定対象物を真上から撮像する。エリアセンサにはCMOSイメージセンサを使用することにより、センサ素子内の任意の領域から画像を読み出せる特徴を利用できる。すなわち、後述する通り、センサ素子内の特定の水平ラインのみ読み出すように構成しその他の領域にはアクセスしないことで、読出レートを高速化できると共にリニアアレイと同様な機能を実現できる。ステージ3は、駆動機構を内部に備え、測定対象物を載せて一定の方向へ移動させる。ステージコントローラ31は、ステージ3の駆動機構と接続され、ステージの移動方向や速度を制御する。画像演算処理部4は、カメラ2から画像(輝度)情報を取得する画像入力部41と、入力された画像を一時的に蓄える画像メモリ42a〜dと、蓄えられた画像情報から高さ情報等を算出する演算部43などから構成され、カメラ2から出力された画像情報を基に高さ画像を生成する。コンピュータ5は、投影器コントローラ11、ステージコントローラ31、画像演算処理部4などに接続され、各機器への制御指示を出力したり、測定対象物の演算結果を受け取って後処理を行ったり、操作者とのインタフェースを実行する。
以上のように構成された装置の動作について解説する。位相シフト法における位相のシフト量に関しては、格子縞周期の1/4すなわちπ/2を選択して、4つのサンプルを取得するのが最も一般的である。ただし、格子縞の周期分割は3つ以上であれば幾つでも構わず、また、等分割である必要もなく、様々な位相算出手法が提案されている。詳細については、例えば前記非特許技術文献1に詳しいので、ここでは省略する。以下の説明は、π/2の等分割を例として述べるが、本発明の趣旨を別の分割法に展開するのは困難ではない。
まず、コンピュータ5から発せられる測定開始指示により、ステージコントローラ31はステージの連続移動を開始する。ステージがある一定距離s移動する度に、画像演算処理部4はカメラ2へトリガー信号を出力し、カメラ2はステージ上の被測定対象物を撮像する。この移動量sを制御するには、速度を一定に維持した上で所定の時間間隔でトリガーを発生させることにしても良いし、速度が変動する場合はパルスエンコーダを装着して一定のパルスカウント毎にトリガーを発生することでも良い。トリガー信号を受け付けたカメラ2は、エリアセンサの露光を開始し、露光が完了次第輝度データの読み出しを開始する。この時実際に輝度データを読み出すのは、図2に示す通り、エリアセンサ6上に一定の間隔をおいて定められた4本の水平ラインL1〜L4のみである。この間隔は、上記の位相シフト量すなわちエリアセンサ上に結像した格子縞周期の1/4の距離となるよう定める。L1〜L4から読み出された1ライン分の輝度データは、それぞれ個別に画像演算処理部4にある画像メモリ42のaからdへ、すなわちL1の出力は画像メモリ42a、L2の出力は画像メモリの42b、という具合に蓄えられる。この画像メモリ42は、それぞれFIFO(先入れ先出しメモリ)を構成しており、先に保存されたものから順番に読み出されるようになっている。これは、測定対象物がエリアセンサの下方から上方へ向かって移動する場合、その部位がL4からL3、L2、L1と順次移動して行くため同一部位の画像取得に時間差があり、これを補償するためFIFOの持つ遅延機能を利用するものである。従って、L4から読み出された輝度データを記憶する画像メモリ42dが最も段数が多く、L1から読み出された輝度データは即座に処理できるので、1段となる。詳細には、読出し水平ライン間の撮像回数をmとした場合、画像メモリ42dはm×3+1段、画像メモリ42cはm×2+1段、画像メモリ42bはm+1段をそれぞれ備える。結果として、これらの画像メモリ42a〜dの出力は、被測定対象物の同一部位を異なる位相の格子縞で投影した画像であり、それらを演算部43に供給して位相の計算を行う。位相の計算式は式(1)に示すとおりである。得られた位相値φから、投影された格子縞の空間的な位置関係により、式(2)に従って被測定対象物の各部位の実際の高さhが算出でき、高さ画像が取得できる。さらに、式(3)に従って格子縞の振幅画像や、IからIまでの総和(=I)をとり輝度スケール変換をかけることで、通常の二次元輝度画像も同時に得ることができる。格子縞の振幅値γは、影の部分や光の反射率が低い所で小さくなるため、その部位で得られた高さ情報の信頼度を示す目安となり、情報の欠落を判断するのに利用できる。また、通常の二次元輝度画像については、ここで改めて説明するまでもなく、従来の様々な利用方法が考えられる。尚、上記演算部43は、CPUやDSPで位相計算を行うようにソフトウェアで構成してもよいし、輝度値I〜I入力から位相値φ等の出力を得るルックアップテーブル方式のハードウェア構成としてもよい。
