JP2011110894A - 消しゴム - Google Patents

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Abstract

【課題】 塩化ビニル樹脂を使用した消しゴムにおいて、消去性を向上する事
【解決手段】 塩化ビニル樹脂と可塑剤と充填材からなる消しゴムにおいて、可塑剤に安息香酸エステル系可塑剤を用いた消しゴムとする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、鉛筆やシャープペンシル等の筆跡を消去するための消しゴムに関する物であり、更に詳細には消去性が良好である消しゴムに関する。
従来、消しゴムは、基材樹脂として塩化ビニル樹脂、塩化ビニルの共重合体、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーなどを使用したものが知られている。塩化ビニル樹脂を基材樹脂とする消しゴムは、塩化ビニル樹脂と、塩化ビニル樹脂間の結合を緩めるための可塑剤、必要に応じてその他の添加剤を加えて混合したペースト状の塩化ビニル樹脂のゾルを加熱して作られる。
鉛筆やシャープペンシルの筆跡は、紙との擦過で摩耗した鉛筆やシャープペンシルの芯の粉が紙面に付着したものである。この芯の摩耗粉が消しゴム表面や消し屑表面に付着することにより紙面から取り除かれて、筆跡が消去される。この時消しゴムが摩耗して消し屑が発生しないと、消しゴム表面が芯の摩耗粉で覆われて、それ以上芯の摩耗粉を付着することが出来ず、それ以上筆跡を消去することが出来ないばかりか、一旦消しゴムに付着した芯の摩耗粉が再度紙面に付着するため紙面を汚すといったことが起こる。このため、消しゴムは紙との擦過で摩耗して消し屑を出すことが必要である。
消しゴムを紙との擦過で摩耗して消し屑を出すようにするためには、塩化ビニル樹脂粒子が完全に溶融しない温度で成型する必要がある。これは塩化ビニル樹脂が完全に溶融すると塩化ビニル樹脂が複雑に絡み合い殆ど摩耗しなくなるからである。消しゴムに適した成型温度は使用する塩化ビニル樹脂や可塑剤によって変化する。
また消しゴムを紙に押し付けた時に、消しゴムと紙の接触面にかかる荷重が大きいと、紙と消しゴムの接触面積が大きくなるので消去性が良くなる。これは消しゴムの硬度が低い方がより接触面積が増えるので消去性が良くなるためであるが、一方で消しゴムを紙面に押し付けて擦った時の消しゴムの変形が大きいと逆に消去性が悪くなる。これは消しゴムの硬度が低いと消しゴムを押し付ける力が消しゴムを変形させる作用に働き、消しゴムと紙の接触面にかかる荷重はさほど増えず、また消しゴムを紙面に擦っても紙に追従して変形する為、摩耗しにくくなるからである。この現象は消しゴムの形状が薄いほど、または細いほど顕著である。
従来、消去性が良い消しゴムとして、特開2003−72289号公報には、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤としてエポキシ化アマニ油脂肪酸ブチルエステルを配合したことを特徴とする字消し(特許文献1)が開示されている。
特開2003−72289号公報
しかし特許文献1の消しゴムの可塑剤であるエポキシ化アマニ油脂肪酸ブチルエステルは構造上フェニル基を含まない為、塩化ビニル樹脂のゲル化効率が高く、得られる消しゴムは弾性が低い。すると塩化ビニル系樹脂とエポキシ化アマニ油脂肪酸ブチルエステルだけで成型した消しゴムは柔らかいので、紙面に押し付けて摩過した時の変形が大きく、消去性が低い。従って消去性を上げる為には充填材を加えて消しゴムを硬くする必要があるが、充填材は鉛筆やシャープペンシルの筆跡がほとんど付着しないので、消しゴムを摩過した時に摩耗を促進させる崩壊材としての役割しかなく、消去性をさらに向上させるには充填材をできるだけ使用しない方法が望まれていた。
即ち、本発明は、塩化ビニル系樹脂と下記一般式(数1)にて示される構造の化合物とを少なくとも含有する消しゴムを要旨とする。
Figure 2011110894
上記一般式(数1)で示される構造の化合物は、分子の両端にフェニル基があるため塩化ビニル系樹脂の軟化作用が低いので、一般式(数1)で示される構造の化合物と塩化ビニル系樹脂を使用した消しゴムは消しゴムの硬度が高い。その結果、消しゴムを紙面に押し付けて擦ったときの変形が少ないので、消しゴムを紙面に押し付ける荷重が紙面に伝わりやすく、消しゴムと紙面の接触面積を大きくする事ができる。さらに消しゴムとして十分な硬度があるので充填材を使用する必要がなく、筆跡を吸着する面積も大きくする事ができるので消去性が良くなる。
塩化ビニル系樹脂は、消しゴムの基材である。具体的には、ポリ塩化ビニルとしてZESTPQB83、同PQLT,同PQ92,同P22、同P122B、同P24Z,同PQB153、同P21、同PQHP,同PQHT(以上,新第一塩ビ(株)製)、カネビニールPSH−180,PSH−36、PSL−290R、PSL−675、同PSM−174,PCH−175,PCH−843,PSM−30(以上、鐘淵化学工業(株)製)、リューロンペースト772、同762,同241、同231、同850、同751(以上、東ソー(株)製)、ビニカP440,同P410、同P450、同P100、同P300,同P350,同P500,同P510(以上、三菱化学(株)製)などが挙げられ、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂としてZESTP35J、同PC5、同P23J、同P37J、同38J、同GH791J、同P39J、PF821が挙げられる。上記塩化ビニル系樹脂は単独でも2種以上併用してもよい。