φ=tan−1((I−I)/(I−I)) ……(1)
φ:位相
,I,I,I: 各ラインの輝度値
h=(P/tanα)・φ/2π ……(2)
h:高さ
P:格子縞のピッチ
α:格子縞の投影角
γ=2((I−I+(I−I1/2/I ……(3)
γ:振幅
:平均輝度(=I+I+I+I
上記のような構成によれば、格子縞のサンプリングポイントを4点、あるいは、それ以上にすることが容易に実現でき、誤差の少ない測定が可能となる。また、垂直解像度あるいは深度を変えるために格子縞のピッチを変更したい場合、そのピッチに合わせて画素の読出し水平ラインL1〜L4の互いの間隔を変えれば良いため、柔軟性の高いシステムを構築できるという効果がある。
次に、第2の実施例について説明する。図3は、本実施例における格子縞の投影パターンを示している。また、本実施例においては、格子縞投影器1はステージ3の進行方向から見ると横の方向、つまり側方上方から図3に示すような格子縞パターンを投影する。前記第1の実施例では、格子縞は進行方向前方(あるいは後方)から投影され、エリアセンサ6上では横縞として映っていた。本実施例では、エリアセンサ6上に縦縞となり、それが上下4段の帯領域A1〜A4に分かれ、それぞれの縞が順次π/2ずつ位相がずれて映る。画像読出し水平ラインL1〜L4は、前記帯領域のほぼ中心附近に互いに等間隔wとなるように配置される。それ以外の構成は第1の実施例と変わらない。
このように構成された撮像系において、プリント基板の上に搭載されたチップコンデンサを実際に撮像した画像が図4である。この図における(1)から(4)は、それぞれチップコンデンサが帯領域A1からA4の範囲に収まっている間に観察される画像例であり、チップの移動方向は画面の下から上である。この画像からも明らかなように、基板面と高さの異なるチップ上面では、投影されている格子縞の位相が互いにずれている。このずれ量は両者の高さの差に比例するため、前記式(1)及び(2)に当てはめれば、このチップの正確な高さを算出することができる。
このように構成された本実施例の動作は、第1の実施例と何ら変わる処はないため、その説明は省略する。但し、本実施例による格子縞の投影様式では、同じ水平ライン上の格子縞の位相が右から左(あるいは左から右)へ向けて変位しているので、出力される高さ画像はある一定の傾きを伴ったものとなる。この不都合を回避するには、格子縞の周期からこの定常傾き角度βを算出し、前記式(1)による位相値φの演算時に差し引けばよい。あるいは、ステージ3の基準平面の高さ画像を予め取得しておいてこれを基準画像とし、測定対象物の高さ画像を取得する度にこの基準画像を差し引いて、通常の高さ画像に変換するようにしてもよい。
ところで、第1の実施例では、位相のシフトは投影された格子縞に対する読出し水平ラインL1〜L4の配置、すなわちそれらの間隔を格子縞のピッチに合わせることで実現されていた。従って、格子縞のピッチと読出し水平ライン間隔には、正確な比例関係を保つ必要があった。ところが本実施例による構成では、格子縞の位相シフトはその投影パターン自体で実現されており、読出し水平ライン間隔wとは独立である。すなわち、読出し水平ライン間隔wは、投影格子縞のパターン変化の尖鋭度や撮像素子の読出しサイクルタイム、ステージの送り速度、画像メモリの容量などの条件によって隋意に定めればよい。一方、格子縞のピッチは、所望する垂直解像度あるいは深度に合わせて、やはり随意に定めることができる。つまり、第1の実施例と比べても、さらに柔軟性の高いシステムを構築できると共に、後述する通り、読出し水平ライン間隔の選択自由度を活かしてより効率よくエリアセンサを利用できる効果がある。
次に第3の実施例について説明する。本実施例の格子縞投影器1は、図5に示すように、カメラ2の視野内を大きく上下2つの領域に分け(図中の上領域Uと下領域D)、それぞれに格子縞のピッチが異なる2種類の格子縞パターンを投影する。もちろん、3つ以上の領域に分け、それぞれ異なるピッチの格子縞を投影しても構わない。上下のそれぞれの領域は、図4に示したごとくさらに4つの帯状領域に分けられ、ピッチは同一であるものの位相がπ/2ずつずれた格子縞パターンが投影される。また、各帯状領域毎に画像読出し水平ラインL1u〜L4u及びL1d〜L4dが配置される。
このように構成された装置の動作は、基本的に実施例2の場合と同様で、異なるのは二組の位相、振幅、輝度画像が得られることである。特に二組の位相情報からは、単に垂直解像度の異なるデータが得られるのみならず、格子縞のピッチが粗い方の位相情報を用いてピッチが細かい位相情報の位相接続を正確且つ効率的に実施でき、等価的に測定深度を拡大するという効果が得られる。具体的な位相接続の処理方法に関しては、例えば、特許文献特開2004−226160号公報を参照されたい。
次に第4の実施例について説明する。本実施例では、図6に示すように格子縞投影器を2つ(1a及び1b)設け、互いに反対方向から格子縞を投影する。図7に示すように、カメラ2の視野内を大きく上下2つの領域に分け(図中の上領域Lと下領域R)、それぞれに入射方向が異なるがピッチは同じ格子縞パターンを投影する。後の構成は、前記実施例3と同様であるので、説明は省略する。
格子縞投影器1は斜め上方から格子縞を投影するので、被測定対象物の形状によっては、光の当たらない影の部分が発生するのを防ぐことができない。このような場合、上述のように反対側からも格子縞を投影することで、影の部分を無くすことができる。本構成により2組のデータが得られるが、これをどのように処理して1つの高さ情報にまとめるかについては幾つかの方法が考えられる。例えば、1つの単純かつ高速な方法は、エリアセンサから読み出されるL1lとL1r、L2lとL2r、…の平均をとって4本の出力にまとめ、位相解析を行うというものである。あるいは、より手間は掛かるが精度の高い方法としては、L領域とR領域は独立に位相算出までしてしまい、前に示唆した通り、2つの対応する位置の振幅情報を順次比較しながら、より信頼度の高い方の高さ情報を採用していって1つの高さ情報に集約するということもできる。いずれにせよ本実施例によれば、格子縞投影器を1台追加するだけで1回の走査で影対策が実施でき、測定系を2段にしたり、投影器を切り替えて2回走査する、といった無駄を省くことができるという効果がある。
次に第5の実施例について説明する。本実施例では、図8に示すように、格子縞投影器1は格子縞ではなく、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の三色を帯状に投射する。カメラ2の視野内は3つの領域に分けられ、それぞれが等間隔wで配置されたL1〜L3の画素読出し水平ラインを含む。各水平ラインの輝度データ出力はFIFO画像メモリに供給され、w(L2)及び2w(L3)の間隔に相当する遅延時間を経た後、1枚のカラー画像に集約される。本実施例によれば、カメラ2視野内に3原色の帯領域を追加するだけで、高さ情報と同時にカラー二次元画像の取得も可能になるという効果がある。
これまで、実施例2ないし5についてそれぞれ個別に説明してきた。しかし、実施例2でも解説したとおり、本発明の特徴の一つはエリアセンサ6の持つ領域を効率良く利用できることである。本説明は、その利点を活かし実施例2ないし5の機能を複数ないし全部一つのシステムに収めることを妨げるものではない。
次に第6の実施例について述べる。本実施例では、測定対象物の三次元形状を規定するパラメータ、例えば、長さ・幅・高さ・面積・体積等の基準値とその許容範囲を記憶しておき、実際に測定した結果と基準値とを比較し、それが許容範囲内に収まっているかどうか判断する。もし、許容範囲に収まっていなかった場合は、画面メッセージや警告音などで、オペレータに不良が発生したことを知らせる。生産工程に使われる三次元形状測定装置は、それが特にインラインでの使用に耐えられるスピードを備えている時は、単なる測定結果の数値出力のみではなく、測定対象物の良否判定まで行うことが求められる場合が多い。本発明は、そのような用途にも適している。
1 … 格子縞投影器
2 … カメラ
3 … ステージ
4 … 画像演算処理部
5 … コンピュータ
6 … エリアセンサ
11 … 投影器コントローラ
31 … ステージコントローラ、
41a〜d … 画像メモリ
43 … 演算部

Claims (6)

  1. 被測定対象物に対して斜め上方より、投影方向に沿って光の強度が正弦波状に変化する格子縞を投影する格子縞投影手段と、前記被測定対象物に対して鉛直上方に位置し二次元撮像素子を備えて該被測定対象物の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像タイミングと同期して前記被測定対象物を載せたステージを前記撮像手段と前記格子縞投影手段に対し相対的に一定方向に移動させるステージ駆動手段とを備え、
    前記格子縞投影手段は前記被測定対象物が移動する方向の前方あるいは後方から格子縞を投影するように配置され、