数1で示される構造の化合物は安息香酸エステル系の可塑剤として用いる。
安息香酸エステル系可塑剤の具体例としてはジエチレングリコールジ安息香酸エステル、トリエチレングリコールジ安息香酸エステル、ポリエチレングリコールジ安息香酸エステル、プロピレングリコールジ安息香酸エステル、ジプロピレングリコールジ安息香酸エステル、トリプロピレングリコールジ安息香酸エステル、1,3−ブタンジオールジ安息香酸エステル、1,4−ブタンジオールジ安息香酸エステル、1,6−ヘキサンジオールジ安息香酸エステル、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ安息香酸エステル、1,8−オクタンジオールジ安息香酸エステルが挙げられる。
必要に応じて他の添加剤を併用することができる。
充填剤は、成型性の向上や増量の経済的利点により用いる。炭酸カルシウム、タルク、クレーなどが使用できる。
具体的には炭酸カルシウムとしてソフトン3200、同2600、同2200、同1800、同1500、同1200、同1000(以上、備北粉化工業(株)製)、MSK−C、MSK−G、MSK−K、MSK−PO、カルファイン100、カルファイン200、カルファイン500、カーレックス、MT−100、MS−R、MS−100M、MS−600、MS−700、シーレッツ、MC−5、MC−K、MC−SII、MC−S5、MC−T、ウィスカル、軽質炭酸カルシウム(以上、丸尾カルシウム(株)製)、白艶華CC、同DD、同U、同O、同A、同AA、カルモス、白艶華CCR、同R06、同TDD、ホワイトンSSB(赤)、同SSB(青)、同SB(赤)、SB(青)、ホモカルD、ホモカルDM、ゲルトン50、白艶華PZ、ツネックスE、シルバーW、PC、(以上、白石工業(株)製)、ネオライトS、同SP、同SPR、サンライトSL−100、同SL−300、同SL−700、同SL−800、同SL−1000、同SL―1500、同SL−2000、同SL―2200、(以上、竹原化学工業(株)製)。R重炭、重炭N−35、重質炭酸カルシウム、スーパーS、スペシャルライスS、スーパーSS、スーパーSSS、スーパー4S、スーパー#1500、スーパー#1700、スーパー#2000、スーパー#2300、ナノックス#25、ナノックス#30(以上、丸尾カルシクム(株)製)が挙げられる。タルクとしてMタルク、Pタルク、PHタルク、PSタルク、TKタルク、TTタルク、Tタルク、STタルク(以上、竹原化学工業(株)製)、MS、M、SWS、ND、SW、SWA、SWB、SSS、SS、S(以上、日本タルク(株)製)、クレーとして、ASP200、ASP600、ASP400、(以上、林化成(株)製)が挙げられる。
その他、消しゴムを着色する場合は酸化チタン、カーボンブラック等の顔料を用いる。また消しゴムに香りをつける場合は香料を用いる。具体的にはD−リモネン、α−ピネン、β-ピネン、ミルセン、ターピローネン、ターピネオール(ヤスハラケミカル(株)製)などが挙げられる。
(実施例1)
ZESTP21(塩化ビニル樹脂、新第一塩ビ(株)製) 20.0重量部
アデカサイザーPN−6120(安息香酸エステル系可塑剤、上記一般式(数1)にて示される構造の化合物、アデカ(株)製) 32.0重量部
上記成分をミキサーにて混合し、減圧脱泡してペーストを作成。ペーストは長さ44ミリ、幅18ミリ、高さ12ミリの形状に成型できる金型にペーストを流し込み110℃で30分加熱して消しゴムを得た。
(実施例2)
ZESTP21(塩化ビニル樹脂、新第一塩ビ(株)製) 20.0重量部
モノサイザーPB−3A(安息香酸エステル系可塑剤、上記一般式(数1)にて示される構造の化合物、アデカ(株)製) 32.0重量部
上記成分を実施例1と同様の方法を用い消しゴムを得た
(実施例3)
ZESTP21(塩化ビニル樹脂、新第一塩ビ(株)製) 20.0重量部
ジエチレングリコールジ安息香酸エステル(試薬、東京化成工業(株)製)32.0重量部
上記成分を実施例1と同様の方法を用い消しゴムを得た
(比較例1)
実施例1において、アデカサイザーPN−6120を、アデカサイザーD−178(エポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、アデカ(株)製)とし、加熱温度110℃を140℃とした他は実施例1と同様になして消しゴムを得た。
(比較例2)
比較例1において、さらにホワイトンSSB(赤)(炭酸カルシウム、白石工業(株)製)を25.0重量部を加えた他は比較例1と同様になして消しゴムを得た。
(比較例3)
実施例1において、アデカサイザーPN−6120を除き、ATBC(クエン酸系可塑剤、旭化成ファインケム(株)20.0重量部、O−130P(エポキシ系可塑剤、旭電化(株)製 20.0重量部とし、加熱温度110℃を130℃とした他は実施例1と同様になして消しゴムを得た。
以上の実施例1〜3及び比較例1〜3により得られた消しゴムについて、消去性について確認試験を行った。
消字率
JIS S6050の消し能力(消字率)試験の方法により消字率を測定し以下の結果を得た。
Figure 2011110894

Claims (1)

  1. 塩化ビニル系樹脂と下記一般式(数1)にて示される構造の化合物とを少なくとも含有する消しゴム。
    Figure 2011110894
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