    前記二次元撮像素子からの画像読出しは、互いに該二次元撮像素子上に結像される前記正弦波状格子縞の周期の1/n(nは3以上)の距離だけ離れた、計n本の水平ラインから読み出すように制御する画像読出制御手段と、
    前記ステージ駆動手段が前記正弦波状に変化する格子縞の周期の1/nに相当する距離だけステージを移動する間に前記撮像手段が画像を撮像する回数をmとした時、前記画像読出制御手段によって読み出されたn本のライン画像情報を一時的に保持し、かつ、そのライン画像情報保持容量が前記被測定対象物の移動方向から見て最も遠い水平ラインから(n−1)×m+1、(n−2)×m+1、…、m+1、1本分である先入れ先出し型ライン画像情報保持手段と、
    前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段より出力されるn本分のライン輝度情報から、位相シフト法の原理により位相を解析しその部位の高さ情報を算出する高さ演算手段とをさらに備え、
    前記撮像手段は前記ステージ駆動手段によるステージの移動と同期して前記被測定対象物を撮像し、その度に前記画像読出手段は前記二次元撮像素子のn本の水平ラインからライン画像情報を読み出して前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段へ格納し、同時に、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段より出力されるn本分のライン輝度情報から位相シフト法の原理により位相を解析しその部位の高さ情報を算出して、連続的に移動する被測定対象物の形状を測定することを特徴とする三次元形状測定装置。
  2. 前記格子縞投影手段は、前記被測定対象物が移動する方向に対し側方から格子縞を投影するように配置され、
    該格子縞は、投影方向に沿った等幅で帯状のn(nは3以上)個の帯領域に分けられ、各々の帯領域の格子縞は周期は同一であるがその位相を順次2π/nずつずらして投影され、
    前記画像読出手段は、前記帯領域が前記二次元撮像素子上に結像される幅をwとした時に、該帯領域が各々1水平ラインを含み、さらに互いに間隔wだけ離れているように配置された計n本の水平ラインから画像読出しすることにより、
    前記格子縞の周期と前記画像読出しの水平ライン間隔wとを独立に設定することを可能とした請求項1記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記撮像手段の視野内で垂直方向に複数の領域を設け、前記格子縞投影手段は該領域毎に異なる周期の格子縞を投影するようにし、該複数の領域毎に前記画像読出制御手段、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段及び前記高さ演算手段をそれぞれ備えることにより、
    垂直解像度の異なる高さ情報を同時に得ることを特徴とする請求項1ないし2記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記撮像手段の視野内に垂直方向に複数の領域を設け、複数の前記格子縞投影手段は該領域毎に異なる方向から格子縞を投影し、該領域毎に前記画像読出制御手段、前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段及び前記高さ演算手段をそれぞれ備えることにより、
    格子縞の投影方向によって生じる影の影響を除去することを特徴とする請求項1ないし3記載の三次元形状測定装置。
  5. 前記撮像手段の視野内で垂直方向に三つの領域を設け、一つの領域には赤色(R)、次は緑色(G)、最後は青色(B)をそれぞれ照射する三色投射手段と、
    該領域毎に1水平ラインを読み出す前記画像読出制御手段と、
    移動する前記被測定対象物の同一部位が同じ画像位置に来るよう、該領域の間隔に合わせて遅延を生じさせる前記先入れ先出し型ライン画像情報保持手段とを備えることにより、
    連続的に移動する被測定対象物の二次元カラー画像を同時に取得できることを特徴とする請求項1ないし4記載の三次元形状測定装置。
  6. 前記被測定対象物の形状に関し良品を規定する基準範囲を記憶する基準範囲記憶手段と、
    実際に測定された前記被測定対象物の三次元形状ないし二次元形状が該基準範囲を満たすかどうかを判定する判定部とを備え、
    該基準範囲に基づいて被測定対象物の良否を判定することを特徴とする請求項1ないし5記載の三次元形状測定装置。
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